JPH0968569A - 超音波センサ - Google Patents

超音波センサ

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JPH0968569A
JPH0968569A JP7223084A JP22308495A JPH0968569A JP H0968569 A JPH0968569 A JP H0968569A JP 7223084 A JP7223084 A JP 7223084A JP 22308495 A JP22308495 A JP 22308495A JP H0968569 A JPH0968569 A JP H0968569A
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JP
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wave
distance
time
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transmitted
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Hideo Mori
秀夫 森
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 近距離不感帯を広げることなく、物体までの
距離及び相対速度の両方を測定することができるように
する。 【解決手段】 超音波パルスを送受波部7 から送波とし
て送出してから物体からの反射波を受波として送受波部
7 で検知するまでの遅れ時間でもって物体までの距離を
測定し、送波と受波との周波数差でもって物体との相対
速度を測定する超音波センサにおいて、前記送波の送波
時間を所定時間に比べて長い第1の送波時間及び短い第
2の送波時間の2種類に交互に可変する送波時間設定部
3 と、第1の送波時間のときに相対速度を、第2の送波
時間のときに距離を切替測定するよう切り替える切替部
9 と、を設けた構成になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波を利用して
物体までの距離及び物体との相対速度を測定する超音波
センサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の超音波センサとして図5
乃至図7に示す構成のものが存在する。なお、図6及び
図7の(a) 乃至(d) に示す各波形の伝送位置が、符号
(a) 乃至(d) でもって図5の各対応位置に記してある。
【0003】このものは、超音波パルスを送波W0として
送出してから物体からの反射波を受波W1,W2 として検知
するまでの遅れ時間T1,T2 でもって物体までの距離L
を測定し、送波W0と受波W1,W2 との周波数差Δf1, Δf2
でもって物体との相対速度Vを測定するようになってい
る。
【0004】詳しくは、送波立上りパルス発生部A1が、
図6(b) に示すように、周期t0にて立上りパルスを出力
し、その出力に基づいて送波パルス生成部A2により発振
部A3の周波数f0で発振した送波パルスが、昇圧部A4及び
逆並列接続ダイオードA5を経て、同図(a) に示す送波W0
として送受波部A6を振動し、その振動によって超音波パ
ルスが送受波部A6から物体に向けて送出される。そし
て、物体に到達して反射して来た反射波により振動する
送受波部A6でその反射波を受け、それを増幅部A7で増幅
して、同図(a) に示すように、例えば受波W1が検知され
る。このとき、送波W0による送受波部A6の機械的振動が
残響として残り、その残響波が増幅部A7で増幅して同図
(a) に示す送波W0として検知される。
【0005】次いで、送波 (残響波)W0 及び受波W1の各
信号は検波部A8により検波してデジタル信号に変換され
た後、残響波除去部A9を経て同図(c) に示すように受波
W1のみのデジタル信号が得られる。そこで、送波W0送出
時からの遅れ時間T1 が、遅れ時間検出部A10 で検出さ
れ、時間−電圧変換部A11 で電圧に変換して距離Lを電
圧出力する。ここで、距離Lは、音速をCとしたとき、
L=C・T1 /2の関係式(A) により演算される。
【0006】一方、物体が相対速度Vで動いていると
き、ドップラー効果により、受波W1の周波数f1は送波W0
の周波数f0とは異なり、物体が接近している時には、f1
=f0・(C+V)/(C−V)を変形してV=C・(f1
−f0)/{2f0+(f1−f0)}の関係式(B) により演算
され、また物体が離反している時には、f1=f0・(C−
V)/(C+V)を変形してV=C・(f0−f1)/{2
f1+(f0−f1)}の関係式(C) により演算される。
【0007】そこで、例えば物体が接近している時、図
6(a) に示す増幅部A7の出力と発振部A3の出力とが周波
数差検出部A12 に送られると、周波数差検出部A12 から
両出力の周波数差を持つ同図(d) に示す波形を出力し、
受波W1の継続時間において周波数差Δf1=f1−f0を検出
し、周波数−電圧変換部A13 で電圧に変換して上記関係
式(B) により相対速度Vを電圧出力する。ただし、物体
が接近又は離反している時のいずれかによっては、関係
式(B) における周波数差Δf1=f1−f0又は関係式(C) に
おける周波数差Δf1=f0−f1を使い分けする必要がある
ため、接近/ 離反判別部A14 で判別される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来例にあっ
ては、超音波パルスを送波W0として送出してから物体か
らの反射波を例えば受波W1として検知し、その遅れ時間
1 及び周波数差Δf1でもって、物体までの距離L及び
相対速度Vの両方を測定することができる。
【0009】しかしながら、相対速度Vの測定に際して
は、相対速度Vが小さいつまり送波W0と例えば受波W1
の周波数差Δf1が小さいものまで測定しようとすると
き、その周波数差Δf1を持つ波形の波長は長くなる。そ
うすると、図7に示すように、送波W0が短い送波時間T
s の場合は、受波W1の継続時間も短くなり、その1波長
分も検出できないことになってΔf1=f1−f0つまり相対
速度Vを演算できない。従って、少なくとも1波長分を
検出するために受波W1の継続時間が長くなるよう、図6
に示すように、送波W0を長い送波時間TL にする必要が
ある。この送波W0が長い程、物体までの距離Lが近距離
の場合、送波W0と受波W1とが一部重なって連続して区別
し難くなり、つまり送波W0送出時からの受波W1の遅れ時
間T1 が検出し難くなり、それだけ近距離不感帯を広げ
ることになる。
【0010】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、近距離不感帯を広げるこ
となく、物体までの距離及び相対速度の両方を測定する
ことができる超音波センサを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、請求項1記載のものは、超音波パルスを送波と
して送出してから物体からの反射波を受波として検知す
るまでの遅れ時間でもって物体までの距離を測定し、送
波と受波との周波数差でもって物体との相対速度を測定
する超音波センサにおいて、前記送波の送波時間を所定
時間に比べて長い第1の送波時間及び短い第2の送波時
間の2種類に交互に可変するとともに、第1の送波時間
のときに相対速度を、第2の送波時間のときに距離を切
替測定するようになっている。
【0012】請求項2記載のものは、請求項1記載のも
のにおいて、距離が所定距離以下になったときに、前記
送波時間を交互に可変するとともに、相対速度及び距離
を切替測定するようになっている。
【0013】請求項3記載のものは、請求項1又は2記
載のものにおいて、前記受波を検知して相対速度及び/
又は距離を測定処理した後、直ちに、その次の測定を行
うための前記送波を送出するようになっている。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施形態を図1及び
図2に基づいて以下に説明する。なお、図2(a) 乃至
(d) に示す各波形の伝送位置が、符号(a) 乃至(d) でも
って図1の各対応位置に記してある。
【0015】送波立上りパルス発生部1 が、図2(b) に
示すように、tr /2の周期にて立上りパルスを出力
し、その第1番目の立上りパルスに基づいて送波パルス
生成部2 では、送波時間設定部3 で設定される後述の第
2の送波時間Ts だけ発振部4の周波数f0で発振した送
波パルスが、昇圧部5 及び逆並列接続ダイオード6 を経
て、同図(a) に示す送波W0S として送受波部(詳しくは
超音波振動子)7 を振動し、その振動によって超音波パ
ルスが送受波部7 から物体に向けて送出される。そして
物体に到達して反射して来た反射波により振動する送受
波部7 でその反射波を受け、それを増幅部8 で増幅し
て、同図(a) に示すように、受波W1S が検知される。こ
のとき、送波W0S による送受波部7 の機械的振動が残響
として残り、その残響波が増幅部8 で増幅して同図(a)
に示す送波W0S として検知される。
【0016】そして、後述する切替部9 をそのまま通過
した送波 (残響波)W0S及び受波W1Sの各信号は検波部10
でしきい値によりカットしてデジタル信号に変換された
後、残響波除去部11を経て同図(c) に示すように受波W
1S のみのデジタル信号が得られる。そして、このデジ
タル信号を受けた遅れ時間検出部12では、送波立上りパ
ルス発生部1 からの立上りパルス信号により、送波W0S
送出時からの受波W1S の遅れ時間T1 が検出され、時間
−電圧変換部13で電圧に変換して距離Lを電圧出力す
る。ここで、距離Lは、音速をCとしたとき、L=C・
1 /2の関係式(A) により演算される。
【0017】次いで、送波立上りパルス発生部1 が第2
番目の立上りパルスを出力すると、送波時間設定部3 で
は第2の送波時間Ts よりも長い後述の第1の送波時間
Lが設定される。それに伴って、増幅部8 からは同図
(a) に示す送波 (残響波)W0L及び受波W1L が出力され
る。そして切替部9 は、送波立上りパルス発生部1 から
第2番目の立上りパルス信号を受けて、同図(a) に示す
増幅部8 の出力を周波数差検出部14へ出力するよう切り
替える。
【0018】周波数差検出部14では、増幅部8 の出力と
発振部4 の出力との周波数差を持つ同図(d) に示す波形
を出力し、受波W1L の継続時間において周波数差Δf1
f1−f0を検出する。ここで、物体が相対速度Vで動いて
いるとき、ドップラー効果により、受波W1L の周波数f1
は送波W0L の周波数f0とは異なるために上記周波数差Δ
f1が存在する。そして物体が接近している時には、f1
f0・(C+V)/(C−V)を変形してV=C・(f1
f0)/{2f0+(f1−f0)}の関係式(B) により演算さ
れ、また物体が離反している時には、f1=f0・(C−
V)/(C+V)を変形してV=C・(f0−f1)/{2
f1+(f0−f1)}の関係式(C) により演算される。
【0019】周波数差検出部14の出力を受けた周波数−
電圧変換部15では、電圧に変換して上記関係式(B) 又は
関係式(C) により相対速度Vを電圧出力する。ただし、
物体が接近又は離反している時のいずれかによっては、
関係式(B) における周波数差Δf1=f1−f0又は関係式
(C) における周波数差Δf1=f0−f1を使い分けする必要
があるため、接近/ 離反判別部16で判別される。
【0020】ところで、物体まで近距離の場合、相対速
度Vの測定に際して、相対速度Vが小さいつまり送波W
0L と受波W1L との周波数差Δf1が小さいものまで測定
しようとするとき、その周波数差Δf1を持つ波形の波長
は長くなるが、周波数差を検出するためには少なくとも
1波長分の継続可能な受波W1L の時間が必要であり、そ
れに相当する送波の所定時間Tf(図示せず) に比べて、
送波W0L の第1の送波時間TL は長く設定され、周波数
差でなく距離Lを測定するための送波W0S の第2の送波
時間Ts は短く設定されている。
【0021】以上までが周期tr の間にて行われる第1
検知動作であって、次に送波立上りパルス発生部1 が第
3番目の立上りパルスを出力すると、第2検知動作に移
行し、前述した第1番目の立上りパルスの場合と同様に
して、送波W0S 送出時からの受波W2S の遅れ時間T2
検出して距離Lが測定され、送波W0L と受波W2L との周
波数差Δf2を検出して相対速度Vが測定される。
【0022】かかる第1実施形態の超音波センサにあっ
ては、上述したように、物体まで近距離の場合でも、相
対速度Vが小さいつまり送波と受波との周波数差が小さ
いものまで測定しようとするとき、その周波数差を持つ
波形の波長は長くなるが、少なくとも1波長分の継続可
能な所定時間Tf よりも長い第1の送波時間TL の送波
W0L 及び短い第2の送波時間Ts の送波W0S の2種類が
r /2の周期ごとに交互に可変されるから、第1検知
動作の周期tr の間において、相対速度Vの測定に際し
ては、送波W0L の第1の送波時間TL により周波数差Δ
f1が検出でき、距離Lの測定に際しては、送波W0S と受
波W1S とが連続せずに区別されるようにすることによっ
て、送波W0S を送出してから受波W1S を検知するまでの
遅れ時間T1 が確実に検出できるとともに、このとき第
2の送波時間Ts を可能な限り小さくすることによって
近距離不感帯を広げることなく相対速度V及び距離Lの
両方を測定できるようになる。
【0023】なお、本第1実施形態では、相対速度V及
び距離Lを切替測定するために第1の送波時間TL 及び
第2の送波時間TS の2種類にtr /2の周期にて交互
に可変しているが、後述する第2実施形態と同様に、周
期的でなく受波を検知して相対速度V又は距離Lを測定
処理した後、直ちに、その次の測定を行うための送波を
送出するようにしてもよく、その場合は、相対速度V及
び距離Lの測定和完了する各検知動作の応答時間は周期
r よりも速くなる。
【0024】次に、本発明の第2実施形態を図3及び図
4に基づいて以下に説明する。なお、第1実施形態と実
質的に同じ機能を有するものには同じ符号を付すととも
に、図4(a) 乃至(d) に示す各波形の伝送位置が、符号
(a) 乃至(d) でもって図3の各対応位置に記してある。
【0025】このものは、第1実施形態と同様に第1の
送波時間TL の送波W0L 及び第2の送波時間Ts の送波
W0S の2種類が交互に可変されるのが、距離判別部17に
より所定距離L0(図示せず) 以下に判別されたときであ
って、しかも、受波を検知して相対速度Vや距離Lを測
定処理した後、直ちに、その次の測定を行うための送波
を送出するようになっている。
【0026】詳しくは、所定時間Tf よりも長い第1の
送波時間TL の送波W0L とその受波W1L とが連続せずに
区別可能となる所定距離L0 に相当する判別時間T0
設定し、図4(b) に示す第1番目の立上りパルスから始
まる第1検知動作において、同図(a) に示すように、遅
れ時間T1 が判別時間T0 よりも大きい場合には、同図
(a) に示す増幅部8 の出力が、切替部9 をそのまま通過
して検波部10及び周波数差検出部14の両方に送られて、
遅れ時間T1 及び周波数差Δf1を検知して、距離L及び
相対速度Vの両方が測定される。
【0027】次いで、その距離L及び相対速度Vの測定
処理時間つまり演算や電圧への変換等に必要な処理時間
Ta が経過した後、直ちに、その次の測定を行うため
に、図4(b) に示すように、第2番目の立上りパルスを
出力して送波W0L が第1番目の立上りパルスから応答時
間t1後に送出され、受波W2L のデジタル時間TPLの間に
て周波数差Δf2=f2−f0を検出して相対速度Vが測定さ
れるが、そのときの距離Lが上記所定距離L0 よりも近
い場合つまり受波W2L が判別時間T0 よりも速い時点で
発生する場合であって、しかも受波W2L が送波W0L と連
続して区別不可能なために遅れ時間が検出できないこと
が距離判別部17により判別されると、その判別信号を受
けた送波時間設定部3 では、上記周波数差Δf2を検知し
て処理時間Ta 後に第3番目の立上りパルスが出力され
ると同時に、所定時間Tf よりも短い第2の送波時間T
S の送波W0S を出力して、区別可能な受波W2S により遅
れ時間T2 を検知して距離Lが測定される。
【0028】そして上記判別信号を受けた切替部9 で
は、立上りパルスごとに送波W0L 及び送波W0S の2種類
が交互に可変するよう切り替えられており、上記遅れ時
間T2を検知し、受波W2S のデジタル時間TPSから処理
時間Ta 後に第4番目の立上りパルスが第2番目の立上
りパルスから応答時間t2後に出力されて、相対速度V及
び距離Lを立上りパルスごとに交互に測定した第2検知
動作が完了する当時に、送波W0S に代わって送波W0L
送出される。
【0029】もし、このときの距離Lが依然として上記
所定距離L0 よりも近い場合には、上記第2検知動作と
同様の動作が繰り返されるが、図4(a) に示すように、
上記所定距離L0 よりも遠くなっている場合には、上記
第1検知動作と同様の動作に戻って第3検知動作が行わ
れる。
【0030】かかる第2実施形態の超音波センサにあっ
ては、第1実施形態と同様に、近距離不感帯を広げるこ
となく相対速度V及び距離Lの両方を測定できるように
なるとともに、立上りパルスごとに行われる図4の第1
及び第3検知動作においては、距離L及び相対速度Vの
両方が測定され、しかも、受波を検知して相対速度V及
び距離Lを測定処理した後、直ちに、その次の測定を行
うための送波を送出するから、周期的な立上りパルスご
と相対速度V又は距離Lが交互に測定されて周期tr
て各検知動作の完了する第1実施形態の図2に示す場合
に比べて、その測定が完了するまでの応答時間t1及びt2
がtr の1/2以下となって速いものとなる。
【0031】また、立上りパルスごと相対速度V又は距
離Lが交互に測定される図4の第2検知動作において
は、例えば、判別時間T0 を第1実施形態の周期tr
2/5の時間に設定した場合、応答時間t2は、少なくと
も判別時間T0 の2倍と、受波W2L のデジタル時間TPL
と、受波W2S のデジタル時間TPSと、処理時間Ta の2
倍との和となるが、通常、デジタル時間TPL,TPS及び
処理時間Ta は、判別時間T0 に比べて十分小さな値で
あるので、応答時間t2は、判別時間T0 の2倍つまり周
期tr の4/5の以下となり、第1実施形態の応答時間
r よりも速くなる。
【0032】なお、本第2実施形態では、受波を検知し
て相対速度V及び/又は距離Lを測定処理した後、直ち
に、その次の測定を行うための送波を送出しているが、
立上りパルスごとに周期的に測定を行うようにしてもよ
く、その場合は、距離Lが所定距離L0 よりも大きいと
きは、1つの送波つまり所定時間Tf よりも長い第1の
送波時間TL の送波W0L だけを送出するだけで、相対速
度V及び距離Lの両方を測定できるので、相対速度V及
び距離Lを切替測定するために第1の送波時間TL 及び
第2の送波時間TS の2種類に周期的に交互に可変する
のは、距離Lが所定距離L0 よりも小さい場合にのみ行
えばよく、距離Lに関係なく常時交互に周期的に可変す
る第1実施形態の場合に比べて、応答時間は依然として
速いことになる。
【0033】
【発明の効果】請求項1記載のものは、物体まで近距離
の場合でも、相対速度の測定に際しては、相対速度が小
さいつまり送波と受波との周波数差が小さいものまで測
定しようとするとき、その周波数差を持つ波形の波長は
長くなるが、少なくとも1波長分の継続可能な所定時間
よりも長い第1の送波時間となる送波を送出すれば、そ
の第1の送波時間により周波数差が検出でき、また、距
離の測定に際しては、前記所定時間よりも短い第2の送
波時間となる送波を送出して送波と受波とが連続せずに
区別されるようにすることによって、送波を送出してか
ら受波を検知するまでの遅れ時間が確実に検出できると
ともに、このとき第2の送波時間を可能な限り小さくす
ることによって近距離不感帯を広げることなく相対速度
及び距離の両方を測定できるようになる。
【0034】請求項2記載のものは、請求項1記載のも
のの効果に加えて、前記所定時間よりも長い第1の送波
時間の送波と受波とが連続せずに区別可能となる所定距
離よりも距離が大きい場合には、その1つの送波を送出
するだけで、相対速度及び距離の両方を測定できるの
で、相対速度及び距離を切替測定するために第1の送波
時間及び第2の送波時間の2種類に交互に可変するの
は、前記所定距離よりも距離が小さい場合にのみ行えば
よく、距離に関係なく常時交互に可変する場合に比べ
て、測定が完了するまでの応答時間が速くなる。
【0035】請求項3記載のものは、請求項1又は2記
載のものの効果に加えて、送波を送出すのが周期的であ
る場合は、測定値によっては測定処理に不必要な余分な
時間を使ってしまうことになるのに対して、受波を検知
して相対速度及び/又は距離を測定処理した後、直ち
に、その次の測定を行うための送波を送出すから、必要
最小限の時間だけを使うことになり、それだけさらに測
定が完了するまでの応答時間が速くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すブロック回路構成
図である。
【図2】同上の信号波形を示す図である。
【図3】本発明の第2実施形態を示すブロック回路構成
図である。
【図4】同上の信号波形を示す図である。
【図5】従来例を示すブロック回路構成図である。
【図6】同上の送波時間が長い場合の信号波形を示す図
である。
【図7】同上の送波時間が短い場合の信号波形を示す図
である。
【符号の説明】
W0L ,W0S 送波 W1L ,W1S 受波 T1,T2 遅れ時間 Δf1, Δf2 周波数差 L 距離(図示せず) V 相対速度(図示せず) TL 第1の送波時間 Ts 第2の送波時間 L0 所定距離 Tf 所定時間

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波パルスを送波として送出してから
    物体からの反射波を受波として検知するまでの遅れ時間
    でもって物体までの距離を測定し、送波と受波との周波
    数差でもって物体との相対速度を測定する超音波センサ
    において、 前記送波の送波時間を所定時間に比べて長い第1の送波
    時間及び短い第2の送波時間の2種類に交互に可変する
    とともに、第1の送波時間のときに相対速度を、第2の
    送波時間のときに距離を切替測定することを特徴とする
    超音波センサ。
  2. 【請求項2】 距離が所定距離以下になったときに、前
    記送波時間を交互に可変するとともに、相対速度及び距
    離を切替測定することを特徴とする請求項1記載の超音
    波センサ。
  3. 【請求項3】 前記受波を検知して相対速度及び/又は
    距離を測定処理した後、直ちに、その次の測定を行うた
    めの前記送波を送出することを特徴とする請求項1又は
    2記載の超音波センサ。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104442554A (zh) * 2014-10-24 2015-03-25 中国人民解放军理工大学 一种汽车盲区检测及安全行驶方法与系统
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