JPH0964709A - レベルシフト回路 - Google Patents

レベルシフト回路

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JPH0964709A
JPH0964709A JP21850795A JP21850795A JPH0964709A JP H0964709 A JPH0964709 A JP H0964709A JP 21850795 A JP21850795 A JP 21850795A JP 21850795 A JP21850795 A JP 21850795A JP H0964709 A JPH0964709 A JP H0964709A
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JP
Japan
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circuit
potential
control signal
switching element
level
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JP21850795A
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English (en)
Inventor
Masahito Onishi
雅人 大西
Takashi Kanda
隆司 神田
Yoshinobu Murakami
善宣 村上
Masahiro Naruo
誠浩 鳴尾
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】制御信号発生回路3から出力される制御信号に
よりカレントミラー回路などの信号伝達手段を介して駆
動されるスイッチング素子S1,…,Snがどのような
電位であっても信号伝達可能なレベルシフト回路を提供
する。 【解決手段】スイッチング素子S1,…,Snの電位が
グランド電位に対して反転する主回路1と、主回路1の
スイッチング素子S1,…,Snに与える制御信号を発
生させる制御信号発生回路3と、制御信号発生回路3の
発生する制御信号を主回路1のスイッチング素子S1,
…,Snに伝達するレベルシフト機能を有する信号伝達
手段2とから構成されるスイッチング回路において、制
御信号発生回路3と信号伝達手段2の基準レベルを常に
スイッチング素子の最低電位レベルとするように切り替
えるスイッチ手段Sgを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カレントミラー回
路などを利用して任意の電位のスイッチング素子の駆動
が可能なレベルシフト回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図17は従来例の回路図である。図中、
1は主回路であり、複数のスイッチング素子S1,S
2,S3,…,Snを備えている。2は信号伝達手段で
あり、複数のレベルシフト回路LS1,LS2,LS
3,…,LSnを備えている。3は制御信号発生回路で
あり、信号伝達手段2を介して主回路1の各スイッチン
グ素子S1,S2,S3,…,Snに与える制御信号を
発生させるものである。主回路1のグランドレベルと信
号伝達手段2及び制御信号発生回路3のグランドレベル
は共通となっている。信号伝達手段2中のレベルシフト
回路LS1の詳細を図18に示す。このレベルシフト回
路LS1は、制御信号発生回路3から出力された制御信
号Vpを2つのカレントミラー回路を用いた信号伝達手
段によりハイサイド(高電位側)のスイッチング素子S
1に伝達するものである。
【0003】図18において、Vs,Vd,Vgは、M
OSFETよりなるスイッチング素子S1のソース電
圧、ドレイン電圧、ゲート電圧である。スイッチング素
子S1の電位がVs>0のときの回路動作を図19に示
す。当然のことながら、スイッチング素子S1をオンす
る直前は、Vd>Vsである。まず、制御信号発生回路
3から出力された制御信号VpがHighレベルになっ
たとすると、抵抗R1を介して流れる電流によりトラン
ジスタQ1がオンし、トランジスタQ1,Q2で構成さ
れるカレントミラー回路により、トランジスタQ2、抵
抗R2、トランジスタQ3にミラー電流Ip2が流れ
る。さらに、トランジスタQ3,Q4で構成されるカレ
ントミラー回路により、トランジスタQ4、抵抗R3に
ミラー電流Ip3が流れる。これによって、抵抗R3の
両端にV1=R3×Ip3なる電圧が発生し、バッファ
Bufに入力され、その出力によってスイッチング素子
S1がオンする。制御信号VpがLowレベルになった
場合には、トランジスタQ1がオフし、それに伴って、
ミラー電流Ip1、Ip2、Ip3が0になる。これに
よって、ゲート電圧Vgはソース電圧Vsまで落ちてし
まい、スイッチング素子S1はオフする。このようにし
て、スイッチング素子S1のゲート・ソース間に適切な
駆動電圧(Vg−Vs)を印加し、スイッチング素子S
1の制御を行うことができる。主回路1中に含まれる他
のスイッチング素子S2,S3,…,Snについても同
様である。
【0004】なお、スイッチング素子S1の両端電圧は
ダイオードD1と抵抗R4を介してコンデンサC1に充
電され、トランジスタQ2〜Q4とバッファBufの動
作電源となっている。コンデンサC1の両端には、ツェ
ナーダイオードD2が並列接続されており、コンデンサ
C1の電圧を所定の電圧Vd’に規制している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来例では、ス
イッチング素子S1の電位がVs<0の場合、電圧V
d’が基準レベルよりも低くなってしまうため、トラン
ジスタQ1がオンしてもトランジスタQ2がオンしな
い。それ故、ミラー電流Ip2、Ip3は0となり、電
圧V1が上昇せず、スイッチング素子S1はオフしたま
まとなる。このように、回路動作によって主回路中のス
イッチング素子の電位が基準レベル以下に落ちてしまう
場合においては、従来のカレントミラー回路を用いた信
号伝達手段の動作が不可能になるという課題があった。
【0006】本発明は上述のような点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、制御信号発生回
路から出力される制御信号によりカレントミラー回路な
どの信号伝達手段を介して駆動されるスイッチング素子
がどのような電位であっても、信号伝達手段から適切な
駆動電圧を印加してスイッチング素子を制御できるよう
なレベルシフト回路を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のレベルシフト回
路にあっては、上記の課題を解決するために、図1に示
すように、スイッチング素子S1,S2,S3,…,S
nの電位がグランド電位に対して反転する主回路1と、
主回路1のスイッチング素子S1,S2,S3,…,S
nに与える制御信号を発生させる制御信号発生回路3
と、制御信号発生回路3の発生する制御信号を主回路1
のスイッチング素子S1,S2,S3,…,Snに伝達
するレベルシフト機能を有する信号伝達手段2とから構
成されるスイッチング回路において、制御信号発生回路
3と信号伝達手段2の基準レベルを常にスイッチング素
子の最低電位レベルとするように切り替えるスイッチ手
段Sgを備えることを特徴とするものである。
【0008】ここで、制御信号発生回路はスイッチング
素子の電位が正であるときの回路と、スイッチング素子
の電位が負であるときの回路とを予め用意しておいて、
スイッチング素子の電位に応じて制御信号発生回路を切
り替えて使用しても良い。また、スイッチング素子の電
位がグランド電位に対して反転したときには、別の信号
伝達手段により信号伝達を行うようにしても良い。な
お、レベルシフト機能を有する信号伝達手段としては、
カレントミラー回路を用いることが好ましいが、フォト
カプラやトランスを使用しても良い。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態を図
1に示す。この回路は、主回路1の電位の最低レベルV
minがグランドレベルよりも下回ったときに、スイッ
チ手段Sgにより制御信号発生回路3の基準レベルを切
り替えて、信号伝達手段2のレベルシフト回路LS1,
…,LSnを駆動できる電圧関係にするものである。信
号伝達手段2と制御信号発生回路3の基準レベルは共通
であり、この基準レベルをグランドレベルと主回路1の
最低レベルVminとに切り替えるスイッチ手段Sgを
備えている。
【0010】信号伝達手段2中のレベルシフト回路LS
1の詳細を図2に示す。以下、図2を用いて回路動作を
説明する。まず、スイッチング素子S1の電位がVs>
0のとき、スイッチ手段Sgは端子Aの方に接続され
る。このときは従来例と全く同じ回路構成となるので、
従来例と同様の動作を行う。次に、スイッチング素子S
1の電位がVs<0のとき、スイッチ手段Sgは端子B
の方に接続され、レベルシフト回路LS1と制御信号発
生回路3の基準レベルは主回路1の最低レベルVmin
となる。ここで、制御信号発生回路3から出力される制
御信号VpがHighレベルになったとすると、トラン
ジスタQ1がオンする。このとき、Vd’>Vminで
あるため、トランジスタQ1,Q2で構成されるカレン
トミラー回路により、トランジスタQ3、抵抗R2、ト
ランジスタQ2にミラー電流Ip2が流れる。そうする
と、トランジスタQ3,Q4で構成されるカレントミラ
ー回路によって、トランジスタQ4、抵抗R3にミラー
電流Ip3が流れる。これによって、抵抗R3にはV1
=R3×Ip3なる電圧が発生し、この電圧V1がバッ
ファBufに入力され、その出力によってスイッチング
素子S1がオンする。制御信号VpがLowレベルにな
った場合には、トランジスタQ1がオフし、それに伴っ
てミラー電流Ip1、Ip2、Ip3が0となる。これ
によって、電圧V1はゼロとなり、ゲート電圧Vgはソ
ース電圧Vsまで落ちてしまい、スイッチング素子S1
はオフする。
【0011】このように、図1、図2の回路構成によれ
ば、スイッチング素子S1がどのような電位であっても
信号伝達手段2のレベルシフト回路LS1を介して適切
な駆動電圧を印加し、スイッチング素子S1を制御でき
るものである。図1の主回路1中に含まれる他のスイッ
チング素子S2,S3,…,Snについても同様であ
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。ま
ず、実施例1の回路図を図3に、その一部の詳細を図4
に示す。本実施例は主回路1の最低レベルVminがグ
ランドレベルよりも下回ったときに、各々違う基準レベ
ルを持った制御信号発生回路3,4と信号伝達手段2の
基準レベルを切り替えて、信号伝達手段2の各レベルシ
フト回路LS1〜LSnを駆動できる電圧関係にするも
のである。回路構成は、主回路1中にあるスイッチング
素子S1〜Snと、それを駆動する信号伝達手段2と、
信号伝達手段2に入力されるスイッチング素子S1〜S
nの制御信号を発生する制御信号発生回路3,4からな
り、各々の基準レベルは、一方はグランドレベル、もう
一方は主回路1の最低レベルVminに接続している。
また、信号伝達手段2の基準レベルをグランドレベルと
最低レベルVminとを切り替えるスイッチ手段Sg
と、信号伝達手段2に入力する信号を切り替えるスイッ
チング素子Si1〜Sinを備えている。
【0013】図4を用いて本実施例の回路動作を説明す
る。スイッチング素子S1の電位がVs>0のとき、ス
イッチ手段Sg、Si1は端子Aの方に接続され、制御
信号発生回路3からの信号がレベルシフト回路LS1の
入力となる。このときの回路構成は従来例とまったく同
じであり、動作も従来例と同じである。スイッチング素
子S1の電位がVs<0のとき、スイッチ手段Sg、S
i1は端子Bのほうに接続され、レベルシフト回路LS
1の基準レベルは主回路1の最低レベルVminとな
り、制御信号発生回路4からの信号がレベルシフト回路
LS1の入力となる。後の動作は図1〜図3の場合と同
様である。
【0014】このように本実施例では、スイッチング素
子S1がどのような電位であっても信号伝達手段2のレ
ベルシフト回路LS1を介して適切な駆動電圧を印加
し、スイッチング素子S1を制御できるものである。図
3の主回路1中に含まれる他のスイッチング素子S2,
S3,…,Snについても同様である。
【0015】次に、実施例2の回路図を図5に示す。図
5に示す主回路1中の4個のスイッチング素子S1〜S
4を用いて説明する。ここで、スイッチング素子S1は
正電位であるときのみ、スイッチング素子S4は負電位
であるときのみ、スイッチング素子S2とS3は任意の
電位で動作すると仮定する。回路構成は、主回路1中に
あるスイッチング素子S1〜S4と、それらを駆動する
レベルシフト回路LS1〜LS4を含む信号伝達手段2
と、信号伝達手段2に入力される制御信号を発生する制
御信号発生回路から成る。制御信号発生回路は、スイッ
チング素子が正電位のときの制御信号を発生する回路3
と、スイッチング素子が負電位のときの制御信号を発生
する回路4の2回路からなり、各々の基準レベルは、一
方はグランドレベル、もう一方は主回路1の最低レベル
Vminに接続している。また、レベルシフト回路LS
2、LS3の基準レベルをグランドレベルと最低レベル
Vminとに切り替えるスイッチ手段Sgと、レベルシ
フト回路LS2、LS3に入力する信号を切り替えるス
イッチ手段Si2、Si3を備えている。
【0016】以下、本実施例の回路動作を説明する。ス
イッチング素子の電位がVs>0のとき、スイッチング
素子S1〜S3が動作し、スイッチ手段Sg、Si2、
Si3は端子Aの方に接続され、制御信号発生回路3か
らの信号がレベルシフト回路LS1〜LS3に入力され
る。このときの回路構成は従来例と全く同じであり、動
作も従来例と同じである。スイッチング素子の電位がV
s<0のとき、スイッチ手段Sg、Si2、Si3は端
子Bの方に接続され、レベルシフト回路LS2、LS3
の基準レベルは最低レベルVminとなり、制御信号発
生回路4からの信号がレベルシフト回路LS2〜LS4
に入力される。後の動作は図1、図2の場合と同様であ
る。
【0017】このように、本実施例では、図3に示す回
路のうち、正負どちらかの電位でのみ動作するスイッチ
ング素子と任意の電位で動作するスイッチング素子とを
区別し、後者のスイッチング素子に対してのみ、図3に
示すような回路構成を用いることにより、スイッチ手段
の削減を図ったものである。
【0018】次に、実施例3の回路図を図6に、回路動
作の説明図を図7に、動作波形図を図8に示す。本実施
例は、任意の電位を持つスイッチング素子に適切な駆動
信号を印加できるカレントミラー回路を用いた信号伝達
手段の構成を示したものである。回路構成は、従来例の
信号伝達手段に、スイッチング素子が負電位となったと
きに信号を伝達するためのカレントミラー回路を付加し
たものである。具体的には、抵抗R1とトランジスタQ
1の間にトランジスタQ5、Q6のカレントミラー回路
を挿入し、トランジスタQ6のコレクタからトランジス
タQ7、Q8のカレントミラー回路を介して電位Vsに
接続している。また電位Vd’とトランジスタQ8のコ
レクタ間に抵抗R5を接続し、トランジスタQ4と並列
にトランジスタQ9を接続して、トランジスタQ9のベ
ースをトランジスタQ8のコレクタに接続している。
【0019】図7を用いて本実施例の回路動作を説明す
る。スイッチング素子の電位がVs>0のときには、図
7(a)に示すように、従来例と全く同じ動作を行う。
次に、スイッチング素子の電位がVs<0のときには、
制御信号発生回路3から出力される制御信号VpがHi
ghレベルになったとすると、トランジスタQ5、Q1
がオンする。このとき、Vd’<0よりトランジスタQ
2はオフしたままでミラー電流Ip2は流れない。しか
し、Vp(>0)>Vsより、トランジスタQ5、Q6
で構成されるカレントミラー回路は動作し、図7(b)
に示すように、ミラー電流In1が流れる。そうする
と、トランジスタQ7、Q8で構成されるカレントミラ
ー回路によって、トランジスタQ8、抵抗R5にミラー
電流In2が流れ、これによってトランジスタQ9がオ
ンし、抵抗R3に電流In3が流れ込む。これによって
V1=R3×In3なる電圧が発生し、この電圧がバッ
ファBufに入力され、その出力によってスイッチング
素子S1がオンする。制御信号VpがLowレベルにな
った場合には、トランジスタQ5がオフし、それに伴っ
てミラー電流Ip1、In1、In2、In3が0とな
る。これによって、電圧V1はゼロとなり、スイッチン
グ素子S1のゲート電位Vgはソース電位Vsまで落ち
てしまい、スイッチング素子S1はオフする。このよう
に、スイッチング素子が任意の電位を持つ場合に対して
適切な駆動電圧を印加し、スイッチング制御を行える信
号伝達手段を実現できるものである。
【0020】次に、実施例4の回路図を図9に、その一
部の詳細を図10に示す。本実施例は、図1におけるス
イッチ手段Sgの機能を、スイッチ手段Sgとダイオー
ドD3によって実現するものである。信号伝達手段2と
制御信号発生回路3の基準レベルは共通であり、これに
ダイオードD3を介してグランドレベルを接続し、ダイ
オードD3のアノードからスイッチ手段Sgを介して主
回路1の最低レベルVminに接続している。
【0021】以下、本実施例の動作について説明する。
まず、スイッチング素子の電位がVs>0のときには、
スイッチ手段SgをオフしておくとダイオードD3がオ
ンし、従来例と同じ回路動作を行う。次に、スイッチン
グ素子の電位がVs<0のときには、スイッチ手段Sg
をオンすることでダイオードD3は逆電圧が印加される
ためオフし、信号伝達手段2と制御信号発生回路3の基
準レベルは主回路1の最低レベルVminとなる。この
ようにして制御信号発生回路3の基準レベルを切り替え
て、図1〜図3と同様の動作を行うものである。この場
合も、スイッチング素子が任意の電位を持つ場合に対し
て適切な駆動電圧を印加し、スイッチング制御を行える
ものである。
【0022】次に、実施例5の実施例の回路図を図11
に、動作波形図を図12に示す。本実施例は、実施例1
(図3)の制御信号発生回路3,4と信号伝達手段2の
基準レベル切替をカレントミラー回路を用いて実現した
例である。回路構成は、従来例の回路にスイッチング素
子が負電位を持つ場合に動作する回路を付加したもので
ある。図11で説明すると、主回路1の最低レベルVm
inを基準レベルとする制御信号発生回路4の出力Vn
から抵抗R4を介してトランジスタQ5、Q6で構成さ
れるカレントミラー回路を接続し、トランジスタQ5、
Q6のエミッタは主回路1の最低レベルVminに接続
し、トランジスタQ6のコレクタはトランジスタQ2の
コレクタに接続している。
【0023】回路動作を以下に説明する。まず、スイッ
チング素子の電位がVs>0のときには、制御信号発生
回路4の出力Vnは常にLowレベルにしておき、トラ
ンジスタQ5及びQ6を動作させない。そうすると、従
来例と同じ回路となり、回路動作も同様となる。次に、
スイッチング素子の電位がVs<0のときには、制御信
号発生回路4からの出力VnをHighレベル又はLo
wレベルとし、制御信号発生回路3の出力Vpは常にL
owレベルにして、トランジスタQ1及びQ2を動作さ
せない。そうすると、Vs>0のときに比べると、信号
伝達手段と制御信号発生回路の基準レベルがグランドか
ら最低電位Vminに切り替わったことになる。後の動
作は実施例1(図3)と同様である。本実施例もスイッ
チング素子が任意の電位を持つ場合に対して適切な駆動
電圧を印加し、スイッチング制御を行えるものである。
【0024】次に、本発明の実施例6の回路図を図13
に示す。本実施例は、信号伝達手段2中の少なくとも1
つにフォトカプラPCを用いたレベルシフト回路を備え
る例である。この場合も同様に、スイッチング素子が任
意の電位を持つ場合に対して適切な駆動電圧を印加し、
スイッチング制御を行えるものである。
【0025】次に、本発明の実施例7の回路図を図14
に示す。本実施例は、信号伝達手段2中の少なくとも1
つにトランスTrを用いたレベルシフト回路を備える例
である。この場合も同様に、スイッチング素子が任意の
電位を持つ場合において適切な駆動電圧を印加し、スイ
ッチング制御を行えるものである。
【0026】次に、本発明の実施例8の回路図を図15
に、その回路動作の説明図を図16に示す。本実施例
は、電圧Eに充電された5個のキャパシタを任意の個
数、任意の極性に直列放電することにより、負荷回路に
−5E、−4E、−3E、−2E、−E、0、E、2
E、3E、4E、5Eの電圧を供給することができるス
イッチドキャパシタ回路中にあるスイッチング素子の制
御回路に関するものである。主回路1の回路構成は、ス
イッチドキャパシタ回路の出力に負荷回路4を接続し、
この負荷回路4は微小なインダクタLzとキャパシタC
zより成るフィルタ回路を含み、キャパシタCzと並列
に負荷Zを接続している。スイッチドキャパシタ回路の
スイッチング素子としてはMOSFETを用いており、
スイッチング素子S31、S33を除くソース接地され
ていないそれぞれのMOSFETにレベルシフト回路と
して制御信号発生回路3と信号伝達手段2が接続されて
いる。この制御信号発生回路3と信号伝達手段2はスイ
ッチ手段Sw5を介してスイッチング素子S53とS5
4の接続点に、スイッチ手段Sw1を介してスイッチン
グ素子S11とS12の接続点に接続されている。
【0027】ここで、上記主回路1を構成するスイッチ
ドキャパシタ回路について説明する。このスイッチドキ
ャパシタ回路は5個のスイッチドキャパシタセルSCm
(m=1、2、3、4、5)の直列回路より構成されて
いる。各スイッチドキャパシタセルSCmは、4個のス
イッチング素子Sm1、Sm2、Sm3、Sm4と、ス
イッチング素子Sm3とSm1の接続点とスイッチング
素子Sm4とSm2の接続点の間に接続されたキャパシ
タCmとでブリッジを構成したもので、各セルはスイッ
チング素子Sm1とSm2の接続点とSn3とSn4の
接続点(m≠n)を接続することにより直列接続され
る。スイッチドキャパシタ回路の出力はスイッチドキャ
パシタセルSC1、SC2、…、SC5の直列回路の両
端から取り出し、具体的にはスイッチング素子S11と
S12の接続点と、スイッチング素子S53とS54の
接続点の間に負荷回路を接続するものである。
【0028】次に、上記スイッチドキャパシタ回路の動
作について簡単に説明する。各スイッチドキャパシタセ
ルSCm(m=1、2、3、4、5)のブリッジを構成
するスイッチング素子は、基本的にスイッチング素子S
m1とSm2が対となり、同時にオンしないように動作
し、スイッチング素子Sm3とSm4が対となり、同時
にオンしないように動作する。スイッチング素子Sm
1、Sm4をオン、スイッチング素子Sm2、Sm3を
オフすると、キャパシタCmは負荷回路に対してプラス
の極性で接続される。また、スイッチング素子Sm2、
Sm3をオン、スイッチング素子Sm1、Sm4をオフ
すると、キャパシタCmは逆に負荷回路に対してマイナ
スの極性で接続される。スイッチング素子Sm1、Sm
3をオン、スイッチング素子Sm2、Sm4をオフ、或
いはスイッチング素子Sm2、Sm4をオン、スイッチ
ング素子Sm1、Sm3をオフすると、負荷電流はキャ
パシタCmを通らず、スイッチング素子をバイパスして
負荷回路から切り離される。これらの組合せによって、
負荷回路4に多段階の電圧を印加することができる。そ
の一例を図16に示す。また、この出力を0、E、2
E、3E、4E、5E、4E、3E、2E、E、0、−
E、−2E、−3E、−4E、−5E、−4E、−3
E、−2E、−E、0と順番に変化させることにより、
負荷回路4に略正弦波の交流波形を印加することができ
る。
【0029】スイッチドキャパシタ回路1中の点a〜k
の電位は、図16に示されるように最大−2Eから3E
まで変化する。これより、或るスイッチング素子の電位
がグランドレベルよりも低くなってしまう場合が存在す
る。そこで、負荷回路4への出力Voutが0〜5Eの
ときはスイッチ手段Sw5をオフ、スイッチ手段Sw1
をオンして、制御信号発生回路3と信号伝達手段2の基
準レベルをこの場合の最低レベルであるk点の電位に接
続し、負荷回路4への出力Voutが−E〜−5Eのと
きはスイッチ手段Sw5をオン、スイッチ手段Sw1を
オフして、制御信号発生回路3と信号伝達手段2の基準
レベルをこの場合の最低レベルであるa点の電位に接続
することによって従来例の課題を解決したものである。
【0030】なお、本実施例では、キャパシタセルの段
数を5段で説明したが何段でも構わず、段数が少ないほ
ど回路は簡単になり、段数が多いほど入力電源電圧に対
する出力電圧の昇圧比は高くなり、きめ細かい波形制御
が可能となる。
【0031】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、主回路中のス
イッチング素子の電位の正負によって制御信号発生回路
と信号伝達手段の基準レベルを切り替えるものであるか
ら、主回路中のスイッチング素子の電位の正負にかかわ
らず、駆動信号を伝達可能であるという効果がある。
【0032】請求項3の発明によれば、主回路中のスイ
ッチング素子の電位が正のときに動作する第1の制御信
号発生回路と、主回路中のスイッチング素子の電位が負
のときに動作する第2の制御信号発生回路を設けて、主
回路中のスイッチング素子の電位に応じてこれらを切り
替えて使用するようにしたので、主回路中のスイッチン
グ素子の電位の正負にかかわらず、駆動信号を伝達可能
であるという効果がある。
【0033】請求項7の発明によれば、主回路中のスイ
ッチング素子の電位がグランドレベルに対して反転した
ときには、別の信号伝達手段により信号伝達を行うよう
にしたので、主回路中のスイッチング素子の電位の正負
にかかわらず、駆動信号を伝達可能であるという効果が
ある。
【0034】請求項9又は10の発明によれば、カレン
トミラー回路に代えてフォトカプラ又はトランスを用い
て信号伝達を行うものであるから、回路構成を簡単化で
きるという効果がある。
【0035】請求項11の発明によれば、フルブリッジ
構成のスイッチング素子とキャパシタよりなるセルを直
列接続したスイッチドキャパシタ回路を主回路とし、こ
の主回路中のスイッチング素子の駆動に本発明の信号伝
達手段を適用することにより、スイッチング素子の電位
がグランドレベルに対して反転したときにも各スイッチ
ング素子に適切な駆動信号を伝達することができ、直流
電源を交流電圧に変換して負荷回路に供給することがで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示す回路図である。
【図2】本発明の基本構成を具体化して示した回路図で
ある。
【図3】本発明の実施例1を示す回路図である。
【図4】本発明の実施例1を具体化して示した回路図で
ある。
【図5】本発明の実施例2を示す回路図である。
【図6】本発明の実施例3を具体化して示した回路図で
ある。
【図7】本発明の実施例3の動作説明のための回路図で
ある。
【図8】本発明の実施例3の動作波形図である。
【図9】本発明の実施例4を示す回路図である。
【図10】本発明の実施例4を具体化して示した回路図
である。
【図11】本発明の実施例5を示す回路図である。
【図12】本発明の実施例5の動作波形図である。
【図13】本発明の実施例6を示す回路図である。
【図14】本発明の実施例7を示す回路図である。
【図15】本発明の実施例8を示す回路図である。
【図16】本発明の実施例8の動作説明のための回路図
である。
【図17】従来例を示す回路図である。
【図18】従来例を具体化して示した回路図である。
【図19】従来例の動作波形図である。
【符号の説明】
1 主回路 2 信号伝達手段 3 制御信号発生回路 Sg スイッチ手段 LS1 レベルシフト回路 S1 スイッチング素子
フロントページの続き (72)発明者 鳴尾 誠浩 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スイッチング素子の電位がグランド電
    位に対して反転する主回路と、主回路のスイッチング素
    子に与える制御信号を発生させる制御信号発生回路と、
    制御信号発生回路の発生する制御信号を主回路のスイッ
    チング素子に伝達するレベルシフト機能を有する信号伝
    達手段とから構成されるスイッチング回路において、制
    御信号発生回路と信号伝達手段の基準レベルを常にスイ
    ッチング素子の最低電位レベルとするように切り替える
    手段を備えることを特徴とするレベルシフト回路。
  2. 【請求項2】 制御信号発生回路と信号伝達手段の基
    準電位をグランドレベルと最低電位レベルに切り替える
    切替手段を具備し、スイッチング素子の電位が正のとき
    は切替手段により基準電位をグランドレベルに、スイッ
    チング素子の電位が負のときは切替手段により基準電位
    を最低電位レベルに切り替えることを特徴とする請求項
    1記載のレベルシフト回路。
  3. 【請求項3】 スイッチング素子の電位がグランド電
    位に対して反転する主回路と、主回路のスイッチング素
    子に与える制御信号を発生させる制御信号発生回路と、
    制御信号発生回路の発生する制御信号を主回路のスイッ
    チング素子に伝達するレベルシフト機能を有する信号伝
    達手段とから構成されるスイッチング回路において、前
    記制御信号発生回路は、主回路のスイッチング素子の電
    位がグランド電位に対して正極性であるときの最低電位
    レベルとしてグランドレベルを基準レベルとする第1の
    制御信号発生回路と、スイッチング素子の電位がグラン
    ド電位に対して負極性であるときの最低電位レベルを基
    準レベルとする第2の制御信号発生回路とから成り、ス
    イッチング素子の電位がグランド電位に対して正極性で
    あるときは第1の制御信号発生回路から出力される制御
    信号を信号伝達手段に入力し、スイッチング素子の電位
    がグランド電位に対して負極性であるときは第2の制御
    信号発生回路から出力される制御信号を信号伝達手段に
    入力するように切り替える手段を備えることを特徴とす
    るレベルシフト回路。
  4. 【請求項4】 前記信号伝達手段は、制御信号発生回
    路からの出力を検出する第1のカレントミラー回路と、
    該検出結果をスイッチング素子に駆動信号として伝達す
    る第2のカレントミラー回路とを具備し、第1のカレン
    トミラー回路の基準電位をグランドレベルと最低電位レ
    ベルに切り替える手段を具備することを特徴とする請求
    項3記載のレベルシフト回路。
  5. 【請求項5】 前記信号伝達手段は、制御信号発生回
    路からの出力を検出する第1のカレントミラー回路と、
    該検出結果をスイッチング素子に駆動信号として伝達す
    る第2のカレントミラー回路とを具備することを特徴と
    する請求項1又は3に記載のレベルシフト回路。
  6. 【請求項6】 第1の制御信号発生回路の出力を検出
    する第1の低電位側カレントミラー回路の基準電位をグ
    ランドレベルに接続し、第2の制御信号発生回路の出力
    を検出する第2の低電位側カレントミラー回路の基準電
    位を最低電位レベルに接続し、主回路のスイッチング素
    子の電位が正のときは第1の低電位側カレントミラー回
    路によって、主回路のスイッチング素子の電位が負のと
    きは第2の低電位側カレントミラー回路によって制御信
    号発生回路の出力を高電位側カレントミラー回路に伝達
    することを特徴とする請求項3記載のレベルシフト回
    路。
  7. 【請求項7】 スイッチング素子の電位がグランド電
    位に対して反転する主回路と、主回路のスイッチング素
    子に与える制御信号を発生させる制御信号発生回路と、
    制御信号発生回路の発生する制御信号を主回路のスイッ
    チング素子に伝達するレベルシフト機能を有する信号伝
    達手段とから構成されるスイッチング回路において、ス
    イッチング素子の電位がグランド電位に対して反転した
    場合の信号伝達手段を付加したことを特徴とするレベル
    シフト回路。
  8. 【請求項8】 主回路のスイッチング素子の電位が正
    のときに制御信号発生回路の出力を検出する第1のカレ
    ントミラー回路と、その検出した信号を主回路のスイッ
    チング素子に駆動信号として伝達する第2のカレントミ
    ラー回路と、主回路のスイッチング素子の電位が負のと
    きに制御信号発生回路の出力を検出する第3のカレント
    ミラー回路と、その検出した信号を主回路のスイッチン
    グ素子に駆動信号として伝達する第4のカレントミラー
    回路を具備することを特徴とする請求項7記載のレベル
    シフト回路。
  9. 【請求項9】 信号伝達手段の少なくとも1つがフォ
    トカプラを用いて構成されていることを特徴とする請求
    項1乃至8のいずれかに記載のレベルシフト回路。
  10. 【請求項10】 信号伝達手段の少なくとも1つがトラ
    ンスを用いて構成されていることを特徴とする請求項1
    乃至8のいずれかに記載のレベルシフト回路。
  11. 【請求項11】 前記主回路は、電圧源となるキャパシ
    タと、このキャパシタの極性を反転するブリッジ回路よ
    り成るセルを1組以上直列接続したスイッチドキャパシ
    タ回路を負荷回路に接続し、前記セルのキャパシタを直
    流電圧源から並列に充電する手段を具備し、前記セルの
    キャパシタが任意の個数、任意の極性で直列接続される
    ことにより負荷回路に交流出力を供給する制御を行う電
    力変換回路であり、前記制御信号発生回路と信号伝達手
    段の基準レベルは第1及び第2のスイッチ手段を介して
    負荷回路の両側にそれぞれ接続され、前記主回路の出力
    電圧の極性に応じて第1及び第2のいずれかのスイッチ
    手段をオンさせ、制御信号発生回路と信号伝達手段の基
    準レベルを常に最低電位レベルに接続して駆動すること
    を特徴とする請求項1記載のレベルシフト回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100810611B1 (ko) * 2006-05-15 2008-03-07 삼성전자주식회사 반도체 장치의 레벨 쉬프팅 회로

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