JPH0969985A - 空間周波数制限装置およびそれを用いた撮像装置 - Google Patents

空間周波数制限装置およびそれを用いた撮像装置

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JPH0969985A
JPH0969985A JP7248376A JP24837695A JPH0969985A JP H0969985 A JPH0969985 A JP H0969985A JP 7248376 A JP7248376 A JP 7248376A JP 24837695 A JP24837695 A JP 24837695A JP H0969985 A JPH0969985 A JP H0969985A
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JP7248376A
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Nobuhiro Takeda
伸弘 竹田
Masato Ikeda
政人 池田
Taku Sasaki
卓 佐々木
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 比較的簡単な構成で、2次元の空間周波数制
限特性を有して、さらに空間周波数制限特性を変化させ
ることができる空間周波数特性可変装置及びそれを用い
た撮像装置を得ること。 【解決手段】 被写体の像を結像手段により撮像手段の
撮像面上に結像し、該撮像手段からの出力信号により該
被写体の画像情報を得る際、該撮像手段の露光期間中に
相対位置変化手段により該被写体像を該撮像面に対して
その上下左右の方向を保ったまま相対的に円回転又は楕
円回転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は空間周波数制限装置
およびそれを用いた撮像装置に関し、特に撮像素子を用
いた静止画および動画の撮像において、撮像素子による
空間的サンプリングを行う際に、被写体像の高周波成分
を制限する空間周波数制限装置およびそれを用いた撮像
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】固体撮像素子を用いる撮像装置では、固
体撮像素子上に結像された被写体像の空間的サンプリン
グが行われる。このため、サンプリング周波数の1/2 す
なわちナイキスト周波数以上の空間周波数成分を含む被
写体像を撮像すると、折り返し歪が発生し、固体撮像素
子から得られる画像にモアレとなって現われ、画像の品
位を著しく低下させる。そのため、このような撮像装置
では一般に、例えば特公昭58-14116号公報に開示されて
いるように、撮影レンズと固体撮像素子の間に水晶等か
ら成る複屈折板、所謂光学ローパスフィルタを配置し、
その複屈折作用による正常光、異常光のずれを利用して
画像をぼかしてナイキスト周波数以上の周波数成分を制
限してモアレの発生を抑えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、水晶等
の複屈折作用を利用した光学ローパスフィルタにおいて
は、その効果は1次元方向にしか作用せず、従来の撮像
素子を用いた撮像装置では、2次元の空間周波数制限特
性を実現するために、複数枚の複屈折板を組み合わせて
光学ローパスフィルタを構成して光路中に配置しなけれ
ばならない問題があった。
【0004】また、撮像素子上に色フィルタアレイを配
置した単板カラー撮像素子を用いた撮像装置では、一つ
の色に対するナイキスト周波数と、全画素に対するナイ
キスト周波数が異なり、このような撮像装置で、解像度
の良いカラー画像を得ようとすると、輝度用画像と色用
画像とで、光学ローパスフィルタの空間周波数制限特性
を変化させる必要がある。しかし、水晶等の光学ローパ
スフィルタを用いた撮像装置で、空間周波数制限特性を
変化させるためには、空間周波数制限特性の異なる複数
の光学ローパスフィルタを抜き差しして交換するしかな
く、瞬時に空間周波数制限特性を変更することは困難で
あり、また、周波数特性を様々に変化させることはでき
ない等の欠点があった。
【0005】本発明は、比較的簡単な構成で、2次元の
空間周波数制限特性を有して、さらに空間周波数制限特
性を変化させることができる空間周波数特性可変装置及
びそれを用いた撮像装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の撮像装置は、 (1−1) 被写体の像を結像手段により撮像手段の撮
像面上に結像し、該撮像手段からの出力信号により該被
写体の画像情報を得る際、該撮像手段の露光期間中に相
対位置変化手段により該被写体像を該撮像面に対してそ
の上下左右の方向を保ったまま相対的に円回転又は楕円
回転させること等を特徴としている。
【0007】特に、 (1−1−1) 前記相対位置変化手段は、前記結像手
段の光軸に対して傾き、且つ該光軸を軸として回転する
平行平板ガラスを有している。 (1−1−2) 前記相対位置変化手段は、前記撮像手
段をその上下左右の方向を保ったまま前記撮像面内で円
回転又は楕円回転させる手段を有している。 (1−1−3) 前記撮像手段の露光期間中に、前記被
写体像が前記撮像面に対して相対的に1回転以上回転す
る。 (1−1−4) 前記撮像手段の露光期間中に、前記被
写体像が前記撮像面に対して相対的に整数回回転する。 (1−1−5) 前記被写体像は前記撮像面に対して相
対的に等角速度で円回転又は楕円回転する。 (1−1−6) 前記被写体像は前記撮像面に対して相
対的に円回転する際、第1種0次のベッセル関数の最初
の0点をω0 、強度を0とする空間周波数をρとして、
該円回転の半径rを
【0008】
【数5】 とする。 (1−1−7) 前記被写体像を前記撮像面に対して相
対的に楕円回転する際、第1種0次のベッセル関数の最
初の0点をω0 、該楕円の長軸方向で強度を0とする空
間周波数をρL 、該楕円の短軸方向で強度を0とする空
間周波数をρS として、該楕円の長軸の半径rL を、
【0009】
【数6】 とする。 (1−1−8) 前記強度を0とする空間周波数が前記
撮像手段による空間サンプリング周波数のおよそ1/2 で
ある。こと等を特徴としている。
【0010】本発明の空間周波数制限装置は、 (1−2) 被写体の像を結像手段により撮像手段の撮
像面上に結像する際、相対位置変化手段によって該被写
体像を該撮像面に対して該被写体像の上下左右の方向を
保ったまま相対的に円回転又は楕円回転させて該結像手
段の空間周波数特性を制限すること等を特徴としてい
る。
【0011】特に、 (1−2−1) 前記相対位置変化手段は、前記結像手
段の光軸に対して傾き、且つ該光軸を軸として回転する
平行平板ガラスを有している。 (1−2−2) 前記相対位置変化手段は、前記撮像手
段をその上下左右の方向を保ったまま前記撮像面内で円
回転又は楕円回転させる手段を有している。 (1−2−3) 前記撮像手段の露光期間中に、前記被
写体像が前記撮像面に対して相対的に1回転以上回転す
る。 (1−2−4) 前記撮像手段の露光期間中に、前記被
写体像が前記撮像面に対して相対的に整数回回転する。 (1−2−5) 前記被写体像は前記撮像面に対して相
対的に等角速度で円回転又は楕円回転する。 (1−2−6) 前記被写体像は前記撮像面に対して相
対的に円回転する際、第1種0次のベッセル関数の最初
の0点をω0 、強度を0とする空間周波数をρとして、
該円回転の半径rを
【0012】
【数7】 とする。 (1−2−7) 前記被写体像を前記撮像面に対して相
対的に楕円回転する際、第1種0次のベッセル関数の最
初の0点をω0 、該楕円の長軸方向で強度を0とする空
間周波数をρL 、該楕円の短軸方向で強度を0とする空
間周波数をρS として、該楕円の長軸の半径rL を、
【0013】
【数8】 とする。 (1−2−8) 前記強度を0とする空間周波数が前記
撮像素子による空間サンプリング周波数のおよそ1/2 で
ある。こと等を特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明の撮像装置の実施例
1の構成図である。図1において、1は被写体、2は被
写体像を撮像素子(撮像手段)4の撮像面上に結像させ
る撮影光学系(結像手段)、3は撮影光学系2の光軸に
対し垂線をある角度傾けた平行平板ガラスである。撮像
素子4はCCD 等で構成している。5はタイミング信号発
生器であり、撮像素子4や後記の回転装置6、信号処理
回路8の駆動タイミング信号を発生する。回転装置6は
平行平板ガラス3を光軸を軸として回転させる。7は撮
像素子駆動回路であり、タイミング信号発生器5の出力
信号を撮像素子4が駆動可能な信号に変換する。信号処
理回路8は撮像素子4で光電変換されて出力された画像
信号に種々の信号処理を行なって画像情報として出力
し、その画像情報は不図示のモニタ等に出力したり、メ
モリ等に記憶したりする。本実施例においては、平行平
板ガラス3と回転装置6等は相対位置変化手段の一要素
を構成している。
【0015】図2は平行平板ガラス3に光線が入射角A
で入射したときの屈折説明図である。平行平板ガラス3
を通過した光線は入射軸に対して rだけ離れて入射光に
対して平行な光線として出射する。
【0016】ガラスの厚さをd 、空気の屈折率をNair
平行平板ガラスの屈折率をNgとすると、r は次式で表さ
れる。
【0017】
【数9】 そこで、本実施例において、平行平板ガラス3の光軸光
線に対する傾き角A と平行平板3の厚さ dをある値に定
めて、平行平板ガラス3を回転装置6により光軸を軸と
して回転させると、撮像素子4上(以後”撮像素子4
上”とは”撮像素子4の撮像面上”の意味で使用する)
に得られる像は、図3に示すように円を描く。つまり、
撮像面に対して結像される被写体像は撮像面に対してそ
の上下左右の方向を保ったまま半径r で円回転する。平
行平板ガラス3の回転は撮像素子4の露光期間T の間に
1回転以上とし、その回転運動は角速度αで等速回転と
なるように制御する。なお、露光期間 Tとは、露光が機
械シャッターで行われる場合はシャッターがオープンし
ている期間、撮像素子としてCCD センサを用いている場
合はCCD からの画像信号の読出し開始時点から次の画像
信号の読出し開始時点までの期間である。
【0018】そこで物体上の1点の時刻t における撮像
素子4上の結像点の座標(x,y )は、
【0019】
【数10】 となる。撮像素子4の露光期間T 内に、撮像素子4上の
ある点に結像される被写体像は、上記(3) 式をフーリエ
変換することで求められる特性を有する空間周波数特性
制限フィルタを通過した被写体像が撮像素子4上のある
点に結像した場合と同一となる。
【0020】一般に関数f(x)の2次元のフーリエ変換は
次式のようになる。
【0021】
【数11】 式(4) を実空間およびフーリエ空間に図4の如き極座標
を用いてあらわすと、
【0022】
【数12】 となる。ところで、第1種0次のベッセル関数は、
【0023】
【数13】 で表され、これを式(5) に代入すれば、
【0024】
【数14】 となる。式(7) はρのみの関数であるので、F(ρ)は回
転対称である。
【0025】従って、本実施例の如く相対位置変化手段
によって撮像面上で被写体像を円回転させる撮像装置の
空間周波数特性は、 F(ρ)= 2πr・j0(2πr・ρ) (8) となる。
【0026】そしてこの空間周波数特性のカットオフ周
波数は円回転の半径 rの値を変えることにより任意に設
定できる。半径 rの値を変えるには式(1) 、(2) より明
らかなように平行平板ガラス3の設定角度A 、その厚み
d、屈折率Ngの少なくとも1つを変えれば良い。
【0027】図5は本実施例の空間周波数特性図(1次
元)である。同図において横軸は角周波数、縦軸は周波
数成分の強度である。第1種0次のベッセル関数の最初
の0点をω0 とすると、
【0028】
【数15】 となる。ただし、ω0 は約2.4 である(数表による)。
したがって、強度を0 にしたい空間周波数、即ちトラッ
プ周波数を式(9) のρに代入することにより円回転の半
径r が決定される。
【0029】例えば、撮像素子4として図6に示すピッ
チP mmの正方配列の画素をもつ白黒撮像素子を用いた場
合、撮像素子4による空間サンプリング周波数は1/P で
あるから折り返し歪みを低減するためには、サンプリン
グ周波数の1/2 すなわちナイキスト周波数をトラップ周
波数とすればよい。したがって、ρ=1/(2P)を(9) 式に
代入し、
【0030】
【数16】 として円回転の半径r が求められる。そして、式(1) 、
(2) に基づいて前記のrを与える平行平板ガラス3を設
定して、これを撮像素子4の露光期間T 中に1回転、等
角速度で回転させることにより、トラップ周波数がフー
リエ空間で円形となる2次元の空間周波数制限特性が得
られ、画像のモアレが低減される。
【0031】又、例えば撮像素子4として図7に示すよ
うにピッチP mmの正方配列の画素をもつカラー撮像素子
を用いた場合、色用画像に対しては、空間サンプリング
周波数は1/(2P)であるから色の折り返し歪みを低減する
ためには、トラップ周波数ρ=1/(4P)とすればよい。し
たがって、
【0032】
【数17】 となるように平行平板ガラス3の条件を設定して撮像素
子4の露光期間T 中に1回転、等角速度で回転すること
で、トラップ周波数がフーリエ空間で円形となる2次元
の空間周波数制限特性が得られ、画像の色モアレが低減
される。さらに、輝度用画像に対しては白黒と同様に空
間サンプリング周波数は1/P であるから円回転の半径r
=0.76・P (mm) となるように平行平板ガラス3の条件を
設定して撮像素子4の露光期間T 中に1回転、等角速度
で回転させ、色用画像と合成することで高解像度なカラ
ー画像が得られる。
【0033】なお、本実施例ではトラップ周波数をサン
プリング周波数の1/2 としているが、このトラップ周波
数はサンプリング周波数の0.4〜0.6の範囲であれば本発
明の目的を達することができる。ここではこの範囲を”
およそ1/2 ”と表現する。
【0034】以上、撮像面に対して結像される被写体像
を該撮像面に対して相対的に円回転させる場合について
説明したが、場合によっては上記の相対位置変化を楕円
形にすることが望ましい場合がある。例えば、図8に示
すように撮像素子4の水平方向の画素ピッチPSに対して
垂直方向の画素ピッチPLは大きいという非正方配列の画
素をもつ白黒撮像素子を用いる場合は、それぞれの方向
での回転変位の半径rS,rLを式(9) より求める。
【0035】
【数18】 そして被写体像がこの半径rL,rS を夫々長軸、短軸の半
径とする楕円回転をするように、平行平板ガラス3の角
度A を不図示の角度可変手段により変化させつつ、撮像
素子4の露光期間T 中に1回転、等角速度で回転させ
る。これによって、トラップ周波数がフーリエ空間で楕
円形の2次元の空間周波数制限特性が得られ、画像のモ
アレが低減される。
【0036】以上、本実施例においては、撮像素子4の
露光期間T 中に平行平板ガラス3を1回転する、つま
り、撮像面に対して結像される被写体像を相対的に1回
転させる場合について説明したが、この相対位置変化は
撮像素子4の露光期間T 中に1回転以上であれば何回転
してもよい。この場合、2次元の空間周波数制限特性の
トラップ周波数位置を円形あるいは楕円形以外の形にす
ることが可能である。2次元の空間周波数制限特性のト
ラップ周波数位置を円形あるいは楕円形にしたい場合に
は撮像素子4の露光期間T 中に平行平板ガラス3を整数
回回転にすればよい。撮像素子4の露光期間T 中に平行
平板ガラス3を複数回回転させる場合は、回転数が多い
ほど、相対位置変化の誤差成分を平均化して低減する。
【0037】また、本実施例においては、平行平板ガラ
ス3の回転を等角速度での回転としたが、等角速度でな
くてもよい。この場合、2次元の空間周波数制限特性の
トラップ周波数位置を円形あるいは楕円形以外の形にす
ることが可能である。
【0038】本実施例においては、撮像素子に対して撮
像素子上に結像される被写体像を円形に回転させる相対
位置変化手段を、平行平板ガラス3を傾けて回転させる
ことで実現しているが、本発明はこれに限定されること
はなく、例えば特願平6-250649に記載されているよう
な、可変頂角プリズムを用い、所定の角度のプリズムを
形成し、このプリズムを透過する結像光束をレンズの光
軸に対して一定角度偏向させて且つ該プリズムの傾斜面
の方向を時系列的に制御して撮像面に対して結像される
被写体像を像の上下左右の方向を保ったまま円回転若し
くは楕円回転させることもできる。又、例えば2枚のミ
ラーを互いに同期して異なった方向に振動させることに
より、或は撮影レンズの1部若しくは全部を移動させる
方法、圧電素子等により撮像素子そのものを移動させる
方法等により撮像面に対して結像される被写体像を像の
上下左右の方向を保ったまま円回転若しくは楕円回転さ
せることもできる。
【0039】なお、本実施例の相対位置変化手段は光学
系の空間周波数特性を制限する空間周波数制限装置の一
要素を構成している。
【0040】図9は本発明の撮像装置の実施例2の一部
の概略図である。本実施例は圧電素子により撮像素子4
そのものを光軸と垂直な面内で円回転若しくは楕円回転
させ、これによって2次元の空間周波数制限特性を得る
実施例である。
【0041】図中、1は被写体、2は撮影光学系であ
る。10は撮像素子4を光軸に垂直な面内で水平方向
(X 方向)に振動させる圧電素子、11は撮像素子4を
水平方向に保持する保持部材、12は撮像素子4を光軸
に垂直な面内で垂直方向(Y 方向)に振動させる圧電素
子、13は撮像素子4を垂直方向に保持する保持部材で
ある。なお、圧電素子10、12、保持部材11、13
等は相対位置変化手段の一要素を構成している。
【0042】圧電素子10、11は不図示の駆動回路か
ら供給される電流に応じて伸縮する。したがって、圧電
素子10に加える電流をK・cos(αt ) とし、圧電素子1
2に加える電流をK・sin(αt ) とすることで撮像素子4
は光軸に垂直な面内で角速度αで等速円運動を行い、振
幅K を変化することによって、等速円運動の半径を変え
ることが出来る。したがって、撮像素子4に対して撮像
素子4上に結像される被写体像を像の方向を保ったまま
任意の半径r の円に沿って回転させることができる。
【0043】又、圧電素子10、12に加える電流の振
幅をそれぞれ異ならせることで、撮像素子4に対して撮
像素子4上に結像される被写体像を像の方向を保ったま
ま任意の長軸半径rL、短軸半径rSの楕円に沿って回転さ
せることができる。
【0044】本実施例では相対位置変化手段が撮像素子
4をその上下左右の方向を保ったまま撮像面内で円回転
又は楕円回転させる手段を有し、これによって撮像装置
の空間周波数特性を効果的に制限している。
【0045】そして、本実施例の相対位置変化手段は光
学系の空間周波数特性を制限する空間周波数制限装置の
一要素を構成している。
【0046】
【発明の効果】本発明は以上の構成により、比較的簡単
な構成で、2次元の空間周波数制限特性を有して、さら
に空間周波数制限特性を変化させることができる空間周
波数特性可変装置及びそれを用いた撮像装置を達成す
る。
【0047】特に、本発明の空間周波数制限装置を撮像
装置に用いることで折り返し歪みを効果的に低減でき、
画像に生じるモアレが減少し、画像の品位を向上させる
撮像装置を達成する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の撮像装置の実施例1の構成図
【図2】 平行平板ガラスに光線が入射角A で入射した
ときの屈折説明図
【図3】 平行平板ガラスを回転させた場合の結像の様
子を示す図
【図4】 実空間およびフーリエ空間を極座標で表した
【図5】 実施例1の空間周波数特性図(1次元)
【図6】 正方配列の画素をもつ白黒撮像素子の画素配
置を示す図
【図7】 正方配列の画素をもつカラー撮像素子の画素
配置の例を示す図
【図8】 非正方配列の画素をもつ白黒撮像素子の画素
配置を示す図
【図9】 本発明の撮像装置の実施例2の一部の概略図
【符号の説明】
1・・・被写体 2・・・撮影光学系 3・・・平行平板ガラス 4・・・撮像素子 5・・・タイミング信号発生器 6・・・回転装置 7・・・撮像素子駆動回路 8・・・信号処理回路 10・・・圧電素子 11・・・保持部材 12・・・圧電素子 13・・・保持部材

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体の像を結像手段により撮像手段の
    撮像面上に結像し、該撮像手段からの出力信号により該
    被写体の画像情報を得る際、 該撮像手段の露光期間中に相対位置変化手段により該被
    写体像を該撮像面に対してその上下左右の方向を保った
    まま相対的に円回転又は楕円回転させることを特徴とす
    る撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記相対位置変化手段は、前記結像手段
    の光軸に対して傾き、且つ該光軸を軸として回転する平
    行平板ガラスを有していることを特徴とする請求項1の
    撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記相対位置変化手段は、前記撮像手段
    をその上下左右の方向を保ったまま前記撮像面内で円回
    転又は楕円回転させる手段を有していることを特徴とす
    る請求項1の撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記撮像手段の露光期間中に、前記被写
    体像が前記撮像面に対して相対的に1回転以上回転する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の
    撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記撮像手段の露光期間中に、前記被写
    体像が前記撮像面に対して相対的に整数回回転すること
    を特徴とする請求項4の撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記被写体像は前記撮像面に対して相対
    的に等角速度で円回転又は楕円回転することを特徴とす
    る請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 【請求項7】 前記被写体像は前記撮像面に対して相対
    的に円回転する際、第1種0次のベッセル関数の最初の
    0点をω0 、 強度を0とする空間周波数をρとして、 該円回転の半径rを 【数1】 とすることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に
    記載の撮像装置。
  8. 【請求項8】 前記被写体像を前記撮像面に対して相対
    的に楕円回転する際、 第1種0次のベッセル関数の最初の0点をω0 、 該楕円の長軸方向で強度を0とする空間周波数をρL 、 該楕円の短軸方向で強度を0とする空間周波数をρS
    して、 該楕円の長軸の半径rL を、 【数2】 とすることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に
    記載の撮像装置。
  9. 【請求項9】 前記強度を0とする空間周波数が前記撮
    像手段による空間サンプリング周波数のおよそ1/2 であ
    ることを特徴とする請求項7又は8の撮像装置。
  10. 【請求項10】 被写体の像を結像手段により撮像手段
    の撮像面上に結像する際、 相対位置変化手段によって該被写体像を該撮像面に対し
    て該被写体像の上下左右の方向を保ったまま相対的に円
    回転又は楕円回転させて該結像手段の空間周波数特性を
    制限することを特徴とする空間周波数制限装置。
  11. 【請求項11】 前記相対位置変化手段は、前記結像手
    段の光軸に対して傾き、且つ該光軸を軸として回転する
    平行平板ガラスを有していることを特徴とする請求項1
    0の空間周波数制限装置。
  12. 【請求項12】 前記相対位置変化手段は、前記撮像手
    段をその上下左右の方向を保ったまま前記撮像面内で円
    回転又は楕円回転させる手段を有していることを特徴と
    する請求項10の空間周波数制限装置。
  13. 【請求項13】 前記撮像手段の露光期間中に、前記被
    写体像が前記撮像面に対して相対的に1回転以上回転す
    ることを特徴とする請求項10〜12のいずれか1項に
    記載の空間周波数制限装置。
  14. 【請求項14】 前記撮像手段の露光期間中に、前記被
    写体像が前記撮像面に対して相対的に整数回回転するこ
    とを特徴とする請求項13の空間周波数制限装置。
  15. 【請求項15】 前記被写体像は前記撮像面に対して相
    対的に等角速度で円回転又は楕円回転することを特徴と
    する請求項10〜14のいずれか1項に記載の空間周波
    数制限装置。
  16. 【請求項16】 前記被写体像は前記撮像面に対して相
    対的に円回転する際、 第1種0次のベッセル関数の最初の0点をω0 、 強度を0とする空間周波数をρとして、 該円回転の半径rを 【数3】 とすることを特徴とする請求項10〜15のいずれか1
    項に記載の空間周波数制限装置。
  17. 【請求項17】 前記被写体像を前記撮像面に対して相
    対的に楕円回転する際、 第1種0次のベッセル関数の最初の0点をω0 、 該楕円の長軸方向で強度を0とする空間周波数をρL 、 該楕円の短軸方向で強度を0とする空間周波数をρS
    して、 該楕円の長軸の半径rL を、 【数4】 とすることを特徴とする請求項10〜15のいずれか1
    項に記載の空間周波数制限装置。
  18. 【請求項18】 前記強度を0とする空間周波数が前記
    撮像素子による空間サンプリング周波数のおよそ1/2 で
    あることを特徴とする請求項16又は17の空間周波数
    制限装置。
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