JPH0972960A - 複数同時識別装置 - Google Patents

複数同時識別装置

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Publication number
JPH0972960A
JPH0972960A JP7255638A JP25563895A JPH0972960A JP H0972960 A JPH0972960 A JP H0972960A JP 7255638 A JP7255638 A JP 7255638A JP 25563895 A JP25563895 A JP 25563895A JP H0972960 A JPH0972960 A JP H0972960A
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JP
Japan
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signal
antenna
identification
response
code
Prior art date
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Application number
JP7255638A
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English (en)
Inventor
Shigeru Watanabe
茂 渡邉
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Nippon Avionics Co Ltd
Original Assignee
Nippon Avionics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被識別物品群に対する識別作業を一括処理さ
せることにより、迅速な識別処理を可能とする複数同時
識別装置を提供する。 【解決手段】 識別親機1は被識別物品群が感知エリア
3に搬入されると質問電波を発信する。これを受けた被
識別物品それぞれに付けられている子機2は個別に乱数
を発生させ内蔵乱数表に対応した応答周波数、応答時間
区間、又は周波数と時間区間の組み合わせを決定し、同
一群内物品同士による混信を避けながら予め定められた
応答期間内に一斉に応答する。この応答電波を受けた識
別親機1は各応答周波数毎、各応答時間区間毎、又は周
波数と時間区間の各組み合わせ毎に応答信号を検出・解
読し、登録機へ転送する。混信があって解読不能信号が
存在した場合には、リセットして再質問信号を発する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】個々の物品等を複数個同時に
自動識別する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、図9のようなスーパーマーケッ
トのレジにおけるバーコード識別器(POS端末)や駅
の自動改札口に見られるように、光信号や電磁波・磁気
等を利用して個々のタグや物品を識別する技術は確立さ
れているが、これらはいずれも各窓口では一つひとつ順
次に識別処理を行うことが条件となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のごとき技術の発
達で確かに多くの場面で個別識別が自動化され、人手を
省く効果を発揮しているが、顧客の混み合う時刻に多く
の識別作業を遂行しようとしても順次処理ではその総合
処理能力に限界があり、顧客や対象物を長時間待機させ
ることがしばしば発生している。
【0004】本発明の目的は、複数の対象を一括識別処
理するこによって、顧客の込み合う時刻においても渋滞
の生じにくい識別装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の複数同時識別装置は次のごとき構成を有す
る。第1の発明は、下記の構成を具備する、識別親機と
1以上の被識別物品の個々に取り付けられる子機、とか
らなる。まず、識別親機の構成として (イ)子機の応答を起動させる質問信号を送出する質問
送信器 (ロ)質問送信器からの質問信号を電波として放射する
アンテナ (ハ)子機からの応答電波を受波するアンテナ (ニ)前記アンテナで受波された信号を受け、予め定め
られた複数の周波数のそれぞれ毎に対応してその周波数
の入力信号のみを選択的に受信検波する前記周波数と同
数の受信検波器群 (ホ)各受信検波器ごとにその出力をデコードし記憶す
るとともに、1つの受信検波器の出力中に複数の識別コ
ードの混信が認められたときには、記憶されたデコード
信号を消去し、質問送信器へ質問信号の再送を行わせる
再送起動信号を送出するデコーダ を具備し、子機の構成として (へ)識別親機からの質問信号電波を受波するアンテナ (ト)アンテナからの受波信号を検波する受信検波器 (チ)受信検波器が検波信号を出力すると、前記予め定
められた複数の周波数の各々に対応させて定められた符
号のうちの1つを無作為に抽出し出力する乱数発生器 (リ)乱数発生器から符号が出力されると、前記予め定
められた複数の周波数のうちから前記符号に対応する送
信周波数を選択する送信周波数選択器 (ヌ)個々の子機に付与された識別符号(コード)を出
力する識別符号器 (ル)前記識別符号で変調され且つ選択された送信周波
数の応答信号を送信する応答送信器 (オ)応答送信器からの応答信号を電波として放射する
アンテナ
【0006】第2の発明は、下記の構成を具備する、識
別親機と1以上の被識別物品の個々に取り付けられる子
機、とからなる。識別親機の構成として (イ)子機の応答を起動させる質問信号を送出する質問
送信器 (ロ)質問送信器からの質問信号を電波として放射する
アンテナ (ハ)子機からの応答電波を受波するアンテナ (ニ)前記アンテナで受波された信号を受け検波する受
信検波器 (ホ)受信検波器の出力を、質問信号送信時点からの遅
れ時間位置を異にし互いに重なり合わない、予め定めら
れた複数の時間区間(タイムスロット)ごとにデコード
し記憶するとともに、1つの時間区間中に、複数の識別
コードの混信が認められたときには記憶されたデコード
信号を消去し、質問送信器へ質問信号の再送を行わせる
再送起動信号を送出するデコーダ 子機の構成として (へ)識別親機からの質問信号電波を受波するアンテナ (ト)アンテナからの受波信号を検波する受信検波器 (チ)受信検波器が検波信号を出力すると、前記予め定
められた複数の時間区間の各々に対応させて定められた
符号のうちの1つを無作為に抽出し出力する乱数発生器 (リ)乱数発生器から符号が出力されると、前記予め定
められた複数の時間区間のうちから前記符号に対応する
時間区間を選択する応答時間区間選択器 (ヌ)個々の子機に付与された識別符号(コード)を出
力する識別符号器 (ル)前記識別符号で変調された送信信号を前記選択さ
れた時間区間で送信する応答送信器 (オ)応答送信器からの応答信号を電波として放射する
アンテナ
【0007】第3の発明は、下記の構成を具備する、識
別親機と1以上の被識別物品の個々に取り付けられる子
機、とからなる。識別親機の構成として (イ)子機の応答を起動させる質問信号を送出する質問
送信器 (ロ)質問送信器からの質問信号を電波として放射する
アンテナ (ハ)子機からの応答電波を受波するアンテナ (ニ)前記アンテナで受波された信号を受け、予め定め
られた複数の周波数のそれぞれ毎に対応してその周波数
の入力信号のみを選択的に受信検波する前記周波数と同
数の受信検波器群 (ホ)各受信検波器の出力を、質問信号送信時点からの
遅れ時間位置を異にし互いに重なり合わない予め定めら
れた複数の時間区間(タイムスロット)ごとにデコード
し、記憶するとともに、1つの周波数の1つの時間区間
中に、複数の識別コードの混信が認められたときには記
憶されたデコード信号を消去し、質問送信器へ質問信号
の再送を行わせる再送起動信号を送出するデコーダ群 子機の構成として (へ)識別親機からの質問信号電波を受波するアンテナ (ト)アンテナからの受波信号を検波する受信検波器 (チ)受信検波器が検波信号を出力すると、前記予め定
められた複数の周波数の各々に対応させて定められた符
号のうちの1つを無作為に抽出出力し、前記予め定めら
れた複数の時間区間の各々に対応させて定められた符号
のうちの1つを無作為に抽出出力する乱数発生器 (リ)乱数発生器から符号が出力されると、前記予め定
められた複数の周波数および複数の時間区間のうちから
前記符号に対応する送信周波数および時間区間を選択す
る応答送信周波数時間区間選択器 (ヌ)個々の子機に付与された識別符号(コード)を出
力する識別符号器 (ル)前記識別符号で変調され且つ選択された送信周波
数の応答信号を選択された時間区間で送信する応答送信
器 (オ)応答送信器からの応答信号を電波として放射する
アンテナ
【0008】第4の発明は、第1、第2又は第3の発明
の構成において、(ロ)の放射するアンテナと(ハ)の
受波するアンテナを共用にしたものである。
【0009】第5の発明は、第1、第2又は第3の発明
の構成において、(ヘ)の受波するアンテナと(オ)の
放射するアンテナを共用としたものである。
【0010】第6の発明は、第1、第2又は第3の発明
の構成において、(ロ)の放射するアンテナと(ハ)の
受波するアンテナを共用とし、(ヘ)の受波するアンテ
ナと(オ)の放射するアンテナを共用としたものであ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、前記の如く構成される本発
明について説明する。第1の発明においては、まず識別
親機から質問信号電波が発せられると、電波がとどくエ
リア(感知エリア)内に存在する被識別物品に取り付け
られた子機がこれを受信する。質問信号電波の放射の起
動は、操作員の操作によるものであってもよいし、被識
別物品が感知エリア内に置かれたこを自動的に検知した
ことによるものであってもよい。
【0012】子機は、予め定められた複数mの異なる送
信周波数の中からその1つが送信周波数選択器で選択さ
れうるようになっており、その選択は、識別親機からの
質問信号電波を受信して、受信検波器が検波信号を出力
したときに乱数発生器によって無作為に選択される。
【0013】今、エリア内の被識別物品の数がn(従っ
て子機の数もn)とすれば、それぞれの子機が送信する
周波数の組合せの場合数はmn 通りとなる。この数は各
子機が同じ周波数を送信する場合も含む数であるが、同
じ周波数では周波数による識別は不可能であるから各子
機の送信周波数は異なるものでなければならない。各子
機の送信周波数が異なる(重ならない)組合せの数は m
n (Pは順列を表わす)である。従って、1回の質問
電波の送信に対して、各子機から異なる周波数で応答さ
れる確率pは数式1で表される。
【0014】
【数1】
【0015】今、具体例として、選択し得る送信周波数
が30(m=30)、エリア内の被識別物品数が5(n
=5)とすれば、各物品を周波数別に識別できる確率p
は数式2の通りとなる。
【0016】
【数2】
【0017】即ち、約70%の確率で物品の識別が可能
となる。このことは、10回質問すれば7回は識別可能
であり3回は同一周波数のものがあるため識別不能とな
ることを示している。こうして、子機が無作為に選択さ
れた送信周波数でその子機に付与された識別符号(コー
ド)を応答信号としてアンテナから電波で放射すると、
識別親機はこれを受波して、各周波数毎に設けられたそ
の周波数の受信信号のみを検波する受信検波器で各周波
数同時に検波される。検波された信号はデコーダへ送ら
れ、ここで各子機に付与されている識別符号(コード)
が解読(デコード)される。
【0018】こうして、複数の被識別物品に付与されて
いる情報(例えば商品分類、価格等)が識別親機で同時
に識別されることになる。もし、1つの検波出力の中に
複数のコードが混在している場合は、2つ以上の子機が
同じ周波数の送信周波数を選択して応答して来た場合で
ありコード解読は不能となるので、デコーダは質問送信
器へもう1度質問をやり直させるべく再起動信号を送出
する。このように再質問が必要になる頻度は、前述の具
体例では3.3回に1回ということになる。しかし、1
回の質問応答識別に要する時間が短時間(例えば数10
ミリ秒)であれば再質問をすることがあったとしても時
間的には全く問題にならない。
【0019】また、送信周波数が重複しない確率pは前
述の数式1で表されるから選択できる周波数の数mが大
なる程大きくなり、再質問の頻度は低下することにな
る。こうして、本発明の複数同時識別装置は、従来技術
の被識別物品の1品1品の順次識別処理に比較して、飛
躍的に迅速な識別処理が可能となる。
【0020】第2発明においては、識別親機の質問を受
けてこれに応答する子機の送信周波数は皆同じである
が、質問を受けてから応答するまでの遅れ時間に違いを
設けることにより1回の質問で複数の被識別物品の情報
を識別しようとするものである。子機は、予め定められ
た複数mの時間位置の異なる時間区間(タイムスロッ
ト)の中からその1つが応答時間区間選択器で選択され
うるようになっており、その選択は、識別親機からの質
問信号電波を受信して、受信検波器が検波信号を出力し
たときに乱数発生器によって無作為に選択される。
【0021】子機はこの選択された時間区間内でその子
機に付与された識別符号(コード)で変調された送信信
号を応答信号としてアンテナから電波として放射する。
識別親機は、この電波を受波して検波し検波信号をデコ
ーダへ送る。デコーダでは、この検波信号を時間区間
(タイムスロット)毎に、対応する子機に付与されてい
る識別符号(コード)を解読する。こうして、複数の被
識別物品に付与されている情報(例えば商品分類、価格
等)が、識別親機からの1回の質問で識別されることに
なる。
【0022】もし、1つのタイムスロットの中に複数の
コードが混在している場合は、複数の子機が同じタイム
スロットを選択して応答して来た場合であってコードの
解読は不能となるので、デコーダは質問送信器へもう1
度質問をやり直させるべく再起動信号を送出する。複数
の子機が同じタイムスロットを選択しないで応答する確
率pは、子機の数をn、タイムスロットの数をmとすれ
ば、第1の発明と同様に数式1で表される。
【0023】例えば、1回の質問に対する応答の最大遅
延時間を1秒とし、タイムスロットを10ミリ秒とすれ
ばタイムスロットは100、即ちm=100ということ
になり、子機の数を5とすれば確率pは数式3の通りと
なる。
【0024】
【数3】
【0025】即ち、10回質問して9回は1秒以内に5
個の被識別物品の情報を識別できることとなる。仮に、
同じタイムスロットを複数の子機が重複使用して解読不
能となっても、次の再質問で再び解読不能となる確率は
極めて低くなるから、再質問で識別が可能となる。この
ようにして、第1の発明同様、複数の被識別物品に対し
て、従来技術のように1品1品を順次識別する場合に較
べて飛躍的に迅速な識別処理が可能となる。
【0026】第3の発明は、第1の発明のように子機の
送信周波数を複数用意するとともに、各周波数について
第2の発明のように複数のタイムスロットを用意したも
ので第1の発明と第2の発明を組み合わせたものであ
る。この場合、子機は送信周波数と送信タイムスロット
の両方が無作為に選択されるから、周波数の数をmf、タ
イムスロットの数をmt とすれば、1個の子機のとりう
る組み合わせ数はmf ×mt 通りとなる。そして、エリ
ア内の子機の数をn個とすれば、そのとりうる場合数は
(mf ×mt)n となる。
【0027】このうち、n個の子機の中に同じ周波数且
つ同じタイムスロットのものがない場合の数は(mf ×
t)Pn (Pは順列を表わす)である。従って、複数の
子機が同一周波数且つ同一タイムスロットを選択しない
で(即ち混信しないで)応答する確率pは数式4で表わ
される。
【0028】
【数4】
【0029】即ち、数式1のmに相当する数がmf ×m
t となっている。数式1の所で述べたようにmが大きい
程混信を生じないので識別できる確率が高くなるのであ
るが、周波数の数やタイムスロット数が充分とれない場
合には第3の発明のように周波数の選択とタイムスロッ
トの選択を併用することによってmに相当するmf ×m
t を大きくして非混信識別確率を向上させることができ
る。
【0030】第4の発明は、第1、第2、第3の発明に
おいて、識別親機の放射アンテナと受波アンテナを共用
にしたものであり、第5の発明は、同じく子機の受波ア
ンテナと放射アンテナを共用にしたものであり、第6の
発明は、同じく、識別親機、子機ともに放射アンテナと
受波アンテナを共用にしたものであり、発明の作用とし
ては第1、第2、第3の発明と同じである。
【0031】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は、本発明の同時識別装置の使用状況を示す
ブロック図である。この装置の感知エリア3を通路とす
る物品識別帯を設け、ここに予め定められている許容最
大個数以内の群をなす被識別物品を手動またはベルトコ
ンベア等により搬送してくる。
【0032】第2図は、第1の発明の識別親機1の構成
を示すブロック図であり、図3は、同じく第1の発明の
子機2の構成を示すブロック図である。図2の4は質問
送信器であり、係員の操作或いは感知エリアへの被識別
物品進入の自動検知により放射アンテナ5へ質問信号を
送る。放射アンテナ5はこれを電波として感知エリア3
へ放射する。感知エリア3内の被識別物品に取り付けら
れた子機2は受波アンテナ9で質問信号電波を受け、受
信検波器10で検波しその検波信号を乱数発生器11へ
送る。このとき、乱数発生器は、予め定められている第
1周波数から第m周波数までのm個の周波数に対応する
m個の符号のうちから無作為に1個の符号を抽出出力
し、送信周波数選択器12へ送出する。
【0033】送信周波数選択器12は、符号信号を受け
ると第1周波数〜第m周波数の中から符号に対応する送
信周波数を選択し応答送信器14へ送る。応答送信器1
4へは識別符号器13からその子機に付与されている識
別符号が入力されており、前記選択された周波数の信号
が識別符号で変調されて応答信号となり放射アンテナ1
5から電波として放射される。識別符号器13に格納さ
れている符号は、当該子機が取り付けられる被識別物品
に関する情報(例えば、商品分類、価格等)を示すもの
である。
【0034】放射アンテナ15から放射された電波は、
識別親機1の受波アンテナ6で受波され受信検波器群7
へ導かれる。ここでは受波した周波数に対応する受信検
波器で検波されデコーダ8へ送られ解読される。即ち、
前記の情報の例で言えば感知エリア内にある複数の商品
に商品分類や価格が同時に把握されるということにな
る。1つの周波数に複数物品の情報が混信している場合
には解読不能となるので、デコーダ8は質問送信器4に
もう一度質問をやり直させるべく再起動信号を送る。
【0035】図4は、第2の発明の識別親機の構成を示
すブロック図であり、図5は同じく子機の構成を示すブ
ロック図である。質問送信器4は係員の操作等による起
動信号を受けると質問信号を放射アンテナ5へ送り電波
として感知エリア3へ放射させる。感知エリア3内の被
識別物品に取り付けられた子機2がこの質問電波を受波
アンテナ9で受波し、受信検波器10で検波し、乱数発
生器11へ送出する点は第1の発明と同様である。この
とき乱数発生器11は、図6に示すように、予め定めら
れている第1時間区間から第m時間区間までのm個の時
間区間に対応するm個の符号のうちから無作為に1個の
符号を抽出出力し、応答時間区間選択器18へ送出す
る。
【0036】応答時間区間選択器18は、符号信号を受
けると第1時間区間〜第m時間区間の中から符号に対応
する時間区間を選択しその時間区間で応答送信器19を
動作させる。応答送信器19へは識別符号器13から識
別符号が入力されておりこれにより前記選択された時間
区間の送信信号が変調されて応答信号となり放射アンテ
ナ15から電波として放射される。
【0037】識別符号器13に格納されている符号は、
第1の発明と同様に、当該子機が取り付けられる被識別
物品に関する情報(例えば商品分類、価格等)を示すも
のである。放射アンテナ15から放射された電波は識別
親機1の受波アンテナ6で受波され受信検波器16で検
波されて検波信号が時間区間毎デコーダ17へ送られ
る。
【0038】時間区間毎デコーダ17へは起動信号が入
力されており、その入力時点を基準時点として第1時間
区画、第2時間区間、……、第m時間区間の各時間区間
毎に識別符号がデコードされる。即ち、前記の情報の例
で言えば感知エリア内にある複数の商品の商品分類と価
格が1回の質問信号の放射で把握されるということにな
る。1つの時間区間に複数物品の情報が混信している場
合には解読不能となるので、このとき時間区間毎デコー
ダ17は質問送信器4にもう1度質問をやり直させるべ
く再起動信号を質問送信器へ送る。
【0039】図7は、第3の発明の識別親機の構成を示
すブロック図であり、図8は同じく子機の構成を示すブ
ロック図である。第3の発明は、第1の発明と第2の発
明を組み合わせたもので、とりうる周波数の数がmf
あり、とりうる時間区間の数がmt であり、周波数と時
間区間を組み合わせたとりうる場合の数mf ×mt とな
る。識別親機1から質問信号電波が放射されると、子機
がこれを受波して乱数発生器11が作動する点は第1、
第2の発明と同様である。
【0040】乱数発生器は、周波数と時間区間の組み合
わせのmf ×mt 個の場合に対応させて予め定められて
いるmf ×mt 個の符号のうちから無作為に1個の符号
を抽出出力し、応答送信周波数・時間区間選択器21へ
送る。ここではmf 個の周波数およびmt 個の時間区間
の中から符号に対応する周波数と時間区間を選択し、応
答送信器14をその周波数およびその時間区間で応答信
号を送信させる。この応答信号が識別符号器13からの
識別コードによって変調されていることは第1、第2の
発明と同様である。
【0041】応答送信器14から送信された応答信号は
放射アンテナ15から放射され識別親機1の受波アンテ
ナ6で受波され、受信検波器群7へ入力され、受波信号
の周波数に対応した周波数の受信検波器で検波される。
複数の子機から異なる周波数で応答があるときは同時に
検波される。各検波器の出力はデコーダ群20の各対応
する時間区間毎デコーダで起動信号を受けてから、第1
時間区間、第2時間区間、……、第mt 時間区間毎に識
別符号の解読が行われ、解読データは登録機へ送られ
る。
【0042】もし、同一周波数の同一時間区間に複数の
識別符号が混信している場合には解読不能となるのでそ
のようなときは、デコーダ群20の出力データを一旦廃
棄し、もう1度質問をやり直させるべく質問送信器へ再
起動信号を送る。
【0043】以上の実施例においては、識別親機も子機
も放射アンテナと受波アンテナの両者を有する場合につ
いて述べて来たが、無線通信における周知の技術を用い
て1つのアンテナを放射と受波に共用することも可能で
ある。その場合、識別親機だけをアンテナ共用にする場
合、子機だけをアンテナ共用にする場合、識別親機、子
機共に共用アンテナとする場合の各場合が可能である。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の複数同時
識別装置は、質問信号を発する識別親機と、質問信号を
受けると応答信号を発する子機とからなり、この子機を
被識別物品に取り付け、子機からは、予め定められた複
数の周波数の中から無作為に抽出された周波数で応答さ
せるか、予め定められた時間位置の異なる複数の時間区
間の中から無作為に抽出された時間区間で応答させる
か、或いは複数の周波数と複数の時間区間の組み合わせ
の中から無作為に抽出された周波数と時間区間の組み合
わせで応答させ、応答信号を受けた識別親機では周波数
毎、時間区間毎、或いは周波数と時間区間の組み合わせ
毎に応答信号中の識別符号を解読するようにしたので、
1回の質問で複数の被識別物品の識別を行うことがで
き、従来技術の被識別物品の1品1品の順次識別処理に
比較して、飛躍的に迅速な識別処理が可能となる利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の同時識別装置の使用状況を示すブロッ
ク図である。
【図2】第1の発明の実施例の識別親機の構成を示すブ
ロック図である。
【図3】第1の発明の実施例の子機の構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】第2の発明の実施例の識別親機の構成を示すブ
ロック図である。
【図5】第2の発明の実施例の子機の構成を示すブロッ
ク図である。
【図6】第2の発明の実施例における応答時間区間の説
明図である。
【図7】第3の発明の実施例の識別親機の構成を示すブ
ロック図である。
【図8】第3の発明の実施例の子機の構成を示すブロッ
ク図である。
【図9】従来技術によるPOS端末での物品識別の一例
を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 識別親機 2 子機 3 感知エリア 4 質問送信器 5 放射アンテナ 6 受波アンテナ 7 受信検波波器群 8 デコーダ 9 受波アンテナ 10 受信検波器 11 乱数発生器 12 送信周波数選択器 13 識別符号器 14 応答送信器 15 放射アンテナ 16 受信検波器 17 時間区間毎デコーダ 18 応答時間区間選択器 19 応答送信器 20 デコーダ群 21 応答送信周波数・時間区間選択器 22 POS端末 23 識別タグ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の構成を具備する識別親機と1以上
    の被識別物品の個々に取り付けられる子機とからなるこ
    とを特徴とする複数同時識別装置。識別親機の構成とし
    て (イ)子機の応答を起動させる質問信号を送出する質問
    送信器 (ロ)質問送信器からの質問信号を電波として放射する
    アンテナ (ハ)子機からの応答電波を受波するアンテナ (ニ)前記アンテナで受波された信号を受け、予め定め
    られた複数の周波数のそれぞれ毎に対応してその周波数
    の入力信号のみを選択的に受信検波する前記周波数と同
    数の受信検波器群 (ホ)各受信検波器ごとにその出力をデコードし記憶す
    るとともに、1つの受信検波器の出力中に複数の識別コ
    ードの混信が認められたときには、記憶されたデコード
    信号を消去し、質問送信器へ質問信号の再送を行わせる
    再送起動信号を送出するデコーダ 子機の構成として (へ)識別親機からの質問信号電波を受波するアンテナ (ト)アンテナからの受波信号を検波する受信検波器 (チ)受信検波器が検波信号を出力すると、前記予め定
    められた複数の周波数の各々に対応させて定められた符
    号のうちの1つを無作為に抽出し出力する乱数発生器 (リ)乱数発生器から符号が出力されると、前記予め定
    められた複数の周波数のうちから前記符号に対応する送
    信周波数を選択する送信周波数選択器 (ヌ)個々の子機に付与された識別符号(コード)を出
    力する識別符号器 (ル)前記識別符号で変調され且つ選択された送信周波
    数の応答信号を送信する応答送信器 (オ)応答送信器からの応答信号を電波として放射する
    アンテナ
  2. 【請求項2】 下記の構成を具備する識別親機と1以上
    の被識別物品の個々に取り付けられる子機とからなるこ
    とを特徴とする複数同時識別装置。識別親機の構成とし
    て (イ)子機の応答を起動させる質問信号を送出する質問
    送信器 (ロ)質問送信器からの質問信号を電波として放射する
    アンテナ (ハ)子機からの応答電波を受波するアンテナ (ニ)前記アンテナで受波された信号を受け検波する受
    信検波器 (ホ)受信検波器の出力を、質問信号送信時点からの遅
    れ時間位置を異にし互いに重なり合わない、予め定めら
    れた複数の時間区間(タイムスロット)ごとにデコード
    し記憶するとともに、1つの時間区間中に、複数の識別
    コードの混信が認められたときには記憶されたデコード
    信号を消去し、質問送信器へ質問信号の再送を行わせる
    再送起動信号を送出するデコーダ 子機の構成として (へ)識別親機からの質問信号電波を受波するアンテナ (ト)アンテナからの受波信号を検波する受信検波器 (チ)受信検波器が検波信号を出力すると、前記予め定
    められた複数の時間区間の各々に対応させて定められた
    符号のうちの1つを無作為に抽出し出力する乱数発生器 (リ)乱数発生器から符号が出力されると、前記予め定
    められた複数の時間区間のうちから前記符号に対応する
    時間区間を選択する応答時間区間選択器 (ヌ)個々の子機に付与された識別符号(コード)を出
    力する識別符号器 (ル)前記識別符号で変調された送信信号を前記選択さ
    れた時間区間で送信する応答送信器 (オ)応答送信器からの応答信号を電波として放射する
    アンテナ
  3. 【請求項3】 下記の構成を具備する識別親機と1以上
    の被識別物品の個々に取り付けられる子機とからなるこ
    とを特徴とする複数同時識別装置。識別親機の構成とし
    て (イ)子機の応答を起動させる質問信号を送出する質問
    送信器 (ロ)質問送信器からの質問信号を電波として放射する
    アンテナ (ハ)子機からの応答電波を受波するアンテナ (ニ)前記アンテナで受波された信号を受け、予め定め
    られた複数の周波数のそれぞれ毎に対応してその周波数
    の入力信号のみを選択的に受信検波する前記周波数と同
    数の受信検波器群 (ホ)各受信検波器の出力を、質問信号送信時点からの
    遅れ時間位置を異にし互いに重なり合わない予め定めら
    れた複数の時間区間(タイムスロット)ごとにデコード
    し、記憶するとともに、1つの周波数の1つの時間区間
    中に、複数の識別コードの混信が認められたときには記
    憶されたデコード信号を消去し、質問送信器へ質問信号
    の再送を行わせる再送起動信号を送出するデコーダ群 子機の構成として (へ)識別親機からの質問信号電波を受波するアンテナ (ト)アンテナからの受波信号を検波する受信検波器 (チ)受信検波器が検波信号を出力すると、前記予め定
    められた複数の周波数の各々に対応させて定められた符
    号のうちの1つを無作為に抽出出力し、前記予め定めら
    れた複数の時間区間の各々に対応させて定められた符号
    のうちの1つを無作為に抽出出力する乱数発生器 (リ)乱数発生器から符号が出力されると、前記予め定
    められた複数の周波数および複数の時間区間のうちから
    前記符号に対応する送信周波数および時間区間を選択す
    る応答送信周波数時間区間選択器 (ヌ)個々の子機に付与された識別符号(コード)を出
    力する識別符号器 (ル)前記識別符号で変調され且つ選択された送信周波
    数の応答信号を選択された時間区間で送信する応答送信
    器 (オ)応答送信器からの応答信号を電波として放射する
    アンテナ
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の複数同時識別
    装置において、(ロ)の放射するアンテナと(ハ)の受
    波するアンテナを共用にしたことを特徴とする複数同時
    識別装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2又は3記載の複数同時識別
    装置において、(ヘ)の受波するアンテナと(オ)の放
    射するアンテナを共用としたことを特徴とする複数同時
    識別装置。
  6. 【請求項6】 請求項1、2又は3記載の複数同時識別
    装置において、(ロ)の放射するアンテナと(ハ)の受
    波するアンテナを共用とし、(ヘ)の受波するアンテナ
    と(オ)の放射するアンテナを共用としたことを特徴と
    する複数同時識別装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007093494A (ja) * 2005-09-30 2007-04-12 Seiko Precision Inc 時刻同期システム、計時機器、および、送信タイミング制御方法
JP2009165507A (ja) * 2008-01-10 2009-07-30 Olympus Medical Systems Corp 内視鏡洗浄消毒装置

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