JPH0973041A - 自由空間光配線用のマイクロ光学系およびそのセッティング方法 - Google Patents

自由空間光配線用のマイクロ光学系およびそのセッティング方法

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JPH0973041A
JPH0973041A JP7312398A JP31239895A JPH0973041A JP H0973041 A JPH0973041 A JP H0973041A JP 7312398 A JP7312398 A JP 7312398A JP 31239895 A JP31239895 A JP 31239895A JP H0973041 A JPH0973041 A JP H0973041A
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microlens
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lens
gaussian
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Hironori Sasaki
浩紀 佐々木
Keisuke Shinozaki
啓助 篠崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 光源や受光器の配置精度の緩和出来る、自由
空間光配線用のマイクロ光学系。 【構成】 点光源sと受光器dとの間を第1および第2
結像レンズ10および12で、集束性ガウス光束を用い
て、結合させる。この場合、第1結合レンズ10におけ
る集束性ガウス光束のビーム有効半径ω2 を第2結像レ
ンズ12における集束性ガウス光束のビーム有効半径ω
4 より大きくなるように、点光源、第1結像レンズ、第
2結像レンズおよび受光器を位置決めする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自由空間光配線で用
いられるエレクトロニクスチップ間の相互接続技術の一
つであるマイクロ光学系およびそのセッティング方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】自由空間光配線(free−space optical
interconnection )が、光のもつ高帯域性と並列処理の
有利性から注目されている。また、自由空間光配線で用
いられるチップモジュール間の相互接続技術において、
パッケージ型光学系は信頼性が高く、しかもコンパクト
化出来るということも知られている。パッケージ光学系
の一例は、例えば文献I:「Optical Engi
neering」Vol.33,pp1550−156
0(1994)に開示されているものがある。
【0003】一般に、自由空間光配線は、光ファイバー
や光導波路を用いずに、レンズ、ミラー等を使用して、
3次元空間の自由度を生かして信号を光の形態で伝搬・
結合させる配線である。この光配線のシステムには、図
11の(A),(B)および(C)に示す次の3つの形
態がある。
【0004】点光源のエレメントsからなるエレメン
トアレイ(一方のチップモジュール)Sを受光器のエレ
メントdからなるエレメントアレイ(他方のチップモジ
ュール)Dに共通のマクロレンズM1およびM2で一括
して光学的に結像するマクロ光学系(図11の
(A))、 点光源の個々のエレメントsがそれぞれレンズm1で
コリメートされており、また、受光器の個々のエレメン
トdがそれぞれレンズm2でコリメートされていて、こ
れらがマクロレンズM1およびM2を介して光学的に結
像することで接続されているハイブリッド光学系(図1
1の(B))、および 点光源の個々のエレメントsがそれぞれレンズm1で
コリメートされており、また、受光器の個々のエレメン
トdがそれぞれレンズm2でコリメートされていて、こ
れらコリメートされた光束がマクロレンズを介すること
なく、光束(ビーム)半径を等しくしたまま、直接接続
されているマイクロ光学系(図11の(C))。
【0005】これらのうち、のマイクロ光学系は、任
意の配線パターンを実現できるという点で他の2つの光
学系よりも有利である。
【0006】このマイクロ光学系における自由空間光配
線では、より長い距離離れたエレクトロニクスチップ間
を配線できる方が、システムのアーキテクチャーをデザ
インする点で好ましいため、相互接続長を長く取ること
が設計上の要件の一つである。しかし、コリメート光学
系では回折効果により相互接続長を充分に長くとれない
ため、マイクロレンズ間にビームウエスト(結像点)が
くるように両レンズを配置する光学系を使用することに
より、この光学接続長を長くする方法が前掲の文献Iに
提案されている。
【0007】このガウス光学系を使用する方法は、2つ
のレンズを用いることで、最初の結像レンズにより点光
源から中間像への結像を行ない、2番目の結像レンズで
中間像から受光器の受光面への結像を行なう方法であ
る。そして、この方法では、2枚の結像レンズ間の距離
(結合長)を最大にする中間像のビームウエストの値が
2つの結像レンズにおけるビーム有効半径の関数として
与えられるというものである。
【0008】しかし、このマイクロ光学系では、点光源
および受光器の配置精度に対する要求が高く、従来はこ
れらの位置決め精度として1〜2μm程度が要求されて
いた。
【0009】ところで、通常、エレクトロニクスチップ
間の自由空間光配線は複雑であり、任意のエレクトロニ
クスチップが他の複数個のエレクトロニクスチップと配
線されているため、従来のように受光器の光量をモニタ
しながらエレクトロニクスチップを順次配置していく手
法では、位置決め誤差が蓄積することが考えられ、この
手法は適当ではない。そのため、エレクトロニクスチッ
プを、フリップチップボンディングにより独立した位置
決め精度で独自に固定し、これらチップ間を結合する光
配線光学系を、フリップチップボンディングにより生じ
る点光源の位置ずれ誤差を吸収できるだけの余裕度を持
たせて、設計する必要があると考えられている。ちなみ
に、フリップチップボンディングの実験的な誤差は2〜
5μm程度であるという報告があり(文献II:「IEEE
Photonics Technology Letters,Vol.4 pp1369-1372,19
92」)、従って、マイクロ光学系を量産することを考え
ると、少なくとも点光源等の位置決め精度としてこの程
度の余裕度が望まれる。
【0010】そこで、従来より、エレクトロニクスチッ
プを構成する各エレメントの位置決め精度を、量産に適
合しうるような程度にまで緩和できる、自由空間光配線
用のマイクロ光学系およびそのセッティング方法の出現
が望まれていた。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明では、集束性ガ
ウス光束(focused Gaussian beams)を用いて位置決め
要求精度の水準を低減させようとするものである。
【0012】従って、この発明の自由空間光配線用のマ
イクロ光学系によれば、点光源のエレメント群と、該エ
レメント群の各点光源エレメントに対応してそれぞれ設
けられている複数の第1マイクロレンズからなる第1マ
イクロレンズ群と、受光器のエレメント群と、該エレメ
ント群の各受光器エレメントに対応してそれぞれ設けら
れている複数の第2マイクロレンズからなる第2マイク
ロレンズ群とを備えていて、前記第1および第2マイク
ロレンズ間をマクロレンズを介在せずしてガウス光束に
よって光学的に結合させてなる、自由空間光配線用のマ
イクロ光学系において、第1マイクロレンズおよび第2
マイクロレンズを結像レンズとし、該第1マイクロレン
ズにおけるガウス光束の有効半径をω2 とし、前記第2
マイクロレンズにおける前記ガウス光束の有効半径をω
4 とするとき、ω2 >ω4 (但し、ω2およびω4 は、
正の値)となるように前記点光源エレメント、第1マイ
クロレンズ、第2マイクロレンズおよび受光器エレメン
トを位置決めしてあることを特徴とする。
【0013】また、この発明の自由空間光配線用のマイ
クロ光学系をセッティングする方法においては、 ω1 :点光源エレメントにおけるガウス光束のビームウ
エスト ω3 :第1マイクロレンズによる点光源エレメントの中
間像におけるガウス光束のビームウエスト ω5 :受光器エレメントの受光面におけるガウス光束の
ビームウエスト L1 :点光源エレメントから第1マイクロレンズまでの
距離 L2 :第1マイクロレンズから中間像までの距離 L3 :中間像から第2マイクロレンズまでの距離 L4 :第2マイクロレンズから受光器の受光面までの距
離 f1 :第1マイクロレンズの焦点距離 f2 :第2マイクロレンズの焦点距離 λ :ガウス光束の波長 π :円周率 とするとき、(a)前記λ、ω1 およびω5 は予め既知
の値として定めておき、(b)光線行列(ABCD法則
またはABCD行列ともいう。)を用いて前記L1,2,
3,4,1 およびf2 のそれぞれを前記ω1,ω2,ω3,
ω4 およびω5のいずれか2個以上の関数として求めて
おき、(c)前記第1および第2マイクロレンズ間の結
合長(L2 +L3 )の最大距離Lmax を与えるω3 およ
び最大距離Lmax は次式(イ)および(ロ)の関係で与
えられるので、
【0014】
【数3】
【0015】
【数4】
【0016】(d)最初に、前記結合長の最大距離Lma
x の設計値を与えることにより、式(ロ)を満たすω2
およびω4 を、設計条件を考慮しながら前記ω2 >ω4
の要件を満たす値としてそれぞれ決定し、(e)これら
ω2 およびω4 から式(ロ)よりω3 を決定し、(f)
これらω1,ω2,ω3,ω4 およびω5 から前記L1,2,
3,4,1 およびf2 のそれぞれを決定して、前記点光
源エレメント、第1マイクロレンズ、第2マイクロレン
ズおよび受光器エレメントを位置決めすることを特徴と
する。
【0017】尚、ここで、光線行列(ABCD法則また
はABCD行列)とは、幾何光学的な光線の入斜面での
入射位置および入射角度と、出射面での入射位置および
入射角度との関係を表す行列で、レンズ、ミラー、自由
空間等毎に定義される。そして、光が伝搬していく順番
に光線行列を掛け合わせていって得られた光線行列によ
り、任意の面での光束の振る舞いを記述できる。この光
線行列については周知の事項であって、その詳細は、例
えば文献III:「Proceedings of the IEEE,Vol.54,p
p1312-1329(1966)」,文献IV:「光エレクトロニクス
の基礎」(原書3版),第2章,丸善(1988年発
行)、および文献V:「光デバイスのための光結合系の
基礎と応用、第2章、現代工学社、1991年発行」に
開示されている。
【0018】また、ω2 およびω4 の決定の際に考慮す
る設計条件とは、点光源エレメント間の距離や、受光器
エレメント間の距離や点光源と第1マイクロレンズとの
距離、受光器と第2マイクロレンズとの距離、これら点
光源および受光器エレメントの位置ずれ誤差の許容範囲
を設計上定められた条件をいう。
【0019】
【作用】この発明のマイクロ光学系およびそのセッティ
ング方法のいずれも、第1マイクロレンズにおけるガウ
ス光束の有効半径ω2 を第2マイクロレンズにおけるガ
ウス光束の有効半径をω4 より大きくしてある(但し、
ω2 およびω4 は、正の値)ので、第2マイクロレンズ
上での光束(ビーム)の半径をレンズ口径に比べて小さ
くでき、従って、点光源エレメントの位置ずれ、特に横
ずれによって第2マイクロレンズを透過しなくなる光量
を減少させる、すなわち第2マイクロレンズのレンズへ
の入射光量(従って透過光量)を増加させることが出来
る。従って、この発明によれば、各エレメント、特に光
源や受光器の位置決め精度の水準を従来の水準よりも緩
めても、第2マイクロレンズ或いは受光器に入射する光
量を実質的に減少させないので、点光源および受光器エ
レメントの位置決めを、光量の損失を無視出来る程度に
抑えた、量産性のよい位置決め精度で行なえる。
【0020】
【実施例】以下、図を参照して、この発明の実施例につ
き説明する。尚、各図は、この図が理解出来る程度に各
構成成分の形状、大きさおよび配置関係を概略的に示し
てあるにすぎない。
【0021】図1は、この発明の自由空間光配線用のマ
イクロ光学系およびそのセッティング方法の説明に供す
るマイクロ光学系のモデル図であり、この光学系では光
は集束性ガウス光束(ビーム)である。また図1には、
物体空間側の点光源エレメント(例えば半導体レーザ
等)(以下、単に光源という。)sおよび焦点距離f1
の第1マイクロレンズ10と、像空間側の焦点距離f2
の第2マイクロレンズ12および受光器エレメント(フ
ォトディテクター)(以下、単に受光器という。)dと
をそれぞれ示してある。また、この光学系は、第1およ
び第2マイクロレンズ10および12を凸レンズとする
結像光学系であり、この光学系では、第1の結像レンズ
10により光源sの像が中間像に結像され、さらに、そ
の中間像が第2結像レンズ12により受光器dの受光面
に結像される。
【0022】また、ω1 は光源におけるガウス光束(Ga
ussian beam :ガウシャンビーム)のビームウエストで
あり、ω2 は第1結像レンズ10における、すなわち第
1結像レンズ10のレンズ面におけるガウス光束の有効
半径であり、ω3 は第1マイクロレンズによる光源sの
中間像におけるガウス光束のビームウエストであり、ω
4 は第2結像レンズ12のレンズ面におけるガウス光束
の有効半径であり、ω5 は受光器dの受光面におけるガ
ウス光束のビームウエストである。さらに、L1 は光源
sから第1結像レンズ10までの距離、L2 は第1結像
レンズ10から中間像までの距離、L3 は中間像から第
2結像レンズ12までの距離、およびL4 は第2結像レ
ンズ12から受光器dの受光面までの距離である。
【0023】尚、ここで述べた第1および第2マイクロ
レンズはそれぞれ光源或いは受光器に1対1で対応する
個別のレンズであり、例えば、エンボスタイプのレン
ズ、イオン交換によって作られたレンズ、計算機ホログ
ラムを用いたレンズ等のいずれであっても良く、また、
複合レンズであっても良い。
【0024】また、光源および受光器のそれぞれのエレ
メント群は、エレクトロニックモジュールに、信号処
理、光源駆動等の目的で設けられているエレクトロニク
ス回路とともに、光による信号のやり取りのために含ま
れている。
【0025】[動作の説明]次に、この発明のマイクロ
光学系の振る舞いにつき説明する。光源sから放出され
る光はコヒーレント光かインコヒーレント光であるかを
問わず、その電界分布がガウシャン状であるとしたガウ
ス光束であるので、光線行列(ABCD法則またはAB
CD行列)を用いて、ガウス光束の振る舞いを記述でき
る。レンズ10および12と、各ビームウエストω1,ω
3 およびω5 との間の距離L1,2,3 およびL4 は、
対応するビーム有効半径ω2 およびω4 と、使用する光
源波長(光の波長)λを用いて、光線行列により下記式
(1)が求まる。
【0026】
【数5】
【0027】既に説明したように、通常、自由空間光配
線では、2つの結像レンズ10および12間の結合長L
(=L2 +L3 )を最大にすることが求められている。
この結合長Lを最大化する条件は、文献Iにも開示され
ているように、以下説明するようにして求めることが出
来る。すなわち、一般に、ガウス光束は、ビームウエス
トにおける半径と、波長λとを決定すれば一意的に決め
られる。図1に示す光学系においては、光源sと受光器
dのビームウエストω1 およびω5 は、使用する半導体
素子により決定される。また、結合長Lを決めるL2
よびL3 は、ω2 ,ω3 およびω4 を用いて一意的に数
式(1)で表すことが出来る。一般に、光配線の設計時
には、ω2 およびω4 も予め与えられている。すなわ
ち、図1のような光学系を並列に多数実現する場合に
は、その配線間隔をどの程度にするかという設計上の要
求値があり、この要求値によりω2 が決められる。ま
た、ω4は、その光配線で、光源の位置ずれの影響をど
の程度緩和したいかにより自ら決定される。以上の理由
で、結局ω3 がフリーパラメータとなり、結合長Lはω
3をパラメータとする関数とみなせることになる。その
ため、周知の通り、結合長Lを中間像のビームウエスト
ω3 に関して偏微分して最大結合長Lmaxを与えるω
3 を求めると、ω3 は次式(2)で与えられる。
【0028】
【数6】
【0029】この(1)および(2)式より、このω3
に対応する最大結合長Lmaxは次式(3)で与えられ
る。
【0030】
【数7】
【0031】この式(3)は、最長結合長Lmaxの条
件の下で、結合長が2つの結像レンズ10および12に
おけるビーム有効半径ω2 およびω4 で決定されること
が理解出来る。また、この発明の場合のように、2つの
ビーム有効半径の比率を変更しても、すなわち、例え
ば、ω4 を小さくしても、ω2 を大きくすれば、等倍の
場合と同様な結合長(Lmax=一定)を実現出来るこ
とが理解できる。
【0032】さらに、このω3 が決まると、光源sと受
光器dにおけるビームウエストω1およびω5 と、この
中間像におけるビームウエストω3 との関係から、ビー
ムウエストω3 を実現する第1結像レンズ10の焦点距
離f1 、およびその中間像から指定される受光器dの受
光面での像半径(ビームウエスト)ω5 への結像を実現
する第2結像レンズ12の焦点距離f2 とを、光線行列
を用いて、次式(4)の通り求めることが出来る。
【0033】
【数8】
【0034】このようにして、この発明のマイクロ光学
系では、式(1)〜式(4)で与えられる一連の関係が
あることがわかる。そこで、このマイクロ光学系を設計
するに当たり、先ず、最長結合長Lmaxを必要条件と
して与える。そして、光源sおよび受光器dのビームウ
エストω1 およびω5 は、予め決められる値である。ま
た、既に説明したように、第1および第2結像レンズの
組を用いて光源sと受光器dと間を1対1の関係で光配
線する光学系を多数並列に設ける場合に要求される配線
間隔の要求値からω2 を決め、さらに、その光配線で光
源の位置ずれの影響をどの程度まで緩和させるかによっ
て、ω4 が決めることが出来る。これらω2 およびω4
を決める当たり、これら配線間隔の要求値をどの程度の
値とするか、および位置ずれの緩和度をどのようにする
かを考慮して、式(3)より2つのビーム有効半径ω2
およびω4 を決定することができる。使用する波長λも
光源により決まる。
【0035】このようにして決められた値を、式(1)
および(4)に代入して、対応する各距離L1 〜L4
焦点距離f1 およびf2 とを求めることが出来る。従っ
て、この発明のマイクロ光学系の構成要素である光源
s、第1結像レンズ10、第2結像レンズ12および受
光器dの設計上の位置決め位置が決まり、これらの位置
決めの位置に、対応する各構成要素をセッティングすれ
ば良い。
【0036】このセッティングに当たり、2つのビーム
有効半径ω2 およびω4 の決め方に留意すべきである。
式(3)からも理解できるように、最大結合長Lmax
は2つのビーム有効半径ω2 およびω4 の値の組を無数
に選ぶことが出来る。しかし、この組を制限する要件と
して、上述した配線間隔すなわち隣接する結像レンズ間
の距離、および光源の位置ずれ誤差の緩和の程度の2つ
がある。従って、この発明では、位置決め誤差(ミスア
ライメント)の許容度を高めるために、ω4 をω2 より
も小さく設定する。その一方で、ω4 とω2 との比率を
式(3)に従って選ぶことにより、従来の等倍ガウス光
学系と同じ結合長を維持出来る。
【0037】[光源の位置ずれによる影響についての説
明]光源の位置ずれについては、光軸方向の位置ずれお
よび光軸に対し垂直方向の位置ずれとがあるので、これ
らを分けて考察し、この発明で採用するガウシャンビー
ム結合系において、第1結像レンズ10におけるビーム
有効半径ω2 より第2結像レンズにおけるビーム有効半
径ω4 を小さく設定することにより、光源sの位置決め
誤差(ミスアライメント)による結合光損失が改善され
ることを説明する。
【0038】(I)光源の光軸方向のずれ(α)による
影響 図1において、x,y,z直角座標のz軸を光軸とす
る。なお、以下の実施例では、設計条件を、一例とし
て、ガウス光束の波長λを1.3μm、光源sのビーム
ウエストω1 を2μm、受光器dのビームウエストω5
を5μm、第1結像レンズ10のビーム有効半径ω2
100μm、第1および第2結像レンズの開口を300
μm×300μmの矩形開口、受光器の開口を15μm
×15μmと仮定した。
【0039】光源の、光軸方向の位置ずれによる主たる
影響は、第2番目の結像レンズ12におけるビーム有効
半径ω4 によるケラレ、および受光面において変換され
た像のビームウエストω5 と検出器dの大きさとのミス
マッチによるケラレがある。いずれの場合も、光線行列
を使って、第2結像レンズ12、および検出器面におい
てケラレる光量(検出器面に入射する光強度またはこの
光強度に相当する等価光量)で、位置ずれの影響を定量
的に評価出来る。
【0040】先ず、上述の設計条件および仮に定めた最
大結合長Lmaxを基にして、式(3)から比率ω4
ω2 (この比率を、以下、単に縮小率ともいう。)を定
め、これらの値から式(3)を用いてω3 を定める。そ
して、ω1 〜ω5 の値を式(1)および(4)に代入し
て距離L1 〜L4 およびf1 およびf2 を求め、設計上
のマイクロ光学系を形成する。今、この設計上の光学系
で定められた位置を基準位置(z軸上の基準点とす
る。)にある光源がこの基準点から光軸(z軸)上をプ
ラス方向またはマイナス方向にずれ量α(μm)でずれ
たとする場合を想定する。αが負の値の場合には、光源
sと第1結合レンズ10との間の距離L1 が小さくなっ
ているとし、逆にαが正の値の場合には、距離L1 が長
くなっているものとする。光源sが光軸方向にαだけず
れると、第2結像レンズ12における有効ビーム半径の
大きさも変化する。この変化した有効ビーム半径を「ず
れに起因したビーム半径」と称するとする。
【0041】光源sの光軸方向のずれaにより、中間像
のビームウエストω3 、中間像と2枚の結像レンズとの
距離L2 、L3 が各々次式に示されるように、ω3 ′、
2′、L3 ′に変化する。
【0042】
【数9】
【0043】この結果、「ずれに起因したビーム半径」
ω4 ′は、次式(6)で与えられる量となる。
【0044】
【数10】
【0045】次に、第2結像レンズ12の有効領域を通
過しうる光量P1 を考える。この量P1 は、ガウス光束
の電界分布を2乗した値で、レンズの有効領域(実装で
はレンズが2次元的に配置されることを考慮してレンズ
の有効開口を正方形として扱う。)に入射する光の光強
度と等価な量である。この量P1 は、ガウシャン分布を
レンズの有効領域上で面積分して求めることが出来る。
この場合の式を次式(7)に示す。
【0046】
【数11】
【0047】図2は、設計上のω2 およびω4 の値につ
いて3つの設定した比率ω4 /ω2の場合を想定して、
パラメータをずれ量αとして横軸に取り、第2結像レン
ズ12における「ずれに起因したビーム半径」ω4 ′と
ω2 との比の値(ω4 ′/ω2 )を、第2結像レンズに
おけるビーム半径(ω4 ′/ω2 )として計算して求め
た結果を縦軸にとって示してある。尚、ω4 ′は式
(6)を用いて計算した。図2において、曲線aはω4
=0.2ω2 の場合、曲線bはω4 =0.5ω2 の場合
および曲線cはω4 =1.0ω2 の場合をそれぞれ示し
ている。
【0048】図2に示した結果から理解出来るように、
基準位置からのずれ量αの絶対値が大きくなるに従っ
て、基準位置における値(ω4 ′/ω2 )よりも次第に
大きな値となり(すなわち、ずれに起因したビーム半径
ω4 ′が拡大する。)、しかも、このω4 ′/ω2 は正
負両方向にほぼ対称的に変化する。また、縮小率がc,
b,aの順に小さくなるに従って、ビーム半径(ω4
/ω2 )も全体的に小さい値となることがわかる。すな
わち、曲線aでは、α=0μmのとき、ビーム半径は約
0.2、およびα=±10μmのとき、ビーム半径は約
0.3である。曲線bでは、α=0のとき、ビーム半径
は約0.5、およびα=±10μmのとき、ビーム半径
は約0.7である。また、曲線cでは、α=0μmのと
き、ビーム半径は約1.0、およびα=±10μmのと
き、ビーム半径は約1.4〜1.5である。
【0049】また、図3(A)は、式(7)に基づく光
量P1 を、3つの設定した設計上の比率ω4 /ω2 のそ
れぞれに関して、パラメータをずれ量αとして計算して
求めた結果を示した。図3において、横軸にずれ量αを
取り、縦軸に第2結像レンズ12を透過する光強度(透
過光量)P1 をとってそれぞれ示してあり、縮小率は図
2の場合と同様に、曲線aはω4 =0.2ω2 の場合、
曲線bはω4 =0.5ω2 の場合および曲線cはω4
1.0ω2 の場合をそれぞれ示している。図3の(A)
から、曲線a,bおよびcは、α=0μmからその絶対
値が増大するとほぼ対象的に変化する。α=0μmのと
き、各曲線a,bおよびcの光強度P1は1.0かその
近傍の値となっている。α=±20μmでは、曲線aで
は、P1は変わらずに1.0の値であり、曲線bでは、
1 は0.98程度であり、また曲線cではP1 は0.
65程度となることがわかる。
【0050】一方、図3の(B)は、第2結像レンズ1
2の開口の大きさと「ずれに起因したビーム半径」ω
4 ′の大きさとの対応関係を示す図である。このω4
は、式(6)から求められる値であり、この図は、光源
が光軸方向にずれてもxy座標の原点すなわちz軸(光
軸)上にあることを示している。このビーム半径ω4
は、曲線c,bおよびaに従って、順次小さくなる。
【0051】図3の(A)および(B)からも理解でき
るように、光源が光軸方向にずれることに起因する光量
損失が、第2結合レンズ12のレンズ面におけるビーム
半径を小さくすることによって、改善されることがわか
る。また、第2結像レンズ12のレンズ面におけるビー
ム半径の比率を曲線cの場合の半分にすると(曲線bの
場合)、ずれ量αが20μmあっても、光強度P1 は、
光量損失を無視出来る程度しか変化しないことがわか
る。
【0052】次に、光源が光軸方向にαだけずれたとき
の、受光器dの受光面における影響を考察する。光源が
ずれることによりビームウエストω5 は受光器の面から
ずれた位置にシフトすることになる。その結果、新しい
ビームウエストω5 ″と第2結合レンズからの距離L
4 ′は次式(8)で与えられる。
【0053】
【数12】
【0054】この式(8)を用いると、受光面における
光源sの光軸方向のずれを考慮したビーム半径すなわち
「ずれに起因した、受光面でのビーム半径」ω5 ′は、
この実施例では、次式(9)で与えられる。
【0055】
【数13】
【0056】この受光器(ディテクターともいう。)d
で受光される光量P2 は、光束のガウシャン分布を受光
器の受光面((7)式同様、受光面を正方形として扱
う。)での有効領域上で面積分して求められ、この実施
例では次式(10)で与えられる。
【0057】
【数14】
【0058】ここでも、既に説明した設計条件を仮定
し、しかも、既に説明した3つの設計上の縮小率(ω4
/ω2 )について、光軸方向への光源のずれに起因し
た、受光面でのビーム半径ω5 ′が設計上のω5 に対し
てどのように変化するか、および光量P2 の変化につき
検討する。
【0059】図4は、横軸に光源sの光軸方向のずれ量
α(μm)をとり、縦軸に受光器(ディテクター)dに
おけるビーム半径比(ω5 ′/ω5 )をとって、受光器
におけるビーム半径の変化を、光源の光軸方向のずれに
対して示し、直線a,bおよびcを得た。この図4から
も理解できるように、ビーム半径は、光源sが光軸方向
へずれると、このずれに対し直線的に変化する。
【0060】いま、αを基準位置での0μmから−10
μmまでおよび+10μmまで変化させるとすると、直
線aでは、−10μmにおいてビーム半径比は約0.7
4の値となり、+10μmにおいてビーム半径比は約
1.26の値となり、基準位置においてビーム半径比は
1.0である。同様に、直線bでは、α=−10μmに
おいてビーム半径比は約0.88となり、基準位置にお
いて1.0であり、+10μmにおいて約1.12の値
となる。また、直線cでは、基準位置でビーム半径比は
1.0であるが、α=−10μmにおいて約0.93と
なり、α=+10μmにおいて約1.07の値となる。
【0061】このように、このビーム半径の変化量は、
第2結像レンズ12におけるビーム半径の縮小率が大き
いほど、大きくなることを意味している。すなわち、第
2結像レンズ12における同様の特性とは逆に、集束性
ガウス光束のほうが、光源のずれによるビーム半径の変
化が大きいことがわかる。
【0062】また、図5の(A)および(B)は、図3
の(A)および(B)と同様な図であり、図4に示した
ビーム半径の変化による、受光量の変化を示す図であ
る。図5の(A)は横軸に光源sの光軸方向のずれ量α
(μm)をとり、縦軸にはディテクターdで受光される
光量P2 をとって示してある。また、図5の(B)は、
検出器dの受光面の領域の大きさと、ずれに起因した、
受光面でのビーム半径ω5 ′の大きさとの対応関係を示
す図である。このω5 ′は、式(9)から求められる値
であり、この図は、図3の場合と同様に、光源が光軸方
向にずれてもxy座標の原点すなわちz軸(光軸)上に
あることを示している。図5において、例えば、図4の
説明の場合と同様に、αを基準位置での0μmから−1
0μmおよび+10μmまで変化させるとすると、曲線
aでは、P2 は約1(α=−10μm)から約0.99
4(α=0μm)を通り、約0.964(α=10μ
m)と変わることがわかる。また、曲線bでは、P2
約0.999(α=−10μm)から約0.994(α
=0μm)を通り、約0.985(α=10μm)と変
わることがわかる。また、曲線cでは、P2 は約0.9
97(α=−10μm)から約0.994(α=0μ
m)を通り、約0.990(α=10μm)と変わるこ
とがわかる。
【0063】この図5の(A)および(B)に示す結果
から、光源sと第1結像レンズ10との間の距離が小さ
くなると(α<0)、受光面におけるビーム半径が小さ
くなるため、光源がずれない場合に比べて受光光量が増
え、受光効率が改善されることがわかる。一方、光源s
と、第1結像レンズ10との間の距離が大きくなると、
受光面におけるビーム半径が大きくなり、受光ロス(l
oss)が顕著になる。例えば、光源sと第1結像レン
ズ10との間の距離が5μm長くなると、Pは約0.
984となるので、2%程度の光量損失となることがわ
かる。しかしながら、後述するように、以上説明した、
光源の、光軸方向のずれによる影響は、光源が光軸に対
し垂直方向へずれた場合の影響に比べると、無視出来る
程度に小さいということがわかる。
【0064】(II)光源の光軸と垂直な方向のずれ
(β)による影響 ここでは、基準点(x=0,y=0)から、光軸と直交
する方向へ、光源sがβだけずれたときに、この発明で
はどの程度光量損失を軽減できるかにつき検討する。こ
こでも、既に説明した、光軸方向のずれαによる影響を
検討したときに使用した設計条件と、3つの設定した縮
小率とを用いて検討を行なう。
【0065】また、光源sが光軸に対し直交する方向へ
ずれると、第2結像レンズ12と受光器dの受光面にお
いて、入射光束(入射ビーム)の角度ずれと横方向の軸
ずれとを引き起こす。ここでの考察では、近軸条件が成
立するものと仮定し、光源の角度ずれについては無視し
ている。
【0066】光源sから第2結像レンズ12までの光線
行列(ABCD行列)を用いて、第2結像レンズのレン
ズ面におけるビームの軸ずれを△x および角度ずれ
を△θ1 とすると、光線行列で、これら△x1 および△
θ1 は、次式(11)で与えられることがわかる。
【0067】
【数15】
【0068】この式(11)を用いて、光軸とは垂直な
軸ずれにより、第2結像レンズ12のレンズ面を透過す
る光量P3 は、レンズ面の有効領域で面積分して次式
(12)で与えられる。
【0069】
【数16】
【0070】図6は、第2結像レンズ12のレンズ面に
おけるガウシャンビームの光軸と垂直な方向への軸ずれ
を、この第2結像レンズのレンズ面における異なった縮
小率に対して、光源sの横方向のずれβをパラメータと
して、示した図である。従って、この図6は、光源s
が、光軸に対し垂直方向にずれ量β(μm)だけずれた
としたとき、ビームの中心位置がどの程度ずれるかの計
算値を示した図である。横軸にずれ量βをとり、縦軸に
第2結像レンズにおけるビームシフト量△x1 (μm)
をとって示してある。
【0071】図6の結果によれば、曲線aでは、ずれ量
βが0μmを中心として−5μmおよび+5μmまで変
わったとき、シフト量△x1 は、50μm程度、0μ
m、−50μm程度になる。同様に、曲線bでは、同じ
ずれ量の変化に対応して、シフト量は、120μm程
度、0μm程度、−120μm程度となっている。ま
た、曲線cでは、同じずれ量の変化に対応して、シフト
量は、250μm程度、0μm、−250μm程度とな
っている。このように、光源sのずれ量βに対するビー
ムシフト量△x1 の変化は直線的となり、縮小率がより
小さくなるに従って、ビームシフトの影響を低減出来る
ことがわかる。
【0072】図7の(A)は、光源sが光軸に対してず
れ量βだけずれたときに第2結像レンズ12を透過する
光量P3 で式(12)を用いて計算した結果である。こ
の光量P3 は、図6に示したビームシフトにより変化す
る、第2結像レンズ12における透過光量である。図7
の(A)において、横軸にずれ量β(μm)をとり、縦
軸に光量P3 をとって示してある。
【0073】図7の(A)から、βを0μmを中心とし
て−10μmおよび+10μmまで変化させたとき、曲
線aでは、その変化に対応した変化を起こさずに、P3
はほぼ1の値を維持しており、曲線bでは、βが−4μ
m程度と+4μm程度の範囲内では、P3 はほぼ一定で
1の値にあるが、βが−4μmより小さいとP3 は急激
に小さくなり、β=−6μmで半分の0.5程度とな
り、βが−8μm程度でほぼ0となることがわかる。逆
に、βが+4μmよりも大きくなると、P3 は急激に小
さくなり、β=6μmで半分の0.5程度となり、βが
8μm程度でほぼ0となることがわかる。また、曲線c
では、ずれ量βが0μmのとき、P3 はほぼ1である
が、βが±3μm程度となると、P3 は半分の0.5程
度となり、さらにβが±5μm程度となると、P3 は0
となることがわかる。このように、光源を光軸に対して
垂直方向にずれ量βでずらした場合の、等価光量P3
の影響は、第2結像レンズ12のレンズ面におけるビー
ム半径を縮小することにより、すなわち、ω4 /ω2
値を小さくすることにより、低減できる。例えば、第2
結像レンズ12のレンズ面でのビーム半径を半分に縮小
すると(ω4 /ω2 =0.5:曲線bに対応する。)、
50%の光量損をもたらす垂直方向の光源のずれの範囲
を、±3μmから±6μmへと改善できる。従って、集
束性ガウス光束を使用することにより、光源の、光軸に
対する横方向の位置ずれに対する許容度が増加している
ことがわかる。
【0074】図7の(B)は、図7の(A)の場合のよ
うに、光源sが光軸と直交する方向にずれた場合に、第
2結像レンズ12のレンズ面において光束(ビーム)の
中心が光軸(z軸)からどの程度ずれるかを示した図
で、この例ではx軸に沿って下方にシフトしていること
がわかる。
【0075】次に、ずれ量βが受光器dの受光面におい
て及ぼす影響につき検討する。この実施例では、前述の
光軸方向のずれαの検討の場合と同じようにして、光線
行列(ABCD行列)を用いて受光面における軸ずれ△
2 と角度ずれ△θ2 とを求めると、△x2 と角度ずれ
△θ2 は、光線行列で次式(13)で与えられる。
【0076】
【数17】
【0077】尚、この式において、△x1 及び△θ1
は、式(11)で求められている。
【0078】この式(13)により表される光軸に垂直
な方向の軸ずれにより、受光器(ディテクター)の受光
面に入射した光束の光量すなわち受光量P4 は、この受
光面の有効領域を面積分して、次式(14)で表される
値となる。
【0079】
【数18】
【0080】図8は、図6と同様に、ずれ量βと、ビー
ムシフト量△x2 との関係を、3つの設定した縮小率に
ついて求めた図で、光源の光軸と直交する方向のずれに
よる、受光面におけるビームシフトがどの程度となるか
を示す図である。図8において、横軸にずれ量β(μ
m)をとり、縦軸に受光面におけるビームシフト量△x
1 (μm)をとって示してある。図8の曲線a,b,c
からも理解できるように、βを0μmを基準としてβ=
±5μmまで変化させたときのシフト量△x2 は、曲線
aの場合には、シフト量は、中心の0値を通り±3.4
μm程度の範囲内で直線的に変化し、また、同様に、曲
線bでは、シフト量は、中心の0値を通り±1.5μm
程度の範囲内で直線的に変化し、曲線cでは、シフト量
は、中心の0値を通り±0.9μm程度の範囲内で直線
的に変化することがわかる。このように、光軸のずれβ
に対しては、受光面でのビームシフトは直線的であり、
しかも、第2結像レンズ12のレンズ面におけるビーム
シフトにおける関係とは異なり、第2結像レンズ12に
おける縮小率を小さく、すなわち、ω4 /ω2 を小さく
すると、受光面におけるシフト量が大きくなることがわ
かる。
【0081】図9の(A)は、図8のビームシフトを基
に、対応する受光量を計算して求めた値を示す図であっ
て、光源sの光軸に垂直な方向へのずれ量βと、受光面
で受光する光束の入射光量すなわち受光量P4 との関係
を示している。図9の(A)において、横軸にずれ量β
(μm)をとり、縦軸に光量P4 をとって示してある。
【0082】図9の(A)から、βの変化量を0μmを
中心として±5μmの範囲内で変化させたとき、曲線a
では、光量P4 はβ=0μmのときに最大値を取り、約
0.994から最小値0.95の範囲内で変化し、曲線
bでは、同様に、P4 は最大値0.994と最小値0.
989との間で変化し、曲線cでは、P4 は最大値0.
994から最小値0.993まで連続的に低減しながら
変化することがわかる。
【0083】よって、この図9の(A)から、ビーム半
径の縮小率を増大させると(曲線cからa)、ずれ量β
に対応して受光光量P4 の許容度が減少することがわか
る。しかし、この減少は、このβの変化の範囲内では、
最大でも5%程度であることがわかる。また、集束性ガ
ウス光束の方が光源の横ずれに対し敏感となっている
が、これは、ビーム半径の比率すなわち縮小率を適切に
選ぶことにより最適な条件を選ぶことが出来る。
【0084】図9の(B)は、図9の(A)の場合のよ
うに、光源sが光軸と直交する方向にずれた場合に、受
光器dの受光面において光束(ビーム)の中心が光軸
(z軸)からどの程度ずれるかを示した図で、この例で
は、図7の(B)のずれ方向とはことなり、x軸に沿っ
て上方(+方向)にシフトしていることがわかる。
【0085】ここで、光源が設計上の基準位置からずれ
たときの、ずれ量αおよびβに対する影響について、既
に説明した結果を比較検討する。既に説明した、図3、
図5、図7および図9に示したデータを比較すると、光
源のミスアライメントに起因する光量損失は、光源の光
軸の垂直方向のずれによる第2結像レンズ12における
ものの影響が大きいことがわかる。特に、光源や受光器
を含むエレクトロニックモジュールは直接ガラス基板に
固定されることが予想され、その場合、パッケージされ
た自由空間光配線においては、結像レンズ間の距離は、
使用されるガラス基板等により決定され、比較的誤差は
小さいと考えられる。その結果、この発明で解決を図ろ
うとする、アライメント許容範囲である2〜5μm程度
の光源の軸ずれ(光軸方向のずれと光軸と直交する方向
のずれ)による等価光量および受光量を比較検討する
と、第2結像レンズにおいて、光源の横方向のずれに起
因するビームシフトの結果の光量のケラレが一番問題と
なる。すなわち、一番影響が大きいのは、光軸に対して
垂直な方向の、光源の横ずれであると予想される。
【0086】一方、エレクトロニックモジュールの横方
向の位置決めは、フリップチップボンディング等による
精度(既に説明したように、実験的な誤差は2〜5μm
である。)以上の精密さでは固定出来ないので、少なく
ともフリップチップボンディングの精度を基にして許容
範囲すなわち余裕度が決まると考えて良い。
【0087】そこで、図10に、結合長を一定にし、2
つの結像レンズにおけるビーム半径の組み合わせを種々
変えた種々の集束性ガウス光束の場合につき、光源の横
方向のずれによる第2結像レンズにおける透過光量を計
算して求めた結果を示す。図10において、横軸に光源
の光軸に対する横方向のずれβ(μm)を取り、縦軸に
第2結像レンズを透過する光量P5 を取って示してあ
る。曲線eは、ω2 =100μmとし、かつ、ω4
1.0ω2 とした場合であり、曲線fは、ω2 =110
μmとし、かつ、ω4 =0.826ω2 とした場合であ
り、曲線gは、ω2=120μmとし、かつ、ω4
0.694ω2 とした場合であり、曲線hは、ω2 =1
30μmとし、かつ、ω4 =0.592ω2 とした場合
である。いずれの場合でも、光源の基準点(β=0の
点)から±10μmの範囲内でβを変化させると、基準
点の光量P5 =1からプラス側およびマイナス側にそれ
ぞれ対称的に変化する。そして、光量P5 が1/2に減
少する各曲線e〜hのβの量は、曲線eでは±3μm程
度、曲線fでは、±3.5μm程度、曲線gでは、±
4.5程度、そして曲線hでは±5μm程度であること
がわかる。この図10に示す結果から明らかなように、
第1および第2結像レンズにおけるビーム半径の比率を
変化させることで、結合長を一定に保った状態で、アラ
イメント精度を緩和することが出来るという事実がわか
る。
【0088】
【発明の効果】上述した説明から明らかなように、この
発明による自由空間光配線用のマイクロ光学系およびそ
のセッティング方法によれば、集束性ガウス光束を用
い、第1マイクロレンズにおける集束性ガウス光束の有
効半径ω2 を第2マイクロレンズにおける集束性ガウス
光束の有効半径ω4 よりも大きく設定するように、点光
源エレメント、第1マイクロレンズ、第2マクロレンズ
および受光器エレメントを位置決めする。従って、光源
の軸方向の位置ずれによる第2マイクロレンズにおける
ビーム半径の変化によるケラレと、受光器の受光面にお
いて変換された像のビーム半径と受光器の受光面の大き
さのミスマッチによるケラレの2つが無視出来るレベル
に設定出来る。
【0089】また、光源の光軸に対し垂直方向のずれに
よる光量は、2つのマイクロレンズにおけるビーム半径
の比率を変化させることにより、結合長を一定に保持し
たままで、同時にアライメント精度を、例えば2〜5μ
m程度の余裕度まで、緩和出来る。
【0090】従って、この発明のマイクロ光学系および
そのセッティング方法は、ガラス基板に光源および受光
器が配置され、これら光源および受光器間を、集束性ガ
ウス光束でレンズを用いて光学的に結合されており、こ
れにより情報処理を行なえるようにされている、パッケ
ージ型光学系モジュールの空間光配線に適用して好適で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の自由空間光配線用のマイクロ光学系
およびそのセッティング方法を説明するための図であ
る。
【図2】光源の光軸方向のずれαと、第2結像レンズに
おけるビーム半径比(ω4 ′/ω2 )との関係を表す図
である。
【図3】(A)は、光源の光軸方向のずれαと、第2結
像レンズを透過する光強度P1との関係を表す図で、
(B)は、第2結像レンズの開口の大きさと、ずれに起
因したビーム半径の大きさとの関係を説明するための図
である。
【図4】光源の光軸方向のずれαと、受光器におけるビ
ーム半径比(ω5 ′/ω5 )との関係を表す図である。
【図5】(A)は、光源の光軸方向のずれαと、受光器
の受光面で受光される光量P2との関係を表す図で、
(B)は、受光器の受光面の大きさと、ずれに起因した
ビーム半径の大きさとの関係を説明するための図であ
る。
【図6】光源の、光軸に対し垂直な方向のずれβと、第
2結像レンズにおけるビームシフト△x1 との関係を表
す図である。
【図7】(A)は、光源の、光軸に対し垂直な方向のず
れβと、第2結像レンズを透過する光量P3 との関係を
表す図で、(B)は、第2結像レンズのレンズ面と、ず
れに起因したビーム半径のビームとの位置関係を説明す
るための図である。
【図8】光源の、光軸に対し垂直な方向のずれβと、受
光器の受光面におけるビームシフト△x2 との関係を表
す図である。
【図9】(A)は、光源の、光軸に対し垂直な方向のず
れβと、受光器で受光される光量P4 との関係を表す図
で、(B)は、受光器の受光面と、ずれに起因したビー
ム半径のビームとの位置関係を説明するための図であ
る。
【図10】光源の、光軸に対し垂直な方向のずれβと、
第2結像レンズを透過する光量P5 との関係を表す図で
ある。
【図11】自由空間光配線方式の説明図である。
【符号の説明】
10:第1マイクロレンズ(結像レンズ) 12:第2マイクロレンズ(結像レンズ) s:点光源エレメント S:点光源エレメント群 d:受光器エレメント D:受光器エレメント群

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 点光源のエレメント群と、 該エレメント群の各点光源エレメントに対応してそれぞ
    れ設けられている複数の第1マイクロレンズからなる第
    1マイクロレンズ群と、 受光器のエレメント群と、 該エレメント群の各受光器エレメントに対応してそれぞ
    れ設けられている複数の第2マイクロレンズからなる第
    2マイクロレンズ群とを備えていて、前記第1および第
    2マイクロレンズ間をマクロレンズを介在せずしてガウ
    ス光束によって光学的に結合させてなる、自由空間光配
    線用のマイクロ光学系において、 第1マイクロレンズおよび第2マイクロレンズを結像レ
    ンズとし、該第1マイクロレンズにおけるガウス光束の
    有効半径をω2 とし、前記第2マイクロレンズにおける
    前記ガウス光束の有効半径をω4 とするとき、ω2 >ω
    4 (但し、ω2およびω4 は、正の値)となるように前
    記点光源エレメント、第1マイクロレンズ、第2マイク
    ロレンズおよび受光器エレメントを位置決めしてあるこ
    とを特徴とする自由空間光配線用のマイクロ光学系。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の自由空間光配線用のマ
    イクロ光学系をセッティングするに当たり、 ω1 :点光源エレメントにおけるガウス光束のビームウ
    エスト ω3 :第1マイクロレンズによる点光源エレメントの中
    間像におけるガウス光束のビームウエスト ω5 :受光器エレメントの受光面におけるガウス光束の
    ビームウエスト L1 :点光源エレメントから第1マイクロレンズまでの
    距離 L2 :第1マイクロレンズから中間像までの距離 L3 :中間像から第2マイクロレンズまでの距離 L4 :第2マイクロレンズから受光器の受光面までの距
    離 f1 :第1マイクロレンズの焦点距離 f2 :第2マイクロレンズの焦点距離 λ :ガウス光束の波長 π :円周率 とするとき、 (a)前記λ、ω1 およびω5 は予め既知の値として定
    めてあり、 (b)光線行列(ABCD法則またはABCD行列とも
    いう。)を用いて前記L1,2,3,4,1 およびf2
    のそれぞれを前記ω1,ω2,ω3,ω4 およびω5のいずれ
    か2個以上の関数として求めておき、 (c)前記第1および第2マイクロレンズ間の結合長
    (L2 +L3 )の最大距離Lmax を与えるω3 および最
    大距離Lmax は次式(イ)および(ロ)の関係で与えら
    れるので、 【数1】 【数2】 (d)最初に、前記結合長の最大距離Lmax の設計値を
    与えることにより、前記式(ロ)を満たすω2 およびω
    4 を、設計条件を考慮しながら前記ω2 >ω4の要件を
    満たす値としてそれぞれ決定し、 (e)これらω2 およびω4 から前記式(ロ)よりω3
    を決定し、 (f)これらω1,ω2,ω3,ω4 およびω5 から前記L1,
    2,3,4,1 およびf2 のそれぞれを決定して、前
    記点光源エレメント、第1マイクロレンズ、第2マイク
    ロレンズおよび受光器エレメントを位置決めすることを
    特徴とする自由空間光配線用のマイクロ光学系セッティ
    ング方法。
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