JPH0969044A - ライセンシー通知システム - Google Patents
ライセンシー通知システムInfo
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Abstract
シー通知システムを提供する。 【解決手段】 あるソフトウェアを実行可能な形態にす
るために必要な情報の要求がなされた場合に、ソフト復
号鍵とユーザ識別情報とを含むライセンス情報を暗号化
した暗号化ライセンス情報を送出する管理センタ12
と、その暗号化ライセンス情報を復号したライセンス情
報からソフト復号鍵とユーザ識別情報とを分離抽出し、
抽出したソフト復号鍵を用いたソフトウェアのインスト
ールと、ユーザ名の正当性を確認できるような形態でユ
ーザ名が記憶されたライセンスファイル24の作成を行
うユーザ端末11によってシステムを構成するととも
に、システムが対象とするソフトウェアとして、ライセ
ンスファイル24内のユーザ名をその起動時に表示する
ソフトウェアを用意しておく。
Description
システムに係わり、たとえば、CD−ROM等の大容量
記憶媒体や、B−ISDN等の高速通信ネットワークを
利用してソフトウェアの販売を行うときなどに用いられ
るライセンシー通知システムに関する。
memory)等の大容量記憶媒体や、B−ISDN(broadban
d integrated services digital network)等の高速通信
技術の発達に伴い、これらの手段を用いて、コンピュー
タプログラムや画像データあるいは音声データを流通さ
せることが行われるようになっており、たとえば、従
来、ビデオテープで供給されていたような映像著作物
が、CD−ROMに格納されて販売されている。また、
大容量の画像データを含むゲームプログラムなども、C
D−ROMに格納されて販売されるようになっている。
高速通信ネットワークについても同様であり、ソフトウ
ェアの供給者は、各種の方法によってソフトウェアを販
売できるようになっている。
に、CD−ROMと通信回線を用いた、鍵かけソフトウ
ェア販売などと呼ばれる方式がある。この鍵かけソフト
ウェア販売方式では、機能が制限されている多数のソフ
トウェアが格納されたCD−ROMが安価に販売され、
エンドユーザは、購入したCD−ROM内の各ソフトウ
ェアを機能制限が課せられた状態で動作させることによ
って、必要なソフトウェアを選択する。そして、選択し
たソフトウェアを実際に購入したい旨を、管理センタに
通信回線を用いて通知し、管理センタよりソフトウェア
に応じた制限解除コードを購入し、その制限解除コード
を用いてソフトウェアの機能制限を解除する。
したようなソフトウェア販売システムを用いて実現され
ている。図示したように、ソフトウェア販売システム
は、ユーザ端末31と管理センタ32によって構成さ
れ、ユーザ端末31と管理センタ32とは、通信回線に
よって接続される。
わち、制限解除コードを購入する場合)、エンドユーザ
は、ユーザID(図示せず)等を用いて、管理センタ3
2との通信回線を設定した後に、ユーザ端末31に対し
て、購入するソフトウェアを識別するための情報である
コンテンツIDを入力するといった、制限解除コードを
要求するために必要な所定の手続きを実行する。その手
続きの実行に応じて、ユーザ端末31は、コンテンツI
Dと、たとえば、ユーザ端末31内に設けられているC
PUのIDからなるユーザ固有情報とを管理センタ32
に送信する。
した管理センタ32内では、各ソフトウェアの暗号化時
に用いたソフト復号鍵が、コンテンツIDに対応づけて
記憶されているソフトデータベース(ソフトDB)33
の内容が参照され、受信されたコンテンツIDに応じた
ソフト復号鍵が暗号化部35に供給される。また、管理
センタ32内の暗号化部34は、ユーザ端末31からの
ユーザ固有情報を鍵“Ks”で暗号化したユーザ個別鍵
を生成しており、暗号化部35は、このユーザ個別鍵に
よってソフト復号鍵を暗号化し、暗号化したソフト復号
鍵を制限解除コードとしてユーザ端末31に対して送信
する。
と同様に暗号化部36によってユーザ個別鍵が生成され
ており、復号部37は、管理センタ32からの制限解除
コードを暗号化部36が生成したユーザ個別鍵によって
復号し、ソフト復号鍵を生成する。そして、インストー
ル部38は、このソフト復号鍵を用いて、センタ端末3
2に対して送信したコンテンツIDに対応するCD−R
OM内のソフトウェアを復号し、そのソフトウェアが機
能制限が解除された状態で使用できるように、ハードデ
ィスク装置などの記憶装置にインストールする。
方式によれば、エンドユーザは、その内容を実際に確認
して、購入するソフトウェアを決めることができるよう
になるので、カタログの内容だけでソフトウェアを購入
した場合のように、購入したソフトウェアが意図したも
のとは全く異なるといったことをなくすことが出来る。
また、CD−ROM内のソフトウェアは、特殊な情報を
知らない限り、実行不可能な形で格納されているので、
不正なインストールを防止できるようにもなっている。
ェアをコピーすること自体は極めて容易に行える作業で
あるため、ソフトウェアの供給者の了解を得ずに、不正
にソフトウェアをコピーして使用する者が現れてしまう
という問題があった。この種の不正コピーを防止する方
法(いわゆる、プロテクト方法)としては、さまざまな
方法が知られているが、BIOS(basic input/output
system)レベルの知識を有する者の不正コピーを防止す
ることが出来る方法はなく、いずれの方法も、不正コピ
ーの実行を困難なものにすることが出来るだけである。
クトを掛けずに、単に、起動時に、正当なユーザ名が表
示されるようにしたソフトウェアも販売されている。こ
のようなソフトウェアは、インストールソフトウェアと
共に販売され、ソフトウェアの購入者は、インストール
ソフトウェアを実行することにより、ソフトウェアの起
動時に画面上に表示させるユーザ名を設定する。すなわ
ち、この技術では、不正にコピーされたソフトウェアの
実行時に、そのソフトウェアの正当なユーザ名を表示さ
せることによって、ソフトウェアの不正コピーの防止を
図っている。
も、インストールソフトウェアごとコピーしてしまえ
ば、そのソフトウェア実行時に、不正コピーを行った者
の名前を表示させることが可能であったため、十分な不
正コピー防止効果が得られていなかった。
止効果が極めて高いライセンシー通知システムを提供す
ることを課題とする。
シー通知システムは、実行不可能な状態でユーザに提供
されたソフトウェアにつき、その代金支払いを条件にソ
フトウェア販売者からユーザへライセンス情報を通知
し、ユーザ端末にてライセンス情報によりソフトウェア
を実行可能な状態に変換して、インストールするソフト
ウェアの販売方式において、ライセンス情報にユーザを
特定するユーザ識別情報を一体化して通知し、さらに、
ソフトウェアのインストールにあたり、販売者から受け
取ったライセンス情報の内容に応じてソフトウェアを実
行可能な状態に変換する変換手段と、インストール時に
ライセンス情報からユーザ識別情報を読み出し、ソフト
ウェアの実行開始時にそのソフトウェアが参照するライ
センスファイルに、ユーザ識別情報を格納するライセン
スファイル書込み手段と、を備えるとともに、インスト
ール後のソフトウェアの起動時に、ライセンスファイル
を参照してライセンスファイルに格納されているユーザ
識別情報をユーザに通知することを特徴とする。
ムでは、ユーザを特定するユーザ識別情報を一体化し
た、ソフトウェアを実行可能な状態に変換するために必
要なライセンス情報の通知と、ライセンス情報を用いた
ソフトウェアの実行可能な状態への変換(インストー
ル)と、ライセンス情報に含まれるユーザ識別情報を用
いた、そのソフトウェアが起動時に表示する内容を定め
るライセンスファイルの書き換えが行われるようにする
ことによって、インストール後のソフトウェアの起動時
にユーザ識別情報がユーザに通知されるようにする。
れば、ユーザ端末側でユーザ識別情報を入力することな
く、起動時に正当なユーザのユーザ識別情報が通知され
るようにソフトウェアがインストールされることになる
ので、起動時に通知されるユーザ識別情報の不正な変更
が困難なシステムが得られることになる。
は、実行不可能な状態でユーザに提供されたソフトウェ
アにつき、その代金支払いを条件にソフトウェア販売者
からユーザへライセンス情報を通知し、ユーザ端末にて
ライセンス情報によりソフトウェアを実行可能な状態に
変換して、インストールするソフトウェアの販売方式に
おいて、ライセンス情報にユーザを特定するユーザ識別
情報を一体化して通知し、さらに、ソフトウェアのイン
ストールにあたり、販売者から受け取ったライセンス情
報の内容に応じてソフトウェアを実行可能な状態に変換
する変換手段と、インストール時にライセンス情報から
ユーザ識別情報を読み出し、ソフトウェアが、実行開始
時にそのユーザ識別情報をユーザに通知するように、ソ
フトウェアの内容の一部を書き換えるソフトウェア書換
え手段と、を備えるとともに、インストール後のソフト
ウェアの起動時にユーザ識別情報をユーザに通知するこ
とを特徴とする。
ムでは、ユーザを特定するユーザ識別情報を一体化した
形での、ソフトウェアを実行可能な状態に変換するため
に必要なライセンス情報の通知と、ライセンス情報を用
いたソフトウェアの実行可能な状態への変換(インスト
ール)と、ライセンス情報に含まれるユーザ識別情報が
そのソフトウェアの起動時に通知されるようソフトウェ
アの書き換えとが行われるようにすることによって、イ
ンストール後のソフトウェアの起動時にユーザ識別情報
がユーザに通知されるようにする。
れば、ユーザ端末側でユーザ識別情報を入力することな
く、起動時に正当なユーザのユーザ識別情報が通知され
るようにソフトウェアがインストールされることになる
ので、起動時に通知されるユーザ識別情報の不正な変更
が困難なシステムが得られることになる。
は、ライセンス情報無しでは実行不可能な状態でユーザ
に提供されたソフトウェアにつき、その代金支払いを条
件にソフトウェア販売者からユーザへライセンス情報を
通知し、ユーザ端末にてライセンス情報を利用してソフ
トウェアを実行するソフトウェアの販売方式において、
ライセンス情報にユーザを特定するユーザ識別情報を一
体化して通知し、さらに、ソフトウェアの実行にあた
り、販売者から受け取ったライセンス情報の正当性の確
認が成功した時のみ、ライセンス情報からユーザ識別情
報を読み出し、読み出したユーザ識別情報をユーザに通
知することを特徴とする。
ムでは、ユーザを特定するユーザ識別情報を一体化した
形で通知されるライセンス情報の正当性が確認されたと
きにのみ、ライセンス情報内のユーザ識別情報がユーザ
に通知された後に、ソフトウェアが実行されるようにす
る。
は、ライセンス情報無しでは実行不可能な状態でユーザ
に提供されたソフトウェアにつき、その代金支払いを条
件にソフトウェア販売者からユーザへライセンス情報を
通知し、ユーザ端末にてライセンス情報を利用してソフ
トウェアを実行するソフトウェアの販売方式において、
ライセンス情報にユーザを特定するユーザ識別情報を一
体化して通知し、さらに、ソフトウェアの実行にあた
り、販売者から受け取ったライセンス情報に従いソフト
ウェアを実行可能な状態に変換してメモリに展開する展
開手段を、備えるとともに、ソフトウェアの実行時に、
ライセンス情報からユーザ識別情報を読み出し、読み出
したユーザ識別情報をユーザに通知することを特徴とす
る。
ムでは、ソフトウェアの実行に先駆けて、ユーザを特定
するユーザ識別情報を一体化した形で通知されるライセ
ンス情報を用いて、ソフトウェアの実行可能な状態への
変換が行われるようにするとともに、そのソフトウェア
の実行時に、ライセンス情報内のユーザ識別情報がユー
ザに通知されるようにする。
システムにおけるユーザ識別情報のユーザへの通知に
は、ディスプレイ上にユーザ識別情報を表示するといっ
た手段を用いることが出来る。また、第1ないし第4の
ライセンシー通知システムを、ライセンス識別情報が通
信によって与えられる構成とすることも出来る。このよ
うにライセンシー通知システムを、通信を用いた形態に
構成した場合には、ソフトウェアの販売が容易なシステ
ムが得られることになる。
ムで使用するユーザ識別情報としては、ユーザを特定で
きる情報であればどのような情報をも用いることが出来
るが、ユーザの名前を含むものを用いることが望まし
い。このように構成した場合には、不正にコピーしたソ
フトウェアの使用者が、心理的な圧迫を強く受けること
になるので、より高い不正コピー防止効果を有するライ
センシー通知システムが得られることになる。
ー通知システムが対象とするソフトウェアを、暗号化に
よって実行不可能な状態とされたソフトウェアとすると
ともに、ライセンス情報をそのソフトウェアの復号に必
要な復号化情報とユーザ識別情報を一体化したものと
し、ライセンス情報内の復号化情報を用いてソフトウェ
アが実行可能な状態に変換されるようにすることも出来
る。
知システムは、ユーザ識別情報がユーザによって分離不
可能な状態で含まれているライセンス情報を使用するよ
うに構成することが望ましい。このように構成した場合
には、ソフトウェアの起動時に通知されるユーザ識別情
報の変更がより困難になるため、さらに、ソフトウェア
の不正インストールあるいは不正コピーが困難なライセ
ンシー通知システムが得られることになる。
でライセンス情報内に含ませる手段としては、さまざま
なものが採用可能であり、たとえば、ユーザ識別情報と
他の情報とを連結した後に、一体化して暗号化するとい
った手段を採用することが出来る。
システムを、ライセンス情報として、ユーザ識別情報と
ともに、そのユーザ識別情報の内容に応じて作成された
署名が含まれている情報を用いるように構成することも
出来る。
は、ソフトウェア固有の鍵で暗号化されているユーザ識
別情報が使用されるように構成することも、ソフトウェ
ア固有の鍵を用いて作成された署名が付けられているユ
ーザ識別情報が使用されるように構成することもでき、
さらに、ライセンスファイルの内容が不正な場合には、
ソフトウェアの実行が停止されるように構成することも
出来る。
細に説明する。 <第1の実施形態>図1に、本発明の第1の実施形態に
よるライセンシー通知システムの機能ブロック図を示
す。本ライセンシー通知システムは、機能が制限されて
いる多数のソフトウェアが格納されたCD−ROMを安
価に販売しておき、そのCD−ROM内のソフトウェア
の機能制限を解除するための情報を販売することによっ
て、ソフトウェア販売を行うために用いられるシステム
である。なお、代金の支払いは例えばキャッシュカード
の加入番号の通知や、銀行口座の引き落とし番号などの
通知によって行われる。
知システムは、ユーザ端末11と管理センタ12によっ
て構成され、ユーザ端末11と管理センタ12とは通信
回線によって接続される。ユーザ端末11と管理センタ
12は、いわゆるコンピュータ端末であり、図示した各
機能ブロックの集合体として動作するようにプログラム
されている。
センタ12には、ユーザデータベース(ユーザDB)1
3、ソフトデータベース(ソフトDB)14と名付けた
2種のデータベースが備えられており、図2に示したよ
うに、ユーザDB13には、このシステムの使用者に対
して管理者が与えた識別情報であるユーザIDと、一般
社会において用いられている使用者の識別情報であるユ
ーザ名との対応関係が記憶されている。そして、図3に
模式的に示したように、ソフトDB14には、CD−R
OMに格納されて供給される各ソフトウェアの識別情報
であるコンテンツIDと、そのソフトウェアを復号する
ために必要な復号化情報であるソフト復号鍵との対応関
係が記憶されている。
名とソフト復号鍵という2つのデータを連結したデータ
であるライセンス情報を出力する。また、暗号化部16
は、ユーザ端末11からのユーザ固有情報(詳細は後述
する。)を鍵“Ks”で暗号化したユーザ個別鍵を生成
する。そして、暗号化部17は、暗号化部16が生成し
たユーザ個別鍵を用いて連結部15からのライセンス情
報を暗号化し、暗号化ライセンス情報を生成する。な
お、本ライセンシー通知システムでは、暗号化および復
号化に、DES(Data Encryption Standard)アルゴリズ
ムを用いている。
ユーザ端末11から機能制限を解除するための情報の要
求がなされたときに、同期的に動作するように構成され
ている。すなわち、管理センタ12は、ユーザ端末11
から、あるソフトウェアの機能制限を解除するための情
報の要求がなされたときに、そのソフトウェアの機能制
限解除に必要なソフト復号鍵とユーザ名とを含むライセ
ンス情報を暗号化した形態でユーザ端末11に送信す
る。
ユーザ端末11内の要求送信部18は、ユーザID、コ
ンテンツID、ユーザ固有情報を含む情報を管理センタ
12に対して送信するブロックであり、ユーザ端末11
のキーボード(図示せず)が、機能制限を解除するため
の情報の要求手順として予め定められている所定の手順
に従って操作されたときに動作を開始する。なお、上記
要求手順には、ユーザIDとコンテンツIDのキーボー
ド入力が含まれており、要求送信部18は、ユーザ端末
11に用いられているCPUのIDをユーザ固有情報と
し、そのユーザ固有情報とキーボード入力情報とを管理
センタ12に対して送信する。
ユーザ端末11から機能制限を解除するための情報の要
求がなされたときに、その要求に対する応答として、暗
号化ライセンス情報をユーザ端末11に対して送信す
る。このため、要求送信部18の動作後、ユーザ端末1
1は、管理センタ12からの暗号化ライセンス情報を受
信することになる。
報は、ユーザ端末11内の復号部20に入力されてい
る。復号部20には、暗号化部19において生成された
ユーザ固有情報も入力されており、復号部20は、その
ユーザ個別鍵を用いてセンタ端末12からの暗号化ライ
センス情報を復号する。復号結果であるライセンス情報
は、管理センタ12内の連結部15と逆の処理を行うブ
ロックである分離部21に入力され、分離部21は、ラ
イセンス情報からソフト復号鍵とユーザ名とを分離抽出
する。
るソフト復号鍵は、インストール部22に入力され、イ
ンストール部22は、分離部21からのソフト復号鍵を
用いて、要求送信部18が送信したコンテンツIDに応
じた特定のソフトウェアを復号することによって、その
ソフトウェアの機能制限を解除する。分離部21が分離
抽出するもう一方の情報であるユーザ名は、ライセンス
ファイル作成部23に入力され、ライセンスファイル作
成部23は、そのユーザ名とコンテンツIDとを用いて
ライセンスファイル24を作成する。
模式的に示す。このように、ライセンスファイル24に
は、コンテンツIDおよびユーザ名と、コンテンツID
とユーザ名からなる情報を署名鍵を用いて暗号化した情
報である署名情報とが記憶される。
ール部22の動作、インストール部22によってインス
トールされたソフトウェアの動作を更に具体的に説明す
る。なお、これらの図のうち、図5は、本ライセンシー
通知システムが対象とするソフトウェアの構造を模式的
に示した図であり、図6は、本ライセンシー通知システ
ムが対象とするソフトウェアを起動させた際のユーザ端
末の動作手順を示した流れ図である。
象とするソフトウェアには、ライセンス表示ルーチン2
5とメインプログラム26とが含まれている。メインプ
ログラム26には、このソフトウェアの本来の機能に関
する動作手順が規定されており、ライセンス表示ルーチ
ン25には、メインプログラム26の実行に先駆けて実
行される内容が規定されている。
によってインストールされたソフトウェアを起動した場
合、そのソフトウェアに従って動作するユーザ端末は、
図6に示してあるように、まず、ライセンスファイル内
のコンテンツIDをチェックすることにより、起動され
ているソフトウェアに対応するデータが存在しているか
否かを判断する(ステップS101)。そして、対応す
るデータが存在していた場合(ステップS101;Y)
には、その対応するデータの正当性のチェックを行う
(ステップS102)。なお、このステップにおける正
当性のチェックは、ライセンスファイル内に記憶されて
いるコンテンツIDおよびユーザ名からなる情報を、ラ
イセンス表示ルーチン256内にデータとして設定され
ている署名鍵を用いて暗号化し、暗号化した結果と署名
情報とが一致しているか否かを判断することにより行わ
れるようになっている。
なものであると判断(ステップS102;OK)したと
きには、ライセンスファイルから読み出したユーザ名を
表示し(ステップS103)、メインプログラムに従っ
た動作を実行する(ステップS104)。
ル内に存在していなかった場合(ステップS101;
N)と、ライセンスファイルの内容が正当でなかった場
合(ステップS102;NG)、すなわち、ライセンス
ファイルの内容がライセンスファイル作成部23が作成
したものとは異なっていた場合には、ユーザ名の表示お
よびメインプログラムを実行することなく、動作を終了
する。
るライセンシー通知システムでは、ユーザ端末からのキ
ーボード入力に依らず、ユーザ名が起動時に表示される
ようにソフトウェアのインストールが行われるので、イ
ンストール用ソフトウェアを不正コピーしただけでは、
ソフトウェアに表示されるユーザ名を変更することが出
来ない。また、インストールされたソフトウェアは、ラ
イセンスファイルの正当性が確認されたときだけに実行
されるようになっている。従って、本ライセンシー通知
システムによってインストールされたソフトウェアを不
正にコピーしたとしても、起動時に表示されるユーザ名
を変更することが困難になっており、不正コピーを行っ
た者は、他人の名前が表示されるソフトウェアを使わざ
るを得ない。このため、本ライセンシー通知システムを
用いれば、心理的に不正コピーを防止できることにな
る。
は、暗号化ライセンス情報を通信回線を介して管理セン
タから取得するように構成したが、たとえば、郵便等の
他の情報伝達手段を用いて、管理センタに対するコンテ
ンツID等の通知と、ユーザ端末に対する暗号化ライセ
ンス情報の通知とを行うようにし、暗号化ライセンス情
報をキーボードを用いてユーザ端末へ入力するように構
成することも出来る。なた、暗号化を行わない形でライ
センス情報が通知されるよう構成することもできる。
−ROMに限られるものではなく、フロッピディスク等
の他の記憶媒体に格納しても良いし、通信回線を通じて
ダウンロードするような供給形態を採用しても良い。ま
た、本実施形態では、通信を利用して代金を徴収してい
るが、代金の徴収方法として、金融機関を通じた直接の
振り込みを用いても良いことは当然である。
名と署名情報が記憶されるファイルが作成されるように
構成してあるが、ユーザ名を何らかの方法によって暗号
化した情報がライセンスファイルに記憶されるようにす
るとともに、インストール対象であるソフトウェアとし
て、ライセンスファイル内の情報を復号して表示するも
のを用いるようにシステムを構成することも出来る。 <第2の実施形態>以下、図7ないし図9を用いて、本
発明の第2の実施形態によるライセンシー通知システム
を説明する。なお、これらの図のうち、図7は、第2の
実施形態によるライセンシー通知システムに設けられる
ユーザ端末の構成を示した機能ブロック図であり、図8
は、このライセンシー通知システムが対象とするソフト
ウェアの構造を示した説明図、図9は、このライセンシ
ー通知システムが対象とするソフトウェアの動作手順を
示した流れ図である。
ステムでは、第1の実施形態における管理センタ12と
同一構成の管理センタが用いられている。また、図7に
示した機能ブロック図から明らかなように、ユーザ端末
11の構成の違いも僅かなものであるので、ここでは、
第1の実施形態によるライセンシー通知システムと、動
作内容が異なる部分の説明だけを行うことにする。
るユーザ端末11では、分離部21によって分離抽出さ
れたソフト復号鍵とユーザ名が共にインストール部29
に入力される。インストール部29は、ソフト復号鍵を
用いてCD−ROM内のソフトウェアの復号を行うとと
もに、ユーザ名を暗号化することによって暗号化ユーザ
名を生成する。そして、図8に模式的に示したように、
ライセンス表示ルーチン26の所定位置に、生成した暗
号化ユーザ名28を書き込む。
システムが対象とするソフトウェアを起動した場合、ま
ず、ライセンス表示ルーチン25内の所定位置に書き込
まれている暗号化ユーザ名が読み出され、復号される
(ステップS201)。そして、復号されたユーザ名の
表示(ステップS202)が行われた後に、メインプロ
グラム27が実行される(ステップS203)。
では、インストール時にソフトウェアの内容を直接書き
換えることによって、そのソフトウェアの起動時にユー
ザ名が表示されるようにしている。
知システムでも、ユーザ端末からのキーボード入力に依
らず、ユーザ名が起動時に表示されるようにソフトウェ
アのインストールが行われることになるので、インスト
ール用ソフトウェアを不正コピーしただけでは、ソフト
ウェアに表示されるユーザ名を変更することが出来な
い。また、インストールされたソフトウェアは、ライセ
ンスファイルの正当性が確認されたときだけに実行され
る。従って、本ライセンシー通知システムによってイン
ストールされたソフトウェアを不正にコピーしたとして
も、起動時に表示されるユーザ名を変更することが困難
になっており、不正コピーを行った者は、他人の名前が
表示されるソフトウェアを使わざるを得ず、本ライセン
シー通知システムを用いれば、心理的に不正コピーを防
止できることになる。
シー通知システムも、第1の実施形態によるライセンシ
ー通知システムと同様の変形が可能である。
第2のライセンシー通知システムによってインストール
されたソフトウェアを不正にコピーしたとしても、これ
らのシステムでは、起動時に表示されるユーザ識別情報
の不正な変更が困難であるので、不正コピーを行ったと
しても、その者は、他人の名前が表示されるソフトウェ
アを使わざるを得ない。このため、第1または第2のラ
イセンシー通知システムを用いれば、不正コピー行為を
心理的に防止できることになる。
よれば、ソフトウェアの実行時に、ユーザ識別情報を含
むライセンス情報の正当性が確認され、正当であった場
合だけにソフトウェアが実行されるので、ソフトウェア
実行時に表示されるユーザ識別情報の変更が困難となっ
ている。このため、ソフトウェアの不正コピーを行った
としても、その不正コピー者は、他人の名前が表示され
るソフトウェアを使わざるを得ず、このライセンシー通
知システムを用いれば、不正コピー行為を心理的に防止
できることになる。
によれば、ソフトウェアの実行時にユーザ識別情報を含
むライセンス情報に基づきそのソフトウェアが実行可能
な状態に変換されるので、ソフトウェア実行時に表示さ
れるユーザ識別情報の変更が困難となっており、ソフト
ウェアの不正コピーを行ったとしても、その不正コピー
者は、他人の名前が表示されるソフトウェアを使わざる
を得ない。このため、第4のライセンシー通知システム
を用いれば、不正コピー行為を心理的に防止できること
になる。
知システムの構成を示す機能ブロック図である。
ムを構成する管理センタ内に備えられるユーザデータベ
ースの内容を示す説明図である。
ムを構成する管理センタ内に備えられるソフトデータベ
ースの内容を示す説明図である。
ムを構成するユーザ端末内に設けられるライセンスファ
イルの内容を示す説明図である。
ムが対象とするソフトウェアの構造を示す説明図であ
る。
ムが対象とするソフトウェアの動作手順を示した流れ図
である。
知システムで用いたユーザ端末の構成を示す機能ブロッ
ク図である。
ムが対象とするソフトウェアの構造を示す説明図であ
る。
ムが対象とするソフトウェアの動作手順を示した流れ図
である。
られるライセンシー通知システムの構成を示す機能ブロ
ック図である。
Claims (15)
- 【請求項1】 実行不可能な状態でユーザに提供された
ソフトウェアにつき、その代金支払いを条件にソフトウ
ェア販売者からユーザへライセンス情報を通知し、ユー
ザ端末にて前記ライセンス情報により前記ソフトウェア
を実行可能な状態に変換して、インストールするソフト
ウェアの販売方式において、 前記ライセンス情報にユーザを特定するユーザ識別情報
を一体化して通知し、さらに、 ソフトウェアのインストールにあたり、 前記販売者から受け取ったライセンス情報の内容に応じ
て前記ソフトウェアを実行可能な状態に変換する変換手
段と、 インストール時にライセンス情報からユーザ識別情報を
読み出し、前記ソフトウェアの実行開始時にそのソフト
ウェアが参照するライセンスファイルに、前記ユーザ識
別情報を格納するライセンスファイル書込み手段と、 を備えるとともに、 インストール後のソフトウェアの起動時に、前記ライセ
ンスファイルを参照してライセンスファイルに格納され
ているユーザ識別情報をユーザに通知することを特徴と
するライセンシー通知システム。 - 【請求項2】 実行不可能な状態でユーザに提供された
ソフトウェアにつき、その代金支払いを条件にソフトウ
ェア販売者からユーザへライセンス情報を通知し、ユー
ザ端末にて前記ライセンス情報により前記ソフトウェア
を実行可能な状態に変換して、インストールするソフト
ウェアの販売方式において、 前記ライセンス情報にユーザを特定するユーザ識別情報
を一体化して通知し、さらに、 ソフトウェアのインストールにあたり、 前記販売者から受け取ったライセンス情報の内容に応じ
て前記ソフトウェアを実行可能な状態に変換する変換手
段と、インストール時にライセンス情報からユーザ識別
情報を読み出し、前記ソフトウェアが、実行開始時にそ
のユーザ識別情報をユーザに通知するように、ソフトウ
ェアの内容の一部を書き換えるソフトウェア書換え手段
と、 を備えるとともに、 インストール後のソフトウェアの起動時にユーザ識別情
報をユーザに通知することを特徴とするライセンシー通
知システム。 - 【請求項3】 ライセンス情報無しでは実行不可能な状
態でユーザに提供されたソフトウェアにつき、その代金
支払いを条件にソフトウェア販売者からユーザへライセ
ンス情報を通知し、ユーザ端末にて前記ライセンス情報
を利用して前記ソフトウェアを実行するソフトウェアの
販売方式において、 前記ライセンス情報にユーザを特定するユーザ識別情報
を一体化して通知し、さらに、 前記ソフトウェアの実行にあたり、 前記販売者から受け取ったライセンス情報の正当性の確
認が成功した時のみ、ライセンス情報からユーザ識別情
報を読み出し、読み出したユーザ識別情報をユーザに通
知することを特徴とするライセンシー通知システム。 - 【請求項4】 ライセンス情報無しでは実行不可能な状
態でユーザに提供されたソフトウェアにつき、その代金
支払いを条件にソフトウェア販売者からユーザへライセ
ンス情報を通知し、ユーザ端末にて前記ライセンス情報
を利用して前記ソフトウェアを実行するソフトウェアの
販売方式において、 前記ライセンス情報にユーザを特定するユーザ識別情報
を一体化して通知し、さらに、 前記ソフトウェアの実行にあたり、 前記販売者から受け取ったライセンス情報に従い前記ソ
フトウェアを実行可能な状態に変換してメモリに展開す
る変換手段を、 備えるとともに、 ソフトウェアの実行時に、ライセンス情報からユーザ識
別情報を読み出し、読み出したユーザ識別情報をユーザ
に通知することを特徴とするライセンシー通知システ
ム。 - 【請求項5】 前記ユーザ端末は、ディスプレイを有
し、前記ユーザ識別情報の通知にはディスプレイによる
表示を用いることを特徴とする請求項1または請求項
2、請求項3、請求項4記載のライセンシー通知システ
ム。 - 【請求項6】 前記販売方式は、ユーザに提供されたソ
フトウェアの代金支払いを条件にユーザ端末へライセン
ス情報をソフトウェア販売者の管理センタから通信にて
通知し、ユーザ端末にて前記ライセンス情報により前記
ソフトウェアを実行可能状態に変換してインストールす
るソフトウェアの販売方式であり、 前記ユーザ端末は、 ソフトウェアを実行可能な状態にするために必要なライ
センス情報を前記管理センタに要求する要求手段を有す
る一方、 前記管理センタは、ユーザ端末の要求手段によりライセ
ンス情報の要求がなされたとき、前記ライセンス情報に
ユーザ端末でのソフトウェア使用許諾者を特定するため
のユーザ識別情報を一体化して、前記ユーザ端末に通知
するライセンス情報作成・通知手段を有する、 ことを特徴とする請求項1または請求項2記載のライセ
ンシー通知システム。 - 【請求項7】 前記販売方式は、ユーザに提供されたソ
フトウェアの代金支払いを条件にユーザ端末へライセン
ス情報をソフトウェア販売者の管理センタから通信にて
通知し、ユーザ端末にて前記ライセンス情報を用いてソ
フトウェアを実行するソフトウェアの販売方式であり、 前記ユーザ端末は、 ソフトウェアを実行するのに必要なライセンス情報を前
記管理センタに要求する要求手段を有する一方、 前記管理センタは、ユーザ端末の要求手段によりライセ
ンス情報の要求がなされたとき、前記ライセンス情報に
ユーザ端末でのソフトウェア使用許諾者を特定するため
のユーザ識別情報を一体化して、前記ユーザ端末に通知
するライセンス情報作成・通知手段を有する、 ことを特徴とする請求項3または請求項4記載のライセ
ンシー通知システム。 - 【請求項8】 前記ユーザ識別情報がユーザの名前を含
むものであることを特徴とする請求項1または請求項
2、請求項3、請求項4記載のライセンシー通知システ
ム。 - 【請求項9】 前記実行不可能な状態でユーザにわたさ
れたソフトウェアが、暗号化された状態であり、 前記ライセンス情報は復号化情報とユーザ識別情報を一
体化してなり、 前記変換手段はライセンス情報から読み出した復号化情
報と対をなす暗号化がされたソフトウェアを復号するこ
とを特徴とする請求項1または請求項2、請求項4記載
のライセンシー通知システム。 - 【請求項10】 前記ユーザ識別情報が、ユーザによる
分離が不可能な形式で前記ライセンス情報内に含まれて
いることを特徴とする請求項1または請求項2、請求項
3、請求項4記載のライセンシー通知システム。 - 【請求項11】 前記ユーザ識別情報が、そのユーザ識
別情報と他の情報とを連結した連結情報を一体化して暗
号化することによってユーザによる分離が不可能な状態
で前記ライセンス情報内に含まれていることを特徴とす
る請求項10記載のライセンシー通知システム。 - 【請求項12】 前記ライセンス情報に、ユーザ識別情
報の内容に応じて作成された署名が含まれていることを
特徴とする請求項1または請求項2、請求項3、請求項
4記載のライセンシー通知システム。 - 【請求項13】 前記ライセンスファイルに書き込まれ
ているユーザ識別情報は、ソフトウェア固有の鍵で暗号
化されていることを特徴とする請求項1記載のライセン
シー通知システム。 - 【請求項14】 前記ライセンスファイルに書き込まれ
ているユーザ識別情報は、ソフトウェア固有の鍵を用い
て作成された署名が付けられていることを特徴とする請
求項1記載のライセンシー通知システム。 - 【請求項15】 前記ライセンスファイルの内容が不正
な場合には、ソフトウェアの実行を停止することを特徴
とする請求項13または請求項14記載のライセンシー
通知システム。
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