JPH0965589A - 電源装置 - Google Patents

電源装置

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JPH0965589A
JPH0965589A JP7217335A JP21733595A JPH0965589A JP H0965589 A JPH0965589 A JP H0965589A JP 7217335 A JP7217335 A JP 7217335A JP 21733595 A JP21733595 A JP 21733595A JP H0965589 A JPH0965589 A JP H0965589A
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toilet seat
power supply
supply device
transformer
seat device
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Hideaki Abe
秀明 安倍
Hiroyasu Kitamura
浩康 北村
Hironobu Inoue
博允 井上
Yoshinori Sainomoto
良典 才ノ本
Shosuke Akisada
昭輔 秋定
Masahito Nagayama
正仁 永山
Kuniaki Tanaka
邦昭 田中
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気機器において、安全に、また、接点不良
の発生を防止して高い信頼性で、負荷側に電力を伝送す
る。 【解決手段】 高周波交流を発生させるインバータ
(1)と、その出力を、電磁誘導によって非接触・無接
点で取り出すトランス(2)とを有し、トランス(2)
には1次側(3)と2次側(4)との間に軸(7)が設
けられ、この軸(7)を中心として1次側(3)及び2
次側(4)が回動自在かつ分離可能とされ、トランス
(2)は分離着脱方式とされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電源装置に関す
るものである。さらに詳しくは、この発明は、電気機器
において、安全に、また、接点不良の発生を防止して高
い信頼性で、負荷側に電力を伝送することのできる電源
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、電気機器の開発とその普及に
は目ざましいものがあり、日々の生活の中核をなすほど
にまで浸透し、必要不可欠なものとなっている。また、
これに伴って、生活における快適性が向上し、改善され
つつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、たとえ
ば洗面所や浴室などの水まわりでの電気機器の使用は、
感電、接点不良等の故障などの問題があり、機器開発そ
のものの支障となり、同時に、市場不良の多発を招いて
いる。これは、電気機器が、実際に直接水に濡れること
はないが、たとえば衛生上水洗いを行いたいなどの場合
にも同様に発生する。
【0004】以上の電気機器についての問題は、近年注
目されているトイレ便器に設置される便座装置において
象徴的に具現化される。すなわち、便座装置は、局部洗
浄機能、温水機能、便座の暖房機能等の各種機能を有し
ており、利便性に優れたものではあるが、この便座装置
も例外なく電気機器であり、このため、直接、水洗いや
丸洗いなどを行うことは難しい。しかしながら、トイレ
用品という性格上、特に衛生に保つ必要があり、せめて
人体が接触する便座部だけでも丸洗い洗浄が可能とされ
ることが望まれる。
【0005】このような要望に応えるために、たとえば
便座部を取外し自在として水洗い可能とすることが考え
られもする。それというのも、便座部への電力伝送は端
子結合によって行われており、端子接続部において分離
可能であるからである。その一方で、水洗いにより端子
は水濡れし、腐食などが発生することとなり、接点にお
ける信頼性は低下することが懸念される。また、この便
座部は、回動する部分であり、電源との間で頻繁に着脱
されると、接点トラブルが多発しやすくなる。
【0006】この発明は、以上の通りの事情に鑑みてな
されたものであり、従来の電気機器の上記欠点を解消
し、安全に、かつ接点不良の発生を防止し、高い信頼性
をもって負荷側に電力を伝送することのできる電源装置
を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するものとして、高周波交流を発生させるインバ
ータと、その出力を、電磁誘導によって非接触・無接点
で取り出すトランスとを有し、トランスには1次側と2
次側との間に軸が設けられ、この軸を中心として1次側
及び2次側が回動自在かつ分離可能とされ、トランスは
分離着脱式とされていることを特徴とする電源装置を提
供する。
【0008】以下、図面に沿って、この発明の電源装置
についてさらに詳しく説明する。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の電源装置の構
成の概要を示したブロック図である。たとえばこの図1
に示したように、電源装置は、入力側に高周波交流を発
生させるインバータ回路(1)を有し、その出力側に
は、インバータ回路(1)の出力を電磁誘導によって非
接触・無接点で取り出すためにトランス(2)を備えて
いる。トランス(2)は、1次側(3)と2次側(4)
とを有し、1次コイル(5)及び2次コイル(6)がそ
れぞれに設けられている。また、1次側(3)と2次側
(4)との間には軸(7)が設けられており、トランス
(2)は、この軸(7)を中心として1次側(3)及び
2次側(4)が回動自在かつ分離可能とされ、分離着脱
式となっている。軸(7)は、絶縁性を有するものであ
れば特にその材質に制限はなく、プラスチック、木、空
気等の適宜なものとすることができる。また、軸(7)
に磁性体を内蔵すると、トランス(2)の電力伝送の効
率が向上する。
【0010】そして、トランス(2)の2次側(4)の
出力側に出力回路(8)が接続され、その出力を負荷側
に伝送可能としている。図2は、この発明の電源装置の
回路構成の好ましい一形態を示した回路構成図である。
たとえばこの図2の例に示したように、電源装置は、整
流・平滑回路(9)を介在させて電源(10)に接続す
ることができ、インバータ回路(1)で発生した高周波
交流をトランス(2)において非接触・無接点で取り出
し、負荷(11)に電力を伝送することができる。
【0011】たとえば以上に例示される電源装置は、図
3に例示した電気機器に好適に適用可能とされる。すな
わち、図3に示したように、電気機器が、本体(12)
とここから電力を供給する電力供給部(13)とを有
し、この電力供給部(13)が回動し、あるいは取外し
自在とされ、又はその両方が可能とされている場合であ
る。
【0012】このような電気機器に電源装置を組み込む
場合の概要を示したのが、図4の構成図である。たとえ
ばこの図4に示したように、電気機器本体(12)及び
電力供給部(13)にインバータ回路(1)及び出力回
路(8)をそれぞれ設けるとともに、電力供給部(1
3)が、本体(12)に対して回動自在、取外し自在又
は回動とともに取外し自在に接続される、たとえばひん
じ部等の回動支持部又は支点部(14)にトランス
(2)を配設する。
【0013】より具体的には、回動支持部又は支点部
(14)の内の本体側領域(15)に1次側を設け、1
次コイル(5)を内蔵し、一方、回動支持部又は支点部
(14)の電力供給側領域(16)に2次側を設け、2
次コイル(6)を内蔵する。そして、本体側領域(1
5)と電力供給側領域(16)とを連結するピン等の接
続部材(17)を軸(7)として使用する。
【0014】こうすることにより、電気機器本体(1
2)に内蔵したインバータ回路(1)で生じた高周波交
流を、トランス(2)で電磁誘導により非接触・無接点
で取り出すことができ、電力供給部(13)にその電力
を端子レスで伝送することができる。電力伝送は、電力
供給部(13)が本体(12)に対して回動する場合に
も可能であり、安定している。また、回動支持部又は支
点部(14)は、機械的強度が確保されている部位でも
あるため、十分な機械的強度を確保して、電気機器に電
源装置を組み込むことができる。
【0015】しかも、電源装置では、トランス(2)が
軸(7)を境に1次側と2次側とに分離可能とされてい
るため、図5に示したように、接続部材(17)を外
し、電力供給部(13)を本体(12)から分離する場
合には、本体(12)側のインバータ回路(1)及びト
ランス1次側とともに、電力供給部(13)側のトラン
ス2次側及び出力回路(8)が完全に絶縁されたものと
なり、たとえ電力供給部(13)を水洗いしても、感電
のおそれは全くなく、しかも水等による端子腐食も発生
しない。このため、電力供給部(13)の水洗いが可能
となり、電気機器の美観性、衛生性等の安定維持が図れ
る。また、このような電力供給部(13)の取外しが頻
繁に行われても、電気的不良の発生は抑止され、従来に
比べ激減する。電気機器における本体(12)から電力
供給部(13)への電力伝送を高い信頼性をもって行う
ことが可能となる。
【0016】また、これらの図4及び図5に例示したよ
うに、軸(7)には磁性体(18)を内蔵することがで
き、このように磁性体(18)を設ける場合には、電力
の伝送効率が向上する。なお、トランス(2)の設置部
位は、以上の回動支持部又は支点部(14)に限定され
ることはなく、電気機器の回動部などに設けることも可
能である。
【0017】この発明の電源装置は、一例として、たと
えば局部洗浄機能、温水機能、便座の暖房機能等の各種
機能を備えた便座装置に好適に実施される。以下にこの
発明の実施例を示す。
【0018】
【実施例】図6は、この発明の電源装置を備えた便座装
置の一実施例を示した斜視図である。たとえばこの図6
の例に示したように、便座装置は、基本的に、本体(2
1)、便座(22)及び便蓋(23)の3つの部位から
なる構成を有している。
【0019】本体(21)には、局部洗浄水を温水とし
て溜めることのできる温水タンク(24)と、その温水
を局部に向けて噴射させるノズル装置(25)と、操作
及び制御を行うコントロール部(26)とが備えられて
いる。便座(22)は、冬季等において大便時に人体臀
部を加温するためのヒータなどを内蔵し、また、ひんじ
部(27)を介して本体(21)に回動自在に連結して
いる。この便座(22)に内蔵されるヒータなどの負荷
には、本体(21)から電力が供給されるようにしてい
る。
【0020】そして、この図6の例においては、図中に
便座装置のA部を拡大して示したように、電源装置が、
便座装置に、便座(22)と本体(21)を連結するひ
んじ部(27)においてトランスが分離着脱自在となる
ように配設されている。すなわち、電源装置のインバー
タ回路(1)は、便座装置本体(21)に設けられ、ト
ランス1次側(3)がひんじ部(27)の本体側領域に
内蔵され、1次コイル(5)が、ピン挿入穴(28)の
周りに設けられている。
【0021】一方、便座(22)には、出力回路(8)
が設けられ、これにヒータ(29)が接続されている。
ひんじ部(27)の便座側領域には、トランスの2次側
が内蔵されており、ピン貫通穴(30)の周りに2次コ
イル(6)を設けている。便蓋(23)もひんじ部(2
7)を共有するようにしており、ひんじ部(27)の便
蓋側領域にピン貫通穴(31)が形成されている。
【0022】そして、軸(7)としてのひんじピン(3
2)が、これらのピン貫通穴(31,30)を順に貫通
し、ピン挿入穴(28)に挿入されることによって、便
座(22)及び便蓋(23)が便座装置本体(21)に
対して回動自在に結合される。この結合状態において、
トランスの1次側(3)及び2次側(4)に設けられた
1次コイル(5)と2次コイル(6)は、ひんじピン
(32)を軸(7)として同軸上に配置される。
【0023】こうして、インバータ回路(1)に発生し
た高周波交流は、ひんじ部(7)で分離着脱式とされた
トランスによって電磁誘導により非接触・無接点で取り
出すことができ、出力回路(8)を介してヒータ(2
9)に電力の伝送が可能となる。電力伝送は、便座(2
2)がその回動によりどの位置にあっても、安定して行
われる。また、便座装置のひんじ部(27)は、便座
(22)の回動支持部又は支点部を兼ねているため、構
造上機械的強度に優れており、電源装置を十分な強度確
保しつつ、ここに組み込むことができる。電源装置は、
小型で経済的なものともなる。
【0024】さらに、このような構成を有する便座装置
においては、図7に示したように、ひんじピン(32)
を外すことで、便座(22)及び便蓋(23)を本体
(21)から取り外すことができる。この状態において
は、図6に示した本体(21)に設けたインバータ回路
(1)及びトランス1次側とともに、便座(22)に設
置されたトランス2次側及び出力回路(8)が、完全に
絶縁されたものとなる。このため、人体が直接触れる便
座(22)の丸洗いが可能となり、水洗いしても感電の
おそれは全くなく、しかも水等による端子腐食も発生し
ない。便座装置の美観性、衛生性等の安定維持が図れ
る。また、便座(22)の取外しをたとえ頻繁に行った
としても、電源装置は非接触・無接点により電力を伝送
するため、電気的不良の発生は抑止され、従来に比べそ
の発生は激減する。便座装置における本体(21)から
便座(22)への電力伝送を高い信頼性で行うことが可
能となる。
【0025】なお、ここで言うひんじ部(27)は、蝶
番のように、ある軸を中心とし、回動により開閉するも
のを包含するものである。図8は、この発明の電源装置
を備えた便座装置の別の例を示した要部断面図である。
この図8の例においては、軸(7)としてのひんじピン
(32)に磁性体(33)が内蔵されている。このよう
に、ひんじピン(32)に磁性体(33)を設けると、
電磁誘導による電力伝送の効率が向上する。
【0026】図9は、この発明の電源装置を備えた便座
装置の別の例を示した要部断面図である。この図9の例
においては、ひんじ部(27)の便座側領域が、便座装
置本体側領域に挿入される構造としている。このため、
便座側領域のひんじ部(27)に内蔵されたトランス2
次側(4)の2次コイル(6)と、便座装置本体側領域
のひんじ部(27)に内蔵されたトランス1次側(3)
の1次コイル(5)は、便座(22)が本体(21)に
ひんじピン(32)によって連結された時に、軸(7)
に関して互いに重ね合わされるように配置される。この
ようにすると、1次コイル(5)で発生した磁束のその
ほとんどが2次コイル(6)に交錯するため、トランス
の電磁誘導による電力伝送の効率が高まる。
【0027】図10は、この発明の電源装置を備えた便
座装置の別の例を示した要部断面図である。この図10
の例においては、ひんじ部(27)とは別の部位に回動
部(34)が設けられ、ここに電源装置のトランスが内
蔵されている。すなわち、便座装置本体(21)に、水
平方向に貫通する開口部を有する突起部(35)が設け
られ、この突起部(35)の開口部に挿入可能され、挿
入時には突起部(35)内を回動可能となる凸部(3
6)が、便座(22)に設けられている。これらの突起
部(35)と凸部(36)とによって回動部(34)が
形成されている。
【0028】突起部(35)には、電源装置のトランス
1次側の1次コイル(5)が内蔵され、一方、凸部(3
6)には2次コイル(6)が内蔵されている。そして、
この2次コイル(6)に接続された出力回路(8)が便
座(22)に内蔵されている。凸部(36)には、ま
た、その中央部に、水平方向に貫通する開口部が形成さ
れており、この開口部には軸(7)を兼ねたピン(3
7)が挿入可能とされている。ピン(37)は、ひんじ
ピン(32)と同軸上に配置されるようにしている。こ
のピン(37)には、前記の例と同様に、磁性体(3
3)を内蔵可能である。
【0029】こうして、便座装置のひんじ部(27)以
外の部位にも電源装置が設置され、ひんじ部(27)に
設置する前記の例と同様に、トランスの分離着脱は可能
で、非接触・無接点での電力伝送が実現される。しかも
この場合には、回動部(34)には、便座(22)の回
動に際して、ひんじ部(27)に比較して負荷がかから
ないため、強度を確保する必要がなく、このため、電源
装置の小型化が可能となる。
【0030】さらに、この図10の例の場合には、図9
の例と同様に、1次コイル(5)及び2次コイル(6)
が軸(7)に関して重なるように配置されるため、1次
コイル(5)で発生した磁束のそのほとんどが2次コイ
ル(6)に交錯し、トランスの電磁誘導による電力伝送
の効率が高まる。図11は、この発明の電源装置を備え
た便座装置の別の例を示した要部断面図である。
【0031】この図11の例は、図10の例と回動部
(34)の構成が相違している。すなわち、回動部(3
4)として、便座装置本体(21)及び便座(22)の
双方に突起部(38,39)が設けられ、その各々に、
ピン挿入穴(40)及びピン貫通穴(41)が、ひんじ
ピン(32)と同軸上に形成されている。これらのピン
挿入穴(40)及びピン貫通穴(41)の周りに、電源
装置のトランス1次側及び2次側に設けられた1次コイ
ル(5)及び2次コイル(6)が内蔵されており、ピン
(37)がピン貫通穴(41)を貫通し、ピン挿入穴
(40)に挿入されるようにしている。1次コイル
(5)及び2次コイル(6)は、軸(7)に関して同軸
上に配置されるが、図10の例のように互いに重なるこ
とはない。
【0032】図12<a><b>は、各々、この発明の
電源装置を備えた便座装置の別の例を示した断面図であ
る。この図12の例の場合には、電源装置のトランス2
次側に設けられる2次コイル(6)が、回動部としての
便座(22)後端の回動中心の近傍に設けられている。
一方、トランス1次側に設けられる1次コイル(5)
は、この2次コイル(6)と対向する部位の便座装置本
体(21)に内蔵され、トランスは分離着脱式となって
いる。
【0033】図13<a><b>に、この図12の例に
用いられる1次コイル(5)及び2次コイル(6)を例
示したように、1次コイル(5)及び2次コイル(6)
には、たとえば断面円弧状の板体に形成された磁性体コ
ア(42)に、その長さ及び厚さ方向にコイル(43)
を巻回したものを用いることができる。そして、この例
においては、図12<a>及び図13<a>に示したよ
うに、便座(22)が便器上に配置されている場合にお
いても、また、これが上方に回動され、さらに図12<
b>及び図13<b>に示したような便座(22)が使
用されない場合においても、1次コイル(5)と2次コ
イル(6)との間のギャップが常に一定に保たれるよう
になっている。
【0034】しかも、この例においては、図13<a>
<b>に示したように、2次コイル(6)は短尺として
おり、この2次コイル(6)が便座(22)の回動によ
って描く軌跡の長さと同等又はそれ以上の長尺状に1次
コイル(5)を形成し、その1個が便座装置本体(2
1)に設置されている。こうすることで、便座(22)
の回動範囲に対してどの位置においても1次コイル
(5)から2次コイル(6)への安定した電力の伝送が
実現される。
【0035】図14<a><b>は、図12の例に用い
られる1次及び2次コイルの一例を示した要部斜視図で
ある。この図14<a><b>の例においては、図13
<a><b>の例とは異なり、1次コイル(5)も短尺
状に形成されている。そして、その2個が、便座装置本
体(21)において、便座(22)の回動する部位に内
蔵される2次コイル(6)に対向する部位に内蔵されて
いる。
【0036】より具体的には、1次コイル(5)は、そ
の1個が、図12<a>に示された、便座(22)が便
器上に配置される時の2次コイル(6)に対向する本体
(21)に、他の1個は、図12<b>に示された、便
座非使用時に回動の終点に配置される時の2次コイル
(6)に対向する本体(21)に内蔵されている。それ
というのも、便座装置の場合には、便座(22)は、使
用時及び非使用時の主に2つの状態にあり、その間の中
間状態に配置されることはほとんどないからであり、図
12<a><b>の便座(22)の配置位置に対応して
設ければ、1次コイル(5)を簡略化することができ、
コスト低減に有効となる。
【0037】図15<a><b>は、各々、この発明の
電源装置を備えた便座装置の別の例を示した断面図であ
る。この図15<a><b>の例は、便座(22)が便
器上に配置された状態においてのみ電力を伝送可能とし
ている。すなわち、電源装置のトランス2次側の2次コ
イル(6)は、便座(22)に内蔵されているが、特に
その設置部位は回動部に限定されてはいない。一方、ト
ランス1次側の1次コイル(5)については、便座(2
2)が便器上に配置される時に2次コイル(6)との間
で電磁結合が生ずる部位に内蔵されている。
【0038】従って、図15<b>に示したように、便
座(22)が回動し、1次コイル(5)から離れると、
コイル間の距離が大きくなるため、電磁誘導による電力
の伝送は不可能となる。この図15<a><b>の例の
場合には、便座装置に組み込む電源装置の構成がより単
純化され、しかも電源装置は、本体(21)から便座
(22)への電力供給のスイッチ的機能をも有すること
となり、利便性が向上する。
【0039】図16は、この発明の電源装置を備えた便
座装置の別の例を示した断面図である。この図16の例
においては、以上の2次コイルの代わりにトランス2次
側に導電部材(44)を設け、これをトランス1次側の
1次コイル(5)により直接誘導加熱するようにしてい
る。
【0040】1次コイル(5)で発生した高周波の交番
磁束は、金属等の導電部材(44)に交錯すると、その
導電部材(44)内に磁束変化に伴う渦電流が発生す
る。この渦電流と導電部材(44)自身の抵抗によって
ジュール損が生じ、その結果、導電部材(44)は発熱
する。便座(22)の機能が暖房機能だけの場合には、
このような構成でも十分電源装置としての機能は達成さ
れる。
【0041】なお、1次コイル(5)は、図17に示し
たように、便器内に内蔵することも可能である。図18
は、この発明の電源装置を備えた便座装置の別の例を示
した要部断面図である。この図18に示した例は、基本
構成については図6の例と同じとし、それに加え、情報
信号伝送部をも組み込み、各種情報信号を非接触・無接
点で便座装置本体(21)及び便座(22)間を授受可
能なようにしている。
【0042】具体的には、情報信号伝送部として、信号
発生回路(45)を便座装置本体(21)に設けるとと
もに、その信号発生回路(45)で発生した信号を便座
(22)に送信する送信部(46)をひんじ部(27)
の本体側領域に内蔵している。便座(22)には、送信
部(26)からの情報信号を受信する受信部(47)が
内蔵され、受信信号を処理する信号処理回路(48)が
便座(22)に設けられている。受送信する信号につい
ては特に制限はなく、電磁波、光、音波等の各種信号を
任意に採用することができる。
【0043】たとえば便座装置の場合には、便座(2
2)を加温する場合には、適正な温度とすることが安全
性の上で重要であり、そのためには温度コントロールを
行う制御信号を本体(21)から便座(22)に送信す
る必要がある。また、便座(22)に人が座ることを検
知して便器のプレ洗浄を行うタイプの便座装置の場合に
は、その検知信号を便座(22)から本体(21)に送
信する必要がある。従って、電力供給ばかりでなく、そ
のような情報信号をも非接触・無接点で行うことによ
り、高機能を有する便座装置の場合にも便座(22)の
丸洗いが実現されることとなる。
【0044】もちろんこの発明は、以上の例によって限
定されるものではない。電源装置各部位における回路構
成、トランスに設けられるコイルの構成、構造及び形
状、また、電気機器の種類、構成及び構造等の細部につ
いては様々な態様が可能であることは言うまでもない。
【0045】
【発明の効果】以上詳しく説明した通り、この発明によ
って、電気機器において、本体から軸を中心として回
動、分離又は回動とともに分離可能とされている部分に
電力を非接触・無接点で伝送することができ、端子レス
化が推進される。電気機器の回動部においては、その回
動のどの位置においてもコードレスとして安定な電力の
伝送が可能となる。また、分離部において電気機器の部
分的取外しを行っても、水や汚れ、塩分等による端子腐
食を完全に防止することができ、電気的不良の発生は激
減し、取り外した部分の水洗いが可能となる。美観性、
衛生性等の安定維持に有効となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の電源装置の構成の概要を示したブロ
ック図である。
【図2】この発明の電源装置の回路構成の好ましい一形
態を示した回路構成図である。
【図3】この発明の電源装置が好適に適用される電気機
器の概要を示した構成図である。
【図4】電気機器に電源装置を組み込む場合の概要を示
した構成図である。
【図5】電力供給部が本体より分離される場合の電源装
置の状態を示した構成図である。
【図6】この発明の電源装置を備えた便座装置の一実施
例を示した斜視図である。
【図7】便座が便座装置本体より分離される状態を示し
た斜視図である。
【図8】この発明の電源装置を備えた便座装置の別の例
を示した要部断面図である。
【図9】この発明の電源装置を備えた便座装置の別の例
を示した要部断面図である。
【図10】この発明の電源装置を備えた便座装置の別の
例を示した要部断面図である。
【図11】この発明の電源装置を備えた便座装置の別の
例を示した要部断面図である。
【図12】<a>及び<b>は、各々、この発明の電源
装置を備えた便座装置の別の例を示した断面図である。
【図13】<a><b>は、各々、図12の例に用いら
れる1次及び2次コイルの一例を示した要部斜視図であ
る。
【図14】<a><b>は、各々、図12の例に用いら
れる1次及び2次コイルの一例を示した要部斜視図であ
る。
【図15】<a><b>は、各々、この発明の電源装置
を備えた便座装置の別の例を示した断面図である。
【図16】この発明の電源装置を備えた便座装置の別の
例を示した断面図である。
【図17】図16の例の別の態様を示した断面図であ
る。
【図18】この発明の電源装置を備えた便座装置の別の
例を示した要部断面図である。
【符号の説明】
1 インバータ回路 2 トランス 3 1次側 4 2次側 5 1次コイル 6 2次コイル 7 軸 8 出力回路 9 整流・平滑回路 10 電源 11 負荷 12 電気機器本体 13 電力供給部 14 回動支持部又は支点部 15 本体側領域 16 電力供給側領域 17 接続部材 18 磁性体 21 便座装置本体 22 便座 23 便蓋 24 温水タンク 25 ノズル装置 26 コントロール部 27 ひんじ部 28 ピン挿入穴 29 ヒータ 30,31 ピン貫通穴 32 ひんじピン 33 磁性体 34 回動部 35 突起部 36 凸部 37 ピン 38,39 突起部 40 ピン挿入穴 41 ピン貫通穴 42 磁性体コア 43 コイル 44 導電部材 45 信号発生回路 46 送信部 47 受信部 48 信号処理回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H02M 7/48 H01F 23/00 B (72)発明者 才ノ本 良典 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 秋定 昭輔 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 永山 正仁 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 (72)発明者 田中 邦昭 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波交流を発生させるインバータと、
    その出力を、電磁誘導によって非接触・無接点で取り出
    すトランスとを有し、トランスには1次側と2次側との
    間に軸が設けられ、この軸を中心として1次側及び2次
    側が回動自在かつ分離可能とされ、トランスは分離着脱
    式とされていることを特徴とする電源装置。
  2. 【請求項2】 軸に磁性体が設けられた請求項1記載の
    電源装置。
  3. 【請求項3】 軸が着脱自在とされている請求項1又は
    2記載の電源装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の電源装置が、回動あるい
    は着脱又は回動とともに着脱可能にされた便座部を有す
    る便座装置に設けられ、便座装置本体から便座部に非接
    触・無接点で電力を伝送する便座装置の電源装置。
  5. 【請求項5】 トランスが、便座装置の回動支持部又は
    支点部に設けられた請求項4記載の便座装置の電源装
    置。
  6. 【請求項6】 回動支持部又は支点部がひんじ部である
    請求項5記載の便座装置の電源装置。
  7. 【請求項7】 ひんじ部に備えられたひんじピンに磁性
    体が設けられた請求項6記載の便座装置の電源装置。
  8. 【請求項8】 トランスの1次側及び2次側が軸に関し
    て重なるように配置された請求項6又は7記載の便座装
    置の電源装置。
  9. 【請求項9】 トランスの1次側及び2次側が軸に関し
    て重ならないように配置された請求項6又は7記載の便
    座装置の電源装置。
  10. 【請求項10】 トランスが、便座装置の回動部に設け
    られた請求項4記載の便座装置の電源装置。
  11. 【請求項11】 トランスの1次側及び2次側が軸に関
    して重なるように配置された請求項10記載の便座装置
    の電源装置。
  12. 【請求項12】 軸に磁性体が設けられた請求項10又
    は請求項11記載の便座装置の電源装置。
  13. 【請求項13】 トランスの2次側が便座部の回動部に
    設けられ、1次側はその2次側に対向する部位に設けら
    れるとともに、1次側及び2次側にそれぞれ設けられた
    1次コイルと2次コイルとの間のギャップが常に一定と
    された請求項4記載の便座装置の電源装置。
  14. 【請求項14】 トランスには1次コイルが1個設けら
    れ、その長さが、2次コイルがその回動により描く軌跡
    の長さと同等又はそれ以上とした請求項13記載の便座
    装置の電源装置。
  15. 【請求項15】 トランスには1次コイルが複数個設け
    られ、各々の1次コイルが、2次コイルの回動の各位置
    に対向して配置された請求項13記載の便座装置の電源
    装置。
  16. 【請求項16】 トランスの1次コイルが便座装置本体
    又は便器内に設けられ、2次コイルは便座部に設けられ
    て、便座部が便器上に配置された状態においてのみ電力
    を伝送可能とした請求項4記載の便座装置の電源装置。
  17. 【請求項17】 トランスの2次側には、2次コイルの
    代わりに導電部材が設けられ、この導電部材を1次コイ
    ルによって直接誘導加熱可能とした請求項16記載の便
    座装置の電源装置。
  18. 【請求項18】 情報信号伝送部が組み込まれ、電力伝
    送と並行して情報信号の伝送をも可能とした請求項1又
    は記載4の電源装置。
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