JPH0963167A - ディスククランプ装置 - Google Patents

ディスククランプ装置

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Publication number
JPH0963167A
JPH0963167A JP7231943A JP23194395A JPH0963167A JP H0963167 A JPH0963167 A JP H0963167A JP 7231943 A JP7231943 A JP 7231943A JP 23194395 A JP23194395 A JP 23194395A JP H0963167 A JPH0963167 A JP H0963167A
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JP
Japan
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clamper
optical disk
turntable
disc
disk
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JP7231943A
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English (en)
Inventor
Mikio Kida
幹雄 喜田
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Nippon Columbia Co Ltd
Original Assignee
Nippon Columbia Co Ltd
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Publication date
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  • Holding Or Fastening Of Disk On Rotational Shaft (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】光ディスクを回転させ、記録されている情報を
読み出す場合、光ディスクの情報記録面にチリ等が付着
し、また、光ディスクの反りによる面振れが発生する。 【解決手段】スピンドルモータの回転軸に固定したター
ンテーブルに、回転軸と同心位置に光ディスクを載置
し、光ディスクの上部からクランパで押圧して光ディス
クを挟持するディスククランプ装置において、光ディス
クの全面を覆い、光ディスクの外形より内側に形成した
溝を有するクランパテーブルと、クランパテーブルの溝
の空気を外部に流出する流出手段を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学的に記録した
情報を読み出し、音声や映像などを再生する光ディスク
再生装置おいて、光ディスクを保持し回転させるディス
ククランプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンパクトディスク(CD:Comp
act Disk)を再生するCDプレーヤ、或いは、レーザデ
ィスク(LD:Laser Disk)を再生するLDプレーヤ等
では、機械系の機構による振動を抑え、光ディスクの反
りによる面振れから生じる不要振動を抑制し、安定した
回転で光ディスクを回転させ再生することが、音質、或
いは、画質を向上させるうえで重要な要素となってい
る。
【0003】図6は、従来のディスククランプ装置の概
略断面を示す模式図である。図6において、ディスクク
ランプ装置は、スピンドルモータ1に固定されたターン
テーブル2と、昇降機構(図示せず)に支持されマグネ
ット18を具備したクランパ3を配置している。光ディ
スク13の挟持は、クランパ3のマグネット18がター
ンテーブル2を吸着する吸着力で、光ディスク13の中
心の内径部14周辺の狭い限られた範囲を狭持すること
で行っている。その挟持した光ディスク13は、スピン
ドルモータ1により回転し、情報の読み出しが行われ
る。
【0004】光ディスク13は、スピンドルモータ1の
回転による振動や外部からの振動により、面振れが生じ
る。また、光ディスク13は、中心の開孔部周辺で保持
されているため、自重により外周部が垂れ下がる傾向が
あり、その外周部の垂れ下がりによる光ディスク13の
反りが、光ディスク13を回転した時の面振れとなる。
これらの原因による面振れは、光ディスク13を再生し
た再生信号に影響する。
【0005】前述した面振れを改善する第1の方式とし
て、図7に示すような構成がある。図7は、従来のディ
スククランプ装置における第1の方式の概略断面を示す
模式図である。図7において、回転軸5が上方になるよ
うに配置したスピンドルモータ1にターンテーブル2を
固定している。ターンテーブル2の上部には、光ディス
ク13の外径と同等以上の径を有し、マグネット18を
具備したクランパ3を配置している。クランパ3のマグ
ネット18が、ターンテーブル2と吸着する吸着力で光
ディスク13を狭持する。クランパ3の光ディスク13
と当接する面において、クランパ3の外周部は、緩やか
に湾曲した湾曲部28を有しており、光ディスク13を
載置した際に、光ディスク13の外周部が下方への押圧
力を受けて、湾曲するようにしたものである。
【0006】この第1の方式によると、ターンテーブル
2が光ディスク13の外径と同等以上の径を有し、光デ
ィスク13の外周部を押圧し、強制的に湾曲させてい
る。そのため、光ディスク13の反りによる光ディスク
13の面振れを抑制し、ターンテーブル2の重量により
バランスのよい回転が可能となり、回転による振動の影
響、或いは、面振れを軽減することができる。
【0007】また、第2の方式として、図8に示すよう
な構成がある。図8は、従来のディスククランプ装置に
おける第2の方式の概略断面を示す模式図である。図8
において、光ディスク13の外径と同等以上の径を有す
るターンテーブル2を、光ディスク13を載置する載置
面が上方になるように回転体29に配置し、その上方か
らスピンドルモータ1の回転軸5に固定したクランパ3
を下降させ、ターンテーブル2とクランパ3とで光ディ
スク13を狭持するものである。
【0008】この第2の方式によると、ターンテーブル
2が、光ディスク13の全面と当接するため、光ディス
ク13の面振れを湾曲させることなく抑制し、ターンテ
ーブル2の重量によりバランスのよい回転が可能とな
り、回転による振動の影響、或いは、面振れによる影響
を軽減し、光ディスク13を再生することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図7における
第1の方式は、光ディスク13を載置する際、ターンテ
ーブル2の湾曲部28により、光ディスク13の外周部
に押圧力を付加し、光ディスク13の外周部を強制的に
湾曲させているため、光ディスク13の内周部と外周部
に高低差が生じる。そのため、光ディスク13を回転さ
せ再生する場合、光ピックアップ(図示せず)に配置し
た対物レンズからの焦点距離が変化したり、光ディスク
13の外周部に向かって光軸の傾きが変化するため、光
ピックアップが光ディスク13を再生する最適条件に適
合するように、光ピックアップの位置等を調整しなけれ
ばならない。
【0010】また、図8における第2の方式は、光ディ
スク13の情報読み出し面が上方であるため、読み出し
面にチリ等が付着し、光ピックアップの情報読み出しに
悪影響を及ぼしたり、光ディスク13の脱着時に、情報
読み出し面を傷つける恐れがある。
【0011】したがって、本発明の目的は、光ディスク
の情報読み出し面が下方となるように配置し、また、光
ディスクを湾曲させることなくターンテーブルに配置
し、チリ等による再生条件への悪影響なく、光ディスク
の反りによる面振れを抑制し、安定した回転で光ディス
クの再生を可能にするディスククランプ機構を提供する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】そのため請求項1記載の
本発明においては、スピンドルモータの回転軸に固定し
たターンテーブルに、回転軸と同心位置に光ディスクを
載置し、光ディスクの上部からクランパで押圧して光デ
ィスクを挟持するディスククランプ装置において、クラ
ンパに設けた光ディスクを吸着する吸着部と、吸着部か
ら空気を外部に流出する流出手段を具備したことを特徴
としている。
【0013】また、請求項2記載の本発明においては、
請求項1記載のディスククランプ機構において、吸着部
は、光ディスクを上面から覆う大きさのクランパテーブ
ルと、クランパテーブルの光ディスクの外径より内側に
形成した溝とを具備することを特徴としている。
【0014】また、請求項3記載の本発明においては、
スピンドルモータの回転軸に固定したターンテーブル
に、回転軸と同心位置に光ディスクを載置し、光ディス
クの上部からクランパで押圧して光ディスクを挟持する
ディスククランプ装置において、光ディスクを上面から
覆う大きさのクランパテーブルと、クランパテーブルの
光ディスクの外径より内側に形成した溝と、スピンドル
モータとターンテーブルの間の回転軸に固定したファン
と、ファンを囲みターンテーブルに設けたシリンダ部
と、シリンダ部と溝をつなぐ開口部とを具備したことを
特徴としている。
【0015】また、請求項4記載の本発明においては、
スピンドルモータの回転軸に固定したターンテーブル
に、回転軸と同心位置に光ディスクを載置し、光ディス
クの上部からクランパで押圧して光ディスクを挟持する
ディスククランプ装置において、光ディスクを上面から
覆う大きさのクランパテーブルと、クランパテーブルの
光ディスクの外径より内側に形成した溝と、クランパテ
ーブルを遊挿する保持部を有するファンモータと、ファ
ンモータの軸に固定したファンと、ファンを囲みクラン
パテーブルに設けたシリンダ部と、シリンダ部と溝をつ
なぐ開口部とを具備したことを特徴としている。
【0016】また、請求項5記載の本発明においては、
請求項2記載、請求項3及び請求項4記載のディスクク
ランプ装置において、溝は、クランパテーブルに第1の
光ディスクの外径より内側に形成した第1の溝と、第1
の溝と連続して第2の光ディスクの外径より大きい範囲
に形成した凹部と、凹部より深く凹部及び第2の光ディ
スクの外形より内側に形成した第3の溝とを具備したこ
とを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明のディスククランプ機構の
一実施例について説明する。図1は、本発明のディスク
クランプ機構の概略断面を示す模式図である。図1にお
いて、ディスククランプ機構は、スピンドルモータ1、
ターンテーブル2、クランパ3で構成されている。
【0018】スピンドルモータ1は、上部と下部にモー
タ開口部4を有している。上部のモータ開口部4から空
気が挿入された場合、空気はスピンドルモータ1内を通
過する。その時、スピンドルモータ1の回転により発生
した熱を空気が吸収して、下部のモータ開口部4から外
部に流出する。つまり、スピンドルモータ1の冷却が行
われる。
【0019】スピンドルモータ1の回転軸5には、ファ
ン6とターンテーブル2が固定されている。ファン6
は、後述するターンテーブル2の開口部7より空気を流
出させるものである。
【0020】ターンテーブル2は、開口部7、載置部
8、シリンダ部9、ディスク位置出し部10、ターンテ
ーブル凹部11で構成されている。開口部7は、ディス
ク位置出し部10の一部とターンテーブル底部12の一
部に設けられている。開口部7は、後述するクランパ3
と光ディスク13の間の空気、或いは、光ディスク13
とターンテーブル底部12との間の空気を、スピンドル
モータ1方向に流出させるものである。
【0021】載置部8は、光ディスク13を載置する面
である。光ディスク13が回転するときの光ディスク1
3のスリップを防止するため、載置する面を粗面加工す
る、或いは、ゴム等の弾性体を張り付ける等の処理を施
してもよい。
【0022】シリンダ部9は、ファン6が回転して光デ
ィスク13とクランパ3の間の空気、或いは、光ディス
ク13とターンテーブル底部12の間の空気を流出させ
るとき、光ディスク13とクランパ3の間の空気、或い
は、光ディスク13とターンテーブル底部12の間の空
気以外の空気が、ファン6とターンテーブル2の間から
流入しないようにするためのものである。シリンダ部9
を設けることにより、ファン6が回転し空気が流出する
とき、光ディスク13とクランパ3の間、或いは、光デ
ィスク13とターンテーブル底部12の間と、ファン6
よりスピンドルモータ1側の空間とで気圧の差が生じ、
後述する光ディスク13がクランパ3に吸着する効果が
得られる。
【0023】ディスク位置出し部10は、光ディスク1
3の載置位置を決定させるものである。光ディスク13
を載置するとき、光ディスク13の中心孔である内径部
14をディスク位置出し部10に挿入すると、光ディス
ク13の内径部14とディスク位置出し部10の傾斜部
15が係合し、光ディスク13の載置位置を決定する。
【0024】ターンテーブル凹部11は、後述するクラ
ンパ凸部16と係合して、クランパ3がスピンドルモー
タ1の回転軸5を中心に同心位置に配置するように位置
決めするものである。
【0025】クランパ3は、クランパホルダ17、マグ
ネット18、クランパテーブル19で構成されている。
図2は、本発明のディスククランプ機構におけるクラン
パを示す模式図である。
【0026】図2において、クランパホルダ17は、放
射状に設けたホルダ溝20を有している。ホルダ溝20
は、後述するクランパテーブル19のテーブル溝21の
空気を、ターンテーブル2の開口部7からスピンドルモ
ータ1方向へ流出させるためのものである。
【0027】クランパホルダ17は、図1に示すよう
に、クランパ凸部16を有し、マグネット18を備えて
いる。クランパ凸部16は、前述したようにターンテー
ブル2のターンテーブル凹部11と係合してクランパ3
の位置を決定させるものである。マグネット18は、磁
性体で作製されたターンテーブル2と吸着する吸着力に
より、光ディスク13を挟持するものである。
【0028】クランパテーブル19は、図2に示すよう
に、放射状にテーブル溝21を有している。テーブル溝
21は、クランパテーブル19の外周付近まで延長して
おり、光ディスク13を載置しファン6が回転したと
き、テーブル溝21の空気がホルダ溝20を通過して、
ターンテーブル2の開口部7からスピンドルモータ1方
向へ流出することによって、テーブル溝21と光ディス
ク13を介した外部との気圧に差が生じて、光ディスク
13はクランパテーブル19に吸着する。クランパテー
ブル19に光ディスク13の全面が吸着することによ
り、光ディスク13は、光ディスク13全面が平面とな
り、面振れ等を抑制する。
【0029】また、クランパテーブル2は、光ディスク
13を上面から覆うように配置し、光ディスク13を吸
着するため、光ディスク13の情報読み取り面に塵等が
付着することがなくなる。さらに、光ディスク13を再
生装置から取り出す時、情報読み取り面を傷つけること
なく取り出せる。
【0030】以上のスピンドルモータ1、ターンテーブ
ル2、クランパ3で構成されたディスククランプ装置の
動作について説明する。図3は、本発明のディスククラ
ンプ機構の要部を拡大した概略断面を示す模式図であ
る。図3において、光ディスク13をターンテーブル2
の載置部8に載置する。光ディスク13は、光ディスク
13の内径部14とディスク位置出し部10の傾斜部1
5が係合して、スピンドルモータ1の回転軸5を中心と
した同心位置に載置される。
【0031】載置した光ディスク13の上部から、クラ
ンパ3が下降してくる。クランパ3のクランパ凸部16
は、ターンテーブル凹部11と係合して配置する位置が
決定し、マグネット18によりターンテーブル2と共に
光ディスク13を挟持する。
【0032】そして、スピンドルモータ1が回転する
と、ターンテーブル2とクランパ3が回転すると共に、
回転軸5に固定されたファン6も回転する。ファン6が
回転することにより、図3に示すように、テーブル溝2
1とホルダ溝20の空気a、或いは、光ディスク13と
ターンテーブル底部12との間の空気bが、ターンテー
ブル2の開口部7のcを介して、一部は、ターンテーブ
ル2とスピンドルモータ1の間dから外部に流出し、一
部はスピンドルモータ1上部eのモータ開口部4からス
ピンドルモータ1内へ流入する。
【0033】クランパ3において、テーブル溝21とホ
ルダ溝20の空気が、スピンドルモータ1方向へ流出す
ることにより、光ディスク13を介して、テーブル溝2
1と外部の気圧に差が生じる。この気圧の差により、光
ディスク13は、クランパテーブル19に押圧された状
態となる。クランパテーブル19に吸着された光ディス
ク13の面は、クランパテーブル19の平面と同じ状態
となり、光ディスク13の外周部における反り等による
面振れが抑制される。
【0034】また、光ディスク13とターンテーブル底
部12の間の空気も開口部7から流出するため、クラン
パ3とターンテーブル2が光ディスク13を挟持する挟
持力を補助的に増強している。
【0035】シリンダ部9を通過した空気の一部は、タ
ーンテーブル2とスピンドルモータ1との間dから外部
に流出し、一部は、モータ開口部4からスピンドルモー
タ1内に流入する。スピンドルモータ1の上部のモータ
開口部4から流入した空気は、スピンドルモータ1内を
通過し、スピンドルモータ1が回転することにより発生
した熱を吸収して、下部のモータ開口部4から外部に流
出する。これにより、スピンドルモータ1を冷却する効
果が得られる。
【0036】以上のように、ターンテーブルに光ディス
クを載置してスピンドルモータが回転することにより、
回転軸に固定したファンも回転し、クランパのテーブル
溝とホルダ溝の空気、或いは、光ディスクとターンテー
ブル底部の間の空気が、ターンテーブルの開口部からス
ピンドルモータ方向へ流出する。空気がスピンドルモー
タ方向へ流出することにより、光ディスクを介してテー
ブル溝と外部との気圧に差が生じ、光ディスクがクラン
パテーブルに吸着する。光ディスクの全面が、クランパ
テーブルに吸着して回転することにより、光ディスクの
外周部における反りがなくなり、面振れを抑制できる。
【0037】また、ファンにより流出した空気の一部
は、スピンドルモータ上部のモータ開口部からスピンド
ルモータ内に流入し、スピンドルモータ内を通過して、
スピンドルモータ下部のモータ開口部から外部に流出す
ることにより、スピンドルモータが発生した熱を外部に
放熱し、スピンドルモータを冷却することができる。
【0038】次に本発明のディスククランプ装置の他の
実施例について説明する。図4は、本発明のディスクク
ランプ装置の他の実施例の概略断面を示す模式図であ
る。図4において、上記実施例と異なる点は、シリンダ
部9をクランパ3に設け、クランパテーブル19のテー
ブル溝21の空気を流出するファン6と、そのファン6
を回転させるファンモータ22をクランパ3の上部に設
けた点にある。
【0039】光ディスク13を載置するターンテーブル
2は、スピンドルモータ1の回転軸5に固定されてい
る。光ディスク13は、光ディスク13の内径部14と
ターンテーブル2のディスク位置出し部10が、係合し
て載置部8に載置される。
【0040】そして、ターンテーブル2の上部からクラ
ンパ3が下降し、ターンテーブル2のターンテーブル凹
部11とクランパホルダ17のクランパ凸部16が係合
して、クランパ3の載置位置が決定し、載置される。
【0041】クランパホルダ17とクランパテーブル1
9は、ファンモータ22に備えられたクランパ保持部2
3により保持されている。つまり、クランパ保持部23
は、クランパテーブル19に備えられたシリンダ部9と
嵌合し、クランパ3が下降し、クランパホルダ17がタ
ーンテーブル2に載置されると、クランパ保持部23が
シリンダ部9と接触しない位置に配置される。
【0042】クランパ保持部23がシリンダ部9と接触
しない位置に配置すると、シリンダ部9とクランパ保持
部23との間に隙間ができる。ファン6がファンモータ
22により回転すると、テーブル溝21の空気は、開口
部7を通過して、シリンダ部9からクランパ保持部23
とシリンダ部9との間の隙間を通過して、流出部24か
ら外部に流出される。
【0043】テーブル溝21の空気が、外部に流出され
ることにより、光ディスク13を介してテーブル溝21
と外部との気圧に差が生じ、光ディスク13はクランパ
テーブル19に吸着される。この吸着により、光ディス
ク13は、その全面がクランパテーブル19の平面に押
圧された状態となり、光ディスク13の外周部の反りが
なくなり、回転時の面振れを抑制することができる。
【0044】以上のように、光ディスクを回転させるス
ピンドルモータとは別に、光ディスクを吸着させるため
のファンモータを設けたことにより、光ディスクの回転
に作用されずに、クランパテーブルが光ディスクを吸着
する吸着力を得ることができ、光ディスクが低回転で回
転しているときでも、光ディスクの外周部の反りをなく
し、光ディスク回転時の面振れを抑制することができ
る。
【0045】上記の2つの実施例において、クランパテ
ーブル19のテーブル溝21は、スピンドルモータ1の
回転軸5を中心として放射状に、クランパテーブル19
の外周部付近まで延長して配置されているが、この形状
に限定されるものではない。つまり、テーブル溝21を
クランパテーブル19の外周部まで延長した形状とした
場合、載置する光ディスク13は、クランパテーブル1
9の外径とほぼ同じ径を有する光ディスク13となる。
そのため、異なる径の光ディスク13を載置する場合、
テーブル溝21は、大きい径の光ディスク13に対応し
て形成させているため、大きい径の光ディスク13は吸
着するが、小さい径の光ディスク13を載置した場合、
テーブル溝21の全面を光ディスク13が覆うことがで
きないため、テーブル溝21の半分の面積を覆う状態と
なり、径の小さい光ディスク13を吸着することができ
ない。
【0046】図5は、本発明のディスククランプ装置に
おいてクランパテーブルの他の実施例の概略断面を示す
模式図である。(a)は、光ディスク載置側から見た平
面図であり、(b)は、(a)のA−A’線における断
面図である。図5(a)において、ディスククランプ装
置は、8cmCDと12cmCDを載置可能なものとす
る。8cmCDと12cmCDの異なる径を有する光デ
ィスク13を載置可能なディスククランプ装置では、1
2cmCDを吸着することはできるが、8cmCDを吸
着することができない。したがって、異なる径を有する
光ディスク13を載置可能であって、双方の光ディスク
13に対して効果的に吸着力を発揮するクランパテーブ
ル19について説明する。
【0047】図5(a)に示すように、クランパテーブ
ル19は、クランパテーブル19の中心から放射状に、
8cmテーブル溝25と12cmテーブル溝26が形成
されている。図5(b)に示すように、12cmテーブ
ル溝26と同じ深さで、8cmディスク溝27が形成さ
れている。その8cmディスク溝27よりさらに深い位
置に、8cmテーブル溝25が形成されている。
【0048】12cmCDを載置した場合、光ディスク
13は、クランパテーブル19の全面を覆うような状態
でターンテーブル2に載置される。8cmCDを載置し
た場合、8cmCDは、8cmディスク溝27の部分を
覆う状態で載置される。8cmディスク溝27は、12
cmCDの載置面より深い位置に形成されているため、
8cmCDを載置した時、クランパテーブル19は、タ
ーンテーブル2方向へ下降した状態で配置される。
【0049】12cmCDを載置した場合は、12cm
CDがクランパテーブル19の全面を覆うように載置さ
れるため、8cmテーブル溝25、12cmテーブル溝
26、8cmディスク溝27と光ディスク13との間に
空間が生じる。12cmCDを回転させると、その空間
の空気が、開口部7から外部に流出し、12cmCDを
クランパテーブル19に吸着する。
【0050】8cmCDを載置した場合は、8cmテー
ブル溝25の部分のみに空間が生じる。8cmCDを回
転させると、その空間の空気が、開口部7から外部に流
出し、8cmCDをクランパテーブル19に吸着する。
【0051】以上のように、異なる径の光ディスクを載
置する場合、クランパテーブルに外径の大きい光ディス
クに対応したテーブル溝と、そのテーブル溝と連続して
外形の小さい光ディスクとほぼ同等の形状のディスク溝
と、ディスク溝より深く外形の小さい光ディスクに対応
したテーブル溝を形成することにより、異なる径の光デ
ィスクであっても、1つのクランパテーブルで載置で
き、光ディスクを回転したときに、光ディスクの全面を
クランパテーブルに吸着し、光ディスクの外周部の反り
をなくし、回転時の面振れを抑制することができる。
【0052】
【発明の効果】本発明のディスククランプ装置によれ
ば、光ディスクの情報読み出し面が下方となるように配
置し、また、光ディスクを湾曲させることなくターンテ
ーブルに配置し、チリ等による再生条件への悪影響な
く、光ディスクの反りによる面振れを抑制し、安定した
回転で光ディスクの再生を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスククランプ機構の概略断面を示
す模式図である。
【図2】本発明のディスククランプ機構におけるクラン
パを示す模式図である。
【図3】本発明のディスククランプ機構の要部を拡大し
た概略断面を示す模式図である。
【図4】本発明のディスククランプ装置の他の実施例の
概略断面を示す模式図である。
【図5】本発明のディスククランプ装置においてクラン
パテーブルの他の実施例の概略断面を示す模式図であ
る。(a)は、光ディスク載置側から見た平面図であ
り、(b)は、(a)のA−A’線における断面図であ
る。
【図6】従来のディスククランプ装置の概略断面を示す
模式図である。
【図7】従来のディスククランプ装置における第1の方
式の概略断面を示す模式図である。
【図8】従来のディスククランプ装置における第2の方
式の概略断面を示す模式図である。
【符号の説明】
1 ・・・スピンドルモー
タ 2 ・・・ターンテーブル 3 ・・・クランパ 4 ・・・モータ開口部 5 ・・・回転軸 6 ・・・ファン 7 ・・・開口部 8 ・・・載置部 9 ・・・シリンダ部 10 ・・・ディスク位置
出し部 11 ・・・ターンテーブ
ル凹部 12 ・・・ターンテーブ
ル底部 13 ・・・光ディスク 14 ・・・内径部 15 ・・・傾斜部 16 ・・・クランパ凸部 17 ・・・クランパホル
ダ 18 ・・・マグネット 19 ・・・クランパテー
ブル 20 ・・・ホルダ溝 21 ・・・テーブル溝 22 ・・・ファンモータ 23 ・・・クランパ保持
部 24 ・・・流出部 25 ・・・8cmテーブ
ル溝 26 ・・・12cmテー
ブル溝 27 ・・・8cmディス
ク溝 28 ・・・湾曲部 29 ・・・回転体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スピンドルモータの回転軸に固定したター
    ンテーブルに前記回転軸と同心位置に前記光ディスクを
    載置し前記光ディスクの上部からクランパで押圧して前
    記光ディスクを挟持するディスククランプ装置におい
    て、前記クランパに設けた前記光ディスクを吸着する吸
    着部と、該吸着部から空気を外部に流出する流出手段を
    具備したことを特徴とするディスククランプ装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のディスククランプ装置にお
    いて、前記吸着部は、前記光ディスクを上面から覆う大
    きさのクランパテーブルと、該クランパテーブルの前記
    光ディスクの外径より内側に形成した溝とを具備するこ
    とを特徴とするディスククランプ装置。
  3. 【請求項3】スピンドルモータの回転軸に固定したター
    ンテーブルに前記回転軸と同心位置に前記光ディスクを
    載置し前記光ディスクの上部からクランパで押圧して前
    記光ディスクを挟持するディスククランプ装置におい
    て、前記光ディスクを上面から覆う大きさのクランパテ
    ーブルと、該クランパテーブルの前記光ディスクの外径
    より内側に形成した溝と、前記スピンドルモータと前記
    ターンテーブルの間の前記回転軸に固定したファンと、
    該ファンを囲み前記ターンテーブルに設けたシリンダ部
    と、該シリンダ部と前記溝をつなぐ開口部とを具備した
    ことを特徴とするディスククランプ装置。
  4. 【請求項4】スピンドルモータの回転軸に固定したター
    ンテーブルに前記回転軸と同心位置に前記光ディスクを
    載置し前記光ディスクの上部からクランパで押圧して前
    記光ディスクを挟持するディスククランプ装置におい
    て、前記光ディスクを上面から覆う大きさのクランパテ
    ーブルと、該クランパテーブルの前記光ディスクの外径
    より内側に形成した溝と、前記クランパテーブルを遊挿
    する保持部を有するファンモータと、該ファンモータの
    軸に固定したファンと、該ファンを囲み前記クランパテ
    ーブルに設けたシリンダ部と、該シリンダ部と前記溝を
    つなぐ開口部とを具備したことを特徴とするディスクク
    ランプ装置。
  5. 【請求項5】請求項2記載、請求項3及び請求項4記載
    のディスククランプ装置において、前記溝は、前記クラ
    ンパテーブルに第1の光ディスクの外径より内側に形成
    した第1の溝と、該第1の溝と連続して第2の光ディス
    クの外径より大きい範囲に形成した凹部と、該凹部より
    深く前記凹部及び前記第2の光ディスクの外形より内側
    に形成した第3の溝とを具備したことを特徴とするディ
    スククランプ装置。
JP7231943A 1995-08-17 1995-08-17 ディスククランプ装置 Withdrawn JPH0963167A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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