JPH0961836A - 液晶ディスプレイ - Google Patents

液晶ディスプレイ

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JPH0961836A
JPH0961836A JP21451695A JP21451695A JPH0961836A JP H0961836 A JPH0961836 A JP H0961836A JP 21451695 A JP21451695 A JP 21451695A JP 21451695 A JP21451695 A JP 21451695A JP H0961836 A JPH0961836 A JP H0961836A
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film
ito
liquid crystal
crystal display
substrate
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Application number
JP21451695A
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English (en)
Inventor
Kenichi Kizawa
賢一 鬼沢
Etsuko Nishimura
悦子 西村
Masahiko Ando
正彦 安藤
Masaru Takahata
勝 高畠
Kazuo Sunahara
和雄 砂原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低抵抗な透明電極を有する液晶ディスプレイ、
特にプラスチック基板を適用した軽量で携帯性に優れた
液晶ディスプレイを提供する。 【解決手段】酸化インジウムに酸化スズを添加したIT
O(Indium Tin Oxide)から成る非晶質相と、該非晶質相
中に分散するITO結晶粒子とから構成され、該分散し
ているITO結晶粒子の粒径は、200(nm)以下の大
きさであり、かつ、前記ITO結晶粒子の透明電極膜面
積当りの分散密度は30(個/μm2)以下であるITO
膜7または14を有する液晶ディスプレイ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶ディスプレイ
に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶を光シャッタとして用いた平面型表
示装置である液晶ディスプレイ(以下LCDという)の市
場が急速に拡大している。中でも、TFT駆動のアクテ
ィブマトリクス型液晶ディスプレイは表示品質が高いこ
とから、今後益々需要が増大すると予想されている。こ
のディスプレイに対する要求項目は多数あるが、携帯性
を活かした個人用データ端末を考慮した場合、低消費電
力化と共に軽量化が大きな課題であり、その解決策とし
てプラスチック基板を適用することが考えられる。
【0003】しかし、プラスチック基板は一般に耐熱性
が低いため、製造プロセスにおける処理温度を150℃
以下に抑える必要がある。LCDには必ず用いられる透
明電極膜の作製工程においてもこの要求を満たす必要が
ある。即ち、ディスプレイの駆動が可能な低い抵抗値を
有する透明電極パターンを約150℃の処理温度で作製
しなければならない。このような課題を解決するため、
特公平2−163363号公報に開示された技術が提案
されている。これは、スパッタ法により室温乃至200
℃の基板上に、In−Sn−O系(ITO系)の透明導
電膜を形成する方法において、スパッタガス中に、H2
O或いはO2とH2Oの混合ガスを混入させるというもの
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術によるITO膜では、得られる膜構造と比抵抗との関
係に関する検討が充分でなく、従って作製方法も未完成
なものであった。更に、携帯性に優れたディスプレイへ
の応用に関しても考慮されていなかった。
【0005】以上のような背景から本発明の目的は、低
抵抗な透明電極を有する液晶ディスプレイ、特にプラス
チック基板を適用した軽量で携帯性に優れた液晶ディス
プレイを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した目的は、2枚の
絶縁基板間に液晶層が挾持され、少なくとも一方の前記
基板は透明であって、該基板上には複数個の透明電極膜
による微細パターンが形成されており、前記絶縁基板周
辺部に接続された液晶駆動回路から前記透明電極膜パタ
ーンに印加される電圧パルスによって前記液晶層の透過
率を制御し、文字、図形の情報を表示する液晶ディスプ
レイにおいて、前記透明電極膜は、酸化インジウムに酸
化スズを添加したITO(Indium TinOxide)から成る非
晶質相と、該非晶質相中に分散するITO結晶粒子とか
ら構成され、該分散しているITO結晶粒子の粒径は、
200(nm)以下の大きさであり、かつ、前記ITO結
晶粒子の透明電極膜面積当りの分散密度は、30(個/
μm2)以下であることによって達成される。
【0007】そして、前記液晶ディスプレイにおいて、
少なくとも一方の前記絶縁基板は、低温硬化性樹脂であ
ることが良い。
また、前記ITO膜の酸化スズ濃度は、2〜12(w
t%)であること、さらに光波長2000(nm)におけ
る前記ITO膜の透過率は、75(%)以下にあること、
またさらに、前記ITO膜は、H2Oを含有しているこ
とが望ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照し説明する。 まず、実施例1につい
て説明する。本発明による実施例に用いた装置の構造を
図5に示す。図5は、スパッタ装置の概略を示す図であ
る。図5(a)は、従来のインライン型DCマグネトロン
スパッタ装置を示す図である。図5(b)は、本実施例で
用いた枚葉型DCマグネトロンスパッタ装置を示す図で
ある。いずれもスパッタ室のみを示している。即ち、基
板仕込み/取出し室、基板搬送室等は省略している。ま
た、真空排気系、ガス導入系等も省略している。
【0009】そして、インライン型では、ガラス基板2
0はゲート弁19を通ってスパッタ室に搬入され一定速
度で移送され、ITOからなるターゲット21の上方を
移動するガラス基板20表面にITO膜が堆積し、反対
側のゲート弁19’から搬出される。ITO膜の堆積
は、DC電源22から供給された電力によって形成され
たプラズマ23の中の主としてアルゴンイオンのターゲ
ット21への衝突でスパッタされたターゲット物質粒子
が、ガラス基板に到達することによって生じる。このと
きプラズマ内では、アルゴン中に添加したH2Oの一部
が分解し、ターゲット物質粒子と反応すると考えられ
る。なお、ターゲット背面に設置されたマグネット24
は、プラズマを収束するためのものである。
【0010】これに対し枚葉型は、主に大型基板用に最
近開発されたもので、ゲート弁19を通して(ロボット
ハンドによって)搬入され固定されたままのガラス基板
20の全面に、ターゲット物質粒子が堆積しITO膜が
形成されるものである。具体的には(基板よりやや大き
な寸法の)ターゲット21背面において、所定の膜厚が
得られるまで、所望の速度と必要な回数でマグネット2
4を揺動させるので、基板全面に目的とするITO膜を
堆積させることができる。
【0011】インライン型では、ガラス基板がターゲッ
トの上方を1回通過する間に、所定の膜厚を堆積させる
必要があるのに対し、枚葉型では、所定の膜厚が得られ
るまでマグネットを必要な回数揺動させるので、膜厚制
御性に優れているという利点がある。さらに枚葉型の場
合、マグネット揺動部がスパッタ室外の大気中に設置さ
れているために、装置機構が容易になると共に、可動部
から発生した異物が膜に影響を与えない等の特長があ
る。
【0012】さらに補足説明すれば、液晶ディスプレイ
を低コスト化するには、ガラス等の基板寸法を大きくし
1枚の基板から多数個のパネルを採ることが有効であ
る。しかし、従来のインライン型スパッタ装置では、基
板寸法を大きくするとスパッタ室など装置全体が大きく
なり据付け面積が増大するという問題と共に、装置など
のメンテナンス性が著しく低下し、稼働率の低下を招
く。ひいてはスループット(単位時間当たりの処理量)が
低下し、これが製品コストの上昇の原因となる。
【0013】しかし、枚葉型スパッタ装置は、インライ
ン型スパッタ装置の問題を解決しスループットを増大す
る、換言すればITO膜の生成を促進し短時間に堆積す
ることが目的であるので、後述するような本発明の特徴
である、ITO膜中のITO結晶粒子の生成を抑制する
という思想は全く考慮されていないものである。したが
って、単に枚葉型スパッタ装置を採用しても、さらにス
パッタガスにH2Oを添加しても、発明の目的を達成す
るITO膜(膜質)は実現できないものである。
【0014】本実施例では、枚葉型スパッタ装置を用い
てITO膜を堆積した。基板温度を室温とし、スパッタ
パワー、及びスパッタガス(アルゴン)に添加するH2
圧力をパラメータとした。基板には370×470×
1.1(mm)サイズのガラス板を用いた。膜厚は100
〜130nmの範囲であった。
【0015】最初に、ITO膜のエッチング性について
検討した。作製したITO膜をホトリソグラフィーで微
細パターンに加工(ウェットエッチング)した後、その上
にCVD(化学気相蒸着)法で窒化シリコン膜を堆積す
る。ITO膜のエッチングが不十分であると、エッチン
グされた部分が窒化シリコン膜堆積後に白濁する。
【0016】この白濁の原因を調べた結果、堆積された
ITO膜は、ITOの非晶質相と、該非晶質相中に微細
に分散するITO結晶粒子とから構成されているが、I
TO結晶粒子はエッチングされ難いので基板表面に残
り、これを核(結晶核)としてCVD膜が異常成長するた
めであることが判った。即ち、ITOの非晶質相に比べ
てITOの結晶相のエッチング速度が2桁位遅いので、
エッチング後に非晶質相中のITO結晶粒子が残渣とな
る。
【0017】そこで、作製した膜を直接X線回折(XR
D)で測定しITO結晶粒子(以下、結晶粒子という)の
量を見積り、その値をもってエッチング特性の尺度とし
た。結晶ピークの強度が高いほど結晶粒子の量が多く、
エッチング特性が低下するものと予測される。なおこの
とき、エッチング工程までに膜が受けるホトリソグラフ
ィー工程の熱履歴を模擬して、150℃、1hのアニー
ル処理をサンプルに加えることにした。
【0018】図6は、ITO膜のXRDスペクトルを示
す図である。XRD強度のスペクトル例を示すものであ
る。スパッタパワー900Wで、H2O圧力を変えた3
種の結果を示す。約32°にブロードな非晶質ピーク
と、その肩及び裾に結晶ピークとが認められる。このピ
ーク強度はH2O圧力に依存することが判る。
【0019】図7は、ITO膜の(222)XRD強度と
スパッタ条件との関係を示す図である。約30°に見ら
れる(222)面からの結晶ピーク積分強度から非晶質ピ
ーク強度を差し引いた値を求めた結果を示すものであ
る。この図からXRD強度は、H2O圧力が6.5×1
-5Torrで最小となることが判る。
【0020】ここで、本発明によるITO膜の特性及び
構造の特長を明らかにするため、従来技術を用いてIT
O膜を作製した。図5(a)のインライン型のDCマグネ
トロンスパッタ装置を用い、200×270mmの大き
さのガラス基板に、ITO膜を堆積した。基板は、加熱
せず(スパッタ開始前の温度は室温)、スパッタパワー4
00W、膜厚140nmとした。
【0021】図3は、従来技術のITO膜のシート抵抗
とH2O圧力との関係を説明する図である。スパッタガ
スに添加するH2Oの圧力をパラメータとして膜の比抵
抗を測定した結果を示すものである。この図から、スパ
ッタガス中にH2Oを添加することにより、シート抵抗
は減少し、極小値約50Ω/□となった後、漸増するこ
とが判る。この極小値50Ω/□を比抵抗に換算する
と、約700μΩcmであった。
【0022】H2O圧力を固定し、パワー依存性を検討
した結果、パワー増大に伴って抵抗値は減少したが、5
00Wまで増加しても、上述した極小値からの低下量
は、約10%(約630μΩcm)に過ぎなく、それ以上
のパワーでは抵抗値は減少せず飽和する傾向にあった。
即ち、従来技術においては、比抵抗は600μΩcm以
下にはならなかった。
【0023】次に、エッチング特性を検討した。図4
は、従来技術のITO膜のエッチングによる白濁の発生
状況を説明する図である。H2O圧力とパワーをパラメ
ータとし評価した結果を示すものである。この図におい
て、Gは白濁がほとんど観察されない領域、Bは白濁し
た領域、VBは白濁が特にひどい領域である。図4の結
果より、H2O添加によってエッチング特性は良くなる
が、パワーを高くし過ぎると、逆に膜質が劣化すること
が判明した。即ち、パワーの許容範囲は最大400W位
であることが判明した。換言すれば、従来技術では白濁
現象の点から、スパッタパワーを500W以上(もしく
は約1W/cm2以上)にすることは考慮されていないもの
であったと言える。
【0024】さらに、光学顕微鏡を用いてより詳しく調
べた。図4において、Gの領域内で白濁の発生が少ない
範囲は、実験した限りでは、5〜10×10-5Torr
の範囲にあり、この範囲内では圧力が高いほど白濁の発
生が少なく良好な結果を示した。この結果は、図3のシ
ート抵抗とH2O圧力との関係とはやや異なる傾向であ
る。そして図示していないが、圧力が最も良好な条件
(10×10-5Torr)で作製した膜のXRDによる結
晶ピーク積分強度は、約20000(counts)という非常
に大きな値であった。
【0025】従って、図7に示した枚葉型の結晶ピーク
積分強度のデータと比べると、インライン型から枚葉型
へ変えたことによって結晶粒子の量が減少することが判
る。以上から、枚葉型ではマグネットを揺動することに
よって膜を堆積するため、パワーを(例えば、400か
ら900Wに)増大することが可能であって、XRD強
度を減少させ、即ち結晶粒子の生成を抑制でき、エッチ
ング特性を向上することが可能であることが明らかとな
った。実際作製した膜を用いてホトリソグラフィー、エ
ッチングの各工程を通し、白濁等の不良が生じないこと
を確認した。
【0026】次に、上述した枚葉型スパッタ法で作製し
たITO膜の構造を調べた。評価方法は次の通りであ
る。結晶粒子の存在状態を明確化するため、作製したI
TO膜をまず軽くエッチングすることにより、非晶質相
の膜厚をわずかに薄くした。こうすると、結晶粒子はほ
とんど溶解しないので、結晶粒子が非晶質相表面から突
き出した構造となり、非晶質相中の結晶粒子が判別し易
くなる。このようにして作製したサンプルの表面を高分
解能SEMで観察した。
【0027】図8は、ITO膜中の結晶粒子密度とH2
O圧力との関係を示す図である。図9は、結晶粒子径と
2O圧力との関係を示す図である。得られたSEM写
真を基に、非晶質相に分散している結晶粒子の単位面積
当りの個数(ITO膜面積当りの分散密度)及び非晶質相
に分散しているITO結晶粒子の大きさ(粒子径)を求め
た結果を示すものである。パワーを900Wとし、H2
O圧力を変えた。
【0028】図から、結晶粒子密度(分散密度)は、アニ
ール後にやや増大するもののH2O圧力の増大に伴っ
て、一旦減少後増加に転ずることが判る。これは前述
(図7)したXRD強度による評価結果と一致する。
【0029】また、結晶粒子径はアズデポではH2O圧
力にほとんど依存せず、約25nm前後にあり、アニー
ル後にはH2O圧力低下にともなって急激に増大するこ
とが判る。具体的には、後述のようにH2O圧力を4〜
8×10-5Torrの範囲と限定した場合、アニール
後、すなわち、液晶素子として製造した場合は、20〜
80nmの範囲にあると言える。
【0030】このように、本実施例では径が20〜80
nmの結晶粒子密度は、多くても15個/μm程度と
非常に少なくできる。したがって、透明電極膜は、酸化
インジウムに酸化スズを添加したITO(Indium Tin Ox
ide)材からスパッタリング形成された非晶質相とITO
結晶粒子とを含むITO膜であり、該非晶質相に分散し
ているITO結晶粒子は、20〜80nmの範囲の大き
さの粒子であり、該範囲のITO結晶粒子のITO膜面
積当りの分散密度は、15個/μm2以下であると言え
る。
【0031】これに対し、従来技術によるITO膜を同
様な方法で調べたところ、最もXRD強度が小さい場合
(400W,10×10-5Torr)でも、結晶粒子の分
散密度は、40〜50個/μm2、粒子径はアニール
後、約50nmであった。 尚、この場合のシート抵
抗は、図3から明らかなように約60Ω/□と高いもの
であった。更に、この膜に150℃、1hのアニール処
理を加えたところ、約200Ω/□以上に上昇してしま
うことも判った。また、図9からアニール処理後の粒子
径はH2O圧力が低下すると大きくなる傾向にあること
が判っており、従ってシート抵抗が最小となる5×10
-5Torrの点における膜の結晶粒子の分散密度および
粒子径は、上記の数値より大きくなると推測される。
【0032】図10は、シート抵抗とH2O圧力との関
係スパッタ条件との関係を示す図である。スパッタパワ
ーを900Wとし、H2O圧力を変えて作製したITO
膜のシート抵抗を調べた結果を示すものである。シート
抵抗は、XRD強度(図7)ならびに結晶粒子密度(図8)
と同様に、所定範囲のH2O圧力に対し極小値を取るこ
と、また、図には示していないが、パワーを900Wま
でも増大しても、従来技術のような膜質劣化は発生せ
ず、逆に、パワーを増大すると急激に比抵抗が低減する
ことなどが確認された。本実施例で得られたITO膜の
比抵抗は、その最小値が約400(μΩcm),29(Ω
/□)と低い値のものとなることが判った。
【0033】そして、この比抵抗が最小となる膜に、1
50℃、1hのアニール処理を加えたが、比抵抗の上昇
はほとんど見られなかったことを確認している。また、
比抵抗に関し膜質が良好なものとなることも付加されて
いることが判明した。このように、スパッタリング時の
パワー増大は、膜質向上に大きな効果があると同時に、
ITO膜の堆積速度の増加に結び付き、単位時間当たり
の処理量(スループット)の増大ができ、製品コストの低
減につながる効果が得られる。以上のように、マグネッ
トを揺動させる枚葉型スパッタ法で作製すると、インラ
イン型スパッタで見られたパワー増大による膜質劣化が
生じないため、本発明の目的とする膜が得られることが
明白となった。
【0034】ところで、パワー増大がどの程度まで可能
かについては、1200Wの範囲まで実験し、XRD強
度及び比抵抗が共に、パワー増大に伴って単調に減少す
ることを確認している。ここで、スパッタリング時のパ
ワーをプラズマのパワー密度で表わすと、インライン型
スパッタ法の場合、500Wは、約1W/cm2に相当す
る。そして、枚葉型スパッタ法の場合の900Wは、約
1.5W/cm2に相当する。なお、インライン型スパッ
タ法と枚葉型スパッタ法とのパワー密度を比べると、後
者はターゲット(基板20)の寸法は大きいがプラズマが
マグネット24の部位にのみ集中するので、結果として
両者には差がないと言える。
【0035】そして、パワーを増大することが可能とな
るので、添加するH2Oの分解効率向上、すなわち、ス
パッタ粒子との反応促進を招き、ITOの非晶質相中の
ダングリングボンドの終端化がより進行する。このた
め、非晶質相中のキャリア(電子)の移動度が向上すると
共に、その散乱中心として作用する結晶粒子密度が低下
しその結果、比抵抗が低減する。これに対し従来技術で
は、パワー増大してもこのような効果を得るのが困難で
あった。これはパワー増大によって基板温度が上昇し、
膜厚の堆積中に結晶核が発生し易いためであると考えら
れる。
【0036】更に、枚葉型スパッタ法で基板温度を上昇
させずにパワー増大できる理由は、ITO膜の堆積中の
間、図5(b)に示すように基板温度が常に室温に維持さ
れるよう基板ホルダ25に基板20を接触させているこ
と、マグネット24の揺動速度及び揺動回数を増減制御
することにより、同一膜厚を堆積するに基板表面部分が
プラズマに接している時間を短いサイクルに分割できる
からと考えられる。従って、枚葉型スパッタ法を用いて
上述した成膜条件に制御すれば、図9および図8に示す
ようにITO結晶粒子の粒径は80nm以下であって、
ITO結晶粒子の分散密度が15個/μm2以下の非常
に少ない程度にすることができる。
【0037】以上述べたように、ITO膜の電気抵抗値
と、膜構造すなわちITO結晶粒子の分散密度との間に
は密接な関係があることの知見を初めて得た。そして、
ITO結晶粒子の分散密度を約30個/μm2以下の範
囲に制御しつつITO膜(すなわち、液晶素子)を作製す
ることにより、ITO膜の比抵抗を600μΩcm以下
にすることができる、最低値としては400μΩcmま
でに低減することができることが判明した。
【0038】これに対し、従来技術のITO膜を同様な
方法で調べたところ、結晶粒子密度は、40〜50個/
μm2以上であり、換言すれば、30個/μm2以下の範
囲に制御していないもの、すなわち、意図して30個/
μm2以下の範囲に作製していないものであると言え
る。 換言すれば、従来技術のITO膜の比抵抗は、約
700μΩcm以上であり、600μΩcm以下になら
ないものであった。
【0039】尚、膜厚が一定(例えば140nm)であれ
ば、比抵抗が700から400μΩcmまでに減少する
と、シート抵抗は50から29Ω/□に低減される。シ
ート抵抗が高い場合、駆動パルスの波形なまりが生じ、
これに起因し画質低下が発生するが、上記のようにシー
ト抵抗が低減されると、表示むらやコントラストの低下
が抑制されるという効果が得られる。一方、シート抵抗
が一定(50Ω/□)であれば、膜厚が140から80n
mまでに薄くできる。膜厚が薄くできるということは、
ITO膜の形成条件のうち堆積時間を短くすることがで
きることに繋がり、スループットの増大に結びつき、製
品コストの低減という効果が得られる。
【0040】更に、ITO膜を形成するとき残渣の発生
がないようにするためには、ITO結晶粒子の粒径は、
微細であればある程良いが、200nm以下の大きさの
粒子であれば良いことも判明した。この理由は、200
nm以上の大きさのITO結晶粒子であると、細く柱状
となっているITO結晶粒子がエッチング工程において
溶融されず、除去し切れずに残るからである。
【0041】したがって、30個/μm2以下の範囲で
あって、且つ、200nm以下の大きさのITO結晶粒
子であれば、比抵抗が600μΩcm以下であり、IT
O結晶粒子の残渣の発生がないITO膜が得られること
が判明した。
【0042】換言すれば、本発明による方法で作製した
透明電極膜は、酸化インジウムに酸化スズを添加したI
TOから成る非晶質相と、該非晶質相中に分散する20
0nm以下のITO結晶粒子とから構成されており、該
ITO結晶粒子の密度が30個/μm2以下の構造であ
る。膜構造をこのように制御することにより、膜の電気
抵抗を約600μΩcmと低くできると共に、エッチン
グによる加工性に優れ微細パターンも容易に作製可能で
ある。さらに、低温で処理できるので、プラスチック基
板が使用可能である。
【0043】図11は、ITO膜の透過スペクトルを示
す図である。前図までに示した実施例おいて、H2O圧
力を変化させて作製したITO膜を用いて、それらの透
過スペクトルを測定した結果を示すものである。横軸は
測定光波長(nm)、縦軸は、ガラス基板込みの透過率
(%)である。H2O圧力が、2.5×10-5Torrの
場合には、可視光領域(400〜800nm)で透過率が
低いことが判る。したがって、このままでは透明導電膜
としては好ましくないと言える。
【0044】一方、5×10-5Torr以上のH2O圧
力の場合、可視光領域では大差ないが、赤外光領域(1
000nm以上)で大きく異なることが判る。この赤外
光領域での透過率の低下は膜中の自由電子のプラズマ振
動による反射及び吸収によるものである。この透過率低
下が大きいほどキャリアとなる自由電子密度が高いこと
を意味する。図10のシート抵抗の結果と合わせて考え
ると、10×10-5Torrの場合に抵抗が上昇してお
り、図11の透過率の結果と一致する。 これらの結果
(ならびに図7や図8の結果)を考慮すれば、スパッタ室
のH2O圧力は、4〜8×10−5(Torr)の範囲と
することが望ましいと言える。
【0045】ところで、H2O圧力低下に伴ってシート
抵抗が上昇するのは、キャリア源となる酸素空孔密度
(ダングリングボンド密度に対応)が増大し過ぎるため移
動度が低下し、キャリア密度増加を相殺するためと考え
られる。したがって、本実施例の場合には、光波長20
00nmにおける透過率は、シート抵抗が上昇すること
に対応する75%以下(上限)であると言える。
【0046】一方、可視光領域での透過率低下が少ない
ことに対応する55%以上(下限)の範囲が望ましい 透
明導電膜の条件であると言える。 しかし、 上記55%
以下(2.5×10-5Torr以下)の膜であっても、光
波長2000nmにおける透過率上昇を引き起こさず
に、可視光領域の透過率を向上することは、例えば適当
な熱処理を加えることによって可能である。したがっ
て、光波長2000(nm)におけるITO膜の透過率
は、75(%)以下にあることが良いと言える。
【0047】また、ITOは、In23にSnO2を添
加した材料である。そのSnO2の添加量について検討
した。その結果、酸化スズ濃度(SnO2)が2〜12(w
t%)の範囲において、本発明の構造を有する低抵抗I
TO膜が実現できることが判明した。
【0048】さらに、非晶質相ITO膜の構造をより詳
しく知る目的で、TDS(ThermalDesorption Spectr
oscopy)によって作製したITO膜を分析した。この方
法はサンプルを超高真空中で加熱した際発生するガス
を、質量分析するものである。その結果、質量数18の
2Oが、約100℃と約200℃で発生することが見
出された。約100℃で発生したものは、膜表面に吸着
していたH2Oであり、約200℃で発生したものは、
膜中に水素結合していたH2Oであると結論される。換
言すれば、本発明で作製したITO膜中にはH2Oが含
有されていると言える。
【0049】次に、実施例2について説明する。図1
は、本発明による液晶ディスプレイの主要部分を示す断
面模式図である。作製したTFT−LCD素子(本実施
例では液晶素子と呼称する)の断面を示している。図2
は、本発明による液晶ディスプレイのTFT基板を示す
平面模式図である。TFT基板の平面を示している。図
2におけるA−A’断面が図1のTFT部に相当する。
本実施例では、TFT基板には従来通りガラス基板、カ
ラーフィルタ基板にはプラスチック基板を用いた。最初
にTFT基板の作製手順について述べる。
【0050】よく洗浄したガラス基板1上に直流マグネ
トロンスパッタリング法を用い基板温度90℃でCr膜
を堆積した。膜厚は200nmとした。このCr膜をホ
トエッチングによってゲート電極2に加工した。次に、
作製した基板をRFプラズマCVD装置に設置し、ゲー
ト絶縁膜3のSiN層を形成した。基板温度は280℃
としSiH4、NH3、及びN2の混合ガスを原料ガスと
して用い、300nmの膜厚に作製した。次いで、同じ
RFプラズマCVD装置内の別チャンバで半導体層(a
−Si:H膜)4を形成した。基板温度は250℃と
し、モノシランSiH4を原料ガスに用いて作製した。
膜厚は220nmとした。
【0051】別チャンバに移し、この上にPをドープし
たn+・a−Si層5を形成した。基板温度は230℃
としSiH4、PH3、及びH2の混合ガスを原料ガスと
して用い、50nmの膜厚に作製した。次に、ドライエ
ッチング法によってn+・a−Si層5及び半導体層4
を島状にパターニングした。続いてゲート絶縁膜を同様
にドライエッチング法によって加工し画素電極及びゲー
ト電極端子取り出し部のためのスルーホールを形成し
た。この上に、ゲート電極2に用いたと同一装置及び条
件によって、Cr膜を堆積した。このCr膜をゲート電
極2と同様ホトエッチングによってドレーン電極6、ソ
ース電極6’に加工した。
【0052】引き続き、ドライエッチング法によってn
+・a−Si層5を除去しTFTのチャネルを形成し
た。なお、実際はドライエッチング法では加工裕度を考
慮してn+・a−Si層5の50nmのみでなく(図には
示していないが)半導体層4も約100nmオーバエッ
チされる。
【0053】ところで、枚葉型スパッタ装置を用いてI
TO材をスパッタリングし、該枚葉型スパッタ装置のス
パッタ室に設置された基板上にITO膜を製造する製造
方法としては、「実施例1」で求めたスパッタリング条件
の結果から、(1)基板温度の条件は室温の範囲にするこ
と(なお、初期基板温度が室温であっても、スパッタリ
ング稼働中に基板温度は50〜60℃位まで上昇することが
ある。)(2)スパッタパワーの条件は500〜1200
(W)の範囲にすること、(3)スパッタ室のH2O圧力の条
件は4〜8×10-5(Torr)の範囲にすることが良い
と判明している。そして本実施例では、基板温度の条件
は室温、スパッタパワーの条件は900(W)、H2O圧
力の条件は6.5×10-5Torrにし、透明電極のI
TO膜を140nmの厚さに堆積後、ホトエッチングに
よって画素電極7をパターニングした。なお、このIT
O膜(画素電極7)のスパッタリングにおいては基板を加
熱しないので、他の膜堆積工程に比べ加熱に要する時間
を節約でき、スループットが大きいという特長がある。
【0054】ここで図には示していないが、このITO
膜のパターニングにおいて、同時にパネル周囲のゲート
電極2及びドレーン電極6・ソース電極6’端部もIT
O透明電極で被覆している。この理由は、パネルと駆動
回路との接続の信頼性を確保するためである。
【0055】この上に、保護性絶縁膜8のSiN膜(す
なわち、CVD膜)をRFプラズマCVD法によって形
成した。基板温度は150℃としSiH4、NH3、及び
2の混合ガスを原料ガスとして用い、400nmの膜
厚に作製した。その後、ドライエッチング法によってパ
ネル周囲の保護性絶縁膜SiNを除去し電極端子を露出
させると共に画素電極部分にスルーホールを形成した。
【0056】低温硬化性樹脂を用いたプラスチック基板
9は、脱ガス処理をした後RFマグネトロンスパッタ法
で、下地コート層10としてSiO2膜を堆積した。次
に、DCマグネトロンスパッタ法でCr膜を堆積し、ホ
トリソグラフィーによってブラックマトリクス11に加
工した。次いで、染色法を用いてカラーフィルタを形成
した。即ち、レジストをコーティング後ホトリソグラフ
ィーによって3原色のうち1色のパターンを形成する。
このパターンを例えば赤色に染色する。次に同様な方法
によって2色目をパターニングし2番目の色、例えば緑
色に染色する。同様にして最後に青色のパターンを形成
する。図1では赤色カラーフィルタ12と緑色カラーフ
ィルタ13のみ示している。
【0057】そしてこの上に、枚葉型DCマグネトロン
スパッタリング装置を用い本実施例で前述したと同じ条
件で、透明電極のITO膜14を堆積した。さらに、そ
の上に保護膜15としてポリイミド膜を形成した。な
お、下地コート層10,ブラックマトリクス11は、全
て150℃以下の温度で作製した。また、カラーフィル
タ12,13及び保護膜15は、全て低温硬化性樹脂を
用い、150℃以下の温度で処理した。
【0058】前述したTFT基板及びカラーフィルタ基
板とに、配向膜16、16’を形成した。これらの配向
膜もイミド化のための通常の高温熱処理(200〜25
0℃)の不要な低温硬化性の(硬化温度が150℃以下で
ある)樹脂材料を用いた。
【0059】次いで、両基板にスペーサを散布後それら
をアライメントし、周囲を低温硬化性樹脂を用いて15
0℃でシールした。さらに、液晶を注入後、注入口を接
着剤で封止した。作製したパネルの両面に偏光板18を
貼付けた。最後に、完成した液晶パネル周囲の電極配線
にドライバICを実装すると共に、バックライトを配置
してLCDを点灯させ、良好な表示状態を確認した。
【0060】したがって、上記製造方法にて製造された
液晶素子を用いた液晶ディスプレイは、低抵抗な透明電
極を有する液晶ディスプレイ、特にプラスチック基板が
適用されるので軽量で携帯性に優れた液晶ディスプレイ
になることが判る。 さらに、低温で製作できることな
らびにスループット性に優れていることから生産性の向
上に繋がることも判る。
【0061】本実施例ではTFT基板にガラスを用いた
が、許容使用条件として150℃以下の温度で正常に作
動するスイッチング素子を用いて製品を構成するなら
ば、プラスチック基板が適用可能である。また、STN
液晶を用いた単純マトリクス型LCDの場合にプラスチ
ック基板が適用可能であることはいうまでもなく、何れ
の場合も本発明による透明導電膜が有効である。
【0062】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば低温(室
温)でITO膜が堆積でき、かつ、加工プロセスでエッ
チング残渣等の問題が発生しないスループットに優れた
透明導電膜が提供される。従って、液晶ディスプレイ装
置の低コスト化が実現できると共に、プラスチック基板
を適用した軽量で携帯性に優れた液晶ディスプレイ装置
を提供できる。
【0063】また、低温で透明導電膜が形成できること
から、液晶ディスプレイ装置以外の表示装置、例えばエ
レクトロルミネッセントディスプレイ、プラズマディス
プレイ、蛍光表示ディスプレイ等でも有効である。さら
に、低温でプロセスが完結できることから、従来より耐
熱性の低い安価なガラスを適用可能という効果も期待で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による液晶ディスプレイの主要部分を示
す断面模式図である。
【図2】本発明による液晶ディスプレイのTFT基板を
示す平面模式図である。
【図3】従来技術のITO膜のシート抵抗とH2O圧力
との関係を説明する図である。
【図4】従来技術のITO膜のエッチングによる白濁の
発生状況を説明する図である。
【図5】スパッタ装置の概略を示す図である。
【図6】ITO膜のXRDスペクトルを示す図である。
【図7】ITO膜の(222)XRD強度とスパッタ条件
との関係を示す図である。
【図8】ITO膜中の結晶粒子密度とH2O圧力との関
係を示す図である。
【図9】結晶粒子径とH2O圧力との関係を示す図であ
る。
【図10】シート抵抗とH2O圧力との関係スパッタ条
件との関係を示す図である。
【図11】ITO膜の透過スペクトルを示す図である。
【符号の説明】
1…ガラス基板、2…ゲート電極、3…ゲート絶縁膜、
4…半導体層(a−Si:H膜)、5…n+・a−Si
膜、6…ドレーン電極、6’…ソース電極、7…画素電
極(ITO膜)、8…保護性絶縁膜、9…プラスチック基
板、10…下地コート層、11…ブラックマトリクス、
12…赤色カラーフィルタ、13…緑色カラーフィル
タ、14…透明電極膜(ITO膜)、15…保護膜、1
6,16’…配向膜、17…液晶、18…偏光板、19
…ゲート弁、20…ガラス基板、21…ITOターゲッ
ト、22…DC電源、23…プラズマ24…マグネッ
ト、25…基板ホルダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高畠 勝 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所電子デバイス事業部内 (72)発明者 砂原 和雄 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所電子デバイス事業部内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2枚の絶縁基板間に液晶層が挾持され、少
    なくとも一方の前記基板は透明であって、該基板上には
    複数個の透明電極膜による微細パターンが形成されてお
    り、前記絶縁基板周辺部に接続された液晶駆動回路から
    前記透明電極膜パターンに印加される電圧パルスによっ
    て前記液晶層の透過率を制御し、文字、図形の情報を表
    示する液晶ディスプレイにおいて、 前記透明電極膜は、酸化インジウムに酸化スズを添加し
    たITO(Indium TinOxide)から成る非晶質相と、該非
    晶質相中に分散するITO結晶粒子とから構成され、該
    分散しているITO結晶粒子の粒径は、200(nm)以
    下の大きさであり、かつ、前記ITO結晶粒子の透明電
    極膜面積当りの分散密度は、30(個/μm2)以下であ
    ることを特徴とする液晶ディスプレイ。
  2. 【請求項2】請求項1において、少なくとも一方の前記
    絶縁基板は、低温硬化性樹脂であることを特徴とする液
    晶ディスプレイ。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記ITO膜の酸化ス
    ズ濃度は、2〜12(wt%)であることを特徴とする液
    晶ディスプレイ。
  4. 【請求項4】請求項1において、光波長2000(nm)
    における前記ITO膜の透過率は、75(%)以下にある
    ことを特徴とする液晶ディスプレイ。
  5. 【請求項5】請求項1において、前記ITO膜は、H2
    Oを含有していることを特徴とする液晶ディスプレイ。
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