JPH10322585A - 撮像装置及び撮像システム - Google Patents

撮像装置及び撮像システム

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JPH10322585A
JPH10322585A JP9129695A JP12969597A JPH10322585A JP H10322585 A JPH10322585 A JP H10322585A JP 9129695 A JP9129695 A JP 9129695A JP 12969597 A JP12969597 A JP 12969597A JP H10322585 A JPH10322585 A JP H10322585A
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JP
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image
shake
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motion
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JP9129695A
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Inventor
Toshimichi Kudo
利道 工藤
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振れ検出の低域の感度を高めるために、画像
の動き検出を行う場合でも、装置構成を複雑にすること
なく、振れ補正能力の向上を図り、且つ高品質な撮影画
像を得る撮像装置及び撮像システムを提供する。 【解決手段】 設定手段309は、テレビジョン方式を
設定する。その設定されたテレビジョン方式は、通信手
段305により、制御手段209bに伝達される。制御
手段209bは、通信手段305により伝達されてきた
テレビジョン方式の情報に基づいて、生成手段209a
で得られる補正目標値のサンプリング周期を動き検出手
段304での動きベクトルのサンプリング周期より速く
する。この補正目標値に従って、補正手段220は、光
学的に画像の振れを補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオカメラ等に
適用される撮像装置に関し、特に、手振れや振動等によ
る画像の振れを補正する振れ補正機能を有する撮像装置
及び撮像システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、小型のビデオカメラでは、手振
れや振動等により被写体像が振れてしまい、非常に見づ
らい映像となってしまうことがよくある。最近では、高
倍率のレンズを採用したビデオカメラが多く用いられて
おり、特にテレ側の時には、振れが大きく目立ってしま
う。
【0003】そこで、上述のような振れを補正するため
の振れ補正機能を有するビデオカメラが数多く提案さ
れ、製品化されている。
【0004】この振れ補正機能を有するビデオカメラ
(以下、単にビデオカメラと言う)は、例えば、光学的
に画像の振れを補正するようになされており、このた
め、手振れ等の振れを検出するための角速度センサと、
その検出信号に応じて画像を補正するための可変頂角プ
リズム(以下、VAP:Variable Angle Prisum と言
う)とを設けた構成としている。
【0005】このようなビデオカメラでは、角速度セン
サの検出信号の直流成分を遮断して増幅した後、低域成
分を遮断するというフィルタリング処理が行われる。こ
のフィルタリング処理により、VAPの頂角の目標値を
得て、この目標値に応じてVAPの頂角を可変すること
で、光学的な画像の振れ補正を行う。
【0006】また、角速度センサ及びVAPでレンズユ
ニットを構成し、そのレンズユニットが交換可能に設け
られたビデオカメラもあり、このような構成とすること
で、撮影範囲を広げることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、角速度
センサでの振れの検出は、低周波になるほど感度が鈍く
なり、また、信号処理等により低周波帯域の位相も理想
的でなくなることから、上述したような従来のビデオカ
メラは、低周波帯域の振れ補正能力の効きが悪い印象を
与えてしまっていた。このような問題は、特に、高倍率
のレンズを採用したビデオカメラにおいては顕著であ
る。
【0008】そこで、撮影して得られた画像からフィー
ルド間の動きを検出し、その検出結果と、角速度センサ
の検出信号とを併用することで、低周波帯域の効きを良
くしようとすると、画像の動き検出のサンプリング周期
が遅いため、その周期でVAPの頂角の目標値が可変
(更新)されることになり、この結果、解像度が落ちた
ような画像となってしまう。
【0009】そこで、VAPの頂角の目標値の更新周期
を高くするための補間器を設けようとすると、テレビジ
ョン方式毎に画像の動き検出のサンプリング周期が異な
るため、テレビジョン方式毎の補間器を設ける必要があ
る。また、レンズユニットを交換可能に設けた従来のビ
デオカメラでも同様に、レンズユニット内に上記補間器
を設けようとすると、テレビジョン方式毎のレンズユニ
ットを用意する必要がある。したがって、このような構
成では、装置構成が複雑になると共に、レンズユニット
を取り替える操作等が必要となり、非常に面倒である。
【0010】そこで、本発明は、上記の欠点を除去する
ために成されたもので、装置構成を複雑にすることな
く、振れ補正能力の向上を図り、且つ高品質な撮影画像
を得る撮像装置及び撮像システムを提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、被写体像
を撮像して映像信号を生成する撮像手段と、上記撮像手
段で得られた映像信号から画像の動きを検出する動き検
出手段と、上記動き検出手段の検出結果に基づいた補正
目標値を生成する生成手段と、上記生成手段で得られた
補正目標値に基づいて画像の振れを補正する補正手段
と、テレビジョン方式を設定する設定手段と、上記設定
手段で設定されたテレビジョン方式に基づいて上記生成
手段で生成される補正目標値のサンプリング周期を制御
する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0012】第2の発明は、上記第1の発明において、
上記撮像手段の振れを検出する振れ検出手段を備え、上
記生成手段は、上記振れ検出手段及び上記動き検出手段
の各検出結果に基づいた補正目標値を生成することを特
徴とする。
【0013】第3の発明は、上記第1の発明において、
上記補正手段は、光学的に画像の振れを補正することを
特徴とする。
【0014】第4の発明は、上記第1の発明において、
上記補正手段及び上記制御手段を含むレンズユニットが
装置本体から着脱交換可能に設けられたことを特徴とす
る。
【0015】第5の発明は、上記第1の発明において、
上記動き検出手段は、フィールド間又はフレーム間の画
像の動きベクトルを検出することを特徴とする。
【0016】第6の発明は、被写体像を撮像して映像信
号を出力する撮像手段と、上記撮像手段の振れを検出す
る振れ検出手段と、上記撮像手段で得られた映像信号か
ら画像のフィールド間又はフレーム間の動きベクトルを
検出する動き検出手段と、上記振れ検出手段及び上記動
き検出手段の各検出結果、又は何れか一方の検出結果に
応じて光学的に画像の振れを補正する補正手段と、上記
動き検出手段の検出結果から上記補正手段に与える補正
目標値を生成する生成手段と、テレビジョン方式を設定
する設定手段と、上記設定手段で設定されたテレビジョ
ン方式の情報を伝達する通信手段と、上記通信手段によ
り伝達されてきた情報に基づいて、上記生成手段で得ら
れた補正目標値のサンプリング周期を上記動き検出手段
での動きベクトルのサンプリング周期より速くする制御
手段とを備え、上記補正手段及び上記制御手段を含むレ
ンズユニットが装置本体から着脱交換可能に設けられた
ことを特徴とする。
【0017】第7の発明は、上記第1又は6の発明にお
いて、上記補正手段は、上記被写体像を上記撮像手段に
伝達する可変頂角プリズムと、上記可変頂角プリズムを
駆動する駆動手段と、上記可変頂角プリズムの頂角を検
出する頂角検出手段とを含み、上記駆動手段は、上記頂
角検出手段の検出結果が上記生成手段で生成された補正
目標値となるように、上記可変頂角プリズムを駆動する
ことを特徴とする。
【0018】第8の発明は、上記第2又は6の発明にお
いて、上記振れ検出手段は、直交する2方向で振れを検
出することを特徴とする。
【0019】第9の発明は、上記第2又は6の発明にお
いて、上記振れ検出手段は、角速度センサと、上記角速
度センサの検出信号を角変位信号に変換する変換手段と
を含むことを特徴とする。
【0020】第10の発明は、上記第1又は6の発明に
おいて、上記撮像手段は、固体撮像素子を含むことを特
徴とする。
【0021】第11の発明は、請求項1〜10記載の撮
像装置を含む撮像システムであることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0023】本発明に係る撮像装置は、例えば、図1に
示すようなビデオカメラ100に適用される。
【0024】このビデオカメラ100は、上記図1に示
すように、光学的に画像の振れ補正を行う振れ補正機能
を有したレンズユニット200が、カメラ本体300に
着脱交換可能に設けられた構成としている。
【0025】レンズユニット200は、角速度センサ2
01と、角速度センサ201の出力が供給される直流遮
断フィルタ(以下、DC:Direct Current カットフィ
ルタと言う)202と、DCカットフィルタ202の出
力が供給される増幅器(角速度信号アンプ)203と、
増幅器203の出力が供給される信号処理回路(角速度
信号処理回路)204と、信号処理回路204の出力が
加算器210及び減算器211を介して供給される駆動
回路205と、駆動回路205の出力が供給されるアク
チュエータ206と、アクチュエータ206の出力が供
給されるVAP220と、VAP220のVAP頂角を
検出する頂角センサ207と、頂角センサ207の出力
が供給される増幅器(頂角信号アンプ)208とを備え
ており、増幅器208の出力は、減算器211を介して
駆動回路205に供給されるようになされている。
【0026】また、レンズユニット200は、図示して
いない被写体からの光がVAP220を介して入射する
ように設けられた光学系212と、マイクロコンピュー
タ(以下、レンズマイコンと言う)209とを備えてい
る。光学系212は、上記被写体側から順次設けられた
第1の固定レンズ212aと、ズームレンズ212b
と、絞り212cと、第2の固定レンズ212dと、及
びフォーカスレンズ212eとを備えている。レンズマ
イコン209は、カメラ本体300の出力が各々供給さ
れるディジタル/アナログ(D/A)変換回路209a
及び補間器209bを備えており、補間器209bの出
力はD/A変換回路209aに供給され、D/A変換回
路209aの出力がレンズマイコン209の出力とし
て、加算器210及び減算器211を介して駆動回路2
05に供給されるようになされている。
【0027】尚、レンズユニット200は、実際には、
縦(ピッチ)方向の振れを検出する縦方向検出部と、横
(ヨー)方向の振れとを検出する横方向検出部との2系
統の独立した振れ検出部からなり、各検出部が、上記図
1に示すような構成としている。ここでは、説明の簡単
のために、縦方向検出部と横方向検出部の何れかの1系
統で以下の説明を行う。
【0028】一方、カメラ本体300は、レンズユニッ
ト200の光学系212からの光が入射されるように設
けられた撮像素子(固体撮像素子)301と、撮像素子
301の出力が供給される信号処理回路(撮像信号処理
回路)302と、信号処理回路302の出力が供給され
るA/D変換回路303と、A/D変換回路303の出
力が供給される画像動き検出回路304と、画像動き検
出回路304の出力が供給される積分器310と、積分
器310の出力が供給されるハイパスフィルタ(以下、
HPF:High Pass Filter)311と、HPF311の
出力が供給される第2の積分器312と、撮像素子30
6を駆動制御する駆動制御回路(固体撮像素子駆動制御
回路)306とを備えており、A/D変換回路303の
出力は図示していない記録系やファインダ系等に供給さ
れ、第2の積分器312の出力はカメラユニット200
のレンズマイコン209のD/A変換回路209a及び
補間器209bに各々に供給されるようになされてい
る。
【0029】また、カメラ本体300は、正電源に接続
された端子307と、端子307に接続されたプルアッ
プ抵抗308と、スイッチ132とを備えており、スイ
ッチ132の一方の端子309aにプルアップ抵抗30
8が接続され、他方の端子309bは負電源に接続され
ている。そして、スイッチ309の出力が信号線305
を介してレンズユニット200のレンズマイコン209
の補間器209bに供給されるようになされている。
【0030】まず、上述のようなビデオカメラ100に
設けられているVAP220について説明する。
【0031】VAP220は、例えば、図2に示すよう
に、対向した2枚のガラス板21及び22と、2枚のガ
ラス板21及び22をつなぐように設けられた蛇腹23
及び24と、ガラス板21及び22と蛇腹23及び24
で密閉される空間を満たす高屈折率液体215eとから
構成される。そして、ガラス板21及び22には、各
々、回転軸26及び27が設けられている。
【0032】このようなVAP220において、一方の
ガラス板21を回転軸26を中心として角度δ分だけ回
転させた場合、入射光束28は、楔形プリズムと同じ原
理により角度φ分だけ偏向される。また、他方のガラス
板22を回転軸27を中心として回転させた場合にも同
様にして、入射光束28は偏向される。
【0033】したがって、アクチュエータ206は、駆
動回路205から駆動されることで、2枚のガラス板2
1及び22を回転させることにより、2枚のガラス板2
1及び22で形成される頂角(以下、VAP頂角と言
う)を可変させる。
【0034】上述のようにして、VAP220のVAP
頂角を可変することで、画像の振れ補正を行う。
【0035】つぎに、ビデオカメラ100の動作につい
て説明する。
【0036】先ず、レンズユニット200において、角
速度センサ201は、ビデオカメラ100の振れを検出
し、その検出信号をDCカットフィルタ202に供給す
る。
【0037】DCカットフィルタ202は、角速度セン
サ201からの検出信号の直流成分をカットして増幅器
203に供給する。
【0038】増幅器203は、DCカットフィルタ20
2からの検出信号の信号レベルを、振れ補正を行うのに
必要な所定量増幅して、信号処理回路204に供給す
る。
【0039】信号処理回路204は、増幅器203から
の検出信号に対して所定の信号処理を行うことで、VA
P220のVAP頂角の第1の目標値を生成する。
【0040】一方、VAP220のVAP頂角は、頂角
センサ207により検出される。この検出結果は、増幅
器208により所定量増幅されて減算器211に供給さ
れる。
【0041】ここで、通常では、信号処理回路204の
出力である第1の目標値と、増幅器208の出力との差
分を制御量として、駆動回路205に入力し、駆動回路
205が入力された制御量に基づいてアクチュエータ2
06を駆動することで、光学的に画像の振れを補正する
ようになされている。
【0042】しかしながら、このような構成では、上述
したように、低周波帯域の振れ補正能力の効きが悪い印
象を与えてしまうという問題が生じる。
【0043】そこで、この実施の形態では、レンズマイ
コン209でVAP220のVAP頂角の第2の目標値
を生成し、その第2の目標値と、上述したようにして得
られた第1の目標値との加算値に基づいて、アクチュエ
ータ206を駆動することで、光学的に画像の振れを補
正する。さらに、上記第2の目標値の更新を、補正器2
09bが出力するテレビジョン方式に基づいた信号に従
った周期で行うようにする。
【0044】具体的には、固体撮像素子301の図示し
ていない撮像面には、VAP220及び光学系212を
順次介した被写体からの光が入射する。このとき、駆動
制御回路306は、固体撮像素子301を駆動制御す
る。これにより、固体撮像素子301は、入射光を電気
信号に変換し、その電気信号(以下、映像信号と言
う。)を信号処理回路302に供給する。
【0045】信号処理回路302は、固体撮像素子30
1からの映像信号に所定の信号処理を行って、A/D変
換器303に供給する。
【0046】A/D変換器303は、信号処理回路30
2からの映像信号をディジタル化し、画像データとし
て、例えば、記録系やファインダ系に供給すると共に、
画像動き検出回路304にも供給する。
【0047】画像動き検出回路304は、A/D変換器
303からの画像データから、フィールド間の画像の動
きを示す画像動きベクトルを検出し、その画像動きベク
トルを積分器310、HPF311及び第2の積分器3
12を順次介してレンズユニット200のレンズマイコ
ン209に供給する。
【0048】レンズマイコン209において、D/A変
換回路209は、カメラ本体300からの信号をアナロ
グ化し、第2の目標値として出力する。また、D/A変
換回路209は、データを更新するまで、その出力値を
保持する。
【0049】D/A変換回路209aの出力である第2
の目標値は、加算器210に供給される。このとき、加
算器210には、上述した信号処理回路204の出力で
ある第1の目標値も供給される。
【0050】加算器210は、信号処理回路204から
の第1の目標値と、D/A変換回路209aからの第2
の目標値とを加算する。すなわち、画像動き検出回路3
04の低域の検出能力は、角速度センサ201の検出能
力に比べて高いため、加算器210により、低域の検出
能力が高い画像動き検出回路304の出力から生成され
た第2の目標値を、角速度センサ201の出力から生成
された第1の目標値に加算する。
【0051】このとき、画像動き検出回路304での画
像動きベクトルの検出のサンプリング周期が遅いことに
より、その周期で第2の目標値の更新を行うと、上述し
たように、解像度が落ちたような画像となってしまう。
【0052】そこで、スイッチ132には、NTSC方
式、或いはPAL方式等のテレビジョン方式が予め設定
されており、そのスイッチ132の出力がテレビジョン
方式の識別信号として信号線305を介して補間器20
9bに供給される。
【0053】補間器209bは、詳細は後述するが、信
号線305を介して供給された識別信号により、例え
ば、テレビジョン方式がNTSC方式であると認識した
場合には、120Hz周期で第1の目標値と第2の目標
値の加算が行われるような補間値を生成し、その補間値
をD/A変換回路209aに対して出力する。
【0054】これにより、D/A変換回路209aは、
補間器209bからの補間値に従って、上述のようにし
て生成した第2の目標値を加算器210に供給する。
【0055】したがって、例えば、テレビジョン方式が
NTSC方式である場合、加算器210では、120H
z周期で第1の目標値と第2の目標値の加算が行われ、
その加算結果が減算器211に供給される。
【0056】減算器211は、加算器210からの加算
結果と、増幅器208からの信号(VAP220のVA
P頂角の検出結果)との差分をとり、その差分値を制御
量として、駆動回路205に供給する。
【0057】駆動回路205は、減算器211からの制
御値に基づいて、アクチュエータ206を駆動する。
【0058】これにより、VAP220の2枚のガラス
板21及び22が回転し、VAP頂角が可変され、この
結果、画像の振れが補正される。
【0059】つぎに、上述した補間器209bの動作に
ついて、図3に示すフローチャートを用いて具体的に説
明する。
【0060】先ず、画像動き検出回路304は、フィー
ルド間の動きを検出するようになされているため、例え
ば、テレビジョン方式がNTSC方式であった場合、第
2の積分器312は、1秒間に60回演算処理を行い、
その演算結果(積分値)のデータをレンズマイコン20
9に供給する。このデータ供給終了をトリガに、補間器
209bは処理を開始する(ステップS301)。
【0061】尚、テレビジョン方式が、例えば、PAL
方式である場合には、第2の積分器312は、1秒間に
50回演算処理を行う。
【0062】次に、補間器209bは、第2の積分器3
12からの積分値から、図示していないメモリZに保持
されている前回の積分値の差をとり、その差分値の1/
2を第2の積分器312からの積分値に加算して、図示
していないメモリHに格納する(ステップS302)。
【0063】次に、補間器209bは、第2の積分器3
12からの積分値をメモリZに格納する(ステップS3
03)。このメモリZに格納された積分値は、次回の処
理で使用される。
【0064】次に、補間器209bは、所定時間(T
秒)経過したか否かを判別する(ステップS304)。
ここで、補間器209bは、カウンタ機能を有してお
り、この機能により所定時間(T秒)をカウントするよ
うになされている。また、所定時間(T秒)は、信号線
134を介して補間器209bに供給される識別信号に
より、例えば、テレビジョン方式がNTSC方式の場合
には1/120秒に設定され、PAL方式の場合には1
/100秒に設定されるようになされている。
【0065】ステップS304の判別の結果、所定時間
(T秒)経過した場合に、補間器209bは、上述のよ
うにしてメモリHに格納した値(補間値)をD/A変換
回路209aに供給して(ステップS305)、今回の
処理を終了する(ステップS306)。
【0066】図4(A)及び(B)は、上述のような補
間器209bを設けない場合と設けた場合の、実際にD
/A変換回路209aから出力される第2の目標値の変
化の違いを示した図である。
【0067】尚、上記図4(A)及び(B)は、例え
ば、テレビジョン方式がNTSC方式である場合を示し
ている。
【0068】まず、上記図4(A)は、補間器209b
を設けない場合に、D/A変換回路209aから出力さ
れる第2の目標値の変化を示した図であり、この図に示
すように、第2の目標値は、画像動き検出回路304で
の画像動きベクトルの検出のサンプリング周期(1/6
0sec)で変化している。
【0069】これに対して、上記図4(B)は、補間器
209bを設けた場合に、D/A変換回路209aから
出力される第2の目標値の変化を示した図であり、この
図に示すように、第2の目標値は、画像動き検出回路3
04での画像動きベクトルの検出のサンプリング周期
(1/60sec)より速い周期(1/120sec)
で変化している。
【0070】したがって、光学的な振れ補正機能の低域
の性能向上を図るために、角速度センサと画像動き検出
の各出力を併用する場合、光学振れ補正手段であるVA
Pに与える目標値のサンプリング周期が遅いために従来
生じていた問題を、上述のような補間器209bを設け
ることで解決することができる。
【0071】また、テレビジョン方式が異なっても、テ
レビジョン方式毎の補正器を設ける必要はなく、1つの
補正器209bであらゆるテレビジョン方式に対応する
ことができる。これにより、角速度センサ及びVAP等
で構成されたレンズユニットがカメラ本体に交換可能に
設けられたビデオカメラにおいても、レンズユニットを
テレビジョン方式毎に用意する必要もない。
【0072】したがって、本発明は、装置構成を複雑に
することなく、振れ補正能力の向上を図ることができ、
且つ高品質な撮影画像を得ることができる。
【0073】尚、上述した実施の形態では、レンズユニ
ット200がカメラ本体300に着脱可能に構成された
ビデオカメラ100としたが、これに限らず、レンズユ
ニット200とカメラ本体300が一体化されたビデオ
カメラでもよい。
【0074】また、画像の動き検出については、フィー
ルド間の画像の動きを検出するようにしたが、これに限
らず、フレーム間の画像の動きを検出するようにしても
よい。
【0075】また、本発明は、上記図1に示したような
1つの機器からなる装置に適用しても、複数の機器から
構成されるシステムに適用してもよい。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように第1の本発明によれ
ば、画像の振れを補正する補正手段に与えられる補正目
標値のサンプリング周期を、設定されたテレビジョン方
式に基づいて制御するように構成したことにより、補正
目標値のサンプリング周期を画像の動き検出のサンプリ
ング周期より速くすることができる。これにより、画像
の動き検出のサンプリング周期が遅いため、それに伴っ
て補正目標値のサンプリング周期が遅くなることで生じ
る画質劣化を防ぐことができる。また、制御手段によ
り、補正目標値のサンプリング周期を、設定されたテレ
ビジョン方式に応じて確定することができるため、あら
ゆるテレビジョン方式に対応することができる。したが
って、振れ検出の低域の感度を高めるために、画像の動
き検出を行う場合等でも、装置構成を複雑にすることな
く、振れ補正能力の向上を図ることができ、且つ高品質
な撮影画像を得ることができる。
【0077】第2の発明によれば、上記第1の発明にお
いて、撮像手段の振れの検出結果も含めて、画像の振れ
を補正するための補正目標値を生成するように構成した
ことにより、正確に画像の振れ補正を行うことができ、
さらに振れ補正能力の向上を図ることができる。
【0078】第3の発明によれば、上記第1の発明にお
いて、光学的に画像の振れ補正を行うように構成したこ
とにより、正確に画像の振れ補正を行うことができ、さ
らに振れ補正能力の向上を図ることができる。
【0079】第4の発明によれば、上記第1の発明にお
いて、レンズユニットが装置本体に着脱交換可能に構成
したことにより、撮影範囲を広げることができると共
に、そのレンズユニットをテレビジョン方式毎に用意す
る必要はなく、テレビジョン方式が異なっても1つのレ
ンズユニットを共通化することができる。
【0080】第5の発明によれば、上記第1の発明にお
いて、フィールド間又はフレーム間の画像の動きベクト
ルを検出し、その検出結果から補正目標値を生成するよ
うに構成したことにより、正確に画像の振れ補正を行う
ことができ、さらに振れ補正能力の向上を図ることがで
きる。
【0081】第6の発明によれば、手振れ等による画像
の振れを光学的に補正する際に、低域の振れ補正の性能
向上を図るために、画像の動きベクトルの検出結果を併
用する場合でも、補正手段に与える補正目標値のサンプ
リング周期が遅いために生じる画質劣化を防ぐことがで
きる。また、装置本体内の設定手段で設定されたテレン
ビジョン方式を、レンズユニット内の制御手段に伝達
し、その伝達されたテレビジョン方式に応じて、制御手
段の動作タイミングを確定することにより、テレビジョ
ン方式が異なっても、テレビジョン方式毎にレンズユニ
ットを用意する必要はなく、1つのレンズユニットを共
通化することができる。
【0082】第7の発明によれば、上記第1又は6の発
明において、可変頂角プリズムの頂角が補正目標値とな
るように構成したことにより、正確に画像の振れ補正を
行うことができ、さらに振れ補正能力の向上を図ること
ができる。
【0083】第8の発明によれば、上記第2又は6の発
明において、直交する2方向の成分で振れを検出するよ
うに構成したことにより、撮像手段に与えられている振
れの方向において振れ補正を行う等をすることで、正確
に画像の振れ補正を行うことができ、さらに振れ補正能
力の向上を図ることができる。
【0084】第9の発明によれば、上記第2又は6の発
明において、角速度センサにより撮像手段の振れを検出
するように構成したことにより、より正確に撮像手段の
振れを検出することができ、この結果、正確に画像の振
れ補正を行うことができ、さらに振れ補正能力の向上を
図ることができる。
【0085】第10の発明によれば、上記第1又は6の
発明において、固体撮像素子により被写体像を撮像する
ように構成したことにより、さらに高品質な撮影画像を
得ることができる。
【0086】第11の発明によれば、請求項1〜10記
載の撮像装置を複数の機器から構成されるシステムに適
用することができ、振れ検出の低域の感度を高めるため
に、画像の動き検出を行う場合等でも、システム構成を
複雑にすることなく、振れ補正能力の向上を図ることが
でき、且つ高品質な撮影画像を得ることができるシステ
ムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る撮像装置を適用したビデオカメラ
の構成を示すブロック図である。
【図2】上記ビデオカメラの可変頂角プリズムの構成を
説明するための図である。
【図3】上記ビデオカメラの補間器の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【図4】上記ビデオカメラでの第2の目標値の変化を説
明するための図である。
【符号の説明】
100 ビデオカメラ 200 レンズユニット 201 角速度センサ 202 DCカットフィルタ 203、208 増幅器 204 信号処理回路 205 駆動回路 206 アクチュエータ 207 頂角センサ 209 レンズマイコン 209a D/A変換回路 209b 補間器 210 加算器 211 減算器 212 光学系 220 VAP 300 カメラ本体 301 撮像素子 302 信号処理回路 303 A/D変換回路 304 画像動き検出回路 305 信号線 306 駆動制御回路 307 端子 308 プルアップ抵抗 309 スイッチ 310 積分器 311 HPF 312 第2の積分器

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体像を撮像して映像信号を生成する
    撮像手段と、 上記撮像手段で得られた映像信号から画像の動きを検出
    する動き検出手段と、 上記動き検出手段の検出結果に基づいた補正目標値を生
    成する生成手段と、 上記生成手段で得られた補正目標値に基づいて画像の振
    れを補正する補正手段と、 テレビジョン方式を設定する設定手段と、 上記設定手段で設定されたテレビジョン方式に基づいて
    上記生成手段で生成される補正目標値のサンプリング周
    期を制御する制御手段とを備えることを特徴とする撮像
    装置。
  2. 【請求項2】 上記撮像手段の振れを検出する振れ検出
    手段を備え、 上記生成手段は、上記振れ検出手段及び上記動き検出手
    段の各検出結果に基づいた補正目標値を生成することを
    特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】 上記補正手段は、光学的に画像の振れを
    補正することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】 上記補正手段及び上記制御手段を含むレ
    ンズユニットが装置本体から着脱交換可能に設けられた
    ことを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  5. 【請求項5】 上記動き検出手段は、フィールド間又は
    フレーム間の画像の動きベクトルを検出することを特徴
    とする請求項1記載の撮像装置。
  6. 【請求項6】 被写体像を撮像して映像信号を出力する
    撮像手段と、 上記撮像手段の振れを検出する振れ検出手段と、 上記撮像手段で得られた映像信号から画像のフィールド
    間又はフレーム間の動きベクトルを検出する動き検出手
    段と、 上記振れ検出手段及び上記動き検出手段の各検出結果、
    又は何れか一方の検出結果に応じて光学的に画像の振れ
    を補正する補正手段と、 上記動き検出手段の検出結果から上記補正手段に与える
    補正目標値を生成する生成手段と、 テレビジョン方式を設定する設定手段と、 上記設定手段で設定されたテレビジョン方式の情報を伝
    達する通信手段と、 上記通信手段により伝達されてきた情報に基づいて、上
    記生成手段で得られた補正目標値のサンプリング周期を
    上記動き検出手段での動きベクトルのサンプリング周期
    より速くする制御手段とを備え、 上記補正手段及び上記制御手段を含むレンズユニットが
    装置本体から着脱交換可能に設けられたことを特徴とす
    る撮像装置。
  7. 【請求項7】 上記補正手段は、上記被写体像を上記撮
    像手段に伝達する可変頂角プリズムと、上記可変頂角プ
    リズムを駆動する駆動手段と、上記可変頂角プリズムの
    頂角を検出する頂角検出手段とを含み、 上記駆動手段は、上記頂角検出手段の検出結果が上記生
    成手段で生成された補正目標値となるように、上記可変
    頂角プリズムを駆動することを特徴とする請求項1又は
    6記載の撮像装置。
  8. 【請求項8】 上記振れ検出手段は、直交する2方向で
    振れを検出することを特徴とする請求項2又は6記載の
    撮像装置。
  9. 【請求項9】 上記振れ検出手段は、角速度センサと、
    上記角速度センサの検出信号を角変位信号に変換する変
    換手段とを含むことを特徴とする請求項2又は6記載の
    撮像装置。
  10. 【請求項10】 上記撮像手段は、固体撮像素子を含む
    ことを特徴とする請求項1又は6記載の撮像装置。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10記載の撮像装置を含む
    ことを特徴とする撮像システム。
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