JPH0966455A - 振動式研磨装置 - Google Patents

振動式研磨装置

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JPH0966455A
JPH0966455A JP22376495A JP22376495A JPH0966455A JP H0966455 A JPH0966455 A JP H0966455A JP 22376495 A JP22376495 A JP 22376495A JP 22376495 A JP22376495 A JP 22376495A JP H0966455 A JPH0966455 A JP H0966455A
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polishing
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な操作で研磨具を確実に固定できる振動式
研磨装置を提供する。 【解決手段】研磨具3の軸端部31に軸心に直交する係
止部32を形成し、この研磨具3の軸端部31が挿着さ
れる出力軸2の先端に、研磨具3の係止部32を挿入す
る挿着溝22を形成するとともに、挿着溝22に挿入さ
れた研磨具3の軸端部31を固定具1で抜止め状に出力
軸2の先端に固定する研磨具保持機構を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は振動(往復運動)式
研磨装置、詳しくは振動式研磨装置への研磨具取り付け
機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】回転式研磨装置(ルーター等)への研磨
具取り付け機構の一例としては、回転軸の中心軸位置
に、奥部で若干細くなるテーパー状で、研磨具の軸端部
に等しい径の穴を形成し、その穴に研磨具の軸端部を差
し込むようにして固定するものがあった。この取り付け
機構は、テーパー状の奥部で研磨具の軸端部を締めつ
け、その摩擦力で研磨具を固定するという機構である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この取り付け
機構を振動式研磨装置に用いると、取り付けた研磨具が
ゆるんで抜け落ちることがあるという問題点があった。
【0004】本発明は、上記の問題点にかんがみて提案
されたもので、簡単な操作で研磨具を確実に固定できる
振動式研磨装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の振動式研磨装置は、モータの回転を振動
に変換する回転−振動変換機構で発生させた振動を研磨
具保持機構を介して研磨具に伝えるようにした振動式研
磨装置であって、回転−振動変換機構の出力軸の先端に
研磨具の軸端部を挿着する挿着部を形成し、この挿着部
に挿入された研磨具の軸端部を固定する固定具を設けて
研磨具保持機構を形成した。
【0006】また、請求項2の振動式研磨装置において
は、研磨具の軸端部に軸芯に直交する係止部を形成し、
この研磨具の軸端部が挿着される回転−振動変換機構の
出力軸の先端に、研磨具の係止部を挿入する挿着溝を形
成するとともに、挿着溝に挿入された研磨具の軸端部を
固定具で抜止め状に回転−振動変換機構の出力軸の先端
に固定して研磨具保持機構を構成した。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明の最も好ましい実施
の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発
明に係る振動式研磨装置の斜視図,図2はその分解斜視
図,図3は研磨具取り付け順の説明図,図4は固定具の
断面斜視図である。
【0008】図1に示した振動式研磨装置は、図2で示
した各部材・部品から構成されている。その構成は、固
定具1,出力軸2,研磨具3,揺動軸受4,偏心回転板
5,モータ6,制振用おもり7,ケース8,スイッチ9
及びコード等からなる。制振用おもり7は、研磨装置本
体の振動を抑制するものである。ここで、出力軸2と揺
動軸受4と偏心回転板5とが回転−振動変換機構に、固
定具1と出力軸2とが研磨具保持機構に対応している。
【0009】出力軸2は、固定具1と揺動軸受4と制振
用おもり7とを順に貫通して、その底面25は偏心回転
板5に接している。その様子は図5,図6の断面図に詳
しく示されている。また、出力軸2の揺動中心となる揺
動軸41は、揺動軸受4の軸孔42及び出力軸2の軸孔
23を貫通すると共に、その両端はケース8先端部の軸
穴81・81で支えられている。
【0010】次に図2をもとに振動式研磨装置の動作を
説明する。先ずスイッチ9を入れるとモータ6が回転す
る。その回転軸に取り付けられた偏心回転板5が回転す
ると、回転軸から偏心した状態で取り付けられた偏心ピ
ン51は円運動をする。出力軸2の底面25には偏心ピ
ン51がはまる長穴(図示せず)があり、この長穴は軸
穴23の軸方向に延びた長円にしてある。そして、偏心
ピン51が円運動すると、出力軸2の底面25は振動
(往復運動)をし、出力軸2はその中間に取り付けられ
た揺動軸受4の揺動軸41を中心として、図上上下方向
に揺動運動をする。その揺動運動は図5にも矢印で示さ
れている。揺動する出力軸2の先端の挿着部21には研
磨具3が挿着されており、その先端の研磨面33が被加
工物の表面を磨く。
【0011】続いて図3を用いて、研磨具3の軸端部3
1を出力軸2の挿着部21、すなわち挿着溝22に差し
込み、取り付ける時の説明をする。先ず、挿着部21に
形成された挿着溝22は、図2に示すように、研磨具3
の軸部がはまる円形の穴と、研磨具3の両係止部32・
32が通過する通過溝27・27とから構成されてい
る。この通過溝27・27は、出力軸2の軸心と軸穴2
3を含む平面に設けられている。また、固定具1は、そ
の断面の外形が上下に長い楕円形の上下を切り取った形
状で、その内側には、図4に示したように、出力軸2の
挿着部21がはまる円形の孔と、研磨具3の両係止部3
2・32を導く案内溝12・12と,出力軸2の頭頂部
24が当接する段部13と,平面視で時計回りの回転に
伴って係止部32を本体側に押しつけるための傾斜を持
たせた押圧部11とが形成されている。
【0012】ここで、案内溝12は・12は固定具1の
長手方向に設けられており、係止部32・32は研磨具
3の軸心に直交している。なお図4は、図2の固定具1
を縦割りにした半部を表しており、残り半部とは回転対
称形である。
【0013】図3(a)の状態の固定具1と出力軸2と
の位置関係は、図2の斜視図に示されたとおりである。
すなわち、固定具1の案内溝12と挿着溝22の通過溝
27とは、中心軸に関して、相対的に90度ずれた位置
関係にある。この位置関係は、研磨具3を取り付けたと
きの図5及び図6の状態と同じで、研磨具3の係止部3
2を挿着溝22に入れようとしても、固定部1の段部1
3に当たってそれ以上入らない。そのため、固定具1を
矢印C方向に90度回転させ、図3(b)の状態にす
る。すなわち、軸端部31が挿着溝22の最奥部まで入
るように、案内溝12と通過溝27との角度のずれをな
くすわけである。このようにした上で、研磨具3の軸端
部31を挿着溝22の奥まで押し込んで図3(c)の状
態にする。この時、係止部32・32は図4の案内溝1
2・12の下部に位置している。この後、固定具1を矢
印D方向に90度回転させれば、係止部32は傾斜して
いる押圧部11によって、ケース8側に押圧され、研磨
具3は確実に研磨具保持機構に保持される。この状態が
図1である。
【0014】図5は図1の振動式研磨装置の研磨具保持
機構の縦断面図(A方向からの断面図),図6は図1の
振動式研磨装置の研磨具保持機構の横断面図(B方向か
らの断面図)であるが、この2図を用いて、更に図1の
研磨具保持機構が研磨具3を保持している時の説明をす
る。係止部32は押圧部11に上から押圧されて、挿着
溝22の最奥部26に押しつけられている。その反作用
で固定具1は先端方向に、出力軸2は後部方向に動こう
とするが、段部13と頭頂部24が当接しているために
動かない。よって、研磨具3が軸方向に動くことはな
い。更に、係止部32・32(研磨具3)は通過溝27
・27のために回転することもない。なお、図5におい
て、固定具1を矢印E方向に回転させると、押圧が解除
され、更に回転させて案内溝12と通過溝27の位置を
合わせると、研磨具3を振動式研磨装置から抜き取るこ
とができる。
【0015】図7に示すように、研磨具は研磨具3以外
に、先端面が円いものや三角形のもの,正方形のもの等
があり、これらの先端面に張りつけるための接着剤付き
シールの研磨紙10も用意されている。
【0016】上記固定具を、挿着部の外径より若干小さ
な短径部を持つ楕円柱形にし、90度回転させることに
よって、固定具の短径部で挿着部を押圧して、研磨具の
軸端部を挟みつけて固定する形にしてもよい。
【0017】
【発明の効果】請求項1の振動式研磨装置によれば、挿
着部に研磨具の軸端部を挿着し、この軸端部を固定具で
固定することによって、簡単に研磨具を出力軸の先端に
固定できる。また、請求項2の振動式研磨装置は、研磨
具の軸端部に軸心に直交して係止部を設け、それを固定
具で抜止め状に回転−振動変換機構の出力軸の先端に固
定したので、研磨具が抜け落ちることが全くない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る振動式研磨装置の斜視図である。
【図2】図1の振動式研磨装置の分解斜視図である。
【図3】研磨具取り付け順の説明図である。
【図4】固定具の断面斜視図である。
【図5】図1の振動式研磨装置の研磨具保持機構の縦断
面図である。
【図6】図1の振動式研磨装置の研磨具保持機構の横断
面図である。
【図7】研磨具と研磨紙の説明図である。
【符号の説明】
1 固定具(研磨具保持機構) 11 押圧部 12 案内溝 13 段部 2 出力軸(回転−振動変換機構)(研磨具保持機構) 21 挿着部 22 挿着溝 27 通過溝 3 研磨具 31 軸端部 32 係止部 4 揺動軸受(回転−振動変換機構) 5 偏心回転板(回転−振動変換機構) 6 モータ 7 制振用おもり 8 ケース 9 スイッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータの回転を振動に変換する回転−振動
    変換機構で発生させた振動を研磨具保持機構を介して研
    磨具に伝えるようにした振動式研磨装置であって、 回転−振動変換機構の出力軸の先端に研磨具の軸端部を
    挿着する挿着部を形成し、この挿着部に挿入された研磨
    具の軸端部を固定する固定具を設けて研磨具保持機構を
    形成したことを特徴とする振動式研磨装置。
  2. 【請求項2】研磨具の軸端部に軸心に直交する係止部を
    形成し、この研磨具の軸端部が挿着される回転−振動変
    換機構の出力軸の先端に、研磨具の係止部を挿入する挿
    着溝を形成するとともに、挿着溝に挿入された研磨具の
    軸端部を固定具で抜止め状に回転−振動変換機構の出力
    軸の先端に固定する研磨具保持機構を構成したことを特
    徴とする請求項1に記載の振動式研磨装置。
JP22376495A 1995-08-31 1995-08-31 振動式研磨装置 Expired - Lifetime JP3471138B2 (ja)

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