JPH0967716A - ロータ式オープンエンド精紡機のロータ駆動装置 - Google Patents
ロータ式オープンエンド精紡機のロータ駆動装置Info
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- JPH0967716A JPH0967716A JP21925695A JP21925695A JPH0967716A JP H0967716 A JPH0967716 A JP H0967716A JP 21925695 A JP21925695 A JP 21925695A JP 21925695 A JP21925695 A JP 21925695A JP H0967716 A JPH0967716 A JP H0967716A
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- shaft
- outer rotor
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 アウターロータ及びインナーロータを同期状
態で駆動することを容易とし、しかも紡出条件に対応し
たアウターロータと簡単に交換可能とする。 【解決手段】 アウターロータ6が第1端部に固定され
た筒状のロータシャフト5は2対の支持円板3に支承さ
れ、ロータシャフト5と直交する方向に走行する駆動ベ
ルト7により回転駆動される。第1端部にインナーロー
タ10が固定されたシャフト9はロータシャフト5を貫通
し、ベアリング8を介してロータシャフト5に対して相
対回転可能かつ軸方向への相対移動不能に支持されてい
る。シャフト9の第2端部はカップリング17を介して駆
動軸13に切離し可能に連結されている。シャフト9には
ロータシャフト5と同じ外径のリング19が固定されてい
る。モータ11には圧縮空気供給源22に接続された管路21
から供給される圧縮空気を、リング19に向かって噴射す
る噴射孔20bが設けられている。
態で駆動することを容易とし、しかも紡出条件に対応し
たアウターロータと簡単に交換可能とする。 【解決手段】 アウターロータ6が第1端部に固定され
た筒状のロータシャフト5は2対の支持円板3に支承さ
れ、ロータシャフト5と直交する方向に走行する駆動ベ
ルト7により回転駆動される。第1端部にインナーロー
タ10が固定されたシャフト9はロータシャフト5を貫通
し、ベアリング8を介してロータシャフト5に対して相
対回転可能かつ軸方向への相対移動不能に支持されてい
る。シャフト9の第2端部はカップリング17を介して駆
動軸13に切離し可能に連結されている。シャフト9には
ロータシャフト5と同じ外径のリング19が固定されてい
る。モータ11には圧縮空気供給源22に接続された管路21
から供給される圧縮空気を、リング19に向かって噴射す
る噴射孔20bが設けられている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は繊維集束部を有する
アウターロータ内に、前記繊維集束部から引き出された
糸を糸引出し通路の端部へ案内するインナーロータを前
記アウターロータと同軸線上に設けるとともに該アウタ
ーロータと独立して積極駆動可能にしたロータ式オープ
ンエンド精紡機のロータ駆動装置に関するものである。
アウターロータ内に、前記繊維集束部から引き出された
糸を糸引出し通路の端部へ案内するインナーロータを前
記アウターロータと同軸線上に設けるとともに該アウタ
ーロータと独立して積極駆動可能にしたロータ式オープ
ンエンド精紡機のロータ駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にロータ式オープンエンド精紡機に
おいては、供給スライバがコーミングローラにより開繊
されて不純物が分離され、ばらばらに開繊された繊維が
高速回転するロータ内の負圧に基づいて繊維輸送通路
(繊維輸送チャンネル)内に生じる気流によってロータ
内に輸送される。そして、ロータ内へ輸送された繊維は
ロータの最大内径部である繊維集束部に集束され、ネー
ブルの中心に設けられたガイド孔(糸引出し通路)から
引出しローラの作用により引き出され、同時にロータの
回転により加撚されて糸となり、ボビンにパッケージと
して巻取られるようになっている。
おいては、供給スライバがコーミングローラにより開繊
されて不純物が分離され、ばらばらに開繊された繊維が
高速回転するロータ内の負圧に基づいて繊維輸送通路
(繊維輸送チャンネル)内に生じる気流によってロータ
内に輸送される。そして、ロータ内へ輸送された繊維は
ロータの最大内径部である繊維集束部に集束され、ネー
ブルの中心に設けられたガイド孔(糸引出し通路)から
引出しローラの作用により引き出され、同時にロータの
回転により加撚されて糸となり、ボビンにパッケージと
して巻取られるようになっている。
【0003】オープンエンド精紡機はリング精紡機に比
較して生産性が良い。ところが、繊維集束部に集束され
た繊維束はロータの回転に伴う遠心力の作用で繊維集束
部の内壁面に付着しているだけである。従って、ガイド
孔に沿って引き出される繊維束に加えられる撚が繊維集
束部に集束された繊維束のはぎ取り点より上流の繊維束
にもある程度伝わっている。その結果、撚りかけ時に十
分な張力が得られずに繊維が十分に伸ばされない状態で
撚が加えられるため、繊維が真っ直ぐに撚り込まれず、
糸強力が上がらないという問題があった。
較して生産性が良い。ところが、繊維集束部に集束され
た繊維束はロータの回転に伴う遠心力の作用で繊維集束
部の内壁面に付着しているだけである。従って、ガイド
孔に沿って引き出される繊維束に加えられる撚が繊維集
束部に集束された繊維束のはぎ取り点より上流の繊維束
にもある程度伝わっている。その結果、撚りかけ時に十
分な張力が得られずに繊維が十分に伸ばされない状態で
撚が加えられるため、繊維が真っ直ぐに撚り込まれず、
糸強力が上がらないという問題があった。
【0004】従来のオープンエンド糸の欠点を解消する
装置として、繊維集束部を有するアウターロータの内側
に、繊維集束部に集束された繊維束を引き出すための糸
道を備えるとともにアウターロータと独立して積極駆動
されるインナーロータを設けた装置(以下、ダブルロー
タ式オープンエンド精紡機と称す)が提案されている
(例えば、特開平5−44119号公報)。ダブルロー
タ式オープンエンド精紡機では品質の良い紡出糸を得る
には、アウターロータとインナーロータとの回転速度が
所定の関係で運転されることが望まれている。特開平5
−44119号公報では、繊維集束部の径をD、アウタ
ーロータの回転数をR1 、インナーロータの回転数をR
2 とするとき、紡出速度Vが次式を満たすことが望まし
いとしている。
装置として、繊維集束部を有するアウターロータの内側
に、繊維集束部に集束された繊維束を引き出すための糸
道を備えるとともにアウターロータと独立して積極駆動
されるインナーロータを設けた装置(以下、ダブルロー
タ式オープンエンド精紡機と称す)が提案されている
(例えば、特開平5−44119号公報)。ダブルロー
タ式オープンエンド精紡機では品質の良い紡出糸を得る
には、アウターロータとインナーロータとの回転速度が
所定の関係で運転されることが望まれている。特開平5
−44119号公報では、繊維集束部の径をD、アウタ
ーロータの回転数をR1 、インナーロータの回転数をR
2 とするとき、紡出速度Vが次式を満たすことが望まし
いとしている。
【0005】 πDR1 +0.8V≦πDR2 ≦πDR1 +V ・・・(1) そして、両ロータの駆動装置として図7に示すように、
それぞれロータを支持するシャフトをベルト駆動するも
のが開示されている。アウターロータ61は筒状のロー
タシャフト62の第1端部に支持され、ロータシャフト
62を貫通する状態でベアリング63を介して相対回転
可能かつ軸方向への相対移動不能に支持されたシャフト
64の第1端部にインナーロータ65が一体回転可能に
支持されている。ロータシャフト62は2組の支持円板
66の外周面に圧接され、回転時にその第2端部側への
スラスト力を支持円板66から受ける状態で支承されて
いる。ロータシャフト62及びシャフト64はそれぞれ
軸方向と直交する方向に走行する複数錘共通の駆動ベル
ト67,68により駆動可能となっている。シャフト6
4は第2端部がスラスト軸受69に当接している。
それぞれロータを支持するシャフトをベルト駆動するも
のが開示されている。アウターロータ61は筒状のロー
タシャフト62の第1端部に支持され、ロータシャフト
62を貫通する状態でベアリング63を介して相対回転
可能かつ軸方向への相対移動不能に支持されたシャフト
64の第1端部にインナーロータ65が一体回転可能に
支持されている。ロータシャフト62は2組の支持円板
66の外周面に圧接され、回転時にその第2端部側への
スラスト力を支持円板66から受ける状態で支承されて
いる。ロータシャフト62及びシャフト64はそれぞれ
軸方向と直交する方向に走行する複数錘共通の駆動ベル
ト67,68により駆動可能となっている。シャフト6
4は第2端部がスラスト軸受69に当接している。
【0006】前記公報には、シャフト64を駆動ベルト
68で駆動する代わりに、図8に示すように、シャフト
64の途中にモータ70を組付けた構成も開示されてい
る。即ち、シャフト64に回転子71が一体回転可能に
固定され、その周囲にコイル72を内蔵したケーシング
73が配設されてモータ70が構成されている。
68で駆動する代わりに、図8に示すように、シャフト
64の途中にモータ70を組付けた構成も開示されてい
る。即ち、シャフト64に回転子71が一体回転可能に
固定され、その周囲にコイル72を内蔵したケーシング
73が配設されてモータ70が構成されている。
【0007】また、欧州特許公開番号583656号に
は、インナーロータを備えない通常のロータ式オープン
エンド精紡機のロータシャフトのスラスト軸受として、
空気軸受を使用することが開示されている。
は、インナーロータを備えない通常のロータ式オープン
エンド精紡機のロータシャフトのスラスト軸受として、
空気軸受を使用することが開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記(1)式を書き直
すと、次式となる。 R1 +0.8V/(πD)≦R2 ≦R1 +V/(πD) ・・・(2) 例えば、アウターロータの回転数R1 =60000rp
m、糸番手Ne=20、撚り係数k=4.0、繊維集束
部の径D=36mmの場合、紡出速度Vは、V=600
00×0.0254/{k√(Ne)}≒85m/mi
nとなる。従って、インナーロータの回転数R2 は、 60000+601≦R2 ≦60000+751 となり、アウターロータ回転数に対するインナーロータ
の回転数の値のバラツキは150rpmしか許容されな
い。この許容範囲はアウターロータの回転数の僅か0.
25%であり、撚り数を高くした紡出運転や細番手の糸
の紡出運転で巻取速度が遅くなると、前記許容範囲はさ
らに狭くなる。
すと、次式となる。 R1 +0.8V/(πD)≦R2 ≦R1 +V/(πD) ・・・(2) 例えば、アウターロータの回転数R1 =60000rp
m、糸番手Ne=20、撚り係数k=4.0、繊維集束
部の径D=36mmの場合、紡出速度Vは、V=600
00×0.0254/{k√(Ne)}≒85m/mi
nとなる。従って、インナーロータの回転数R2 は、 60000+601≦R2 ≦60000+751 となり、アウターロータ回転数に対するインナーロータ
の回転数の値のバラツキは150rpmしか許容されな
い。この許容範囲はアウターロータの回転数の僅か0.
25%であり、撚り数を高くした紡出運転や細番手の糸
の紡出運転で巻取速度が遅くなると、前記許容範囲はさ
らに狭くなる。
【0009】アウターロータ61及びインナーロータ6
5を、ロータシャフト62及びシャフト64の周面に摩
擦接触する駆動ベルト67,68で駆動する構成では、
駆動ベルト67,68とロータシャフト62及びシャフ
ト64との間に発生するスリップにより両ロータ61,
65の同期が難しい。また、駆動ベルト68をシャフト
64に圧接した状態で走行させると、シャフト64を介
してベアリング63に作用する負荷が大きくなる。シャ
フト64はロータシャフト62の内側に配置されている
ため、シャフト64を支持するベアリング63が小さ
く、大きな負荷が加わった状態で駆動されるとその寿命
が短くなる。
5を、ロータシャフト62及びシャフト64の周面に摩
擦接触する駆動ベルト67,68で駆動する構成では、
駆動ベルト67,68とロータシャフト62及びシャフ
ト64との間に発生するスリップにより両ロータ61,
65の同期が難しい。また、駆動ベルト68をシャフト
64に圧接した状態で走行させると、シャフト64を介
してベアリング63に作用する負荷が大きくなる。シャ
フト64はロータシャフト62の内側に配置されている
ため、シャフト64を支持するベアリング63が小さ
く、大きな負荷が加わった状態で駆動されるとその寿命
が短くなる。
【0010】ロータ式オープンエンド精紡機では繊維集
束部に堆積した繊維の状態が紡出される糸の品質に影響
するため、繊維集束部の形状を糸の品種(番手)、原料
繊維の種類、例えば綿と合成繊維の違いや、同じ綿でも
葉カス、実カスなどのゴミの多少によって変えることが
好ましい。そして、従来は繊維集束部の形状の異なるロ
ータを複数種類準備しておき、原料繊維の種類に対応し
たロータを使用するようになっている。このことはダブ
ルロータ式オープンエンド精紡機においても同じであ
る。
束部に堆積した繊維の状態が紡出される糸の品質に影響
するため、繊維集束部の形状を糸の品種(番手)、原料
繊維の種類、例えば綿と合成繊維の違いや、同じ綿でも
葉カス、実カスなどのゴミの多少によって変えることが
好ましい。そして、従来は繊維集束部の形状の異なるロ
ータを複数種類準備しておき、原料繊維の種類に対応し
たロータを使用するようになっている。このことはダブ
ルロータ式オープンエンド精紡機においても同じであ
る。
【0011】ダブルロータ式オープンエンド精紡機では
インナーロータとアウターロータとを精度よく組付ける
必要があり、アウターロータを交換する際は予めアウタ
ーロータにインナーロータが組付けられているユニット
を交換するのが望ましい。駆動ベルト67は複数錘共通
でロータシャフト62と直交する方向に走行する状態に
配設されているため、アウターロータ61にインナーロ
ータ65が組付けられている状態で取り外すには、支持
円板66と駆動ベルト67との間を通して取り出す必要
がある。ところが、前記インナーロータ65をモータ7
0で駆動する構成の前記従来装置では、駆動ベルト68
とシャフト65とのスリップがなく、シャフト64に作
用する負荷は小さくなるが、アウターロータ及びインナ
ーロータの交換に関しては考慮がなされていない。なぜ
ならば、インナーロータ65を支持するシャフト64の
途中にモータ70が組付けられているため、モータ70
が邪魔になってその状態のままアウターロータ61をイ
ンナーロータ65とともに取り出すことはできない。
インナーロータとアウターロータとを精度よく組付ける
必要があり、アウターロータを交換する際は予めアウタ
ーロータにインナーロータが組付けられているユニット
を交換するのが望ましい。駆動ベルト67は複数錘共通
でロータシャフト62と直交する方向に走行する状態に
配設されているため、アウターロータ61にインナーロ
ータ65が組付けられている状態で取り外すには、支持
円板66と駆動ベルト67との間を通して取り出す必要
がある。ところが、前記インナーロータ65をモータ7
0で駆動する構成の前記従来装置では、駆動ベルト68
とシャフト65とのスリップがなく、シャフト64に作
用する負荷は小さくなるが、アウターロータ及びインナ
ーロータの交換に関しては考慮がなされていない。なぜ
ならば、インナーロータ65を支持するシャフト64の
途中にモータ70が組付けられているため、モータ70
が邪魔になってその状態のままアウターロータ61をイ
ンナーロータ65とともに取り出すことはできない。
【0012】また、前記従来のダブルロータ式オープン
エンド精紡機ではスラスト軸受として、インナーロータ
65のシャフト64に直接当接する構成のものが使用さ
れているため、耐久性を向上させるため当接部に潤滑油
を供給する必要があり、保全作業が必要となる。
エンド精紡機ではスラスト軸受として、インナーロータ
65のシャフト64に直接当接する構成のものが使用さ
れているため、耐久性を向上させるため当接部に潤滑油
を供給する必要があり、保全作業が必要となる。
【0013】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その第1の目的はアウターロータ及びイン
ナーロータを同期状態で駆動することが容易で、しかも
紡出条件に対応したロータと簡単に交換できるロータ式
オープンエンド精紡機のロータ駆動装置を提供すること
にある。また、第2の目的は前記の目的に加えてスラス
ト軸受の保全作業をほとんど不要として耐久性を向上さ
せることができるロータ式オープンエンド精紡機のロー
タ駆動装置を提供することにある。
のであって、その第1の目的はアウターロータ及びイン
ナーロータを同期状態で駆動することが容易で、しかも
紡出条件に対応したロータと簡単に交換できるロータ式
オープンエンド精紡機のロータ駆動装置を提供すること
にある。また、第2の目的は前記の目的に加えてスラス
ト軸受の保全作業をほとんど不要として耐久性を向上さ
せることができるロータ式オープンエンド精紡機のロー
タ駆動装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め請求項1に記載の発明では、開繊された状態で供給さ
れた繊維が集束する繊維集束部を有するアウターロータ
内に、前記繊維集束部から引き出された糸を糸引出し通
路の端部へ案内するインナーロータを前記アウターロー
タと同軸線上に設けるとともに該アウターロータと独立
して積極駆動可能にしたロータ式オープンエンド精紡機
において、前記アウターロータが第1端部に一体回転可
能に支持された回転筒を、その回転時に第2端部側への
スラスト力が加わる状態で支持円板対により回転可能に
支承するとともに、該回転筒に圧接された状態で回転筒
と直交する方向に走行する駆動ベルトにより駆動可能と
し、前記インナーロータが第1端部に一体回転可能に支
持されたシャフトを前記回転筒を貫通する状態で回転筒
に対して相対回転可能かつ軸方向への相対移動不能に支
持し、前記シャフトをモータと切離し可能に連結してモ
ータにより駆動可能とした。
め請求項1に記載の発明では、開繊された状態で供給さ
れた繊維が集束する繊維集束部を有するアウターロータ
内に、前記繊維集束部から引き出された糸を糸引出し通
路の端部へ案内するインナーロータを前記アウターロー
タと同軸線上に設けるとともに該アウターロータと独立
して積極駆動可能にしたロータ式オープンエンド精紡機
において、前記アウターロータが第1端部に一体回転可
能に支持された回転筒を、その回転時に第2端部側への
スラスト力が加わる状態で支持円板対により回転可能に
支承するとともに、該回転筒に圧接された状態で回転筒
と直交する方向に走行する駆動ベルトにより駆動可能と
し、前記インナーロータが第1端部に一体回転可能に支
持されたシャフトを前記回転筒を貫通する状態で回転筒
に対して相対回転可能かつ軸方向への相対移動不能に支
持し、前記シャフトをモータと切離し可能に連結してモ
ータにより駆動可能とした。
【0015】請求項2に記載の発明では、前記回転筒に
作用するスラスト力を担う非接触型のスラスト軸受を前
記シャフト及び前記アウターロータの少なくとも一方と
対応する位置に設けた。
作用するスラスト力を担う非接触型のスラスト軸受を前
記シャフト及び前記アウターロータの少なくとも一方と
対応する位置に設けた。
【0016】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載の発明において、前記非接触型のスラスト軸受は互い
に対向した位置で相対回転する部位に同じ磁極が対向す
る状態で設けられた磁石を備えている。
載の発明において、前記非接触型のスラスト軸受は互い
に対向した位置で相対回転する部位に同じ磁極が対向す
る状態で設けられた磁石を備えている。
【0017】請求項4に記載の発明では、請求項3に記
載の発明において、前記非接触型のスラスト軸受は前記
シャフトに一体回転可能に固定された第1の磁石と、前
記第1の磁石と同じ磁極が対向する状態で前記モータ側
に設けられた第2の磁石とを備えている。
載の発明において、前記非接触型のスラスト軸受は前記
シャフトに一体回転可能に固定された第1の磁石と、前
記第1の磁石と同じ磁極が対向する状態で前記モータ側
に設けられた第2の磁石とを備えている。
【0018】請求項5に記載の発明では、請求項2に記
載の発明において、前記非接触型のスラスト軸受は前記
シャフトに一体回転可能に設けられたリング状の受承部
と、前記モータに組み込まれ前記受承部に向かって圧縮
空気を噴射する噴射部とを備えている。
載の発明において、前記非接触型のスラスト軸受は前記
シャフトに一体回転可能に設けられたリング状の受承部
と、前記モータに組み込まれ前記受承部に向かって圧縮
空気を噴射する噴射部とを備えている。
【0019】請求項1〜請求項5に記載の発明では、開
繊された状態で供給された繊維がアウターロータの繊維
集束部に集束される。繊維集束部に集束された繊維束は
繊維集束部部からはぎ取られ、加撚されながらインナー
ロータを経て糸引出し通路の端部へ案内される。第1端
部にアウターロータが支持された回転筒は支持円板対に
支承された状態で、回転筒を支持円板側に押圧して回転
筒と直交する方向に走行する駆動ベルトにより駆動され
る。回転筒には支持円板対の回転時に第2端部側へのス
ラスト力が加わる。インナーロータを支持するシャフト
は前記回転筒と相対回転し、軸方向には一体に移動す
る。前記シャフトはモータにより駆動される。アウター
ロータ及びインナーロータを交換する場合、アウターロ
ータを回転筒とともに軸方向に移動させると、シャフト
がモータから切り離されて、インナーロータ及びシャフ
トもアウターロータと一体に移動して機台から取り外さ
れる。
繊された状態で供給された繊維がアウターロータの繊維
集束部に集束される。繊維集束部に集束された繊維束は
繊維集束部部からはぎ取られ、加撚されながらインナー
ロータを経て糸引出し通路の端部へ案内される。第1端
部にアウターロータが支持された回転筒は支持円板対に
支承された状態で、回転筒を支持円板側に押圧して回転
筒と直交する方向に走行する駆動ベルトにより駆動され
る。回転筒には支持円板対の回転時に第2端部側へのス
ラスト力が加わる。インナーロータを支持するシャフト
は前記回転筒と相対回転し、軸方向には一体に移動す
る。前記シャフトはモータにより駆動される。アウター
ロータ及びインナーロータを交換する場合、アウターロ
ータを回転筒とともに軸方向に移動させると、シャフト
がモータから切り離されて、インナーロータ及びシャフ
トもアウターロータと一体に移動して機台から取り外さ
れる。
【0020】請求項2に記載の発明では、前記回転筒に
作用するスラスト力が、前記シャフト及び前記アウター
ロータの少なくとも一方と対応する位置に設けられた非
接触型のスラスト軸受により担われる。
作用するスラスト力が、前記シャフト及び前記アウター
ロータの少なくとも一方と対応する位置に設けられた非
接触型のスラスト軸受により担われる。
【0021】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載の発明において、互いに対向した位置で相対回転する
部位に同じ磁極が対向する状態で設けられた磁石の反発
作用によりスラスト力が担われる。
載の発明において、互いに対向した位置で相対回転する
部位に同じ磁極が対向する状態で設けられた磁石の反発
作用によりスラスト力が担われる。
【0022】請求項4に記載の発明では、請求項3に記
載の発明において、前記シャフトに一体回転可能に固定
された第1の磁石と、前記第1の磁石と同じ磁極が対向
する状態で前記モータ側に設けられた第2の磁石との反
発力によりスラスト力が担われる。
載の発明において、前記シャフトに一体回転可能に固定
された第1の磁石と、前記第1の磁石と同じ磁極が対向
する状態で前記モータ側に設けられた第2の磁石との反
発力によりスラスト力が担われる。
【0023】請求項5に記載の発明では、請求項2に記
載の発明において、前記モータに組み込まれた噴射部か
ら前記シャフトに一体回転可能に設けられたリング状の
受承部に向かって圧縮空気が噴射され、圧縮空気の圧力
によりスラスト力が担われる。
載の発明において、前記モータに組み込まれた噴射部か
ら前記シャフトに一体回転可能に設けられたリング状の
受承部に向かって圧縮空気が噴射され、圧縮空気の圧力
によりスラスト力が担われる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施の
形態を図1〜図3に従って説明する。図1(a)に示す
ように、軸受1を介して互いに平行に配設された一対の
回転軸2の両端に支持円板3がそれぞれ一体回転可能に
支持されている。図2(a)及び図3に示すように、隣
接する各1対の支持円板3により楔状凹部4が形成され
ている。楔状凹部4には回転筒としてのロータシャフト
5が、その外周面が各支持円板3の周面に接触する状態
で支承され、ロータシャフト6の第1端部にアウターロ
ータ6が一体回転可能に支持されている。2対の支持円
板3は回転時にロータシャフト5に対して第2端部側へ
向かうスラスト荷重を作用させるように、回転軸2に対
して若干傾斜した状態で固定されている。2対の支持円
板3間には複数錘共通の駆動ベルト7がロータシャフト
5を支持円板3に圧接する状態でロータシャフト5と直
交する方向に走行するように配設されている。そして、
図示しない駆動モータにより駆動ベルト7が駆動され、
駆動ベルト7の走行によりロータシャフト5が回転駆動
されるようになっている。なお、駆動ベルト7は、駆動
ベルト7に沿って所定間隔で配設された押圧ローラ(図
示せず)によりロータシャフト5側へ押圧されている。
形態を図1〜図3に従って説明する。図1(a)に示す
ように、軸受1を介して互いに平行に配設された一対の
回転軸2の両端に支持円板3がそれぞれ一体回転可能に
支持されている。図2(a)及び図3に示すように、隣
接する各1対の支持円板3により楔状凹部4が形成され
ている。楔状凹部4には回転筒としてのロータシャフト
5が、その外周面が各支持円板3の周面に接触する状態
で支承され、ロータシャフト6の第1端部にアウターロ
ータ6が一体回転可能に支持されている。2対の支持円
板3は回転時にロータシャフト5に対して第2端部側へ
向かうスラスト荷重を作用させるように、回転軸2に対
して若干傾斜した状態で固定されている。2対の支持円
板3間には複数錘共通の駆動ベルト7がロータシャフト
5を支持円板3に圧接する状態でロータシャフト5と直
交する方向に走行するように配設されている。そして、
図示しない駆動モータにより駆動ベルト7が駆動され、
駆動ベルト7の走行によりロータシャフト5が回転駆動
されるようになっている。なお、駆動ベルト7は、駆動
ベルト7に沿って所定間隔で配設された押圧ローラ(図
示せず)によりロータシャフト5側へ押圧されている。
【0025】ロータシャフト5にはその内側両端にベア
リング8が嵌着固定され、ロータシャフト5を貫通する
シャフト9がベアリング8を介してロータシャフト5に
対して相対回転可能かつ軸方向への相対移動不能に支持
されている。シャフト9の第1端部にはインナーロータ
10がアウターロータ6内において一体回転可能に固定
されている。
リング8が嵌着固定され、ロータシャフト5を貫通する
シャフト9がベアリング8を介してロータシャフト5に
対して相対回転可能かつ軸方向への相対移動不能に支持
されている。シャフト9の第1端部にはインナーロータ
10がアウターロータ6内において一体回転可能に固定
されている。
【0026】シャフト9の第2端部側にはモータ11が
配設されている。モータ11の筒状のハウジング12内
には駆動軸13がベアリング14を介して回転可能に支
持され、駆動軸13には永久磁石製の回転子15が一体
回転可能に固定されている。回転子15の外側にはコイ
ル16が配設されている。図1(a),(b)に示すよ
うに、駆動軸13の先端には偏平な嵌合部13aが形成
されている。前記シャフト4はその第2端部がハウジン
グ12内に侵入した状態で、カップリング17を介して
駆動軸13に連結されている。カップリング17は円筒
状に形成されるとともに、第1端部に嵌挿されたシャフ
ト9に対してピン18により連結され、第2端部に形成
された溝17aが駆動軸13の嵌合部13aに嵌合可能
となっている。即ち、シャフト9はモータ11に対して
切離し可能に連結されている。
配設されている。モータ11の筒状のハウジング12内
には駆動軸13がベアリング14を介して回転可能に支
持され、駆動軸13には永久磁石製の回転子15が一体
回転可能に固定されている。回転子15の外側にはコイ
ル16が配設されている。図1(a),(b)に示すよ
うに、駆動軸13の先端には偏平な嵌合部13aが形成
されている。前記シャフト4はその第2端部がハウジン
グ12内に侵入した状態で、カップリング17を介して
駆動軸13に連結されている。カップリング17は円筒
状に形成されるとともに、第1端部に嵌挿されたシャフ
ト9に対してピン18により連結され、第2端部に形成
された溝17aが駆動軸13の嵌合部13aに嵌合可能
となっている。即ち、シャフト9はモータ11に対して
切離し可能に連結されている。
【0027】シャフト9にはハウジング12の先端近傍
に受承部としてのリング19が固定され、リング19は
ロータシャフト5と同じ外径に形成されている。ハウジ
ング12の先端部にはシャフト9の第2端部及びカップ
リング17を挿通可能なリング状のブロック20が嵌合
固定され、ブロック20には環状通路20aが形成され
ている。環状通路20aは管路21を介して圧縮空気供
給源22に接続され、管路21の途中に流量制御弁23
が設けられている。ブロック20には環状通路20aに
供給された圧縮空気をリング19に向かって噴射する噴
射部としての多数の噴射孔20bが形成されている。リ
ング19とブロック20との隙間は1mm以下に設定さ
れている。リング19及びブロック20により非接触型
のスラスト軸受24が構成されている。
に受承部としてのリング19が固定され、リング19は
ロータシャフト5と同じ外径に形成されている。ハウジ
ング12の先端部にはシャフト9の第2端部及びカップ
リング17を挿通可能なリング状のブロック20が嵌合
固定され、ブロック20には環状通路20aが形成され
ている。環状通路20aは管路21を介して圧縮空気供
給源22に接続され、管路21の途中に流量制御弁23
が設けられている。ブロック20には環状通路20aに
供給された圧縮空気をリング19に向かって噴射する噴
射部としての多数の噴射孔20bが形成されている。リ
ング19とブロック20との隙間は1mm以下に設定さ
れている。リング19及びブロック20により非接触型
のスラスト軸受24が構成されている。
【0028】ロータシャフト5の近傍にはアウターロー
タ6の回転速度を検出するセンサ25が設けられてい
る。センサ25には例えば反射型のフォトセンサが使用
され、ロータシャフト5に設けられた反射板(図示せ
ず)の反射光に基づいてパルス信号を出力するようにな
っている。モータ11はインバータ26を介して制御装
置27に接続されている。コイル16にはインバータ2
6を介して目的の回転速度に対応する所定周波数の電圧
が供給される。モータ11及び流量制御弁23を制御す
る制御装置27は、センサ25からの出力信号に基づい
て、アウターロータ6の回転速度を演算し、その回転速
度に基づいて、インバータ26あるいは流量制御弁23
に制御信号を出力する。
タ6の回転速度を検出するセンサ25が設けられてい
る。センサ25には例えば反射型のフォトセンサが使用
され、ロータシャフト5に設けられた反射板(図示せ
ず)の反射光に基づいてパルス信号を出力するようにな
っている。モータ11はインバータ26を介して制御装
置27に接続されている。コイル16にはインバータ2
6を介して目的の回転速度に対応する所定周波数の電圧
が供給される。モータ11及び流量制御弁23を制御す
る制御装置27は、センサ25からの出力信号に基づい
て、アウターロータ6の回転速度を演算し、その回転速
度に基づいて、インバータ26あるいは流量制御弁23
に制御信号を出力する。
【0029】制御装置27に装備された記憶装置(図示
せず)にはアウターロータ6の回転速度に対応した流量
制御弁23の開度が記憶されている。制御装置27は次
式の関係を満足するとともに入力装置(図示せず)によ
り入力された紡出条件に対応した所定回転数R1 ,R2
となるようにモータ11を駆動制御する。
せず)にはアウターロータ6の回転速度に対応した流量
制御弁23の開度が記憶されている。制御装置27は次
式の関係を満足するとともに入力装置(図示せず)によ
り入力された紡出条件に対応した所定回転数R1 ,R2
となるようにモータ11を駆動制御する。
【0030】 πDR1 +0.8V≦πDR2 ≦πDR1 +V ・・・(1) 図2に示すように、インナーロータ10は円盤状に形成
され、中央部にネーブル28の最大外径より大きな径の
凹部29が形成されている。インナーロータ10にはア
ウターロータ6に形成された繊維集束部6aと対応する
位置から凹部29に至る糸道30を構成する溝が、アウ
ターロータ6の開口部と同じ側が開放された状態で形成
されている。糸道30の入口部にはインナーロータ10
の回転方向(図2の時計回り方向)前側にガイド部材3
1が配設されている。ガイド部材31は糸Yの径に比較
して大きな径の軸部31aと、その先端に形成された先
端側に向かって拡径となるテーパ面31bとを備え、そ
の先端面がインナーロータ10の端面より突出するよう
に配設されている。
され、中央部にネーブル28の最大外径より大きな径の
凹部29が形成されている。インナーロータ10にはア
ウターロータ6に形成された繊維集束部6aと対応する
位置から凹部29に至る糸道30を構成する溝が、アウ
ターロータ6の開口部と同じ側が開放された状態で形成
されている。糸道30の入口部にはインナーロータ10
の回転方向(図2の時計回り方向)前側にガイド部材3
1が配設されている。ガイド部材31は糸Yの径に比較
して大きな径の軸部31aと、その先端に形成された先
端側に向かって拡径となるテーパ面31bとを備え、そ
の先端面がインナーロータ10の端面より突出するよう
に配設されている。
【0031】アウターロータ6の開放側と対向する位置
に配設されたハウジング32には、ボス部33がアウタ
ーロータ6内に突出する状態に形成されている。ボス部
33の周面にはコーミングローラ(図示せず)により開
繊された繊維を、アウターロータ6内に案内する繊維輸
送通路34の一端が開口されている。ボス部33の中央
にはネーブル28が固定され、ネーブル28の中心には
紡出糸Yを巻取装置(図示せず)へ導くための糸引出し
通路35の一端が開口されている。糸引出し通路35の
一部を構成するヤーンパイプ36はネーブル28の中心
線と交差する状態で配設されている。また、ハウジング
32と対向する位置にはアウターロータ6を覆うケーシ
ング37がハウジング11の端面にOリング38を介し
て当接される状態で配設されている。ケーシング37は
パイプ39を介して負圧源(図示せず)に接続されてい
る。ハウジング32は図示しない支軸を中心に回動さ
れ、ケーシング37と対向する面が図1の時計方向に回
動され、アウターロータ6を軸方向に移動可能な状態に
ケーシング37が開放されるようになっている。
に配設されたハウジング32には、ボス部33がアウタ
ーロータ6内に突出する状態に形成されている。ボス部
33の周面にはコーミングローラ(図示せず)により開
繊された繊維を、アウターロータ6内に案内する繊維輸
送通路34の一端が開口されている。ボス部33の中央
にはネーブル28が固定され、ネーブル28の中心には
紡出糸Yを巻取装置(図示せず)へ導くための糸引出し
通路35の一端が開口されている。糸引出し通路35の
一部を構成するヤーンパイプ36はネーブル28の中心
線と交差する状態で配設されている。また、ハウジング
32と対向する位置にはアウターロータ6を覆うケーシ
ング37がハウジング11の端面にOリング38を介し
て当接される状態で配設されている。ケーシング37は
パイプ39を介して負圧源(図示せず)に接続されてい
る。ハウジング32は図示しない支軸を中心に回動さ
れ、ケーシング37と対向する面が図1の時計方向に回
動され、アウターロータ6を軸方向に移動可能な状態に
ケーシング37が開放されるようになっている。
【0032】次に前記のように構成された装置の作用を
説明する。紡出運転時には駆動ベルト7を介して各錘の
アウターロータ6が駆動され、アウターロータ6の回転
速度に基づいてモータ11が所定速度で駆動され、イン
ナーロータ10がアウターロータ6と同方向に所定の回
転速度で回転駆動される。インナーロータ10はアウタ
ーロータ6の回転速度とは異なり、繊維集束部6aから
の繊維束Fのはぎ取り速度(アウターロータ6の回転速
度より若干速い)で回転する。この状態でコーミングロ
ーラの作用により開繊されて繊維輸送通路34からアウ
ターロータ6内に送り込まれた開繊繊維がアウターロー
タ6の内壁面に付着するとともに内壁面に沿って滑動
し、最大内径部である繊維集束部6aに集束される。繊
維集束部6aに集束された繊維束は引出しローラ(図示
せず)によりヤーンパイプ36を経て引出される糸Yと
繋がっており、糸Yの引出しに伴い繊維集束部6aから
はぎ取られ、加撚されながら糸Yとして引出される。糸
Y及び繊維束に加わる撚りはヤーンパイプ36の端部を
始点として繊維集束部6aまで伝わる。
説明する。紡出運転時には駆動ベルト7を介して各錘の
アウターロータ6が駆動され、アウターロータ6の回転
速度に基づいてモータ11が所定速度で駆動され、イン
ナーロータ10がアウターロータ6と同方向に所定の回
転速度で回転駆動される。インナーロータ10はアウタ
ーロータ6の回転速度とは異なり、繊維集束部6aから
の繊維束Fのはぎ取り速度(アウターロータ6の回転速
度より若干速い)で回転する。この状態でコーミングロ
ーラの作用により開繊されて繊維輸送通路34からアウ
ターロータ6内に送り込まれた開繊繊維がアウターロー
タ6の内壁面に付着するとともに内壁面に沿って滑動
し、最大内径部である繊維集束部6aに集束される。繊
維集束部6aに集束された繊維束は引出しローラ(図示
せず)によりヤーンパイプ36を経て引出される糸Yと
繋がっており、糸Yの引出しに伴い繊維集束部6aから
はぎ取られ、加撚されながら糸Yとして引出される。糸
Y及び繊維束に加わる撚りはヤーンパイプ36の端部を
始点として繊維集束部6aまで伝わる。
【0033】この状態では繊維集束部6aからはぎ取ら
れた繊維束は、ガイド部材31の軸部31aに接触する
状態で糸道30を経て糸引出し通路35へと導かれる。
従って、はぎ取り点(撚り掛かり点)付近における繊維
束の引き出し方向と、繊維集束部6aに集束している繊
維束との成す角度、即ち撚り掛け角度が鈍角となる。そ
して、繊維集束部6aからはぎ取られつつ撚り掛けを受
ける繊維束は内側と外側との経路差が少なくなり、繊維
が真っ直ぐに伸びた状態で全体にほぼ均等な力で繊維束
に撚りが加わる。その結果、引き出された糸Yは外周部
に凹凸が表れ難くなり、布にした時の風合いが良くな
る。
れた繊維束は、ガイド部材31の軸部31aに接触する
状態で糸道30を経て糸引出し通路35へと導かれる。
従って、はぎ取り点(撚り掛かり点)付近における繊維
束の引き出し方向と、繊維集束部6aに集束している繊
維束との成す角度、即ち撚り掛け角度が鈍角となる。そ
して、繊維集束部6aからはぎ取られつつ撚り掛けを受
ける繊維束は内側と外側との経路差が少なくなり、繊維
が真っ直ぐに伸びた状態で全体にほぼ均等な力で繊維束
に撚りが加わる。その結果、引き出された糸Yは外周部
に凹凸が表れ難くなり、布にした時の風合いが良くな
る。
【0034】各錘のアウターロータ6は共通の駆動ベル
ト7により駆動される。制御装置27はセンサ25の出
力信号に基づいてアウターロータ6の回転速度を演算
し、その回転速度に対応するインナーロータ10の回転
速度を演算する。そして、その回転速度でインナーロー
タ10を回転させるための指令信号をインバータ26に
出力する。インバータ26は制御装置27からの指令信
号に従ってモータ11を駆動制御する。モータ11が駆
動されると、カップリング17を介してシャフト9が駆
動軸13と一体に回転され、インナーロータ10が所定
の回転速度で駆動される。
ト7により駆動される。制御装置27はセンサ25の出
力信号に基づいてアウターロータ6の回転速度を演算
し、その回転速度に対応するインナーロータ10の回転
速度を演算する。そして、その回転速度でインナーロー
タ10を回転させるための指令信号をインバータ26に
出力する。インバータ26は制御装置27からの指令信
号に従ってモータ11を駆動制御する。モータ11が駆
動されると、カップリング17を介してシャフト9が駆
動軸13と一体に回転され、インナーロータ10が所定
の回転速度で駆動される。
【0035】また、制御装置27はアウターロータ6の
回転速度に対応した開度となるように流量制御弁23に
制御指令を出力する。そして、圧縮空気供給源22の圧
縮空気が管路21及び流量制御弁23を介して環状通路
20aに供給され、噴射孔20bからリング19に向か
って圧縮空気が噴射される。シャフト9はロータシャフ
ト5に対して軸方向に移動不能に支持されているため、
支持円板3からロータシャフト5に作用するスラスト力
はベアリング8を介してシャフト9に伝達される。そし
て、そのスラスト力が前記噴射空気により担われ、リン
グ19はブロック20と所定の隙間を有する状態に保持
される。
回転速度に対応した開度となるように流量制御弁23に
制御指令を出力する。そして、圧縮空気供給源22の圧
縮空気が管路21及び流量制御弁23を介して環状通路
20aに供給され、噴射孔20bからリング19に向か
って圧縮空気が噴射される。シャフト9はロータシャフ
ト5に対して軸方向に移動不能に支持されているため、
支持円板3からロータシャフト5に作用するスラスト力
はベアリング8を介してシャフト9に伝達される。そし
て、そのスラスト力が前記噴射空気により担われ、リン
グ19はブロック20と所定の隙間を有する状態に保持
される。
【0036】紡出条件の変更によりアウターロータ6の
繊維集束部6aの形状が原料繊維や糸番手に対応しない
場合には、対応した繊維集束部6aを有するアウターロ
ータ6と交換する。この場合、アウターロータ6のみを
交換するのではなく、インナーロータ10ごと交換す
る。交換作業は先ず、交換を行う紡績ユニットのハウジ
ング32を開放位置に配置してケーシング37を開放す
る。次に駆動ベルト7のロータシャフト5に対する押圧
力を弱めるため、駆動ベルト7をロータシャフト5から
離間する側へ若干移動させ、その状態でアウターロータ
6を手前(図1(a)の右側)へ引き出す。ロータシャ
フト5は駆動ベルト7と支持円板3により挟持された状
態にあるため、駆動ベルト7の押圧力を弱めると、ロー
タシャフト5は容易に軸方向に移動可能となる。そし
て、シャフト9と駆動軸13とを連結するカップリング
17は、溝17aが嵌合部13aと嵌合した状態で駆動
軸13に嵌合されているため、シャフト9に駆動軸13
から離間する方向の力が作用すると、容易に駆動軸13
との連結状態が解除される。即ち、アウターロータ6を
手前に引き出すことによりインナーロータ10及びシャ
フト9も同時に取り外せる。
繊維集束部6aの形状が原料繊維や糸番手に対応しない
場合には、対応した繊維集束部6aを有するアウターロ
ータ6と交換する。この場合、アウターロータ6のみを
交換するのではなく、インナーロータ10ごと交換す
る。交換作業は先ず、交換を行う紡績ユニットのハウジ
ング32を開放位置に配置してケーシング37を開放す
る。次に駆動ベルト7のロータシャフト5に対する押圧
力を弱めるため、駆動ベルト7をロータシャフト5から
離間する側へ若干移動させ、その状態でアウターロータ
6を手前(図1(a)の右側)へ引き出す。ロータシャ
フト5は駆動ベルト7と支持円板3により挟持された状
態にあるため、駆動ベルト7の押圧力を弱めると、ロー
タシャフト5は容易に軸方向に移動可能となる。そし
て、シャフト9と駆動軸13とを連結するカップリング
17は、溝17aが嵌合部13aと嵌合した状態で駆動
軸13に嵌合されているため、シャフト9に駆動軸13
から離間する方向の力が作用すると、容易に駆動軸13
との連結状態が解除される。即ち、アウターロータ6を
手前に引き出すことによりインナーロータ10及びシャ
フト9も同時に取り外せる。
【0037】次に紡出条件に対応するアウターロータ6
及びインナーロータ10が組付けられたユニットを、シ
ャフト9の第2端部側から支持円板3及び駆動ベルト7
の間を通して、モータ11側へ押し込む。カップリング
17の溝17aと駆動軸の嵌合部13aが対応しない場
合は、インナーロータ10を回動させることにより両者
が対応する状態となり、前記ユニットは所定位置に配置
される。従って、アウターロータ6及びインナーロータ
10の取り外し及び取付けを簡単に行うことができる。
及びインナーロータ10が組付けられたユニットを、シ
ャフト9の第2端部側から支持円板3及び駆動ベルト7
の間を通して、モータ11側へ押し込む。カップリング
17の溝17aと駆動軸の嵌合部13aが対応しない場
合は、インナーロータ10を回動させることにより両者
が対応する状態となり、前記ユニットは所定位置に配置
される。従って、アウターロータ6及びインナーロータ
10の取り外し及び取付けを簡単に行うことができる。
【0038】この実施の形態では前記の効果の他に以下
の効果を有する。 (イ) ロータシャフト5及びインナーロータ10に作
用するスラスト荷重を非接触型のスラスト軸受24によ
り担うため、接触型のスラスト軸受と異なり、その摩耗
が防止されて軸受の寿命が長くなるとともに、保全作業
がほとんど不要となる。
の効果を有する。 (イ) ロータシャフト5及びインナーロータ10に作
用するスラスト荷重を非接触型のスラスト軸受24によ
り担うため、接触型のスラスト軸受と異なり、その摩耗
が防止されて軸受の寿命が長くなるとともに、保全作業
がほとんど不要となる。
【0039】(ロ) 非接触型のスラスト軸受24が、
シャフト9に一体回転可能固定されたリング19に向か
って圧縮空気を噴射する噴射孔20b(噴射部)を備え
ており、噴射孔20bがシャフト9を駆動するモータ1
1に組み込まれている。従って、噴射孔20bから噴射
される圧縮空気の作用により、モータ11のハウジング
12内への風綿等の侵入が防止される。
シャフト9に一体回転可能固定されたリング19に向か
って圧縮空気を噴射する噴射孔20b(噴射部)を備え
ており、噴射孔20bがシャフト9を駆動するモータ1
1に組み込まれている。従って、噴射孔20bから噴射
される圧縮空気の作用により、モータ11のハウジング
12内への風綿等の侵入が防止される。
【0040】(ハ) 非接触型のスラスト軸受24が圧
縮空気の噴射を利用した構成で、管路21の途中に流量
制御弁23が設けられているため、圧縮空気の噴射量が
流量制御弁23によりアウターロータ6の回転数、即ち
スラスト荷重の大きさに対応して制御可能となり、圧縮
空気の消費が適正になされる。
縮空気の噴射を利用した構成で、管路21の途中に流量
制御弁23が設けられているため、圧縮空気の噴射量が
流量制御弁23によりアウターロータ6の回転数、即ち
スラスト荷重の大きさに対応して制御可能となり、圧縮
空気の消費が適正になされる。
【0041】(ニ) シャフト9に固定されたリング1
9の外径がロータシャフト5の外径と同じに形成されて
いるため、アウターロータ6の交換時にロータシャフト
5とともにシャフト9が軸方向に移動されるとき、リン
グ19が支持円板3及び駆動ベルト7に引っ掛かり難
く、作業がより容易となる。
9の外径がロータシャフト5の外径と同じに形成されて
いるため、アウターロータ6の交換時にロータシャフト
5とともにシャフト9が軸方向に移動されるとき、リン
グ19が支持円板3及び駆動ベルト7に引っ掛かり難
く、作業がより容易となる。
【0042】なお、本発明は前記の実施の形態に限定さ
れるものではなく、例えば、次のように具体化してもよ
い。 (1) 非接触型のスラスト軸受24として、永久磁石
を使用したものを使用する。例えば、図4に示すよう
に、リング19のモータ11と対向する側にリング状の
第1の永久磁石40を固定し、モータ11のハウジング
12の先端に固定した蓋41にリング状の第2の永久磁
石42を第1の永久磁石40と同じ磁極(例えばN極)
が対向する状態で固定する。この場合、圧縮空気の噴射
を利用する構成に比較して構成が簡単となる。また、ス
ラスト軸受24のための動力(圧縮空気)、管路21及
び流量制御弁23が不要となる。なお、リング19を省
略して第1の永久磁石40を直接シャフト9に嵌合固着
してもよい。
れるものではなく、例えば、次のように具体化してもよ
い。 (1) 非接触型のスラスト軸受24として、永久磁石
を使用したものを使用する。例えば、図4に示すよう
に、リング19のモータ11と対向する側にリング状の
第1の永久磁石40を固定し、モータ11のハウジング
12の先端に固定した蓋41にリング状の第2の永久磁
石42を第1の永久磁石40と同じ磁極(例えばN極)
が対向する状態で固定する。この場合、圧縮空気の噴射
を利用する構成に比較して構成が簡単となる。また、ス
ラスト軸受24のための動力(圧縮空気)、管路21及
び流量制御弁23が不要となる。なお、リング19を省
略して第1の永久磁石40を直接シャフト9に嵌合固着
してもよい。
【0043】(2) (1)の構成のスラスト軸受24
に対して、図5に示すように、風綿侵入防止のため、蓋
41に圧縮空気噴射孔41aを設け、管路21を介して
圧縮空気供給源(図示せず)と接続する。前記実施の形
態の場合と異なり、圧縮空気噴射孔41aから噴射され
る圧縮空気はハウジング12内への風綿の侵入を防止す
る役割を果たせばよいため、その量は前記実施の形態の
噴射孔20bから噴射される量に比較して極めて少な
い。
に対して、図5に示すように、風綿侵入防止のため、蓋
41に圧縮空気噴射孔41aを設け、管路21を介して
圧縮空気供給源(図示せず)と接続する。前記実施の形
態の場合と異なり、圧縮空気噴射孔41aから噴射され
る圧縮空気はハウジング12内への風綿の侵入を防止す
る役割を果たせばよいため、その量は前記実施の形態の
噴射孔20bから噴射される量に比較して極めて少な
い。
【0044】(3) 磁石を使用した非接触型のスラス
ト軸受は、互いに対向した位置で相対回転する部位に同
じ磁極が対向する状態で設けられた磁石を備えていれば
よく、互いに対向する磁石の端面の面積は異なってもよ
い。図6に示すように、アウターロータ6の端面にリン
グ状の第1の永久磁石40を固定し、ケーシング37に
リング状の第2の永久磁石42を互いに同じ磁極が対向
する状態で固定してもよい。また、永久磁石40,42
は必ずしも両者をリング状とする必要はなく、いずれか
一方がリング状であれば、他方は所定間隔をおいて環状
に配置してもよい。また、隣接する磁石同士の間隔が狭
ければ、両方の永久磁石40,42をリング状としなく
てもよい。
ト軸受は、互いに対向した位置で相対回転する部位に同
じ磁極が対向する状態で設けられた磁石を備えていれば
よく、互いに対向する磁石の端面の面積は異なってもよ
い。図6に示すように、アウターロータ6の端面にリン
グ状の第1の永久磁石40を固定し、ケーシング37に
リング状の第2の永久磁石42を互いに同じ磁極が対向
する状態で固定してもよい。また、永久磁石40,42
は必ずしも両者をリング状とする必要はなく、いずれか
一方がリング状であれば、他方は所定間隔をおいて環状
に配置してもよい。また、隣接する磁石同士の間隔が狭
ければ、両方の永久磁石40,42をリング状としなく
てもよい。
【0045】(4) シャフト9と駆動軸13とをハウ
ジング12の外部において連結する構成としてもよい。
この場合、カップリング17を省略して、シャフト9の
第2端部に駆動軸13の嵌合部13aが嵌合される溝を
形成し、シャフト9を直接駆動軸13に連結してもよ
い。シャフト9に溝を形成してもリング19が補強材の
役割を果たし、駆動軸13の回転を伝達するための捩じ
り強度を確保できる。
ジング12の外部において連結する構成としてもよい。
この場合、カップリング17を省略して、シャフト9の
第2端部に駆動軸13の嵌合部13aが嵌合される溝を
形成し、シャフト9を直接駆動軸13に連結してもよ
い。シャフト9に溝を形成してもリング19が補強材の
役割を果たし、駆動軸13の回転を伝達するための捩じ
り強度を確保できる。
【0046】(5) 圧縮空気を使用するスラスト軸受
24の場合、流量制御弁23に代えて流量が一定の電磁
弁を使用してもよい。 (6) リング19の径はロータシャフト5の外径以下
が好ましいが、アウターロータ6及びインナーロータ1
0の交換時の作業に支障を来さない範囲であれば、ロー
タシャフト5の外径より大きくてもよい。また、リング
19に代えてフランジ部をシャフトに一体形成してもよ
い。
24の場合、流量制御弁23に代えて流量が一定の電磁
弁を使用してもよい。 (6) リング19の径はロータシャフト5の外径以下
が好ましいが、アウターロータ6及びインナーロータ1
0の交換時の作業に支障を来さない範囲であれば、ロー
タシャフト5の外径より大きくてもよい。また、リング
19に代えてフランジ部をシャフトに一体形成してもよ
い。
【0047】(7) 非接触型のスラスト軸受の代わり
に接触型のスラスト軸受を使用してシャフト9に作用す
るスラスト荷重を担ってもよい。例えば、シャフト9の
第2端部に設けたリング部とモータ11の先端との間に
接触型のスラスト軸受を設ける。
に接触型のスラスト軸受を使用してシャフト9に作用す
るスラスト荷重を担ってもよい。例えば、シャフト9の
第2端部に設けたリング部とモータ11の先端との間に
接触型のスラスト軸受を設ける。
【0048】(8) インナーロータ10の形状は円盤
状に限らず、回転時の動バランスが保てる形状であれば
よい。また、糸道30の形状やガイド部材31の形状を
適宜変更してもよい。
状に限らず、回転時の動バランスが保てる形状であれば
よい。また、糸道30の形状やガイド部材31の形状を
適宜変更してもよい。
【0049】前記実施の形態及び変更例から把握できる
請求項記載以外の発明について、以下にその効果ととも
に記載する。 (1) 請求項5に記載の発明において、噴射部と圧縮
空気供給源とを接続する管路の途中に流量制御弁を設け
る。この場合、噴射部から噴射される圧縮空気の量を運
転状態に合わせたより適正な量に調整でき、圧縮空気が
有効に使用される。
請求項記載以外の発明について、以下にその効果ととも
に記載する。 (1) 請求項5に記載の発明において、噴射部と圧縮
空気供給源とを接続する管路の途中に流量制御弁を設け
る。この場合、噴射部から噴射される圧縮空気の量を運
転状態に合わせたより適正な量に調整でき、圧縮空気が
有効に使用される。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1〜請求項5
に記載の発明によれば、アウターロータ及びインナーロ
ータを同期状態で駆動することが容易となり、しかも紡
出条件に対応したロータに簡単に交換できる。
に記載の発明によれば、アウターロータ及びインナーロ
ータを同期状態で駆動することが容易となり、しかも紡
出条件に対応したロータに簡単に交換できる。
【0051】請求項2〜請求項5に記載の発明では、ス
ラスト軸受の保全作業がほとんど不要となるとともに耐
久性も向上する。請求項3及び請求項4に記載の発明で
は、一対の磁石を所定位置に設けるという簡単な構成で
スラスト軸受を構成できる。
ラスト軸受の保全作業がほとんど不要となるとともに耐
久性も向上する。請求項3及び請求項4に記載の発明で
は、一対の磁石を所定位置に設けるという簡単な構成で
スラスト軸受を構成できる。
【0052】請求項5に記載の発明では、噴射される圧
縮空気の作用により、モータの内部への風綿等の侵入が
防止される。
縮空気の作用により、モータの内部への風綿等の侵入が
防止される。
【図1】 (a)は実施の形態のオープンエンド精紡機
の概略断面図、(bは部分拡大断面図。
の概略断面図、(bは部分拡大断面図。
【図2】 (a)はアウターロータの開口側から見た部
分断面図、(b)はインナーロータの断面図。
分断面図、(b)はインナーロータの断面図。
【図3】 ロータシャフトと駆動ベルトの関係を示す概
略図。
略図。
【図4】 スラスト軸受の変更例の断面図。
【図5】 別の変更例の断面図。
【図6】 別の変更例の部分断面図。
【図7】 従来装置の断面図。
【図8】 別の従来装置の断面図。
3…支持円板、5…回転筒としてのロータシャフト、6
…アウターロータ、6a…繊維集束部、7…駆動ベル
ト、9…シャフト、10…インナーロータ、11…モー
タ、13…駆動軸、19…受承部としてのリング、20
b…噴射部としての噴射孔、24…非接触型のスラスト
軸受、35…糸引出し通路、40…第1の永久磁石、4
2…第2の永久磁石、Y…糸。
…アウターロータ、6a…繊維集束部、7…駆動ベル
ト、9…シャフト、10…インナーロータ、11…モー
タ、13…駆動軸、19…受承部としてのリング、20
b…噴射部としての噴射孔、24…非接触型のスラスト
軸受、35…糸引出し通路、40…第1の永久磁石、4
2…第2の永久磁石、Y…糸。
Claims (5)
- 【請求項1】 開繊された状態で供給された繊維が集束
する繊維集束部を有するアウターロータ内に、前記繊維
集束部から引き出された糸を糸引出し通路の端部へ案内
するインナーロータを前記アウターロータと同軸線上に
設けるとともに該アウターロータと独立して積極駆動可
能にしたロータ式オープンエンド精紡機において、 前記アウターロータが第1端部に一体回転可能に支持さ
れた回転筒を、その回転時に第2端部側へのスラスト力
が加わる状態で支持円板対により回転可能に支承すると
ともに、該回転筒に圧接された状態で回転筒と直交する
方向に走行する駆動ベルトにより駆動可能とし、前記イ
ンナーロータが第1端部に一体回転可能に支持されたシ
ャフトを前記回転筒を貫通する状態で回転筒に対して相
対回転可能かつ軸方向への相対移動不能に支持し、前記
シャフトをモータと切離し可能に連結してモータにより
駆動可能としたロータ式オープンエンド精紡機のロータ
駆動装置。 - 【請求項2】 前記回転筒に作用するスラスト力を担う
非接触型のスラスト軸受を前記シャフト及び前記アウタ
ーロータの少なくとも一方と対応する位置に設けた請求
項1に記載のロータ式オープンエンド精紡機のロータ駆
動装置。 - 【請求項3】 前記非接触型のスラスト軸受は互いに対
向した位置で相対回転する部位に同じ磁極が対向する状
態で設けられた磁石を備えている請求項2に記載のロー
タ式オープンエンド精紡機のロータ駆動装置。 - 【請求項4】 前記非接触型のスラスト軸受は前記シャ
フトに一体回転可能に固定された第1の磁石と、前記第
1の磁石と同じ磁極が対向する状態で前記モータ側に設
けられた第2の磁石とを備えている請求項3に記載のロ
ータ式オープンエンド精紡機のロータ駆動装置。 - 【請求項5】 前記非接触型のスラスト軸受は前記シャ
フトに一体回転可能に設けられたリング状の受承部と、
前記モータに組み込まれ前記受承部に向かって圧縮空気
を噴射する噴射部とを備えている請求項2に記載のロー
タ式オープンエンド精紡機のロータ駆動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21925695A JPH0967716A (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | ロータ式オープンエンド精紡機のロータ駆動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21925695A JPH0967716A (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | ロータ式オープンエンド精紡機のロータ駆動装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0967716A true JPH0967716A (ja) | 1997-03-11 |
Family
ID=16732675
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21925695A Pending JPH0967716A (ja) | 1995-08-28 | 1995-08-28 | ロータ式オープンエンド精紡機のロータ駆動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0967716A (ja) |
-
1995
- 1995-08-28 JP JP21925695A patent/JPH0967716A/ja active Pending
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