JPH09638A - 留置カテーテル - Google Patents

留置カテーテル

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Publication number
JPH09638A
JPH09638A JP7155753A JP15575395A JPH09638A JP H09638 A JPH09638 A JP H09638A JP 7155753 A JP7155753 A JP 7155753A JP 15575395 A JP15575395 A JP 15575395A JP H09638 A JPH09638 A JP H09638A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
indwelling catheter
tube body
cuff
puncture protector
puncture
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Application number
JP7155753A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Osada
敏彦 長田
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Terumo Corp
Original Assignee
Terumo Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】CAPD用カテーテルチューブにおいて、カフ
を腹壁内に縫合固定する際に、誤って縫合針によりチュ
ーブ本体を傷つけることを防止する。 【構成】CAPD用のカテーテルチューブ1は、全長に
渡って形成されたルーメン21を有するチューブ本体2
と、チューブ本体2の途中部分の外周面上に設置された
少なくとも一つのカフ3を備えている。チューブ本体と
2とカフ3との間には、縫合針により穿通されにくい穿
刺保護体4が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、体腔内に挿入し生体内
に留置される腹腔内留置カテーテルや血液透析用のシャ
ント等の留置カテーテル、特に慢性腎不全患者の血液浄
化法であるCAPD療法に用いる腹腔内留置カテーテル
に関する。
【0002】
【従来の技術】持続的腹膜透析療法または連続的携帯型
腹膜透析療法(Continuous ambulatory peritoneal dia
lysis:CAPD)の透析液の注排液を行うために用い
られる腹腔内留置カテーテルには、可撓性を有するチュ
ーブ本体に、一つあるいは二つの多孔質カフが設置され
ている。このカフは、チューブ本体とともに腹壁内に埋
植されるが、留置カテーテルの位置が移動しないよう
に、腹膜や筋膜などに縫合固定される。縫合固定時に
は、カフを腹膜や筋膜に縫いつけるため、カフ内を縫合
針が貫通することとなり、固定強度の面から、縫合糸は
カフのできるだけチューブ本体側(内周面側)を通過す
るのが好ましい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな留置カテーテルにおいては、チューブ本体とカフは
接触しているので、縫合操作時に縫合針先端により誤っ
てチューブ本体を損傷あるいは穿孔することも起こり得
る。その場合には透析液の漏出による感染を引き起こす
虞れがある。
【0004】本発明の目的は、カフに対する縫合操作時
に、誤ってチューブ本体を損傷あるいは穿孔し難い留置
カテーテルを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)から(9)の本発明により達成される。
【0006】(1) 少なくとも一つのルーメンが形成
され、生体組織を貫通して体腔内と体外とを連通させる
可撓性を有するチューブ本体と、前記チューブ本体を生
体内に留置するために用いられ、前記チューブ本体の外
周面上に配設されており、縫合により前記生体組織に固
定され得る少なくとも一つのカフ手段とを備えた留置カ
テーテルであって、前記カフ手段と前記チューブ本体と
の間には、縫合針により貫通され難い穿刺保護体が設け
られていることを特徴とする留置カテーテル。
【0007】(2) 前記穿刺保護体は、前記カフ手段
により覆われていることを特徴とする上記(1)に記載
の留置カテーテル。
【0008】(3) 前記カフ手段は多孔質体からなる
ことを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の留置カ
テーテル。
【0009】(4) 前記穿刺保護体は、硬質材料から
形成されていることを特徴とする上記(1)ないし
(3)のいずれかに記載の留置カテーテル。
【0010】(5) 前記穿刺保護体は、硬質のチュー
ブ状であることを特徴とする上記(1)ないし(3)の
いずれかに記載の留置カテーテル。
【0011】(6) 前記穿刺保護体は、螺旋状のコイ
ル体であることを特徴とする上記(1)ないし(3)の
いずれかに記載の留置カテーテル。
【0012】(7) 前記穿刺保護体は、前記カフ手段
の内周面側部分を硬質化したものであることを特徴とす
る上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の留置カテ
ーテル。
【0013】(8) 前記穿刺保護体は、前記チューブ
本体の前記カフ手段と接する外周面側部分を硬質化した
ものであることを特徴とする上記(1)ないし(3)の
いずれかに記載の留置カテーテル。
【0014】(9) 前記留置カテーテルは、腹壁に固
定される腹腔内留置カテーテルであることを特徴とする
上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の留置カテー
テル。
【0015】
【作用】本発明の留置カテーテルは、可撓性のチューブ
本体と、カフ手段、穿刺保護体により構成されている。
穿刺保護体は、カフ手段の内周面側部分に形成され、チ
ューブ本体の途中部分の外周面に密着固定されており、
縫合針が通過し難い程度に硬く比較的肉薄に形成されて
いる。カフ手段は、穿刺保護体を覆うように穿刺保護体
の外側に形成されており、縫合針が容易に通過可能なも
のである。
【0016】このような留置カテーテルにおいて、カフ
手段を生体組織、例えば腹壁に縫合固定しようとしたと
きには、縫合針はカフ手段内を少ない抵抗で穿通できる
が、術者が誤ってチューブ本体外周面付近に縫合針先端
を進めても、縫合針先端はチューブ本体ではなく、穿刺
保護体に接触することとなる。穿刺保護体は、縫合針な
どにより穿通されにくく構成されているので、この場
合、チューブ本体を傷つけることを回避でき、術者は所
望する方向へ縫合針をすすめ直すことができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の留置カテーテルを添付図面に
示す好適構成例に基づいて詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明の留置カテーテルをCAP
D用腹腔内留置カテーテルに適用した場合の実施例を示
す全体図であり、図2は、図1中のII−II線での横断面
図であり、図3は、図2のIII −III 線での部分縦断面
図である。
【0019】図1ないし図3に示すように、本発明の腹
腔内留置カテーテル1は、ルーメン21が形成され、生
体組織を貫通して体腔内と体外とを連通させる可撓性を
有するチューブ本体2と、チューブ本体2を生体内に留
置するために用いられ、チューブ本体2の外周面上に配
設されており、縫合により前記生体組織に固定され得る
カフ手段であるカフ3とを備えた留置カテーテルであっ
て、カフ3とチューブ本体2との間には、縫合針により
貫通され難い穿刺保護体4が設けられていることを特徴
とするものである。
【0020】チューブ本体2の構成材料としては、可撓
性を有する材料、例えば、ポリウレタン、軟質ポリ塩化
ビニル、ポリアミド、シリコーンゴム、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、フッ素系エラストマーなどの材料が挙
げられる。
【0021】また、留置カテーテル1は、腹腔内などに
挿入、留置された状態で使用されるので、留置カテーテ
ル1の存在位置をX線透視下で確認できるのが好まし
く、従って、留置カテーテル1にX線造影性を付与して
おくのが好ましい。具体的には、チューブ本体2の構成
材料中にX線不透過物質を含有するのが好ましい。X線
不透過物質としては、Ba、Bi、W、Pb、Pt等の
金属単体あるいはこれらの金属化合物を微粉末状とした
ものなどが挙げられる。
【0022】なお、上記X線不透過物質をチューブ本体
2の構成材料中に含有する代わりに、チューブ本体2の
長手方向に延長する線状のX線不透過性のマーカー(図
示せず)をチューブ本体2の内外表面に付設ないし埋設
してもよい。
【0023】チューブ本体2には、全長に渡ってルーメ
ン21が形成されている。このルーメン21は、生体内
への出入口を形成するものであり、腹腔内留置カテーテ
ル1においては、このルーメン21を介して、透析液の
注液あるいは排液の操作を行う。なお、チューブ本体2
には、図示のような一つのルーメンのみならず、二以上
のルーメンを設けてもよい。
【0024】チューブ本体2の外径は、1〜20mm、よ
り好ましくは2〜6mmであり、内径は、0.5〜15m
m、より好ましくは1〜5mmであり、全長は、50〜1
500mm、より好ましくは150〜1000mmである。
【0025】カフ3は、チューブ本体2の途中部分に設
けられ、留置カテーテル1を腹壁(生体組織)に固定す
るためのものである。本構成例においては、チューブ本
体2の長手方向に離間して2つ設けられている。なお、
カフ3の個数は、特に限定されず、1つあるいは3つ以
上としてもよい。
【0026】これらのカフ3の全長は、後述する穿刺保
護体4の全長よりも若干長く形成されている。そして、
カフ3は、穿刺保護体4を覆うようにチューブ本体2上
に配置され、その先端部31および基端部32がチュー
ブ本体2の外周面に接着剤等により固定されている。ま
た、カフ3の先端部31および基端部32の間に位置す
る中央部33は、穿刺保護体4の外面上に位置してお
り、この穿刺保護体4に接着剤等により固定されてい
る。
【0027】一般的には、カフ3、特に中央部33を用
いて腹壁内部、具体的には腹直筋近傍に縫合固定するこ
とにより、留置カテーテル1を固定する。さらに、カフ
3に腹壁内の組織が癒合することにより、留置カテーテ
ル1が密に固定される。
【0028】このようなカフ3は、一般に、ポリエステ
ル繊維、ナイロン繊維、アクリル繊維等の合成繊維や、
綿、絹などの天然繊維からなる編織物、不織布、フェル
トや、生体との反応性の弱い樹脂からなる発泡体等の多
孔質体で形成され、特にポリエステル繊維であるダクロ
ン(登録商標)を用いて形成するのが好適である。
【0029】また、カフ3の外径は、1.5〜21mm、
より好ましくは2.5〜6.5mmであり、肉厚は0.2
5〜5mm、より好ましくは0.5〜3mmであり、全長は
2〜50mm、より好ましくは3〜15mmであり、先端部
31および基端部32の長さは、それぞれ7mm以下、よ
り好ましくは3mm以下である。先端部31および基端部
32の長さが上記範囲を上回ると、カフ3の穿刺保護体
4を覆わない部分が多くなり、カフ6の縫合固定操作の
際に縫合針の先端で誤ってチューブ本体2を穿通、損傷
する虞れがある。なお、上記先端部31および基端部3
2を設けず、カフ3の全長と比べて穿刺保護体4の全長
を等しくあるいは長くし、カフ3を穿刺保護体4に接着
等で固定する構造としてもよい。
【0030】そして、穿刺保護体4は、カフ3の縫合操
作時に縫合針によってチューブ本体2を損傷したり、穿
孔し難くするためのものである。
【0031】したがって、穿刺保護体4は、縫合針によ
り穿通されにくい材料により構成されていることが好ま
しい。このような穿刺保護体4の構成材料としては、比
較的硬質な材料であることが好ましく、例えば、SUS
304、SUS306、析出硬化ステンレス鋼(PHス
テンレス鋼で特に好ましくはセミオーステナイト系)、
マルエージングステンレス鋼等のステンレス鋼、チタ
ン、タングステン、アルミニウム、白金、実質的に49
〜58原子%Ni(残部Ni)のNi−Ti系合金、こ
のNi−Ti系合金の一部を0.01〜2.0%Xで置
換したNi−Ti−X系合金(Xは、Co、Fe、M
n、Cr、V、Al、Nb、Pb、B等)、実質的に3
8.5〜41.5重量%Zn(残部Cu)のCu−Zn
系合金、この合金の一部を1〜10重量%Xで置換した
Cu−Zn−X系合金(Xは、Be、Si、Sn、A
l)、実質的に36〜38原子%Al(残部Ni)のN
i−Al系合金等の超弾性合金、高張力鋼などの金属材
料、またはテフロン(登録商標)、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、硬質ポリ塩化ビニル、ポリイミド、ポリカ
ーボネート等の硬質樹脂などの硬質材料が挙げられる。
特に、タングステン、白金等のX線不透過物質を用いれ
ば、穿刺保護体4にX線造影性が付与され、穿刺保護体
4の存在位置をX線透視下で確認することもできる。
【0032】本構成例において、穿刺保護体4は、チュ
ーブ本体2の外周面に被さるチューブ状をなしている。
このような穿刺保護体4の設置方法としては、予めチュ
ーブ形状に成形した穿刺保護体4をチューブ本体2に被
せたあと、チューブ本体2の外周面に接着固定する方
法、金属分子等をチューブ本体2に蒸着または吸着する
方法などが挙げられる。
【0033】穿刺保護体4の厚さは、構成材料によって
も異なるが、0.05〜3mm程度、より好ましくは0.
1〜1mm程度である。厚さが上記範囲を下回ると、縫合
針の先端が穿刺保護体4を突き破ってチューブ本体2を
損傷する虞れがあり、また上記範囲を上回ると、カフ3
の外径が大きくなり、腹腔内留置カテーテル1が固定さ
れる腹壁等の生体組織に加わる侵襲が大きくなり、患者
の負担が増大する。
【0034】また、穿刺保護体4の外径は、1.1〜2
6mm、より好ましくは2.2〜8mmであり、肉厚は0.
05〜3mm、より好ましくは0.1〜1mmであり、全長
は0.5〜50mm、より好ましくは2〜15mmである。
【0035】穿刺保護体4は、その全長がカフ3の全長
と等しいか、あるいは長くてもよい。しかしながら、図
示のように、穿刺保護体4がカフ3により外側から覆わ
れており、カフ3の外側に露出しないことが好ましい。
このようにすることにより、腹壁等が穿刺保護体4に反
応して炎症、癒着等を生じることが防止される。
【0036】なお、図示の構造においては、カフ3は、
先端部31および基端部32においてチューブ本体2に
強固に固定されていれば、中央部33において穿刺保護
体4に接着等により固定されてなくともよい。
【0037】図4は、本発明における穿刺保護体の他の
構成例を示す部分縦断面図である。同図に示す穿刺保護
体41は、螺旋状のコイル体から形成されている。この
穿刺保護体41においては、図3に示す例と比較して、
チューブ本体2の屈曲運動に追従しやすくなり、留置カ
テーテル1の柔軟性を損ない難いほか、チューブ本体2
と穿刺保護体41とが剥離し難いなどの利点がある。
【0038】穿刺保護体41を形成するコイル体として
は、図示のように、隣接する素線間に隙間のない、いわ
ゆる密着巻きであることが好ましい。密着巻きであれ
ば、縫合操作時に縫合針の先端がチューブ本体2に接触
し難くなる。
【0039】また、図示のコイル体は、断面長方形の平
板を螺旋状に巻回した平板コイルからなっている。しか
しながら、このコイル体としては上記平板コイルに限定
されず、断面円形の丸線を螺旋状に巻回したもの等、い
かなるものでもよい。
【0040】穿刺保護体41の寸法は、図示のような平
板コイルとする場合、外径、内径および肉厚については
上記穿刺保護体4と同様とすればよく、また、コイルを
構成する平板の幅は、0.1〜20mm、より好ましくは
0.2〜5mmである。また、コイル体を疎巻きとする場
合は、隣接する素線間の隙間の幅は、3mm以下、より好
ましくは、0.5mm以下であることが好ましい。この範
囲を上回ると、コイルの隙間に縫合針が入り込みやす
く、チューブ本体2を損傷する虞れがある。また断面円
形の丸線を螺旋状に巻回した形状のコイル体を用いる場
合、丸線の径としては、0.05〜3mm、より好ましく
は0.1〜1mmである。
【0041】このようなコイル状の穿刺保護体41の設
置は、例えば、予めコイル形状に成形した穿刺保護体4
1をチューブ本体2に被せたあと、チューブ本体2の外
周面に接着固定することにより行うことができる。
【0042】なお、本発明において、穿刺保護体は、上
記したカフ3の構成材料と異なる硬質材料をカフ3の内
周面に付設するもののみならず、カフ3の内周面側部分
自体、あるいはチューブ本体2の外周面側部分のカフ3
と接触する部分を硬質化したものでもよい。そのような
穿刺保護体としては、カフ3を多孔質体で形成したあ
と、固化前に比較的高い流動性を有する各種接着剤をカ
フ3の内周面に適用し、カフ3の内周面側部分における
微細孔に接着剤を流入させ、その後接着剤を固化するこ
とにより、カフ3の内周面側部分のみ硬質化したもの
や、チューブ本体2を成形したあと、カフ3と接触する
部分を例えば放射線や紫外線照射により架橋処理、ある
いは可塑剤含有量を減らすことによりチューブ本体2の
外周面側部分を硬質化したものなどが挙げられる。
【0043】以上、本発明の留置カテーテルを腹腔内留
置カテーテルに応用した例について説明したが、本発明
はこれに限定されず、血液透析用のシャント等、各種の
留置カテーテルに好適に利用することができる。
【0044】以下、本発明のカテーテルチューブを具体
的実施例に基づいてさらに詳細に説明する。
【0045】(実施例1)図1ないし図3に示す構造の
CAPD用腹腔内留置カテーテルを製作した。この腹腔
内留置カテーテルの諸条件は次の通りである。
【0046】<チューブ本体> 構成材料:シリコーンゴム 外径:4.5mm 内径:2.5mm 全長:50cm <穿刺保護体> 構成材料:ステンレス鋼(SUS304) 外径:4.7mm 内径:4.5mm 全長:8mm 穿刺保護体は、チューブ本体の外周面上に接着固定し
た。
【0047】<カフ> 構成材料:ダクロン 外径:9mm 全長:10mm カフは、穿刺保護体を外側より覆う状態で、チューブ本
体ならびに穿刺保護体に接着固定した。
【0048】(実施例2)穿通保護体の形状を図4に示
すコイル体とした以外は実施例1と同様の構造のCAP
D腹腔内留置カテーテルを製作した。
【0049】この穿刺保護体の諸条件は次の通りであ
る。
【0050】<穿刺保護体> 形状:密着巻き平板コイル 構成材料:ステンレス鋼(SUS304) 外径:4.7mm 内径:4.5mm 平板の幅:2.8mm 全長:8mm 上記実施例1および実施例2のカテーテルチューブにつ
いて、カフの縫合操作を行ったところ、いずれも、縫合
針をチューブ本体方向に向けて進めた場合に、チューブ
本体が損傷あるいは穿孔することはなかった。また、実
施例2においては、カテーテルチューブは全長に渡って
柔軟であった。
【0051】
【発明の効果】以上述べたごとく、本発明の留置カテー
テルによれば、チューブ本体とカフ手段との間に穿刺保
護体を設けることにより、カフの縫合操作時に縫合針に
より誤ってチューブ本体を損傷あるいは穿孔し難くな
る。従って、カフの縫合固定操作が安全かつ確実に行う
ことができ、細菌等の生体内への侵入を好適に防止でき
る。また、CAPD用腹腔内留置カテーテルに適用した
場合は、透析液の漏出を未然に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の留置カテーテルに係る腹腔内留置カテ
ーテルの全体側面図である。
【図2】図1におけるII−II線断面図である。
【図3】図2におけるIII −III 線断面図である。
【図4】本発明における穿刺保護体の他の構成例を示す
部分縦断面図である。
【符号の説明】
1 腹腔内留置カテーテル 2 チューブ本体 3 カフ 4、41 穿刺保護体

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一つのルーメンが形成され、
    生体組織を貫通して体腔内と体外とを連通させる可撓性
    を有するチューブ本体と、 前記チューブ本体を生体内に留置するために用いられ、
    前記チューブ本体の外周面上に配設されており、縫合に
    より前記生体組織に固定され得る少なくとも一つのカフ
    手段とを備えた留置カテーテルであって、 前記カフ手段と前記チューブ本体との間には、縫合針に
    より貫通され難い穿刺保護体が設けられていることを特
    徴とする留置カテーテル。
  2. 【請求項2】 前記穿刺保護体は、前記カフ手段により
    覆われていることを特徴とする請求項1に記載の留置カ
    テーテル。
  3. 【請求項3】 前記カフ手段は多孔質体からなることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の留置カテーテル。
  4. 【請求項4】 前記穿刺保護体は、硬質材料から形成さ
    れていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか
    に記載の留置カテーテル。
  5. 【請求項5】 前記穿刺保護体は、硬質のチューブ状で
    あることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記
    載の留置カテーテル。
  6. 【請求項6】 前記穿刺保護体は、螺旋状のコイル体で
    あることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記
    載の留置カテーテル。
  7. 【請求項7】 前記穿刺保護体は、前記カフ手段の内周
    面側部分を硬質化したものであることを特徴とする請求
    項1ないし3のいずれかに記載の留置カテーテル。
  8. 【請求項8】 前記穿刺保護体は、前記チューブ本体の
    前記カフ手段と接する外周面側部分を硬質化したもので
    あることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記
    載の留置カテーテル。
  9. 【請求項9】 前記留置カテーテルは、腹壁に固定され
    る腹腔内留置カテーテルであることを特徴とする請求項
    1ないし8のいずれかに記載の留置カテーテル。
JP7155753A 1995-06-22 1995-06-22 留置カテーテル Pending JPH09638A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008295546A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 National Cardiovascular Center カフ付きチューブ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008295546A (ja) * 2007-05-29 2008-12-11 National Cardiovascular Center カフ付きチューブ

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