JPH0975242A - 調理具 - Google Patents

調理具

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JPH0975242A
JPH0975242A JP25955995A JP25955995A JPH0975242A JP H0975242 A JPH0975242 A JP H0975242A JP 25955995 A JP25955995 A JP 25955995A JP 25955995 A JP25955995 A JP 25955995A JP H0975242 A JPH0975242 A JP H0975242A
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JP
Japan
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handle
ultrahigh
polyethylene resin
cooking
head
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Pending
Application number
JP25955995A
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English (en)
Inventor
Teiichi Hasegawa
▲てい▼一 長谷川
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Hasegawa Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Hasegawa Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】しゃもじ類にあって、鍋等との滑り抵抗がな
く、先端部が焼け焦げたり、摩擦して欠損することのな
い調理具を提供することを課題とする。 【解決手段】柄部と頭部からなり、少なくとも頭部の材
包がメルトフローレート0.01以下の超高分子量ポリ
エチレンまたは架橋ポリマーである調理具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、しゃもじ、へら等
の調理具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日の調理用しゃもじ等の調理具類は、
小型のものから業務用の大型のものまであるが、いずれ
も木製、プラスチック製、アルミ、ステンレスなどの金
属製のものがある。いずれも調理の際に、鍋などの調理
器に食材を入れ、加熱しながら混ぜたりかき回したりす
るため、先端が鍋などの調理器と擦り合わされ、加熱さ
れる。しかし、金属製のものは、調理の際に鍋などを擦
ることによる摩擦が大きく、また、熱伝導によって柄が
熱くなって調理がしにくく、頭部に付いた食材を落とす
ため、首部を鍋の縁で叩くなどするので、鍋の縁やしゃ
もじが傷んだり、鋭い傷が付いて危険なことがある。
【0003】また、木製のものは、断熱性が良く軽いの
で使い易いが、水分を吸収するため乾燥に時間が掛か
り、不衛生になりやすい問題がある。更に、先端が高熱
の調理器具に接しているため、先端が焼け焦げて炭化し
たり、磨耗して徐々に欠落し、食材に混入するという問
題がある。また、プラスチック製は、熱によって変形し
たり、融けたりするので加熱調理には適当ではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
しゃもじ等の問題点を解消し、鍋等との滑り抵抗が小さ
く作業性が良く、先端部が焼け焦げたり、欠損すること
のない調理具の提供を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による上述の問題
点を解決する手段は前記特許請求の範囲に記載したとお
り、柄部と頭部からなる調理具において、少なくともそ
の頭部の材質が、メルトフロ−レ−ト0.01以下の超
高分子量ポリエチレンであるもの、或いは架橋ポリマ−
であるもの、任意の部分の内部に芯材を埋設したものな
どである。少なくとも頭部を形成する材質は、鍋等の調
理器との摩擦による抵抗を軽減し、且つ先端部の焼け焦
げ、及び欠損を防止し、耐久性の向上と衛生性の改善に
効果があり、また、内部に設けた芯材が軽量化と剛性の
付与に資する。
【0006】
【発明の実施の形態】
【0007】
【実施例】図1は、本発明の丸形しゃもじ1に適用した
実施例を示す斜視図である。しゃもじ1は、板状の頭部
2と柄部3で構成され、この例では頭部2は、分子量約
350万の超高分子量ポリエチレン樹脂で形成されてお
り、木製の柄部3とは接着、若しくは嵌合によって結合
されている。この発明の超高分子量ポリエチレン樹脂
は、メルトフロ−レ−トが0.01g/10分(試験方
法ASTMD−1238)以下のものが好ましく、分子
量50万以上の超高分子量ポリエチレン樹脂が好適であ
る。この樹脂は、熱可塑性プラスチックでありながら、
その融点以上の温度であっても、若干軟化して硬いゴム
のような弾性体になるが流動性を持たず、その形状を維
持できる特性がある。この特性のため、油炒めのような
高温調理においても、200度以上に加熱された鍋底に
接し強く擦られても、その熱によって不可逆的変形を起
こしたり、焼け焦げたりすることがない。
【0008】また、超高分子量ポリエチレン樹脂は、摩
擦係数が非常に小さいと同時に、耐摩耗性が非常に大き
いという特性を持つので、鍋底との滑りが良く、作業性
の改善に繋がり、また、摩耗が少ないため耐久性の高い
ものが得られる。この樹脂は、分子量が大きいほど低摩
擦性、耐摩耗性に優れるので、分子量200万乃至60
0万程度の超高分子量ポリエチレン樹脂が好ましい。
【0009】反面、超高分子量ポリエチレン樹脂は、融
点以上の温度で軟化しても流動しない特性のため、通
常、プラスチックの成形に用いられる射出成形、押し出
し成形等の製法には適さないので、原料の粉末を所定の
金型に入れ、高温高圧下で焼結する製法によって製造す
る。即ち、所望の形状の金型で焼結するか、事前に焼結
した板状体、塊状体から削りだすか、事前焼結の薄板、
厚板を適宜に接着剤、若しくは熱融着で張り合わせて製
造する。柄部3は、木材のほかに、FRP,プラスチッ
ク、アルミ等の金属であってもよい。
【0010】図2は、角形のへら21の実施例を示す斜
視図である。この例では、へら全体22を架橋ポリマ−
で形成してある。この例の架橋ポリマ−としては、シン
ジオタクチック1、2−ポリブタジェン樹脂に放射線架
橋を施した架橋ポリマ−を用いているが、この発明の架
橋ポリマ−としては、その外、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン等の熱可塑性プラスチックに放射線架橋、電子線
架橋、紫外線架橋、パ−オキサイド架橋などの処理を施
したものが用いられる。これらのプラスチックは、架橋
効果によって、前述した高温に接しても流動性を持たな
くなるので、本発明に用いることが出来る。
【0011】架橋処理を施す前のプラスチックは、熱流
動性があるので、射出成形法で所望の形状に成形してか
ら前述の架橋処理を施すことが出来る。或いは、押し出
し成形法で板状体、塊状体を成形し、それらを架橋処理
してから削りだしても良いし、または、その板状体を接
着剤で適宜に張り合わせて製造することも出来る。
【0012】図3は、熊手型調理具31を示す斜視図で
ある。この例では、熊手型頭部32と首部33には、前
述と同様な350万分子量の超高分子量ポリエチレン樹
脂が用いられているが、任意の架橋ポリマ−でも良い。
柄部34は、ポリプロピレン樹脂の管状体であるが、木
材、FRP,アルミ等でも良い。
【0013】図4は、角形へら41の実施例を示す斜視
図である。この例では、角形へらの頭部42に木製の柄
部44と連結した木製芯材が埋設されている。43は、
頭部42を構成するポリエチレン樹脂の架橋ポリマ−で
ある。柄部44と芯材は、剛性に富む木材、FRP,ア
ルミ等の金属が望ましい。
【0014】図5は、図4の頭部の横断面図であり、木
製芯材45が頭部構成樹脂43の内部に埋設されている
例を示すものである。この製法は、柄に連結した芯材と
なる部分を射出成形の金型内部に装着し、その周囲にポ
リチレン樹脂を射出成形して頭部42を形成してから、
前述の架橋処理を施せば良い。これにより、剛性の高い
角形へら41が得られる。
【0015】図6は、丸形しゃもじ61の実施例の斜視
図、図7は、その縦断面図である。この例では、前述と
同様な構成材料の分子量350万の超高分子量ポリエチ
レン樹脂62の内部にアルミの薄板63が芯材として埋
設されている。
【0016】この製法は、所望の丸形しゃもじの形状の
金型内に超高分子量ポリエチレンの原料粉末を適量入れ
て、その上にアルミ芯材を置き、更にその上に原料粉末
を適量入れ、高温高圧をかけて成形する。これにより、
剛性ある丸形しゃもじ61が得られる。
【0017】また、事前に焼結成形した前述の超高分子
量ポリエチレン樹脂の薄板を、芯材の周囲及び表裏両面
に配し、接着剤で貼着することによっても製造すること
が出来る。
【0018】本発明の調理具は、その名称及び形状に限
定がなく、丸形、角形、熊手型、スコップ型、板状等の
あらゆる調理具に適用出来る。また、超高分子量ポリエ
チレン樹脂或いは架橋ポリマ−と組み合わせる芯材と柄
部材は、木材、アルミニュウム、繊維強化プラスチック
などの任意の材料を、単独に、若しくは相互に組み合わ
せて用いることが出来る。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の調理具に
おいては、加熱使用に際して先端部が焼け焦げたり、欠
損したりすることが少なく衛生的であり、しかも鍋等と
の摩擦が小さいので、調理し易く、摩耗し難く耐久性の
高い調理具を得られるなど、多くの利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例の斜視図である。
【図2】 本発明の実施例の斜視図である。
【図3】 本発明の実施例の斜視図である。
【図4】 本発明の実施例の斜視図である。
【図5】 本発明の実施例の横断面図であろ。
【図6】 本発明の実施例の斜視図である。
【図7】 本発明の実施例の縦断面図である。
【符号の説明】
1、丸形しゃもじ 2、頭部 3、柄部 21、角形のへら 22、へら全体 31、熊手型調理具 32、頭部 33、首部 34、柄部 41、角形へら 42、頭部 43、ポリエチレン樹脂架橋ポリマ− 44、柄部 45、芯材 61、丸形しゃもじ 62、超高分子量ポリエチレン樹脂 63、アルミ芯材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】柄部と頭部からなる調理具において、少な
    くともその頭部の材質がメルトフロ−レ−ト0.01以
    下の超高分子量ポリエチレンである調理具。
  2. 【請求項2】柄部と頭部からなる調理具において、少な
    くともその頭部の材質が架橋ポリマ−である調理具。
  3. 【請求項3】任意の部分の内部に芯材を埋設した請求項
    1項ないし2項の調理具。
JP25955995A 1995-09-13 1995-09-13 調理具 Pending JPH0975242A (ja)

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JP25955995A JPH0975242A (ja) 1995-09-13 1995-09-13 調理具

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JP25955995A JPH0975242A (ja) 1995-09-13 1995-09-13 調理具

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