JPH0970028A - 複数映像配送方法 - Google Patents

複数映像配送方法

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JPH0970028A
JPH0970028A JP7222819A JP22281995A JPH0970028A JP H0970028 A JPH0970028 A JP H0970028A JP 7222819 A JP7222819 A JP 7222819A JP 22281995 A JP22281995 A JP 22281995A JP H0970028 A JPH0970028 A JP H0970028A
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video
time
data
client
partial data
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Application number
JP7222819A
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English (en)
Inventor
Yusuke Mishina
雄介 三科
Yoshihiro Takiyasu
美弘 滝安
Mitsuo Asai
光男 浅井
Inki Kin
允起 金
Mikiko Satou
未来子 佐藤
Masaru Igawa
勝 井川
Koichi Shibata
巧一 柴田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クライアントが異なる複数サーバからの複数
映像を途切れなく連続して表示できるように配送映像間
の同期をとった複数映像配送方法。 【構成】 先行する映像の配送サーバAと、後続する映
像の配送サーバBからなるシステムで、サーバAの映像
配送中に、サーバBが同期用データ配送制御プログラム
233により、所定の間隔で同期用データを配送する。
クライアント260は、受信した先行映像データと同期
データについて受信時間の近いデータを同期フレーム情
報検出プログラム280により検出し、このデータ対と
先行映像の最終データから、後続映像の開始タイミング
を求める。 【効果】 サーバおよびクライアント間の時計合わせが
不要となる。また、クライアントの受信バッファに後続
映像の同期用のバッファ領域を設ける必要がないため、
記憶容量の削減が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はビデオオンデマンドサー
ビスに代表されるクライアントサーバ形態のコンピュー
タシステムを用いた複数映像配送方法に係り、特に複数
映像を同期して配送する複数映像配送方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオオンデマンドは、通信ネットワー
クに接続された複数のサーバ及びクライアントからなる
コンピュータシステム上で、映像(別の呼び方では動画
像)情報の配送と表示を行なうサービスである。
【0003】従来、この種のビデオオンデマンドでは、
映像情報の表示には、複数の静止画像を時間的経過に沿
って順次再生する必要がある。従ってサーバコンピュー
タ(以下、サーバと称する)は、通常ディスクアレー装
置などの2次記憶装置上に連続して格納されている静止
画像(以下、フレームと称する)のシーケンスを一定の
時間間隔で読みだし、順次ネットワークへと送出する。
クライアントコンピュータ(以下、クライアントと称す
る)は、ネットワークより受信した静止画像のシーケン
スを一定の時間間隔で順次クライアントのディスプレイ
に表示する。このようなビデオオンデマンドに関して
は、例えば1994年12月の信学技法CS94−17
3,IE94−105,第73〜78頁(TECHNICAL REP
ORT OF IEICE, CS94-173, IE94-105, pp.73-78 (1994-1
2))等に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したようなビデオ
オンデマンドにおける映像配送では、映像の品質、特に
時間的連続性を確保することが重要であり、時間管理を
意識したサーバおよびクライアント上のプログラムの実
行機能と、ネットワークにおけるデータ配送機能が要求
される。従って、ビデオオンデマンドにおける映像配送
サービスでは、複数の映像配送処理の間の時間管理方法
が重要となる。
【0005】ここで、クライアントが、各々別個のサー
バA,Bに格納されている独立した2つの映像a,bを
連続して再生表示する場合を考える。クライアントは映
像aの再生表示終了後に、途切れなく映像bの再生表示
を開始する必要があるものとする。ところで、サーバ
A,Bとクライアント間にはデータの転送時間TDa
TDbが存在し、サーバA,B間にもデータ転送時間T
abが存在する。これらの転送時間は、転送経路が異な
るため一般に一致した値をとらない。また、サーバA,
Bが映像配送要求を受信してから、映像配送を開始する
までには開始オーバヘッドTOa,TObが存在する。従
って、サーバAが最終フレーム送出後にサーバBに映像
転送要求を送出し、サーバBが映像bを配送するという
方法をとる場合には、クライアントでは2つの映像再生
の間に以下の式で表される時間間隔のずれTjが生じ
る。
【0006】
【数1】 Tj=TDab+TDb+TOb−(TDa+TOa) …(1) そこで、本発明の目的は、上述のようなビデオオンデマ
ンドにおける映像サービスにおいて、クライアントが複
数サーバから複数の映像を連続して再生する要求を出し
た場合に、クライアントでは再生すべき複数の映像間に
時間間隔のずれが生じることなく連続して複数映像を再
生することができる複数映像配送方法を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る複数映像配送方法は、映像情報を格納
した複数のサーバと、複数のクライアントとが通信ネッ
トワークを介して接続され、クライアントの映像情報配
送要求を受信したサーバが映像情報を時間的に連続する
所定の大きさの部分データ群すなわち映像データ群に分
割し、各部分データすなわち映像データを所定の時間間
隔でネットワークへと順次送出し、ネットワークから部
分データを受信したクライアントが部分データに対応す
る映像を順次表示することで実時間の映像配送を実現す
るシステムにおいて、前記クライアントの1つが、前記
複数のサーバ群の内の第1のサーバに格納された第1映
像の映像情報と第2のサーバ計算機に格納された第2映
像の映像情報を連続的に視聴する要求を送出した場合
に、前記連続視聴要求を送出したクライアントは、要求
した複数の映像の内で視聴の時間が先である第1映像の
部分データを順次受信すると共に表示し、受信した最終
フレームに対応する第1映像の部分データの表示に先だ
って、第2サーバに対して第2映像の映像情報を送信す
るように送信指令を発行することを特徴とするものであ
る。
【0008】前記送信指令は、先行する第1映像の最終
フレームに対応する部分データの表示よりも、第2サー
バの応答遅れ時間だけ前に発行すれば好適である。
【0009】また、前記第2サーバの応答遅れ時間は、
前記先行する第1映像の部分データ群の表示の終了を検
出して前記後続の第2映像の部分データ群を配送する第
2サーバに対して第2映像の先頭に位置する部分データ
群の配送を要求し、該要求にしたがって前記第2映像の
部分データが前記連続視聴要求を送出したクライアント
に到達するまでの時間であって、前記連続視聴要求を送
出したクライアントへの先行する第1映像の部分データ
群の転送と並行して後続の第2映像の部分データ群の内
で時間的に先頭部分に位置する少なくとも1つの部分デ
ータを、前記連続視聴要求を送出したクライアントへ送
出し、該クライアントは後続の第2映像の前記先頭部分
に位置する部分データの配送時のネットワーク上での転
送時間を求め、該転送時間から前記応答遅れ時間を求め
ればよい。
【0010】更に前記転送時間は、前記第1及び第2サ
ーバと前記連続視聴要求を送出したクライアントとの時
計を予め一致させておき、前記先行する第1サーバが第
1映像の少なくとも1つの部分データの送出時に該部分
データに送出時間を付加しておき、前記クライアントが
前記送出時間を付加した部分データを受信時に、該部分
データの受信時間と前記送出時間との差分を求めること
により得ることができる。
【0011】この場合、前記後続の第2映像の先頭か
ら、前記求めた応答遅れ時間に相当する時間までの部分
データ群を、前記先行する第1映像の部分データ群の受
信及び再生中に前記連続視聴要求を送出したクライアン
トへ予め転送しておき、前記先行する第1映像の表示終
了後に、前記転送済みの第2映像の先行部分データ群を
順次再生表示すればよい。
【0012】また、前記送信指令の発行は、前記第2サ
ーバの計時手段に従う所定の時刻情報でタイミングを指
定する形で行うこともできる。
【0013】その場合、前記第2サーバの計時手段は、
前記視聴要求を送出したクライアントへの第1サーバに
よる第1映像の部分データ群の転送と並行して、後続の
前記第2映像の映像情報を保持する第2サーバが番号付
けした複数の同期用データを所定の時間間隔で番号に従
って前記視聴要求を送出したクライアントへ順次送出す
る手段であり、前記タイミング指定は、前記連続視聴要
求を送出したクライアントで先行する第1映像の部分デ
ータの受信時に、該受信時間の直前に受信した第2サー
バからの同期用データを検出し、受信時間が隣接する第
1映像の部分データと第2サーバの同期用データの対の
情報から、前記先行する第1映像の最終フレームに対応
する部分データと受信時間が一致する前記同期用データ
の番号を求め、該番号の同期用データを送出すべき時刻
情報を、第2映像の部分データ群の配送開始タイミング
として指定すれば好適である。
【0014】また、前記タイミング指定における、受信
時刻が隣接する第1映像の部分データと第2サーバの同
期用データの対の情報から、前記先行する第1映像の最
終フレームに対応する部分データと受信時間が一致する
前記同期用データの番号を求める処理を、前記連続視聴
要求を送出したクライアントが実行しても、あるいは前
記後続の第2映像を配送する第2サーバが実行してもよ
い。
【0015】更に詳しくは、後述する図1の実施例で述
べるように、本発明に係る複数映像配送方法は、サーバ
Aすなわち前記第1サーバ、サーバBすなわち前記第2
サーバ、及び連続視聴配送要求を送出したクライアント
160内の時刻を一致させ、映像配送に先立ちサーバ
A,B間に映像配送要求を所定の数だけ転送して、映像
配送要求のネットワーク転送時間の最大値を測定し、サ
ーバA,Bとクライアント160間に映像を所定の数だ
け転送して、映像配送のネットワーク転送時間の最大値
を測定し、1回の映像データの転送量から、転送データ
あたりの映像表示時間を求め、先行映像配送サーバA
が、先行する第1映像すなわち映像aの配送終了後に後
続する第2映像すなわち映像bの配送要求を後続映像配
送サーバBに送出した場合に、クライアント160での
先行映像aの最終画面の表示時間と、後続映像bの先頭
画面の表示時間との差分を求め、この差分値を前述の転
送データあたりの映像表示時間で割ることにより、後続
映像配送サーバBが、先行映像配送サーバAからの後続
映像配送要求の受信に先行して送出すべき後続映像bの
初期配送データ量を求め、後続映像配送サーバBは、先
頭映像配送サーバAからの配送要求の受信に先立って初
期配送データ量の後続映像をクライアント160に送出
し、クライアント160はこの事前に転送される初期配
送データ量の後続映像をバッファリングし、クライアン
ト160は先頭映像の最終画面を表示した後に、前記の
事前に転送されている初期配送データ量の後続映像を表
示し、この初期配送映像の表示終了後に、後続映像配送
サーバBから配送される後続映像データを表示するとい
う方法である。
【0016】また、後述する図2の実施例で述べるよう
に、本発明に係る複数映像配送方法は、先行映像配送サ
ーバAの映像配送と並行して、後続映像配送サーバBは
複数の順次番号付けされた同期用データすなわち同期デ
ータS_biを、映像配送時の映像データaiの配送間
隔と同一の時間間隔で順次クライアント260に送出
し、クライアント260は先行映像データaiの受信時
に、その先行映像データの受信の直前に後続映像配送サ
ーバBから受信した同期用データS_biの番号を求
め、1回の映像データの転送量から、転送データあたり
の映像表示時間を求め、この映像表示時間と、先行映像
の残りの映像上映時間と、後続映像配送サーバBから受
信した同期用データの番号から、後続映像の先頭画面を
受信すべき時間に受信するであろうところの同期用デー
タの番号を後続映像配送タイミングとして求め、クライ
アント260はこの同期用データの番号を後続映像配送
サーバBに送出し、後続映像配送サーバBは、受信した
番号の同期用データの配送時間に後続映像をクライアン
ト260に送出し、クライアント260は先頭映像aの
最終画面を表示した後に、後続映像配送サーバBから配
送される後続映像データbiを表示するという方法を採
ることもできる。
【0017】
【作用】本発明に係る複数映像配送方法によれば、第1
サーバの第1映像及び第2サーバの第2映像の連続視聴
要求を送出したクライアントが、先行する第1映像の部
分データを順次受信し表示すると共に、受信した最終フ
レームに対応する第1映像の部分データの表示に先立っ
て、第2サーバに対して第2映像の映像情報を送信する
ように送信指令を発行することにより、映像Aの表示の
終了後、映像Bの表示を途切れることなくクライアント
上で連続表示することが可能になる。
【0018】また、後述する図1の場合、サーバ及びク
ライアントの時刻を一致させておき、先行映像配送の第
1サーバAが先行する第1映像aの配送終了時に後続映
像配送の第2サーバBに映像配送を指示した場合の先行
映像a及び後続映像bの表示の時間間隔を事前に求め
る。そして、この時間間隔に表示すべき後続映像bの先
頭からのデータ量を初期転送映像データ量として求め、
先頭映像配送サーバAの後続映像配送要求に先立ってク
ライアント160へと転送しておく。これにより、クラ
イアント160は先行映像aの表示終了時に、事前に受
信済みの後続映像bの先頭の初期転送映像を途切れなく
表示することが可能となる。更に、クライアント160
が後続映像bの初期転送映像データの表示を終了した時
点には、先頭映像配送サーバAが発行した後続映像配送
要求により後続映像配送サーバBが起動され、クライア
ント160は後続映像bの残りの映像データを受信済み
である。従って、クライアント160は途切れることな
く後続映像bを表示することが可能である。
【0019】さらに、後述する図2の場合、先行映像配
送サーバAの映像配送と並行して、後続映像配送サーバ
Bは複数の順次番号付けされた同期データS_biを、
映像配送時の映像データaiの配送間隔と同一の時間間
隔で順次クライアント260に送出する。映像a,bの
連続視聴要求を送出したクライアント260では、先行
映像配送サーバAからの先行映像データと、後続映像配
送サーバBからの同期データを並行して受信する。クラ
イアント260は先行映像データの受信時に、その先行
映像データの受信の直前に後続映像配送サーバBから受
信した同期用データの番号を求める。この先行映像デー
タと同期データの対は、ほぼ同時にクライアント260
に到着したことを意味する。クライアント260は、先
行映像aの残りの映像上映時間を後続映像配送サーバB
の送出する同期データの転送間隔で割ることにより、先
行映像aの残りの上映時間に配送される同期データの数
を求める。この同期データの数を前述の先行映像データ
と同期データの対の情報のうちの同期データの番号に加
えることで、後続映像bの先頭画面を送信すべき時間に
送信するであろうところの同期データの番号を得ること
ができる。クライアント260はこの同期データの番号
を後続映像配送サーバBに送出し、後続映像配送サーバ
Bは、受信した番号の同期データの配送時間に後続映像
bをクライアント260に送出する。このようにするこ
とにより、クライアント260は先頭映像aの最終画面
を表示した時点で、後続映像配送サーバBから配送され
る後続映像データbiを受信しているため、途切れなく
後続映像bを表示することが可能となる。
【0020】
【実施例】次に、本発明に係る複数映像配送方法の実施
例につき、添付図面を参照しながら以下詳細に説明す
る。 <実施例1>図1は、本発明に係る複数映像配送方法の
一実施例を示す映像配送システムの構成図である。図1
において参照符号150は通信ネットワークを示し、こ
の通信ネットワーク150を介して結合されたサーバ
A、サーバB、およびクライアント160から本実施例
の映像配送システムは構成されている。
【0021】まず、システム構成の詳細説明に移る前
に、本システムでの処理内容について説明する。ユーザ
はクライアント160上の映像送信要求プログラム17
7を起動して、サーバAに格納されている映像aとサー
バBに格納されている映像bを順次視聴するよう要求す
る。この場合、映像aの終了から映像bの開始までの時
間的間隔はゼロであることが要求されるものとする。ま
た、サーバA,Bに格納されている映像a,bの各デー
タはデータ圧縮処理が行われており、クライアント16
0で受信された各映像データa,bは伸長処理を行って
から再生が行われるものとする。
【0022】サーバAは、主記憶101と中央処理装置
(CPU)103とネットワークインタフェースアダプ
タ(NIA)104とI/Oコントローラ(IOC)1
05、これらを接続するバス102から構成される。I
OC105にはディスク装置106が接続され、ディス
ク装置106は映像aのデータを格納している。主記憶
101上には、クライアント管理プログラム110と映
像配送制御プログラム111と映像読みだし制御プログ
ラム112が格納されている。これらのプログラム11
0〜112の内容は後述する。さらに、クライアントへ
の送信データを保持する送信バッファ領域113と、オ
ペレーティングシステム118が主記憶101上に格納
されている。サーバAはCPU103で動作するオペレ
ーティングシステム118により管理されている。ディ
スク装置106上の映像aのデータは、オペレーティン
グシステム118により、IOC105を介して主記憶
101に読みだされる。送信バッファ領域113の映像
aのデータはオペレーティングシステム118によりN
IA104を介してネットワーク150へと送出され、
配送要求のあったクライアント160へと配送される。
【0023】サーバBは、主記憶121と中央処理装置
(CPU)123とネットワークインタフェースアダプ
タ(NIA)124とI/Oコントローラ(IOC)1
25、これらを接続するバス122から構成される。I
OC125にはディスク装置126が接続され、ディス
ク装置126は映像bのデータを格納している。主記憶
121上には、クライアント管理プログラム130と映
像配送制御プログラム131と映像読みだし制御プログ
ラム132が格納されている。これらのプログラム13
0〜132の内容は後述する。さらに、クライアントへ
の送信データを保持する送信バッファ領域136と、オ
ペレーティングシステム142が主記憶121上に格納
されている。サーバBはCPU123で動作するオペレ
ーティングシステム142により管理されている。ディ
スク装置126上の映像bのデータは、オペレーティン
グシステム142により、IOC125を介して主記憶
121に読みだされる。送信バッファ領域136の映像
bのデータはオペレーティングシステム142によりN
IA124を介してネットワーク150へと送出され、
配送要求のあったクライアント160へと配送される。
【0024】クライアント160は、主記憶166と中
央処理装置(CPU)161とネットワークインタフェ
ースアダプタ(NIA)162とビデオデコーダ(DE
C)163、これらを接続するバス165から構成され
る。DEC163にはディスプレイ装置164が接続さ
れ、受信映像を表示する。主記憶166上には、映像送
信要求プログラム177と映像受信プログラム178,
179が格納されている。これらのプログラム177〜
179の内容は後述する。さらに、サーバからの受信デ
ータを保持する受信バッファ領域176と、オペレーテ
ィングシステム180が格納されている。クライアント
160はCPU161で動作するオペレーティングシス
テム180により管理されている。受信バッファ領域1
76の映像a,bの各データは、オペレーティングシス
テム180によりDEC163を介して伸長処理が行わ
れた後、ディスプレイ164へと送出され、ディスプレ
イ164上に表示される。
【0025】以上でシステム構成の概要説明を終える。
なお、本実施例では、2つのサーバA,B及びクライア
ント160で内部の時計の時刻は一致しているものとす
る。次に、図3のタイムチャートを適宜参照しながら図
5〜図9にフローチャートで示したプログラムの内容を
説明する。図3のタイムチャートは横軸が時間を示し、
縦軸が処理内容を示す。なお、横軸の時間は、例えば転
送単位分の圧縮された映像データを送る時間を1単位時
間として表したものであり、一例として1単位時間で受
信したクライアントにおける映像データを表示する映像
表示時間が、1単位時間を要する場合を示している。例
えば、転送単位分の映像データとして1フレーム分の映
像データが圧縮されてサーバから送られて来る場合、ク
ライアントでは伸長処理を行って1単位時間で1フレー
ムを再生表示することになる。また、このような、動画
像データを圧縮/伸長する技術としては、周知のMPE
G(Moving Picture Image Coding Experts Group)規格
を好適に用いることができる。
【0026】まず、クライアント160は図5に示す映
像送信要求プログラム177を起動する。ステップ50
1では、先行する映像配送の要求対象であるサーバ名称
Aと映像名称aをユーザより入力する。ステップ502
では、後続の映像配送の要求対象であるサーバ名称Bと
映像名称bをユーザより入力する。
【0027】視聴映像が確定したので、ステップ503
では映像aの受信プログラム178を起動して映像受信
に備える。映像受信プログラム178の内容は後述す
る。ステップ504では、ステップ501での入力値に
従い、サーバAに映像aの送信要求を送出する。この
時、映像aは映像bに先行して配送を要求する映像であ
るため、送信開始条件として即時に送信を開始する旨を
指定する。映像配送要求を受け付けるサーバA上のクラ
イアント管理プログラム110の動作は後述するが、こ
のプログラム起動の結果として図3に示すように、映像
aの各映像データを時間的に連続する所定の大きさ(本
実施例では、一例として所定の大きさを1フレーム分の
大きさとしている)に分割された部分データ群であるa
0〜a3(以下、単に映像データと称する)が開始時刻
=0から時間間隔=1でクライアント160へ送信され
る。
【0028】ステップ505では、映像bの受信プログ
ラム179を起動して映像受信に備える。ステップ50
6では、ステップ502での入力値に従い、サーバBに
映像bの送信要求を送出する。映像bは映像aの表示終
了後に表示を開始する後続の映像であることから、送信
開始条件として映像aの表示終了後に送信を開始する旨
を指定する。さらに、映像配送の開始時間を計算可能と
する目的で、映像aの上映時間(図3の例では4単位時
間)をパラメータとして付加する。なお映像aの上映時
間は、図示しないプログラムによりクライアント160
からサーバAに上映時間の検索要求がなされ、その結果
としてクライアント160が保持しているものとする。
【0029】映像配送要求を受け付けるサーバB上のク
ライアント管理プログラム130の動作は後述するが、
この結果として図3の時刻0及び時刻4〜7に示すよう
に映像bの先頭5フレーム分の映像データb0〜b4が
初期配送データとしてクライアント160へと送信さ
れ、それぞれネットワーク転送時間を要して時刻3及び
時刻6〜9でクライアント160に受信される(図3の
斜線部分)。クライアント160では映像bの受信プロ
グラムが起動されており、初期転送データは受信バッフ
ァ領域176上にバッファリング、すなわち記憶保持さ
れる。
【0030】ステップ507では映像aの最終フレーム
の検出判定がなされる。最終フレームを受信するまでは
待ち状態となり、この間に映像受信プログラム178は
サーバAから送信される映像aのフレームの受信とディ
スプレイ164への表示を実行する。最終フレームの受
信を検出するとステップ508が起動され、再度サーバ
Bに映像送信要求が送出される。この要求に従って、サ
ーバB上のクライアント管理プログラム130は映像b
の残りの映像データをクライアント160に送出する。
クライアント160ではステップ509において映像b
の最終フレームが検出されるまで、映像bのデータが受
信されてディスプレイ164へと表示される。最終フレ
ーム受信時にはステップ510が実行されて処理が終了
する。
【0031】映像受信プログラムの内容を図6にフロー
チャートで示す。映像受信プログラムは受信映像対応に
起動され、映像aにはプログラム178が、映像bには
プログラム179が対応する。以下ではまず映像aの場
合について説明する。
【0032】ステップ601では受信バッファ領域17
6が検索され、未表示の受信データが存在するかチェッ
クされる。図3に示すように、クライアント160が時
刻2で映像aの映像データa0を受信すると、ステップ
602が実行されて、先行する映像の受信が実行中かを
調べる。映像aに先行する映像受信は存在しないため、
ステップ604が選択される。受信データがバッファリ
ングされていないので、ステップ607が選択されて受
信映像データa0を伸長処理したデータすなわち映像フ
レームV_a0がディスプレイ164上に表示される。
次にステップ608が実行されて、受信した映像フレー
ムが最終フレームであるかをチェックする。最終フレー
ムでなければステップ601に戻って、次の映像フレー
ムのデータ受信に備える。最終フレームを受信した場合
には、ステップ609によりバッファリングされた受信
映像データを表示した後、ステップ610が実行されて
映像送信要求プログラム178にその旨を通知して、ス
テップ611で終了する。
【0033】受信映像がbの場合について説明する。図
3に示すように、サーバBが送信した映像データb0〜
b4はクライアント160の受信バッファ領域176で
一旦バッファリングされる。例えば、映像データb0は
時刻3に受信されるが、時刻4〜6の間は受信バッファ
領域176にバッファリングされて時刻7にバス165
を介してDEC163へと転送され、伸長処理が行われ
て映像フレームV_b0がクライアント上のディスプレ
イ164に表示される。このバッファリングは、後述す
るサーバBのクライアント管理プログラム130が、ネ
ットワーク150上の映像データの最大転送遅延時間を
見積もるため、映像データb0を時刻0に送出したこと
により生じる。また、データb1〜b4について、時刻
7〜10でバッファリングがなされる。これは、映像デ
ータb0の転送時間が2単位時間であったことから、ネ
ットワーク上の映像データの最大転送遅延時間を2単位
時間と見積もって映像配送を開始したが、実際の転送時
間が1単位時間であることに起因する。クライアント1
60が映像データb0を時刻3で受信している場合、ス
テップ602において先行映像aのデータ受信が終了し
ていないため、ステップ603が選択されて受信映像デ
ータb0はバッファリングされる。
【0034】受信映像データb1〜b4に関しては、映
像aの受信は時刻6で終了している。しかし各受信デー
タについて、受信バッファ領域176に1単位時間前に
受信した映像データがバッファリングデータとして存在
するため、これらのバッファリングデータの表示を優先
する必要がある。即ち、時刻6にクライアント160が
受信した映像データb1を例に取れば、ステップ604
では時刻3で受信した映像データb0がバッファリング
されているためにステップ605を選択する。ステップ
605では、バッファリングされた映像データを1フレ
ーム分(ここでは映像b0)だけバス165を介してD
EC163に転送し、時刻7では映像フレームV_b0
がディスプレイ164に表示される。以下、同様にして
時刻8,9,10で映像フレームV_b1,V_b2,
V_b3がそれぞれ表示される。
【0035】時刻10では、映像データの受信がないた
め、ステップ601においてステップ612が選択さ
れ、受信バッファ領域176に映像データが存在するか
をチェックする。この場合は、時刻9で受信した映像デ
ータb4が存在するので、ステップ613で映像データ
b4がバス165を介してDEC163に転送されて、
時刻11では、映像フレームV_b4がディスプレイ1
64に表示される。以上で図6にフローチャートで示し
た映像受信プログラムの説明を終える。
【0036】次にサーバA,B上のプログラムの説明に
移る。最初に、図7に示すクライアント管理プログラム
110のフローチャートについて説明する。サーバA上
のクライアント管理プログラム110は、ステップ70
1を実行してクライアント160が図5のステップ50
4で発行する映像送信要求を受信する。ステップ702
では、受信したクライアント名称と映像名称を図示しな
い主記憶上の領域に格納し、配送に備える。ステップ7
03では送信開始条件をチェックする。前述したステッ
プ504で映像aの即時送信が要求されているため、ス
テップ710が選択されて図8にフローチャートで示す
映像配送制御プログラム111が起動され、ステップ7
11で処理が終了する。
【0037】ここで、図8に示した映像配送制御プログ
ラム111のフローチャートを説明する。ステップ80
1では、映像データを送出する時間間隔を設定する。こ
の時間間隔は映像データを格納するディスク装置の読み
だしスループットや、ネットワークの転送スループッ
ト、サーバあるいはクライアント上のバッファ領域のサ
イズに従い適切な値を設定するが、本発明の対象とする
課題ではないため説明は省略する。図3に示す例では、
一例として映像データを送出する時間間隔を1単位時間
に設定している。
【0038】ステップ802では、映像名称aのファイ
ルをオープンする。次のステップ803では、オープン
時のファイルポインタをパラメータにとり、図9にフロ
ーチャートで示す映像読みだし制御プログラム112を
起動する。ここで、図9の映像読みだし制御プログラム
112の説明に移る。ステップ901では、映像ファイ
ルaのファイルポインタを用いてディスクリード命令を
発行する。ステップ902では、ディスク装置106よ
り読みだした各フレームV_ai(この場合i=0〜
3)に対応する圧縮処理された映像データa0〜a3を
サーバAの送信バッファ領域113に格納して、ステッ
プ903で映像読みだし制御プログラム112を終了す
る。
【0039】図8の説明に戻る。ステップ804では、
送信バッファ領域113にディスク装置106から読み
だした1フレーム分の映像データが格納されたかをチェ
ックする。前述の映像読みだし制御プログラム112に
より1フレーム分の映像データの格納がなされると、ス
テップ805が選択されてクライアントに映像データが
1フレーム分送出される。ステップ806では、映像a
の最終フレーム(本実施例の場合V_a3)に対応する
映像データ(a3)を送出したかをチェックする。ステ
ップ804〜806が最終フレームに対応する映像デー
タの送出まで繰返し実行され、ステップ807で映像a
の配送を終了する。尚、バッファ領域113に格納する
映像データは1フレーム分に限定するものではなく、複
数フレーム分であっても良い。その場合、バッファ領域
の容量をその分大きくする必要がある。以上でサーバA
が実行するクライアント管理プログラム110による映
像aの配送処理についての説明を終える。
【0040】次に、サーバBが実行するクライアント管
理プログラム130を図7のフローチャートに従い説明
する。尚、以下ではサーバAとの相違点に絞って説明す
る。ステップ701,702は、映像名称がaからbに
変化するだけである。ステップ703では、前述した図
5のステップ506においてクライアント160の映像
配送要求時に先行映像aの終了後に映像bの配送を開始
する旨が指定されているため、ステップ704を選択す
る。
【0041】ステップ704ではサーバBとクライアン
ト160間の映像データ転送時の転送遅延時間の最大値
TDmaxを求める。転送遅延時間は、以下の手順で求め
る。まずサーバBは、映像bの先頭のフレームからの映
像データを所定の個数だけディスク装置126から読み
だし、測定データとする。図3の例では、映像データb
0を測定データとして用いる。測定データの個数を多く
とる方が測定データの精度が向上する。測定データとす
る映像データ内にはデータ送出時のサーバBの時計の時
間値を格納しておく。クライアント160では測定デー
タ受信時にクライアント内の時計を参照して、この値と
測定データ内のサーバBの送出時間値との差分からネッ
トワーク150を介した転送遅延時間を求める。この測
定は可能であれば複数の測定データについて行ない、そ
の最大値をTDmaxとする。図3に示した例では測定デ
ータとして映像データb0を用いており、TDmax=2
単位時間である。測定データの映像データ部分は、受信
バッファ領域176内に格納しておき、表示に備える。
【0042】ステップ705では、サーバA,B間のネ
ットワーク150を介した配送要求指示の最大転送時間
TCmax(図3の例では図示していないが、1単位時間
とする)を測定データを用いて求める。
【0043】ステップ706では、映像データの1フレ
ームあたりの表示時間Tvを求める。図3の例では、ネ
ットワーク150へ転送する映像データ量を1フレーム
としており、Tv=1単位時間である。尚、本実施例で
はサーバ映像送信処理時間TSを1単位時間、クライア
ント映像受信処理時間TRを1単位時間とする。ステッ
プ707では、映像bの初期転送フレーム数Finitを次
式に従って求める。
【0044】
【数2】 Finit=(TCmax+TDmax+TS+TR)/Tv …(2) 式(2)における分子は、サーバAによる映像bの起動
要求送出から、クライアント160の映像b表示までの
時間を示している。即ち、映像bの先頭からフレーム数
がFinitに相当する分の映像データbiを予めクライア
ント160に送出しておき、映像aの終了後にこの初期
転送データを表示すれば映像の途切れがない。初期転送
データの表示が終了する時点ではサーバAによって起動
されたサーバBからの残りのフレームの映像データがク
ライアント160に到着しているので、これを表示すれ
ば良い。図3の例では初期転送フレーム数Finit=5で
あり、5フレーム分の映像データb0〜b4を初期転送
データとしてクライアント160に転送しておく。サー
バBの映像データ転送のタイミングは、映像aの表示終
了時刻7から、映像データの最大転送時間TDmax(=
2単位時間)とサーバ映像送信処理時間TS(=1単位
時間)とクライアント映像受信処理時間TR(=1単位
時間)の合計を引くことで、時刻3に送出を開始すれば
良い。ただし、初期転送フレーム数Finitにはステップ
704で映像データの転送遅延時間測定に用いた測定用
データの個数が含まれていることに注意する。図3の例
では、測定用の映像データb0を重複して送信しないよ
うに、初期転送フレーム数Finit=5から測定用の映像
データ数=1を引いた4個分の映像データb1〜b4を
送信する。尚、映像データb1の送出時間についても、
測定データb0が時刻0に送出済みであるので、前述の
時刻3に1単位時間を加えた時刻4とすればよい。
【0045】図3に示した例では、映像の最大転送遅延
時間を2単位時間として計算を行ない、初期転送フレー
ム数Finitを算出している。しかし、実際の転送遅延時
間が1単位時間である場合には、図3に示すように斜線
部分の各映像データがそれぞれの映像表示開始より1単
位時間早めに受信完了している。ネットワークの転送遅
延時間が2単位時間となり、斜線部分の時間が1単位時
間遅くなった場合にも、時刻7での映像a,bの表示が
連続し、時刻11で初期転送データの最後の映像フレー
ムV_b4の表示と残りの映像データに対応する映像フ
レームV_b5の表示とが途切れないことは明らかであ
る。このように本実施例によれば、後続の映像データの
先頭部分を事前に送出することにより、クライアントで
の映像表示の途切れが生じない。また、後続の映像デー
タの先頭部分を転送遅延時間測定用のデータとして、ク
ライアントに送出し、バッファリングすると共に、この
バッファリングしたデータを後続映像切り替え直後の映
像データとしても用いているため、新たな測定用データ
が不要であり、ネットワークの通信量を減らすことがで
きる利点もある。
【0046】<実施例2>次に、本発明に係る複数映像
配送方法の別の実施例について説明する。図2は、本実
施例の複数映像配送方法を適用する映像配送システムの
構成図である。本実施例の映像配送システムは、通信ネ
ットワーク250を介して結合されたサーバA、サーバ
B、およびクライアント260から構成されている。
【0047】まず、システム構成の詳細説明に移る前
に、本システムでの処理内容について説明する。ユーザ
はクライアント260上の映像送信要求プログラム27
7を起動して、サーバAに格納されている映像aとサー
バBに格納されている映像bを順次視聴するよう要求す
る。この場合、映像aの終了から映像bの開始までの時
間的間隔はゼロであることが要求されるものとする。ま
た、サーバA,Bに格納されている映像a,bの各デー
タはデータ圧縮処理が行われており、クライアント26
0で受信された映像a,bの各データは伸長処理を行っ
てから再生表示が行われるものとする。なお、映像a,
bの各データは時間的に連続する所定の大きさ(本実施
例では、一例として所定の大きさを1フレーム分の大き
さとしている)の部分データ群a0,a1……,b0,
b1……(以下、各々単に映像データと称する)に分割
されている。
【0048】サーバAは、主記憶201と中央処理装置
(CPU)203とネットワークインタフェースアダプ
タ(NIA)204とI/Oコントローラ(IOC)2
05、これらを接続するバス202から構成される。I
OC205にはディスク装置206が接続され、ディス
ク装置206は映像aのデータを格納している。主記憶
201上には、クライアント管理プログラム210と映
像配送制御プログラム211と映像読みだし制御プログ
ラム212が格納されている。これらの映像配送制御プ
ログラム211と映像読みだし制御プログラム212
は、前述した実施例1における映像配送制御プログラム
111と映像読みだし制御プログラム112と同様であ
るので、その詳細な説明は省略する。クライアント管理
プログラム210の内容は後述する。さらに、クライア
ントへの送信データを保持する送信バッファ領域213
と、オペレーティングシステム218が主記憶201上
に格納されている。サーバAはCPU203で動作する
オペレーティングシステム218により管理されてい
る。ディスク装置206上の映像aのデータは、オペレ
ーティングシステム218により、IOC205を介し
て主記憶201に読みだされる。送信バッファ領域21
3の映像aのデータは、オペレーティングシステム21
8によりNIA204を介してネットワーク250へと
送出され、クライアント260へと配送される。
【0049】サーバBは、主記憶221と中央処理装置
(CPU)223とネットワークインタフェースアダプ
タ(NIA)224とI/Oコントローラ(IOC)2
25、これらを接続するバス222から構成される。I
OC225にはディスク装置226が接続され、ディス
ク装置226は映像bのデータを格納している。主記憶
221上には、クライアント管理プログラム230と映
像配送制御プログラム231と映像読みだし制御プログ
ラム232と同期データ配送制御プログラム233が格
納されている。映像配送制御プログラム231と映像読
みだし制御プログラム232は、前述した実施例1の映
像配送制御プログラム131と映像読みだし制御プログ
ラム132と同様であるので、その詳細な説明は省略す
る。クライアント管理プログラム230と同期データ配
送制御プログラム233の内容は後述する。さらに、ク
ライアントへの送信データを保持する送信バッファ領域
236と、オペレーティングシステム242が主記憶2
21上に格納されている。サーバBは、CPU223で
動作するオペレーティングシステム242により管理さ
れている。ディスク装置226上の映像bのデータは、
オペレーティングシステム242により、IOC225
を介して主記憶221に読みだされる。送信バッファ領
域236の映像データbi(図2ではi=0〜3)と同
期データS_bi(図2ではi=0〜3)は、オペレー
ティングシステム242によりNIA224を介してネ
ットワーク250へと送出され、配送要求のあったクラ
イアント260へと配送される。
【0050】クライアント260は、主記憶266と中
央処理装置(CPU)261とネットワークインタフェ
ースアダプタ(NIA)262とビデオデコーダ(DE
C)263、これらを接続するバス265から構成され
る。DEC263にはディスプレイ装置264が接続さ
れ、受信映像を表示する。主記憶266上には、映像送
信要求プログラム277と映像受信プログラム278,
279、および同期フレーム情報検出プログラム280
が格納されている。これらのプログラム278〜280
の内容は後述する。さらに、サーバからの受信データを
保持する受信バッファ領域276と、オペレーティング
システム281が主記憶266上に格納されている。ク
ライアント260はCPU261で動作するオペレーテ
ィングシステム281により管理されている。受信バッ
ファ領域276の映像a,bの各データは、オペレーテ
ィングシステム281によりDEC263を介して伸長
処理が行われた後、ディスプレイ264へと送出され、
デイスプレイ264上に表示される。
【0051】以上でシステム構成の概要説明を終える。
なお、本実施例では、前述した実施例1の場合と異な
り、2つのサーバA,B及びクライアント260で内部
の時計の時刻は一致する必要がない。次に、図4のタイ
ムチャートを適宜参照しながら図10〜図14にフロー
チャートで示したプログラムの内容を説明する。図4の
タイムチャートは横軸が時間を示し、縦軸が処理内容を
示す。なお、横軸の時間は、例えば転送単位分の圧縮さ
れた映像データを送る時間を1単位時間として表したも
のであり、一例として1単位時間で受信したクライアン
トにおける映像データを表示する映像表示時間が、1単
位時間を要する場合を示している。例えば、転送単位分
の映像データとして1フレーム分の映像データが圧縮さ
れてサーバから送られて来る場合、クライアントでは伸
長処理を行って1単位時間で1フレームを再生表示する
ことになる。また、このような動画像データの圧縮/伸
長技術としては、周知のMPEG規格を好適に使用する
ことができる。
【0052】まず、クライアント260は図10に示す
映像送信要求プログラム277を起動する。ステップ1
001では、先行する映像配送の要求対象であるサーバ
名称Aと映像名称aをユーザより入力する。ステップ1
002では、後続の映像配送の要求対象であるサーバ名
称Bと映像名称bをユーザより入力する。
【0053】視聴映像が確定したので、ステップ100
3では映像aの受信プログラム278を起動して映像受
信に備える。映像受信プログラム278の内容は後述す
る。ステップ1004では、ステップ1001での入力
値に従い、サーバAに映像aの送信要求を送出する。こ
の時、映像aは映像bに先行して配送を要求する映像で
あるため、送信開始条件として即時に送信を開始する旨
を指定する。映像配送要求を受け付けるサーバA上のク
ライアント管理プログラム210の動作は後述するが、
このプログラム起動の結果として図4に示すように、映
像aの各映像データa0〜a3が開始時刻=0から時間
間隔=1でクライアント260へ送信される。
【0054】ステップ1005では、同期フレーム情報
検出プログラム280を起動して同期フレーム情報の受
信検出に備える。同期フレーム情報検出プログラム28
0の内容は後述する。ステップ1006では、サーバB
に同期データの送信要求を送出する。送信開始条件は、
映像Aと同様に即時開始する旨を指定する。本要求によ
り、サーバB上の同期データ配送制御プログラム233
が起動する。同期データ配送制御プログラム233の内
容は後述する。
【0055】ステップ1007では、映像bの受信プロ
グラム279を起動して映像受信に備える。ステップ1
008では、ステップ1002での入力値に従い、サー
バBに映像bの送信要求を送出する。映像bは映像aの
表示終了後に表示を開始する後続の映像であることか
ら、送信開始条件としてクライアント管理プログラム2
30の中の配送時間検出処理234の処理結果である配
送指示により送信を開始する旨を指定する。
【0056】なお映像aの上映時間は、図示しないプロ
グラムによりクライアント260からサーバAに上映時
間の検索要求がなされ、その結果としてクライアント2
60が保持しているものとする。映像配送要求を受け付
けるサーバB上のクライアント管理プログラム230の
動作は後述する。
【0057】ステップ1009では、映像aの最終フレ
ームに対応する映像データの検出判定がなされる。最終
フレームの映像データを受信するまでは待ち状態とな
り、この間に映像受信プログラム278はサーバAから
送信される映像aの映像データの受信とディスプレイ2
64への表示を実行する。最終フレームに対応する映像
データの表示を検出するとステップ1010が起動さ
れ、映像bの最終フレームに対応する映像データの表示
が検出されるまで、映像bが受信されてディスプレイ2
64へと表示される。最終フレームの映像データ受信時
にはステップ1011が実行されて処理が終了する。
【0058】図11に、映像受信プログラム278の内
容をフローチャートで示す。映像受信プログラム278
は受信映像対応に起動され、映像aにはプログラム27
8が、映像bにはプログラム279が対応する。以下で
は、まず映像aの場合について説明する。
【0059】ステップ1101では受信バッファ領域2
76が検索され、未表示の受信映像データai(図4の
場合、i=0〜3)が存在するかチェックされる。図4
に示すように、時刻2でネットワーク250を介して映
像データa0を受信すると、ステップ1102が実行さ
れて、クライアント260の時計(TOD:TimeO
f Day clock)の時刻T_a0が求められ
る。時刻T_a0はクライアント260上の受信バッフ
ァ領域276の受信時刻格納領域273に格納される。
図4に示した例で言えば、映像データa0では時刻T_
a0=t2が格納値となる。映像データa1〜a3につ
いても同様に受信が行われる。
【0060】ステップ1103では、受信映像データa
0をDEC263にバス265を介して転送し、伸長処
理した映像フレームV_a0がディスプレイ264上に
表示される。次に、ステップ1104が実行されて、受
信した映像データが最終フレームに対応する映像データ
であるかをチェックする。最終フレームでなければステ
ップ1101に戻って、次の映像データの受信に備え
る。最終フレームに対応する映像データを受信した場合
には、ステップ1105が実行されて映像送信要求プロ
グラム277にその旨を通知して、ステップ1106で
終了する。受信映像がbの場合についても同様の動作で
あり、説明は省略する。
【0061】ここで、サーバB上の同期データ配送制御
プログラム233について、図14を用いて説明する。
この制御プログラム233は、上述のようにクライアン
ト260により起動され、映像aと並行する形で同期デ
ータをクライアント260に送出する。まずステップ1
401が実行され、同期データのフレーム送信の時間間
隔を、映像データの送信間隔と同一値にセットする。ス
テップ1402では、同期データのフレーム番号を初期
値0に設定する。ステップ1403では、クライアント
260に同期データS_bi(i=0)を送出する。図
4に示した例では、時刻0にサーバBより、同期データ
S_b0が送信されている。同期データS_b0は時刻
2にクライアント260に受信され、時刻3で同期デー
タS_b0の同期情報検出をしている。後述する同期フ
レーム情報検出プログラム280により、受信時刻とし
て時刻t2を付加される。ステップ1404では、同期
データのフレーム番号を1だけインクリメントする。ス
テップ1405では、サーバBの後述するクライアント
管理プログラム230の同期データ配送終了指示を受信
したかをチェックする。終了指示がなければステップ1
403に戻り、後続のフレームに対応する同期データを
送信する。終了指示があればステップ1406が選択さ
れてプログラムは終了する。図4の例では、S_bi
(i=0〜1)の2つの同期データが送信されており、
後述するクライアント260での同期情報検出時刻は各
々時刻t2,t3である。
【0062】次に、本実施例の特徴部分である図12に
示すクライアント260上の同期フレーム情報検出プロ
グラム280を説明する。ステップ1201では同期デ
ータS_biの受信回数を設定する。これは、複数の同
期データにより同期タイミングを測定することで、同期
時間のずれを最少化するためである。ステップ1202
では、同期データS_biの受信を待つ。同期データが
受信されるとステップ1203が実行され、受信された
同期データS_bjの受信時刻がクライアント内の時計
(TOD:Time Of Day clock)から
求められ、受信時刻格納領域にセットされる。例えば図
4の例で言えば、2つの同期データS_bj(j=0〜
1)が受信検出され、受信時刻T_bjは各々時刻t
2,t3がセットされている。尚、上記文字iは送信
側、jは受信側を表している。
【0063】ステップ1204では、同期データS_b
jの受信時刻T_bjの直後に受信された映像データa
jの伸長処理したフレームV_ajのフレーム番号を求
める。図4に示した例では、同期データS_b0の受信
時刻は時刻t2であるから、映像データa0のフレーム
V_a0が一致する受信時刻である。同様に同期データ
S_b1と同時に受信されているのは映像データのフレ
ームV_a1である。ステップ1205では、以上の同
期データの番号と映像データのフレーム番号の対が同期
フレーム情報としてサーバBに送出される。ステップ1
206では、同期データの受信回数Nが所定の回数に達
したか否かがチェックされ、ステップ1207でプログ
ラムが終了する。このように同期フレーム情報検出プロ
グラム280では、異なるサーバから各々が定期的に送
信されたデータがクライアントで一致する場合のフレー
ム番号の対を検出する。後述するサーバB上のクライア
ント管理プログラム230は、このフレーム番号対の情
報を用いて、映像bの配送タイミングを決定することが
できる。
【0064】次にサーバA,B上のプログラムの説明に
移る。最初に、図13にフローチャートで示すクライア
ント管理プログラム210について説明する。サーバA
上のクライアント管理プログラム210は、ステップ1
301を実行してクライアント260が図10のステッ
プ1004で発行する映像送信要求を受信する。ステッ
プ1302では、受信したクライアント名称と映像名称
を図示しない主記憶上の領域に格納し、映像配送に備え
る。ステップ1303では、送信開始条件をチェックす
る。ステップ1004では映像aの即時送信が要求され
ているため、ステップ1306が選択されて図8に示し
た実施例1と同様の映像配送制御プログラム211が起
動され、ステップ1307で処理が終了する。ここで、
映像配送制御プログラム211は実施例1で図8を用い
て既に説明した内容と同じであるので、説明を省略す
る。
【0065】次に、サーバBが実行するクライアント管
理プログラム230を図13に従い説明する。以下で
は、サーバAとの相違点に絞って説明する。ステップ1
301,1302では、映像名称がaからbに変化する
だけである。ステップ1303では、クライアント26
0の映像配送要求時における配送時間検出処理結果に従
って既に図10のステップ1008で映像bの配送を開
始する旨が指定されているため、ステップ134を選択
する。
【0066】ステップ134では、映像aのデータの最
終フレーム(図4の例ではV_a3)のフレーム番号
と、同期フレーム情報格納領域の値(V_aj,S_b
k)(図4の例では(V_a0,S_b0))とから、
下記の式に従って映像bの送信開始時間に一致する送信
時間を有する同期データS_bmを求める。
【0067】
【数3】 m=(i+1)−j+k=(3+1)−0+0=4 …(3) 即ち図4の例では、映像aの最終フレーム表示終了時刻
が時刻7であり、映像bの表示開始時刻は時刻7でなけ
ればならない。受信検出時刻が時刻7の同期データS_
bm=S_b4であるから、同期データS_b4の送信
時刻である時刻t4に映像bの先頭フレームV_b0に
対応する映像データb0をネットワークに送出すれば良
いことが分かる。
【0068】ステップ1304では同期データ配送制御
プログラム233を停止し、ステップ1306では同期
データS_bm(図4の例ではS_b4)の送出時刻で
ある時刻までウェイトする。最後にステップ1306で
映像bの配送制御プログラム231が起動され、ステッ
プ1307でプログラムが終了する。
【0069】従って、図4に示すように、本実施例によ
れば、時刻7での映像a,bの表示が連続することは明
らかである。また本実施例によれば、前述した実施例1
で必要とされたサーバ及びクライアント間での時計の一
致が不要であること、さらにサーバBは映像bの開始部
分のフレームの映像データを事前にクライアントに送出
する必要がなく、クライアントは映像bの受信バッファ
領域が不要であることがわかる。
【0070】以上、本発明の好適な実施例について説明
したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、例
えば、実施例2では、後続する映像bの送出時間の決定
を、配送要求をしたクライアント260からの情報をも
とにサーバBがクライアント管理プログラム230で行
なっていたが、この送出時間の決定はクライアント26
0上のプログラムで行なっても良く、本発明の精神を逸
脱しない範囲内において種々の設計変更をなし得ること
は勿論である。
【0071】
【発明の効果】前述した実施例から明らかなように、本
発明によれば、各々が独立した映像を格納する複数のサ
ーバと、これら複数の映像をアクセスするクライアント
からなる映像配送システムにおいて、クライアントが各
々別個のサーバA,Bに格納されている独立した2つの
映像a,bを連続して視聴する場合に、クライアントは
映像aの視聴終了後に、途切れなく映像bの視聴を開始
することが最小の通信コストで可能となる。更に本発明
の望ましい形態では、異なる映像の同期に際してもサー
バクライアント間の時計を一致させる必要がない。その
場合、クライアント上の受信バッファ領域を最小化する
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る複数映像配送方法の一実施例を適
用する映像配送システムの構成図である。
【図2】本発明に係る複数映像配送方法の別の実施例を
適用する映像配送システムの構成図である。
【図3】図1の映像配送システムの構成において異なる
サーバ上の異なる映像を連続して表示可能なことを説明
するための映像転送のタイムチャート図である。
【図4】図2の映像配送システムの構成において異なる
サーバ上の異なる映像を連続して表示可能なことを説明
するための映像転送のタイムチャート図である。
【図5】図1のクライアント内に格納される映像送信要
求プログラムの処理手順を示すフローチャート図であ
る。
【図6】図1のクライアント内に格納される映像受信プ
ログラムの処理手順を示すフローチャート図である。
【図7】図1のサーバ内に格納されるクライアント管理
プログラムの処理手順を示すフローチャート図である。
【図8】図1のサーバ内に格納される映像配送制御プロ
グラムの処理手順を示すフローチャート図である。
【図9】図1のサーバ内に格納される映像読みだし制御
プログラムの処理手順を示すフローチャート図である。
【図10】図2のクライアント内に格納される映像送信
要求プログラムの処理手順を示すフローチャート図であ
る。
【図11】図2のクライアント内に格納される映像受信
プログラムの処理手順を示すフローチャート図である。
【図12】図2のクライアント内に格納される同期フレ
ーム情報検出プログラムの処理手順を示すフローチャー
ト図である。
【図13】図2のサーバ内に格納されるクライアント管
理プログラムの処理手順を示すフローチャート図であ
る。
【図14】図2のサーバ内に格納される同期データ配送
制御プログラムの処理手順を示すフローチャート図であ
る。
【符号の説明】
101,121,201,221…主記憶、 102,122,202,222…バス、 106,126,206,226…ディスク装置、 110,130,210,230…クライアント管理プ
ログラム、 111,131,211,231…映像配送制御プログ
ラム、 112,132,212,232…映像読みだし制御プ
ログラム、 113,136,213,236…送信バッファ領域、 150,250…通信ネットワーク、 160,260…映像データを受信するクライアント、 176,276…受信バッファ領域、 177,277…映像送信要求プログラム、 178,179,278,279…映像受信プログラ
ム、 233…同期データ配送制御プログラム、 280…同期フレーム情報検出プログラム。
フロントページの続き (72)発明者 金 允起 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 佐藤 未来子 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 井川 勝 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 柴田 巧一 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】映像情報を格納した複数のサーバ計算機
    と、複数のクライアント計算機とが通信ネットワークを
    介して接続され、クライアント計算機の映像情報配送要
    求を受信したサーバ計算機が映像情報を時間的に連続す
    る所定の大きさの部分データ群に分割し、各部分データ
    を所定の時間間隔でネットワークへと順次送出し、ネッ
    トワークから部分データを受信したクライアント計算機
    が部分データに対応する映像を順次表示することで実時
    間の映像配送を実現するシステムにおいて、 前記クライアント計算機の1つが、前記複数のサーバ計
    算機群の内の第1のサーバ計算機に格納された第1映像
    の映像情報と第2のサーバ計算機に格納された第2映像
    の映像情報を連続的に視聴する要求を送出した場合に、
    前記連続視聴要求を送出したクライアント計算機は、要
    求した複数の映像の内で視聴の時間が先である第1映像
    の部分データを順次受信すると共に表示し、受信した最
    終フレームに対応する第1映像の部分データの表示に先
    だって、第2サーバ計算機に対して第2映像の映像情報
    を送信するように送信指令を発行することを特徴とする
    複数映像配送方法。
  2. 【請求項2】前記送信指令は、先行する第1映像の最終
    フレームに対応する部分データの表示よりも、第2サー
    バ計算機の応答遅れ時間だけ前に発行される請求項1記
    載の複数映像配送方法。
  3. 【請求項3】前記第2サーバ計算機の応答遅れ時間は、
    前記先行する第1映像の表示の終了を検出して前記後続
    の第2映像の部分データ群を配送する第2サーバ計算機
    に対して第2映像の先頭に位置する部分データの配送を
    要求し、該要求にしたがって前記第2映像の部分データ
    が前記連続視聴要求を送出したクライアント計算機に到
    達するまでの時間であって、 前記連続視聴要求を送出したクライアント計算機への先
    行する第1映像の部分データ群の転送と並行して後続の
    第2映像の部分データ群の内で時間的に先頭部分に位置
    する少なくとも1つの部分データを、前記連続視聴要求
    を送出したクライアント計算機へ送出し、該クライアン
    ト計算機は後続の第2映像の前記先頭部分に位置する部
    分データの配送時のネットワーク上での転送時間を求
    め、該転送時間から前記応答遅れ時間を求める請求項2
    記載の複数映像配送方法。
  4. 【請求項4】前記転送時間は、前記第1及び第2サーバ
    計算機と前記連続視聴要求を送出したクライアント計算
    機との時計を予め一致させておき、前記先行する第1サ
    ーバ計算機が第1映像の少なくとも1つの部分データの
    送出時に該部分データに送出時間を付加しておき、前記
    クライアント計算機が前記送出時間を付加した部分デー
    タを受信時に、該部分データの受信時間と前記送出時間
    との差分を求めることにより得る請求項3記載の複数映
    像配送方法。
  5. 【請求項5】前記後続の第2映像の先頭から、前記求め
    た応答遅れ時間に相当する時間までの部分データ群を、
    前記先行する第1映像の部分データ群の受信及び再生中
    に前記連続視聴要求を送出したクライアント計算機へ予
    め転送しておき、前記先行する第1映像の表示終了後
    に、前記転送済みの第2映像の先行部分データ群を順次
    再生表示する請求項3または請求項4に記載の複数映像
    配送方法。
  6. 【請求項6】前記送信指令の発行は、前記第2サーバ計
    算機の計時手段に従う所定の時刻情報でタイミングを指
    定する形で行われる請求項1記載の複数映像配送方法。
  7. 【請求項7】前記第2サーバ計算機の計時手段は、前記
    視聴要求を送出したクライアント計算機への第1サーバ
    計算機による第1映像の部分データ群の転送と並行し
    て、後続の前記第2映像の映像情報を保持する第2サー
    バ計算機が番号付けした複数の同期用データを所定の時
    間間隔で番号に従って前記視聴要求を送出したクライア
    ント計算機へ順次送出する手段であり、 前記タイミング指定は、前記連続視聴要求を送出したク
    ライアント計算機で先行する第1映像の部分データの受
    信時に、該受信時間の直前に受信した第2サーバ計算機
    からの同期用データを検出し、受信時間が隣接する第1
    映像の部分データと第2サーバ計算機の同期用データの
    対の情報から、前記先行する第1映像の最終フレームに
    対応する部分データと受信時間が一致する前記同期用デ
    ータの番号を求め、該番号の同期用データを送出すべき
    時刻情報を、第2映像の部分データ群の配送開始タイミ
    ングとして指定する請求項1記載の複数映像配送方法。
  8. 【請求項8】前記タイミング指定における、受信時刻が
    隣接する第1映像の部分データと第2サーバ計算機の同
    期用データの対の情報から、前記先行する第1映像の最
    終フレームに対応する部分データと受信時間が一致する
    前記同期用データの番号を求める処理を、前記連続視聴
    要求を送出したクライアント計算機が実行する請求項7
    記載の複数映像配送方法。
  9. 【請求項9】前記タイミング指定における、受信時刻が
    隣接する第1映像の部分データと第2サーバ計算機の同
    期用データの対の情報から、前記先行する第1映像の最
    終フレームに対応する部分データと受信時間が一致する
    前記同期用データの番号を求める処理を、前記後続の第
    2映像を配送する第2サーバ計算機が実行する請求項7
    記載の複数映像配送方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11328073A (ja) * 1998-02-23 1999-11-30 Internatl Business Mach Corp <Ibm> ブラウザおよびシュミレ―トさせる方法
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JP2007013705A (ja) * 2005-06-30 2007-01-18 Sony Corp 同時再生システム、情報処理装置、途中参加方法及び途中参加プログラム

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