JPH0959465A - 塩素含有樹脂組成物 - Google Patents
塩素含有樹脂組成物Info
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- JPH0959465A JPH0959465A JP21598695A JP21598695A JPH0959465A JP H0959465 A JPH0959465 A JP H0959465A JP 21598695 A JP21598695 A JP 21598695A JP 21598695 A JP21598695 A JP 21598695A JP H0959465 A JPH0959465 A JP H0959465A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】有機スズ安定剤を含みながら、熱成形加工性に
すぐれる塩素含有樹脂組成物を提供することにある。 【解決手段】本発明による塩素含有樹脂組成物は、塩素
含有樹脂と、一般式(I) 【化1】 (式中、Rはそれぞれ独立に水素又はアルカノイル基を
示す。但し、Rのうち、少なくとも1つは炭素数8〜2
8のアルカノイル基を示す。)で表わされるイノシトー
ルエステルとを含むことを特徴とする。
すぐれる塩素含有樹脂組成物を提供することにある。 【解決手段】本発明による塩素含有樹脂組成物は、塩素
含有樹脂と、一般式(I) 【化1】 (式中、Rはそれぞれ独立に水素又はアルカノイル基を
示す。但し、Rのうち、少なくとも1つは炭素数8〜2
8のアルカノイル基を示す。)で表わされるイノシトー
ルエステルとを含むことを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イノシトールエス
テルを滑剤として含む加工性にすぐれる塩素含有樹脂組
成物に関する。
テルを滑剤として含む加工性にすぐれる塩素含有樹脂組
成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、塩素含有樹脂の滑剤として、金属
石けん、パラフィン系ワックス、ポリエチレン系ワック
ス、脂肪酸、脂肪族アルコール、脂肪酸アミド、エステ
ル系ワックス等が知られている。これらのなかで、金属
石けんとしては、例えば、ステアリン酸鉛、ステアリン
酸カルシウム、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸亜
鉛等が知られており、エステル系ワックスとしては、例
えば、ステアリン酸モノグリセリド、ペンタエリスリト
ールテトラステアレート、ジペンタエリスリトールヘキ
サステアレート等が知られている。
石けん、パラフィン系ワックス、ポリエチレン系ワック
ス、脂肪酸、脂肪族アルコール、脂肪酸アミド、エステ
ル系ワックス等が知られている。これらのなかで、金属
石けんとしては、例えば、ステアリン酸鉛、ステアリン
酸カルシウム、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸亜
鉛等が知られており、エステル系ワックスとしては、例
えば、ステアリン酸モノグリセリド、ペンタエリスリト
ールテトラステアレート、ジペンタエリスリトールヘキ
サステアレート等が知られている。
【0003】しかし、これらのなかでも、パラフィン系
ワックスやポリエチレン系ワックスを用いた場合は、樹
脂の金属との離型性が十分でなく、押出部のスクリュー
先端や金型に炭酸カルシウムや酸化チタン等の配合剤が
蓄積する所謂プレートアウトやビルドアップ現象が発生
し、製品の外観を悪くし、また、装置を頻繁に掃除する
必要があって、長期間の操業に支障をきたすことが多か
った。他方、プレートアウトが比較的少ないエステル系
ワックスは、外部滑性が乏しく、滑剤を多量に配合する
ことが必要であった。
ワックスやポリエチレン系ワックスを用いた場合は、樹
脂の金属との離型性が十分でなく、押出部のスクリュー
先端や金型に炭酸カルシウムや酸化チタン等の配合剤が
蓄積する所謂プレートアウトやビルドアップ現象が発生
し、製品の外観を悪くし、また、装置を頻繁に掃除する
必要があって、長期間の操業に支障をきたすことが多か
った。他方、プレートアウトが比較的少ないエステル系
ワックスは、外部滑性が乏しく、滑剤を多量に配合する
ことが必要であった。
【0004】特に、従来、安定剤として、有機スズ安定
剤を用いる配合において、好適に用いることができる滑
剤が知られていなかった。
剤を用いる配合において、好適に用いることができる滑
剤が知られていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、従来の
塩素含有樹脂の滑剤における上述したような問題を解決
するために鋭意研究した結果、イノシトールエステルが
塩素含有樹脂のための滑剤として有用であり、特に、従
来の滑剤と異なり、イノシトールエステルが有機スズ安
定剤を配合した塩素含有樹脂についても、その加工性を
効果的に高めることを見出して、本発明に至ったもので
ある。即ち、本発明は、特に、有機スズ安定剤を含みな
がら、熱成形加工性にすぐれる塩素含有樹脂組成物を提
供することを目的とする。
塩素含有樹脂の滑剤における上述したような問題を解決
するために鋭意研究した結果、イノシトールエステルが
塩素含有樹脂のための滑剤として有用であり、特に、従
来の滑剤と異なり、イノシトールエステルが有機スズ安
定剤を配合した塩素含有樹脂についても、その加工性を
効果的に高めることを見出して、本発明に至ったもので
ある。即ち、本発明は、特に、有機スズ安定剤を含みな
がら、熱成形加工性にすぐれる塩素含有樹脂組成物を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による塩素含有樹
脂組成物は、塩素含有樹脂と、一般式(I)
脂組成物は、塩素含有樹脂と、一般式(I)
【0007】
【化2】
【0008】(式中、Rはそれぞれ独立に水素又はアル
カノイル基を示す。但し、Rのうち、少なくとも1つは
炭素数8〜28のアルカノイル基を示す。)で表わされ
るイノシトールエステルとを含むことを特徴とする。
カノイル基を示す。但し、Rのうち、少なくとも1つは
炭素数8〜28のアルカノイル基を示す。)で表わされ
るイノシトールエステルとを含むことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明において、塩素含有樹脂
は、塩化ビニルの単独重合体(ポリ塩化ビニル)、塩化
ビニル共重合体、例えば、塩化ビニルと酢酸ビニル、塩
化ビニリデン、エチレン、プロピレン、メタアクリル酸
エステル、ウレタン樹脂等の1種又は2種以上との共重
合体やグラフト共重合体、ポリ塩化ビニルと酢酸ビニ
ル、塩化ビニリデン、エチレン、プロピレン、メタアク
リル酸エステル、ウレタン樹脂等の1種又は2種以上の
樹脂との混合物、更には、塩素化ポリ塩化ビニルビや塩
素化ポリエチレンを含む。好ましくは、塩素含有樹脂と
してポリ塩化ビニルが用いられる。
は、塩化ビニルの単独重合体(ポリ塩化ビニル)、塩化
ビニル共重合体、例えば、塩化ビニルと酢酸ビニル、塩
化ビニリデン、エチレン、プロピレン、メタアクリル酸
エステル、ウレタン樹脂等の1種又は2種以上との共重
合体やグラフト共重合体、ポリ塩化ビニルと酢酸ビニ
ル、塩化ビニリデン、エチレン、プロピレン、メタアク
リル酸エステル、ウレタン樹脂等の1種又は2種以上の
樹脂との混合物、更には、塩素化ポリ塩化ビニルビや塩
素化ポリエチレンを含む。好ましくは、塩素含有樹脂と
してポリ塩化ビニルが用いられる。
【0010】本発明において、滑剤として用いるイノシ
トールエステルは、前記一般式(I)
トールエステルは、前記一般式(I)
【0011】
【化3】
【0012】(式中、Rはそれぞれ独立に水素又はアル
カノイル基を示す。但し、Rのうち、少なくとも1つは
炭素数8〜28のアルカノイル基を示す。)で表わされ
るものである。
カノイル基を示す。但し、Rのうち、少なくとも1つは
炭素数8〜28のアルカノイル基を示す。)で表わされ
るものである。
【0013】従って、本発明において、上記アルカノイ
ル基に対応するカルボン酸は、そのうち少なくとも1種
は、炭素数8〜28の直鎖状又は分岐鎖状の脂肪族カル
ボン酸であり、特に、好ましくは、炭素数が14〜22
の直鎖状飽和カルボン酸である。このような直鎖状飽和
カルボン酸の具体例として、例えば、ミリスチン酸、パ
ルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸等を
挙げることができる。好ましくは、式中、すべてのR
は、炭素数8〜28の直鎖状又は分岐鎖状の脂肪族カル
ボン酸に由来するアルカノイル基であり、特に、好まし
くは、炭素数が14〜22の直鎖状飽和カルボン酸に由
来するアルカノイル基である。
ル基に対応するカルボン酸は、そのうち少なくとも1種
は、炭素数8〜28の直鎖状又は分岐鎖状の脂肪族カル
ボン酸であり、特に、好ましくは、炭素数が14〜22
の直鎖状飽和カルボン酸である。このような直鎖状飽和
カルボン酸の具体例として、例えば、ミリスチン酸、パ
ルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸等を
挙げることができる。好ましくは、式中、すべてのR
は、炭素数8〜28の直鎖状又は分岐鎖状の脂肪族カル
ボン酸に由来するアルカノイル基であり、特に、好まし
くは、炭素数が14〜22の直鎖状飽和カルボン酸に由
来するアルカノイル基である。
【0014】本発明において、前記一般式(I)で表わ
されるイノシトールエステルは、分子中に単一のエステ
ル構造を有するモノエステルから、分子中の水酸基がす
べてエステル化されているヘキサエステルでもよい。ま
た、上記アルカノイル基は、すべて単一の基でもよく、
また、それぞれ種々のカルボン酸から導かれる混合基で
あってもよい。これらは、いずれも本発明において滑剤
としての効果を有している。
されるイノシトールエステルは、分子中に単一のエステ
ル構造を有するモノエステルから、分子中の水酸基がす
べてエステル化されているヘキサエステルでもよい。ま
た、上記アルカノイル基は、すべて単一の基でもよく、
また、それぞれ種々のカルボン酸から導かれる混合基で
あってもよい。これらは、いずれも本発明において滑剤
としての効果を有している。
【0015】しかし、本発明においては、これらの種々
のエステルのうち、特に、トリエステル、テトラエステ
ル、ペンタエステル、ヘキサエステル又はこれらの混合
物、特に、ペンタエステル、ヘキサエステル又はこれら
の混合物が好ましく用いられる。
のエステルのうち、特に、トリエステル、テトラエステ
ル、ペンタエステル、ヘキサエステル又はこれらの混合
物、特に、ペンタエステル、ヘキサエステル又はこれら
の混合物が好ましく用いられる。
【0016】本発明によれば、このようなイノシトール
エステルは、塩素含有樹脂100重量部に対して、通
常、0.01〜5重量部、好ましくは、0.1〜2重量部の
範囲で用いられる。
エステルは、塩素含有樹脂100重量部に対して、通
常、0.01〜5重量部、好ましくは、0.1〜2重量部の
範囲で用いられる。
【0017】イノシトールのカルボン酸エステルを製造
するための方法は、既に種々知られているが、実験室的
な製造方法の一例を以下に示す。イノシトールとピリジ
ンとの混合物に攪拌下に塩化ステアロイルを室温で滴下
し、滴下終了後、更に、数時間、攪拌し、この後、得ら
れた反応混合物をよく攪拌しながら水に徐々に注いで析
出物を得る。この析出物はイノシトールとステアリン酸
のエステルであり、イノシトールに対する塩化ステアロ
イルのモル比を調節することによって、モノエステルか
らヘキサエステルまで、種々のエステルを主体とするイ
ノシトールエステルの混合物を得ることができる。
するための方法は、既に種々知られているが、実験室的
な製造方法の一例を以下に示す。イノシトールとピリジ
ンとの混合物に攪拌下に塩化ステアロイルを室温で滴下
し、滴下終了後、更に、数時間、攪拌し、この後、得ら
れた反応混合物をよく攪拌しながら水に徐々に注いで析
出物を得る。この析出物はイノシトールとステアリン酸
のエステルであり、イノシトールに対する塩化ステアロ
イルのモル比を調節することによって、モノエステルか
らヘキサエステルまで、種々のエステルを主体とするイ
ノシトールエステルの混合物を得ることができる。
【0018】本発明においては、このようにして得られ
るイノシトールエステルの混合物を滑剤として好適に用
いることができるが、必要に応じて、単一のエステルを
カラムクロマトグラフィーにより分離精製し、これを用
いてもよい。但し、本発明において用いるイノシトール
エステルは、その製造方法において何ら限定されるもの
ではない。
るイノシトールエステルの混合物を滑剤として好適に用
いることができるが、必要に応じて、単一のエステルを
カラムクロマトグラフィーにより分離精製し、これを用
いてもよい。但し、本発明において用いるイノシトール
エステルは、その製造方法において何ら限定されるもの
ではない。
【0019】本発明によれば、上述したようなイノシト
ールエステルは、特に、安定剤として、有機スズ安定剤
を配合した塩素含有樹脂組成物の滑剤として効果的に作
用し、その熱成形において、金型との摩擦抵抗を低減し
て、粘着を防止し、加工を容易にする。
ールエステルは、特に、安定剤として、有機スズ安定剤
を配合した塩素含有樹脂組成物の滑剤として効果的に作
用し、その熱成形において、金型との摩擦抵抗を低減し
て、粘着を防止し、加工を容易にする。
【0020】本発明において用いる有機スズ安定剤は、
特に、限定されるものではないが、好ましい具体例とし
て、例えば、ジメチルスズビス(イソオクチルメルカプ
トアセテート)、ジメチルスズビス(2−エチルヘキシ
ルメルカプトアセテート)、ジメチルスズビス(ラウリ
ルメルカプチド)、ジメチルスズビス(ステアリルメル
カプチド)、ジメチルスズビス(2−メルカプトエチル
カプリレート)、ジメチルスズビス(2−メルカプトエ
チルステアレート)、ジメチルスズビス(2−メルカプ
トエチルオレエート)、ジメチルスズビス(2−オクタ
ノイルオキシドデシルメルカプチド)、ジメチルスズビ
ス(2−ラウロイルオキシドデシルメルカプチド)、ジ
メチルスズビス(イソオクチルメルカプトプロピオネー
ト)、ジメチルスズビス(モノチオグリコールオクチル
酸エステル)、ビス〔ジメチルスズ(2−メルカプトエ
チルオレエート)〕サルファイド等、モノメチルスズト
リス(イソオクチルメルカプトアセテート)、モノメチ
ルスズトリス(2−エチルヘキシルメルカプトアセテー
ト)、モノメチルスズトリス(ラウリルメルカプチ
ド)、モノメチルスズトリス(ステアリルメルカプチ
ド)、モノメチルスズトリス(2−メルカプトエチルカ
プリレート)、モノメチルスズトリス(2−メルカプト
エチルステアレート)、モノメチルスズトリス(2−メ
ルカプトエチルオレエート)、モノメチルスズトリス
(2−オクタノイルオキシドデシルメルカプチド)、モ
ノメチルスズトリス(2−ラウロイルオキシドデシルメ
ルカプチド)、モノメチルスズトリス(イソオクチルメ
ルカプトプロピオネート)、モノメチルスズトリス(モ
ノチオグリコールオクチル酸エステル)、ジメチルスズ
サルファイド、ジメチルスズ−β−メルカプトプロピオ
ネート、ビス〔モノメチルスズジ(イソオクチルメルカ
プトアセテート)〕サルファイド、ビス〔モノメチルス
ズジ(イソオクチルメルカプトプロピオネート)〕サル
ファイド、ビス〔モノメチルスズジ(モノチオグリコー
ルオクチル酸エステル)〕サルファイド、ビス〔モノメ
チルスズジ(2−メルカプトエチルオレエート)〕サル
ファイド、ポリ(チオビスメチルスズサルファイド)等
の有機メチルスズ化合物を挙げることができる。
特に、限定されるものではないが、好ましい具体例とし
て、例えば、ジメチルスズビス(イソオクチルメルカプ
トアセテート)、ジメチルスズビス(2−エチルヘキシ
ルメルカプトアセテート)、ジメチルスズビス(ラウリ
ルメルカプチド)、ジメチルスズビス(ステアリルメル
カプチド)、ジメチルスズビス(2−メルカプトエチル
カプリレート)、ジメチルスズビス(2−メルカプトエ
チルステアレート)、ジメチルスズビス(2−メルカプ
トエチルオレエート)、ジメチルスズビス(2−オクタ
ノイルオキシドデシルメルカプチド)、ジメチルスズビ
ス(2−ラウロイルオキシドデシルメルカプチド)、ジ
メチルスズビス(イソオクチルメルカプトプロピオネー
ト)、ジメチルスズビス(モノチオグリコールオクチル
酸エステル)、ビス〔ジメチルスズ(2−メルカプトエ
チルオレエート)〕サルファイド等、モノメチルスズト
リス(イソオクチルメルカプトアセテート)、モノメチ
ルスズトリス(2−エチルヘキシルメルカプトアセテー
ト)、モノメチルスズトリス(ラウリルメルカプチ
ド)、モノメチルスズトリス(ステアリルメルカプチ
ド)、モノメチルスズトリス(2−メルカプトエチルカ
プリレート)、モノメチルスズトリス(2−メルカプト
エチルステアレート)、モノメチルスズトリス(2−メ
ルカプトエチルオレエート)、モノメチルスズトリス
(2−オクタノイルオキシドデシルメルカプチド)、モ
ノメチルスズトリス(2−ラウロイルオキシドデシルメ
ルカプチド)、モノメチルスズトリス(イソオクチルメ
ルカプトプロピオネート)、モノメチルスズトリス(モ
ノチオグリコールオクチル酸エステル)、ジメチルスズ
サルファイド、ジメチルスズ−β−メルカプトプロピオ
ネート、ビス〔モノメチルスズジ(イソオクチルメルカ
プトアセテート)〕サルファイド、ビス〔モノメチルス
ズジ(イソオクチルメルカプトプロピオネート)〕サル
ファイド、ビス〔モノメチルスズジ(モノチオグリコー
ルオクチル酸エステル)〕サルファイド、ビス〔モノメ
チルスズジ(2−メルカプトエチルオレエート)〕サル
ファイド、ポリ(チオビスメチルスズサルファイド)等
の有機メチルスズ化合物を挙げることができる。
【0021】更に、本発明において用いる好ましい有機
スズ安定剤として、上記有機メチルスズ化合物に対応す
る有機スズブチル化合物や有機スズn−オクチル化合物
を挙げることができる。
スズ安定剤として、上記有機メチルスズ化合物に対応す
る有機スズブチル化合物や有機スズn−オクチル化合物
を挙げることができる。
【0022】上記以外にも、本発明において用いること
ができる有機スズ安定剤として、例えば、ジプロピルス
ズサルファイド、ジベンジルスズサルファイド、ジヘキ
シルスズサルファイド、ジ−2−エチルヘキシルスズサ
ルファイド、ジ(イソブチル)スズサルファイド、ジ
(イソアミル)スズサルファイド、ジ(イソヘキシル)
スズサルファイド、2−エチルブチルスズサルファイ
ド、ブチルスズセスキサルファイド、ヘキシルスズセス
キサルファイド、イソオクチルスズセスキサルファイ
ド、ヘプチルスズセスキサルファイド、n−オクチルス
ズセスキサルファイド、s−ブチルスズセスキサルファ
イド、プロピルスズセスキサルファイド、イソアミルス
ズセスキサルファイド、2−エチルヘキシルスズセスキ
サルファイド、ジブチルスズメルカプトプロピオネート
等を挙げることができる。
ができる有機スズ安定剤として、例えば、ジプロピルス
ズサルファイド、ジベンジルスズサルファイド、ジヘキ
シルスズサルファイド、ジ−2−エチルヘキシルスズサ
ルファイド、ジ(イソブチル)スズサルファイド、ジ
(イソアミル)スズサルファイド、ジ(イソヘキシル)
スズサルファイド、2−エチルブチルスズサルファイ
ド、ブチルスズセスキサルファイド、ヘキシルスズセス
キサルファイド、イソオクチルスズセスキサルファイ
ド、ヘプチルスズセスキサルファイド、n−オクチルス
ズセスキサルファイド、s−ブチルスズセスキサルファ
イド、プロピルスズセスキサルファイド、イソアミルス
ズセスキサルファイド、2−エチルヘキシルスズセスキ
サルファイド、ジブチルスズメルカプトプロピオネート
等を挙げることができる。
【0023】本発明において、これら有機スズ安定剤の
配合量はは、塩素含有樹脂100重量部に対して、通
常、0.1〜5重量部の範囲であり、好ましくは、0.3〜
3重量部の範囲である。
配合量はは、塩素含有樹脂100重量部に対して、通
常、0.1〜5重量部の範囲であり、好ましくは、0.3〜
3重量部の範囲である。
【0024】本発明による塩素含有樹脂組成物は、従来
より塩素含有樹脂組成物に用いられている可塑剤、金属
石けん等の滑剤、炭酸カルシウム等の充填剤、有機リン
酸エステル、有機亜リン酸エステル、有機リン酸金属
塩、酸化防止剤、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系等
の光安定剤、エポキシ大豆油やエポキシ樹脂等のエポキ
シ系安定剤、無機塩、顔料、滑剤、難燃剤、衝撃改良
剤、プレートアウト防止剤等を適量、含んでもよい。
より塩素含有樹脂組成物に用いられている可塑剤、金属
石けん等の滑剤、炭酸カルシウム等の充填剤、有機リン
酸エステル、有機亜リン酸エステル、有機リン酸金属
塩、酸化防止剤、紫外線吸収剤、ヒンダードアミン系等
の光安定剤、エポキシ大豆油やエポキシ樹脂等のエポキ
シ系安定剤、無機塩、顔料、滑剤、難燃剤、衝撃改良
剤、プレートアウト防止剤等を適量、含んでもよい。
【0025】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。
【0026】実施例1〜3 下記の配合にて有機スズ安定剤と共に種々の滑剤を含む
ポリ塩化ビニル樹脂組成物を調製し、熱成形加工性を調
べるために、ブラベンター・プラストグラフによるゲル
化時間を測定した。
ポリ塩化ビニル樹脂組成物を調製し、熱成形加工性を調
べるために、ブラベンター・プラストグラフによるゲル
化時間を測定した。
【0027】 ポリ塩化ビニル(F1050) 100 重量部 炭酸カルシウム 3 重量部 ジメチルスズビス(モノチオグリコール オクチル酸エステル) 0.5重量部 滑剤 1.0重量部
【0028】ブラベンター・プラストグラフによる測定
条件は次のとおりである。 温度 180℃ 仕込み量 75g 回転数 40rpm 予熱時間 2分 結果を表1に示す。
条件は次のとおりである。 温度 180℃ 仕込み量 75g 回転数 40rpm 予熱時間 2分 結果を表1に示す。
【0029】実施例4 実施例1において、滑剤として、イノシトールヘキサス
テアレートを0.8重量部用いた以外は、実施例1と同様
にして、ポリ塩化ビニル樹脂組成物を調製し、そのゲル
化時間を測定した。結果を表1に示す。
テアレートを0.8重量部用いた以外は、実施例1と同様
にして、ポリ塩化ビニル樹脂組成物を調製し、そのゲル
化時間を測定した。結果を表1に示す。
【0030】比較例1及び2 滑剤として、ポリエチレンワックスやエステルワックス
を配合した以外は、実施例と同様して、ポリ塩化ビニル
樹脂組成物を調製し、ブラベンター・プラストグラフに
よるゲル化時間を測定した。
を配合した以外は、実施例と同様して、ポリ塩化ビニル
樹脂組成物を調製し、ブラベンター・プラストグラフに
よるゲル化時間を測定した。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】表1に示すように、本発明によるポリ塩
化ビニル樹脂組成物は、いずれも滑剤が有効に作用し
て、ゲル化時間が5分を越えるので、実用上、滑性が十
分であって、金型との離型性にすぐれることが理解され
る。これに対して、滑剤として、ポリエチレン系ワック
スを用いた比較例1によれば、ゲル化時間が短く、他
方、滑剤として、エステル系ワックスであるジペンタエ
リスリトールヘキサステアレートを用いた比較例2によ
れば、ゲル化時間は5分を越えるものの、金型離型性が
劣る。
化ビニル樹脂組成物は、いずれも滑剤が有効に作用し
て、ゲル化時間が5分を越えるので、実用上、滑性が十
分であって、金型との離型性にすぐれることが理解され
る。これに対して、滑剤として、ポリエチレン系ワック
スを用いた比較例1によれば、ゲル化時間が短く、他
方、滑剤として、エステル系ワックスであるジペンタエ
リスリトールヘキサステアレートを用いた比較例2によ
れば、ゲル化時間は5分を越えるものの、金型離型性が
劣る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂本 曉夫 大阪府堺市戎島町5丁1番地 堺化学工業 株式会社内 (72)発明者 長谷川 一成 大阪府堺市戎島町5丁1番地 堺化学工業 株式会社内 (72)発明者 長沢 攻 大阪府堺市戎島町5丁1番地 堺化学工業 株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】塩素含有樹脂と、一般式(I) 【化1】 (式中、Rはそれぞれ独立に水素又はアルカノイル基を
示す。但し、Rのうち、少なくとも1つは炭素数8〜2
8のアルカノイル基を示す。)で表わされるイノシトー
ルエステルとを含むことを特徴とする塩素含有樹脂組成
物。 - 【請求項2】有機スズ安定剤を含む請求項1に記載の塩
素含有樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21598695A JPH0959465A (ja) | 1995-08-24 | 1995-08-24 | 塩素含有樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21598695A JPH0959465A (ja) | 1995-08-24 | 1995-08-24 | 塩素含有樹脂組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0959465A true JPH0959465A (ja) | 1997-03-04 |
Family
ID=16681523
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21598695A Pending JPH0959465A (ja) | 1995-08-24 | 1995-08-24 | 塩素含有樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0959465A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110683948A (zh) * | 2019-10-21 | 2020-01-14 | 四川博浩达生物科技有限公司 | 一种肌醇脂肪酸酯及其制备方法及应用 |
JP2024061530A (ja) * | 2022-10-21 | 2024-05-07 | 築野食品工業株式会社 | イノシトール脂肪酸エステル |
-
1995
- 1995-08-24 JP JP21598695A patent/JPH0959465A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110683948A (zh) * | 2019-10-21 | 2020-01-14 | 四川博浩达生物科技有限公司 | 一种肌醇脂肪酸酯及其制备方法及应用 |
JP2024061530A (ja) * | 2022-10-21 | 2024-05-07 | 築野食品工業株式会社 | イノシトール脂肪酸エステル |
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