JPH0963917A - 表面処理装置 - Google Patents

表面処理装置

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JPH0963917A
JPH0963917A JP7215861A JP21586195A JPH0963917A JP H0963917 A JPH0963917 A JP H0963917A JP 7215861 A JP7215861 A JP 7215861A JP 21586195 A JP21586195 A JP 21586195A JP H0963917 A JPH0963917 A JP H0963917A
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pressure
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宏 土師
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コンパクトに構成できる表面処理装置を提供
することを目的とする。 【構成】 ベース12と、下方が開口しており、かつベ
ース12に対して上方から接離自在に支持され、しかも
ベース12に接した際、ベース12の上方に密閉空間を
形成する蓋13と、蓋13をベース12に接離させる接
離手段と、蓋13に設けられ接地される第1電極32
と、ベースに設けられ高周波電圧が印加される第2電極
34と、密閉空間に動作ガスを供給するガス供給部64
と、密閉空間内の圧力を調節する圧力調整部68とを備
え、圧力調整部68は、密閉空間を減圧するための真空
配管69と、密閉空間を大気圧に復圧するための大気開
放配管71と、密閉空間内の真空圧を計測する真空計7
5とを有し、真空配管69と大気開放配管71と真空計
75がガイド40,41と平行に配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、密閉空間内で対象物に
表面処理を行う表面処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば基板などの対象物に、密閉空間中
にてプラズマクリーニングやスパッタリング、その他の
表面処理を行う表面処理装置が、電子部品の製造ライン
や電子機器の組立ラインなどにおいて使用されている。
【0003】次に従来の表面処理装置について、図16
を参照しながら説明する。図16は従来の表面処理装置
の斜視図である。
【0004】図16中、1は密閉空間を形成し、この密
閉空間内にて上述したような表面処理を行う本体、2は
本体1の前面に設けられた出入口、3は出入口2を開閉
するゲートである。また、ゲート3にて出入口2を開閉
するため、本体1に固定されるシリンダ4のロッド5の
上端部がゲート3に連結されている。
【0005】即ち、シリンダ4を駆動してロッド5を突
出させると、図16に示すように、ゲート3で出入口2
を塞いで、本体1内に密閉空間を形成することができ、
ロッド5を没入させると、出入口2を外部に露呈させる
ことができる。なお、ゲート3で出入口2を塞いだ際、
本体1内に密閉空間が形成されるようにするため、本体
1は、出入口2を除いて、外部に対して閉鎖されてい
る。
【0006】6は矢印Lで示す搬送ラインに沿って送ら
れる対象物であり、対象物6に表面処理を施すべきとき
は、搬送ラインL中に配置される供給部Tに対象物6が
一旦載置される。7は供給部Tに載置された表面処理前
の対象物6を本体1内へ入れ、あるいは本体1内にある
表面処理済みの対象物6を供給部T、即ち搬送ラインL
へ戻す出入手段である。
【0007】次に従来の表面処理装置の動作を説明す
る。まず本体1内を表面処理を行うための雰囲気とする
ため、出入口2はゲート3により塞がれている。次に、
対象物6が搬送ラインL方向に送られ、供給部T上へ載
置される。
【0008】次に出入手段7を駆動し、供給部T上から
対象物6を取出す。そして、ゲート3を下降させ出入口
2を開き、出入手段7により対象物6を本体1内へ入れ
る。
【0009】次に出入手段7を本体1から退避させ、ゲ
ート3を上昇させ出入口2を閉じる。これにより、本体
1内は密閉空間となり、その密閉空間内に対象物6が存
在することになる。
【0010】次に、本体1内において対象物6の表面処
理が行われる。そして表面処理が終了したら、ゲート3
を下降させ出入口2を開く。そして、退避していた出入
手段7を駆動して本体1内へ入れ、本体1内に存在する
表面処理済みの対象物6を、本体1から取出す。
【0011】次に、ゲート3を上昇させ出入口2を塞
ぎ、出入手段7により表面処理済みの対象物6を供給部
Tへ戻す。この後表面処理済みの対象物6は、搬送ライ
ンLにより送出される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】さて、表面処理装置で
は、本体1内の密閉空間を減圧したり大気圧に復圧した
りするため、真空配管や大気開放配管が設けられてい
る。しかしながら従来の表面処理装置では、これらの配
管のレイアウトは特に考慮されておらず、大型の本体1
の外部に設けられていた。このようにすると、大型の本
体1よりさらに広い設置スペースを要し、表面処理装置
の実質的なサイズがますます大きくなるという問題点が
あった。
【0013】そこで本発明は、コンパクトに構成できる
表面処理装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の表面処理装置
は、ベースと、このベースに設けられ対象物を案内する
ガイドと、下方が開口しており、かつベースに対して上
方から接離自在に支持され、しかもベースに接した際、
ベースの上方に密閉空間を形成する蓋と、蓋をベースに
接離させる接離手段と、蓋に設けられ接地される第1電
極と、ベースに設けられ高周波電圧が印加される第2電
極と、密閉空間に動作ガスを供給するガス供給部と、密
閉空間内を減圧したり大気圧に復圧したりする圧力調整
部とを備え、圧力調整部は、密閉空間を減圧するための
真空配管と、密閉空間を大気圧に復圧するための大気開
放配管と、密閉空間内の真空圧を計測する真空計とを有
し、真空配管と大気開放配管と真空計がガイドと平行に
配置されている。
【0015】
【作用】上記構成により、蓋がベースに接触し、対象物
の周囲に密閉空間が形成される。そして圧力調整部が、
密閉空間内を減圧し、ガス供給部が密閉空間内に動作ガ
スを供給する。次に第2電極に高周波電圧が印加され、
対象物の表面処理が行われ、そして圧力調整部が密閉空
間内を大気圧に復圧して、蓋がベースから離され、表面
処理済みの対象物が取出される。
【0016】ここで、圧力調整部における真空配管、大
気開放配管及び真空計はガイドと平行に配置されてお
り、対象物の幅方向における配置スペースを小さくする
ことができる。よって、それだけ表面処理装置をコンパ
クトに構成できるものである。
【0017】
【実施例】次に、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。
【0018】図1は、本発明の一実施例における表面処
理装置の全体斜視図である。なお、本実施例の表面処理
装置は、多数の構成要素を有し、細かな部分については
図示できない点も多々あるので、まず、図1によって概
略を説明した上で、順次詳細な説明を行うこととする。
【0019】図1において、8は上面がほぼ水平に形成
された基台である。基台8の奥側には、基台8の上面よ
りも背が高い起立部8aが設けられ、起立部8aの前面
には、モニタ8bが配置されており、オペレータはモニ
タ8bにより表面処理装置の動作状況を把握できる。
【0020】そして基台8の上面には、図1左下から右
上へ一直線状の搬送路Lが形成されている。9は搬送路
Lの上流側に配設され、表面処理前の対象物6を上下多
段に収納する供給マガジンである。10は、搬送路Lの
下流側に配設され、表面処理済みの対象物6を収納する
回収マガジンである。
【0021】11は供給マガジン9から表面処理前の対
象物6を、搬送路Lへ送り出す押出シリンダである。
【0022】12は基台8の上面のうち供給マガジン9
側であって、搬送路L上にインライン展開され、搬送路
Lの一部を構成するベース、13は下方が開口してお
り、ベース12に対して上方から接離自在に支持された
蓋である。
【0023】ベース12、蓋13の構成は、後に詳述す
るが、蓋13が、搬送路Lの一部を構成するベース12
に接した際、搬送路L上に密閉空間が形成されるように
なっている。即ちベース12は、蓋13と共にこの密閉
空間を包囲する部材としての役割と、搬送路Lとしての
役割を兼務している。
【0024】14はベース12と回収マガジン10の間
であって、搬送路Lからやや奥側にオフセットした位置
に配設されるワイヤボンディング部である。
【0025】本実施例では、対象物6として基板を採用
し、この対象物6に、蓋13とベース12により形成さ
れる密閉空間にて、表面処理の一例としてのプラズマク
リーニングを施して、基板の電極等に存在する付着物あ
るいは折出物を除去し、この電極等をボンディングしや
すくする。そして、隣接するワイヤボンディング部14
で、プラズマクリーニングされた直後の対象物6に対し
てボンディングを行い、回収マガジン10へ収納するこ
ととしている。
【0026】15は先端部が搬送路Lに至り、搬送路L
に直交する第1アームであり、16は第1アーム15と
平行でかつ第1アーム15から搬送路Lの下流側に一定
距離を隔てた位置にある第2アームである。
【0027】17は基台8の上面の前側に搬送路Lと平
行に長く形成されたカバーである。そして、カバー17
内には後に詳述するように、第1アーム15、第2アー
ム16を上記一定距離を隔てて平行にしたまま搬送路L
と平行に移動させるアーム移動機構が収納されている。
【0028】18は搬送路Lにおいてワイヤボンディン
グ部14よりも上流側から回収マガジン10までの間に
おいて、対象物6を搬送路Lに沿って案内する一対のガ
イドである。ここで、第1アーム15、第2アーム16
は、対象物6を搬送路Lに沿って搬送する搬送手段に対
応する。なお、アーム移動機構及び対象物6の搬送動作
は、後に詳述する。
【0029】次に図2〜図5を参照しながら、蓋13を
上昇/下降させ、また蓋13を水平/垂直の状態とする
ための機構(接離手段)について説明する。
【0030】ここで蓋13の姿勢について定義を行う。
まず蓋13の下端面が水平面内にあるとき、蓋13は水
平状態であるという。一方、蓋13の下端面が垂直面内
にあるとき、蓋13は垂直状態であるという。
【0031】また、蓋13の下端面が、ベース12に密
着しているとき、蓋13は下降状態であるといい、蓋1
3の下端面がベース12から離れ、蓋13とベース12
との間に隙間があいているとき蓋13は上昇状態である
という。
【0032】そして、蓋13が水平状態であり、かつ下
降状態であるとき、これを水平下降状態というように、
2つの状態が同時に成立しているときに、これらの状態
を連記して表現するものとする。
【0033】さて蓋13は、次に述べる機構によって、
水平下降状態、水平上昇状態及び垂直上昇状態の3つの
状態を採り得るように支持されている。図2では蓋13
が水平下降状態にあり、図3では蓋13が水平上昇状態
にある。
【0034】図2において、20は基台8の上面に固定
される水平部20aと、この水平部20aの両端部から
垂直に起立する起立部20b,20cを有するフレーム
である。
【0035】またフレーム20の起立部20b,20c
の上部には、横断面がL字状をなし、先端が外側を向く
ガイド21,22がそれぞれ突設されている。
【0036】23はそのロッド23aが上向きとなるよ
うに、水平部20aの中央に固定される接離手段として
のシリンダである。ロッド23aの上端部は、U字状を
なすU字アーム24の水平部24aの中央に連結されて
いる。
【0037】そして、U字アーム24の水平部24aの
両端から上向きに起立する起立部24b,24cは、そ
れぞれ上述したガイド21,22が上下方向スライド自
在に係合している。また起立部24b,24cの上端部
には、軸26が装着され、この軸26によって垂直面内
を回転できるようにブラケット25が枢支されている。
【0038】ここで、図4に拡大して示しているよう
に、ブラケット25は2箇所で直角に折曲る略Z字状を
なす。ブラケット25のうち、25aは第1片、25b
は第1片25aと同長で第1片25aに対して90度折
曲がった第2片である。そして、第1片25aと第2片
25bの中心線の交点が、軸26の軸心と一致するよう
になっている。
【0039】また25cは、第2片25bよりも長く形
成され、第2片25bに対し、第1片25aと第2片2
5bとの関係に対して逆向きに、90度折曲った第3片
である。
【0040】そして、第1片25aと、第2片25bに
は、軸26の軸心から見て等距離の位置に、それぞれ第
1ピン孔27、第2ピン孔28が厚さ方向に開けられて
いる。
【0041】また図4に示すように、第3片25cが水
平方向を向くとき、U字アーム24の起立部24b,2
4cのうち、第2片25bに開けられた第2ピン孔28
と一致する位置には、挿入孔24dが開けてある。
【0042】したがって、図4に示すように、ブラケッ
ト25の第3片25cが水平方向を向く際、第2ピン孔
28と挿入孔24dを一致させ、これらにピン30を挿
通することにより、第3片25cが水平方向を向く位置
においてブラケット25の回転を禁止することができ
る。
【0043】また、ブラケット25の第3片25cの先
端部には、蓋13の側面13aを、矢印N2方向に揺動
可能に支持する軸29が装着されているから、上記のよ
うにブラケット25の回転を禁止しておくと、蓋13を
水平状態に保持できるものである。
【0044】一方、図5に示すように、第3片25cを
垂直方向に向けた際、第1片25aに開けられた第1ピ
ン孔27が、挿入孔24dと一致する。
【0045】このとき、第1ピン孔27と挿入孔24d
に、ピン30を挿通することにより、第3片25cを垂
直方向に起立させたままにしておくことができる。また
上述したように、蓋13の側面13aは、軸29により
ブラケット25に対して揺動可能に支持されているの
で、蓋13を垂直状態とすることができる。
【0046】ここで、蓋13が垂直状態になると、蓋1
3の内部が外部に露呈する。したがって、蓋13の内部
に取付けられた部材の交換あるいは清掃等を容易に行う
ことができる。また、蓋13が起立することで、ベース
12の上部の空間が広くあくので、ベース12及びベー
ス12に取付けられた部材等について同様のメンテナン
スを行うことができる。
【0047】このように本実施例の表面処理装置では、
蓋13を垂直状態として蓋13とベース12との間の空
間(この空間は搬送路Lの一部でもある)を広く開放し
て、極めて容易にメンテナンスを行うことができるよう
になっている。
【0048】次に図2、図3を参照しながら、蓋13を
水平下降状態から水平上昇状態へ移行する動作について
説明する。
【0049】さて図2に示すように、蓋13が水平下降
状態にあるとき、ロッド23aは没入し、ピン30は第
2ピン孔28と挿入孔24dに挿通されており、蓋13
は水平状態に保持されている。そして蓋13の下端面
は、ベース12に密着している。
【0050】ここで後述するように、蓋13が水平下降
状態にあり、蓋13とベース12により密閉空間が形成
され、この密閉空間内において表面処理が行われる際、
密閉空間は大気圧よりも低い圧力にされるので、ことさ
らにシリンダ23の動作力で蓋13をベース12に押し
付けなくとも、十分蓋13はベース12に密着する。
【0051】次に、蓋13を水平上昇状態にするには、
シリンダ23を駆動してロッド23aを突出させる。す
ると、U字アーム24がガイド21,22に案内されな
がら、垂直に上昇し、それに伴いブラケット25は、第
3片25cが水平方向を向く状態を維持したまま上昇す
る。その結果、蓋13が水平状態のままベース12から
離れて上昇する。
【0052】これにより、図3に示すように、蓋13と
ベース12との間に隙間が形成され、対象物6を押送す
る第1アーム15、第2アーム16がこの隙間の中を通
過できるようにすることができる(矢印N1)。
【0053】次に図6、図7を参照しながら、蓋13の
構成を詳細に説明する。図6は本発明の一実施例におけ
る蓋を下側から見た分解斜視図である。
【0054】図6に示すように、蓋13は下側が開口し
た形状をなしている。このうち、13bは略矩形をなす
蓋本体である。蓋本体13bは、対象物6を完全に内部
に収納でき、対象物6に表面処理としてのプラズマクリ
ーニングを行う処理室13cと、この処理室13cより
も小さく、処理室13cの側方に連続する排気室13d
を備える。
【0055】また13eは処理室13c内を外部から観
察するための窓、13fは処理室13cに4箇所設けら
れたネジ孔である。
【0056】また、処理室13c及び排気室13dを囲
む壁には、インナーカバー31が取付けられる。このイ
ンナーカバー31のうち、処理室13c及び排気室13
dの内部側へ臨む表面Sには、細かな凸凹が多数形成さ
れ表面Sの実質的な表面積が大きくなるように工夫され
ている。
【0057】これは、処理室13c内で対象物6がプラ
ズマクリーニングされる際、削り取られた微小物質が飛
散するのであるが、表面Sにこの微小物質が付着しやす
くすることにより、対象物6から削り取られた微小物質
が対象物6に再付着しないようにするためのものであ
る。
【0058】32はプラズマを発生するための第1電極
であり、第1電極32は、図7に示すように、ネジ孔3
2a及びネジ孔13fが止ネジ33でネジ止めされるこ
とにより、処理室13cに固定される。また第1電極3
2は、電気的にアースされる。
【0059】次に図8、図9を参照しながら、ベース1
2及びその関連部材について説明する。図8は、本発明
の一実施例におけるベースの分解斜視図である。
【0060】図8に示すように、ベース12は図7に示
す蓋13よりも少し大き目に形成された厚板から構成さ
れている。ベース12の中央部には、ケーブル35によ
り高周波電圧が印加される第2電極34を挿入するた
め、矩形の開口部12aが開けられている。
【0061】そして、ベース12のうち、蓋13の処理
室13cと対面する部分は、対象物6にプラズマクリー
ニングを行うための処理エリアAとなっており、それに
隣接して排気室13dに対面する部分は排気エリアBと
なっている。
【0062】ここで、ベース12のうち蓋13の下端面
に当接する部分には、溝12eが刻まれ、この溝12e
の中央部には、密着部としてのOリング39が嵌め込ま
れている。
【0063】なおOリング39の上端部は、図11に示
すようにベース12の上面よりもやや下方に位置するよ
うになっている。
【0064】これは、図9の矢印N2で示すように、ベ
ース12上を対象物6が横切る際に、対象物6や第1ア
ーム15、第2アーム16が、Oリング39に触れず、
スムーズに移動できるようにするためのものである。ま
たこのようにベース12上を対象物6が横切る際、対象
物6や第1アーム15、第2アーム16が、Oリング3
9に接触しないようにすることで、Oリング39の損傷
を回避し、密閉空間60内の気密性を高く保持して、真
空度が低下しないようにすることができる。
【0065】図8において、12bは後述するガスボン
ベから供給される動作ガスとしてのアルゴンガスを、処
理エリアA(即ち処理室13c)内へ供給するため、処
理エリアAの角部に開けられたガス供給口である。
【0066】さらにベース12の処理エリアAには、搬
送路Lに直交する向きに複数のネジ孔12cが開けられ
ている。そして、これらのネジ孔12cのうち、対象物
6の幅にあうものが選択され、選択されたネジ孔12c
に、搬送路Lの一部を構成し、対象物6を案内するガイ
ド40,41が止ネジ42で固定される。勿論対象物6
の幅が変更されたときは、選択するネジ孔12cの位置
を変更して対応することができる。またこれらのガイド
40,41は絶縁体から構成されている。
【0067】一方、ベース12の排気エリアBの中央部
には、表面処理が終了した後にアルゴンガスなどを外部
へ排気したり、処理室13c及び排気室13d内の大気
を外部へ排出したりするために、吸込口12dが開設さ
れている。また吸込口12dには、電気的にアースされ
た金網38がかぶせてあり、プラズマ発生時に帯電した
粒子が吸込口12dを通過しようとする際には、金網3
8で除電されるようになっている。
【0068】一方、第2電極34の下部には、第2電極
34の動作時に発生する熱を外部に放射するため、冷却
フィン36が熱的に結合されている。
【0069】ここで、従来の表面処理装置では、第2電
極34に相当する部材の周囲は、完全に壁面で包囲さ
れ、第2電極34に相当する部材の熱を外部に逃すこと
が困難であったため、第2電極34に相当する部材を水
冷方式で冷却していた。
【0070】このようにすると、作動させる水を循環さ
せるための配管及びポンプなどの圧送装置、さらに熱交
換器などが必須となり、装置全体が大規模になってい
た。しかし、本実施例のようにすると、第2電極34の
下方を外部に開放することができ、冷却フィン36等を
用いた空冷方式による冷却が可能となり、コンパクトで
効率のよい冷却を行うことができる。
【0071】さて第2電極34には、下方に段下りした
位置に、フランジ部34aが設けてある。そして、この
フランジ部34aと、ベース12の下面との間に、フラ
ンジ部34aと同形状の絶縁プレート37が介装され、
ベース12とフランジ部34aとが、ボルト43により
固定される。ここで、絶縁プレート37によりベース1
2と第2電極34が短絡しないようになっている。
【0072】図10は、本発明の一実施例における表面
処理装置の断面図である。図10では、蓋13が水平上
昇状態にあり、蓋13とベース12の間に隙間があいて
おり、対象物6を第1アーム15で押送する状態を示し
ている。
【0073】次に図10を参照しながら、第1アーム1
5及び第2アーム16の移動機構について説明する。
【0074】図1に示したカバー17の内部には、搬送
路Lと平行なリニアガイド44が設けられている。そし
てリニアガイド44には、移動フレーム46に固定され
たスライダ45がスライド自在に係合しており、移動フ
レーム46は搬送路Lと平行(紙面垂直方向)に自由に
移動できるようになっている。
【0075】また移動フレーム46の下部は、搬送路L
と平行に調帯されるタイミングベルト49に固定され、
タイミングベルト49にはモータ47の駆動力がプーリ
48を介して伝達される。
【0076】また移動フレーム46の上部には、軸50
が設けられ、この軸50には、先端部がカギ状に下向き
に折曲る第1アーム15の基端部が枢支されている。そ
して、移動フレーム46に固定されるシリンダ51のロ
ッド52は、第1アーム15の基部に連結されている。
【0077】したがって、モータ47を駆動すると、第
1アーム15を搬送路Lと平行に往復移動させることが
でき、シリンダ51を駆動してロッド52を突没させる
と、第1アーム15を鎖線で示すように対象物6から外
すこともできるし、第1アーム15を実線で示すように
対象物6の端部に当接させることができる。
【0078】そして第1アーム15を対象物6に当接さ
せてモータ47を駆動すると、対象物6を搬送路Lに沿
って押送することができる。また第2アーム16につい
ても、第1アーム15と同様の移動機構を備えている。
ここで本実施例では、第1アーム15と第2アーム16
を一定距離だけ離して同一のタイミングベルト49に連
結したが、第1アーム15、第2アーム16を別々の移
動手段により独立して搬送路Lと平行移動させても良
い。
【0079】さて図10において、53は冷却フィン3
6に送風するファンである。本実施例では、ファン53
から送られる風を、ワイヤボンディング部14の反対側
へ向けている。これは、送風によってワイヤボンディン
グ部14に影響を及ぼさないようにするためである。
【0080】さて、蓋13を水平下降状態にすると、図
11に示すように、蓋13の下端面は、溝12e内のO
リング39と密着し、処理室13cと排気室13dとか
らなる密閉空間60が形成される。処理室13c内にお
いて、アースされた第1電極32と、高周波電圧が印加
される第2電極34が対面し、これら電極32,34の
間にガイド40,41により支持された対象物6が位置
することになる。また排気室13dは、金網38を介し
て吸込口12dに連通することになる。
【0081】次に図12を参照しながら、本実施例の表
面処理装置における電極及びその付帯構成について説明
する。さて図6〜図9を参照して既に説明したように、
本実施例の表面処理装置では、蓋13にアースされた第
1電極32が設けられ、それと対面するベース12に、
高周波電圧が印加される第2電極34が設けられてい
る。
【0082】そして、第2電極34には、図12に示す
ように、ケーブル35を介して高周波印加部61が接続
されている。高周波印加部61は、高周波電圧を発生す
る高周波電源62と、この高周波電源62が発生した高
周波電圧を調整してケーブル35即ち第2電極34へ出
力するチューナ63とを備えている。
【0083】従って、蓋13とベース12間に対象物6
を位置させ、蓋13を水平下降状態として、第1電極3
2と第2電極34を所定距離を隔てて位置させると共
に、高周波印加部61を作動させると、密閉空間60内
においてプラズマを発生させるための電気的環境を作り
出すことができる。
【0084】そして高周波印加部61を作動させると、
第2電極34が発熱するので、第2電極34が熱的に結
合された冷却フィン36を冷却するファン53を併せて
作動させ、第2電極34が過度に温度上昇しないように
する。
【0085】次に図12、図13を参照しながら、ベー
ス12に開けられたガス供給口12bを介して密閉空間
60中にアルゴンガスを供給するガス供給部64と、ベ
ース12の排気エリアBに開けられた吸込口12dを介
して密閉空間60内の圧力の計測及び制御を行う圧力調
整部68について説明する。
【0086】まずガス供給部64のうち、65は動作ガ
スとしてのアルゴンガスを貯蔵するガスボンベ、66は
吐出するアルゴンガスの流量、圧力等を制御するガス制
御部、67はガス制御部66とガス供給口12bとを接
続する吐出管である。
【0087】したがって、ガス供給部64を作動させる
と、流量等がコントロールされたアルゴンガスをガス供
給口12bを介して処理室13c内へ送り出すことがで
きる。なお、ガス供給口12bは、処理エリアAのうち
吸込口12dから離れた位置にあり、吸込口12dは処
理エリアAから外れた排気エリアBに設けてあるので、
アルゴンガスは処理エリアA内を通過しないと、吸込口
12dに至ることはできず、処理エリアAに十分アルゴ
ンガスを行きわたらせてアルゴンガスの濃度のバラツキ
を小さく抑えることができる。
【0088】ここで後述するように、アルゴンは単なる
ガスのまま吸込口12dへ排出されるのではなく、アル
ゴンガスが処理エリアAに供給される際には、密閉空間
60内は真空に近い減圧状態にあり、また第2電極34
に高周波電圧が印加されるので、アルゴンガスはプラズ
マとなって、対象物6に対してエッチング(プラズマク
リーニング)を行うものである。なお本実施例では、プ
ラズマを発生させるためにアルゴンガスを用いたが、他
のガスを用いてもよい。
【0089】次に圧力調整部68について説明する。圧
力調整部68は、次の4つの系統からなる。
【0090】第1の系統は、真空系統である。即ち、上
述した真空ポンプ19の吐出口は、真空配管69を介し
て吸込口12dへ接続されている。70は、真空配管6
9の中間に介装される真空系バルブである。したがっ
て、真空ポンプ19を作動させ、真空系バルブ70を開
くと、密閉空間60内を減圧してほぼ真空の状態にする
ことができる。
【0091】第2の系統は、大気開放系である。即ち、
吸込口12dには、大気開放配管71が接続され、大気
開放配管71は大気開放バルブ72を介して大気開放口
73に至っている。したがって、密閉空間60内を上述
した真空系統を用いて真空にした後、大気開放バルブ7
2を開くと、大気開放口73から大気開放配管71を介
して密閉空間60内に大気を導入し、密閉空間60内を
大気圧に復圧することができる。
【0092】第3の系統は、圧力スイッチ74の系統で
ある。この圧力スイッチ74は、大気開放系を用いて密
閉空間60内を大気圧に戻す際、密閉空間60内が大気
圧に戻ったかどうかを検知するためのものである。ま
た、第4の系統は、真空計75の系統である。この真空
計75は、真空系統を用いて密閉空間60内を減圧する
際などにおいて、密閉空間60内の真空圧を計測するた
めのものである。なお、圧力スイッチ74は、省略して
も差し支えない。
【0093】そして、図2のX−X端面図である図13
に示すように、上述した4つの系統は、接続ユニット7
6の下向きに開口する第1ポート76a、第2ポート7
6b、第3ポート76c、第4ポート76dにそれぞれ
接続されている。また、これらのポート76a〜76d
は、接続ユニット76の内部において、上向きに開口す
る共通ポート76eに全て連結されており、共通ポート
76eはベース12の吸込口12dに直結されている。
【0094】即ち、図12に示すように、真空配管6
9、大気開放配管71、真空計75及び圧力スイッチ7
4は、ガイド40,41と平行に配置され、また接続ユ
ニット76に接続されることにより、密閉空間60に開
口する吸込口12dに共通して接続されている。このよ
うな配置とすることにより、これらの配管が対象物6の
幅方向に有するスペースを小さくすることができ、表面
処理装置をコンパクトに構成することができる。
【0095】次に、蓋13が水平上昇状態にあり、蓋1
3とベース12との間に対象物6が送られてから、この
対象物6に対するプラズマクリーニングが完了するまで
の動作について説明する。
【0096】まず対象物6が蓋13とベース12との間
に送られると、対象物6は搬送路Lにおいて、この搬送
路Lの一部を構成するガイド40、41により支持され
ている。また蓋13は上昇状態にあるから、対象物6の
周囲は大気圧となっている。
【0097】次に、図11に示したように、シリンダ2
3を駆動して蓋13の下端面をOリング39に接触さ
せ、蓋13とベース12により密閉空間60を形成す
る。次に、真空ポンプ19を駆動して真空系バルブ70
を開き、密閉空間60内を減圧してゆく。このとき、真
空計75により密閉空間60内の真空圧をモニタリング
しておく。
【0098】十分密閉空間60内の圧力が低下したら、
ガス供給部64を作動し、ガス供給口12bを介して密
閉空間60の処理室13c内にアルゴンガスを供給す
る。そして、高周波印加部61を作動させ、第2電極3
4に高周波電圧を印加し、処理室13c内でプラズマを
発生させる。そして、このプラズマ中の荷電粒子により
対象物6のクリーニングを行う。
【0099】このとき、吸込口12d側へ荷電粒子が飛
散することもあるが、吸込口12dにはアースされた金
網38が取り付けられているので、荷電粒子が金網38
に付着すると除電され、真空系統等に荷電粒子が至るこ
とはない。そして、この状態を所定時間維持する。この
時間は、十分なクリーニングを行うためのものであり、
予め設定された時間である。
【0100】この所定時間が経過すると、高周波印加を
中止し、さらにガス供給部64によるアルゴンガスの供
給を停止する。また、真空系バルブ70を閉じる。そし
て、大気開放バルブ72を開き、大気開放口73から密
閉空間60内に大気を導入する。すると、密閉空間60
内の圧力が上昇するが、この際圧力スイッチ74により
大気圧まで密閉空間60内の圧力が戻ったかどうかモニ
タリングする。
【0101】そして、密閉空間60内が大気圧まで戻っ
たら、大気開放バルブ72を閉じ、シリンダ23を駆動
して蓋13を水平上昇状態にする。そして表面処理済み
の対象物6を蓋13とベース12の間から退避させ、表
面処理前の対象物6を蓋13とベース12の間に進入さ
せる。
【0102】次に図14、図15を参照しながら、本実
施例の表面処理装置における対象物6の搬送動作を説明
する。図14は、本発明の一実施例における搬送路を示
す平面図である。
【0103】ここで上述したように、対象物6の搬送
は、主として搬送手段としての第1アーム15及び第2
アーム16を用いて行うものである。そして、第1アー
ム15、第2アーム16は、共に一本のタイミングベル
ト49に一定間隔tを隔てて固定されており、搬送路L
と平行な方向については、第1アーム15、第2アーム
16は一体的に移動する。
【0104】一方、第1アーム15、第2アーム16に
は、図10に示したようなアームを上下動させるための
シリンダ51が独立に備えられており、第1アーム1
5、第2アーム16は上下動についてはそれぞれ独立に
行うことができるようになっている。
【0105】さて以下の説明では、搬送路Lの下流側か
ら順に、第1対象物6Xは既に表面処理済みでワイヤボ
ンディング部14によるワイヤボンディングを施されて
おり、第2対象物6Yには密閉空間60内で上述した表
面処理がなされており、第3対象物6Zは、未だ表面処
理前であって供給マガジン9内に収納されているものと
する。
【0106】さて、図14の位置関係において、第1対
象物6Xに対するワイヤボンディングと第2対象物6Y
に対する表面処理が済むと、蓋13を水平上昇状態とす
る。
【0107】そして、図15(a)に示すように、第2
アーム16を第1対象物6Xに、第1アーム15を第2
対象物6Yに当接させ、モータ47を駆動して、第1対
象物6Xを回収マガジン10へ、第2対象物6Yをワイ
ヤボンディング部14の前方へ、それぞれ押送する(矢
印M1)。またこれと並行して、押出シリンダ11を駆
動して、供給マガジン9から第3対象物6Zを押出し
て、蓋13とベース12との隙間へ接近させる。
【0108】次に、図15(b)に示すように、第1ア
ーム15及び第2アーム16を上昇させて、第1アーム
15を第3対象物6Zの前方へ、第2アーム16を第2
対象物6Yの前方へ、それぞれ移動させる(矢印M
2)。そして、図15(c)に示すように、第1アーム
15を第3対象物6Zに、第2アーム16を第2対象物
6Yに当接させ、第1アーム15、第2アーム16によ
り、第3対象物6Zを図14の第2対象物6Yの位置
へ、第2対象物6Yを図14の第1対象物6Xの位置へ
それぞれ押送する(矢印M3)。
【0109】その後、第1アーム15、第2アーム16
を図14の位置へ戻し、蓋13を水平下降状態とする。
そして、第3対象物6Zに対する表面処理と、第2対象
物6Yに対するワイヤボンディングを並行して行う。以
下上述の動作を繰り返すことにより、表面処理を済ませ
た直後の対象物に対してワイヤボンディングを行う工程
を行う。
【0110】このように、本実施例の表面処理装置で
は、搬送路L上において表面処理装置をインライン展開
でき、しかも表面処理装置の搬送路Lの下流側から表面
処理済みの対象物6を退避させ、それとほぼ同時に表面
処理装置の搬送路Lの上流側から表面処理前の対象物6
を表面処理装置に進入させることができる。これにより
対象物の表面処理と搬送をほとんどロスタイムなしに行
うことができ、生産性を大幅に向上することができる。
【0111】
【発明の効果】本発明の表面処理装置は、ベースと、こ
のベースに設けられ対象物を案内するガイドと、下方が
開口しており、かつベースに対して上方から接離自在に
支持され、しかもベースに接した際、ベースの上方に密
閉空間を形成する蓋と、蓋をベースに接離させる接離手
段と、蓋に設けられ接地される第1電極と、ベースに設
けられ高周波電圧が印加される第2電極と、密閉空間に
動作ガスを供給するガス供給部と、密閉空間内を減圧し
たり大気圧に復圧したりする圧力調整部とを備え、圧力
調整部は、密閉空間を減圧するための真空配管と、密閉
空間を大気圧に復圧するための大気開放配管と、密閉空
間内の真空圧を計測する真空計とを有し、真空配管と大
気開放配管と真空計がガイドと平行に配置されているの
で、配管類の設置スペースを小さくすることができ、そ
れだけ表面処理装置をコンパクトに構成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における表面処理装置の全体
斜視図
【図2】本発明の一実施例における接離手段の斜視図
【図3】本発明の一実施例における接離手段の斜視図
【図4】本発明の一実施例におけるブラケットの斜視図
【図5】本発明の一実施例におけるブラケットの斜視図
【図6】本発明の一実施例における蓋を下側から見た分
解斜視図
【図7】本発明の一実施例における蓋を下方から見た斜
視図
【図8】本発明の一実施例におけるベースの分解斜視図
【図9】本発明の一実施例におけるベースの平面図
【図10】本発明の一実施例における表面処理装置の断
面図
【図11】本発明の一実施例における表面処理装置の断
面図
【図12】本発明の一実施例における電極の付帯構成の
斜視図
【図13】図2のX−X端面図
【図14】本発明の一実施例における搬送路を示す平面
【図15】(a)本発明の一実施例における搬送動作説
明図 (b)本発明の一実施例における搬送動作説明図 (c)本発明の一実施例における搬送動作説明図
【図16】従来の表面処理装置の斜視図
【符号の説明】
6 対象物 12 ベース 13 蓋 19 真空ポンプ 32 第1電極 34 第2電極 40 ガイド 41 ガイド 61 高周波印加部 68 圧力調整部 69 真空配管 71 大気開放配管 75 真空計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05H 1/46 C23C 14/34 M // C23C 14/34 H01L 21/302 B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベースと、このベースに設けられ対象物を
    案内するガイドと、下方が開口しており、かつ前記ベー
    スに対して上方から接離自在に支持され、しかも前記ベ
    ースに接した際、前記ベースの上方に密閉空間を形成す
    る蓋と、前記蓋を前記ベースに接離させる接離手段と、
    前記蓋に設けられ接地される第1電極と、前記ベースに
    設けられ高周波電圧が印加される第2電極と、前記密閉
    空間に動作ガスを供給するガス供給部と、前記密閉空間
    内を減圧したり大気圧に復圧したりする圧力調整部とを
    備え、 前記圧力調整部は、前記密閉空間を減圧するための真空
    配管と、前記密閉空間を大気圧に復圧するための大気開
    放配管と、前記密閉空間内の真空圧を計測する真空計と
    を有し、前記真空配管と前記大気開放配管と前記真空計
    が前記ガイドと平行に配置されていることを特徴とする
    表面処理装置。
  2. 【請求項2】前記真空配管と前記大気開放配管と前記真
    空計とは、前記ベースに設けられ前記密閉空間に開口す
    る吸込口に共通して接続されていることを特徴とする請
    求項1記載の表面処理装置。
  3. 【請求項3】前記真空配管は、前記真空配管を開閉する
    真空系バルブを介して真空ポンプに接続されていること
    を特徴とする請求項1記載の表面処理装置。
  4. 【請求項4】前記大気開放配管は、前記大気開放配管を
    開閉する大気開放バルブを介して外部に開口する大気開
    放口に接続されていることを特徴とする請求項1記載の
    表面処理装置。
  5. 【請求項5】前記吸込口には、前記密閉空間内が大気圧
    に復圧したかどうかを検知する圧力スイッチが接続され
    ていることを特徴とする請求項2記載の表面処理装置。
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