JPH0968461A - 焦電検出器 - Google Patents

焦電検出器

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JPH0968461A
JPH0968461A JP7223210A JP22321095A JPH0968461A JP H0968461 A JPH0968461 A JP H0968461A JP 7223210 A JP7223210 A JP 7223210A JP 22321095 A JP22321095 A JP 22321095A JP H0968461 A JPH0968461 A JP H0968461A
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JP
Japan
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pyroelectric
polarization
pyroelectric element
voltage
path
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Pending
Application number
JP7223210A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Hatanaka
浩之 畠中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製品寿命が長くしかも安価な焦電検出器の提
供。 【解決手段】分極処理を必要とする焦電材料からなる焦
電素子2に分極電圧を印加する直流電源5を備えてい
る。そして、直流電源5の電圧印加経路A2と焦電素子
2の焦電気検出経路A1とを切り替え手段6,11によ
って切り替えることで、焦電気検出操作の合間に焦電素
子2を分極処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、赤外分光光度分析
計等に用いられる焦電検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】赤外分光光度分析計に組み込まれる焦電
検出器には、主として、単結晶系の焦電素子が用いられ
ている。このような焦電素子として用いられる単結晶に
は、構造上自然分極を有せず、電界を印加して分極処理
を行う必要があるものと、構造上自然分極を有しており
製造時に分極処理を施す必要がないものとがある。
【0003】分極処理を必要とする焦電素子としては、
TGS(Tri-Glycine-Sulfate)、DTGS(Deuterium S
ubstituted Tri-Glicyne-Sulfate)、およびLiTaO3
等の単結晶がある。一方、分極処理を必要としない焦電
素子としては、LATGS(L-α-Alanine dope Tri-Gly
cine-Sulfate)、およびDLATGS(Deuterium Substi
tuted L-α-Alanine dope Tri-Glycine-Sulfate)等の単
結晶がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】分極処理を必要とする
焦電素子を備えた焦電検出器では、自然分極緩和(Sp--o
ntaneous Depolarization)により、長時間使用している
と分極状態が劣化して感度が低下するために、製品寿命
が短いという問題があった。
【0005】一方、分極処理を必要としない焦電素子を
備えた焦電検出器では、自然分極緩和を起こすことがな
いので、その分、製品寿命が長くなるという利点がある
ものの、・原材料が高価である、・加工時に破損しやす
いなど製造が困難である、といった理由で、製品を安価
に製造できないという問題があった。
【0006】つまり、従来の焦電検出器では、長寿命化
とコストダウンとを両立させることができなかった。
【0007】したがって、本発明においては、製品寿命
が長く、しかも安価な焦電検出器を提供することを課題
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような課題を達成す
るために、本発明の焦電検出器は、分極処理を必要とす
る焦電材料からなる焦電素子と、前記焦電素子に分極電
圧を印加する電圧印加手段と、前記電圧印加手段の電圧
印加経路と前記焦電素子の焦電気検出経路とを切り替え
る切り替え手段とを備えることに特徴を有している。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0010】第1の実施の形態 図1には、本発明の第1の実施の形態である焦電検出器
1の構成が示されている。この焦電検出器1は、入射さ
れる赤外線に応じた焦電気を発生させる焦電素子2と、
焦電検出動作の入切操作を行う入切操作部3とを有して
いる。焦電素子2は、分極処理の必要なTGS(Tri-Gl
ycine-Sulfate)の単結晶からなっており、その両極に設
けられた電極2a,2aは、焦電素子2が生じさせる焦
電気を外部に出力する焦電気検出経路A1、および焦電
素子2の分極電圧を印加する電圧印加経路A2に、それ
ぞれ接続されている。
【0011】焦電気検出経路A1には、焦電素子2が出
力する焦電気を増幅して外部(図示しない検出器)に出
力する前段増幅器4が設けられている。一方、電圧印加
経路A2には、焦電素子2に分極電圧を印加する直流電
源5が設けられている。
【0012】焦電気検出経路A1と電圧印加経路A2と
は、いずれが一方のみ焦電素子2に接続されるようにな
っており、経路A1,A2の切り替えは切り替え手段6
によって行われるようになっている。切り替え手段6
は、電圧印加経路A1と焦電気検出経路A2との切り替
え動作を行うスイッチ7と、スイッチ7が電圧印加経路
A1に切り替わっている時間を指定するタイマ8とを備
えて構成されている。そして、切り替え手段6による経
路A1,A2の切り替え操作は入切操作部3の入操作に
連動して行われるようになっている。
【0013】なお、焦電素子2は、後述するように、操
作時に繰り返し分極処理されるようになっており、製造
時において分極処理する必要がなくなっている。そのた
め、その分、製造が簡単になって安価になっている。ま
た、焦電素子2の抵抗が非常に高いために電圧印加経路
A2にはほとんど電流が流れることがない。そのため、
直流電源5は小型化できるうえ、長期間にわたって安定
して電圧を供給することができる。
【0014】次に、このように構成され焦電検出器1の
動作を説明する。まず、入切操作部3に対して操作者が
入操作を行うと、その入操作を受けて切り替え手段6
は、スイッチ7を操作して焦電素子2を電圧印加経路A
2に接続する。電圧印加経路A2に接続された焦電素子
2には、直流電源5から分極に必要な電圧が印加され
る。TGSからなる焦電素子2は一般にガラス基板(図
示省略)上に数十μm〜数μmの厚みの焦電材料を貼着
させて構成されており、このような厚みを有するTGS
焦電素子2に対しては、1kV/cmの電界を印加すれ
ば、十分分極処理を行うことができ、したがって、直流
電源5は数百mV〜数V程度の電圧を焦電素子2に印加
すればよい。なお、直流電源5が印加する電圧は連続印
加電圧でもパルス電圧でもよい。
【0015】タイマ8には、分極所要時間、すなわち、
直流電源5の電圧で焦電素子2が十分に分極されるのに
要する時間が設定されている。分極所要時間は、最小
1.5秒(0.5sサイクルのパルス電圧を3回印加す
るのに要する時間)〜最大3分程度である。
【0016】そして、分極所要時間を経過してタイマ8
が切れると、スイッチ7は、焦電素子2に接続される経
路を、電圧印加経路A2から焦電気検出経路A1に切り
替える。焦電気検出経路A1に接続された焦電素子2に
は分極電圧が印加されなくなり、反対に、焦電素子2か
らは焦電素子2に入射される赤外線に応じた焦電気が焦
電気検出経路A1に出力されるようになる。焦電気検出
経路A1に出力された焦電気は前段増幅器4によって増
幅されたのち、焦電検出器1に併設された検出器(図示
省略)に出力され、ここで、焦電気の出力レベル等を検
出することで、焦電検出器1に入射された赤外線を測定
する。そして、赤外線測定が終わると、入切操作部3を
切操作して測定を終了させる。
【0017】なお、図1において、仮想線で示すよう
に、電圧印加経路A2に電流計9を設けてもよい。そし
て、分極処理時に電圧印加経路A2に流れる電流を電流
計9で測定すれば、焦電素子2の物理的破損や電極2
a,2aの短絡といった故障が起こった場合に、電流計
9において、通常とは異なる電流値を計測することにな
るので、電流値を監視すれば、焦電検出器1の自己診断
を行うことができる。
【0018】第2の実施の形態 図2に本発明の第2の実施の形態が示されている。この
焦電検出器10は、焦電素子2と、入切操作部4と、前
段増幅器4と、直流電源5とを備えており、さらには、
焦電気検出経路A1と電圧印加経路A2とを切り替える
切り替え手段11を備えている。
【0019】焦電素子2、入切操作部3、前段増幅器
4、および直流電源5の構成は第1の実施の形態と同様
であり、それらについての説明は省略する。
【0020】この焦電検出器10は、切り替え手段11
の構成に特徴がある。すなわち、この切り替え手段11
は、入切操作部3に連動して焦電気検出経路A1、電圧
印加経路A2の切り替え操作を行うスイッチ12から構
成されている。
【0021】次に、この焦電検出器10の動作を説明す
る。入切操作部3が操作されることなく焦電気の検出が
行われない状態では、切り替え手段11のスイッチ12
は、焦電素子2を電圧印加経路A2に接続している。し
たがって、焦電気検出操作が行われない待機状態では、
焦電素子2に常時直流電源5から分極電圧が印加されて
おり、これによって焦電素子2は待機期間にわたって分
極処理されている。なお、直流電源5が印加する分極電
圧は第1の実施の形態と同様である。
【0022】操作者が入切操作部3に対して入操作する
と、切り替え手段11のスイッチ12は、焦電素子2に
接続される経路を焦電気検出経路A1に切り替える。す
ると、焦電気検出経路A1に接続された焦電素子2には
分極電圧が印加されなくなり、反対に、焦電素子2から
は焦電素子2に入射される赤外線に応じた焦電気が焦電
気検出経路A1に出力されるようになる。焦電気検出経
路A1に出力された焦電気は前段増幅器4によって増幅
されたのち、焦電検出器1に併設された検出器(図示省
略)に出力され、ここで、焦電気の出力レベル等が検出
されることで、焦電検出器1に入射された赤外線が測定
される。そして、赤外線測定が終わると、入切操作部3
を切操作して測定を終了させて待機期間に移る。する
と、切り替え手段11が待機期間に移行したことを感知
して、焦電素子2に接続される経路を電圧印加経路A2
に変更する。そのため、焦電素子2への電圧印加が再開
されて分極処理が行われるようになる。この分極処理
は、入切操作部3が再度入操作されるまで継続される。
【0023】なお、上記した各実施の形態では、TGS
からなる焦電素子2を用いた焦電検出器1,10におい
て、本発明を実施していたが、DTGS(Deuterium Sub
stituted Tri-Glicyne-Sulfate)、およびLiTaO3
いった分極処理を必要とする他の焦電素子を用いた焦電
検出器においても、印加する分極電圧や分極電圧の印加
時間等を変更するだけで、本発明を実施できるのはいう
までもない。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、焦電気検
出操作の合間に分極処理操作を繰り返し行うことができ
るようになった。そのため、自然分極緩和によって分極
状態が劣化するといった不都合がなく長期間にわたって
安定して焦電検出を行うことができるようになった。そ
のため、分極処理を必要とする焦電材料が有する安価で
製造しやすいという特徴を活かしたうえで長寿命化を図
ることができ、コストダウンと長寿命化とを両立させる
ことができた。
【0025】また、製造時に分極処理をする必要がなく
なり、その分だけ、製造が簡単になって、さらにコスト
ダウンを図ることができるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る焦電検出器の
構成を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係る焦電検出器の
構成を示す図である。
【符号の説明】
2 焦電素子 5 直流電源 6 切り替え手段 11 切り替え手段 A1 焦電気検出経路 A2 電圧印加経路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分極処理を必要とする焦電材料からなる
    焦電素子と、 前記焦電素子に分極電圧を印加する電圧印加手段と、 前記電圧印加手段の電圧印加経路と前記焦電素子の焦電
    気検出経路とを切り替える切り替え手段とを備えること
    を特徴とする焦電検出器。
JP7223210A 1995-08-31 1995-08-31 焦電検出器 Pending JPH0968461A (ja)

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JP7223210A JPH0968461A (ja) 1995-08-31 1995-08-31 焦電検出器

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JP7223210A JPH0968461A (ja) 1995-08-31 1995-08-31 焦電検出器

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ID=16794525

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012134415A (ja) * 2010-12-24 2012-07-12 Seiko Epson Corp 検出装置、センサーデバイス及び電子機器
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JP2016226107A (ja) * 2015-05-28 2016-12-28 ダイハツ工業株式会社 発電システム

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