JPH0970232A - トンネル栽培用開閉装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 例えばトンネルでの短日処理法を作業者の労
力を軽減して容易に実施し得るようにカバーシートの開
閉作業を行う装置を提供すること。 【構成】 棟部で連結してできた複数の柱および梁部に
おいて、これと直交する複数のもやを組合わせて形成さ
れた栽培用ハウス２５の主枠体と、主枠体に組込まれ所
定の間隔をあけて地床に配置された複数のトンネル支柱
５の上部に、シート６を被せて形成されるトンネル栽培
用開閉装置２４において、片方のシート６の下端部を環
付き挟持器１１ｂと重錘１０ａにより固着し、もう一方
のロープ１２の端部を所定の高さから支持された左右の
方向変換吊り滑車９を介し、トンネル７の長手方向に設
置した左右のケーブル１３と連結し、左右のケーブル１
３の端部を交互に一定の距離において往復運動すること
から構成されることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、農、園芸用の温室内
のトンネル全体にシートを被せるためシートの下端部を
所定の高さまで紐で一旦、引き吊り上げてから吊り下ろ
しシートを掛ける方法である。また、外す時も同様、シ
ートの下端部を所定の高さまで紐を吊り上げてから吊り
下ろしシートを開閉する装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、トンネル栽培は、温室内の二
重カーテンに比べて、空気容積が小さいことから昇温
性、保温性に優れ、栽培管理が容易ゆえ全国的に普及し
ている。ただ時期と地域により寒暖の差が激しく、時に
は高温下のために、トンネル中の作物に多大な被害がで
る。

【０００３】一般のトンネルは支柱に竹、グラスファイ
バー、等を用いられトンネル支柱上部の被覆材は人力に
より全体をまくり上げたり、下ろしたりして開閉してい
た。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】このようなトンネルで
例えば促成イチゴの栽培を行っている農家では、収穫時
期の前進に対して非常に関心が強い。その理由は、促成
イチゴの果実市況は１１月から１月にかけて高価格で推
移しているためである。

【０００５】収穫時期の前進のためには、先ず花芽分化
を早めることが重要なため、これまで様々な育苗技術が
考案されてきた。この花芽分化促進の有効な１つの方法
として短日処理という方法が既に知られている。この短
日処理法の１例としては、８月の上旬ころから定植時の
８月下旬までの約２０日間は、早朝４時頃から午前１０
時頃までシートを被覆し、約８時間日長に制限するもの
である。

【０００６】ところが、最近ではシートに、商品名「ピ
アトスフィルム」（日本ピアレス工業株式会社製造）を
用いた新たな短日処理法が考えられた。このピアレスフ
ィルムは耐候性の優れたポリエステル樹脂フィルムに、
真空アルミ蒸着を高濃度に施し、内面を黒色処理した特
殊フィルムでフィルム表面は鋭く光を反射する。そのた
め、太陽からの可視光線や熱線を１００％遮断すること
ができるものである。

【０００７】この特殊なフィルムからなるシートを用い
たイチゴの短日処理法とは、早朝の４時にトンネルのシ
ートを閉め、午前１０時に開ける作業を約２０日間継続
して行うというものである。すなわち、この方法は、早
朝まで苗を夜露にあて、株が最も冷えた時間帯からピア
レスフィルムで被覆密閉するものである。この方法によ
ると、体内チッソレベルを、落さなくても９月上旬に定
植でき１０月中下旬ごろから収穫に入り、収量も多く、
既に各地で良好な成果を得ている。

【０００８】しかしながら、農業、園芸を取り巻く環境
は年々高齢化の傾向にあり、そのため朝の４時に起床し
てトンネルのシートを閉める作業を約２０日間も続ける
ことは、高齢者にとって決して楽な仕事ではない。従っ
て、このような新しい短日処理法が花芽分化の促進に顕
著な効果があると分かっていてもなかなか普及に移せな
いというのが実情であった。又、農業試験場、農協等に
おいても、職員が早朝からトンネルのシートを開閉する
作業を行うことは職務上困難であり、この点、省力化の
解決が各地で強く望まれていた。

【０００９】本発明の目的は、かかる従来の問題点を解
決するためになされたもので、例えばトンネルでの短日
処理作業の労力を軽減し、シートの開閉を簡単かつ安価
にできるトンネル栽培用開閉装置を提供することを目的
とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明はトンネル栽培用
開閉装置であり、前述した技術的課題を達成するため次
のような構成としたものである。すなわち、本発明のト
ンネル栽培用開閉装置は棟部で連結してできた複数の柱
および梁部において、これと直交する複数のもやを組合
わせて形成された植物栽培用ハウスの主枠体と、主枠体
に組み込まれ、所定の間隔をあけて地床に配置された複
数のトンネル支柱の上部に、シートを被せて形成される
トンネル栽培用開閉装置において、片方のシートの下端
部を環付き挟持器と重錘により固着し、所定の間隔をも
って配置された二本のロープの端部を挟持器に結束し、
もう一方のロープの端部を所定の高さから支持された左
右の方向変換吊り滑車を介し、トンネルの長手方向に設
置した左右のケーブルと連結し、左右のケーブルの端部
を交互に一定の距離において往復運動すことから構成さ
れることを特徴する。

【００１１】更に、本発明のトンネル栽培用開閉装置
は、ハウス本体内の片ツマ側に回転式駆動装置を設け、
複数のトンネル支柱の上部にシートを多列に、しかも同
時に被せることを特徴とする。

【００１２】更に、本発明のトンネル栽培用開閉装置は
一本のケーブルをコの字形に配し、コーナーに誘導滑車
を設け回転方向変換手段によりトンネルの開閉を多列に
しかも同時に被せることを特徴とする。

【００１３】更に、本発明のトンネル栽培用開閉装置
は、上部の滑車位置を左右に移動することにより、トン
ネル幅に応じた開閉ができることを特徴とする。

【作用】本発明のトンネル栽培用開閉装置によると、所
望の時刻又は温度になれば、ハウスの長手方向に伸張し
た二本のケーブルの片側を一定距離引くと、長手方向に
伸張したケーブルと交差するように連結した複数のロー
プが各滑車を介して同時に誘引されるとともに、ロープ
の端部とトンネルの長手方向に亘って各々連結した重錘
とシートの片袖部がトンネル支柱の上部を横切り、滑車
近くの高さまで引き上げられる。次にケーブルの片側を
元の位置まで戻すことによりシートと重錘の自重で複数
のトンネル支柱の上部にシートを隙間なく被覆できる。
もう片側のケーブルを一定距離引くと重錘とシートの片
袖部が滑車を介して滑車近くの高さまで誘引されケーブ
ルの片側を元の位置まで戻すことによりシートと重錘の
自重で複数のトンネル支柱の足元にシートが折り重なり
外される。

【００１４】

【実施例】以下、本発明のトンネル栽培用開閉装置（以
下単に開閉装置と称する）について図面に基き説明す
る。図１には本考案の一実施例の構成を示す外部から内
方向に見た透視図であり、トンネルを開けた状態を示し
ている。また、図２はトンネルを閉じた時の状態を示し
ている。図中の１は柱と梁が一体化された移設可能で簡
易なアーチパイプが使用されている。このアーチパイプ
は風圧に充分耐えられる強度を有している。

【００１５】このアーチパイプ１は長手方向に向って所
定の間隔ごとに田土上に挿し込まれている。各アーチパ
イプ１の上部は、入れ子式の差し込みジョイントにより
棟部で差し込まれている。また左右のアーチパイプ１は
同様に形成されている。このアーチパイプ１の上端は棟
木２に連結されている。この棟木２とアーチパイプ１の
下端と軒先において、所定間隔ごとにつなぎパイプ３が
アーチパイプ１と直交するように連結されている。かく
して、アーチパイプ１と、棟木２と、つなぎパイプ３に
より主枠体が構成されている。

【００１６】この主枠体をビニール等で被覆している
が、灌水の手間を省くため主枠体のままにしておくこと
もある。いずれにしても、この主枠体内において開閉装
置が収納され、また開閉装置は主枠体と関連した構成を
している。次にこの実施例の開閉装置は、間隔をあけて
床土４に設置きれた複数のトンネル支柱５の上にシート
６を被せて形成される植物栽培用のトンネル７に用い
る。

【００１７】図２に示したように、アーチ型鋼管材１に
は梁から梁に線８を所定の高さに張り、さらに線８には
トンネル７の帽に応じた位置に方向変換吊り滑車９（以
下単に滑車という）が所定の数だけ吊してある。また中
央通路側に位置する滑車９のみ、シート６の被覆が容易
となるよう中央通路よりに取り付けてあり、左右に振る
ことができる。

【００１８】図１はトンネル７の（概略説明図）を示し
た斜視図である。所定の傾斜角度を有するトンネル支柱
５が設置されている。トンネル支柱５はパイプを「∩」
字形に屈曲させた力骨と、弾性を有する弓とにより構成
されている。このトンネル７は強風などに充分耐え得る
強度のものが使用されていることはいうまでもない。ま
た、栽培規模に応じてトンネル７を長手方向に増設する
ことができる。

【００１９】図３に示したように、トンネル７の長手方
向に沿ったシート６の片袖部と重錘１０ａを挟持器１１
ａと環付き挟持器１１ｂにより固定し、環付き挟持器１
１ｂの輪にロープ１２を二本一緒に結束し、もう一方の
端を図４に示したようにトンネル支柱５の足元上部左右
に配した滑車９に通し、長手方向に配した左右のケーブ
ル１３に固定する。図５は固定の仕方をに示している。
又、所定の間隔に配したロープ１２の長さはハンドル側
を除き、同じにしておくことはいうまでもない。

【００２０】主枠体とトンネル７とがツマ側で近接して
いる場合にはケーブル１３の引き代がないため、次の滑
車９位置までロープ１２ａを後退させてからケーブル１
３に連結する。またケーブル１３の引き代調節はケーブ
ル１３を緩めたのち座金１４内のケーブル１３を引き出
し左右に移動したのちケーブル１３を張る。ハウスの長
さ方向に配したケーブル１３の端は、ツマ側に固定され
た滑車９を介してハンドル１５に結ばれ、もう一方の端
は滑車９を介してロープ１２に直接結ばれている。

【００２１】以上のように構成されたこの発明の動作に
ついて説明する。ケーブル１３の端部に固定したハンド
ル１５をハウスの長手方向中心部に向って引くと滑車９
を介してロープ１２が誘導されシート６の片裾部に固定
された環付き挟持器１１ｂが斜め上の滑車９の下位まで
引き寄せられる。次にハントル１５を元の定位置に戻す
ことにより、シート６がトンネル支柱５の上部に覆いか
ぶさる。

【００２２】次にトンネル７からシート６をはがす動作
について説明する。同様にハンドル１５をハウスの長手
方向の中心部に向って引くと、滑車９を介してロープ１
２が各々誘導されシート６の片裾部に固定された環付き
挟持器１１ｂが斜め上の滑車９の下位まで引き寄せられ
る。次にハンドル１５を元の位置へ戻すことによりシー
ト６がトンネル支柱５の足元に寄せられトンネル７が開
けられる。図６は開いている状態を示し、図７はトンネ
ル７を閉じる途中、図８は閉じている状態、図９は開け
る途中の状態を示す。

【００２３】前述に伴ないシートの被覆作業を省力化
し、ケーブル１３の引き戻しを自動化するためハウスの
片側壁面に回転方向変換手段１６がケーブル１３と直交
するよう設置されている。この回転方向変換手段１６は
ケーブル１３を巻上げたり、巻戻したりするためのもの
であり、多列のトンネル７を同時に被覆したり、回転方
向を変換するための目的で用いる。

【００２４】図１０（概略説明図）は回転方向変換手段
１６の全体構成を示す斜視図で、この図からも明らかな
ように、枠台１７には減速モータ１８が設置されてお
り、減速モータ１８の回転軸１９はカップリング２０を
介して駆動軸２１に連結されこの駆動軸２１は枠台１７
に固定された複数の軸受け２２により支持されている。

【００２５】軸受け２２と軸受け２２の間には複数の巻
取り巻戻しドラム２３が駆動軸２１に差し込まれネジ等
で固定されている。巻取り巻戻しドラム２３は中心部に
駆動軸２１が開通する穴が形成され容易に移動でき、う
ねの左右どちらかの列に位置するよう配備され、ケーブ
ル１３の端部が連結されている。

【００２６】実地例に係る回転方向変換手段１６の動作
にづいて説明する。例えば早朝４時にトンネル７を被覆
する場合、減速モータ１８はトンネル７の被覆に要する
時間だけ正転し、一定の時間差をもって同じ時間だけ逆
転して元の位置で停止する。

【００２７】次にケーブル１３をコの字型に配し、減速
モータ１８を正逆運転することによりトンネル７の開閉
を自動化するものである。巻取り巻戻しドラム２３には
ケーブル１３の端部が連結され、巻取り巻戻しをする分
量だけ上繰り出しとなるよう巻かれている。もう一方の
巻取り巻戻しドラム２３にも同量たけ下繰り出しとなる
よう巻かれている。この状態において図１１はトンネル
７からシート６が剥されている状態で、ケーブル１３と
ロープ１２を連結している位置は図１１に示すような位
置にある。

【００２８】次に減速モータ１８が一定時間正転するこ
とにより、ケーブル１３が次第に巻取り巻戻しドラム２
３に巻取られケーブル１３とロープ１２を連結している
位置は図１２に示す位置にくる。更に減速モータ１８を
一定時間逆転すると図１３の位置、即ち図１１の位置に
戻りシート６が完全に被覆される。シート６を剥す場合
は更に減速モータ１８を一定時間逆転すると図１４に示
すような位置に連結部がくる。

【００２９】次に、トンネル栽培用開閉装置２４を設置
する場合、往々にして栽培用ハウス２５の高さおよび幅
に制限がある場合が多く、その対処の仕方として、トン
ネル７上部の滑車９および巻取り巻戻しドラム２３を現
状の位置よりもどちらかに移動することにより、ケーブ
ル１３の位置も変わりトンネル７の幅に応じた開閉がで
きる。又、栽培用ハウス２５の高さに制限がなければ地
床から隔離されたベンチ上にもトンネル７が設置できる
附随的な効果がある。

【００３０】次に、トンネル７がシート６で密閉されい
てる状態において、シート６の下端縁に取り付けた重錘
１０ａは地面に接するか、地面近傍の位置まで垂下され
ている。この状態において、片方のケーブル１３を引く
とシート６の下端縁に取り付けた重錘１０ａがトンネル
７の長手方向に一斉に持ち上げられトンネル７の片裾部
が開き換気できるという付随的な効果がある。

【００３１】なお、うね巾が広く奥行のある場合はケー
ブル１３にかかる負荷が大きく、方向変換吊り滑車９お
よびケーブル１３に大きなモーメントが作用して、人力
では引き戻しが容易でない。負荷を軽減する手段とし
て、一本のケーブル１３を二本に分け、うねの長さの半
分を交互に引き戻す方法である。図１５はケーブル１３
を二本に分けた概略図である。ちなみにケーブル１３一
本引きではシート巾が２ｍで長さ５０ｍの開閉作業に充
分使用することが確認されている。

【００３２】なお、このようなトンネル栽培用開閉装置
２４を用いると、従来、風の強い日等には、シート７が
吹き飛ばされないように押え紐で押えていたが本実施例
によるとシート７の下端部が重錘１０ａに固定されてい
るのであえてこのような押さえ紐による押えの必要はな
いという附随的な効果がある。

【００３３】

【発明の効果】以上説明したように、本発明のトンネル
栽培用開閉装置によれば、簡易パイプハウス、大型ハウ
ス等での短日処理法の実施である早朝のシートの開閉作
業を省力化ができ、作業者の労力を軽減することができ
る。勿論、本考案のトンネル栽培用開閉装置は短日処理
法の実施だけでなく、防暑、防寒、換気、等にも使用で
きることは言うまでもない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例に係るトンネル栽培用開閉装
置を示す斜視図である。

【図２】本発明の一実施例に係るトンネル栽培用開閉装
置を示す斜視図である。

【図３】本発明の一実施例に係るトンネル栽培用開閉装
置におけるシートと重錘とを挟持器により固定した所を
示す斜視図である。

【図４】本発明の一実施例に係るトンネル栽培用開閉装
置における方向変換吊り滑車を介してケーブルに連結し
た所を示す斜視図である。

【図５】本発明の一実施例に係るトンネル栽培用開閉装
置におけるロープをケーブルに連結した所を示す斜視図
である。

【図６】本発明の一実施例に係るトンネル栽培用開閉装
置におけるシートを剥した所を示す斜視図である。

【図７】本発明の一実施例に係るトンネル栽培用開閉装
置におけるシートを被せる途中を示す斜視図である。

【図８】本発明の一実施例に係るトンネル栽培用開閉装
置におけるシートを被覆した所を示す斜視図である。

【図９】本発明の一実施例に係るトンネル栽培用開閉装
置におけるシートを剥す途中を示す斜視図である。

【図１０】本発明の一実施例に係るトンネル栽培用開閉
装置における回転方向変換手段の全体を示す斜視図であ
る。

【図１１】本発明の一実施例に係るトンネル栽培用開閉
装置における開閉の自動化示す平面図と断面図である。

【図１２】本発明の一実施例に係るトンネル栽培用開閉
装置における開閉の自動化示す斜視図である。

【図１３】本発明の一実施例に係るトンネル栽培用開閉
装置における開閉の自動化示す斜視図である。

【図１４】本発明の一実施例に係るトンネル栽培用開閉
装置における開閉の自動化示す斜視図である。

【図１５】本発明の一実施例に係るトンネル栽培用開閉
装置における開閉の自動化示す斜視図である。

【符号の説明】

１ アーチパイプ ２ 棟木 ３ つなぎパイプ ４ 床土 ５ トンネル支柱 ６ シート ７ トンネル ８ 線 ９ 方向変換吊り滑車 １０ａ 重錘 １１ａ 挟持器 １１ｂ 環付き挟持器 １２ ロープ １３ ケーブル １４ 座金 １５ ハンドル １６ 回転方向変換手段 １７ 枠台 １８ 減速モータ １９ 回転軸 ２０ カップリング ２１ 駆動軸 ２２ 軸受け ２３ 巻取り巻き戻しドラム ２４ トンネル栽培用開閉装置 ２５ 栽培用ハウス

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 棟部で連結してできた複数の柱および梁
   部において、これと直交する複数のもやを組合わせて形
   成された植物栽培用ハウスの主枠体と、主枠体に組み込
   まれ、所定の間隔をあけて地床に配置された複数のトン
   ネル支柱の上部に、シートを被せて形成されるトンネル
   栽培用開閉装置において、片方のシートの下端部を環付
   き挟持器と重錘により固着し、所定の間隔をもって配置
   された二本のロープの端部を挟持器に結束し、もう一方
   のロープの端部を所定の高さから支持された左右の方向
   変換吊り滑車を介し、トンネルの長手方向に設置した左
   右のケーブルと連結し、左右のケーブルの端部を交互に
   一定の距離において往復運動すことから構成されること
   を特徴する。
2. 【請求項２】 又、ハウス本体内の片ツマ側に回転方向
   変換手段を設け、複数のトンネル支柱の上部にシートを
   多列に、しかも同時に被せることを特徴とする請求項１
   記載のトンネル栽培用開閉装置。
3. 【請求項３】 又、一本のケーブルをコの字形に配し、
   コーナーに誘導滑車を設け、回転方向変換手段によりト
   ンネルの開閉を多列に、しかも同時にできることを特徴
   とする請求項１記載のトンネル栽培用開閉装置。
4. 【請求項４】 トンネル上部の滑車位置を上下左右に移
   動することにより、トンネル幅およびトンネルの高さに
   応じた開閉ができることを特徴とする請求項１記載のト
   ンネル栽培用開閉装置。