JPH0961939A - 表示パネルを用いた画像露光方法 - Google Patents
表示パネルを用いた画像露光方法Info
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- JPH0961939A JPH0961939A JP27756395A JP27756395A JPH0961939A JP H0961939 A JPH0961939 A JP H0961939A JP 27756395 A JP27756395 A JP 27756395A JP 27756395 A JP27756395 A JP 27756395A JP H0961939 A JPH0961939 A JP H0961939A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 濃度(透過光量)の調整ができない画素が存
在し、その位置が特定できる場合に、その不良(欠陥)
画素の周囲の画素の濃度(透過光量)を用いて補正し、
欠陥による感光材料上の点状の濃度異常を目立たなく
し、画像品質の低下を防止する。 【解決手段】 露光制御を2回に分けて行い、それぞれ
の露光量を所望の露光量の1/2で行う。これにより、
実質的に所望の露光量を得ることができる。2回に分け
て露光するのは、液晶パネル20上の画素に欠陥がある
と(D6)、これを補正する必要があるためである(実
質的にD6とE6とに不良画素がくる)。補正の方法
(露光量の制御)は、欠陥の種類(ツブレ欠陥、ヌケ欠
陥)とその不良画素に対応する画像の濃度の度合いによ
って、様々である。
在し、その位置が特定できる場合に、その不良(欠陥)
画素の周囲の画素の濃度(透過光量)を用いて補正し、
欠陥による感光材料上の点状の濃度異常を目立たなく
し、画像品質の低下を防止する。 【解決手段】 露光制御を2回に分けて行い、それぞれ
の露光量を所望の露光量の1/2で行う。これにより、
実質的に所望の露光量を得ることができる。2回に分け
て露光するのは、液晶パネル20上の画素に欠陥がある
と(D6)、これを補正する必要があるためである(実
質的にD6とE6とに不良画素がくる)。補正の方法
(露光量の制御)は、欠陥の種類(ツブレ欠陥、ヌケ欠
陥)とその不良画素に対応する画像の濃度の度合いによ
って、様々である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像を表示パネル
に構成されたマトリクス状の各画素毎に分割し、それぞ
れの画素の透過光量又は反射光量或いは発光量を調整す
ることによって、感光材料上に画像を露光する表示パネ
ルを用いた画像露光方法に関する。
に構成されたマトリクス状の各画素毎に分割し、それぞ
れの画素の透過光量又は反射光量或いは発光量を調整す
ることによって、感光材料上に画像を露光する表示パネ
ルを用いた画像露光方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】液晶表
示パネルにおけるマトリクス状に配列された複数の画素
のそれぞれの透過光量を調整することにより、画像を形
成し、この液晶表示パネルを透過する光を感光材料へ照
射する画像露光方法が提案されている(例えば、特開平
3−41868号、特開平4−323640号公報参
照)。
示パネルにおけるマトリクス状に配列された複数の画素
のそれぞれの透過光量を調整することにより、画像を形
成し、この液晶表示パネルを透過する光を感光材料へ照
射する画像露光方法が提案されている(例えば、特開平
3−41868号、特開平4−323640号公報参
照)。
【0003】特開平3−41868号では、液晶シャッ
ターと感光材料とを縦方向と横方向とに相対移動可能な
記録手段と、画像読取手段とからなるシステムが開示さ
れており、特開平4−323640号では、感光材料に
露光される画素ピッチPに対して(2n+1)P/2単
位で2次元的に液晶表示パネルをステップ移動させて露
光する液晶プリンタが開示されている。
ターと感光材料とを縦方向と横方向とに相対移動可能な
記録手段と、画像読取手段とからなるシステムが開示さ
れており、特開平4−323640号では、感光材料に
露光される画素ピッチPに対して(2n+1)P/2単
位で2次元的に液晶表示パネルをステップ移動させて露
光する液晶プリンタが開示されている。
【0004】このような、液晶表示機能を原画像の表示
に用いることにより、画像がデジタル画像となるため、
画像の記録、画像処理が容易となる。
に用いることにより、画像がデジタル画像となるため、
画像の記録、画像処理が容易となる。
【0005】ところで、画像の解像度は画素数に起因す
るが、上記、特開平4−323640号では、画素を二
次元的に1.5 ピッチずらして、1画像を分割して露光す
るようにしており、このようにすれば、単純計算で2倍
の解像度を得ることができる。
るが、上記、特開平4−323640号では、画素を二
次元的に1.5 ピッチずらして、1画像を分割して露光す
るようにしており、このようにすれば、単純計算で2倍
の解像度を得ることができる。
【0006】ここで、画素の一部に欠陥があった場合、
所望の透過光量に制御できず、原画像の濃度から得られ
る光量とは異なる光量になる場合がある。特に、このよ
うな不良画素は、全く光が透過しない状態で固定される
所謂ツブレ欠陥と、完全に開放状態で光が透過してしま
う状態で固定される所謂ヌケ欠陥と、が多く見られる。
所望の透過光量に制御できず、原画像の濃度から得られ
る光量とは異なる光量になる場合がある。特に、このよ
うな不良画素は、全く光が透過しない状態で固定される
所謂ツブレ欠陥と、完全に開放状態で光が透過してしま
う状態で固定される所謂ヌケ欠陥と、が多く見られる。
【0007】このため、画像の一部に周囲とは異なる濃
度の点が現れることになる。特に、感光材料上で白色に
近い画像の中にヌケ欠陥画素が存在したり、黒色に近い
画素の中にツブレ欠陥画素が存在するような場合には、
特に顕著になり、画像の品質低下を招くことになる。
度の点が現れることになる。特に、感光材料上で白色に
近い画像の中にヌケ欠陥画素が存在したり、黒色に近い
画素の中にツブレ欠陥画素が存在するような場合には、
特に顕著になり、画像の品質低下を招くことになる。
【0008】なお、上記先行技術の他に、関連技術とし
て、スペクトル又は3原色のいずれかのスペクトルの画
像を再生するための第4の液晶表示パネルを持つ液晶デ
ィスプレイ装置(特開平5−134268号公報)、少
なくとも1つの欠陥補正用電気光学変調素子を備え、こ
れと本来の画像表示用電気光学素子の光出力の一方のみ
を投影光学系に導入させる画像表示装置(特開平5−3
13118号公報)等が提案されている。
て、スペクトル又は3原色のいずれかのスペクトルの画
像を再生するための第4の液晶表示パネルを持つ液晶デ
ィスプレイ装置(特開平5−134268号公報)、少
なくとも1つの欠陥補正用電気光学変調素子を備え、こ
れと本来の画像表示用電気光学素子の光出力の一方のみ
を投影光学系に導入させる画像表示装置(特開平5−3
13118号公報)等が提案されている。
【0009】本発明は上記事実を考慮し、濃度(透過光
量又は反射光量或いは発光量)の調整ができない画素が
存在し、その位置が特定できる場合に、その不良(欠
陥)画素の周囲の画素の濃度(透過光量又は反射光量或
いは発光量)を用いて補正し、欠陥による感光材料上の
点状の濃度異常を目立たなくし、画像品質の低下を防止
することができる表示パネルを用いた画像露光方法を得
ることが目的である。
量又は反射光量或いは発光量)の調整ができない画素が
存在し、その位置が特定できる場合に、その不良(欠
陥)画素の周囲の画素の濃度(透過光量又は反射光量或
いは発光量)を用いて補正し、欠陥による感光材料上の
点状の濃度異常を目立たなくし、画像品質の低下を防止
することができる表示パネルを用いた画像露光方法を得
ることが目的である。
【0010】
(請求項1)請求項1に記載の発明は、画像を表示パネ
ルに構成されたマトリクス状の各画素毎に分割し、それ
ぞれの画素の透過光量又は反射光量或いは発光量を調整
することによって、感光材料上に画像を露光する表示パ
ネルを用いた画像露光方法であって、前記表示パネル上
の画素に透過光量又は反射光量或いは発光量調整不能な
不良画素があるとき、前記表示パネルのマトリクス状の
画素群と、それぞれの画素に対応する分割画像との相対
位置をずらし、1回の露光量を、前記ずらし回数に応じ
て分割して露光し、該特定された不良画素における露光
依存割合を分散することを特徴としている。
ルに構成されたマトリクス状の各画素毎に分割し、それ
ぞれの画素の透過光量又は反射光量或いは発光量を調整
することによって、感光材料上に画像を露光する表示パ
ネルを用いた画像露光方法であって、前記表示パネル上
の画素に透過光量又は反射光量或いは発光量調整不能な
不良画素があるとき、前記表示パネルのマトリクス状の
画素群と、それぞれの画素に対応する分割画像との相対
位置をずらし、1回の露光量を、前記ずらし回数に応じ
て分割して露光し、該特定された不良画素における露光
依存割合を分散することを特徴としている。
【0011】請求項1に記載の発明によれば、表示パネ
ル上の特定の画素に欠陥がある場合、この不良画素で単
一の画像を表示すると、当該画素の欠陥が顕著に現れ
る。そこで、この不良画素を複数の画像に対応させるべ
く、画素ずらしを行う。すなわち、最初に画像を表示し
た状態で露光した後、表示パネルのマトリクス状に配列
された画素群と、それぞれの画素に対応する分割画像と
の相対位置を変更し、さらに表示パネルを画素ずらし量
と同じ量だけ逆方向に移動して表示した状態で露光す
る。これを必要回数行うことで、画像の露光を複数回に
分けて行う。
ル上の特定の画素に欠陥がある場合、この不良画素で単
一の画像を表示すると、当該画素の欠陥が顕著に現れ
る。そこで、この不良画素を複数の画像に対応させるべ
く、画素ずらしを行う。すなわち、最初に画像を表示し
た状態で露光した後、表示パネルのマトリクス状に配列
された画素群と、それぞれの画素に対応する分割画像と
の相対位置を変更し、さらに表示パネルを画素ずらし量
と同じ量だけ逆方向に移動して表示した状態で露光す
る。これを必要回数行うことで、画像の露光を複数回に
分けて行う。
【0012】この場合、ずらし回数に合わせて、1画素
それぞれに必要な露光量を分割した露光量とする。これ
により、特定の画像が不良画素に100%依存すること
がなく、複数の画像にこの露光依存割合を分散すること
ができる。画像の濃度によっては、分散することによ
り、全く不良のない、完全補正された画像を得ることが
でき、仮に、完全補正されなくとも、不良画素による濃
度変化が1点に集中するようなことが防止される。
それぞれに必要な露光量を分割した露光量とする。これ
により、特定の画像が不良画素に100%依存すること
がなく、複数の画像にこの露光依存割合を分散すること
ができる。画像の濃度によっては、分散することによ
り、全く不良のない、完全補正された画像を得ることが
でき、仮に、完全補正されなくとも、不良画素による濃
度変化が1点に集中するようなことが防止される。
【0013】従って、不良画素があったとしても、この
不良画素による画質の低下を低減することができる。 (請求項2)請求項2に記載の発明は、前記請求項1に
記載の発明において、前記不良画素が最大の透過光量又
は反射光量或いは最大の発光量Qに対して、透過光量又
は反射光量或いは発光量が0%の画素、透過光量又は反
射光量或いは発光量が100%の画素であることを特徴
としている。
不良画素による画質の低下を低減することができる。 (請求項2)請求項2に記載の発明は、前記請求項1に
記載の発明において、前記不良画素が最大の透過光量又
は反射光量或いは最大の発光量Qに対して、透過光量又
は反射光量或いは発光量が0%の画素、透過光量又は反
射光量或いは発光量が100%の画素であることを特徴
としている。
【0014】請求項2に記載の発明によれば、不良画素
としては、完全に光が不透過又は不反射或いは未発光で
調整が不能となる光量0%不良と、光が最大透過又は最
大反射或いは最大発光したままで調整が不能となる光量
100%不良と、が多く存在する。このため、光量0%
不良の場合には、全く感光材料上に光が当たらないた
め、別の画素でこの不良画素に対応する画像の濃度を得
るようにする。また、光量100%不良の場合には、最
大の露光量となってしまうため、露光を複数回に分け、
順次画素ずらしを行うことにより、所望の露光量に近づ
けることができる。なお、ずらし回数を増やせば増やす
ほど精度は向上するが、その分露光時間を長くすること
になるため、状況に応じてずらし回数を選定すればよ
い。 (請求項3)請求項3に記載の発明は、前記請求項1又
は請求項2に記載の発明において、前記マトリクス状の
画素群と分割画像との相対位置のずらしは、前記マトリ
クス状の画素群に対応させる分割画像の表示位置を二次
元的にシフトさせ、かつそのシフト分前記表示パネル全
体を上記方向とは逆方向に二次元的にシフトさせること
を特徴としている。
としては、完全に光が不透過又は不反射或いは未発光で
調整が不能となる光量0%不良と、光が最大透過又は最
大反射或いは最大発光したままで調整が不能となる光量
100%不良と、が多く存在する。このため、光量0%
不良の場合には、全く感光材料上に光が当たらないた
め、別の画素でこの不良画素に対応する画像の濃度を得
るようにする。また、光量100%不良の場合には、最
大の露光量となってしまうため、露光を複数回に分け、
順次画素ずらしを行うことにより、所望の露光量に近づ
けることができる。なお、ずらし回数を増やせば増やす
ほど精度は向上するが、その分露光時間を長くすること
になるため、状況に応じてずらし回数を選定すればよ
い。 (請求項3)請求項3に記載の発明は、前記請求項1又
は請求項2に記載の発明において、前記マトリクス状の
画素群と分割画像との相対位置のずらしは、前記マトリ
クス状の画素群に対応させる分割画像の表示位置を二次
元的にシフトさせ、かつそのシフト分前記表示パネル全
体を上記方向とは逆方向に二次元的にシフトさせること
を特徴としている。
【0015】請求項3に記載の発明は、表示パネルを微
妙(1画素ピッチ毎)に移動できるような移動台上に搭
載し、この表示パネルをx−y方向に移動できるように
する。画像は、マトリクス状の各画素に座標を設けたと
すると、最初の露光後、最初に位置する座標を特定し、
例えば、次の露光時には、表示パネルを1ピッチ二次元
的にシフトさせ、画像の表示位置を表示パネルのマトリ
クス状の画素群に対して、1画素ピッチ分、二次元的に
表示パネルのシフト方向とは逆方向にシフトさせる(x
/及び又はy方向)。この後、露光することにより、見
掛け上、画像をずらして表示パネル上に表示されたこと
になる。 (請求項4)請求項4に記載の発明は、前記請求項1乃
至請求項3のいずれか1項記載の発明において、前記ず
らし回数が1回であり、見掛け上、不良画素を1画素ピ
ッチずらし、それぞれ1/2の露光量で露光することを
特徴としている。
妙(1画素ピッチ毎)に移動できるような移動台上に搭
載し、この表示パネルをx−y方向に移動できるように
する。画像は、マトリクス状の各画素に座標を設けたと
すると、最初の露光後、最初に位置する座標を特定し、
例えば、次の露光時には、表示パネルを1ピッチ二次元
的にシフトさせ、画像の表示位置を表示パネルのマトリ
クス状の画素群に対して、1画素ピッチ分、二次元的に
表示パネルのシフト方向とは逆方向にシフトさせる(x
/及び又はy方向)。この後、露光することにより、見
掛け上、画像をずらして表示パネル上に表示されたこと
になる。 (請求項4)請求項4に記載の発明は、前記請求項1乃
至請求項3のいずれか1項記載の発明において、前記ず
らし回数が1回であり、見掛け上、不良画素を1画素ピ
ッチずらし、それぞれ1/2の露光量で露光することを
特徴としている。
【0016】請求項4に記載の発明によれば、画素ずら
し回数を1回とする。これは、露光時間の大幅な延長を
防止でき、かつ、ある程度、不良画素による画質低下を
抑制することができる回数である。例えば、不良画素が
ヌケ欠陥で、その不良画素と対応する2画像の露光量が
最大露光量Qの50%以上の場合に、抜け欠陥の不良画
素に対応するときに半分の50%を露光し、次に残りの
露光量に調整するようにすれば、完全補正することがで
きる。 (請求項5)請求項5に記載の発明は、前記請求項1乃
至請求項4のいずれか1項記載の発明において、前記ず
らし方向が、天地又は左右方向のいずれか一方であるこ
とを特徴としている。
し回数を1回とする。これは、露光時間の大幅な延長を
防止でき、かつ、ある程度、不良画素による画質低下を
抑制することができる回数である。例えば、不良画素が
ヌケ欠陥で、その不良画素と対応する2画像の露光量が
最大露光量Qの50%以上の場合に、抜け欠陥の不良画
素に対応するときに半分の50%を露光し、次に残りの
露光量に調整するようにすれば、完全補正することがで
きる。 (請求項5)請求項5に記載の発明は、前記請求項1乃
至請求項4のいずれか1項記載の発明において、前記ず
らし方向が、天地又は左右方向のいずれか一方であるこ
とを特徴としている。
【0017】請求項5に記載の発明によれば、ずらし方
向はマトリクス状に配列された天地又は左右方向であ
り、斜め方向は避けることが好ましい。斜め方向では、
不良画素を目立たなくする効果が薄く、表示パネルの移
動制御も複雑となるためである。なお、好ましくは左右
方向にずらした方がよい。 (請求項6)請求項6に記載の発明は、前記請求項1乃
至請求項5のいずれか1項記載の発明において、前記不
良画素の周囲の画素の露光量によって、露光量が不足又
は過剰な不良画素を補正することを特徴としている。
向はマトリクス状に配列された天地又は左右方向であ
り、斜め方向は避けることが好ましい。斜め方向では、
不良画素を目立たなくする効果が薄く、表示パネルの移
動制御も複雑となるためである。なお、好ましくは左右
方向にずらした方がよい。 (請求項6)請求項6に記載の発明は、前記請求項1乃
至請求項5のいずれか1項記載の発明において、前記不
良画素の周囲の画素の露光量によって、露光量が不足又
は過剰な不良画素を補正することを特徴としている。
【0018】請求項6に記載の発明によれば、不良画素
の補正の際に、どうしても完全補正できない場合があ
る。例えば、ツブレ欠陥で、ずらし回数が1回と定めら
れていると、ツブレ欠陥に対応する画像の露光量が50
%以上の場合に、これ以上の露光量を得ることができな
い。このとき、この不良画素周囲の画像の露光量が最大
露光量Qに対して0%または100%に近い場合に、不
良画素に隣接する画素の透過光量を調整し、急激な濃度
変化を緩和するようにする。これにより、完全補正はで
きないが、極力不良であることを目立たなくすることが
でき、画質低下を軽減することができる。 (請求項7)請求項7に記載の発明は、前記表示パネル
の1回のシフト量が(n+0.5 、nは0及び正の整数)
画素ピッチであり、不良画素周辺の露光量によって露光
量が不足又は過剰な不良画素を補正することを特徴とし
ている。
の補正の際に、どうしても完全補正できない場合があ
る。例えば、ツブレ欠陥で、ずらし回数が1回と定めら
れていると、ツブレ欠陥に対応する画像の露光量が50
%以上の場合に、これ以上の露光量を得ることができな
い。このとき、この不良画素周囲の画像の露光量が最大
露光量Qに対して0%または100%に近い場合に、不
良画素に隣接する画素の透過光量を調整し、急激な濃度
変化を緩和するようにする。これにより、完全補正はで
きないが、極力不良であることを目立たなくすることが
でき、画質低下を軽減することができる。 (請求項7)請求項7に記載の発明は、前記表示パネル
の1回のシフト量が(n+0.5 、nは0及び正の整数)
画素ピッチであり、不良画素周辺の露光量によって露光
量が不足又は過剰な不良画素を補正することを特徴とし
ている。
【0019】請求項7に記載の発明によれば、シフト量
を1ピッチの半分を基準とすることにより、仕上がり画
像の画素ピッチを縦及び横方向のそれぞれにおいて均一
とすることができ、例えば、縞模様等の濃度ムラを発生
させることがない。
を1ピッチの半分を基準とすることにより、仕上がり画
像の画素ピッチを縦及び横方向のそれぞれにおいて均一
とすることができ、例えば、縞模様等の濃度ムラを発生
させることがない。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、本発明を
液晶表示素子に適用した例を用いて画像形成方法及び装
置を詳細に説明する。
液晶表示素子に適用した例を用いて画像形成方法及び装
置を詳細に説明する。
【0021】液晶画像形成装置10には、プリント部1
2が配設されている。プリント部12には、ハロゲンラ
ンプ若しくはコンパクト化が可能なLEDとリフレクタ
とによって焼付露光のための光源14が備えられてい
る。
2が配設されている。プリント部12には、ハロゲンラ
ンプ若しくはコンパクト化が可能なLEDとリフレクタ
とによって焼付露光のための光源14が備えられてい
る。
【0022】光源14から照射される光源の焼付光軸L
上に、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の
各色の色分解フィルタ16が配設されている。これらの
各色分解フィルタ16は、ドライバ18からの信号に応
じて、光軸L上へ挿入又は離脱する。
上に、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の
各色の色分解フィルタ16が配設されている。これらの
各色分解フィルタ16は、ドライバ18からの信号に応
じて、光軸L上へ挿入又は離脱する。
【0023】色分解フィルタ16の下方の焼付光軸Lに
は、後に説明する液晶表示パネル20が設けられてい
る。
は、後に説明する液晶表示パネル20が設けられてい
る。
【0024】液晶表示パネル20には、液晶表示パネル
20を駆動する液晶表示パネル駆動部22が接続されて
おり、液晶表示パネル駆動部22は、更に液晶表示パネ
ル駆動部22の駆動を制御するコントローラ24に接続
されている。また、液晶表示パネル20には、液晶表示
パネル20を図1の鎖線Mで示す平面内で移動させる液
晶表示パネル移動部26が設けられている。液晶表示パ
ネル移動部26は、移動手段として例えばPZT(pb
TiO3 とpbZrO3 との混晶)及び高分子膜(例え
ばフッ化ビニリデン)等の圧電素子28、64(図2及
び図3参照)が適用されており、これらは、コントロー
ラ24によって制御されるようになっている。なお、圧
電素子28、64の駆動については後述する。
20を駆動する液晶表示パネル駆動部22が接続されて
おり、液晶表示パネル駆動部22は、更に液晶表示パネ
ル駆動部22の駆動を制御するコントローラ24に接続
されている。また、液晶表示パネル20には、液晶表示
パネル20を図1の鎖線Mで示す平面内で移動させる液
晶表示パネル移動部26が設けられている。液晶表示パ
ネル移動部26は、移動手段として例えばPZT(pb
TiO3 とpbZrO3 との混晶)及び高分子膜(例え
ばフッ化ビニリデン)等の圧電素子28、64(図2及
び図3参照)が適用されており、これらは、コントロー
ラ24によって制御されるようになっている。なお、圧
電素子28、64の駆動については後述する。
【0025】コントローラ24は、ネガ画像記憶部30
に接続されており、ネガ画像記憶部30から入力したネ
ガ画像データに基づいて、液晶表示パネル20の駆動及
び移動を制御している。
に接続されており、ネガ画像記憶部30から入力したネ
ガ画像データに基づいて、液晶表示パネル20の駆動及
び移動を制御している。
【0026】液晶表示パネル20の下方の焼付光軸Lに
は、焼付用レンズ32を挟んでブラックシャッタ34が
配置されている。ブラックシャッタ34は、ドライバ3
6からの駆動信号に応じて開閉し、焼付光軸L上の光を
通過又は遮断するようになっている。また、レンズ32
は、光軸Lに沿って移動可能となっており、これにより
引伸倍率を変更することができる。
は、焼付用レンズ32を挟んでブラックシャッタ34が
配置されている。ブラックシャッタ34は、ドライバ3
6からの駆動信号に応じて開閉し、焼付光軸L上の光を
通過又は遮断するようになっている。また、レンズ32
は、光軸Lに沿って移動可能となっており、これにより
引伸倍率を変更することができる。
【0027】ブラックシャッタ34の下方であって焼付
光軸Lの最下方には、印画紙38が印画紙搬送部40に
よって位置決めされている。印画紙38の一端は、図示
されていない回転軸に層状に巻き取られている。
光軸Lの最下方には、印画紙38が印画紙搬送部40に
よって位置決めされている。印画紙38の一端は、図示
されていない回転軸に層状に巻き取られている。
【0028】次に図2及び図3を参照して、液晶表示パ
ネル20及びその周辺部の構造を説明する。
ネル20及びその周辺部の構造を説明する。
【0029】液晶表示パネル20は、支持板20Aと表
示面20Bから構成されている。支持板20Aは枠状に
形成され、中央の矩形孔に表示面20Bを保持すると共
に、図示しない配線基板が取り付けられている。
示面20Bから構成されている。支持板20Aは枠状に
形成され、中央の矩形孔に表示面20Bを保持すると共
に、図示しない配線基板が取り付けられている。
【0030】表示面20Bには、電気的な手段によっ
て、白色、黒色及びそれらの中間色を表示可能な多数の
画素(一例として約51万画素)が、所定のピッチ寸法
でマトリクス状に配列されている。ここで、本実施の形
態では、1画素の大きさは20×20μm(一辺の寸法
が20μmの正方形)であり、ピッチ寸法Gは40μm
となっている。
て、白色、黒色及びそれらの中間色を表示可能な多数の
画素(一例として約51万画素)が、所定のピッチ寸法
でマトリクス状に配列されている。ここで、本実施の形
態では、1画素の大きさは20×20μm(一辺の寸法
が20μmの正方形)であり、ピッチ寸法Gは40μm
となっている。
【0031】液晶表示パネル20の一方の対辺には、一
対のブロック材42が配置されている。ブロック材42
には、液晶表示パネル20の側面とほぼ等しい面積の開
口面積を有する挿入口46が設けられ、液晶表示パネル
20の該対辺側端部が挿入されている。この挿入口46
は、ブロック材42の反対面まで貫通されており、この
反対面には板材44が取付けられている。
対のブロック材42が配置されている。ブロック材42
には、液晶表示パネル20の側面とほぼ等しい面積の開
口面積を有する挿入口46が設けられ、液晶表示パネル
20の該対辺側端部が挿入されている。この挿入口46
は、ブロック材42の反対面まで貫通されており、この
反対面には板材44が取付けられている。
【0032】ここで、一方のブロック材42に対応する
板材44には、挿入口46の開口面に対向して補助部材
48が取り付けられ、この補助部材48の挿入口46側
対向面には、圧電素子28が配置されている。この補助
部材48及び圧電素子28は、挿入口46に嵌入されて
いる。補助部材48と板材44との接着は、ネジ等を用
いて固定してもよく、また接着剤等により接着してもよ
い。圧電素子28は、液晶表示パネル20の幅方向側面
とブロック材42の内部で対面して接触し、制御手段に
よって設定された幅方向(画素の配列平面上におけるX
方向)の移動量分、液晶表示パネル20を移動させるこ
とができるようになっている。
板材44には、挿入口46の開口面に対向して補助部材
48が取り付けられ、この補助部材48の挿入口46側
対向面には、圧電素子28が配置されている。この補助
部材48及び圧電素子28は、挿入口46に嵌入されて
いる。補助部材48と板材44との接着は、ネジ等を用
いて固定してもよく、また接着剤等により接着してもよ
い。圧電素子28は、液晶表示パネル20の幅方向側面
とブロック材42の内部で対面して接触し、制御手段に
よって設定された幅方向(画素の配列平面上におけるX
方向)の移動量分、液晶表示パネル20を移動させるこ
とができるようになっている。
【0033】また、他方の板材44には、圧縮コイルば
ね50を介して、押圧部材52が配置され、挿入口46
に収容されている。押圧部材52と板材44との間の圧
縮コイルばね50の一端は、板材44に設けられた円溝
54に収容され、他端は押圧部材52に当接されてい
る。これにより、液晶表示パネル20は、押圧部材52
によって、圧電素子28に接触する方向に押圧されてい
る。
ね50を介して、押圧部材52が配置され、挿入口46
に収容されている。押圧部材52と板材44との間の圧
縮コイルばね50の一端は、板材44に設けられた円溝
54に収容され、他端は押圧部材52に当接されてい
る。これにより、液晶表示パネル20は、押圧部材52
によって、圧電素子28に接触する方向に押圧されてい
る。
【0034】一対のブロック材42は、液晶表示パネル
20の他方の対辺に配置された一対の固定板56に各々
ビス58によって螺合されている。一方の固定板56の
外側面には、ブラケット60が所定間隔をもって取り付
けられ、固定板56との対向面には、補助部材62に取
り付けられた圧電素子64が配置され、固定板56と接
触している。圧電素子64は、制御手段によって設定さ
れた長手方向(画素の配列平面上におけるY方向)の移
動量分、固定板56及びブロック材42を介して液晶表
示パネル20を移動させることができるようになってい
る。
20の他方の対辺に配置された一対の固定板56に各々
ビス58によって螺合されている。一方の固定板56の
外側面には、ブラケット60が所定間隔をもって取り付
けられ、固定板56との対向面には、補助部材62に取
り付けられた圧電素子64が配置され、固定板56と接
触している。圧電素子64は、制御手段によって設定さ
れた長手方向(画素の配列平面上におけるY方向)の移
動量分、固定板56及びブロック材42を介して液晶表
示パネル20を移動させることができるようになってい
る。
【0035】一対の各固定板56及びブラケット60に
は、各々同軸上の円孔が設けられ、シャフト66が貫通
している。シャフト66の端部は、ブラケット60の近
傍でE型リング68によって係止され、軸方向の移動が
阻止されている。
は、各々同軸上の円孔が設けられ、シャフト66が貫通
している。シャフト66の端部は、ブラケット60の近
傍でE型リング68によって係止され、軸方向の移動が
阻止されている。
【0036】前記圧電素子64が配設された側と反対側
の固定板56とブラケット60との間のシャフト66に
は、圧縮コイルばね70が取り付けられている。圧縮コ
イルばね70は、固定板56を介して液晶表示パネル2
0を圧電素子64に接触する方向に付勢する作用を有し
ている。
の固定板56とブラケット60との間のシャフト66に
は、圧縮コイルばね70が取り付けられている。圧縮コ
イルばね70は、固定板56を介して液晶表示パネル2
0を圧電素子64に接触する方向に付勢する作用を有し
ている。
【0037】これにより、図3(B)に示される如く、
通常は、液晶表示パネル20が圧電素子28に接触し、
固定板56が圧電素子64に接触した状態とされ(基準
位置(0,0))、圧電素子28のみが作用すると液晶
表示パネル20は(x,0)方向に移動され、圧電素子
64のみが作用すると液晶表示パネル20は、ブロック
材42、固定板56と共に、(0,y)方向に移動さ
れ、圧電素子28及び圧電素子64が共に作用すると、
液晶表示パネル20は、(x,y)方向に移動すること
になる。
通常は、液晶表示パネル20が圧電素子28に接触し、
固定板56が圧電素子64に接触した状態とされ(基準
位置(0,0))、圧電素子28のみが作用すると液晶
表示パネル20は(x,0)方向に移動され、圧電素子
64のみが作用すると液晶表示パネル20は、ブロック
材42、固定板56と共に、(0,y)方向に移動さ
れ、圧電素子28及び圧電素子64が共に作用すると、
液晶表示パネル20は、(x,y)方向に移動すること
になる。
【0038】本実施の形態では、露光回数を2回とし、
1回目の露光が終了した時点で、y方向(但し、yはプ
ラス方向)に1ピッチ(40μm)移動させた後、2回
目の露光を行うようになっている。このため、1回目と
2回目とで異なる画像が表示されることになる。以下、
各画素を特定するため、図4に示される如く、図3
(B)のx方向を数字で、y方向をアルファベットで表
すものとする。
1回目の露光が終了した時点で、y方向(但し、yはプ
ラス方向)に1ピッチ(40μm)移動させた後、2回
目の露光を行うようになっている。このため、1回目と
2回目とで異なる画像が表示されることになる。以下、
各画素を特定するため、図4に示される如く、図3
(B)のx方向を数字で、y方向をアルファベットで表
すものとする。
【0039】この図4において、例えば、座標(D,
6)の画素(以下、座標を特定する場合に、座標(D,
6)は「D6」のように簡略化して示す。)に欠陥があ
る場合、このD6には、2種の画像が交互に対応し、少
なくとも1回は正常な露光制御が行えることになる。
6)の画素(以下、座標を特定する場合に、座標(D,
6)は「D6」のように簡略化して示す。)に欠陥があ
る場合、このD6には、2種の画像が交互に対応し、少
なくとも1回は正常な露光制御が行えることになる。
【0040】画素の欠陥には、大きく分けて2種類あ
り、透過光量が0%の状態で制御不能であるツブレ欠陥
と、透過光量が100%の状態で制御不能であるヌケ欠
陥と、に分けることができる。以下、ツブレ欠陥とヌケ
欠陥とのそれぞれにおける、補正について説明する。 [ツブレ欠陥]液晶表示パネル20のD6がつぶれてい
ることを想定すると、考えられる条件としては、 D6とE6とによる合成露光量が100%露光量
を超える場合 D6とE6とによる合成露光量が100%露光量
以下の場合 となる。
り、透過光量が0%の状態で制御不能であるツブレ欠陥
と、透過光量が100%の状態で制御不能であるヌケ欠
陥と、に分けることができる。以下、ツブレ欠陥とヌケ
欠陥とのそれぞれにおける、補正について説明する。 [ツブレ欠陥]液晶表示パネル20のD6がつぶれてい
ることを想定すると、考えられる条件としては、 D6とE6とによる合成露光量が100%露光量
を超える場合 D6とE6とによる合成露光量が100%露光量
以下の場合 となる。
【0041】この内、D6が露光量50以下、E6が露
光量50以下の場合には、D6とE6との露光制御のみ
で所望の露光量を得ることができる。
光量50以下の場合には、D6とE6との露光制御のみ
で所望の露光量を得ることができる。
【0042】他の画素を1/2づつ2回に分けて露光
し、D6とE6とは、その内の1回で全露光すればよ
い。いずれか一方が露光量50以上の場合には、露光量
50以下の方だけは、1回の露光で所望の露光量を得る
ことができるが、露光量50以上の方は以下に示す露光
制御を行う。
し、D6とE6とは、その内の1回で全露光すればよ
い。いずれか一方が露光量50以上の場合には、露光量
50以下の方だけは、1回の露光で所望の露光量を得る
ことができるが、露光量50以上の方は以下に示す露光
制御を行う。
【0043】次に、D6が露光量50以上及び/又はE
6が露光量50以上の場合には、それぞれ露光量50が
最大であるため(1回の露光はつぶれた状態での露光の
ため露光量0となる)、それぞれが露光量50で露光さ
れるように制御する。さらに、露光量50となった周囲
の露光量を、必要に応じて所望の露光量よりも多くする
ことにより、露光量50の画素を目立たなくすることが
できる。多くする量は、原画に基づく所望の露光量によ
って設定する。
6が露光量50以上の場合には、それぞれ露光量50が
最大であるため(1回の露光はつぶれた状態での露光の
ため露光量0となる)、それぞれが露光量50で露光さ
れるように制御する。さらに、露光量50となった周囲
の露光量を、必要に応じて所望の露光量よりも多くする
ことにより、露光量50の画素を目立たなくすることが
できる。多くする量は、原画に基づく所望の露光量によ
って設定する。
【0044】D6とE6とは、実質的に1回の露光しか
行われない。そこで、両者の合成露光量が最大露光量Q
を超えていることを条件にE6の補正係数を決定する。
すなわち、最大露光量Qに対するE6の比を補正係数と
する。この結果、E6の1回の露光量は所望の露光量の
1/2よりもE6の露光量に基づいて多くなる。
行われない。そこで、両者の合成露光量が最大露光量Q
を超えていることを条件にE6の補正係数を決定する。
すなわち、最大露光量Qに対するE6の比を補正係数と
する。この結果、E6の1回の露光量は所望の露光量の
1/2よりもE6の露光量に基づいて多くなる。
【0045】一方、D6とE6の周囲の画素を特定する
と、それぞれD5、C6、D7、E5、F6、E7とな
る。
と、それぞれD5、C6、D7、E5、F6、E7とな
る。
【0046】この6画素をD6またはE6の所望の露光
量に応じて補正する。まず、1回目の露光では、左側3
画素(D5、C6、D7)の補正係数を決める。
量に応じて補正する。まず、1回目の露光では、左側3
画素(D5、C6、D7)の補正係数を決める。
【0047】*******************
***************D5では、まず、D6
とE6との合成露光量から1画素での最大露光量Qを差
引き、これをC6とD7で分割して補正するために3で
割った値(補正依存量)を計算する。この補正依存量と
D5との合成露光量が最大露光量Qを超えている場合に
は、D5の露光量が100に近く、補正してもその効果
が顕著に表れないため、補正領域から外す(補正係数=
1)。また、合成露光量が最大露光量以下の場合には、
D5を所望の露光量よりも増加することにより、D6の
露光量を補正できるため、補正依存量とD5の合成露光
量に対するD5の露光量の比を演算し、これをD5の露
光補正係数とする。これにより、D5の1回目の露光量
は所望の露光量に対して補正依存量に基づいて増加す
る。
***************D5では、まず、D6
とE6との合成露光量から1画素での最大露光量Qを差
引き、これをC6とD7で分割して補正するために3で
割った値(補正依存量)を計算する。この補正依存量と
D5との合成露光量が最大露光量Qを超えている場合に
は、D5の露光量が100に近く、補正してもその効果
が顕著に表れないため、補正領域から外す(補正係数=
1)。また、合成露光量が最大露光量以下の場合には、
D5を所望の露光量よりも増加することにより、D6の
露光量を補正できるため、補正依存量とD5の合成露光
量に対するD5の露光量の比を演算し、これをD5の露
光補正係数とする。これにより、D5の1回目の露光量
は所望の露光量に対して補正依存量に基づいて増加す
る。
【0048】*******************
***************上記*印の範囲内の補
正制御をC6とD7で同様に実行し、それぞれの補正係
数を求める。また、他の画素の補正係数は標準値(10
0%)である。
***************上記*印の範囲内の補
正制御をC6とD7で同様に実行し、それぞれの補正係
数を求める。また、他の画素の補正係数は標準値(10
0%)である。
【0049】この条件で、液晶表示パネル20に画像を
表示し、1回目の露光を行う。この1回目の露光では、
D6の露光量は0である。また、D5、C6、D7は、
それぞれ演算された露光量で露光される。
表示し、1回目の露光を行う。この1回目の露光では、
D6の露光量は0である。また、D5、C6、D7は、
それぞれ演算された露光量で露光される。
【0050】一方、E5、F6、E7は、1回目の露光
ではそれぞれの所望の露光量の1/2で露光される(補
正係数=1)。
ではそれぞれの所望の露光量の1/2で露光される(補
正係数=1)。
【0051】1回目の露光後、画素ずらしを実行する。
この画素ずらしは、液晶表示パネル20を1画素分右横
方向にずらす。見掛け上は、画像に対してつぶれ画素が
右横方向すなわちE6にずれたことと同じになる。すな
わち、2回目の露光時にはE6に対応する画素の画像が
露光されないことになる。
この画素ずらしは、液晶表示パネル20を1画素分右横
方向にずらす。見掛け上は、画像に対してつぶれ画素が
右横方向すなわちE6にずれたことと同じになる。すな
わち、2回目の露光時にはE6に対応する画素の画像が
露光されないことになる。
【0052】ここで、再度D6とE6との合成露光量が
最大露光量Qを超えていることを条件にE6の補正係数
を決定する。すなわち、D6とE6との合成露光量に対
するE6の比を補正係数とする。この結果、E6の1回
の露光量は所望の露光量の1/2よりもD6の露光量に
基づいて多くなる。
最大露光量Qを超えていることを条件にE6の補正係数
を決定する。すなわち、D6とE6との合成露光量に対
するE6の比を補正係数とする。この結果、E6の1回
の露光量は所望の露光量の1/2よりもD6の露光量に
基づいて多くなる。
【0053】一方、周囲6画素の内の残りの3画素の露
光量をD6、E6の露光量に応じて補正する。この、2
回目の露光では、右側3画素の補正係数を決める。
光量をD6、E6の露光量に応じて補正する。この、2
回目の露光では、右側3画素の補正係数を決める。
【0054】☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆E5では、まず、D6
とE6との合成露光量から1画素での最大露光量Qを差
引き、これをF6とD7で分割して補正するために3で
割った値(補正依存量)を計算する。この補正依存量と
E5との合成露光量が最大露光量Qを超えている場合に
は、D5の露光量が100に近く、補正してもその効果
が顕著に表れないため、補正領域から外す(補正係数=
1)。また、合成露光量が最大露光量以下の場合には、
E5を所望の露光量よりも増加することにより、D6の
露光量を補正できるため、補正依存量とE5の合成露光
量に対するE5の露光量の比を演算し、これをE5の露
光補正係数とする。これにより、E5の2回目の露光量
は所望の露光量に対して補正依存量に基づいて増加す
る。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆E5では、まず、D6
とE6との合成露光量から1画素での最大露光量Qを差
引き、これをF6とD7で分割して補正するために3で
割った値(補正依存量)を計算する。この補正依存量と
E5との合成露光量が最大露光量Qを超えている場合に
は、D5の露光量が100に近く、補正してもその効果
が顕著に表れないため、補正領域から外す(補正係数=
1)。また、合成露光量が最大露光量以下の場合には、
E5を所望の露光量よりも増加することにより、D6の
露光量を補正できるため、補正依存量とE5の合成露光
量に対するE5の露光量の比を演算し、これをE5の露
光補正係数とする。これにより、E5の2回目の露光量
は所望の露光量に対して補正依存量に基づいて増加す
る。
【0055】☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆上記☆印の範囲内の補
正制御をF6とE7で同様に実行し、それぞれの補正係
数を求める。また、他の画素の補正係数は標準値(10
0%)である。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆上記☆印の範囲内の補
正制御をF6とE7で同様に実行し、それぞれの補正係
数を求める。また、他の画素の補正係数は標準値(10
0%)である。
【0056】この条件で、液晶表示パネル20に画像を
表示し、2回目の露光を行う。この2回目の露光では、
E6の露光量は0である。また、E5、D6、E7は、
それぞれ演算された露光量で露光される。
表示し、2回目の露光を行う。この2回目の露光では、
E6の露光量は0である。また、E5、D6、E7は、
それぞれ演算された露光量で露光される。
【0057】また、1回目で所定の補正係数に従って露
光された、D5、C6、D7は、2回目の露光ではそれ
ぞれの所望の露光量の1/2で露光される。 [ヌケ欠陥]液晶表示パネル20のD6が抜けているこ
とを想定すると、考えられる条件としては、 D6の露光量が100%露光量を超える場合 D6の露光量が100%露光量以下の場合とな
る。
光された、D5、C6、D7は、2回目の露光ではそれ
ぞれの所望の露光量の1/2で露光される。 [ヌケ欠陥]液晶表示パネル20のD6が抜けているこ
とを想定すると、考えられる条件としては、 D6の露光量が100%露光量を超える場合 D6の露光量が100%露光量以下の場合とな
る。
【0058】この内、D6とE6が共に露光量50以上
の場合には、D6とE6との露光制御のみで所望の露光
量を得ることができる。
の場合には、D6とE6との露光制御のみで所望の露光
量を得ることができる。
【0059】他の画素を1/2づつ2回に分けて露光す
るとき、その1回目で、D6は露光量50、E6はその
2回目で露光量50となる。そこで、D6は2回目、E
6は1回目において、D6とE6との合成露光量の10
0%を超える量のそれぞれ占有割合分、露光すればよ
い。すなわち、1回目のE6の補正係数は、(D6+E
6−Q)/E6)、2回目のD6の補正係数は、(D6
+E6−Q)/D6)となる。
るとき、その1回目で、D6は露光量50、E6はその
2回目で露光量50となる。そこで、D6は2回目、E
6は1回目において、D6とE6との合成露光量の10
0%を超える量のそれぞれ占有割合分、露光すればよ
い。すなわち、1回目のE6の補正係数は、(D6+E
6−Q)/E6)、2回目のD6の補正係数は、(D6
+E6−Q)/D6)となる。
【0060】次に、D6及び/又はE6が露光量50以
下の場合には、1回の露光で露光量50となってしまう
ため、いずれか1回の露光時に素抜け画素位置にくる画
像の他の1回の露光補正値を0%とする。すなわち、1
回目はE6が0、2回目はD6が0となる。
下の場合には、1回の露光で露光量50となってしまう
ため、いずれか1回の露光時に素抜け画素位置にくる画
像の他の1回の露光補正値を0%とする。すなわち、1
回目はE6が0、2回目はD6が0となる。
【0061】このように、D6とE6とは、実質的に1
回の露光が素抜け状態で露光され、100%露光が余儀
なくされる。そこで、D6及びE6の露光量が最大露光
量Qの1/2(=Q/2)以下であることを条件に1回
目露光時のE6の補正係数を0、すなわち露光しないよ
うにする。
回の露光が素抜け状態で露光され、100%露光が余儀
なくされる。そこで、D6及びE6の露光量が最大露光
量Qの1/2(=Q/2)以下であることを条件に1回
目露光時のE6の補正係数を0、すなわち露光しないよ
うにする。
【0062】さらに、露光量50となった周囲の露光量
を、必要に応じて所望の露光量よりも少なくすることに
より、露光量50の画素を目立たなくすることができ
る。少なくする量は、原画に基づく所望の露光量によっ
て設定する。
を、必要に応じて所望の露光量よりも少なくすることに
より、露光量50の画素を目立たなくすることができ
る。少なくする量は、原画に基づく所望の露光量によっ
て設定する。
【0063】ここで、D6とE6の周囲の画素を特定す
ると、それぞれD5、C6、D7、E5、F6、E7と
なる。
ると、それぞれD5、C6、D7、E5、F6、E7と
なる。
【0064】この6画素をD6またはE6の所望の露光
量に応じて補正する。まず、1回目の露光では、左側3
画素の補正係数を決める。
量に応じて補正する。まず、1回目の露光では、左側3
画素の補正係数を決める。
【0065】*******************
***************D5では、まず、D6
の露光量からQ/2を差引き、これをC6とD7で分割
して補正するために3で割った値(補正依存量)にD5
の1/2(=D5/2)の露光量を加算した値を計算す
る。この補正依存量とD5/2との合成露光量が、負の
数の場合には、D5を全開放しても補正しきれないた
め、D5の補正係数を一律”0”とする。
***************D5では、まず、D6
の露光量からQ/2を差引き、これをC6とD7で分割
して補正するために3で割った値(補正依存量)にD5
の1/2(=D5/2)の露光量を加算した値を計算す
る。この補正依存量とD5/2との合成露光量が、負の
数の場合には、D5を全開放しても補正しきれないた
め、D5の補正係数を一律”0”とする。
【0066】また、正の数の場合には、この補正依存量
とD5/2との合成露光量に対するD5/2の比を1回
目の露光時のD5の補正係数とする。このとき、D6−
(Q/2)が負の数であるため、D5の1回目の露光量
は所望の露光量に対して補正依存量に基づいて減少す
る。
とD5/2との合成露光量に対するD5/2の比を1回
目の露光時のD5の補正係数とする。このとき、D6−
(Q/2)が負の数であるため、D5の1回目の露光量
は所望の露光量に対して補正依存量に基づいて減少す
る。
【0067】*******************
***************上記*の範囲内の補正
制御をC6とD7で同様に実行し、それぞれの補正係数
を求める。また、他の画素の補正係数は標準値(100
%)である。
***************上記*の範囲内の補正
制御をC6とD7で同様に実行し、それぞれの補正係数
を求める。また、他の画素の補正係数は標準値(100
%)である。
【0068】この条件で、液晶表示パネル20に画像を
表示し、1回目の露光を行う。この1回目の露光では、
D6の露光量は50(100%)である。また、D5、
C6、D7は、それぞれ演算された露光量で露光され
る。
表示し、1回目の露光を行う。この1回目の露光では、
D6の露光量は50(100%)である。また、D5、
C6、D7は、それぞれ演算された露光量で露光され
る。
【0069】一方、E5、F6、E7は、1回目の露光
ではそれぞれの所望の露光量の1/2で露光される。
ではそれぞれの所望の露光量の1/2で露光される。
【0070】1回目の露光後、画素ずらしを実行する。
この画素ずらしは、液晶表示パネル20を1画素分右横
方向にずらす。見掛け上は、画像に対してつぶれ画素が
右横方向すなわちE6にずれたことと同じになる。すな
わち、2回目の露光時にはE6に対応する画素の画像が
素抜け状態で露光されることになる。
この画素ずらしは、液晶表示パネル20を1画素分右横
方向にずらす。見掛け上は、画像に対してつぶれ画素が
右横方向すなわちE6にずれたことと同じになる。すな
わち、2回目の露光時にはE6に対応する画素の画像が
素抜け状態で露光されることになる。
【0071】ここで、繰り返しの説明になるが、D6と
E6とは、実質的に1回の露光が素抜け状態で露光さ
れ、100%露光が余儀なくされる。そこで、D6及び
E6の露光量が最大露光量Qの1/2(=Q/2)以下
であることを条件に、2回目露光時のD6の補正係数を
0、すなわち露光しないようにする。
E6とは、実質的に1回の露光が素抜け状態で露光さ
れ、100%露光が余儀なくされる。そこで、D6及び
E6の露光量が最大露光量Qの1/2(=Q/2)以下
であることを条件に、2回目露光時のD6の補正係数を
0、すなわち露光しないようにする。
【0072】これにより、D6は1回目、E6は2回目
の露光で100%露光され、D6は2回目、E6は1回
目の露光で0%露光となり、D6とE6とのそれぞれの
露光量を最小限(露光量50%)にくい止めることがで
きる。
の露光で100%露光され、D6は2回目、E6は1回
目の露光で0%露光となり、D6とE6とのそれぞれの
露光量を最小限(露光量50%)にくい止めることがで
きる。
【0073】一方、周囲6画素の内の残りの3画素の露
光量をD6、E6の露光量に応じて補正する。この、2
回目の露光では、右側3画素の補正係数を決める。
光量をD6、E6の露光量に応じて補正する。この、2
回目の露光では、右側3画素の補正係数を決める。
【0074】*******************
***************E5では、まず、E6
の露光量からQ/2を差引き、これをF6とE7で分割
して補正するために3で割った値(補正依存量)にE5
の1/2(=E5/2)の露光量を加算した値を計算す
る。この補正依存量とE5/2との合成露光量が負の数
の場合には、E5を全開放しても補正しきれないため、
E5の補正係数を一律”0”とする。
***************E5では、まず、E6
の露光量からQ/2を差引き、これをF6とE7で分割
して補正するために3で割った値(補正依存量)にE5
の1/2(=E5/2)の露光量を加算した値を計算す
る。この補正依存量とE5/2との合成露光量が負の数
の場合には、E5を全開放しても補正しきれないため、
E5の補正係数を一律”0”とする。
【0075】また、正の数の場合には、この補正依存量
に対するE5/2の比を2回目の露光時のE5の補正係
数とする。このとき、E6−(Q/2)が負の数である
ため、E5の2回目の露光量は所望の露光量に対して補
正依存量に基づいて減少する。
に対するE5/2の比を2回目の露光時のE5の補正係
数とする。このとき、E6−(Q/2)が負の数である
ため、E5の2回目の露光量は所望の露光量に対して補
正依存量に基づいて減少する。
【0076】*******************
***************上記*の範囲内の補正
制御をF6とE7で同様に実行し、それぞれの補正係数
を求める。また、他の画素の補正係数は標準値(100
%)である。
***************上記*の範囲内の補正
制御をF6とE7で同様に実行し、それぞれの補正係数
を求める。また、他の画素の補正係数は標準値(100
%)である。
【0077】この条件で、液晶表示パネル20に画像を
表示し、2回目の露光を行う。この2回目の露光では、
D6の露光量は50(100%)である。また、E5、
D6、E7は、それぞれ演算された露光量で露光され
る。
表示し、2回目の露光を行う。この2回目の露光では、
D6の露光量は50(100%)である。また、E5、
D6、E7は、それぞれ演算された露光量で露光され
る。
【0078】また、1回目で所定の補正係数に従って露
光された、D5、C6、D7は、2回目の露光ではそれ
ぞれの所望の露光量の1/2で露光される。
光された、D5、C6、D7は、2回目の露光ではそれ
ぞれの所望の露光量の1/2で露光される。
【0079】次に本実施の形態の作用を説明する。ネガ
画像記憶部30により一時記憶された焼付露光の対象と
なる画像データが、コントローラ24を介して液晶表示
パネル駆動部22に送信されると、液晶表示パネル駆動
部22が作動して、送信された画像データに基づいて、
所定のピッチ寸法でマトリクス状に配列された画素から
構成される液晶表示パネル20上にネガ画像が形成さ
れ、所定の処理に従って、印画紙38に露光される。
画像記憶部30により一時記憶された焼付露光の対象と
なる画像データが、コントローラ24を介して液晶表示
パネル駆動部22に送信されると、液晶表示パネル駆動
部22が作動して、送信された画像データに基づいて、
所定のピッチ寸法でマトリクス状に配列された画素から
構成される液晶表示パネル20上にネガ画像が形成さ
れ、所定の処理に従って、印画紙38に露光される。
【0080】このとき、本実施の形態では、露光制御を
2回に分けて行い、それぞれの露光量を所望の露光量の
1/2で行う。これにより、実質的に所望の露光量を得
ることができる。2回に分けて露光するのは、液晶表示
パネル20上の画素に欠陥があると、これを補正する必
要があるためである。補正の方法(露光量の制御)は、
欠陥の種類(ツブレ欠陥、ヌケ欠陥)とその不良画素に
対応する画像の濃度の度合いによって、様々であり、以
下、図5及び図6のフローチャートに従い、その露光量
の制御手順を説明する。なお、不良画素は、D6である
と、予め認識し、かつ不良の種類も確定しているものと
する。
2回に分けて行い、それぞれの露光量を所望の露光量の
1/2で行う。これにより、実質的に所望の露光量を得
ることができる。2回に分けて露光するのは、液晶表示
パネル20上の画素に欠陥があると、これを補正する必
要があるためである。補正の方法(露光量の制御)は、
欠陥の種類(ツブレ欠陥、ヌケ欠陥)とその不良画素に
対応する画像の濃度の度合いによって、様々であり、以
下、図5及び図6のフローチャートに従い、その露光量
の制御手順を説明する。なお、不良画素は、D6である
と、予め認識し、かつ不良の種類も確定しているものと
する。
【0081】図5には、ツブレ欠陥のときの露光量の制
御フローチャートが示されている。ステップ100で
は、不良画素であるD6とその隣のE6の露光量の加算
値が最大の露光量Qよりも多いか少ないかを判断する。
ここで、否定判定された場合は、ステップ102へ移行
してE6の補正係数を決定する。
御フローチャートが示されている。ステップ100で
は、不良画素であるD6とその隣のE6の露光量の加算
値が最大の露光量Qよりも多いか少ないかを判断する。
ここで、否定判定された場合は、ステップ102へ移行
してE6の補正係数を決定する。
【0082】 E6補正係数←(D6+E6)/E6・・・(1) また、ステップ100で肯定判定された場合は、ステッ
プ104に移行してE6の補正件数を以下の様に設定す
る。
プ104に移行してE6の補正件数を以下の様に設定す
る。
【0083】E6補正係数←Q/E6・・・(2) ここで、ステップ102へ移行した場合には、完全補正
が可能であるが、ステップ104に移行した場合には、
D6を完全補正することができない。そこで、D6の周
囲であるD5、C6、D7の各画素を用いて補正する。
が可能であるが、ステップ104に移行した場合には、
D6を完全補正することができない。そこで、D6の周
囲であるD5、C6、D7の各画素を用いて補正する。
【0084】すなわちステップ104からステップ10
6へ移行し、D6とE6との合成露光量から最大露光量
Qを差し引き、これをC6とD7で分割して補正するた
めに3で割った値である補正依存量と、D5との合成露
光量が前記最大露光量Qを超えているか否かを判断す
る。ここで肯定判定された場合には、D5自体の露光量
が100%に近いため、補正してもその効果が顕著に現
れず、ステップ108へ移行してD5の補正係数を1と
する。
6へ移行し、D6とE6との合成露光量から最大露光量
Qを差し引き、これをC6とD7で分割して補正するた
めに3で割った値である補正依存量と、D5との合成露
光量が前記最大露光量Qを超えているか否かを判断す
る。ここで肯定判定された場合には、D5自体の露光量
が100%に近いため、補正してもその効果が顕著に現
れず、ステップ108へ移行してD5の補正係数を1と
する。
【0085】D5補正係数←1・・・(3) また、ステップ106で否定判定された場合は、D5を
所定の露光量よりも増加して、D6の露光量を補正すべ
く、ステップ110へ移行する。ステップ110では、
D5の露光量に対する前記補正依存量とD5の合成露光
量の比を演算し、この演算結果をD5の補正係数とす
る。
所定の露光量よりも増加して、D6の露光量を補正すべ
く、ステップ110へ移行する。ステップ110では、
D5の露光量に対する前記補正依存量とD5の合成露光
量の比を演算し、この演算結果をD5の補正係数とす
る。
【0086】 D5補正係数←(((D6+E6−Q)/3)+D5)/D5・・・(4) 以上、ステップ108または110でD5の補正係数が
決定した後は、ステップ112へ移行してC6の補正係
数を決定する。このステップ112は前記ステップ10
6に対応しており、前記補正依存量にC6を加算した合
成露光量が、最大露光量Qよりも大きいか小さいかを判
断している。このため、前記D5の補正係数を決定した
時と同様に、ステップ112で肯定判定された場合は、
ステップ114へ移行してC6の補正係数を1とする。
決定した後は、ステップ112へ移行してC6の補正係
数を決定する。このステップ112は前記ステップ10
6に対応しており、前記補正依存量にC6を加算した合
成露光量が、最大露光量Qよりも大きいか小さいかを判
断している。このため、前記D5の補正係数を決定した
時と同様に、ステップ112で肯定判定された場合は、
ステップ114へ移行してC6の補正係数を1とする。
【0087】C6補正係数←1・・・(5) また、ステップ112で否定判定された場合はステップ
116へ移行して、C6の露光量に対する前記補正依存
量とC6の合成露光量の比を演算し、これをC6の補正
係数とする。
116へ移行して、C6の露光量に対する前記補正依存
量とC6の合成露光量の比を演算し、これをC6の補正
係数とする。
【0088】 C6補正係数←(((D6+E6−Q)/3)+C6)/C6・・・(6) ステップ114またはステップ116でC6の補正係数
が決定した後は、ステップ118へ移行して、次のD7
の補正係数を決定する。このD7においても、前記D5
及びC6と同様にステップ118において前記補正依存
量に、D7を加算した合成露光量が、最大露光量Qより
も大きいか小さいかを判断する。この結果、肯定判定さ
れた場合はステップ120へ移行してD7の補正係数を
1とする。
が決定した後は、ステップ118へ移行して、次のD7
の補正係数を決定する。このD7においても、前記D5
及びC6と同様にステップ118において前記補正依存
量に、D7を加算した合成露光量が、最大露光量Qより
も大きいか小さいかを判断する。この結果、肯定判定さ
れた場合はステップ120へ移行してD7の補正係数を
1とする。
【0089】D7補正係数←1・・・(7) また、否定判定された場合はステップ122へ移行し
て、D7の露光量に対する前記補正依存量とD7の合成
露光量の比を演算し、この演算結果をD7の補正係数と
しステップ124へ移行する。
て、D7の露光量に対する前記補正依存量とD7の合成
露光量の比を演算し、この演算結果をD7の補正係数と
しステップ124へ移行する。
【0090】 D7補正係数←(((D6+E6−Q)/3)+D7)/D7・・・(8) なお、ステップ100で否定判定され、ステップ102
で完全補正された場合は、ステップ102からステップ
124へ移行する。ステップ124では1回目の露光に
おいて、他の画素の補正係数を1としてステップ126
へ移行する。ステップ126では液晶表示パネル20へ
画像を表示する。この表示は、前記補正係数が加味され
た状態で表示される。
で完全補正された場合は、ステップ102からステップ
124へ移行する。ステップ124では1回目の露光に
おいて、他の画素の補正係数を1としてステップ126
へ移行する。ステップ126では液晶表示パネル20へ
画像を表示する。この表示は、前記補正係数が加味され
た状態で表示される。
【0091】次のステップ128では1回目の露光が開
始される。すなわち、本実施の形態では露光を2回に分
けているため、このステップ128では所望の露光量
(露光時間)の1/2だけが行われる。ステップ128
で1回目の露光が終了すると、ステップ130へ移行
し、液晶表示パネル20を座標xのプラス方向に1画素
ピッチ分移動させる。
始される。すなわち、本実施の形態では露光を2回に分
けているため、このステップ128では所望の露光量
(露光時間)の1/2だけが行われる。ステップ128
で1回目の露光が終了すると、ステップ130へ移行
し、液晶表示パネル20を座標xのプラス方向に1画素
ピッチ分移動させる。
【0092】これにより、ツブレ欠陥不良画素は見掛け
上、E6に移行することになる。そこで、ステップ13
2ではD6の露光量とE6の露光量の合成露光量が、最
大露光量Qよりも大きいか小さいかを判断する。このス
テップ132は、前記ステップ100と対応しており、
欠陥とされる不良画素がD6からE6に変わったのみで
ある。従って、以下のステップの説明は前記ステップ1
02からステップ128までと同様であるため、同一の
ステップ番号の末尾にアルファベットAを付して説明は
省略する。このステップ102Aからステップ122A
により、D6、E5、F6、E7の補正係数を定めるこ
とができる。
上、E6に移行することになる。そこで、ステップ13
2ではD6の露光量とE6の露光量の合成露光量が、最
大露光量Qよりも大きいか小さいかを判断する。このス
テップ132は、前記ステップ100と対応しており、
欠陥とされる不良画素がD6からE6に変わったのみで
ある。従って、以下のステップの説明は前記ステップ1
02からステップ128までと同様であるため、同一の
ステップ番号の末尾にアルファベットAを付して説明は
省略する。このステップ102Aからステップ122A
により、D6、E5、F6、E7の補正係数を定めるこ
とができる。
【0093】 E6補正係数←(D6+E6)/E6、又は←Q/E6・・・(9) E5補正係数←1、又は←((( D6+E6−Q)/3)+E5)/E5 ・・・(10) F6補正係数←1、又は←((( D6+E6−Q)/3)+F6)/F6 ・・・(11) E7補正係数←1、又は←((( D6+E6−Q)/3)+E7)/E7 ・・・(12) また、ステップ128Aで2回目の露光が完了すると、
画像の露光は終了する。以上のような露光量制御におい
て、ステップ100からステップ102へ移行する例は
表1(ツブレ1)に示される如く、画像の露光量が46
%の場合に該当する。
画像の露光は終了する。以上のような露光量制御におい
て、ステップ100からステップ102へ移行する例は
表1(ツブレ1)に示される如く、画像の露光量が46
%の場合に該当する。
【0094】
【表1】
【0095】また、ステップ106で肯定判定されるの
は、表2(ツブレ2)に示されるような画像の露光量が
90%の時に該当する。
は、表2(ツブレ2)に示されるような画像の露光量が
90%の時に該当する。
【0096】
【表2】
【0097】さらに、ステップ106で否定判定される
例としては、表3(ツブレ3)に示されるような画像の
露光量が76%のときが該当する。
例としては、表3(ツブレ3)に示されるような画像の
露光量が76%のときが該当する。
【0098】
【表3】
【0099】図6にはヌケ欠陥のときの露光量の制御フ
ローチャートが示されている。ステップ200では、D
6に対応する画像の露光量が、最大露光量Qの半分の露
光量(Q/2)よりも大きいか小さいかが判断される。
ローチャートが示されている。ステップ200では、D
6に対応する画像の露光量が、最大露光量Qの半分の露
光量(Q/2)よりも大きいか小さいかが判断される。
【0100】このステップ200で肯定判定された場合
は、D6とE6との露光制御のみで所望の露光量が得る
ことができ、E6の補正係数を以下のように決定する。
は、D6とE6との露光制御のみで所望の露光量が得る
ことができ、E6の補正係数を以下のように決定する。
【0101】 E6補正係数←(D6+E6−Q)/E6・・・(13) また、ステップ200で否定判定された場合は、ステッ
プ204へ移行する。ステップ204では、E6の補正
係数を0とする。
プ204へ移行する。ステップ204では、E6の補正
係数を0とする。
【0102】E6補正係数←0・・・(14) すなわち、D6の露光量が50以下の場合には、1回の
露光でこの所望の露光量を超えてしまうため、同一画像
がE6に対応したとき、E6を全閉状態としておく。こ
れにより、所望の露光量との差を最小限に食い止めるこ
とができる。
露光でこの所望の露光量を超えてしまうため、同一画像
がE6に対応したとき、E6を全閉状態としておく。こ
れにより、所望の露光量との差を最小限に食い止めるこ
とができる。
【0103】次のステップ206では最小限に食い止め
たD6の露光量は、所望の露光量との間に、依然として
差があるため、その回りの画素D5、C6、D7で補正
する必要がある。
たD6の露光量は、所望の露光量との間に、依然として
差があるため、その回りの画素D5、C6、D7で補正
する必要がある。
【0104】ステップ206では、そのD5の補正係数
を決定するため、D6の露光量から最大露光量Qの半分
(Q/2)を差し引き,これをC6とD7で分割して補
正するために、3で割った値(補正依存量)にD5/2
の露光量を加算した値を演算する。この補正依存量とD
5/2との合成露光量が負の数である場合には(否定判
定)、D5を全開放しても補正しきれないため、ステッ
プ208へ移行してD5の補正係数を0とする。
を決定するため、D6の露光量から最大露光量Qの半分
(Q/2)を差し引き,これをC6とD7で分割して補
正するために、3で割った値(補正依存量)にD5/2
の露光量を加算した値を演算する。この補正依存量とD
5/2との合成露光量が負の数である場合には(否定判
定)、D5を全開放しても補正しきれないため、ステッ
プ208へ移行してD5の補正係数を0とする。
【0105】D5補正係数←0・・・(15) また、ステップ206で肯定判定、すなわち前記補正依
存量とD5/2の合成露光量が正の数の場合には、ステ
ップ210へ移行して前記補正依存量とD5との合成露
光量に対するD5/2の比を、1回目の露光時のD5の
補正係数とする。
存量とD5/2の合成露光量が正の数の場合には、ステ
ップ210へ移行して前記補正依存量とD5との合成露
光量に対するD5/2の比を、1回目の露光時のD5の
補正係数とする。
【0106】 D5補正係数←((D5/2)+( D6−(Q/2))/3)/(D5/2)・・・(16) 次にステップ212では、C6の補正係数を決定すべ
く、前記補正依存量とC6の合成露光量が正の数か負の
数かを判断する。このステップ212で否定判定、すな
わち負の数と判定された場合はステップ214へ移行し
てC6の補正係数を0とする。
く、前記補正依存量とC6の合成露光量が正の数か負の
数かを判断する。このステップ212で否定判定、すな
わち負の数と判定された場合はステップ214へ移行し
てC6の補正係数を0とする。
【0107】C6補正係数←0・・・(17) また、ステップ212で肯定判定、すなわち正の数と判
定された場合には、前記補正依存量とC6の合成露光量
に対するC6の比を1回目の露光時のC6の補正係数と
する。
定された場合には、前記補正依存量とC6の合成露光量
に対するC6の比を1回目の露光時のC6の補正係数と
する。
【0108】 C6補正係数←((C6/2)+( D6−(Q/2))/3)/(C6/2)・・・(18) 次にステップ218では、D7の補正係数を決定すべ
く、前記補正依存量とD7の露光量を加算した合成露光
量が、正の数か負の数かを判断する。このステップ21
8で否定判定された場合は、ステップ220へ移行して
D7の補正係数を0とする。
く、前記補正依存量とD7の露光量を加算した合成露光
量が、正の数か負の数かを判断する。このステップ21
8で否定判定された場合は、ステップ220へ移行して
D7の補正係数を0とする。
【0109】D7補正係数←0・・・(19) 肯定判定された場合には、ステップ222へ移行して前
記補正依存量のD7の合成露光量に対するD7の比を、
1回めの露光時のD7の補正係数とし、ステップ224
へ移行する。
記補正依存量のD7の合成露光量に対するD7の比を、
1回めの露光時のD7の補正係数とし、ステップ224
へ移行する。
【0110】 D7補正係数←((D7/2)+( D6−(Q/2))/3)/(D7/2)・・・(20) ステップ224では、ステップ200で肯定判定された
場合には、E6以外の他の画素の補正係数を1とし、ス
テップ200で否定判定された場合はD6、D5、C
6、D7以外の他の画素の補正係数を1に設定する。
場合には、E6以外の他の画素の補正係数を1とし、ス
テップ200で否定判定された場合はD6、D5、C
6、D7以外の他の画素の補正係数を1に設定する。
【0111】次のステップ226では、液晶表示パネル
20へ画像表示する。この時の画像の表示は、前記設定
された補正係数に基づいて表示される。
20へ画像表示する。この時の画像の表示は、前記設定
された補正係数に基づいて表示される。
【0112】次のステップ228では、この液晶表示パ
ネル20の表示に基づいて1回目の露光が実行される。
ネル20の表示に基づいて1回目の露光が実行される。
【0113】次いで、ステップ230で液晶表示パネル
20の1画素ピッチ分の移動がなされる。ステップ23
0で液晶表示パネル20の移動が完了すると、ステップ
232へ移行してE6の露光量が最大露光量Qの半分
(Q/2)を超えているか否かが判断される。
20の1画素ピッチ分の移動がなされる。ステップ23
0で液晶表示パネル20の移動が完了すると、ステップ
232へ移行してE6の露光量が最大露光量Qの半分
(Q/2)を超えているか否かが判断される。
【0114】すなわち、液晶表示パネル20の移動によ
って、ヌケ欠陥とされる不良画素が見掛け上、E6の位
置にくるため、このE6に基づいて前記ステップ200
と同様な比較を行う。
って、ヌケ欠陥とされる不良画素が見掛け上、E6の位
置にくるため、このE6に基づいて前記ステップ200
と同様な比較を行う。
【0115】以下の処理は前記ステップ202からステ
ップ228までの処理と同様であるため、同一の符号の
末尾にアルファベットBを付して説明を省略する。この
ステップ202Bからステップ222Bにより、E6、
E5、F6、E7の補正係数を定めることができる。 E6補正係数←(D6+E6−Q)/E6・・・(21) 又は←0・・・(22) E5補正係数←0・・・(23) 又は←((E5/2) +(D6−(Q/2))/3)/(E5/2)・・・(24) F6補正係数←0・・・(25) 又は←((F6/2) +(D6−(Q/2))/3)/(F6/2)・・・(26) E7補正係数←0・・・(27) 又は←((E7/2) +(D6−(Q/2))/3)/(E7/2)・・・(28) また、ステップ228Bでは2回目の露光が実行され、
これによって画像の露光は完了する。
ップ228までの処理と同様であるため、同一の符号の
末尾にアルファベットBを付して説明を省略する。この
ステップ202Bからステップ222Bにより、E6、
E5、F6、E7の補正係数を定めることができる。 E6補正係数←(D6+E6−Q)/E6・・・(21) 又は←0・・・(22) E5補正係数←0・・・(23) 又は←((E5/2) +(D6−(Q/2))/3)/(E5/2)・・・(24) F6補正係数←0・・・(25) 又は←((F6/2) +(D6−(Q/2))/3)/(F6/2)・・・(26) E7補正係数←0・・・(27) 又は←((E7/2) +(D6−(Q/2))/3)/(E7/2)・・・(28) また、ステップ228Bでは2回目の露光が実行され、
これによって画像の露光は完了する。
【0116】ここで、ステップ200で肯定判定される
例として、表4(ヌケ1)に示される如く、画像濃度が
56のときが挙げられる。
例として、表4(ヌケ1)に示される如く、画像濃度が
56のときが挙げられる。
【0117】
【表4】
【0118】またステップ200で否定判定されステッ
プ206で肯定判定される場合の例として、表5(ヌケ
2)に示される如く、画像濃度が30のときが挙げられ
る。
プ206で肯定判定される場合の例として、表5(ヌケ
2)に示される如く、画像濃度が30のときが挙げられ
る。
【0119】
【表5】
【0120】また、ステップ206で否定判定される場
合は、表6(ヌケ3)に示される如く、画像濃度が16
のときが挙げられる。なお、ヌケ2とヌケ3との境は、
露光量20%である。
合は、表6(ヌケ3)に示される如く、画像濃度が16
のときが挙げられる。なお、ヌケ2とヌケ3との境は、
露光量20%である。
【0121】
【表6】
【0122】このように、1つの画像を2回の露光に分
けて行うことにより、液晶表示パネル20上の画素に不
良画素があった場合でも、その周囲の画素の露光制御に
よって補正することができ、不良画素に対応する画像の
濃度変化を目立たなくすることができる。
けて行うことにより、液晶表示パネル20上の画素に不
良画素があった場合でも、その周囲の画素の露光制御に
よって補正することができ、不良画素に対応する画像の
濃度変化を目立たなくすることができる。
【0123】なお、露光回数を、2回としたのは露光制
御の時間を必要以上に長くすることなく、ある程度の補
正ができるためである。露光時間を考慮しなければ、露
光回数を増加すればするほど、補正精度は向上する。本
実施の形態では、上記の如く露光露光回数を2回とした
が、本実施の形態に示した画素ずらしは、3回以上の露
光に対応可能となっているため、装置構成を変更せず、
露光量の計算のみで、露光回数の設定変更が可能であ
る。
御の時間を必要以上に長くすることなく、ある程度の補
正ができるためである。露光時間を考慮しなければ、露
光回数を増加すればするほど、補正精度は向上する。本
実施の形態では、上記の如く露光露光回数を2回とした
が、本実施の形態に示した画素ずらしは、3回以上の露
光に対応可能となっているため、装置構成を変更せず、
露光量の計算のみで、露光回数の設定変更が可能であ
る。
【0124】また、本実施の形態では、不良画像として
透過光量が0%の状態で制御不能であるツブレ欠陥と、
透過光量が100%の状態で制御不要であるヌケ欠陥に
ついて説明したが、透過光量が0%を超え100%未満
の一定値で制御不能である欠陥についても同様な方法で
補正できることは言うまでもない。
透過光量が0%の状態で制御不能であるツブレ欠陥と、
透過光量が100%の状態で制御不要であるヌケ欠陥に
ついて説明したが、透過光量が0%を超え100%未満
の一定値で制御不能である欠陥についても同様な方法で
補正できることは言うまでもない。
【0125】なお、本実施の形態の画像露光方法は、カ
ラー画像を念頭に説明しているが、白黒画像に適用して
も同様の効果を得ることができる。
ラー画像を念頭に説明しているが、白黒画像に適用して
も同様の効果を得ることができる。
【0126】また、全色について補正を行う(3色を2
回づつ)ようにしたが、例えば人間の眼に感じ易いG色
の露光時のみ補正(画素ずらしによる分割露光)を行っ
てもよい。これによれば、全体の露光回数を軽減するこ
とができる。
回づつ)ようにしたが、例えば人間の眼に感じ易いG色
の露光時のみ補正(画素ずらしによる分割露光)を行っ
てもよい。これによれば、全体の露光回数を軽減するこ
とができる。
【0127】さらに、不良画素の状態と、不良画素に表
示される画像信号の強度(それぞれの露光量)との組み
合わせで補正するか否か、補正の度合いを決定したが、
RGBの画像信号を輝度信号に変換して、それぞれの画
素をこの輝度信号に基づいて補正するようにしてもよ
い。これによれば、各色毎に演算する必要がなく、演算
処理を簡略化することができる。
示される画像信号の強度(それぞれの露光量)との組み
合わせで補正するか否か、補正の度合いを決定したが、
RGBの画像信号を輝度信号に変換して、それぞれの画
素をこの輝度信号に基づいて補正するようにしてもよ
い。これによれば、各色毎に演算する必要がなく、演算
処理を簡略化することができる。
【0128】また、本実施の形態では画素ずらしを1画
素ピッチとしたが、感光材料上で1.5画素以上のピッ
チとなるようにしてもよい。これによれば、不良画素が
集中することを防止することができ、より目立たなくす
ることができる。
素ピッチとしたが、感光材料上で1.5画素以上のピッ
チとなるようにしてもよい。これによれば、不良画素が
集中することを防止することができ、より目立たなくす
ることができる。
【0129】なお、本実施の形態では、図4に示される
如く、不良画素に対して横方向(左右方向)に位置する
画素によって補正するようにしたが、天地(上下)方向
に対応する画素で補正するようにしてもよい。この選択
は、画像に応じて決定するようにしてもよい。例えば、
不良画素が異なる色味(特に反対色)の境目に位置する
場合は上下左右の同色のものを選択したり、罫線や文字
のように白黒のみの表示部分の境目の場合には、罫線や
文字の縁に沿った方向に隣接する画素を選択することが
好ましい。
如く、不良画素に対して横方向(左右方向)に位置する
画素によって補正するようにしたが、天地(上下)方向
に対応する画素で補正するようにしてもよい。この選択
は、画像に応じて決定するようにしてもよい。例えば、
不良画素が異なる色味(特に反対色)の境目に位置する
場合は上下左右の同色のものを選択したり、罫線や文字
のように白黒のみの表示部分の境目の場合には、罫線や
文字の縁に沿った方向に隣接する画素を選択することが
好ましい。
【0130】また、白黒画像部分の場合、ツブレ欠陥で
黒色表示位置或いはヌケ欠陥で白色表示位置に対応する
ときは、ツブレ結果が白色表示位置、ヌケ結果が黒色表
示位置にくるように液晶表示パネル20を予め移動させ
ておき、1回の露光で処理するようにしてもよい。この
場合、液晶表示パネル20の表示可能領域を画像表示領
域よりも大きくしておくことにより、調整幅をその分大
きくとることができる。
黒色表示位置或いはヌケ欠陥で白色表示位置に対応する
ときは、ツブレ結果が白色表示位置、ヌケ結果が黒色表
示位置にくるように液晶表示パネル20を予め移動させ
ておき、1回の露光で処理するようにしてもよい。この
場合、液晶表示パネル20の表示可能領域を画像表示領
域よりも大きくしておくことにより、調整幅をその分大
きくとることができる。
【0131】なお、本実施の形態では、表示パネルとし
て、液晶表示パネル20を例にとり説明したが、本発明
が適用可能な表示パネルとしては、上記液晶表示パネル
以外に以下に示すものがある。
て、液晶表示パネル20を例にとり説明したが、本発明
が適用可能な表示パネルとしては、上記液晶表示パネル
以外に以下に示すものがある。
【0132】
【表7】
【0133】なお、発光形の代表的な例として、CRT
を例に挙げて装置構成を簡単に説明すると、図7に示さ
れる如く、CRT100の表示面に対向して印画紙10
2が図7の左ロール104から右ロール106へと移動
するようになっている。左ロール104及び右ロール1
06は、画像サイズに応じて印画紙102を搬送する。
このとき、マスク108の開口部分が次の露光領域とな
り、CRT100に映し出された画像が露光されること
になる。
を例に挙げて装置構成を簡単に説明すると、図7に示さ
れる如く、CRT100の表示面に対向して印画紙10
2が図7の左ロール104から右ロール106へと移動
するようになっている。左ロール104及び右ロール1
06は、画像サイズに応じて印画紙102を搬送する。
このとき、マスク108の開口部分が次の露光領域とな
り、CRT100に映し出された画像が露光されること
になる。
【0134】CRT100には、表示コントローラ11
0が接続されており、この表示コントローラ110は、
画像情報記憶装置112から読み取った画像をCRT1
00の特性(水平同期、垂直同期、走査線本数)に合わ
せて画像処理し、CRT100へ出力するようになって
いる。
0が接続されており、この表示コントローラ110は、
画像情報記憶装置112から読み取った画像をCRT1
00の特性(水平同期、垂直同期、走査線本数)に合わ
せて画像処理し、CRT100へ出力するようになって
いる。
【0135】このような画像が表示さえるCRT100
において、全く表示されない部分が、上記液晶表示パネ
ル20のツブレ欠陥に相当し、表示コントローラ110
の制御に拘らず、常に最大発光してしまう部分が、上記
液晶表示パネル20のヌケ欠陥に相当するため、同様な
シフト動作、分割露光を行うことによって、欠陥を目立
たなくすることができる。この場合、CRT100と印
画紙102との相対移動(n+0.5 ピッチ)が必要であ
るが、液晶表示パネル20のようにCRT100は容易
に動き難いため、印画紙102を移動することが望まし
い。
において、全く表示されない部分が、上記液晶表示パネ
ル20のツブレ欠陥に相当し、表示コントローラ110
の制御に拘らず、常に最大発光してしまう部分が、上記
液晶表示パネル20のヌケ欠陥に相当するため、同様な
シフト動作、分割露光を行うことによって、欠陥を目立
たなくすることができる。この場合、CRT100と印
画紙102との相対移動(n+0.5 ピッチ)が必要であ
るが、液晶表示パネル20のようにCRT100は容易
に動き難いため、印画紙102を移動することが望まし
い。
【0136】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係る表示パネ
ルを用いた画像露光方法は、濃度(透過光量又は反射光
量或いは発光量)の調整ができない画素が存在し、その
位置が特定できる場合に、その不良(欠陥)画素の周囲
の画素の濃度(透過光量又は反射光量或いは発光量)を
用いて補正し、欠陥による感光材料上の点状の濃度異常
を目立たなくし、画像品質の低下を防止することができ
るという優れた効果を有する。
ルを用いた画像露光方法は、濃度(透過光量又は反射光
量或いは発光量)の調整ができない画素が存在し、その
位置が特定できる場合に、その不良(欠陥)画素の周囲
の画素の濃度(透過光量又は反射光量或いは発光量)を
用いて補正し、欠陥による感光材料上の点状の濃度異常
を目立たなくし、画像品質の低下を防止することができ
るという優れた効果を有する。
【図1】本発明の実施の形態に係る液晶表示パネルを用
いた画像露光装置の概略図である。
いた画像露光装置の概略図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る液晶表示パネル及び
その周辺部の構造を示す分解斜視図である。
その周辺部の構造を示す分解斜視図である。
【図3】(A)は本実施の形態に係る液晶表示パネルの
平面図、(B)は図3(A)の液晶表示パネルの移動を
座標表示した場合の特性図である。
平面図、(B)は図3(A)の液晶表示パネルの移動を
座標表示した場合の特性図である。
【図4】液晶表示パネル上でマトリクス配列された各画
素を特定するための座標変換図である。
素を特定するための座標変換図である。
【図5】ツブレ欠陥の不良画素を補正するための露光制
御フローチャートである。
御フローチャートである。
【図6】ヌケ欠陥の不良画素を補正するための露光制御
フローチャートである。
フローチャートである。
【図7】表示パネルとしてCRTを用いた、画像記録装
置の概略図である。
置の概略図である。
12 プリント部 20 液晶表示パネル 24 コントローラ 26 液晶表示パネル移動部 28、64 圧電素子
Claims (7)
- 【請求項1】 画像を表示パネルに構成されたマトリク
ス状の各画素毎に分割し、それぞれの画素の透過光量又
は反射光量或いは発光量を調整することによって、感光
材料上に画像を露光する表示パネルを用いた画像露光方
法であって、 前記表示パネル上の画素に透過光量又は反射光量或いは
発光量調整不能な不良画素があるとき、 前記表示パネルのマトリクス状の画素群と、それぞれの
画素に対応する分割画像との相対位置をずらし、 1回の露光量を、前記ずらし回数に応じて分割して露光
し、 該特定された不良画素における露光依存割合を分散する
ことを特徴とする表示パネルを用いた画像露光方法。 - 【請求項2】 前記不良画素が最大の透過光量又は反射
光量或いは最大の発光量Qに対して、透過光量又は反射
光量或いは発光量が0%の画素、透過光量又は反射光量
或いは発光量が100%の画素であることを特徴とする
請求項1に記載の表示パネルを用いた画像露光方法。 - 【請求項3】 前記マトリクス状の画素群と分割画像と
の相対位置のずらしは、前記マトリクス状の画素群に対
応させる分割画像の表示位置を二次元的にシフトさせ、
かつそのシフト分前記表示パネル全体を上記方向とは逆
方向に二次元的にシフトさせることを特徴とする請求項
1又は請求項2に記載の表示パネルを用いた画像露光方
法。 - 【請求項4】 前記ずらし回数が1回であり、見掛け
上、不良画素を1画素ピッチずらし、それぞれ1/2の
露光量で露光することを特徴とする請求項1乃至請求項
3のいずれか1項記載の表示パネルを用いた画像露光方
法。 - 【請求項5】 前記ずらし方向が、天地又は左右方向の
いずれか一方であることを特徴とする請求項1乃至請求
項4のいずれか1項記載の表示パネルを用いた画像露光
方法。 - 【請求項6】 前記不良画素の周囲の画素の露光量によ
って、露光量が不足又は過剰な不良画素を補正すること
を特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載
の表示パネルを用いた画像露光方法。 - 【請求項7】 前記表示パネルの1回のシフト量が(n
+0.5 、nは0及び正の整数)画素ピッチであり、不良
画素周辺の露光量によって露光量が不足又は過剰な不良
画素を補正することを特徴とする請求項1乃至請求項6
のいずれか1項記載の表示パネルを用いた画像露光方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27756395A JP3549647B2 (ja) | 1995-06-13 | 1995-10-25 | 表示パネルを用いた画像露光方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14660895 | 1995-06-13 | ||
JP7-146608 | 1995-06-13 | ||
JP27756395A JP3549647B2 (ja) | 1995-06-13 | 1995-10-25 | 表示パネルを用いた画像露光方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0961939A true JPH0961939A (ja) | 1997-03-07 |
JP3549647B2 JP3549647B2 (ja) | 2004-08-04 |
Family
ID=26477406
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27756395A Expired - Fee Related JP3549647B2 (ja) | 1995-06-13 | 1995-10-25 | 表示パネルを用いた画像露光方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3549647B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0887681A3 (en) * | 1997-06-26 | 2000-01-26 | Xerox Corporation | Fault tolerant projective display having redundant light modulators |
WO2000069171A1 (en) * | 1999-05-11 | 2000-11-16 | Digital Electronic Cinema, Inc. | A system and method for defect elimination in large array pixel projectors |
-
1995
- 1995-10-25 JP JP27756395A patent/JP3549647B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0887681A3 (en) * | 1997-06-26 | 2000-01-26 | Xerox Corporation | Fault tolerant projective display having redundant light modulators |
WO2000069171A1 (en) * | 1999-05-11 | 2000-11-16 | Digital Electronic Cinema, Inc. | A system and method for defect elimination in large array pixel projectors |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3549647B2 (ja) | 2004-08-04 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
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