JPH0965940A - 靴収納箱 - Google Patents
靴収納箱Info
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- JPH0965940A JPH0965940A JP7248598A JP24859895A JPH0965940A JP H0965940 A JPH0965940 A JP H0965940A JP 7248598 A JP7248598 A JP 7248598A JP 24859895 A JP24859895 A JP 24859895A JP H0965940 A JPH0965940 A JP H0965940A
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- Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 従来は靴を陰干しして乾燥させていたが、雨
や汗で湿った靴を完全に乾燥させるには時間がかかっ
た。また、乾燥に時間がかかると雑菌が繁殖したり、悪
臭を発生することがあった。 【解決手段】 開閉自在な扉を設けた箱型の靴収納箱で
あって、その内部を上下に装置収納ユニットと靴の収納
部とに区画し、装置収納ユニットにはオゾン発生装置と
このオゾン発生装置のオゾン発生体に対して温風を垂直
に送風し得る位置に温風発生装置とを配置し、装置収納
ユニットから靴の収納部に対してオゾンを含む温風を送
風する一方、収納部の空気を再度装置収納ユニット内に
戻すように配管されたダクトを設けた。従って、収納箱
の内部は一定の温度、湿度に保たれるため、靴を乾燥す
るのに最適な環境とすることができた。また、オゾン発
生装置の電源として負帰還回路を備えた高電圧安定化電
源を採用することで、オゾンの発生濃度が安定し、外部
に異臭が漏れない。
や汗で湿った靴を完全に乾燥させるには時間がかかっ
た。また、乾燥に時間がかかると雑菌が繁殖したり、悪
臭を発生することがあった。 【解決手段】 開閉自在な扉を設けた箱型の靴収納箱で
あって、その内部を上下に装置収納ユニットと靴の収納
部とに区画し、装置収納ユニットにはオゾン発生装置と
このオゾン発生装置のオゾン発生体に対して温風を垂直
に送風し得る位置に温風発生装置とを配置し、装置収納
ユニットから靴の収納部に対してオゾンを含む温風を送
風する一方、収納部の空気を再度装置収納ユニット内に
戻すように配管されたダクトを設けた。従って、収納箱
の内部は一定の温度、湿度に保たれるため、靴を乾燥す
るのに最適な環境とすることができた。また、オゾン発
生装置の電源として負帰還回路を備えた高電圧安定化電
源を採用することで、オゾンの発生濃度が安定し、外部
に異臭が漏れない。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、靴の乾燥、脱臭、
殺菌機能を備えた靴収納箱に関するものである。
殺菌機能を備えた靴収納箱に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の靴収納箱は、靴を単に収納するだ
けの箱体であり、積極的に靴を乾燥させる機能はなかっ
た。そこで従来は、汗や雨で湿った靴を乾燥させるため
に、風通しのよい場所で日陰干しするのが一般的であっ
た。
けの箱体であり、積極的に靴を乾燥させる機能はなかっ
た。そこで従来は、汗や雨で湿った靴を乾燥させるため
に、風通しのよい場所で日陰干しするのが一般的であっ
た。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、日陰干しによ
る場合、自然蒸発によって靴を乾燥させるものであるか
ら、靴を完全に乾燥させるには時間がかかった。また、
湿気の多い雨天の日や気温が下がる夜中などは効果的に
靴を乾燥できないことから、靴を乾燥する日や時間帯を
選ばなければならないなど制約が多く、履きたいときに
乾燥した靴を履くことができないという課題があった。
これを解消するために、ドライヤーなど熱風を発する温
風機を使って迅速に靴を乾燥させる方法もあるが、この
方法では温風機の熱風によって靴が高温になり、変形や
変質が起こるという問題があり、靴を乾燥させるのに最
適な手段ではなかった。さらに、靴を湿ったまま放置し
ておくと、悪臭が発生し、さらにはかびや雑菌が発生す
るが、従来の靴収納箱には、こうした悪臭や雑菌の発生
を防ぐための脱臭および殺菌機能は備えられていなかっ
た。
る場合、自然蒸発によって靴を乾燥させるものであるか
ら、靴を完全に乾燥させるには時間がかかった。また、
湿気の多い雨天の日や気温が下がる夜中などは効果的に
靴を乾燥できないことから、靴を乾燥する日や時間帯を
選ばなければならないなど制約が多く、履きたいときに
乾燥した靴を履くことができないという課題があった。
これを解消するために、ドライヤーなど熱風を発する温
風機を使って迅速に靴を乾燥させる方法もあるが、この
方法では温風機の熱風によって靴が高温になり、変形や
変質が起こるという問題があり、靴を乾燥させるのに最
適な手段ではなかった。さらに、靴を湿ったまま放置し
ておくと、悪臭が発生し、さらにはかびや雑菌が発生す
るが、従来の靴収納箱には、こうした悪臭や雑菌の発生
を防ぐための脱臭および殺菌機能は備えられていなかっ
た。
【０００４】そこで本発明は靴を傷めることなく迅速に
乾燥でき、更に乾燥と同時に靴の脱臭および殺菌をも行
い得る靴収納箱を提供することを目的としたものであ
る。
乾燥でき、更に乾燥と同時に靴の脱臭および殺菌をも行
い得る靴収納箱を提供することを目的としたものであ
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項１の発明は、両側板の上下に吸
気口およびオゾン分解触媒フィルターを備えた排気口を
形成した上、前面に開閉自在な扉を設けた箱体と、吸気
口に対応して箱体の内部に設けられた装置収納ユニット
とから靴収納箱を構成した。また、装置収納ユニットは
オゾン発生装置とこのオゾン発生装置のオゾン発生体に
温風を垂直に送風し得る位置に配置した温風発生装置と
を収納してなり、靴の収納部にはオゾンを含む温風を送
風する一方、収納部の空気を再度装置収納ユニット内に
戻すように配管されたダクトを箱体内に設けた。
に、本発明のうち請求項１の発明は、両側板の上下に吸
気口およびオゾン分解触媒フィルターを備えた排気口を
形成した上、前面に開閉自在な扉を設けた箱体と、吸気
口に対応して箱体の内部に設けられた装置収納ユニット
とから靴収納箱を構成した。また、装置収納ユニットは
オゾン発生装置とこのオゾン発生装置のオゾン発生体に
温風を垂直に送風し得る位置に配置した温風発生装置と
を収納してなり、靴の収納部にはオゾンを含む温風を送
風する一方、収納部の空気を再度装置収納ユニット内に
戻すように配管されたダクトを箱体内に設けた。
【０００６】請求項２の発明では、請求項１記載の発明
において、オゾン発生装置の電源として高電圧安定化電
源を用い、この高電圧安定化電源は、高圧トランスの出
力側を二次巻線に接続した整流回路および平滑回路を含
む高電圧発生回路と検出巻線に接続した負帰還回路とで
構成し、負帰還回路とを上記負帰還回路は上記高電圧発
生回路の出力電圧を検出し、この出力電圧の変動に応じ
てトランジスタを制御して上記高電圧発生回路の出力電
圧を安定化させた。
において、オゾン発生装置の電源として高電圧安定化電
源を用い、この高電圧安定化電源は、高圧トランスの出
力側を二次巻線に接続した整流回路および平滑回路を含
む高電圧発生回路と検出巻線に接続した負帰還回路とで
構成し、負帰還回路とを上記負帰還回路は上記高電圧発
生回路の出力電圧を検出し、この出力電圧の変動に応じ
てトランジスタを制御して上記高電圧発生回路の出力電
圧を安定化させた。
【０００７】請求項３の発明では、請求項２記載の発明
において、トランジスタに代えて電界効果トランジスタ
を用い、負帰還回路は高電圧発生回路の出力電圧の変動
に応じて電界効果トランジスタのゲート電圧を可変し、
高電圧発生回路の出力電圧を安定化させた。
において、トランジスタに代えて電界効果トランジスタ
を用い、負帰還回路は高電圧発生回路の出力電圧の変動
に応じて電界効果トランジスタのゲート電圧を可変し、
高電圧発生回路の出力電圧を安定化させた。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面に従って本発
明の靴収納箱の一実施形態を説明する。先ず、図１はこ
の実施形態における靴収納箱全体を示した斜視図であっ
て、その基本的な構造は、天板１と、上下に吸気口２お
よび排気口３を形成した両側板４と、背板５と、多数の
通孔６を形成した底板７とで組み立てられた箱体８の前
面に扉９を開閉自在に取り付けてなる。また、底板７の
下方には引き出し自在なトレイ１０を設け、底板７に載
置した靴の水滴や砂の落下を受けるようにしている。さ
らに、箱体８の内部には、吸気口２と対応する位置に後
述するオゾン発生装置２０および温風発生装置３０を収
納した装置収納ユニット１１を天板１に取り付けてい
る。なお、図１において、１２は装置収納ユニット１１
内のオゾン発生装置２０および温風発生装置３０を作動
させるためのタイマースイッチである。また、１３は靴
を載置する棚板であり、この実施形態では底板７と合わ
せて２足ずつの靴を収納することができる。ただし、棚
板１３の有無や取付数は収納したい靴の数に合わせて自
由に選択でき、また棚板１３を取り外し自在に構成する
ことで、ブーツなど高さのある靴を収納することができ
る。
明の靴収納箱の一実施形態を説明する。先ず、図１はこ
の実施形態における靴収納箱全体を示した斜視図であっ
て、その基本的な構造は、天板１と、上下に吸気口２お
よび排気口３を形成した両側板４と、背板５と、多数の
通孔６を形成した底板７とで組み立てられた箱体８の前
面に扉９を開閉自在に取り付けてなる。また、底板７の
下方には引き出し自在なトレイ１０を設け、底板７に載
置した靴の水滴や砂の落下を受けるようにしている。さ
らに、箱体８の内部には、吸気口２と対応する位置に後
述するオゾン発生装置２０および温風発生装置３０を収
納した装置収納ユニット１１を天板１に取り付けてい
る。なお、図１において、１２は装置収納ユニット１１
内のオゾン発生装置２０および温風発生装置３０を作動
させるためのタイマースイッチである。また、１３は靴
を載置する棚板であり、この実施形態では底板７と合わ
せて２足ずつの靴を収納することができる。ただし、棚
板１３の有無や取付数は収納したい靴の数に合わせて自
由に選択でき、また棚板１３を取り外し自在に構成する
ことで、ブーツなど高さのある靴を収納することができ
る。
【０００９】次に靴収納箱の内部構造を図２に示す。こ
の靴収納箱の内部は、大別して天板１に取り付けた装置
収納ユニット１１と、靴の収納部１４とに区画される。
先ず、収納部１４において、図中の１５は、背板５に沿
って設けたダクトであって、収納部１４の空気を装置収
納ユニット１１に導くときの通路として機能する。次
に、装置収納ユニット１１の詳細を説明すると、この装
置収納ユニット１１の内部にはセラミックなどのオゾン
発生体２１に高電圧を印加してオゾンを発生させるオゾ
ン発生装置２０と、ニクロム線などの電気ヒーター３１
とファン３２とからなる温風発生装置３０が収納されて
おり、本発明ではオゾン発生体２１の表面に対して温風
が垂直に当たるように、温風発生装置３０をオゾン発生
装置２０の正面に配置している。このような関係にオゾ
ン発生装置２０と温風発生装置３０を配置することで、
装置収納ユニット１１内を通過する空気は電気ヒーター
３１で温められ、さらにオゾン発生装置２０で発生した
オゾンを含む温風として、靴の収納部１４に供給され
る。また、ファン２による風圧によってオゾン発生体２
１に塵や埃が付着することを防止することができ、運転
停止中にオゾン発生体２１に塵や埃が付着したとして
も、ファン３２を作動させることで除去することができ
る。なお、この実施形態ではオゾン発生装置２０とし
て、高電圧によりオゾン発生体２１の表面を放電させる
沿面放電型のオゾン発生装置を採用したが、これは現在
最も効率よくオゾンを発生でき、また安定性・耐久性に
優れていることによるもので、その他の実施形態とし
て、例えば無声放電型など、公知のオゾン発生装置を採
用することも可能である。
の靴収納箱の内部は、大別して天板１に取り付けた装置
収納ユニット１１と、靴の収納部１４とに区画される。
先ず、収納部１４において、図中の１５は、背板５に沿
って設けたダクトであって、収納部１４の空気を装置収
納ユニット１１に導くときの通路として機能する。次
に、装置収納ユニット１１の詳細を説明すると、この装
置収納ユニット１１の内部にはセラミックなどのオゾン
発生体２１に高電圧を印加してオゾンを発生させるオゾ
ン発生装置２０と、ニクロム線などの電気ヒーター３１
とファン３２とからなる温風発生装置３０が収納されて
おり、本発明ではオゾン発生体２１の表面に対して温風
が垂直に当たるように、温風発生装置３０をオゾン発生
装置２０の正面に配置している。このような関係にオゾ
ン発生装置２０と温風発生装置３０を配置することで、
装置収納ユニット１１内を通過する空気は電気ヒーター
３１で温められ、さらにオゾン発生装置２０で発生した
オゾンを含む温風として、靴の収納部１４に供給され
る。また、ファン２による風圧によってオゾン発生体２
１に塵や埃が付着することを防止することができ、運転
停止中にオゾン発生体２１に塵や埃が付着したとして
も、ファン３２を作動させることで除去することができ
る。なお、この実施形態ではオゾン発生装置２０とし
て、高電圧によりオゾン発生体２１の表面を放電させる
沿面放電型のオゾン発生装置を採用したが、これは現在
最も効率よくオゾンを発生でき、また安定性・耐久性に
優れていることによるもので、その他の実施形態とし
て、例えば無声放電型など、公知のオゾン発生装置を採
用することも可能である。
【００１０】ところで、オゾンには脱臭や殺菌作用があ
ることは周知である。しかし、低濃度のオゾンではこう
した作用を期待することはできないし、反面、高濃度の
オゾンは臭気が発生して人に不快感を与えるばかりか、
健康を害する恐れもある。つまり、臭気が発生せず、か
つ靴の脱臭や殺菌作用を得るためには、ある一定濃度の
オゾンを発生する必要がある。そこで、発明者が行った
種々の調査・研究によれば、０．０１〜０．０２ｐｐｍ
の濃度のオゾンを発生させることが最も好ましいという
データがある。ただし、この数値はこの実施形態におけ
る一例であって、本発明の要旨を特定するものではな
い。一方、オゾンの発生濃度は、オゾン発生装置２０近
傍の温度および湿度、さらにはオゾン発生体２１に印加
する電圧に起因して大きく変動する。
ることは周知である。しかし、低濃度のオゾンではこう
した作用を期待することはできないし、反面、高濃度の
オゾンは臭気が発生して人に不快感を与えるばかりか、
健康を害する恐れもある。つまり、臭気が発生せず、か
つ靴の脱臭や殺菌作用を得るためには、ある一定濃度の
オゾンを発生する必要がある。そこで、発明者が行った
種々の調査・研究によれば、０．０１〜０．０２ｐｐｍ
の濃度のオゾンを発生させることが最も好ましいという
データがある。ただし、この数値はこの実施形態におけ
る一例であって、本発明の要旨を特定するものではな
い。一方、オゾンの発生濃度は、オゾン発生装置２０近
傍の温度および湿度、さらにはオゾン発生体２１に印加
する電圧に起因して大きく変動する。
【００１１】上述した観点から、本発明では一定濃度の
オゾンを発生するために以下の手段を用いた。先ず、オ
ゾン発生装置２０近傍の温度および湿度を一定に保つに
は、温風発生装置３０の温風の温度を一定とすることで
達成することができる。具体的には、電気ヒーター３１
としてサーモスタットなどの感温機能を備えたものを採
用することで、常に一定温度の温風をオゾン発生装置２
０に吹き付けることができ、オゾン発生装置２０近傍の
温度および湿度を一定に保つことができる。このときの
電気ヒーター３１の温度設定は、靴を傷めず乾燥可能な
温度として３８〜４２℃が好ましい。また、温風発生装
置３０の温風は、オゾン発生体２１の結露を防止する機
能も併有するので、オゾン発生濃度の安定化が図られる
上、高電圧を取り扱うこの種のオゾン発生装置の安全性
を確保することができる。
オゾンを発生するために以下の手段を用いた。先ず、オ
ゾン発生装置２０近傍の温度および湿度を一定に保つに
は、温風発生装置３０の温風の温度を一定とすることで
達成することができる。具体的には、電気ヒーター３１
としてサーモスタットなどの感温機能を備えたものを採
用することで、常に一定温度の温風をオゾン発生装置２
０に吹き付けることができ、オゾン発生装置２０近傍の
温度および湿度を一定に保つことができる。このときの
電気ヒーター３１の温度設定は、靴を傷めず乾燥可能な
温度として３８〜４２℃が好ましい。また、温風発生装
置３０の温風は、オゾン発生体２１の結露を防止する機
能も併有するので、オゾン発生濃度の安定化が図られる
上、高電圧を取り扱うこの種のオゾン発生装置の安全性
を確保することができる。
【００１２】次に、オゾン発生体２１に一定の高電圧を
供給するため、オゾン発生装置２０の電源として高電圧
安定化電源を採用した。具体的には、図３に示したよう
に、高圧トランス４０の出力側を別個の巻線にそれぞれ
接続される高電圧発生回路４１と負帰還回路４２とで構
成する。つまり、二次巻線４３に高圧発生回路４１、検
出巻線４４に負帰還回路４２をそれぞれ接続している。
また、高電圧発生回路４１の一端４５を抵抗４６を介し
て負帰還回路４２と接続すると共に、他端４７と負帰還
回路４２の入力線との間にトランジスタ４８を設け、負
帰還回路４２からの制御電流をバイアスとして与えてい
る。４９はダイオードである。この構成の高電圧安定化
電源によれば、負帰還回路４２は先ず高電圧発生回路４
１から抵抗４６を介して出力電圧を検出し、この出力電
圧の変動に応じてトランジスタ４８を可変することで、
高電圧発生回路４１の出力電圧を安定化させ、出力端子
５０・５０に接続されるオゾン発生体２１に対して一定
の高電圧を印加することができた。なお、この実施形態
では、出力電圧の安定化手段としてトランジスタ４８を
用いたが、これに代えて電界効果トランジスタ（ＦＥ
Ｔ）を採用し、このゲート電圧を制御することであって
もよい。特に、高電圧を得ようとする場合は電界効果ト
ランジスタが有効である。また、高電圧発生回路４１は
主として整流回路４１ａと平滑回路４１ｂとから構成さ
れるが、本実施形態では平滑回路４１ｂをＬＣ回路を多
段に構成しているので、リプルを大幅に減少させてい
る。また、電界コンデンサ５１を介在させることによっ
てノイズの除去を図っており、より安定して高電圧を供
給することができた。
供給するため、オゾン発生装置２０の電源として高電圧
安定化電源を採用した。具体的には、図３に示したよう
に、高圧トランス４０の出力側を別個の巻線にそれぞれ
接続される高電圧発生回路４１と負帰還回路４２とで構
成する。つまり、二次巻線４３に高圧発生回路４１、検
出巻線４４に負帰還回路４２をそれぞれ接続している。
また、高電圧発生回路４１の一端４５を抵抗４６を介し
て負帰還回路４２と接続すると共に、他端４７と負帰還
回路４２の入力線との間にトランジスタ４８を設け、負
帰還回路４２からの制御電流をバイアスとして与えてい
る。４９はダイオードである。この構成の高電圧安定化
電源によれば、負帰還回路４２は先ず高電圧発生回路４
１から抵抗４６を介して出力電圧を検出し、この出力電
圧の変動に応じてトランジスタ４８を可変することで、
高電圧発生回路４１の出力電圧を安定化させ、出力端子
５０・５０に接続されるオゾン発生体２１に対して一定
の高電圧を印加することができた。なお、この実施形態
では、出力電圧の安定化手段としてトランジスタ４８を
用いたが、これに代えて電界効果トランジスタ（ＦＥ
Ｔ）を採用し、このゲート電圧を制御することであって
もよい。特に、高電圧を得ようとする場合は電界効果ト
ランジスタが有効である。また、高電圧発生回路４１は
主として整流回路４１ａと平滑回路４１ｂとから構成さ
れるが、本実施形態では平滑回路４１ｂをＬＣ回路を多
段に構成しているので、リプルを大幅に減少させてい
る。また、電界コンデンサ５１を介在させることによっ
てノイズの除去を図っており、より安定して高電圧を供
給することができた。
【００１３】上記のように構成した靴収納箱における靴
の乾燥、脱臭、殺菌機能を空気の流れに従って説明する
と、先ず、タイマースイッチを入れてオゾン発生装置２
０および温風発生装置３０を作動させることによって、
吸気口２から外部の空気が装置収納ユニット１１内に取
り込まれ、図４（Ａ）に示したように、吸入空気は電気
ヒーター３１で温められ、オゾン発生装置２０で発生し
たオゾンを含有した温風となる。次に、このオゾンを含
んだ温風は図４（Ｂ）に示したように、装置収納ユニッ
ト１１に形成した多数の通気孔１６を通って収納部１４
に送風される。そして、この温風によって靴を乾燥さ
せ、同時にオゾンによって脱臭および殺菌を行うことが
できる。このとき、温風の温度は３８〜４２℃に保たれ
ているので、靴を傷めず乾燥させることができる。次
に、収納部１４に充満した空気は、図４（Ｃ）に示した
ように、底板７の通孔６を通り、トレイ１０を介して排
気口３から外部に排出される。このとき、排気口３に活
性炭などのオゾン分解触媒フィルター３ａを取り付ける
ことで、残存するオゾンの排出濃度を少なくでき、外部
にオゾンの臭気を漏出することがない。一方、外部に排
出されなかった空気は、図４（Ｄ）に示したように、ダ
クト１５を通って再度装置収納ユニット１１内に戻さ
れ、図４（Ａ）以降で説明した経路を辿る。このよう
に、収納部１４の空気を排気口３から排出しつつ、その
一部をダクト１５を通して再度装置収納ユニット１１に
戻すことによって、靴の乾燥時に蒸発した水分で湿った
空気を除湿し、さらにオゾン発生装置２０で脱臭、殺菌
するので、収納部１４の空気の温度、湿度、さらにはオ
ゾン濃度が安定し、靴の乾燥時間が短くなるなど乾燥効
率に優れ、脱臭・殺菌作用をも向上させることができ
た。
の乾燥、脱臭、殺菌機能を空気の流れに従って説明する
と、先ず、タイマースイッチを入れてオゾン発生装置２
０および温風発生装置３０を作動させることによって、
吸気口２から外部の空気が装置収納ユニット１１内に取
り込まれ、図４（Ａ）に示したように、吸入空気は電気
ヒーター３１で温められ、オゾン発生装置２０で発生し
たオゾンを含有した温風となる。次に、このオゾンを含
んだ温風は図４（Ｂ）に示したように、装置収納ユニッ
ト１１に形成した多数の通気孔１６を通って収納部１４
に送風される。そして、この温風によって靴を乾燥さ
せ、同時にオゾンによって脱臭および殺菌を行うことが
できる。このとき、温風の温度は３８〜４２℃に保たれ
ているので、靴を傷めず乾燥させることができる。次
に、収納部１４に充満した空気は、図４（Ｃ）に示した
ように、底板７の通孔６を通り、トレイ１０を介して排
気口３から外部に排出される。このとき、排気口３に活
性炭などのオゾン分解触媒フィルター３ａを取り付ける
ことで、残存するオゾンの排出濃度を少なくでき、外部
にオゾンの臭気を漏出することがない。一方、外部に排
出されなかった空気は、図４（Ｄ）に示したように、ダ
クト１５を通って再度装置収納ユニット１１内に戻さ
れ、図４（Ａ）以降で説明した経路を辿る。このよう
に、収納部１４の空気を排気口３から排出しつつ、その
一部をダクト１５を通して再度装置収納ユニット１１に
戻すことによって、靴の乾燥時に蒸発した水分で湿った
空気を除湿し、さらにオゾン発生装置２０で脱臭、殺菌
するので、収納部１４の空気の温度、湿度、さらにはオ
ゾン濃度が安定し、靴の乾燥時間が短くなるなど乾燥効
率に優れ、脱臭・殺菌作用をも向上させることができ
た。
【００１４】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のうち請求
項１記載の発明は、靴の収納部に装置収納ユニットから
オゾンを含んだ温風を送風するようにしたので、靴の乾
燥と同時に脱臭および殺菌を行うことができる。また、
オゾン発生装置と温風発生装置とを、温風発生装置の温
風がオゾン発生体に対して垂直に当たるように配置した
ので、オゾン発生体への塵や埃の付着を防止でき、かつ
オゾン発生体の結露を防止することができた。また、温
風によりオゾン発生装置近傍の温度および湿度を一定に
保持するようにしたので、安定した濃度のオゾンを発生
することができた。さらにまた、収納部に装置収納ユニ
ットに通じるダクトを設け、収納部の空気を再度装置収
納ユニットを通過させるようにしたので、収納部に対し
て常に一定の温度、湿度、かつオゾン濃度を保った温風
を供給することができる。従って、乾燥効率および殺菌
作用の向上を図ることができた。
項１記載の発明は、靴の収納部に装置収納ユニットから
オゾンを含んだ温風を送風するようにしたので、靴の乾
燥と同時に脱臭および殺菌を行うことができる。また、
オゾン発生装置と温風発生装置とを、温風発生装置の温
風がオゾン発生体に対して垂直に当たるように配置した
ので、オゾン発生体への塵や埃の付着を防止でき、かつ
オゾン発生体の結露を防止することができた。また、温
風によりオゾン発生装置近傍の温度および湿度を一定に
保持するようにしたので、安定した濃度のオゾンを発生
することができた。さらにまた、収納部に装置収納ユニ
ットに通じるダクトを設け、収納部の空気を再度装置収
納ユニットを通過させるようにしたので、収納部に対し
て常に一定の温度、湿度、かつオゾン濃度を保った温風
を供給することができる。従って、乾燥効率および殺菌
作用の向上を図ることができた。
【００１５】請求項２の発明では、オゾン発生装置の電
源として、高電圧発生回路の出力電圧の変動を補正する
負帰還回路を内蔵した高電圧安定化電源を用いたので、
高電圧発生回路の出力電圧を安定化でき、オゾン発生濃
度の安定度を高めることができた。請求項３の発明で
は、電源内の電圧安定手段として電界効果トランジスタ
を採用したので、高電圧を得る場合に有効である。
源として、高電圧発生回路の出力電圧の変動を補正する
負帰還回路を内蔵した高電圧安定化電源を用いたので、
高電圧発生回路の出力電圧を安定化でき、オゾン発生濃
度の安定度を高めることができた。請求項３の発明で
は、電源内の電圧安定手段として電界効果トランジスタ
を採用したので、高電圧を得る場合に有効である。
【図１】実施形態における靴収納箱全体を示した斜視図
【図２】靴収納箱の内部構造を示した縦断面図
【図３】実施形態における高電圧安定化電源の回路図
【図４】靴収納箱内における空気の流れを説明した縦断
面図
面図
１ 天板 ２ 吸気口 ３ 排気口 ３ａ オゾン分解触媒フィルター ４ 両側板 ５ 背板 ６ 通孔 ７ 底板 ８ 箱体 ９ 扉 １０ トレイ １１ 装置収納ユニット １２ タイマースイッチ １３ 棚板 １４ 靴の収納部 １５ ダクト １６ 通気孔 ２０ オゾン発生装置 ２１ オゾン発生体 ３０ 温風発生装置 ３１ 電気ヒーター ３２ ファン ４０ 高圧トランス ４１ 高電圧発生回路 ４２ 負帰還回路 ４３ 二次巻線 ４４ 検出巻線 ４５ 高電圧発生回路の一端 ４６ 抵抗 ４７ 高電圧発生回路の他端 ４８ トランジスタ ４９ ダイオード ５０ 出力端子 ５１ 電界コンデンサ
Claims (3)
- 【請求項１】両側板の上下に吸気口およびオゾン分解触
媒フィルターを備えた排気口を形成した上、前面に開閉
自在な扉を設けた箱体の内部に、上記吸気口に対応して
装置収納ユニットを設けてなる靴収納箱であって、上記
装置収納ユニットにはオゾン発生装置とこのオゾン発生
装置のオゾン発生体に対して温風を垂直に送風し得る位
置に配置した温風発生装置とを収納し、この装置収納ユ
ニットから靴の収納部に対してオゾンを含む温風を送風
する一方、上記収納部の空気を再度上記装置収納ユニッ
ト内に戻すように配管されたダクトを上記箱体内に設け
たことを特徴とする靴収納箱。 - 【請求項２】オゾン発生装置の電源として高電圧安定化
電源を用い、この高電圧安定化電源は、高圧トランスの
出力側を二次巻線に接続した整流回路および平滑回路を
含む高電圧発生回路と検出巻線に接続した負帰還回路と
で構成し、この負帰還回路で上記高電圧発生回路の出力
電圧を検出し、この出力電圧の変動に応じてトランジス
タを制御して上記高電圧発生回路の出力電圧を安定化さ
せた請求項１記載の靴収納箱。 - 【請求項３】トランジスタに代えて電界効果トランジス
タを用い、負帰還回路は高電圧発生回路の出力電圧の変
動に応じて電界効果トランジスタのゲート電圧を可変す
る請求項２記載の靴収納箱。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7248598A JPH0965940A (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 靴収納箱 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7248598A JPH0965940A (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 靴収納箱 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0965940A true JPH0965940A (ja) | 1997-03-11 |
Family
ID=17180508
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7248598A Pending JPH0965940A (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 靴収納箱 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0965940A (ja) |
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- 1995-08-31 JP JP7248598A patent/JPH0965940A/ja active Pending
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