JPH0972963A - シンチレーションカメラ - Google Patents

シンチレーションカメラ

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Publication number
JPH0972963A
JPH0972963A JP24825595A JP24825595A JPH0972963A JP H0972963 A JPH0972963 A JP H0972963A JP 24825595 A JP24825595 A JP 24825595A JP 24825595 A JP24825595 A JP 24825595A JP H0972963 A JPH0972963 A JP H0972963A
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JP
Japan
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circuit
signal
position calculation
subtraction
sum
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Application number
JP24825595A
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Inventor
Tokiaki Kawaguchi
口 常 昭 川
Hiroyuki Sato
藤 浩 行 佐
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シンチレーションカメラにおいて、シンチレ
ータに入射した放射線の位置計算にかかる処理時間を短
縮して高計数率計測ができ、さらに装置を小形化できる
と共にコスト低下を図る。 【解決手段】 引算回路5と乗算累積回路7及び累積回
路8との間に、上記引算回路5から“0”より大きい信
号が出力した時のみ該引算回路5からの位置計算用信号
について上記乗算累積回路7及び累積回路8でそれぞれ
重み付き位置計算用信号の総和及び位置計算用信号の総
和を求める処理を実施させる継続信号S1をタイミング
回路10へ出力する比較回路18を設けたものである。
これにより、放射線の入射位置の計算に寄与しないAD
変換回路4からの小さいPMT信号については、上記引
算回路5より後段の処理において使用せず、無駄な計算
を実施することを無くして、シンチレータ1に入射した
放射線の位置計算にかかる処理時間を短縮して高計数率
計測を実現することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射性同位元素で
標識した物質を被検体内に投与しその放射性同位元素か
ら放射されるγ線等の放射線を検出して上記被検体内に
おける放射性同位元素の分布を求めその入射位置を表示
するシンチレーションカメラに関し、特にシンチレータ
に入射した放射線の位置計算にかかる処理時間を短縮し
て高計数率計測ができ、さらに装置を小形化できると共
にコスト低下を図ることができるシンチレーションカメ
ラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のシンチレーションカメラ
は、図5に示すように、入射放射線により光を発するシ
ンチレータ1と、このシンチレータ1に光学的に結合さ
れその光を電気信号に変換する複数個の光電子増倍管2
と、この光電子増倍管2からのPMT信号を増幅するプ
リアンプ回路3と、このプリアンプ回路3からの信号を
積分しデジタル信号に変換するAD変換回路4と、この
AD変換回路4からのデジタルのPMT信号が位置計算
に使用する限度を示す任意の選別値より大きいか否か判
定し大きい場合のみ位置計算用信号を出力する引算回路
5と、この引算回路5からの位置計算用信号に各光電子
増倍管2の位置を示す重み関数ROM6からの重み信号
を乗算して重み付き位置計算用信号の総和を求める乗算
累積回路7と、上記引算回路5からの位置計算用信号を
加算して位置計算用信号の総和を求める累積回路8と、
上記乗算累積回路7からの重み付き位置計算用信号の総
和を上記累積回路8からの位置計算用信号の総和で除算
して上記シンチレータ1に入射した放射線の入射位置を
求める除算回路9と、上記引算回路5及び乗算累積回路
7並びに累積回路8さらに除算回路9を制御するタイミ
ング回路10と、上記除算回路9で求めた放射線の入射
位置を表示する表示回路11と、上記引算回路5に任意
の選別値を設定すると共に各構成要素の制御を行うCP
U12とを有して成っていた。なお、図5において、符
号13は被検体内の放射性同位元素から放射される放射
線(γ線)のうちシンチレータ1の下面に直角方向に入
射する放射線のみを通過させるコリメータを示し、符号
14は上記シンチレータ1が発した光信号を光電子増倍
管2へ伝達するライトガイドを示している。
【0003】そして、上記引算回路5は、AD変換回路
4から出力されるデジタルのPMT信号を入力すると共
に、CPU12で設定された位置計算に使用するPMT
信号を選択するための任意の大きさの選別値を入力し、
上記PMT信号から選別値を減算して位置計算用信号を
出力するようになっている。このとき、引算回路5は、
上記AD変換回路4からのPMT信号がCPU12で設
定された選別値より小さい場合は“0”の信号を出力す
るようになっていた。ここで、上記引算回路5は、図6
に示すように、CPU12からの選別値を保持するラッ
チ15と、AD変換回路4から入力したPMT信号から
上記ラッチ15に保持された選別値を引く引算器16
と、この引算器16からの出力信号を保持するラッチ1
7とから成っている。上記ラッチ17は、引算器16の
出力信号が負になる場合は、該引算器16よりクリア信
号を受けて“0”を出力する。これにより、上記引算回
路5は、位置計算に使用する信号以外は“0”信号とし
て出力していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来のシンチレーションカメラにおいては、上記引算回路
5からの出力信号が乗算累積回路7及び累積回路8へそ
のまま入力するようになっており、引算回路5から順次
PMT信号が出力されるようにタイミング回路10で制
御しているので、実際には位置計算に使用しない“0”
の信号も乗算累積回路7及び累積回路8に毎回入力され
ているものであった。ところが、この位置計算に寄与し
ない“0”信号は、一般的には総ての光電子増倍管2,
2,…のうち60〜70%ぐらいに達することが多く、これ
ら位置計算に寄与しないPMT信号の処理時間は、総て
計算上の無駄時間になってしまうものであった。このよ
うな無駄時間があることにより、放射線一つ当たりの位
置計算に時間がかかり、処理時間が長大化していた。ま
た、このことから、高計数率の計測ができないことがあ
った。さらに、引算回路5が光電子増倍管2の個数と同
数個必要であり、装置全体が大形化すると共にコスト高
となるものであった。
【0005】そこで、本発明は、このような問題点に対
処し、シンチレータに入射した放射線の位置計算にかか
る処理時間を短縮して高計数率計測ができ、さらに装置
を小形化できると共にコスト低下を図ることができるシ
ンチレーションカメラを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第一の発明によるシンチレーションカメラは、入射
放射線により光を発するシンチレータと、このシンチレ
ータに光学的に結合されその光を電気信号に変換する複
数個の光電子増倍管と、この光電子増倍管からのPMT
信号を増幅するプリアンプ回路と、このプリアンプ回路
からの信号を積分しデジタル信号に変換するAD変換回
路と、このAD変換回路からのデジタルのPMT信号が
位置計算に使用する限度を示す任意の選別値より大きい
か否か判定し大きい場合のみ位置計算用信号を出力する
引算回路と、この引算回路からの位置計算用信号に各光
電子増倍管の位置を示す重み関数ROMからの重み信号
を乗算して重み付き位置計算用信号の総和を求める乗算
累積回路と、上記引算回路からの位置計算用信号を加算
して位置計算用信号の総和を求める累積回路と、上記乗
算累積回路からの重み付き位置計算用信号の総和を上記
累積回路からの位置計算用信号の総和で除算して上記シ
ンチレータに入射した放射線の入射位置を求める除算回
路と、上記引算回路及び乗算累積回路並びに累積回路さ
らに除算回路を制御するタイミング回路と、上記除算回
路で求めた放射線の入射位置を表示する表示回路と、上
記引算回路に任意の選別値を設定すると共に各構成要素
の制御を行うCPUとを有して成るシンチレーションカ
メラにおいて、上記引算回路と乗算累積回路及び累積回
路との間に、上記引算回路から0より大きい信号が出力
した時のみ該引算回路からの位置計算用信号について上
記乗算累積回路及び累積回路でそれぞれ重み付き位置計
算用信号の総和及び位置計算用信号の総和を求める処理
を実施させる継続信号を上記タイミング回路へ出力する
比較回路を設けたものである。
【0007】また、第二の発明によるシンチレーション
カメラは、入射放射線により光を発するシンチレータ
と、このシンチレータに光学的に結合されその光を電気
信号に変換する複数個の光電子増倍管と、この光電子増
倍管からのPMT信号を増幅するプリアンプ回路と、こ
のプリアンプ回路からの信号を積分しデジタル信号に変
換するAD変換回路と、このAD変換回路からのデジタ
ルのPMT信号を位置計算に使用する限度を示す任意の
選別値と減算すると共にこの減算結果が0より大きいか
否か比較し大きい場合のみ位置計算用信号及び継続信号
を出力する一又は複数個の引算比較回路と、この引算比
較回路からの位置計算用信号に各光電子増倍管の位置を
示す重み関数ROMからの重み信号を乗算して重み付き
位置計算用信号の総和を求める乗算累積回路と、上記引
算比較回路からの位置計算用信号を加算して位置計算用
信号の総和を求める累積回路と、上記乗算累積回路から
の重み付き位置計算用信号の総和を上記累積回路からの
位置計算用信号の総和で除算して上記シンチレータに入
射した放射線の入射位置を求める除算回路と、上記出力
された継続信号を入力して上記引算比較回路及び乗算累
積回路並びに累積回路さらに除算回路を制御するタイミ
ング回路と、上記除算回路で求めた放射線の入射位置を
表示する表示回路と、上記引算比較回路に任意の選別値
を設定すると共に各構成要素の制御を行うCPUとを有
して成るものである。
【0008】さらに、第三の発明によるシンチレーショ
ンカメラは、入射放射線により光を発するシンチレータ
と、このシンチレータに光学的に結合されその光を電気
信号に変換する複数個の光電子増倍管と、この光電子増
倍管からのPMT信号を増幅するプリアンプ回路と、こ
のプリアンプ回路からの信号を積分しデジタル信号に変
換するAD変換回路と、このAD変換回路からのデジタ
ルのPMT信号が位置計算に使用する限度を示す任意の
選別値より大きいか否か判定する処理を実施し、上記選
別値より大きい場合のみ重み付き位置計算用信号の総和
及び位置計算用信号の総和を求める処理を行い、選別値
と同じか小さい場合は次位のAD変換回路の出力信号を
読み込むように制御し、上記シンチレータに入射した放
射線の入射位置を求めるCPU又は高速演算器と、この
CPU又は高速演算器で求めた放射線の入射位置を表示
する表示回路とを有して成るものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳細に説明する。図1は第一の発明によ
るシンチレーションカメラの実施の形態を示すブロック
図である。このシンチレーションカメラは、放射性同位
元素で標識した物質を被検体内に投与しその放射性同位
元素から放射されるγ線等の放射線を検出して上記被検
体内における放射性同位元素の分布を求めその入射位置
を表示するもので、図1に示すように、シンチレータ1
と、光電子増倍管(「PMT」と呼ばれる)2と、プリ
アンプ回路3と、AD変換回路4と、引算回路5と、乗
算累積回路7と、累積回路8と、除算回路9と、タイミ
ング回路10と、表示回路11と、CPU(中央処理装
置)12とを有し、さらに比較回路18を備えて成る。
【0010】上記シンチレータ1は、被検体内に投与さ
れた放射性同位元素から放射される放射線を入射して光
を発するもので、円形又は矩形の平板状に形成されてい
る。なお、このシンチレータ1の下面には、被検体内の
放射性同位元素から放射される放射線のうち該シンチレ
ータ1の下面に直角方向に入射するもののみを通過させ
るように制限するコリメータ13が設けられている。光
電子増倍管2は、上記シンチレータ1の全面に光学的に
結合され該シンチレータ1が発する光を検出してその光
信号の大きさに比例した電気信号に変換すると共に増幅
して出力するもので、シンチレータ1の全面にわたって
複数個設けられている。なお、上記シンチレータ1と複
数個の光電子増倍管2,2,…との間には、該シンチレ
ータ1が発した光信号を光電子増倍管2へ伝達するため
のライトガイド14が設けられている。
【0011】プリアンプ回路3は、上記光電子増倍管2
から出力されたPMT信号を入力して増幅するものであ
る。AD変換回路4は、上記プリアンプ回路3から出力
された信号を入力して積分しデジタルのPMT信号に変
換するもので、前記シンチレータ1が放射線を入射して
発光する際の統計ノイズを減少させるために入力信号を
一定時間積分するようになっている。また、引算回路5
は、上記AD変換回路4から出力されたデジタルのPM
T信号が位置計算に使用する限度を示す任意の選別値よ
り大きいか否か判定し、その選別値より大きい場合のみ
位置計算用信号を出力するもので、前記光電子増倍管
2,2,…と同数個設けられている。なお、上記引算回
路5における判定は、AD変換回路4より得られるPM
T信号から所定の大きさの選別値を減算して行う。この
場合、上記PMT信号が選別値より小さいときは負の信
号を出力するようになっている。
【0012】乗算累積回路7は、上記引算回路5から出
力された位置計算用信号に各光電子増倍管2,2,…の
位置を示す重み関数ROM(読み出し専用メモリ)6か
らの重み信号を乗算して重み付き位置計算用信号の総和
を求めるもので、上記位置計算用信号と重み信号とを乗
算しながら加算するようになっている。また、累積回路
8は、上記引算回路5から出力された位置計算用信号を
加算して位置計算用信号の総和を求めるものである。な
お、上記乗算累積回路7と累積回路8とは、処理を開始
する前にすべて“0”にクリアされ、放射線が入射する
と、上記引算回路5から位置計算用信号を光電子増倍管
2の個数分だけ順次読み込みながら、それぞれ重み付き
位置計算用信号の総和あるいは位置計算用信号の総和を
求めて出力するようになっている。
【0013】除算回路9は、上記乗算累積回路7から入
力した重み付き位置計算用信号の総和を上記累積回路8
から入力した位置計算用信号の総和で除算して、上記シ
ンチレータ1に入射した放射線の入射位置を求めるもの
で、上記乗算累積回路7及び累積回路8により総ての引
算回路5の位置計算用信号の処理が終了してから計算す
るようになっている。タイミング回路10は、上記引算
回路5及び乗算累積回路7並びに累積回路8さらに除算
回路9を制御するもので、それぞれの回路で順次計算が
行なわれるように制御する。また、表示回路11は、上
記除算回路9で求めた放射線の入射位置を表示し、シン
チグラムを作成するもので、例えばテレビモニタから成
る。そして、CPU12は、前記引算回路5に任意の選
別値を設定すると共に上記各構成要素の動作の制御を行
うものである。
【0014】ここで、本発明においては、上記引算回路
5と乗算累積回路7及び累積回路8との間には、比較回
路18が設けられている。この比較回路18は、上記引
算回路5から“0”より大きい信号が出力された時のみ
該引算回路5からの位置計算用信号について上記乗算累
積回路7及び累積回路8でそれぞれ重み付き位置計算用
信号の総和及び位置計算用信号の総和を求める処理を実
施させる継続信号S1を上記タイミング回路10へ出力
するものである。これにより、タイミング回路10は、
上記比較回路18から継続信号S1が入力した場合は、
乗算累積回路7及び累積回路8で順次位置計算用信号の
計算が実施できるように制御信号S2を出力し、比較回
路18から継続信号S1が入力しない場合は、乗算累積
回路7及び累積回路8に上記制御信号S2を出力せず、
次位の引算回路5からの位置計算用信号の出力及び重み
関数ROM6からの次位の光電子増倍管2用の重み信号
を出力するように制御信号を送出するようになってい
る。
【0015】このような構成により、比較回路18で引
算回路5から“0”より大きい位置計算用信号が出力さ
れた時のみ継続信号S1をタイミング回路10へ送出
し、このタイミング回路10により乗算累積回路7及び
累積回路8で順次位置計算用信号の計算が実施できるよ
うに制御信号S2を出力する。そして、上記乗算累積回
路7及び累積回路8で、引算回路5から出力された位置
計算用信号についてそれぞれ重み付き位置計算用信号の
総和及び位置計算用信号の総和を求める。その後、除算
回路9により、上記乗算累積回路7から入力した重み付
き位置計算用信号の総和を上記累積回路8から入力した
位置計算用信号の総和で除算して、前記シンチレータ1
に入射した放射線の入射位置を求める。そして、表示回
路11で上記除算回路9で求めた放射線の入射位置を表
示し、シンチグラムを作成するように動作する。これに
より、放射線の入射位置の計算に寄与しないAD変換回
路4からの小さいPMT信号については、上記引算回路
5より後段の処理において使用せず、無駄な計算を実施
することを無くし、処理時間を短縮できる。
【0016】図2は第二の発明によるシンチレーション
カメラの実施の形態を示すブロック図である。この第二
の発明は、図1に示す第一の発明において引算回路5,
5,…と比較回路18とを組み合わせ、AD変換回路4
からのデジタルのPMT信号を位置計算に使用する限度
を示す任意の選別値と減算すると共にこの減算結果が
“0”より大きいか否か比較し大きい場合のみ位置計算
用信号及び継続信号S1を出力する引算比較回路19を
1個又は光電子増倍管2より少ない数の複数個設けたも
のである。そして、上記引算比較回路19から出力され
た位置計算用信号は、乗算累積回路7及び累積回路8へ
入力する。また、同じく引算比較回路19から出力され
た継続信号S1は、タイミング回路10へ入力するよう
になっている。
【0017】このような状態で、上記タイミング回路1
0は、上記引算比較回路19から継続信号S1が入力し
た場合は、乗算累積回路7及び累積回路8で順次位置計
算用信号の計算が実施できるように制御信号S2を送出
する。これにより、上記乗算累積回路7は、光電子増倍
管2,2,…の位置に応じた位置計算用の重みを与える
重み関数ROM6からの重み信号と上記引算比較回路1
9からの位置計算用信号とを乗算しながら加算し、重み
付き位置計算用信号の総和を求めて出力する。また、累
積回路8は、上記引算比較回路19からの位置計算用信
号を加算し、位置計算用信号の総和を求めて出力する。
一方、引算比較回路19から継続信号S1が入力しない
場合は、タイミング回路10は、乗算累積回路7及び累
積回路8に上記制御信号S2を送出せず、次位のAD変
換回路4からのPMT信号の出力及び重み関数ROM6
からの次位の光電子増倍管2用の重み信号を出力するよ
うに制御信号を送出する。
【0018】その後の除算回路9以下の動作は、図1の
場合と全く同様に行われる。これにより、放射線の入射
位置の計算に寄与しないAD変換回路4からの小さいP
MT信号については、上記引算比較回路19より後段の
処理において使用せず、無駄な計算を実施することを無
くし、処理時間を短縮できる。また、図1においては引
算回路5を光電子増倍管2と同数個設けていたが、第二
の発明においては、引算比較回路19は1個又は上記光
電子増倍管2より少ない個数だけ設ければよく、装置を
小形化できる。
【0019】図3は第三の発明によるシンチレーション
カメラの実施の形態を示すブロック図である。この第三
の発明は、図1に示す第一の発明において引算回路5と
重み関数ROM6と乗算累積回路7と累積回路8と比較
回路18と除算回路9とタイミング回路10とCPU1
2とを、AD変換回路4からのデジタルのPMT信号が
位置計算に使用する限度を示す任意の選別値より大きい
か否か判定する処理を実施し、上記選別値より大きい場
合のみ重み付き位置計算用信号の総和及び位置計算用信
号の総和を求める処理を行い、選別値と同じか小さい場
合は、次位のAD変換回路4の出力信号を読み込むよう
に制御し、前記シンチレータ1に入射した放射線の入射
位置を求める一つのCPU20又は高速演算器に置き換
えたものである。上記CPU20は、放射線の入射を検
出すると、上記AD変換回路4,4,…から順次PMT
信号を読み込む機能を有し、放射線の入射した位置計算
を終了すると、表示回路11にその計算した入射位置を
設定する機能を有している。
【0020】次に、上記CPU20における計算過程
を、図4に示すフローチャートを参照して説明する。ま
ず、図3に示すCPU20は、放射線が入射したかどう
か検出し(図4に示すステップ)、入射したのを検出
したらステップへ進み、図3に示すAD変換回路4か
らのデジタルのPMT信号を読み込む。ここで、いま信
号読み込みをした光電子増倍管2の番号をnとし、読み
込んだデータ値をPnとする。次に、上記読み込んだデ
ータ値Pnから位置計算に使用する信号を選択するため
の選別値C0を減算する(ステップ)。この減算によ
り得られたデータ値をCnとすると、 Cn=Pn−C0 …(1) となる。
【0021】次に、上記減算処理の結果のデータ値Cn
を“0”と比較する(ステップ)。いま、Cnが
“0”以下(Cn≦0)の場合は、ステップへ戻り次
位のAD変換回路4からのPMT信号を読み込み、ステ
ップでこの読み込んだデータ値Pnから選別値C0を減
算する。そして、Cn≦0の間は上記ステップ→→
の処理を繰り返す。一方、上記ステップでデータ値
Cnが“0”より大きい(Cn>0)場合は、ステップ
へ進む。このステップでは、“0”より大きい位置計
算用信号の総和を求めるデータ加算処理を実施する。こ
のデータ加算の結果をSUMとすると、 SUM=SUM+Cn …(2) となる。また、上記選別値C0を減算した信号と各光電
子増倍管2の位置を示す重み信号とを乗算して累積を行
い、重み付き位置計算用信号の総和を求める重み計算処
理を実施する(ステップ)。上記重み信号の値をWn
とし、重み付き位置計算用信号の総和をWPとすると、 WP=WP+Cn×Wn …(3) となる。
【0022】次に、総てのAD変換回路4,4,…から
のPMT信号について読み出しを終了したかどうか判定
する(ステップ)。未だ総てのAD変換回路4,4,
…についてPMT信号の読み出しが終了せず、その読み
出しを継続する場合はステップへ戻り、上記のステッ
プ→→→→→を繰り返す。その後、総ての
AD変換回路4,4,…についてPMT信号の読み出し
が終了したら、ステップへ進む。このステップで
は、上記ステップの重み計算処理で求めた重み付き位
置計算用信号の総和WPを、ステップのデータ加算処
理で求めた位置計算用信号の総和SUMで除算を実施す
る。これにより、放射線の入射位置が求まる。この入射
位置をXYとすると、 XY=WP/SUM …(4) となる。
【0023】その後、このようにして求めた放射線の入
射位置の信号を図3に示す表示回路11へ送出する(ス
テップ)。そして、上記表示回路11は、放射線の入
射位置を表示し、シンチグラムを作成するように動作す
る。これにより、放射線の入射位置の計算に寄与しない
AD変換回路4からの小さいPMT信号についてはこれ
を使用せず、無駄な計算を実施することを無くし、処理
時間を短縮できる。また、放射線の入射位置を計算する
手段としては、一台のCPU20を設けるだけでよく、
装置を小形化できる。なお、上記CPU20の代わりに
一台の高速演算器(DSP:デジタルシグナルプロセッ
サと呼ばれるもの)を設けてもよい。
【0024】
【発明の効果】第一の発明は以上のように構成されたの
で、引算回路と乗算累積回路及び累積回路との間に、上
記引算回路から“0”より大きい信号が出力した時のみ
該引算回路からの位置計算用信号について上記乗算累積
回路及び累積回路でそれぞれ重み付き位置計算用信号の
総和及び位置計算用信号の総和を求める処理を実施させ
る継続信号をタイミング回路へ出力する比較回路を設け
たことにより、放射線の入射位置の計算に寄与しないA
D変換回路からの小さいPMT信号については、上記引
算回路より後段の処理において使用せず、無駄な計算を
実施することを無くし、処理時間を短縮することができ
る。従って、シンチレータに入射した放射線の位置計算
にかかる処理時間を短縮して高計数率計測を実現するこ
とができる。
【0025】また、第二の発明においては、AD変換回
路からのデジタルのPMT信号を位置計算に使用する限
度を示す任意の選別値と減算すると共にこの減算結果が
“0”より大きいか否か比較し大きい場合のみ位置計算
用信号及び継続信号を出力する一又は複数個の引算比較
回路を設けたことにより、放射線の入射位置の計算に寄
与しないAD変換回路からの小さいPMT信号について
は、上記引算比較回路より後段の処理において使用せ
ず、無駄な計算を実施することを無くし、処理時間を短
縮できる。また、上記引算比較回路は1個又は上記光電
子増倍管より少ない個数だけ設ければよく、装置を小形
化することができる。このことから、コスト低下を図る
ことができる。
【0026】さらに、第三の発明においては、AD変換
回路からのデジタルのPMT信号が位置計算に使用する
限度を示す任意の選別値より大きいか否か判定する処理
を実施し、上記選別値より大きい場合のみ重み付き位置
計算用信号の総和及び位置計算用信号の総和を求める処
理を行い、選別値と同じか小さい場合は次位のAD変換
回路の出力信号を読み込むように制御し、シンチレータ
に入射した放射線の入射位置を求めるCPU又は高速演
算器を設けたことにより、放射線の入射位置の計算に寄
与しないAD変換回路からの小さいPMT信号について
はこれを使用せず、無駄な計算を実施することを無く
し、処理時間を短縮できる。また、放射線の入射位置を
計算する手段としては、一台のCPU又は高速演算器を
設けるだけでよく、装置を小形化できる。このことか
ら、コスト低下を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の発明によるシンチレーションカメラの実
施の形態を示すブロック図である。
【図2】第二の発明によるシンチレーションカメラの実
施の形態を示すブロック図である。
【図3】第三の発明によるシンチレーションカメラの実
施の形態を示すブロック図である。
【図4】図3に示すCPUにおける計算過程を説明する
ためのフローチャートである。
【図5】従来のシンチレーションカメラを示すブロック
図である。
【図6】図5に示す引算回路の内部構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1…シンチレータ 2…光電子増倍管 3…プリアンプ回路 4…AD変換回路 5…引算回路 6…重み関数ROM 7…乗算累積回路 8…累積回路 9…除算回路 10…タイミング回路 11…表示回路 12…CPU 18…比較回路 19…引算比較回路 20…CPU

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射放射線により光を発するシンチレー
    タと、このシンチレータに光学的に結合されその光を電
    気信号に変換する複数個の光電子増倍管と、この光電子
    増倍管からのPMT信号を増幅するプリアンプ回路と、
    このプリアンプ回路からの信号を積分しデジタル信号に
    変換するAD変換回路と、このAD変換回路からのデジ
    タルのPMT信号が位置計算に使用する限度を示す任意
    の選別値より大きいか否か判定し大きい場合のみ位置計
    算用信号を出力する引算回路と、この引算回路からの位
    置計算用信号に各光電子増倍管の位置を示す重み関数R
    OMからの重み信号を乗算して重み付き位置計算用信号
    の総和を求める乗算累積回路と、上記引算回路からの位
    置計算用信号を加算して位置計算用信号の総和を求める
    累積回路と、上記乗算累積回路からの重み付き位置計算
    用信号の総和を上記累積回路からの位置計算用信号の総
    和で除算して上記シンチレータに入射した放射線の入射
    位置を求める除算回路と、上記引算回路及び乗算累積回
    路並びに累積回路さらに除算回路を制御するタイミング
    回路と、上記除算回路で求めた放射線の入射位置を表示
    する表示回路と、上記引算回路に任意の選別値を設定す
    ると共に各構成要素の制御を行うCPUとを有して成る
    シンチレーションカメラにおいて、上記引算回路と乗算
    累積回路及び累積回路との間に、上記引算回路から0よ
    り大きい信号が出力した時のみ該引算回路からの位置計
    算用信号について上記乗算累積回路及び累積回路でそれ
    ぞれ重み付き位置計算用信号の総和及び位置計算用信号
    の総和を求める処理を実施させる継続信号を上記タイミ
    ング回路へ出力する比較回路を設けたことを特徴とする
    シンチレーションカメラ。
  2. 【請求項2】 入射放射線により光を発するシンチレー
    タと、このシンチレータに光学的に結合されその光を電
    気信号に変換する複数個の光電子増倍管と、この光電子
    増倍管からのPMT信号を増幅するプリアンプ回路と、
    このプリアンプ回路からの信号を積分しデジタル信号に
    変換するAD変換回路と、このAD変換回路からのデジ
    タルのPMT信号を位置計算に使用する限度を示す任意
    の選別値と減算すると共にこの減算結果が0より大きい
    か否か比較し大きい場合のみ位置計算用信号及び継続信
    号を出力する一又は複数個の引算比較回路と、この引算
    比較回路からの位置計算用信号に各光電子増倍管の位置
    を示す重み関数ROMからの重み信号を乗算して重み付
    き位置計算用信号の総和を求める乗算累積回路と、上記
    引算比較回路からの位置計算用信号を加算して位置計算
    用信号の総和を求める累積回路と、上記乗算累積回路か
    らの重み付き位置計算用信号の総和を上記累積回路から
    の位置計算用信号の総和で除算して上記シンチレータに
    入射した放射線の入射位置を求める除算回路と、上記出
    力された継続信号を入力して上記引算比較回路及び乗算
    累積回路並びに累積回路さらに除算回路を制御するタイ
    ミング回路と、上記除算回路で求めた放射線の入射位置
    を表示する表示回路と、上記引算比較回路に任意の選別
    値を設定すると共に各構成要素の制御を行うCPUとを
    有して成ることを特徴とするシンチレーションカメラ。
  3. 【請求項3】 入射放射線により光を発するシンチレー
    タと、このシンチレータに光学的に結合されその光を電
    気信号に変換する複数個の光電子増倍管と、この光電子
    増倍管からのPMT信号を増幅するプリアンプ回路と、
    このプリアンプ回路からの信号を積分しデジタル信号に
    変換するAD変換回路と、このAD変換回路からのデジ
    タルのPMT信号が位置計算に使用する限度を示す任意
    の選別値より大きいか否か判定する処理を実施し、上記
    選別値より大きい場合のみ重み付き位置計算用信号の総
    和及び位置計算用信号の総和を求める処理を行い、選別
    値と同じか小さい場合は次位のAD変換回路の出力信号
    を読み込むように制御し、上記シンチレータに入射した
    放射線の入射位置を求めるCPU又は高速演算器と、こ
    のCPU又は高速演算器で求めた放射線の入射位置を表
    示する表示回路とを有して成ることを特徴とするシンチ
    レーションカメラ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004112083A1 (ja) * 2003-06-11 2004-12-23 Hamamatsu Photonics K.K. マルチアノード型光電子増倍管、及び、放射線検出器
US7285783B2 (en) 2003-06-11 2007-10-23 Hamamatsu Photonics K.K. Multi-anode type photomultiplier tube and radiation detector

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7786445B2 (en) 2003-06-11 2010-08-31 Hamamatsu Photonics K.K. Multi-anode type photomultiplier tube and radiation detector

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