JPH0963433A - パッファ方式のガス遮断器 - Google Patents

パッファ方式のガス遮断器

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JPH0963433A
JPH0963433A JP22127795A JP22127795A JPH0963433A JP H0963433 A JPH0963433 A JP H0963433A JP 22127795 A JP22127795 A JP 22127795A JP 22127795 A JP22127795 A JP 22127795A JP H0963433 A JPH0963433 A JP H0963433A
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JP
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puffer
gas
movable contact
check valve
hole
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JP22127795A
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Inventor
Masahiko Fujita
雅彦 藤田
Nobuyuki Takao
宣行 高尾
Masatoshi Nakajima
昌俊 中島
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】アークによって発生する高圧ガスをパッファ室
に導入して消弧性能を向上さる構成のパッファ方式のガ
ス遮断器の消弧性能を更に向上させる。 【解決手段】内側円筒24の内部空間241とパッファ
室3とを連通する内側円筒24に設けられた逆止弁付流
通孔242を囲んでポリテトラフルオロエチレン41を
取付けて、アーク100が発生してノズル室211や内
部空間241のガス圧が上昇して逆止弁付流通孔242
を通ってパッファ室3に流入するときに、高圧高温のガ
スがポリテトラフルオロエチレン41に接触して加熱
し、大量のガスを発生するので内側空間241のガス圧
が更に上昇し、その結果パッファ室3内のガス圧も上昇
して消弧性能が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、絶縁ガスが封入
されたパッファ方式のガス遮断器に関する。
【0002】
【従来の技術】パッファ方式のガス遮断器は、遮断動作
のために可動部の駆動に合わせて、パッファ室と呼ばれ
るガス空間を圧縮して高圧ガスを生成し、この高圧ガス
をアークに吹き付けることによって高い消弧作用を確保
するという原理に基づくもので、高電圧大容量の電力系
統の保護に使用される。
【0003】図6は従来のパッファ方式のガス遮断器の
遮断動作の過程の部分断面図で、図6(a)が遮断動作
の初期、図6(b)は図6(a)の時点から少し時間が
経過した時点の図である。この図において、固定接点1
1とパッファピストン12及びこのパッファピストン1
2を図の左側の図示しない固定部に連結する固定棒13
がこの図における固定部を形成している。他の構成要
素、すなわち、絶縁物からなるノズル21、可動接点2
2、外側円筒23、内側円筒24は可動部を形成してい
る。図6(a)と図6(b)とは固定部の位置は同じで
可動部だけがその位置を変えたように図示してある。
【0004】固定接点11は丸棒状の良導体であり、可
動接点22は、中央に固定接点11が挿入される貫通孔
221を持っていて、遮断器がオンの状態には固定接点
11がこの貫通孔221に挿入されるとともに両方の接
点が導体接触して電気的に導通の状態となっている。図
6(a)の状態から判るように、固定接点11が可動接
点22から余り離れない位置ではノズル21の開口部を
固定接点11が塞いでいる。図6(b)のように固定接
点11が可動接点22から充分離れると固定接点11の
先端部もノズル21から離れた状態になる。
【0005】図6(a)、図6(b)ともに固定接点1
1と可動接点22とは機械的に離れているがアーク10
0によって電気的にはつながっている。そして、図6
(b)の状態から更に時間が進んでアーク100に流れ
る電流が零点を切ったときにアーク100が消滅し遮断
動作が完了する。図6(a)の状態ではノズル21の開
口部が固定接点11によって塞がれているので、アーク
によって加熱されたガスは充分に膨張できず時間経過と
ともに圧力が上昇する。また、可動接点22、外側円筒
23、内側円筒24及びパッファピストン12で構成さ
れる空間はパッファ室3と呼ばれているが、可動部が左
の方向に移動することによってこのパッファ室は体積が
小さくなってこの室内のガスを圧縮しガス圧が上昇す
る。ノズル21及び可動接点22で囲まれたノズル空間
211とパッファ室3とは貫通孔222で連通してい
る。このガス貫通孔222は断面が円状の貫通孔が可動
接点22の周方向に等配に複数個が設けられているもの
である。固定接点11が貫通孔221に入っている間は
ノズル空間211の圧力も上昇するのでガス流通孔22
2を通ってパッファ室3からノズル空間211に向かっ
て高圧ガスが噴出することはない。
【0006】図6(b)のようにノズル21が固定接点
11から離れるとノズル空間211の高圧ガスはノズル
21の開口部から噴出し、この噴出するガスがアークに
吹き付けられてアークが消える、いわゆる消弧される。
矢印で示すようにノズル空間211にはパッファ室3か
ら、貫通孔222を通じて高圧ガスが供給される。とこ
ろで、図6(a)の状態では、アーク100によって周
辺のガスが加熱されて膨張し、内側円筒24の内部空間
と貫通孔221の空間を含めた内側空間241及びノズ
ル空間211のガス圧が上昇する。その上昇率はアーク
100の電流の大きさによって決まり、当然ながら電流
値が大きいほどその上昇率も大きい。ときにはアーク1
00による内側空間241のガス圧の上昇がパッファ室
3のそれよりも上回ることがある。このような場合、ノ
ズル空間211から貫通孔222を介してパッファ室3
に向かって高圧ガスが流入しパッファ室3のガス圧も単
に圧縮されることによるガス圧の上昇以上に上昇する
が、貫通孔222の流体抵抗のために必ずしもパッファ
室3のガス圧が内側空間241と同じようには上昇しな
い。そこで、図示のようにパッファ室3と内側円筒24
の内部空間とを連通する逆止弁付流通孔242を設け
て、パッファ室3のガス圧よりも内側空間241の方が
高くなったときに内側空間241からパッファ室3に向
けてガスが流れる通路を設けて少しでもパッファ室3の
ガス圧を高くしようとするものであり、このような構成
を採用することによって消弧性能が向上したという報告
がある(電気学会研究会資料 開閉保護装置研究会SP
D−91−17)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、消弧性能は
遮断器の最も重要な性能であり、この性能を高めるため
にパッファ式が採用され、また、前述のような逆止弁付
流通孔241を設けるなどの構成が採用される。しか
し、更に消弧性能を高めることが要請される。この発明
はこのような点が考慮されて成されたもので、その目的
はより消弧性能の高いパッファ方式のガス遮断器を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの発明によれば、内側円筒、外側円筒、これら二重
の円筒の先端部を繋げて設けられた可動接点及び可動接
点を覆う絶縁物からなるノズルからなる可動部、内側円
筒と外側円筒の間に設けられたリング状のパッファピス
トン及び固定接点からなる固定部を備え、内側円筒、外
側円筒、可動接点及びパッファピストンで囲まれてパッ
ファ室が形成され、内側円筒の内部空間と固定接点が挿
入される可動接点の貫通孔の空間とを含めた内側空間か
らパッファ室への一方向だけにガスが流れる逆止弁付流
通孔を設け、遮断器の遮断動作時にパッファ室が圧縮さ
れるとともに、アークによって発生した高温高圧ガスが
内側空間からパッファ室に流入して高圧ガスが生成さ
れ、この高圧ガスが可動接点と固定接点との解離動作時
に可動接点と固定接点とを電気的に接続するアークに吹
き付けられて消弧作用が働くパッファ方式のガス遮断器
において、逆止弁付流通孔を可動接点に設けることによ
って、逆止弁付流通孔の位置がアークの発生位置に近い
ので、より高圧のガスが効率よくパッファ室に流入する
ようになる。また、前述のパッファ方式のガス遮断器の
逆止弁付流通孔を、内側円筒の代わりにパッファピスト
ンに設けることによって、従来から内側円筒の反可動接
点側に設けられているガス流通孔を通り新たに設けた逆
止弁付流通孔を通ってパッファ室に至る高圧ガスの通路
が形成されるので、従来と同じ作用が得られ、代わり
に、内外で圧力差が大きくて可動接点近くの内側円筒に
貫通孔を設けるなどの加工が不要になる。
【0009】また、逆止弁付流通孔が内側円筒に設けら
れている従来と同じ構成のパッファ方式のガス遮断器
に、アーク発生部から逆止弁付流通孔に至る高温ガスの
通路又は逆止弁付流通孔を囲んだ位置にポリテトラフル
オロエチレンを取付けることによって、アークによって
加熱された高温高圧のガスが逆止弁付流通孔を通ってパ
ッファ室に流入するときに、その流通経路又はその近く
にあるポリテトラフルオロエチレンが高温ガスによって
加熱されて蒸発し、大量のガスを発生することによって
パッファ室に流入するガスは更に高圧となって、パッフ
ァ室のガス圧が上昇する。
【0010】
【発明の実施の形態】
【0011】
【実施例1】以下この発明を実施例に基づいて説明す
る。図1はこの発明の第1の実施例を示すパッファ方式
のガス遮断器の遮断動作の過程の部分断面図であり、図
6と同じ部材には同じ符号を付けて重複する説明を省
く。また分図である図1(a)、図1(b)は図6のそ
れぞれと固定部と可動部との相対位置が同じである。こ
の図において、図6と異なる点はポリテトラフルオロエ
チレン41が設けられている点である。ポリテトラフル
オロエチレンはデュポン社の商品名テフロンで知られる
フッ化樹脂であり、高温になると大量のガスを発生する
ことで知られている。ポリテトラフルオロエチレン41
は一般には略してPTFEと呼ばれているので、以下に
もこの略号を使用する。PTFE41は図示のように、
逆止弁付流通孔242を囲むように内側円筒24の内面
に取付けられている。
【0012】短絡電流のような大電流が流れ、これを遮
断するために可動部が駆動されて図1(a)の位置にな
るとアーク100が発生して周辺のガスを加熱しノズル
空間211及び内側空間241のガス圧が上昇する。そ
の結果、パッファ室3のガス圧よりも内側空間241の
ガス圧の方が高くなると、逆止弁付流通孔242を通っ
て内側空間241からパッファ室3に高圧ガスが流入す
る。このとき、ノズル室211から内側空間241を通
って逆止弁付流通孔242に到る高温ガス流が生成され
る。この高温ガス流が接してPTFE41が加熱されて
ガスを生成する。このガスによって更に内側空間241
の中のガス圧が上昇し、パッファ室3に流入する量も増
えてパッファ室3のガス圧上昇に寄与する。
【0013】
【実施例2】図2はこの発明の第2の実施例を示すパッ
ファ方式のガス遮断器の遮断動作の過程の部分断面図で
あり、図6と同じ部材には同じ符号を付けて重複する説
明を省く。また、分図である図2(a)、図2(b)の
関係も図6のそれと同じである。この図の図6と異なる
点は、逆止弁付流通孔を図6では内側円筒24に逆止弁
付流通孔242として設けてあるのに対して、図2で
は、可動接点22Bに設けてある点である。
【0014】可動接点22Bに設けられている逆止弁付
流通孔223はガス流通孔224とこのガス流通孔22
4のパッファ室3への出口に設けられた逆止弁225と
からなり、これらは可動接点22Bの周方向に等配に複
数設けられている。図2(a)のように、固定接点11
がまだノズル室21の開口部を塞いでいるときには前述
のようにノズル室211及び内側空間241のガス圧が
上昇する。この空間のガス圧がパッファ室3のガス圧を
越えたとき逆止弁225が開いてガス流通孔224を通
ってパッファ室3に高圧ガスが流入してパッファ室3の
ガス圧は単にパッファピストン12によって圧縮して得
られるガス圧よりも高いガス圧になる。したがって、図
2(b)の更に後の時点におけるアーク100を消滅さ
せる消弧性能が向上する。
【0015】逆止弁付流通孔223は可動接点22Bに
設けられているので、この逆止弁付流通孔223はアー
ク100に近く、したがって、前述のようなPTFE4
1を取付ける寸法的な余裕はない。可動接点22Bの内
径部、すなわち、貫通孔221には固定接点11が挿入
されるのでこの部分にPTFE41を取付けることはで
きないことから、結局前述のようにPTFE41を取付
けることはできない。したがって、第1の実施例をこの
第2の実施例に適用することはできないのが実際であ
る。
【0016】図3は図2の逆止弁225の一例を示す断
面図、図4は図3のP矢視図としての2分の1だけを示
した平面図である。これらの図において、ガス流通孔2
24のパッファ室3側は逆止弁225のリング状の枠5
1が図3では一点鎖線、図4では+記号で示す取付ボル
ト54によって取付けられ、そのパッファ室3側は止め
板52で覆われていて、その中にはガス流通孔224の
出口を閉じるための球53が設けられている。止め板5
2は図4に示すように十字形の切欠部55があって、中
央の円状の部分に球53がぶつかってもこの切欠部55
を通ってガスが流れることができる。
【0017】貫通孔221の部分のガス圧がパッファ室
3のガス圧に比べて小さいときは、球53は図3の上の
ガス圧の方が大きいので、球53はガス流通孔224の
出口の穴に押付けられてこの穴を塞いでいる。一方、貫
通孔221のガス圧の方が大きくなると、球53は押し
上げられて止め板52にぶつかり、ガス流通孔224の
出口が開いてガスが図3の上に向かって流れその圧力で
球53は止め板52に接触した状態を維持するととも
に、ガスは下から上、すなわち、貫通孔221からパッ
ファ室3に向かって流れ続ける。このように、図3の下
から上に向かうガス流だけが流れることができ、反対方
向には流れることができない、いわゆる逆止弁の働きを
する。
【0018】遮断器の遮断動作の開始と終了との間の期
間は非常に短いので、逆止弁225に少々の漏れがあっ
たとしても実際上問題はない。したがって図示のような
簡単な構造、したがって、寸法も小さい逆止弁を逆止弁
225として採用することができる。これらの図に示し
た逆止弁の構造はほんの一例であり、この発明の逆止弁
としてこの構造にこだわるものではない。
【0019】
【実施例3】図5はこの発明の第3の実施例を示すパッ
ファ方式のガス遮断器の遮断動作の過程の部分断面図で
あり、図6と同じ部材には同じ符号を付けて重複する説
明を省く。また、分図である図5(a)、図5(b)の
関係は図6のそれと同じである。この図の図6と異なる
点は、逆止弁付流通孔を内側円筒ではなくパッファピス
トンに設けた点である。すなわち、図5の内側円筒24
Cは図6の逆止弁付流通孔242が設けられておらず、
図5のパッファピストン12Cは図6のパッファピスト
ン12には無い逆止弁付流通孔121が設けられてい
る。逆止弁付流通孔121は図2の逆止弁付流通孔22
3と同様にガス流通孔122と逆止弁123とからなっ
ており、ガス流通孔122は図のようにパッファピスト
ン12Cの内径面から半径方向に入り中で軸方向に直角
に曲がってパッファ室3に出口を持つL字状の貫通孔が
周方向に等配に複数本が設けられてなっており、それぞ
れのガス流通孔のパッファ室3への出口部に逆止弁12
3が設けられている。逆止弁123の詳細な構造は基本
的に図3、図4に示した図2の逆止弁225と同じでよ
い。
【0020】図5(a)において、ガス圧がパッファ室
3よりも高くなった内部空間241の高圧ガスは内側円
筒24Cに設けられているガス流通孔243を通りパッ
ファピストン12Cに設けられている逆止弁付流通孔1
21を通ってパッファ室3に流入しパッファ室3のガス
圧を更に上昇させる。この点は図6の従来のパッファ方
式のガス遮断器と同様である。
【0021】図5(b)に示す時点では、パッファピス
トン12Cはガス流通孔243の位置から更に右の位置
になるのでガス流通孔243から出るガスは図の更に左
の空間を通って外部に排出され、固定接点11はノズル
21から離れるのでノズル21の開口部から高圧ガスが
噴出して、ノズル室211や内部空間241のガス圧は
急激に低下する。
【0022】内側空間241からパッファ室3に至るガ
スの経路はアーク100から離れた位置にあるガス流通
孔243を通りしかもパッファピストン12Cの図示の
よう流体抵抗が比較的大きくなる構成の逆止弁付流通孔
121を通ってパッファ室3に到る経路になるので、図
6の構成に比べてパッファ室3のガス圧の上昇にアーク
100によるガス圧上昇を活用することに関しては幾分
効果が減ずる。しかし、内側円筒24Cに逆止弁付流通
孔を設けないので、特に可動接点22に近い位置で、内
側円筒24Cは図6の内側円筒24に比べて高い機械的
強度を確保することができるという利点がある。したが
ってこの実施例を実際に採用するかは、これらの相反す
る事項を考慮して決定される。
【0023】この実施例では、ノズル室211から逆止
弁付流通孔121にガスが流れる経路に内側円筒24C
の内面が接しているので、この部分に前述の実施例1で
述べたPTFE41を取付ければ、実施例1と同様の作
用効果を得ることができる。
【0024】
【発明の効果】この発明は前述のように、逆止弁付流通
孔を従来の内側円筒に設けるのではなく可動接点に設け
ることによって、逆止弁付流通孔の位置がアークの発生
位置に近づくので流体抵抗が小さくなることから、より
高圧のガスをパッファ室に流入させることができるの
で、消弧時にアークに吹き付けるパッファ室からのガス
圧が上昇し消弧性能が向上するという効果が得られる。
【0025】また、前述のパッファ方式のガス遮断器の
逆止弁付流通孔を、内側円筒の代わりにパッファピスト
ンに設けると、従来から内側円筒の反可動接点側に設け
られているガス流通孔を通り新たに設けた逆止弁付流通
孔を通ってパッファ室に至る高圧ガスの通路が形成され
るので従来と同様にパッファ室のガス圧を上昇させる作
用が働くとともに、内側円筒には逆止弁付流通孔を設け
ないので特に可動接点近くの円筒部の機械的強度を弱め
ることがないという効果が得られる。
【0026】また、従来と同じく内側円筒の可動接点に
近い位置に逆止弁付流通孔を設けた構成のパッファ方式
のガス遮断器に、アーク発生部であるノズル室から逆止
弁付流通孔に到る高温ガスの経路又は逆止弁付流通孔を
囲んだ位置にポリテトラフルオロエチレンを取付けるこ
とによって、高温高圧のガスに接触して加熱されてポリ
テトラフルオロエチレンが蒸発して大量のガスを発生す
ることから、逆止弁付流通孔を通ってパッファ室3に流
入する高圧ガスが更に高圧となって、この後の消弧のた
めに吹き付けるガス圧が上がって消弧性能が向上すると
いう効果が得られる。このポリテトラフルオロエチレン
を取付ける構成は前述のパッファピストンに逆止弁付流
通孔を設ける構成にも採用して同様の効果を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例を示すパッファ方式の
ガス遮断器の遮断動作の過程の部分断面図で、(a)は
初期時点、(b)は(a)よりも時間が経過した時点
【図2】この発明の第2の実施例を示すパッファ方式の
ガス遮断器の遮断動作の過程の部分断面図で、(a)は
初期時点、(b)は(a)よりも時間が経過した時点
【図3】図2の逆止弁付流通孔の断面図
【図4】図3のP矢視図
【図5】この発明の第3の実施例を示すパッファ方式の
ガス遮断器の遮断動作の過程の部分断面図で、(a)は
初期時点、(b)は(a)よりも時間が経過した時点
【図6】従来のパッファ方式のガス遮断器の遮断動作の
過程の部分断面図で、(a)は初期時点、(b)は
(a)よりも時間が経過した時点
【符号の説明】
11…固定接点、12…パッファピストン、13…固定
棒、21…ノズル、211…ノズル空間、22…可動接
点、221,222…貫通孔、23…外側円筒、24,
24B,24C…内側円筒、241…内側空間、24
2,223,121…逆止弁付流通孔、243,22
4,122…ガス流通孔、、225,123…逆止弁、
3…パッファ室、100…アーク、41…ポリテトラフ
ルオロエチレン(PTFE)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内側円筒、外側円筒、これら二重の円筒の
    先端部をつなげて設けられた可動接点及び可動接点を覆
    う絶縁物製のノズルからなる可動部、内側円筒と外側円
    筒の間に設けられたリング状のパッファピストン及び固
    定接点からなる固定部を備え、内側円筒、外側円筒、可
    動接点及びパッファピストンで囲まれてパッファ室が形
    成され、内側円筒の内部空間と固定接点が挿入される可
    動接点の貫通孔空間とを含めた内側空間からパッファ室
    への一方向だけにガスが流れる逆止弁付流通孔が設けら
    れ、遮断器の遮断動作時にパッファ室が圧縮されるとと
    もに、アークによって発生した高温高圧ガスが内側空間
    からパッファ室に流入して高圧ガスが生成され、この高
    圧ガスが可動接点と固定接点との解離動作時に可動接点
    と固定接点とを電気的に接続するアークに吹き付けられ
    て消弧作用が働くパッファ方式のガス遮断器において、
    逆止弁付流通孔が、可動接点に設けられてなることを特
    徴とするパッファ方式のガス遮断器。
  2. 【請求項2】請求項1記載のパッファ方式のガス遮断器
    の逆止弁付流通孔が、可動接点の代わりにパッファピス
    トンに設けられてなることを特徴とするパッファ方式の
    ガス遮断器。
  3. 【請求項3】内側円筒、外側円筒、これら二重の円筒の
    先端部をつなげて設けられた可動接点及び可動接点を覆
    う絶縁物製のノズルからなる可動部、内側円筒と外側円
    筒の間に設けられたリング状のパッファピストン及び固
    定接点からなる固定部を備え、内側円筒、外側円筒、可
    動接点及びパッファピストンで囲まれてパッファ室が形
    成され、内側円筒の内部空間と固定接点が挿入される可
    動接点の貫通孔空間とを含めた内側空間からパッファ室
    への一方向だけにガスが流れる逆止弁付流通孔が設けら
    れ、遮断器の遮断動作時にパッファ室が圧縮されるとと
    もに、アークによって発生した高温高圧ガスが内側空間
    からパッファ室に流入して高圧ガスが生成され、この高
    圧ガスが可動接点と固定接点との解離動作時に可動接点
    と固定接点とを電気的に接続するアークに吹き付けられ
    て消弧作用が働くパッファ方式のガス遮断器において、
    アーク発生部から逆止弁付流通孔に至る高温ガスの経路
    又は逆止弁付流通孔を囲んだ位置にポリテトラフルオロ
    エチレンが取付けられてなることを特徴とするパッファ
    方式のガス遮断器。
JP22127795A 1995-08-30 1995-08-30 パッファ方式のガス遮断器 Pending JPH0963433A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102446655A (zh) * 2010-10-05 2012-05-09 日本Ae帕瓦株式会社 气体断路器
WO2013035463A1 (ja) * 2011-09-06 2013-03-14 株式会社 日立製作所 パッファ式ガス遮断器

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