JPH0961233A - 赤外線検知器 - Google Patents

赤外線検知器

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JPH0961233A
JPH0961233A JP7217400A JP21740095A JPH0961233A JP H0961233 A JPH0961233 A JP H0961233A JP 7217400 A JP7217400 A JP 7217400A JP 21740095 A JP21740095 A JP 21740095A JP H0961233 A JPH0961233 A JP H0961233A
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JP
Japan
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plate
opening
cold shield
inner cylinder
heat sink
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Withdrawn
Application number
JP7217400A
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English (en)
Inventor
Tomoshi Ueda
知史 上田
Shigeki Hamashima
茂樹 濱嶋
Yoshio Watanabe
芳夫 渡邊
Noritomo Satou
徳朋 佐藤
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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  • Photometry And Measurement Of Optical Pulse Characteristics (AREA)
  • Radiation Pyrometers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 赤外線検知器に関し、赤外線検知器の立ち上
がり速度が早く、且つ赤外線検出の信頼度が高い赤外線
検知器を提供する。 【解決手段】 一方の開口端面をヒートシンク3の外側
表面に固着するコールドシールドは、円筒状または円錐
台状の筒部材46と、それぞれの中心部に視野角を所定に
設定する開口41A,42A,・・・・・ を有し赤外線検出素子2側
から順次筒部材46内に多段に配設される第1の素子板4
1, 第2の素子板42,・・・・・第Nの素子板とから構成さ
れ、コールドシールド40が、第1の素子板41と第2の素
子板42との間に設けられ中心部に第2の素子板42の開口
42A より大きい開口51を有する開口平面板50と、開口平
面板50の開口51に搭載されたバンドパスフィルタ6とを
備えたものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、赤外線検知器に関
する。赤外線検知器は室温( 300K)の持つエネルギー
kT(kはボルツマン定数,Tは絶対温度)の影響を除
くために、液体窒素, 或いはジュールトムソン冷却器等
によって、極めて低い温度(80K前後)に冷却すること
が要求される。
【0002】一方、赤外線検知器は、赤外線検出素子の
視野角を所定に設定して迷光を吸収・防止するためコー
ルドシールドが必要である。また、背景光低減のために
バンドパスフィルタが必要である。
【0003】
【従来の技術】従来の赤外線検知器を図4に示す。図に
おいて、3は鋼系金属等よりなるヒートシンク、1はヒ
ートシンク3上に接着剤を用いて接着搭載したサファイ
ア等からなる基板、2は基板1の表面に横一列に等ピッ
チで配列形成した赤外線検出素子である。
【0004】それぞれの赤外線検出素子2は、Hg1-X
CdX Te結晶を基板1の表面に形成したほぼ短冊形
で、中央部が受光部であり、受光部の両側の表面に金属
膜を形成し電極としている。
【0005】4は、天井板部の中央部にヒートシンク3
が封着された、絶縁体(例えばガラス)からなる天井板
付円筒状の内筒である。5は内径が内筒4の外径よりも
十分に大きい、所望の空間を介して内筒4に外嵌する金
属材よりなる天井板付円筒状の外筒である。
【0006】6は、外筒5の天井板の中心部の孔に気密
に嵌め込んだバンドパスフィルタである。このバンドパ
スフィルタ6は、外筒5を内筒4に外嵌した場合に赤外
線検出素子2の直上に位置するようになっている。
【0007】30は、筒部材内に多段に素子板を設けた、
ステンレス鋼等の金属板からなるコールドシールドであ
って、それぞれの素子板には、視野角αを所定に設定す
る円形の開口を有する。
【0008】コールドシールド30は開口の軸心が赤外線
検出素子2の受光面の軸心に一致するよう、フランジ部
分を内筒4の天井板に接着剤等を用いた固着している。
また、内筒4の天井板の表面から周壁の表面にかけて、
側面視コの字形の平行する複数(赤外線検出素子の数に
等しい数量)の金膜等よりなる配線パターン7を設け、
金線等のワイヤをワイヤボンディングして、赤外線検出
素子2のそれぞれの電極と、対応する配線パターンの端
末とを接続している。
【0009】さらに外筒5の周壁を貫通するコネクタ8
を設け、コネクタ8の外筒5内に突出した端子と、内筒
4の周壁に形成した前述の配線パターンの下部とを金線
等のワイヤをワイヤボンディングして接続している。外
筒5の外からケーブルコネクタをこのコネクタ8にプラ
グインすることで、赤外線検知器の出力を取り出してい
る。
【0010】上述のように構成された赤外線検知器は、
バンドパスフィルタ6を外側に向けて、筐体10の外側板
に取着されるものである。詳述すると、筐体10の外側板
の所望の個所(外側板に設けた窓枠10A を中心とした位
置)に、内筒4の開口側をフランジを介して取付けてい
る。なお、このフランジと筐体10の外側板との間にOリ
ング(図では黒色円で示す)を介在させ、内筒4内を気
密に保持している。
【0011】また、内筒4の外側に外筒5を外嵌し、外
筒フランジと筐体10の外側板とをねじ止めして、外筒5
を筐体10に固着している。この内筒4の外周と外筒5の
内周との間の空間を真空にして断熱している。
【0012】なお、この空間部を半永久的に真空に保つ
ために、内筒4と外筒5とを筺体10に溶接したものもあ
る。一方、赤外線検出素子2の冷却手段として、例えば
スターリングサイクル循環型の冷却器20を用いている。
【0013】冷却器20は、ヘリウムガス等を圧縮するコ
ンプレッサ側と、ヘリウム等の高圧ガスを噴出させジュ
ールトムソン効果を利用して、天井板部分を所望の低温
度に保持する円筒状の蓄冷器16とから構成されている。
【0014】なお、この蓄冷器16の天井板に、銅系金属
等よりなる冷却端面板15を取着している。前述の冷却器
20を用いて赤外線検出素子2を冷却するために、下記の
ように内筒4と蓄冷器16と組み合わせている。
【0015】筐体10の外側板の内側に補強板11を密着し
て固着し、この補強板11と筐体10との間に、Oリングを
介在させて内筒4内の気密を保つようにしている。一
方、冷却器20の蓄冷器16側に保持板21を取付け(黒色円
で示すOリングを介在させている)、蓄冷器16を保持板
21の中央部に設けた窓を遊貫させて保持板21の外側に突
出させている。
【0016】13は、保持板21と補強板11とを気密に連結
するベローズである。そして、この蓄冷器16をベローズ
13の中空部に差込み、さらに筐体10の窓10Aを通して、
蓄冷器16の軸心が内筒4の軸心にほぼ一致するように、
蓄冷器16を内筒4内に挿入し、蓄冷器16の頭部に取着し
た冷却端面板15と、内筒4に取着したヒートシンク3の
裏面側とを、媒体部材18を介して連結している。
【0017】媒体部材18は、例えば銅箔を複数枚重ね
て、側面視でほぼ横Uの字形に折曲げその一方の端を基
台3の底面に半田付けし、他方の端部を冷却端面板15の
上面に半田付けしたものである。
【0018】上述のように媒体部材18を介して、冷却端
面板15とヒートシンク3とを連結しているので、赤外線
検出素子2の熱はヒートシンク3, 媒体部材18,冷却端
面板15を経て蓄冷器16に伝達される。したがって、赤外
線検出素子2が蓄冷器16の天井板の温度まで冷却され
る。
【0019】また補強板11に、ベローズ13の外側を間隙
を隔てて取り囲む筒形のストッパ部材12を設けている。
筐体10が振動し冷却器20が補強板11に近寄る方向に移動
すると、ストッパ部材12の端面(図の下側の端面) が保
持板21の面(図では上側の面)に当接し、それ以上冷却
器20が移動するのが阻止される。
【0020】以下図5を参照しながら従来のコールドシ
ールドについて詳述する。コールドシールド30は、ステ
ンレス鋼等の金属薄板からなる。コールドシールド30
は、一方の端面にフランジ35を設けた筒部材36と、筒部
材36内にフランジ35側から、複数の素子板、即ち第1の
素子板31, 第2の素子板32, 第3の素子板33・・・・・ 第N
の素子板を多段に設けてある。
【0021】それぞれの第1,第2,・・・・第Nの素子板
は、中心部にそれぞれ相似形の円形の開口31A,32A,33A
・・・・・ を有し、それぞれの開口31A,32A,33A ・・・・は、第
1の素子板31の開口31A が小さく第2,第3・・・・第Nの
素子板の順に順次拡開した寸法形状であって、赤外線検
出素子2の視野角αを所定に設定している。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】従来の赤外線検知器の
コールドシールドは、前述のように円筒形部材に多段に
素子板を設けたものであるので熱容量が大きい。このた
めに冷却開始後にコールドシールドが所定の低温度に達
する迄に時間がかかり、赤外線検知器の立ち上がり速度
が遅いという問題点があった。
【0023】また、コールドシールドが重いため振動し
易い。コールドシールドが振動すると赤外線検出素子へ
の入射光量が変動しこのことに伴い、得られる赤外線画
像が揺れ画像が不安定になるという問題点があった。
【0024】一方、従来はバンドパスフィルタを外筒の
天井板に取着しているので、バンドパスフィルタの温度
が外気温度にほぼ等しくなり、環境温度の変動とともに
バンドパスフィルタの温度が変動する。バンドパスフィ
ルタの温度が変動することに起因して赤外線検出素子へ
の入射光量が変動し、赤外線検出の信頼度が低下すると
いう問題点があった。
【0025】また、内筒が円筒状で体積が大きいので熱
容量が大きくなり、赤外線検知器の稼働時の熱負荷が大
きいという問題点があった。さらにまた、内筒と蓄冷器
とが構成する空間容積が大きいので、この空間に封じ込
められている空気が対流し、この対流により蓄冷器の根
元側の熱がヒートシンク側に伝達され、ヒートシンクが
所定の低温度にならないという恐れがあった。
【0026】本発明はこのような点に鑑みて創作された
もので、赤外線検知器の立ち上がり速度が早く、且つ赤
外線検出の信頼度が高い赤外線検知器を提供することを
目的としている。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、天井部にヒートシンク3を設けた筒形の
内筒4と、ヒートシンク3の外側表面に実装する赤外線
検出素子2と、一方の開口端面をヒートシンク3の外側
表面に固着するコールドシールドと、内筒4内に挿入さ
れた蓄冷器16と、コールドシールド40に対向する天井板
の中心部に窓を有し、真空空間を介して内筒4に外嵌す
る外筒5とを備えた赤外線検知器において、図1に例示
したように、コールドシールド40は、円筒状または円錐
台状の筒部材46と、それぞれの中心部に視野角を所定に
設定する開口41A,42A,・・・・・・・・・ を有し、赤外線検出素
子2側から順次筒部材46内に多段に配設される第1の素
子板41, 第2の素子板42,・・・・・第Nの素子板とから構成
され、さらに、コールドシールド40が、第1の素子板41
と第2の素子板42との間に設けられ、中心部に第2の素
子板42の開口42A より大きい開口51を有する開口平面板
50と、開口平面板50の開口51に搭載されたバンドパスフ
ィルタ6とを備えた構成とする。
【0028】図2に例示したように、コールドシールド
40-1が、ヒートシンク3の外側表面に端面を固着するフ
ランジ45と、フランジ45の周縁に植立する複数の縦柱46
-1と、それぞれの中心部に視野角を所定に設定する開口
41A,42A,・・・・・ を有し、赤外線検出素子2側から順次縦
柱46-1内に多段に配設される第1の素子板41, 第2の素
子板42,・・・・・第Nの素子板と、からなるものである構成
とする。
【0029】図3に例示したように、コールドシールド
40-2が、ヒートシンク3の外側表面に端面を固着するフ
ランジ45と、フランジ45の周縁に植立する複数の縦柱46
-1と、それぞれの中心部に視野角を所定に設定する開口
41A,42A,・・・・・ を有し、赤外線検出素子2側から順次縦
柱46-1内に多段に配設される第1の素子板41, 第2の素
子板42,・・・・・第Nの素子板とから構成され、さらに、第
1の素子板41と第2の素子板42との間に設けられ、中心
部に第2の素子板42の開口42A より大きい開口51を有す
る開口平面板50と、開口平面板50の開口51に搭載された
バンドパスフィルタ6とを備えたものとする。
【0030】或いは図3に例示したように、内筒4-1
が、端面にヒートシンク3が固着されてなる大口径部4-
1Aと、大口径部4-1Aの下方に連結した小口径部4-1Bと、
からなる構成とする。
【0031】上述のようにコールドシールドは、複数の
素子板を多段に配置したものであるので、迷光を吸収・
防止する。また、バンドパスフィルタを設けてあるの
で、背景光が低減される。
【0032】請求項1の発明は、複数の素子板を多段に
配置したコールドシールドであるので、迷光を吸収・防
止する。また、バンドパスフィルタを備えているので、
背景光が低減される。
【0033】一方、バンドパスフィルタをコールドシー
ルド内に取り付けてあるので、バンドパスフィルタがコ
ールドシールドと同温度に低く冷却され、フイルタ自身
からの入射光量が減少する。このことに伴い赤外線検出
の信頼度が向上する。
【0034】また、コールドシールドの重心位置が低く
なるように、バンドパスフィルタを第1の素子板と第2
の素子板との間に設けてあるので、コールドシールドの
振動が抑制される。このことに伴い赤外線画像の揺れが
抑制され画像が安定する。
【0035】請求項2の発明は、コールドシールドが、
フランジの周縁に植立する複数の縦柱と、縦柱内に多段
に配設される複数の素子板とから構成されている。した
がって、コールドシールドの熱容量が小さくなり、所定
の低温度に達する迄に時間が短縮され、赤外線検知器の
立ち上がり速度が早くなる。
【0036】また、コールドシールドの重量が軽量にな
ることに伴い、コールドシールドの振動が抑制され、赤
外線検知器の画像が安定する。請求項3の発明は、上述
の構成の相乗効果により、より画像が安定する。
【0037】請求項4の発明によれば、内筒の大口径部
の端面に設けるヒートシンクの径が大きくなることに伴
いフランジ部分が大きい安定したコールドシールドとす
ることができる。
【0038】したがってコールドシールドの振動が抑制
され、画像が安定する。一方、内筒は、大口径部の下部
に小口径部を連結させたものであるから、内筒の体積が
小さい。したがって、内筒の熱容量を小さくすることが
できるともに、赤外線検知器の稼働時の熱負荷も小さく
なる。
【0039】また、内筒と蓄冷器とが構成する空間容積
が縮減されるので、この空間に封じ込められている気体
の対流が抑制される。よって、赤外線検出素子が所定の
低温度に達するまでの時間が短縮される。
【0040】
【発明の実施の形態】以下図を参照しながら、本発明を
具体的に説明する。なお、全図を通じて同一符号は同一
対象物を示す。
【0041】図1は本発明の第1の実施の形態の断面
図、図2は本発明のコールドシールドの実施の形態の斜
視図、図3は本発明の第2の実施の形態の断面図であ
る。図1において、4は、天井板部側の開口端面の全面
にヒートシンク3を取り付け封着した、絶縁体(例えば
ガラス)からなる円筒形の内筒である。
【0042】サファイア等からなる基板1の表面に、横
一列に等ピッチで赤外線検出素子2を配列形成し、この
基板1の裏面をヒートシンク3の外側表面の中心部に接
着して赤外線検出素子2を内筒4に搭載している。
【0043】ヒートシンク3の表面から 内筒4の周壁
の表面にかけて、側面視コの字形の平行する複数(赤外
線検出素子の数に等しい数量)の金膜等よりなる配線パ
ターン7を設け、金線等のワイヤをワイヤボンディング
して、赤外線検出素子2のそれぞれの電極と、対応する
配線パターンの端末とを接続している。
【0044】内径が内筒4の外径よりも十分に大きい金
属材よりなる天井板付円筒状の外筒5を、真空空間介し
て内筒4に外嵌している。この外筒5の天井板部の中心
部の孔にGe 等からなる赤外線透過板80を嵌着してい
る。
【0045】さらに外筒5の周壁を貫通するコネクタ8
を設け、コネクタ8の外筒5内に突出した端子と、内筒
4の周壁に形成した前述の配線パターンの下部とを金線
等のワイヤをワイヤボンディングして接続し、外筒5の
外からケーブルコネクタをこのコネクタ8にプラグイン
することで、赤外線検知器の出力を取り出している。
【0046】16は、ジュールトムソン効果を利用して天
井板部分を所望の低温度に保持する天井板付円筒形の蓄
冷器である。蓄冷器16の外径は内筒4の内径よりも充分
に小さい。蓄冷器16は内筒4内に挿入し、蓄冷器16の天
井板に取り付けた冷却端面板15と、ヒートシンク3の裏
面とを媒体部材18を介して連結し、ヒートシンク3, 赤
外線検出素子2及び後述するコールドシールドを所定の
低温度に冷却している。
【0047】上述のように構成された赤外線検知器は、
赤外線透過板80を外側に向けて、筐体10の外側板に取着
される。赤外線検知器の筺体10に取り付ける構造は図4
に示したものと同じであるので、説明は省略する。
【0048】40は、ステンレス鋼等の金属板よりなるコ
ールドシールドである。コールドシールド40は、大径側
の端面にフランジ45を有する円錐台形の筒部材46と、筒
部材46内にフランジ45側から所定の間隔で多段に配設し
た第1の素子板31, 第2の素子板32, 第3の素子板33と
からなる。
【0049】それぞれの第1,第2,第3の素子板41,4
2,43には中心部にそれぞれ相似形の円形の開口31A,32A,
33A を設けてある。それぞれの開口41A,42A,33A は、第
1の素子板41の開口41A が小さく第2,第3の素子板4
2,43 の順に順次拡開した寸法形状であって、赤外線検
出素子2の視野角αを所定に設定している。
【0050】50は、中心部に開口51を設けた板厚が薄い
金属材よりなる円板状の開口平面板であって、その開口
51の内径は、第2の素子板42の開口42A の内径よりも充
分に大きい。
【0051】開口平面板50の開口51に、バンドパスフィ
ルタ6を搭載している。このようにバンドパスフィルタ
6を備えた開口平面板50を、コールドシールド40内で、
第1の素子板41と第2の素子板42との間に取り付けてい
る。
【0052】コールドシールド40は開口の軸心が赤外線
検出素子2の受光面の軸心に一致するよう、フランジ45
をヒートシンク3の外側表面に接着剤等を用いた固着し
ている。
【0053】上述のように、バンドパスフィルタ6をコ
ールドシールド40内に搭載してあるので、バンドパスフ
ィルタ6がコールドシールド40と同温度に低く冷却さ
れ、フイルタ特性が変動することがない。
【0054】また、コールドシールド40の重心位置が低
くなるように、バンドパスフィルタ6を第1の素子板と
第2の素子板との間に設けてあるので、コールドシール
ドの振動が抑制される。
【0055】図2にコールドシールドの他の実施形態を
示す。図2に図示したコールドシールド40-1は、ヒート
シンク3の外側表面に端面を固着するフランジ45と、フ
ランジ45の周縁に垂直に植立する複数(図ては4本)の
縦柱46-1と、それぞれの中心部に視野角を所定に設定す
る開口41A,42A,43A を有し、赤外線検出素子2側から順
次縦柱46-1内に多段に配設される第1の素子板41, 第2
の素子板42, 第3の素子板43と、からなるものである構
成とする。
【0056】筒部材を有せず上述のように複数の縦柱46
-1を備えたコールドシールド40-1は、コールドシールド
の熱容量が小さい。したがって、コールドシールド40-1
が所定の低温度に達する迄に時間が短縮され、赤外線検
知器の立ち上がり速度が早くなる。
【0057】また、重量が軽量になることに伴い、コー
ルドシールドの振動が抑制されるので、赤外線検知器の
画像が安定する。図3に図示した赤外線検知器は、内筒
4-1 が、天井板部側の開口端面の全面にヒートシンク3
を取り付け封着した大口径部4-1Aと、大口径部4-1Aの下
方に連結した小口径部4-1Bと、からなるものである。
【0058】小口径部4-1Bの内径は蓄冷器16の外径より
も僅かに大きく、大口径部4-1Aの外径は蓄冷器16の外径
よりも充分に大きい。蓄冷器16を内筒4-1 に挿入し、蓄
冷器16の天井板に取り付けた冷却端面板15と、ヒートシ
ンク3の裏面とを媒体部材18を介して連結している。
【0059】図3に図示したコールドシールド40-2は、
ヒートシンク3の外側表面に端面を固着するフランジ45
と、フランジ45の周縁に円錐台の周壁の一部になるよう
に内側に傾斜して植立した複数の縦柱46-1と、それぞれ
の中心部に視野角を所定に設定する開口41A,42A,・・・・・
を有し、赤外線検出素子2側から順次縦柱46-1内に多段
に配設された第1の素子板41, 第2の素子板42, 第3の
素子板43とからなるものである。
【0060】そして、このコールドシールド40-2の第1
の素子板41と第2の素子板42との間に、中心部に第2の
素子板42の開口42A より大きい開口51を有する開口平面
板50を取付け、開口平面板50の開口51にバンドパスフィ
ルタ6を搭載している。
【0061】上述のように、大口径部4-1Aの端面にヒー
トシンク3を取り付けてあるので、ヒートシンク3の直
径が大きい。したがって、フランジ45が大きい、ずんぐ
りした安定したコールドシールドである。
【0062】したがってコールドシールドの振動が抑制
され、画像が安定する。一方、大口径部4-1Aの下部に小
口径部4-1Bを連結させた内筒4-1 であるから、内筒の体
積が小さい。したがって、内筒の熱容量を小さくするこ
とができ、赤外線検知器の稼働時の熱負荷が小さくな
る。
【0063】また、内筒4-1 蓄冷器16が構成する空間容
積が縮減されるので、この空間に封じ込められている気
体の対流が抑制され、赤外線検出素子2及びコールドシ
ールド40-2を所定の低温度に維持できる。
【0064】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0065】複数の素子板を多段に配置したコールドシ
ールドを備えているので、迷光を吸収或いは防止でき
る。また、バンドパスフィルタを備えているので、背景
光が低減される。
【0066】バンドパスフィルタをコールドシールド内
に取り付けてあるので、バンドパスフィルタがコールド
シールドと同温度に低く冷却され、フイルタ特性が変動
することがなく、このことに伴い赤外線検出の信頼度が
向上する。
【0067】コールドシールドの重心位置が低くなるよ
うに、バンドパスフィルタを第1の素子板と第2の素子
板との間に設けてあるので、コールドシールドの振動が
抑制され、赤外線画像の揺れが抑制され画像が安定す
る。
【0068】コールドシールドを、フランジの周縁に植
立する複数の縦柱と、縦柱内に多段に配設される複数の
素子板とからなる構成としたことにより、コールドシー
ルドの熱容量が小さくなり、所定の低温度に達する迄に
時間が短縮され、赤外線検知器の立ち上がり速度が早
い。
【0069】コールドシールドの重量が軽量であるの
で、コールドシールドの振動が抑制され、赤外線検知器
の画像が安定する。大口径部と小口径部とからなる内筒
としたことにより、フランジ部分が大きい安定したコー
ルドシールドとすることができ、コールドシールドの振
動が抑制され、画像が安定する。
【0070】内筒の体積が小さいので、内筒の熱容量を
小さくすることができ、赤外線検知器の稼働時の熱負荷
が小さくなる。また、内筒と蓄冷器とが構成する空間容
積が縮減されるので、この空間に封じ込められている気
体の対流が抑制され、赤外線検出素子を所定の低温度に
維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の断面図である。
【図2】本発明のコールドシールドの実施の形態の斜視
図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態の断面図である。
【図4】従来の赤外線検知器の断面図である。
【図5】従来のコールドシールドの斜視図である。
【符号の説明】
1 基板 2 赤外線検出素子 3 ヒートシンク 4,4-1 内筒 4-1A 大口径部 4-1B 小口径部 5 外筒 7 配線パターン 16 蓄冷器 20 冷却器 30,40,40-1,40-2 コールドシールド 31,41 第1の素子板 32,42 第2の素子板 33,43 第3の素子板 31A,32A,33A,41A,42A,43A 開口 35,45 フランジ 36,46 筒部材 46-1 縦柱 50 開口平面板 51 開口 80 赤外線透過板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡邊 芳夫 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 佐藤 徳朋 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井部にヒートシンクを設けた内筒と、
    該ヒートシンクの外側表面に実装する赤外線検出素子
    と、一方の開口端面を該ヒートシンクの外側表面に固着
    するコールドシールドと、該内筒内に挿入された蓄冷器
    と、該コールドシールドに対向する天井板の中心部に窓
    を有し、真空空間を介して該内筒に外嵌する外筒とを備
    えた赤外線検知器において、 該コールドシールドは、円筒状または円錐台状の筒部材
    と、それぞれの中心部に視野角を所定に設定する開口を
    有し、該赤外線検出素子側から順次該筒部材内に多段に
    配設される第1,第2,・・・・・・第Nの素子板とから構成
    され、 該コールドシールドが、該第1の素子板と該第2の素子
    板との間に設けられ、中心部に該第2の素子板の開口よ
    り大きい開口を有する開口平面板と、該開口平面板の開
    口に搭載されたバンドパスフィルタとを備えたことを特
    徴とする赤外線検知器。
  2. 【請求項2】 天井部にヒートシンクを設けた内筒と、
    該ヒートシンクの外側表面に実装する赤外線検出素子
    と、一方の開口端面を該ヒートシンクの外側表面に固着
    するコールドシールドと、該内筒内に挿入された蓄冷器
    と、該コールドシールドに対向する天井板の中心部に窓
    を有し、真空空間を介して該内筒に外嵌する外筒とを備
    えた赤外線検知器において、 該コールドシールドが、該ヒートシンクの外側表面に端
    面を固着するフランジと、該フランジの周縁に植立する
    複数の縦柱と、それぞれの中心部に視野角を所定に設定
    する開口を有し、該赤外線検出素子側から順次該縦柱内
    に多段に配設される第1,第2,・・・・・・第Nの素子板
    と、からなるものであることを特徴とする赤外線検知
    器。
  3. 【請求項3】 天井部にヒートシンクを設けた内筒と、
    該ヒートシンクの外側表面に実装する赤外線検出素子
    と、一方の開口端面を該ヒートシンクの外側表面に固着
    するコールドシールドと、該内筒内に挿入された蓄冷器
    と、該コールドシールドに対向する天井板の中心部に窓
    を有し、真空空間を介して該内筒に外嵌する外筒とを備
    えた赤外線検知器において、 該コールドシールドが、該ヒートシンクの外側表面に端
    面を固着するフランジと、該フランジの周縁に植立する
    複数の縦柱と、それぞれの中心部に視野角を所定に設定
    する開口を有し、該赤外線検出素子側から順次該縦柱内
    に多段に配設される第1,第2,・・・・・・第Nの素子板と
    から構成され、 該第1の素子板と該第2の素子板との間に設けられ、中
    心部に該第2の素子板の開口より大きい開口を有する開
    口平面板と、該開口平面板の開口に搭載されたバンドパ
    スフィルタとを備えたことを特徴とする赤外線検知器。
  4. 【請求項4】 前記内筒が、端面にヒートシンクが固着
    されてなる大口径部と、該大口径部の下方に連結した小
    口径部と、からなるものであることを特徴とする請求項
    1,2又は3記載の赤外線検知器。
JP7217400A 1995-08-25 1995-08-25 赤外線検知器 Withdrawn JPH0961233A (ja)

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