JPH0966608A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

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Publication number
JPH0966608A
JPH0966608A JP24669295A JP24669295A JPH0966608A JP H0966608 A JPH0966608 A JP H0966608A JP 24669295 A JP24669295 A JP 24669295A JP 24669295 A JP24669295 A JP 24669295A JP H0966608 A JPH0966608 A JP H0966608A
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JP
Japan
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ink
ink cartridge
supply port
seal member
head
Prior art date
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Application number
JP24669295A
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English (en)
Inventor
Toyoki Sasaki
豊紀 佐々木
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録ヘッドに連結した連結マニホールド部と
インクカートリッジの間をシールするシール部材を、簡
単に取り付けできるようにするとともに、そのシール性
を高めるようにする。 【解決手段】 記録ヘッド33に連結した連結マニホー
ルド部34に、記録ヘッド側から小径部34c、段部3
4dを介して大径部34eを設け、小径部と段部に接す
るようにシール部材35を嵌合して取り付ける。シール
部材の第1鍔部35bをヘッドホルダー31の取付け孔
31bに当て、第2鍔部35cを、インクカートリッジ
40を装着するときそのインクカートリッジのインク供
給口で、シール部材の筒状部35a側に倒れるように折
曲し、小径筒部34cと段部34dとに対するシール部
材の密着性を高める。またインクカートリッジのインク
供給口を第1鍔部35bに当てシールする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置に関し、特に記録ヘッドと連結マニホールド部と
を一体的に形成したヘッドユニットをヘッドホルダーに
設け、着脱可能に装着したインクカートリッジから供給
されたインクを、連結マニホールド部を介して記録ヘッ
ドに供給して印字するインクジェット記録装置に関し、
特に連結マニホールド部へのシール部材の取付けを簡単
化するとともに、そのシール性を高めるようにしたもの
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インクを噴射させてドットパター
ンで印字するようにしたインクジェット記録装置におい
ては、複数の噴射ノズルを設けた記録ヘッドと、この記
録ヘッドにインク供給路を介してインクを供給する筒状
の連結マニホールド部とを一体的に形成したヘッドユニ
ットをヘッドホルダーに取付けるとともに、インクを収
容したインクカートリッジをそのヘッドホルダーに着脱
可能に装着し、そのヘッドホルダーを搭載したキャリッ
ジを移動させるようになっている。ところで、そのヘッ
ドユニットは、ヘッドホルダーに形成した取付け孔に連
結マニホールド部の先端部を挿通させてヘッドホルダー
に取付けるようになっている。
【0003】例えば、特開平6─328711号公報に
は、カラー印字の為に4つの記録ヘッドを取付けた記録
ヘッドユニットが設けられ、各記録ヘッドは、インク供
給路を形成した略円筒状のインク供給管を、記録ヘッド
ユニットに形成した取付け孔を挿通させて記録ヘッドユ
ニットに取付けるとともに、そのインク供給管にジョイ
ントシール(シール部材)を外嵌し、このジョイントシ
ールを接着剤により、記録ヘッドユニットとインク供給
管とに固着するようにして、装着されたインクカートリ
ッジから供給されるインクが、インク供給管と記録ヘッ
ドユニットとの間から内部に浸透して、記録ヘッドに接
続されているFPC基板(フレキシブル・プリント・サ
ーキット基板)の接点が腐食するのを防止するようにし
たインクジェット記録装置が記載されている。
【0004】一方、図7に示すように、複数の噴射ノズ
ルを形成した記録ヘッド133と、これにインク供給路
134aを介してインクを供給する円筒状の連結マニホ
ールド部134とを一体的に形成したヘッドユニット1
32を、その連結マニホールド部134をヘッドホルダ
ー131に形成した取付け孔131bに挿通させてヘッ
ドホルダー131に取付けるようにし、更に記録ヘッド
133側端部に鍔部135fを設けたシール部材135
を連結マニホールド部134に密着状に外嵌して設け、
インクカートリッジ140を2点鎖線で示す所定の装着
位置に装着したときに、インク供給口140aの外面側
周囲をそのシール部材135に圧接することで、インク
カートリッジ140に収容したインクが外部に漏れるの
を防止するようにしたインクジェット記録装置も実用に
供されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、特開
平6─328711号公報に記載のインクジェット記録
装置においては、ジョイントシールと、記録ヘッドユニ
ット及びインク供給管とを接着させる接着剤は、通常、
常温硬化タイプで耐油性のシリコン系接着剤を使用する
場合が多く、接着作業を必要とするとともに、その接着
剤が完全に硬化するまでに1〜3時間を要するので、ヘ
ッドユニットの生産性が低下するという問題がある。
【0006】また、図7に示すように、記録ヘッド13
3と連結マニホールド部134とを一体化したヘッドユ
ニット132を設けたインクジェット記録装置において
は、円筒状の連結マニホールド部134にシール部材1
35を密着状に外嵌させて設けるので、そのシール部材
135に圧接状に外嵌するインク供給口140aの口径
Dが大きくなり、インクカートリッジ140の着脱時に
漏れるインク量が多くなること、インクカートリッジ1
40の装着中においては、シール部材135が連結マニ
ホールド部134に密着状に押圧されているとは言え、
インクの毛細管作用により、インクカートリッジ140
のインクが少量ずつではあるが、連結マニホールド部1
34と、シール部材135及び取付け孔131bの曲面
状の隙間を経て内部に容易に浸透して、記録ヘッド13
3に接続されているFPC基板の接点が腐食することが
あること、更に連結マニホールド部134とシール部材
135との間にインクが侵入したときには、そのインク
の成分であるグリセリンにより、シール部材135が移
動し易くなり、インクカートリッジ140の取り外しの
際に、シール部材135が連結マニホールド部134か
ら簡単に外れてしまうこと、などの問題がある。
【0007】本発明の目的は、シール部材を連結マニホ
ールド部に簡単に取付けでき、ヘッドユニットの生産性
やシール部材によるシール性を高め得るようなインクジ
ェット記録装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るインクジ
ェット記録装置は、複数の噴射ノズルを形成した記録ヘ
ッドとこれにインクを供給する連結マニホールド部とを
一体的に形成したヘッドユニットと、このヘッドユニッ
トを取付けるヘッドホルダーと、このヘッドホルダーに
着脱可能に装着されるインクカートリッジであって、連
結マニホールド部が挿入されるインク供給口を有し、内
部に収容したインクをインク供給口に挿入された連結マ
ニホールド部に供給するインクカートリッジとを備えた
インクジェット記録装置において、連結マニホールド部
は、記録ヘッドに連なる小径筒部と、この小径筒部のイ
ンクカートリッジ側先端に段部を介して連なり、その先
端にインク吸入用開口穴を有する大径部とを備え、連結
マニホールド部とインクカートリッジの間をシールする
シール部材であって、連結マニホールド部の小径筒部に
密着状に外嵌されるとともに、段部に当接するシール部
材を備えたものである。
【0009】作用について説明すると、ヘッドユニット
の連結マニホールド部には、記録ヘッドに連なる小径筒
部と、この小径筒部のインクカートリッジ側先端に段部
を介して連なる大径部とが形成され、シール部材は、連
結マニホールド部の小径筒部に密着状に外嵌されるとと
もに、段部に当接するので、結局、シール部材は小径筒
部と段部との両方に接触して、連結マニホールド部とイ
ンクカートリッジの間をシールすることから、シール部
材を接着剤で接着することなく、シール部材によるシー
ル性を高めることができ、しかもインクカートリッジの
取り外しの際のシール部材の抜け止めをすることができ
る。更に、シール部材を小径筒部に外嵌させたので、シ
ール部材の外径が大径部の外径より極端に大きくなるこ
とがなく、インクカートリッジのインク供給口を小さく
でき、インクカートリッジの装着時のインク漏れを極力
防止することができる。
【0010】請求項2に係るインクジェット記録装置
は、請求項1の発明において、前記ヘッドホルダーに
は、ヘッドユニットをヘッドホルダーに取付ける際に連
結マニホールド部の大径部を挿通させる為の取付け孔が
形成され、シール部材の後端部には、取付け孔を塞ぐた
めの第1鍔部が一体形成され、インクカートリッジが装
着されたとき、その第1鍔部にインクカートリッジのイ
ンク供給口の外面側周囲が当接するものである。
【0011】作用について説明すると、請求項1と同様
の作用を奏するが、シール部材の後端部には、大径部を
挿通させてヘッドユニットを取付ける為にヘッドホルダ
ーに形成された取付け孔を塞ぐための第1鍔部が一体形
成されているので、インクカートリッジが装着されたと
きには、その第1鍔部にインクカートリッジのインク供
給口の外面側周囲が当接して、その第1鍔部により、イ
ンクカートリッジと取付け孔との隙間がシールされるの
で、インク供給口からのインクが取付け孔を介して記録
ヘッドの方へ漏れることがなく、記録ヘッドに接続され
ているFPC基板の接点の腐食を防止することができ
る。
【0012】請求項3に係るインクジェット記録装置
は、請求項1又は請求項2の発明において、前記シール
部材は、連結マニホールド部の段部とヘッドホルダーと
の間に挟持状態に装着されているものである。作用につ
いて説明すると、請求項1又は請求項2と同様の作用を
奏するが、シール部材は、連結マニホールド部の段部と
ヘッドホルダーとの間に挟持状態に装着されているの
で、シール部材をこれら段部とヘッドホルダーとの間の
所定のシール位置に確実に保持することができる。
【0013】請求項4に係るインクジェット記録装置
は、請求項1〜請求項3の何れか1項の発明において、
前記シール部材は、小径筒部に密着状に外嵌される筒状
部と、この筒状部の先端部に一体形成された第2鍔部で
あってインクカートリッジを装着したときに筒状部側に
倒れるように折曲されてインク供給口に圧縮状に内嵌さ
れる第2鍔部とを備えたものである。
【0014】作用について説明すると、請求項1〜請求
項3の何れか1項と同様の作用を奏するが、シール部材
には、小径筒部に密着状に外嵌される筒状部と、この筒
状部の先端部に第2鍔部とが一体形成されているので、
インクカートリッジを装着したときには、その第2鍔部
がインク供給口により筒状部側に倒れるように折曲され
て、インク供給口に圧縮状に内嵌されるので、インク供
給口からのインク漏れが一層防止されるとともに、これ
ら小径筒部と筒状部との隙間における、毛細管作用によ
るインクの移動が確実に遮断されインク漏れをより確実
に防止することができる。
【0015】請求項5に係るインクジェット記録装置
は、請求項4の発明において、前記インクカートリッジ
には、インクカートリッジを装着するときに第2鍔部の
基端近傍部を案内する環状の傾斜案内面であってインク
供給口の外周面に連なる傾斜案内面が形成されたもので
ある。作用について説明すると、請求項4と同様の作用
を奏するが、インクカートリッジには、インク供給口の
外周面に連なる傾斜案内面が形成されているので、イン
クカートリッジを装着するときには、その傾斜案内面で
第2鍔部の基端近傍部を案内するようになり、第2鍔部
をその基端近傍部から容易に且つ傷を付けることなく確
実に折曲させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面に基づいて説明する。本実施形態は、着脱可能
に装着されたインクカートリッジに収容したインクを記
録ヘッドから噴射させて画像記録するインクジェット記
録装置に本発明を適用した場合のものである。図1に示
すように、インクジェット記録装置1は、基本的に、本
体カバー2内に設けた本体フレーム3に、プラテン10
と、キャリッジ21を駆動するキャリッジ駆動機構20
と、インクカートリッジ40に収容した記録用のインク
を記録用紙Pに噴射するインク噴射機構30とを設けた
ものである。
【0017】前記ゴム製のプラテン10は、図1・図2
に示すように、左右方向向きに配設され、そのプラテン
軸11は左右両端部において、本体フレーム3の側壁板
3a,3cに回転可能に枢支され、プラテン軸11の左
端部には、プラテンギヤ12が取り付けられている。そ
して、側壁板3cには、プラテンギヤ12に噛合する第
1従動ギヤ14と、第2従動ギヤ15とを有する複合ギ
ヤ13が回転可能に枢支され、その第2従動ギヤ15に
噛合する駆動ギヤ16はフィードモータ17に取付けら
れている。即ち、フィードモータ17が所定回転方向に
駆動されて駆動ギヤ16が回転することにより、複合ギ
ヤ13とプラテンギヤ12とを介してプラテン10が所
定の用紙送り方向に移送される。
【0018】次に、キャリッジ駆動機構20について、
図1・図2に基づいて説明する。前記プラテン10の前
側には、キャリッジ21が水平状に配設され、そのキャ
リッジ21は後端部において、プラテン10と平行に配
設され、本体フレーム3に支持されたガイドロッド22
により左右方向移動自在に支持されるとともに、その前
端部において、本体フレーム3の前端部のガイドレール
部3dにより左右方向移動自在に支持されている。
【0019】一方、キャリッジ21の移動範囲の左端部
には、従動プーリー23が側壁板3bに回転可能に枢支
されるととに、その右端部には、ステッピングモータか
らなるキャリッジ駆動モータ25の駆動軸に取り付けら
れた駆動プーリー24が設けられ、無端状のタイミング
ベルト26がこれら両プーリー23,24に亙って掛け
渡され、キャリッジ21の下端部においてこのタイミン
グベルト26に連結されている。そして、キャリッジ駆
動モータ25が回転駆動されると、これら両プーリー2
3,24とタイミングベルト26とを介して、キャリッ
ジ21が、これらガイドロッド22及びガイドレール部
3dに支持されて、印字方向(右方向)及び反印字方向
(左方向)に移動駆動される。
【0020】次に、記録用紙Pにインクを噴射して印字
するインク噴射機構30について、図1〜図5に基づい
て説明する。前記キャリッジ21上には、上方及び前方
が開放状で箱状のヘッドホルダー31が装着されてい
る。そのヘッドホルダー31の立壁部31aには、イン
ク噴射の為のヘッドユニット32が取付けられている。
このヘッドユニット32は、インク噴射用の記録ヘッド
33と、この記録ヘッド33にインクを供給する円筒状
の連結マニホールド部34とが一体的に連結して形成さ
れたものである。
【0021】記録ヘッド33は、その後端面に複数の噴
射ノズルが形成されるとともに、その内部には各噴射ノ
ズルに連通する複数のインク通路が形成され、各インク
通路の途中部には、圧電素子からなる振動板が夫々設け
られ、各圧電素子に駆動信号を供給する為のFPC(フ
レキシブル・プリント・サーキット)基板33aが接続
されている。そして、その記録ヘッド33は、ヘッドホ
ルダー31に取付けた上下2つのヘッドカバー36,3
7で保護されている。
【0022】一方、その記録ヘッド33に形成された複
数のインク通路に連通するインク供給路34aが形成さ
れた連結マニホールド部34は、立壁部31aに形成さ
れた取付け孔31bを挿通して前方すなわちインクカー
トリッジ側に突出しており、ヘッドユニット32は、複
数の取付け部によりヘッドホルダー31に取付けられて
いる。ここで、そのインク供給路34aのインクカート
リッジ側の先端には、インク供給路34aに連通する拡
大されたインク吸入用開口孔34bが形成されている。
この連結マニホールド部34のカートリッジ側突出部に
は、立壁部31と隣接して所定幅を有する環状溝を外周
に持つ小径筒部34cと、この小径筒部34cのさらに
カートリッジ側先端に段部34dを介して連なる大径部
34eとが形成されている。
【0023】そして、その小径筒部34cには、連結マ
ニホールド部34とインクカートリッジ40の間をシー
ルするシール部材35が外嵌されている。このシール部
材35は、図3・図5に示すように、シリコンゴムなど
の弾性を有するゴム製であり、小径筒部34cに密着状
に外嵌される筒状部35aと、この筒状部35aの後端
部すなわち立壁部31a側に一体形成された第1鍔部3
5bと、その筒状部35aの先端部すなわちカートリッ
ジ40側に一体形成された第2鍔部35cとで構成され
ている。即ち、シール部材35は、その前端が段部34
dに当接して、その段部34dとヘッドホルダー31の
立壁部31aとの間に挟持状態に装着されている。
【0024】また、第1鍔部35bは、立壁部31aの
前端面に前側から当接するとともに、取付け孔31bを
確実に塞ぐようになっている。更に、第2鍔部35c
は、後述するインクカートリッジ40を装着するとき
に、図6(a)に示すように、そのインク供給口40a
の外面側周囲により筒状部35a側に倒れて、筒状部3
5aに外嵌状に折曲可能になっている。
【0025】一方、ヘッドホルダー31に着脱可能に装
着されるインクカートリッジ40は、図4・図6(a)
に示すように、合成樹脂製の箱状であり、その内部に
は、記録用のインクを吸収保持可能な多孔質体からなる
インク吸収体41が設けられている。そして、インクカ
ートリッジ40の後端面の中央部には、ヘッドホルダー
31に装着するときに、連結マニホールド部34を挿入
させる為のインク供給口40aが形成されている。更
に、そのインク供給口40aの周囲に環状のリブ40c
及び、インク供給口40aの外周面に連なる環状の傾斜
案内面40bが形成されており、インクカートリッジ4
0を装着するときには、この傾斜案内面40bで第2鍔
部35cの基端近傍部を押圧しながら折曲案内し得るよ
うになっている。
【0026】次に、インクカートリッジ40をヘッドホ
ルダー31に装着したときに、シール部材35により、
インクカートリッジ40に収容されたインクの漏れを防
ぐシール作用について説明する。図5に示すように、イ
ンクカートリッジ40をヘッドホルダー31上に載置し
て後方へ移動させると、図6(a)に示すように、先ず
インクカートリッジ40の傾斜案内面40bが第2鍔部
35cの基端近傍部を後方へ押圧するので、第2鍔部3
5cはその基端部から後方に折れ曲がるようになる。
【0027】このとき、その傾斜案内面40bにより、
第2鍔部35cをその基端近傍部から容易に且つ傷を付
けることなく確実に折曲させることができるとともに、
同時に、連結マニホールド部34の先端部が、インク供
給口40aを介してインクカートリッジ40の内部に侵
入する。また、シール部材35は、小径筒部34cに密
着状に外嵌されているので、インクカートリッジ40を
装着の為に後方へ移動させるときに、同時に移動するこ
となく、所定のシール位置に保持される。
【0028】その後、インクカートリッジ40を所定の
位置に装着することにより、図6(b)に示すように、
第2鍔部35cは傾斜案内面40bにより、その基端部
から先端部に亙って案内されながら押圧されるので、イ
ンク供給口40aにより筒状部35a側に倒れるように
折曲されて、インク供給口40aに圧縮状に内嵌され
る。即ち、このときには、シール部材35は、筒状部3
5aに第2鍔部35cを重ねた状態でインク供給口40
aに圧縮状に内嵌されるので、小径筒部34cと段部3
4dとに折曲状に密着されて、これら小径筒部34cと
筒状部35aとの隙間における、毛細管作用によるイン
クの移動を確実に遮断し得るようになっている。もちろ
ん、インク供給口40aからのインク漏れも効果的に防
止される。
【0029】そして、この状態において、連結マニホー
ルド部34の先端部分が、インク供給口40aを介して
インクカートリッジ40の内部に侵入して、インク吸収
体41が部分的に圧縮されることになり、インク吸収体
41に吸収保持しているインクが、インク吸入用開口孔
34bとインク供給路34aを介して記録ヘッド33に
供給される。しかし、インクカートリッジ40のインク
は、連結マニホールド部34の段部34dや小径筒部3
4cに侵入できないことから、インクカートリッジ40
のインク漏れをより確実に防止することができる。
【0030】更に、このとき、その第1鍔部35bにイ
ンク供給口周囲のリブ40cが押しつけられて、第1鍔
部35bがインクカートリッジ40と立壁部31aの間
で圧縮されることにより、インクカートリッジ40と取
付け孔31bとの隙間が確実にシールされるので、イン
ク供給口40aからのインクが取付け孔31bを介して
記録ヘッド33の方へ漏れることがなく、記録ヘッド3
3に接続されているFPC基板の接点の腐食を防止する
ことができる。また、シール部材35を小径筒部34c
に外嵌させたので、シール部材35の外径が大径部34
eの外径より極端に大きくなることがなく、インクカー
トリッジ40のインク供給口40aを小さくでき、イン
クカートリッジ40の装着時のインク漏れを極力防止す
ることができる。尚、インクカートリッジ40は、ヘッ
ドホルダー31への装着状態において、キャリッジ21
の後端部に設けたラッチ手段21aで立壁部31aに向
けて押圧されている。
【0031】一方、シール部材35の前端は、大径部3
4eの段部34dに当接しているので、インクカートリ
ッジ40を取り外す場合、シール部材35はその段部3
4dで抜け止めされて外れることがない。
【0032】このように、連結マニホールド部34に小
径筒部34cと大径部34eとを設けるとともに、小径
筒部34cに密着状に外嵌されるシール部材35であっ
て、筒状部35aに第1鍔部35bと第2鍔部35cと
を一体形成するとともに、段部34dに当接するシール
部材35を設けたので、インクカートリッジ40を装着
するときに、第2鍔部35cは傾斜案内面40bで案内
されて、筒状部35aに折り重ねた状態でインク供給口
40aに圧縮状に内嵌されるので、小径筒部34cと段
部34dとに折曲状に密着されて、これら小径筒部34
cと筒状部35aとの隙間における、毛細管作用による
インクの移動を確実に遮断することができる。
【0033】即ち、シール部材35により、連結マニホ
ールド部34とインクカートリッジ40の間をシールす
ることから、シール部材35を接着剤で接着することな
く、シール部材35によるシール性を高めることがで
き、しかもインクカートリッジ40の取り外しの際のシ
ール部材35の抜け止めをすることができる。これによ
り、ヘッドユニット32の生産性を向上することができ
る。
【0034】更に、第1鍔部35bにより、インクカー
トリッジ40と取付け孔31bとの隙間が確実にシール
されるので、インク供給口40aからのインクが取付け
孔31bを介して記録ヘッド33の方へ漏れることがな
く、記録ヘッド33に接続されているFPC基板の接点
の腐食を防止することができる。また、シール部材35
を小径筒部34cに外嵌させたので、シール部材35の
外径が大径部34eの外径より極端に大きくなることが
なく、インクカートリッジ40のインク供給口40aを
小さくでき、インクカートリッジ40の着脱時のインク
漏れを極力防止することができる。
【0035】尚、連結マニホールド部34の小径筒部3
4cと、段部34dとの開角を鋭角状に形成するなど、
前記実施形態に関し、既存の技術や当業者に自明の技術
に基いて種々の変更を加えることもあり得る。更に、カ
ラー印字が可能な各種のインクジェット記録装置に本発
明を適用し得ることは勿論である。
【0036】
【発明の効果】請求項1に係るインクジェット記録装置
によれば、連結マニホールド部に小径筒部と大径部とを
設けるとともに、小径筒部に密着状に外嵌されるととも
に、段部に当接するシール部材を設けたので、シール部
材は小径筒部と段部との両方に接触して、連結マニホー
ルド部とインクカートリッジの間をシールすることか
ら、シール部材を接着剤で接着することなく、シール部
材によるシール性を高めることができ、しかもインクカ
ートリッジの取り外しの際のシール部材の抜け止めをす
ることができる。更に、シール部材を小径筒部に外嵌さ
せたので、シール部材の外径が大径部の外径より極端に
大きくなることがなく、インクカートリッジのインク供
給口を小さくでき、インクカートリッジの装着時のイン
ク漏れを極力防止することができる。
【0037】請求項2に係るインクジェット記録装置に
よれば、請求項1と同様の効果を奏するが、シール部材
の後端部には、大径部を挿通させてヘッドユニットを取
付ける為にヘッドホルダーに形成された取付け孔を塞ぐ
ための第1鍔部が一体形成されているので、インクカー
トリッジが装着されたときには、その第1鍔部にインク
カートリッジのインク供給口の外面側周囲が当接して、
その第1鍔部により、インクカートリッジと取付け孔と
の隙間がシールされるので、インク供給口からのインク
が取付け孔を介して記録ヘッドの方へ漏れることがな
く、記録ヘッドに接続されているFPC基板の接点の腐
食を防止することができる。
【0038】請求項3に係るインクジェット記録装置に
よれば、請求項1又は請求項2と同様の効果を奏する
が、シール部材は、連結マニホールド部の段部とヘッド
ホルダーとの間に挟持状態に装着されているので、シー
ル部材をこれら段部とヘッドホルダーとの間の所定のシ
ール位置に確実に保持することができる。
【0039】請求項4に係るインクジェット記録装置に
よれば、請求項1〜請求項3の何れか1項と同様の効果
を奏するが、シール部材には、小径筒部に密着状に外嵌
される筒状部と、この筒状部の先端部に第2鍔部とが一
体形成されているので、インクカートリッジを装着した
ときには、その第2鍔部がインク供給口により筒状部側
に倒れるように折曲されて、インク供給口に圧縮状に内
嵌されるので、これら小径筒部と筒状部との隙間におけ
る、毛細管作用によるインクの移動が確実に遮断されイ
ンク漏れをより確実に防止することができる。
【0040】請求項5に係るインクジェット記録装置に
よれば、請求項2又は請求項4と同様の効果を奏する
が、インクカートリッジには、インク供給口の外周面に
連なる傾斜案内面が形成されているので、インクカート
リッジを装着するときには、その傾斜案内面で第2鍔部
の基端近傍部を案内するようになり、第2鍔部をその基
端近傍部から容易に且つ傷を付けることなく確実に折曲
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る、インクジェット記録
装置の概略斜視図である。
【図2】インクジェット記録装置の部分平面図である。
【図3】シール部材の斜視図である。
【図4】インクカートリッジの部分斜視図である。
【図5】インク噴射機構の要部縦断側面図である。
【図6】(a)は、インクカートリッジを装着するとき
の図5の部分拡大図であり、(b)は、インクカートリ
ッジを装着したときの図5の部分拡大図である。
【図7】変更形態に係る図5相当図である。
【符号の説明】
1 インクジェット記録装置 30 インク噴射機構 31 ヘッドホルダー 31b 取付け孔 32 ヘッドユニット 33 記録ヘッド 34 連結マニホールド部 34b インク吸入用開口孔 34c 小径筒部 34d 段部 34e 大径部 35 シール部材 35a 筒状部 35b 第1鍔部 35c 第2鍔部 40 インクカートリッジ 40a インク供給口 40b 傾斜案内面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の噴射ノズルを形成した記録ヘッド
    とこれにインクを供給する連結マニホールド部とを一体
    的に形成したヘッドユニットと、このヘッドユニットを
    取付けるヘッドホルダーと、このヘッドホルダーに着脱
    可能に装着されるインクカートリッジであって、連結マ
    ニホールド部が挿入されるインク供給口を有し、内部に
    収容したインクをインク供給口に挿入された連結マニホ
    ールド部に供給するインクカートリッジとを備えたイン
    クジェット記録装置において、 前記連結マニホールド部は、記録ヘッドに連なる小径筒
    部と、この小径筒部のインクカートリッジ側先端に段部
    を介して連なり、その先端にインク吸入用開口穴を有す
    る大径部とを備え、 前記連結マニホールド部とインクカートリッジの間をシ
    ールするシール部材であって、連結マニホールド部の小
    径筒部に密着状に外嵌されるとともに、段部に当接する
    シール部材を備えたことを特徴とするインクジェット記
    録装置。
  2. 【請求項2】 前記ヘッドホルダーには、ヘッドユニッ
    トをヘッドホルダーに取付ける際に連結マニホールド部
    の大径部を挿通させる為の取付け孔が形成され、前記シ
    ール部材の後端部には、取付け孔を塞ぐための第1鍔部
    が一体形成され、インクカートリッジが装着されたと
    き、その第1鍔部にインクカートリッジのインク供給口
    の外面側周囲が当接することを特徴とする請求項1に記
    載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 前記シール部材は、連結マニホールド部
    の段部とヘッドホルダーとの間に挟持状態に装着されて
    いることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のイ
    ンクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記シール部材は、小径筒部に密着状に
    外嵌される筒状部と、この筒状部の先端部に一体形成さ
    れた第2鍔部であってインクカートリッジを装着したと
    きに筒状部側に倒れるように折曲されてインク供給口に
    圧縮状に内嵌される第2鍔部とを備えたことを特徴とす
    る請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のインクジェ
    ット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記インクカートリッジには、インクカ
    ートリッジを装着するときに第2鍔部の基端近傍部を案
    内する環状の傾斜案内面であってインク供給口の外周面
    に連なる傾斜案内面が形成されたことを特徴とする請求
    項4に記載のインクジェット記録装置。
JP24669295A 1994-12-12 1995-08-30 インクジェット記録装置 Pending JPH0966608A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24669295A JPH0966608A (ja) 1995-08-30 1995-08-30 インクジェット記録装置
US08/702,189 US5793396A (en) 1994-12-12 1996-08-23 Ink-supply connecting member and ink ejection system

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ID=17152213

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6854834B2 (en) 1997-03-12 2005-02-15 Seiko Epson Corporation Ink cartridge for ink-jet recorder and method of manufacturing same

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6854834B2 (en) 1997-03-12 2005-02-15 Seiko Epson Corporation Ink cartridge for ink-jet recorder and method of manufacturing same
US6929359B2 (en) 1997-03-12 2005-08-16 Seiko Epson Corporation Ink cartridge for ink-jet recorder and method of manufacturing same
US7086723B2 (en) 1997-03-12 2006-08-08 Seiko Epson Corporation Ink cartridge for ink-jet recorder and method of manufacturing same

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