JPH096435A - 指向角制御装置 - Google Patents
指向角制御装置Info
- Publication number
- JPH096435A JPH096435A JP7174052A JP17405295A JPH096435A JP H096435 A JPH096435 A JP H096435A JP 7174052 A JP7174052 A JP 7174052A JP 17405295 A JP17405295 A JP 17405295A JP H096435 A JPH096435 A JP H096435A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- end effector
- camera
- ccd camera
- spherical
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Control Of Position Or Direction (AREA)
- General Electrical Machinery Utilizing Piezoelectricity, Electrostriction Or Magnetostriction (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 球面超音波モータ8は、複数のステータ7に
より略球状のロータ6が支持されており、ステータ7に
表面波振動を発生させることによりロータ6を回転させ
ることができる。CCDカメラ10は、ロータ6に開口
された貫通孔21内に納められている。従って、ロータ
6を回転させることにより、直接CCDカメラ10の方
向(指向角)を変えることができる。 【効果】 例えば監視カメラ等として構成された指向性
制御装置を軽量小型化することができる。バックラッシ
ュやガタなどがなく、CCDカメラの方向を精密に位置
決めすることができる。
より略球状のロータ6が支持されており、ステータ7に
表面波振動を発生させることによりロータ6を回転させ
ることができる。CCDカメラ10は、ロータ6に開口
された貫通孔21内に納められている。従って、ロータ
6を回転させることにより、直接CCDカメラ10の方
向(指向角)を変えることができる。 【効果】 例えば監視カメラ等として構成された指向性
制御装置を軽量小型化することができる。バックラッシ
ュやガタなどがなく、CCDカメラの方向を精密に位置
決めすることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、指向角制御装置に関す
る。具体的にいうと、本発明はセンサ、カメラ(監視カ
メラ、視覚センサ)、照明器、レーザー発生器その他の
エンドエフェクタ部を回転駆動させ、その指向角を制御
するための装置に関する。
る。具体的にいうと、本発明はセンサ、カメラ(監視カ
メラ、視覚センサ)、照明器、レーザー発生器その他の
エンドエフェクタ部を回転駆動させ、その指向角を制御
するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図11に従来例を示す。これは例えば監
視用CCDカメラ51の指向角を制御するための装置、
すなわち雲台52を示している。53はカメラ51を据
え付けるためのチルト台、54は回転ボディ、55はベ
ースであって、回転ボディ54はベース55に設けられ
たサーボモータ(図示せず)によって軸心回り(イ方
向)に回転駆動されるようになっており、チルト台53
は回転ボディ54の上部に設けられたサーボモータ(図
示せず)によって水平軸の回り(ロ方向)に回転駆動さ
れるようになっている。
視用CCDカメラ51の指向角を制御するための装置、
すなわち雲台52を示している。53はカメラ51を据
え付けるためのチルト台、54は回転ボディ、55はベ
ースであって、回転ボディ54はベース55に設けられ
たサーボモータ(図示せず)によって軸心回り(イ方
向)に回転駆動されるようになっており、チルト台53
は回転ボディ54の上部に設けられたサーボモータ(図
示せず)によって水平軸の回り(ロ方向)に回転駆動さ
れるようになっている。
【0003】しかして、図11に示すように、雲台52
のチルト台53の上面にカメラ51を取り付けて固定し
ておき、雲台52を遠隔操作して回転ボディ54やチル
ト台53の角度を操作することによってカメラ51の指
向角、すなわち監視方向を制御できるようになってい
る。
のチルト台53の上面にカメラ51を取り付けて固定し
ておき、雲台52を遠隔操作して回転ボディ54やチル
ト台53の角度を操作することによってカメラ51の指
向角、すなわち監視方向を制御できるようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような雲台52にあっては、2個のサーボモータで回転
ボディ54とチルト台53を回転させているため、サー
ボモータによる回転機構を2箇所に分散して構成する必
要があり、雲台52の小型化が困難であった。さらに、
このような雲台52を用いた指向角制御装置では、カメ
ラ51と雲台52は別々のセパレート構造となっている
ので、全体の寸法はそれぞれの寸法の和となり、小型化
に限界があった。
ような雲台52にあっては、2個のサーボモータで回転
ボディ54とチルト台53を回転させているため、サー
ボモータによる回転機構を2箇所に分散して構成する必
要があり、雲台52の小型化が困難であった。さらに、
このような雲台52を用いた指向角制御装置では、カメ
ラ51と雲台52は別々のセパレート構造となっている
ので、全体の寸法はそれぞれの寸法の和となり、小型化
に限界があった。
【0005】このため、例えば指向角制御装置を備えた
カメラを超小型化して、視覚機能を有する義眼、あるい
は人間型ロボットの眼球を構成し、カメラの指向角を制
御することによって眼球運動を可能にしようとしても、
小型化が困難であるために、人間の頭の容積内、特に眼
窩の容積内に納めることはできなかった。
カメラを超小型化して、視覚機能を有する義眼、あるい
は人間型ロボットの眼球を構成し、カメラの指向角を制
御することによって眼球運動を可能にしようとしても、
小型化が困難であるために、人間の頭の容積内、特に眼
窩の容積内に納めることはできなかった。
【0006】また、駆動の伝達が、ベース55→回転ボ
ディ54→チルト台53→カメラ51となり、カメラ5
1自体をダイレクトに駆動する構造になっていないの
で、カメラ51の取り付けガタ、雲台52の駆動伝達部
分の遊びやガタ、雲台52の組み立て時における各部分
の位置決め誤差等の累積拡大が原因となり、精密駆動に
適した構造でなかった。
ディ54→チルト台53→カメラ51となり、カメラ5
1自体をダイレクトに駆動する構造になっていないの
で、カメラ51の取り付けガタ、雲台52の駆動伝達部
分の遊びやガタ、雲台52の組み立て時における各部分
の位置決め誤差等の累積拡大が原因となり、精密駆動に
適した構造でなかった。
【0007】このため、例えば監視カメラなどとして用
いる場合、カメラ51の方向を変化させると、バックラ
ッシュ等によってカメラの向きが狙った場所からずれて
しまい、焦点がぼやけるために監視カメラで捉えた映像
をそのまま画像処理することができず、無人の監視カメ
ラ等に使用することができなかった。
いる場合、カメラ51の方向を変化させると、バックラ
ッシュ等によってカメラの向きが狙った場所からずれて
しまい、焦点がぼやけるために監視カメラで捉えた映像
をそのまま画像処理することができず、無人の監視カメ
ラ等に使用することができなかった。
【0008】また、雲台52に取り付けたカメラ51の
方向を回転させるとき、カメラ51の回転駆動中心は雲
台52側にあり、カメラ51の光軸上になかった。つま
り、カメラ51全体が移動しながら回転していた。この
ため、回転駆動中心と同心円上にある対象物との距離を
一定に保つ必要がある場合、カメラ51が中心になるよ
うに補正を加えるか、対物距離もしくは焦点距離を調整
しなければならなかった。
方向を回転させるとき、カメラ51の回転駆動中心は雲
台52側にあり、カメラ51の光軸上になかった。つま
り、カメラ51全体が移動しながら回転していた。この
ため、回転駆動中心と同心円上にある対象物との距離を
一定に保つ必要がある場合、カメラ51が中心になるよ
うに補正を加えるか、対物距離もしくは焦点距離を調整
しなければならなかった。
【0009】本発明は叙上の従来例の欠点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、カメラ等の
エンドエフェクタ部と駆動機構とが一体化されていて小
型軽量で、しかもエンドエフェクタ部の指向角制御時に
おける位置決め精度の良好な指向角制御装置を提供する
ことにある。
れたものであり、その目的とするところは、カメラ等の
エンドエフェクタ部と駆動機構とが一体化されていて小
型軽量で、しかもエンドエフェクタ部の指向角制御時に
おける位置決め精度の良好な指向角制御装置を提供する
ことにある。
【0010】また、本発明の別な目的は、エンドエフェ
クタ部を回転駆動して指向角を変化させる場合、その回
転中心をエンドエフェクタ部の軸心上に位置させること
にある。
クタ部を回転駆動して指向角を変化させる場合、その回
転中心をエンドエフェクタ部の軸心上に位置させること
にある。
【0011】
【発明の開示】請求項1に記載の本発明による指向角制
御装置は、ステータに発生させた微小振動を略球状のロ
ータへ伝達させてロータを回転駆動させるようにした球
面超音波モータと、前記ロータの内部に納められたエン
ドエフェクタ部と、からなることを特徴としている。
御装置は、ステータに発生させた微小振動を略球状のロ
ータへ伝達させてロータを回転駆動させるようにした球
面超音波モータと、前記ロータの内部に納められたエン
ドエフェクタ部と、からなることを特徴としている。
【0012】ここで、エンドエフェクタ部とは、本発明
の指向角制御装置を備えた各種装置が対象物に直接働き
かける機能を有する部分であって、例えば監視カメラ、
視覚センサ(CCDカメラ)、受光センサ、人体検知セ
ンサ、集音マイク、照明器具、レーザー発光器等の発光
素子、ポインタなどがある。
の指向角制御装置を備えた各種装置が対象物に直接働き
かける機能を有する部分であって、例えば監視カメラ、
視覚センサ(CCDカメラ)、受光センサ、人体検知セ
ンサ、集音マイク、照明器具、レーザー発光器等の発光
素子、ポインタなどがある。
【0013】本発明の指向角制御装置にあっては、球面
超音波モータのロータ内にエンドエフェクタ部を収納し
ているので、指向角制御装置の可動範囲が球面超音波モ
ータよりも大きくならないようにでき、設置容積を少な
くできる。また、球面超音波モータもロータの周囲にス
テータを配置しただけの簡単な構造であって、軽量小型
化することができる。従って、エンドエフェクタ部と球
面超音波モータを含む指向角制御装置を小型軽量化する
ことができ、指向角制御装置の用途が拡大する。例え
ば、視覚機能を有する義眼、あるいは人間型ロボットの
眼球等として人間の頭の容積内等に納めることができ、
カメラの指向角を制御することによって眼球運動を可能
にすることができる。
超音波モータのロータ内にエンドエフェクタ部を収納し
ているので、指向角制御装置の可動範囲が球面超音波モ
ータよりも大きくならないようにでき、設置容積を少な
くできる。また、球面超音波モータもロータの周囲にス
テータを配置しただけの簡単な構造であって、軽量小型
化することができる。従って、エンドエフェクタ部と球
面超音波モータを含む指向角制御装置を小型軽量化する
ことができ、指向角制御装置の用途が拡大する。例え
ば、視覚機能を有する義眼、あるいは人間型ロボットの
眼球等として人間の頭の容積内等に納めることができ、
カメラの指向角を制御することによって眼球運動を可能
にすることができる。
【0014】請求項2に記載の実施態様は、請求項1に
記載の指向角制御装置において、前記エンドエフェクタ
部の中心軸が前記ロータの回転中心を通過するよう、エ
ンドエフェクタ部がロータ内に配置されていることを特
徴としている。
記載の指向角制御装置において、前記エンドエフェクタ
部の中心軸が前記ロータの回転中心を通過するよう、エ
ンドエフェクタ部がロータ内に配置されていることを特
徴としている。
【0015】この実施態様によれば、エンドエフェクタ
部の回転中心がその中心軸上にあるので、エンドエフェ
クタ部が回転する場合には自らの中心軸上の定点(ロー
タの回転中心)の回りに回転する。従って、回転駆動中
心と同心円上にある対象物との距離を一定に保つ必要が
ある場合、エンドエフェクタ部の位置の補正等の必要が
なくて制御性が向上する。
部の回転中心がその中心軸上にあるので、エンドエフェ
クタ部が回転する場合には自らの中心軸上の定点(ロー
タの回転中心)の回りに回転する。従って、回転駆動中
心と同心円上にある対象物との距離を一定に保つ必要が
ある場合、エンドエフェクタ部の位置の補正等の必要が
なくて制御性が向上する。
【0016】請求項3に記載の実施態様は、請求項2に
記載の指向角制御装置において、前記エンドエフェクタ
部の入出力基準面が前記ロータのほぼ中心に位置してい
ることを特徴としている。
記載の指向角制御装置において、前記エンドエフェクタ
部の入出力基準面が前記ロータのほぼ中心に位置してい
ることを特徴としている。
【0017】ここで、エンドエフェクタ部の入出力基準
面とは、情報を取り込んだり、出力を送り出したりする
面であって、例えば受光センサ等のセンサの検出面(受
光面)、発光センサの光出射面、距離センサやオートフ
ォーカスカメラの距離測定基準面などをさす。
面とは、情報を取り込んだり、出力を送り出したりする
面であって、例えば受光センサ等のセンサの検出面(受
光面)、発光センサの光出射面、距離センサやオートフ
ォーカスカメラの距離測定基準面などをさす。
【0018】この実施態様によれば、ロータの回転によ
りエンドエフェクタ部が回転しても、エンドエフェクタ
部の入出力基準面はロータのほぼ中心にあって移動しな
いので、球面超音波モータの制御を容易にできる。
りエンドエフェクタ部が回転しても、エンドエフェクタ
部の入出力基準面はロータのほぼ中心にあって移動しな
いので、球面超音波モータの制御を容易にできる。
【0019】請求項4に記載の実施態様は、前記ロータ
に貫通孔を設け、この貫通孔内にエンドエフェクタ部を
収納し、エンドエフェクタ部の配線をエンドエフェクタ
部の背面において貫通孔から外部へ引き出していること
を特徴としている。
に貫通孔を設け、この貫通孔内にエンドエフェクタ部を
収納し、エンドエフェクタ部の配線をエンドエフェクタ
部の背面において貫通孔から外部へ引き出していること
を特徴としている。
【0020】この実施態様にあっては、エンドエフェク
タ部の配線が背面からロータ外へ引き出されているの
で、配線がエンドエフェクタ部の入出力面に掛かってエ
ンドエフェクタ部の作用を妨げることがない。また、ロ
ータにおいては、エンドエフェクタ部の入出力面と配線
引き出し部分とが両側に振分けられているので、ロータ
の回転可能範囲(ステータ接触範囲)を広くすることが
できる。
タ部の配線が背面からロータ外へ引き出されているの
で、配線がエンドエフェクタ部の入出力面に掛かってエ
ンドエフェクタ部の作用を妨げることがない。また、ロ
ータにおいては、エンドエフェクタ部の入出力面と配線
引き出し部分とが両側に振分けられているので、ロータ
の回転可能範囲(ステータ接触範囲)を広くすることが
できる。
【0021】請求項5に記載の指向角制御装置は、ステ
ータに発生させた微小振動を略球状のロータへ伝達させ
てロータを回転駆動させるようにした球面超音波モータ
と、前記ロータに接触して前記超音波モータにより回転
駆動される従動ロータと、前記従動ロータの内部に納め
られたエンドエフェクタ部と、からなることを特徴とし
ている。
ータに発生させた微小振動を略球状のロータへ伝達させ
てロータを回転駆動させるようにした球面超音波モータ
と、前記ロータに接触して前記超音波モータにより回転
駆動される従動ロータと、前記従動ロータの内部に納め
られたエンドエフェクタ部と、からなることを特徴とし
ている。
【0022】この指向角制御装置においても、エンドエ
フェクタ部は従動ロータ内に収容されているので、請求
項1に記載された指向角制御装置よりは大きくなるもの
の、設置容積を少なくできる。従って、エンドエフェク
タ部と球面超音波モータを含む指向角制御装置を小型軽
量化することができ、指向角制御装置の用途を拡大でき
る。また、球面超音波モータと従動ロータの間は摩擦駆
動となっていてギア等の駆動伝達機構を必要としないの
で、駆動伝達部における遊びやガタ、バックラッシュ等
がなく、エンドエフェクタ部を精密駆動できる。
フェクタ部は従動ロータ内に収容されているので、請求
項1に記載された指向角制御装置よりは大きくなるもの
の、設置容積を少なくできる。従って、エンドエフェク
タ部と球面超音波モータを含む指向角制御装置を小型軽
量化することができ、指向角制御装置の用途を拡大でき
る。また、球面超音波モータと従動ロータの間は摩擦駆
動となっていてギア等の駆動伝達機構を必要としないの
で、駆動伝達部における遊びやガタ、バックラッシュ等
がなく、エンドエフェクタ部を精密駆動できる。
【0023】しかも、この指向角制御装置にあっては、
エンドエフェクタ部は従動ロータ内に収容されているの
で、球面超音波モータのロータは回転可能範囲を広くで
きる。さらに、球面超音波モータのロータ径と従動ロー
タ径の比によってエンドエフェクタ部の回転制御範囲を
調整することができる。
エンドエフェクタ部は従動ロータ内に収容されているの
で、球面超音波モータのロータは回転可能範囲を広くで
きる。さらに、球面超音波モータのロータ径と従動ロー
タ径の比によってエンドエフェクタ部の回転制御範囲を
調整することができる。
【0024】
【実施例】図1は本発明による指向角制御装置を用いた
監視カメラシステムAの斜視図を示す。このシステムA
は、監視カメラ1で捉えた映像を遠隔地(例えば、モニ
タールーム)に設置されたモニター2に表示したり、ビ
デオテープに録画したりするものである。監視カメラ1
は、例えば天井等から吊り下げられた支持ユニット3に
よって支持され、所定の方向を向けて固定されている。
モニター側は、監視カメラ1(指向角制御装置)を遠隔
制御するためのコントローラ4、監視カメラ1の撮影方
向や焦点位置を手動操作させるためのコントローラ端末
器5、監視カメラ1で捉えている映像を写しだすモニタ
ー2とから構成されている。
監視カメラシステムAの斜視図を示す。このシステムA
は、監視カメラ1で捉えた映像を遠隔地(例えば、モニ
タールーム)に設置されたモニター2に表示したり、ビ
デオテープに録画したりするものである。監視カメラ1
は、例えば天井等から吊り下げられた支持ユニット3に
よって支持され、所定の方向を向けて固定されている。
モニター側は、監視カメラ1(指向角制御装置)を遠隔
制御するためのコントローラ4、監視カメラ1の撮影方
向や焦点位置を手動操作させるためのコントローラ端末
器5、監視カメラ1で捉えている映像を写しだすモニタ
ー2とから構成されている。
【0025】監視カメラ1は、ロータ6及びステータ7
からなる球面超音波モータ8をケーシング9内に納め、
球面超音波モータ8のロータ6内にCCDカメラ10を
収容したものである。CCDカメラ10はオートフォー
カス機構を備えている(固定焦点式でも差し支えな
い)。
からなる球面超音波モータ8をケーシング9内に納め、
球面超音波モータ8のロータ6内にCCDカメラ10を
収容したものである。CCDカメラ10はオートフォー
カス機構を備えている(固定焦点式でも差し支えな
い)。
【0026】しかして、 モニター2の画面を見ながら
コントローラ端末器5に設けられたジョイスティック型
のレバー11を操作すると、コントローラ4によって監
視カメラ1の球面超音波モータ8が駆動され、CCDカ
メラ10が所望方向へ向けられる。フォーカススイッチ
12を操作すれば、CCDカメラ10の焦点位置をマニ
ュアル調整することができる。また、無人運転でビデオ
テープ録画する場合には、切替えスイッチ13によって
無人運転モードに切り替えると、CCDカメラ10は一
定範囲を繰り返し端から端まで回動しながら撮影位置を
移動する。
コントローラ端末器5に設けられたジョイスティック型
のレバー11を操作すると、コントローラ4によって監
視カメラ1の球面超音波モータ8が駆動され、CCDカ
メラ10が所望方向へ向けられる。フォーカススイッチ
12を操作すれば、CCDカメラ10の焦点位置をマニ
ュアル調整することができる。また、無人運転でビデオ
テープ録画する場合には、切替えスイッチ13によって
無人運転モードに切り替えると、CCDカメラ10は一
定範囲を繰り返し端から端まで回動しながら撮影位置を
移動する。
【0027】図2(a)は球面超音波モータ8の一例を
示す一部破断した正面図である。この球面超音波モータ
8は、複数個のステータ7を略球状をしたロータ6の外
周円に沿って配置し、複数個のステータ7によってロー
タ6を支持したものである(必要に応じて、ベアリング
等の補助的な支持手段を併用してもよい)。各ステータ
7は、図2(b)(c)に示すような回転型表面波振動
子からなる。すなわち、金属等の弾性材料によって形成
された弾性体14は略皿状をしており、その外周部表面
には一定ピッチ毎に接触片15が突設されて環状に配列
しており、接触片15と対応して弾性体14の外周部裏
面にはPZT等の圧電素子16が貼り付けられている。
ステータ7は、接触片15をロータ6と接触させるよう
にしてロータ6を支持するようになっており、そのため
接触片15の表面にはロータ6の表面曲率と同一の曲率
を有する凹状のアール面17が施されている。
示す一部破断した正面図である。この球面超音波モータ
8は、複数個のステータ7を略球状をしたロータ6の外
周円に沿って配置し、複数個のステータ7によってロー
タ6を支持したものである(必要に応じて、ベアリング
等の補助的な支持手段を併用してもよい)。各ステータ
7は、図2(b)(c)に示すような回転型表面波振動
子からなる。すなわち、金属等の弾性材料によって形成
された弾性体14は略皿状をしており、その外周部表面
には一定ピッチ毎に接触片15が突設されて環状に配列
しており、接触片15と対応して弾性体14の外周部裏
面にはPZT等の圧電素子16が貼り付けられている。
ステータ7は、接触片15をロータ6と接触させるよう
にしてロータ6を支持するようになっており、そのため
接触片15の表面にはロータ6の表面曲率と同一の曲率
を有する凹状のアール面17が施されている。
【0028】しかして、ステータ7は超音波モータの原
理によってロータ6を駆動するものであって、圧電素子
16を振動させることによって弾性体14の接触片15
の表面にたわみ振動や伸縮振動等の表面波振動を発生さ
せるものである。ステータ7はロータ6に圧接している
ので、ステータ7が駆動されていない場合には、ロータ
6は回転できない。しかし、圧電素子16を所定の駆動
モードで駆動すると、弾性体14の表面を円周方向に進
む進行波(たわみ進行波)により接触片15の表面の粒
子が楕円軌道を描いて運動し、ロータ6の表面がステー
タ7の円周方向に沿って移動する。この結果、ロータ6
は駆動されているステータ7の軸心の回りに回転する。
また、進行波を発生させないステータ7には定在波を発
生させてロータとの摩擦を軽減する。従って、これらの
各ステータ7を駆動制御することによりロータ6を任意
の方向へ任意の角度だけ回転させることができる。
理によってロータ6を駆動するものであって、圧電素子
16を振動させることによって弾性体14の接触片15
の表面にたわみ振動や伸縮振動等の表面波振動を発生さ
せるものである。ステータ7はロータ6に圧接している
ので、ステータ7が駆動されていない場合には、ロータ
6は回転できない。しかし、圧電素子16を所定の駆動
モードで駆動すると、弾性体14の表面を円周方向に進
む進行波(たわみ進行波)により接触片15の表面の粒
子が楕円軌道を描いて運動し、ロータ6の表面がステー
タ7の円周方向に沿って移動する。この結果、ロータ6
は駆動されているステータ7の軸心の回りに回転する。
また、進行波を発生させないステータ7には定在波を発
生させてロータとの摩擦を軽減する。従って、これらの
各ステータ7を駆動制御することによりロータ6を任意
の方向へ任意の角度だけ回転させることができる。
【0029】なお、本発明に用いる球面超音波モータ
は、ここで説明したような構造のものに限定されるもの
でなく、ステータにより略球状のロータを回転させるこ
とができるものであればよいことは、もちろんである。
は、ここで説明したような構造のものに限定されるもの
でなく、ステータにより略球状のロータを回転させるこ
とができるものであればよいことは、もちろんである。
【0030】図3はロータ6とCCDカメラ10を示す
概略断面図である。CCDカメラ10はカメラレンズや
CCD素子等を円筒状のケース内に納めたものであり、
ケースの背面からは配線18が出ている。ロータ6は、
略球状をしたロータ本体19とキャップ20とからな
り、ロータ本体19の中心には貫通孔21が開口されて
おり、貫通孔21内の前端部には段部22が設けられ、
貫通孔21の後端部はキャップ20によって塞がれる。
CCDカメラ10はロータ本体19の貫通孔21に後方
から挿入され、前端を貫通孔21内の段部22に当てて
位置決めされる。キャップ20には、配線18を通すた
めの配線通し孔23が開口されており、CCDカメラ1
0の配線18を配線通し孔23に通してキャップ20が
貫通孔21内に嵌合される。キャップ20は、螺合、ス
ナップフィット、ビス止め、接着剤等の手段によってロ
ータ本体19に固定される。こうしてCCDカメラ10
はロータ本体19の段部22とキャップ20との間に収
容され保持される。こうしてロータ6内に収容されたC
CDカメラ10は、その光軸がロータ6の回転中心を通
るように位置決めされている。なお、CCDカメラ10
及びキャップ20はロータ本体19の表面から外に突出
しないようにしておくのが好ましい。
概略断面図である。CCDカメラ10はカメラレンズや
CCD素子等を円筒状のケース内に納めたものであり、
ケースの背面からは配線18が出ている。ロータ6は、
略球状をしたロータ本体19とキャップ20とからな
り、ロータ本体19の中心には貫通孔21が開口されて
おり、貫通孔21内の前端部には段部22が設けられ、
貫通孔21の後端部はキャップ20によって塞がれる。
CCDカメラ10はロータ本体19の貫通孔21に後方
から挿入され、前端を貫通孔21内の段部22に当てて
位置決めされる。キャップ20には、配線18を通すた
めの配線通し孔23が開口されており、CCDカメラ1
0の配線18を配線通し孔23に通してキャップ20が
貫通孔21内に嵌合される。キャップ20は、螺合、ス
ナップフィット、ビス止め、接着剤等の手段によってロ
ータ本体19に固定される。こうしてCCDカメラ10
はロータ本体19の段部22とキャップ20との間に収
容され保持される。こうしてロータ6内に収容されたC
CDカメラ10は、その光軸がロータ6の回転中心を通
るように位置決めされている。なお、CCDカメラ10
及びキャップ20はロータ本体19の表面から外に突出
しないようにしておくのが好ましい。
【0031】なお、図3に示すステータ接触範囲とは、
ロータ6表面のステータ7を接触させることのできる領
域であって、貫通孔21以外の領域である。ロータ6の
回転可能な範囲は、このステータ接触範囲からステータ
7の寸法を引いた領域となる。
ロータ6表面のステータ7を接触させることのできる領
域であって、貫通孔21以外の領域である。ロータ6の
回転可能な範囲は、このステータ接触範囲からステータ
7の寸法を引いた領域となる。
【0032】しかして、このような監視カメラ1によれ
ば、球面超音波モータ8を駆動してロータ6を回転させ
ると、その内部に収容されているCCDカメラ10が回
転し、CCDカメラ10の撮影方向を制御することがで
きる。
ば、球面超音波モータ8を駆動してロータ6を回転させ
ると、その内部に収容されているCCDカメラ10が回
転し、CCDカメラ10の撮影方向を制御することがで
きる。
【0033】また、球面超音波モータ8はステータ7と
ロータ6との間の摩擦駆動であるためにガタツキがな
く、しかも、CCDカメラ10をロータ6内に収容すれ
ば、ロータ6の回転をCCDカメラ10に伝達するため
の回転伝達機構も必要無くなるので、回転伝達機構によ
る遊びやガタも発生しない。従って、この監視カメラ1
によれば、CCDカメラ10の撮影方向を高精度に位置
決めすることができる。
ロータ6との間の摩擦駆動であるためにガタツキがな
く、しかも、CCDカメラ10をロータ6内に収容すれ
ば、ロータ6の回転をCCDカメラ10に伝達するため
の回転伝達機構も必要無くなるので、回転伝達機構によ
る遊びやガタも発生しない。従って、この監視カメラ1
によれば、CCDカメラ10の撮影方向を高精度に位置
決めすることができる。
【0034】さらに、CCDカメラ10をロータ6内に
収容すれば、CCDカメラ10をロータ6の外側に取り
付けた場合のようにCCDカメラ10の重量による回転
トルクがロータ6に加わることもないので保持トルクを
大きくでき、ロータ6ないしCCDカメラ10を安定に
静止させることができる。
収容すれば、CCDカメラ10をロータ6の外側に取り
付けた場合のようにCCDカメラ10の重量による回転
トルクがロータ6に加わることもないので保持トルクを
大きくでき、ロータ6ないしCCDカメラ10を安定に
静止させることができる。
【0035】また、この監視カメラ1によれば、球面超
音波モータ8のロータ6内にCCDカメラ10が収容さ
れているので、球面超音波モータ8とは別にCCDカメ
ラ10が空間を占めず、監視カメラ1を非常に小さくす
ることができる。従って、監視カメラ1を目立ちにくく
することができる。
音波モータ8のロータ6内にCCDカメラ10が収容さ
れているので、球面超音波モータ8とは別にCCDカメ
ラ10が空間を占めず、監視カメラ1を非常に小さくす
ることができる。従って、監視カメラ1を目立ちにくく
することができる。
【0036】さらに。従来のように雲台でカメラを駆動
する監視カメラのようにCCDカメラが外部に露出して
いる場合には、CCDカメラの向きによってモニターさ
れている方向が分かってしまうが、本発明のようにCC
Dカメラ10がロータ6内に収納されていれば、モニタ
ーされている方向が外観からは分かりにくくなる。従っ
て、防犯機能も高くなる。
する監視カメラのようにCCDカメラが外部に露出して
いる場合には、CCDカメラの向きによってモニターさ
れている方向が分かってしまうが、本発明のようにCC
Dカメラ10がロータ6内に収納されていれば、モニタ
ーされている方向が外観からは分かりにくくなる。従っ
て、防犯機能も高くなる。
【0037】図4及び図5はロータ6内におけるCCD
カメラ10の収容位置を示す図である。いずれもCCD
カメラ10の光軸Pはロータ6の回転中心Gを通るよう
に位置決めされているので、ロータ6が回転するとき、
CCDカメラ10の光軸Pは常に光軸P上の定点(つま
り、ロータ6の回転中心G)を中心にして回転するの
で、監視カメラ1の制御が容易になる。特に、回転中心
Gから一定距離にある同心円上の位置を監視する場合に
は、焦点を一定にできる。さらに、図4の配置例では、
CCDカメラ10の検出基準面24はロータ6の表面近
くに位置しているので、貫通孔21によってロータ6の
表面が狭められにくく、ロータ6の可動範囲を広くでき
る。これに対し、図5の配置例では、CCDカメラ10
の検出基準面24がロータ6の回転中心Gと一致してい
るので、貫通孔21の前部に円錐状の窓25を設ける必
要があり、図4の場合と比較してロータ6の可動範囲は
狭くなるが、その反面、ロータ6を回転させてCCDカ
メラ10の向きを変えるとき、対象物体に対して方向が
変化するだけで距離が変化せず、焦点調整など監視カメ
ラ1の制御が容易になる。つまり、ある方向に存在する
対象物体を見ながら当該物体が画像の中心になるように
CCDカメラ10を回転させるとき、図4のような構造
であると、対象物体の方向と距離がCCDカメラ10の
回転に伴って変化するので、CCDカメラ10の焦点を
調整しながら回転させなければならないが、図5のよう
な構成であれば、CCDカメラ10を回転させても対象
物体との距離は変らないので、焦点を固定にしたままで
CCDカメラ10を回転させることができ、制御が容易
になる。
カメラ10の収容位置を示す図である。いずれもCCD
カメラ10の光軸Pはロータ6の回転中心Gを通るよう
に位置決めされているので、ロータ6が回転するとき、
CCDカメラ10の光軸Pは常に光軸P上の定点(つま
り、ロータ6の回転中心G)を中心にして回転するの
で、監視カメラ1の制御が容易になる。特に、回転中心
Gから一定距離にある同心円上の位置を監視する場合に
は、焦点を一定にできる。さらに、図4の配置例では、
CCDカメラ10の検出基準面24はロータ6の表面近
くに位置しているので、貫通孔21によってロータ6の
表面が狭められにくく、ロータ6の可動範囲を広くでき
る。これに対し、図5の配置例では、CCDカメラ10
の検出基準面24がロータ6の回転中心Gと一致してい
るので、貫通孔21の前部に円錐状の窓25を設ける必
要があり、図4の場合と比較してロータ6の可動範囲は
狭くなるが、その反面、ロータ6を回転させてCCDカ
メラ10の向きを変えるとき、対象物体に対して方向が
変化するだけで距離が変化せず、焦点調整など監視カメ
ラ1の制御が容易になる。つまり、ある方向に存在する
対象物体を見ながら当該物体が画像の中心になるように
CCDカメラ10を回転させるとき、図4のような構造
であると、対象物体の方向と距離がCCDカメラ10の
回転に伴って変化するので、CCDカメラ10の焦点を
調整しながら回転させなければならないが、図5のよう
な構成であれば、CCDカメラ10を回転させても対象
物体との距離は変らないので、焦点を固定にしたままで
CCDカメラ10を回転させることができ、制御が容易
になる。
【0038】ロータ6の背面側(キャップ側)半球に図
6に示すようなパターン、すなわち放射状パターン26
と同心円状パターン27を描いておき、光学的エンコー
ダ(図示せず)により当該パターン26,27を読み取
るようにすれば、ロータ6の回転角ないしCCDカメラ
10の方向を検出することができる。
6に示すようなパターン、すなわち放射状パターン26
と同心円状パターン27を描いておき、光学的エンコー
ダ(図示せず)により当該パターン26,27を読み取
るようにすれば、ロータ6の回転角ないしCCDカメラ
10の方向を検出することができる。
【0039】なお、上記実施例では、監視カメラとして
用いる場合について説明したが、CCDカメラを画像認
識用の視覚センサとして用いる場合にも有効である。
用いる場合について説明したが、CCDカメラを画像認
識用の視覚センサとして用いる場合にも有効である。
【0040】図7は本発明による指向角制御装置を用い
た視覚センサB、例えば人間型ロボットの眼球や視覚機
能を有する義眼を示す一部破断した正面図である。この
実施例においては、球面超音波モータ8のロータ6が眼
球と同じ外観を有しており、ロータ6内にCCDカメラ
10が内蔵されていて視覚(画像認識)機能を備えてい
る。この視覚センサBはロボットの頭部28内や人間の
眼窩内に納められる。なお、29はロータ6やステータ
7を納めたケーシングであって、ロータ6はケーシング
29の内壁面に接することなく複数個のステータ7のみ
により支持されている。
た視覚センサB、例えば人間型ロボットの眼球や視覚機
能を有する義眼を示す一部破断した正面図である。この
実施例においては、球面超音波モータ8のロータ6が眼
球と同じ外観を有しており、ロータ6内にCCDカメラ
10が内蔵されていて視覚(画像認識)機能を備えてい
る。この視覚センサBはロボットの頭部28内や人間の
眼窩内に納められる。なお、29はロータ6やステータ
7を納めたケーシングであって、ロータ6はケーシング
29の内壁面に接することなく複数個のステータ7のみ
により支持されている。
【0041】しかして、ステータ7を駆動することによ
り、眼球であるロータ6はそのステータ7の軸心の回り
に回動される。このため、ロータ6が上下左右へと滑ら
かに動き、視覚センサBの視線の方向を制御することが
できる。しかも、この視覚センサBは非常に小型軽量で
あるので、眼球のような小さな部位に使用することがで
きる。
り、眼球であるロータ6はそのステータ7の軸心の回り
に回動される。このため、ロータ6が上下左右へと滑ら
かに動き、視覚センサBの視線の方向を制御することが
できる。しかも、この視覚センサBは非常に小型軽量で
あるので、眼球のような小さな部位に使用することがで
きる。
【0042】図8は本発明に係る指向角制御装置を用い
た別な視覚センサCを示す概略断面図である。この視覚
センサCでは、眼球と同じ外観を有する略球状の従動ロ
ータ30が球面超音波モータ8と共に人間型ロボットの
頭部28や人間の眼窩内に回転自在に納められている。
この従動ロータ30はCCDカメラ10を内蔵してお
り、また、球面超音波モータ8のロータ6に圧接してい
る。従って、球面超音波モータ8を駆動してロータ6を
回転させると、従動ロータ30を回転させることがで
き、それによって視覚センサCの視線の方向を制御する
ことができる。
た別な視覚センサCを示す概略断面図である。この視覚
センサCでは、眼球と同じ外観を有する略球状の従動ロ
ータ30が球面超音波モータ8と共に人間型ロボットの
頭部28や人間の眼窩内に回転自在に納められている。
この従動ロータ30はCCDカメラ10を内蔵してお
り、また、球面超音波モータ8のロータ6に圧接してい
る。従って、球面超音波モータ8を駆動してロータ6を
回転させると、従動ロータ30を回転させることがで
き、それによって視覚センサCの視線の方向を制御する
ことができる。
【0043】また、この視覚センサCでは、CCDカメ
ラ10を直接球面超音波モータ8のロータ6に設けず、
ロータ6と接している従動ロータ30に設けているの
で、眼球となる部品に対する外観上や寸法上などの制約
が少なくなる。また、ロータ6にCCDカメラ10を内
蔵していないので、ロータ6の回転範囲を広くすること
ができる。また、従動ロータ径とロータ径の比によって
従動ロータ30の回転範囲や回転速度を変えることもで
きる。
ラ10を直接球面超音波モータ8のロータ6に設けず、
ロータ6と接している従動ロータ30に設けているの
で、眼球となる部品に対する外観上や寸法上などの制約
が少なくなる。また、ロータ6にCCDカメラ10を内
蔵していないので、ロータ6の回転範囲を広くすること
ができる。また、従動ロータ径とロータ径の比によって
従動ロータ30の回転範囲や回転速度を変えることもで
きる。
【0044】図9は本発明に係る指向角制御装置を用い
た光指示ヘッド31を示す斜視図である。光指示ヘッド
31のケーシング部32においては、複数個のステータ
7が固定されており、略球状をしたロータ6が複数個の
ステータ7によって回転可能に支持され、球面超音波モ
ータ8が構成されている。このロータ6の内部には、例
えば赤色、青色、白色といった具合に発光色の異なる半
導体レーザー素子33R、33B、33Wが複数個内蔵
されており、各半導体レーザー素子33R、33B、3
3Wの各光軸はロータ6の回転中心を通るように配置さ
れている。ロータ6の一部分はケーシング部32から露
出している。
た光指示ヘッド31を示す斜視図である。光指示ヘッド
31のケーシング部32においては、複数個のステータ
7が固定されており、略球状をしたロータ6が複数個の
ステータ7によって回転可能に支持され、球面超音波モ
ータ8が構成されている。このロータ6の内部には、例
えば赤色、青色、白色といった具合に発光色の異なる半
導体レーザー素子33R、33B、33Wが複数個内蔵
されており、各半導体レーザー素子33R、33B、3
3Wの各光軸はロータ6の回転中心を通るように配置さ
れている。ロータ6の一部分はケーシング部32から露
出している。
【0045】しかして、この光指示ヘッド31にあって
は、任意の発光色、例えば赤色光の半導体レーザー素子
33Rを発光させ、球面超音波モータ8のロータ6を回
転させることによって半導体レーザー素子33Rから出
射された光ビームαの出射方向を制御するようにしてい
る。
は、任意の発光色、例えば赤色光の半導体レーザー素子
33Rを発光させ、球面超音波モータ8のロータ6を回
転させることによって半導体レーザー素子33Rから出
射された光ビームαの出射方向を制御するようにしてい
る。
【0046】図10は上記光指示ヘッド31を用いた検
査指示装置Dを示す斜視図である。検査指示装置Dは、
光ビームαを出射する上記光指示ヘッド31と、検査さ
れた実装基板34を載置するステージ35と、操作ター
ミナル36とから構成されている。光指示ヘッド31
は、ステージ35上方に位置するようにステージ35か
ら延びた支柱37の先端部分に取り付けられている。
査指示装置Dを示す斜視図である。検査指示装置Dは、
光ビームαを出射する上記光指示ヘッド31と、検査さ
れた実装基板34を載置するステージ35と、操作ター
ミナル36とから構成されている。光指示ヘッド31
は、ステージ35上方に位置するようにステージ35か
ら延びた支柱37の先端部分に取り付けられている。
【0047】この検査指示装置Dは、自動検査装置(図
示せず)によって実装不良が検出された実装基板34の
識別番号や不良箇所Fの位置情報や不良内容を示す実装
情報などを受け取って記憶装置に蓄積している。この蓄
積された記憶情報は、必要に応じて実装不良の発生率や
不良内容ごとの集計結果をまとめて、操作ターミナル3
6上のディスプレイ38に表示させたり、プリントアウ
トさせたりすることができる。また、操作ターミナル3
6からの指示によって、修正を要する実装基板34の識
別番号や不良内容をディスプレイ38上に表示したり、
球面超音波モータ8を駆動して、ステージ35上にセッ
トされた実装基板34上の不良箇所Fに光ビームαを照
射し、不良箇所Fを指示することができる。また、光ビ
ームαは、例えば電子部品39の欠落の場合には赤色、
ハンダ不良の場合には青色、電子部品39の位置ずれに
は白色といったように実装不良の内容に応じて変化する
ようになっている。すなわち、この検査指示装置Dにあ
っては、自動検査装置によって得られた不良箇所Fの位
置情報に基づいて、光指示ヘッド31から不良内容に応
じた色の光ビームαを不良箇所Fに照射させることがで
きる。
示せず)によって実装不良が検出された実装基板34の
識別番号や不良箇所Fの位置情報や不良内容を示す実装
情報などを受け取って記憶装置に蓄積している。この蓄
積された記憶情報は、必要に応じて実装不良の発生率や
不良内容ごとの集計結果をまとめて、操作ターミナル3
6上のディスプレイ38に表示させたり、プリントアウ
トさせたりすることができる。また、操作ターミナル3
6からの指示によって、修正を要する実装基板34の識
別番号や不良内容をディスプレイ38上に表示したり、
球面超音波モータ8を駆動して、ステージ35上にセッ
トされた実装基板34上の不良箇所Fに光ビームαを照
射し、不良箇所Fを指示することができる。また、光ビ
ームαは、例えば電子部品39の欠落の場合には赤色、
ハンダ不良の場合には青色、電子部品39の位置ずれに
は白色といったように実装不良の内容に応じて変化する
ようになっている。すなわち、この検査指示装置Dにあ
っては、自動検査装置によって得られた不良箇所Fの位
置情報に基づいて、光指示ヘッド31から不良内容に応
じた色の光ビームαを不良箇所Fに照射させることがで
きる。
【0048】ステージ35上には実装基板34の挿入方
向と実装基板34の位置を決める位置決め部40が設け
られており、自動検査装置から実装不良と判定された実
装基板34が所定の基板方向を向けて送られてくると、
位置決め部40に基づいてステージ35上の所定の位置
に載置される。ディスプレイ38には実装基板34の識
別番号が表示されるとともに不良内容が表示され、不良
内容に応じた色の光ビームαが不良箇所Fに照射され
る。光ビームαが照射されると、作業者はディスプレイ
38に表示された不良内容と指示された不良箇所Fを目
視確認したのち、欠落した電子部品39を実装したり、
ハンダ付けをやり直したりして実装不良を修正する。
向と実装基板34の位置を決める位置決め部40が設け
られており、自動検査装置から実装不良と判定された実
装基板34が所定の基板方向を向けて送られてくると、
位置決め部40に基づいてステージ35上の所定の位置
に載置される。ディスプレイ38には実装基板34の識
別番号が表示されるとともに不良内容が表示され、不良
内容に応じた色の光ビームαが不良箇所Fに照射され
る。光ビームαが照射されると、作業者はディスプレイ
38に表示された不良内容と指示された不良箇所Fを目
視確認したのち、欠落した電子部品39を実装したり、
ハンダ付けをやり直したりして実装不良を修正する。
【0049】この検査指示装置Dにあっては、光源(半
導体レーザー素子33R、33B、33W)がロータ6
に内蔵されているため、球面超音波モータ8を駆動する
ことによって直接光ビームαの照射方向を制御すること
ができる。したがって、光指示ヘッド31が簡単な構成
になって小型化することができる。また、球面超音波モ
ータ8により光ビームαの出射方向を直接制御している
ので、光ビームαの出射方向を高分解能かつ高精度に制
御できる。このため、高密度で実装された実装基板34
にあっても正しく不良箇所を指示することができる。
導体レーザー素子33R、33B、33W)がロータ6
に内蔵されているため、球面超音波モータ8を駆動する
ことによって直接光ビームαの照射方向を制御すること
ができる。したがって、光指示ヘッド31が簡単な構成
になって小型化することができる。また、球面超音波モ
ータ8により光ビームαの出射方向を直接制御している
ので、光ビームαの出射方向を高分解能かつ高精度に制
御できる。このため、高密度で実装された実装基板34
にあっても正しく不良箇所を指示することができる。
【図1】本発明に係る指向角制御装置を用いた監視カメ
ラシステムを示す斜視図である。
ラシステムを示す斜視図である。
【図2】(a)は同上の球面超音波モータの構造を示す
一部断面した正面図、(b)(c)はそれぞれ同上のス
テータを示す正面図及び断面図である。
一部断面した正面図、(b)(c)はそれぞれ同上のス
テータを示す正面図及び断面図である。
【図3】CCDカメラをロータ内に収容するための構造
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図4】CCDカメラを収容したロータの断面図であ
る。
る。
【図5】CCDカメラを収容した別なロータの断面図で
ある。
ある。
【図6】ロータの回転方向を検出するためにロータ表面
に設けられたパターンを示す図である。
に設けられたパターンを示す図である。
【図7】本発明に係る指向角制御装置を用いた視覚セン
サを示す一部破断した正面図である。
サを示す一部破断した正面図である。
【図8】別な構造の視覚センサを構造を示す断面図であ
る。
る。
【図9】本発明に係る指向角制御装置を用いた光指示ヘ
ッドを示す斜視図である。
ッドを示す斜視図である。
【図10】同上の光指示ヘッドを備えた検査指示装置の
斜視図である。
斜視図である。
【図11】従来例の説明図であって、CCDカメラと雲
台とを分離した状態で示す側面図である。
台とを分離した状態で示す側面図である。
1 監視カメラ 6 ロータ 7 ステータ 8 球面超音波モータ 10 CCDカメラ 19 ロータ本体 20 キャップ 21 貫通孔 24 CCDカメラの検出基準面 30 従動ロータ 31 光指示ヘッド 33R、33B、33W 半導体レーザー素子 P CCDカメラの光軸 G ロータの中心
Claims (5)
- 【請求項1】 ステータに発生させた微小振動を略球状
のロータへ伝達させてロータを回転駆動させるようにし
た球面超音波モータと、 前記ロータの内部に納められたエンドエフェクタ部と、
からなる指向角制御装置。 - 【請求項2】 前記エンドエフェクタ部の中心軸が前記
ロータの回転中心を通過するよう、エンドエフェクタ部
がロータ内に配置されている、請求項1に記載の指向角
制御装置。 - 【請求項3】 前記エンドエフェクタ部の入出力基準面
が前記ロータのほぼ中心に位置している、請求項2に記
載の指向角制御装置。 - 【請求項4】 前記ロータに貫通孔を設け、この貫通孔
内にエンドエフェクタ部を収納し、エンドエフェクタ部
の配線をエンドエフェクタ部の背面において貫通孔から
外部へ引き出している、請求項1に記載の指向角制御装
置。 - 【請求項5】 ステータに発生させた微小振動を略球状
のロータへ伝達させてロータを回転駆動させるようにし
た球面超音波モータと、 前記ロータに接触して前記超音波モータにより回転駆動
される従動ロータと、 前記従動ロータの内部に納められたエンドエフェクタ部
と、からなる指向角制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7174052A JPH096435A (ja) | 1995-06-15 | 1995-06-15 | 指向角制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7174052A JPH096435A (ja) | 1995-06-15 | 1995-06-15 | 指向角制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH096435A true JPH096435A (ja) | 1997-01-10 |
Family
ID=15971784
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7174052A Pending JPH096435A (ja) | 1995-06-15 | 1995-06-15 | 指向角制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH096435A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0954356A (ja) * | 1995-08-10 | 1997-02-25 | Robotsuto Meeshiyon Kk | マイクロインテリジェントアイ |
GB2439346A (en) * | 2006-06-19 | 2007-12-27 | Carel Van Der Walt | Optical sensor gimbal |
JP2022050339A (ja) * | 2020-09-17 | 2022-03-30 | 新思考電機有限公司 | 光学部材駆動装置、カメラ装置、及び電子機器 |
-
1995
- 1995-06-15 JP JP7174052A patent/JPH096435A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0954356A (ja) * | 1995-08-10 | 1997-02-25 | Robotsuto Meeshiyon Kk | マイクロインテリジェントアイ |
GB2439346A (en) * | 2006-06-19 | 2007-12-27 | Carel Van Der Walt | Optical sensor gimbal |
GB2439346B (en) * | 2006-06-19 | 2008-12-03 | Carel Van Der Walt | Improved gimbal |
US8179007B2 (en) | 2006-06-19 | 2012-05-15 | Carel Van Der Walt | Gimbal |
JP2022050339A (ja) * | 2020-09-17 | 2022-03-30 | 新思考電機有限公司 | 光学部材駆動装置、カメラ装置、及び電子機器 |
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