JPH0968486A - 時分割高速サンプリング装置及び自動分析装置,自動分析方法 - Google Patents

時分割高速サンプリング装置及び自動分析装置,自動分析方法

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JPH0968486A
JPH0968486A JP24872795A JP24872795A JPH0968486A JP H0968486 A JPH0968486 A JP H0968486A JP 24872795 A JP24872795 A JP 24872795A JP 24872795 A JP24872795 A JP 24872795A JP H0968486 A JPH0968486 A JP H0968486A
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宏 伊藤
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正美 山本
Fumiko Oshima
文子 大嶋
Toshimi Araga
年美 荒賀
Kenichi Uchida
謙一 内田
Takeshi Watanabe
剛 渡辺
Kazuhisa Kunitake
和久 國武
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 微小な時間間隔にて試料ガスのサンプリング
を行うことができる時分割高速サンプリング装置及び自
動分析装置,自動分析方法を提供すること。 【解決手段】 入口流路11をサンプリング器2,また
は出口流路12へ切替える流路切替弁3と,上記流路切
替弁3からサンプリング器2へ試料ガスを導入する入口
パイプ13と,上記サンプリング器2から流路切替弁3
へ試料ガスを導出する出口パイプ14とを有し,上記サ
ンプリング器2は,一対のロータリーバルブ20,21
と,両ロータリーバルブ20,21の間に配置された複
数の試料ガス採取管29とを有してなり,かつ上記流路
切替弁3及びサンプリング器2を作動させるためのコン
トローラーとを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,試料ガスを採取し,該試料ガス
に対し種々の分析を行うための時分割高速サンプリング
装置及び自動分析装置,自動分析方法に関する。
【0002】
【従来技術】ガス中におけるある定常状態と他の定常状
態との間の急激な変化,ガス中における動的状態の変化
の詳細な状況を把握することは,その変化のメカニズム
を解明するためにも重要である。
【0003】上記変化の把握に当たっては,ガス中の多
数の場所で試料ガスをサンプリングし,該試料ガスを順
次分析する,又は,ガス中の任意の場所において,時系
列的に多数の試料ガスをサンプリングし,該試料ガスを
順次分析するという方法が考えられる。
【0004】従来はこのような分析に対し,第一の方法
として1つの試料ガスに対し,1つの分析を行うという
方法を延長し,サンプリングバックを用いるなどの従来
のサンプリング方法による試料ガスの数を単に増やし,
順次分析を行なっていた。第2の方法としては,分析装
置の数を増やし,同時間でより多くの試料ガスの分析を
行っていた。
【0005】
【解決しようとする課題】しかし,従来のガス採取方
法,特にサンプリングバック等によって行なう場合には
試料採取量が多いため,即ち,比較的長時間採取を行な
うため,採取時間で平均化した組成しか得られなかっ
た。即ち,いかにサンプリング点を増やしても1つの採
取時間を速くしない限り,より速い変化を追跡すること
はできなかった。このように,従来方法では試料ガスの
サンプリングの間隔をさほど短縮することができず(即
ち,時分割の測定は困難であった。),短時間の過渡現
象により発生する状況の変化を追跡することはできなか
った。
【0006】例えば,従来方法の一つである自動車排気
ガス自動分析装置においては,試料ガス中の全有機成分
量しか測定することしかできず,更に時分割の試料ガス
のサンプリング及び試料ガスの分析を行うことができな
かった。
【0007】また,従来方法のひとつである直接採取ガ
スクロ(特開平7−55780号)においては,ガスク
ロ(ガスクロマトグラフ)での試料ガスの分析時間によ
って試料ガスのサンプリング間隔が決定されてしまう。
【0008】そして,上記ガスクロにおける試料ガスの
分析時間を早めるため,分配率の悪い試料ガスだけを,
再度ガスクロのカラムに導入し,測定時間の短縮を図る
ことが行なわれていた。しかしながら,上記測定時間の
短縮には限界があり,最も速くて8分ほどである。この
ため,ガス中の過渡現象といった変化の速い現象の分
析,測定においては,上記ガスクロの測定時間短縮だけ
では,不十分である。
【0009】また,従来方法のひとつであるバッグ採取
ガスクロ(「自動車技術」Vol.49,No.4,1
995)においては,試料ガスを5〜10秒間隔にてサ
ンプリングすることが可能である。しかし,サンプリン
グを行ったバック中にて,試料ガスの組成が平均化し,
変質するおそれがある。
【0010】以上にあげたサンプリング装置の他にも,
各種のサンプリング装置及び分析装置が,従来存在して
いた。しかし,これらはいずれも,試料ガスのサンプリ
ング間隔が長く,急激な変化を生じるガスの状態把握に
は不向きであった。
【0011】本発明は,かかる問題点に鑑み,微小な時
間間隔にて試料ガスのサンプリングを行うことができる
時分割高速サンプリング装置及び自動分析装置,自動分
析方法を提供しようとするものである。
【0012】
【課題の解決手段】本発明は,入口流路をサンプリング
器,または出口流路へ切替える流路切替弁と,上記流路
切替弁からサンプリング器へ試料ガスを導入する入口パ
イプと,上記サンプリング器から流路切替弁へ試料ガス
を導出する出口パイプとを有し,上記サンプリング器
は,ガス導入側とガス導出側とに配置されていると共に
同期回転する一対のロータリーバルブと,両ロータリー
バルブの間に配置された複数の試料ガス採取管とを有し
てなり,かつ上記流路切替弁及びサンプリング器を作動
させ,入口流路を流路切替弁経由で出口流路へ連通させ
る場合と,入口流路を流路切替弁経由で出口流路へ連通
させる場合とに切替えるためのコントローラーとを有す
ることを特徴とする時分割高速サンプリング装置にあ
る。
【0013】本発明における作用につき説明する。本発
明においては,流路切替弁を切替えることにより,サン
プリング器に対し試料ガスが導入される。この時,サン
プリング器におけるロータリーバルブを適宜作動させる
ことにより,複数の試料ガス採取管に対し,時系列的に
次々と試料ガスを導入することができる。また,上記ロ
ータリーバルブを高速に作動させることにより,試料ガ
ス採取管におけるサンプリング間隔を短縮することがで
きる。
【0014】上記流路切替弁及びロータリーバルブとし
ては,エアー駆動バルブ,電磁バルブ等を使用すること
ができる。特に,高速のサンプリングを実現するために
は,エアー駆動バルブを使用することが好ましい。ま
た,上記流路切替弁及びロータリーバルブの切替段数と
しては,2方切替,多方切替等を必要に応じて選択す
る。
【0015】上記ロータリーバルブは,例えば,以下に
示す構造を有していることが好ましい。即ち,上記ロー
タリーバルブは,固定板と,該固定板に対し回動可能に
設けた回転板とよりなる。上記回転板は,上記入口パイ
プと連通したガス穴と,これに連結したガス溝とを有す
る。一方,上記固定板は,上記回転板と重ねた際には,
上記ガス溝と連通可能となる複数のガス穴を有してい
る。上記ガス導入側のロータリーバルブとガス導出側の
ロータリーバルブとは,それぞれの固定板を対面させて
配置されている。そして,上記固定板における各ガス穴
を接続するように試料ガス採取管が設けてある。
【0016】これにより,上記ロータリーバルブが作動
することにより,回転板におけるガス穴とガス溝と,固
定板におけるひとつのガス穴とが連通し,該ガス穴に接
続された試料ガス採取管に試料ガスを導入することがで
きる。
【0017】そして,上記試料ガス採取管が試料ガスに
よって充填された場合には,ロータリバルブを再度作動
させ,上記ガス穴とは異なる,他のガス穴に連結された
試料ガス採取管が上記回転板におけるガス穴と連通され
る。以上の操作を連続的に実行することにより,試料ガ
スを時分割的にサンプリングすることができる。
【0018】なお,上記コントローラーは,任意の時
間,任意の時間間隔にて,上記ロータリーバルブ及び流
路切替弁の駆動装置に対し,オン,オフの信号を送るこ
とができるものであれば,特に種類は選ばない。例え
ば,パソコン等を上記コントローラーとして使用するこ
ともできる(図7参照)。
【0019】次に,上記サンプリング器におけるロータ
リーバルブは,0.2秒以上の時間間隔にて作動するこ
とが好ましい。上記時間間隔が0.2秒未満である場合
には,試料ガスが試料ガス採取管を完全に充填すること
ができないおそれがある。即ち,試料ガス採取管による
サンプリングができないおそれがある。
【0020】次に,上記入口流路は,試料ガス採取口,
標準ガス供給源,洗浄ガス供給源の内の少なくとも1つ
へ切替えることができる入口切替弁を有することが好ま
しい。上記試料ガスを分析するための分析器をサンプリ
ング装置に接続した際には(後述の自動分析装置参
照),上記標準ガス供給源を入口流路に接続することに
より,標準ガスを分析器に対して供給することができ
る。これにより,上記分析器における標準状態をテスト
することができる。
【0021】一方,上記洗浄ガス供給源を入口流路に接
続することにより,残留した試料ガスを除去し,流路切
替弁他,時分割高速サンプリング装置の各部の洗浄を行
うことができる。
【0022】なお,上記試料ガス採取口を入口流路に対
し,複数個設けることもできる。この場合には,ガスの
多点分析を行うことができるため,ガスの空間的変動を
調べることができる。
【0023】次に,上記出口流路は,真空系又は開放系
に切替えることができる出口切替弁を有することが好ま
しい。上記真空系に出口流路を接続することにより,特
に試料ガスが加圧ガスでない場合においても,試料ガス
の流速を高速に保持することができる。試料ガスの流速
が高速である場合には,より早い時間で試料ガス採取管
を充填することが可能であり,よって,一層高速のサン
プリングを行うことができる。
【0024】一方,上記開放系に出口流路を接続するこ
とにより,時分割高速サンプリング装置の各部における
圧力を調整し,洗浄ガス等の排気を行うことができる。
なお,上記真空系としては,真空ポンプ等の減圧装置を
利用することができる。また,上記開放系は,単に大気
雰囲気へと導出することのできる出口パイプを上記出口
切替弁に接続することにより,構成することができる。
【0025】次に,本発明にかかる自動分析装置として
は,入口流路をサンプリング器,または出口流路へ切替
える流路切替弁と,上記流路切替弁からサンプリング器
へ試料ガスを導入する入口パイプと,上記サンプリング
器から流路切替弁へ試料ガスを導出する出口パイプとを
有し,上記サンプリング器は,ガス導入側とガス導出側
とに配置されていると共に同期回転する一対のロータリ
ーバルブと,両ロータリーバルブの間に配置された複数
の試料ガス採取管とを有してなり,かつ上記流路切替弁
及びサンプリング器を作動させ,入口流路を流路切替弁
経由でサンプリング器へ連通させる場合と,入口流路を
流路切替弁経由で出口流路へ連通させる場合とに切替え
るためのコントローラーと,上記試料ガスを分析する分
析器とを有し,かつ,上記試料ガスを上記分析器へ導入
するための分析器切替部を有することを特徴とする自動
分析装置がある。
【0026】上記自動分析装置においても,上記時分割
高速サンプリング装置と同様に,試料ガスの高速なサン
プリングが可能である。そして,上記自動分析装置によ
れば,上記サンプリングされた試料ガスを,分析器切替
部を切替えることにより分析器へ導出し,該分析器にお
いて分析することができる。
【0027】そして,上記分析器への導出は,上記ロー
タリーバルブを作動させることにより,試料ガス採取管
別に行うことができる。また,上記流路切替弁と組み合
わせることにより,時分割高速サンプリング装置の他の
部分と交錯させることなく,分析器へと送り込むことが
できる。これにより,時分割にサンプリングされた試料
ガスを別々に分析することができ,よって,ガスにおけ
る時系列の変動等を分析することができる。
【0028】なお,上記分析器切替部は,上記流路切替
弁とは別に設けた他の切替弁であってもよい。そして,
上述した流路切替弁,ロータリーバルブと同様の,回転
板と固定板とよりなる構造とすることもできる。また,
分析器切替部を上記流路切替弁にて兼用することもでき
る。なお,上記分析器切替部は,試料ガスの吸着及び水
分の結露を防止するため,装置全体を加熱する必要があ
るため,耐熱切替弁を使用することが好ましい。
【0029】なお,上記自動分析装置を複数設置し,こ
れらを同時に,連動して作動させることにより,ガスの
多点分析を時分割にて行うことができる。また,上記複
数の自動分析装置を作動させるコントローラーとして
は,パソコン等を用いることができる(図7参照)。
【0030】上記分析器としては,ガスクロマトグラフ
を使用することができる。また,上記分析器として,液
体クロマトグラフをも使用することができる。上記ガス
クロマトグラフを使用することにより,C1 〜C40の有
機物,気化可能な無機物を分析することができる。ま
た,液体クロマトグラフを使用することにより液体成分
の分析を行うことができる。特にアンモニアや高沸点の
有機化合物の分析には,この手段がより有効である。
【0031】なお,上記ガスクロマトグラフの検出器と
しては,質量検出器(MSD),水素炎イオン化検出器
(FID),熱伝導度検出器(TCD),電子捕獲型検
出器(ECD),炎光光度検出器(FPD),アルカリ
熱イオン化検出器(FTD)等を使用することができ
る。
【0032】上記MSDを使用することにより,試料ガ
スに含まれる各成分の分子量を測定することができる。
また,上記FIDを使用することにより炭化水素を,上
記TCDを使用することによりH2 O等の無機ガスを,
上記ECDを使用することにより塩素等のハロゲン化合
物を,上記FPDを使用することによりイオウ化合物
を,上記FTDを使用することにより窒素化合物を主と
して分析することができる。
【0033】次に,本発明にかかる自動分析方法として
は,入口流路をサンプリング器,または出口流路へ切替
える流路切替弁と,上記流路切替弁からサンプリング器
へ試料ガスを導入する入口パイプと,上記サンプリング
器から流路切替弁へ試料ガスを導出する出口パイプとを
有し,上記サンプリング器は,ガス導入側とガス導出側
とに配置されていると共に同期回転する一対のロータリ
ーバルブと,両ロータリーバルブの間に配置された複数
の試料ガス採取管とを有してなり,かつ上記流路切替弁
及びサンプリング器を作動させ,入口流路を流路切替弁
経由でサンプリング器へ連通させる場合と,入口流路を
流路切替弁経由で出口流路へ連通させる場合とに切替え
るためのコントローラーと,上記試料ガスを分析する分
析器とを有し,かつ,上記試料ガスを上記分析器へ導入
するための分析器切替部を有する自動分析装置を用いて
自動分析する方法であって,上記入口流路を,試料採取
ガス採取口,標準ガス供給源,洗浄ガス供給源の内の少
なくとも一つへ連通させる入口操作と,また,上記出口
流路を真空系又は開放系に連通させる出口操作と,ま
た,上記入口流路を,サンプリング器または出口流路へ
切替えるサンプリング操作とを行い,上記試料ガスの採
取時には,サンプリング器と分析器とをそれぞれ閉回路
とすることにより,試料ガスを時分割的かつ高速に試料
ガス採取管に採取し,その後上記採取した試料ガスを分
析器により分析し,また上記分析後は,上記自動分析装
置内の残留ガスを洗浄ガスにより洗浄し,必要に応じ
て,標準ガスにより分析器の標準状態をテストすること
を特徴とする自動分析方法がある。
【0034】上記自動分析方法によれば,上記時分割高
速サンプリング装置及び自動分析装置において述べたこ
とと同様に,流路切替弁とロータリーバルブと分析器切
替部とを高速に作動させ,微小な時間間隔にて,試料ガ
スのサンプリングを行い,その後,これらの試料ガスを
別々に分析することができる。
【0035】また,上記入口操作及び出口操作,サンプ
リング操作においても,詳細は上述と同様である。試料
ガスの分析,洗浄ガスによる洗浄,標準ガスよる標準状
態の試験も同様である。なお,上記残留ガスには,分析
に使用されなかった(サンプリングされなかった)試料
ガス,標準ガス等がある。
【0036】
【発明の実施の形態】
実施形態例1 本発明の実施形態例にかかる時分割高速サンプリング装
置につき,図1〜図6を用いて説明する。図1に示すご
とく,時分割高速サンプリング装置1は,入口流路11
をサンプリング器2,または出口流路12へ切替える流
路切替弁3と,上記流路切替弁3からサンプリング器2
へ試料ガスを導入する入口パイプ13と,上記サンプリ
ング器2から流路切替弁3へ試料ガスを導出する出口パ
イプ14とを有する。
【0037】上記サンプリング器2は,ガス導入側とガ
ス導出側とに配置されていると共に同期回転する一対の
ロータリーバルブ20,21と,両ロータリーバルブ2
0,21の間に配置された5本の試料ガス採取管29
と,1本の洗浄ガス管290を有する。
【0038】また,図1には示されていないが,上記流
路切替弁3及びサンプリング器2を作動させ,入口流路
11を流路切替弁3経由でサンプリング器2へ連通させ
る場合と,入口流路11を流路切替弁3経由で出口流路
12へ連通させる場合とに切替えるためのコントローラ
ーとを有する。なお,上記ロータリーバルブ20,21
は,エアー駆動バルブである。
【0039】また,本例の自動分析装置は,上記構成の
サンプリング装置1に対し,上記試料ガスを分析するた
めの分析器Gを設けたものである。また,上記試料ガス
を上記分析器Gへ導入するための分析器切替部を有す
る。そして,上記分析器切替部は,上記流路切替弁3が
兼ねている。なお,上記分析器Gはガスクロマトグラフ
である。
【0040】以下,上記時分割高速サンプリング装置1
につき詳細に説明する。まず,図1に示すごとく,上記
入口流路11には,2つの入口切替弁4,5が設けてあ
り,両者はパイプ119により連結されている。上記入
口切替弁4には,試料ガス採取口Aと連結したガス導入
穴411が設けてある。また,入口切替弁4よりも上流
側に配設された他の入口切替弁5より導出された試料ガ
スを導入するためのガス導入穴410,導入した試料ガ
スを入口流路11に導出するためのガス導出穴412が
設けてある。
【0041】一方,上記入口切替弁5には,標準ガス供
給源Bに接続されたガス導入穴511及び洗浄ガス供給
源Cに接続されたガス導入穴510が設けてある。ま
た,導入したガスを入口切替弁4にパイプ119を介し
て導出するためのガス導出穴512が設けてある。
【0042】そして,図1に示すごとく上記入口切替弁
4にはガス溝42が設けてあり,該ガス溝42の位置を
切り替えることにより,ガス導入穴410又は411の
いずれかとガス導出穴412との間を接続するものであ
る。なお,上記入口切替弁5におけるガス溝52におい
ても,同様である。
【0043】次に,上記出口切替弁6には,真空系D及
び開放系Eに対し接続されたガス導出穴611及び61
0が設けてある。また,出口流路12に接続されたガス
導入穴612が設けてある。また,上記出口切替弁6に
もガス溝62が設けられてあり,該ガス溝62の位置を
切り替えることにより,ガス導入穴612とガス導出穴
610,611のいずれかとの間を接続するものであ
る。なお,上記真空系Dは真空ポンプである。また,開
放系Eは大気に開放された出口を有するパイプである。
【0044】次に,上記サンプリング器2につき説明す
る。図3に示すごとく,上記サンプリング器2は,ガス
導入側のロータリーバルブ20と,ガス導出側のロータ
リーバルブ21と,両者の間に配置された5本の試料ガ
ス採取管29及び1本の洗浄ガス管290とよりなる。
【0045】図4に示すごとく,上記ガス導入側のロー
タリーバルブ20は,固定板23と該固定板23に対し
て回動可能に設けた回転板22とよりなり,該回転板2
2は,その裏面に中心より外周へと向かうよう半径方向
に形成されたガス溝221を有する。上記ガス溝221
は,ガス穴220と連通している。上記ガス穴220
は,上記回転板23の中心に設けられ,上記入口パイプ
13と連通するよう構成されている。
【0046】一方,上記固定板23は,その外周縁に等
間隔に設けた6つのガス穴230を有してなり,該ガス
穴230は上記回転板22を上記固定板23に当接させ
て回転した場合,1つのガス穴230が,上記ガス溝2
21と連通するよう構成されている。上記ガス導出側の
ロータリーバルブ21も同様に,固定板25と回転板2
4とより構成されている。そして,上記回転板24には
ガス溝241とこれに連通したガス穴240が,固定板
25には6つのガス穴250が設けてある。なお,上記
ガス穴240は,上記出口パイプ14と連通するよう構
成されている。
【0047】次に,上記二つのロータリーバルブ20,
21は,それぞれの固定板23,25とが対面するよう
に配置されてなり,該固定板23,25との間には,上
記6つのガス穴230,250に対しそれぞれ挿入され
た5本の試料ガス採取管29と1本の洗浄ガス管290
とが配置してある。
【0048】次に,上記流路切替弁3につき説明する。
図5,図6に示すごとく,上記流路切替弁3も回転板3
1と固定板32とよりなる。上記固定板32は,その外
周縁に等間隔に設けられた6つのガス穴321〜326
を有してなる。上記回転板31は,上記固定板32と当
接することにより,該固定板32の隣接するガス穴を連
結することのできる,3本のガス溝311〜313が設
けてある。例えば,上記ガス溝311は,ガス穴321
と322,又はガス穴322と323を連通することが
できる(図1,図2参照)。
【0049】図1に示すごとく,上記流路切替弁3にお
けるガス穴321〜326は,以下に示すごとく他の流
路へ接続されている。即ち,ガス穴321は入口パイプ
13へ,ガス穴322は入口流路11へ接続されてい
る。ガス穴323は出口流路12へ,ガス穴324は出
口パイプ14へ接続されている。また,ガス穴325
は,図示されていない分析器Gへ,ガス穴326はキャ
リアガス供給源Fへ接続されている。
【0050】次に,上記時分割高速サンプリング装置1
を用いた,試料ガスのサンプリング方法及び分析方法に
ついて説明する。まず,図1に示すごとく,入口切替弁
4を,試料ガス採取口Aより試料ガスが入口流路11に
流入するよう切替える入口操作を行う。
【0051】また,出口切替弁6は,出口流路12が真
空系Dに接続するよう出口操作を行う。なお,状況に応
じて,上記出口切替弁6を切替え,上記出口流路12を
開放系Eへと切替えてもよい。
【0052】更に,上記流路切替弁3を,ガス穴321
と322,323と324,325と326とが連通す
るよう切替え,サンプリング器2において試料ガスをサ
ンプリングできるサンプリング操作を行う。
【0053】上記サンプリング操作により,入口流路よ
り導入された試料ガスが,流路切替弁3のガス溝31
1,入口パイプ13を経て,サンプリング器2に入る。
そして,サンプリング器2における,一対のロータリー
バルブ20,21の作動により,複数の各試料ガス採取
管29において,時分割的に上記試料ガスがサンプリン
グされる。
【0054】即ち,サンプリング器2における上記一対
のロータリーバルブ20,21における回転板22,2
4を回動させることにより,図1,図3,図4に示すご
とく,回転板22,24におけるガス溝221,241
と,固定板23,25における,1つのガス穴230,
250,そして上記ガス穴230,250に接続された
1本の試料ガス採取管29とが連通する。それ故,上記
1本の試料ガス採取管29に入口パイプ13より導入さ
れた試料ガスがサンプリングされる。
【0055】次に,上記1本の試料ガス採取管29にお
けるサンプリングの終了後は,再び上記一対の回転板2
2,24を回動させ,上述の試料ガス採取管29とは異
なる次の試料ガス採取管29を連通させる。これによ
り,異なる試料ガス管29において,試料ガスのサンプ
リングを行う。
【0056】なお,上記サンプリングの間,キャリアガ
ス供給源Fより,パイプ190を経て流路切替弁3に導
入されたキャリアガスは,該流路切替弁3のガス溝31
3,パイプ19を通って,分析器Gへそのまま導出され
ている。
【0057】次に,上記サンプリングされた試料ガスを
分析する方法について説明する。図2に示すごとく,入
口切替弁4,5,出口切替弁6はそのままで,流路切替
弁3のみを作動させ,ガス穴321と326,322と
323,324と325とを連通させる。この時,上記
サンプリング器2と分析器Gとが閉回路を構成し,他の
ガス(キャリアガスを除く)との流路より分断される。
【0058】以上により,入口流路11より導入された
試料ガスは,ガス溝311を経て,出口流路12へ導出
され,時分割高速サンプリング装置1より排出される。
一方,キャリアガスは,上記流路切替弁3のガス溝31
3,入口パイプ13を経てサンプリング器2に導入され
る。
【0059】上記サンプリング器2の試料ガス採取管2
9にサンプリングされた試料ガスは,上記キャリアガス
により押し流され,出口パイプ,ガス溝312,パイプ
19を経て,図示しない分析器Gへ導出される。そし
て,上記分析器Gへの試料ガスの導出は,上記ロータリ
ーバルブ20,21を作動させることにより,試料ガス
採取管29別に行う。
【0060】次に,上記分析の終了後,再度試料ガスの
サンプリングを行うために,流路切替弁3等の各部に残
留した試料ガスを取り除く。即ち,上記入口切替弁4,
5を切替え,ガス溝52によって,ガス導入穴510と
ガス導出穴512を導通させ,かつガス溝42によっ
て,ガス導入穴410とガス導出穴412とを導通させ
る。また,上記流路切替弁を,図1に示すごとく切替え
る。
【0061】これにより,上記洗浄ガス供給源Cより導
出された洗浄ガスが,入口流路11,流路切替弁3にお
けるガス溝311,入口パイプ13を経由して,サンプ
リング器2に導入される。上記サンプリング器2のロー
タリーバルブ20,21の作動により,上記洗浄ガスは
洗浄ガス管290を経由して,出口パイプ14に導出さ
れる。その後,上記洗浄ガスは流路切替弁3におけるガ
ス溝312,出口流路12,出口切替弁6を経由して,
時分割高速サンプリング装置1より排出される。以上に
より,入口流路11等の残留ガスを除去することができ
る。
【0062】また,必要に応じて,試料ガスのサンプリ
ング,試料ガスの分析,時分割高速サンプリング装置1
の洗浄の合間に,標準ガスにより分析器Gの標準状態を
テストする。この場合には,上記入口切替弁4,5を切
替え,標準ガス供給源Bより導出された標準ガスを上記
入口流路11に導入する。また,上記流路切替弁を図1
に示すごとく切替える。
【0063】以上により,上記標準ガスは,入口流路1
1,流路切替弁3,入口パイプ13を経て,サンプリン
グ器2における試料ガス採取管29に充填される。その
後,流路切替弁3を図2に示すごとく切替え,上記試料
ガス採取管29に充填された標準ガスを,キャリアガス
によって,出口パイプ14,流路切替弁3を経由して,
分析器Gへ導出させる。以上により,時分割サンプリン
グ装置1を用いた自動分析装置において,標準ガスの分
析を行う。
【0064】なお,上記装置の各部の作動のタイミング
等は図示されていないコントローラーが制御する。上記
コントローラーには,パソコンを使用する(実施形態例
2における図7参照)。
【0065】次に,本例における作用効果につき説明す
る。本例の時分割高速サンプリング装置1においては,
流路切替弁3を切替えることにより,サンプリング器2
に対し試料ガスを導入することができる。この時,サン
プリング器2におけるロータリーバルブ20,21を,
上述の測定方法において説明したごとく,適宜作動させ
ることにより,5本の試料ガス採取管29に対し,時系
列的に次々と試料ガスを導入することができる。
【0066】また,上記ロータリーバルブ20,21
は,エアー駆動バルブである。このため,最短で0.2
秒間隔にて,ロータリーバルブ20,21を駆動するこ
とができ,よって異なる試料採取管29に対し,0.2
秒間隔ごとの試料ガスをサンプリングすることができ
る。よって,本例の時分割高速サンプリング装置1を有
する自動分析装置は,上記0.2秒間隔程度におけるガ
スの変動について,検知することができる。
【0067】実施形態例2 本例は,図7に示すごとく,実施形態例1に示す時分割
高速サンプリング装置を用いた,自動車エンジンの排気
ガス測定用の自動分析装置8である。また,上記自動分
析装置8による分析結果を,従来の一般的な自動車排気
ガス分析装置による分析結果とを比較するものである。
【0068】図7に示すごとく,上記自動分析装置8に
おいては,2台の時分割サンプリング装置1が,自動車
エンジン9の排気系90に設けた触媒コンバータ91の
前後に,設置してある。
【0069】即ち,1つの時分割高速サンプリング装置
1における試料ガス採取口49は,上記排気系90に設
けられた触媒コンバータ91の上流側901に,もう一
方の時分割高速サンプリング装置1の試料採取口499
は触媒コンバータ91の下流側902に設けてある。
【0070】そして,上記時分割高速サンプリング装置
1は,それぞれ分析器であるガスクロマトグラフ80に
接続されている。また,上記ガスクロマトグラフ80に
は,インテグレータ82を接続し,2つの時分割高速サ
ンプリング装置1においてサンプリングした試料ガス中
の総有機物量(THC)を比較測定する。
【0071】また,上記2つの時分割高速サンプリング
装置1における流路切替弁及びサンプリング器を連動し
て作動させ,入口流路を流路切替弁経由でサンプリング
器へ連通させるため,或いは入口流路を流路切替弁経由
で出口流路へ連通させるためにコントローラーとしての
パソコン83が設けてある。
【0072】次に,上記自動分析装置8及び,従来の一
般的な自動車排気ガス分析装置,MEXA−8120D
(堀場製作所製)を用い,触媒コンバータ91の上流側
901及び下流側902におけるTHCの経時変化を測
定し,その結果を図8に示した。図8における縦軸がT
HC,横軸が時間である。
【0073】図7に示す,本発明にかかる自動分析装置
8によれば,触媒コンバータ91の上流側901におい
て幅2秒の鋭いピーク(a)を,下流側902において
該ピーク(a)が若干抑制されたような,幅3秒のやや
鋭いピーク(b)を測定することができた。
【0074】これに対し従来装置は,本発明装置による
測定時よりも約3秒遅れて,上流側901における幅2
秒のピーク(c)を,下流側902における幅3秒のピ
ーク(d)を測定することしかできなかった。しかもこ
れらピーク(c),(d)の立ち上がりの状態は,本発
明に比べ,テールが長く,鈍い。
【0075】即ち,従来装置は,配管が長い他,試料ガ
スの圧力調整用のバッファを設けてある。このため,従
来装置の測定では,THCのピークの位置がずれたり,
緩やかになってしまった。
【0076】上記のごとく,本発明においては,排気ガ
ス中のTHCの触媒コンバータ91前後における変化を
明確に捕らえることができた。これに対して,従来装置
では,触媒コンバータ91前後の排気ガス中のTHCの
変化が解りにくく,触媒の効果が掴みにくかった。
【0077】実施形態例3 本例では,本発明にかかる自動分析装置を用いて排気ガ
スを分析した。その分析結果を,図9及び表1を用いて
説明する。本例の自動分析装置は,実施形態例2におい
て使用した自動分析装置(図7参照)である。ガスクロ
マトグラフとしてヒューレットパッカード社製のものを
用いた。上記自動分析装置を表1に示す条件を用いて,
排気ガスの測定を行った。その結果を図9に示す。
【0078】同図より,約50分で排気ガス中のHC
(約300種)を効率良く分離できることを見出した。
また,上記自動分析装置における分析器として,GC/
MS(ヒューレットパッカード社製)を使用し,上記H
Cを分析することにより,約250成分のHCを同定
(ガスクロマトグラフの面積で98%)した。更に,本
例における条件での繰り返し再現性は,CV値で2〜3
%,定量下限は0.5〜0.05ppmであった。
【0079】なお,上記排気ガスの分析は,通常,ガス
クロマトグラフ用のデータ処理装置(インテグレータ)
を用いて,成分,濃度を算出するが,本例においては,
多量のデータの処理と同時にオゾン生成能の算出が必要
であるため,専用のプログラムを開発した。上記プログ
ラムは,ガスクロマトグラフ用のインテグレータより保
持時間と強度とを受け取り,予め作成したデータベース
と照合して,定性,定量を行い,更にオゾン生成能を算
出するものである。このとき,基準ピーク法により,保
持時間のずれを自動的に補正できるようにした。
【0080】以上により,本発明の自動分析装置に装着
される分析器の選択,分析条件の最適化,データ処理プ
ログラムの作成により,300種の有機成分の分離,2
50種の有機成分の同定が短時間でできることが分かっ
た。
【0081】
【表1】
【0082】
【発明の効果】上記のごとく,本発明によれば,微小な
時間間隔にて試料ガスのサンプリングを行うことができ
る時分割高速サンプリング装置及び自動分析装置,自動
分析方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1における,試料ガスをサンプリン
グしている状態の時分割高速サンプリング装置の説明
図。
【図2】実施形態例1における,試料ガスを分析器によ
って分析している状態の時分割高速サンプリング装置の
説明図。
【図3】実施形態例1における,サンプリング器の構造
を示す展開説明図。
【図4】実施形態例1における,ロータリーバルブの
(a)回転板の裏面図,及び(b)固定板の平面図。
【図5】実施形態例1における,流路切替弁の(a)回
転板の裏面図,及び(b)固定板の平面図。
【図6】(a)図5(a)におけるA−A矢視断面図,
(b)図5(b)B−B矢視断面図。
【図7】実施形態例2における,自動分析装置の説明
図。
【図8】実施形態例2における,本発明にかかる自動分
析装置と従来装置によって測定した,排気ガス中におけ
るTHCの時間変動を示す線図。
【図9】実施形態例3における,本発明にかかる自動分
析装置を用いた排気ガスの分析結果を示す線図。
【符号の説明】
1...時分割高速サンプリング装置, 11...入口流路, 12...出口流路, 13...入口パイプ, 14...出口パイプ, 2...サンプリング器, 20,21...ロータリーバルブ, 3...流路切替弁, 4,5...入口切替弁, 6...出口切替弁, 8...自動分析装置,
フロントページの続き (72)発明者 山本 正美 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 大嶋 文子 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 荒賀 年美 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 内田 謙一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 渡辺 剛 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 國武 和久 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入口流路をサンプリング器,または出口
    流路へ切替える流路切替弁と,上記流路切替弁からサン
    プリング器へ試料ガスを導入する入口パイプと,上記サ
    ンプリング器から流路切替弁へ試料ガスを導出する出口
    パイプとを有し,上記サンプリング器は,ガス導入側と
    ガス導出側とに配置されていると共に同期回転する一対
    のロータリーバルブと,両ロータリーバルブの間に配置
    された複数の試料ガス採取管とを有してなり,かつ上記
    流路切替弁及びサンプリング器を作動させ,入口流路を
    流路切替弁経由でサンプリング器へ連通させる場合と,
    入口流路を流路切替弁経由で出口流路へ連通させる場合
    とに切替えるためのコントローラーとを有することを特
    徴とする時分割高速サンプリング装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記サンプリング器
    におけるロータリーバルブは,0.2秒以上の時間間隔
    にて作動することを特徴とする時分割高速サンプリング
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において,上記入口流路
    は,試料ガス採取口,標準ガス供給源,洗浄ガス供給源
    の内の少なくとも1つへ切替えることができる入口切替
    弁を有することを特徴とする時分割高速サンプリング装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項において,
    上記出口流路は,真空系又は開放系に切替えることがで
    きる出口切替弁を有することを特徴とする時分割高速サ
    ンプリング装置。
  5. 【請求項5】 入口流路をサンプリング器,または出口
    流路へ切替える流路切替弁と,上記流路切替弁からサン
    プリング器へ試料ガスを導入する入口パイプと,上記サ
    ンプリング器から流路切替弁へ試料ガスを導出する出口
    パイプとを有し,上記サンプリング器は,ガス導入側と
    ガス導出側とに配置されていると共に同期回転する一対
    のロータリーバルブと,両ロータリーバルブの間に配置
    された複数の試料ガス採取管とを有してなり,かつ上記
    流路切替弁及びサンプリング器を作動させ,入口流路を
    流路切替弁経由でサンプリング器へ連通させる場合と,
    入口流路を流路切替弁経由で出口流路へ連通させる場合
    とに切替えるためのコントローラーと,上記試料ガスを
    分析する分析器とを有し,かつ,上記試料ガスを上記分
    析器へ導入するための分析器切替部を有することを特徴
    とする自動分析装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において,上記分析器はガスク
    ロマトグラフであることを特徴とする自動分析装置。
  7. 【請求項7】 入口流路をサンプリング器,または出口
    流路へ切替える流路切替弁と,上記流路切替弁からサン
    プリング器へ試料ガスを導入する入口パイプと,上記サ
    ンプリング器から流路切替弁へ試料ガスを導出する出口
    パイプとを有し,上記サンプリング器は,ガス導入側と
    ガス導出側とに配置されていると共に同期回転する一対
    のロータリーバルブと,両ロータリーバルブの間に配置
    された複数の試料ガス採取管とを有してなり,かつ上記
    流路切替弁及びサンプリング器を作動させ,入口流路を
    流路切替弁経由でサンプリング器へ連通させる場合と,
    入口流路を流路切替弁経由で出口流路へ連通させる場合
    とに切替えるためのコントローラーと,上記試料ガスを
    分析する分析器とを有し,かつ,上記試料ガスを上記分
    析器へ導入するための分析器切替部を有する自動分析装
    置を用いて自動分析する方法であって,上記入口流路
    を,試料ガス採取口,標準ガス供給源,洗浄ガス供給源
    の内の少なくとも一つへ連通させる入口操作と,また,
    上記出口流路を真空系又は開放系に連通させる出口操作
    と,また,上記入口流路を,サンプリング器または出口
    流路へ切替えるサンプリング操作とを行い,上記試料ガ
    スの採取時には,サンプリング器と分析器とをそれぞれ
    閉回路とすることにより,試料ガスを時分割的かつ高速
    に試料ガス採取管に採取し,その後上記採取した試料ガ
    スを分析器により分析し,また上記分析後は,上記自動
    分析装置内の残留ガスを洗浄ガスにより洗浄し,必要に
    応じて,標準ガスにより分析器の標準状態をテストする
    ことを特徴とする自動分析方法。
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