JPH0968063A - エンジンの制御装置 - Google Patents

エンジンの制御装置

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Publication number
JPH0968063A
JPH0968063A JP22192595A JP22192595A JPH0968063A JP H0968063 A JPH0968063 A JP H0968063A JP 22192595 A JP22192595 A JP 22192595A JP 22192595 A JP22192595 A JP 22192595A JP H0968063 A JPH0968063 A JP H0968063A
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JP
Japan
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gear position
gear
engine
shift
transmission
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Pending
Application number
JP22192595A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Takagi
宏 高木
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 手動変速機12の変速時、エンジン1のスロ
ットル弁6をバイパスするバイパス吸気通路9のISC
バルブ10をデューティ制御することで、エンジン回転
数Neを変速切換後のギヤ段Gnextに対応する同期
回転数Nsyncになるように変更し、変速トルクショ
ックを緩和するシフトアシスト制御を行う場合、変速時
以外にクラッチペダルへの足載せ状態によりエンジン1
と変速機12との伝動が遮断されるニュートラル状態の
検出時でも、シフトアシスト制御が誤って実行されるの
を防いで信頼性の向上を図る。 【解決手段】 シフトアシスト制御の開始条件をニュー
トラル状態だけではなく、それに加え、エンジン1のス
ロットル弁6の全閉状態が検出されたときを条件とす
る。また、車速Vspをエンジン回転数Neで割って変
速切換前のギヤ段Gを推定して、その推定ギヤ段Gから
変速切換後のギヤ段Gnextを予測する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの制御装
置に関し、特に、手動変速機においてギヤ位置を切り換
えて変速するときにエンジン回転数を変速機の入力回転
数と一致させて変速トルクショックを緩和するようにし
たものの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】一般に、車両において、手動変速機を変
速切換えするときには、エンジンと変速機との間のクラ
ッチを切った後に変速機を高速段又は低速段のギヤ位置
に切り換え、その切換後にクラッチを接続する動作が行
われる。そのとき、クラッチを接続する際にエンジン回
転数が変速機の入力回転数と異なると、その回転差によ
って車体にトルクショックが生じる。
【0003】そこで、従来、例えば特公昭49―404
87号や特開昭58―200052号の各公報に開示さ
れるように、エンジン回転数を制御する手段を設け、変
速機の変速時にクラッチがOFFされてエンジンの出力
動力が変速機側に伝達されていない状態となると、制御
を開始してエンジン回転数を変速機の入力回転数に一致
するように変更し、その後にクラッチが接続されたとき
に、エンジン回転数と変速機の入力回転数との一致によ
りトルクショックを緩和するようにしたシフトアシスト
制御と呼ばれるものが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記提案のも
のでは、クラッチのOFF状態をスイッチにより検出し
て、その時点でシフトアシスト制御を開始するので、変
速時でなくとも、例えば車両運転者がクラッチペダルに
足を載せていると、上記スイッチがON信号を出力して
シフトアシスト制御が開始されることとなり、誤制御状
態に陥るという問題があった。
【0005】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、シフトアシスト制御を開始する条件を
変更することにより、クラッチペダルへの足載せ等があ
っても、その影響を受けることなく正確に制御を開始で
きるようにし、シフトアシスト制御の誤動作を防止する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべ
く、この発明では、変速機の変速時にはエンジンのスロ
ットル弁の開度が小さくなる操作が行われることに着目
し、エンジン出力が変速機の出力側へ伝達されていない
ニュートラル状態のみではなく、それに加えてスロット
ル弁の開度が所定開度以下となったときにシフトアシス
ト制御を開始するようにした。
【0007】具体的には、図1に示すように、請求項1
の発明では、エンジン1のスロットル弁6の開度が所定
値以下であることを検出するスロットル開度検出手段1
9と、車速を検出する車速検出手段21と、エンジン1
側及び手動変速機12側にそれぞれ駆動連結されたクラ
ッチ部材14a,14bを有し、該両クラッチ部材14
a,14bを断続させるクラッチ14と、エンジン1の
出力動力が手動変速機12の出力側に伝達されていない
ニュートラル状態を検出するニュートラル検出手段18
と、上記変速機12の変速時に切換後のギヤ位置を判定
するギヤ位置判定手段22と、エンジン回転数を変更す
るエンジン回転変更手段10と、上記スロットル開度検
出手段19によりスロットル開度が所定値以下であるこ
とが検出され、かつニュートラル検出手段18によりニ
ュートラル状態が検出されたとき、エンジン回転数が、
上記ギヤ位置判定手段22により判定された変速機12
の切換後のギヤ位置及び車速検出手段21により検出さ
れた車速に基づいて決定される変速機側クラッチ部材1
4bの回転数となるように上記エンジン回転変更手段1
0を制御する制御手段25とを備えている。
【0008】この構成によると、エンジン1の運転中、
そのスロットル弁6の開度が所定値以下であることがス
ロットル開度検出手段19により検出され、かつニュー
トラル状態がニュートラル検出手段18により検出され
たとき、制御手段25においてシフトアシスト制御が開
始されてエンジン回転変更手段10が制御され、エンジ
ン回転数が、ギヤ位置判定手段22により判定された変
速機12の切換後のギヤ位置と車速検出手段21により
検出された車速とに基づいて決定される変速機側クラッ
チ部材の回転数となるように制御される。こうすること
で、エンジン回転数が変速機12の切換後のギヤ位置に
対応する変速機側クラッチ部材14bの回転数と一致す
ることになり、変速切換後にクラッチ14の両クラッチ
部材14a,14bを接続するときにエンジン1と変速
機12側との間に回転差がなくなり、変速ショックを緩
和することができる。
【0009】また、その場合、エンジン出力動力の変速
機12出力側への非伝達状態であるニュートラル状態の
みならず、スロットル弁6の開度の所定値以下への減少
したときを変速時と判断してシフトアシスト制御が開始
されるので、車両乗員によるクラッチペダルへの足載せ
状態等により上記ニュートラル状態となっても、スロッ
トル開度の所定値以下への減少が検出されない限りシフ
トアシスト制御が行われないこととなり、よってシフト
アシスト制御を変速時のみに限定して誤動作なく正確に
行うことができる。
【0010】請求項2の発明では、上記ギヤ位置判定手
段22は、変速機12のギヤ位置を直接検出するギヤポ
ジション検出手段27〜30により検出されたギヤ位置
を変速切換後のギヤ位置と判定するように構成されてい
るものとする。この場合、ギヤポジション検出手段27
〜30により検出されたギヤ位置から変速切換後のギヤ
位置を容易に判定でき、ギヤ位置判定手段22の具体的
構成が得られる。
【0011】請求項3の発明では、上記請求項2の発明
とは異なり、ギヤポジション検出手段27〜30を用い
ずに、変速後のギヤ位置を変速前のギヤ位置から予測す
るようにする。
【0012】すなわち、この発明では、ギヤ位置判定手
段22は、変速切換前のギヤ位置を推定するギヤ位置推
定手段23と、このギヤ位置推定手段23の推定結果に
基づいて変速切換後のギヤ位置を予測するギヤ位置予測
手段24とからなるものとする。
【0013】この構成によれば、ギヤ位置推定手段23
により変速切換前のギヤ位置が推定され、ギヤ位置予測
手段24において、上記ギヤ位置推定手段23によるギ
ヤ位置の推定結果に基づいて変速切換後のギヤ位置が予
測される。従って、上記請求項2の発明のように、変速
機12のギヤ位置を直接検出するギヤポジション検出手
段27〜30は不要となり、安価な構成で上記シフトア
シスト制御を行うことができる。
【0014】請求項4の発明では、上記ギヤ位置予測手
段24は、変速切換後のギヤ位置を現在のギヤ位置の1
段増加側のギヤ位置と予測するように構成する。
【0015】請求項5の発明では、さらに、ギヤ位置予
測手段24は、現在のギヤ位置が最高速段ギヤ位置にあ
るときに変速切換後のギヤ位置を該最高速段ギヤ位置に
対して1段低い側のギヤ位置と予測するように構成す
る。
【0016】これらの発明では、変速切換後の予測ギヤ
位置が変速時に通常に高頻度で行われるギヤ位置の切換
形態に対応するようになり、変速時のトルクショック緩
和を違和感なく安定して行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)図5は本発明の実施形態1の全体構成を
概略的に示す。同図において、1はエンジン、2は該エ
ンジン1に吸気を供給する吸気通路で、この吸気通路2
には上流側から順に、吸入空気を濾過して清浄にするエ
アクリーナ3と、吸入空気量を検出するエアフローセン
サ5と、吸気通路2を絞って吸気量を調整するスロット
ル弁6と、エンジン1へ供給する燃料を噴射する燃料噴
射弁7とが配設されている。上記スロットル弁6上下流
側の吸気通路2,2同士はスロットル弁6をバイパスす
るバイパス吸気通路9で接続され、このバイパス吸気通
路9の途中には、バイパス吸気通路9の通路面積を変え
てエンジン1への吸入空気量を調整するデューティソレ
ノイドバルブからなるISCバルブ10(アイドルスピ
ードコントロールバルブ)が配置されている。このIS
Cバルブ10は、バイパス吸気通路9を経てエンジン1
に吸入される吸気流量を制御することで、エンジン回転
数を変更するエンジン回転変更手段を構成している。
【0018】一方、12はエンジン1の出力軸1aに入
力軸(いずれも図示せず)が駆動連結される手動変速機
で、前進5段及び後進1段のギヤ段を有する。14は、
エンジン1の出力軸1aに駆動連結されるエンジン側ク
ラッチ部材14aと、変速機12の入力軸に駆動連結さ
れる変速機側クラッチ部材14bとを備えている公知構
造のクラッチで、両クラッチ部材14a,14bの接続
又は接続遮断によりエンジン1の出力軸1aとの間を連
結し又は連結遮断するものであり、このクラッチ14
は、車両運転者のクラッチペダル(図示せず)の踏み操
作によりOFF状態(連結遮断状態)となる。
【0019】17は上記燃料噴射弁7及びISCバルブ
10を制御するコントロールユニットで、このコントロ
ールユニット17には、上記エアフローセンサ5の検出
信号と、例えば図外のディストリビュータの回転から求
められるエンジン回転数Neの信号と、変速機12の出
力軸(図示せず)の回転数から車速Vspを検出する車
速センサ21の出力信号と、上記クラッチ14がOFF
状態になるか又は変速機12のギヤ位置がニュートラル
位置にあるときにON動作するニュートラルスイッチ1
8の信号と、上記スロットル弁6が全閉位置にあるとき
にON信号を出力するアイドルスイッチ19の信号と、
車両運転者によってシフトアシスト制御の実行又は非実
行が選択され、制御の実行時にはON操作されるハード
スイッチ20の信号とが少なくとも入力されている。上
記ニュートラルスイッチ18は、エンジン1の出力動力
が変速機12の出力側に伝達されていないニュートラル
状態を検出するニュートラル検出手段を、またアイドル
スイッチ19はスロットル弁6の開度が所定値以下(こ
こでは全閉状態)であることを検出するスロットル開度
検出手段をそれぞれ構成する。
【0020】上記コントロールユニット17において、
変速機12の変速時にISCバルブ10にISCデュー
ティ制御信号を出力して該ISCバルブ10の開度を制
御(シフトアシスト制御)するときの制御動作について
図2〜図4により説明する。
【0021】図2は制御実行フラグセットルーチンを示
し、このルーチンでは、変速機12がシフト中(変速
中)であることを判定し、シフト中であればシフトアシ
スト制御実行フラグFsiftをセットし、シフトアシ
スト制御が継続時間Tsiftだけ継続するか又は変速
機12のシフトが終了すると、上記制御実行フラグFs
iftを解除する。
【0022】すなわち、まず、最初のステップS1で制
御実行フラグFsiftがFsift=1かどうかを判
定し、この判定がNOのときには、ステップS2で上記
アイドルスイッチ19がONしているか否かを判定す
る。この判定がYESのときにはステップS3に進み、
検出されたエンジン回転数Neが第1回転数N1とそれ
よりも高い第2回転数N2との間にある(N1<Ne<
N2)かどうかを判定してエンジン回転数Neについて
の制御ゾーン判定を行う。この判定がYESのときに
は、ステップS4に進み、上記ニュートラルスイッチ1
8がON動作しているかどうかを判定し、この判定がY
ESのときには、ステップS5において、上記検出され
た車速Vspが所定車速Vsiftよりも高いかどうか
を判定して車速Vspについての制御ゾーン判定を行
う。この判定がVsp>VsiftのYESであるとき
には、ステップS6に進んで上記シフトアシスト制御実
行フラグFsiftをFsift=1にセットした後、
リターンする。
【0023】上記ステップS1でFsift=1のYE
Sと判定されると、ステップS7に進み、制御実行フラ
グFsiftのFsift=1の状態がシフトアシスト
制御継続時間Tsift(例えばTsift=3秒)だ
け継続したかどうかを判定する。この判定がNOのとき
には上記ステップS2に進むが、判定がYESになる
と、上記ステップS2〜S5のいずれかがNOのときと
共にステップS8に進んでシフトアシスト制御実行フラ
グFsiftをFsift=0にリセットした後、リタ
ーンする。
【0024】図3はギヤ判定ルーチンを示し、このルー
チンでは、変速機12のシフト中でないとき(ギヤイン
時)にそのギヤ段G(ギヤ位置)を判定し、そのギヤ段
Gから次にシフトアップするであろう予測ギヤ段Gne
xtを、現在のギヤ段Gに「1」を加えてGnext=
G+1とする。従って、予測ギヤ段Gnextは1速シ
フトアップするときにのみ有効である。一方、現在のギ
ヤ段Gが前進最高速ギヤ段であるG=5のときには予測
ギヤ段Gnextは現在のギヤ段Gから「1」を引いて
Gnext=5−1=4とする。
【0025】すなわち、最初のステップS11でニュー
トラルスイッチ18がON状態か否かを判定する。この
判定がYESのときにはそのままリターンするが、NO
のときにはステップS12において検出車速Vspが所
定車速Vsiftよりも高いかどうかを判定する、車速
Vspについての制御ゾーン判定を行う。この判定がV
sp≦VsiftのNOのときにはそのままリターンす
る一方、Vsp>VsiftのYESのときには、ステ
ップS13に進んでエンジン回転数Neが上記第1回転
数N1よりも高いかどうかを判定してエンジン回転数N
eについての制御ゾーン判定を行う。この判定がNOの
ときにはリターンするが、YESのときにはステップS
14に進み、車速Vspをエンジン回転数Neで割って
現在のギヤ比RA=Vsp/Neを算出した後にステッ
プS15に進む。
【0026】このステップS15では、上記算出したギ
ヤ比RAを各ギヤ段Gについての上下のギヤ段判定しき
い値GnL,GnH(n=1〜5)と大小比較して現在
のギヤ段Gを判定する。具体的には、ギヤ比RAがG1
L<RA<G1Hのときにはギヤ段GをG=1に、また
ギヤ比RAがG2L<RA<G2HのときにはG=2
に、またギヤ比RAがG3L<RA<G3Hのときには
G=3に、さらにギヤ比RAがG4L<RA<G4Hの
ときにはG=4に、またギヤ比RAがG5L<RA<G
5HのときにはG=5にそれぞれ判定する。
【0027】この後、ステップS16に進み、上記判定
した現在のギヤ段GがG=5かどうかを判定し、この判
定がG≠5のNOのときには、ステップS17に進んで
次に変速するであろう予測ギヤ段Gnextを現在のギ
ヤ段Gよりも1段高いGnext=G+1とした後、リ
ターンする。一方、ステップS16の判定がG=5のY
ESのときには、ステップS18において次に変速する
であろう予測ギヤ段Gnextを現在の最高速ギヤ段G
=5よりも1段低いGnext=5−1=4とした後、
リターンする。
【0028】図4は制御実行ルーチンを示し、このルー
チンでは、変速機12のシフト中における同期エンジン
回転数Nsyncを算出し、この同期エンジン回転数N
syncと実際のエンジン回転数Neとの差がしきい値
Dnsyncよりも大きいときに、ISCバルブ10に
対するデューティ比信号をduty=0%としてISC
バルブ10を閉じることで、エンジン回転数Neの回転
落ちを早期に行わせる一方、上記差がしきい値Dnsy
nc以下に小さくなると、同期エンジン回転数Nsyn
cを維持するために、その同期回転を維持できるデュー
ティ比信号でISCバルブ10を制御する。
【0029】すなわち、最初のステップS21で上記ハ
ードスイッチ20がON操作されている、つまり変速時
にシフトアシスト制御を行うかどうかを判定する。この
判定がハードスイッチ20のOFFによるNOのときに
は通常のISC制御ルーチンに移行する。
【0030】また、上記ステップS21でハードスイッ
チ20のON操作によりYESと判定されると、ステッ
プS22に進み、上記シフトアシスト制御実行フラグF
siftがFsift=1か否かを判定し、この判定が
NOのときにも通常のISC制御ルーチンに移行する。
【0031】上記ステップS22でFsift=1のY
ESと判定されると、ステップS23に進み、上記ギヤ
判定ルーチンのステップS17,S18で設定された予
測ギヤ段Gnextと車速Vspとから同期エンジン回
転数Nsync、詳しくはその時点の車速Vspで変速
機12のギヤ段Gが予測ギヤ段Gnextとなったとき
に同期するエンジン回転数を算出する。次のステップS
24では、エンジン回転数Ne及び上記同期エンジン回
転数Nsyncの差|Ne−Nsync|と同期判定し
きい値Dnsyncとの大小を判定する。この判定が|
Ne−Nsync|>DnsyncのNOのときには、
ステップS27においてISCバルブ10に対するデュ
ーティ制御信号のデューティ比を一律にduty=0%
とし、ISCバルブ10の開度を全閉状態とした後、リ
ターンする。
【0032】一方、上記ステップS24での判定が|N
e−Nsync|≦DnsyncのYESのときにはス
テップS25に進み、予め設定されている同期デューテ
ィテーブルからISCバルブ10に対するデューティ制
御信号のデューティ比を索引により算出する。上記同期
デューティテーブルは、例えば同期エンジン回転数Ns
yncが500rpmであるときにデューティ比がdu
ty=0%となるのを最低値とし、同期エンジン回転数
Nsyncが3000rpmであるときにデューティ比
がduty=100%となるのを最高値として、両者間
で同期エンジン回転数Nsyncに応じてデューティ比
を設定したものである。この後、ステップS26におい
て上記算出したデューティ比の制御信号をISCバルブ
10に出力して該ISCバルブ10を駆動し、しかる後
にリターンする。
【0033】この実施形態では、上記ギヤ判定ルーチン
におけるステップS14〜S18により、変速機12の
変速時に切換後のギヤ段Gnext(ギヤ位置)を判定
するようにしたギヤ位置判定手段22が構成される。そ
して、このギヤ位置判定手段22は、ステップS14,
S15により構成されかつ変速切換前の現在のギヤ段G
を推定するギヤ位置推定手段23と、ステップS16〜
S18により構成され、上記ギヤ位置推定手段23によ
り推定された現在のギヤ段Gに基づいて変速切換後のギ
ヤ段Gnextを予測するギヤ位置予測手段24とから
なる。また、上記ギヤ位置予測手段24は、変速切換後
のギヤ段Gnextを現在のギヤ段Gの1段増加側のギ
ヤ段G+1と予測し、かつ現在のギヤ段Gが最高速ギヤ
段G=5にあるときに変速切換後のギヤ段Gnextを
該最高速ギヤ段G=5に対して1段低い側のギヤ段G=
4(=5−1)と予測するようになっている。
【0034】また、制御実行フラグセットルーチンにお
けるステップS2〜S6、及び制御実行ルーチンにおけ
るステップS22〜S27により、エンジン回転数Ne
及び車速Vspがそれぞれ制御ゾーンにある状態で、上
記アイドルスイッチ19によりスロットル弁6が全閉状
態(所定値以下)であることが検出され、かつニュート
ラルスイッチ18によりニュートラル状態が検出された
とき、エンジン回転数Neが、上記ギヤ位置判定手段2
2により判定された変速機12の切換後のギヤ段Gne
xtと車速Vspとに基づいて決定される変速機側クラ
ッチ部材14bの回転数(同期エンジン回転数Nsyn
c)となるように上記ISCバルブ10の開度を制御す
る制御手段25が構成されている。
【0035】したがって、この実施形態においては、エ
ンジン1の運転中、そのスロットル弁6の開度が全閉状
態になると、そのことがアイドルスイッチ19により検
出される。また、クラッチ14がOFF状態となるか又
は変速機12のギヤ段Gがニュートラル位置となると、
そのことがニュートラルスイッチ18により検出され
る。そして、エンジン回転数NeがN1<Ne<N2の
制御ゾーンにあって車速VspもVsp>Vsiftの
制御ゾーンにある条件の下で、上記アイドルスイッチ1
9によりスロットル開度の全閉状態が検出され、かつニ
ュートラルスイッチ18によりニュートラル状態が検出
されたとき、変速機12の変速状態であると判定され
て、シフトアシスト制御実行フラグFsiftがFsi
ft=1にセットされ、ハードスイッチ20がON操作
されていれば、シフトアシスト制御が実行される。
【0036】すなわち、車速Vsp及びエンジン回転数
Neから変速機12の現在のギヤ比RAが算出され、こ
のギヤ比RAから現在のギヤ段Gが推定される。さら
に、この現在のギヤ段Gから変速切換後の予測ギヤ段G
nextが求められ、この予測ギヤ段Gnextは現在
のギヤ段Gが最高速ギヤ段G=5以外のギヤ段Gにある
ときに該現在のギヤ段Gの1段増加側のギヤ段G+1と
予測され、現在のギヤ段Gが最高速ギヤ段G=5にある
ときに該最高速ギヤ段G=5に対して1段低い側のギヤ
段G=4(=5−1)と予測される。そして、この予測
による予測ギヤ段Gnextと車速Vspとから同期エ
ンジン回転数Nsyncが算出され、この同期エンジン
回転数Nsyncに対応するデューティ比がテーブルか
ら算出され、このデューティ比制御信号がISCバルブ
10に出力されてエンジン回転数Neが上記同期エンジ
ン回転数Nsyncになるようにエンジン1への吸気流
量が調整される。このため、エンジン回転数Neが変速
機12の切換後のギヤ段に対応する入力回転数(同期エ
ンジン回転数Nsync)と一致することになり、変速
切換後にクラッチ14を接続するときにエンジン1と変
速機12の入力軸側との間に回転差がなくなり、変速シ
ョックを緩和することができる。
【0037】この場合、クラッチ14がOFF状態とな
るか又は変速機12がニュートラル位置にあってエンジ
ン1の出力動力が変速機12へ伝達されないニュートラ
ル状態ばかりでなく、スロットル弁6が全閉状態となっ
たときを変速機12の変速時と判断してシフトアシスト
制御が開始されるので、たとえ車両乗員がクラッチペダ
ルへ足を載せて上記ニュートラル状態が生じても、アイ
ドルスイッチ19のON動作によるスロットル弁6の全
閉状態が検出されない限りシフトアシスト制御は行われ
ない。よってシフトアシスト制御を変速時のみに限定し
て誤動作なく正確に行うことができる。
【0038】尚、上記シフトアシスト制御実行フラグF
siftのFsift=1へのセット時間がシフトアシ
スト制御継続時間Tsiftだけ継続したとき、又は変
速機12のシフトが終了したとき、シフトアシスト制御
実行フラグFsiftがFsift=0へ解除されてシ
フトアシスト制御が終了する。
【0039】(実施形態2)図6〜図11は本発明の実
施形態2を示し、上記実施形態1では変速機12の現在
のギヤ段Gから変速後のギヤ段Gnextを予測判定す
るようにしているのに対し、変速機12のギヤ段Gを直
接検出してそれを変速切換後のギヤ段と判定するように
したものである。
【0040】すなわち、この実施形態では、図11に示
すように、コントロールユニット17には、上記実施形
態1の構成の入力信号に加え、第1及び第2の2つのセ
レクトスイッチ27,28と第1及び第2の2つのシフ
トスイッチ29,30との各信号が入力されており、こ
れらスイッチ27〜30は変速機12のギヤ位置を直接
検出するギヤポジション検出手段を構成するものであ
る。図9はシフトレバー(図示せず)による変速機12
の変速パターンであり、変速機12がニュートラル位置
NA,NB,NCにあるときに上記第1シフトスイッチ
29が、また前進第2段2nd、同第4段4th又は後
進段Revの各シフト位置(ギヤ位置)にあるときに第
2シフトスイッチ30がそれぞれON状態になる。一
方、セレクトスイッチ27,28については、変速機1
2が前進第1段1st、ニュートラル位置NA又は前進
第2段2ndのセレクト位置にあるときに第2セレクト
スイッチ28が、また前進第5段5th、ニュートラル
位置NC又は後進段Revの各セレクト位置にあるとき
に第2セレクトスイッチ28がそれぞれON状態にな
る。尚、この各スイッチ27〜30のON状態の一覧を
後述するギヤ判定ルーチン(図8参照)におけるステッ
プS41に○印にて示す。
【0041】図6は制御実行フラグセットルーチンを示
し、このルーチンでは、変速機12がシフト中でかつギ
ヤイン後(変速切換後)であることを判定し、ギヤイン
後であればギヤイン後制御実行フラグFsift2をセ
ットし、変速機12のシフトが終了すると、同制御実行
フラグFsift2を解除する。
【0042】すなわち、まず、最初のステップS31で
制御実行フラグFsiftがFsift=1かどうかを
判定し、この判定がYESのときには、ステップS32
でフラグFgearchgがFgearchg=1かど
うかを判定する。このフラグFgearchgは、後述
する如く、変速機12のシフト中にニュートラルスイッ
チ18がON状態にあってギヤイン状態にないときにF
gearchg=1にセットされる。上記ステップS3
2の判定がFgearchg=1のYESのときには、
ステップS33においてフラグFgearinがFge
arin=1か否かを判定する。このフラグFgear
inは、変速機12のシフト中にギヤイン状態にあると
きにFgearin=1にセットされるもので、上記判
定がFgearin=1のYESのときにはステップS
34に進み、ギヤイン後制御実行フラグFsift2を
Fsift2=1にセットした後、リターンする。
【0043】上記ステップS31でFsift=0のN
Oと判定されると、上記ステップS32,S33のいず
れかがNOのときと共にステップS35に進み、ギヤイ
ン後制御実行フラグFsift2をFsift2=0に
リセットした後、リターンする。
【0044】図7は上記フラグFgearchgのセッ
トを行うルーチンであり、ステップS36で、ニュート
ラルスイッチ18がON状態かどうかを判定し、この判
定がYESのときには、ステップS37において上記フ
ラグFgearinがFgearin=0かどうかを判
定し、この判定がFgearin=0のYESのときに
はステップS38に進んで上記フラグFgearchg
をFgearchg=1にセットした後、リターンす
る。また、ステップS36の判定がNOのとき、或いは
ステップS37の判定がFgearin=1のNOのと
きにはそのままリターンする。
【0045】図8はギヤ判定ルーチンを示し、このルー
チンでは、上記シフトスイッチ29,30及びセレクト
スイッチ27,28の信号からそのときのギヤ段G2を
求めて同期エンジン回転数Nsyncdnを演算する。
【0046】すなわち、最初のステップS41では、セ
レクトスイッチ27,28及びシフトスイッチ29,3
0の信号からそのときのギヤ段G2を求める。具体的に
は、第2セレクトスイッチ28のみがON状態にあると
きにはギヤ段G2は前進第1段1stであり、第2セレ
クトスイッチ28及び第2シフトスイッチ30の双方が
ON状態にあるときにはギヤ段G2は前進第2段2nd
である。また、いずれのスイッチ27〜30もOFF状
態にあるときにはギヤ段G2は前進第3段3rdであ
り、第2シフトスイッチ30のみがON状態にあるとき
にはギヤ段G2は前進第4段4thで、第1セレクトス
イッチ27のみがON状態にあるときにはギヤ段G2は
前進第5段5thである。ギヤ段G2がニュートラル位
置となるのは、第2セレクトスイッチ28及び第1シフ
トスイッチ29がON状態にあるとき、第1シフトスイ
ッチ29のみがON状態にあるとき、又は第1セレクト
スイッチ27及び第1シフトスイッチ29がON状態に
あるときである。
【0047】次のステップS42では、上記求められた
ギヤ段G2に対応する現在のギヤ比R2に車速Vspを
乗じて同期エンジン回転数Nsyncdn=R2×Vs
pを算出した後、リターンする。
【0048】図10は制御実行ルーチンを示し、このル
ーチンでは、変速機12のシフト中にギヤ段G2を検出
していない場合、同期回転数Nsyncと実際のエンジ
ン回転数Neとの差|Ne−Nsync|がしきい値D
nsyncよりも大きいときには、ISCバルブ10に
対するデューティ比信号をduty=0%としてISC
バルブ10を閉じることで、エンジン回転数Neの回転
落ちを早期に行わせる一方、回転数差|Ne−Nsyn
c|がしきい値Dnsync以下に小さくなると、同期
エンジン回転数Nsyncを維持するために、その同期
回転を維持できるデューティ比信号でISCバルブ10
を制御する。これに対し、ギヤイン後のギヤ段G2が予
測ギヤ段Gnext以上の場合にはISCバルブ10の
制御が上記と同様に行われるが、逆にギヤ段G2が予測
ギヤ段Gnextよりも低い場合、同期回転数Nsyn
cdnと実際のエンジン回転数Neとの差|Ne−Ns
yncdn|がしきい値Dnsyncdnよりも大きい
ときには、ISCバルブ10に対するデューティ比信号
をduty=100%としてISCバルブ10を全開に
することで、エンジン回転数Neの回転上昇を早期に行
わせ、差|Ne−Nsyncdn|がしきい値Dnsy
ncdn以下に小さくなると、同期エンジン回転数Ns
yncdnを維持するために、その同期回転を維持でき
るデューティ比信号でISCバルブ10を制御する。
【0049】すなわち、最初のステップS51で上記シ
フトアシスト制御実行フラグFsiftがFsift=
1か否かを判定し、この判定がNOのときには通常のI
SC制御ルーチンに移行する。
【0050】上記ステップS51でFsift=1のY
ESと判定されると、ステップS52に進み、現在のギ
ヤ段G2から予測した予測ギヤ段Gnext(例えば実
施形態1におけるギヤ判定ルーチンのステップS17,
S18で説明したように予測する)と車速Vspとから
同期エンジン回転数Nsync、詳しくはその時点の車
速Vspで変速機12のギヤ段G2が予測ギヤ段Gne
xtとなったときに同期するエンジン回転数を算出す
る。次のステップS53では、上記ギヤイン後制御実行
フラグFsift2がFsift2=0かどうかを判定
する。この判定がFsift2=0のYESのときに
は、エンジン回転数Ne及び上記同期エンジン回転数N
syncの差|Ne−Nsync|と同期判定しきい値
Dnsyncとの大小を判定し、この判定が|Ne−N
sync|≦DnsyncのYESのときにはステップ
S55に進み、同期デューティテーブルからISCバル
ブ10に対するデューティ制御信号のデューティ比を索
引により算出する。上記同期デューティテーブルは、上
記実施形態1のものと同じである(図4に示すステップ
S25参照)。この後、ステップS56において上記算
出したデューティ比の制御信号をISCバルブ10に出
力して該ISCバルブ10を駆動するとともに、エンジ
ン回転数Neが上記同期回転数Nsyncになるように
ISCバルブ10をフィードバック制御し、しかる後に
リターンする。
【0051】一方、上記ステップS54での判定が|N
e−Nsync|>DnsyncのNOのときには、ス
テップS57においてISCバルブ10に対するデュー
ティ制御信号のデューティ比を一律にduty=0%と
し、ISCバルブ10の開度を全閉状態とした後、リタ
ーンする。
【0052】これに対し、上記ステップS53の判定が
Fsift2=1のNOのとき、つまり変速中にギヤイ
ン状態となったときには、シフトチェンジ中のギヤ検出
後の制御に移行する。この制御では、まず、ステップS
58において上記ギヤ判定ルーチンのステップS41に
て判定したギヤイン後のギヤ段G2と上記予測ギヤ段G
nextとの大小を判定し、この判定がG2≧Gnex
tのNOと判定されると、ステップS59に進んでエン
ジン回転数Ne及び上記同期エンジン回転数Nsync
dnの差|Ne−Nsyncdn|と同期判定しきい値
Dnsyncdnとの大小を判定し、この判定が|Ne
−Nsyncdn|≦DnsyncdnのYESのとき
にはステップS60に進み、上記同期デューティテーブ
ルからISCバルブ10に対するデューティ制御信号の
デューティ比を索引により算出する。次いで、ステップ
S56において上記算出したデューティ比の制御信号を
ISCバルブ10に出力して該ISCバルブ10を駆動
し、かつエンジン回転数Neを上記同期回転数Nsyn
cdnにフィードバック制御した後にリターンする。
【0053】一方、上記ステップS59での判定が|N
e−Nsyncdn|>DnsyncdnのNOのとき
には、ステップS62においてISCバルブ10に対す
るデューティ制御信号のデューティ比を一律にduty
=0%とし、ISCバルブ10の開度を全閉状態とした
後、リターンする。
【0054】これに対し、上記ステップS58の判定が
G2<GnextのYESのときには、上記ステップS
59と同様に、エンジン回転数Ne及び同期エンジン回
転数Nsyncdnの差|Ne−Nsyncdn|と同
期判定しきい値Dnsyncdnとの大小を判定し、こ
の判定が|Ne−Nsyncdn|≦Dnsyncdn
のYESのときにはステップS64において、上記同期
デューティテーブルからISCバルブ10に対するデュ
ーティ制御信号のデューティ比を索引により算出する。
この後、ステップS65において上記算出したデューテ
ィ比の制御信号をISCバルブ10に出力して該ISC
バルブ10を駆動し、かつエンジン回転数Neを上記同
期回転数Nsyncdnにフィードバック制御した後に
リターンする。
【0055】一方、上記ステップS63での判定が|N
e−Nsyncdn|>DnsyncdnのNOのとき
には、ステップS66においてISCバルブ10に対す
るデューティ制御信号のデューティ比を一律にduty
=100%として、ISCバルブ10の開度を全開状態
とした後、リターンする。
【0056】この実施形態では、上記ギヤ判定ルーチン
におけるステップS41により、変速機12のギヤ段G
2を直接検出する2つのセレクトスイッチ27,28及
び2つのシフトスイッチ29,30の各々のON信号に
基づいて変速機12のギヤ段G2を検出し、このギヤ段
G2を変速切換後のギヤ段G2と判定するようにしたギ
ヤ位置判定手段22が構成される。
【0057】また、制御実行フラグセットルーチンにお
けるステップS31〜S35及び制御実行ルーチンにお
けるステップS51〜S66により、エンジン回転数N
e及び車速Vspがそれぞれ制御ゾーンにある状態で、
上記アイドルスイッチ19によりスロットル開度が全閉
状態(所定値以下)であることが検出され、かつニュー
トラルスイッチ18によりニュートラル状態が検出され
たとき、上記ギヤ位置判定手段22により判定された変
速機12の切換後のギヤ段G2及び車速Vspに基づい
てエンジン回転数Neがクラッチ14における変速機側
クラッチ部材14bの回転数となるように上記ISCバ
ルブ10の開度を制御する制御手段25が構成されてい
る。
【0058】したがって、この実施形態の場合、上記実
施形態1と同様に、変速機12の変速中にシフトアシス
ト制御が行われ、2つのセレクトスイッチ27,28及
び2つのシフトスイッチ29,30の各ON信号によっ
て現在のギヤ段G2が直接検出され、このギヤ段G2に
対応するギヤ比R2から同期回転数Nsync,Nsy
ncdnが算出される。そして、変速機12の変速中に
その変速後のギヤ段G2を検出していない場合とギヤイ
ン後とで異なる制御が行われ、変速機12の変速中にギ
ヤ段G2を検出していない場合、同期回転数Nsync
と実際のエンジン回転数Neとの差|Ne−Nsync
|がしきい値Dnsyncよりも大きいときには、IS
Cバルブ10に対するデューティ比信号をduty=0
%としてISCバルブ10を閉じることで、エンジン回
転数Neの回転落ちを早期に行わせる一方、差|Ne−
Nsync|がしきい値Dnsync以下になると、同
期エンジン回転数Nsyncを維持するために、その同
期回転を維持できるデューティ比信号でISCバルブ1
0が制御される。
【0059】一方、ギヤイン後はそのギヤ段G2が予測
ギヤ段Gnextと比較され、ギヤイン後のギヤ段G2
が予測ギヤ段Gnext以上の場合、同期回転数Nsy
ncdnと実際のエンジン回転数Neとの差|Ne−N
syncdn|がしきい値Dnsyncdnよりも大き
いときには、上記ギヤ段G2の未検出時と同様に、IS
Cバルブ10に対するデューティ比信号がduty=0
%としてISCバルブ10を全閉にすることで、エンジ
ン回転数Neの回転落ちを早期に行わせ、差|Ne−N
syncdn|がしきい値Dnsyncdn以下になる
と、同期エンジン回転数Nsyncdnを維持するため
に、その同期回転を維持できるデューティ比信号でIS
Cバルブ10が制御される。逆に、ギヤイン後のギヤ段
G2が予測ギヤ段Gnextよりも低い場合、上記同期
回転数Nsyncdnと実際のエンジン回転数Neとの
差|Ne−Nsyncdn|がしきい値Dnsyncよ
りも大きいときに、ISCバルブ10に対するデューテ
ィ比信号をduty=100%としてISCバルブ10
を全開にすることで、エンジン回転数Neの回転上昇を
早期に行わせ、差|Ne−Nsyncdn|がしきい値
Dnsync以下になると、同期エンジン回転数Nsy
ncdnを維持するために、その同期回転を維持できる
デューティ比信号でISCバルブ10が制御される。
【0060】すなわち、このように、変速中にギヤイン
状態にない場合には予測ギヤ段Gnextと車速Vsp
とから、またギヤイン後はギヤイン後のギヤ段G2のギ
ヤ比と車速Vspとからそれぞれ同期エンジン回転数N
sync,Nsyncdnが算出され、この同期エンジ
ン回転数Nsync,Nsyncdnに対応するデュー
ティ比がテーブルから算出され、このデューティ比制御
信号がISCバルブ10に出力されてエンジン回転数N
eが上記同期エンジン回転数Nsync,Nsyncd
nになるようにエンジン1への吸気流量が調整される。
よって、エンジン回転数Neが変速機12の切換後のギ
ヤ段G2に対応する入力回転数(同期エンジン回転数N
sync,Nsyncdn)と一致することになり、変
速切換後にクラッチ14を接続するときにエンジン1と
変速機12の入力軸側との間に回転差がなくなり、変速
ショックを緩和することができる。
【0061】また、この実施形態でも、クラッチ14が
OFF状態となるか又は変速機12がニュートラル位置
にあってエンジン1の出力動力が変速機12へ伝達され
ないニュートラル状態ばかりでなく、スロットル弁6が
全閉状態となったときを変速機12の変速時と判断して
シフトアシスト制御が開始されるので、車両乗員による
クラッチペダルへの足載せ等によりニュートラル状態が
生じてもシフトアシスト制御が行わず、シフトアシスト
制御を誤動作なく正確に行うことができる。
【0062】尚、上記各実施形態では、スロットル弁6
をバイパスするバイパス吸気通路9と、このバイパス吸
気通路9の通路面積を変えるISCバルブ10とを設
け、このISCバルブ10の開度を変えることで、エン
ジン回転数Neを変更するようにしているが、その他の
手段を採用してもよい。例えば、スロットル弁6を電動
アクチュエータで開閉する電気式のものとし、その開度
を変速機12の変速時に調整して吸気量を変えること
で、エンジン回転数を変更することが可能となる。
【0063】
【発明の効果】以上説明のように、請求項1の発明によ
ると、手動変速機の変速時、エンジン回転数を、クラッ
チ部材において変速切換後のギヤ位置に対応する変速機
側クラッチ部材の回転数になるように変更して変速トル
クショックを緩和するシフトアシスト制御を行う場合に
おいて、そのシフトアシスト制御の開始条件を、エンジ
ン出力が変速機出力側へ伝達されていないニュートラル
状態のみではなく、それに加えスロットル開度が所定開
度以下のときとしたことにより、車両乗員によるクラッ
チペダルへの足載せ状態等によりニュートラル状態とな
っても、シフトアシスト制御が行われないこととなり、
よってシフトアシスト制御の誤動作を防止して、その作
動信頼性の向上を図ることができる。
【0064】請求項2の発明によると、変速機のギヤ位
置をギヤポジション検出手段により直接検出し、この検
出されたギヤ位置を変速切換後のギヤ位置と判定するよ
うにしたことにより、変速切換後のギヤ位置の判定の容
易化、そのギヤ位置判定手段の具体化を図ることができ
る。
【0065】請求項3の発明によると、変速切換前のギ
ヤ位置を推定して、その推定結果に基づいて変速切換後
のギヤ位置を予測するようにしたことにより、上記のよ
うに変速機のギヤ位置を直接検出するギヤポジション検
出手段は不要となり、安価な構成でシフトアシスト制御
を行うことができる。
【0066】請求項4の発明では、上記変速切換後のギ
ヤ位置を現在のギヤ位置の1段増加側のギヤ位置と予測
するようにした。また、請求項5の発明では、さらに、
現在のギヤ位置が最高速段ギヤ位置にあるときに変速切
換後のギヤ位置を該最高速段ギヤ位置に対して1段低い
側のギヤ位置と予測するようにした。従って、これら発
明によると、変速切換後の予測ギヤ位置を変速時に通常
に行われるギヤ位置の切換形態に対応させて、変速時の
トルクショック緩和を安定して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示す図である。
【図2】本発明の実施形態1のコントロールユニットに
おいて行われる制御実行フラグセットルーチンのフロー
チャート図である。
【図3】実施形態1のコントロールユニットにおいて行
われるギヤ判定ルーチンのフローチャート図である。
【図4】実施形態1のコントロールユニットにおいて行
われる制御実行ルーチンのフローチャート図である。
【図5】実施形態1の全体構成を概略的に示す説明図で
ある。
【図6】実施形態2のコントロールユニットにおいて行
われるギヤイン後の制御実行フラグセットルーチンのフ
ローチャート図である。
【図7】実施形態2のコントロールユニットにおいて行
われるフラグFgearchgのセットルーチンのフロ
ーチャート図である。
【図8】実施形態2のコントロールユニットにおいて行
われるギヤ判定ルーチンのフローチャート図である。
【図9】実施形態2において変速機のギヤ位置に応じた
各スイッチのON状態を示す説明図である。
【図10】実施形態2のコントロールユニットにおいて
行われる制御実行ルーチンのフローチャート図である。
【図11】実施形態2の制御系の構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 エンジン 6 スロットル弁 9 バイパス吸気通路 10 ISCバルブ(エンジン回転変更手段) 12 変速機 14 クラッチ 14a エンジン側クラッチ部材 14b 変速機側クラッチ部材 17 コントロールユニット 18 ニュートラルスイッチ(ニュートラル検出手段) 19 アイドルスイッチ(スロットル開度検出手段) 21 車速センサ(車速検出手段) 22 ギヤ位置判定手段 23 ギヤ位置推定手段 24 ギヤ位置予測手段 25 制御手段 27,28 セレクトスイッチ(ギヤボジション検出手
段) 29,30 シフトスイッチ(ギヤボジション検出手
段) Ne エンジン回転数 Nsync,Nsyncdn 同期エンジン回転数 G,G2 ギヤ段 Gnext 予測ギヤ段 Vsp 車速 RA,R2 ギヤ比

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのスロットル弁の開度が所定値
    以下であることを検出するスロットル開度検出手段と、 車速を検出する車速検出手段と、 エンジン側及び手動変速機側にそれぞれ駆動連結された
    クラッチ部材を有し、該両クラッチ部材を断続させるク
    ラッチと、 エンジンの出力動力が手動変速機の出力側に伝達されて
    いないニュートラル状態を検出するニュートラル検出手
    段と、 上記変速機の変速時に切換後のギヤ位置を判定するギヤ
    位置判定手段と、 エンジン回転数を変更するエンジン回転変更手段と、 上記スロットル開度検出手段によりスロットル開度が所
    定値以下であることが検出され、かつニュートラル検出
    手段によりニュートラル状態が検出されたとき、エンジ
    ン回転数が、上記ギヤ位置判定手段により判定された変
    速機の切換後のギヤ位置と車速検出手段により検出され
    た車速とに基づいて決定される変速機側クラッチ部材の
    回転数となるように上記エンジン回転変更手段を制御す
    る制御手段とを備えたことを特徴とするエンジンの制御
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエンジンの制御装置にお
    いて、 ギヤ位置判定手段は、変速機のギヤ位置を直接検出する
    ギヤポジション検出手段により検出されたギヤ位置を変
    速切換後のギヤ位置と判定するように構成されているこ
    とを特徴とするエンジンの制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のエンジンの制御装置にお
    いて、 ギヤ位置判定手段は、変速切換前のギヤ位置を推定する
    ギヤ位置推定手段と、 上記ギヤ位置推定手段の推定結果に基づいて変速切換後
    のギヤ位置を予測するギヤ位置予測手段とからなること
    を特徴とするエンジンの制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のエンジンの制御装置にお
    いて、 ギヤ位置予測手段は、変速切換後のギヤ位置を現在のギ
    ヤ位置の1段増加側のギヤ位置と予測するように構成さ
    れていることを特徴とするエンジンの制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のエンジンの制御装置にお
    いて、 ギヤ位置予測手段は、現在のギヤ位置が最高速段ギヤ位
    置にあるときに変速切換後のギヤ位置を該最高速段ギヤ
    位置に対して1段低い側のギヤ位置と予測するように構
    成されていることを特徴とするエンジンの制御装置。
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