JP3524788B2 - 制癌剤投与用体内留置カテーテル - Google Patents
制癌剤投与用体内留置カテーテルInfo
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、患者の血管内等に
継続的又は一時的に留置させておき、例えば制癌剤等の
薬液を注入できるようにしたカテーテルに関する。
継続的又は一時的に留置させておき、例えば制癌剤等の
薬液を注入できるようにしたカテーテルに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、例えば制癌剤等の薬液を投与する
場合、注射器や点滴によって血管内に投与すると、薬液
が血管を通して体中に循環するため、癌細胞だけでなく
正常細胞にもダメージを与えるという問題点があった。
場合、注射器や点滴によって血管内に投与すると、薬液
が血管を通して体中に循環するため、癌細胞だけでなく
正常細胞にもダメージを与えるという問題点があった。
【０００３】このため、経皮的に血管内にカテーテルを
挿入し、このカテーテルの先端を癌に侵された臓器への
動脈入口に位置させ、薬液が癌に侵された臓器にダイレ
クトに注入されるようにして、薬液の投与量が少なくて
も顕著な制癌効果をもたらすようにする試みがなされて
いる。
挿入し、このカテーテルの先端を癌に侵された臓器への
動脈入口に位置させ、薬液が癌に侵された臓器にダイレ
クトに注入されるようにして、薬液の投与量が少なくて
も顕著な制癌効果をもたらすようにする試みがなされて
いる。
【０００４】この場合、カテーテルをその先端が目的と
する臓器への動脈入口に位置するように挿入した後、カ
テーテルの先端がその位置からずれないように、カテー
テルの基部側を患者の体に固定して薬液の注入を行って
いた。
する臓器への動脈入口に位置するように挿入した後、カ
テーテルの先端がその位置からずれないように、カテー
テルの基部側を患者の体に固定して薬液の注入を行って
いた。
【０００５】しかし、上記従来の方法では、カテーテル
の基部側を患者の体に固定しているものの、薬液の注入
のときに患者の寝返り等の体動によってカテーテルの先
端部の位置がずれてしまい、薬液が目的以外の臓器へ流
れてしまうことがあった。
の基部側を患者の体に固定しているものの、薬液の注入
のときに患者の寝返り等の体動によってカテーテルの先
端部の位置がずれてしまい、薬液が目的以外の臓器へ流
れてしまうことがあった。
【０００６】このため、本出願人は、特開平１０−２７
２１８７号において、チューブ状のカテーテル本体の先
端部内周に、屈曲された弾性を有する線材を配置し、カ
テーテル本体の先端部が屈曲形状をなすようにし、この
屈曲形状をなす部分が血管内壁に圧接されて固定される
ようにしたカテーテルを提案している。
２１８７号において、チューブ状のカテーテル本体の先
端部内周に、屈曲された弾性を有する線材を配置し、カ
テーテル本体の先端部が屈曲形状をなすようにし、この
屈曲形状をなす部分が血管内壁に圧接されて固定される
ようにしたカテーテルを提案している。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
１０−２７２１８７号に開示されたカテーテルでは、カ
テーテル本体の先端部に線材が挿入されているため、そ
の部分において薬液が流通しにくく、また、ガイドワイ
ヤを通すことができないという問題があった。
１０−２７２１８７号に開示されたカテーテルでは、カ
テーテル本体の先端部に線材が挿入されているため、そ
の部分において薬液が流通しにくく、また、ガイドワイ
ヤを通すことができないという問題があった。
【０００８】このため、上記カテーテルの血管内への挿
入に際しては、最初にガイドワイヤを挿入してその先端
を目的箇所に到達させ、次にガイドワイヤの外周に沿っ
て親カテーテルを挿入し、親カテーテルの先端が目的箇
所に到達したらガイドワイヤを引き抜き、この親カテー
テルを通して上記薬液投与用のカテーテルを挿入すると
いう手順をとらなければならなかった。
入に際しては、最初にガイドワイヤを挿入してその先端
を目的箇所に到達させ、次にガイドワイヤの外周に沿っ
て親カテーテルを挿入し、親カテーテルの先端が目的箇
所に到達したらガイドワイヤを引き抜き、この親カテー
テルを通して上記薬液投与用のカテーテルを挿入すると
いう手順をとらなければならなかった。
【０００９】このため、薬液投与用のカテーテルを挿入
する作業が複雑で、挿入操作に時間がかかり、親カテー
テルの直径が大きくなるので、患者の傷口も大きくなる
という問題点があった。
する作業が複雑で、挿入操作に時間がかかり、親カテー
テルの直径が大きくなるので、患者の傷口も大きくなる
という問題点があった。
【００１０】したがって、本発明の目的は、患者の血管
内等に継続的又は一時的に留置させておくことができる
カテーテルであって、カテーテル挿入作業を簡単かつ短
時間で行うことができ、かつ、カテーテル挿入部の傷口
も小さくてすむカテーテルを提供することにある。
内等に継続的又は一時的に留置させておくことができる
カテーテルであって、カテーテル挿入作業を簡単かつ短
時間で行うことができ、かつ、カテーテル挿入部の傷口
も小さくてすむカテーテルを提供することにある。
【００１１】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第１は、チューブ状のカテーテル本体の少
なくとも先端部内周に沿って、コイル又はメッシュチュ
ーブからなる付形部材を配置し、目的とする留置部位の
内壁に固定できるように前記カテーテル本体の先端部に
留置部位の内径よりも大きな外径の屈曲形状を付与する
と共に、前記付形部材の中心軸線に沿って内腔を確保
し、先端部を開放させたことを特徴とする制癌剤投与用
体内留置カテーテルを提供するものである。
め、本発明の第１は、チューブ状のカテーテル本体の少
なくとも先端部内周に沿って、コイル又はメッシュチュ
ーブからなる付形部材を配置し、目的とする留置部位の
内壁に固定できるように前記カテーテル本体の先端部に
留置部位の内径よりも大きな外径の屈曲形状を付与する
と共に、前記付形部材の中心軸線に沿って内腔を確保
し、先端部を開放させたことを特徴とする制癌剤投与用
体内留置カテーテルを提供するものである。
【００１２】このカテーテルによれば、カテーテル本体
の少なくとも先端部内周に沿って、コイル又はメッシュ
チューブからなる付形部材を配置し、この付形部材の中
心軸線に沿って内腔を確保したことにより、カテーテル
内にガイドワイヤを挿通させることができる。したがっ
て、ガイドワイヤを血管等に挿入して、その先端部を目
的箇所に到達させた後、このガイドワイヤの外周に沿っ
て本発明のカテーテルを直接挿入することができる。
の少なくとも先端部内周に沿って、コイル又はメッシュ
チューブからなる付形部材を配置し、この付形部材の中
心軸線に沿って内腔を確保したことにより、カテーテル
内にガイドワイヤを挿通させることができる。したがっ
て、ガイドワイヤを血管等に挿入して、その先端部を目
的箇所に到達させた後、このガイドワイヤの外周に沿っ
て本発明のカテーテルを直接挿入することができる。
【００１３】そして、カテーテルの先端部がガイドワイ
ヤの先端部に達したらガイドワイヤを引き抜くことによ
り、カテーテルの先端部が屈曲形状に復帰して血管等の
内壁に押圧固定される。したがって、この状態で、カテ
ーテルを継続的又は一時的に体内に留置させ、このカテ
ーテルを通して薬液を体内の目的箇所に投与することが
できる。
ヤの先端部に達したらガイドワイヤを引き抜くことによ
り、カテーテルの先端部が屈曲形状に復帰して血管等の
内壁に押圧固定される。したがって、この状態で、カテ
ーテルを継続的又は一時的に体内に留置させ、このカテ
ーテルを通して薬液を体内の目的箇所に投与することが
できる。
【００１４】このように、親カテーテルを挿入すること
なく、留置用のカテーテルを直接挿入することができる
ので、挿入作業を簡単かつ短時間で行うことができ、カ
テーテル挿入部の傷口も小さくてすむ。
なく、留置用のカテーテルを直接挿入することができる
ので、挿入作業を簡単かつ短時間で行うことができ、カ
テーテル挿入部の傷口も小さくてすむ。
【００１５】また、本発明の第２は、前記第１の発明に
おいて、チューブ状のカテーテル本体の先端部に、より
柔軟なチューブを接続し、このチューブ内周に沿って、
コイル又はメッシュチューブからなる付形部材を配置
し、前記カテーテル本体の先端に屈曲形状を付与すると
共に、前記付形部材の中心軸線に沿って内腔を確保した
制癌剤投与用体内留置カテーテルを提供するものであ
る。
おいて、チューブ状のカテーテル本体の先端部に、より
柔軟なチューブを接続し、このチューブ内周に沿って、
コイル又はメッシュチューブからなる付形部材を配置
し、前記カテーテル本体の先端に屈曲形状を付与すると
共に、前記付形部材の中心軸線に沿って内腔を確保した
制癌剤投与用体内留置カテーテルを提供するものであ
る。
【００１６】このカテーテルによれば、カテーテル本体
の先端部には、より柔軟な材質からなるチューブが接続
されているため、該先端部が付形部材によって屈曲形状
に復帰しやすくなる。
の先端部には、より柔軟な材質からなるチューブが接続
されているため、該先端部が付形部材によって屈曲形状
に復帰しやすくなる。
【００１７】更に、本発明の第３は、前記第１又は第２
の発明において、前記カテーテル本体の基部には、合成
樹脂製の容器の開口に、注射針等を差し込むことが可能
なゴム膜を装着し、容器の側壁に薬液流出口を設けて構
成された薬液注入ポートの前記薬液流出口が接続されて
いる制癌剤投与用体内留置カテーテルを提供するもので
ある。
の発明において、前記カテーテル本体の基部には、合成
樹脂製の容器の開口に、注射針等を差し込むことが可能
なゴム膜を装着し、容器の側壁に薬液流出口を設けて構
成された薬液注入ポートの前記薬液流出口が接続されて
いる制癌剤投与用体内留置カテーテルを提供するもので
ある。
【００１８】このカテーテルによれば、皮膚を切開して
その内部に薬液注入ポートを埋め込むことができる。そ
して、定期的に制癌剤を投与するときには、注射器の注
射針を、皮膚を通して、薬液注入ポートの前記ゴム膜に
刺し込み、制癌剤が溶解した薬液を薬液注入ポートに注
入する。この薬液は、薬液流出口からカテーテル内を通
り、カテーテルの先端開口部や薬液流出孔から流出す
る。そして、癌に侵された臓器に選択的に注入させるこ
とができる。
その内部に薬液注入ポートを埋め込むことができる。そ
して、定期的に制癌剤を投与するときには、注射器の注
射針を、皮膚を通して、薬液注入ポートの前記ゴム膜に
刺し込み、制癌剤が溶解した薬液を薬液注入ポートに注
入する。この薬液は、薬液流出口からカテーテル内を通
り、カテーテルの先端開口部や薬液流出孔から流出す
る。そして、癌に侵された臓器に選択的に注入させるこ
とができる。
【００１９】更に、本発明の第４は、前記請求項１〜３
の発明のいずれかにおいて、前記付形部材が超弾性材料
からなり、前記カテーテル本体の先端部をコイル状に付
形している制癌剤投与用体内留置カテーテルを提供する
ものである。
の発明のいずれかにおいて、前記付形部材が超弾性材料
からなり、前記カテーテル本体の先端部をコイル状に付
形している制癌剤投与用体内留置カテーテルを提供する
ものである。
【００２０】このカテーテルでは、付形部材が超弾性材
料からなることにより、ガイドワイヤを挿入したときに
は先端部が直線状に伸び、ガイドワイヤを引き抜くと屈
曲形状に復帰するという特性が良好に得られる。また、
カテーテル本体の先端部がコイル状に付形されているこ
とにより、ガイドワイヤを引き抜いて形状復帰させたと
きのカテーテル本体の先端部と血管等の内壁との接触面
積が大きくなり、血管等への固定力が向上する。
料からなることにより、ガイドワイヤを挿入したときに
は先端部が直線状に伸び、ガイドワイヤを引き抜くと屈
曲形状に復帰するという特性が良好に得られる。また、
カテーテル本体の先端部がコイル状に付形されているこ
とにより、ガイドワイヤを引き抜いて形状復帰させたと
きのカテーテル本体の先端部と血管等の内壁との接触面
積が大きくなり、血管等への固定力が向上する。
【００２１】
【発明の実施の形態】図１〜３には、本発明によるカテ
ーテルの一実施形態が示されている。このカテーテル１
０は、例えばウレタン、ナイロン、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、シリコン等の合成樹脂、あるいは形状記憶
合金等からなるチューブ状のカテーテル本体１１を有す
る。カテーテル本体１１の基端部には、ガイドワイヤ１
２をシールしながら挿入できる栓体１３が装着されてい
る。
ーテルの一実施形態が示されている。このカテーテル１
０は、例えばウレタン、ナイロン、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、シリコン等の合成樹脂、あるいは形状記憶
合金等からなるチューブ状のカテーテル本体１１を有す
る。カテーテル本体１１の基端部には、ガイドワイヤ１
２をシールしながら挿入できる栓体１３が装着されてい
る。
【００２２】カテーテル本体１１の内周及び／又は外周
には、カテーテル本体１１に対するガイドワイヤ１２の
滑り性を向上させたり、あるいは血管内壁等に対するカ
テーテル本体１１の滑り性を向上させるため、親水性樹
脂がコーティングされていることが好ましい。
には、カテーテル本体１１に対するガイドワイヤ１２の
滑り性を向上させたり、あるいは血管内壁等に対するカ
テーテル本体１１の滑り性を向上させるため、親水性樹
脂がコーティングされていることが好ましい。
【００２３】カテーテル本体１１の先端部には、より柔
軟な材質からなるチューブ１１ａが接続されている。こ
の実施形態の場合には、チューブ１１ａの基端が本体１
１の先端部内周に挿入されて接着又は溶着によって接続
されている。このチューブ１１ａは、カテーテル本体１
１の先端部をなし、カテーテル本体１１の先端部を柔軟
なチューブ１１ａで構成することにより、該先端部が付
形部材によって屈曲形状に復帰しやすくなる。ただし、
カテーテル本体１１の全体が同じ材質のチューブで構成
されていてもよい。
軟な材質からなるチューブ１１ａが接続されている。こ
の実施形態の場合には、チューブ１１ａの基端が本体１
１の先端部内周に挿入されて接着又は溶着によって接続
されている。このチューブ１１ａは、カテーテル本体１
１の先端部をなし、カテーテル本体１１の先端部を柔軟
なチューブ１１ａで構成することにより、該先端部が付
形部材によって屈曲形状に復帰しやすくなる。ただし、
カテーテル本体１１の全体が同じ材質のチューブで構成
されていてもよい。
【００２４】このチューブ１１ａの内周に、超弾性材料
からなる平線のコイル１４が配置されている。このコイ
ル１４は、特に図２に示すように、螺旋状（一次螺旋）
をなすとともに、その螺旋が更に大きな螺旋状（二次螺
旋）をなす、いわゆる二重螺旋構造をなしている。その
結果、ガイドワイヤ１２等の作用がない無負荷の状態で
は、カテーテル本体１１のチューブ１１ａの部分が、二
重螺旋のコイル１４によって螺旋形状に付形される。ま
た、コイル１４は、この実施形態の場合、平線からなっ
ていてカテーテル本体１１の内周に沿って配置され、そ
の中心軸線に沿って内腔が確保されているので、図１、
４に示すように、ガイドワイヤ１２を挿通させることが
できるようになっている。なお、このコイル１４が本発
明における付形部材をなしている。
からなる平線のコイル１４が配置されている。このコイ
ル１４は、特に図２に示すように、螺旋状（一次螺旋）
をなすとともに、その螺旋が更に大きな螺旋状（二次螺
旋）をなす、いわゆる二重螺旋構造をなしている。その
結果、ガイドワイヤ１２等の作用がない無負荷の状態で
は、カテーテル本体１１のチューブ１１ａの部分が、二
重螺旋のコイル１４によって螺旋形状に付形される。ま
た、コイル１４は、この実施形態の場合、平線からなっ
ていてカテーテル本体１１の内周に沿って配置され、そ
の中心軸線に沿って内腔が確保されているので、図１、
４に示すように、ガイドワイヤ１２を挿通させることが
できるようになっている。なお、このコイル１４が本発
明における付形部材をなしている。
【００２５】コイル１４としては、この実施形態の場
合、人体の体温付近で超弾性を示すように形状記憶処理
した超弾性材料が用いられているが、ステンレス等の他
の金属線や、剛性の高いＦＲＰ線材などを用いることも
できる。
合、人体の体温付近で超弾性を示すように形状記憶処理
した超弾性材料が用いられているが、ステンレス等の他
の金属線や、剛性の高いＦＲＰ線材などを用いることも
できる。
【００２６】超弾性材料としては、Ｎｉ−Ｔｉ合金、Ｃ
ｕ−Ｚｎ−Ｘ（Ｘ＝Ａｌ、Ｆｅ等）合金、Ｎｉ−Ｔｉ−
Ｘ（Ｘ＝Ｆｅ，Ｃｕ，Ｖ，Ｃｏ等）合金等が好ましく用
いられる。Ｎｉ−Ｔｉ合金等は、形状記憶合金として、
形状記憶効果や超弾性（擬弾性）効果を持つことが広く
知られており、その内、超弾性（擬弾性）効果を持つも
のは、降伏点をこえる変形ひずみにより永久変形してし
まう通常の金属材料とは異なり、降伏点をこえる変形ひ
ずみを与えても、除荷すると永久変形せずにもとの形状
へ復帰し、ねじりや曲げに対する戻り特性も大きいた
め、付形部材として好適であり、更に超弾性（擬弾性）
効果を発揮する温度条件が人や動物の体内温度か、もし
くはそれ以下に設定されたものがよい。
ｕ−Ｚｎ−Ｘ（Ｘ＝Ａｌ、Ｆｅ等）合金、Ｎｉ−Ｔｉ−
Ｘ（Ｘ＝Ｆｅ，Ｃｕ，Ｖ，Ｃｏ等）合金等が好ましく用
いられる。Ｎｉ−Ｔｉ合金等は、形状記憶合金として、
形状記憶効果や超弾性（擬弾性）効果を持つことが広く
知られており、その内、超弾性（擬弾性）効果を持つも
のは、降伏点をこえる変形ひずみにより永久変形してし
まう通常の金属材料とは異なり、降伏点をこえる変形ひ
ずみを与えても、除荷すると永久変形せずにもとの形状
へ復帰し、ねじりや曲げに対する戻り特性も大きいた
め、付形部材として好適であり、更に超弾性（擬弾性）
効果を発揮する温度条件が人や動物の体内温度か、もし
くはそれ以下に設定されたものがよい。
【００２７】コイル１４を形成する線材は、通常の丸線
でもよいが、この実施形態に示されるような平線、すな
わち断面が平板状の線材が好ましく用いられる。なお、
コイル１４の内側に位置する面がフラットな面となるよ
うにした断面が半円状の線材等を用いることもできる。
コイル１４を平線又はコイルの内側がフラット面となる
ような線材で構成した場合には、コイル１４の中心軸線
に沿って内腔を確保しやすくなり、ガイドワイヤ１２を
挿通させるときの滑り性も良好になる。このように、付
形部材が平線のコイルからなり、カテーテル本体の先端
部に配置された部分が、二重螺旋構造をなしている場合
には、内腔を確保しやすく、しかもコイル内面が平坦と
なるので、ガイドワイヤをスムーズに挿入することがで
きると共に、前記内腔を確保した形状を維持しつつ、カ
テーテル本体の先端部を螺旋状に付形することができ
る。
でもよいが、この実施形態に示されるような平線、すな
わち断面が平板状の線材が好ましく用いられる。なお、
コイル１４の内側に位置する面がフラットな面となるよ
うにした断面が半円状の線材等を用いることもできる。
コイル１４を平線又はコイルの内側がフラット面となる
ような線材で構成した場合には、コイル１４の中心軸線
に沿って内腔を確保しやすくなり、ガイドワイヤ１２を
挿通させるときの滑り性も良好になる。このように、付
形部材が平線のコイルからなり、カテーテル本体の先端
部に配置された部分が、二重螺旋構造をなしている場合
には、内腔を確保しやすく、しかもコイル内面が平坦と
なるので、ガイドワイヤをスムーズに挿入することがで
きると共に、前記内腔を確保した形状を維持しつつ、カ
テーテル本体の先端部を螺旋状に付形することができ
る。
【００２８】コイル１４の自由時の外径Ａは、対象とす
る血管等の留置部位の内径よりも大きな径とされ、それ
によってカテーテル本体１１の先端部をなすチューブ１
１ａに内挿された状態において、チューブ１１ａを上記
留置部位の内径より大きな外径のコイル状に屈曲させる
ようになっている。それによって、カテーテル１０の先
端部が外力のない状態に放置されると、コイル状に復帰
して上記留置部位の内壁に押圧され、該留置部位に固定
されるようになっている。
る血管等の留置部位の内径よりも大きな径とされ、それ
によってカテーテル本体１１の先端部をなすチューブ１
１ａに内挿された状態において、チューブ１１ａを上記
留置部位の内径より大きな外径のコイル状に屈曲させる
ようになっている。それによって、カテーテル１０の先
端部が外力のない状態に放置されると、コイル状に復帰
して上記留置部位の内壁に押圧され、該留置部位に固定
されるようになっている。
【００２９】また、コイル１４の中心軸線に沿った内腔
の内径Ｂは、ガイドワイヤ１２を挿通できるように、ガ
イドワイヤ１２の外径よりも大きくされている。そし
て、コイル１４の中心軸線に沿った内腔にガイドワイヤ
１２を挿通させると、ガイドワイヤ１２の剛性によって
コイル１４の二次螺旋が延ばされて、図１に示すような
直線状態に維持される。
の内径Ｂは、ガイドワイヤ１２を挿通できるように、ガ
イドワイヤ１２の外径よりも大きくされている。そし
て、コイル１４の中心軸線に沿った内腔にガイドワイヤ
１２を挿通させると、ガイドワイヤ１２の剛性によって
コイル１４の二次螺旋が延ばされて、図１に示すような
直線状態に維持される。
【００３０】更に、チューブ１１ａの先端部内周には、
密着コイルからなる環状の造影チップ１５が装着されて
いる。この造影チップ１５としては、Ｘ線不透過性の金
属、例えば金、白金、銀、ビスマス、タングステン、又
はこれらの金属を含有する合金が好ましく用いられる。
密着コイルからなる環状の造影チップ１５が装着されて
いる。この造影チップ１５としては、Ｘ線不透過性の金
属、例えば金、白金、銀、ビスマス、タングステン、又
はこれらの金属を含有する合金が好ましく用いられる。
【００３１】更に、チューブ１１ａの周壁の１又は複数
箇所に、薬液流出孔１６が形成されていることが好まし
い。この場合、薬液流出孔１６の位置は、コイル１４に
よってチューブ１１が螺旋状に復帰したとき、この螺旋
の内側になる部分とされることが好ましい。すなわち、
薬液が血管等の内壁に直接強く当らないようにして、血
管等の内壁の損傷を防ぐためである。このように、カテ
ーテル本体の先端部の付形部材によって屈曲形状を付与
された部分の周壁に薬液流出孔が形成されている場合に
は、血管等の内壁を損傷しないような方向及び流速で薬
液を流出させることができる。
箇所に、薬液流出孔１６が形成されていることが好まし
い。この場合、薬液流出孔１６の位置は、コイル１４に
よってチューブ１１が螺旋状に復帰したとき、この螺旋
の内側になる部分とされることが好ましい。すなわち、
薬液が血管等の内壁に直接強く当らないようにして、血
管等の内壁の損傷を防ぐためである。このように、カテ
ーテル本体の先端部の付形部材によって屈曲形状を付与
された部分の周壁に薬液流出孔が形成されている場合に
は、血管等の内壁を損傷しないような方向及び流速で薬
液を流出させることができる。
【００３２】次に、図４〜７を参照して、このカテーテ
ル１０を用いて制癌剤等の薬液を投与する方法について
説明する。なお、図中５１は皮膚、５２は血管である。
ル１０を用いて制癌剤等の薬液を投与する方法について
説明する。なお、図中５１は皮膚、５２は血管である。
【００３３】まず、図５に示すように、周知のセルディ
ンガー法により、シース５３を皮膚５１を通して血管５
２内に挿入する。次に、シース５３の基端に設けた栓体
５４を通してガイドワイヤ１２を挿入し、ガイドワイヤ
１２の先端を血管５２の目的箇所、例えば癌に侵された
臓器への血液流入口等に到達させる。その後、カテーテ
ル１０をガイドワイヤ１２の外周に被せるように挿入
し、カテーテル１０の先端をガイドワイヤ１２の先端ま
で到達させる。
ンガー法により、シース５３を皮膚５１を通して血管５
２内に挿入する。次に、シース５３の基端に設けた栓体
５４を通してガイドワイヤ１２を挿入し、ガイドワイヤ
１２の先端を血管５２の目的箇所、例えば癌に侵された
臓器への血液流入口等に到達させる。その後、カテーテ
ル１０をガイドワイヤ１２の外周に被せるように挿入
し、カテーテル１０の先端をガイドワイヤ１２の先端ま
で到達させる。
【００３４】このとき、図４（ａ）に示すように、カテ
ーテル１０の先端部は、ガイドワイヤ１２の剛性によっ
て直線状に引き伸ばされ、血管５２内で比較的自由に移
動でる状態となっている。そして、同図（ｂ）に示すよ
うに、ガイドワイヤ１２を徐々に引き抜いていくと、コ
イル１４の復元力によってカテーテル１０の先端部が螺
旋形状に拡張し、その外径が血管５２の内径よりも大き
くなるため、血管５２の内壁に押圧され始める。更に、
同図（ｃ）に示すように、ガイドワイヤ１２を完全に引
き抜くと、コイル１４が二重螺旋構造に復帰し、カテー
テル１０の先端部が最大に拡径された螺旋形状となっ
て、血管５２の内壁に押圧固定される。なお、この固定
位置は、造影チップ１５で確認することができ、固定位
置が適切でない場合には、ガイドワイヤ１２を再び挿入
してカテーテル１０の先端部を直線状態に戻し、固定作
業をやり直すことができる。
ーテル１０の先端部は、ガイドワイヤ１２の剛性によっ
て直線状に引き伸ばされ、血管５２内で比較的自由に移
動でる状態となっている。そして、同図（ｂ）に示すよ
うに、ガイドワイヤ１２を徐々に引き抜いていくと、コ
イル１４の復元力によってカテーテル１０の先端部が螺
旋形状に拡張し、その外径が血管５２の内径よりも大き
くなるため、血管５２の内壁に押圧され始める。更に、
同図（ｃ）に示すように、ガイドワイヤ１２を完全に引
き抜くと、コイル１４が二重螺旋構造に復帰し、カテー
テル１０の先端部が最大に拡径された螺旋形状となっ
て、血管５２の内壁に押圧固定される。なお、この固定
位置は、造影チップ１５で確認することができ、固定位
置が適切でない場合には、ガイドワイヤ１２を再び挿入
してカテーテル１０の先端部を直線状態に戻し、固定作
業をやり直すことができる。
【００３５】こうして、カテーテル１０は、その先端を
血管内の目的箇所、例えば癌に侵された臓器への血液流
入口等に配置される。そして、カテーテル１０の先端部
が前記のように血管５２内に固定されるため、以後患者
が身体を動かしても、カテーテル１０の先端部の位置が
ずれる虞れはなくなる。
血管内の目的箇所、例えば癌に侵された臓器への血液流
入口等に配置される。そして、カテーテル１０の先端部
が前記のように血管５２内に固定されるため、以後患者
が身体を動かしても、カテーテル１０の先端部の位置が
ずれる虞れはなくなる。
【００３６】上記のようにカテーテル１０の先端部を血
管５２の目的箇所に固定し、ガイドワイヤ１２を完全に
引き抜いた後、シース５３の栓体５４側を切離し、シー
ス５３の基部からカテーテル１０を延出させる。そし
て、図６に示すように、カテーテル１０の切断された基
部を薬液注入ポート６１の薬液流出口６２に接続する。
薬液注入ポート６１は、注射針等が貫通しない硬度を有
する合成樹脂製の円錐台形状の容器６３の上面開口に、
注射針等を差し込むことが可能なゴム膜６４を装着し、
容器６３の側壁に上記薬液流出口６２を設けて構成され
ている。
管５２の目的箇所に固定し、ガイドワイヤ１２を完全に
引き抜いた後、シース５３の栓体５４側を切離し、シー
ス５３の基部からカテーテル１０を延出させる。そし
て、図６に示すように、カテーテル１０の切断された基
部を薬液注入ポート６１の薬液流出口６２に接続する。
薬液注入ポート６１は、注射針等が貫通しない硬度を有
する合成樹脂製の円錐台形状の容器６３の上面開口に、
注射針等を差し込むことが可能なゴム膜６４を装着し、
容器６３の側壁に上記薬液流出口６２を設けて構成され
ている。
【００３７】更に、図７に示すように、薬液注入ポート
６１は、皮膚５１を切開してその内部に埋め込まれる。
このとき、シース５３の切断された基部は、糸６５等で
カテーテル１０に締め付け固定され、その部分から血液
が漏れるのを防止する。この状態で、患者は自由に動い
て日常生活を送ることができ、その間、カテーテル１０
の先端部は、前述したように血管５２の特定箇所に固定
されているので、体内でずれることがない。
６１は、皮膚５１を切開してその内部に埋め込まれる。
このとき、シース５３の切断された基部は、糸６５等で
カテーテル１０に締め付け固定され、その部分から血液
が漏れるのを防止する。この状態で、患者は自由に動い
て日常生活を送ることができ、その間、カテーテル１０
の先端部は、前述したように血管５２の特定箇所に固定
されているので、体内でずれることがない。
【００３８】そして、定期的に制癌剤を投与するときに
は、注射器７０の注射針７１を、皮膚５１を通して、薬
液注入ポート６１の前記ゴム膜６４に刺し込み、制癌剤
が溶解した薬液を薬液注入ポート６１に注入する。この
薬液は、薬液流出口６２からカテーテル１０内を通り、
カテーテル１０の先端開口部や薬液流出孔１６から流出
する。そして、癌に侵された臓器に選択的に注入させる
ことができる。
は、注射器７０の注射針７１を、皮膚５１を通して、薬
液注入ポート６１の前記ゴム膜６４に刺し込み、制癌剤
が溶解した薬液を薬液注入ポート６１に注入する。この
薬液は、薬液流出口６２からカテーテル１０内を通り、
カテーテル１０の先端開口部や薬液流出孔１６から流出
する。そして、癌に侵された臓器に選択的に注入させる
ことができる。
【００３９】なお、付形部材としてのコイル１４の代わ
りに、カテーテル本体１１の先端部を屈曲形状に付形で
きるように成形されたメッシュチューブを用いることも
できる。また、付形部材としてのコイル１４や上記メッ
シュチューブは、カテーテル本体１１の全体に挿入され
ていて、カテーテル本体１１の先端部に配置された部分
が、カテーテル本体１１を螺旋状等の屈曲形状に付形で
きるように成形されていてもよい。コイル１４やメッシ
ュチューブがカテーテル本体１１の全体に挿入されてい
る場合には、カテーテル本体１１が途中で折れ曲がって
薬液の流路が閉塞されてしまうことを防止することがで
きる。
りに、カテーテル本体１１の先端部を屈曲形状に付形で
きるように成形されたメッシュチューブを用いることも
できる。また、付形部材としてのコイル１４や上記メッ
シュチューブは、カテーテル本体１１の全体に挿入され
ていて、カテーテル本体１１の先端部に配置された部分
が、カテーテル本体１１を螺旋状等の屈曲形状に付形で
きるように成形されていてもよい。コイル１４やメッシ
ュチューブがカテーテル本体１１の全体に挿入されてい
る場合には、カテーテル本体１１が途中で折れ曲がって
薬液の流路が閉塞されてしまうことを防止することがで
きる。
【００４０】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
カテーテル本体の少なくとも先端部内周に沿って、コイ
ル又はメッシュチューブからなる付形部材を配置し、こ
の付形部材の中心軸線に沿って内腔を確保したことによ
り、カテーテル内にガイドワイヤを挿通させることがで
き、それによって親カテーテルを挿入することなく、留
置用のカテーテルを直接挿入することができるので、挿
入作業を簡単かつ短時間で行うことができ、カテーテル
挿入部の傷口も小さくてすむ。
カテーテル本体の少なくとも先端部内周に沿って、コイ
ル又はメッシュチューブからなる付形部材を配置し、こ
の付形部材の中心軸線に沿って内腔を確保したことによ
り、カテーテル内にガイドワイヤを挿通させることがで
き、それによって親カテーテルを挿入することなく、留
置用のカテーテルを直接挿入することができるので、挿
入作業を簡単かつ短時間で行うことができ、カテーテル
挿入部の傷口も小さくてすむ。
【００４１】また、付形部材が超弾性材料からなる場合
には、ガイドワイヤを挿入したときには先端部が直線状
に伸び、ガイドワイヤを引き抜くと屈曲形状に復帰する
という特性が良好に得られ、かつ、カテーテル本体の先
端部がコイル状に付形されている場合には、ガイドワイ
ヤを引き抜いて形状復帰させたときのカテーテル本体の
先端部と血管等の内壁との接触面積が大きくなり、血管
等への固定力を向上させることができる。
には、ガイドワイヤを挿入したときには先端部が直線状
に伸び、ガイドワイヤを引き抜くと屈曲形状に復帰する
という特性が良好に得られ、かつ、カテーテル本体の先
端部がコイル状に付形されている場合には、ガイドワイ
ヤを引き抜いて形状復帰させたときのカテーテル本体の
先端部と血管等の内壁との接触面積が大きくなり、血管
等への固定力を向上させることができる。
【００４２】
【００４３】
【図１】本発明によるカテーテルの一実施形態を示す、
先端部を一部断面にした側面図である。
先端部を一部断面にした側面図である。
【図２】同カテーテルの先端部を透視的に示す部分斜視
図である。
図である。
【図３】同カテーテルの先端部を一部断面にして示す側
面図である。
面図である。
【図４】同カテーテルの使用方法を示す説明図である。
【図５】血管内に同カテーテルを挿入する方法を示す説
明図である。
明図である。
【図６】同カテーテルを薬液注入ポートに接続する状態
を示す斜視図である。
を示す斜視図である。
【図７】同カテーテルを体内に留置させた状態を示す断
面図である。
面図である。
１０ カテーテル
１１ カテーテル本体
１２ ガイドワイヤ
１４ コイル
１５ 造影チップ
１６ 薬液流出孔
５１ 皮膚
５２ 血管
５３ シース
６１ 薬液注入ポート
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
A61M 25/00 - 37/00
Claims (4)
- 【請求項１】 チューブ状のカテーテル本体の少なくと
も先端部内周に沿って、コイル又はメッシュチューブか
らなる付形部材を配置し、目的とする留置部位の内壁に
固定できるように前記カテーテル本体の先端部に留置部
位の内径よりも大きな外径の屈曲形状を付与すると共
に、前記付形部材の中心軸線に沿って内腔を確保し、先
端部を開放させたことを特徴とする制癌剤投与用体内留
置カテーテル。 - 【請求項２】 チューブ状のカテーテル本体の先端部
に、より柔軟なチューブを接続し、このチューブ内周に
沿って、コイル又はメッシュチューブからなる付形部材
を配置し、前記カテーテル本体の先端部に屈曲形状を付
与すると共に、前記付形部材の中心軸線に沿って内腔を
確保した請求項１記載の制癌剤投与用体内留置カテーテ
ル。 - 【請求項３】 前記カテーテル本体の基部には、合成樹
脂製の容器の開口に、注射針等を差し込むことが可能な
ゴム膜を装着し、容器の側壁に薬液流出口を設けて構成
された薬液注入ポートの前記薬液流出口が接続されてい
る請求項１又は２記載の制癌剤投与用体内留置カテーテ
ル。 - 【請求項４】 前記付形部材が超弾性材料からなり、前
記カテーテル本体の先端部をコイル状に付形している請
求項１〜３のいずれか１つに記載の制癌剤投与用体内留
置カテーテル。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36730398A JP3524788B2 (ja) | 1998-12-24 | 1998-12-24 | 制癌剤投与用体内留置カテーテル |
| DE69921764T DE69921764T2 (de) | 1998-12-24 | 1999-12-23 | Katheter |
| EP99310476A EP1013301B1 (en) | 1998-12-24 | 1999-12-23 | Catheter |
| US09/471,856 US6391018B1 (en) | 1998-12-24 | 1999-12-23 | Catheter |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36730398A JP3524788B2 (ja) | 1998-12-24 | 1998-12-24 | 制癌剤投与用体内留置カテーテル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000185102A JP2000185102A (ja) | 2000-07-04 |
| JP3524788B2 true JP3524788B2 (ja) | 2004-05-10 |
Family
ID=18488990
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP36730398A Expired - Lifetime JP3524788B2 (ja) | 1998-12-24 | 1998-12-24 | 制癌剤投与用体内留置カテーテル |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6391018B1 (ja) |
| EP (1) | EP1013301B1 (ja) |
| JP (1) | JP3524788B2 (ja) |
| DE (1) | DE69921764T2 (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6745080B2 (en) * | 1999-11-22 | 2004-06-01 | Scimed Life Systems, Inc. | Helical and pre-oriented loop structures for supporting diagnostic and therapeutic elements in contact with body tissue |
| US6711444B2 (en) | 1999-11-22 | 2004-03-23 | Scimed Life Systems, Inc. | Methods of deploying helical diagnostic and therapeutic element supporting structures within the body |
| US6500185B1 (en) * | 2000-09-29 | 2002-12-31 | Primus Medical, Inc. | Snare device |
| US20040082914A1 (en) * | 2002-10-28 | 2004-04-29 | Hooper Sandra Marie | System and method for delivering medications |
| US6923808B2 (en) | 2003-02-24 | 2005-08-02 | Boston Scientific Scimed, Inc. | Probes having helical and loop shaped inflatable therapeutic elements |
| GB2399017B (en) * | 2003-03-05 | 2005-01-19 | Lars Andrews | Aortic catheter |
| US8983582B2 (en) * | 2004-12-20 | 2015-03-17 | Advanced Cardiovascular Systems, Inc. | Methods and apparatuses for positioning within an internal channel |
| EP2061531B1 (en) | 2006-09-14 | 2016-04-13 | CircuLite, Inc. | Intravascular blood pump and catheter |
| FR2927528B1 (fr) * | 2008-02-20 | 2011-03-04 | Anecova Sa | Systeme intra-uterin recuperable. |
| US20090275894A1 (en) * | 2008-05-01 | 2009-11-05 | Curtis Guy P | Transvenous soaker catheter |
| WO2010048676A1 (en) * | 2008-10-31 | 2010-05-06 | Cathrx Ltd | A catheter assembly |
| WO2011140186A1 (en) | 2010-05-05 | 2011-11-10 | Cook Medical Technologies Llc | Treatment fluid delivery method, and turbulator for promoting uptake of a treatment agent |
| WO2011140177A1 (en) * | 2010-05-05 | 2011-11-10 | Cook Medical Technologies Llc | Intraluminal treatment apparatus, wire guide and treatment fluid delivery method |
| WO2012136528A1 (en) * | 2011-04-05 | 2012-10-11 | Pharmasens Ag | Dermally affixed device for intravenous access |
| EP2922593B1 (en) | 2012-11-21 | 2020-04-08 | Concert Medical, LLC | Preformed guidewire |
| US9789283B2 (en) * | 2014-02-03 | 2017-10-17 | Medinol Ltd. | Catheter tip assembled with a spring |
| CN107106813A (zh) | 2014-12-01 | 2017-08-29 | 帕夫梅德有限公司 | 自锚固式导管及使用方法 |
| CN109562242B (zh) * | 2016-06-09 | 2022-03-29 | 波士顿科学国际有限公司 | 输注导管 |
| US10722359B2 (en) | 2016-08-26 | 2020-07-28 | Edwards Lifesciences Corporation | Heart valve docking devices and systems |
| CR20190069A (es) | 2016-08-26 | 2019-05-14 | Edwards Lifesciences Corp | Valvulas y sistemas de acoplamiento de valvulas corazon |
| US10307566B2 (en) * | 2017-07-05 | 2019-06-04 | Duke University | Drainage or infusion catheter and method of use |
| USD890333S1 (en) * | 2017-08-21 | 2020-07-14 | Edwards Lifesciences Corporation | Heart valve docking coil |
| US11350956B2 (en) | 2019-08-01 | 2022-06-07 | Carnelian Medical LLC | Snare device with anti-skewing |
Family Cites Families (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4790624A (en) | 1986-10-31 | 1988-12-13 | Identechs Corporation | Method and apparatus for spatially orienting movable members using shape memory effect alloy actuator |
| EP0366814B1 (en) * | 1988-05-16 | 1993-12-22 | Terumo Kabushiki Kaisha | Subcutaneously implanted catheter assembly |
| US5523092A (en) | 1993-04-14 | 1996-06-04 | Emory University | Device for local drug delivery and methods for using the same |
| JPH07178176A (ja) * | 1993-12-24 | 1995-07-18 | Terumo Corp | カテーテル |
| WO1998035717A1 (en) * | 1996-02-14 | 1998-08-20 | Brown Joe E | Coil apparatus and method for delivering diagnostic and therapeutic agents intravascularly |
| US5730741A (en) * | 1997-02-07 | 1998-03-24 | Eclipse Surgical Technologies, Inc. | Guided spiral catheter |
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-
1998
- 1998-12-24 JP JP36730398A patent/JP3524788B2/ja not_active Expired - Lifetime
-
1999
- 1999-12-23 US US09/471,856 patent/US6391018B1/en not_active Expired - Fee Related
- 1999-12-23 EP EP99310476A patent/EP1013301B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1999-12-23 DE DE69921764T patent/DE69921764T2/de not_active Expired - Lifetime
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