JPH0968431A - 電子式コンパス - Google Patents

電子式コンパス

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JPH0968431A
JPH0968431A JP22318695A JP22318695A JPH0968431A JP H0968431 A JPH0968431 A JP H0968431A JP 22318695 A JP22318695 A JP 22318695A JP 22318695 A JP22318695 A JP 22318695A JP H0968431 A JPH0968431 A JP H0968431A
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定雄 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 方向性を有する外乱磁場が発生した場合にも
正確な磁場修正を行う。 【解決手段】 地磁気方位センサの直交コイル(Lx,L
y)より次々に計測される測定値(X,Y)を記憶するデー
タ記憶手段(1)と、所定数の測定値に基づき最小2乗法
を用いて出力円として楕円を決定するパラメータを求め
る楕円パラメータ算出手段(2)と、パラメータ記憶手段
(3)と、この後、前記直交コイル(Lx,Ly)より出力
される前記楕円上に位置する測定値(X,Y)を真円上の
データ(X',Y')に変換するデータ補正手段(4)と、補
正されたデータ(X',Y')から当該電子コンパスを搭載
する移動物体の方位θを計算する方位演算手段(5)とを
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子式コンパスに
関し、特に車体あるいは船体の着磁等による外乱磁場に
伴い生じる方位検出誤差を新規な手法で補正するように
した電子式コンパスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子式コンパスの動作原理を図1
を用いて説明する。地磁気方位センサ部として、リング
状のパーマロイコア51に対して互いに直交する二つの
コイルLx,Lyが巻回され、これらのコイルにはそれ
ぞれ電圧計Vx,Vyが接続される。そして、このパー
マロイコア51のリングに励磁コイルL0が巻回され、
この励磁コイルL0には励磁電源2より、パーマロイコ
ア51が磁気飽和するような最小限の交流電流が供給さ
れる。この励磁により、コイルLx(Lyでも同じ)にお
いて、図中、コア51が交わる上側の箇所で磁束Φ1
鎖交し、そして、下側の箇所において磁束Φ2が鎖交す
るが、両磁束の大きさは等しく、向きが互いに逆なた
め、コイルLx全体に対して鎖交する全磁束は0であ
り、従ってVx=0、Vy=0となる。
【0003】ここで、図示したように、横方向の水平磁
場Heが作用する時、この磁場Heがパーマロイコア5
1中を図中、右方向に向かう一定の磁束Φ012
交番磁束)がバイアスとして与えられ、コイルLyの上
側での鎖交磁束数は、(Φ1+Φ0)となり、コイルLyの
下側での鎖交磁束数は、(Φ2−Φ0)となる。これによ
り、コイルLyにおける全鎖交磁束数は0でなくなり、
Vyはある値を持つ。一方、前記磁束ΦはコイルLxと
交差しないため、Vxは0である。次に、地磁気がH
e'で示されるように、コイルLxに対してθの角度を
なす時、この地磁気He'により、コイルLx,Lyに作
用する地磁気成分H0x、H0yは、
【数1】H0x=He'・cosθ H0y=He'・sinθ となり、この地磁気成分に対応してVx,Vyがある値
を持つようになる。その時の検出電圧(Vx,Vy)は、数
式1でわかるように、θが変化すると(つまり車体が旋
回すると)、図2で示した出力横軸をVx、縦軸をVy
とした座標上で円をプロットする。この円を電子コンパ
スの出力円という。この時のθは、 θ=tan-1(Vx/Vy) で与えられ、このθからこの電子コンパスを搭載する車
両の進行方位を知ることができる。
【0004】ここで、地磁気He以外に、車両の着磁に
よる外乱磁気Gが発生すると、それがベクトル加算され
ることにより、前記出力円が偏移してその中心座標も移
動する。このように偏移した出力円上に得られる検出電
圧に基づき方位を求めると方位誤差が生じる。
【0005】このような外乱磁場による方位誤差を排除
するために、例えば実開平1−144814号では、実
際に車両を走行させ、その間に複数N個の出力電圧{X
(i),Y(i)}を収集し、数式2により、この時の出力
円の中心座標(X0,Y0)を求めている。
【0006】
【数2】
【0007】この演算に並行して、その時点での出力円
の半径R0を算出する。この半径は地磁気の大きさを示
すものであり、初期磁化強度と呼ばれる。中心座標
(X0,Y0)および初期磁化強度R0を算出すれば、この電
子コンパスから逐次出力される出力電圧{X(i),Y
(i)}と前記中心座標との距離Riと、初期磁化強度R
0との差の2乗和Jが算出させる。即ち、Ri=√[{X
(i)−X0}2−{Y(i)−Y0}2
【0008】
【数3】
【0009】次に最小2乗法の演算手法を用いて、この
2乗和Jを最小にするような中心座標を求め、これを前
記中心座標(X0,Y0)に対する補正座標として採用す
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述の説明では、外乱
磁気Gが作用すると出力円が偏移するが、偏移後も出力
円は真円としている。つまり、車体が方位を変えた時、
それに追随して外乱磁気Gの方位も変化するが外乱磁気
G自身の大きさは変化しない(方位性無し)ことを前提と
している。
【0011】しかしながら後で示す実測データでわかる
ように、外乱磁気を受けた場合、中心座標が偏移すると
共に出力円が真円ではなく楕円になる。このことは、外
乱磁気は方位によってその大きさが変化していることを
示す(方向性を持つ)。このような外乱磁気は、地磁気が
車体に作用し、これにより車体が部分的に磁化したよう
な場合に起きる。このような方向性を有する外乱磁気が
生じている場合には、上述した磁場補正では正確な検出
方位の修正はできなかった。
【0012】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、方位性を有する外乱磁気が生じた
場合でも正確な磁場補正が行える電子コンパスを提供す
ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本第1発明は、図3に示
すように、地磁気方位センサを構成する直交コイル(L
x,Ly)より次々に計測される測定値(X,Y)を記憶す
るデータ記憶手段(1)と、所定数の測定値に基づき最小
2乗法を用いて出力円として楕円を決定するパラメータ
を求める楕円パラメータ算出手段(2)と、求められた楕
円パラメータを記憶するパラメータ記憶手段(3)と、こ
の後、前記直交コイル(Lx,Ly)より出力される前記
楕円上に位置する測定値(X,Y)を真円上のデータ(X',
Y')に変換するデータ補正手段(4)と、補正されたデー
タ(X',Y')から当該電子コンパスを搭載する移動物体
の方位θを計算する方位演算手段(5)とを備えたことを
特徴とする。
【0014】本第2発明は、図4に示すように、地磁気
方位センサを構成する直交コイル(Lx,Ly)より次々
に計測される測定値(X,Y)を記憶するデータ記憶手段
(1)と、所定数の測定値に基づき最小2乗法を用いて出
力円として楕円を決定するパラメータを求める楕円パラ
メータ算出手段(2)と、求められた楕円パラメータを仮
記憶するパラメータ記憶手段(3)と、この後、前記直交
コイル(Lx,Ly)より出力される前記楕円上に位置す
る測定値(X,Y)を真円上のデータ(X',Y')に変換する
データ補正手段(4)と、補正されたデータ(X',Y')か
ら当該電子コンパスを搭載する移動物体の方位θを計算
する方位演算手段(5)と、前記仮記憶したパラメータで
もって補正されたデータ(X',Y')が規定誤差内で真円
上に位置するかを検証する誤差検証手段(6)を備え、規
定誤差内であったときに、そのパラメータをパラメータ
記憶手段(3)に本登録することを特徴とする。
【0015】
【作用】図5は、船体の中央に電子コンパスCが設置さ
れ、その両側に、真横方向の常磁性体M(鋼材等)が位置
する時を示している。船首が地磁気方向に向いている状
態では、側方向の地磁気成分は0のため、その方向での
常磁性体Mの磁化は起こらない。
【0016】一方、図6に示すように、船体が地磁気
(北向)方向から左方向にθmだけ旋回した状態では、常
磁性体M方向の地磁気成分はH・sinθmとなり、Iを誘
導磁気の比例定数とすれば、常磁性体Mは、Isinθmの
大きさで磁化される。又、図7に示すように、船体が地
磁気方位から右方向にθmだけ旋回した時は、図6の場
合とは反対の方向に磁化される。
【0017】次に、図8に示すように、常磁性体Mがコ
ンパスCの前後、つまり船首および船尾方向に位置して
いる時で、船首方位が地磁気方向に対して右方向にθm
だけ旋回している時、この時の誘導磁気の比例定数をJ
とすれば、常磁性体Mは、Jcosθmの大きさで磁化され
る。
【0018】更に、図9に示すように、コンパスCの前
方(後方の場合でも同じ)で右側方(左側方の場合でも同
じ)に船首・船尾方向の常磁性体Mが位置する時、この
時の誘導磁気の比例定数をKとすれば、この常磁性体M
は、Kcosθmの大きさで磁化される。又、図10に示す
ように、コンパスCの前方(後方の場合でも同じ)で右側
方(左側方の場合でも同じ)に真横方向の常磁性体Mが位
置する時、この時の誘導磁気の比例定数をLとすれば、
この常磁性体Mは、Lsinθmの大きさで磁化される。
【0019】一方、上記のコイルLx、Lyに対するパー
マロイコア1の誘導磁気の比例定数をH1,H2とする
と、電子コンパスのコイルLx,LyXのセンサ出力を
X,Yとすると数式1より、
【数4】X=H1sinθ+m Y=H2cosθ+n で与えられる。θは真北からの角度であり、m,nは方
向性を持たない外乱磁場により偏移した出力円の中心座
標である。これに上述した方向性を持つ各外乱磁気が加
わると、
【数5】X=H1sinθ+Isinθ+Kcosθ+m Y=H2cosθ+Jcosθ+Lsinθ+n となる。
【0020】H1とI、H2とJをまとめると(A1=H1
+I、A2=H2+J)、
【数6】X=A1sinθ+Kcosθ+m Y=A2cosθ+Lsinθ+n となる。各式をsinθ、cosθでくくると、
【数7】X=B1sin(θ+T1)+m (B1=√(A1 2+K
2)、T1=tan-1(K/A1)) Y=B2cos(θ−T2)+n (B2=√(A2 2+L2)、T2
=tan-1(L/A2)) ここで、T1+T2=αとおいてT1,T2を消去すると、
【数8】X=B1sinθ+m Y=B2cos(θ+α)+n となり、この数式8においてθを消去すると、
【数9】B2 22−2B12sinαXY+B1 2Y+2(B1
2nsinα−B2 2m)X+2(B12msinα−B1 2n)Y
+B2 22+B1 22−2mnB12sinα−B1 22 2cos
α=0 となる。
【0021】一方、楕円曲線の一般式は次式で与えられ
る。
【数10】 aX2+2hXY+bY2+2gX+2fY+c=0 数式9と係数を比較すると、
【数11】a=B2 2 h=−B12sinα b=B1 2 g=(B12nsinα−B2 2m) f=(B12msinα−B1 2n) c=B2 22+B1 22−2mnB12sinα−B1 22 2c
osα が得られる。
【0022】各係数a,h,b,g,f,cを求めるこ
とにより、次式により数式8おけるB1,B2,m,n,
αの各パラメータが求まる。
【数12】B1=√b B2=√a m=(hf−bg)/(ab−h2) n=(hg−af)/(ab−h2) sinα=−h/B12 cosα=√(1−sin2α) α=tan-1(sinα/cosα) −π/2≦α≦π/2
【0023】数式10における各係数a,h,b,g,
f,cを求めるには、データ記憶手段(1)に複数の測定
値を取り込んだ後、楕円パラメータ算出手段(2)によ
り、以下のごとく、最小2乗法を用いて行う。即ち、数
式10での自由度は5個であるので、同式の両辺をcで
割り、数式13を得る。
【数13】a'X2+2h'XY+b'Y2+2g'X+2
f'Y+1=0
【0024】この数式に測定値(Xi,Yi)を次々と代入
し、次式のε2の値が最小となるように各係数を求め
る。
【数14】ε2=Σi(a'Xi2+2h'XiYi+b'Yi2
2g'Xi+2f'Yi)2 具体的には、各係数毎に偏微分を行い、以下の正規方程
式を得る。
【数15】−ΣXi2 =a'ΣXi4+2h'ΣXi3Yi+
b'ΣXi2Yi2+2g'ΣXi3+2f'ΣXi2Yi −ΣXiYi=a'ΣXi3Yi+2h'ΣXi2Yi2+b'ΣX
iYi3+2g'ΣXi2Yi+2f'ΣXiYi2 −ΣYi2 =a'ΣXi2Yi2+2h'ΣXiYi3+b'ΣY
i4+2g'ΣXiYi2+2f'ΣYi3 −ΣXi =a'ΣXi3+2h'ΣXi2Yi+b'ΣXiYi
2+2g'ΣXi2+2f'ΣXiYi −ΣYi =a'ΣXi2Yi+2h'ΣXiYi2+b'ΣYi
3+2g'ΣXiYi+2f'ΣYi2
【0025】この5元連立方程式を各係数について解
き、a',h',b',g',f'を求める。数式11よ
り、次式が得られる。 a=ca'=B2 2 h=ch'=−B12sinα b=cb'=B1 2 g=cg'=(B12nsinα−B2 2m) f=cf'=(B12msinα−B1 2n) 又、m,nは数式12より、 m=(h'f'−b'g')/(a'b'−h'2) n=(h'g'−a'f')/(a'b'−h'2) で与えられ、これらを c=B2 22+B1 22−2mnB12sinα−B1 22 2c
osα に代入して
【数16】c=(a'm2+b'n2+2h'mn−1)/
(a'b'−h'2) が得られ、この式によってcを求め、a',h',b',
g',f'に乗じることにより、a,h,b,g,fが得
られる。これらの値を数式12に代入することで、楕円
曲線を示す数式8におけるパラメータB1,B2,m,
n,αが求まる。これらのパラメータはパラメータ記憶
手段(3)に記憶される。
【0026】このようにしてパラメータが求まれば、デ
ータ補正手段(4)により、楕円上にある測定値(X,Y)
を半径1の真円上の座標(X',Y')に変換する操作を行
う。即ち、 X'=1・sinθ Y'=1・cosθ と数式8より、
【数17】X'=(X−m)/B1=t1 Y'=(t2−t1sinα)/cosα、t2=(Y−n)/B2 この補正値(X',Y')は、船が旋回した時の軌跡(出力
円)は半径1の単位円となる。方位演算手段(5)は、θ
=tan-1(X/Y)より、船体の方位θを演算する。
【0027】以上の第1発明では、楕円パラメータ算出
手段(2)で算出したパラメータを信頼できるものとして
パラメータ記憶手段(3)に記憶させたが、第2発明では
算出したパラメータを誤差検証手段(6)にて正確か否か
を検証している。即ち、算出したパラメータをパラメー
タ記憶手段(3)に仮登録し、その仮登録したパラメータ
に基づき、この後に計測された測定値(X,Y)を(X',
Y')のデータに補正する。このデータ(X',Y')は本
来、半径1の単位円上に位置するため、つまり、√(X'
2+Y'2)=Rの値が1となる。(R−1)は、データ
(X',Y')の単位円からのずれを示す誤差Errとなる。
誤差検証手段(6)はこの誤差Errが規定値以下をである
か検証しており、誤差Errが規定値以下のとき、算出し
たパラメータが正確な値であるとしてパラメータ記憶手
段(3)に本登録される。一方、誤差Errが規定値を上回
り、算出したパラメータが不適切であるときは、測定デ
ータを取り直し、再度、パラメータを算出し、検証す
る。
【0028】尚、現時点で正確なパラメータが得られて
も、現状(船舶においては鋼材の積み降ろし)の変化によ
ってパラメータが変化するため、請求項3および請求項
4では所定のタイミングでパラメータを更新する手段を
備えている。
【0029】
【発明の実施の形態】図11に本発明の1実施形態を示
した制御ブロック図である。11は、図1に示した構成
からなる地磁気方位センサであり、直交コイルLx,L
yで検出された測定値(X,Y)は、A/D変換器12に
より、デジタル化され、CPU13に取り込まれる。こ
のCPU13には、上述した楕円パラメータ算出手段、
データ補正手段、方位演算手段、および誤差検証手段に
相当するパラメータ算出部、データ補正部、方位演算
部、誤差検証部を備えている。
【0030】14は、A/D変換器12を通じて供給さ
れる測定データや算出されたパラメータ等を記憶するR
AMである。15は、CPU13の制御プログラムを格
納するROMであり、16は、CPU13のインタフェ
イスであり、このインタフェイス13には、方位演算部
で演算された方位θを表示する表示器17および後述す
る磁場補正モードや計測モードを指定するためのキーボ
ード18が接続される。
【0031】上記構成の電子コンパスにおける動作を以
下、フローチャートに従って述べる。図12は磁場補正
モードを示している。このモードでは、船体が旋回する
間にステップS1にて測定値(X,Y)を次々と検出し、
それらの測定値はステップS2にてRAM14に記憶す
る。船体がほぼ1旋回し、その間に所定数の測定値が検
出され、出力円特定に必要なデータが収集されればステ
ップS3からステップS4に進み、最小2乗法を用いて
出力円として楕円のパラメータが計算される。ステップ
S5では求めたパラメータを用いて、RAM14に記憶
の測定値(X,Y)を、楕円上の座標から単位円上の座標
に変換するための補正が行われ、その補正により得られ
たデータ(X',Y')に体してステップS7にてその誤差
Err(=√(X'2+Y'2)−1)が規定値以下であるか判定
され、規定値以下であれば、ステップS8にて前記パラ
メータが適正値であるとしてRAM14に本登録され
る。これにて磁場修正は終了するが、そうでない場合は
ステップS1に戻り、上述した動作が再度繰替えされ
る。
【0032】図13は計測モードを示している。ステッ
プS11にて新たに測定値が検出される、ステップS1
2でその測定値はデータとして記憶される。ステップS
13では、パラメータの計算に必要な個数のデータが収
集されたかが判定されるが、必要個数を収集していない
時はステップS14に進み、先に求めたパラメータが読
み出される。ステップS15では今回検出した測定値
(X,Y)がパラメータを用いて単位円上の座標データ
(X',Y')に補正され、ステップS16ではθ=tan
-1(X'/Y')から、現在の船首方位θが計算され、ステ
ップS17にて表示器17に表示される。
【0033】次にステップS11に戻り、上述した動作
が繰替えされるが、前記の必要数のデータが収集される
と、ステップS13からステップS21に進み、ここで
パラメータ更新要の判定が要求される。更新不要の時は
ステップS14に進むが、更新要の時は、ステップS2
2に進む。新たにパラメータが計算され、そしてステッ
プS23で記憶していた測定データ(X,Y)が補正さ
れ、ステップS24にてその補正データ(X',Y')の誤
差Errが算出される。その誤差が規定値以下ならばステ
ップS26にて新しいパラメータに更新され、ステップ
S14に進む。一方、前記誤差Errが規定値を上回る時
は、パラメータ更新を断念してステップS14に進む。
【0034】図14は、船体の動揺が小さい場合の電子
コンパスの補正前の測定値(X,Y)を順次、プロットし
て得た出力円を示しており、方向性を有する外乱磁場に
よりその出力円は楕円になっている。一方、補正後のデ
ータ(X',Y')をプロットして得た出力円はほぼ真円に
なっている。図15は、船体の動揺が比較的大きい場合
の補正前と補正後の出力円を示しており、この場合も真
円に補正されている。
【0035】
【発明の効果】本第1発明によれば、地磁気方位センサ
の測定値のプロットにより得られる出力円を真円ではな
く楕円とし、その楕円を表すパラメータを求め、そのパ
ラメータに基づき、その楕円形状の出力円を真円に戻す
操作を行ったため、方向性を有する外乱磁場が発生した
場合にも、正確な方位を出力することができる。第2発
明は、更に検出された方位に誤差がないかを検証する手
段を備え、誤差がある場合には、新たにパラメータを求
めるようにしたので、常に正確な方位を出力することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 電子コンパスの原理図を示した図
【図2】 外乱磁場により、出力円が偏移する様子を示
した図
【図3】 本第1発明のクレーム対応図
【図4】 本第2発明のクレーム対応図
【図5】 船体に外乱磁場が作用した時の磁化状況を示
した図
【図6】 船体に外乱磁場が作用した時の磁化状況を示
した図
【図7】 船体に外乱磁場が作用した時の磁化状況を示
した図
【図8】 船体に外乱磁場が作用した時の磁化状況を示
した図
【図9】 船体に外乱磁場が作用した時の磁化状況を示
した図
【図10】 船体に外乱磁場が作用した時の磁化状況を
示した図
【図11】 本発明の実施形態を示した制御ブロック図
【図12】 図11の電子コンパスにおける磁場補正モ
ードのフローチャート
【図13】 図11の電子コンパスにおける計測モード
のフローチャート
【図14】 船体の動揺が小さい時の電子コンパスの補
正前、補正後の出力円を示した図
【図15】 船体の動揺が大きい時の電子コンパスの補
正前、補正後の出力円を示した図
【符号の説明】
11 地磁気方位センサ 12 A/D変換器 13 CPU 14 RAM 15 ROM 16 インタフェイス 17 表示器 18キーボード

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地磁気方位センサを構成する直交コイル
    (Lx,Ly)より次々に計測される測定値(X,Y)を記憶
    するデータ記憶手段(1)と、 所定数の測定値に基づき最小2乗法を用いて出力円とし
    て楕円を決定するパラメータを求める楕円パラメータ算
    出手段(2)と、 求められた楕円パラメータを記憶するパラメータ記憶手
    段(3)と、 この後、前記直交コイル(Lx,Ly)より出力される前
    記楕円上に位置する測定値(X,Y)を真円上のデータ
    (X',Y')に変換するデータ補正手段(4)と、 補正されたデータ(X',Y')から当該電子コンパスを搭
    載する移動物体の方位θを計算する方位演算手段(5)と
    を備えたことを特徴とする電子コンパス。
  2. 【請求項2】 地磁気方位センサを構成する直交コイル
    (Lx,Ly)より次々に計測される測定値(X,Y)を記憶
    するデータ記憶手段(1)と、 所定数の測定値に基づき最小2乗法を用いて出力円とし
    て楕円を決定するパラメータを求める楕円パラメータ算
    出手段(2)と、 求められた楕円パラメータを仮記憶するパラメータ記憶
    手段(3)と、 この後、前記直交コイル(Lx,Ly)より出力される前
    記楕円上に位置する測定値(X,Y)を真円上のデータ
    (X',Y')に変換するデータ補正手段(4)と、 補正されたデータ(X',Y')から当該電子コンパスを搭
    載する移動物体の方位θを計算する方位演算手段(5)
    と、前記仮記憶したパラメータでもって補正されたデー
    タ(X',Y')が規定誤差内で真円上に位置するかを検証
    する誤差検証手段(6)を備え、 規定誤差内であったときに、そのパラメータをパラメー
    タ記憶手段(3)に本登録することを特徴とする電子コン
    パス。
  3. 【請求項3】 測定値(X,Y)を所定数検出した時点
    で、上記の楕円パラメータ算出手段(2)により、新たに
    パラメータを求め、先のパラメータを更新する請求項1
    記載の電子コンパス。
  4. 【請求項4】 測定値(X,Y)を所定数検出した時点
    で、上記の楕円パラメータ算出手段(2)により、新たに
    パラメータを求め、先のパラメータを更新する請求項2
    記載の電子コンパス。
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