JPH0974031A - リアクトル - Google Patents
リアクトルInfo
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- JPH0974031A JPH0974031A JP26061895A JP26061895A JPH0974031A JP H0974031 A JPH0974031 A JP H0974031A JP 26061895 A JP26061895 A JP 26061895A JP 26061895 A JP26061895 A JP 26061895A JP H0974031 A JPH0974031 A JP H0974031A
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- coil
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- coils
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 小型軽量化された低損失のリアクトルを提供
すること。 【解決手段】 空隙絶縁物6を挟んで形成された二脚の
脚鉄5あるいは空心の二脚のそれぞれに巻回されたコイ
ル2を有するリアクトル1であって、前記各コイル2は
その中央部を電圧印加部、両端部を中性点電位部とする
と共に、各コイルの両端部4を近接させ、中央部3を必
要な絶縁距離だけ離間させ、これによりコイル2の両端
間に位置する上部及び下部継鉄(ヨーク鉄心)13、7
あるいは遮蔽鉄心の寸法を短くしてなる空隙付鉄心形、
空心形、超電導リアクトル。
すること。 【解決手段】 空隙絶縁物6を挟んで形成された二脚の
脚鉄5あるいは空心の二脚のそれぞれに巻回されたコイ
ル2を有するリアクトル1であって、前記各コイル2は
その中央部を電圧印加部、両端部を中性点電位部とする
と共に、各コイルの両端部4を近接させ、中央部3を必
要な絶縁距離だけ離間させ、これによりコイル2の両端
間に位置する上部及び下部継鉄(ヨーク鉄心)13、7
あるいは遮蔽鉄心の寸法を短くしてなる空隙付鉄心形、
空心形、超電導リアクトル。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電力用のリアク
トルに関するものである。
トルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電力系統や電力用機器に用いられるリア
クトルには、空隙付鉄心形リアクトル、磁気遮蔽空心形
リアクトル、超電導リアクトル等あり、これらのリアク
トルを構成するコイルが円板巻したコイルを積層して直
立円筒状に形成されているものがある。その一例を図1
4および図15に示す。
クトルには、空隙付鉄心形リアクトル、磁気遮蔽空心形
リアクトル、超電導リアクトル等あり、これらのリアク
トルを構成するコイルが円板巻したコイルを積層して直
立円筒状に形成されているものがある。その一例を図1
4および図15に示す。
【0003】図14は単相用空隙付鉄心型リアクトルの
縦断面を示し、図15は図14の単相用空隙付鉄心型リ
アクトルの上面図を示すもので、単相用空隙鉄心形リア
クトル37は、絶縁物を介装した空隙38を備えた二脚
の脚鉄39のそれぞれの外周に円板巻したコイル40a
を挿入し、複数積層して直立円筒状のコイル(以下「コ
イル」という。)40に形成され、通常コイル40の上
端側をコイル40の巻始めで電圧印加部となし、下端側
をコイル40の巻終わりで中性点部(反電圧印加部側)
とされている。なお、図において、コイル40の上下端
には、絶縁座44が設けられている。
縦断面を示し、図15は図14の単相用空隙付鉄心型リ
アクトルの上面図を示すもので、単相用空隙鉄心形リア
クトル37は、絶縁物を介装した空隙38を備えた二脚
の脚鉄39のそれぞれの外周に円板巻したコイル40a
を挿入し、複数積層して直立円筒状のコイル(以下「コ
イル」という。)40に形成され、通常コイル40の上
端側をコイル40の巻始めで電圧印加部となし、下端側
をコイル40の巻終わりで中性点部(反電圧印加部側)
とされている。なお、図において、コイル40の上下端
には、絶縁座44が設けられている。
【0004】このように構成されたリアクトル37にあ
っては、特に二脚の脚鉄39のそれぞれに巻回されたコ
イル40の上端側の電圧印加部の電圧が異なる等のため
に、二脚の脚鉄39のそれぞれに巻回されたコイル40
間に絶縁距離41を必要とし、また、円板巻したコイル
40aの直立円筒状の積層配置から、二脚の脚鉄39の
それぞれに巻回されたコイル40間の距離が広がり(そ
の分上部ヨーク鉄心(上部継鉄)43および下部ヨーク
鉄心(下部継鉄)42が長く形成されている。なお、3
相の場合には、更に一脚追加されて直線配置して形成さ
れている。
っては、特に二脚の脚鉄39のそれぞれに巻回されたコ
イル40の上端側の電圧印加部の電圧が異なる等のため
に、二脚の脚鉄39のそれぞれに巻回されたコイル40
間に絶縁距離41を必要とし、また、円板巻したコイル
40aの直立円筒状の積層配置から、二脚の脚鉄39の
それぞれに巻回されたコイル40間の距離が広がり(そ
の分上部ヨーク鉄心(上部継鉄)43および下部ヨーク
鉄心(下部継鉄)42が長く形成されている。なお、3
相の場合には、更に一脚追加されて直線配置して形成さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そのため、リアクトル
37の鉄心の量が多く、重量、寸法、損失も多くなって
いる。また、このように円板巻したコイルを複数積層し
て直立円筒状のコイルに形成され、直立円筒状のコイル
の一端側をコイルの巻始めで電圧印加部とし、他端側を
中性点部(反電圧印加部側)とした単相および3相の磁
気遮蔽空心形リアクトルや超電導リアクトルにおいても
磁路を結ぶ遮蔽鉄心の量が多く、重量、寸法、損失も多
くなっている。
37の鉄心の量が多く、重量、寸法、損失も多くなって
いる。また、このように円板巻したコイルを複数積層し
て直立円筒状のコイルに形成され、直立円筒状のコイル
の一端側をコイルの巻始めで電圧印加部とし、他端側を
中性点部(反電圧印加部側)とした単相および3相の磁
気遮蔽空心形リアクトルや超電導リアクトルにおいても
磁路を結ぶ遮蔽鉄心の量が多く、重量、寸法、損失も多
くなっている。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、小型軽量化された低損失のリアクトルを提供するこ
とを目的とする。
で、小型軽量化された低損失のリアクトルを提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、並
列して配置された複数個のコイルを有するリアクトルで
あって、前記各コイルはその中央部を電圧印加部、両端
部を中性点電位部とすると共に、各コイルの両端部を近
接させ、中央部を離間させてなることを特徴とするリア
クトルとすることによって達成される。
列して配置された複数個のコイルを有するリアクトルで
あって、前記各コイルはその中央部を電圧印加部、両端
部を中性点電位部とすると共に、各コイルの両端部を近
接させ、中央部を離間させてなることを特徴とするリア
クトルとすることによって達成される。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の上記構成によれば、並列
して配置された各コイルの中央部では必要な絶縁路距離
を保って相互離間される一方、コイル端部では相互に近
接させる構造であるので、鉄心型リアクトルにおいては
コイル端側に配設される継鉄の寸法が小さくなり、空心
型リアクトルにあっては、コイル端側に設けられる遮蔽
鉄心の寸法が小さくなり、超電導式のリアクトルにおい
ては、更にコイル端部が近接した結果自己磁路が形成さ
れ磁束遊洩が減少し、遮蔽鉄心の省略が可能となり電磁
振動騒音も抑制される。
して配置された各コイルの中央部では必要な絶縁路距離
を保って相互離間される一方、コイル端部では相互に近
接させる構造であるので、鉄心型リアクトルにおいては
コイル端側に配設される継鉄の寸法が小さくなり、空心
型リアクトルにあっては、コイル端側に設けられる遮蔽
鉄心の寸法が小さくなり、超電導式のリアクトルにおい
ては、更にコイル端部が近接した結果自己磁路が形成さ
れ磁束遊洩が減少し、遮蔽鉄心の省略が可能となり電磁
振動騒音も抑制される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について図を参照して
説明する。図1は、本発明の実施例の単相用空隙付鉄心
形リアクトルの断面図である。図1において、2は二脚
のそれぞれに巻回されたコイルで、コイル2は板状に巻
回したコイル2aを順次位置をずらせて積層し、二脚の
それぞれの端部4で互いに接近し、二脚の中央部3で最
も離間して巻回されている。二脚のそれぞれは、脚鉄5
間に空隙部を構成する空隙絶縁物6を挟んで形成されて
いる。そして、二脚の脚鉄5の両端同士は、磁路を形成
する継鉄7および13に連結されている。
説明する。図1は、本発明の実施例の単相用空隙付鉄心
形リアクトルの断面図である。図1において、2は二脚
のそれぞれに巻回されたコイルで、コイル2は板状に巻
回したコイル2aを順次位置をずらせて積層し、二脚の
それぞれの端部4で互いに接近し、二脚の中央部3で最
も離間して巻回されている。二脚のそれぞれは、脚鉄5
間に空隙部を構成する空隙絶縁物6を挟んで形成されて
いる。そして、二脚の脚鉄5の両端同士は、磁路を形成
する継鉄7および13に連結されている。
【0010】このように構成された空隙付鉄心形リアク
トルの組立てに当っては、この実施例では、先ず下部継
鉄7を組立て台上に置いて、その上に支持座8を載せ
る。次いで、脚鉄5、空隙絶縁物6、並びに形状保持枠
体9を組立てる。形状保持枠体9は、一体構造であって
も、二分割構造であっても良く、エンジニアリングプラ
スック類を好適に用いることができる。
トルの組立てに当っては、この実施例では、先ず下部継
鉄7を組立て台上に置いて、その上に支持座8を載せ
る。次いで、脚鉄5、空隙絶縁物6、並びに形状保持枠
体9を組立てる。形状保持枠体9は、一体構造であって
も、二分割構造であっても良く、エンジニアリングプラ
スック類を好適に用いることができる。
【0011】その後、下端側コイル支持座10を配置し
た上にコイル2aを順次挿入してコイル2の下半分を設
置し、その上に間座11とコイル2の上半分を設置して
から上端側コイル支持座12、支持座8を載せ、その上
に上部継鉄13を設置する。尚、図では、脚鉄5や継鉄
7,13の締付構造物や引張ボルト類は、従来と同様で
あるので、省略してある。
た上にコイル2aを順次挿入してコイル2の下半分を設
置し、その上に間座11とコイル2の上半分を設置して
から上端側コイル支持座12、支持座8を載せ、その上
に上部継鉄13を設置する。尚、図では、脚鉄5や継鉄
7,13の締付構造物や引張ボルト類は、従来と同様で
あるので、省略してある。
【0012】そして、各脚のコイル2の電圧印加部は、
各脚のコイル2間が最も離間する中央部に設定されてあ
り、コイル2の両端部は中性点部に設定されている。し
たがって、各脚のコイル2は図2および図3に示すよう
に結線することが可能である。即ち、図2は、中性点無
接続の結線で左脚のコイル2の中央部3が例えばU相電
圧印加部、右脚のコイル2の中央部3が例えばV相電圧
印加部となされ、左右両脚に設けたコイルの端部側は、
上側に設けたコイル2はそのコイル2の上端部側4同士
が結線され、下側に設けたコイル2の下端部側4同士も
結線されている。また、図3の例は、中性点接続結線で
両脚のコイル2の中央部3をU相及びV相の電圧印加部
となされ、各コイル2の端部側4は相互に結線され、更
に上端側と下端側とが相互接続されている。
各脚のコイル2間が最も離間する中央部に設定されてあ
り、コイル2の両端部は中性点部に設定されている。し
たがって、各脚のコイル2は図2および図3に示すよう
に結線することが可能である。即ち、図2は、中性点無
接続の結線で左脚のコイル2の中央部3が例えばU相電
圧印加部、右脚のコイル2の中央部3が例えばV相電圧
印加部となされ、左右両脚に設けたコイルの端部側は、
上側に設けたコイル2はそのコイル2の上端部側4同士
が結線され、下側に設けたコイル2の下端部側4同士も
結線されている。また、図3の例は、中性点接続結線で
両脚のコイル2の中央部3をU相及びV相の電圧印加部
となされ、各コイル2の端部側4は相互に結線され、更
に上端側と下端側とが相互接続されている。
【0013】このように、コイル2の軸方向の中央部に
電圧印加部を設定し、両コイル2の両端部における電位
差を小さくし、両コイル2の両端部間の絶縁距離を短く
して、図1に示した空隙付鉄心型リアクトル1の場合、
「く字状」の脚鉄を向い合せる構造にしているので、二
脚の脚鉄5の両端同士を連結する継鉄7および13の寸
法を短かくすることができ、鉄重量並びに鉄損も少なく
することができる。
電圧印加部を設定し、両コイル2の両端部における電位
差を小さくし、両コイル2の両端部間の絶縁距離を短く
して、図1に示した空隙付鉄心型リアクトル1の場合、
「く字状」の脚鉄を向い合せる構造にしているので、二
脚の脚鉄5の両端同士を連結する継鉄7および13の寸
法を短かくすることができ、鉄重量並びに鉄損も少なく
することができる。
【0014】図4および図5は、図1の実施例の典型例
を示す上面図である。図4は図示の通りコイル2aの外
郭形状を長方形としたもの、すなわち、長方形状の板状
に巻回したコイル2aを順次位置をずらせて積層した構
造をなすものであり、図5は図示の通りコイル2aの外
郭形状を半円形としたもの、すなわち、半円形状の板状
に巻回したコイル2aを順次位置をずらせて積層した構
造をなすものである。
を示す上面図である。図4は図示の通りコイル2aの外
郭形状を長方形としたもの、すなわち、長方形状の板状
に巻回したコイル2aを順次位置をずらせて積層した構
造をなすものであり、図5は図示の通りコイル2aの外
郭形状を半円形としたもの、すなわち、半円形状の板状
に巻回したコイル2aを順次位置をずらせて積層した構
造をなすものである。
【0015】このように両コイル2の相対向する面を平
坦面に形成すると、両コイル2の両端部でより近接して
配置でき、一磁束密度で円形外郭形状のコイルを用いた
場合よりも30%前後上下の継鉄寸法を短縮することが
できる。なお、図4および図5の図中図1と同一部材は
同一符号で示し、A−Aは図1の断面を示している。ま
た、コイル2aの外郭形状を長方形や半円形に限るもの
でなく、楕円形等でも良い。
坦面に形成すると、両コイル2の両端部でより近接して
配置でき、一磁束密度で円形外郭形状のコイルを用いた
場合よりも30%前後上下の継鉄寸法を短縮することが
できる。なお、図4および図5の図中図1と同一部材は
同一符号で示し、A−Aは図1の断面を示している。ま
た、コイル2aの外郭形状を長方形や半円形に限るもの
でなく、楕円形等でも良い。
【0016】図6および図7は、3相の空隙付鉄心形リ
アクトル(超電導空隙付鉄心形リアクトルも同様)の典
型例を示す上面図である。図6および図7におけるA−
A断面は図1と同様であり、共通部分に同一符号を付
し、説明の重複を避ける。異なる点は図より明らかなよ
うにコイル2aの外郭形状であり、図6ではコイル2a
の外郭形状を3分の1円形としたもの、すなわち、3分
の1円形の板状に巻回したコイル2aを順次位置をずら
せて積層し、3相のコイル2の平坦面を互いに相対向さ
せた構造をなすものである。
アクトル(超電導空隙付鉄心形リアクトルも同様)の典
型例を示す上面図である。図6および図7におけるA−
A断面は図1と同様であり、共通部分に同一符号を付
し、説明の重複を避ける。異なる点は図より明らかなよ
うにコイル2aの外郭形状であり、図6ではコイル2a
の外郭形状を3分の1円形としたもの、すなわち、3分
の1円形の板状に巻回したコイル2aを順次位置をずら
せて積層し、3相のコイル2の平坦面を互いに相対向さ
せた構造をなすものである。
【0017】図7は図示の通りコイル2aの各外郭形状
を3角形としたもので図6と同様の構造をなすものであ
る。図6および図7で示す3相の空隙付鉄心形リアクト
ル(超電導空隙付鉄心形リアクトルも同様)もコイル2
の軸方向の中央部に電圧印加部を設定し、3相のコイル
2の両端部における電位差を小さくし、それぞれのコイ
ル2の両端部間の絶縁距離を短くして、「く字状」の脚
鉄を相互間に向い合せる構造となっている。
を3角形としたもので図6と同様の構造をなすものであ
る。図6および図7で示す3相の空隙付鉄心形リアクト
ル(超電導空隙付鉄心形リアクトルも同様)もコイル2
の軸方向の中央部に電圧印加部を設定し、3相のコイル
2の両端部における電位差を小さくし、それぞれのコイ
ル2の両端部間の絶縁距離を短くして、「く字状」の脚
鉄を相互間に向い合せる構造となっている。
【0018】このように3相のコイル2の相対向する面
を平坦面に形成し、3相のコイル2の両端部でより近接
して配置すると、一磁束密度で円形外郭形状のコイルを
用いた場合よりも一層の上下の継鉄寸法を短縮すること
ができる。従来のように3相のコイルを直線配置したも
のに比べるとなお一層上下の継鉄寸法を短縮することが
できる。
を平坦面に形成し、3相のコイル2の両端部でより近接
して配置すると、一磁束密度で円形外郭形状のコイルを
用いた場合よりも一層の上下の継鉄寸法を短縮すること
ができる。従来のように3相のコイルを直線配置したも
のに比べるとなお一層上下の継鉄寸法を短縮することが
できる。
【0019】図8は、本発明の実施例の単相用磁気遮蔽
空心形リアクトルの縦断面図である。この実施例の場合
も、図1の実施例の単相用空隙付鉄心形リアクトル1と
同様にコイル21は、外郭形状を半円形あるいは長方形
の板状に巻回したコイルを順次位置をずらせて積層して
構成され、コイル21の中央部22が電圧印加部となさ
れて上下の端部側23が中性点電位とされ、各端部側2
3が近接せしめられ、中央部22が離間せしめられ、コ
イル21の縦断面形状が「く字状」に向い合せた形状と
されている。
空心形リアクトルの縦断面図である。この実施例の場合
も、図1の実施例の単相用空隙付鉄心形リアクトル1と
同様にコイル21は、外郭形状を半円形あるいは長方形
の板状に巻回したコイルを順次位置をずらせて積層して
構成され、コイル21の中央部22が電圧印加部となさ
れて上下の端部側23が中性点電位とされ、各端部側2
3が近接せしめられ、中央部22が離間せしめられ、コ
イル21の縦断面形状が「く字状」に向い合せた形状と
されている。
【0020】この実施例の場合、空心構造であるので、
形状保持枠体24の下端部に取付けた下部支持座25の
上に下部のコイル21を組み付け、その上に間座26を
置き、更にその上に上部のコイル21を組みつけ、上部
支持座27を載せることにより組み立てられる。尚、締
付保持構造物は省略されて要部のみが示されている。
形状保持枠体24の下端部に取付けた下部支持座25の
上に下部のコイル21を組み付け、その上に間座26を
置き、更にその上に上部のコイル21を組みつけ、上部
支持座27を載せることにより組み立てられる。尚、締
付保持構造物は省略されて要部のみが示されている。
【0021】図示の通り、この実施例によれば、コイル
21の上下両端部は近接配置となるため、コイル中心間
距離が縮小され、その結果、コイル両端部からの磁束が
周辺の鉄性構造物を加熱或いは振動を与えるのを防止す
るための上下端部遮蔽鉄心28,29の寸法が短かくて
済むことになり、それにつれて重量も鉄損も減少するこ
とになる。
21の上下両端部は近接配置となるため、コイル中心間
距離が縮小され、その結果、コイル両端部からの磁束が
周辺の鉄性構造物を加熱或いは振動を与えるのを防止す
るための上下端部遮蔽鉄心28,29の寸法が短かくて
済むことになり、それにつれて重量も鉄損も減少するこ
とになる。
【0022】なお、上面図は図4および図5と同様であ
り、またその変形も同様であるので具体的説明は省略す
る。また、3相用磁気遮蔽空心形リアクトルとした場合
の上面図も図6および図7と同様であり、図6および図
7におけるA−A断面は図8と同様となる。この場合
も、外郭形状を3分の1円形あるいは3角形板状に巻回
したコイルを順次位置をずらせて積層して「く字状」の
コイルに構成され、コイル21の軸方向の中央部に電圧
印加部を設定し、3相のコイル21の両端部における電
位差を小さくし、それぞれのコイル21の両端部間の絶
縁距離を短くした構造となっている。
り、またその変形も同様であるので具体的説明は省略す
る。また、3相用磁気遮蔽空心形リアクトルとした場合
の上面図も図6および図7と同様であり、図6および図
7におけるA−A断面は図8と同様となる。この場合
も、外郭形状を3分の1円形あるいは3角形板状に巻回
したコイルを順次位置をずらせて積層して「く字状」の
コイルに構成され、コイル21の軸方向の中央部に電圧
印加部を設定し、3相のコイル21の両端部における電
位差を小さくし、それぞれのコイル21の両端部間の絶
縁距離を短くした構造となっている。
【0023】このように3相のコイル21の相対向する
面を平坦面に形成し、3相のコイル21の両端部でよよ
り接して配置すると、一磁束密度で円形外郭形状のコイ
ルを用いた場合よりも上下端部遮蔽鉄心28,29の寸
法が短かくて済むことになり、それにつれて重量も鉄損
も減少することになる。従来のように3相のコイルを直
線配置したものに比べるとなお一層上下の遮蔽鉄心寸法
を短縮することができる。
面を平坦面に形成し、3相のコイル21の両端部でよよ
り接して配置すると、一磁束密度で円形外郭形状のコイ
ルを用いた場合よりも上下端部遮蔽鉄心28,29の寸
法が短かくて済むことになり、それにつれて重量も鉄損
も減少することになる。従来のように3相のコイルを直
線配置したものに比べるとなお一層上下の遮蔽鉄心寸法
を短縮することができる。
【0024】図9は、本発明の実施例の空心型超電導リ
アクトルの縦断面図である。超電導リアクトルは通常、
電磁力を支持し得るように締付固定されて冷媒タンクに
収納され、冷媒タンクの外側に遮蔽鉄心が設けられるの
であるが、図9では、締付固定部材並びに冷媒タンクは
省略して、要部のみが示されている。なお、前述の超電
導空隙付鉄心形リアクトルの場合は、鉄心も冷媒タンク
に収納されるもの、コイルのみを冷媒タンクに収納され
るものと両者のタイプがある。
アクトルの縦断面図である。超電導リアクトルは通常、
電磁力を支持し得るように締付固定されて冷媒タンクに
収納され、冷媒タンクの外側に遮蔽鉄心が設けられるの
であるが、図9では、締付固定部材並びに冷媒タンクは
省略して、要部のみが示されている。なお、前述の超電
導空隙付鉄心形リアクトルの場合は、鉄心も冷媒タンク
に収納されるもの、コイルのみを冷媒タンクに収納され
るものと両者のタイプがある。
【0025】この実施例の場合も、図1の実施例の単相
用空隙付鉄心形リアクトル1と同様にコイル34は、図
10および図11の上面図に示すように外郭形状を半円
形あるいは長方形の板状に巻回したコイルを順次位置を
ずらせて積層して構成され、コイル34の中央部が電圧
印加部となされて上下の端部側が中性点電位とされ、各
端部側が近接せしめられ、中央部が離間せしめられ、コ
イル34の縦断面形状が「く字状」に向い合せた形状と
されている。
用空隙付鉄心形リアクトル1と同様にコイル34は、図
10および図11の上面図に示すように外郭形状を半円
形あるいは長方形の板状に巻回したコイルを順次位置を
ずらせて積層して構成され、コイル34の中央部が電圧
印加部となされて上下の端部側が中性点電位とされ、各
端部側が近接せしめられ、中央部が離間せしめられ、コ
イル34の縦断面形状が「く字状」に向い合せた形状と
されている。
【0026】この実施例の超電導リアクトル30の組立
ては、図8の実施例の空心形リアクトル20と同様にし
て組み立てられている。即ち、下部支持座32に取り付
けられた形状保持枠体33の外周部にコイル34の下半
部が組み付けられ、その上に間座35を設け、この上に
コイル34の上部の半分を組み付けて、その上に上部支
持座36を設けて、この上部支持座36と形状保持枠体
33の上端部とを固定することにより行われる。
ては、図8の実施例の空心形リアクトル20と同様にし
て組み立てられている。即ち、下部支持座32に取り付
けられた形状保持枠体33の外周部にコイル34の下半
部が組み付けられ、その上に間座35を設け、この上に
コイル34の上部の半分を組み付けて、その上に上部支
持座36を設けて、この上部支持座36と形状保持枠体
33の上端部とを固定することにより行われる。
【0027】この超電導リアクトル30の場合も、各コ
イル34の上下端部側が近接せしめられ、コイル中心間
距離が極めて小さくなるために、超電導運転された際
に、コイル34の上下両端部に自己磁路形成が達せられ
て、周辺部への磁束遊洩が減少する為、冷媒タンク外周
に遮蔽鉄心を省略することが可能になる。
イル34の上下端部側が近接せしめられ、コイル中心間
距離が極めて小さくなるために、超電導運転された際
に、コイル34の上下両端部に自己磁路形成が達せられ
て、周辺部への磁束遊洩が減少する為、冷媒タンク外周
に遮蔽鉄心を省略することが可能になる。
【0028】また、3相用空心型超電導リアクトルの場
合は、図12および図13の上面図で示すように外郭形
状を3分の1円形あるいは3角形板状に巻回したコイル
を順次位置をずらせて積層して「く字状」のコイルに構
成され、コイル34の軸方向の中央部に電圧印加部を設
定し、3相のコイル34の両端部における電位差を小さ
くし、それぞれのコイル34の両端部間の絶縁距離を短
くした構造となっている。
合は、図12および図13の上面図で示すように外郭形
状を3分の1円形あるいは3角形板状に巻回したコイル
を順次位置をずらせて積層して「く字状」のコイルに構
成され、コイル34の軸方向の中央部に電圧印加部を設
定し、3相のコイル34の両端部における電位差を小さ
くし、それぞれのコイル34の両端部間の絶縁距離を短
くした構造となっている。
【0029】このように3相のコイル34の相対向する
面を平坦面に形成し、3相のコイル34の両端部でより
近接して配置すると、各コイル34の上下端部側が近接
せしめられ、コイル中心間距離が極めて小さくなるため
に、超電導運転された際に、コイル34の上下両端部に
自己磁路形成が達せられて、周辺部への磁束遊洩が減少
する為、冷媒タンク外周に遮蔽鉄心を省略することが可
能になる。
面を平坦面に形成し、3相のコイル34の両端部でより
近接して配置すると、各コイル34の上下端部側が近接
せしめられ、コイル中心間距離が極めて小さくなるため
に、超電導運転された際に、コイル34の上下両端部に
自己磁路形成が達せられて、周辺部への磁束遊洩が減少
する為、冷媒タンク外周に遮蔽鉄心を省略することが可
能になる。
【0030】なお、上記何れの実施例も、コイルの中央
部に間座11、26、35を配置しているが、このよう
な間座は必ずしも必要とするものでなく、また、コイル
も板状に巻回したコイルを順次位置をずらせて積層する
ようなものに限らず、コイルの中央部を巻始めとしてそ
の両端部を巻終わりとして巻回しても良い。また、各実
施例は単相用および3相用のリアクトルであるが、例え
ばコイルの外郭形状を適宜の扇形状に形成して多相用に
構成しても良い。
部に間座11、26、35を配置しているが、このよう
な間座は必ずしも必要とするものでなく、また、コイル
も板状に巻回したコイルを順次位置をずらせて積層する
ようなものに限らず、コイルの中央部を巻始めとしてそ
の両端部を巻終わりとして巻回しても良い。また、各実
施例は単相用および3相用のリアクトルであるが、例え
ばコイルの外郭形状を適宜の扇形状に形成して多相用に
構成しても良い。
【0031】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明によれば、
隣接コイル端部が相互に近接する構造となるため、リア
クトルに使用する鉄量が削減され、その分小型軽量化さ
れた低損失のリアクトルを得ることができると共に、鉄
心型リアクトルにあっては、上下の継鉄寸法が短縮され
て、重量並びに鉄損が減少するものとなり、空心型リア
クトルにあっては、上下の遮蔽鉄心寸法が縮小されて重
量、鉄損共に減少する。又、超電導リアクトルにあって
は、遮蔽鉄心の省略が可能となり電磁振動騒音も抑制さ
れる効果が得られる。
隣接コイル端部が相互に近接する構造となるため、リア
クトルに使用する鉄量が削減され、その分小型軽量化さ
れた低損失のリアクトルを得ることができると共に、鉄
心型リアクトルにあっては、上下の継鉄寸法が短縮され
て、重量並びに鉄損が減少するものとなり、空心型リア
クトルにあっては、上下の遮蔽鉄心寸法が縮小されて重
量、鉄損共に減少する。又、超電導リアクトルにあって
は、遮蔽鉄心の省略が可能となり電磁振動騒音も抑制さ
れる効果が得られる。
【図1】本発明の実施例の空隙付鉄心形リアクトルの断
面図である。
面図である。
【図2】図1の実施例の一例のコイル結線図である。
【図3】図1の実施例の他の例のコイル結線図である。
【図4】図1の実施例のコイルの一例を示す上面図であ
る。
る。
【図5】図1の実施例のコイルの他の例を示す上面図で
ある。
ある。
【図6】本発明の実施例の3相用空隙付鉄心形リアクト
ルの一例を示す上面図である。
ルの一例を示す上面図である。
【図7】本発明の実施例の3相用空隙付鉄心形リアクト
ルの他の例を示す上面図である。
ルの他の例を示す上面図である。
【図8】本発明の実施例の空心形リアクトルの縦断面図
である。
である。
【図9】本発明の実施例の超電導リアクトルの縦断面図
である。
である。
【図10】図9の実施例のコイルの一例を示す上面図で
ある。
ある。
【図11】図9の実施例のコイルの他の例を示す上面図
である。
である。
【図12】本発明の実施例の3相用超電導リアクトルの
一例を示す上面図である。
一例を示す上面図である。
【図13】本発明の実施例の3相用超電導リアクトルの
他の例を示す上面図である。
他の例を示す上面図である。
【図14】従来の空隙付鉄心形リアクトルの縦断面図で
ある。
ある。
【図15】従来の空隙付鉄心形リアクトルの上面図であ
る。
る。
1 空隙付鉄心形リアクトル 2、21、34 コイル 5 脚鉄 6 空隙絶縁物 7 下部継鉄 8、25、32 下部支持座 9、24、33 形状保持枠体 11、26、35 間座 12、27、36 上部支持座 13 上部継鉄 20 空心形リアクトル 28 上端部遮蔽鉄心 29 下端部遮蔽鉄心 30 超電導リアクトル
Claims (1)
- 【請求項1】 並列して配置された複数個のコイルを有
するリアクトルであって、前記各コイルはその中央部を
電圧印加部、両端部を中性点電位部とすると共に、各コ
イルの両端部を近接させ、中央部を離間させてなること
を特徴とするリアクトル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26061895A JPH0974031A (ja) | 1995-09-01 | 1995-09-01 | リアクトル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26061895A JPH0974031A (ja) | 1995-09-01 | 1995-09-01 | リアクトル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0974031A true JPH0974031A (ja) | 1997-03-18 |
Family
ID=17350434
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26061895A Pending JPH0974031A (ja) | 1995-09-01 | 1995-09-01 | リアクトル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0974031A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005064133A (ja) * | 2003-08-08 | 2005-03-10 | Toyota Motor Corp | リアクトル装置 |
JP2010192682A (ja) * | 2009-02-18 | 2010-09-02 | Railway Technical Res Inst | 多相一体型平滑リアクトル |
JPWO2009066433A1 (ja) * | 2007-11-21 | 2011-03-31 | パナソニック株式会社 | コイル部品 |
US9899135B2 (en) | 2012-11-08 | 2018-02-20 | Hitachi Industrial Equipment Systems Co., Ltd. | Reactor device |
-
1995
- 1995-09-01 JP JP26061895A patent/JPH0974031A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005064133A (ja) * | 2003-08-08 | 2005-03-10 | Toyota Motor Corp | リアクトル装置 |
JPWO2009066433A1 (ja) * | 2007-11-21 | 2011-03-31 | パナソニック株式会社 | コイル部品 |
JP2010192682A (ja) * | 2009-02-18 | 2010-09-02 | Railway Technical Res Inst | 多相一体型平滑リアクトル |
US9899135B2 (en) | 2012-11-08 | 2018-02-20 | Hitachi Industrial Equipment Systems Co., Ltd. | Reactor device |
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