JPH097228A - 光ディスク - Google Patents

光ディスク

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JPH097228A
JPH097228A JP7186106A JP18610695A JPH097228A JP H097228 A JPH097228 A JP H097228A JP 7186106 A JP7186106 A JP 7186106A JP 18610695 A JP18610695 A JP 18610695A JP H097228 A JPH097228 A JP H097228A
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JP
Japan
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resin composition
parts
group
optical disk
substituted
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JP7186106A
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English (en)
Inventor
Satoru Hibino
哲 日比野
Osamu Hara
修 原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ThreeBond Co Ltd
Original Assignee
ThreeBond Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH097228A publication Critical patent/JPH097228A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2枚の光ディスク用基板を良好に接着接合可
能で、しかも磁気記録層に影響がなく信頼性および保存
安定性に優れた光ディスクを提供する。 【構成】 2枚の透明基板の少なくとも一方の透明基板
の片面に情報記録層を有し、この情報記録層を設けた面
を内側にして接着剤により貼り合わせてなる光ディスク
において、該接着剤が下記(A)および(B)または
(C)(D)(B) (A)分子末端および/または側鎖にアルコキシシリル
基を有する重合体(B)縮合反応触媒 からなり、さら
に、特定のアルコキシシランまたはその部分加水分解物
を含まない樹脂組成物。または、(C)1分子中に光重
合可能な不飽和基およびアルコキシシリル基をそれぞれ
1つ以上有する重合体(D)光重合開始剤(B)縮合反
応触媒 からなり、さらに、特定のアルコキシシランま
たはその部分加水分解物を含まない樹脂組成物。上記2
種類の室温硬化型の樹脂組成物を用いることにより前記
課題を解決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に2枚の光ディスク
基板を貼り合わせてなる光ディスクの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、光ビームを用いて非接触にて情報
の記録、再生、消去を行なう光ディスクは、記録容量が
大きいこと、取り扱いの簡便さ、傷や汚れに強いこと等
の特徴を有していることから、コード情報やイメージ情
報などの大容量ファイルなどとしての活用が期待されて
いるとともに、既に日常生活においてはコンパクトディ
スクやビデオディスクなどとして商品化されている。
【0003】これら光ディスクは記録面の設け方から、
片面記録タイプあるいは両面記録タイプに分けられ、さ
らにその構造から前者は単板タイプと保護板付きタイプ
に、また、後者は密着貼り合わせタイプとエアサンドタ
イプに分けることができる。これらのうち、保護板付き
タイプと密着貼り合わせタイプは、記録膜を設けたディ
スク基板どうしの接合を接着剤を介して行なっていた。
【0004】このように光ディスクの製造にあたっては
接着剤が用いられており、従来から、ホットメルト型の
接着剤、紫外線硬化性接着剤などが使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ホットメルト型の接着
剤は、瞬時に接着することが可能であるが、加熱溶融状
態で接着剤を塗布するため被着体の耐熱性を考慮しなけ
ればならず、また、粘度も高いため接着剤層を薄くする
ことは困難であり、また、気泡の巻き込みによる接着剤
層の厚みのばらつきや接着力がばらつくなどの問題があ
る。さらに、主成分が熱可塑性樹脂であるために、接着
後でも温度上昇とともに軟化して接着強度が低下し、そ
のためにディスクを高温下で保存した場合などにおい
て、ディスク基板のずれ、たわみ、歪み、反りなどが生
じ易く、また、ディスク板の剥離もおき、これらはいず
れも情報の記録および再生機能を損なわせるという問題
がある。
【0006】また、紫外線硬化性樹脂も瞬時に硬化する
が、被着体の少なくとも一方が光線を透過するのでなけ
れば使用できないという問題がある。紫外線照射が不可
能な部分を加熱硬化や嫌気硬化など他の硬化機構を付与
させたり、硬化促進剤を用いて硬化させる試みもなされ
ているが、このために加えられる触媒等が記録層を腐食
するという問題がある。例えば、特開昭61−2179
44には嫌気硬化性を付与させた紫外線硬化性接着剤を
用いた光ディスクの提案があるが、有機保護膜を設けた
ような光ディスク基板の接着には適用できず、嫌気硬化
触媒の記録膜への影響という問題がある。
【0007】これらの接着剤の他にも特開平2−153
984、特開平2−263136にはエポキシ樹脂を用
いた例が提示されているが、硬化物が脆い、剥離強度が
小さい、耐衝撃性に劣るという欠点がある。例えば特開
昭61−165842、特開昭62−96579、特開
昭62−185264には、光カチオン重合するエポキ
シ樹脂を用いた提案があるが、光カチオン重合の場合、
用いる光重合開始剤が高価なこと、光重合開始剤自身お
よび光分解物による記録膜の腐食という問題があった。
また、特開昭61−255541、特開昭62−149
778には硬化物に可撓性を付与させるために硬化剤に
ポリチオールを用いたエポキシ樹脂の提案もあるが、臭
気が強く作業環境を悪化するという問題があった。
【0008】一方、シリコーン系の樹脂を光ディスクに
適用する例として、特開平5−120747、特開平6
−349113などがあるが、いずれも架橋剤成分とし
ての低分子量シラン化合物を用いており、特に縮合反応
触媒に有機カルボン酸の金属塩を併用した場合は、触媒
分解時に生成する酸の影響により記録膜が腐食されると
いう欠点があった。加えて前者は、加水分解時に生成す
る縮合物や光カチオン硬化触媒が記録膜をさらに腐食し
たり、後者においては溶剤タイプであることから光ディ
スク基板を溶解させたり記録膜に及ぼす影響が大きく、
接着は勿論光ディスクへの適用は不適当である。
【0009】さらに、特開平4−296378には、湿
気硬化性樹脂組成物として分子内にイソシアネート基を
有する化合物を用いた光ディスクの例示があるが、この
ような樹脂組成物は反応制御が難しく合成が困難である
ことや、粘度が高いこと、臭気、未反応イソシアネート
の人体に対する影響なとの点で問題が多い。
【0010】
【課題を解決するための手段】第1の手段としては、2
枚の透明基板の少なくとも一方の透明基板の片面に情報
記録層を有し、この情報記録層を設けた面を内側にして
接着剤により貼り合わせてなる光ディスクにおいて、該
接着剤が、 (A)分子末端および/または側鎖に下記一般式
【0011】
【化1】
【0012】(ただし、Rは同一でも異なっていてもよ
い置換または非置換の1価の飽和炭化水素基を、は1
〜3の数をそれぞれ示す。)
【0013】で示されるアルコキシシリル基を有する重
合体100重量部 (B)縮合反応触媒 0.05〜10重量部 からなり、実質的に下記一般式
【0014】
【化2】(ただし、RおよびRは同一でも異なって
いてもよい置換または非置換の1価の炭化水素基、
0または1の数をそれぞれ示す。)
【0015】で示されるアルコキシシランまたはその部
分加水分解縮合物を含まない樹脂組成物を用いることに
より、特に保護板付きタイプと密着貼り合わせタイプの
光ディスクを製造するのに好適な接着剤を提供すること
を目的とする。
【0016】次に、第2の手段としては、2枚の透明基
板の少なくとも一方の透明基板の片面に情報記録層を有
し、この情報記録層を設けた面を内側にして接着剤によ
り貼り合わせてなる光ディスクにおいて該接着剤が、 (C)1分子中に光重合可能な不飽和基および下記一般
【0017】
【化1】
【0018】(ただし、RおよびRは同一でも異な
っていてもよい置換または非置換の1価の炭化水素基、
は1〜3の数を示す。)
【0019】で示されるアルコキシシリル基をそれぞれ
1つ以上有する重合体100重量部 (D)光重合開始剤 0.05〜10重量部 (B)縮合反応触媒 0.05〜10重量部 からなり、実質的に下記一般式
【0020】
【化2】
【0021】(ただし、RおよびRは同一でも異な
っていてもよい置換または非置換の1価の炭化水素基、
は0または1の数をそれぞれ示す)
【0022】で示されるアルコキシシランまたはその部
分加水分解縮合物を含まない樹脂組成物を用いることに
より、特に保護板付きタイプと密着貼り合わせタイプの
光ディスクを製造するのに好適な接着剤を提供すること
を目的とする。
【0023】以下本発明について詳細に述べる。先ず、
本願の第1の発明による接着剤の構成のうち(A)成分
は、湿気硬化触媒存在下、空気中の水分および被着体に
付着している水分により下記に示したアルコキシシリル
基からの脱アルコール反応を伴って硬化する。
【0024】
【化1】
【0025】(ただし、RおよびRは同一でも異な
っていてもよい置換または非置換の1価の炭化水素基、
aは1〜3の数をそれぞれ示す。)
【0026】加水分解性シリル基としては、本発明の接
着剤組成物に用いられる脱アルコール型の他に、脱酢酸
型、脱オキシム型、脱アセトン型、脱アミド型、脱アミ
ン型、脱アミノキシ型などの加水分解性シリル基があ
る。しかしながら、これらは縮合物の臭気および縮合物
の記録膜並びにディスク基板材料への影響などの問題が
あるため本発明の用途には供することはできない。
【0027】(A)成分の主鎖としては、例えば、エチ
レンオキシド、プロピレンオキシドや、テトラヒドロフ
ランなどの環状エーテルの開環重合で得られるポリエー
テル類や、ポリオールとポリイソシアネートとの重付加
で得られるポリウレタン類や、ポリカルボン酸とポリオ
ールとの縮合またはラクトン類の開環重合で得られるポ
リエステル類や、ポリカルボン酸とポリアミンとの縮合
またはラクタム類の開環重合で得られるポリアミド類
や、エチレン−プロピレン共重合体や、イソブチレン、
ネオプレン、クロロプレン、ブタジエンなどのゴム成分
のホモポリマーまたはコポリマーや、イソブチレン、ブ
タジエンなどとスチレン、アクリロニトリルなどとの共
重合体や、(メタ)アクリル酸エステルまたは(メタ)
アクリルアミドのホモポリマーまたはコポリマーや、
(メタ)アクリル酸エステルまたは(メタ)アクリルア
ミドと酢酸ビニル、アクリロニトリル、スチレン、エチ
レンなどとの共重合体や、ポリカーボネート、ポリビニ
ルエーテル、ポリ尿素、ポリサルファイドなどを挙げる
ことができる。これらの中で、合成の容易さ、得られる
(A)成分が比較的低粘度の液状であること、湿気硬化
性、価格などの面から(A)成分の主鎖はポリシロキサ
ンまたはポリエーテルであることが好ましい。このシロ
キサン単位の具体例としては、ジメチルシロキサン単位
が好ましいが、ジフェニルシロキサン単位やメチルフェ
ニルシロキサン単位などの他の単位が共存するものも好
ましい。また、エーテル単位の具体例としては、オキシ
プロピレン単位が好ましいが、オキシエチレン単位やオ
キシテトラメチレン単位などの他の単位が共存するもの
でもかまわない。
【0028】前記(A)成分は適宜公知の方法で製造し
得る。例えば、 1.分子末端および/または側鎖に不飽和基を有するポ
リシロキサンまたはポリエーテルとジメトキシメチルシ
ランなどのハイドロシランを付加させて製造する方法。 2.ビニルトリメトキシシランとハイドロジェンポリシ
ロキサンとを付加させて製造する方法。 3.分子末端および/または側鎖にシラノール基を有す
るポリシロキサンとトリメトキシメチルシランとを縮合
させて製造する方法。 4.エポキシ基、(メタ)アクリロイル基、ビニル基な
どの重合性反応基を有するアルコキシシランと(共)重
合性させるか、または、これらのアルコキシシランと共
重合性のあるモノマー、例えば、エチレンオキシド、プ
ロピレンオキシド、エチレン、プロピレン、イソブチレ
ン、ネオプレン、アクリロニトリル、ブタジエン、(メ
タ)アクリル酸エステルなどと共重合させて製造する方
法。 5.分子末端および/または側鎖に不飽和基を有するポ
リシロキサンまたはポリエーテルにメルカプト基、アミ
ノ基などの活性水素を有するアルコキシシランを付加さ
せて製造する方法。 6.分子末端および/または側鎖に水酸基、メルカプト
基、アミノ基などの活性水素を有するポリシロキサンま
たはポリエーテルに、イソシアネート基を有するアルコ
キシシランを重付加させて製造する方法。等により得る
ことができる。
【0029】通常、加水分解性シリル基を有する硬化性
樹脂組成物には、架橋剤成分として下記一般式
【0030】
【化2】
【0031】(ただし、RおよびRは同一でも異な
っていてもよい置換または非置換の1価の炭化水素基、
は0または1の数をそれぞれ示す。)で示されるアル
コキシシランまたはその部分加水分解縮合物を配合する
が、本発明においてはこの成分により光ディスク基板お
よび記録膜を腐食するため、実質的に含まないことを特
徴とする。
【0032】また、ここで(A)成分の主鎖にポリシロ
キサンを用いる場合、ポリシロキサンの製造工程におい
て下記一般式
【0033】
【化3】
【0034】(ただし、RおよびRは同一でも異な
っていてもよい置換または非置換の1価の炭化水素基、
は3〜20の数を示す。)
【0035】に示すような環状ポリシロキサンも生成す
る。ところで、電気・電子分野において、この環状シロ
キサン、特に重合度が3〜20程度の低分子シロキサン
が、接点等に付着して導通不良や動作不良を起こすとい
った問題が報告されている。本発明の光ディスクにおい
ても、接着剤層から揮散した低分子シロキサンがディス
クドライブ機器の接点等に付着して上記の問題を引き起
こしたり、光ディスク基板および記録膜を腐食するた
め、できるだけその含有量が少ないことが好ましく、重
合度3〜20の低分子環状シロキサンの層含有量が50
0ppm以下、より好ましくは100ppm以下であ
る。
【0036】(A)成分は、(B)成分の縮合重合触媒
の存在下、空気中の水分および被着体に付着している水
分により縮合し硬化する。(A)成分を縮合反応させ得
る(B)成分としては、具体的には、例えばジブチル錫
ジアセテート、ジオクチル酸ジブチル錫、ジラウリン酸
ジブチル錫、テトラオクチル酸錫、カプリル酸錫、ナフ
テン酸錫、オレイン酸錫、オクチル酸鉛、オクチル酸亜
鉛、ナフテン酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、オクチル酸コ
バルト、ナフテン酸コバルト、オクチル酸鉄、ナフテン
酸チタンなどの有機カルボン酸の金属塩や、ジブチル錫
オキシド、ジブチル錫ジメトキシド、ジブチルビス(ト
リエトキシシロキン)錫、ジブチル錫ジアセチルアセト
ナートなどの有機錫化合物や、テトラエチルチタネー
ト、テトラプロピルチタネート、テトラブチルチタネー
ト、テトラ(イソプロペニルオキシ)チタネートなどの
有機チタン酸エステルおよびこれらの部分加水分解縮合
物や、ジプロポキシビス(アセチルアセトナート)チタ
ン、ジブトキシビス(アセチルアセトナート)チタン、
ジプロポキシビス(エチルアセトアセテート)チタン、
1,3−ジオキシプロパンビス(アセチルアセトナー
ト)チタン、1,3−ジオキシプロパンビス(エチルア
セトアセテート)チタンなどの有機チタンキレート化合
物や、アルミニウムトリス(アセチルアセトナート)、
アルミニウムトリス(エチルアセトアセテート)、ジプ
ロポキシアルミニウム(エチルアセトアセテート)など
の有機アルミニウム化合物や、ブチルアミン、オクチル
アミン、ジブチルアミン、モノエタノールアミン、ジエ
タノールアミン、トリエタノールアミン、ジエチレント
リアミン、トリエチレンテトラミン、シクロヘキシルア
ミン、ベンジルアミン、モルホリン、アミノシランなど
のアミン類あるいはこれらのカルボン酸塩や4級アンモ
ニウム塩などが挙げられる。(B)成分は前記(A)成
分100重量部に対して、0.05〜10重量部の範囲
で適宜添加される。
【0037】ところで、有機カルボン酸の金属塩は触媒
分解時に発生する酸が、また、塩類は触媒自身が光ディ
スクの記録膜を腐食することがあるため、本発明におい
ては下記一般式
【0038】
【化4】
【0039】(だだし、Rは同一でも異なっていても
よい置換または非置換の1価の飽和炭化水素基を示
す。)で示される有機チタン酸エステルおよびこれらの
部分加水分解縮合物が好適に用いられる。
【0040】次に、本願の第2の発明における樹脂組成
物について説明する。この樹脂組成物を構成する(C)
成分は、1分子中に光重合可能な不飽和基およびアルコ
キシ基をそれぞれ1つ以上有する重合体である。樹脂組
成物が複数の硬化機構で硬化するためには、1分子中に
複数の硬化機構で硬化する反応基を有する化合物を用い
る方法と、それぞれの硬化機構で硬化する反応基を有す
る化合物を混合して用いる方法とがある。本発明におい
ては適用される光ディスクの構造が両面記録タイプの場
合、記録膜を設けた部分には光を照射することは不可能
であり、後者の方法による接着剤を用いた場合、未反応
で残存する光重合可能な不飽和基を有する成分により、
記録膜およびディスク基板が侵されるため、前者の方法
による接着剤を用いる必要がある。
【0041】光重合反応としては、光ラジカル重合、光
カチオン重合、ポリエン−ポリチオール付加などが知ら
れるが、光カチオン重合の場合、用いる光重合開始剤が
高価なこと、光重合開始剤自身および光分解物による記
録膜の腐食、また、ポリエン−ポリチオール付加の場合
は臭気が問題となるため、光ラジカル重合が好適に用い
られる。
【0042】一方、加水分解性シリル基としては、本発
明の接着剤組成物に用いられる脱アルコール型の他に、
脱酢酸型、脱オキシム型、脱アセトン型、脱アミド型、
脱アミン型、脱アミノキシ型などの加水分解性シリル基
がある。しかしながら、これらは縮合物の臭気および縮
合物の記録膜並びにディスク基板材料等への影響などの
問題があるため、本発明の用途に供することはできな
い。
【0043】このような(C)成分は適宜公知の方法、
例えば特開昭60−215009、特開昭61−127
718、特開平1−287115、特開平1−3180
28、特開平5−295271、特開平5−29527
2、特開平5−311082、特開平6−18425
7、特開平6−345974等に記載の方法で製造でき
る。
【0044】また、この第2の発明も第1の発明と同
様、通常加水分解性シリル基を有する硬化性樹脂組成物
には、架橋剤成分として下記一般式
【0045】
【化2】
【0046】(ただし、RおよびR は同一でも異
なっていてもよい置換または非置換の1価の炭化水素
基、は0または1の数をそれぞれ示す。)
【0047】で示されるアルコキシシランまたはその部
分加水分解縮合物を配合するが、本発明においてはこの
成分により光ディスク基板および記録膜を腐食するた
め、実質的に含まないことを特微とする。
【0048】また、(C)成分の主鎖としては第1の発
明の(A)成分と同様、例えば、ポリシロキサン、エチ
レンオキシド、プロピレンオキシド、テトラヒドロフラ
ンなどの環状エーテルの開環重合で得られるポリエーテ
ル類や、ポリオールとポリイソシアネートとの重付加で
得られるポリウレタン類や、ポリカルボン酸とポリオー
ルとの縮合またはラクトン類の開環重合で得られるポリ
エステル類や、ポリカルボン酸とポリアミンとの縮合ま
たはラクタム類の開環重合で得られるポリアミド類や、
エチレン−プロピレン共重合体や、イソブチレン、ネオ
プレン、クロロプレン、ブタジエンなどのゴム成分のホ
モポリマーまたはコポリマーや、イソブチレン、ブタジ
エンなどとスチレン、アクリロニトリルなどとの共重合
体や、(メタ)アクリル酸エステルまたは(メタ)アク
リルアミドのホモポリマーまたはコポリマーや、(メ
タ)アクリル酸エステルまたは(メタ)アクリルアミド
と酢酸ビニル、アクリロニトリル、スチレン、エチレン
などとの共重合体や、ポリカーボネート、ポリビニルエ
ーテル、ポリ尿素、ポリサルファイドなどを挙げること
ができる。これらの中で、合成の容易さ、得られる
(C)成分が比較的低粘度の液状であること、湿気硬化
性、価格などの面から(C)成分の主鎖はポリシロキサ
ンまたはポリエーテルであることが好ましい。このシロ
キサン単位の具体例としては、ジメチルシロキサン単位
が好ましいが、ジフェニルシロキサン単位やメチルフェ
ニルシロキサン単位などの他の単位が共存するものも好
ましい。また、エーテル単位の具体例としては、オキシ
プロピレン単位が好ましいが、オキシエチレン単位やオ
キシテトラメチレン単位などの他の単位が共存するもの
でもかまわない。
【0049】また、ここで(C)成分の主鎖にポリシロ
キサンを用いる場合、ポリシロキサンの製造工程におい
て下記一般式
【0050】
【化3】
【0051】(ただし、RおよびRは同一でも異な
っていてもよい置換または非置換の1価の炭化水素基、
は3〜20の数をそれぞれ示す。)
【0052】に示すような環状ポシロキサンも生成す
る。ところで、電気・電子分野において、この環状シロ
キサン、特に、重合度が3〜20程度の低分子シロキサ
ンが、接点等に付着して導通不良や動作不良を起こすと
いった問題が報告されている。本発明においても接着剤
層から揮散した低分子シロキサンがディスクドライブ機
器の接点等に付着して上記の問題を引き起こしたり、光
ディスク基板および記録膜を腐食するため、できるだけ
その含量が少ないことが好ましく、重合度3〜20の低
分子環状シロキサンの総含有量が500ppm以下、よ
り好ましくは100ppm以下である。
【0053】この第2の発明における樹脂組成物を構成
する(C)成分は、(D)成分の光重合開始剤の存在
下、その分子内に存在する光重合可能な不飽和基が重合
し硬化する。この(D)成分は、ベンゾフェノン、アセ
トフェノン、プロピオフェノン、ジメトキシアセトフェ
ノン、ジエトキシアセトフェノン、ヒドロキシシクロヘ
キシルフェニルケトン、ベンゾイン、ベンゾインエチル
エーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾイ
ンブチルエーテル、ベンジルジメチルケタール、2−ヒ
ドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オ
ン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキ
シ−2−メチルプロパン−1−オン、4−(2−ヒドロ
キシエトキシ)フェニル−(2−ヒドロキシ−2−プロ
パン)ケトン、2−メチル−[4−(メチルチオ)フェ
ニル]−2−モルホリノプロパン−1−オン、2−ベン
ジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェ
ニル)ブタン−1−オン、ポリ[2−ヒドロキシ−2−
メチル−1−[4−(1−メチルヒニル)フェニル]プ
ロパノン]、チオキサントン、2−メチルチオキサント
ン、2,4−ジメチルチオキサントン、イソプロピルチ
オキサントン、2,4−ジイソプロピルチオキサント
ン、メチルベンゾイルフォルメート、カンファーキノ
ン、ベンジル、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフ
ェニルホスフィンオキシドなどが挙げられる。これら
(D)成分は、(C)成分100重量部に対し、0.0
5〜10重量部の範囲で適宜添加される。また、必要に
応じて増感剤を併用してもよい。
【0054】一方、(C)成分は(B)縮合反応触媒存
在下、空気中の水分および被着体に付着している水分に
より、(C)成分中に存在するのアルコキシシリル基か
らの脱アルコールを伴なって硬化する。従って、第2の
発明における(B)成分は第1の発明を構成する成分と
同様の触媒が使用でき、該(B)成分は、前記(C)成
分100重量部に対して、0.05〜10重量部の範囲
で適宜添加される。
【0055】ところで、有機カルボン酸の金属塩は触媒
分解時に発生する酸が、また、塩類は触媒自身が光ディ
スクの記録膜を腐食することがあるため、これも第1の
発明と同様、この第2の発明においても下記一般式
【0056】
【化4】
【0057】(だだし、Rは同一でも異なっていても
よい置換または非置換の1価の飽和炭化水素基を示
す。)
【0058】で示される有機チタン酸エステルおよびこ
れらの部分加水分解物が好適に用いられる。
【0059】本発明における光ディスクに供される第
1、第2のそれぞれの硬化性樹脂組成物は、必要に応じ
て樹脂強度を向上させるために、煙霧質シリカ、沈降シ
リカ、石英微粉末、カーボンブラック、炭酸カルシウ
ム、炭酸カグネシウム、酸化チタン、酸化鉄、酸化亜
鉛、水酸化アルミニウム、アルミナ、けいそう土、クレ
ー、タルク、ベントナイト、マイカ、シラスバルーンな
どのような充填剤や補強剤、さらには、重合禁止剤、酸
化防止剤、密着付与剤、カップリング剤、レベリング
剤、消泡剤、防かび剤、難燃剤などのような公知添加剤
をその硬化物特性に影響しない範囲で添加することがで
きる。
【0060】以上の説明した硬化性樹脂組成物を少なく
とも一方のディスク基板に塗布した後、他方のディスク
基板と貼り合わせることにより、本発明の光ディスクを
得ることができる。上記ディスク基板の材料としては、
通常、光ディスクに使用されている基板材料であればよ
く、例えば、ガラス、ポリカーボネート系樹脂、ポリア
ミド系樹脂、エポキシ樹脂などの透明材料が挙げられ
る。また、本発明の硬化性樹脂組成物をディスク基板に
塗布する方法としては、スクリーン印刷、ロールコー
ト、ディスペンサー塗布、スピンコートなどが挙げられ
る。
【0061】
【実施例】以下に本発明の実施例を示し、さらに具体的
に述べる。尚、実施例中の部は全て重量部を示す。
【0062】実施例1 精製して重合度3〜20の低分子環状シロキサンの総含
有量を70ppmとした、粘度が25℃において15P
a・sのシラノール末端ジメチルポリシロキサン100
部とメチルトリメトキシシラン7.5部とを還流冷却器
を取り付けた反応容器に投入し、窒素雰囲気下140℃
で12時間加熱攪拌した。次いで、120℃、20mm
Hgの条件下で副生したメタノールと過剰のメチルトリ
メトキシシランを留去し、分子末端にメチルジメトキシ
シリル基を有するジメチルポリシロキサンを得た。この
重合体100部に対して、テトライソプロピルチタネー
トを2部添加、混合して樹脂組成物を得た。
【0063】得られた硬化性樹脂組成物を記録膜を付け
たポリカーボネート製光ディスク基板にディスペンサー
を用いてリング状に塗布し、その上にもう一枚の記録膜
をつけた光ディスク基板を貼り合わせ位置ずれしないよ
うに固定し、室温で硬化させて光ディスクを作製した。
このように作製した光ディスクを85℃、90%RHの
環境で耐湿試験を行なった結果、2000時間を経過し
ても以上は認められなかった。
【0064】実施例2 精製して重合度3〜20の低分子環状シロキサンの総含
有量を60ppmとした、粘度が25℃において5Pa
・sのシラノール末端ジメチルポリシロキサン100部
とメチルトリメトキシシラン3部および触媒としてエチ
レンジアミンとを還流冷却器を取り付けた反応容器に投
入し、窒素雰囲気下70℃で6時間加熱攪拌した。次い
で、120℃、20mmHgの条件下で副生したメタノ
ールと過剰のメチルトリメトキシシランを留去し、分子
末端にメチルジメトキシシリル基を有するジメチルポリ
シロキサンを得た。この重合体100部に対して、テト
ライソプロピルチタネートを4部添加、混合して樹脂組
成物を得た。
【0065】得られた硬化性樹脂組成物を記録膜を付け
たポリカーボネート製光ディスク基板にスピンコーター
を用いて塗布し、その上にもう一枚の記録膜をつけた光
ディスク基板を貼り合わせ位置ずれしないように固定
し、室温で硬化させて光デイスクを作製した。このよう
に作製した光ディスクを85℃、90%RHの環境で耐
湿試験を行なった結果、2000時間を経過しても以上
は認められなかった。
【0066】実施例3 分子末端にアルコキシシリル基を有するポリエーテル変
性シリコーン樹脂(鐘淵化学工業社製 サイリル43
0)100部に対して、テトライソプロピルチタネート
3部添加し混合して硬化性樹脂組成物を得た。
【0067】得られた硬化性樹脂組成物を使用して、実
施例1と同様にして光ディスクを作成した。このように
作製した光ディスクは落下衝撃試験を行なっても基板の
剥離は認められず、また、85℃、90%RHの環境で
耐湿試験を行なった結果、2000時間を経過しても以
上は認められなかった。
【0068】比較例1 低分子環状シロキサンの精製工程を行なわなかったこと
を除いては、実施例1と同様にして分子末端にメチルジ
メトキシシリル基を有するジメチルポリシロキサンを得
た。この重合体100部に対して、テトライソプロピル
チタネートを2部添加し混合して硬化性組成物を得た。
【0069】得られた硬化性組成物を用いて実施例1と
同様にして光ディスクを作製し、85℃、90%RHの
環境で耐熱試験を行なったところ、200時間後には記
録膜およびディスク基板が腐食していた。
【0070】比較例2 過剰のメチルトリメトキシシランを留去しなかったこと
を除いては、実施例1と同様にして分子末端にメチルジ
トリメトキシシラン基を有するジメチルポリシロキサン
を得た。この重合体100部に対して、テトライソプロ
ピルチタネートを2部添加し混合して硬化性樹脂組成物
を得た。
【0071】得られた硬化性組成物を用いて実施例1と
同様にして光ディスクを作製し、85℃、90%RHの
環境で耐熱試験を行なったところ、180時間後には記
録膜およびディスク基板が腐食していた。
【0072】比較例3 実施例1と同様にして得られた分子末端にメチルジメト
キシシリル基を有するジメチルポリシロキサン100部
に対して、ジラウリン酸ジブチル錫を2部添加し混合し
て硬化性樹脂組成物を得た。
【0073】得られた硬化性組成物を用いて実施例1と
同様にして光ディスクを作製し、85℃、90%RHの
環境で耐熱試験を行なったところ、200時間後には記
録膜が腐食していた。
【0074】実施例4 精製して重合度3〜20の低分子環状シロキサンの総含
有量を70ppmとした分子量30000のシラノール
末端ジメチルポリシロキサン100部と、3−アミノプ
ロピルトリメトキシシラン1.2部とを還流冷却器を取
り付けた反応容器に投入し、窒素雰囲気下100℃で2
時間加熱攪拌した。次いで、真空下副生したメタノール
と過剰の3−アミノプロピルトリメトキシシランを留去
し、分子末端にアミノプロピルジメトキシシリル基を有
するジメチルポリシロキサンを得た。この重合体100
部に2−イソシアナトエチルメタクリレート1.1部を
加え、窒素雰囲気下50℃で1時間加熱攪拌した。さら
に、ジエトキシアセトフェノン2部およびテトライソプ
ロピルチタネートを2部添加し、混合して硬化性樹脂組
成物を得た。25℃における粘度は45Pa・sであっ
た。
【0075】得られた硬化性樹脂組成物を記録膜をつけ
たポリカーボネート製光ディスク基板にディスペンサー
を用いてリング状に塗布し、その上にもう一枚の記録膜
をつけた光ディスク基板を貼り合わせ位置ずれしないよ
うに固定し、4kw高圧水銀灯を用いて紫外線を300
0mJ/cm照射した後、室温で紫外線未照射部を硬
化させて光ディスクを作製した。このようにして作製さ
れた光ディスクを85℃、90%RHの環境で耐湿試験
を行なった結果、2000時間を経過しても異常は認め
られなかった。
【0076】実施例5 精製して重合度3〜20の低分子環状シロキサンの総含
有量を70ppmとした分子量30000のシラノール
末端ジメチルポリシロキサン100部と、N−ベンジル
アミノプロピルトリメトキシシラン2部とを還流冷却器
を取り付けた反応容器に投入し、窒素雰囲気下100℃
で2時間加熱攪拌した。次いで、真空下副生したメタノ
ールと過剰のN−ベンジルアミノプロピルトリメトキシ
シランを留去し、分子末端にN−ベンジルアミノプロピ
ルジメトキシシリル基を有するジメチルポリシロキサン
を得た。この重合体100部に2−イソシアナトエチル
メタクリレート1.1部を加え、窒素雰囲気下50℃で
1時間加熱攪拌した。さらに、ヒドロキシシクロヘキシ
ルフェニルケトン2部およびテトライソプロピルチタネ
ートを2部添加し、混合して硬化性樹脂組成物を得た。
25℃における粘度は15Pa・sであった。
【0077】得られた硬化性樹脂組成物を記録膜をつけ
たポリカーボネート製光ディスク基板にスピンコーター
を用いてリング状に塗布し、その上にもう一枚の記録膜
をつけた光ディスク基板を貼り合わせ位置ずれしないよ
うに固定し、4kw高圧水銀灯を用いて紫外線を300
0mJ/cm照射した後、室温で紫外線未照射部を硬
化させて光ディスクを作製した。このようにして作製さ
れた光ディスクを85℃、90%RHの環境で耐湿試験
を行なった結果、2000時間を経過しても異常は認め
られなかった。
【0078】実施例6 分子量3000のポリプロピレングリコール360部、
イソホロンジイソシアネート35.5部とを還流冷却器
を取り付けた反応容器に投入し、窒素雰囲気下100℃
で2時間加熱攪拌した。次いで、予め2,3−ジヒドロ
キシプロピルメタクリレートと3−イソシアナトプロピ
ルトリエトキシシランを反応させた化合物32.6部を
加え、赤外スペクトル分析によって測定されるイソシア
ネートの吸収が消失するまで反応させた。さらに、ヒド
ロキシシクロヘキシルフェニルケトン2部およびテトラ
イソプロピルチタネートを2部を添加し、混合して硬化
性樹脂組成物を得た。
【0079】得られた硬化性樹脂組成物を持ちいて実施
例4と同様にして光ディスクを作製し、85℃、90%
RHの環境で耐湿試験を行なった結果、2000時間を
経過しても異常は認められなかった。
【0079】比較例4 低分子環状シロキサンの精製工程を行なわなかったこと
を除いては、実施例4と同様にして硬化性組成物を得
た。
【0080】得られた硬化性組成物を用いて実施例4と
同様にして光ディスクを作製し、85℃、90%RHの
環境で耐熱試験を行なったところ、200時間後には記
録膜およびディスク基板が腐食していた。
【0081】比較例5 過剰のN−ベンジルアミノプロピルトリメトキシシラン
を留去しなかったことを除いては、実施例5と同様にし
て分子末端にメチルジトリメトキシシラン基を有するジ
メチルポリシロキサンを得た。この重合体100部に対
して、テトライソプロピルチタネートを2部添加し混合
して硬化性樹脂組成物を得た。
【0082】得られた硬化性組成物を用いて実施例1と
同様にして光ディスクを作製し、85℃、90%RHの
環境で耐熱試験を行なったところ、180時間後には記
録膜およびディスク基板が腐食していた。
【0083】比較例6 縮合反応触媒にジラウリン酸ジブチル錫を用いたことを
除けば、実施例4と同様にして硬化性組成物を得た。
【0084】得られた硬化性樹脂組成物を用いて実施例
4と同様にして光ディスクを作製し、85℃、90%R
Hの環境で耐湿試験を行なったところ、200時間後に
は記録膜が腐食していた。
【0085】比較例7 分子内に2個のアクリロイル基を有するウレタンアクリ
レート25部、テトラヒドロフルフリルアクリレート2
5部、分子の末端にアルコキシシリル基を有するポリエ
ーテル変性シリコーン樹脂(鐘淵化学工業社製 サイリ
ルMA430)50部に対して、ベンゾインエチルエー
テル2部テトライソプロピルチタネート2部添加し、混
合して硬化性樹脂組成物を得た。
【0086】得られた硬化性樹脂組成物を用いて実施例
4と同様にして光ディスクを作製し、85℃、90%R
Hの環境で耐湿試験を行なったところ、200時間後に
は記録膜および光ディスク基板が腐食していた。
【0087】
【発明の効果】以上のように第1の本発明によれば、本
発明の湿気により硬化する樹脂組成物をディスク基板の
接着に用いることにより、耐衝撃性に優れ、耐湿試験環
境下においても記録膜および光ディスクを腐食させるこ
とのない耐久性に優れた光デイスクを提供することがで
きる。また、第2の本発明によれば、光の照射により前
記硬化性樹脂組成物を硬化させることができるため、2
枚の光ディスク基板の仮固定等に有効で、前記した効果
に加えてさらに生産が効率的に行なえるなどの優れた効
果がある。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2枚の透明基板の少なくとも一方の透明
    基板の片面に情報記録層を有し、この情報記録層を設け
    た面を内側にして接着剤により貼り合わせてなる光ディ
    スクにおいて、該接着剤が (A)分子末端および/または側鎖に下記一般式 【化1】 (ただし、RおよびRは同一でも異なっていてもよ
    い置換または非置換の1価の飽和炭化水素基、は1〜
    3の数をそれぞれ示す。)て示されるアルコキシシリル
    基を有する重合体100重量部 (B)縮合反応触媒 0.05〜10重量部からなり、
    実質的に下記一般式 【化2】 (ただし、RおよびRは同一でも異なっていてもよ
    い置換または非置換の1価の炭化水素基、は0または
    1の数をそれぞれ示す。)で示されるアルコキシシラン
    またはその部分加水分解縮合物を含まない樹脂組成物で
    あることを特徴とする光ディスク。
  2. 【請求項2】 前記樹脂組成物のうち(A)の成分が、
    ポリシロキサンまたはポリエーテルを主鎖に持ち分子末
    端および/または側鎖にアルコキシシリル基を有する重
    合体である請求項1記載の光ディスク。
  3. 【請求項3】 前記樹脂組成物のうち(A)の成分がポ
    リシロキサンからなり、しかも該ポリシロキサン中の下
    記一般式 【化3】 (ただし、RおよびRは同一でも異なっていてもよ
    い置換または非置換の1価の炭化水素基、は3〜20
    の数を示す。)で示される環状低分子シロキサンの総含
    有量が500ppm以下である請求項2記載の光ディス
    ク。
  4. 【請求項4】 前記樹脂組成物のうち(B)成分が下記
    一般式 【化4】 (ただし、Rは同一でも異なっていてもよい置換また
    は非置換の1価の飽和炭化水素基を示す。)で示される
    有機チタン酸エステルおよびこれらの部分加水分解縮合
    物からなる請求項1記載の光ディスク。
  5. 【請求項5】 2枚の透明基板の少なくとも一方の透明
    基板の片面に情報記録層を有し、この情報記録層を設け
    た面を内側にして接着剤により貼り合わせてなる光ディ
    スクにおいて、該接着剤が (C)1分子中に光重合可能な不飽和基および下記一般
    式 【化1】(ただし、RおよびRは同一でも異なって
    いてもよい置換または非置換の1価の炭化水素基、
    1〜3の数を示す。)で示されるアルコキシシリル基を
    それぞれ1つ以上有する重合体100重量部 (D)光重合開始剤 0.05〜10重量部 (B)縮合反応触媒 0.05〜10重量部 からなり、実質的に下記一般式 【化2】(ただし、RおよびRは同一でも異なって
    いてもよい置換または非置換の1価の炭化水素基、
    0または1の数をそれぞれ示す。)で示されるアルコキ
    シシランまたはその部分加水分解縮合物を含まない樹脂
    組成物であることを特徴とする光ディスク。
  6. 【請求項6】 前記樹脂組成物のうち(C)の成分が、
    ポリシロキサンまたはポリエーテルを主鎖に持ち、1分
    子中に光重合可能な不飽和基およびアルコキシシリル基
    を有する重合体である請求項5記載の光ディスク。
  7. 【請求項7】 前記樹脂組成物のうち(C)の成分がポ
    リシロキサンからなり、しかも該ポリシロキサン中の下
    記一般式 【化3】(ただし、RおよびRは同一でも異なって
    いてもよい置換または非置換の1価の炭化水素基、
    3〜20の数を示す。)で示される環状低分子シロキサ
    ンの総含有量が500ppm以下である請求項6記載の
    光ディスク。
  8. 【請求項8】 前記樹脂組成物のうち(B)成分が下記
    一般式 【化4】(ただし、Rは同一でも異なっていてもよい
    置換または非置換の1価の飽和炭化水素基を示す。)で
    示される有機チタン酸エステルおよびこれらの部分加水
    分解縮合物からなる請求項5記載の光ディスク。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999061542A1 (fr) * 1998-05-28 1999-12-02 Dainippon Ink And Chemicals, Inc. Composition durcissant sous l'effet des rayons ultraviolets, disque optique et procede de fabrication de disque optique

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999061542A1 (fr) * 1998-05-28 1999-12-02 Dainippon Ink And Chemicals, Inc. Composition durcissant sous l'effet des rayons ultraviolets, disque optique et procede de fabrication de disque optique
US6444285B1 (en) 1998-05-28 2002-09-03 Dainippon Ink And Chemicals, Inc. Ultraviolet-curing composition, optical disk, and method of producing optical disk

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