JPH0973639A - 光学的情報記録再生装置 - Google Patents

光学的情報記録再生装置

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JPH0973639A
JPH0973639A JP7229939A JP22993995A JPH0973639A JP H0973639 A JPH0973639 A JP H0973639A JP 7229939 A JP7229939 A JP 7229939A JP 22993995 A JP22993995 A JP 22993995A JP H0973639 A JPH0973639 A JP H0973639A
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light
photodetector
cylindrical lens
tracking
optical
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JP7229939A
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Masato Inoue
正人 井上
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 光検出器上の0次回折光束と各±1次回折光
束との投影スポットの間隔を、ほぼ等しくし、かつ、カ
ード傾きなどによるAFのオフセットを除去することに
よって、より安定な記録・再生が行なえる多目的の光学
的情報記録再生装置を提供する。 【解決手段】 光源と、光束を分割する2つの特性の異
なる格子からなる回折格子と、複数のトラッキングトラ
ックおよび複数の光束を照射するための第1の光学系
と、前記光学的情報記録媒体からの複数の反射光束を、
球面レンズとシリンドリカルレンズとからなるアナモフ
ィック光学系を透過して、複数の受光部を有する光検出
器へ導くための第2の光学系とで構成された光ヘッドを
有し、前記トラッキング方向と前記シリンドリカルレン
ズの軸(レンズ作用を持たない方向)とのなす角度θ
が、0度<θ<45度または45度<θ<90度になる
ように前記シリンドリカルレンズの軸を配し、複数の受
光部をトラック方向に配する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のトラッキン
グトラックおよび複数の情報トラックを有する光学的情
報記録媒体上に複数の光束を照射し、そこからの反射光
を光検出器で受光して、情報の記録および/または再生
を行なう光学的情報記録再生装置に関するものである。
【0002】
【技術の技術】従来、光を用いて情報の記録、再生を行
なう情報記録媒体としては、ディスク状、カード状、テ
ープ状などの各種の形態のものが知られている。これら
光学的情報記録媒体には、記録及び再生の可能なもの
や、再生のみ可能なものなどがある。記録可能な媒体へ
の情報の記録は、記録情報に従って変調され、微小スポ
ット状に絞られた光ビームによって、情報トラックを走
査する際に、光学的に検出可能な情報ビット列の形で、
行われる。
【0003】また、記録媒体からの情報の再生は、該記
録媒体に対して記録が行なわれない(情報ビット列を生
成しない)程度の、一定のパワーの光ビームスポットに
より情報トラックの情報ビット列を走査し、該記録媒体
からの反射光または透過光を検出することにより、行な
われる。
【0004】上述した記録媒体への情報の記録、再生に
用いられる光ヘッドは、記録媒体に対して、その情報ト
ラック方向及び該方向を横切る方向に、相対的に移動可
能な構成になっており、この移動により、光ビームスポ
ットの、情報トラック走査が行なわれる。光ヘッドにお
ける光ビームスポットの絞り込み用レンズとしては、例
えば、対物レンズが用いられる。この対物レンズは、そ
の光軸方向(フォーカシング方向)、及び、該光軸方向
と記録媒体の情報トラック方向との双方に直交する方向
(トラッキング方向)に、夫々、独立して移動すること
ができる状態で、光ヘッド本体に保持されている。この
ような対物レンズの保持は、一般に弾性部材を介して、
なされており、対物レンズの、上記2方向の移動は、一
般に磁気的相互作用を利用したアクチュエータの駆動に
より、なされている。
【0005】この種の光学的情報記録再生装置には、図
10に示すような光学系が知られている。ここでは、光
カード1の情報記録面に、多数本の情報トラック2が、
L−F方向に平行に、配列されている。また、光カード
1の情報記録面には、上記情報トラック2へのアクセス
の基準位置となるホームポジション3が設けられてい
る。情報トラック2は、例えば、ホームポジション3に
近い方から順に、符号2−1,2−2,2−3,…のよ
うに、配列され、図10に示すように、これらの各情報
トラックに隣接して、トラッキングトラック4が、順
次、符号4−1,4−2,4−3,…のように、設けら
れている。これらのトラッキングトラック4は、情報記
録再生時の光ビームスポット走査の際に、該ビームスポ
ットが所定の情報トラックから逸脱しないように制御す
るオートトラッキング(以下、ATと記す)のためのガ
イドとして、機能している。
【0006】このATサーボは、光ヘッドにおいて、上
記光ビームスポットの情報トラックからのずれ(AT誤
差)を検出し、その検出信号を上記トラッキングアクチ
ュエータへと負帰還させ、光ヘッド本体に対して、対物
レンズをトラッキング方向に(D方向)に移動させて、
光ビームスポットを所望の情報トラックへと追従させる
ことにより、行なわれる。
【0007】また、情報記録再生時において、光ビーム
スポットで情報トラックを走査する際、該光ビームを、
光カードの面上にて、適当な大きさのスポット状とする
(合焦させる)ために、オートフォーカシング(以下、
AFと記す)サーボが行なわれる。このAFサーボは、
光ヘッドにおいて、上記光ビームスポットの合焦状態か
らのずれ(AF誤差)を検出し、その検出信号を上記フ
ォーカシングアクチュエータへと負帰還させ、光ヘッド
本体に対して、対物レンズをフォーカシング方向に移動
させて、光ビームスポットを光カード面上に合焦させる
ことにより、行なわれる。
【0008】なお、図9において S1,S2,S3,
S4,S5,S6,S7は、光カード上での光スポット
を示し、光スポットS1により、AF及び記録時の情報
ビットの作成、再生時の情報ビットの読出しを行ない、
光スポットS2とS3とにより、ATを行ない、光スポ
ットS4とS5とにより、記録時の記録とほぼ同時に情
報ビットのベリファイを行ない、更に、光スポットS6
とS7とにより、再生時の情報ビットの読出しを行な
う。
【0009】なお、図中、符号5−1と5−2は、デー
タ部(情報ビット)である。また、図10において、2
1は光源たる半導体レーザであり、この例では、トラッ
クに対して、垂直の方向に偏光している830nmの波
長の光を発する。また、符号22はコリメータレンズ、
23はビーム整形プリズム、24はアパーチャ、25は
光束分割のための回折格子、25´は回折格子部、26
は偏光ビームスプリッタである。更に、符号27は1/
4波長板、28は対物レンズ、29は球面レンズ、30
はシリンドリカルレンズ、31は光検出器を示す。
【0010】半導体レーザ21から発せられた光ビーム
は、楕円の発散光束となって、コリメータレンズ22に
入射する。そして、該レンズにより平行光束となり、さ
らに、ビーム整形プリズム23により、円形ビームに整
形される。半導体レーザ21から発した光の強度は、ガ
ウス分布をしており、そのガウス分布状態を保ちながら
伝搬する。
【0011】その後、所定の記録用光スポットを得るた
めに、光束はアパーチャ24で制限され、回折格子25
に入射する。回折格子は、図11に示すように、情報ト
ラックに平行な方向に、3つの格子部25a,25b,
25cに分割されており、それぞれの格子部で回折した
光束は、それぞれの目的を満たすように、それぞれの格
子部の回折角及び回折方向に違いを持たされている。回
折格子25bは、ATを行なうための±1次回折光束を
発生させ、回折格子25aは、ベリファイを行なうため
の±1次回折光束を発生させ、回折格子25cは、再生
を行なうための±1次回折光束を発生させる。
【0012】なお、0次回折光束は、アパーチャ24に
よって制限された光束径で、回折格子25から出射す
る。その他の各±1次回折光束は、アパーチャ24によ
って制限された光束が、各回折格子によって回折された
面積および形状で、回折格子25から出射する。回折格
子25で分割された7つの光束は、偏光ビームスプリッ
タ26にP偏光光束として入射し透過する。
【0013】次いで、前記7つの光束は、1/4波長板
27を透過する際に円偏光に変換され、対物レンズ28
によって、光カード1上に集光される。図12の(a)
および(b)には、対物レンズを出射するときの各光束
の形状と位置関係を示す。なお、対物レンズの出射光束
は7つであるが、0次回折光束との位置関係およびそれ
ぞれの形状を解り易くするために、図12の(a)に
は、0次回折光束elと、2つのベリファイ用光束e
4、e5と、2つの再生用光束e6、e7とを示し、図
12の(b)には、0次回折光束elと、2つのAT用
光束e2、e3とを示してある。
【0014】光カード1上に集光された7つの光スポッ
トの内、S1は記録、再生、AF制御に用いられ、S2
とS3はAT制御に用いられ、また、S4とS5はベリ
ファイ用に、S6とS7は再生用に、それぞれ用いられ
る。光カード1上における各スポット位置は、図9に示
したように、光スポットS2とS3は、隣接するトラッ
キングトラック4上に位置し、光スポットS1は、該ト
ラッキングトラック間の情報トラック2上に位置し、光
スポットS4とS5は、光スポットS1と同情報トラッ
ク内にあって、情報トラック方向に光スポットS1を挟
み込むように、位置する。また、光スポットS6とS7
は、光スポットS1の情報トラックの両隣の情報トラッ
クに別々に位置し、光スポットS1、S6、S7で、3
つの情報トラックを同時に再生することができる。
【0015】かくして、光カード1上に形成された各光
スポットからの反射光は、再び、対物レンズ28を通っ
て、平行光束となり、1/4波長板27を透過すること
により、入射時とは偏光方向が90°回転した光束に変
換される。そして、偏光ビームスプリッタ26には、S
偏光光束として入射し、球面レンズ29側に反射し、そ
の、反射した各光束は、検出光学系である球面レンズ2
9とシリンドリカルレンズ30とを透過して、光検出器
31に入射する。
【0016】図13には、シリンドリカルレンズ30を
出射する各光束の形状と位置関係が示されている。図
中、符号b1は再生及びAF制御用の0次回折光束、b
2とb3はAT用光束、b4とb5はベリファイ用光
束、b6とb7は再生用光束である。また、シリンドリ
カルレンズ30の軸方向(図中、B方向)、すなわち、
レンズ作用を持たない方向(以下、母線と称す)は、情
報トラック方向に対して、45度に傾向けられている。
【0017】図14は、AF制御および再生を行なうた
めの4つの受光面からなる4分割光検出器C1と、そこ
に入射する0次回折光束の投影像を示している。該4分
割光検出器C1の互いに直交する分割軸の一方(f)
は、トラッキングトラック方向に対して平行に配置され
ている。なお、図中の点線円は、光カード上において照
射スポットが合焦状態の、0次回折光束の結像スポット
(最小錯乱円)であり、2つの実線の楕円はデフォーカ
ス状態(一方が光カードに対物レンズが合焦点よりも近
づき、他方は逆に遠く離れた状態)での投影像である。
前記検出光学系と図14の4分割光検出器C1の組合せ
により、非点収差法によるAF制御が行われる。
【0018】図15には、光検出器31の複数の受光部
と入射する各光束及び信号処理系を示す。図中、4分割
光検出器C1の、互いに襷掛けの方向に配置される光検
出器C1aとC1c,C1bとC1dの、それぞれの出
力の和を、引き算した差信号を用いて、前述のAF制御
を行ない、また、4つの光検出器の出力の総和信号を用
いて再生を行なう。また、光検出器C2とC3の出力の
差をとってAT制御(3ビーム法)を行ない、光検出器
C4とC5の出力を用いて、それぞれ、ベリファイを行
ない、更に、光検出器C6とC7の出力を用いて、それ
ぞれ、再生を行なう。以上のように、光ヘッドから出射
する複数の光スポットを記録媒体と相対的に移動させる
ことで情報の記録・再生を行なうのである。
【0019】また、シリンドリカルレンズ30の配置に
ついて、上述の従来例と異なる従来例が知られている。
ここでは、シリンドリカルレンズの母線方向Bとトラッ
キングトラック方向Aとのなす角度が0度あるいは90
度であり、4分割光検出器の分割線がトラッキングトラ
ック方向Aに対して45度、傾いて配置される。
【0020】図17の(a)および(b)には、シリン
ドリカルレンズ30’とシリンドリカルレンズ位置での
各回折光束の入射状態を示す。なお、各入射光束の位置
関係および機能は、上述の従来例と同じであるから説明
を省略する。
【0021】図17の(a)には、シリンドリカルレン
ズ30’の母線方向Bがトラッキングトラック方向Aに
平行、すなわち、夫々の方向のなす角度が0度の場合を
示している。また、図17の(b)には、シリンドリカ
ルレンズ30’の母線方向Bがトラッキングトラック方
向Aに垂直、すなわち、夫々の方向のなす角度が90度
の場合を示している。
【0022】図18は、上述の夫々の場合における4つ
の受光面からなる4分割光検出器C1’と、そこに入射
する0次回折光束の投影像を示している。該4分割光検
出器C1’の互いに直交する分割線は、非点収差法でA
F制御するために、シリンドリカルレンズ30’の母線
方向Bに対して45度の位置に配置されている。なお、
図中、点線円は、光カード上において照射スポットが合
焦状態の投影図であり、実線の楕円はデフォーカス状態
での投影像である。また、図中、Aは情報トラック方向
を示す。
【0023】図19は、7つの受光部からなる光検出器
31’と各光束の投影像および信号処理系を示す図であ
り、4分割光検出器C1’の分割線の方向が異なる以外
は、既述の従来例と同一であるから、説明を省略する。
また、AT制御、AF制御、記録、再生、ベリファイに
関しても、同様である。
【0024】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、先
述の従来例には、以下に示す問題点がある。即ち、図1
3に示したように、シリンドリカルレンズ30の母線B
はトラッキングトラック方向Aに対して45度に配され
ている。なお、図中、b1〜b7は入射する光束であ
り、その内、ベリファイ用光束b4とb5は、母線Bに
対して非対称な位置に入射する。また、再生用光束b6
とb7も同様に、母線に対して非対称に入射する。この
シリンドリカルレンズ30から出射した各光束は、光カ
ード上での光スポットの合焦時に、光検出器31上で最
小錯乱円として投影される。
【0025】また、図13において、2つのベリファイ
光束を含む線Mの位置におけるシリンドリカルレンズ3
0の断面と、各ベリファイ光束b4、b5と再生光束b
1とを、図16の(a)に示す。同様に、トラッキング
トラック方向を示した線Aの位置でのシリンドリカルレ
ンズ30の断面でみた、AT用光束b2、b3および再
生用光束b1を図16の(b)に、また、線Nの位置で
のシリンドリカルレンズ30の断面と再生用光束b6、
b7、b1とを、図16の(c)に示す。
【0026】ところで、シリンドリカルレンズ30に入
射した7つの光束の内、図中、点線で示した再生用の0
次回折光束b1は、回折角が0度であるから、シリンド
リカルレンズ30には、ほぼレンズ中心に対して垂直に
入射し、図15の4分割光検出器C1の中心に入射す
る。そして、2つのAT用光束b2とb3は、図16の
(b)に示すように、方向は異なるが、0次回折光束に
対して同量の回折角θ1をもって、シリンドリカルレン
ズ30に入射し、しかも、0次回折光束に対して点対
称、すなわち、シリンドリカルレンズ30の母線に対し
て、等距離であるため、シリンドリカルレンズ30のレ
ンズ作用が等しく、光検出器31上での0次回折光束と
AT用+1次回折光束の投影スポット同士の間隔h1
は、0次回折光束とAT用−1次回折光束の投影スポッ
ト同士の間隔h2と等しくなる。
【0027】しかしながら、図16の(a)に示すよう
に、2つのベリファイ用光束は、0次回折光束に対し
て、同量の回折角θ2でありながら、0次回折光束に対
して、点対称でなく、図13に示すように、シリンドリ
カルレンズ30の母線に対して等距離の位置に入射しな
い。これらの光束は、シリンドリカルレンズ30に対し
て、像高を持つことになり、シリンドリカルレンズ30
の一方向性のレンズ作用の影響で、光検出31上の0次
回折光束およびベリファイ用+1次回折光束の、投影ス
ポット同士の間隔h3と、0次回折光束およびベリファ
イ用−1次回折光束の、投影スポット同士の間隔h4と
は、等しくはならない。
【0028】図16の(c)および図13に示すよう
に、再生用±1次回折光束の投影スポットにおいても、
ベリファイ光束と同様に、図16の(c)の各投影スポ
ット間隔h5とh6は等しくならない。これを図15で
説明すると、各光検出器上の点線で示した投影スポット
は、各回折光束が0次回折光束に対して点対称であり、
シリンドリカルレンズ30の母線に対して、仮に等距離
の位置に入射したと想定した場合のスポット位置であ
り、それぞれの±1次回折光束と0次回折光束との投影
スポット間隔は等しくなる。
【0029】要するに、従来例では、前述したシリンド
リカルレンズ30のレンズ作用によって、実線で示す位
置に各スポットが投影される。この投影位置は、回折角
の大きさやシリンドリカルレンズへの入射位置によって
変化し、図15に示すように、投影スポットの全てを光
検出器で受光できないので、信号の劣化を招くことにな
る。また、目的・機能の異なる隣りの投影スポットの入
射によって、信号の混在が発生し、ベリファイあるいは
再生ができなくなってしまう。
【0030】以上、従来例では、上述の問題点があり、
安定した記録・再生を達成することができない。
【0031】また、2番目に示された従来例では、以下
のような問題がある。すなわち、AF制御を行なう4分
割光検出器C1’の、互いに直交する分割軸Rは、図1
7の(a)および(b)に示す情報トラック方向および
シリンドリカルレンズ30の母線方向に対して45度に
配されている。前述のように、AT制御あるいは他の情
報トラックへの移動を、対物レンズの移動操作で行なう
場合、対物レンズは、情報トラック方向Aに対して垂直
方向、すなわち、図20の(a)では、シリンドリカル
レンズの母線方向Aに対して垂直方向へ、また、図20
の(b)ではB方向へ移動することになる。
【0032】光束がシフトした場合の、4分割光検出器
C1の投影像の振る舞いを、図20の(a)と(b)を
用いて説明する。光カード上の照射スポットが合焦状態
の場合、4分割光検出器C1上での光束の投影像は、図
20の(a)に点線円で示す最小錯乱円(ディフォーカ
ス状態)である。この投影像は、対物レンズの移動操作
に伴う光束シフトにより、図20の(a)の実線円の位
置に移動する。
【0033】非点収差法を用いたAF制御は、4分割光
検出器C1の4つの受光面からの出力において、それぞ
れ、互いに襷掛けの方向に配置された検出器の出力和を
とり、その2つの出力和の差信号を0にするように、対
物レンズの位置制御を行なっている。図20の(a)の
実線円位置では、前記差信号は0ではないため、差信号
が0になるように、対物レンズを合焦位置から移動させ
る。そのときの4分割光検出器C1上の投影像は、図2
0の(b)に示すように楕円状になる。この場合の光カ
ード上の照射スポットはデフォーカス状態である。すな
わち、AFにオフセットが発生することになる。
【0034】また、光カードの反りや光カードをホール
ドするホルダーの傾きによって、光カードと入射する光
束との間に相対的な傾きが発生した場合にも、光束のシ
フトが発生し、4分割光検出器C1上の投影像は移動す
る。前述のように光カードの形状は長方形であり、ホル
ダーへの光カードの載置には、載置精度の良さから、カ
ード長手方向のエッジを、送りガイドに沿って送るのが
よい。このとき、長手方向のカードの反りは、送りガイ
ドによって矯正されるが、短手方向の反りは矯正されな
い。
【0035】この光カードの短手方向は、図20の
(a)のQ方向と一致し、光カードの反りによる光束の
シフトによって、4分割光検出器上の投影像は、図20
の(a)の点線円位置から実線円方向へ移動し、その場
合も、前述の対物レンズの移動時と同様に、対物レンズ
をAF方向に位置移動して、結果的に、AFのオフセッ
トを発生させる。
【0036】ホールダーの傾き量は設計公差であり、短
手方向は、長手方向より分精度が出し難いので、矢張
り、図20の(a)のQ方向の傾きが出やすい。何れに
せよ、4分割光検出器C1上の投影像の移動は、図20
の(a)のQ方向に集中する。
【0037】なお、投影像の移動でAFのオフセット量
が最大になるのは、前記Q方向とA方向、すなわち、前
記分割軸fに対して、45度方向に投影像が移動した場
合である。要するに、従来例では、前記Q方向への投影
像の移動により、AFオフセットが最も出やすい構成で
あると言える。
【0038】図21には光束シフト量とデフォーカス量
との関係が、また、図22にはデフォーカス量とスポッ
ト径との関係がグラフで示されている。
【0039】このAFオフセットにより、記録の際に情
報ピットのボケが発生し、その再生の際に信号劣化を招
く。また、正常に記録された情報ピットであっても、再
生時にAFオフセットが発生すれば、同様に信号の劣化
を招く。さらに、外部振動が付加された場合には、その
大きさによっては、記録再生ができなくなるという最悪
の事態を招く。
【0040】以上、この従来例には、対物レンズの移動
や、光カードと光束との相対的な傾きによって、AFに
オフセットを発生させ、記録再生時に、情報信号の劣化
を招くという問題点がある。
【0041】本発明の目的は、従来例の問題を解決する
ために、光検出器上の0次回折光束と各±1次回折光束
との投影スポットの間隔を、ほぼ等しくし、かつ、カー
ド傾きなどによるAFのオフセットを除去することによ
って、より安定な記録・再生が行なえる多目的の光学的
情報記録再生装置を提供することを目的とするのもであ
る。
【0042】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、トラッキング方向とシリンドリカルレンズの軸(レ
ンズ作用のない方向)とのなす角度θが 0度<θ<45度 または 45度<θ<90度
になるようにシリンドリカルレンズ
の軸を配置し、光検出器の複数の受光部を前記トラッキ
ングトラック方向に配置し、前記複数の受光部の内、少
なくとも1つが互いに直交する軸に対して対象に配置さ
れた4つの受光面からなり、互いに直交する前記軸の一
方を前記トラッキングトラック方向に、あるいは、その
方向に対して(θ+45)度の方向に配置することで、
再生およびベリファイ信号、更には、AT/AF制御信
号を得ることを特徴とする。
【0043】これにより、非点収差AF方式を用いた、
より安定した記録・再生および複数情報トラックの同時
再生、更には、記録直後のベリファイを可能とした光学
的情報記録再生装置を提供することができる。
【0044】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)以下に、本発明に係る実施の形態の1
つを、図1ないし図6を参照して具体的に説明する。図
1は本発明の光学的情報記録再生装置の光学系を示して
おり、従来例との相違点は、情報トラック方向あるいは
トラッキングトラック方向に対するシリンドリカルレン
ズ30”のレンズ作用のない母線方向のなす角度であ
り、また、4分割光検出器C1”の互いに直交する分割
線を情報トラック方向あるいはトラッキングトラック方
向に平行に配置したことである。その他の光学部品の配
置および構成、機能は、図10に示す従来例と同一であ
るから、その説明を省略する。
【0045】なお、図1内の矢印A方向は、シリンドリ
カルレンズ30”の位置における情報トラック方向ある
いはトラッキングトラック方向に相当する方向である。
また、図2はシリンドリカルレンズ30”における7つ
の光束の入射位置と形状を示している。なお、矢印Bは
シリンドリカルレンズ30”の母線方向を示すもので、
トラッキングトラック方向Aに対してある量の角度をも
っている。なお、7つの光束の配置、機能については、
従来例と同一なので、その説明は省略する。
【0046】図3の(a)は、AF制御および再生を行
うための4分割光検出器C1”とそこに入射した0次回
折光束の投影像である。ここで、点線丸は光カード上に
照射した光束による光スポットで、合焦状態での0次回
折光束の投影像(最小錯乱円)であり、2つの実線の楕
円は、光カード上に照射した光束による光スポットがデ
フォーカス状態での投影像であり、2つの内、一方は対
物レンズが光りカードに対して合焦位置よりも近づいた
場合の投影像であり、他方は対物レンズが光りカードに
対して遠ざかった場合の投影像である。
【0047】なお、デフォーカス状態での楕円投影像の
長軸方向は、シリンドリカルレンズ30”の母線方向B
に平行か、あるいは、垂直方向になる。また、図中、矢
印Aは前述のトラッキングトラック方向を示し、Rは4
分割光検出器C1”の互いに直交する分割線であり、図
に示すように、一方の分割線Rはトラッキングトラック
方向Aに平行に配置されている。
【0048】また、図1ないし図3の(a)に示してい
る矢印Aは、トラッキングトラック方向あるいは情報ト
ラック方向であり、また、シリンドリカルレンズ30”
の母線は、光カードの同一の情報トラックの異なる位置
に照射したベリファイ用±1次回折光束同士を結ぶ直線
方向に対して、図2に示すように、適当な角度を持たせ
て、配置していることになる。
【0049】図5には、光検出器31”の各受光部とそ
こに入射する各投影像と信号処理系を示している。図か
ら明らかなように、光検出器31”の複数の受光部は、
矢印A方向、すなわち、ベリファイ用±1次回折光束同
士を結ぶ直線方向に配置してある。なお、各受光部の目
的、機能に関しては、信号処理系を含め、従来例と同一
であるから、その説明を省略する。
【0050】次に、ベリファイ用±1次回折光束同士を
結ぶ直線方向Aに対するシリンドリカルレンズ30”の
母線方向Bとの関係について、図4の(a)ないし
(e)を参照して説明する。ここでは、トラッキングト
ラック方向Aに対するシリンドリカルレンズ30”を光
軸中心に回転させた場合の図、および、その場合の4分
割光検出器C1”上の0次回折光束の投影像が並列に表
示してある。なお、投影像は、前述の光カード上に照射
した光束による光スポットのデフォーカス時のものだけ
を示している。
【0051】図4の(a)および(e)に示すように、
シリンドリカルレンズ30”の母線方向Bとトラッキン
グトラック方向Aとのなす角度が0度あるいは90度に
なるように、シリンドリカルレンズ30”を配置する
と、各々に対応する4分割光検出器C1”において、非
点収差法によるAF制御が不可能であるから、当然、ふ
さわしくない。同様に、図4の(c)に示した配置は、
最初に述べた従来例と同等であり、同じ問題点を含み、
ふさわしくない。
【0052】そこで、本発明では、図4の(b)あるい
は(d)に示すように、トラッキングトラック方向Aに
対してシリンドリカルレンズ30”の母線方向Bがなす
角度θが0度<θ<45度 または 45度<θ<90
度を満たすように、シリンドリカルレンズ30”を配置
している。
【0053】この場合、θが45度に近ければ近いほ
ど、最初の従来例に示したように、光検出器31”の各
受光部に入射した各ベリファイ用±1次回折光束の投影
像と0次回折光束の投影像の各間隔がアンバランスとな
り、各受光部から投影像がはみ出してしまうという問題
がある。また、θが0度あるいは90度に近ければ近い
ほど、AF制御信号が出にくくなり、非点収差法による
AF制御が困難になる。
【0054】これらの2つの問題点を考慮すると、θ=
22.5度あるいはθ=67.5度なる角度が最も性能
を満足するものであると理解される。すなわち、本発明
を実現するための実際上では、各受光部からの投影像の
はみ出しがなく、かつ、AF制御信号が目的、制御が満
足される範囲であれば、θを上述のθ=22.5度ある
いはθ=67.5度の角度に限らず、0度<θ<45度
あるいは45度<θ<90度を満足する他の適当な角度
であればよい。
【0055】図6には、光カード上の光スポットが合焦
時の4分割光検出器C1”上の投影像(点線円)と、光
カードの反りや傾き、AT制御時の対物レンズ移動など
による光束シフトがもとで発生する4分割光検出器C
1”上の投影像の移動(実線円)を示す。なお、この実
施の形態では、4分割光検出器C1”は、互いに直交す
る分割線Rの一方をトラッキングトラック方向Aに平行
に配置しているために、最も考えられる投影像の移動方
向Qに投影像が移動しても、4つの受光面の襷掛けの方
向の和信号同士の差に変化がなく、AFオフセットの心
配もない。
【0056】更に、図4の(b)および(d)に示した
ように、すでに説明したように、トラッキングトラック
方向Aに対するシリンドリカルレンズ30”の母線方向
Bの角度θを、図中、右回りの回転で考えてきたが、角
度θを左回り回転で考えても全く問題ない。
【0057】以上説明したように、本発明の、この実施
の形態では、光源と、該光源から発した光束を複数の光
束に分割するための少なくとも2つの特性の異なる格子
からなる回折格子と、複数のトラッキングトラックおよ
び複数の情報トラックを有する光学的情報記録媒体上に
前記複数の光束を照射するための第1の光学系と、前記
光学的情報記録媒体からの複数の反射光束を、球面レン
ズとシリンドリカルレンズとからなるアナモフィック光
学系を透過して、複数の受光部を有する光検出器へ導く
ための第2の光学系とで構成された光ヘッドを有し、該
光ヘッドによって、情報の記録および/または再生を行
なう光学的情報記録再生装置において、前記トラッキン
グ方向と前記シリンドリカルレンズの軸(レンズ作用を
持たない方向)とのなす角度θが、0度<θ<45度ま
たは45度<θ<90度になるように前記シリンドリカ
ルレンズの軸を配し、前記光検出器の複数の受光部を前
記トラッキングトラック方向に配し、前記複数の受光部
の内、少なくとも1つは、互いに直交する軸に対して、
対称に配された4つの受光面からなり、互いに直交する
前記軸の一方の軸を、前記トラッキングトラック方向に
配したことにより、光検出器での投影される各スポット
において、光検出器からの光の漏れや光の混在などによ
る信号の劣化や信号の混在を防止でき、また、安定した
非点収差法によるAF制御を行うことができる。 (実施の形態2)以下に、本発明に係る他の実施の形態
を、図7および図8を参照して具体的に説明する。ここ
での光学的情報記録再生装置の光学系は、基本的には、
図1および図2に示すものと同様な形を取っている。す
なわち、図1内の矢印A方向は、シリンドリカルレンズ
30”の位置における情報トラック方向あるいはトラッ
キングトラック方向に相当する方向である。また、シリ
ンドリカルレンズ30”における7つの光束の入射位置
と形状も、図2と同じである。なお、矢印Bはシリンド
リカルレンズ30”の母線方向を示すもので、トラッキ
ングトラック方向Aに対してある量の角度をもってい
る。
【0058】図3の(b)は、AF制御および再生を行
うための4分割光検出器C1”とそこに入射した0次回
折光束の投影像である。ここで、点線丸は光カード上に
照射した光束による光スポットで、合焦状態での0次回
折光束の投影像(最小錯乱円)であり、2つの実線の楕
円は、光カード上に照射した光束による光スポットがデ
フォーカス状態での投影像であり、2つの内、一方は対
物レンズが光りカードに対して合焦位置よりも近づいた
場合の投影像であり、他方は対物レンズが光りカードに
対して遠ざかった場合の投影像である。
【0059】なお、デフォーカス状態での楕円投影像の
長軸方向は、シリンドリカルレンズ30”の母線方向B
に平行か、あるいは、垂直方向になる。また、Rは4分
割光検出器C1”の互いに直交する分割線である。
【0060】また、図1ないし図3の(b)に示してい
る矢印Aは、トラッキングトラック方向あるいは情報ト
ラック方向であり、また、シリンドリカルレンズ30”
の母線は、光カードの同一の情報トラックの異なる位置
に照射したベリファイ用±1次回折光束同士を結ぶ直線
方向に対して、図2に示すように、適当な角度を持たせ
て、配置していることになる。
【0061】図8には、光検出器31”の各受光部とそ
こに入射する各投影像と信号処理系を示している。図か
ら明らかなように、光検出器31”の複数の受光部は、
矢印A方向、すなわち、ベリファイ用±1次回折光束同
士を結ぶ直線方向に配置してある。なお、各受光部の目
的、機能に関しては、信号処理系を含め、従来例と同一
であるから、その説明を省略する。
【0062】次に、トラッキングトラック方向Aに対す
るシリンドリカルレンズ30”の母線方向Bと前記分割
線Rとの関係について、図7の(a)ないし(e)を参
照して説明する。ここでは、トラッキングトラック方向
Aに対するシリンドリカルレンズ30”を光軸中心に回
転させた場合の図、および、その場合の4分割光検出器
C1”上の0次回折光束の投影像が並列に表示してあ
る。なお、投影像は、前述の光カード上に照射した光束
による光スポットのデフォーカス時のものだけを示して
いる。
【0063】本発明では、図7の(b)あるいは(d)
に示すように、トラッキングトラック方向Aに対してシ
リンドリカルレンズ30”の母線方向Bがなす角度θが
0度<θ<45度 または 45度<θ<90度を満た
すように、シリンドリカルレンズ30”を配置し、前記
方向Aと4分割光検出器C1”の分割線Rとのなす角度
をθR=(θ+45)度になるように、前記分割線Rを
配置したものである。
【0064】ここでは、シリンドリカルレンズの母線に
対する分割線の方向は常に45度の角度を持つため、非
点収差法によるAF制御信号として、最も良好な信号を
得ることができる。因みに、図7の(a)および(e)
は、先述の実施の形態でも述べているように、光束シフ
トによるAFオフセットの問題の形状と一致するので避
けるべきであり、また、図7の(c)は、同じく、光検
出器上での投影像の位置バランスの問題の形状と一致す
るので、矢張り、避けるべきである。
【0065】これらの2つの問題点を考慮すると、θ=
22.5度あるいはθ=67.5度なる角度が最も性能
を満足するものであると理解される。すなわち、本発明
を実現するための実際上では、各受光部からの投影像の
はみ出しがなく、かつ、AF制御信号が目的、制御が満
足される範囲であれば、θを上述のθ=22.5度ある
いはθ=67.5度の角度に限らず、0度<θ<45度
あるいは45度<θ<90度を満足する他の適当な角度
であればよい。
【0066】更に、図7の(b)および(d)に示した
ように、すでに説明したように、トラッキングトラック
方向Aに対するシリンドリカルレンズ30”の母線方向
Bの角度θを、図中、右回りの回転で考えてきたが、角
度θを左回り回転で考えても全く問題ない。
【0067】以上説明したように、本発明の、この実施
の形態では、光源と、該光源から発した光束を複数の光
束に分割するための少なくとも2つの特性の異なる格子
からなる回折格子と、複数のトラッキングトラックおよ
び複数の情報トラックを有する光学的情報記録媒体上に
前記複数の光束を照射するための第1の光学系と、前記
光学的情報記録媒体からの複数の反射光束を、球面レン
ズとシリンドリカルレンズとからなるアナモフィック光
学系を透過して、複数の受光部を有する光検出器へ導く
ための第2の光学系とで構成された光ヘッドを有し、該
光ヘッドによって、情報の記録および/または再生を行
なう光学的情報記録再生装置において、前記トラッキン
グ方向と前記シリンドリカルレンズの軸(レンズ作用を
持たない方向)とのなす角度θが、0度<θ<45度ま
たは45度<θ<90度になるように前記シリンドリカ
ルレンズの軸を配し、前記光検出器の複数の受光部を前
記トラッキングトラック方向に配し、前記光検出器の複
数の受光部を前記直線方向に配し、前記複数の受光部の
内、少なくとも1つは、互いに直交する軸に対して、対
称に配された4つの受光面からなり、互いに直交する前
記軸の一方の軸を、前記トラッキングトラック方向に対
して(θ+45)度になるように配したことにより、光
検出器での投影される各スポットにおいて、光検出器か
らの光の漏れや光の混在などによる信号の劣化や信号の
混在を防止でき、また、最も良好なAF制御信号が得ら
れ、安定した非点収差法によるAF制御を行うことがで
きる。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
光源と、該光源から発した光束を複数の光束に分割する
ための少なくとも2つの特性の異なる格子からなる回折
格子と、複数のトラッキングトラックおよび複数の情報
トラックを有する光学的情報記録媒体上に前記複数の光
束を照射するための第1の光学系と、前記光学的情報記
録媒体からの複数の反射光束を、球面レンズとシリンド
リカルレンズとからなるアナモフィック光学系を透過し
て、複数の受光部を有する光検出器へ導くための第2の
光学系とで構成された光ヘッドを有し、該光ヘッドによ
って、情報の記録および/または再生を行なう光学的情
報記録再生装置において、前記トラッキング方向と前記
シリンドリカルレンズの軸(レンズ作用を持たない方
向)とのなす角度θが、0度<θ<45度または45度
<θ<90度になるように前記シリンドリカルレンズの
軸を配し、前記光検出器の複数の受光部を前記トラッキ
ングトラック方向に配したことにより、光検出器での投
影される各スポットにおいて、光検出器からの光の漏れ
や光の混在などによる信号の劣化や信号の混在を防止で
き、また、安定した非点収差法によるAF制御を行うこ
とができる。すなわち、非点収差AF方式による記録・
再生を行なう光学的情報記録再生装置において、安定な
記録および複数情報トラックの同時再生、さらには、記
録直後のベリファイのが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における光学系の配置図で
ある。
【図2】本発明におけるシリンドリカルレンズと光束、
および、トラッキングトラック方向を示した図である。
【図3】本発明に係わる非点収差AF制御を行う光検出
器と入射光束の状態を示した図である。
【図4】図中、(b)、(d)は、本発明の実施の形態
における4分割光検出器の分割軸方向を示した図であ
り、(a)、(c)および(e)は、上記実施の形態に
対比した4分割光検出器の分割軸方向を示した図であ
る。
【図5】本発明の上記実施の形態に係わる光検出器と信
号処理系を示した図である。
【図6】本発明の実施の形態における4分割光検出器の
分割軸方向と投影像を示した図である。
【図7】図中、(b)、(d)は、本発明の他の実施の
形態における4分割光検出器の分割軸方向を示した図で
あり、(a)、(c)および(e)は、上記実施の形態
に対比した4分割光検出器の分割軸方向を示した図であ
る。
【図8】同じく、本発明の上記実施の形態に係わる光検
出器と信号処理系を示した図である。
【図9】光カードの部分を拡大して示す概略構成図であ
る。
【図10】従来例の光学系を示す構成図である。
【図11】回折格子の概略図である。
【図12】対物レンズと光束との関係を示した図であ
る。
【図13】従来例のシリンドリカルレンズと光束との関
係を示した図である。
【図14】従来例の非点収差AF制御を行う光検出器と
投影像とを示した図である。
【図15】従来例の光検出器と投影像、および、信号処
理系を示す図である。
【図16】従来例のシリンドリカルレンズの3断面にお
ける各光束の光軸と光検出器への入射位置を示した図で
ある。
【図17】従来のシリンドリカルレンズと光束の関係を
示した図である。
【図18】従来の光検出器と投影像を示した図である。
【図19】従来の光検出器と投影像、および、信号処理
系を示す図である。
【図20】従来の光束シフト時の光検出器上の投影像を
示した図である。
【図21】従来例の光束シフト量とデフォーカス量との
関係を示すグラフである。
【図22】同じく、デフォーカス量とスポット径との関
係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 光カード 2 情報トラック 4 トラッキングトラック 21 半導体レーザ 25 回折格子 28 対物レンズ 29 球面レンズ 30、30’、30” シリンドリカルレンズ 31、31’、31” 光検出器 A トラッキングトラック方向 B シリンドリカルレンズの母線方向 C1、C1’、C1” 4分割光検出器 b1 0次回折光束 b2とb3 AT用±1次回折光束 b4とb5 ベリファイ用±1次回折光束 b6とb7 再生用±1次回折光束 Q 投影像の移動方向 R 分割線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と、該光源から発した光束を複数の
    光束に分割するための少なくとも2つの特性の異なる格
    子からなる回折格子と、複数のトラッキングトラックお
    よび複数の情報トラックを有する光学的情報記録媒体上
    に前記複数の光束を照射するための第1の光学系と、前
    記光学的情報記録媒体からの複数の反射光束を、球面レ
    ンズとシリンドリカルレンズとからなるアナモフィック
    光学系を透過して、複数の受光部を有する光検出器へ導
    くための第2の光学系とで構成された光ヘッドを有し、
    該光ヘッドによって、情報の記録および/または再生を
    行なう光学的情報記録再生装置において、 前記トラッキング方向と前記シリンドリカルレンズの軸
    (レンズ作用を持たない方向)とのなす角度θが、 0度 < θ < 45度 または 45度 < θ
    < 90度 になるように前記シリンドリカルレンズの軸を配し、前
    記光検出器の複数の受光部を前記トラッキングトラック
    方向に配したことを特徴とする光学的情報記再生録装
    置。
  2. 【請求項2】 前記複数の受光部の内、少なくとも1つ
    は、互いに直交する軸に対して、対称に配された4つの
    受光面からなり、互いに直交する前記軸の一方の軸を、
    前記トラッキングトラック方向に配したことを特徴とす
    る請求項1に記載の光学的情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記光検出器の複数の受光部を前記直線
    方向に配し、前記複数の受光部の内、少なくとも1つ
    は、互いに直交する軸に対して、対称に配された4つの
    受光面からなり、互いに直交する前記軸の一方の軸を、
    前記トラッキングトラック方向に対して(θ+45)度
    になるように配したことを特徴とする請求項1に記載の
    光学的情報記録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記角度θを22.5度あるいは67.
    5度にしたことを特徴とする請求項1もしくは3に記載
    の光学的情報記録再生装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7835235B2 (en) 2006-08-09 2010-11-16 Toshiba Samsung Storage Technology Korea Corporation Optical pickup apparatus and optical recording/reproducing system using the same

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