JPH0961110A - 光波干渉測定装置 - Google Patents

光波干渉測定装置

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JPH0961110A
JPH0961110A JP7217860A JP21786095A JPH0961110A JP H0961110 A JPH0961110 A JP H0961110A JP 7217860 A JP7217860 A JP 7217860A JP 21786095 A JP21786095 A JP 21786095A JP H0961110 A JPH0961110 A JP H0961110A
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JP
Japan
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light
frequency
measurement
value
time
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JP7217860A
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English (en)
Inventor
Jun Kawakami
潤 川上
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 屈折率変動に伴う測長誤差の補正の実時間性
が低い。 【解決手段】 周波数f1の第1の光と、周波数f2の
第2の光を用いて、第2の光で検出した場合の測定対象
の変位に相当するΔD(f2)と、第1の光で検出した場合
の測定対象の変位に相当するΔD(f1)とで表される差
{ΔD(f2)−ΔD(f1)}を検出するための光学的手段
と、周波数f3の第3の光を用いて、測定対象の変位Δ
D(f3)を検出するための光学的手段と、{ΔD(f2)−Δ
D(f1)}を検出し、ある時間tdにおける{ΔD(f2)−Δ
D(f1)}の検出結果ΔX(td)を出力する電気的手段と、
ΔD(f3)を検出し、ある時間trにおけるΔD(f3)の検出
結果ΔD(f3,tr)を出力する電気的手段と、時間tdにお
けるΔM(td)を求める電気的手段と、検出結果ΔD(f3,
tr)とΔX(td)とΔM(td)を用いて、時間trにおける測
定対象の真の変位ΔD(tr)を求める電気的手段とを有す
ることを特徴とする光波干渉測定装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物体の変位を高精度に
測定するための光波干渉測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、物体の長さ、変位、密度等の測定
を行うために光波を用いた干渉測定装置が使われてい
る。しかしながら、空気中及び他の気体中で光波による
干渉測定を行う場合に、温度や気圧等の測定環境の変化
に起因する局所的な屈折率の変動によって測定精度が低
下するという問題点がある。
【0003】このような屈折率の変動の影響を低減させ
るため、本発明者は未公開ではあるが、特願平7−64
537号の明細書及び図面において、屈折率の変動の影
響を補正するための手段を備えた光波干渉測定装置を提
案した。この光波干渉測定装置を図6を用いて説明す
る。屈折率変動を測定する光源101から出射した周波
数f1の光は波長変換素子270に入射し、周波数f1
の光の一部が周波数f2(=2f1)の第2高調波とな
る。波長変換素子270を出射した周波数f1の光と周
波数f2の光は、波長選択素子221に入射し、周波数
f2の光は透過し、周波数f1の光は反射する。
【0004】波長選択素子221を反射した周波数f1
の光は周波数シフタ321によって周波数f1からわず
かに周波数のずれた周波数f1´の光(f1'=f1+Δf
1)となる。なお、周波数シフタ321は、例えば音響
光学素子等である。波長選択素子221を透過した周波
数f2の光は周波数シフタ322によって周波数f2か
らわずかに周波数のずれた周波数f2´の光(f2'=f2
+Δf2)となる。なお、周波数シフタ322は、例えば
音響光学素子等である。
【0005】周波数f1´の光と周波数f2´の光は、
波長選択素子222によって再び同一光路上に結合され
る。その後、波長選択素子223によって反射され、測
長用光源102から出射された周波数f3の光および周
波数f3´の光と同一光路を通る。なお波長選択素子2
23は、周波数f3近傍の光のみを透過し、それ以外の
周波数の光を反射するものである。
【0006】波長選択素子223で反射された周波数f
1´の光と周波数f2´の光は偏光ビームスプリッタ2
01に入射し、2つの光に分割される。ここで、偏光ビ
ームスプリッタ201で反射され固定鏡232に向かう
光を参照光と呼び、偏光ビームスプリッタ201を透過
して移動鏡231に向かう光を測定光と呼ぶ。なお、参
照光および測定光は光の偏光方位が直交関係にあり、ど
ちらも周波数f1´の光と周波数f2´の光を含んでい
る。また、偏光ビームスプリッタ201は光源側から入
射する周波数f1´の光および周波数f2´の光の偏光
方位に対して45°傾けて配置されている。
【0007】偏光ビームスプリッタ201で反射された
参照光はコーナーキューブプリズムからなる固定鏡23
2で反射された後、再び偏光ビームスプリッタ201に
戻る。他方、偏光ビームスプリッタ201を透過した測
定光もコーナーキューブプリズムからなる移動鏡231
で反射され、偏光ビームスプリッタ201に戻る。この
とき、固定鏡232または移動鏡231はそれぞれの光
軸に垂直な方向にずらして配置しておき、偏光ビームス
プリッタ201に戻ってきた参照光と測定光が同軸上に
重ならないようにする。
【0008】偏光ビームスプリッタ201から出射し
た、参照光路を通った周波数f1´の光と周波数f2´
の光および測定光路を通った周波数f1´の光と周波数
f2´の光は、それぞれ波長選択素子224によって反
射される。波長選択素子224は、周波数f3近傍の光
のみを透過し、それ以外の周波数の光を反射するもので
ある。
【0009】波長選択素子224によって反射された、
参照光路を通った周波数f1´の光と周波数f2´の光
と、測定光路を通った周波数f1´の光と周波数f2´
の光は、それぞれ波長変換素子271、272に入射す
る。波長変換素子271、272では、周波数f1´の
光と周波数f2´の光のうち周波数の低いf1´の光が
波長変換され、周波数f2″(=2f1')の光をそれぞ
れ生じる。このとき、周波数f2″の光は、波長変換素
子に入射する周波数f1´の光と位相が合致している。
【0010】波長変換素子271、272で波長変換さ
れて生じた周波数f2″の光は、波長変換素子270で
波長変換されて生じた周波数f2´の光と干渉し、その
干渉光を光電変換素子302、303で受光する。この
干渉光は、同一光路を経てきた周波数f1´の光と周波
数f2´の光との、光路長差の情報を持っている。光電
変換素子302、303からの出力は、参照光路を通っ
た光による干渉信号402と、測定光路を通った光によ
る干渉信号403として位相分割器502に入力され
る。
【0011】位相分割器502は、参照光路を通った光
による干渉信号402に対する測定光路を通った光によ
る干渉信号403との位相差の変化{ΔD(f2')−ΔD
(f1')}を求めて、その位相差変動信号422を処理装
置511に出力する。他方、測長用光源102より出射
する周波数がわずかに異なり偏光方位が直交する直交2
周波光(f3、f3'=f3+Δf3)は、波長選択素子223
を透過し、周波数f1´の光と周波数f2´の光と同一
の光路を通る。
【0012】波長選択素子223を透過した2周波光は
偏光ビームスプリッタ201に入射する。ここで、偏光
ビームスプリッタ201は周波数f3´の光と同一な偏
光方位の光を反射し、周波数f3の光と同一な偏光方位
の光を透過するように配置されている。従って、偏光ビ
ームスプリッタ201に入射した2周波光のうち、周波
数f3´の光は参照光として固定鏡232に向い、周波
数f3の光は測定光として移動鏡231に向かう。
【0013】その後は、周波数f1´の光と周波数f2
´の光の参照光と測定光と同様にして偏光ビームスプリ
ッタ201を通り、波長選択素子224に入射する。上
記したように、波長選択素子224は周波数f3近傍の
光を透過するので、周波数f3、f3´の光は透過し、
周波数f1´の光と周波数f2´の光と分離される。波
長選択素子224を透過した周波数f3の光と周波数f
3´の光は、偏光ビームスプリッタ202によって同一
光路上に結合される。
【0014】偏光ビームスプリッタ202を出射した2
周波光は、偏光子241を透過することによって干渉す
る。なお、偏光子241は、例えば、偏光板を2周波光
の偏光方位と45°傾けて配置することによって構成さ
れる。この干渉光は光電変換素子301で受光され、測
定信号401(周波数Δf3)として位相分割器501に
入力される。
【0015】また、測長用光源102から出射した2周
波光の一部はビームスプリッタ211によって反射さ
れ、偏光子240を透過し、光電変換素子300で受光
され、参照信号400(周波数Δf3)として位相分割器
501に入力される。なお、偏光子240は偏光子24
1と同様に2周波光を干渉させるためのものである。位
相分割器501は、参照信号400に対する測定信号4
01の位相変化を測定することによって移動鏡231の
変位ΔD(f3)を求め、変位信号421として処理装置5
11に出力する。
【0016】処理装置511は、位相分割器501、5
02のそれぞれから出力された信号421、422を入
力し、次式を用いた屈折率変動を補正する演算を行な
い、移動鏡231の真の変位ΔDを出力する。
【0017】
【数5】
【0018】ただし、Aは
【0019】
【数6】
【0020】である。また、ΔD(f3)、ΔD(f1')、Δ
D(f2')については、
【0021】
【数7】
【0022】
【数8】
【0023】
【数9】
【0024】と表わされ、ここで、Nは媒質の密度、K
(f)は媒質の構成比が変わらなければ光の周波数fのみ
によって決まる関数である。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6の
装置は、測定対象の真の変位ΔDを求めるために数5を
用いており、数5内のΔD(f3)を検出する遅れ時間、平
均化時間(または時定数)、検出値出力更新周期、演算
速度と、{ΔD(f2')−ΔD(f1')}を検出する遅れ時
間、平均化時間(または時定数)、検出値出力更新周
期、演算速度と、測定対象の変位速度との関係によって
は大きな誤差を生じてしまうという問題がある。特に、
測定対象の変位速度が大きいときに顕著な影響が現れ、
平均化時間(または時定数)および検出値出力更新周期
の差が誤差量に大きく効いてくる。 数5内のΔD(f3)
を検出する装置として、平均化時間(または時定数)は
ゼロとみなすことができ、検出値出力更新周期は0.1μs
を達成している製品が市販されている。一方、数5内の
{ΔD(f2')−ΔD(f1')}を検出する装置としては、高
い分解能が必要なため、平均化時間(または時定数)が
数十μs〜数十msであったり、検出値出力更新周期が1
μs〜数十msの製品しか入手できない。
【0026】図7にΔDとΔD(f3)とA{ΔD(f2')−
ΔD(f1')}の関係を示す。時間trにおける真の変位Δ
D(tr)は同一時間に測定されるΔD(f3,tr)とA{ΔD
(f2',tr)−ΔD(f1',tr)}を用いて、数5によって演算
すれば誤差はゼロとなる。図8に、{ΔD(f2')−ΔD
(f1')}を検出する装置として平均化時間taを有する装
置を測定に用いた場合のA{ΔD(f2')−ΔD(f1')}を
示す。
【0027】時間trにおいて測定されるべき値A{ΔD
(f2',tr)−ΔD(f1',tr)}に対して、実際の測定値ΔX
(tr)は時間tsから時間trまでの平均値となる。従って、
時間trにおける測定値を用いると演算結果には誤差Eta
が存在することになる。この誤差Etaの大きさは、測定
範囲に媒質の密度変動(すなわち屈折率変動)が無く、
測定対象の移動速度を一定値Vとした場合次式で表わさ
れる。
【0028】
【数10】
【0029】このとき平均化時間taを1ms、測定対象の
移動速度を0.4m/s、測定範囲の媒質を標準空気とし、周
波数f3の光をHe-Neレーザ光(633nm)とすれ
ば、
【0030】
【数11】
【0031】となり、約54nmの誤差を生じることにな
る。図9に、{ΔD(f2')−ΔD(f1')}を検出する装置
として検出値出力更新周期toを有する装置を測定に用い
た場合のA{ΔD(f2')−ΔD(f1')}を示す。ただし、
測定における平均化時間はゼロとする。時間tr0から時
間tr1までの間において、出力されるべき値A{ΔD(f
2',t)−ΔD(f1',t)}に対して、実際の出力値はΔX(t
r0)で固定となる。従って、時間tr1において出力値が更
新される直前では、演算結果に誤差Etoが存在すること
になる。
【0032】この誤差Etoの大きさは、測定範囲に媒質
の密度変動(すなわち屈折率変動)が無く、測定対象の
移動速度を一定値Vとした場合次式で表わされる。
【0033】
【数12】
【0034】このとき出力更新周期toを100μs、測定対
象の移動速度を0.4m/s、測定範囲の媒質を標準空気と
し、周波数f3の光をHe-Neレーザ光(633nm)と
すれば、
【0035】
【数13】
【0036】となり、約11nmの誤差を生じることにな
る。実際には、平均化時間(または時定数)に起因する
誤差と、出力値更新周期に起因する誤差が複合された値
が測定値には含有される。従って、従来技術において
は、実時間測定という観点において、{ΔD(f2')−Δ
D(f1')}を検出する装置はΔD(f3)を検出する装置に
劣るため、ΔD(f3)を検出する装置の実時間特性を生か
しきることができなず、また、測定範囲の媒質に密度変
化が発生していない(すなわち屈折率変動がない)状況
でも、測定対象の移動速度に対して比例的な誤差が発生
するという問題がある。
【0037】本発明の目的は、局所的な屈折率変動が発
生している場合であっても、屈折率変動に伴う測長誤差
を実時間で補正できる光波干渉測定装置を提供すること
にある。
【0038】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明においては、周波数f1の第1の光と、前記
周波数f1とは周波数の異なる周波数f2の第2の光を
用いて、第2の光で検出した場合の測定対象の変位に相
当するΔD(f2)と、第1の光で検出した場合の前記測定
対象の変位に相当するΔD(f1)とで表される差{ΔD(f
2)−ΔD(f1)}を検出するための光学的手段と、周波数
f3の第3の光を用いて、前記測定対象の変位ΔD(f3)
を検出するための光学的手段と、前記{ΔD(f2)−ΔD
(f1)}を検出し、ある時間tdにおける前記{ΔD(f2)−
ΔD(f1)}の検出結果ΔX(td)を出力する電気的手段
と、前記ΔD(f3)を検出し、ある時間trにおける前記Δ
D(f3)の検出結果ΔD(f3,tr)を出力する電気的手段
と、1以上であるj個の、ある連続する時間t1、t2、
…、tjにおける前記ΔD(f3)の連続する検出結果ΔD(f
3,t1)、ΔD(f3,t2)、…、ΔD(f3,tj)から、前記時間t
dにおけるΔM(td)を求める電気的手段と、前記検出結
果ΔD(f3,tr)とΔX(td)とΔM(td)と数1とを用い
て、前記時間trにおける前記測定対象の真の変位ΔD(t
r)を求める電気的手段とを有することを特徴とする光波
干渉測定装置が提供される。
【0039】
【数14】
【0040】ただし、Aは
【0041】
【数15】
【0042】であり、ここで、K(f)は媒質の構成比が
変わらなければ光の周波数fのみによって決まる関数で
ある。
【0043】
【作用】本発明では、{ΔD(f2)−ΔD(f1)}を検出す
る装置の種類に応じた同期信号(例えば、{ΔD(f2)−
ΔD(f1)}を検出する装置からのタイミング信号等)を
用いて、時間的に連続な1つ以上のΔD(f3)の出力値を
サンプリングし、サンプリングされた複数の数値は、第
1の処理装置によって{ΔD(f2)−ΔD(f1)}を検出し
て出力値を得る装置の内部処理方法に相当する演算(例
えば平均化処理等)が行なわれ、{ΔD(f2)−ΔD(f
1)}を検出する装置からの1つの出力値ΔX(tw)と同時
に扱う1つの演算値ΔM(tw)を作成する。
【0044】第2の処理装置では、ΔX(tw)、ΔM(tw)
と、時間tnにおけるΔD(f3)の出力値であるΔD(f3,t
n)を用いて下記数16により、時間tnにおける真の変位
ΔD´(tn)を演算して出力する。
【0045】
【数16】
【0046】ただし、Aは
【0047】
【数17】
【0048】であり、ここで、K(f)は媒質の構成比が
変わらなければ光の周波数fのみによって決まる関数で
ある。図10に、{ΔD(f2)−ΔD(f1)}を検出する装
置として平均化時間taを有する装置を測定に用いた場合
の{ΔD(f2)−ΔD(f1)}を示す。時間twにおいて出力
されるべき値{ΔD(f2,tw)−ΔD(f1,tw)}に対して、
実際の出力値ΔX(tw)は時間tw0から時間twまでの平均
値となる。従って、時間twにおける出力値ΔX(tw)は、
ある時間tw1における{ΔD(f2,tw1)−ΔD(f1,tw1)}
に等しく、演算に用いるA・ΔX(tw)は、A・{ΔD(f
2,tw1)−ΔD(f1,tw1)}とおける。
【0049】また、図11にΔD(f3)の様子を示す。時
間twにおいて、本発明の第1の処理装置による演算値Δ
M(tw)は、出力値ΔX(tw)と同様に時間tw0から時間tw
までの平均値となっている。従って、時間twにおける演
算値ΔM(tw)は、出力値ΔX(tw)と同様にある時間tw1
におけるΔD(f3,tw1)に等しい。
【0050】これらから、数16を変形していく。この
とき、ΔD(f1,tw1)、ΔD(f2,tw1)、ΔD(f3,tw1)、Δ
D(f3,tn)については次のように変形できる。
【0051】
【数18】
【0052】
【数19】
【0053】
【数20】
【0054】
【数21】
【0055】ここで、N(t)は時間tにおける媒質の密
度、ΔD(t)は時間tにおける真の変位を表わす。数1
6の中カッコ内の乗算A・Δx(tw)は、次式のように
変形される。
【0056】
【数22】
【0057】従って、数16の{1−A・Δx(tw)/
ΔM(tw)}は、次式となる。
【0058】
【数23】
【0059】従って、数23から数16は次式に変形さ
れる。
【0060】
【数24】
【0061】数24は、時間tnと時間tw1における媒質
の密度、すなわちN(tn)とN(tw1)が等しければ、演算
で求めた変位ΔD´(tn)は誤差ゼロであることを証明し
ており、{ΔD(f2)−ΔD(f1)}を検出する装置の性能
(平均化時間、出力更新周期)や測定対象の変位速度に
かかわらず数16が有効であることを示している。ま
た、測定範囲の媒質の密度変動(すなわち屈折率変動)
は、通常数十Hz以下の変動速度であり大きい変動成分は
10Hz以下にあるため、tnとtw1の時間差、すなわち、
{ΔD(f2)−ΔD(f1)}を検出する装置として平均化時
間(あるいは時定数)および出力更新周期が少なくとも
10ms以下の性能を有するものを使用すれば、本発明に
よって、局所的な屈折率変動が発生している場合であっ
ても、屈折率変動に伴う測長誤差を実時間で補正できる
光波干渉測定装置を提供できる。
【0062】
【実施例】本発明による、気体の屈折率変動に伴う測長
誤差を実時間で補正することのできる光波干渉測定装置
の例を図1に示す。光学系部分901を説明する。屈折
率変動を測定する光源103からは周波数f1の光と、
周波数f2の光が出射される。ここで、周波数f2は、
周波数f1の2倍である。
【0063】光源103を出射した周波数f1の光は、
周波数シフタ321によって周波数f1からわずかに周
波数のずれた周波数f1´の光(f1'=f1+Δf1)とな
る。なお、周波数シフタ321は、例えば音響光学素子
等である。光源103を出射した周波数f2の光は、周
波数シフタ322によって周波数f2からわずかに周波
数のずれた周波数f2´の光(f2'=f2+Δf2)とな
る。なお、周波数シフタ322は、例えば音響光学素子
等である。
【0064】周波数f1´の光と周波数f2´の光は、
波長選択素子222によって同一光路上に結合される。
その後、波長選択素子223によって反射され、測長用
光源102から出射された周波数f3の光および周波数
f3´の光と同一光路を通る。なお波長選択素子223
は、周波数f3近傍の光のみを透過し、それ以外の周波
数の光を反射するものである。
【0065】波長選択素子223で反射された周波数f
1´の光と周波数f2´の光は偏光ビームスプリッタ2
01に入射し、2つの光に分割される。ここで、偏光ビ
ームスプリッタ201で反射され固定鏡232に向かう
光を参照光と呼び、また、参照光の通る光路を参照光路
と呼ぶ。さらに、偏光ビームスプリッタ201を透過し
て移動鏡231に向かう光を測定光と呼び、測定光の通
る光路を測定光路と呼ぶ。なお、参照光および測定光は
光の偏光方位が直交関係にあり、どちらも周波数f1´
の光と周波数f2´の光を含んでいる。また、偏光ビー
ムスプリッタ201は光源側から入射する周波数f1´
の光および周波数f2´の光の偏光方位に対して45°
傾けて配置されている。
【0066】偏光ビームスプリッタ201で反射された
参照光は、コーナーキューブプリズムからなる固定鏡2
32で反射された後、再び偏光ビームスプリッタ201
に戻る。他方、偏光ビームスプリッタ201を透過した
測定光も、移動ステージ600上に配置されたコーナー
キューブプリズムからなる移動鏡231で反射され、偏
光ビームスプリッタ201に戻る。このとき、固定鏡2
32または移動鏡231はそれぞれの光軸に垂直な方向
にずらして配置しておき、偏光ビームスプリッタ201
に戻ってきた参照光と測定光が同軸上に重ならないよう
にする。
【0067】偏光ビームスプリッタ201から出射し
た、参照光路を通った周波数f1´の光と周波数f2´
の光および測定光路を通った周波数f1´の光と周波数
f2´の光は、それぞれ波長選択素子224によって反
射される。波長選択素子224は、周波数f3近傍の光
のみを透過し、それ以外の周波数の光を反射するもので
ある。
【0068】波長選択素子224によって反射された、
参照光路を通った周波数f1´の光と周波数f2´の光
と、測定光路を通った周波数f1´の光と周波数f2´
の光は、それぞれビームスプリッタ212、213に入
射し、振幅分割される。ビームスプリッタ212、21
3は、周波数f1´の光と周波数f2´の光の大部分を
透過し、残りを反射させるものである。
【0069】ビームスプリッタ212、213を透過し
た、それぞれの周波数f1´の光と周波数f2´の光
は、周波数f1´の光に対する1/2波長板251、2
52を経て、波長変換素子271、272に入射する。
波長変換素子271、272では、周波数f1´の光と
周波数f2´の光のうち周波数の低いf1´の光の一部
が波長変換され、周波数f2″(=2f1')の光をそれ
ぞれ生じる。このとき、周波数f2″の光は、波長変換
素子に入射する周波数f1´の光と位相が合致してい
る。また、波長変換素子271、272に入射する周波
数f2´の光はそのまま波長変換素子271、272を
透過する。
【0070】周波数f1´の光に対する1/2波長板2
51、252は、波長変換素子271、272におい
て、周波数f1´の光が周波数f2″の光に最も効率よ
く変換されるようにそれぞれ設定する。波長変換素子2
71、272を出射した、それぞれの周波数f1´の光
と周波数f2´の光と周波数f2″の光のうち、周波数
f2´の光と周波数f2″の光が波長選択素子225、
226を透過する。
【0071】波長選択素子225、226を透過した、
それぞれの周波数f2´の光と周波数f2″の光は、偏
光子242、243を透過することによって干渉し、そ
の干渉光を光電変換素子302、303で受光する。こ
のとき偏光子242、243は、干渉信号が最大になる
ように設置する。また、この干渉信号は、同一光路を経
てきた周波数f1´の光と周波数f2´の光との、光路
長差の情報を持っている。
【0072】光電変換素子302、303からの出力
は、参照光路を通った光による干渉信号402と、測定
光路を通った光による干渉信号403として位相分割器
503に入力される。ビームスプリッタ212、213
で反射された、それぞれの周波数f1´の光は、波長選
択素子227、228によってそれぞれ反射され、光束
位置モニタ311、313に入射する。また、ビームス
プリッタ212、213で反射された、それぞれの周波
数f2´の光は、波長選択素子227、228を透過
し、光束位置モニタ312、314に入射する。
【0073】光束位置モニタ311、312、313、
314からの光束位置信号411、412、413、4
14は処理装置513に入力される。光束位置モニタ3
11、312、313、314は、レンズとその焦点付
近に置かれた4分割ディテクタ等のポジションセンサで
構成されており、各光束位置モニタに入射する光束の角
度または光束の角度変化に相当する、光束位置または光
束位置変化を検出するためのものである。
【0074】他方、測長用光源102からは、周波数が
わずかに異なり偏光方位が直交する直交2周波光f3と
f3´(f3'=f3+Δf3)が出射される。直交2周波光
は波長選択素子223を透過し、周波数f1´の光と周
波数f2´の光と同一の光路を通る。波長選択素子22
3を透過した直交2周波光は偏光ビームスプリッタ20
1に入射する。ここで、偏光ビームスプリッタ201は
周波数f3´の光と同一な偏光方位の光を反射し、周波
数f3の光と同一な偏光方位の光を透過するように配置
されている。従って、偏光ビームスプリッタ201に入
射した直交2周波光のうち、周波数f3´の光は参照光
として固定鏡232に向い、周波数f3の光は測定光と
して移動鏡231に向かう。
【0075】その後は、周波数f1´の光と周波数f2
´の光の参照光と測定光と同様にして偏光ビームスプリ
ッタ201を通り、波長選択素子224に入射する。上
記したように、波長選択素子224は周波数f3近傍の
光を透過するので、周波数f3、f3´の光は透過し、
周波数f1´の光と周波数f2´の光と分離される。波
長選択素子224を透過した周波数f3の光と周波数f
3´の光は、偏光ビームスプリッタ202によって同一
光路上に結合される。
【0076】偏光ビームスプリッタ202を出射した直
交2周波光は、偏光子241を透過することによって干
渉する。なお、偏光子241は、例えば、偏光板を直交
2周波光の偏光方位と45°傾けて配置することによっ
て構成される。この干渉光は光電変換素子301で受光
され、測定信号401(周波数Δf3)として位相分割器
501に入力される。
【0077】また、測長用光源102から出射した直交
2周波光の一部はビームスプリッタ211によって反射
され、偏光子240を透過し、光電変換素子300で受
光され、参照信号400(周波数Δf3)として位相分割
器501に入力される。なお、偏光子240は偏光子2
41と同様に直交2周波光を干渉させるためのものであ
る。
【0078】また、環境測定器550が移動ステージ6
00と偏光ビームスプリッタ201の間近傍に設置され
ており、気温、気圧、水蒸気分圧を測定し、環境信号4
81として処理装置513に入力する。さらに、環境測
定器550では、二酸化炭素濃度を測定する機能を有す
るものもある。尚、環境測定機は、例えば市販のエアセ
ンサを用いることができる。
【0079】また、本実施例の光波干渉測定装置におい
て、より正確に屈折率変動を測定するためには、測定光
および参照光のそれぞれについて、測長用の周波数f3
の光と、屈折率変動測定用の周波数f1、周波数f2の
光と、を波長選択素子224で分離した後の光路、すな
わち、周波数f3の光においては波長選択素子224か
ら偏光ビームスプリッタ202の間の光路、周波数f1
の光と周波数f2の光においては波長選択素子224か
ら波長変換素子271、272の間の光路の屈折率変動
をできるだけ小さくすることが望ましい。このために
は、例えば、上記の光路を、チューブでカバーする構成
にしたり、光学素子間隔をできるだけ短くするような光
学系の配置にすることが好ましい。
【0080】電気系部分951を説明する。位相分割器
503は、参照光路を通った周波数f2´の光と周波数
f1´が変換されたf2″の光による干渉信号402
と、測定光路を通った周波数f2´の光と周波数f1´
が変換されたf2″の光による干渉信号403が入力さ
れ、干渉信号402に対する干渉信号403の位相変化
Δφ2を測定する。この位相変化Δφ2は、ある瞬間に
おける{ΔD(f2')−ΔD(f1')}の位相変化測定値を表
わしている。
【0081】位相分割器503の実際の出力は、時間的
に連続した複数の瞬間測定値(Δφ2)から作られる1
つの出力位相変化Δρであり、位相差変動信号423と
して処理装置513に出力する。処理装置513では、
移動鏡231の周波数f2´の光と周波数f1´の光に
よる変位の差ΔXを求めるために具体的には、数25の
演算を行なう。
【0082】
【数25】
【0083】ただし、cは光速である 位相分割器501は、周波数f3の光による参照信号4
00と測定信号401が入力され、参照信号400に対
する測定信号401の位相変化Δφ3を測定し、変位位
相信号421、461としてそれぞれ処理装置513、
512に出力する。処理装置513では、移動鏡231
の周波数f3の光による変位ΔD(f3)を求めるために具
体的には、数26の演算を行なう。
【0084】
【数26】
【0085】ただし、cは光速である 処理装置512は、位相分割器503からのタイミング
信号441ごとに、位相分割器501からの変位位相信
号461(Δφ3)をサンプリングし記憶する。記憶さ
れた時間的に連続な1つ以上の複数の数値は、位相分割
器503における時間的に連続な1つ以上のある瞬間に
おける位相変化測定値(Δφ2)から作られる1つの出
力位相変化Δρを得る内部処理方法に相当する演算が行
なわれ、位相分割器503からのある時間twにおける1
つの出力値Δρ(tw)と同時に扱う1つの演算値Δδ(tw)
を作成し、変位位相平均化信号462として処理装置5
13に出力する。
【0086】処理装置513では、Δδ(tw)から変位に
相当するΔM(tw)を求めるために具体的には、数27の
演算を行なう。
【0087】
【数27】
【0088】ただし、cは光速である 処理装置512における演算値Δδ(tw)の作成方法は、
位相分割器503の内部処理方法によって異なるが、大
略以下のように作成する。位相分割器503が1つ以上
であるi個の時間的に連続した複数の瞬間測定値を用い
て1つの出力値Δρを得るものであれば、タイミング信
号441は、瞬間測定値をサンプリングする信号と同じ
時間で変位位相信号461をサンプリングする信号であ
る。このとき、サンプリングする位相分割器501から
の変位位相信号461(Δφ3)の個数は当然i個とな
る。
【0089】また、位相分割器503として、ある連続
した時間範囲txにおける複数のアナログ測定値を用いて
1つの出力値Δρを得るものであれば、固定クロックCL
Kなどをタイミング信号441に用いることができる。
このとき、サンプリングする位相分割器501からの変
位位相信号461(Δφ3)の個数は、時間範囲txを固
定クロックCLKの周期で割った数などとおける。
【0090】図12に示すように、記憶されたi個の変
位位相信号Δφ3(1)、Δφ3(2)、…、Δφ3(i)は、
それぞれに対応する重み関数g(1)、g(2)、…、g(i)
と乗算され、加算されて1つの出力する演算値Δδ(tw)
となる。ここで、重み関数g(1)、g(2)、…、g(i)
は、位相分割器503の内部処理方法によって決まり、
例えば単純平均化処理を行なうものであれば、重み関数
は全て1/iと設定しておく。また、サンプリングされ
るi個の信号のうち、新しくサンプリングされるものほ
ど重みづけを大きくしても良い。
【0091】演算値Δδ(tw)の次の出力値は、記憶され
ていた変位位相信号Δφ3(1)を破棄し、k番目の値Δ
φ3(k)を(k−1)番目の値Δφ3(k-1)としてΔφ3
(1)、Δφ3(2)、…、Δφ3(i-1)を設定し、新たにサ
ンプリングされる変位位相信号をΔφ3(i)として、後
は重み関数を用いた同様の演算を行なう。処理装置51
3では、時間twにおける位相差変動信号423(Δρ(t
w))、変位位相平均化信号462(Δδ(tw))と、時間
tnにおける変位位相信号421(Δφ3(tn))が入力さ
れ、数25、数27、数26によって、それぞれの信号
はΔX(tw)、ΔM(tw)、ΔD(f3,tn)へと演算され、さ
らに下記数28により、時間tnにおける真の変位ΔD(t
n)を演算する。
【0092】
【数28】
【0093】ただし、Aは
【0094】
【数29】
【0095】であり、ここで、K(f)は媒質の構成比が
変わらなければ光の周波数fのみによって決まる関数で
ある。また処理装置513は、ΔX(tw)と、時間tnにお
けるΔD(f3)の出力値であるΔD(f3,tn)を用いて下記
数30により、時間tnにおける真の変位ΔD(tn)を演算
する。
【0096】
【数30】
【0097】ただし、Aは数29における値と等しい。
また処理装置513は、数28における{1−A・ΔX
(tw)/ΔM(tw)}の初期値としてBを持っている。初期
値Bの値は、予め設定あるいは測定しておいた光学系の
設定環境条件である、気温T、気圧P、水蒸気分圧F、
二酸化炭素濃度Cなどによって決定される。具体的には
例えば、B.Edlen"The Refractive Index of Air"Metrol
ogia Vol.2,No.2,(1966)P71に開示されている式を用い
て次のように設定する。
【0098】
【数31】
【0099】
【数32】
【0100】これによって、時間tnにおける真の変位Δ
D(tn)は数33によって演算される。
【0101】
【数33】
【0102】また処理装置513は、数28における
{1−A・ΔX(tw)/ΔM(tw)}の初期値としてBm
を、環境測定器550から入力される環境信号481で
ある、気温、気圧、水蒸気分圧さらに二酸化炭素濃度か
ら設定できる。初期値Bmの決定方法は初期値Bの決定
方法と同様であるが、気温T、気圧P、水蒸気分圧F、
二酸化炭素濃度Cの値として、環境測定器550による
実測値を用いている。
【0103】これによって、時間tnにおける真の変位Δ
D(tn)は数34によって演算される。
【0104】
【数34】
【0105】また処理装置513は、数29におけるA
の初期値としてAmを、環境測定器550から入力され
る環境信号481である、気温、気圧、水蒸気分圧さら
に二酸化炭素濃度から設定できる。具体的には、気温
T、気圧P、水蒸気分圧F、二酸化炭素濃度Cの値とし
て、環境測定器550による実測値を用い、数32にお
いてf3にf1´、f2´を代入して求めた、n(f
1')、n(f2')、n(f3)と数35から初期値Amを決定す
る。
【0106】
【数35】
【0107】この初期値Amを数28、数30に代入し
て時間tnにおける真の変位ΔD(tn)を求める機能を有し
ている。また、このAmは環境測定機550から出力さ
れる環境信号481を用いずに、上述の初期値Bを決定
する場合と同様に、予め設定あるいは測定した気温T、
気圧P、水蒸気分圧F、二酸化炭素濃度Cの値を用いて
もよい。
【0108】また処理装置513は、数28、数30、
数33、数34によって求めた時間tnにおけるそれぞれ
の真の変位ΔD(tn)を切り替えて出力することができ
る。また、処理装置513は、求めた時間tnにおいての
真の変位ΔD(tn)と、変位ΔD(f3,tn)と、数36とを
用いて、光路中の周波数f3の光に対する時間tnにおい
ての平均屈折率n(f3,tn)を求める。
【0109】
【数36】
【0110】さらに処理装置513は、光束位置モニタ
311、312、313、314からの光束位置信号4
11、412、413、414を使用して、光束の角度
または光束の角度変化によって発生する測定誤差を補正
することができる。本発明による別の実施例を図2に示
す。これは、周波数f3の光が周波数f1の光と等しい
場合の実施例であり、図1と異なる部分のみを説明す
る。
【0111】光源部100は、図3に示される構成であ
る。図3の光源104は例えばヨウ素の吸収線を利用し
た周波数安定化レーザであり、内部には波長変換素子等
が配置されている。光源104からは周波数f1の光7
01と、周波数f1の2倍の周波数f2の光751が出
射される。周波数f1の光701は、1/2波長板25
3によりその偏光方位が自由に変えられるようになって
いる。1/2波長板253を通過した光701は、偏光
ビームスプリッタ202により、紙面と垂直な偏光方位
(以下、s偏光)を持つ光702と、紙面と平行な偏光
方位(以下、p偏光)を持つ光703に分けられる。こ
のとき、1/2波長板253を回転させることで、ここ
では光702に対して光703の強度が約100倍とな
るようにした。
【0112】この強度比は、光源104から出射される
周波数f1の光強度、波長変換素子271、272の変
換効率、測長用光電変換素子304、305と屈折率変
動測定用光電変換素子302、303の光検出感度、各
光路における光学素子による強度損失等によって決定さ
れる。一般に、波長変換素子の変換効率は数%以下であ
り、光電変換素子304と光電変換素子305、および
光電変換素子302と光電変換素子303に入力する入
射光強度を同程度にするためにここでは上記のような分
割比とした。
【0113】光702および光703は、それぞれ周波
数シフタ323、324により、それぞれわずかに異な
った周波数シフトを受け、周波数f11(=f1+Δf1)を
持った光704と、周波数f12(=f1+Δf1’)を持っ
た光705となる。なお、周波数シフタ323、324
は、例えば音響光学素子等である。光704、705は
偏光ビームスプリッタ203でほぼ同軸になるように結
合され、ビームスプリッタ214で2つの偏光方位の光
704、705ともに一部が反射され(光706、光7
07)、偏光子付きの光電変換素子304に入力され
る。なお、不図示の偏光子の偏光方位は光706、70
7に対して45°となるように配置され、光706、7
07は偏光子を通過することにより干渉し、光電変換素
子304で受光される。
【0114】光電変換素子304からの出力は、参照信
号404(周波数[Δf1−Δf1'])として位相分割器5
01に入力される。ここで、参照信号404を得る方法
としては図4に示すようにしても良い。図3では、光7
04と光705との干渉光から参照信号404を得てい
るのに対して、図4では周波数シフタ323、324を
駆動するために周波数シフタドライバ521から出力さ
れる駆動周波数の差を取り出し、参照信号404として
用いている。なお、図4におけるその他の構成は図3と
同様である。
【0115】一方、周波数f2の光751は波長シフタ
325に入射し、Δf1、Δf1´の2倍の周波数とは
異なる波長シフトを受け、周波数f21(=f2+Δf2)
を持つp偏光の光752となる。ビームスプリッタ21
4を透過した光708、光709と光752は、波長選
択素子261により3つの光がほぼ同軸になるように調
整され、図2の偏光ビームスプリッタ204に向かう。
【0116】偏光ビームスプリッタ204に入射した3
つの光752、708、709のうち、p偏光の周波数
f12の光708および周波数f21の光752は偏光ビー
ムスプリッタ204によりその強度の約1/4を反射し
(光710:周波数f12、光753:周波数f21)、光
708、752の残りの光とs偏光の光709は透過す
る(光714:周波数f11、光715:周波数f12、光
757:周波数f21)。
【0117】また、この偏光ビームスプリッタ204の
代わりにビームスプリッタを用いても良い。この時は反
射光側に偏光ビームスプリッタを配置し、不必要なs偏
光の光を減衰すればよい。また、ビームスプリッタで反
射される光と透過する光の比率も適当な値とすることが
必要である。偏光ビームスプリッタ204で反射した周
波数f21の光753、周波数f12の光710は、図1に
おける波長選択素子224で反射される参照光路を通っ
た周波数f2´の光、周波数f1´の光にそれぞれ相当
する。従って光753、710は、この後図1の参照光
路を通った周波数f1´、f2´の光と同様の作用を受
けて光位置モニタ311、312及び光電変換素子30
2に入射する。そのため、ここでは図1と同じ構成要素
については同じ符号を付して途中の説明を省略する。
【0118】光電変換素子302からの出力は、屈折率
変動測定の参照信号である干渉信号402として位相分
割器503に入力される。光束位置モニタ311、31
2からの光束位置信号411、412は処理装置513
に入力される。一方、偏光ビームスプリッタ204を透
過した3つの光714(周波数f11)、光715(周波
数f12)、光757(周波数f21)は干渉部200に入
射する。この干渉部200の具体的な構成は図5に示
す。
【0119】光714、715、757は偏光ビームス
プリッタ205に入射し、s偏光を持つ光714だけが
参照光路に反射され、光716となる。このとき、偏光
ビームスプリッタ205ではp偏光である光715、7
57は理想的には反射されないが、実際には偏光ビーム
スプリッタの精度に応じてp偏光の光も反射される。こ
こで、光電変換素子303に入射して屈折率変動測定の
誤差要因となる、偏光ビームスプリッタ205で反射し
たわずかな周波数f21の光757は、波長選択素子26
2で除去される。反射した周波数f11の光716は周波
数f11の光に対応する1/4波長板253を透過し、固
定鏡233によりほぼ同軸で反射され再び1/4波長板
253を透過する。このとき、周波数f11の光716は
1/4波長板253を2度通過することによって、その
偏光方位は90度回転するためp偏光となって偏光ビー
ムスプリッタ205、206を通過する。その後、波長
選択素子263を透過し、コーナーキューブ235で反
射された後、再び偏光ビームスプリッタ206、205
を透過して参照光路に入射する。再度参照光路に入射し
た光716は固定鏡233で反射し、上述と同様に1/
4波長板253を2度通過することによって、偏光方位
が90度回転してs偏光として偏光ビームスプリッタ2
05に戻ってくる。そして、光716は偏光ビームスプ
リッタ205で反射され図2の偏光ビームスプリッタ2
08へ出射する(光718)。ここで、参照光路は屈折
率の変動をモニタしないため、光路全体をエアチューブ
800で覆うことにより、参照光路上で生じる局所的な
屈折率変動を抑えるようにしてある。
【0120】一方、偏光ビームスプリッタ205を透過
した周波数f21の光758、周波数f12の光717は、
周波数f21の光と周波数f12の光の2つの周波数の光に
対応する1/4波長板254を透過し、移動鏡234で
反射され、再度1/4波長板254を透過することによ
って偏光方位が90度回転してs偏光となり、偏光ビー
ムスプリッタ205で反射される。偏光ビームスプリッ
タ205で反射された光758、717は、偏光ビーム
スプリッタ206、207で反射され、コーナーキュー
ブ236に入射する。光758、717はコーナーキュ
ーブ236で反射され、再度偏光ビームスプリッタ20
7、206、205で反射され測長光路へ入射する。測
長光路に再度入射した光758、717は1/4波長板
254を透過した後、移動鏡234で反射され、再度、
1/4波長板254を透過することによって偏光方位が
90度回転してp偏光となり、偏光ビームスプリッタ2
05を透過する。
【0121】また、偏光ビームスプリッタ206を透過
してコーナーキューブ235に向かう周波数f21の光7
58は、光電変換素子303に入射して屈折率変動測定
の誤差要因となるので波長選択素子263で除去する。
上述の通り、偏光ビームスプリッタ205、206、2
07によって、参照光路および測長光路を通る光は数回
透過或いは反射されるため、1つの偏光ビームスプリッ
タの消光比が悪くても最終的に偏光ビームスプリッタ2
05から出射する光718、719、759の偏光方位
は偏光ビームスプリッタ205が理想的な場合に近づく
ため測定精度を向上させることができる。
【0122】上述のようにして参照光路および測長光路
をそれぞれ2回通ったそれぞれの光はほぼ同軸となり偏
光ビームスプリッタ208へ出射される(光718:周
波数f11、光719:周波数f12、光759:周波数f
21)。偏光ビームスプリッタ208は周波数f1近傍の
光のp偏光に対してのみ消光比が悪くなるように設計さ
れており、s偏光の周波数f11の光718と、p偏光の
周波数f12の光719の一部の光721を透過し、透過
した2つの光(光720、721)は偏光子付きの光電
変換素子305に入射する。なお、周波数f1近傍の光
のp偏光に対する偏光ビームスプリッタ208の消光比
は、光721に対して光722の強度が100倍程度と
なるように設計されている。ここで、周波数f1の光に
よる移動鏡234の変位測定の誤差要因となる、偏光ビ
ームスプリッタ208を透過する周波数f21の光759
は、波長選択素子264で除去される。
【0123】光720と光721は偏光子を通過するこ
とによって干渉し、光電変換素子305で受光される。
光電変換素子305からの出力は、移動鏡の変位および
測長光路の屈折率変動の影響を受けた測定信号405
(周波数[Δf1−Δf1'])として位相分割器501に入
力される。ここで、偏光ビームスプリッタ208の光学
薄膜設計が難しく製造が困難な場合は、ビームスプリッ
タと偏光ビームスプリッタで代用することができる。こ
の時は図2の偏光ビームスプリッタ208の位置にビー
ムスプリッタを置き、反射側(光電変換素子303側)
に誤差光となる光718を減衰するように偏光ビームス
プリッタを配置すればよい。
【0124】偏光ビームスプリッタ208で反射した周
波数f21の光760、周波数f12の光722は、図1に
おける波長選択素子224で反射される、測定光路を通
った周波数f2´の光、周波数f1´の光に光にそれぞ
れ相当する。従って光760、722は、この後図1の
測定光路を通った周波数f1´、f2´の光と同様の作
用を受けて光位置モニタ313、314及び光電変換素
子303に入射する。そのため、ここでは図1と同じ構
成要素については同じ符号を付して途中の説明を省略す
る。
【0125】光電変換素子303からの出力は、屈折率
変動測定の測定信号である干渉信号403として位相分
割器503に入力される。光束位置モニタ313、31
4からの光束位置信号413、414は処理装置513
に入力される。さらに干渉系の測長光路上以外で受ける
余分な屈折率変動の影響を極力抑えるために、エアチュ
ーブ等で覆ってもよい。つまり偏光ビームスプリッタ2
04で反射したあと光電変換素子までの光路上や、偏光
ビームスプリッタ208で分けられた先の光路上など、
波長選択素子261で3波長の光が同軸になった後いず
れかの光が分離された光路上(参照光路および測長光路
をのぞく)をエアチューブ等で覆うことでさらに高精度
に測定を行なうことができる。また、エアチューブ内を
減圧し、エアチューブ内の屈折率の変動を低減させるこ
とによって、更に測定精度を向上させても良い。
【0126】先ほど周波数の低い方の光で同時に測長を
行なうと書いたが、原理的には周波数の高い方の光でも
測長を行うことができる。この時は先ほどとは逆に、参
照光路に周波数の高い方の光のみを通すことになる。電
気系部分951は、位相分割器501に入力される信号
が参照信号404と測定信号405となるだけで、前に
述べた内容と全く同様の動作をするので説明を省略す
る。
【0127】電気系部分951は、光学系部分901、
902に関してのみ接続する実施例を示したが、それに
限らず、周波数faの光と、周波数faとは周波数の異
なる周波数fbの光を用いて、周波数faの光で検出し
た場合の測定対象の変位に相当するΔD(fa)と、周波数
fbの光で検出した場合の測定対象の変位に相当するΔ
D(fb)とで表される差{ΔD(fb)−ΔD(fa)}を検出す
るための光学的手段と、周波数fcの光を用いて、前記
測定対象の変位ΔD(fc)を検出するための光学的手段を
備えたものであれば本発明は適用できる。
【0128】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明により、
局所的な屈折率変動が発生している場合であっても、空
気屈折率変動に伴う測長誤差を実時間で補正し、精度よ
く測長を行うことのできる光波干渉測定装置が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1の実施例を示す概略構成図
【図2】本発明による第2の実施例を示す概略構成図
【図3】本発明による第2の実施例の光源部を示す概略
構成図
【図4】本発明による第2の実施例の光源部の別の形態
を示す概略構成図
【図5】本発明による第2の実施例の干渉部を示す概略
構成図
【図6】光波干渉測定装置を示す概略構成図
【図7】真の変位と測長値と屈折率変動測定値の関係を
示す概念図
【図8】図6の光波干渉測定装置による平均化時間の影
響を示す概念図
【図9】図6の光波干渉測定装置による検出値出力更新
周期の影響を示す概念図
【図10】本発明による平均化時間の影響を示す概念図
【図11】本発明による第1の処理装置の出力を示す概
念図
【図12】本発明による第1の処理装置の動作を示す概
念図
【符号の説明】
101〜104:光源 201〜208:偏光ビームスプリッタ 211〜214:ビームスプリッタ 221〜228、261〜264:波長選択素子 231〜236:ミラー 241〜243:偏光子 251〜254:波長板 270〜272:波長変換素子 300〜305:光電変換素子 311〜314:光束位置モニタ 321〜325:周波数シフタ 501〜503:位相分割器 511〜513:処理装置 600:移動ステージ 800:エアチューブ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】周波数f1の第1の光と、前記周波数f1
    とは周波数の異なる周波数f2の第2の光を用いて、第
    2の光で検出した場合の測定対象の変位に相当するΔD
    (f2)と、第1の光で検出した場合の前記測定対象の変位
    に相当するΔD(f1)とで表される差{ΔD(f2)−ΔD(f
    1)}を検出するための光学的手段と、 周波数f3の第3の光を用いて、前記測定対象の変位Δ
    D(f3)を検出するための光学的手段と、 前記{ΔD(f2)−ΔD(f1)}を検出し、ある時間tdにお
    ける前記{ΔD(f2)−ΔD(f1)}の検出結果ΔX(td)を
    出力する電気的手段と、 前記ΔD(f3)を検出し、ある時間trにおける前記ΔD(f
    3)の検出結果ΔD(f3,tr)を出力する電気的手段と、 1以上であるj個の、ある連続する時間t1、t2、…、tj
    における前記ΔD(f3)の連続する検出結果ΔD(f3,t
    1)、ΔD(f3,t2)、…、ΔD(f3,tj)から、前記時間tdに
    おけるΔM(td)を求める電気的手段と、 前記検出結果ΔD(f3,tr)とΔX(td)とΔM(td)と数1
    とを用いて、前記時間trにおける前記測定対象の真の変
    位ΔD(tr)を求める電気的手段とを有することを特徴と
    する光波干渉測定装置。 【数1】 ただし、Aは 【数2】 であり、ここで、K(f)は媒質の構成比が変わらなけれ
    ば光の周波数fのみによって決まる関数である。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記数1内の{1−A
    ・ΔX(td)/ΔM(td)}の値として、予め求めた初期値
    を有することを特徴とする光波干渉測定装置。
  3. 【請求項3】請求項2において、前記光波干渉測定装置
    は環境測定手段をさらに有し、前記数1内の{1−A・
    ΔX(td)/ΔM(td)}の値として用いる前記初期値は、
    前記環境測定手段によって測定された測定値を用いて定
    められることを特徴とする光波干渉測定装置。
  4. 【請求項4】請求項2または3において、前記光波干渉
    測定装置は、前記数1内の{1−A・ΔX(td)/ΔM(t
    d)}の値として用いる予め求めた前記初期値と、前記光
    波干渉測定装置による検出結果ΔX(td)とΔM(td)から
    演算した{1−A・ΔX(td)/ΔM(td)}とのいずれか
    一方を選択して測定に用いる選択手段を有することを特
    徴とする光波干渉測定装置。
  5. 【請求項5】請求項1、2、3または4において、前記
    光波干渉測定装置は、前記検出結果ΔD(f3,tr)とΔX
    (td)と数3とを用いて、ある時間trにおける前記測定対
    象の真の変位ΔD(tr)を求める手段とをさらに有するこ
    とを特徴とする光波干渉測定装置。 【数3】
  6. 【請求項6】請求項5において、前記光波干渉測定装置
    は、前記数1による値と、前記数3による値とのいずれ
    か一方を選択して、該選択された値をある時間trにおけ
    る前記測定対象の真の変位ΔD(tr)とする選択手段をさ
    らに有することを特徴とする光波干渉測定装置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6のいずれか1つにおいて、
    前記ΔD(f3)を検出するための光学的手段は、第1の干
    渉光学系により構成され、 前記{ΔD(f2)−ΔD(f1)}を検出するための光学的手
    段は、第2の干渉光学系により構成されていることを特
    徴とする光波干渉測定装置。
  8. 【請求項8】請求項7において、前記第2の干渉光学系
    の光路は、前記第1の干渉光学系の光路の少なくとも一
    部と重なっていることを特徴とする光波干渉測定装置。
  9. 【請求項9】請求項1において、前記第3の光を用いて
    検出した時間trにおける変位ΔD(f3,tr)と、前記時間t
    rにおける真の変位ΔD(tr)と、数4とを用いて、前記
    第3の光の光路中の前記第3の光に対する時間trにおい
    ての平均屈折率n(f3,tr)を求める手段をさらに有する
    ことを特徴とする光波干渉測定装置。 【数4】
  10. 【請求項10】請求項1乃至9のいずれか1つにおい
    て、前記周波数f3の第3の光は、前記周波数f1の第
    1の光または前記周波数f2の第2の光と等しいことを
    特徴とする光波干渉測定装置。
  11. 【請求項11】請求項1乃至10のいずれか1つにおい
    て、前記Aの値として、予め求めた初期値を有すること
    を特徴とする光波干渉測定装置。
  12. 【請求項12】請求項11において、前記光波干渉測定
    装置は環境測定手段をさらに有し、前記Aの値として用
    いる初期値は、前記環境測定手段によって測定された測
    定値を用いて定められることを特徴とする光波干渉測定
    装置。
  13. 【請求項13】請求項11または12において、前記光
    波干渉測定装置は、前記Aの値として、前記初期値と、
    前記数2で求められる値と、のいずれか一方を選択して
    測定に用いる選択手段を有することを特徴とする光波干
    渉測定装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011203231A (ja) * 2010-03-03 2011-10-13 Canon Inc 光波干渉計測装置
JP2012042326A (ja) * 2010-08-19 2012-03-01 Canon Inc 光波干渉計測装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011203231A (ja) * 2010-03-03 2011-10-13 Canon Inc 光波干渉計測装置
JP2012042326A (ja) * 2010-08-19 2012-03-01 Canon Inc 光波干渉計測装置

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