JPH0960559A - 内燃機関の高度補償装置 - Google Patents

内燃機関の高度補償装置

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JPH0960559A
JPH0960559A JP7215747A JP21574795A JPH0960559A JP H0960559 A JPH0960559 A JP H0960559A JP 7215747 A JP7215747 A JP 7215747A JP 21574795 A JP21574795 A JP 21574795A JP H0960559 A JPH0960559 A JP H0960559A
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JP
Japan
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atmospheric pressure
intake
pressure chamber
throttle valve
internal combustion
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JP7215747A
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Masashi Takamatsu
昌史 高松
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Toyota Industries Corp
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Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な機構によって十分なEGR量が得られ
るようにすると共に、それに関連する高度補償も全ての
運転状態において行われ得るようにする。 【解決手段】 排気再循環装置を備えたディーゼルエン
ジンのような内燃機関の高度補償装置であって、吸気量
を絞ってにEGR量を増加させる目的で吸気通路16に
介装される吸気絞り弁17を、アクセルペダルのような
機関の出力制御手段に連動して開閉するために設けられ
たリンク機構42のような連動機構の途中に直列的にダ
イヤフラムアクチュエータ24のような弁開度補正手段
が介装される。アクチュエータ24は大気圧室33に大
気圧を、定圧室35に一定の大きさの負圧を導入してお
り、大気圧の変動によって全長(ピン26,41間の距
離)が変化する。それによって、出力制御手段の操作が
変わらなくても、高地では大気圧の低下に応じて吸気絞
り弁17の開度が大きくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車に搭載され
る内燃機関の高度補償装置に係り、更に詳しく言えば、
NOx の排出を抑制するために排気再循環(EGR)装
置を備えている自動車用ディーゼルエンジンのような内
燃機関が気圧の低い高地において遭遇する問題を解決す
るための高度補償装置に関する。
【0002】
【従来の技術】排気再循環装置を備えている自動車用デ
ィーゼルエンジンの一例が図4に略示されている。図4
によってその構造を説明すると、1はディーゼルエンジ
ンの本体で、2はインテークマニホールド、3はエキゾ
ーストマニホールド、4はインテークマニホールド2に
開口するEGRバルブ、5はエキゾーストマニホールド
3から排気の一部をEGRバルブ4へ導くEGR通路で
ある。
【0003】EGRバルブ4を開閉駆動するために設け
られたダイヤフラムアクチュエータ4aの負圧室4bに
は、負圧通路6を介して電磁式負圧制御弁7が接続され
る。負圧制御弁7は、バキュームポンプ8から供給され
る負圧の大きさをエミッションコントロールコンピュー
タ9の指令に応じて調整し、調整された負圧をEGRバ
ルブ4の負圧室4bへ供給する。なお、10は負圧通路
6の途中に設けられて負圧の微小な変動を吸収するバキ
ュームダンパーである。
【0004】エミッションコントロールコンピュータ9
には色々なセンサ等から、エンジン本体1の運転状態を
示すデータが入力される。入力される信号の例として、
燃料のインジェクションポンプ11に設けられたスロッ
トルポジションセンサ13によって検出されてアクセル
ペダル12の踏み込み量に応じた値を示すアクセル開度
信号、図示しない回転数センサによって検出されるエン
ジン回転数信号、負圧通路6に設けられた圧力センサ1
4によって検出されて大きさがEGRバルブ4の開度に
対応している負圧信号、エンジン本体1の冷却水套に設
けられた水温センサ15によって検出される冷却水温度
信号が図4に示されている。
【0005】排気再循環装置を備えたディーゼルエンジ
ンの基本的な構成は以上のようなものであり、エミッシ
ョンコントロールとしてのEGR制御は、エンジン本体
1の運転状態を示す前述の各信号に基づいて、エミッシ
ョンコントロールコンピュータ9が出力する制御信号に
よって負圧制御弁7の開度が変化し、バキュームポンプ
8からEGRバルブ4のダイヤフラムアクチュエータ4
aへ送られる負圧の大きさが変化する。それによってE
GRバルブ4の開度が調整されて、その開度に応じた量
の排気ガスがエキゾーストマニホールド3から分流し、
排気圧力によってEGR通路5とEGRバルブ4を流れ
て、インテークマニホールド2から吸気と共にエンジン
本体1の燃焼室1a内へ供給される。それによって燃焼
室1a内における燃焼によるNOx の発生が抑制される
ことになる。
【0006】以上のような基本的なEGR方式では、エ
キゾーストマニホールド3からインテークマニホールド
2へのEGRガスの送り込みが排気ガスの圧力(排気
圧)のみに依存して行われるため、エンジン本体1の排
気圧が低くなる運転状態においてはEGR量が不足し
て、NOx 発生を十分に抑制することができない場合が
生じ得る。そこで従来からインテークマニホールド2の
上流側の吸気通路16に吸気絞り弁17を設けて、EG
R量が不足する低負荷領域等において吸気絞り弁17を
或る程度閉じることにより、EGR通路5に吸気負圧を
作用させてエキゾーストマニホールド3からインテーク
マニホールド2内へ排気ガスを積極的に吸引し、十分な
EGR量を確保するという対策がとられている。
【0007】吸気絞り弁17の開度調整を簡単に行う場
合には、図5及び図6に示したようなボーデンワイヤを
使用する機構や、それと均等なリンク機構等が用いられ
る。そこで図5及び図6に示した構成について説明す
る。吸気通路16に設けられる吸気絞り弁17の回動軸
18には円形のプーリ19が取り付けられ、プーリ19
にはボーデンワイヤ20が巻きつけられて、その一端2
0aがプーリ19に固定される。図示されていないが、
ワイヤ20の他端は図4に示すようなインジェクション
ポンプ11のコントロールレバー21に接続され、そこ
に連結されたリンク機構22等を介して自動車の運転者
が操作するアクセルペダル12のような出力制御手段に
接続される。なお、図示していないが回動軸18には渦
巻きばねが取り付けられていて、吸気絞り弁17を常に
閉弁方向へ付勢している。
【0008】図5及び図6に示す機構を用いた場合は、
自動車の運転者が加速時のような高負荷状態においてア
クセルペダルを踏み込むと、ボーデンワイヤ20が引か
れてプーリ19と回動軸18が図6において右回りに回
動し、吸気絞り弁17の開度が大きくなる。それによっ
て吸気絞り弁17の下流側の吸気負圧が小さくなり、E
GRバルブ4が開弁していても、EGR通路5を介して
エキゾーストマニホールド3からインテークマニホール
ド2へ吸引する排気ガスの量、即ちEGR量が減少し、
適正なEGR量が得られる。
【0009】それと反対に、アクセルペダルの踏み込み
量が小さい低負荷状態では、ボーデンワイヤ20の引き
量が小さいために吸気絞り弁17の開度も小さくなり、
吸気絞り弁17の下流側のインテークマニホールド2に
おける吸気負圧が大きくなって、EGRバルブ4の開度
が同じであってもインテークマニホールド2がEGR通
路5を介してエキゾーストマニホールド3から吸引する
排気ガスの量が増加してEGR量が大きくなる。従っ
て、排気圧が低下する低負荷状態においても十分なEG
R量が得られ、NOx の排出量を抑制することができ
る。
【0010】図5及び図6に示すような簡単な機構を用
いて吸気絞り弁17を開閉することにより、アクセルペ
ダルの踏み込み量に応じて反比例的に排気再循環装置の
EGR量を増減させる場合に、高地のように大気圧が低
圧となる状態での運転では、例えば低負荷運転状態にお
いて吸気絞り弁17が所定の量だけ閉弁すると、大気中
の酸素量が減少していることから、同一閉弁量では相対
的にEGR量が過大となり、燃焼状態が悪化して失火等
の不具合を起こすことがあるので、このような場合にE
GR量を減少方向に補正する排気再循環装置の高度補償
装置を設けることが必要になる。
【0011】図5及び図6に示すような吸気絞り弁17
の操作機構を用いるものでは、図示されていないその高
度補償装置は、通常、大気圧を検出する大気圧センサ
と、それによって検出された大気圧の大きさが所定値よ
りも低いときに、ボーデンワイヤ20やリンク機構とは
無関係に、吸気絞り弁17を強制的に所定値だけ開弁方
向へ回動させるダイヤフラム式のアクチュエータから構
成される。但し、このような高度補償装置によって開度
を補正し得るのは、吸気絞り弁17の低開度領域のみで
あり、全ての開度領域において高度補償を行うことがで
きる訳ではない。また、EGRバルブを反復的に開閉し
てEGR制御を行う方式では、通常は大気圧センサが設
けられないので、このような高度補償を行うことができ
ない。
【0012】より高級なEGR制御の方式として、エミ
ッションコントロールコンピュータ9のような電子式制
御装置が出力するデジタル制御信号によって吸気絞り弁
17の開度調整を行うことも試みられている。この方式
ならば、フィードバック制御によって、そのときのエン
ジン本体1の運転状態に応じて吸気絞り弁17の開度を
自由に制御することが可能になる。高度補償もその制御
の一部としてプログラム設定することができる。しかし
ながら、この方式においては、通常のEGR制御として
の吸気絞り弁の制御に加えて高度補償のような特別の機
能を組み入れる必要上、非常に複雑なプログラムが必要
になるのと、ハード面でも大気圧センサのような大気圧
を測定する手段等を設けなければならのでコストが高く
なる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な従来技術における諸問題に対処して、きわめて簡単な
トラブルの少ない機構によって必要とされるEGR量が
全ての運転状態において得られるようにすると共に、高
度補償も全ての運転状態において行われ得るようにし、
それによってコストが大幅に上昇することがない新規な
内燃機関の高度補償装置を提供することを目的としてい
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するための手段として、排気ガスの一部を吸気通路
へ還流させる排気再循環装置と、機関の出力制御手段に
連動して吸気量を絞るために吸気通路に介装されると共
に連動機構によって前記出力制御手段に作動的に連結さ
れている吸気絞り弁と、前記連動機構の途中に直列的に
介装されると共に内部に大気圧室と定圧室が区画して形
成されていて大気圧の変化によって全長が変化する弁開
度補正手段とを備えていることを特徴とする内燃機関の
高度補償装置を提供する。
【0015】
【発明の実施の形態】図1乃至図3に本発明の高度補償
装置の1つの実施形態の要部を例示する。これらの図面
に示す要部を除いて、排気再循環装置を備えているディ
ーゼルエンジンの基本的な構成は従来のものと実質的に
同じものであってよいから、吸気絞り弁17が設けられ
た排気再循環装置を備えている従来のディーゼルエンジ
ンの全体構成を示す図4は、そのまま本発明の実施形態
の全体構成を概略的に示すものと考えてよい。図1乃至
図3に示す本発明の特徴に対応した高度補償装置の要部
は、図4に示すディーゼルエンジンの全体構成における
吸気絞り弁17をアクセルペダル12(一般的に言えば
機関の出力制御手段)に連結するための機械的な手段、
即ち、図5及び図6に示された従来技術におけるボーデ
ンワイヤ20に相当するリンク機構の一部となるように
構成されている。
【0016】即ち、本発明の特徴に対応して、図1乃至
図3に示す高度補償装置の実施形態では、吸気通路16
に設けられる吸気絞り弁17の回動軸18に取り付けら
れたクランクの腕或いは円板23に対して、弁開度補正
手段としてのダイヤフラムアクチュエータ24の可動の
ロッド25の先端がピン26によって枢着される。図3
に要部の断面を拡大して示していることから明らかなよ
うに、アクチュエータ24の外殻は碗形の上部容器27
と、それに対して周囲をかしめつけ等の方法によって一
体化された下部容器28からなっており、上部容器27
と下部容器28の接合面間に可撓性のダイヤフラム29
の周辺を挟み込んでいる。ダイヤフラム29の中心の上
面には、ダイヤフラム29の中心部を鋏む2枚の座金3
0を使用して、可動ロッド25の下端が螺着されてお
り、可動ロッド25は上部容器27の中心の開口27a
に緩く挿通されて摺動可能な状態で上方へ伸びている。
【0017】下部容器28の内部には、コイルスプリン
グ31がダイヤフラム29に取り付けられた座金30と
下部容器28の底部に固定された座金32との間に装填
されており、ダイヤフラム29を常に上方へ付勢してい
る。このようにしてダイヤフラムアクチュエータ24の
内部空間はダイヤフラム29によって上下に区画されて
いるが、上部容器27の内部の空間である大気圧室33
は、上部容器27に形成された1個以上の開口34によ
って大気と連通しており、大気圧室33は常にその時の
大気圧と同じ圧力になっている。これに対して下部容器
28の内部の空間である定圧室35は、下部容器28に
設けられた開口36に接続される可撓性はあるが潰れ難
いチューブ37(図1)と図示しない定圧バルブを介し
て、図4に示すバキュームポンプ8のような負圧源に接
続されている。従って、定圧室35の圧力は常に所定の
定圧(一定の負圧)となっている。
【0018】図示例の場合、下部容器28の底部外面に
はロッド38の上端が螺着のような方法で取り付けられ
ており、それによってロッド38はダイヤフラムアクチ
ュエータ24の外殻と一体化されている。ロッド38の
下端はピン39によってリンク40(図2参照)に枢着
されており、リンク40は更に図4に示すようなインジ
ェクションポンプ11のコントロールレバー21に向か
って連結される他のリンクに対して、ピン41によって
枢着される。このようにして、ダイヤフラムアクチュエ
ータ24を含む一連のリンク機構(連動機構)42が、
吸気絞り弁17を動かすクランク腕である円板23とイ
ンジェクションポンプ11のコントロールレバー21が
連結され、運動の伝達比率は状況に応じて異なるとして
も、吸気絞り弁17がアクセルペダル12の操作に伴っ
て開閉することになる。
【0019】なお、ダイヤフラムアクチュエータ24を
図示の場合とは反対になるように倒立させて、可動ロッ
ド25とロッド38がそれぞれピンによって接続してい
る相手方を取り替えても実質的に同じ作用をする。ま
た、リンク機構42のうちで本発明の特徴を有しない通
常の部分を、それと均等な他の機械的な連結機構、例え
ば、図5及び図6に示した従来例と同様なボーデンワイ
ヤを使用する機構等によって置き換えることも可能であ
る。更に、図示例では弁開度補正手段としてダイヤフラ
ム29を有するダイヤフラムアクチュエータ24を開示
しているが、同様な作用はシリンダとそれに挿入された
ピストンによっても奏し得ることは明らかであるから、
弁開度補正手段はそのような変形を含むものである。
【0020】また、図示例としてディーゼルエンジンの
高度補償装置を取り上げているが、本発明の適用対象は
ディーゼルエンジンに限られる訳ではなく、例えばガソ
リンエンジンにも適用することができる。この場合の吸
気絞り弁はスロットル弁と直列に設けてもよいが、アク
セルペダル12によって直接に操作されるスロットル弁
そのものを吸気絞り弁としてもよい。その場合には、ダ
イヤフラムアクチュエータ24はアクセルペダル12と
スロットル弁との間を連結する連動機構であるリンク機
構等に介装される。
【0021】次に図示実施形態の作動について説明す
る。構造の説明から明らかなように、ダイヤフラムアク
チュエータ24の定圧室35には常に一定の大きさの負
圧が定圧源とチューブ37を介して加えられて、コイル
スプリング31に抗してダイヤフラム29を定圧室35
側へ引き寄せているのに対して、大気圧室33には開口
34によって変動する大気圧が加わっているから、エン
ジン本体1を搭載している自動車が山岳地帯等へ移動し
て高度、従って、大気圧が変化(低下)すると、定圧室
35の定圧(負圧)と大気圧室33の大気圧との圧力差
によってダイヤフラム29を定圧室35側へ押す力が変
化(この場合は減少)する。そして、その力とコイルス
プリング31の圧縮力とが釣り合う位置までダイヤフラ
ム29が移動する結果、ダイヤフラムアクチュエータ2
4の全長、即ちピン26とピン39の間隔が変化(この
場合は伸長)する。
【0022】高地において大気圧が低下することによっ
てダイヤフラムアクチュエータ24の全長が平地の場合
よりも長くなる結果、図2から明らかなように、自動車
の運転者によるアクセルペダル12の踏み込み量が同じ
であってピン41の位置が不変であっても、ピン26が
26’として示した位置へ移動するために、円板23と
吸気絞り弁17は図2において右回りに回動し、吸気絞
り弁17の開度がより大きくなる。それによって吸気絞
り弁17の下流側のインテークマニホールド2における
過度の負圧が緩和され、EGR通路5を介して吸入され
る排気ガスの量が減少し、EGR量が適正な値に維持さ
れるので、燃焼状態の悪化による失火等の不具合が生じ
るのを防止することができる。
【0023】平地に戻って大気圧の値がより高くなり、
大気圧室33の圧力が上昇すると、以上の説明による作
動は反対向きに生じ、ダイヤフラムアクチュエータ24
の全長が縮小して、アクセルペダル12の踏み込み量が
同じであっても吸気絞り弁17の開度が小さくなり、イ
ンテークマニホールド2の吸気負圧が増大して、EGR
量を適正な値まで増加させる。本発明、従って図示例の
特徴は、アクセルペダル12の踏み込み量や吸気絞り弁
17の開度がどのような程度であっても、上述のような
吸気絞り弁17の高度補償が生じることであって、この
点において本発明の装置は、吸気絞り弁17が低開度に
ある時だけ大気圧の低下によって強制的に開度を増加さ
せる従来の高度補償装置に対して明瞭に異なっている。
【0024】
【発明の効果】本発明の高度補償装置によれば、大気圧
が低下する高地において内燃機関のEGR量を適正値ま
で減少させ、失火等の不具合を確実に防止することがで
きる。しかも、本発明の装置による高度補償は、アクセ
ルペダルのような制御手段の操作範囲や吸気絞り弁の開
度の全域にわたって機能するから、全ての運転状態にお
いてEGR量を適正値に制御することが可能になる。ま
た、EGRを行わない機関始動の直後においても、EG
Rバルブの閉弁作動とは無関係に高地では吸気絞り弁の
開度を大きくして吸気絞り量を減少させることができる
ので、このような状態における吸気効率を高めることが
でき、低温時の失火、白煙の発生等を防止することがで
きる。言うまでもなく、吸気絞り弁を電子式制御装置に
よって制御するものではないから構成が簡単であり、圧
力センサを有しない排気再循環装置にも適用可能であっ
て、総じてコストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の要部を示す断面図である。
【図2】図1に示す要部の側面図である。
【図3】図1及び図2におけるダイヤフラムアクチュエ
ータの構造例を拡大して示す断面図である。
【図4】本発明の実施形態と従来技術に共通する排気再
循環装置を備えたディーゼルエンジンの基本的な全体構
成を示す概念図である。
【図5】従来例の要部を示す断面図である。
【図6】図5に示す要部の側面図である。
【符号の説明】
1…ディーゼルエンジンの本体 2…インテークマニホールド 3…エキゾーストマニホールド 4…EGRバルブ 5…EGR通路 7…電磁式負圧制御弁 8…バキュームポンプ 9…エミッションコントロールコンピュータ 11…インジェクションポンプ 12…アクセルペダル(出力制御手段) 13…スロットルポジションセンサ 16…吸気通路 17…吸気絞り弁 20…ボーデンワイヤ 21…コントロールレバー 22…リンク機構 24…ダイヤフラムアクチュエータ(弁開度補正手段) 25…可動ロッド 26,39,41…ピン 29…ダイヤフラム 31…コイルスプリング 33…大気圧室 34…開口 35…定圧室 37…チューブ 38…ロッド 40…リンク 42…リンク機構(連動機構)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気ガスの一部を吸気通路へ還流させる
    排気再循環装置と、機関の出力制御手段に連動して吸気
    量を絞るために吸気通路に介装されると共に連動機構に
    よって前記出力制御手段に作動的に連結されている吸気
    絞り弁と、前記連動機構の途中に直列的に介装されると
    共に内部に大気圧室と定圧室が区画して形成されていて
    大気圧の変化によって全長が変化する弁開度補正手段と
    を備えていることを特徴とする内燃機関の高度補償装
    置。
  2. 【請求項2】 前記内燃機関がディーゼルエンジンであ
    る請求項1記載の内燃機関の高度補償装置。
  3. 【請求項3】 前記連動機構がリンク機構を含む請求項
    1記載の内燃機関の高度補償装置。
  4. 【請求項4】 前記弁開度補正手段が前記大気圧室と前
    記定圧室との間にダイヤフラムを備えているダイヤフラ
    ムアクチュエータである請求項1記載の内燃機関の高度
    補償装置。
  5. 【請求項5】 前記弁開度補正手段がピストンとシリン
    ダによって前記大気圧室と前記定圧室とを構成している
    請求項1記載の内燃機関の高度補償装置。
JP7215747A 1995-08-24 1995-08-24 内燃機関の高度補償装置 Pending JPH0960559A (ja)

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Cited By (3)

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