JPH0960973A - 給湯器付き風呂釜の注湯システム - Google Patents

給湯器付き風呂釜の注湯システム

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JPH0960973A
JPH0960973A JP7237698A JP23769895A JPH0960973A JP H0960973 A JPH0960973 A JP H0960973A JP 7237698 A JP7237698 A JP 7237698A JP 23769895 A JP23769895 A JP 23769895A JP H0960973 A JPH0960973 A JP H0960973A
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JP
Japan
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hot water
water supply
supply system
bath
bathtub
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Application number
JP7237698A
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English (en)
Inventor
Yoshikatsu Tsuji
佳克 辻
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Paloma Kogyo KK
Original Assignee
Paloma Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一般給湯系のガスバーナと風呂追焚系のガス
バーナを併用することで浴槽への自動注湯のスピードア
ップを図ると共に、その浴槽への自動注湯時に一般給湯
系の他栓を開いたときのその他栓からの出湯温度の低下
をも防止することにより使い勝手を良くした給湯器付き
風呂釜の注湯システムを提供する。 【解決手段】 給水管12を流れる水を加熱して出湯管
14より流出させる一般給湯系10と、浴槽42内の湯
を循環させて追焚き加熱する風呂追焚系40と、一般給
湯系10の出湯管14と風呂追焚系40とを継ぎ、一般
給湯系10で加熱された湯を風呂追焚系40へ導く接続
路70と、一般給湯系10の給水管12と接続路70と
を継ぎ、その給水管12を流れる水を一般給湯系10で
加熱させることなく風呂追焚系40へ導くバイパス路8
0とを備え、接続路70にはバイパス路80を介して送
られてきた水が一般給湯系10の出湯管14へ流れ込む
ことを阻止する逆止弁84が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴槽への自動注湯
と浴槽内の湯の追焚き加熱とを行うことのできる給湯器
付き風呂釜に関し、さらに詳しくは、浴槽への自動注湯
時に風呂追焚系のガスバーナの加熱能力を利用すること
により注湯量の増加を可能とした給湯器付き風呂釜の注
湯システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の給湯器付き風呂釜として
は、たとえば図5に示した構成のものが知られている。
この給湯器付き風呂釜は、給水管108を流れる水を熱
交換器112およびガスバーナ120により加熱して出
湯管110より流出させる一般給湯系100と、浴槽1
06内の湯を循環させて熱交換器128およびガスバー
ナ130により追焚き加熱する風呂追焚系104と、上
記した一般給湯系100の出湯管110と風呂追焚系1
04とを継ぎ、一般給湯系100で加熱された湯を風呂
追焚系104へ導く接続路102とから構成される。そ
して一般給湯系100で加熱した湯を接続路102を介
して風呂追焚系104へ供給し、浴槽106へ注湯する
というものである。
【0003】そのためにこの風呂釜の一般給湯系100
は、給水管108と出湯管110とが熱交換器112に
配管され、給水管108には水の流れとその流量を検知
するための水流センサ114と水の最大流量を規制する
水ガバナ116が設けられ、出湯管110には熱交換器
112により加熱された湯の出湯温度を検知する出湯温
サーミスタ118が設けられる。また熱交換器112を
加熱するガスバーナ120にはガス量を調節するガス比
例弁122が設けられる。
【0004】一方風呂追焚系104は浴槽106の湯を
循環加熱するための往管124と復管126とが熱交換
器128に配管され、この熱交換器128を加熱するガ
スバーナ130にはガス供給路を開閉する電磁弁132
が設けられる。そして一般給湯系100と風呂追焚系1
04とを継ぐ接続路102には、この管路を開閉する水
電磁弁134と風呂追焚系104の湯が接続路102へ
逆流するのを阻止するホッパー(縁切り弁)136が設
けられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の給湯器付き風呂釜には、次のような問題があ
った。それは、浴槽106に湯張りするに際しては一般
給湯系100のガスバーナ120のみを点火し、風呂追
焚系104のガスバーナ130は追焚き時のみに使用し
て湯張り時には点火しないこととしていたため湯張りに
長い時間を要することとなっていたことである。実際上
どの程度湯張り時間を要していたかは、次のように計算
される。
【0006】たとえば一般給湯系100のガスバーナ1
20の最大火力時のアウトプット(熱出力)をHQ 、熱
交換器112で加熱することができる上限温度(台所で
の調理用等も含む)をtUPで表わすと、熱交換器112
に流し得る流量Qは、 Q=HQ/(tUP−tIN) (1) で表される。ここにtINは供給水温である。ここでHQ
を400kcal/分(16号相当)とし、tUPを58℃と
すれば、たとえば、tINが5℃程度となる冬期には、 Q=400/(58−5)=7.5(リットル/分) (2) となる。給湯器から各種給湯栓(台所、洗面所等)に給
湯するために少なくとも58℃以上の湯が得られるよう
に、通常はこの程度に最大流量が制限される。
【0007】従って、浴槽106の湯量をWで表せば、
湯張り所要時間TOは、 TO=W/Q (3) であるから、Wを200リットルとすれば、たとえば冬期に
は(3)式より、 TO=200/7.5=26.5(分) (4) と求められる。即ち従来の給湯器付き風呂釜によれば、
夏期でも湯張りに長い時間を要するが、特に冬期では3
0分近くを要することとなる。これでは入浴しようとす
る者にとってこの上なく不便さを感じざるを得ない。
【0008】そしてこのような問題から、たとえば浴槽
への湯張り給湯の際には追焚き燃焼用のガスバーナ13
0を燃焼させるようにすることも考えられる。そしてそ
れにより浴槽への湯張り時間の短縮を図ることもでき
る。たとえば、上述の例で冬期の水道管を流れる水の温
度を5℃,浴槽の湯張り設定温度を40℃,一般給湯系
100側のガスバーナ120の燃焼能力を400kcal/
分,風呂追焚系104側のガスバーナ130の燃焼能力
を150kcal/分とした場合に、浴槽106へ注湯され
る湯の供給流量Qは、 Q=(400+150)/(40−5)=15.7リットル/分 (5) となり、湯張り時間の短縮が図れる。
【0009】しかしながら反面、この場合には、浴槽へ
の湯張り給湯時に一般給湯系100側の台所等の蛇口を
同時に使用しようとすると、給湯側温度の低下が生じ
る。たとえば、上述の例で給湯側の出湯温度は、 400/15.7+5=30.5℃ (6) となり、一般給湯系100の台所等の蛇口の出口温度は
ここまで下がってしまうことになる。これでは台所等で
湯を使おうとする者にとって仲々適正の湯温の湯が使え
ないこととなって大変都合が悪いことになる。
【0010】本発明の解決しようとする課題は、浴槽に
自動湯張りする場合には、給湯器と風呂釜との双方のガ
スバーナを併用して自動湯温時間の短縮を図るととも
に、浴槽への自動注湯時に台所(キッチン)やシャワー
等の他栓を使用した場合のその他栓より出湯される湯温
を確保することのできる給湯器付き風呂釜の注湯システ
ムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
本発明に係る給湯器付き風呂釜の注湯システムは、給水
管路を流れる水を加熱して出湯管路より流出させる一般
給湯系と、浴槽内の湯を循環させて追焚き加熱する風呂
追焚系と、前記一般給湯系の出湯管路と前記風呂追焚系
とを継ぎ、一般給湯系で加熱された湯を風呂追焚系へ導
く接続路と、前記一般給湯系の給水管路と前記接続路と
を継ぎ、その給水管路を流れる水を一般給湯系で加熱さ
せることなく風呂追焚系へ導くバイパス路とを備え、前
記接続路には前記バイパス路を介して送られてきた水が
前記一般給湯系の出湯管路へ流れ込むことを阻止する逆
流阻止手段が設けられていることを要旨とするものであ
る。
【0012】この発明に係る注湯システムによれば、浴
槽への自動注湯に際しては、一般給湯系で加熱された湯
が接続路より風呂追焚系へ導かれて浴槽へ供給されると
同時に、その一般給湯系の給水管路を流れる水の一部は
その一般給湯系で加熱されることなくバイパス路を介し
て接続路へ導かれ、風呂追焚系で加熱されて浴槽へ供給
される。
【0013】そしてそのときに一般給湯系で加熱される
湯の温度は通常浴槽の設定温度(TS )とし、また接続
路より風呂追焚系へ導かれる湯の温度はその一般給湯系
の湯がバイパス路を介して送られてきた水と一緒となる
ことから設定温度(TS )より温度を下げることになる
が、その分は風呂追焚系で加熱され浴槽へ供給される。
そしてこのような注湯システムによれば、浴槽への注湯
は一般給湯系を介して供給される湯とバイパス路を介し
て供給される水とを合わせた流量の注湯が行なわれるこ
とになるから、速やかに浴槽への湯張りが行なわれるも
のである。
【0014】そしてまたこの浴槽への注湯時に台所(キ
ッチン)や洗面所あるいはシャワー等の蛇口(水栓)が
開かれてその他栓での湯の使用が行なわれた場合には、
一般給湯系の加熱された湯がその他栓より出湯される。
そしてその場合にはバイパス路を介して接続路へ送られ
た水はその接続路に設けられる逆流阻止手段によって一
般給湯系の出湯管路へ流れ込むことが阻止されるのでそ
の他栓より出湯される湯の出湯温度は設定温度(TS
が確保されて使用者にはすこぶる使い勝手がよいものと
なる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の望ましい実施の形
態を図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の
一実施の形態である給湯器付き風呂釜の概略構成を示し
ている。この給湯器付風呂釜は、基本的には台所(キッ
チン)やシャワー等で湯を使用する一般給湯系10と、
浴槽42内の湯を循環させて追焚き加熱する風呂追焚系
40と、一般給湯系10の湯を風呂追焚系40を介して
浴槽42へ注湯するための接続路70と、一般給湯系1
0の給水管路から直接水を接続路70へ導き風呂追焚系
40で加熱して浴槽42へ注湯するためのバイパス路8
0とから構成されている。
【0016】一般給湯系10は、給水管12と出湯管1
4とが配管される熱交換器16と、この熱交換器16を
流れる水を加熱するガスバーナ18とを備えている。そ
して給水管12にはその給水管の水の流れとその流量を
検知する水流センサ(WFS1 )20と、この給水管を
流れる水の温度を検知する入水温サーミスタ(TH1
22が設けられ、出湯管14にはこの出湯管の開度によ
り湯の流量を調節するモータ弁24と出湯温サーミスタ
(TH2 )26が設けられている。またガスバーナ18
には元電磁弁28とガス比例弁30とが設けられてい
る。尚、出湯管14の下流には台所(キッチン)や洗面
所あるいはシャワー等にいたる配管が設けられ、図には
代表的に台所の蛇口(水栓)32が示されている。
【0017】風呂追焚系40は、浴槽42に連通する往
き配管44と戻り配管46とが配管される熱交換器48
と、この熱交換器48を流れる浴槽の湯水を加熱するガ
スバーナ50とを備えている。そして往き配管44には
浴槽42の湯水を循環させるポンプ52と湯水の流れを
検知する水流スイッチ54および浴槽よりこの往き配管
に導かれた湯水温度を検知する入水温サーミスタ(TH
3 )56が設けられている。またガスバーナ50には元
電磁弁60と主電磁弁62が設けられている。
【0018】次に一般給湯系10と風呂追焚系40とを
継ぐ接続路70は、一般給湯系10の出湯管14の出湯
温サーミスタ(TH2 )26より下流側に位置する部位
に分岐点Aを有し、風呂追焚系40の往き配管44の水
流スイッチ54の上流側に位置する部位に接続点Bを有
するものであるが、この接続路70には、この接続路7
0を開閉する水電磁弁(BHV)72とこの接続路70
への水の流れとその流量を検知する水流センサ(WFS
2 )74とホッパ(縁切り弁)76、及び風呂追焚系4
0からの逆流を阻止する逆止弁78が設けられている。
【0019】また一般給湯系10の給水管12と接続路
70の途中部位とを継ぐバイパス路80は、一般給湯系
10の給水管12の水流センサ(WFS1 )20より上
流側に位置する部位に分岐点Cを有し、接続路70の水
電磁弁(BHV)72および水流センサ(WFS2 )7
4より上流側に位置する部位に接続点Dを有するもので
あるが、このバイパス路80には、このバイパス路を流
れる水の最大流量を規制する水ガバナ(WG)82が設
けられている。
【0020】そして前記接続路70には、前記一般給湯
系10の出湯管14との分岐点Aとこのバイパス路80
との接続点Dとの間の部位に、バイパス路80を介して
接続路70へ流れてきた水が一般給湯系10の出湯管1
4へ流れ込むのを阻止する逆止弁84が設けられてい
る。
【0021】この給湯器付き風呂釜を使用するに際して
の一般給湯の制御,浴槽への自動注湯の制御,あるいは
浴槽内の湯水の追焚制御等はコントローラ90を介して
行なわれるものであり、このコントローラ90には、一
般給湯系10の水流センサ(WFS1 )20,入水温サ
ーミスタ(TH1 )22,モータ弁24,出湯温サーミ
スタ(TH2 )26,およびガスバーナ18の元電磁弁
28,ガス比例弁30がそれぞれ電気信号的に接続され
ている。
【0022】また風呂追焚系40の循環ポンプ52,水
流スイッチ54,入水温サーミスタ(TH3 )56,お
よびガスバーナ50の元電磁弁60,主電磁弁62がそ
れぞれこのコントローラ90へ電気信号的に接続されて
いる。そしてさらにこのコントローラ90には、一般給
湯系10と風呂追焚系40とを継ぐ接続路70の水電磁
弁(BHV)72,水流センサ(WFS2 )74も電気
信号的に接続されている。
【0023】尚、コントローラ90は、論理演算回路を
構成するCPUと、各種プログラムを記憶しておくRO
Mと、データの一時記憶を行うRAMと、各種センサ類
からの信号を入力する入力インターフェースと、各種ア
クチュエータ類に駆動信号を出力する出力インターフェ
ースと等により構成される。そして御述する自動給湯制
御を行うためROMには、給湯指令プログラムや各種数
値等が記憶されている。同様にRAMには、温度メモリ
エリア、時間メモリエリア等が設けられている。
【0024】尚、この給湯器付き風呂釜はリモコン操作
ができるようになっており、そのリモコンには図示しな
いが、電源スイッチ,自動給湯スイッチ,追焚きスイッ
チ,自動運転スイッチ,あつめスイッチ,たっぷりスイ
ッチ,ぬるめスイッチ等が設けられている。
【0025】次にこの給湯器付き風呂釜の基本的な使用
動作を説明する。初めに台所(キッチン)や洗面所、あ
るいはシャワー等の使用の場合について説明すると、こ
の場合には蛇口(水栓)32を開くことにより一般給湯
系10の給水管12に水道水が流れ、これが水流センサ
(WFS1 )20により検知されることによりこの一般
給湯系10のガスバーナ18が点火され、蛇口32より
出湯水が得られる。
【0026】この出湯水の温度は、開栓当初は入水温サ
ーミスタ(TH1 )22と水流センサ(WFS1 )20
からの単位時間当りの流量検知信号に基づきフィードフ
ォワード(FF)制御により出湯温度が設定温度(T
S )となるようにガスバーナ18のガス比例弁30の開
度が調節されることによりガスバーナ18の燃焼制御が
なされる。
【0027】そしてガスバーナ18の燃焼が安定状態に
なった後は出湯温サーミスタ(TH2 )26からの検知
信号に基づきフィードバック(FB)制御により補正し
て、出湯温度が設定温度(TS )に維持されるようにガ
スバーナ18のガス比例弁30の開度が調節されること
によりガスバーナ18の燃焼制御がなされる。この場合
に出湯温度の調節は、台所(キッチン)においては台所
に取付けられる給湯器リモコンの操作により、また浴槽
のシャワーの使用の場合には浴室に取り付けられるふろ
リモコンの操作によりなされる。
【0028】次に浴槽への自動注湯の場合について説明
すると、この場合には浴室に取付けられるふろリモコン
の自動給湯スイッチを押すことにより一般給湯系10と
風呂追焚系40とを継ぐ接続路70の水電磁弁(BH
V)72が開かれる。そしてこれにより一般給湯系10
より接続路70へ水の流れが生じ、一般給湯と同様、水
流センサ(WFS1 )20により検知される。そしてそ
の検知信号に基づいて、一般給湯系10のガスバーナ1
8が点火される。
【0029】そしてこの一般給湯系10により加熱され
た湯はふろリモコンの温度制御により設定された温度
(TS )に制御されて接続路70へ流れ込むが、そのと
きに一般給湯系10の給水管12を流れる水の一部がバ
イパス路80を介して直接接続路70へ流れ込む。した
がって接続路70では設定温度(TS )の湯と水道水と
がミキシングされて設定温度(TS )よりも温度を下げ
た状態で風呂追焚系40へ導かれることになる。
【0030】そして風呂追焚系40ではその接続路70
より導かれてきた湯水の流れが水流スイッチ54により
検知され、その検知信号に基づいて風呂追焚系40のガ
スバーナ50が点火される。これにより接続路70より
風呂追焚系40へ導かれてきた湯水は浴槽42へ注湯さ
れることとなる。
【0031】尚、このときに一般給湯系10の出湯温度
は出湯管14に設けられる出湯温サーミスタ(TH2
26からの検知信号に基づいて設定温度(TS )になる
ようにその出湯管16に設けられるモータ弁24の開度
が調節されることにより制御される。
【0032】最後に浴槽内の湯を追焚き加熱する場合に
は、ふろリモコンの追焚きスイッチを押すことにより風
呂追焚系40の循環ポンプ52が駆動し、浴槽42内の
湯が往き配管44からこの風呂追焚系40に導入され、
戻り配管46より浴槽42へ戻されるが、その間この浴
槽42内の湯の流れがこの風呂追焚系40に設けられる
水流スイッチ54により検知され、その検知信号に基づ
いてこの風呂追焚系40のガスバーナ50が点火され、
浴槽42内の湯が所定温度に加熱されて浴槽42へ戻さ
れることになる。
【0033】浴槽への自動注湯制御ルーチンについて、
図2および図3に示したフローチャートを参照しながら
説明する。まずこの自動注湯制御ルーチンでは、電源が
ONされると自動運転スイッチがONされたか否かが判
断される(ステップ1,以下単に「S1」のように表記
する。)。そして自動運転スイッチがONされた(S
1:「YES」)と判断されれば、一般給湯系10と風
呂追焚系40とを継ぐ接続路70に設けられる水電磁弁
(BHV)72がONしてその管路が開かれる(S
2)。
【0034】そしてこの状態では一般給湯系10で加熱
される湯の温度は、コントローラ90からの指令により
設定温度(TS )に制御され、その一般給湯系10の出
湯管14に設けられる出湯温サーミスタ(TH2 )26
により監視された状態で分岐点Aより接続路70へ導か
れる。
【0035】次に風呂追焚系40に設けられる水流スイ
ッチ54がONしたか否かが判断され(S3)、水流ス
イッチ54がONした(S3:「YES」)と判断され
れば、風呂追焚系40のガスバーナ50の燃焼も開始さ
れると共にタイマーが起動されてスタートする(S
4)。そしてサーミスタ(TH3 )56によりこの風呂
追焚系40により加熱された湯の温度(T1 )が検知さ
れ(S5)、この検知された温度(T1 )はコントロー
ラ90のRAMの温度メモリエリアに記憶され、次のス
テップにおける風呂追焚系40の運転所要時間の演算や
浴槽の湯の追焚時に必要とされるこの風呂追焚系のガス
出力の演算に用いられる。次のステップ6においては風
呂燃焼時間(t)が次の数1に示した演算式により算出
される。
【0036】
【数1】
【0037】そしてこの演算結果により求められた風呂
燃焼時間(t)が経過したか否かが判断され(S7)、
風呂燃焼時間(t)が経過した(S7:「YES」)と
判断された時点で風呂追焚系40のガスバーナ50の燃
焼が停止される(S8)。そして設定湯量Q(リットル)が
注湯が終了すると(S9)、接続路70の水電磁弁(B
HV)72が閉じられて、使用者には浴槽42へ設定温
度(TS )の湯の注湯が完了した旨ブザー等によって知
らされる(S10)。
【0038】そしてさらにこの風呂追焚系40の循環ポ
ンプ52がONされて(S11)浴槽42内の湯がこの
風呂追焚系40内を循環し、そのときにサーミスタ(T
3)56によりその循環する湯の温度(T2 )が検知
され(S12)、その検知された温度(T2 )と前述の
S5で検知される注湯温度(T1 )とからこの風呂追焚
系40のガスバーナ50の燃焼出力値(OUT)が次の
数2の演算式により算出される(S13)。
【0039】
【数2】
【0040】そしてここで求められた風呂追焚系ガスバ
ーナ50のガス燃焼出力値(OUT)は、前述のS6に
おける風呂燃焼時間(t)算出のための演算式(数1)
のバーナ燃焼出力値(OUT)の更新データとして用い
られる。これは、前述のS6における風呂燃焼時間
(t)の演算式に用いられるガス燃焼出力値(OUT)
は、この風呂釜の家庭への据付(設置)当初では個体差
があり、また使用中においても午前と午後、あるいは夏
期と冬期との季節差等によって変動が生じ得るため、こ
れを補正する意味でS13においてガス燃焼出力値(O
UT)の演算およびデータの更新を行うこととしたもの
である。
【0041】次にその風呂追焚系40のサーミスタ(T
3 )56からの検知信号により循環湯の温度(T2
が設定温度(TS )より低いか否かが判断され(S1
4)、低いと判断されれば(S14:「YES」)、浴
槽42の湯が沸き上がり設定温度(TS )に達するまで
追焚き燃焼が行なわれ(S15)、設定温度(TS )に
達すれば追焚き燃焼が停止されて循環ポンプ52も停止
され(S16)、保温状態に入る。
【0042】尚、前述のS14で風呂追焚系40の循環
湯の温度(T2 )が設定温度(TS)より低くない(S
14:「NO」)と判断されたときには、浴槽42の湯
温は設定温度(TS )以上であるからそのまま保温状態
に入る。
【0043】次に前述のS3において風呂追焚系40の
水流スイッチ54がONしていない(S3:「NO」)
と判断されれば、往き配管44に設けられる出湯温サー
ミスタ(TH3 )56からの検知信号によりその往き配
管44を流れる湯の検知温度が設定温度(TS )に維持
された状態で出湯が行なわれる(S21)。
【0044】ここで接続路70の水電磁弁72が開いて
いるにも拘らず風呂追焚系40の水流スイッチ54がO
Nしないと判断される場合としては、一般給湯系10の
給水圧がでにくい使用環境、たとえば高層マンションの
上層階での使用などの場合が考えられ、このフローチャ
ートではこのような使用状況をも考慮して浴槽42への
自動注湯を制御できるようにしている。そして浴槽42
への自動注湯(Qリットル)が終了すれば(S22)、ブザ
ー等によって使用者に浴槽への注湯が完了したことが知
らされる(S23)。
【0045】そして次にこの風呂追焚系40の循環ポン
プ52がONされて(S24)浴槽42内の湯がこの風
呂追焚系40内を循環し、そのときにサーミスタ(TH
3 )56からの検知信号によりこの風呂追焚系40を流
れる循環湯の現在温度(TF)が設定温度(TS )より
低いか否かが判断され(S25)、低いと判断されれば
(S20:「YES」)、浴槽42の湯が沸き上がり設
定温度(TS )に達するまで追焚き燃焼が行なわれ(S
26)、設定温度(TS )に達すれば追焚き燃焼が停止
されて循環ポンプ52も停止され(S27)、保温状態
に入る。尚、前述のS25で風呂追焚系40の循環湯の
現在温度(TF )が設定温度(TS )より低くない(S
25:「NO」)と判断されたときには、浴槽42の湯
温は設定温度(TS )以上であるからそのまま保温状態
に入る。
【0046】次に図4は、前述のS3において風呂追焚
系40の水流スイッチ54がONしていない(S3:
「NO」)と判断されたときに、前述のS21〜S27
までの制御ルーチンとは異なるルーチンを用いた例を示
している。そしてこの図4に示した制御ルーチンでは、
前述のS3において風呂追焚系40の水流スイッチ54
がONしていない(S3:「NO」)と判断されたとき
に、一般給湯系10の出湯管14に設けられる出湯温サ
ーミスタ(TH2 )26からの検知信号によりその出湯
管を流れる湯の検知温度が設定温度(TS )に維持され
た状態で出湯が行なわれる(S31)。
【0047】そして浴槽42への注湯(Qリットル)が終了
した時点(S32)で風呂追焚系40の循環ポンプ52
がONされて(S33)浴槽42内の湯がこの風呂追焚
系40内を循環し、そのときにサーミスタ(TH3 )5
6からの検知信号により浴槽42の湯が沸き上がり設定
温度(TS )に達するまで追焚き燃焼が行なわれ(S3
4)、設定温度(TS )に達すれば追焚き燃焼が停止さ
れてポンプ52も停止され(S35)、使用者には浴槽
の湯が設定温度(TS )の状態での注湯が完了した旨の
報知がなされ(S36)、保温状態に入る。
【0048】このような給湯器付き風呂釜の運転制御に
おいて、たとえば浴槽42への自動注湯の途中に一般給
湯系10の蛇口(水栓)32が開かれたときには、一般
給湯系10のガスバーナ18で加熱された湯がそのまま
その蛇口32より出湯される。そしてそのときの湯の温
度はその一般給湯系10の出湯管14に設けられる出湯
温サーミスタ(TH2 )26で検知制御されている出湯
温度(TS )となっているためその蛇口32の使用者に
とっては熱過ぎでもなく冷たすぎでもない適度の温度の
湯を直ぐさま使用できる。
【0049】これは、一般給湯系10の出湯管14と風
呂追焚系40とを継ぐ接続路70に、バイパス路80を
介してその接続路70へ導かれてきた水が一般給湯系1
0の出湯管14へ流れ込むのを逆止弁84により阻止し
ていることにより達成されるものである。
【0050】そしてこのように浴槽42への自動注湯に
際しては一般給湯系10の湯のみならずバイパス路80
を介しての水の供給も行い、その際には風呂追焚系40
のガスバーナ50の燃焼も利用することにより、湯をよ
り多く供給するようにしたので速やかに浴槽42への湯
張りが行なわれると共に、その浴槽への湯張りの途中に
一般給湯系10の台所やシャワー等の蛇口32が使用さ
れたときには、またその設定温度(TS )の湯がその蛇
口32より直ぐさま出湯されるものであるから使用者に
とってたいへん使い勝手の良いものとなる。
【0051】本発明は上記した実施の形態に何等限定さ
れるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種
々の改変が可能である。たとえば上記した実施の形態に
おいては、バイパス路から接続路へ送られてきた水が一
般給湯系の出湯管へ流れるのを阻止するために逆止弁を
設けたが、逆止弁に代えて各種の制御手段を設けるよう
にしてもよい。またバイパス路に設けた水ガバナに代え
てモータ弁を用い、そのモータ弁による自動開閉制御に
よりバイパス路を流れる水の量を制御するようにしても
よい。
【0052】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明に係る給湯器付き風呂釜の注湯システムによれ
ば、浴槽への自動注湯に際しては一般給湯系で加熱され
た湯のほかにバイパス路を介して水を供給し、それに伴
う湯の温度低下分は風呂追焚系のバーナ燃焼火力を併用
することで速やかに浴槽への湯張りが行なわれる。また
浴槽への自動注湯時に一般給湯系の台所やシャワー等を
同時使用したときにはその湯温は所期の温度に保たれる
ように配慮されているので使用者にとってすこぶる使い
勝手の良いものであり、その実用的価値はきわめて高い
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る給湯器付き風呂釜
の概略構成図である。
【図2】図1に示した給湯器付き風呂釜における浴槽へ
の自動注湯システムの制御フローチャートである。
【図3】図2に示した浴槽への自動注湯システム制御フ
ローチャートの続きを示したものである。
【図4】図2に示した制御フローチャートの一部を代替
した制御フローチャートである。
【図5】従来知られている一例としての給湯器付き風呂
釜の概略構成図である。
【符号の説明】
10 一般給湯系 12 給水管 14 出湯管 16 熱交換器 18 ガスバーナ 40 風呂追焚系 42 浴槽 48 熱交換器 50 ガスバーナ 70 接続路 80 バイパス路 84 逆止弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給水管路を流れる水を加熱して出湯管路
    より流出させる一般給湯系と、 浴槽内の湯を循環させて追焚き加熱する風呂追焚系と、 前記一般給湯系の出湯管路と前記風呂追焚系とを継ぎ、
    一般給湯系で加熱された湯を風呂追焚系へ導く接続路
    と、 前記一般給湯系の給水管路と前記接続路とを継ぎ、その
    給水管路を流れる水を一般給湯系で加熱させることなく
    風呂追焚系へ導くバイパス路とを備え、 前記接続路には前記バイパス路を介して送られてきた水
    が前記一般給湯系の出湯管路へ流れ込むことを阻止する
    逆流阻止手段が設けられていることを特徴とする給湯器
    付き風呂釜の注湯システム。
JP7237698A 1995-08-22 1995-08-22 給湯器付き風呂釜の注湯システム Pending JPH0960973A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110747946A (zh) * 2019-10-25 2020-02-04 南京信息工程大学 一种温泉池水注入和加热系统

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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