JPH0966833A - 列車運行管理装置 - Google Patents

列車運行管理装置

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JPH0966833A
JPH0966833A JP22673995A JP22673995A JPH0966833A JP H0966833 A JPH0966833 A JP H0966833A JP 22673995 A JP22673995 A JP 22673995A JP 22673995 A JP22673995 A JP 22673995A JP H0966833 A JPH0966833 A JP H0966833A
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JP
Japan
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vehicle
rolling stock
abnormality
train
formation
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JP22673995A
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English (en)
Inventor
Hiroki Takahashi
橋 浩 樹 高
Yuji Fujiwara
原 裕 二 藤
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Toshiba Corp
Toshiba Transport Engineering Inc
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Toshiba Corp
Toshiba Transport Engineering Inc
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  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動的に異常が発生した走行中の車両編成の
代替車両編成を車両基地から探索しその代替車両編成を
出庫させうる列車運行管理装置を提供する。 【解決手段】 走行中の車両編成の搭載機器に発生する
異常又はその異常の兆候を異常検知情報として入力し、
異常検知情報から走行中の車両編成の車両変更が必要で
あるどうかを判断する車両変更判断手段と、車両変更が
必要な場合、走行中の車両編成を車両基地に入庫させる
と共に、その走行中の車両編成の代替車両編成を車両基
地から出庫させるダイヤを作成する運用変更処理手段と
を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄軌道交通におけ
る列車運行管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の鉄軌道交通における列車運行管理
業務は、指令員が営業走行中の各列車の位置のみをオン
ラインで監視し、予め設定された列車ダイヤに基づいて
使用線路の制御を行うものであった。このように、従来
の列車運行管理装置は、走行中の車両に発生する故障を
検知していないため、当該車両は異常の発生の有無にか
かわらず、所定の列車ダイヤに基づいて走行可能である
という条件で自動進路制御を行ってきた。これは、異常
に対処するために緊急に車両編成ダイヤを変更すると、
当該車両は進路制御を自動的に実施することが困難にな
り、その結果指令員による手動介入が必要となってしま
い、当該車両が通常の自動運行管理機能の遂行ができな
くなってしまうためである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の列車運
行管理装置では、営業線路を走行中の車両に発生する故
障を検知しないため、走行中の各列車に故障等が発生し
緊急に車両編成の変更が必要になる場合は、乗務員と指
令員と車両基地係員とが指令電話等により相互に連絡を
とり合う必要がある。
【0004】また、従来の列車運行管理装置では、指令
員が車両基地内に予め留置されている他の車両編成の状
態を監視できないため、異常が発生した車両を営業線路
からはずして、車両基地内の他の車両を代替車両として
営業線路に充当しようとしても、車両基地係員に問い合
わせなければわからず、また車両基地係員から回答を得
るのにかなり時間がかかる状況であった。
【0005】このように、従来の列車運行管理装置で
は、故障等による緊急の車両編成の変更が全て人間系の
判断に委ねられていた。
【0006】そこで、本発明の目的は、自動的に、異常
が発生した走行中の車両編成の代替の車両編成を選択し
うる列車運行管理装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の列車運行管理装
置は、走行中の車両編成の搭載機器に発生する異常又は
その異常の兆候を異常検知情報として入力し、異常検知
情報から走行中の車両編成の車両変更が必要であるどう
かを判断する車両変更判断手段と、車両変更が必要な場
合、走行中の車両編成を車両基地に入庫させると共に、
その走行中の車両編成の代替車両編成を車両基地から出
庫させるダイヤを作成する運用変更処理手段とを備えた
ものである。
【0008】更に本発明の列車運行管理装置は、運用変
更処理手段が車両基地から出庫可能な代替車両編成があ
るかどうかを探索するために、前記車両基地内の車両編
成の留置状況及び前記車両基地内の車両編成の整備作業
実施状況を管理する検修整備作業管理手段を更に備えて
いることを特徴とする。
【0009】更に本発明の列車運行管理装置は、運用変
更処理手段が異常検知情報により異なるダイヤを作成す
るものであることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の列車運行管理装置による
1つの実施の形態を説明する前に図1を用いて列車運行
管理装置とこの列車運行管理装置に接続されている周辺
装置との関係を説明する。
【0011】図示するように、列車運行管理装置5は、
営業線路1上を走行する車両編成2と、営業線路1上に
設けられた信号機9と、各駅11の旅客案内装置12
と、車両基地6の車両基地端末装置13とに接続されて
いる。車両編成2内には走行中の機器の状態を監視する
車両異常検知装置3が設けられており、この車両異常検
知装置3によって検知された異常情報が、営業線路1上
の例えばトランスポンダや漏洩同軸ケーブル等の情報伝
送装置4を通じて列車運行管理装置5に伝えられる、ま
た信号機9の状態は連動装置10を介して列車運行管理
装置5に伝えられる。
【0012】営業線路1を走行する車両編成2の走行線
路の変更や編成の変更は、各駅11や、車両基地6に通
じる出入庫線路7と営業線路1との接点に設けられたポ
イント8の切換により行われる。
【0013】次に図2のブロック図を基に本発明の列車
運行管理装置による1つの実施の形態を説明する 図示するようにこの実施の形態は、走行中の車両編成に
発生する異常の状況をデータとして車両異常検知装置3
から入力する異常データ入力部51と、入力した異常の
状況から車両変更の要否を判断する車両変更判断部52
と、異常が発生した車両編成の車両番号から運用ダイヤ
番号を特定したり、異常が発生した車両編成に対する代
替の車両編成を検索したりするために、運用に対する車
両編成の充当状況を管理する配車管理部53と、車両変
更を計画するために必要な運用ダイヤ番号・列車番号・
運転時刻などの列車運行計画及び実際の列車運行実績を
管理するダイヤ管理部54と、車両基地内の車両編成の
留置状況、各種検修整備作業の計画・実績及び進捗状況
を管理する検修整備作業管理部55と、異常が発生した
車両編成を車両基地に入庫させるためのダイヤや進路の
計画作成・変更及び車両基地内の留置状況や検修作業実
施状況を基に、異常が発生した車両編成の入庫に伴う代
替車両の出庫を計画する運用変更処理部56と、実際の
営業線路を走行する列車の進路制御を行うために列車の
動きを追跡する列車追跡部57と、ダイヤや進路の計画
に基づいて進路制御を行う進路制御部58と、例えば進
路制御のためのデータを信号機や転てつ器間相互の動作
を関連づける連動装置10に出力したり、車両変更の結
果を車両基地6に設置される車両基地端末装置13や駅
11に設置される旅客案内装置12に出力するデータ出
力部59とを有する。
【0014】更に、上述した処理を行うためのデータベ
ースして、発生した異常がその後の走行に耐え得るかど
うか、すなわち車両変更が必要であるかどうかの判断す
るための情報をルール形式で記憶する車両変更判断基準
記憶部52dと、実際に列車が運行している時に運用ダ
イヤに具体的にどの車両編成が充当されているかについ
ての計画や実績、車両編成2がどのような車両で構成さ
れているか等のデータ、及び車両変更計画作成に必要な
配車状況の管理を行うために用いられる配車計画を記憶
している配車計画/実績記憶部53dと、異常が発生し
た車両の特定や車両変更計画のために必要なダイヤの管
理を行うためのデータを記憶しているダイヤデータ記憶
部54dと、車両基地内における各車両編成に対して実
施される整備作業の計画及びその進捗状況や実績の管理
のデータを記憶している検修整備作業計画/実績記憶部
55dと、異常が発生した車両編成に対して入庫ダイヤ
やその進路を計画したり、代替として出庫させる車両編
成を車両基地内の状況によって探索し、出庫ダイヤやそ
の進路を計画したりするためのデータを記憶している運
用変更知識ベース記憶部56dとを有する。
【0015】ここで、走行中の車両編成2に異常(異常
の兆候も含む)が発生した場合を考える。この異常は、
この車両編成2に搭載されている各機器の異常監視を行
う車両異常検知装置3によって検知される。車両異常検
知装置3は、その異常の内容と異常が発生した車両の番
号とその異常発生の時刻とを、情報伝送装置4を介して
列車運行管理装置5に伝達する。
【0016】列車運行管理装置5の車両変更判断部52
は、異常データ入力部51を介して、異常の内容と異常
が発生した車両の番号とを入力し、その異常により当該
車両編成が引続き営業線路1で走行可能であるかどうか
を、車両変更判断基準記憶部52dに記憶しているルー
ルに基づいて判断する。車両変更判断基準記憶部52d
は、車両異常検知装置3が予めどのような異常を検知す
るかが記憶しており、その異常発生項目ごとに車両変更
の必要性があるかどうかを例えばデータテーブルとして
保持している。
【0017】もし、車両変更判断部52がその異常によ
り引続き営業線路1で走行可能でないと判断したなら
ば、すなわち車両変更を実施する必要があると判断した
ならば、ダイヤ管理部54は、配車管理部53が管理し
ている車両運用ダイヤとそのダイヤに割り当てられてい
る車両編成の関係を示す情報により、異常が発生した車
両編成の運用ダイヤ番号を特定する。このように配車管
理部53は、配車計画/実績記憶部53dのデータを基
に、車両編成2の運用ダイヤへの充当状況を時系列に管
理している。ダイヤ管理部54は、当日の計画ダイヤを
管理すると共に、後述する列車追跡部58からの列車追
跡データを基に、実際の列車の運行結果を実績ダイヤと
して管理している。
【0018】次にダイヤ管理部54は、特定した運用ダ
イヤ番号、異常発生の時刻、及びその時点における実績
ダイヤを基に、ダイヤデータ記憶部54dから列車番号
を特定する。ダイヤデータ記憶部54dは、各列車のダ
イヤ自体や、車両運用ダイヤがどの列車ダイヤによって
構成されているかのデータを記憶している。
【0019】次に運用変更処理部56は、実際の車両変
更を実施するための計画を、ダイヤ管理部54からの周
囲のダイヤの状況や、運用変更知識ベース記憶部56d
のルールを基に立案する。
【0020】運用変更知識ベース記憶部56dは、車両
変更が必要な車両編成が発生した場合、車両基地6との
距離や車両基地6内に留置している他の車両編成の留置
状況や検修整備作業実施状況などの周囲条件に対し、ど
の編成を代替車両編成として出庫させるのが適切かを、
if〜then〜ルールなどの形態で記憶している。
【0021】検修整備作業管理部55は、各車両編成に
対する検修整備作業の予定や実績、車両基地6内の留置
状況(留置番線、出入庫・転線時刻、検修整備作業実施
時間帯など)についてのデータを記憶している検修整備
作業計画/実績記憶部55dを使用して、車両基地6内
における各車両編成に対する検修整備作業の実施状況
や、出入庫・転線状況を時系列に管理している。
【0022】運用変更処理部56は、異常が発生した車
両の番号と特定した列車番号、異常発生時点における実
績ダイヤや計画ダイヤ、異常発生車両編成の種別条件や
代替として新たに出庫させる車両編成の種別条件、及び
車両基地内における代替出庫車両編成の留置状況や検修
作業実施状況を基に、運用変更知識ベース記憶部56d
に保有する運用変更方法のルールを用いて、車両の交換
すなわち入庫させる異常発生車両編成とその代替として
出庫させる車両編成とを自動的に決定するとともに車両
変更に必要なダイヤを自動的に作成する。
【0023】データ出力部59は、異常発生車両編成お
よび代替出庫車両編成の内容を車両基地6に設置した車
両基地端末装置13等に出力し、例えば車両基地の係員
に通知する。また、データ出力部59は、車両変更用ダ
イヤを駅11に設置した旅客案内装置12に出力し、車
両変更によるダイヤ変更後の最終的なダイヤに基づいて
旅客に通知する。
【0024】進路制御部58は、車両変更によるダイヤ
変更後の最終的なダイヤを基に進路制御を行う。
【0025】上記のように構成された列車運行管理装置
5の動作を図3のフローチャートにより説明する。
【0026】ここで、例えば当該車両編成の搭載機器の
1つである制御装置の温度が異常に上昇した場合を考え
る。この温度上昇は、車両編成上に設置した車両異常検
知装置3により検知される(ステップ101)。
【0027】次に検知された異常は、異常発生データと
して列車運行装置の異常データ入力部51に取り込まれ
る。この際の異常発生データの内容は、例えば異常発生
項目(ここでは制御装置の温度異常上昇)、異常の状態
(ここでは実際の温度)、異常発生車両番号、及び異常
発生時刻である(ステップ102)。
【0028】次に車両変更判断部52がこの異常により
当該車両がその後の営業線路1での営業走行に耐えられ
るかどうか、すなわち車両変更が必要であるかどうか
を、取り込んだ異常発生データの異常発生項目及び異常
の状態と、車両変更判断基準記憶部52dで記憶してい
る異常発生項目及び異常の状態との照合を行うことによ
り判断する(ステップ103)。車両変更判断基準記憶
部52には、異常状況と、それに対する車両変更の要否
との関係を示した項目、例えば(制御装置の温度異常上
昇、車両変更必要)を有するテーブルが記憶されてい
る。
【0029】車両変更判断部52が車両変更を行う必要
があると判断した場合、ダイヤ管理部54は、ダイヤデ
ータ記憶部54dを検索して、異常発生データの異常発
生車両番号から当該車両がどの車両編成に組み込まれて
いるかを算出し、その車両編成の名称を得る。そして、
配車管理部53を介して、配車計画/実績記憶部53d
に記憶されている運用ダイヤと車両編成の割当関係に基
づき、運用ダイヤ番号を特定する(ステップ104)。
次に、特定した運用ダイヤ番号と、ステップ102で取
り込んだ異常発生時刻及び異常発生車両番号と、列車追
跡部57で常時行っている列車の走行位置のデータとを
基に、温度が上昇した車両編成の列車番号を特定する
(ステップ105)。
【0030】運用変更処理部56は、特定された列車に
対して、車両編成の代替として出庫させるのに最適な車
両編成を、以下のようにして探索する。
【0031】まず、運用変更処理部56は、車両基地6
における代替として出庫可能な車両編成の状況を知り、
出庫可能な車両編成を得るために、配車管理部53で算
出した車両編成及び異常データ入力部51で取得した異
常発生時刻のデータを入力する。運用変更処理部56
は、これらのデータと共に、配車管理部53で管理して
いる今後の配車計画と、検修整備作業管理部55で管理
している今後の検修整備作業計画とを勘案し、運用変更
知識ベース記憶部56dのルールを用いて、異常発生車
両編成の代替として出庫させるのに最適な車両編成を探
索する(ステップ106)。
【0032】ここで、代替車両編成を探索する動作につ
いて更に詳細な説明を行う。
【0033】ここでは、前述した通り異常データ入力部
51より取得し、ステップ104で算出した車両編成に
対し、代替出庫可能な車両編成を車両基地6から探索す
るのであるが、この際代替出庫車両編成に対し、例えば
次のような条件が必要となる。
【0034】 異常発生車両編成と同じ編成種別(例
えば同じ車両形式)であること。
【0035】 異常発生車両編成が出入庫駅に到着し
たときまでに、車両基地6から出庫して出入庫駅に到着
できること。すなわち出入庫駅で車両変更を行う時点か
ら逆算してその時点に間に合うように車両基地6内で行
う検修整備作業が終了していること。
【0036】 車両変更後の営業線路走行を行って
も、その後の支障がないこと。例えば、車両変更後、再
度車両基地6に入庫するまでに所定の検査回帰制限を超
えてしまうようなことがないこと。
【0037】そこで運用変更知識ベース記憶部56dに
例えば次のようなルールを記憶しておき、車両基地6内
に留置されている車両編成ごとに適用していく。
【0038】 if (異常発生車両編成の編成種別と同じ かつ 最終の検修整備作業終了時刻に転線時間等を加えた時間が 異常発生車両編成の出入庫駅到着時刻より前である かつ 各種検査の回帰制限日数および回帰制限距離の残量が車両 交換後の運用の回帰日数および回帰距離以内である。) then 代替出庫編成候補とする これにより、適合する代替出庫車両編成を探索する。こ
のように、運用変更知識ベース記憶部56dは、ダイヤ
作成上の制約条件に基づき一定事象の成立時に一定の計
画を立案することを内容としたルール形式で記憶してい
るものである。
【0039】次に、運用変更処理部56は、異常発生車
両編成の車両基地6への入庫と、代替編成の車両基地6
からの出庫について、ダイヤ管理部54からの当該列車
および周辺の列車の運行状況のデータ、及び運用変更処
理部56で探索した代替車両編成のデータを基に運用変
更知識ベース記憶部56dのルールを用いて、それぞれ
のダイヤを作成する(ステップ107)。
【0040】ここで、車両変更のための作成するダイヤ
について、図4及び図5を基に説明する。図4は当初の
計画時のダイヤを示すグラフである。
【0041】図示するように、車両編成Tは出入庫駅B
を時刻t1で通過して終端駅Aに時刻t2に到着し、時
刻t3で終端駅Aを折り返し、再び時刻t4で出入庫駅
Bを通過する予定になっている。ここで車両編成Tが時
点aで制御装置の温度異常上昇が生きた場合を考える。
【0042】図5は、この場合に運用変更処理部56に
より作成される車両変更のダイヤを示している。図示す
るように、車両編成Tが時刻t1で車両変更が可能な出
入庫駅Bに到着したときに、代替車両編成Uが出庫させ
られて車両変更が行われる。
【0043】この実施の形態では、温度異常上昇が発生
した車両編成Tに対して、車両変更が可能な出入庫駅B
に到着したときに、代替の車両編成Uを出庫させて車両
変更を行うものであるが、これでは旅客に対し出入庫駅
Bでの乗換が余儀なくされる。そこで旅客サービスを向
上させるために、図6に示すダイヤのように、回送ダイ
ヤを新たに設定することが考えられる。すなわち、異常
が発生した車両編成Tをそのまま終端駅Aまで走らせ
(時刻t2)、代替車両編成Uも回送車両として出入庫
駅Bを出庫させて終端駅Aまで走らせる(時刻t1′〜
t2′)。終端駅Aにて車両編成Tを回送車両として出
入庫駅Bまで走らせて車両基地6に入庫させ(時刻t
3′〜t4′)、他方、代替車両編成Uを終端駅Aから
営業車両として走らせる(時刻t3〜)。これによっ
て、車両編成Tの旅客は乗換の必要がなくなる。
【0044】このような回送ダイヤによって旅客サービ
スを向上させることができるが、温度異常上昇の状態
(程度)がひどい場合には直ちに車両変更を実施した方
がよい場合もある。
【0045】そのために運用変更知識ベース記憶部56
dに、例えば次のようなルールを追加して記憶しておけ
ばよい。
【0046】 if 温度がt度以上に上昇 then 直ちに車両変更実施 else 回送ダイヤを設定して終端駅で車両変更実施 これにより、異常の程度による車両変更の実施方法を適
切に選択することができる。
【0047】次に、ステップ107にて作成した車両変
更のダイヤにより、ステップ106にて検索した代替車
両編成が車両基地6から出庫できるように、進路制御部
58が進路制御データを作成し、連動装置10にデータ
出力部59を通じて出力する。また、作成した車両変更
ダイヤをデータ出力部59から旅客案内装置12に出力
し、更に温度異常上昇が発生した車両編成と、前記ステ
ップ106にて検索した代替出庫車両編成の名称とを、
データ出力部59より車両基地6に設置した車両基地端
末13に出力する(ステップ108)。
【0048】ステップ108にて連動装置10へ出力し
た車両変更ダイヤに基づいて進路制御を行う(ステップ
109)。
【0049】このように、走行中の車両編成の搭載機器
の1つである制御装置の温度が異常に上昇するという故
障が発生した場合、これを検知し、車両基地係員からの
回答を長時間待つことなく車両基地の状況に応じた代替
車両編成を出庫させられるようになる。
【0050】これにより、手動による列車ダイヤや車両
運用の変更についての介入を行うことなく、引続き自動
制御による運行管理が行える。また、旅客に対しては適
切な車両変更計画を作成することで影響を最小限にとど
めるとともに、車両基地係員に対しては車両変更に伴う
作業の指示と通常時との相違を伝達して混乱を防ぐこと
ができる。
【0051】なお実際には、車両変更を伴う運用変更に
ついては車両基地係員の承認が必要なことが多い。この
場合は、先に車両変更計画の内容を車両基地端末装置に
出力しておき承認を行う必要があるが、車両基地係員が
関係各所を調査するよりは迅速に車両変更の承認が行え
る。
【0052】
【発明の効果】本発明によって、自動的に、異常が発生
した走行中の車両編成の代替車両編成を車両基地から探
索し、その代替車両編成を出庫させうる列車運行管理装
置を提供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の列車運行管理装置を含む列車運行管理
システムを説明するための図。
【図2】本発明の列車運行管理装置による1つの実施の
形態を示すブロック図。
【図3】実施の形態の動作を示すフローチャート。
【図4】実施の形態で用いられる計画ダイヤを示すグラ
フ。
【図5】実施の形態により得られる車両変更計画ダイヤ
を示すグラフ。
【図6】別の実施の形態で得られる車両変更計画ダイヤ
を示すグラフ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤 原 裕 二 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行中の車両編成の搭載機器に発生する異
    常又はその異常の兆候を異常検知情報として入力し、前
    記異常検知情報から前記走行中の車両編成の車両変更が
    必要であるどうかを判断する車両変更判断手段と、車両
    変更が必要な場合、前記走行中の車両編成を車両基地に
    入庫させると共に、その走行中の車両編成の代替車両編
    成を前記車両基地から出庫させるダイヤを作成する運用
    変更処理手段とを備えた列車運行管理装置。
  2. 【請求項2】前記運用変更処理手段が前記車両基地から
    出庫可能な代替車両編成があるかどうかを探索するため
    に、前記車両基地内の車両編成の留置状況及び前記車両
    基地内の車両編成の整備作業実施状況を管理する検修整
    備作業管理手段を更に備えていることを特徴とする請求
    項1に記載の列車運行管理装置。
  3. 【請求項3】前記運用変更処理手段は、前記異常検知情
    報により異なるダイヤを作成するものであることを特徴
    とする請求項1又は請求項2に記載の列車運行管理装
    置。
JP22673995A 1995-09-04 1995-09-04 列車運行管理装置 Pending JPH0966833A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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