JPH0961253A - 検出素子封止構造およびその製造方法 - Google Patents

検出素子封止構造およびその製造方法

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JPH0961253A
JPH0961253A JP22193895A JP22193895A JPH0961253A JP H0961253 A JPH0961253 A JP H0961253A JP 22193895 A JP22193895 A JP 22193895A JP 22193895 A JP22193895 A JP 22193895A JP H0961253 A JPH0961253 A JP H0961253A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検出素子を封止する際の作業性を向上させ、
被測定環境の変化に対する検出素子の応答特性に与える
悪影響を排除する。 【解決手段】 異なった性質を有する内層と外層とから
なる2層構造の熱収縮チューブを加熱することで生ずる
熱収縮により検出素子を封止し、特に熱収縮する前記外
層と熱溶融する前記内層とからなる前記2層構造の熱収
縮チューブを加熱して、前記熱収縮する外層を検出素子
に密着させると共に前記検出素子と前記外層との隙間を
前記熱溶融した内層により埋めて前記検出素子を封止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、検出素子を外部
環境から保護するための検出素子封止構造およびその製
造方法に関し、特にダクト、配管、タンク内の流体中に
挿入し耐水性や耐湿性の要求される環境下で用いて好適
な検出素子封止構造およびその製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、サーミスタや測温抵抗体素子など
の検出素子を用いてダクト、配管、タンク内の流体温度
を測定する場合、特に被測定流体の温度が外気の温度よ
り低い場合には前記サーミスタや測温抵抗体素子などの
検出素子に結露が生じ、前記サーミスタや測温抵抗体素
子などの検出素子から正確な検出データが得られなくな
る。従って、前記サーミスタや測温抵抗体素子を樹脂系
の充填材によりモールドして封止し、外気と遮断したり
外気に対し密閉された空間内に封入することが行われて
いる。
【0003】図4は、従来行われている前記サーミスタ
や測温抵抗体素子などの検出素子の封止を充填材による
モールドにより行う際の説明図である。図において、1
は型であり、封止すべき検出素子2を型1内の所定の位
置に予め固定しておく。3は検出素子1から引き出され
ている一対のリード、4は延長用被覆電線5とリード3
との接続点である。6は型1内に流し込まれた充填材、
7は容器8により型1内へ流し込まれる充填材である。
【0004】型1内へ流し込まれた充填材6が完全に硬
化した後に、充填材6を型1から抜き取ると、検出素子
2は完全に充填材6内に埋め込まれた状態になってお
り、外気とは遮断された状態にある。このため、温度変
化により検出素子2に結露が発生することがほとんどな
くなる。
【0005】また、実開昭55−108937号公報に
防水型サーミスタとして開示されているように、熱可塑
性樹脂のチューブ内にサーミスタを保持しておき、その
両端を熱溶着して前記サーミスタを外気に対し前記チュ
ーブ内に封止するものもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の検出素子封止構
造およびその製造方法は以上のように構成されているの
で、前者の型を用いて検出素子を充填材によりモールド
し外気と遮断するものにあっては、充填材の調合、脱
泡、さらに型内へ充填材を流し込む注型、硬化、離型な
どの複数の作業工程を経なければ封止された検出素子を
得ることが出来ず、検出素子を封止するのに時間を要し
作業性が良くない課題があった。
【0007】また、後者の熱可塑性樹脂のチューブ内に
サーミスタなどの検出素子を封止するものにあっては、
チューブがサーミスタなどの検出素子の周囲で収縮して
も検出素子とチューブ内面との間に隙間が残ってしま
い、検出素子とチューブ内面との間を完全に密着させる
ことが出来ず、この隙間に封入された空気などが加熱に
より膨張し収縮したチューブに亀裂が生じ封止効果がな
くなってしまう課題がある。また、温度検出用のサーミ
スタなどの検出素子にあっては、隙間に封入された空気
などの熱容量により温度検出の際の応答性が悪くなり、
正確な温度検出データが得られない一因となる課題があ
った。
【0008】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、検出素子を封止する際の作業性を
向上させると共に、検出素子出力の応答特性に影響を与
えることのない検出素子封止構造およびその製造方法を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係る検出素子
封止構造は、異なった性質を有する内層と外層とからな
る2層構造の熱収縮チューブを加熱により熱収縮させて
検出素子を封止するように構成したものである。
【0010】また、この発明に係る検出素子封止構造
は、熱収縮性を有した外層と、熱溶融性を有した内層と
からなる2層構造の熱収縮チューブを加熱することで熱
収縮させ、前記外層を熱収縮により検出素子へ密着させ
ると共に、前記検出素子と前記外層との隙間を熱溶融し
た前記内層により埋めて検出素子を封止するように構成
したものである。
【0011】また、この発明に係る検出素子封止構造
は、封止される検出素子のリード側に2層構造の熱収縮
チューブの未収縮部を構成するようにしたものである。
【0012】また、この発明に係る検出素子封止構造
は、封止される検出素子のリードと接続される延長用被
覆電線の被覆材を2層構造の熱収縮チューブの内層と同
一の材質により構成したものである。
【0013】また、この発明に係る検出素子封止構造の
製造方法は、検出素子が挿入されている熱溶融性を有し
た内層と熱収縮性を有した外層とからなる2層構造の熱
収縮チューブにおける前記検出素子のリード側の一端、
あるいは前記リードと接続され前記熱収縮チューブの外
部へ引き出されている延長用被覆電線の一部、あるいは
前記熱収縮チューブにおける前記検出素子のリード側の
一端と前記延長用被覆電線の一部との両方を保持する工
程と、前記検出素子が挿入されている前記熱収縮チュー
ブの先端から前記検出素子のリード側の一端へ向けて、
前記検出素子が挿入されている前記熱収縮チューブある
いは前記熱収縮チューブを加熱する加熱部を移動させる
工程と、前記移動させながら前記熱収縮チューブを全周
囲から加熱して熱収縮させ、前記検出素子を封止する工
程とを備えたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。
【0015】図1は、この発明の検出素子封止構造の実
施の一形態を示す断面図である。図において、11は熱
収縮した熱収縮チューブの外層、12は熱収縮チューブ
の熱溶融性を有した内層14が熱収縮した外層11の先
端から融け出し硬化した硬化部、13は熱収縮チューブ
の後端位置に熱収縮されない状態で残された未収縮部、
15は温度あるいは磁気などを検出する検出素子、16
および17は検出素子15から引き出された一対のリー
ド、18は延長用被覆電線20の芯線とリード16とを
接続する接続箇所、19は延長用被覆電線22,23の
芯線とリード17とを接続している接続箇所である。こ
れらの接続箇所にはろう付けあるいは接続端子による圧
着、スポット溶接などが使用可能である。
【0016】またこの場合、100℃付近の耐熱温度を
有する熱収縮チューブとして外層11は架橋ポリオレフ
ィン系樹脂、内層14はポリアミド系接着剤あるいはポ
リオレフィン系樹脂などの熱溶融樹脂を用いることが可
能である。また、200℃付近の耐熱温度を有する熱収
縮チューブとして外層11はPTFE(ポリテトラフル
オロエチレン樹脂)、内層14はFEP(テトラフルオ
ロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体樹脂)
などを用いることが可能であるが、延長用被覆電線2
0,22,23の被覆材としては、熱溶着封止するため
に内層14と同種類のFEPにする必要がある。
【0017】この検出素子封止構造では、未収縮部13
を除き熱収縮チューブの外層11は検出素子15とリー
ド16,17と接続箇所18,19と延長用被覆電線2
2,23の一部との周囲へ熱収縮により密着している状
態にあるが、従来の技術で説明したような単一層の熱収
縮チューブでは熱収縮チューブ内面と検出素子15、リ
ード16,17、接続箇所18,19、延長用被覆電線
20,22,23の一部の周囲との間に隙間が生じてし
まうので、熱溶融性を有した内層14を熱により液体状
に溶融させ、液体状になった内層14を前記隙間に流し
込ませて前記隙間を埋め前記隙間をなくす。この結果、
熱収縮した熱収縮チューブの外層11の先端には余分な
液体状となった内層14が流れ出し、図1に示すような
硬化部12が生じるが、熱収縮した熱収縮チューブ内の
検出素子15、リード16,17、接続箇所18,1
9、延長用被覆電線22,23の一部の各周囲には液体
状になった内層14が流れ込み封止されて外気と遮断さ
れる。
【0018】また、検出素子15に密着している外層1
1の外径は、従来のような充填材によるモールドにより
行う封止の場合に比べ小さく、空気などが封入された隙
間は発生していないので、検出素子15の検出感度や応
答性に悪影響を及ぼすことのない良好な封止が実現す
る。
【0019】図2は、このようにして封止された検出素
子15を保護管へ挿入する状態を示す斜視図である。図
2において図1と同一または相当の部分については同一
の符号を付し説明を省略する。図において、21は検出
素子15が挿入される保護管、24は検出素子15を保
護管21内へ挿入するためのパイプ状ジグである。この
パイプ状ジグ24の外径は、保護管21の内径よりも多
少小さく構成されており、保護管21の後端の開口部か
ら熱収縮チューブにより封止された検出素子15を挿入
する。この場合、封止されている検出素子15の先端か
ら挿入し、未収縮部13をガイドにして未収縮部13の
端をパイプ状ジグ24の先端で押しながら保護管21の
内面をスライドさせ、熱収縮チューブにより封止された
検出素子15を保護管21の先端位置へ押し込む。この
とき熱収縮チューブから引き出されている延長用被覆電
線20,22,23がパイプ状ジグ24の先端に当接す
ることのないようにパイプ状ジグ24の中空部に延長用
被覆電線20,22,23が入り込んでいる。
【0020】次に、この発明の検出素子封止構造の製造
方法の実施の一形態について説明する。図3は、この検
出素子封止構造の製造方法の工程を斜視図により示した
説明図である。図3において図1と同一または相当の部
分については同一の符号を付し説明を省略する。図にお
いて、31および32は熱収縮チューブから引き出され
ている延長用被覆電線20,22,23をクランプする
ための延長用被覆電線保持アームであり、延長用被覆電
線保持アーム31,32の一方あるいは両方には延長用
被覆電線20,22,23の断面形状に類似する溝が形
成され、かつ適当なばね力により保持されている。33
および34は熱収縮チューブの図1に示した未収縮部1
3となる箇所をクランプするための熱収縮チューブ保持
アームであり、熱収縮チューブ保持アーム33,34の
両方には未収縮の熱収縮チューブの断面形状に類似する
溝が形成され、かつ適当なばね力により保持されてい
る。35は熱収縮チューブを加熱するための加熱部、3
6は加熱部35の中央に形成された未収縮の熱収縮チュ
ーブの挿入孔である。
【0021】次に、この検出素子封止構造の製造方法の
動作について説明する。先ず、図3(a)に示すよう
に、未収縮の熱収縮チューブ内に検出素子15と延長用
被覆電線20,22,23とを接続した状態で挿入し、
未収縮の熱収縮チューブの未収縮部13となる箇所、す
なわち熱収縮チューブの検出素子15のリード16,1
7側の一端を熱収縮チューブ保持アーム33,34によ
りクランプする。また、未収縮の熱収縮チューブから引
き出されている延長用被覆電線20,22,23を延長
用被覆電線保持アーム31,32によりクランプする。
あるいは、検出素子15と延長用被覆電線20,22,
23とを接続した状態で、延長用被覆電線20,22,
23を延長用被覆電線保持アーム31,32によりクラ
ンプし、また、未収縮の熱収縮チューブの未収縮部13
となる箇所、すなわち熱収縮チューブへ検出素子15が
挿入されたときのリード16,17側の熱収縮チューブ
の一端を熱収縮チューブ保持アーム33,34によりク
ランプし、延長用被覆電線保持アーム31,32と熱収
縮チューブ保持アーム33,34とを近づけ、図3
(a)に示すように未収縮の熱収縮チューブ内に検出素
子15が挿入された状態にする。
【0022】この状態で、図3(b)に示すように延長
用被覆電線保持アーム31,32と熱収縮チューブ保持
アーム33,34とを加熱部35へ向けて下降させ、延
長用被覆電線保持アーム31,32と熱収縮チューブ保
持アーム33,34とにより保持されている検出素子1
5が挿入されている未収縮の熱収縮チューブを、加熱部
35の挿入孔36内へ所定の速度で挿入する。この過程
で、未収縮の熱収縮チューブは加熱部35によりその先
端部全周囲から徐々に加熱され熱収縮される。未収縮の
熱収縮チューブは、その先端から所定の長さ挿入孔36
内へ挿入される結果、未収縮の熱収縮チューブは挿入孔
36へ挿入された長さだけ熱収縮すると共に内層14が
溶融し、検出素子15やそのリード16,17、さらに
リード16,17と接続される延長用被覆電線20,2
2,23が外層11内に封止される。
【0023】その後、図3(c)に示すように延長用被
覆電線保持アーム31,32と熱収縮チューブ保持アー
ム33,34とを加熱部35の挿入孔36から引き上げ
る。この状態では、熱収縮チューブ保持アーム34,3
5によりクランプされている熱収縮チューブの一端部分
は熱の影響を受けていないので熱収縮は生じておらず、
延長用被覆電線保持アーム31,32と熱収縮チューブ
保持アーム33,34とのクランプを解除したときに
は、熱収縮チューブの外層11の形状は図1に示すよう
に未収縮部13を有した形状になっている。
【0024】なお、以上説明した実施の形態では、延長
用被覆電線保持アーム31,32と熱収縮チューブ保持
アーム33,34とを加熱部35の方向へ下降させるよ
うに構成したが、延長用被覆電線保持アーム31,32
と熱収縮チューブ保持アーム33,34とは固定された
状態で、加熱部35を延長用被覆電線保持アーム31,
32と熱収縮チューブ保持アーム33,34との方向へ
上昇させる構成であってもよい。
【0025】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、異な
った性質を有する内層と外層とからなる2層構造の熱収
縮チューブにより検出素子を封止した構成を有し、特に
熱収縮する前記外層と熱溶融する前記内層とからなる2
層構造の熱収縮チューブが加熱されることで前記検出素
子を封止するように構成したので、熱溶融した内層は前
記検出素子と前記外層との間に生じる隙間に流動体とな
って流れ込み、前記検出素子と前記外層との間に生じる
隙間を確実に埋めることになって、前記検出素子を外気
と遮断して良好な封止が実現でき、前記検出素子と外層
との隙間に封入された空気などによる影響を排除でき、
また、封止された検出素子は外層のみを介して温度検出
を行うことになるため応答性の良い温度検出を実現でき
る効果がある。
【0026】また、未収縮部を構成するようにして、封
止した検出素子を保護容器に挿入する際に保護容器内面
に対しガイドとなるように構成したので、前記検出素子
を前記保護容器に対し安定した状態で挿入することが出
来、特に前記保護容器内へ挿入した後の前記検出素子の
前記保護容器中心軸線に対する固定位置についてのバラ
ツキも小さくなって均一な検出出力が得られ、さらに封
止された検出素子を前記保護容器内へ挿入する際に前記
検出素子の前記保護容器内面への接触を防ぐことが出来
ることから、検出素子を前記保護容器内へ挿入する際の
前記検出素子の破損を有効に防止できる効果がある。
【0027】また、この発明によれば延長用被覆電線の
被覆材を2層構造の熱収縮チューブの内層と同一の材質
により構成したので、熱溶融する前記内層と前記延長用
被覆電線との熱溶着性を良好にして封止を行うことが出
来、前記延長用被覆電線の被覆材における封止の不完全
がなくなり、前記封止の不完全が検出素子へ及ぶのを有
効に防止できる効果がある。
【0028】また、この発明によれば検出素子が挿入さ
れている熱溶融性を有した内層と熱収縮性を有した外層
とからなる2層構造の熱収縮チューブにおける前記検出
素子のリード側の一端、あるいは前記リードと接続され
前記熱収縮チューブの外部へ引き出されている延長用被
覆電線の一部、あるいは前記検出素子のリード側の前記
熱収縮チューブの一端と前記延長用被覆電線の一部との
両方を保持し、前記熱収縮チューブの先端から前記検出
素子のリード側の一端へ向けて前記熱収縮チューブの全
周囲から加熱し、前記熱収縮チューブの外層を熱収縮さ
せ、前記検出素子を封止するように構成したので、充填
材によるモールドにより封止する場合に比べて前記検出
素子などを封止する工程が簡略化され、さらに前記熱収
縮チューブの先端から前記検出素子のリード側の一端へ
向けて前記熱収縮チューブは全周囲から加熱されるので
熱収縮チューブの外層の熱収縮が前記先端から徐々に全
周囲的に前記検出素子のリード側の一端へ向って進んで
行き、この過程で熱収縮する外層と前記検出素子など間
の隙間に入り込んでいる空気は前記熱収縮する外層と熱
溶融する内層とにより前記検出素子のリード側の一端へ
向って押し出され、密着性の良い封止を実現することが
出来、効率良く良好な封止を行うことができる。さらに
前記検出素子のリード側の一端付近での加熱は加熱工程
の後半で行われるため、このときに行われる前記検出素
子のリードや前記延長用被覆電線の一部に対する封止に
際しての加熱時間を調整することが出来、前記検出素子
のリードや前記延長用被覆電線の一部における封止状態
を良好にして、前記検出素子へ封止の不完全が及ぶのを
有効に回避できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態による検出素子封止構
造を示す断面図である。
【図2】この発明の実施の一形態による検出素子封止構
造により封止された検出素子を保護管へ挿入する状態を
示す斜視図である。
【図3】この発明の実施の一形態による検出素子封止構
造の製造方法の工程を斜視図により示した説明図であ
る。
【図4】従来行われている前記サーミスタや側温抵抗体
素子などの検出素子の封止を充填材によるモールドによ
り行う際の説明図である。
【符号の説明】
11 外層 13 未収縮部 14 内層 15 検出素子 16,17 リード 20,22,23 延長用被覆電線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なった性質を有する内層と外層とから
    なる2層構造の熱収縮チューブを加熱により熱収縮させ
    て検出素子を封止してなる検出素子封止構造。
  2. 【請求項2】 前記外層は熱収縮性を有し、前記内層は
    熱溶融性を有しており、前記熱収縮チューブを加熱する
    ことで前記検出素子へ密着させた前記外層と、加熱する
    ことで前記検出素子と前記外層との隙間を埋める熱溶融
    した前記内層とにより前記検出素子を封止してなること
    を特徴とする請求項1記載の検出素子封止構造。
  3. 【請求項3】 前記検出素子のリード側に前記2層構造
    の熱収縮チューブの未収縮部を構成したことを特徴とす
    る請求項1または請求項2記載の検出素子封止構造。
  4. 【請求項4】 前記検出素子のリードと接続される延長
    用被覆電線の被覆材を前記2層構造の熱収縮チューブの
    前記内層と同一の材質により構成したことを特徴とする
    請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載の検出
    素子封止構造。
  5. 【請求項5】 検出素子が挿入されている熱溶融性を有
    した内層と熱収縮性を有した外層とからなる2層構造の
    熱収縮チューブにおける前記検出素子のリード側の一
    端、あるいは前記リードと接続され前記熱収縮チューブ
    の外部へ引き出されている延長用被覆電線の一部、ある
    いは前記熱収縮チューブにおける前記検出素子のリード
    側の一端と前記延長用被覆電線の一部との両方を保持
    し、前記検出素子が挿入されている側の前記2層構造の
    熱収縮チューブの先端から前記検出素子のリード側の一
    端へ向けて、前記検出素子が挿入されている内層と外層
    とからなる2層構造の熱収縮チューブあるいは加熱部を
    移動させて前記熱収縮チューブを全周囲から加熱し熱収
    縮させ、前記検出素子を封止する検出素子封止構造の製
    造方法。
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