JPH0962328A - Ncデータ作成方法 - Google Patents

Ncデータ作成方法

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JPH0962328A
JPH0962328A JP7220202A JP22020295A JPH0962328A JP H0962328 A JPH0962328 A JP H0962328A JP 7220202 A JP7220202 A JP 7220202A JP 22020295 A JP22020295 A JP 22020295A JP H0962328 A JPH0962328 A JP H0962328A
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tool
axis
tool tip
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JP7220202A
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Toraomi Nagata
寅臣 永田
Kazunori Yamada
和徳 山田
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FUKUOKA PREF GOV
Fujitsu Ltd
Fukuoka Prefecture
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FUKUOKA PREF GOV
Fujitsu Ltd
Fukuoka Prefecture
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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  • Numerical Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 3次元CAD/CAMが作成した3次元モデ
ルのコンピュータシュミレーション通りに5軸NC加工
機を制御するためのNCデータを簡易迅速に生成する。 【解決手段】 3次元CAD/CAMが少なくともメイ
ンプロセッサとポストプロセッサを備え、定義された図
形形状からなる3次元モデルを作成するとともにその作
成されたモデル表面の工具先端の動く経路に応じたCL
データ(カッターロケーションデータ)をメインプロセ
ッサで生成し、生成された工具先端のCLデータを、主
軸の旋回中心から工具先端までの工具長と工具先端のベ
クトルに基づき位置座標X、Y、Zの3軸同時補正を行
うことにより工具旋回中心位置のCLデータに変換する
とともに、前記ベクトルからB軸およびC軸の位置をそ
れぞれ算出することにより5軸NC加工機用のNCデー
タを作成するよう構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、NCデータ作成方
法に関し、詳しくは、3次元CAD/CAMで生成され
る3次元モデルのCLデータ(カッターロケーションデ
ータ)から機械・金型、木工等の5軸NC加工機(5軸
NC工作機械)のNCデータを作成するNCデータ作成
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、家具業界では、デザインの高度化
による付加価値の高い新商品開発に期待が寄せられてい
る。これには、従来に比べて設計や加工技術面で、より
一層のデザイン力と加工技術力が必要とされる。最近で
は、テーブルチルト式やスピンドルチルト式等の加工自
由度の高い5軸NC加工機が注目されはじめている。特
に5軸NC加工機には、その高度な加工能力により、複
雑な形状を伴ったデザインを家具に取り入れていく場合
の加工機として大きな期待が寄せられている。それへの
対応をうたった3次元CAD/CAMも開発されはじめ
ている。
【0003】図10は従来のNCデータの作成手順を示
すフローチャートである。図10において、従来の3次
元CAD/CAMを用いた5軸NC加工機用のNCデー
タの一般的な作成手順は、3次元モデルの作成(ステッ
プS101)、切削加工条件等のパラメータの設定(ス
テップS102)、メインプロセッサによる3次元モデ
ル表面のCLデータの算出(ステップS103)、ポス
トプロセッサによるNCデータの生成(ステップS10
4)からなる工程で構成される。しかしながら、市販さ
れる5軸NC加工機の種類が多いため、ポストプロセッ
サの工程が対応できない状況である。
【0004】従って、従来の5軸NC加工機の利用方法
としては、以下の方法で利用されていた。 (1)工具を一定角度に傾けて、材料の縁取りやアンダ
ーカットに使用する。 (2)材料と工具との間の加工角度を変化させることに
よって、同一工具であって異なった加工形状を得るのに
使用する。 つまり、あらかじめ決まった角度に主軸を傾斜(4軸)
させたり、旋回(5軸)させておいて、その状態で工具
をX、Y、Z方向に動かすといった方法が主として採用
されていたため使用方法も限定されていた。
【0005】これらの問題を改良する一方法として、例
えば、特開平4−93135号公報、特開平5−241
6号公報、特開平6−110523号公報が知られてい
る。特開平4−93135号公報によれば、5軸使用時
において、ワークを設置する5軸テーブルが搬出された
ことを検出し、その検出信号によりB軸をNC装置で自
動制御することにより、配管、配線のトラブルを確実に
解消するとともに、加工効率の低下を防止する5軸仕様
のマシニングセンタにおけるB軸制御方法が提案されて
いる。
【0006】また、特開平5−2416号公報によれ
ば、同軸5軸制御のサイドカットにおいて、サイドカッ
トの対象になる自由曲面に底面が延設しているとき、工
具の指令位置と底面情報とを用いて、工具の先端位置を
前記底面と干渉しない位置に設定することにより、切削
工具が底面と干渉を起こさないようなNCデータを作成
する5軸サイドカットにおけるNCデータ作成方法が提
案されている。また、特開平6−110523号公報に
よれば、自由曲面を含む軸形状の非切削物を同時3軸制
御NC工作機械で切削加工するための工具経路データを
自由曲面データから作成する自由曲面加工データ作成方
法が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来例において
は、例えば、フライス型スピンドルチルト式の5軸NC
加工機は、主軸を傾斜(4軸)させたり、旋回(5軸)
させることができるために、材料(非加工物)に対して
工具を直角にあてながら彫刻的な加工を行うことができ
るという特徴を有するため、5軸NC加工機を制御する
NCデータを3次元CAD/CAMで作成することがで
きれば、高度な加工能力を有する5軸NC加工機には大
変有効である。しかしながら、3次元CAD/CAMを
用いて、5軸NC加工機の4軸を傾斜させたり、5軸を
旋回させた場合のNCデータを作成する場合、ポストプ
ロセッサの設定(チューニング作業)が非常に複雑で困
難なものとなっていた。また、正確な工具先端のNCデ
ータを作成できず、刃物干渉等をまねいている。
【0008】これは、従来の3軸加工では発生しなかっ
た問題であり、主軸ヘッド傾斜・旋回時の工具長や加工
機特有の制御方法を考慮していないことに起因してい
る。このため、5軸NC加工機を使用して設計通りに3
次元加工を行う技術が確立しておらず、普及を妨げる大
きな要因となっていた。このようなことから、3次元C
AD/CAMと5軸NC加工機を3次元設計/加工シス
テムとして家具業界の中で発展させていくには、正確な
工具先端のNCデータを簡易迅速に作成するためのポス
トプロセッサ(処理システム)の開発が望まれていた。
【0009】また、特開平4−93135号公報では、
例えば、5軸使用時において、ワークを設置する5軸テ
ーブルが搬出されたことを検出する手段、その検出信号
によりB軸を自動制御するNC装置が別に必要としてい
る。また、特開平5−2416号公報では、工具の指令
位置と底面情報から工具先端の動く経路データを作成す
ることにより5軸NC加工データを作成するものである
が、単に刃物の干渉を避けるだけのNCデータの作成方
法である。また、特開平6−110523号公報では、
自由曲面データから工具先端の動く経路データを作成す
ることにより3軸NCデータを作成するものである。こ
のため、5軸NC加工機に対応していないので、主軸の
振り(例えば、B軸の傾斜運動、C軸の旋回運動)は考
慮されていない。このように、3次元CAD/CAMを
用いて5軸NC加工機用のNCデータを作成したとして
も、CLデータまでしか考慮されていないので、使用す
る工具によってモデル表面におけるX、Y、Z座標の経
路データを修正する必要があり、5軸NC加工機が汎用
の3次元CAD/CAMと連携して設計通りに3次元加
工を行う技術が確立したとは言えない。
【0010】本発明は以上の事情を考慮してなされたも
ので、例えば、CLデータが作成できる汎用の3次元C
AD/CAMシステムであれば、そのシステムを限定し
ないで3次元CAD/CAMが作成した3次元モデルの
コンピュータシュミレーション通りに5軸NC加工機を
制御するためのNCデータを簡易迅速に生成するNCデ
ータ作成方法を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、3次元CAD
/CAMが少なくともメインプロセッサとポストプロセ
ッサを備え、定義された図形形状からなる3次元モデル
を作成するとともにその作成されたモデル表面の工具先
端の動く経路に応じたCLデータをメインプロセッサで
生成し、生成されたCLデータから多軸NC加工機に対
応したNCデータをポストプロセッサで生成するNCデ
ータ作成方法であって、工具先端のCLデータを、主軸
の旋回中心から工具先端までの工具長と工具先端のベク
トルに基づき位置座標X、Y、Zの3軸同時補正を行う
ことにより工具旋回中心位置のCLデータに変換すると
ともに、前記ベクトルからB軸およびC軸の位置をそれ
ぞれ算出することにより5軸NC加工機用のNCデータ
を作成することを特徴とするNCデータ作成方法であ
る。
【0012】前記CLデータが、工具先端の動く経路に
応じた位置座標X、Y、Zと工具先端の法線方向のベク
トルからなるよう構成されることが好ましい。
【0013】前記NCデータが、工具旋回中心位置のC
LデータのX、Y、Zの位置データとB軸およびC軸の
角度データからなるよう構成されることが好ましい。
【0014】前記ポストプロセッサは下記式(1)〜
(3)のアルゴリズムを有し、 Tx´=Tx+toollength*Tvx;…(1) Ty´=Ty+toollength*Tvy;…(2) Tz´=Tz−toollength*(1−Tvz);…(3) [式中、Tx、Ty、Tzは工具先端のX、Y、Zの位置
座標、toollengthは主軸の旋回中心から工具先端までの
長さである工具長、Tvx、Tvy、TvzはX、Y、Z方向
の工具先端の法線ベクトル成分、Tx´、Ty´、Tz´
は工具旋回中心位置のX、Y、Zの位置座標] このアルゴリズムにより、工具先端のCLデータが工具
旋回中心位置のCLデータに変換されるよう構成される
ことが好ましい。
【0015】なお、本発明において、3次元CAD/C
AMのメインプロセッサ、ポストプロセッサとしては、
CPU、ROM、RAM、I/Oポートからなるマイク
ロコンピュータで構成される。このROMには、特に、
工具先端のCLデータに対して、主軸の旋回中心から工
具先端までの工具長と工具先端のベクトルに基づき位置
座標X、Y、Zの3軸同時補正を行うプログラムと、前
記ベクトルからB軸およびC軸の位置を算出し、5軸N
C加工機用のNCデータを作成するプログラムが格納さ
れている。
【0016】本発明によれば、3次元CAD/CAMの
メインプロセッサにより生成された工具先端のCLデー
タに対して、3次元CAD/CAMのポストプロセッサ
は、主軸の旋回中心から工具先端までの長さである工具
長と工具先端のベクトルをもとに、X、Y、Zの3軸同
時補正処理により、工具旋回中心位置のCLデータに変
換し、工具先端のベクトルからB軸およびC軸の位置を
それぞれ算出し、変換したCLデータ(X、Y、Z)と
さらに算出したB軸およびC軸の位置から5軸NC加工
機用のNCデータを作成する。従って、汎用3次元CA
D/CAMと5軸NC加工機との連携が可能になり、3
次元CAD/CAMが作成した3次元モデルのコンピュ
ータシュミレーション通りに5軸NC加工機を制御する
ためのNCデータを簡易迅速に生成することができる。
すなわち、CLデータが作成できる汎用の3次元CAD
/CAMシステムであれば、そのシステムを限定しない
でNCデータを作成することができる。
【0017】前記CLデータが、工具先端の動く経路に
応じた位置座標X、Y、Zと工具先端の法線方向のベク
トルからなるよう構成されるならば、主軸の旋回中心か
ら工具先端までの工具長を設定するだけで、工具旋回中
心位置のCLデータに変換することができる。
【0018】前記NCデータが、工具旋回中心位置のC
LデータのX、Y、Zの位置データとB軸(傾斜)およ
びC軸(旋回)の角度データからなるよう構成されるな
らば、3次元CAD/CAMが作成した3次元モデルの
コンピュータシュミレーション通りにフライス型スピン
ドルチルト式の5軸NC加工機を制御することができ
る。
【0019】前記ポストプロセッサは下記式(1)〜
(3)のアルゴリズムを有し、 Tx´=Tx+toollength*Tvx;…(1) Ty´=Ty+toollength*Tvy;…(2) Tz´=Tz−toollength*(1−Tvz);…(3) [式中、Tx、Ty、Tzは工具先端のX、Y、Zの位置
座標、toollengthは主軸の旋回中心から工具先端までの
長さである工具長、Tvx、Tvy、TvzはX、Y、Z方向
の工具先端の法線ベクトル成分、Tx´、Ty´、Tz´
は工具旋回中心位置のX、Y、Zの位置座標] このアルゴリズムにより、工具先端のCLデータが工具
旋回中心位置のCLデータに変換されるよう構成される
ならば、3次元モデル表面のX、Y、Zの3軸同時補正
を行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図に示す実施例に基づいて
本発明を詳述する。なお、これによって本発明は限定さ
れるものではない。
【0021】図1は本発明の一実施例である構成を示す
ブロック図である。1は3次元CAD/CAMであり、
コンピュータシステムに、例えば、富士通(株)製の3
次元CAD/CAMのソフトウエア「Unigraphics」が
搭載されている。2はDNC(ダイレクト数値制御装
置)であり、3次元CAD/CAM1で生成されたNC
データ(数値制御データ)を一次的に記憶するメモリと
NCデータと制御データを送信する送信部と多軸NC加
工機を制御する制御部を備え、多軸NC加工機にNCデ
ータを送信し制御する。3は5軸NC加工機であり、例
えば、平安鉄工(株)製の「平安FF−151MC」で
構成される。
【0022】4はCG(コンピュータグラフィックス)
であり、コンピュータシステムに、例えば、IRIS社
製のCGソフトウエア「Alias」が搭載され、3次元C
AD/CAM1で作成された3次元モデルを表示し、形
状の修正あるいは3次元モデルのデータ入力に用いられ
る。5はPC(パーソナルコンピュータ)であり、例え
ば、画像編集のソフトウエア「Photo Shop」が搭載さ
れ、入力されたイメージの編集を行うことができる。6
はフルカラープリンタ「Pixel Epo2」であり、作成され
た3次元モデル、各種データなどを印刷出力する。7は
LAN(ローカルエリアネットワーク)であり、1〜6
の各装置と接続され、各装置間のデータが交信される。
【0023】図2は本発明の3次元CAD/CAM1の
構成を示すブロック図である。1aは3次元CAD/C
AMシステムとして機能する制御部であり、3次元CA
D/CAM1のプログラムの実行を行うCPUと、RO
M、RAM、I/Oポートからなるコンピュータで構成
されている。前記CPUは3次元モデルの作成と作成し
たモデル表面X、Y、Z座標のCLデータ(カッターロ
ケーションデータ)を生成するためのメインプロセッ
サ、生成されたCLデータに基づき5軸NC加工機3用
のNCデータを作成するポストプロセッサとして機能す
る。
【0024】前記ROMには、3次元モデルを作成する
ソフトウエア「Unigraphics」、作成した工具経路に応
じたモデル表面のCLデータを生成するためのCLデー
タ生成プログラム、主軸の旋回中心から工具先端までの
長さである工具長と工具のベクトルに基づき、X、Y、
Zの3軸同時補正を行い工具旋回中心位置のCLデータ
に変換する補正処理プログラム(CL_conv( );)と、補
正後のCLデータから5軸NC加工機3用のNCデータ
を作成するNCデータ作成プログラム(Post();)等が
格納されている。前記RAMには工具経路のモデル表面
の3次元座標、工具先端のベクトル値を記憶する領域、
各プログラムにより作成されたCLファイル、NCファ
イルを記憶する領域等で構成される。
【0025】1bはキーボード、ポインティングデバイ
ス等を備えた入力部であり、この入力部1bから3次元
モデルを作成するためのデータ、切削加工条件等のパラ
メータの入力や操作が行われる。1cは3次元モデル、
CLデータ、NCデータ等を表示する表示部であり、C
RTディスプレイ装置やLCD(液晶表示)装置で構成
される。1dは作成したNCデータをLAN7を介して
DNC2に送信する送信部である。1eは作成したNC
データを登録するためのフロッピーディスク(FD)等
からなる外部記憶装置である。
【0026】図3は5軸NC加工機3の主軸ヘッドを示
す説明図である。図3に示すように、本発明の方法によ
り作成されたNCデータで制御されるスピンドルチルト
式の5軸NC加工機3の主軸ヘッドとその運動方向を示
し、図3(a)は、ヘッドの前面を示し、4軸(B
軸):傾斜(例えば、−90°<B<90°)、5軸
(C軸):原点座標を示している。図3(b)は、ヘッ
ドの側面を示し、4軸(B軸):傾斜、5軸(C軸):
旋回(例えば、−180°<C<180°)を示してい
る。
【0027】本発明のポストプロセッサについて説明す
るにあたり、工具長について説明する。図4は主軸ヘッ
ドと工具長の関係を示す説明図である。図4に示すよう
に、工具長(toollength)とは、主軸旋回中心(Center
of swing)から工具先端(Tool Top)までの長さを示
す。
【0028】図5は本発明のポストプロセッサの基本処
理を示すフローチャートである。図5では、例えば、3
次元モデルを作成するソフトウエア「Unigraphics」で
3次元モデルが作成され、さらに切削加工条件等のパラ
メータの設定され、メインプロセッサにより生成したモ
デル表面のCLデータが生成されるまでは、従来と同じ
処理であるのでフローチャートに示していない。図5に
おいて、メインプロセッサにより、スピンドルチルト式
の5軸NC機械に対応したモデル表面のノーマルCLデ
ータ(Normal CL data:Tx、Ty、Tz)D1が生成される
と、補正処理プログラム(CL_conv( );)で、ノーマル
CLデータに対して工具長(toollength)と工具ベクト
ル(Tvx、Tvy、Tvz)をもとにX、Y、Zの同時3軸補正
の処理が行われ(ステップS10)、次にNCデータ作
成プログラム(Post( );)で、補正後のCLデータ(C
orrected CL data:Tx、Ty、Tz)D2をもとに5軸NC
データ(5axis NC data:X、Y、Z、B、C)D3を
作成する(ステップS20)。
【0029】ここで、ポストプロセッサの基本処理であ
る工具長を考慮に入れたCLデータの補正処理の必要性
について説明する。図6はモデル表面に対する工具先端
の軌跡を示す説明図である。図6に示すように、CAD
/CAMや切削シュミレータでは、データを簡単に取り
扱いためにNCデータを工具先端の軌跡として扱ってい
る。CAMが生成する位置ベクトルと方向ベクトルから
構成されるCLデータは工具先端のものである。NCに
とってこのことは、工具が傾いたり旋回したりせずX、
Y、Zの動きだけであれば、工具長が変わってもZ軸の
補正だけで対処できるため何の問題も起こらない。
【0030】しかし、工具が傾斜、旋回すると状況は全
く異なる。すなわちNC側(NC side)では、与えられ
たNCデータデータのX、Y、Zの値を主軸の傾斜と旋
回の中心の値として動作するのである。このことは、C
AD/CAM側(CAD/CAM side)で工具が傾斜、旋回し
た場合に、X、Y、Zの同時3軸補正の必要性を意味す
る。
【0031】さらに、ポストプロセッサの基本処理であ
る補正後のCLデータをもとに5軸NC加工機のNCデ
ータを作成する際、5軸NC加工機の機構的制限につい
て考慮して作成する必要がある。メインプロセッサが生
成するCLデータは、主軸が制限なく連続旋回できる理
想的な加工機を対象としている。しかしながら、木工業
界で導入されているものは、B軸、C軸に指令できる角
度は制限があり、機構的に連続旋回できない構造となっ
ている。このように、NC加工機の主軸の傾斜角Bと旋
回角Cは範囲制限され機種ごとに異なっていることであ
る。例えば、図1で示される5軸NC加工機「平安FF
−151MC」は、傾斜角:−90°<B(4軸)<9
0°、旋回角:−180°<C(5軸)<180°に設
計されている。
【0032】これ以外の数値を与えると動作エラーとな
ってしまう。また、自由曲面を一括加工中にCのデータ
が−179°から179°まで2°の範囲で移動するよ
うな場合には、NCが機構的に移動できないので一旦3
58°旋回して179°の位置に移動させることにな
る。この場合も、コンピュータシュミレーションとは異
なった動作をする必要があるので、NCデータ作成する
際の傾斜角Bと旋回角Cの変換時、5軸NC加工機の機
構的制限について考慮したポストプロセッサであること
が好ましい。
【0033】図7は本発明のポストプロセッサによるデ
ータ処理手順を示すフローチャートである。図7では、
例えば、3次元モデルを作成するソフトウエア「Unigra
phics」で3次元モデルが作成され、切削加工条件等の
パラメータの設定され、メインプロセッサにより生成し
たモデル表面のCLデータが生成されるまでは、従来と
同じ処理であるのでフローチャートに示していない。図
5と同じデータ、同じ処理には同符号で表記する。
【0034】図7において、D1はX、Y、Z3軸同時
補正前のCLデータを示し、CLファイル(surface.cl
s)に記憶されている。3次元CAD/CAM1のメイ
ンプロセッサが生成するモデル表面のCLファイルは、
出力指定をライン近似した場合、 GOTO/Tx、Ty、Tz、Tvx、Tvy、Tvz のように、モデル表面上のあるポイントの位置座標(T
x、Ty、Tz)とそのポイントの法線方向のベクトル
(Tvx、Tvy、Tvz、大きさ=1)が記述されたGOT
O文の集まりである。このようなGOTO文で記述され
た工具の3次元空間出の絶対位置と連続した動きは、メ
インプロセッサで指定した加工パターンやトレランス等
に基づいて決定される。
【0035】ステップS10において、CL_convは、C
Lファイル内の全てのGOTO文の絶対座標X、Y、Z
に対して、工具長を考慮にいれて、 Tx´=Tx+toollength*Tvx; Ty´=Ty+toollength*Tvy; Tz´=Tz−toollength*(1−Tvz); のX、Y、Zの3軸同時補正のアルゴリズムにより、工
具先端(Tool Top)のCLデータが工具旋回中心位置
(Center of swing)のデータに変換される。このよう
に、CL_convは、メインプロセッサが生成する工具先端
のCLデータを5軸NC加工機の傾斜・旋回中心位置の
CLデータに変換するのである。
【0036】図8は工具先端の位置座標の法線方向のベ
クトルを示す説明図である。図8に示すように、CLデ
ータのX、Y、Zの位置座標に対し、toollength*Tv
x、toollength*Tvy、toollength*Tvxの工具ベクト
ル成分がそれぞれ補正され、Z軸に対してはtoollength
がさらに補正される。
【0037】D2は補正後のCLファイル(surface_
.cls)を示すステップS20において、Postは、CL_c
onvにより補正されたCLファイル(surface_ .cls)
からスピンドルチルト式5軸NCのNCファイル(surf
ace_.nc)D3を生成するプログラム(モジュール)で
ある。CLデータの全てのGOTO文を含むラインにつ
いて、ベクトルデータをもっているものは、それを主軸
の傾斜角(B)と旋回角(C)に変換する。変換時に
は、ターゲットである5軸NC加工機の機構的制限を考
慮する。
【0038】ポストプロセッサは、CLファイルを1ラ
インづつ解析し先頭がGOTO文であるもののみ、デー
タ変換を行う。まず、位置座標データはそのままの数値
を書き込む。図9は角度データ生成プログラムの一例を
示す説明図である。ベクトルデータを含む行について
は、図9に示すように、ポストプロセッサに適用される
角度データ生成プログラムであり、角度データに変換し
た後、NCファイルにアベンド(追加)する。この角度
データ生成プログラムはC言語で作成されている。
【0039】[ug{ugusr}*cl_conv toollength sur
face.cls surface_ .cls] のコマンドを入力することにより、CL_convによりD1
のCLファイル(surface.cls)からD2のCLファイ
ル(surface_ .cls)が生成され、さらに、 [ug{ugusr}*post toollength surface_ .cl surfa
ce.nc] のコマンドを入力することにより、PostによりD2のC
Lファイル(surface_.cls)からD3のNCファイル
(surface_ .nc)が生成されるので、ユーザーは、汎
用の3次元CAD/CAMが算出する工具先端のCLデ
ータから5軸NC加工機制御用のNCデータを簡単な二
つのコマンド入力で生成することが可能になる。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、3次元モデル表面の工
具先端のCLデータに基づき5軸NC加工機用のNCデ
ータを短時間で正確に作成することができる。これによ
り、今後、5軸NC加工機の普及が期待できる。また、
曲面が多用されたり彫刻的な加工を必要とされる家具の
開発を可能にし、家具デザインの高度化に寄与する。ま
た、木工分野に限らず機械、金型分野等のフライス型ス
ピンドルチルト式の5軸NC加工機に対応したポストプ
ロセッサが提供できる。このポストプロセッサの提供に
より、経済的効果も大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である構成を示すブロック図
である。
【図2】本発明の3次元CAD/CAM1の構成を示す
ブロック図である。
【図3】5軸NC加工機3の主軸ヘッドを示す説明図で
ある。
【図4】主軸ヘッドと工具長の関係を示す説明図であ
る。
【図5】本発明のポストプロセッサの基本処理を示すフ
ローチャートである。
【図6】モデル表面に対する工具先端の軌跡を示す説明
図である。
【図7】本発明のポストプロセッサによるデータ処理手
順を示すフローチャートである。
【図8】工具先端の位置座標の法線方向のベクトルを示
す説明図である。
【図9】角度データ生成プログラムの一例を示す説明図
である。
【図10】従来のNCデータの作成手順を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1 3次元CAD/CAM 2 DNC(ダイレクト数値制御装置) 3 5軸NC加工機 4 CG(コンピュータグラフィックス) 5 PC(パーソナルコンピュータ) 6 フルカラープリンタ 7 LAN(ローカルエリアネットワーク)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 和徳 福岡県福岡市博多区博多駅前1丁目5番1 号 株式会社富士通九州システムエンジニ アリング内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3次元CAD/CAMが少なくともメイ
    ンプロセッサとポストプロセッサを備え、定義された図
    形形状からなる3次元モデルを作成するとともにその作
    成されたモデル表面の工具先端の動く経路に応じたCL
    データをメインプロセッサで生成し、生成されたCLデ
    ータから多軸NC加工機に対応したNCデータをポスト
    プロセッサで作成するNCデータ作成方法であって、 工具先端のCLデータを、主軸の旋回中心から工具先端
    までの工具長と工具先端のベクトルに基づき位置座標
    X、Y、Zの3軸同時補正を行うことにより工具旋回中
    心位置のCLデータに変換するとともに、前記ベクトル
    からB軸およびC軸の位置をそれぞれ算出することによ
    り5軸NC加工機用のNCデータを作成することを特徴
    とするNCデータ作成方法。
  2. 【請求項2】 前記CLデータが、工具先端の動く経路
    に応じた位置座標X、Y、Zと工具先端の法線方向のベ
    クトルからなることを特徴とする請求項1記載のNCデ
    ータ作成方法。
  3. 【請求項3】 前記NCデータが、工具旋回中心位置の
    CLデータのX、Y、Zの位置データとB軸およびC軸
    の角度データからなることを特徴とする請求項1記載の
    NCデータ作成方法。
  4. 【請求項4】 前記ポストプロセッサは下記式(1)〜
    (3)のアルゴリズムを有し、 Tx´=Tx+toollength*Tvx;…(1) Ty´=Ty+toollength*Tvy;…(2) Tz´=Tz−toollength*(1−Tvz);…(3) [式中、Tx、Ty、Tzは工具先端のX、Y、Zの位置
    座標、toollengthは主軸の旋回中心から工具先端までの
    長さである工具長、Tvx、Tvy、TvzはX、Y、Z方向
    の工具先端の法線ベクトル成分、Tx´、Ty´、Tz´
    は工具旋回中心位置のX、Y、Zの位置座標] このアルゴリズムにより工具先端のCLデータが、工具
    旋回中心位置のCLデータに変換されることを特徴とす
    る請求項1記載のNCデータ作成方法。
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