JPH0970995A - サーマルヘッド - Google Patents

サーマルヘッド

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JPH0970995A
JPH0970995A JP22217995A JP22217995A JPH0970995A JP H0970995 A JPH0970995 A JP H0970995A JP 22217995 A JP22217995 A JP 22217995A JP 22217995 A JP22217995 A JP 22217995A JP H0970995 A JPH0970995 A JP H0970995A
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JP
Japan
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head
head substrate
thermal head
substrate
screw
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JP22217995A
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Ryoichi Shiraishi
良一 白石
Sanetaka Tsushima
実貴 津島
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ヘッド基板を位置合わせする際の作業性が悪
く、正確な位置合わせを行うことが困難であった。 【解決手段】上面に多数の発熱素子2が設けられたヘッ
ド基板1を複数個、支持板3上に固定して成るサーマル
ヘッドであって、前記支持板3内に、ヘッド基板1の下
面に当接され該ヘッド基板1の位置を変位させる第1変
位手段4と、前記第1変位手段4を変位させる第2変位
手段5とを配設し、第2変位手段5の変位量に対する第
1変位手段4の変位量を小さくすることによって前記ヘ
ッド基板を支持板上の所定位置に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロッターやファ
クシミリ等のプリンタ機構として組み込まれるサーマル
ヘッドに関し、より詳細には複数個のヘッド基板を1個
の支持板上に取着させて成る長尺状のサーマルヘッドに
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、プロッター等のプリンタ機構とし
て長尺状サーマルヘッドの需要が高まっている。
【0003】かかる従来の長尺状サーマルヘッドは、図
8に示す如く、上面に直線状に配列された多数の発熱素
子42を有するアルミナセラミックス製のヘッド基板4
1を複数個(例えば、2個)、アルミニウム製の支持板
43上に配列固定した構造を有しており、前記発熱素子
42を印字信号に基づいて選択的にジュール発熱させる
とともに、該発熱した熱を感熱記録媒体に伝導させ、感
熱記録媒体に所定の印字画像を形成することによってサ
ーマルヘッドとして機能する。
【0004】また前記ヘッド基板41は、従来周知のド
クターブレード法やカレンダーロール法等によって製作
され、ヘッド基板41を1mm程度の厚みをもって形成す
る場合は、0.05mm〜0.10mm程度の厚みばらつきを生じる
ことから、1個の支持板43上に複数個のヘッド基板4
1を載置させてサーマルヘッドを組み立てる際、各ヘッ
ド基板41上の発熱抵抗体42が感熱記録媒体に対して
等しく圧接されるように複数個のヘッド基板41の表面
の高さを等しくするための位置合わせを行う必要があっ
た。このため、図9に示す如く、支持板43の厚み方向
にネジ孔43aを形成し、このネジ孔43aに螺入され
る調整ネジ44の先端をヘッド基板41の下面に当接さ
せた状態で調整ネジ44をドライバーで回転させ、調整
ネジ44を上下に動かすことにより、ヘッド基板41の
位置を調整していた。尚、この調整ネジ44としては、
JIS規格でM3と規定された大きさのものが一般的に
用いられており、この大きさのものを用いた場合、ネジ
山のピッチは0.5mm であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来のサーマルヘッドにおいては、ドクターブレード法等
によって形成されるヘッド基板41が0.05mm〜0.10mm程
度の厚みばらつきを有しているのに対し、一般的に用い
られる調整ネジ44のピッチが約0.5 mmと比較的大き
く、ヘッド基板41を上方に10μmだけ移動させるに
は、調整ネジ44を7.2 °という僅かな角度だけ正確に
回転させなければならないことから、各ヘッド基板41
を位置合わせする際の作業性が悪く、正確な位置合わせ
を困難なものとしていた。
【0006】また前述の如く、ドライバーと調整ネジ4
4とを用いてヘッド基板41の位置合わせを行う場合、
ドライバーの歯が調整ネジ44の頭にしっかり噛み合う
ように、ドライバーを調整ネジ44に対して押し付けな
がらこれを回転させるようにしている。このため、調整
ネジ44は位置合わせを行っている間、常に上方に付勢
された状態にあり、ヘッド基板41が所定位置に配置さ
れた後、ドライバーをネジ孔43aから抜き取ると、調
整ネジ44とネジ孔43aとの間の僅かな遊びの分だけ
調整ネジ44が下方に降下するバックラッシュが発生
し、これによって一旦は位置合わせした複数のヘッド基
板41が位置ずれを起こしてしまい、これによってもヘ
ッド基板41の高さを極めて高精度に位置合わせするこ
とが困難になっていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記欠点に鑑み
て案出されたもので、上面に多数の発熱素子が設けられ
たヘッド基板を複数個、支持板上に固定して成るサーマ
ルヘッドであって、前記支持板内に、ヘッド基板の下面
に当接され該ヘッド基板の位置を変位させる第1変位手
段と、前記第1変位手段を変位させる第2変位手段とを
配設し、第2変位手段の変位量に対する第1変位手段の
変位量を小さくすることによって前記ヘッド基板を支持
板上の所定位置に固定してなることを特徴とする。
【0008】また本発明のサーマルヘッドは、上面に多
数の発熱素子が設けられたヘッド基板を複数個、支持板
上に固定して成るサーマルヘッドであって、各ヘッド基
板の直下の支持板に凹部を設けるとともに、該凹部内に
板バネ部材を収容させ、該板バネ部材を湾曲させるべく
ネジを螺入し、上記ヘッド基板の位置を設定してなるこ
とを特徴とする。
【0009】更に本発明のサーマルヘッドは、上面に多
数の発熱素子が設けられたヘッド基板を複数個、支持板
上に載置固定して成るサーマルヘッドであって、前記支
持板の上面で各ヘッド基板が載置される領域に第1の開
口を、その他の領域に第2の開口を有する貫通孔を設
け、該貫通孔に高粘性体を充填するとともに、前記第1
及び第2の開口をピストン部材で封止し、前記ヘッド基
板の位置を設定すべく前記第1の開口を封止するピスト
ン部材を第2の開口を封止するピストン部材で押圧する
ことにより移動させてなることを特徴とする。
【0010】また更に本発明のサーマルヘッドは、上面
に多数の発熱素子が設けられたヘッド基板を複数個、支
持板上に固定して成るサーマルヘッドであって、各ヘッ
ド基板の直下の支持板に凹部を設けるとともに、該凹部
内にカム部材を収容させ、該カム部材を回転させるべく
ネジを螺入し、上記ヘッド基板の位置を設定してなるこ
とを特徴とする。
【0011】更にまた本発明のサーマルヘッドは、上面
に多数の発熱素子が設けられたヘッド基板を複数個、支
持板上に固定して成るサーマルヘッドであって、前記支
持板の側面もしくは下面と、各ヘッド基板の直下に位置
する上面との間に貫通孔を設けるとともに、該貫通孔に
ネジを螺入し、上記ヘッド基板の位置を設定してなるこ
とを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明のサーマルヘッドを
添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0013】(第1実施例)図1は本発明のサーマルヘ
ッドの第1実施例を示す斜視図、図2は図1のX−X線
断面図、図3は図1のサーマルヘッドの分解斜視図であ
り、1はヘッド基板、2は発熱素子、3は支持板、4は
第1変位手段としての板バネ部材、5は第2変位手段と
してのネジである。
【0014】前記ヘッド基板1はアルミナセラミックス
等のセラミック材料から成っており、例えばアルミナ、
シリカ、マグネシア等のセラミックス材料粉末に適当な
有機溶剤、溶媒を添加混合して泥漿状と成すとともにこ
れを従来周知のドクターブレード法やカレンダーロール
法等を採用して所定形状に加工し、これを高温(約16
00℃)で焼成することにより約1mmの厚みをもって製
作される。そしてこのような製法によって製作されるヘ
ッド基板1は、通常、0.05mm〜0.10mm程度の厚みバラツ
キを有したものとなる。
【0015】また前記ヘッド基板1の上面には、直線状
に配列された多数の発熱素子2と該発熱素子2に接続さ
れる電極やドライバーIC等が設けられている。
【0016】前記発熱素子2は例えば窒化タンタル等か
ら成っており、それ自体が所定の電気抵抗率を有してい
るため、前記電極を介して所定の電力が印加されるとジ
ュール発熱を起こし、感熱記録媒体に印字画像を形成す
るのに必要な温度、例えば200 〜350 ℃の温度に発熱す
る。
【0017】尚、前記発熱素子2は従来周知のスパッタ
リング法及びフォトリソグラフィー技術を採用すること
によってヘッド基板1上に被着形成される。
【0018】前記上面に発熱素子2等が設けられたヘッ
ド基板1はまた、全ての発熱素子2が直線状に配列され
るようにして複数個(例えば、2個)、支持板3上に固
定されている。
【0019】前記支持板3はアルミニウム、鉄合金等か
ら成っており、その上面で複数個のヘッド基板1を支持
するとともに、該各ヘッド基板1の熱の一部を伝導吸収
することによってヘッド基板1の温度を印字を行うのに
適した温度に維持する作用を為す。
【0020】また前記支持板3の上面で、且つ、各ヘッ
ド基板1の直下には凹部3a( 縦:10mm 、幅:5mm、深
さ:5mm) が2個ずつ設けられており、該各凹部3a内に
は板バネ部材4が湾曲された状態で、且つ、ヘッド基板
1の下面と接するようにして収容されている。
【0021】前記板バネ部材4は、その一端が凹部3a
の内壁に、他端がネジ5に当接されており、この両者間
の距離に応じて所定の曲率で湾曲されるようになってい
るため、その頂部をヘッド基板1の下面に当接させてお
くことによりヘッド基板1を支持し、またサーマルヘッ
ドを組み立てるにあたりヘッド基板1の位置を調整する
際は、その曲率を変化させることにより、その上に配置
されるヘッド基板1を上下に変位させる作用を為す。
【0022】尚、前記板バネ部材4は、外力等が一切印
加されていない状態で、例えば、長さ15mm、幅4mm 〜 5
mm、厚み0.1mm 〜0.3mm の寸法に形成され、その他端に
はネジ5を板バネ部材4に対して確実に当接させるため
の折曲部4aが設けられている。
【0023】一方、前記ネジ5は、支持板3の側面から
凹部3aにかけて形成されたネジ孔3bに先端部を板バ
ネ部材4の折曲部4aに当接させた状態で螺入されてお
り、サーマルヘッドを組み立てるにあたりヘッド基板1
の位置を調整する際、ドライバーを用いることによって
左右に変位し、板バネ部材4に対する押圧力の強さを変
えることによって板バネ部材4の曲率を変化させ、ヘッ
ド基板1の下面に当接されている部位を上下に変位させ
る作用を為す。
【0024】前記ネジ5はステンレスや鉄等から成って
おり、その周面には所定のピッチ(例えば、0.5mm )で
ネジ山が形成されている。
【0025】尚、前記ヘッド基板1の位置調整は、例え
ば、ネジ5のネジ山が0.5mm のピッチで形成されている
場合、ネジ5を2回転させて凹部3a側に1mm移動させ
ると、板バネ部材4の曲率が変化し、これによって頂部
の高さが5mm から5.5mm に変わる。
【0026】このように、支持板3の上面で、且つ、各
ヘッド基板1の直下に凹部3aを設けるとともに、該各
凹部3a内にネジ5の付勢によって曲率が変化する板バ
ネ部材4を収容させたことから、サーマルヘッドを組み
立てるにあたり各ヘッド基板1の位置を調整する際、板
バネ部材4の頂部の高さの変位量がネジ5の変位量に比
し小さくなり、各ヘッド基板1を容易に精度良く位置合
わせすることができるようになる。この結果、サーマル
ヘッドの組立時の作業性が良好なものとなる。しかも、
前記ネジ5には板バネ部材4によって常に一定以上の強
さをもった荷重がかかっているため、ネジ5とネジ孔と
の間の遊び等に起因するバックラッシュ等は起こらず、
これによってもヘッド基板1の高さ合わせを精度良く行
うことが可能となる。
【0027】尚、前述の位置合わせ作業は、ヘッド基板
1と支持板3とを接着剤6によって接着する前に行われ
る。具体的には、まず板バネ部材4が埋設された支持板
3上に、例えば、シリコーン接着剤6を介して複数個の
ヘッド基板1を載置させ、この状態でネジ5を動かして
各ヘッド基板1毎に高さの調整を行い、しかる後、前記
シリコーン接着剤6を所定時間放置しこれを硬化させる
ことによって行われる。
【0028】かくして、本発明のサーマルヘッドは、発
熱素子2を印字信号に基づいて選択的にジュール発熱さ
せるとともに、該発熱した熱を感熱記録媒体に伝導さ
せ、感熱記録媒体に所定の印字画像を形成することによ
ってサーマルヘッドとして機能する。
【0029】尚、上述した第1実施例においては、1個
の支持板上に2個のヘッド基板を載置固定してサーマル
ヘッドを構成したが、これに代えて、1個の支持板上に
3個以上のヘッド基板を載置固定するようにしても良
く、この場合も第1実施例と同様の効果を奏する。
【0030】(第2実施例)次に本発明のサーマルヘッ
ドの第2実施例について説明する。
【0031】図4は本発明のサーマルヘッドの第2実施
例を示す断面図、図5は図4のサーマルヘッドの分解斜
視図であり、11はヘッド基板、12は発熱素子、13
は支持板、14は貫通孔、14aは第1の開口、14b
は第2の開口、15aは第1変位手段としてのピストン
部材、15bは第2変位手段としてのピストン部材、1
6は高粘性体である。尚、上述した第1実施例と同一の
箇所については個別の説明を省略する。
【0032】第2実施例のサーマルヘッドは、上述した
第1実施例のサーマルヘッドと同様に、上面に発熱素子
12等が設けられたヘッド基板11を全ての発熱素子1
2が直線状に配列されるようにして複数個、支持板13
上に載置固定させた構造を有している。
【0033】かかる第2実施例のサーマルヘッドの特徴
的な点は、前記支持板13の内部に、その上面で各ヘッ
ド基板11が載置される領域に第1の開口14aを、そ
の他の領域(例えば、支持板3の側面)に第2の開口1
4bを有する貫通孔14が設けられ、更にこの貫通孔1
4に高粘性体16を充填させて前記第1及び第2の開口
14a、14bをピストン部材15a、15bで封止す
るようにしている点である。
【0034】前記第1の開口14aを封止するピストン
部材15aはアルミニウム等の金属から成り、発熱素子
12の直下に配置されている。
【0035】また前記ピストン部材15aはヘッド基板
11の下面に当接されており、サーマルヘッドを組み立
てるにあたってヘッド基板1の位置を調整する際、それ
自体が上下に移動することによってヘッド基板11の位
置を変位させる作用を為す。一方、前記第2の開口14
bを封止するピストン部材15bはアルミニウムやSU
S等から成っており、支持板13の側面より螺入される
ネジ17等の押圧手段が当接されている。
【0036】このネジ17の周面には所定ピッチ(例え
ば、0.5mm )のネジ山が形成され、第2の開口14bの
内周面には前記ネジ17のネジ山に螺合するネジ溝が形
成されている。
【0037】また前記ヘッド基板11の下面に当接させ
たピストン部材15aとネジ17に当接させたピストン
部材15bとでは、高粘性体16との接触面積が異なっ
ており、例えば、ピストン部材15aと高粘性体16と
の接触面積Saが 200mm2 の場合、ピストン部材15b
と高粘性体16との接触面積Sbは前記Saよりも小さ
い20mm2 に設定される。
【0038】尚、前記貫通孔14内に充填される高粘性
体16は、50ポイズ以上の粘度を有するシリコンーング
リース、シリコーンオイル等から成っており、サーマル
ヘッドを組み立てるにあたってヘッド基板11の位置を
調整する際、ピストン部材15a、15b間で圧力を伝
達する作用を為す。このため、前記ネジ17を所定角度
(72°)回転させて貫通孔14の奥に100 μm移動させ
ると、前記ピストン部材15bも貫通孔14の奥に100
μm移動し、この移動による圧力が高粘性体16を介し
て前記ピストン部材15aに伝達され、ピストン部材1
5aをピストン部材15bの移動距離よりも短い所定の
距離(10μm)だけ上方に移動させることができる。こ
れによりヘッド基板11をピストン部材15bの移動距
離よりも短い所定の距離(10μm)だけ上昇することと
なる。
【0039】この第2本実施例のサーマルヘッドにおい
ても、サーマルヘッドを組み立てるにあたり各ヘッド基
板11の位置を調整する際、押圧手段の変位量に比しピ
ストン部材15aの変位量を小さくすることができるた
め、各ヘッド基板11を容易に精度良く位置合わせする
ことができるようになり、これによってサーマルヘッド
を組み立てる際の作業性が良好になる。
【0040】また前記第1の開口14aを封止するピス
トン部材15aを発熱素子12の直下に配置するととも
にこれを金属材料により形成したことから、発熱素子1
2の直下領域におけるヘッド基板11の熱を金属製のピ
ストン部材15aによって良好に吸収することができる
ようになり、ヘッド基板11が過度に高温となるのが有
効に防止される。この結果、長期間にわたり印字を繰り
返す場合であっても、濃度むらや不要な印字のない良好
な印字画像を形成することが可能となる。
【0041】尚、前述の位置合わせ作業は、ヘッド基板
11と支持板13とを接着剤18によって接着する前に
行われる。具体的には、まずピストン部材15a、15
bが取着された支持板13上に、例えば、シリコーン接
着剤18を介して複数個のヘッド基板11を載置させ、
この状態で調整ネジ11を動かして各ヘッド基板11毎
に高さの調整を行い、しかる後、前記シリコーン接着剤
18を所定時間放置しこれを硬化させることによって行
われる。この高さ調整作業が終わった後は、調整ネジ1
7は不要となるため、支持板13から取り外してしまっ
ても構わない。また前記高粘性体16は、その粘度が50
ポイズより小さいと、貫通孔14とピストン部材15
a、15bとの間から高粘性体16が外部にもれ出す恐
れがある。従って高粘性体16の粘度は50ポイズ以上に
設定しておくことが好ましい。
【0042】尚、上述した第2実施例においては、1個
のヘッド基板を該ヘッド基板との対向領域に配置された
1個のピストン部材によって動かすようにしたが、これ
に代えて、1個のヘッド基板を該ヘッド基板との対向領
域に配置された2個以上のピストン部材によって動かす
ように構成しても良く、この場合も第2実施例と同様の
効果を奏する。
【0043】また上述した第2実施例においては、第2
の開口を支持板の側面に設けたが、これに代えて、第2
の開口を支持板の下面や、支持板上面のヘッド基板が載
置されていない領域に設けても良く、この場合も第2実
施例と同様の効果を奏する。 (第3実施例)次に本発明のサーマルヘッドの第3実施
例について説明する。
【0044】図6(a)は本発明のサーマルヘッドの第
3実施例を示す断面図、図6(b)は第3実施例のサー
マルヘッドに用いられるカム部材の斜視図であり、21
はヘッド基板、22は発熱素子、23は支持板、23a
は凹部、23bはネジ孔、24は第2変位手段としての
カム部材、25は第2変位手段としてのネジである。
尚、上述した第1実施例と同一の箇所については説明を
省略する。
【0045】第3実施例のサーマルヘッドは、上述した
第1実施例、第2実施例のサーマルヘッドと同様に、上
面に発熱素子22等が設けられたヘッド基板21を全て
の発熱素子22が直線状に配列されるようにして複数
個、支持板23上に載置固定させた構造を有している。
【0046】かかる第3実施例のサーマルヘッドの特徴
的な点は、各ヘッド基板21の直下の支持板23に凹部
23aを設けるとともに、該凹部23a内にカム部材2
4を収容させ、該カム部材24を回転させるべくネジ2
5を螺入している点である。前記カム部材24は、その
曲率の中心に取着された軸部材26のまわりに回転する
ようになっており、その上部にはヘッド基板21を支持
するための押し上げ点Pを有している。
【0047】前記カム部材24の押し上げ点Pは、ヘッ
ド基板21の下面に当接されており、サーマルヘッドを
組み立てるにあたり各ヘッド基板21の位置を調整する
際、ヘッド基板21を上下に変位させる作用を為す。
【0048】また前記押し上げ点Pは、該点Pからカム
部材24の中心までの距離がカム部材24の曲率半径よ
りも短くなるように設けられており、この押し上げ点P
からカム部材24の中心までの距離をB、カム部材24
の半径をRとしたとき、ヘッド基板21の変位量がネジ
25の変位量のB/R倍(R>B)となるように設定さ
れている。
【0049】この第3実施例のサーマルヘッドにおいて
も、サーマルヘッドを組み立てるにあたり各ヘッド基板
21の位置を調整する際、ネジ25の変位量に比しカム
部材24の押し上げ点Pの上下方向にかかる変位量、即
ち、ヘッド基板21の厚み方向にかかる変位量が小さく
なるため、各ヘッド基板21を容易に精度良く位置合わ
せすることができるようになり、これによってサーマル
ヘッドを組み立てる際の作業性が良好になる。
【0050】また前記カム部材24の中心には図6
(b)に示す如く、軸部材26が取着されており、該軸
部材26はバネ部材(不図示)等によってカム部材24
がネジ25側に回転するよう付勢していることから、ネ
ジ25にはカム部材24を介して常に一定以上の強さを
もった荷重がかけられることとなり、ネジ25及びネジ
孔23b間の遊びに起因するバックラッシュの発生が有
効に防止されるようになる。この第3実施例のサーマル
ヘッドにおいては、これによってもヘッド基板21の位
置合わせを高精度に行うことが可能である。
【0051】(第4実施例)次に本発明のサーマルヘッ
ドの第4実施例について説明する。
【0052】図7は本発明のサーマルヘッドの第4実施
例を示す断面図であり、31はヘッド基板、32は発熱
素子、33は支持板、33bはネジ孔、35はネジであ
る。尚、前述した第1実施例と同一の箇所については説
明を省略する。
【0053】第4実施例のサーマルヘッドは、前述した
第1実施例〜第3実施例のサーマルヘッドと同様に、上
面に発熱素子32等が設けられたヘッド基板31を全て
の発熱素子32が直線状に配列されるようにして複数
個、支持板33上に載置固定させた構造を有している。
【0054】かかる第4実施例のサーマルヘッドの特徴
的な点は、前記支持板33に、その側面もしくは下面か
ら上面にかけて、支持板33の厚み方向に対し30°〜60
°の角度(図中のθ)で斜めに貫通する貫通孔33bが
設けられており、該貫通孔33bに先端をヘッド基板3
1の下面に当接された状態でネジ35を螺入させている
点である。
【0055】前記ネジ35は、サーマルヘッドを組み立
てるにあたり各ヘッド基板31の位置を調整する際、そ
の先端に当接されているヘッド基板31の位置を上下に
変位させるためのものであり、支持板33の側面もしく
は下面から上面にかけて30°〜60°の角度で斜め方向に
直線移動することから、ネジ35の変位量に比しヘッド
基板31の厚み方向への変位量が小さく、各ヘッド基板
31を精度良く位置合わせすることができるようにな
り、これによってサーマルヘッドを組み立てる際の作業
性が良好になる。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、サーマルヘッドを組み
立てるにあたり各ヘッド基板の位置を調整する際、ネジ
等の変位量に比しヘッド基板の変位量が小さいため、各
ヘッド基板を容易に精度良く位置合わせすることができ
るようになり、その結果、サーマルヘッドの組立時の作
業性が良好になる。
【0057】また本発明によれば、サーマルヘッドの組
立時、ネジには板バネ部材やカム部材を介して常に一定
以上の強さをもった荷重がかけられるため、ネジ及びネ
ジ孔間の遊びに起因するバックラッシュの発生が有効に
防止され、ヘッド基板の位置合わせをより高精度に行う
ことも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のサーマルヘッドの第1実施例を示す斜
視図である。
【図2】図1のサーマルヘッドのX−X線断面図であ
る。
【図3】図1のサーマルヘッドの分解斜視図である。
【図4】本発明のサーマルヘッドの第2実施例を示す断
面図である。
【図5】図5は図4のサーマルヘッドの分解斜視図であ
る。
【図6】(a)は本発明のサーマルヘッドの第3実施例
を示す断面図、(b)は第3実施例に用いられるカム部
材を示す斜視図である。
【図7】本発明のサーマルヘッドの第4実施例を示す断
面図である。
【図8】従来のサーマルヘッドの斜視図である。
【図9】従来のサーマルヘッドの部分拡大断面図であ
る。
【符号の説明】
1、11、21、31・・・ヘッド基板 2、12、22、32・・・発熱素子 3、13、23、33・・・支持板 3a、23a・・・・・・・凹部 4・・・・・・・・・・・・板バネ部材 5、17、25、35・・・ネジ 14・・・・・・・・・・・貫通孔 14a・・・・・・・・・・第1の開口 14b・・・・・・・・・・第2の開口 15a、15b・・・・・・ピストン部材 16・・・・・・・・・・・高粘性体 24・・・・・・・・・・・カム部材 26・・・・・・・・・・・軸部材

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面に多数の発熱素子が設けられたヘッド
    基板を複数個、支持板上に固定して成るサーマルヘッド
    であって、 前記支持板内に、ヘッド基板の下面に当接され該ヘッド
    基板の位置を変位させる第1変位手段と、前記第1変位
    手段を変位させる第2変位手段とを配設し、第2変位手
    段の変位量に対する第1変位手段の変位量を小さくする
    ことによって前記ヘッド基板を支持板上の所定位置に固
    定してなるサーマルヘッド。
  2. 【請求項2】上面に多数の発熱素子が設けられたヘッド
    基板を複数個、支持板上に固定して成るサーマルヘッド
    であって、 各ヘッド基板の直下の支持板に凹部を設けるとともに、
    該凹部内に板バネ部材を収容させ、該板バネ部材を湾曲
    させるべくネジを螺入し、上記ヘッド基板の位置を設定
    してなるサーマルヘッド。
  3. 【請求項3】上面に多数の発熱素子が設けられたヘッド
    基板を複数個、支持板上に載置固定して成るサーマルヘ
    ッドであって、 前記支持板の上面で各ヘッド基板が載置される領域に第
    1の開口を、その他の領域に第2の開口を有する貫通孔
    を設け、該貫通孔に高粘性体を充填するとともに、前記
    第1及び第2の開口をピストン部材で封止し、前記第1
    の開口を封止するピストン部材を上下に移動させるべく
    前記第2の開口を封止するピストン部材を押圧し、上記
    ヘッド基板の位置を設定してなるサーマルヘッド。
  4. 【請求項4】上面に多数の発熱素子が設けられたヘッド
    基板を複数個、支持板上に固定して成るサーマルヘッド
    であって、 各ヘッド基板の直下の支持板に凹部を設けるとともに、
    該凹部内にカム部材を収容させ、該カム部材を回転させ
    るべくネジを螺入し、上記ヘッド基板の位置を設定して
    なるサーマルヘッド。
  5. 【請求項5】上面に多数の発熱素子が設けられたヘッド
    基板を複数個、支持板上に固定して成るサーマルヘッド
    であって、 前記支持板の側面もしくは下面と、各ヘッド基板の直下
    に位置する上面との間に貫通孔を設けるとともに、該貫
    通孔にネジを螺入し、上記ヘッド基板の位置を設定して
    なるサーマルヘッド。
JP22217995A 1995-06-29 1995-08-30 サーマルヘッド Pending JPH0970995A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014210374A (ja) * 2013-04-18 2014-11-13 東芝ホクト電子株式会社 サーマルプリントヘッドおよびその製造方法

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