JPH0962755A - 特定先振込取引処理システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 大災害の募金等のための顧客による振込取引
を容易とする。 【構成】 振込先特定情報入力部１では、各種団体キー
等を押下することにより、特定の団体を選択する。これ
により、ホストコンピュータに対し、所定の電文が送信
され、ホストコンピュータ１０から団体名一覧が返信さ
れる。そして、この団体名一覧を使って振込先団体の選
択画面が表示される。これにより、振込先特定情報入力
部１では、各種の著名な団体の名称のみを頼りに団体の
振込先を選択することができる。顧客の選択キーの押下
により、団体名がホストコンピュータ１０に電文として
送信され、ホストコンピュータの振込情報送信部３によ
りその団体の口座のある金融機関名、支店名、口座番号
等が返信される。これらの情報は、振込情報受信部４に
より受信され、振込情報確認部５により振込内容の確認
画面に表示される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、金融機関等における特
定先振込取引処理システムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、金融機関等に設置されている自動
取引装置では、支払、入金取引の他、振込取引も可能で
ある。一般に、振込取引では、振込先の金融機関名、支
店名、預金種類（普通預金、当座預金）、口座番号等の
入力が必要である。また、振込カードにより、これらの
情報の入力を行う方法もある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の技術には、次のような課題があった。即ち、振
込人である顧客が有名な団体へ募金したいような場合
は、振込先の団体名は記憶していても、口座番号等は記
憶している由はなく、自分で調べるか、窓口による振込
等を行わなければならなかった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の特定先振込取引
処理システムは、上述した課題を解決するため、自動取
引装置から通信回線を介してホストコンピュータの預金
情報を操作することによって振込取引処理を行う金融機
関のシステムにおいて、以下の点を特徴とするものであ
る。

【０００５】（１） 1.振込先の口座の名義を特定する情報を入力する振込先
特定情報入力部を備える。 2.ホストコンピュータ側に、当該振込先特定情報入力部
により入力された特定情報に対応し、口座番号を含む振
込情報を格納した振込情報格納部と、当該振込情報格納
部から特定情報をキーとして取り出した振込情報を送信
する振込情報送信部とを備える。 3.更に自動取引装置側に、当該振込情報送信部により送
信された振込情報を受信する振込情報受信部と、当該振
込情報受信部により受信された振込情報を表示し、内容
の確認を行う振込情報確認部とを備える。

【０００６】（２）（１）において、振込情報受信部に
より受信された振込情報を格納し、保存する保存部を備
える。

【０００７】（３）この自動取引装置側には、振込先の
口座の名義を特定する情報を入力する振込先特定情報入
力部と、当該振込先特定情報入力部により入力された特
定情報に対応し、口座番号を含む振込情報を格納した振
込情報格納部と、当該振込情報を表示し、内容の確認を
行う振込情報確認部とを備える。

【０００８】

【作用】

（１）振込先特定情報入力部では、各種団体キー等を押
下することにより、特定の団体を選択する。これによ
り、ホストコンピュータに対し、所定の電文が送信さ
れ、ホストコンピュータから団体名一覧が返信される。
そして、この団体名一覧を使って振込先団体の選択画面
が表示される。これにより、振込先特定情報入力部で
は、各種の著名な団体の名称のみを頼りに団体の振込先
を選択することができる。顧客の選択キーの押下によ
り、団体名がホストコンピュータに電文として送信さ
れ、ホストコンピュータの振込情報送信部によりその団
体の口座のある金融機関名、支店名、口座番号等が返信
される。これらの情報は、振込情報受信部により受信さ
れ、振込情報確認部により振込内容の確認画面に表示さ
れる。この結果、顧客は、確認キーを押下することによ
り、内容の確認を完了し、現金振込又は口座振込により
振込依頼を行うことができる。

【０００９】（２）（１）において、各自動取引装置に
振込情報を保存する保存部を設けることにより、ある一
人の顧客が特定団体への振込を行った後、口座番号等を
含む振込情報を保存部に保存しておくようにすることが
できる。この結果、他の顧客が同じ振込先に振込を行お
うとするときは、保存部から口座番号等を取り出して確
認画面に表示することができる。これにより、通信手順
の一部を省略することができる。

【００１０】（３）振込情報を自動取引装置側に保有さ
せ、取引装置側で団体名一覧等を入手できるようにした
ので、操作にかかる時間等を短縮できる。

【００１１】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図１は、本発明の特定先振込取引処理シス
テムの一実施例を示すブロック図である。図示のシステ
ムは、振込先特定情報入力部１、振込情報格納部２、振
込情報送信部３、振込情報受信部４、振込情報確認部５
を備えている。このシステムでは、自動取引装置１１か
ら通信回線２０を介してホストコンピュータ１０の預金
情報を操作することによって振込取引処理を行う。

【００１２】振込先特定情報入力部１は、振込先の口座
の名義を特定する情報を入力する。例えば、有名な団体
名等では、その団体名のみにより振込先を特定する。即
ち、振込人が口座番号を知らない場合にも振込先を特定
できる。振込情報格納部２は、特定情報２１、２２に対
応し、振込情報３１、３２を格納している。これらの振
込情報３１、３２には、口座番号等、振込取引に必要な
情報が含まれている。これにより、振込先特定情報入力
部１により入力された特定情報に対応し、口座番号を含
む振込情報を取り出すことができる。振込情報送信部３
は、通信回線２０のプロトコルに従ったデータ通信処理
により、振込情報格納部２から特定情報をキーとして取
り出した振込情報を送信する。

【００１３】振込情報受信部４は、振込情報送信部３に
より通信回線２０を介して送信された振込情報を受信す
る。振込情報確認部５は、ＣＲＴ等の表示部と、当該表
示部に表示された確認キーを操作するためのタッチパネ
ル等から成り、振込人が振込内容の確認を行うためのも
のである。保存部６は、不揮発性メモリ又は磁気ディス
ク装置等から成り、振込情報受信部４により受信された
振込情報を格納し、保存する。尚、自動取引装置１２、
１３、１４は、自動取引装置１１と同様の構成のもので
ある。

【００１４】次に、上述した装置の動作を説明する。図
２は、本発明による振込手順を示すフローチャートであ
る。自動取引装置のＣＲＴ画面には、図３に示すような
取引種類の選択画面が表示されている。この選択画面に
より、顧客は、入金、支払、振込等の各種の取引を選択
することができる。図２のステップＳ１では、振込選択
キー４１を押下することにより、振込取引を選択する。
これにより、自動取引装置のＣＲＴ画面には、図４に示
す選択画面が表示される。この選択画面では、顧客（振
込人）は、振込先の金融機関をその名称により選択する
ことができる。

【００１５】図２のステップＳ２では、顧客は、各種団
体キー４２を押下することにより、特定の団体を選択す
る。これにより、ホストコンピュータに対し、所定の電
文が送信され、ホストコンピュータから団体名一覧が返
信される（図７参照）。この団体名一覧を使って図５に
示すような振込先団体の選択画面が表示される。これに
より、各種の著名な団体の名称のみを頼りに団体の振込
先を選択することができる。例えば、大震災や大洪水等
の災害時の募金を行いたい場合に、振込先の口座番号が
わからなくても、新聞やテレビ、ラジオ等の報道機関等
を通じて広く知られた大災害の固有名称（例えば、図示
の「あかさた大災害」等）を頼りに振込先を特定するこ
とができる。

【００１６】図２のステップＳ３では、顧客は、例え
ば、「あかさた大災害」の選択キー４３を押下する。こ
れにより、団体名がホストコンピュータに電文として送
信され、ホストコンピュータからその団体の口座のある
金融機関名、支店名、口座番号等が返信される。その
後、ステップＳ４、Ｓ５、Ｓ６では、通常の振込取引の
手順と同様に、依頼人名、即ち顧客自身の名前、依頼人
の電話番号、振込金額を入力する。これにより、ステッ
プＳ７で、図６に示すような振込内容の確認画面が表示
される。顧客は、確認キーを押下することにより、内容
の確認を完了し、現金振込又は口座振込により振込依頼
を行うことができる（図７参照）。

【００１７】このように、ホストコンピュータの振込情
報格納部２に格納された振込情報を通信回線２０を介し
て取り出すことにより、振込先の口座番号等の入力を不
要とすることができる。また、大災害等が不意に起こっ
たとき、ホストコンピュータの振込情報格納部２に新た
に振込情報を格納するだけで全国の支店の自動取引装置
で振込が可能となるようにすることができる。即ち、自
動取引装置毎に、振込情報を設定する必要がない。

【００１８】また、ある一人の顧客が例えば、「あかさ
た大災害」の募金団体への振込を行った後、その団体名
義の口座番号等を含む振込情報を保存部６に保存してお
くようにすることにより、他の顧客が同じ振込先に振込
を行おうとするときは、保存部６から口座番号等を取り
出して確認画面に表示することができる。これにより、
図７に示す通信手順の一部を省略することができる。

【００１９】図８には、本発明のシステムの変形例ブロ
ック図を示す。この図に示すシステムは、図１に示した
システムに対し各自動取引装置毎に振込情報格納部１５
を追加している。即ち、その他の部分は図１に示すもの
と同様のため図示を省略した。

【００２０】以上の構成のシステムは、予めホストコン
ピュータ１０に用意した既に説明した内容の振込情報を
各自動取引装置１１が起動する前に通信回線２０を介し
て各自動取引装置１１に転送する。この振込情報は各自
動取引装置１１の振込情報格納部１５に格納される。こ
のような構成のシステムにおける顧客操作等は、既に説
明した実施例と変わるところはない。ただし、各自動取
引装置１１を用いて操作をする場合に、振込情報をその
都度ホストコンピュータ１０に問い合わせる必要がな
い。即ち、振込情報の送受信手順を省略することがで
き、取引操作にかかる時間を短縮することができる。な
お、このような各自動取引装置の振込情報格納部１５に
格納された振込情報は、必要に応じてホストコンピュー
タ１０から転送され、常に最新のものが利用される。し
かも、このようにホストコンピュータ１０からいわゆる
ファイル転送によって振込情報の更新を行うようにすれ
ば、各自動取引装置毎にファイルを変更したり更新した
りするオペレーションを行う必要がなく、オペレータの
煩雑な事務を回避できる。

【００２１】尚、本発明は上述した実施例に限定される
ものではなく、種々の変形が可能であることはもちろん
である。例えば、上述した実施例では、自動取引装置側
にも振込情報の保存部６を設けたが、このような保存部
を設けず、振込の都度、ホストコンピュータから振込情
報を受け取るようにしてもよい。

【００２２】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の特定先振
込取引処理システムによれば、ホストコンピュータから
団体名等をキーとして口座番号等を検索できるようにし
たので、次のような効果がある。即ち、振り込み人であ
る顧客が有名な団体へ募金したいような場合に、振込先
の口座番号等を記憶していなくても、団体名を使って振
込取引を行うことができる。これにより、窓口による振
込等を行う必要がなく、顧客サービスの向上を図ること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の特定先振込取引処理システムの一実施
例のブロック図である。

【図２】本発明による振込手順を説明するフローチャー
トである。

【図３】取引種類の選択画面例の説明図である。

【図４】金融機関の選択画面例の説明図である。

【図５】振込先団体の選択画面例の説明図である。

【図６】振込内容の確認画面例の説明図である。

【図７】本発明による振込時の説明図である。

【図８】本発明のシステムの変形例ブロック図である。

【符号の説明】

１ 振込先特定情報入力部 ２ 振込情報格納部 ３ 振込情報送信部 ４ 振込情報受信部 ５ 振込情報確認部 ６ 保存部 １０ ホストコンピュータ １１ 自動取引装置

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 自動取引装置から通信回線を介してホス
   トコンピュータの預金情報を操作することにより振込取
   引処理を行うシステムにおいて、 自動取引装置側に、振込先の口座の名義を特定する情報
   を入力する振込先特定情報入力部を備え、 ホストコンピュータ側に、当該振込先特定情報入力部に
   より入力された特定情報に対応し、口座番号を含む振込
   情報を格納した振込情報格納部と、当該振込情報格納部
   から前記特定情報をキーとして取り出した振込情報を送
   信する振込情報送信部とを備え、 更に自動取引装置側に、当該振込情報送信部により送信
   された振込情報を受信する振込情報受信部と、 当該振込情報受信部により受信された振込情報を表示
   し、内容の確認を行う振込情報確認部とを備えたことを
   特徴とする特定先振込取引処理システム。
2. 【請求項２】 前記振込情報受信部により受信された振
   込情報を格納し、保存する保存部を備えたことを特徴と
   する請求項１記載の特定先振込取引処理システム。
3. 【請求項３】 自動取引装置から通信回線を介してホス
   トコンピュータの預金情報を操作することにより振込取
   引処理を行うシステムにおいて、 この自動取引装置側には、振込先の口座の名義を特定す
   る情報を入力する振込先特定情報入力部と、 当該振込先特定情報入力部により入力された特定情報に
   対応し、口座番号を含む振込情報を格納した振込情報格
   納部と、 当該振込情報を表示し、内容の確認を行う振込情報確認
   部とを備えたことを特徴とする特定先振込取引処理シス
   テム。