JPH0974055A - 複合半導体基板 - Google Patents

複合半導体基板

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JPH0974055A
JPH0974055A JP22833595A JP22833595A JPH0974055A JP H0974055 A JPH0974055 A JP H0974055A JP 22833595 A JP22833595 A JP 22833595A JP 22833595 A JP22833595 A JP 22833595A JP H0974055 A JPH0974055 A JP H0974055A
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layer
semiconductor
substrate
single crystal
semiconductor substrate
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JP22833595A
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Kazuhiro Fujii
一宏 藤井
Michimasa Shimizu
道正 清水
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大ウェハ径の場合にも反りが小さい複合半導
体基板を提供するものである。 【解決手段】 1または相互に分離された複数個の半導
体単結晶領域11と、これを支持する支持基板14と
が、半導体多結晶またはアモルファス半導体からなる層
17を介して直接接合された複合半導体基板において、
前記半導体単結晶領域11の底面および側面は絶縁膜1
2によって覆われており、前記支持基板の裏面に反り補
正層15と、さらに前記反り補正層15を覆う被覆層1
6とが設けられている複合半導体基板である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体基板に関する
ものであり、特に高機能あるいは高性能な半導体デバイ
スを作り込むのに適した半導体装置用誘電体分離基板を
含む複合半導体基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体単結晶領域を相互に分離する方法
として知られている誘電体分離技術は、標準的な接合分
離基板に比べてデバイス間の分離技術が極めて良好であ
り、適用回路の制限が少ないことから、高耐圧や大電流
のパワーICに適している。典型的な誘電体分離方式と
しては、EPIC(Epitaxial Passivated IntegratedC
ircuit )方式が知られているが、大ウェハ径への対応
や、製造コスト等の問題から他の方法についても種々検
討されている。
【0003】これら基板の貼り合わせ方法として、Inte
rnational Symposium on Power Semiconductor Devices
and IC's , 1992, p316 には、半導体単結晶領域と、
これを支持する支持基板とが半導体多結晶またはアモル
ファス半導体からなる層を介して加熱処理により直接接
合された複合半導体基板の製法について開示されてい
る。この複合半導体基板の製造方法について図1を用い
て説明する。まず、単結晶シリコン基板にV字溝を形成
した後、所望によりN+ 埋め込み層を形成し、次いで絶
縁膜12として二酸化シリコン膜を形成し、その表面に
多結晶シリコン層17またはアモルファス半導体層17
を形成した後、所定の厚さに研削、研磨し、その研磨面
に単結晶シリコンからなる支持基板14を重ね合わせ、
加熱処理により貼り合わせている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近、
さらに大きなウェハ径を有する半導体基板が求められる
ようになり、従来の上記の方法によって接合された半導
体基板の中には、絶縁層、多結晶シリコン層やアモルフ
ァス半導体層、支持基板およびそれらの界面に内部応力
が残っており、大型ウェハ化に伴う反り(外周部と中央
部との高低の差)が大きくなり、その結果、半導体基板
に各種デバイスを作り込む生産ラインにおいて搬送が困
難になったり、微細なフォトリソグラフィ精度を高める
ことが難しいという問題点が生じている。
【0005】この反りを低減するために、種々の方法が
考えられる。例えば、支持基板側の露出面に逆の反りを
与える膜を被着させる方法などは、最も効果的と考えら
れる。しかしながら、多くの場合、前記逆の反りを与え
る膜は、デバイスプロセス工程中に除去され、その結果
結局基板の反りが大きくなってしまい、生産ライン途中
でストップするなど、トラブルの原因となることがあ
る。
【0006】本発明の目的は、上記の従来の複合半導体
基板における課題を解決し、反りが小さい大ウェハ径の
複合半導体基板を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、1または相互
に分離された複数個の半導体単結晶領域と、これを支持
する支持基板とが、半導体多結晶またはアモルファス半
導体からなる層を介して直接接合された複合半導体基板
において、前記半導体単結晶領域の底面および側面は絶
縁膜によって覆われており、前記支持基板の裏面に反り
補正層と、さらに前記反り補正層を覆う被覆層とが設け
られていることを特徴とする複合半導体基板に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の複合半導体基板の構成に
ついて図2を参照しながら説明する。複数個の半導体単
結晶領域11は相互に分離されており、互いに電気的に
絶縁されている。図中に示されているように、半導体単
結晶領域11の周囲は絶縁膜12によって覆われてい
る。また、半導体多結晶またはアモルファス半導体から
なる層17が絶縁膜12に接して複数の半導体単結晶領
域11を相互に連結するように設けられており、この層
17を設けることにより、ガラス層からの不純物が半導
体単結晶島に拡散するのを防ぐ効果や、デバイスプロセ
ス中の半導体単結晶領域11のずれを小さくする効果を
もたらしている。半導体単結晶領域11およびこれらを
連結した上記の各層は、支持体としての基板14に直接
貼り合わされている。さらに、前記支持基板14の裏面
は反り補正層15によって被覆され、さらにまた、反り
補正層15を覆うように被覆層16が設けられている。
このように本発明の複合半導体基板は、反り補正層15
により反りが解消され、さらに被覆層16が反り補正層
15の表面を被覆、保護し、デバイスプロセス途中に反
り補正層15が除去されることを防止するような構成と
なっている。
【0009】半導体単結晶領域11の材質としてはシリ
コンが代表的であるが、GaAs、GaAlAs、In
P、SiC等の各種化合物半導体やGe等の単元素半導
体であっても良い。
【0010】絶縁膜12としては特に制限されないが、
SiO2 膜が好適に使用される。絶縁膜の厚さとして
は、通常0.5〜2.0μmである。
【0011】前記絶縁膜12に接して設けられる半導体
多結晶層17としては、シリコン、Ge等の単元素半導
体の多結晶層、あるいはGaAs、GaAlAs、In
P、SiC等の各種化合物半導体の多結晶層が挙げら
れ、また、アモルファス半導体層17としては、アモル
ファスシリコン、シリコンゲルマニウム等からなるアモ
ルファス半導体層が挙げられる。当該半導体多結晶層ま
たはアモルファス半導体層の厚さは、半導体単結晶領域
の底部から支持基板14までの距離とした場合、通常
0.1〜100μm、好ましくは1〜30μmである。
【0012】支持基板14としては、半導体単結晶領域
11と同じ材質が好ましいが、必ずしも同じ材質である
必要はなく、シリコンと直接接合できる材料である石英
ガラスや耐熱性ガラスを選択することもできる。
【0013】本発明において、反り補正層15として
は、SiO2 膜、またはSiO2 からなるガラス物質層
が好適に使用される。反り補正層15がSiO2 膜の場
合の膜の厚さは、通常0.5〜2.0μmである。ま
た、反り補正層15としてSiO 2 からなるガラス物質
層が使用される場合、該ガラス物質は、前記ガラス物質
13と同じようなシリコン、ホウ素および酸素を主成分
とするものが好ましく、その場合のガラス物質層の厚さ
は薄すぎると完全に接合されない場合があり、また、厚
すぎると接合強度が低下するので0.5〜500μm、
好ましくは0.5〜100μmである。なお、ガラス物
質層の焼結温度を低くするためにリン化合物やゲルマニ
ウム化合物を添加することもできる。
【0014】本発明において被覆層16としては、シリ
コン窒化膜、SiC、Si−O−N、Si−Ti−O−
C(チラノコーティング膜)、TiN、Al2 3 、A
lN、BN、CaF、ポリSi等の膜が使用される。特
にシリコン窒化膜は、CVD法により容易に反り補正層
15を被覆、保護し、デバイスプロセス途中に反り補正
層15が除去されることを防止するので好ましい。
【0015】以上の説明における半導体単結晶領域11
の大きさ又は層の厚さは、半導体単結晶領域相互間で互
いに異なっていてもよい。また、一部の半導体単結晶領
域11が支持基板14と直接接合されていたり、支持基
板14の一部分がデバイス表面に現れた構造であっても
よい。
【0016】なお、図2において半導体単結晶領域11
は相互に分離されているが、該半導体単結晶領域11が
1個であって、絶縁層12および半導体多結晶またはア
モルファス半導体からなる層17を介して支持基板14
と接合されていても良い。
【0017】次に本発明の複合半導体基板の製造方法の
一例を図3に従って説明する。まず、半導体単結晶領域
11となる半導体基板10の表面に分離溝を形成する。
図3ではV字溝となっているが、トレンチ等の形状でも
よく、目的とするデバイスや製造コストを考慮して選ぶ
ことができる。V字溝は、KOHを用いた湿式の異方性
エッチングやSF6 ガスを用いたドライエッチング等の
通常普通に用いられている方法により製造することがで
きる。溝の深さは、半導体単結晶領域11の厚さよりも
少し深い程度にするのが良く、通常0.1〜300μm
程度である。ここで半導体基板10は最終的に半導体単
結晶領域11となるので、材料としては半導体単結晶領
域と同一の半導体である。
【0018】次に半導体基板10の表面に絶縁膜12を
形成する。絶縁膜としてはSiO2膜が好適に使用され
る。SiO2 膜はCVD法等によって形成されるが、半
導体基板10がシリコンである場合は表面を熱酸化して
得られるSiO2 が好適に使用される。
【0019】次いで絶縁膜12の上に半導体多結晶また
はアモルファス半導体層17を形成する。半導体多結晶
またはアモルファス半導体層17を形成する方法は特に
限定されないが、例えば多結晶シリコンの場合はCVD
(chemical vapour deposition)法等により製造するこ
とができ、またアモルファス半導体の場合は、プラズマ
CVD法等により製造することができる。
【0020】次に、半導体多結晶またはアモルファス半
導体層17を所定の厚みとなるように研磨面18まで研
削、研磨する。層17の厚みは、半導体単結晶領域11
に形成される溝を埋め、研削、研磨して平坦化するのに
十分な厚さが必要である。したがって、形成される半導
体多結晶層17、あるいはアモルファスシリコン層17
の厚さは、通常溝深さの2倍から3倍である。また、研
磨仕上げ後の層17の厚さは、薄すぎると剥離する恐れ
があり、厚すぎると基板の歪みが大きくなるなどの問題
が生じることがあるので、通常0.1〜100μm、好
ましくは1〜30μm程度である。
【0021】続いて、支持基板14を研磨面18に重ね
合わせ、加熱処理することにより、研磨面18と支持基
板14とを貼り合わせる。
【0022】次に支持基板14上にすす状物質層3を形
成した後、加熱処理することによりすす状物質層3は焼
結して反り補正層となるガラス物質層15となり、支持
基板14の裏面は層15により被覆される。
【0023】ガラス物質層15はシリコン、ホウ素およ
び酸素を主成分とし、これに所望によりリン化合物やゲ
ルマニウム化合物を含有させることができる。ガラス物
質層15は上記スート堆積法やCVD、スピンコート法
等によって製造することができる。
【0024】スート堆積法は、例えばSiCl4 の如き
ケイ素化合物およびBCl3 の如きホウ素化合物を主成
分とする原料を酸水素炎中で燃焼させることで得られる
SiO2 およびB2 3 を主成分とするすす状物質3
を、支持基板14の表面に堆積させ、加熱処理して焼結
させる方法である。
【0025】スート堆積法による複合半導体基板を製造
する際に使用されるケイ素化合物としては、酸水素炎中
で燃焼させることによりSiO2 を生成する化合物であ
ればよく、一般式SiR1 2 3 4 で表される化合
物(置換基R1 、R2 、R3およびR4 は互いに同一で
も異なっていてもよく、ハロゲン、水素、アルキル基、
アルキルオキシ基から選ばれる置換基である。);ジシ
ロキサン、ポリシロキサン等のケイ素原子を2個以上含
有するシロキサン類;ジシラン、ポリシラン等のケイ素
原子を2個以上含有するシラン類等を挙げることができ
る。この中でも、得られるSiO2 の質および粒度等の
観点から好ましいのは、一般式SiR12 3 4
表される化合物であって、置換基R1 、R2 、R3 およ
びR4 (R1 〜R4 は互いに同一でも異なっていてもよ
い。)が、塩素、水素、炭素数1〜3のアルキル基、炭
素数1〜3のアルキルオキシ基から選ばれる置換基の場
合である。この中でも特に好ましいのは、上記の置換基
1 、R2 、R3 およびR 4 (R1 〜R4 は互いに同一
でも異なっていてもよい。)が、塩素または水素の場合
である。これらケイ素化合物の具体例として、SiCl
4 、SiH4 、Si 2 6 、SiHCl3 、Si(OE
t)4 およびSi(OMe)4 等を挙げることができ
る。
【0026】ホウ素化合物としては、三塩化ホウ素、ボ
ラン類(BH3 、B2 6 )、BHCl2 、B(OE
t)3 およびB(OMe)3 等を挙げることができ、こ
の中でも供給が容易であることから三塩化ホウ素が好ま
しい。
【0027】なお、すす状物質の焼結温度を低くするた
めに所望により添加されるリン化合物およびゲルマニウ
ム化合物としては、酸水素炎中で燃焼させることにより
リンおよびゲルマニウムの酸化物を生成するような化合
物であれば良く、リン化合物としては、五塩化リン、オ
キシ塩化リン(POCl3 )、ホスフィン(PH3 )等
を挙げることができ、また、ゲルマニウム化合物として
は、四塩化ゲルマニウム、ゲルマン(GeH4 )等を挙
げることができる。これらの中でも、供給が容易である
ことから好ましいのは五塩化リン、オキシ塩化リン(P
OCl3 )および四塩化ゲルマニウムである。
【0028】上記原料の酸水素炎中への供給は、上記原
料が気体であればバルブ等で流量を調整しながら、直接
酸水素炎中に、または水素若しくは酸素に混合して酸水
素炎中に供給して行う。上記原料が液体であれば、噴霧
装置によって供給するか、あるいは水素ガス、酸素ガス
またはアルゴンガス若しくは窒素ガス等の不活性ガスを
キャリアとして、原料の蒸気を同伴させることにより、
あるいは原料を加熱することにより原料そのものの蒸気
圧により圧送するなどの方法により供給することができ
る。
【0029】酸水素炎中に供給された上記原料は火炎加
水分解され、SiO2 およびB2 3 を主成分とするす
す状物質を生成する。このすす状物質はガラスの超微粒
子であって、粒径は0.05〜0.2μm程度である。
なお、酸水素炎とは、酸素と水素を同時に供給すること
によって得られる燃焼炎である。
【0030】生成するすす状物質は、貼り合わせを行う
支持基板14の表面に直ちに堆積させられる。堆積は、
酸水素炎を支持基板14に直接吹き付けることによって
行うことが好ましい。
【0031】次いで、前記すす状物質を加熱処理するこ
とによって焼結させる。焼結は、半導体基板10に設け
られた溝の谷間の部分に空孔が出来るだけ生じないない
ようにするために、実質的に酸素ガス中において行うの
が良い。即ち、酸素ガスが90%以上且つヘリウムガス
が2%以下が好ましく、その他のガスとしては半導体基
板等に対し反応性がないものが使用される。特に酸素ガ
スが95%以上、さらに好ましくは99%以上である。
焼結時の熱処理温度は800〜1400℃である。すす
状物質は焼結されるとガラス化し、反り補正層となるガ
ラス物質層15となり、支持基板14の裏面は層15に
より被覆される。なお、すす状物質の焼結をあらかじめ
行って反り補正層15を形成した後に、半導体基板10
と加熱接合することもできる。ガラス物質層15は、例
えば支持基板14がシリコン、またはシリコンを主成分
とする半導体基板のような場合には、基板表面を熱酸化
処理することにより容易に得られる。
【0032】次に、前記貼り合わせ基板の全面に、例え
ば減圧CVD法により被覆層16としてシリコン窒化膜
を形成する。シリコン窒化膜の形成は、例えば原料ガス
としてアンモニアとジクロルシランを使用し、減圧下、
温度700〜1000℃で基板上に堆積してシリコン窒
化膜16を基板全面を被覆する。被覆層16は過度に厚
くする必要はなく、通常20〜500nmの厚さであれ
ばよい。
【0033】この後、半導体基板10を、貼り合わせ面
の反対側から図3におけるAのラインまで研削しさらに
研磨することにより、複合半導体基板が製造される。貼
り合わせに用いる半導体基板がV字状の溝、トレンチ溝
等の溝付き基板であれば、研削・研磨工程を経て、島状
に分離された半導体単結晶領域11が得られる。
【0034】
【実施例】本発明について、さらに具体的に以下に示す
が、本発明はこれに限定されるものではない。 実施例1 図2に示す複合半導体基板を以下のようにして作製し
た。V字状に加工した凹部を有する基板を次のようにし
て製作した。まず、図3に示すように、面方位(10
0)面を有する6インチ径、厚さ625μmのシリコン
基板10の表面に、フォトリソグラフィおよび異方性エ
ッチングにより50μmの深さにV溝を形成した。V溝
の形成は、フォトエッチングによりSiO2 のマスクを
作製し、Siが露出した領域をKOHの20%水溶液9
0重量部、イソプロピルアルコール5重量部およびn−
ブチルアルコール5重量部からなる、いわゆる異方性エ
ッチング液を用いて温度80℃でエッチングすることに
より作製した。
【0035】引き続き熱酸化によってV溝の表面に絶縁
膜12としてSiO2 を1.5μmの厚さに形成した。
次いでV溝が形成してある面にCVDにより多結晶シリ
コン17を120μmの厚さに形成した。
【0036】その後、多結晶シリコン17を研削、研
磨、平坦化して20μmの厚さに仕上げ、面方位(10
0)面を有する6インチ径、厚さ500μmの単結晶シ
リコンを支持基板14として研磨面上に載置した後、1
100℃で2時間熱処理して貼り合わせた。
【0037】次いで、ガラス物質のシリコンとホウ素の
原子比(Si/B)aが2.5となるようにガス状のS
iCl4 (供給量250ml/min)およびガス状の
BCl3 (供給量100ml/min)を水素(供給量
850ml/min)と酸素(供給量5000ml/m
in)からなる燃焼炎中に供給し、分解して得られるす
す状物質3を支持基板14の表面に堆積させた。すす状
物質3の堆積量はこれを焼結させた時に20μmとなる
ように調節した。次いで、加熱炉内において酸素雰囲気
中で1280℃に昇温し48時間加熱したところ、すす
状物質3は厚さ20μmまで体積収縮すると同時にガラ
ス化し、前記支持基板14の裏面はすす状物質が焼結し
て反り補正層となるガラス物質層15によって覆われ
た。
【0038】次に、前記貼り合わせ基板の全面に、減圧
CVD法でシリコン窒化膜を形成した。アンモニアとジ
クロルシランを原料ガスとして使用し、圧力0.4To
rr、温度800℃で25分間堆積したところ、約80
nmの厚さのシリコン窒化膜16が貼り合わせ基板の全
面に被覆された。
【0039】次に、シリコン基板10の貼り合わせの反
対面から研磨加工を施し、所定の厚みに加工後、さらに
メカノケミカル研磨法を用いて研磨加工し、絶縁酸化膜
12またはガラス物質層13が表面に現れるまで不要部
分を除去し、互いに絶縁分離された島状の半導体領域1
1を形成した。このときの反りは、半導体単結晶領域を
上にして平面上に載置したときに、周囲より中央部が4
6μmだけ上に対して凸状である程度であった。このた
め、搬送時のトラブルもなく、フォトリソグラフィ工程
における歩留りもよかった。
【0040】実施例2 V溝を形成したシリコンウェハ10と支持基板14とを
絶縁酸化膜12および多結晶シリコン17を介して接合
した貼り合わせ基板を実施例1と同様な方法により作製
した後、前記貼り合わせ基板を1050℃の水蒸気と酸
素との混合雰囲気中に16時間保持し、前記貼り合わせ
基板のシリコン露出面の全面に厚さ2μmの熱酸化膜を
形成した。その後、実施例1と同様な方法により、さら
に窒化膜16をその上に被覆した後、シリコンウェハ1
0の表面を研削、研磨して複合半導体基板を作製した。
このときの反りは、半導体単結晶領域を上にして平面上
に載置したときに、周囲より中央部が50μmだけ上に
対して凸状である程度であった。このため、搬送時のト
ラブルもなく、フォトリソグラフィ工程における歩留り
もよかった。
【0041】実施例3 支持基板14を厚さ460μmの石英ガラスとした以外
は、実施例1と同様の方法により基板を作製した。この
ときの反りは、半導体単結晶領域を上にして平面上に載
置したときに、周囲より中央部が53μmだけ上に対し
て凸状である程度であった。このため、搬送時のトラブ
ルもなく、フォトリソグラフィ工程における歩留りもよ
かった。
【0042】実施例4 支持基板14を厚さ460μmの石英ガラスとした以外
は、実施例1と同様の方法により基板を作製した。この
ときの反りは、半導体単結晶領域を上にして平面上に載
置したときに、周囲より中央部が45μmだけ上に対し
て凸状である程度であった。このため、搬送時のトラブ
ルもなく、フォトリソグラフィ工程における歩留りもよ
かった。
【0043】実施例5 支持基板14を厚さ460μmの耐熱性ガラスとした以
外は、実施例1と同様の方法により基板を作製した。こ
のときの反りは、半導体単結晶領域を上にして平面上に
載置したときに、周囲より中央部が47μmだけ上に対
して凸状である程度であった。このため、搬送時のトラ
ブルもなく、フォトリソグラフィ工程における歩留りも
よかった。
【0044】実施例6 単結晶半導体基板10と支持基板14とを貼り合わせる
際に、両者の間に介在する層17としてポリSiのかわ
りに、アモルファスシリコン層をジシランを原料とし
て、圧力3Torr、周波数13.56MHzのプラズ
マCVD法により120μmの厚さに形成した以外は、
実施例1と同様にして、誘電体分離基板を作製した。こ
のときの反りは、半導体単結晶領域を上にして平面上に
載置したときに、周囲より中央部が52μmだけ上に対
して凸状である程度であった。このため、搬送時のトラ
ブルもなく、また反りの変化も小さく、フォトリソグラ
フィ工程における歩留りもよかった。
【0045】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の複
合半導体基板は大型ウェハ径を有する場合にも反りが小
さく、厳格な規格が要求されるデバイス製造ラインに投
入可能であり、また、フォトリソグラフィの精度を上
げ、歩留りを向上させることができ、実用上有用であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の誘電体分離技術によって製造された複合
半導体基板を示す縦断面図である。
【図2】本発明の複合半導体基板の1つの実施態様を示
す縦断面図である。
【図3】本発明の複合半導体基板の製造工程を示す図で
ある。
【符号の説明】
3 すす状物質層 10 半導体基板 11 半導体単結晶領域 12 絶縁膜 14 支持基板 15 反り補正層 16 被覆層 17 半導体多結晶またはアモルファス半導体層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1または相互に分離された複数個の半導
    体単結晶領域と、これを支持する支持基板とが、半導体
    多結晶またはアモルファス半導体からなる層を介して直
    接接合された複合半導体基板において、前記半導体単結
    晶領域の底面および側面は絶縁膜によって覆われてお
    り、前記支持基板の裏面に反り補正層と、さらに前記反
    り補正層を覆う被覆層とが設けられていることを特徴と
    する複合半導体基板。
  2. 【請求項2】 前記反り補正層がSiO2 、またはSi
    2 を主成分とするガラス物質層からなることを特徴と
    する請求項1記載の複合半導体基板。
  3. 【請求項3】 前記被覆層がシリコン窒化膜からなるこ
    とを特徴とする請求項1記載の複合半導体基板。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004503942A (ja) * 2000-06-16 2004-02-05 エス オー イ テク シリコン オン インシュレータ テクノロジース 基板製造方法及び該方法によって得られた基板
JP2009049216A (ja) * 2007-08-21 2009-03-05 Toyota Motor Corp 半導体装置の製造方法と製造装置

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