JPH0961712A - 読取り用光学系 - Google Patents

読取り用光学系

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Publication number
JPH0961712A
JPH0961712A JP23793195A JP23793195A JPH0961712A JP H0961712 A JPH0961712 A JP H0961712A JP 23793195 A JP23793195 A JP 23793195A JP 23793195 A JP23793195 A JP 23793195A JP H0961712 A JPH0961712 A JP H0961712A
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JP
Japan
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lens
optical system
positive
focal length
line
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Application number
JP23793195A
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Inventor
Hiroshi Koizumi
小泉  博
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B13/00Optical objectives specially designed for the purposes specified below
    • G02B13/04Reversed telephoto objectives

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 明るく且つ半画角が大きく、0℃の低温状態
から65℃の高温状態に亘って諸収差が良好に補正され、
高空間周波数領域において高いコントラストを有する読
取り用光学系を低コストで提供する。 【解決手段】 低コスト化を実現するため、3群6枚構
成の光学系中の第1、第2、第4、第5のレンズL1
2 ,L4 ,L5 にプラスチックレンズを用いる。この
プラスチックレンズを用いることに起因して生じる環境
温度の変化による焦点距離の変動を、正・負のレンズの
適切な組み合わせによりキャンセルさせるという方法を
用いて良好に補正する。さらに、第1〜第6レンズL1
〜L6 の形状・使用材料の屈折率およびアッベ数等に適
切な値を選択・設定することにより、画角周辺部まで10
0 %近くの開口効率を保ちながらも、球面・非点・歪曲
・コマのおよび正弦条件を良好に補正し、しかも、軸上
と軸外の収差のバランスも良好なものとしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチックレン
ズを利用した結像光学系の技術分野に属するもので、よ
り詳しくは、ファクシミリやデジタル複写機等の原稿読
取り部および各種のイメージスキャナ等に用いられる読
取り用光学系に関するものである。
【従来の技術】ファクシミリやデジタル複写機等の原稿
読取り部に用いられる読取り用光学系や、各種のイメー
ジスキャナに使用される読取り用光学系は、読取るべき
画像情報を縮小した状態でCCDのような固体撮像素子
上に結像させて目的とする画像情報を信号化する。この
ような光学系では、一般に、像面における高空間周波数
領域での高コントラスト性能を始めとして、画角周辺部
まで100 %近くの開口効率や低コストで生産し得ること
が要求され、さらには、低温状態時〜常温(標準)状態
時〜高温状態時の範囲に亘って環境温度が変動しても、
これによる光学性能の劣化や収差補正上の変化が生じな
いようにも要求されるのが普通である。それは、ファク
シミリ、デジタル複写機、イメージスキャナ等の事務機
器分野では機器自体のコンパクト化が要望されるため
に、機器自体がより小型に設計され且つ製造されるのが
一般的であり、加えて、これらの機器では、原稿面を照
明するために明るい光源が使用されるために、光源から
の発熱に起因する機器内の温度変動が極めて大きなもの
になるという事情が存在するからである。この場合、環
境温度の変動幅は、機器を使用する地域が寒地であるか
暖地であるかの違いや季節の如何によって大きく変って
くるが、大体において、低温状態時には略0℃、常温状
態時には20℃、高温状態時には略65℃と考えてよい。と
ころで、光学系を低コストで提供するには、光学系を構
成するレンズの全部または一部を、プラスチック化する
のが有利であることは云うまでもない。しかも、プラス
チックレンズの場合には非球面化が容易であるため、収
差の補正がより容易になり高い光学性能を付与するのに
有利に働くことにもなる。しかしながら、光学プラスチ
ック材には、光学ガラス材に比べて環境温度による影響
を著しく受けるという大きな欠点があるので、読取り用
光学系を設計する場合に、温度に起因する種々の影響を
取り除くための適切な処置が必要になって来る。このよ
うな理由から、プラスチックレンズを使用する場合にお
ける温度補償についての技術が既に提案されている。例
えば特開昭63−147122号公報により開示されて
いる技術がそれである。この従来技術は、環境温度の上
昇に伴ってプラスチック材の屈折率が小さくなり、且
つ、上昇時における熱膨張によりそのプラスチック化レ
ンズの曲率半径が大きくなるという現象を利用して温度
補償を行うという技術である。すなわち、正の屈折力を
有するレンズをプラスチック化すると、温度上昇につれ
てそのプラスチック化レンズの焦点距離が大きくなって
正の屈折力が弱まり、逆に、負の屈折力を有するレンズ
をプラスチック化すると、温度上昇につれてそのプラス
チック化レンズの焦点距離が小さくなって負の屈折力が
弱まるから、正のプラスチック化レンズと負のプラスチ
ック化レンズとを組み合わせて温度変動に伴う補償を行
うということを根幹とした技術である。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この特
開昭63−147122号公報で開示された対物レンズ
系は、2群6枚構成中の4枚のレンズに光学プラスチッ
ク材を用いることにより、一応低コストのレンズ系を得
るという目的は達成しているが、実現された対物レンズ
系は、そのFナンバ(F/No. )がF6.3 と暗く、その
ため、原稿照明用の光源に明るい光源を使用しなければ
ならないという大きな問題を抱えている。このような問
題を抱えた場合には、往々にしてレンズ系の周辺機器に
予期せぬ負担を与えるため、前記特開昭63−1471
22号公報で開示された対物レンズ系では、たとえレン
ズそのものの低コスト化は達成し得たとしても、周辺の
機器を含めたレンズ系装置全体のコスト高を招く虞れが
生じ、これが公報に記載の対物レンズ系の大きな欠点と
なっている。本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、プラスチックレン
ズを用いて低コスト化を実現し、プラスチックレンズ使
用時における環境温度の変化に起因する焦点距離の変動
を低温状態から高温状態に亘って適切に補償し得ると共
に、この焦点距離の変動が原因で生起する諸収差の劣化
をも良好に補正し、従来のこの種の光学系に比べてF/
No. がF4 と明るく、しかも、画角周辺部まで100 %近
くの開口効率を保ち、さらに、高空間周波数領域におい
て高いコントラストを実現し得る読取り用光学系を提供
することにある。
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の発明は、物体側より像面側に向
って順に、負レンズである第1レンズと正レンズである
第2レンズとの2枚の単レンズから成り、全体として負
の屈折力を有する第1群と、正レンズである第3レンズ
と負レンズである第4レンズと正レンズである第5レン
ズとの3枚の単レンズから成り、全体として正の屈折力
を有する第2群と、正の単レンズである第6レンズのみ
から成る第3群より構成された3群6枚構成の光学系に
おいて、前記第1レンズおよび第2レンズと前記第4レ
ンズおよび第5レンズとをいずれもプラスチックレンズ
として形成し、さらに、負のプラスチックレンズである
第1レンズのe線に対する焦点距離をf1P- 、正のプラ
スチックレンズである第2レンズのe線に対する焦点距
離をf1P+ 、負のプラスチックレンズである第4レンズ
のe線に対する焦点距離をf2P- 、正のプラスチックレ
ンズである第5レンズのe線に対する焦点距離をf2P+
としたときに、 (1) - 0.73< f1P- /f1P+ < - 0.70 (2) - 0.42< f2P- /f2P+ < - 0.40 なる各条件式を満足するように構成したことを特徴とす
るものである。また、請求項2に記載の発明は、特に前
記第1レンズを両凹レンズとして、前記第2レンズを両
凸レンズとして、前記第3レンズを物体側に凸面を向け
た凸メニスカスレンズとして、前記第4レンズを両凹レ
ンズとして、前記第5レンズを物体側に凹面を向けた凸
メニスカスレンズとして前記第6レンズを両凸レンズと
して、それぞれ構成したことを特徴とするものである。
また、請求項3に記載の発明は、さらに光学系全系のe
線に対する合成焦点距離をf、前記第1群のe線に対す
る焦点距離をf1g、前記第2群のe線に対する焦点距離
をf2gとし、負の屈折力を有する各単レンズのe線に対
する平均屈折率をn- 、負の屈折力を有する各単レンズ
に係る光学材料の平均アッベ数をν- とし、正の屈折力
を有する各単レンズのe線に対する平均屈折率をn+
正の屈折力を有する各単レンズに係る光学材料の平均ア
ッベ数をν+ としたときに、 (3) - 12.9 < f1g/f < - 9.9 (4) 2.0 < f2g/f < 2.5 (5) 0.018 < n+ −n- < 0.025 (6) 23.4 < ν+ −ν- < 23.6 なる各条件式を満足するように構成したことを特徴とす
るものである。
【作用】上記のように構成された読取り用光学系は、0
℃〜65℃と変化する環境温度の中で用いる読取り用光学
系であって、F/No. がF4と極めて明るく且つ半画角
ωが20°程度という広画角であるにも拘らず、諸収差お
よび正弦条件がいずれも良好に補正され、しかも、開口
効率が100 %に近く、高空間周波数領域でのコントラス
トの高い読取り用光学系を低コストで実現することを意
図している。これを達成するために、先ず、3群6枚構
成の光学系中に4枚のプラスチックレンズを用いること
により低コスト化を達成している。そして、プラスチッ
クレンズを正・負各2枚のプラスチックレンズとして構
成し、プラスチックレンズ使用時における環境温度の変
化に起因する焦点距離の変動を、この正・負の組み合わ
せによりキャンセルさせるという方法を用いて適切に補
償すると共に、この焦点距離の変動が原因で生起する諸
収差の劣化をも良好に補正するようにしている。さら
に、光学系を構成する6枚の単レンズの形状・使用材料
の屈折率およびアッベ数等に適切な値を選択・設定する
ことにより、球面・非点・歪曲・コマの諸収差および正
弦条件を、低温状態から高温状態に亘っていずれも良好
に補正し且つ軸上と軸外の収差のバランスを良くするよ
うになして、大口径で且つ広画角の読取り用光学系を実
現している。
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載された読
取り用光学系は、図1に示すように、物体側より像面側
に向って順に、負レンズである第1レンズL1 と正レン
ズである第2レンズL2 との2枚の単レンズから成り、
全体として負の屈折力を有する第1群Iと、正レンズで
ある第3レンズL3 と負レンズである第4レンズL4
正レンズである第5レンズL5 との3枚の単レンズから
成り、全体として正の屈折力を有する第2群IIと、正の
単レンズである第6レンズL6 のみから成る第3群III
より構成された3群6枚構成の光学系である。前記第1
レンズL1 および第2レンズL2 と前記第4レンズL4
および第5レンズL5 とをいずれもプラスチックレンズ
として形成し、さらに、プラスチックレンズである第1
レンズL1 のe線に対する焦点距離をf1P- 、プラスチ
ックレンズである第2レンズL2 のe線に対する焦点距
離をf1P+ 、プラスチックレンズである第4レンズL4
のe線に対する焦点距離をf2P- 、プラスチックレンズ
である第5レンズL5 のe線に対する焦点距離をf2P+
としたときに、 (1) - 0.73< f1P- /f1P+ < - 0.70 (2) - 0.42< f2P- /f2P+ < - 0.40 なる各条件式を満足するように構成したことを特徴とす
るものである。また、請求項2に記載された読取り用光
学系は、これも図1に示すように、請求項1のように構
成された読取り用光学系において、前記第1レンズL1
を両凹レンズとして、前記第2レンズL2 を両凸レンズ
として、前記第3レンズL3 を物体側に凸面を向けた凸
メニスカスレンズとして、前記第4レンズL4 を両凹レ
ンズとして、前記第5レンズL5 を物体側に凹面を向け
た凸メニスカスレンズとして前記第6レンズL6 を両凸
レンズとしてそれぞれ構成したことを特徴とするもので
ある。なお、請求項1および請求項2の読取り用光学系
は、いずれも絞りSを第3レンズL3 と第4レンズL4
との間に設けている。これらの読取り用光学系に用いら
れているプラスチックレンズは、環境温度の変化時に生
じる2枚の正のプラスチックレンズ(第2レンズL2
第5レンズL5)の焦点距離変動を、2枚の負のプラス
チックレンズ(第1レンズL1 、第4レンズL4 )での
焦点距離変動により、それぞれキャンセルさせて、光学
系全系の焦点距離の変化(変動)を抑えるような状態に
構成されている。この場合、いずれの請求項に記載の読
取り用光学系でも、条件式(1)および条件式(2)
は、この4枚のプラスチックレンズL1 、L2 、L4
5 の温度変化に起因する焦点距離の変動を良好に補正
ないし補償するための条件式であり、「f1P- /f
1P+ 」、「f2P- /f2P+ 」の値がそれぞれの条件式
(1)、(2)の上限を超えると、プラスチックレンズ
の焦点距離の変動を抑えきれず、例えば低温状態時に光
学系全系の焦点距離が正に大きく動くことになり、逆
に、「f1P- /f1P+ 」、「f2P- /f2P+ 」の値がそ
れぞれの条件式(1)、(2)の下限を超えると、例え
ば低温状態時に光学系全系の焦点距離が負に大きく動く
ことになる。そして、いずれの場合にも、条件式
(1)、(2)のそれぞれの限界を超えると、像面上で
の良好な結像性能が得られなくなるという結果を招く。
一方、本発明の請求項3に記載された読取り用光学系
は、請求項1または請求項2のように構成された読取り
用光学系において、さらに、光学系全系のe線に対する
合成焦点距離をf、前記第1群Iのe線に対する焦点距
離をf1g、前記第2群IIのe線に対する焦点距離をf2g
とし、負の屈折力を有する各単レンズのe線に対する平
均屈折率をn- 、負の屈折力を有する各単レンズに係る
光学材料の平均アッベ数をν- とし、正の屈折力を有す
る各単レンズのe線に対する平均屈折率をn+ 、正の屈
折力を有する各単レンズに係る光学材料の平均アッベ数
をν+ としたときに、 (3) - 12.9 <f1g/f < - 9.9 (4) 2.0 <f2g/f < 2.5 (5) 0.018 < n+ −n- < 0.025 (6) 23.4 < ν+ −ν- < 23.6 なる各条件式を満足するように構成したことを特徴とす
るものである。この場合、いずれの請求項に記載の読取
り用光学系でも、条件式(3)は、これらの読取り用光
学系の第1群Iのパワーを定めるためのものであり、
「f1g/f」の値が、条件式(3)の上限を超えると非
点収差が負で大きくなり、逆に下限を超えると非点収差
が正で大きくなってしまう。条件式(4)は、この読取
り用光学系における第2群IIの合成のパワー配置を定め
るためのものであり、「f2g/f」の値が条件式(4)
の上限を超えると、球面収差が負で大きくなり且つ非点
収差が正で大きくなってしまう。逆に条件式(4)の下
限を超えると、球面収差が正で大きくなり且つ非点収差
が負で大きくなってしまう。そして、いずれの場合に
も、条件式(4)の限界を超えると、軸上と軸外の収差
のバランスが大きく崩れると共にコマフレアも増大する
という結果を招くことになる。条件式(5)は、この読
取り用光学系に含まれる正レンズと負レンズの屈折率の
範囲を定めるためのものであり、「n+ −n- 」の値が
条件式(5)の上限を超えると、ペッツバール和が小さ
くなり過ぎて像面が正の方向に倒れ、像面湾曲が大きく
なってしまう。逆に、「n+ −n- 」の値が条件式
(5)の下限を超えると、逆にペッツバール和が大きく
なり過ぎて像面が負の方向に倒れ、非点隔差が大きくな
る。そして、いずれの場合にも、条件式(5)の限界を
超えると、全画面に亘って良好な結像性能が得られなく
なるという結果を招くことになる。条件式(6)は、軸
上の色収差を良好に補正するための条件式であり、「ν
+−ν- 」の値が条件式(6)の上限を超えると、軸上
の色収差が補正過剰となって、主波長(または基準波
長)に対して短波長側の軸上の色収差が正で大きくな
り、逆に、条件式(6)の下限を超えると、軸上の色収
差が補正不足となって、主波長に対して短波長側の軸上
の色収差が負で大きくなるという結果を招くことにな
る。
〔実施例1〕
【表1】
【表2】
【表3】 [実施例2]
【表4】
【表5】
【表6】 [実施例3]
【表7】
【表8】
【表9】 なお、各実施例の温度変化時における焦点距離の値、並
びに、各実施例の条件式パラメータは、次の通りであ
る。
【表10】
【表11】 〓 この3つの実施例1〜3に係る読取り用光学系は、「各
実施例の温度変化時の焦点距離」の表に示すように、い
ずれも、その温度変化時(低温状態〜高温状態)におけ
る焦点距離の変動が極めて小さく、しかも、従来のこの
種の光学系に比べて、F/No. がF4と極めて明るく且
つ半画角ωが19.3°という広画角であるにも拘らず、い
ずれも諸収差および正弦条件が良好に補正されていて、
本発明に係る読取り用光学系が如何に優れた光学性能を
有する光学系であるかを充分に物語っている。すなわ
ち、3つの実施例1〜3に係る収差補正の状況は、実施
例1の場合には、図2〜図4の収差図に示すように、実
施例2の場合には、図5〜図7の収差図に示すように、
実施例3の場合には、図8〜図10の収差図に示すよう
に、いずれも、低温状態〜高温状態に亘って球面・非点
・歪曲・コマの各収差および正弦条件が良好に補正され
ていて、本発明に係る読取り用光学系が収差的にも極め
て優れた光学系であることを示している。尚、上記収差
図中に用いられている記号の意味は、次の通りである。
SAは球面収差を、SCは正弦条件を、Ast は非点収差を、
Distは歪曲収差を、Comaはコマ収差をそれぞれ示す。ま
た、球面収差図においては、球面収差を実線で正弦条件
を破線で表し、非点収差図においては、サジタル光線を
実線でメリディオナル光線を破線で表す。そして、収差
図中におけるはe線( 546.07 nm)、はd線( 58
7.56 nm)、はF線( 486.13 nm)の光線を表す。以
上、3つの実施例に基づいて説明したが、本発明は、こ
れに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範
囲内において、種々に変形実施することができる。例え
ば、光学系中のプラスチックレンズの光学面を非球面化
して収差の補正をより容易化して、高い光学性能を付与
するように構成することも可能である。
【発明の効果】以上述べたように、本発明は、3群6枚
構成の光学系中においてプラスチックレンズを4枚使用
することにより低コスト化を達成し、プラスチックレン
ズを用いることに起因して生起される環境温度の変化に
よる焦点距離の変動を、正・負のレンズの適切な組み合
わせによって良好に補正すると共に、F/No. がF4と
極めて明るく且つ半画角ωが20°程度という広画角であ
るにも拘らず、球面・非点・歪曲・コマの諸収差および
正弦条件がいずれも良好に補正され、しかも、軸上と軸
外の収差のバランスがよく保たれ、さらに、開口効率が
100 %に近く、高空間周波数領域でのコントラストも高
い読取り用光学系を実現することができるという優れた
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る読取り用光学系の全系の構成を示
す光学構成図であり、CCDのような固体撮像素子のカ
バーガラスCを像面側に配置したときの状態を示す。
【図2】本発明の実施例1の読取り用光学系に係る常温
時(20℃)の収差図であり、収差図中に用いられている
記号の意味は、次の通りである。SAは球面収差を、SCは
正弦条件を、Ast は非点収差を、Distは歪曲収差を、Co
maはコマ収差をそれぞれ示す。また、球面収差図におい
ては、球面収差を実線で正弦条件を破線で表し、非点収
差図においては、サジタル光線を実線でメリディオナル
光線を破線で表す。なお、収差図中におけるはe線
( 546.07 nm)、はd線( 587.56 nm)、はF線
( 486.13 nm)の光線を表す。
【図3】本発明の実施例1の読取り用光学系に係る低温
時(0℃)の収差図である。尚、本図以降の各収差図中
に用いられている記号の意味は図2と同じである。
【図4】本発明の実施例1の読取り用光学系に係る高温
時(65℃)の収差図である。
【図5】本発明の実施例2の読取り用光学系に係る常温
時(20℃)の収差図である。
【図6】本発明の実施例2の読取り用光学系に係る低温
時(0℃)の収差図である。
【図7】本発明の実施例2の読取り用光学系に係る高温
時(65℃)の収差図である。
【図8】本発明の実施例3の読取り用光学系に係る常温
時(20℃)の収差図である。
【図9】本発明の実施例3の読取り用光学系に係る低温
時(0℃)の収差図である。
【図10】本発明の実施例3の読取り用光学系に係る高
温時(65℃)の収差図である。
【符号の説明】
I 第1群 II 第2群 III 第3群 L1 第1レンズ L2 第2レンズ L3 第3レンズ S 絞り L4 第4レンズ L5 第5レンズ L6 第6レンズ C カバーガラス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側より像面側に向って順に、負レン
    ズである第1レンズと正レンズである第2レンズとの2
    枚の単レンズから成り、全体として負の屈折力を有する
    第1群と、 正レンズである第3レンズと負レンズである第4レンズ
    と正レンズである第5レンズとの3枚の単レンズから成
    り、全体として正の屈折力を有する第2群と、正の単レ
    ンズである第6レンズのみから成る第3群より構成され
    た3群6枚構成の光学系において、 前記第1レンズおよび第2レンズと前記第4レンズおよ
    び第5レンズとをいずれもプラスチックレンズとして形
    成し、さらに、負のプラスチックレンズである第1レン
    ズのe線に対する焦点距離をf1P- 、正のプラスチック
    レンズである第2レンズのe線に対する焦点距離をf
    1P+ 、負のプラスチックレンズである第4レンズのe線
    に対する焦点距離をf2P- 、正のプラスチックレンズで
    ある第5レンズのe線に対する焦点距離をf2P+ とした
    ときに、 (1) - 0.73< f1P- /f1P+ < - 0.70 (2) - 0.42< f2P- /f2P+ < - 0.40 なる各条件式を満足するように構成したことを特徴とす
    る読取り用光学系。
  2. 【請求項2】 前記第1レンズを両凹レンズとして、前
    記第2レンズを両凸レンズとして、前記第3レンズを物
    体側に凸面を向けた凸メニスカスレンズとして、前記第
    4レンズを両凹レンズとして、前記第5レンズを物体側
    に凹面を向けた凸メニスカスレンズとして前記第6レン
    ズを両凸レンズとして、それぞれ構成したことを特徴と
    する請求項1に記載された読取り用光学系。
  3. 【請求項3】 光学系全系のe線に対する合成焦点距離
    をf、前記第1群のe線に対する焦点距離をf1g、前記
    第2群のe線に対する焦点距離をf2gとし、負の屈折力
    を有する各単レンズのe線に対する平均屈折率をn-
    負の屈折力を有する各単レンズに係る光学材料の平均ア
    ッベ数をν- とし、正の屈折力を有する各単レンズのe
    線に対する平均屈折率をn+ 、正の屈折力を有する各単
    レンズに係る光学材料の平均アッベ数をν+ としたとき
    に、 (3) - 12.9 < f1g/f < - 9.9 (4) 2.0 < f2g/f < 2.5 (5) 0.018 < n+ −n- < 0.025 (6) 23.4 < ν+ −ν- < 23.6 なる各条件式を満足するように構成したことを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載された読取り用光学
    系。
JP23793195A 1995-08-24 1995-08-24 読取り用光学系 Pending JPH0961712A (ja)

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JP23793195A JPH0961712A (ja) 1995-08-24 1995-08-24 読取り用光学系

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100406952C (zh) * 2004-04-13 2008-07-30 日中龙光学有限公司 变焦光学系统及光学设备

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