JPH0959236A - ベンズアミド化合物 - Google Patents

ベンズアミド化合物

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JPH0959236A
JPH0959236A JP7214431A JP21443195A JPH0959236A JP H0959236 A JPH0959236 A JP H0959236A JP 7214431 A JP7214431 A JP 7214431A JP 21443195 A JP21443195 A JP 21443195A JP H0959236 A JPH0959236 A JP H0959236A
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JP
Japan
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group
formula
chlorophenyl
nitrobenzamide
methyl
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Application number
JP7214431A
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English (en)
Inventor
Keiichi Kawagoe
敬一 川越
Kurifuoodo Baafuoodo Shidonii
シドニー・クリフォード・バーフォード
Shuichi Yokohama
秀一 横濱
Tamotsu Miwa
保 三輪
Hiroto Nakajima
弘人 中島
Wataru Tsukada
亘 塚田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【解決手段】 式(1) [式中、Rは、例えばハロゲン原子、置換もしくは非
置換のアミノ基、置換もしくは非置換の脂肪族異項環
基、置換もしくは非置換の芳香族異項環基を示す。R
は、例えばハロゲン原子、ニトロ基、置換もしくは非置
換の脂肪族異項環基、置換もしくは非置換の芳香族異項
環基等を示す。Aは、例えば 等(式中、Zは酸素原子または硫黄原子を示す。)を示
す。Rは、例えば置換もしくは非置換の芳香族炭化水
素基、置換もしくは非置換のアラルキル基、置換もしく
は非置換の脂肪族炭化水素基、置換もしくは非置換の芳
香族異項環基を示す。Rは水素原子または低級アルキ
ル基を示す。)]で表される化合物またはその塩。 【効果】 これらの化合物は、リウマチ性、アレルギー
性ならびにその他の炎症性疾患、および臓器移植後の拒
絶反応の予防・治療に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、免疫性疾患、リウマチ
性疾患およびその他の炎症性疾患の治療ならびに予防に
有用なベンズアミド化合物に関するものであり、医薬の
分野で利用される。このような疾患の例としては、慢性
関節リウマチ、乾癬、全身性紅斑性狼瘡、全身強皮症、
骨関節炎、気管支喘息、アレルギー性の皮膚炎または鼻
炎、腎炎等が含まれ、さらには臓器移植後の拒絶反応等
も対象となる。
【0002】
【従来の技術】ベンズアミド誘導体を医薬として利用し
ようとする試みは既にいくつかの例がある。欧州特許公
開第497564号公報には、cAMPフォスフォジエ
ステラーゼ阻害剤、特開昭58−69812号公報には
血糖降下剤、特開昭51−110581号公報には血圧
降下薬、特開平3−56431号公報には炎症性疾患等
の治療についての記載がある。また、特公昭55−41
202号公報、Khim. Biol. Nauk., 1989 年 36-39
頁、Khim. Geterotsikl. Soedin., 1991 年 378-380
頁、Khim. Geterotsikl. Soedin., 1991 年 1104-1106
頁、Indian J. Chem.,1974 年 12 巻 236-246 頁にはベ
ンズアミド誘導体の合成に関しての記載がある。しか
し、これら上述の化合物は本発明の化合物とは構造上の
要件が異なる。
【0003】一方、慢性関節リウマチ等の自己免疫疾
患、炎症性疾患の治療剤には幾つかあるが、その中に抗
炎症剤と免疫療法剤とがある。さらに、免疫療法剤は、
金製剤、D−ペニシラミン、レバミゾール、チオブタリ
ット、ロベンザリット等の免疫調節剤と、メトトレキサ
ート、ミゾリビン等の免疫抑制剤に大きく分類されてい
る。また、抗炎症剤にはステロイド、酸性非ステロイド
性抗炎症剤(インドメタシン、ケトプロフェン、メフェ
ナム酸等)および非酸性非ステロイド性抗炎症剤(メピ
リゾール等)がある(東名正幸、小林茂人、広瀬俊一、
リウマチ性疾患における薬物療法の要点 慢性関節リウ
マチ、リウマチ科、3: 339-346、 1990)。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】従来の抗炎症剤は、
リウマチ性疾患用剤としては対症療法剤であり根本的な
治療剤となり得ず、一方免疫治療剤は原因治療的な薬剤
として、近年注目されつつあるが、効力および副作用の
点で必ずしも満足できるものではない。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者は効力
が強く安全性の高い原因治療的な、免疫性疾患、炎症性
疾患、および臓器移植ごの拒絶反応の予防または治療に
寄与する薬剤として有用な、新規な構造のベンズアミド
化合物とその製造中間体を提供するものである。
【0006】
【発明の構成】本発明は、以下の(A)〜(L)に関す
るものである。
【0007】(A)式(1)
【0008】
【化32】 [式中、Rはハロゲン原子、置換もしくは非置換のア
ミノ基、置換もしくは非置換の脂肪族異項環基、置換も
しくは非置換の芳香族異項環基、置換もしくは非置換の
アルキルチオ基または置換もしくは非置換のアルコキシ
基を示す。Rはハロゲン原子、ニトロ基、置換もしく
は非置換の脂肪族異項環基、置換もしくは非置換の芳香
族異項環基、
【0009】
【化33】 (式中、RおよびRはそれぞれ独立して、水素原
子、アルキル基またはアシル基を示す。)、−S−
、−S(O)a−R または −O−R を示
す。(式中、Rはアルキル基、アリル基またはアラル
キル基を示す。aは1または2を示す。) Aは
【0010】
【化34】 または
【0011】
【化35】 を示す。(式中、Zは酸素原子または硫黄原子を示す。
は置換もしくは非置換の芳香族炭化水素基、置換も
しくは非置換のアラルキル基、置換もしくは非置換の脂
肪族炭化水素基、置換もしくは非置換の芳香族異項環
基、置換もしくは非置換の脂肪族異項環基、置換もしく
は非置換の芳香族スルホニル基、置換もしくは非置換の
芳香族アミノ基または置換もしくは非置換のアルキル基
を示す。Rは水素原子または低級アルキル基を示
す。)]で表される化合物またはその塩、
【0012】(B)式(2)
【0013】
【化36】 [式中、RおよびRは前記に同じ。A
【0014】
【化37】 または
【0015】
【化38】 を示す。(式中、Z、RおよびRは前記に同
じ。)]で表される化合物またはその塩、
【0016】(C)式(3)
【0017】
【化39】 [式中、RおよびRは前記に同じ。A
【0018】
【化40】 または
【0019】
【化41】 を示す。(式中、ZおよびRは前記に同じ。)]で表
される化合物またはその塩、
【0020】(D)Rにおける、置換もしくは非置換
の脂肪族異項環基または置換もしくは非置換の芳香族異
項環基が異原子として窒素原子を少なくとも1個含有す
るものである上記(A)〜(C)のいずれか1つに記載
の化合物またはその塩、
【0021】(E)式(2)中、Rがイミダゾリル
基、C1〜5アルキルイミダゾリル基、
【0022】
【化42】 (式中、RはC1〜5アルキル基、モノヒドロキシC
1〜5アルキル基、ジヒドロキシC1〜5アルキル基、
1〜5アルコキシカルボニルC1〜5アルキル基、C
1〜3アシル基またはピリジル基を示す。RはC
1〜5アルキル基またはヒドロキシル基を示す。bは
0、1、2または3を示す。)、
【0023】
【化43】 (式中、Rは前記に同じ。cは0、1、2または3を
示す。)、
【0024】
【化44】 (式中、Rは前記に同じ。Qは酸素原子、硫黄原子ま
たは
【0025】
【化45】 を示す(式中、dは1または2を示す。)。)、
【0026】
【化46】 、−S−R12、−S(O)eR12 または −OR
13を示し、(式中、R10は水素原子またはC1〜3
アルキル基を示す。R11はC1〜3アルキルアミノC
1〜3アルキル基、脂肪族環状アミノC1〜3アルキル
基または、芳香族アミノC1〜3アルキル基を示す。R
12およびR13はそれぞれ独立して、C1〜3アルキ
ル基を示す。eは1または2を示す。) Rがハロゲン原子、ニトロ基、C1〜3アシル基、
【0027】
【化47】 、−S−R7’、 −S(O)a−R7’または −O
−R7’を示し、(式中、R5’およびR6’はそれぞ
れ独立して、水素原子、C1〜3アルキル基、C1〜3
アシル基を示す。R7’はC1〜3アルキル基、アリル
基またはアラルキル基を示す。aは前記に同じ。) A
【0028】
【化48】 または
【0029】
【化49】 (式中、R3’は以下の群{ハロゲン原子、C1〜5
ルキル基、ハロゲン化C1〜5アルキル基、ヒドロキシ
ル基、ヒドロキシC1〜5アルキル基、C1〜5アルコ
キシル基、C1〜5アルコキシカルボニル基、カルボキ
シル基、アミノカルボニル基、C1〜5アルキルアミノ
カルボニル基、スルホニル基、アミノスルホニル基、C
1〜5アルキルアミノスルホニル基、シアノ基、C
1〜5アルコキシスルホニルアミノ基およびN−C
1〜5アルコキシスルホニル−N−C1〜5アルキルア
ミノ基}から選ばれる置換基を1〜3個有していてもよ
いフェニル基、ピリジル基またはチアゾール基を示す。
ZおよびRは前記に同じ。)を示す、上記(B)に記
載の化合物またはその塩、
【0030】(F)式(3)中、Rがイミダゾリル
基、C1〜5アルキルイミダゾリル基、
【0031】
【化50】 (式中、R、Rおよびbは前記に同じ。)、
【0032】
【化51】 (式中、Rおよびcは前記に同じ。)、
【0033】
【化52】 (式中、RおよびQは前記に同じ。)、
【0034】
【化53】 、−S−R12、−S(O)eR12 または −OR
13を示し、(式中、R10、R11、R12、R13
およびeは前記に同じ。) A
【0035】
【化54】 または
【0036】
【化55】 (式中、ZおよびR3’は前記に同じ。)を示す、上記
(C)に記載の化合物またはその塩、
【0037】(G)式(2)中、Rがイミダゾリル
基、C1〜5アルキルイミダゾリル基、
【0038】
【化56】 (R5’およびR6’は前記に同じ。fは2または3を
示す。)または
【0039】
【化57】 (式中、R8’は水素原子、メチル基、エチル基、2−
ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシ−1,1−ジメチ
ルエチル基、2−ハイドロキシ−1−(ハイドロキシメ
チル)エチル基を示す。Rおよびbは前記に同じ。)
を示し、A
【0040】
【化58】 または
【0041】
【化59】 (式中、R3’は前記に同じ。R4’は塩素原子、臭素
原子、メチル基およびトリフルオロメチル基からなる群
から選ばれる置換基を1〜3個有してもよいフェニル基
を示す。)を示す、上記(B)に記載の化合物またはそ
の塩、
【0042】(H)上記(A)〜(G)のいずれか1つ
に記載の化合物またはその塩を含有する医薬、
【0043】(I)上記(A)〜(G)のいずれか1つ
に記載の化合物またはその塩を含有する免疫性疾患、リ
ウマチ性疾患、炎症性疾患または臓器移植後の拒絶反応
の予防・治療剤、
【0044】(J)式(4)
【0045】
【化60】 [式中、Aは
【0046】
【化61】 または
【0047】
【化62】 を示す。(式中、Z、RおよびRは前記に同じ。X
はハロゲン原子を示す。Rはニトロ基またはハロゲン
原子を示す。]で表される化合物、
【0048】(K)式(4)中、Rが以下の群{ハロ
ゲン原子、C1〜5アルキル基、ハロゲン化C1〜5
ルキル基、ヒドロキシル基、ヒドロキシC1〜5アルキ
ル基、C1〜5アルコキシル基、C1〜5アルコキシカ
ルボニル基、カルボキシル基、アミノカルボニル基、C
1〜5アルキルアミノカルボニル基、スルホニル基、ア
ミノスルホニル基、C1〜5アルキルアミノスルホニル
基、シアノ基、C1〜5アルコキシスルホニルアミノ基
およびN−C1〜5アルコキシスルホニル−N−C
1〜5アルキルアミノ基}から選ばれる置換基を1〜3
個有していてもよい置換フェニル基、置換ピリジル基ま
たは置換チアゾール基を示す、上記(J)に記載の化合
物、および
【0049】(L)式(4)中、Rが塩素原子、臭素
原子、メチル基およびトリフルオロメチル基からなる群
から選ばれる置換基を1〜3個有してもよいフェニル基
を示す、上記(J)に記載の化合物に関する。
【0050】上記において、例えば、C1〜5アルキル
基とは炭素数が1から5個の直鎖または分鎖状のアルキ
ル基を意味する。
【0051】本発明の化合物は、例えば、下記(1)〜
(11)の方法で製造することができる。
【0052】(1)3−アミノ−2−ニトロベンズアミ
ド誘導体および2−アミノ−5−ニトロベンズアミド誘
導体の製造方法 3−アミノ−2−ニトロベンズアミド誘導体および2−
アミノ−5−ニトロベンズアミド誘導体は、対応する3
位ハロゲノ体もしくは対応する2位ハロゲノ体にアミン
類を過剰にまたは脱酸剤の存在下にアミン類を反応させ
ることによって得ることができる。
【0053】
【化63】 (式中、R1’は置換もしくは非置換のアミノ基、置換
もしくは非置換の脂肪族異項環基または置換もしくは非
置換の芳香族異項環基を示す。R、RおよびXは前
記に同じ。)
【0054】場合により、酸ハライド、活性エステル、
混合酸無水物等の形に活性化した3−アミノ−2−ニト
ロ安息香酸誘導体または同様に活性化した2−アミノ−
5−ニトロ安息香酸誘導体に、置換もしくは無置換のア
ニリンまたは芳香族アミンを、無機または有機性の脱酸
剤の存在下に反応させても得ることができる。
【0055】
【化64】 (式中、R1’、RおよびRは前記に同じ。Yは活
性化されたカルボン酸の脱離基を示す。)
【0056】表題化合物の3位または2位のアミノ基
が、さらにアミノアルキル基によって置換されている場
合には、側鎖にハロゲノ基、メタンスルホニルオキシ
基、トルエンスルホニルオキシ基等の脱離基を有する誘
導体にアミン類を加熱溶融、または無機もしくは有機塩
基の存在下に反応させても製造することができる。側鎖
にハロゲノ基、メタンスルホニルオキシ基、トルエンス
ルホニルオキシ基等の脱離基を有する誘導体は、対応す
るハイドロキシ体に塩化メタンスルホニル、塩化トルエ
ンスルホニル、5塩化リンまたは塩化チオニル等を反応
させて得ることができる。
【0057】
【化65】 (式中、R、R、R10およびR11は前記に同
じ。RはC1〜3アルキレン基を示す。Rはハロゲ
ン原子、メタンスルホニルオキシ基またはトルエンスル
ホニルオキシ基を示す。)
【0058】3−アミノ−2−ニトロベンズアミド誘導
体および2−アミノ−5−ニトロベンズアミド誘導体の
製造原料となる、2位ハロゲノ体および3位ハロゲノ体
は、以下の方法によって得ることができる。
【0059】i)3−ハロゲノ−2−ニトロベンズアミ
ド誘導体および2−ハロゲノ−5−ニトロベンズアミド
誘導体は、酸ハライド、活性エステル、混合酸無水物等
の形に活性化した、3−ハロゲノ−2−ニトロ安息香酸
または2−ハロゲノ−5−ニトロ安息香酸と、置換もし
くは無置換のアニリンまたは芳香族アミンとを、無機ま
たは有機の脱酸剤の存在下に反応させて得ることができ
る。
【0060】
【化66】 (式中、R、R、XおよびYは前記に同じ。)
【0061】ii)3−アミノ−2−ニトロ安息香酸誘
導体および2−アミノ−5−ニトロ安息香酸誘導体は、
3−ハロゲノ−2−ニトロ安息香酸または2−ハロゲノ
−5−ニトロ安息香酸と、種々のアミン誘導体を加熱溶
融、または脱酸剤の存在下に反応させて得ることができ
る。
【0062】
【化67】 (式中、R1’およびXは前記に同じ。)
【0063】(2)2,3−ジアミノベンズアミド誘導
体および2,5−ジアミノベンズアミド誘導体の製造方
法 2,3−ジアミノベンズアミド誘導体および2,5−ジ
アミノベンズアミド誘導体は、前述の3−アミノ−2−
ニトロベンズアミド誘導体または2−アミノ−5−ニト
ロベンズアミド誘導体の2位または5位のニトロ基を還
元することにより得ることができる。還元方法は、酸性
溶液中スズ、鉄等の金属、またはパラジウム、白金等を
触媒とした接触還元を用いることができる。
【0064】
【化68】 (式中、R1’およびRは前記に同じ。)
【0065】場合により、得られた2,3−ジアミノベ
ンズアミド誘導体または2,5−ジアミノベンズアミド
誘導体に、カルボン酸クロリドまたはスルホン酸クロリ
ドを脱酸剤の存在下に反応させると、3−アシルアミノ
−2−アミノベンズアミド誘導体または5−アシルアミ
ノ−2−アミノベンズアミド誘導体を得ることができ
る。
【0066】
【化69】 (式中、R1’、RおよびRは前記に同じ。R
1〜3アルキル基を示す。)
【0067】
【化70】 (式中、R1’、RおよびRは前記に同じ。R
1〜3アルキル基を示す。)
【0068】(3)2−アシルアミノ−6−アミノニト
ロベンゼン誘導体および3−アシルアミノ−4−アミノ
ニトロベンゼン誘導体の製造方法 2−アシルアミノ−6−アミノニトロベンゼン誘導体お
よび3−アシルアミノ−4−アミノニトロベンゼン誘導
体は、対応する2−アシルアミノ−6−アミノニトロベ
ンゼン誘導体または3−アシルアミノ−4−ハロゲノニ
トロベンゼン誘導体に、種々のアミンを反応させること
により得ることができる。
【0069】反応させるアミンとしては、ピペラジン、
4−アルキルピペラジン、4−(ハイドロキシアルキ
ル)ピペラジン、2−または3−アルキル置換ピペラジ
ン、4−アシルピペラジン、4−ピリジルピペラジン、
ピロリジン、1,4−ジアゼピン、モルホリン、チオモ
ルホリン、イミダゾール、アルキルイミダゾール、N−
(ω−ジアルキルアミノアルキル)−N−アルキルアミ
ン、N−(ω−モノアルキルアミノアルキル)−N−ア
ルキルアミン、N−(ω−ジアルキルアミノアルキル)
アミンおよびN−(ω−モノアルキルアミノアルキル)
アミン等を挙げることができる。
【0070】
【化71】 (式中、R1’、RおよびXは前記に同じ。RはC
1〜3アルキル基を示す。)
【0071】また、場合により、酸ハライド、活性エス
テル、混合酸無水物等の形に活性化した種々の安息香酸
誘導体を、特開昭58−23664号公報記載の方法に
準じて製造した、2,6−ジアミノニトロベンゼン誘導
体または3,4−ジアミノニトロベンゼン誘導体に、無
機または有機性の脱酸剤の存在下に反応させても得るこ
とができる。3,4−ジアミノニトロベンゼン誘導体
は、活性化された2−アミノ−5−ニトロ安息香酸誘導
体からホフマン(Hoffmann)反応によっても製
造することができる。
【0072】
【化72】 (式中、R1’、R、R、XおよびYは前記に同
じ。)
【0073】(4)2−N−アシル−1,2,4−トリ
アミノベンゼン誘導体および1−N−アシル−1,2,
3−トリアミノベンゼン誘導体の製造方法 2−N−アシル−1,2,4−トリアミノベンゼン誘導
体および1−N−アシル−1,2,3−トリアミノベン
ゼン誘導体は、対応する2−アシルアミノ−6−アミノ
ニトロベンゼン誘導体または3−アシルアミノ−4−ア
ミノニトロベンゼン誘導体のニトロ基を還元して得られ
る。還元方法は、酸性溶液中、スズ、鉄等の金属、また
はパラジウム、白金等を触媒とした接触還元を用いるこ
とができる。
【0074】
【化73】 (式中、R1’、RおよびRは前記に同じ。)
【0075】(5)2−アミノ−3−ハロゲノベンズア
ミド誘導体の製造方法 2−アミノ−3−ハロゲノベンズアミド誘導体は、対応
する3−ハロゲノ−2−ニトロベンズアミド誘導体にア
ミン類、好ましくは1級アミンを加熱溶融させることに
より、場合により異性体である、前述の3−アミノ−2
−ニトロベンズアミド誘導体とともに得ることができ
る。
【0076】
【化74】 (式中、R1’、R、RおよびXは前記に同じ。)
【0077】(6)3−アミノ−2−アルコキシベンズ
アミド誘導体、3−アミノ−2−アルキルチオベンズア
ミド誘導体および3−アミノ−2−アリルチオベンズア
ミド誘導体の製造方法 表題化合物は対応する2−ニトロ体に塩基性、好ましく
は強塩基性条件下にアルカノール、アルキルチオール、
アリルチオールを反応させて得られる。
【0078】
【化75】 (式中、R1’、RおよびRは前記に同じ。R7’
はC1〜3アルキル基を示す。Zは酸素原子または硫
黄原子を示す。)
【0079】(7)スルホン体、スルホキサイド体の製
造方法 スルホン体およびスルホキサイド体は、対応するスルフ
ィド体を過酸化物で酸化することにより製造することが
できる。過酸化物は、過酸化水素、過酢酸、m−クロロ
過安息香酸が望ましい。
【0080】
【化76】 (式中、R1’、R、R、R7’およびaは前記に
同じ。)
【0081】(8)N−オキサイド体の製造方法 N−オキサイド体は、側鎖に三級アミンを持つ3−アミ
ノ−2−ニトロベンズアミド誘導体または2−アミノ−
5−ニトロベンズアミド誘導体を過酸化物で酸化するこ
とにより製造することができる。過酸化物は、過酸化水
素、過酢酸、m−クロロ過安息香酸が望ましい。
【0082】
【化77】 (式中、R、RおよびRは前記に同じ。)
【0083】(9)側鎖にカルボン酸を有する誘導体の
製造方法 側鎖にカルボン酸を有する誘導体は、対応するエステル
体を含水溶媒中アルカリ存在下に加水分解することによ
り製造することができる。
【0084】
【化78】 (式中、R1’、R、RおよびRは前記に同じ。
はC1〜3アルキル基を示す。)
【0085】(10)側鎖部分にアミドを有する誘導体
の製造方法 側鎖部分にアミドを有する誘導体は、対応するエステル
体にそれぞれアミンを必要により加熱条件下で反応させ
ることにより得ることができる。
【0086】
【化79】 (式中、R1’、R、R、RおよびRは前記に
同じ。)
【0087】(11)ハイドロキシアルキルアミノ誘導
体の製造方法 3位側鎖にハイドロキシアルキルアミノ基を持つ2−ニ
トロベンズアミド誘導体は、対応するエステル体の還元
によって製造することができる。還元方法はエーテル系
の溶媒中水素化ホウ素カルシウムもしくは水素化ホウ素
リチウムにより、またはアルコール系の溶媒中水素化ホ
ウ素ナトリウムもしくは水素化ホウ素カルシウム等を用
いることができる。
【0088】
【化80】 (式中、R、RおよびRは前記に同じ。)
【0089】本発明の化合物またはその塩を医薬として
用いる場合は、経口または非経口的に投与することがで
きる。
【0090】本発明の化合物またはその塩を経口または
非経口的に投与するには、公知の製剤技術により種々の
剤型に製剤化することができ、製剤中には通常用いられ
る賦形剤、結合剤、崩壊剤等の適当な添加剤を加えるこ
とができる。
【0091】製剤中に添加することができる添加剤は、
製剤の投与量において無害で、また本発明の化合物また
はその塩の効果を妨げないことが望ましい。賦形剤とし
ては、例えば、乳糖、デンプン、結晶セルロースおよび
軽質無水ケイ酸等を挙げることができる。結合剤として
は、例えば、マンニトール、デキストリン、ヒドロキシ
プロピルセルロースおよびポリビニルピロリドン等を挙
げることができる。崩壊剤としては、例えば、デンプ
ン、カルボキシメチルセルロースおよびカルボキシメチ
ルセルロースカルシウム等を挙げることができる。
【0092】製剤の例は、経口剤としては、カプセル
剤、顆粒剤、細粒剤、丸剤、散剤および錠剤等を挙げる
ことができ、非経口剤としては、注射剤および経皮吸収
製剤等を挙げることができる。
【0093】製剤の投与形態としては、本発明の化合物
またはその塩を経口投与する場合、食前、食間および食
後等が可能であり、1日に1〜数回に分服すればよい。
【0094】本発明の化合物またはその塩の投与量は、
通常、成人1人あたり1日1〜2500mgが適してお
り、100〜200mgが好ましい。
【0095】以下、実施例および試験例により、本発明
をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらにのみ限定
されるべきものではない。
【0096】
【実施例】
[実施例1] N−(4−クロロフェニル)−3−(4−メチル−1−
ピペラジニル)−2−ニトロベンズアミド 3−クロロ−2−ニトロ安息香酸(40.0g)、塩化
チオニル(20ml)および触媒量のジメチルホルムア
ミドの混合物を90分間加熱還流させた。冷却後、過剰
の塩化チオニルを留去し、得られた酸クロライドを塩化
メチレン(100ml)に溶解させ次の反応に用いた。
4−クロロアニリン(25.3g)およびピリジン(1
9.3ml)を塩化メチレン(200ml)に溶解さ
せ、氷冷下先に得られた酸クロライドの塩化メチレン溶
液を滴下した。反応液を室温で3時間撹拌後、溶媒を留
去した。得られた残渣を氷水中に注ぎ、析出した結晶を
濾取し、水洗後、エタノールから再結晶して3−クロロ
−N−(4−クロロフェニル)−2−ニトロベンズアミ
ドの無色結晶(56.8g,95%)を得た。
【0097】融点 170−172℃ 元素分析値 C13Clとして C(%) H(%) N(%) 計算値 : 50.18 : 2.59 : 9.01 実測値 : 50.23 : 2.26 : 8.84
【0098】窒素雰囲気下、3−クロロ−N−(4−ク
ロロフェニル)−2−ニトロベンズアミド(15.0
g)および1−メチルピペラジン(16.9g)の混合
物を100−105℃で2時間撹拌した。反応混合物を
冷却後、エタノール(30ml)で希釈し氷水中に注ぎ
析出した結晶を濾取、水洗、乾燥後エタノールから再結
晶してN−(4−クロロフェニル)−3−(4−メチル
−1−ピペラジニル)−2−ニトロベンズアミドを淡黄
色プリズム晶(178.0g,98.5%)として得
た。
【0099】融点 188−190℃ H−NMR(DMSO−d)δ:2.30(3H,
s),2.44−2.54(4H,m),2.96−
3.06(4H,m),7.27(2H,d),7.4
4−7.55(3H,m),7.70(2H,d),1
0.54(1H,br s). 元素分析値 C1819ClNとして C(%) H(%) N(%) 計算値 : 57.68 : 5.11 : 14.95 実測値 : 57.97 : 5.27 : 14.95 IR(KBr)νcm−1:1712,1626,14
96,1452,1276.
【0100】[実施例2] N−(4−クロロフェニル)−2−ニトロ−3−(1−
ピペラジニル)ベンズアミド 実施例1と同様にして、3−クロロ−N−(4−クロロ
フェニル)−2−ニトロベンズアミド4.02gおよび
ピペラジン5.5gからN−(4−クロロフェニル)−
2−ニトロ−3−(1−ピペラジニル)ベンズアミド
4.58g(98%)を得た。
【0101】融点 193−195℃ IR(KBr)νcm−1:3288,2836,16
80,1602,1539,1494,1443,14
01. H−NMR(DMSO−d) δ:2.85(3
H,m),7.22−7.85(7H,m).
【0102】[実施例3] N−(4−クロロフェニル)−2−ニトロ−3−[4−
(2−ピリジル)−1−ピペラジニル]ベンズアミド 実施例1と同様にして、4.2gの3−クロロ−N−
(4−クロロフェニル)−2−ニトロベンズアミドおよ
び11gの1−(2−ピリジル)−ピペラジンから5.
7gのN−(4−クロロフェニル)−2−ニトロ−3−
[4−(2−ピリジル)−1−ピペラジニル]ベンズア
ミドを得た。収率96%。
【0103】融点 235−237℃ IR(KBr)νcm−1:3454,3172,28
74,1680,1602,1539,1491,14
37. H−NMR(DMSO−d)δ:10.80(1
H,s),8.13(1H,dd),7.70(4H,
m),7.57(2H,m),7.42(2H,m),
6.86(1H,d),6.67(1H,dd),3.
58(4H,m),3.05(4H,m).
【0104】[実施例4] N−(4−クロロフェニル)−3−(4−ハイドロキシ
−1−ピペリジニル)−2−ニトロベンズアミド 実施例1と同様にして、3.11gの3−クロロ−N−
(4−クロロフェニル)−2−ニトロベンズアミドおよ
び5.06gの4−ハイドロキシピペリジンから3.6
0gのN−(4−クロロフェニル)−3−(4−ハイド
ロキシ−1−ピペリジニル)−2−ニトロベンズアミド
を得た。収率96%。
【0105】IR(KBr)νcm−1:3286,2
944,1653,1599,1530,1497. H−NMR(DMSO−d)δ:10.76(1
H,s),7.69(2H,d),7.64(1H,
t),7.58(1H,d),7.47(1H,d),
7.40(2H,d),4.70(1H,d),3.6
2(1H,m),3.08(2H,m),2.81(2
H,m),1.80(2H,m).
【0106】[実施例5] N−(4−クロロフェニル)−3−(1−イミダゾリ
ル)−2−ニトロベンズアミド 実施例1と同様にして、9.33gの3−クロロ−N−
(4−クロロフェニル)−2−ニトロベンズアミドおよ
びイミダゾールから3.60gのN−(4−クロロフェ
ニル)−3−(1−イミダゾリル)−2−ニトロベンズ
アミドを得た。収率35%。
【0107】[実施例6] 3−(1,3−ジアゼピン−1−イル)−N−(4−ク
ロロフェニル)−2−ニトロベンズアミド 実施例1と同様にして、3.11gの3−クロロ−N−
(4−クロロフェニル)−2−ニトロベンズアミドおよ
び1,3−ジアゼピンから3−(1,3−ジアゼピン−
1−イル)−N−(4−クロロフェニル)−2−ニトロ
ベンズアミドを得た。収率92%。
【0108】IR(KBr)νcm−1:2842,1
677,1596,1527,1494,1443,1
404. H−NMR(DMSO−d)δ:7.34−7.7
4(6H,m),7.19(1H,m),3.23(4
H,m),2.82(4H,m),1.77(2H,
m).
【0109】[実施例7] N−(4−シアノフェニル)−3−(4−メチル−1−
ピペラジニル)−2−ニトロベンズアミド 4−クロロアニリンの代わりに 4−アミノベンゾニト
リル(8.3g)を用いて実施例1記載の方法に準じた
操作により3−クロロ−N−(4−シアノフェニル)−
2−ニトロベンズアミド(19.4g,92%)を得
た。
【0110】融点 236−238℃
【0111】窒素雰囲気下、3−クロロ−N−(4−シ
アノフェニル)−2−ニトロベンズアミド(3.92
g)および1−メチルピペラジン(4.4 ml)の混
合物を100−110℃で2時間撹拌した。反応混合物
を冷却後、氷水中に注ぎ析出した結晶を濾取、水、つい
でヘキサンで洗浄、乾燥後シリカゲルクロマトグラフィ
ーにて精製して、さらにエタノールから再結晶して2.
4g(51%)のN−(4−シアノフェニル)−3−
(4−メチル−1−ピペラジニル)−2−ニトロベンズ
アミドを得た。
【0112】融点 221−223℃ H−NMR(CDCl)δppm:2.33(3
H,s),2.52(4H,m),3.04(4H,
m),7.65(2H,d),7.26−7.77(5
H,m),8.20(1H,br s).
【0113】[実施例8] N−(4−クロロフェニル)−2−ニトロ−3−(4−
チオモルホリニル)ベンズアミド 実施例1と同様にして、4.97gの3−クロロ−N−
(4−クロロフェニル)−2−ニトロベンズアミドおよ
び5.00gのチオモルホリンから5.42g(90
%)のN−(4−クロロフェニル)−2−ニトロ−3−
(4−チオモルホリニル)ベンズアミドを得た。
【0114】H−NMR(DMSO−d)δ:2.
73(m,4H),3.13(m,4H),7.40
(d,2H,J=8.8Hz),7.64−7.75
(m,5H)
【0115】[実施例9] N−(4−クロロフェニル)−3−(4−ホルミル−1
−ピペラジニル)−2−ニトロベンズアミド 実施例1と同様にして、3.11gの3−クロロ−N−
(4−クロロフェニル)−2−ニトロベンズアミドおよ
び4.1mlの1−ホルミルピペラジンからN−(4−
クロロフェニル)−3−(4−ホルミル−1−ピペラジ
ニル)−2−ニトロベンズアミドを得た。収率54%。
【0116】融点 126−128℃ H−NMR (DMSO−d)δ:8.06(1
H,s),7.68(5H,m),7.40(1H,
d),3.46(4H,m).
【0117】[実施例10] N−(4−クロロフェニル)−N−メチル−2−ニトロ
−3−(1−ピペラジニル)ベンズアミド 塩化チオニル25mlに14.11gの3−クロロ−2
−ニトロ−安息香酸を溶かして2時間加熱還流する。過
剰の塩化チオニルを留去し結晶性の残渣(酸クロライ
ド)を得る。ジクロロメタン150mlに10.14g
の4−クロロ−N−メチルアニリンと20 mlのピリ
ジンを溶かして氷水で冷却する。この混合物に、上述の
粗製の酸クロライド全量を50mlのジクロロメタンに
溶かし滴下する。ついで、40分間室温にて撹拌する。
この反応混合物に氷水300mlを加え、有機層を希塩
酸で2回、ついで水、飽和食塩水の順に洗浄し、乾燥後
濃縮する。残渣は放置すると結晶化する。酢酸エチル−
石油エーテルから再結晶して、18.71gの3−クロ
ロ−N−(4−クロロフェニル)−2−ニトロ−N−メ
チルベンズアミドの無色粉末を得る。
【0118】融点 146.0〜146.5℃ 元素分析値 C1410ClN2Oとして C(%) H(%) N(%) 計算値 : 51.72 ; 3.10 ; 8.62. 実測値 : 51.85 ; 3.12 ; 8.73. H−NMR(δ)CDCl:3.44(s,3
H),7.0(m,1H),7.23〜7.70(m,
6H).
【0119】無水ピペラジン8.18gと6.18gの
N−(4−クロロフェニル)−N−メチル−2−ニトロ
−3−(1−ピペラジニル)ベンズアミドを混合し、1
00〜110℃の油浴上1時間10分間加熱熔融する。
放冷後、反応混合物に水100mlを加えて撹拌する。
デカンテーションにて油状沈澱を数回洗浄する。油状沈
澱に少量のメタノールを加えて不溶の黄色粉末を濾去す
る。濾液を濃縮後シリカゲルカラムクロマトグラフィー
により精製し、さらに、エーテル−石油エーテルから再
結晶して3.36g(47.2%)のN−(4−クロロ
フェニル)−N−メチル−2−ニトロ−3−(1−ピペ
ラジニル)ベンズアミドを黄色プリズムとして得る。
【0120】融点 167.5〜169.0℃ 元素分析値 C1819ClNとして C(%) H(%) N(%) 計算値 : 57.68 ; 5.11 ; 14.95. 実測値 : 57.66 ; 5.05 ; 14.73. H−NMR(δ)CDCl:2.94(br s,
8H),3.42(s,3H),6.7(m,1H),
7.1〜7.2(m,6H).
【0121】[実施例11] N−(4−クロロフェニル)−3−(3−メチル−1−
ピペラジニル)−2−ニトロベンズアミド 実施例1と同様にして、9.30gの3−クロロ−N−
(4−クロロフェニル)−2−ニトロベンズアミドおよ
び9.0gの3−メチルピペラジンから9.30gのN
−(4−クロロフェニル)−3−(3−メチル−1−ピ
ペラジニル)−2−ニトロベンズアミドを得た。収率8
2%。
【0122】融点 184−186℃ IR(KBr)νcm−1:3380,3290,29
44,1654,1600,1536. H−NMR(DMSO−d)δ:10.74(1
H,s),7.69(2H,d),7.64(1H,
t),7.55(1H,d),7.49(1H,d),
7.38(2H,d),2.93−2.86(3H,
m),2.42(1H,t),2.11(1H,s),
0.96(3H,d).
【0123】[実施例12] N−(4−クロロフェニル)−3−[N−(2−ジメチ
ルアミノエチル)−N−メチルアミノ]−2−ニトロベ
ンズアミド 実施例1と同様にして、3.0gの3−クロロ−N−
(4−クロロフェニル)−2−ニトロベンズアミドおよ
び4.93gの(2−ジメチルアミノエチル)−N−メ
チルアミン N−(4−クロロフェニル)−3−[N−
(2−ジメチルアミノエチル)−N−メチルアミノ]−
2−ニトロベンズアミドを得た。収率33%。
【0124】融点 150−152℃ H−NMR(DMSO−d)δ:2.21(6H,
m),2.43(2H,br t),2.80(3H,
s),3.18(2H,br t),7.15−7.5
4(7H,m),7.86(1H,br s).
【0125】[実施例13] 3−クロロ−N−(4−クロロフェニル)−2−[2−
(ジメチルアミノ)エチル]アミノベンズアミド 窒素雰囲気下、実施例1記載の方法で得た3−クロロ−
N−(4−クロロフェニル)−2−ニトロベンズアミド
(6.22g)および N,N−ジメチルエチレンジア
ミン(8.78ml)の混合物を110−120℃で
4.5時間撹拌した。反応混合物を冷却後、氷水中に注
ぎ酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を飽和食塩水で
洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥して溶媒を留去した。
残渣をシリカゲルクロマトグラフィーにて精製し3.6
4g(52%)の3−クロロ−N−(4−クロロフェニ
ル)−2−[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミノベ
ンズアミドを得た。
【0126】融点 99−101℃ 元素分析値 C1719ClOとして C(%) H(%) N(%) 計算値 : 57.96 ; 5.44 ; 11.93. 測定値 : 58.11 ; 5.45 ; 11.91. H−NMR(CDCl)δppm:2.26(6
H,s),2.45(2H,m),3.00(2H,
m),4.88(1H,m),7.08(1H,t),
7.32(2H,d),7.48(1H,dd),7.
65(2H,d),7.96(1H,dd),10.9
5(1H,br s).
【0127】[実施例14] N−(4−クロロフェニル)−3−[2−(ジメチルア
ミノ)エチル]アミノ−2−ニトロベンズアミド 窒素雰囲気下、実施例1記載の方法で得た3−クロロ−
N−(4−クロロフェニル)−2−ニトロベンズアミド
(6.22g)および[2−(ジメチルアミノ)エチ
ル]アミン(8.78g)の混合物を110−120℃
で4.5時間撹拌した。反応混合物を冷却後、氷水中に
注ぎ酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥後減圧
濃縮し、得られた油状残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーにより精製して1.50g(21%)のN−
(4−クロロフェニル)−3−[2−(ジメチルアミ
ノ)エチル]アミノ−2−ニトロベンズアミドを得た。
【0128】融点 169−171℃ 元素分析値 C1719ClNとして C(%) H(%) N(%) 計算値 : 56.28 : 5.28 : 15.44 実測値 : 56.35 : 5.09 : 15.43 H−NMR(CDCl)δ:2.28(s,6H,
N(CH),2.60(t,2H,J=6.2H
z,CHNMe),3.3(m,2H,CHNA
r),6.67(d,1H,J=7.7Hz),6.8
4(d,1H,J=9.0Hz),7.19−7.52
(m,5H,ArH),7.98(br,1H,N
H).
【0129】[実施例15] N−(4−クロロフェニル)−3−[N−[2−(ジエ
チルアミノ)エチル]−N−エチルアミノ]−2−ニト
ロベンズアミド 窒素雰囲気下、実施例1記載の方法で得た3−クロロ−
N−(4−クロロフェニル)−2−ニトロベンズアミド
(3g)および[2−(ジメチルアミノ)エチル]アミ
ン(8.7ml)の混合物を120−125℃で5時間
撹拌した。反応混合物を冷却後、氷水中に注ぎクロロホ
ルムで抽出した。抽出液を水洗、乾燥後減圧濃縮し、得
られた粘稠な残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーにより精製し、さらにイソプロピルエーテル−ヘキサ
ン中で固化させ2.7g(66.8%)のN−(4−ク
ロロフェニル)−3−[N−[2−(ジエチルアミノ)
エチル]−N−エチルアミノ]−2−ニトロベンズアミ
ドを得た。
【0130】融点 73−76℃ 元素分析値 C2127ClNとして C(%) H(%) N(%) 計算値 : 60.21 : 6.50 : 13.38 実測値 : 60.04 : 6.99 : 13.32 H−NMR(CDCl)δ:0.98(t,6H,
J=7Hz,N(CHCH),1.02(t,
3H,J=7Hz, NCHCH),2.49
(q,4H,N(CHCH),3.09(q,
2H,NCHCH),7.24−7.46(m,7
H,ArH),7.8(br,1H,NH).
【0131】[実施例16] N−(4−クロロフェニル)−3−(4−メチル−1−
イミダゾイル)−2−ベンズアミド 窒素雰囲気下、3−クロロ−N−(4−クロロフェニ
ル)−2−ニトロベンズアミド(9.3g)および4−
メチルイミダゾ−ル(13g)の混合物を140−14
5℃で6時間撹拌した。反応混合物を冷却後クロロホル
ムで抽出し、水洗、乾燥後溶媒を溜去した。得られた油
状の残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精
製、酢酸エチル−ヘキサン中固化し、さらにヘキサン洗
浄して3.6g(33%)のN−(4−クロロフェニ
ル)−3−(4−メチル−1−イミダゾイル)−2−ベ
ンズアミドを得た。
【0132】融点 127−129℃ 元素分析値 C1713ClNとして C(%) H(%) N(%) 計算値 : 57.24 : 3.67 : 15.70 実測値 : 57.06 : 3.80 : 15.41 H−NMR(DMSO−d)δ:2.16(s,3
H),7.04(s,1H),7.41(d,2H,J
=8.7Hz),7.71(d,2H,J=8.7H
z),7.75(s,1H),7.84(d,1H,J
=7.1Hz),7.91(t,1H,J=7.9H
z),8.00(d,1H,J=7.1Hz),10.
98(s,1H).
【0133】[実施例17] 3−クロロ−N−(4−クロロフェニル)−2−[(2
−ピリジル)メチル]アミノベンズアミド 実施例1と同様の操作により6.63mlの2−アミノ
メチルピリジンと実施例1記載の方法で得た5.0gの
3−クロロ−N−(4−クロロフェニル)−2−ニトロ
ベンズアミドから3.1gの(52%)の3−クロロ−
N−(4−クロロフェニル)−2−[(2−ピリジル)
メチル]アミノベンズアミドを得た。
【0134】融点 109−111℃ 元素分析値 C1915ClOとして C(%) H(%) N(%) 計算値 : 61.30 ; 4.06 ; 11.29. 測定値 : 61.33 ; 4.11 ; 11.22. H−NMR(CDCl)δppm:4.30(2
H,s),5.17(1H,br s),6.99−
7.28(5H,m),7.42−7.69(4H,
m),7.95(1H,dd),8.61(1H,
d),11.05(1H,br s).
【0135】[実施例18] N−(4−クロロフェニル)−2−[2−(ジメチルア
ミノ)エチル]アミノ−3−ニトロベンズアミド 3−クロロ−2−ニトロ安息香酸のかわりに2−クロロ
−3−ニトロ安息香酸(4.9g)を用いて実施例1記
載の方法に準じて2−クロロ−N−(4−クロロフェニ
ル)−3−ニトロベンズアミド(6.31g,83%)
を得た。
【0136】窒素雰囲気下、2−クロロ−N−(4−ク
ロロフェニル)−3−ニトロベンズアミド(6.22
g)およびN,N−ジメチルエチレンジアミン(8.7
8ml)の混合物を90−100℃で1時間撹拌した。
反応混合物を冷却後、氷水中に注ぎ析出した結晶を濾
取、水で洗浄、乾燥後エタノールから再結晶して5.8
g(80%)のN−(4−クロロフェニル)−2−
[(2−ジメチルアミノ)エチル]アミノ−3−ニトロ
ベンズアミドを得た。
【0137】融点 174−176℃ 元素分析値 C1719ClNとして C(%) H(%) N(%) 計算値 : 56.28 ; 5.28 ; 15.44. 測定値 : 56.35 ; 5.23 ; 15.55. H−NMR(CDCl)δppm:2.17(6
H,s),2.39(2H,m),3.22(2H,
m),6.94(1H,t),7.33(2H,d),
7.62(2H,d),7.75(1H,m),7.9
4(1H,dd),8.18(1H,dd),8.96
(1H,br s).
【0138】[実施例19] N−(4−クロロフェニル)−3−[N−(2−ハイド
ロキシエチル)−N−メチルアミノ]−2−ニトロベン
ズアミド 窒素雰囲気下、実施例1記載の方法で得た3−クロロ−
N−(4−クロロフェニル)−2−ニトロベンズアミド
(20g)および2−(メチルアミノ)エタノール(2
5ml)の混合物を120−125℃で6時間撹拌し
た。反応混合物を冷却後、氷水中に注ぎ析出した沈澱を
濾取、水洗、風乾し、エタノールより再結晶して18.
5g(88%)のN−(4−クロロフェニル)−3−
[N−(2−ハイドロキシエチル)−N−メチルアミ
ノ]−2−ニトロベンズアミドを得た。
【0139】融点 142−143℃ H−NMR(DMSO−d)δ:2.84(s,3
H),3.18(m,2H),3.63(m,2H),
4.25(br t,1H),7.21−7.74
(m,7H),10.5(br,1H).
【0140】[実施例20] N−(4−クロロフェニル)−3−[N−メチル−N−
(1−メチル−4−ピペリジニル)アミノ]−2−ニト
ロベンズアミド 実施例1と同様にして、5.0gの3−クロロ−N−
(4−クロロフェニル)−2−ニトロベンズアミドおよ
び9.30mlのN−メチル−N−(1−メチル−4−
ピペリジニル)]アミンより9.2gのN−(4−クロ
ロフェニル)−3−[N−メチル−N−(1−メチル−
4−ピペリジニル)アミノ]−2−ニトロベンズアミド
を得た。収率58%。
【0141】融点 226−228℃ H−NMR(DMSO−d)δ:1.30−2.1
0(4H,m),2.11(3H,s),2.61(3
H,s),2.20−3.10(5H,m),7.35
−7.76(7H,m),10.70(1H,br
s).
【0142】[実施例21] N−(4−クロロフェニル)−3−[N−[2−(ジメ
チルアミノ)エチル]−N−エチルアミノ]−2−ニト
ロベンズアミド 実施例1と同様にして、3−クロロ−N−(4−クロロ
フェニル)−2−ニトロベンズアミドおよびN−[2−
(ジメチルアミノ)エチル]−N−エチルアミンより
N−(4−クロロフェニル)−3−[N−[2−(ジメ
チルアミノ)エチル]−N−エチルアミノ]−2−ニト
ロベンズアミドを得た。収率78%。
【0143】融点 130−132℃ H−NMR(DMSO−d)δ:1.00(3H,
t),2.18(6H,s),2.10−2.42(2
H,m),2.90−3.12(4H,m),7.20
−7.60(7H,m),7.98(1H,br
s).
【0144】[実施例22] N−(4−クロロフェニル)−3−[N−[2−(ジエ
チルアミノ)エチル]−N−メチルアミノ]−2−ニト
ロベンズアミド 実施例1と同様にして、3−クロロ−N−(4−クロロ
フェニル)−2−ニトロベンズアミドおよびN−[2−
(ジエチルアミノ)エチル]−N−メチルアミンよりN
−(4−クロロフェニル)−3−[N−[2−(ジエチ
ルアミノ)エチル]−N−メチルアミノ]−2−ニトロ
ベンズアミドを得た。収率74%。
【0145】融点120−130℃ H−NMR(CDCl)δ:0.99(6H,
t),2.50(4H,q),2.81(3H,s),
3.18(2H,br t),7.19−7.54
【0146】[実施例23] 3−(4−メチル−1−ピペラジニル)−2−ニトロ−
N−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ベンズア
ミド 3−クロロ−2−ニトロ安息香酸(10g)、塩化チオ
ニル(30ml)及び触媒量のジメチルホルムアミドの
混合物を3時間過熱還流させた。冷却後、過剰の塩化チ
オニルを留去し、得られた酸クロライドを塩化メチレン
(15ml)に溶解させ次の反応に用いた。
【0147】4−トリフルオロメチルアニリン(6.4
g)とピリジン(3.16g)を塩化メチレン(100
ml)に溶解させ、氷冷下先に得られた酸クロライドの
塩化メチレン溶液を滴下した。反応液を室温で2時間撹
拌した後、氷水中に注ぎ、析出した結晶をろ取し、水及
びエーテルで洗い3−クロロ−2−ニトロ−N−[4−
(トリフルオロメチル)フェニル]ベンズアミドの無色
結晶(9.8g、86%)を得た。
【0148】融点 213−216℃ 元素分析値 C14 として C(%) H(%) N(%) 計算値 : 48.78 : 2.34 : 8.13 実測値 : 48.76 : 2.34 : 8.16 H−NMR(DMSO−d)δ:7.76(d,2
H),7.84(t,1H),7.89(d,2H),
7.99(d,1H),8.05(d,1H),11.
18(br s,1H). IR(KBr)νcm−1:3360,1692,16
08,1538,1462,1412,1370,13
28.
【0149】3−クロロ−2−ニトロ−N−[4−(ト
リフルオロメチル)フェニル]ベンズアミド(9.8
g)、1−メチルピペラジン(4g)および無水炭酸カ
リウム(5.52g)のジメチルホルムアミド(50m
l)に加えて100−120℃で24時間撹拌した。反
応混合物を冷却後、氷水中に注ぎ析出した結晶を濾取、
水洗、乾燥後酢酸エチルから再結晶して3−(4−メチ
ル−1−ピペラジニル)−2−ニトロ−N−[4−(ト
リフルオロメチル)フェニル]ベンズアミドを淡黄色板
状晶(9.26g、83.4%)として得た。
【0150】融点 227−230℃ 元素分析値 C1919として C(%) H(%) N(%) 計算値 : 55.88 : 4.69 : 13.72 実測値 : 55.70 : 4.63 : 13.62 IR(KBr)νcm−1:3256,2986,29
44,2800,1622,1608. H−NMR(δ)CDCl:2.02(s,3
H),2.16−2.33(m,4H),2.54−
2.78(m,4H),7.06−7.55(m,6
H).
【0151】[実施例24] N−(4−クロロフェニル)−2−(4−メチル−1−
ピペラジニル)−3−ニトロベンズアミド 3−クロロ−2−ニトロ安息香酸の代わりに2−クロロ
−3−ニトロ安息香酸(4.9g)を用い、実施例1と
同様にして2−クロロ−N−(4−クロロフェニル)−
3−ニトロベンズアミド(6.31g、83%)を得
た。
【0152】融点 183−185℃ H−NMR(DMSO−d)δ:7.35(2H,
m),7.59−7.94(4H,m),8.10(1
H,dd),10.75(1H,br s).
【0153】同じく実施例1と同様にして2−クロロ−
N−(4−クロロフェニル)−3−ニトロベンズアミド
と1−メチルピペラジンからN−(4−クロロフェニ
ル)−2−(4−メチル−1−ピペラジニル)−3−ニ
トロベンズアミドを得た。収率66%。
【0154】融点 133−135℃ H−NMR(CDCl)δ:2.32(s,3
H),2.55(m,4H),3.26(m,4H),
7.32(m,3H),7.65(m,3H),8.1
2(dd,1H).
【0155】[実施例25] N−(4−クロロフェニル)−3−(1−イミダゾリ
ル)−N−メチル−2−ニトロベンズアミド 実施例1と同様にして、実施例10で得た3−クロロ−
N−(4−クロロフェニル)−N−メチル−2−ニトロ
ベンズアミドとイミダゾールからN−(4−クロロフェ
ニル)−3−(1−イミダゾリル)−N−メチル−2−
ニトロベンズアミドを得た。収率48.4%。
【0156】融点 155−156℃ H−NMR(CDCl)δ:3.46(s,3
H),7.04−7.60(m,10H).
【0157】[実施例26] N−(4−クロロフェニル)−N−メチル−3−(4−
メチル−1−ピペラジニル)−2−ニトロベンズアミド 実施例10と同様にして3−クロロ−N−(4−クロロ
フェニル)−N−メチル−2−ニトロベンズアミドと1
−メチルピペラジンからN−(4−クロロフェニル)−
N−メチル−3−(4−メチル−1−ピペラジニル)−
2−ニトロベンズアミドを得る。収率65%。
【0158】融点 129−130℃ H−NMR(CDCl)δ:2.32(3H,
s),2.56(4H,m),3.01(4H,m),
3.41(3H,s).
【0159】[実施例27] N−(4−クロロフェニル)−3−[N−(2−ジメチ
ルアミノエチル)−N−メチルアミノ]−2−(フェニ
ルメチルチオ)ベンズアミド 実施例12で得たN−(4−クロロフェニル)−3−
[N−(2−ジメチルアミノエチル)−N−メチル−ア
ミノ]−2−ニトロベンズアミド(11.4g)のジメ
チルホルムアミド溶液にベンジルチオール(4.3m
l)と無水炭酸カリウム(13.3g)を加えて、窒素
気流下100−105℃にて5時間加熱撹拌した。冷後
反応混合物を氷水中に注ぎ、激しく撹拌した。析出した
黄色結晶を濾取、水洗後含水エタノールから再結晶して
10.8g(79%)のN−(4−クロロフェニル)−
3−[N’−(2−ジメチルアミノエチル)−N’−メ
チル]アミノ−2−(フェニルメチルチオ)ベンズアミ
ドを得た。
【0160】融点 108.5−109.5℃ MS(FABS):454(M+1) H−NMR(CDCl)δ:7.36(2H,d,
J=8.8Hz),7.30(1H,t,J=7.8H
z),7.27(2H,d,J=8.8Hz),7.2
−7.14(2H,m),7.13−7.07(3H,
m),7.02(1H,broad s),6.84
(2H,d,J=6.8Hz),4.07(2H,
s),3.35(2H,t,J=7.3Hz),2.9
1(3H,s),2.59(2H,t,J=7.3H
z),2.27(6H,s). IR(KBr)cm−1ν:3270,3240,31
80,3110,1658,1602,1574,15
42,1492,1456,1398,1320,10
26,830,696. 元素分析値C2528ClNOSとして C(%) H(%) N(%) Cl(%) S(%) 計算値:65.15;6.22 ; 9.25 ;7.81 ; 7.53 実測値:65.94;6.24 ; 9.26 ;8.05 ; 7.73
【0161】[実施例28] N−(4−クロロフェニル)−3−[N−(2−ジメチ
ルアミノエチル)−N−メチルアミノ]−2−メトキシ
ベンズアミド 窒素気流中、実施例12で得たN−(4−クロロフェニ
ル)−3−[N−(2−ジメチルアミノエチル)−N−
メチルアミノ]−2−ニトロベンズアミド(7.5g、
20mmole)を徐々にジメチルホルムアミド中に懸
濁した水素化ナトリウム(4.0g 60% in o
il dispersion)に加えた。ついで、4.
0mlのメタノールを滴下した。析出した黄色スラリー
を90−120℃で3時間加熱撹拌した。反応混合物を
冷後氷水中に注ぎ酢酸エチルで抽出した。抽出液を乾燥
後濃縮し残査をシリカゲルクロマトグラフィーにより精
製し、酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して0.78g
(10.8%)のN−(4−クロロフェニル)−3−
[N−(2−ジメチルアミノエチル)−N−メチルアミ
ノ]−2−メトキシベンズアミドを得た。
【0162】融点 89−91℃ MS(FABS):362(M+1) H−NMR(CDCl)δ:10.12(1H,
s),7.80(1H,dd),7.66(2H,
d),7.33(2H,d),7.2−7.1(2H,
m),3.94(3H,s),3.30(2H,t),
2.87(3H,s),2.49(2H,t),2.2
7(6H,s). IR(KBr)cm−1ν:3284,3260,32
00,1658,1602,1536,1496,14
74,1402,1322,1258,1230,10
14,840,824,778,514. 元素分析値C1924ClNOとして C(%) H(%) N(%) Cl(%) 計算値 : 63.07 ; 6.69 ; 11.61 ; 9.80 実測値 : 62.64 ; 6.68 ; 11.68 ; 9.62
【0163】[実施例29] N−(4−クロロフェニル)−3−[N−(2−ジメチ
ルアミノエチル)−N−メチルアミノ]−2−フェニル
チオベンズアミド 水素化ナトリウムを無水 N,N−ジメチルホルムアミ
ド(50ml)に懸濁し、氷冷撹拌下にベンゼンチオー
ル(2.21ml)を滴下する。室温で0.4時間撹拌
した後、実施例12で得たN−(4−クロロフェニル)
−3−[N−(2−ジメチルアミノエチル)−N−メチ
ルアミノ]−2−ニトロベンズアミド(6g)を加え、
窒素気流下に100−110℃で5時間撹拌する。冷却
後、反応液を水に注ぎ酢酸エチルにて抽出する。酢酸エ
チル層を飽和食塩水で洗浄した後、 硫酸ナトリウムで
乾燥する。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルを用いるカ
ラムクロマトグラフィーで精製し、エタノールから再結
晶してN−(4−クロロフェニル)−3−[N−(2−
ジメチルアミノエチル)−N−メチルアミノ]−2−フ
ェニルチオベンズアミド(4.3g、60%)を微小針
状晶として得た。
【0164】融点105−106℃ 元素分析値C2426ClNOSとして C(%) H(%) N(%) 計算値 : 65.51 : 5.96 : 9.55 実測値 : 65.63 : 5.66 : 9.42 H−NMR(CDCl)δ:2.19(s,6
H),2.40(t,2H),2.81(s,3H),
3.18(t,2H),7.01−7.44(m,12
H),7.90(br s,1H)
【0165】[実施例30] N−(4−クロロフェニル)−3−[(2−ハイドロキ
シエチル)−1−ピペラジニル]−2−ニトロベンズア
ミド 窒素雰囲気下、実施例1記載の方法で得た3−クロロ−
N−(4−クロロフェニル)−2−ニトロベンズアミド
(5.0g)および1−(2−ハイドロキシエチル)ピ
ペラジン(7.9ml)の混合物を90−100℃で4
時間撹拌した。反応混合物を冷却後、氷水中に注ぎ析出
した沈澱を濾取、水洗、風乾し、クロロホルム−エタノ
ールより再結晶して5.75g(88%)のN−(4−
クロロフェニル)−3−[(2−ハイドロキシエチル)
−1−ピペラジニル]−2−ニトロベンズアミドを得
た。
【0166】融点 218−220℃ 元素分析値 C1921ClNとして C(%) H(%) N(%) 計算値 : 56.37 : 5.23 : 13.84 実測値 : 56.39 : 5.23 : 13.88 H−NMR(DMSO−d)δ:2.48(m,6
H),2.90(m,4H),3.51(m,2H),
4.37(t,1H),7.30−7.78(m,7
H).
【0167】以下、実施例30と同様の操作で下記式で
表される表1〜表6に記載の化合物を得た。
【0168】
【化81】
【0169】
【表1】
【0170】
【表2】
【0171】
【表3】
【0172】
【表4】
【0173】
【表5】
【0174】
【表6】
【0175】[実施例68] N−(4−クロロフェニル)−2−ニトロ−3−(4,
4−ジオキソ−1−チオモルホリニル)ベンズアミド ジクロロメタン(30ml)に実施例8で得たN−(4
−クロロフェニル)−2−ニトロ−3−(4−チオモル
ホリニル)ベンズアミド(3.77g)を懸濁し氷冷下
撹拌し、3−クロロ過安息香酸(5.18g)を加え、
室温にて1時間撹拌した。反応混合物を氷水に注ぎ析出
する沈澱を濾取し、1N−水酸化ナトリウム水溶液、次
いで水で洗浄し、風乾後クロロホルム−メタノ−ルから
再結晶して4.0g(99%)のN−(4−クロロフェ
ニル)−2−ニトロ−3−(4,4−ジオキソ−1−チ
オモルホリニル)ベンズアミドを得た。
【0176】融点 285−288℃ 元素分析値 C1716ClNS として C(%) H(%) N(%) 計算値 : 49.82 : 3.93 : 10.25 実測値 : 49.88 : 3.94 : 10.32 IR(KBr)νcm−1:3352,2992,29
44,2848,1692,1599,1539,14
94. H−NMR(DMSO−d)δ:3.25(m,4
H),3.38(m,4H),7.40(d,2H,J
=8.9Hz),7.70(d,2H,J=8.9H
z),7.58−7.98(m,3H).
【0177】[実施例69] N−(4−クロロフェニル)−3−(4−メチル−4−
オキソ−1−ピペラジニル)−2−ニトロベンズアミド
3−クロロ過安息香酸塩 ジクロロメタン(250ml)に実施例1で得たN−
(4−クロロフェニル)−3−(4−メチル−1−ピペ
ラジニル)−2−ニトロベンズアミド(3.7g)を溶
かした液に、3−クロロ過安息香酸(2.3g)のジク
ロロメタン(100ml)溶液を15分間で滴下し、室
温にて、さらに15分間撹拌した。反応混合物に無水炭
酸カリウム(10g)を加えて15分間撹拌後、固形分
を濾去し濾液を減圧濃縮した。得られた残渣を含水エタ
ノールから再結晶して3.8g(69%)のN−(4−
クロロフェニル)−3−(4−メチル−4−オキソ−1
−ピペラジニル)−2−ニトロベンズアミド 3−クロ
ロ過安息香酸塩を得た。
【0178】融点 167−168℃ 元素分析値 C1819ClN・CClO として C(%) H(%) N(%) 計算値 : 54.86 : 4.42 : 10.23 実測値 : 54.98 : 4.35 : 10.25 IR(KBr)νcm−1:3292,1690,16
50,1530,1324. H−NMR(DMSO−d)δ:3.12(br
d,2H),3.56(s,3H),3.60−3.7
5(m,6H),7.40−7.43(m,3H),
7.50(d,1H,J=8.0Hz),7.65−
7.75(m,4H),7.82(d,1H,J=8.
0Hz),7.85(d,1H,J=8.0Hz),
7.87(s,1H),10.93(s,1H).
【0179】[実施例70] N−(4−クロロフェニル)−2−ニトロ−3−(4−
オキソ−1−チオモルホリニル)ベンズアミド ジクロロメタン(30ml)に実施例8で得たN−(4
−クロロフェニル)−2−ニトロ−3−(4−チオモル
ホリニル)ベンズアミド(2.2g)を懸濁しドライア
イス−アセトンにて冷却した。この溶液に3−クロロ過
安息香酸(1.0g)を加え、同温にて3.5時間撹拌
した。反応混合物を氷冷した1N−水酸化ナトリウム水
溶液に注ぎ析出沈澱を、1N−水酸化ナトリウム水溶
液、次いで水で洗浄し、風乾後クロロホルム−メタノ−
ルから再結晶して2.1g(91%)のN−(4−クロ
ロフェニル)−2−ニトロ−3−(4−オキソ−1−チ
オモルホリニル)ベンズアミドを得た。
【0180】融点 267−269℃ H−NMR(DMSO−d)δ:2.93(m,4
H),3.12(m,4H),7.40(d,2H,J
=8.9Hz),7.70(d,2H,J=8.9H
z),7.60−7.81(m,3H).
【0181】[実施例71] N−(4−クロロフェニル)−3−(2−ジメチルアミ
ノエチル)チオ−2−ニトロベンズアミド 60%水素化ナトリウム(2.9g)をヘキサンで洗浄
し、無水テトラヒドロフラン(200ml)に窒素雰囲
気下に懸濁した。室温撹拌下に(2−ジメチルアミノ)
エタンチオール塩酸塩(4.44g)を加えて、20分
間撹拌した。この反応混合物に実施例1記載の方法で得
た3−クロロ−N−(4−クロロフェニル)−2−ニト
ロベンズアミド(6.2g)を加えて撹拌し、発泡が収
まってから5時間加熱還流した。反応混合物を冷後氷水
に注ぎ酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥後、
濃縮して得られた油状残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィーにて精製し、含水エタノールから再結晶して
N−(4−クロロフェニル)−3−(2−ジメチルアミ
ノエチル)チオ−2−ニトロベンズアミド(3.7g、
48%)を得た。
【0182】融点 153−155℃ 元素分析値 C1718ClNSとして C(%) H(%) N(%) 計算値 : 53.76 : 4.78 : 11.06 実測値 : 53.78 : 4.70 : 11.10 H−NMR(DMSO−d)δ:2.27(s,6
H),2.57(t,2H,J=7.9Hz),3.0
8(t,2H,J=7.9Hz),7.30(d,2
H,J=8.7Hz),7.48−7.50(m,3
H),7.53(d,2H,J=7.2Hz),7.6
2(d,1H,J=7.9Hz),7.75(s,1
H).
【0183】[実施例72] N−(4−クロロフェニル)−3−[N−[2−(1−
イミダゾリル)エチル]]−N−メチル]アミノ−2−
ニトロベンズアミド 実施例19で得たN−(4−クロロフェニル)−3−
[N−(2−ハイドロキシエチル)−N−メチル]アミ
ノ−2−ニトロベンズアミド(2g)とトリエチルアミ
ン(0.97ml)を1,2−ジクロルエタン(20m
l)に溶かした溶液に氷冷撹拌下メタンスルホニルクロ
ライド(0.5ml)を加え、1時間室温にて撹拌し
た。この溶液にイミダゾール(2g)を加えて5時間加
熱還流した。冷後反応混合物を水に注ぎクロロホルムで
抽出した。抽出液を水洗、乾燥後、減圧濃縮して、得ら
れた油状の残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
にて精製し、2−プロパノールから再結晶して650m
g(29%)のN−(4−クロロフェニル)−3−[N
−[2−(1−イミダゾリル)−エチル]]−N−メチ
ル]アミノ−2−ニトロベンズアミドを得た。
【0184】融点 162−164℃ 元素分析値 C1918ClNとして C(%) H(%) N(%) 計算値 : 57.07 : 4.54 : 17.52 実測値 : 56.99 : 4.55 : 17.34 H−NMR(DMSO−d)δ:3.42(br
t,2H),4.14(br t,2H),6.95−
7.80(m,10H),10.5(br,1H).
【0185】[実施例73] 4−[3−(4−クロロフェニル)アミノカルボニル−
2−ニトロフェニル]ピペラジン−1−酢酸 エチルエ
ステル 実施例2で得たN−(4−クロロフェニル)−2−ニト
ロ−3−(1−ピペラジニル)ニトロベンズアミド
(8.1g)をジメチルホルムアミド(30ml)に溶
かした液に、無水炭酸カリウム(4.0g)を懸濁し、
室温にて撹拌した。この混合物にブロモ酢酸エチル
(3.0ml)を滴下して、さらに2時間撹拌した。反
応混合物を氷水に注ぎ、エタノールを加えて沈澱を分離
させた後、濾取、水洗し、含水エタノール(90%)か
ら再結晶して7.8g(76%)の4−[3−(4−ク
ロロフェニル)アミノカルボニル−2−ニトロフェニ
ル]ピペラジン−1−酢酸 エチルエステルを得た。
【0186】融点 162−164℃ 元素分析値 C2123ClNとして C(%) H(%) N(%) Cl(%) 計算値 : 56.44 : 5.19 : 12.53 : 7.93 実測値 : 56.49 : 5.30 : 12.59 : 8.16 H−NMR(CDCl)δ:1.28(t,3
H),2.65−2.68(m,4H),3.03−
3.05(m,4H),3.23(s,2H),4.1
9(q,2H),7.28(d,2H),7.37−
7.40(m,3H),7.47−7.51(m,3
H),8.00(s,1H).
【0187】[実施例74] N−(4−クロロフェニル)−3−[N−メチル−[2
−(1−ピペリジニル)エチル]アミノ]−2−ニトロ
ベンズアミド 実施例19で得たN−(4−クロロフェニル)−3−
[N−(2−ハイドロキシエチル)−N−メチル]アミ
ノ−2−ニトロベンズアミド(5.0g)、4−ジメチ
ルアミノピリジン(1.0g)をジクロロメタン(10
0ml)に溶解し、氷冷下p−トルエンスルホン酸クロ
リド(4.7g)のジクロロメタン(100ml)溶液
を滴下した。反応液を室温で4時間撹拌後、水に注ぎ入
れ、クロロホルムで抽出した。水、飽和食塩水で洗浄
後、硫酸ナトリウム(無水)で乾燥した。溶媒を留去
し、粗製の N−(4−クロロフェニル)−3−[N−
メチル−N−[2−(4−トルエンスルホニルオキシ)
エチル]アミノ]ベンズアミドを得た。
【0188】N−(4−クロロフェニル)−3−[N−
メチル−N−[2−(4−トルエンスルホニロキシ)エ
チル]アミノ]−2−ニトロベンズアミド(4g)とピ
ペリジン(3.9ml)を無水テトラヒドロフラン(3
0ml)に溶かした液を窒素雰囲気下3時間加熱還流し
た。冷後反応混合物を水に注ぎクロロホルムで抽出し
た。抽出液を水洗、乾燥後、減圧濃縮して、得られた油
状の残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精
製し、2−プロパノール−イソプロピルエーテルから再
結晶して2.8g(85%)のN−(4−クロロフェニ
ル)−3−[N−メチル−[2−(1−ピペリジニル)
エチル]−N−メチルアミノ]−2−ニトロベンズアミ
ドを得た。
【0189】融点 152−153℃ 元素分析値 C2125ClNとして C(%) H(%) N(%) 計算値 : 60.50 : 6.04 : 13.44 実測値 : 60.40 : 6.15 : 13.36 H−NMR(CDCl)δ:1.40−1.70
(m,6H),2.32−2.55(m,6H),2.
82(s,3H),3.24(br t,2H),7.
10−7.56(m,7H),7.80(br s,1
H).
【0190】[実施例75] N−(4−クロロフェニル)−3−[N−メチル−N−
(2−メチルアミノエチル)アミノ]−2−ニトロベン
ズアミド 実施例74と同様にして、N−(4−クロロフェニル)
−3−[N−メチル−N−[2−(4−トルエンスルホ
ニロキシ)エチル]アミノ]−2−ニトロベンズアミド
とメチルアミンからN−(4−クロロフェニル)−3−
[N−メチル−N−(2−メチルアミノエチル)アミ
ノ]−2−ニトロベンズアミドを得た。
【0191】融点 148−150℃ 元素分析値 C1719ClNとして C(%) H(%) N(%) 計算値 : 56.28 : 5.28 : 15.44 実測値 : 56.44 : 5.30 : 15.05 H−NMR(DMSO−d)δ:2.24(s,3
H),2.55(t,2H),2.73(s,3H),
3.12(t,2H),7.27−7.75(m,7
H).
【0192】[実施例76] N−(4−クロロフェニル)−3−[N−[2−[N−
(2−ハイドロキシエチル)−N−メチルアミノ]エチ
ル]−N−メチルアミノ]−2−ニトロベンズアミド 実施例74と同様にして、N−(4−クロロフェニル)
−3−[N−メチル−N−[2−(4−トルエンスルホ
ニロキシ)エチル]アミノ]−2−ニトロベンズアミド
とN−(2−ハイドロキシエチル)−N−メチルアミン
からN−(4−クロロフェニル)−3−[N−[2−
[N−(2−ハイドロキシエチル)−N−メチルアミ
ノ]エチル−N−メチルアミノ]−2−ニトロベンズア
ミドを得た。
【0193】融点 111−113℃ H−NMR(CDCl)δ:2.25(s,3
H),2.47−2.68(m,4H),3.24
(t,2H),3.49(t,2H),7.20−7.
62(m,7H),8.20(br,1H).
【0194】[実施例77] 2−[4−[3−(4−クロロフェニル)アミノカルボ
ニル−2−ニトロフェニル]−1−ピペラジニル]−N
−メチルアセタミド 実施例73で得た、4−[3−(4−クロロフェニル)
アミノカルボニル−2−ニトロフェニル]ピペラジン−
1−酢酸 エチルエステル(4.8g)のテトラヒドロ
フラン(50ml)溶液に40%メチルアミン水溶液
(80ml)を20分間で滴下し、さらに18時間撹拌
した。析出した沈澱と濾液を濃縮して得た沈澱とを併せ
て水洗、風乾しメタノールから再結晶して4.4g(9
5%)の2−[4−[3−(4−クロロフェニル)アミ
ノカルボニル−2−ニトロフェニル]−1−ピペラジニ
ル]−N−メチルアセタミドを得た。
【0195】融点 264−268℃ 元素分析値 C2022ClNとして C(%) H(%) N(%) Cl(%) 計算値 : 55.63 : 5.14 : 16.21 : 8.21 実測値 : 55.95 : 5.25 : 16.00 : 7.96 H−NMR(DMSO−d)δ:2.52(m,4
H),2.62(d,3H),2.95(s,2H),
2.99(m,4H),7.41−7.69(m,7
H),7.72(br,1H),10.77(s,1
H).
【0196】[実施例78] 2−アミノ−N−(4−クロロフェニル)−3−(1−
ピペラジニル)ベンズアミド 実施例2で得た、N−(4−クロロフェニル)−2−ニ
トロ−3−(1−ピペラジニル)ベンズアミド(5.1
g)をエタノールに懸濁させ、塩化第二スズ二水和物
(18.6g)を加え30分間加熱還流した。反応混合
物を冷却後、溶媒を減圧下留去した。留去し得られた残
渣を氷水中に注ぎ、酢酸エチルエステルにて抽出した。
抽出液を40%水酸化ナトリウム水溶液で洗浄し、水洗
後飽和食塩水にて洗浄し、硫酸マグネシウムにて乾燥し
た。溶媒を減圧下留去後、得られた結晶をエタノールか
ら再結晶して淡黄色粉末(4.3g,92%)を得た。
【0197】融点 171−173℃ 元素分析値 C1719ClNO C(%) H(%) N(%) 計算値: 61.72 : 5.79 : 16.94 実測値: 61.59 : 5.84 : 16.98 IR(KBr)νcm−1:3452,3348,28
28,1636,1596,1514,1444. H−NMR(CDCl)δppm:7.80(2
H,m),7.39(3H,m),7.11(1H,
m),6.66(1H,m),6.04(2H,br
s),2.50−3.20(8H,m).
【0198】以下、実施例78と同様の操作で下記式で
表される表7〜表8に記載の化合物を得た。
【0199】
【化82】
【0200】
【表7】
【0201】
【表8】
【0202】[実施例92] N−[4−クロロ−2−[4−(2−ハイドロキシエチ
ル)−1−ピペラジニル]カルボニルフェニル]−3−
[4−(2−ハイドロキシエチル)−1−ピペラジニ
ル]−2−ニトロベンズアミド 3−クロロ−2−ニトロ安息香酸(4.97g)、塩化
チオニル(6.0ml)および触媒量のジメチルホルム
アミドの混合物を90分間加熱還流させた。冷却後、過
剰の塩化チオニルを留去し、得られた酸クロリドを塩化
メチレン(10ml)に溶解させ次の反応に用いた。
【0203】2−アミノ−5−クロロ安息香酸エチル
(4.92g)およびピリジン(2.5ml)を塩化メ
チレン(50ml)に溶解させ、氷冷下先に得られた酸
クロリドの塩化メチレン溶液を滴下した。反応液を室温
で1時間撹拌後、溶媒を留去した。得られた残渣を氷水
中に注ぎ、析出した結晶を濾取。水洗後、エタノールか
ら再結晶して3−クロロ−N−(4−クロロ−2−エト
キシカルボニルフェニル)−2−ニトロベンズアミドの
無色結晶(6.76g、72%)を得た。
【0204】融点 208−210℃ H−NMR(DMSO−d)δ:1.40(t,3
H),4.40(q,2H),7.63(d.d,1
H),7.7−8.1(m,4H),8.45(d,1
H),10.71(br s,1H)
【0205】3−クロロ−N−(4−クロロ−2−エト
キシカルボニルフェニル)−2−ニトロベンズアミド
5.93gに4−(2−ハイドロキシエチル)ピペラジ
ン8.05gを加えて、110−120℃にて80分間
加熱撹拌した。反応混合物を水に注ぎ、析出した結晶を
濾取し、シリカゲルクロマトグラフィーで精製した。さ
らに、エタノールから再結晶して2.50g(29%)
のN−[4−クロロ−2−[4−(2−ハイドロキシエ
チル)−1−ピペラジニル]カルボニルフェニル]−3
−[4−(2−ハイドロキシエチル)−1−ピペラジニ
ル]−2−ニトロベンズアミドを黄色粉末として得た。
【0206】融点 189−190℃ 元素分析値 C2633 として C(%) H(%) N(%) 計算値 : 53.51 : 6.13 : 14.40 実測値 : 53.45 : 6.05 : 14.19 H−NMR(DMSO−d−CDCl)δ:2.
5−2.8(12H,m),2.9−3.3(4H,
m),3.5−4.0(8H,m),7.2−7.6
(5H,m),7.90(1H,d),10.01(1
H,s).
【0207】[実施例93] N−(4−クロロフェニル)−3−[N−(2−ジメチ
ルアミノエチル)−N−メチルアミノ]ベンズアミド N−(4−クロロフェニル)−3−[N−(2−ハイド
ロキシエチル)−N−メチルアミノ]ベンズアミド
(2.65g)、4−ジメチルアミノピリジン(3.2
0g)をジクロロメタン(40ml)に溶解し、氷冷下
メタンスルホン酸クロリド(2.0ml)を滴下した、
反応液を室温で4時間撹拌後、水に注ぎ入れ、クロロホ
ルムで抽出した。水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリ
ウム(無水)で乾燥した。溶媒を留去し、粗製のN−
(4−クロロフェニル)−3−[N−メチル−N−(2
−メチルスルホニルオキシエチル)アミノ]ベンズアミ
ドを得た。
【0208】得られた粗製のN−(4−クロロフェニ
ル)−3−[N−メチル−N−(2−メチルスルホニル
オキシエチル)アミノ]ベンズアミドにテトラヒドロフ
ラン(20ml)、50%ジメチルアミン水溶液(20
ml)を加え、室温で4日間撹拌した。溶媒を留去した
残渣をクロロホルムに溶解し、水、飽和食塩水で洗浄
後、硫酸ナトリウム(無水)で乾燥した。溶媒を留去
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し
精製(クロロホルム:メタノール 19:1)した。得
られた結晶をクロロホルム−エーテルより再結晶し、N
−(4−クロロフェニル)−3−[N−(2−ジメチル
アミノエチル)−N−メチルアミノ]ベンズアミドの無
色結晶1.66g(58%)を得た。
【0209】融点 86−87℃ 元素分析値 C1822ClNO C(%) H(%) N(%) 計算値 : 65.15 : 6.68 : 12.66 実測値 : 64.95 : 6.71 : 12.48 H−NMR(CDCl)δ:2.28(6H,
s),2.48(2H,t),2.98(3H,s),
3.49(2H,t),6.8−7.3(4H,m),
7.27(2H,d),7.59(2h,d),8.1
0(1H,br s).
【0210】[実施例94] N−(4−クロロフェニル)−3−[N−エチル−N−
[2−(1−モルホリニル)エチル]アミノ]−2−ニ
トロベンズアミド 実施例19記載の方法に準じて得た、N−(4−クロロ
フェニル)−3−[N−エチル−N−(2−ヒドロキシ
エチル)アミノ]−2−ニトロベンズアミド(3.29
g)、4−ジメチルアミノピリジン(1.61g)をジ
クロロメタン(30ml)に溶解し、氷冷下メタンスル
ホン酸クロリド(1.0ml)を滴下した。反応液を室
温で一晩撹拌後、水に注ぎ入れ、クロロホルムで抽出し
た。水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウム(無水)
で乾燥した。溶媒を留去し、残渣にテトラヒドロフラン
(30ml)、モルホリン(5.00g)を加え、11
時間加熱還流した。溶媒を留去した残渣をクロロホルム
に溶解し、水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウム
(無水)で乾燥した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーに付し精製した(クロロホル
ム:メタノール 19:1)。 得られた結晶をエタノ
ールより再結晶し、N−(4−クロロフェニル)−3−
[N−エチル−N−[2−(1−モルホリニル)エチ
ル]アミノ]−2−ニトロベンズアミドの淡黄色結晶
3.02g(58%)を得た。
【0211】融点 164−165℃ 元素分析値 C2125ClNとして C(%) H(%) N(%) 計算値 : 58.26 : 5.82 : 12.94 実測値 : 58.03 : 5.90 : 12.67 H−NMR(DMSO−d)δ:0.98(t,3
H),2.1−2.3(m,6H),2.9−3.2
(m,4H),3.4−3.6(m,4H),7.1−
7.8(m,7H),10.32(br s,1H).
【0212】[実施例95] 2−クロロ−N−(4−クロロフェニル)−3−[N−
(2−ジメチルアミノエチル)−N−メチルアミノ]ベ
ンズアミド 実施例24記載の方法で得た、2ークロローN−(4−
クロロフェニル)−3−ニトロベンズアミド13.6g
のエタノール(300ml)溶液に塩化第二スズ二水和
物55.7gを加えて30分間加熱撹拌した。反応混合
物を冷後、飽和食塩水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。
抽出液を40%水酸化ナトリウム水溶液、水、飽和食塩
水の順に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を
留去して得られた固形残渣をエタノールから再結晶して
11.9g(97%)の3−アミノー2−クロロ−N−
(4−クロロフェニル)−ベンズアミドを得た。
【0213】融点 155−157℃ H−NMR(DMSOーd)δ:6.57(2H,
br s),6.68(1H,dd),6.88(1
H,dd),7.11(1H,dd),7.38(2
H,d),7.76(2H,d).
【0214】得られた3−アミノー2−クロロ−N−
(4−クロロフェニル)−ベンズアミドのうち9.2g
と2−ブロモ酢酸エチル14.4mlとを30mlのジ
メチルホルムアミドに溶かして、18.1gの炭酸カリ
ウムとともに窒素雰囲気下にて、10時間加熱還流し
た。反応混合物を氷水中に注ぎ生じた沈澱を濾取、水洗
し、さらにヘキサンで洗浄後、エタノールから再結晶し
て7.2g(60%)の2−クロロ−N−(4−クロロ
フェニル)−3−(エトキシカルボニルメチル)アミノ
ベンズアミドを得た。
【0215】融点 158ー160℃ H−NMR(DMSO−d)δ:7.77(2H,
d),7.39(2H,d),7.22(1H,t),
6.63−6.81(2H,m),5.99(1H,
m),4.14(2H,q),3.54(2H,m),
1.21(3H,t).
【0216】得られた2−クロロ−N−(4−クロロフ
ェニル)−3−(エトキシカルボニルメチル)アミノベ
ンズアミドのうちの6.34gをエタノール(80m
l)に溶かした溶液に、室温撹拌下、3.38gの水素
化ホウ素ナトリウムを加えた。次に、この混合物を30
分間加熱還流した。反応混合物を氷水に注ぎ生じた沈澱
を濾過、水洗し、ついでエタノールから再結晶し、5.
1g(90%)の2−クロロ−N−(4−クロロフェニ
ル)−3−[N−(2−ハイドロキシエチル)アミノ]
ベンズアミドを得た。
【0217】融点 174−176℃ H−NMR(DMSO−d)δ:7.75(2H,
d),7.36(2H,d),7.19(1H,d),
6.77(2H,m),5.38(1H,t),4.8
1(1H,t),3.60(2H,m),3.30
(H,m).
【0218】2−クロロ−N−(4−クロロフェニル)
−3−[N−(2−ハイドロキシエチル)アミノ]ベン
ズアミド(4.2g)のアセトン溶液(20ml)にヨ
ウ化メチル(20ml)および無水炭酸カリウム(2.
6g)を加え72時間加熱還流させた。冷却後溶媒を留
去し、残渣を氷水中に注ぎ、析出した結晶を濾取し、水
洗後、エタノールから再結晶して2−クロロ−N−(4
−クロロフェニル)−3−[N−(2−ハイドロキシエ
チル)−N−メチルアミノ]ベンズアミド(4.0g、
90%)を得た。
【0219】融点 145−148℃ H−NMR(CDCl)δ:2.10(1H,br
s),2.79(3H,s),3.20(2H,
m),3.71(2H,m),7.21−7.83(7
H,m),10.15(1H,br s).
【0220】得られた2−クロロ−N−(4−クロロフ
ェニル)−3−[N−(2−ハイドロキシエチル)−N
−メチルアミノ]ベンズアミド(1.22g)およびピ
リジン(0.9ml)の塩化メチレン懸濁液に氷冷下メ
タンスルホニルクロリド(0.7ml)を加えた。反応
混合物を室温で3時間撹拌後、氷水中に注ぎ析出した結
晶を濾取、水、ついでヘキサンで洗浄、乾燥後テトラヒ
ドロフラン(20ml)に溶解させジメチルアミン(5
0%水溶液、20ml)を加え、室温で3時間撹拌し
た。反応混合物を氷水中に注ぎ析出した結晶を濾取、
水、ついでヘキサンで洗浄、乾燥後シリカゲルクロマト
グラフィーにて精製し、1.1g(83%)の2−クロ
ロ−N−(4−クロロフェニル)−3−[N−(2−ジ
メチルアミノエチル)−N−メチルアミノ]ベンズアミ
ドを得た。
【0221】融点 141−143℃ 元素分析値 C1821ClOとして C(%) H(%) N(%) 計算値 : 59.02 ; 5.78 ; 11.47. 測定値 : 58.72 ; 5.74 ; 11.47. H−NMR(DMSO−d)δ:2.17(6H,
s),2.50(2H,m),2.77(3H,s),
3.13(2H,m),7.03−7.44(5H,
m),7.75(2H,d),10.5(1H,br
s).
【0222】[実施例96] 2−クロロ−3−[N−(2−ジメチルアミノ)エチル
−N−メチルアミノ]−N−[4−(トリフルオロメチ
ル)フェニル]ベンズアミド 実施例24記載の方法に準じて、2−クロロ−3ーニト
ロベンゾイルクロライドと4−(トリフルオロメチル)
アニリンから 2ークロロ−3−ニトローN−[4−
(トリフルオロメチル)フェニル]ベンズアミドを得
た。収率91%。
【0223】融点 170−172℃ H−NMR(DMSO−d)δ:8.20(1H,
dd),7.65−8.03(6H,m).
【0224】得られた2ークロロ−3−ニトローN−
[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ベンズアミド
21.7gのエタノール(400ml)溶液に塩化第二
スズ二水和物56.8gを加えて20分間加熱撹拌し
た。反応混合物を冷後、飽和食塩水に注ぎ、酢酸エチル
で抽出した。抽出液を40%水酸化ナトリウム水溶液、
水、飽和食塩水の順に洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
した。溶媒を留去して得られた固形残渣をエタノールか
ら再結晶して19.2g(97%)の3−アミノー2−
クロロ−N−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]
ベンズアミドを得た。
【0225】融点 155−157℃ H−NMR(DMSO−d)δ:6.57(2H,
br s),6.68(1H,dd),6.88(1
H,dd),7.11(1H,dd),7.38(2
H,d),7.76(2H,d).
【0226】得られた3−アミノー2−クロロ−N−
[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ベンズアミド
18.6gと2−ブロモ酢酸エチル26.1mlとを4
0mlのジメチルホルムアミドに溶かして、32.6g
の炭酸カリウムとともに窒素雰囲気下にて、1時間、1
10℃にて加熱還流した。反応混合物を氷水中に注ぎ生
じた沈澱を濾取、水洗し、さらにヘキサンで洗浄後、エ
タノールから再結晶して15.7g(67%)の2−ク
ロロ−3−(エトキシカルボニルメチル)アミノ−N−
[4−(トリフルオロメチル)フェニル]ベンズアミド
を得た。
【0227】融点 158ー160℃ H−NMR(DMSO−d)δ:7.77(2H,
d),7.39(2H,d),7.22(1H,t),
6.63−6.81(2H,m),5.99(1H,
m),4.14(2H,q),3.54(2H,m),
1.21(3H,t).
【0228】得られた2−クロロ−3−(エトキシカル
ボニルメチル)アミノ−N−[4−(トリフルオロメチ
ル)フェニル]ベンズアミド14.8gをエタノール
(150ml)に溶かした溶液に、室温撹拌下、5.6
gの水素化ホウ素ナトリウムを加えた。次に、この混合
物を20分間加熱還流した。反応混合物を氷水に注ぎ生
じた沈澱を濾過、水洗し、ついでエタノールから再結晶
し、12.6g(95%)の2−クロロ−3−[N−
(2−ハイドロキシエチル)アミノ]−N−[4−(ト
リフルオロメチル)フェニル]ベンズアミドを得た。
【0229】融点 143−145℃ H−NMR(DMSO−d)δ:7.95(2H,
d),7.70(2H,d),7.25(1H,d
d),6.80(2H,m),5.45(1H,m),
4.79(1H,t),3.60(2H,m),3.2
7(2H,m).
【0230】2−クロロ−3−[N−(2−ハイドロキ
シエチル)アミノ]−N−[4−(トリフルオロメチ
ル)フェニル]ベンズアミド(12.1g)のアセトン
溶液(50ml)にヨウ化メチル(40ml)および無
水炭酸カリウム(18.7g)を加え、42時間加熱還
流させた。冷却後溶媒を留去し、残渣を氷水中に注ぎ、
析出した結晶を濾取し、水洗後、エタノールから再結晶
して3−[N−(2−ハイドロキシエチル)−N−メチ
ルアミノ]−2−ニトロ−N−[4−(トリフルオロメ
チル)フェニル]ベンズアミド(3.8g、30%)を
得た。
【0231】融点 154−156℃ H−NMR(CDCl)δ:7.94(2H,
d),7.70(2H,d),7.09−7.47(3
H,m),4.57(1H,t),3.57(2H,
m),3.12(2H,m)2.81(3H,s).
【0232】以下と実施例95と同様にして、3−[N
−(2−ハイドロキシエチル)−N−メチルアミノ]−
2−ニトロ−N−[4−(トリフルオロメチル)フェニ
ル]ベンズアミドから2−クロロ−3−[N−(2−ジ
メチルアミノエチル)−N−メチルアミノ]−N−[4
−(トリフルオロメチル)フェニル]ベンズアミドを得
た。
【0233】融点 109−111℃ 元素分析値 C1921ClFOとして C(%) H(%) N(%) 計算値 : 57.07 ; 5.29 ; 10.51. 測定値 : 56.99 ; 5.33 ; 10.22. H−NMR(DMSO−d)δ:2.16(6H,
s),2.46−2.55(2H,m),2.78(3
H,s),3.04−3.30(2H,m),7.11
−7.40(3H,m),7.70(2H, d),
7.93(2H,d),10.8(1H,br s).
【0234】[実施例97] N−(4−クロロフェニル)−3−[N−メチル−N−
(2−ジメチルアミノエチル)アミノ]−2−メチルチ
オ−ベンズアミド) 実施例12で得た、N−(4−クロロフェニル)−3−
[N−メチル−N−(2−ジメチルアミノエチル)アミ
ノ]−2−ニトロベンズアミドのジメチルホルムアミド
溶液に15mlのナトリウムメチルスルフェナート水溶
液(15%)を室温下に滴下し、90℃にて3時間加熱
撹拌した。放冷後反応混合物に1N−水酸化ナトリウム
100mlを加えて酢酸エチル−トルエンで抽出した。
抽出液を水洗、乾燥後濃縮し、得られた残査をカラムク
ロマトグラフィーにより精製し、さらにクロロホルム−
ヘキサンで再結晶して2.17g(62%)の無色針状
晶を得た。
【0235】融点 122−124℃ HーNMR(CDCl)δ:2.25(6H,
s),2.36(3H,s),2.4−2.7(2H,
m),2.85(3H,s),3.1−3.4(2H,
m),7.1−7.5(5H,m),7.62(2H,
d),8.56(1H,br). 元素分析値 C1924ClNOS として C(%) H(%) N(%) 計算値 : 60.38 : 6.40 : 11.12. 実測値 : 60.09 : 6.47 : 10.87.
【0236】[実施例98] N−(4−クロロフェニル)−3−[N−メチル−N−
(2−ジメチルアミノメチル)アミノ]−2−メチルス
ルホニルベンズアミド 実施例97と同様にして、実施例19で得た、N−(4
−クロロフェニル)−3−[N−(2−ハイドロキシエ
チル)−N−メチルアミノ]−2−ニトロベンズアミド
から N−(4−クロロフェニル)−3−[N−メチル
−N−(2−ハイドロキシエチル)アミノ]−2−メチ
ルチオベンズアミド5.05g(81%)を得た。
【0237】融点 138−139℃ 元素分析値 C1719ClNS として C(%) H(%) N(%) 計算値 : 58.19 : 5.46 : 7.98. 実測値 : 58.49 : 5.36 : 7.46. H−NMR(CDCl)δ:2.36(3H,
s),2.76(3H,s),3.14(2H,t),
3.1−3.3(1H,br m),3.62(2H,
t),7.3−7.6(5H,m),7.72(2H,
d),8.70(1H,br).
【0238】得られたN−(4−クロロフェニル)−3
−[N−(2−ハイドロキシエチル)−N−メチルアミ
ノ]−2−メチルスルフェニルベンズアミドのうち、
4.13gをクロロホルム溶液とし、この溶液に7.0
0gのm−クロル過安息香酸を0 度で加えて同温にて
30分間撹拌した。反応混合物に1N−水酸化ナトリウ
ム 200mlを加えてクロロホルムで抽出した。抽出
液を水洗、乾燥後、溶媒を留去して得られた残査をカラ
ムクロマトグラフィーで精製し、さらにクロロホルム−
エーテルで再結晶して3.15gのN−(4−クロロフ
ェニル)−3−[N−(2−ハイドロキシエチル)−N
−メチルアミノ]−2−メチルスルホニルベンズアミド
を得た。
【0239】融点 169−171℃ 元素分析値 C1719ClNS として C(%) H(%) N(%) 計算値 : 53.33 : 5.00 : 7.32. 実測値 : 53.33 : 4.69 : 7.03. H−NMR(DMSO−d−CDCl)δ:2.
82(3H,s),3.15(2H,t),3.46
(3H,s),3.69(2H,t),7.25(2
H,d),7.2−7.4(1H,m),7.5−7.
9(4H,m),10.26(1H,s).
【0240】得られたN−(4−クロロフェニル)−3
−[N−メチル−N−(2−ハイドロキシエチル)アミ
ノ]−2−メチルスルホニルベンズアミド3.02gと
2.52gの4−ジメチルアミノピリジンのジクロロ
メタン溶液に1.15mlの塩化メタンスルホン酸を0
℃にて滴下して、室温にて1時間撹拌した。この反応混
合物に水100mlを加えて、ジクロロメタンで抽出す
る。抽出液を水洗、乾燥後、溶媒を留去して得られた残
査を35mlのテトラヒドロフランと35 mlのメタ
ノールに溶かして80mlのジメチルアミン水溶液(5
0%)を加えた。この混合物を45℃にて6時間撹拌し
た。反応混合物を減圧濃縮して残査に水を加え、析出し
た沈澱を濾取、水洗後、エタノールから再結晶して、
2.46g(76%)のN−(4−クロロフェニル)−
3−[N−メチル−N−(2−ジメチルアミノメチル)
アミノ]−2−メチルスルホニルベンズアミドを無色針
状晶として得た。
【0241】融点 179−180℃ 元素分析値 C1924ClNS として C(%) H(%) N(%) 計算値 : 55.67 : 5.90 : 10.25. 実測値 : 55.77 : 5.95 : 10.02. H NMR(DMSO−d−CDCl)δ:2.
16(6H,s),2.3−2.6(2H,m),2.
76(3H,s),2.9−3.2(2H,m),3.
42(3H,s),7.2−7.4(3H,m),7.
5−7.8(4H,m),10.32(1H,s).
【0242】[実施例99] N−(4−クロロフェニル)−3−[4−(2−ハイド
ロキシエチル)−1−ピペラジニル]−2−メチルチオ
−ベンズアミド 実施例97と同様にして、実施例30で得たN−(4−
クロロフェニル)−3−[4−(2−ハイドロキシエチ
ル)−1−ピペラジニル]−2−ニトロベンズアミドか
ら、N−(4−クロロフェニル)−3−[4−(2−ハ
イドロキシエチル)−1−ピペラジニル]−2−メチル
チオベンズアミド3.07g(83%)得た。
【0243】融点 270℃ 元素分析値 C2024ClNS として C(%) H(%) N(%) 計算値 : 59.18 : 5.96 : 10.35. 実測値 : 58.95 : 5.99 : 10.41. H−NMR(DMSO−d)δ:2.41(3H,
s),2.4−2.9(6H,m),3.0−3.3
(4H,m),3.4−3.7(2H,m),4.41
(1H,t),7.0−7.5(5H,m),7.76
(2H,d),10.40(1H,br).
【0244】[実施例100] N−(4−クロロフェニル)−3−[N−[2−(4−
ハイドロキシ−1−ピペリジニル)エチル]−N−メチ
ルアミノ]−2−ニトロベンズアミド 実施例19で得た、N−(4−クロロフェニル)−3−
[N−(2−ハイドロキシエチル)−N−メチル]アミ
ノ−2−ニトロベンズアミド(2g)とトリエチルアミ
ン(0.97ml)を1,2−ジクロルエタン(20m
l)に溶かした溶液に氷冷撹拌下メタンスルホニルクロ
ライド(0.5ml)を加え、1時間室温にて撹拌し
た。このN−(4−クロロフェニル)−2−ニトロ−3
−[N−メチル−N−(2−メチルスルホニルオキシエ
チル)アミノ]ベンズアミド溶液に4−ハイドロキシピ
ペリジン5.5gをテトラヒドロフラン50mlに溶か
して加え、6.5時間加熱還流した。反応混合物を氷水
に注ぎ析出した沈澱を濾取水洗後をエタノールより再結
晶し、4.9g(quant.)のN−(4−クロロフ
ェニル)−3−[N−[2−(4−ハイドロキシ−1−
ピペリジニル)エチル]−N−メチルアミノ]−2−ニ
トロベンズアミド得た。
【0245】融点 94−96℃ H−NMR(DMSO−d)δ:1.31(2H,
m),1.70(2H,m),2.00(2H,m),
2.35(2H,m),2.63(2H,m),2.7
6(3H,m),3.13(2H,t),3.40(1
H,m),4.50(1H,s),7.31(1H,
d),7.39(2H,d)),7.56(2H,
m),7.69(2H,d),10.74(1H,
s).
【0246】[実施例101] N−(4−クロロフェニル)−3−[N−[2−(4−
アセチル−1−ピペラジニル)エチル]−N−メチルア
ミノ]−2−ニトロベンズアミド 実施例100記載の方法に準じて得た、N−(4−クロ
ロフェニル)−3−[N−[2−(1−ピペラジニル)
エチル]−N−メチルアミノ]−2−ニトロベンズアミ
ド(2g)、4−ジメチルアミノピリジン(0.7g)
及び無水酢酸(0.54g)を塩化メチレン(20m
l)中、室温で2時間撹拌した。反応液を水洗後、硫酸
ナトリウムで乾燥した後に留去した。残渣をシリカゲル
を用いるカラムクロマトグラフィーにて精製し、粗結晶
をクロロホルム−メタノールから再結晶して、1.95
g(88.6%)のN−(4−クロロフェニル)−3−
[N−[2−(4−アセチル−1−ピペラジニル)エチ
ル]−N−メチルアミノベンズアミドを淡黄色針状晶と
して得た。
【0247】融点 204−207℃ 元素分析値 C2226ClNとして C(%) H(%) N(%) 計算値 : 57.45 : 5.70 : 15.23 実測値 : 57.46 : 5.81 : 15.06 MS(FAB)m/e:459(M+)
【0248】[実施例102] 4−[3−[1−(4−クロロフェニル)アミノ−1−
オキソメチル]−2−ニトロフェニル]ピペラジン−1
−酢酸 1/2水和物 実施例73で得た4−[3−[1−(4−クロロフェニ
ル)アミノ−1−オキソメチル]−2−ニトロフェニ
ル]ピペラジン−1−酢酸 エチルエステル(1.08
g、2.4mmole)のエタノール懸濁液(20m
l)に、1M水酸化ナトリウム水溶液(7.5ml、
7.5mmole)を室温懸濁下に加えた。この混合物
を50−55℃にて、30分間撹拌した。反応混合物を
冷却後、水100mlで希釈して酢酸エチルで洗浄し
た。水相を1M塩酸で酸性とし、生成した沈澱を集め、
水洗、乾燥して0.88g(88%)の4−[3−[1
−(4−クロロフェニル)アミノ−1−オキソメチル]
−2−ニトロフェニル]ピペラジン−1−酢酸 1/2
水和物を得た。
【0249】融点 225−228℃(分解) H−NMR(DMSO−d)δ:10.78(1
H,s),7.69(2H,d),7.66−7.63
(2H,m),7.55(1H,d),7.40(2
H,d),3.19(2H,s),2.97(4H,b
r s),2.65(4H,br s). MS(FABS)m/e:419/421(M+1) IR(KBr)νcm−1:3450,3412,16
90,1630,1598,1528,1494,14
00,1368,978,906,818,770. 元素分析値 C1920Cl・1/2HO として C(%) H(%) N(%) Cl(%) 計算値 : 53.34 ;4.71 ;13.10 ;8.29 実測値 : 53.48 ;4.80 ;12.98 ;8.60
【0250】[実施例103] N−(4−クロロフェニル)−3−[4−(1−エトキ
シカルボニル−1−メチルエチル)−1−ピペラジニ
ル]−2−ニトロベンズアミド 実施例2記載の方法で得た、N−(4−クロロフェニ
ル)−3−(1−ピペラジニル)−2−ニトロベンズア
ミド(5.36g)、アルファ−ブロモイソ酪酸エチル
(7.0ml)、炭酸カリウム(無水)(7.70g)
およびジメチルホルムアミド(30ml)の混合物を1
00℃で6時間撹拌した。溶媒を留去し、残渣に酢酸エ
チルを加え、水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウム
(無水)で乾燥し、溶媒を留去した。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィーに付し精製した(クロロホル
ム:酢酸エチル 7:1)。得られた結晶をクロロホル
ム−エーテルより再結晶し、N−(4−クロロフェニ
ル)−3−[4−(1−エトキシカルボニル−1−メチ
ルエチル)−1−ピペラジニル]−2−ニトロベンズア
ミドの黄色結晶を4.83g(68%)得た。
【0251】融点 182−184℃ 元素分析値 C2327ClNとして C(%) H(%) N(%) 計算値 : 58.17 : 5.73 : 11.80 実測値 : 58.19 : 5.78 : 11.98 H−NMR(CDCl)δ:1.28(t,3
H),1.31(s,6H),2.5−2.8(m,4
H),2.8−3.1(m,4H),4.18(q,2
H)7.26(d,2H),7.4−7.6(m,5
H),7.98(brs,1H).
【0252】[実施例104] N−(4−クロロフェニル)−3−[4−(2−ヒドロ
キシ−1,1−ジメチルエチル)−1−ピペラジニル]
−2−ニトロベンズアミド 実施例103記載のN−(4−クロロフェニル)−3−
[4−(1−エトキシカルボニル−1−メチルエチル)
−1−ピペラジニル]−2−ニトロベンズアミド(5.
00g)、水素化ホウ素リチウム(3.00g)、およ
びテトラヒドロフラン(60ml)の混合物を室温で9
時間撹拌した。反応混合物を水に注ぎ入れ、酢酸エチル
で抽出。飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウム(無水)
で乾燥し、溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーに付し精製した(クロロホルム:メタ
ノール 10:1)。得られた結晶をエタノール−エー
テルより再結晶し、黄色結晶を1.70g(37%)得
た。
【0253】融点 237−238℃ 元素分析値 C2125ClNとして C(%) H(%) N(%) 計算値 : 58.26 : 5.82 : 12.94 実測値 : 58.22 : 6.30 : 13.14 H−NMR(DMSO−d)δ:1.05(s,6
H),2.5−2.8(m,4H),2.8−3.1
(m,4H),3.36(s,2H),7.26(d,
2H),7.2−7.6(m,3H),7.69(d,
2H),10.40(br s,1H).
【0254】[実施例105] N−(4−クロロフェニル)−3−[N−メチル−N−
[2−[N−メチル−N−(1,1−ビスヒドロキシメ
チル)メチルアミノ]エチル]アミノ]−2−ニトロベ
ンズアミド 実施例75記載のN−(4−クロロフェニル)−3−
[N−メチル−N−[2−(N−メチルアミノ)エチ
ル]アミノ]−2−ニトロベンズアミド(6.00
g)、ブロモマロン酸ジエチル(6.01g)、炭酸カ
リウム(無水)(3.70g)およびジメチルホルムア
ミド(30ml)の混合物を室温で2時間撹拌した。溶
媒を留去し、残渣に酢酸エチルを加え、水、飽和食塩水
で洗浄後、硫酸ナトリウム(無水)で乾燥し、溶媒を留
去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
付し精製した(クロロホルム:酢酸エチル 9:1)。
得られた結晶をエーテル−ヘキサンより再結晶し、N−
(4−クロロフェニル)−3−[N−メチル−N−[2
−[N−メチル−N−(1,1−ビスエトキシカルボニ
ル)メチルアミノ]エチル]アミノ]−2−ニトロベン
ズアミドの黄色結晶を6.11g(71%)得た。
【0255】融点 102−104℃ H−NMR(CDCl)δ:1.27(t,6
H),2.43(s,3H),2.80(s,3H),
2.7−3.0(m,2H),3.1−3.4(m,2
H),4.05(s,1H),4.20(q,4H),
7.1−7.5(m,5H),7.50(d,2H),
8.03(br s,1H).
【0256】N−(4−クロロフェニル)−3−[N−
メチル−N−[2−[N−メチル−N−(1,1−ビス
エトキシカルボニル)メチルアミノ]エチル]アミノ]
−2−ニトロベンズアミド(5.90g)、水素化ホウ
素ナトリウム(2.70g)およびエタノール(50m
l)の混合物を2時間加熱還流した。この反応混合物を
水に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄
後、硫酸ナトリウム(無水)で乾燥した。溶媒を留去し
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し精製
した(クロロホルム:メタノール 9:1)。得られた
結晶をクロロホルム−エーテルより再結晶し N−(4
−クロロフェニル)−3−[N−メチル−N−[2−
[N−メチル−N−(1,1−ビスヒドロキシメチル)
メチルアミノ]エチル]アミノ]−2−ニトロベンズア
ミドの黄色結晶3.23g(65%)を得た。
【0257】融点 76−79℃ 元素分析値 C2025ClNとして C(%) H(%) N(%) 計算値 : 54.98 : 5.77 : 12.82 実測値 : 54.89 : 5.68 : 13.13 H−NMR(DMSOd)δ:2.32(s,3
H),2.73(quint,1H),2.78(t,
2H),2.82(s,3H),3.17(t,2H)
3.49(d,4H),7.2−7.3(m,3H),
7.35−7.4(m,2H),7.69(d,2
H),10.49(br s,1H).
【0258】[実施例106] N−(4−クロロフェニル)−3−[4−(2−ハイド
ロキシ−1−ハイドロキシメチルエチル)エチル−1−
ピペラジニル]−2−ニトロベンズアミド 無水炭酸カリウム(2.32g)を含んだN−(4−ク
ロロフェニル)−2−ニトロ−3−(1−ピペラジニ
ル)ベンズアミド(5.05g)の無水ジメチルホルム
アミド(40ml)溶液に、ブロモマロン酸ジエチルエ
ステル(2.39ml)のジメチルホルムアミド溶液を
滴下した。滴下終了後、室温にて4時間撹拌した。反応
混合物を水中に注ぎ込み、沈澱を濾取、水洗した。得ら
れた粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィーにより精
製し、N−(4−クロロフェニル)−3−[4−(ビス
エトキシカルボニル)メチル−1−ピペラジニル]−2
−ニトロベンズアミド6.3g(77%)を得た。
【0259】融点 92−95℃ H−NMR(DMSO−d)δ:7.35−7.9
5(7H,m),4.36(1H,s),4.18(4
H,q),4.07(1H,s),2.73−3.08
(8H,m),1.21(6H,t).
【0260】N−(4−クロロフェニル)−3−[4−
ビス(エトキシカルボニル)メチル−1−ピペラジニ
ル]−2−ニトロベンズアミド6.2gのエタノール懸
濁液に水素化ホウ素ナトリウム1.9gを加えて、60
分間加熱還流した。反応混合物を氷水中に注ぎ、析出し
た沈澱を濾取、水洗し乾燥後シリカゲルクロマトグラフ
ィーにより精製し、2.0g(38%)のN−(4−ク
ロロフェニル)−3−[4−(2−ハイドロキシ−1−
ハイドロキシメチルエチル)エチル−1−ピペラジニ
ル]−2−ニトロベンズアミドを得た。
【0261】融点 248−250℃ MS(FABS):434(M++1) H−NMR(DMSO−d)δ:7.35−7.7
4(7H,m),4.28(2H,m),3.54(4
H,m),2.75−2.87(9H,m). 元素分析値 C2023ClN として C(%) H(%) N(%) 計算値 : 55.24 ; 5.33 ; 12.88 実測値 : 55.31 ; 5.11 ; 12.64
【0262】[実施例107] 3−[4−(2−ハイドロキシ−1−ハイドロキシメチ
ルエチル)−1−ピペラジニル]−2−ニトロ−N−
(4−トリフルオロフェニルメチル)ベンズアミド 塩化チオニル(42ml)に3−クロロ−2−ニトロ安
息香酸(51g、0.25mole)と0.2mlのジ
メチルホルムアミドを加えて60−65℃で3時間加熱
撹拌した。反応混合物を減圧濃縮して得られた粗製の酸
クロライドをそのまま次工程原料とした。
【0263】無水塩化メチレン(200ml)に4−ト
リフルオロメチルアニリン(40.2g)とピリジン
(60ml)を溶かし、氷冷下撹拌した溶液に、上記の
操作で得られた、3−クロロ−2−ニトロ塩化ベンゾイ
ル(56g)を塩化メチレン(250ml)に溶かして
1時間かけて滴下した。次いで、室温にて14時間撹拌
し、析出した沈澱を濾去した。濾液を濃縮乾固して残査
を1M塩酸(400ml)に懸濁、生じた擬白色結晶性
の沈澱を濾取、水洗した。この沈澱をエタノールから再
結晶して81g(94%)の3−クロロ−2−ニトロ−
N−(4−トリフロオロメチルフェニル)ベンズアミド
を無色針状晶として得た。
【0264】融点 224−225℃ MS(EI)m/e:344(M+) H−NMR(DMSO−d)δ:11.14(1
H,s),7.97(2H,d),7.90−7.88
(2H,m),7.82(1H,t),7.72(2
H,d). IR(KBr)νcm−1:3392,1682,16
06,1534,1410,1374,1322,11
62,1108,1066,840,766,698,
636. 元素分析値 C14ClFとして C(%) H(%) N(%) F(%) Cl(%) 計算値:48.79: 2.34: 8.12:16.53:10.29 実測値:49.10: 1.85: 7.55:16.47:10.38
【0265】窒素気流中、上記の操作で得られた、3−
クロロ−2−ニトロ−N−(4−トリフルオロメチルフ
ェニル)ベンズアミド(68g、0.2 mole)と
ピペラジン(55g、0.64mole)を110−1
20℃で2時間加熱溶融した。反応混合物にエタノール
(200ml)を加えて激しく撹拌した。この懸濁液を
氷水中に注ぎ、生じた沈澱を濾取、水洗後乾燥して含水
エタノールから再結晶して、72g(91%)の2−ニ
トロ−3−(1−ピペラジニル)−N−(4−トリフル
オロメチルフェニル)ベンズアミドを黄色プリズムとし
て得た。
【0266】融点 213−215℃ MS(FABS)m/e:395(M++1) H−NMR(DMSO−d)δ:10.97(1
H,s),7.88(2H,d),7.70(2H,
d),7.67(1H,t),7.58(1H,d),
7.52(1H,d),2.87(4H,m),2.7
7(4H,m). IR(KBr)νcm−1:3584,3340,16
80,1612,1540,1324,1166,11
18,1068,850. 元素分析値 C1817・HO : C(%) H(%) N(%) F(%) 計算値 : 52.44 ; 4.65 ; 13.58 ; 13.82. 実測値 : 52.76 ; 4.68 ; 13.54 ; 14.24.
【0267】無水炭酸カリウム(15.2g)を含んだ
2−ニトロ−3−(1−ピペラジニル)−N−(4−ト
リフルオロメチルフェニル)ベンズアミド(39.5
g)の無水ジメチルホルムアミド(80ml)溶液に、
ブロモマロン酸ジエチルエステル(23.9g)のジメ
チルホルムアミド溶液を氷水冷却撹拌下に滴下した。滴
下終了後、ジメチルホルムアミド100mlを追加して
室温にて4時間撹拌した。反応混合物をデカンテーショ
ンにより水中に注ぎ込み、生じたスラリーに、撹拌下エ
タノールを少量づつ加えた後、沈澱を濾取、水洗した。
得られた粗生成物をエタノールから再結晶して、ジエチ
ル 2−[4−[2−ニトロ−3−[(4−トリフルオ
ロメチルフェニル)アミノ−1−オキソメチル]フェニ
ル]−1−ピペラジニル]プロパンジオエート(42.
6g、77%)を黄色プリズム晶として得た。
【0268】融点 151−152℃ MS(FABS)m/e:553(M+1) H−NMR(DMSO−d ):10.44(1
H,s),7.86(2H,d),H,d,J=8.3
Hz),7.51(1H,t,J=7.3Hz),7.
48(1H,d),7.45(1H,d),4.26
(4H,q),4.07(1H,s),3.09(4
H,m),2.88(4H,m),1.31(3H,
t).
【0269】得られたジエチル2−[4−[2−ニトロ
−3−[(4−トリフルオロメチルフェニル)アミノ−
1−オキソメチル]フェニル]−1−ピペラジニル]プ
ロパンジオエート(16.6g)のエタノール懸濁液に
水素化ホウ素ナトリウム(4.6g)を加えて、60分
間加熱還流した。反応混合物を氷水中に注ぎ、酢酸エチ
ルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥後濃縮乾固して、得
られた残査をシリカゲルクロマトグラフィーにより精製
し、さらにエタノールから再結晶して9.5g(67
%)の3−[4−(2−ハイドロキシ−1−ハイドロキ
シメチルエチル)−1−ピペラジニル]−2−ニトロ−
N−(4−トリフルオロメチルフェニル)ベンズアミド
を黄色板状晶として得た。
【0270】融点 211−213℃ MS(FABS):m/e469(M++1) H−NMR(DMSO−d)δ:11.00(1
H,s),7.88(2H,d),7.72(2H,
d),7.68(1H,t),7.61(1H,d),
7.54(1H,d),4.29(2H,m),3.4
9(4H,m),2.93(4H,m),2.74(4
H,m),2.54(1H,m). 元素分析値 C2123 として C(%) H(%) N(%) F(%) 計算値:53.85 ; 4.95 ; 11.96 ; 12.16 実測値:53.76 ; 4.92 ; 11.99 ; 12.12
【0271】[実施例108] 2−クロロ−N−(4−クロロフェニル)−3−(1−
ピペラジニル)ベンズアミド 3−クロロ−2−ニトロ安息香酸の代わりに、2−クロ
ロ−3−ニトロ安息香酸(4.9g)を用い実施例1と
同様にして、2−クロロ−N−(4−クロロフェニル)
−3−ニトロベンズアミド(6.31g、83%)を得
た。
【0272】融点 183−185℃ H−NMR(DMSO−d)δ:7.35(2H,
m),7.59−7.94(4H,m),8.10(1
H,dd),10.75(1H,br s).
【0273】上述の様にして得られた、2−クロロ−N
−(4−クロロフェニル)−3−ニトロベンズアミド1
3.6gのエタノール(300ml)溶液に、塩化第二
スズ(55.7g)を加えて、30分間加熱還流した。
反応混合物を氷水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽
出液を水酸化ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で洗
浄、ついで硫酸ナトリウム(無水)で乾燥した。溶媒を
留去し、得られた残渣をエタノールから再結晶して 3
−アミノ−2−クロロ−N−(4−クロロフェニル)ベ
ンズアミド(11.9g)を得た。
【0274】融点 115−117℃ H−NMR(DMSO−d)δ:7.76(2H,
d),7.38(2H,d),7.11(1H,d
d),6.88(1H,dd),6.68(1H,d
d),5.57(2H,br s).
【0275】3−アミノ−2−クロロ−N−(4−クロ
ロフェニル)ベンズアミド(7.03g)およびビス
(2−クロロエチル)アミン、塩酸塩(8.92g)の
混合物をクロロベンゼン中、72時間過熱還流させた。
冷却後、反応混合物をアンモニア水溶液(28%)に注
ぎ、30分間撹拌し析出した結晶を濾取、水、ついでエ
チルエーテルで洗浄後、エタノールから再結晶して、
7.2g(83%)の2−クロロ−N−(4−クロロフ
ェニル)−3−(1−ピペラジニル)ベンズアミドを得
た。
【0276】融点 226−228℃ H−NMR(DMSO−d)δppm:2.88
(9H,s),7.11−7.45(5H,m),7.
75(2H,d),10.55(1H,br s).
【0277】[実施例109] 2−クロロ−N−(4−クロロフェニル)−3−[4−
(2−ハイドロキシエチル)−1−ピペラジニル]ベン
ズアミド 実施例108で得た、2−クロロ−N−(4−クロロフ
ェニル)−3−(1−ピペラジニル)ベンズアミド(3
50mg)および2−ブロモエタノール(0.14m
l)をジメチルホルムアミド(2ml)に溶解させ、無
水炭酸カリウム(276mg)を加え室温で24時間撹
拌した。反応混合物を氷水中に注ぎ析出した結晶を濾
取、水、ついでヘキサンで洗浄、乾燥後シリカゲルクロ
マトグラフィーにて精製し、280mg(71%)の2
−クロロ−N−(4−クロロフェニル)−3−[4−
(2−ハイドロキシエチル]−1−ピペラジニル)ベン
ズアミドを得た。
【0278】融点 199−201℃ 元素分析値 C121Clとして C(%) H(%) N(%) 計算値 : 57.88 ; 5.37 ; 10.66 測定値 : 57.94 ; 5.15 ; 10.59 H−NMR(DMSO−d)δppm:2.55
(6H,m),2.98(4H,m),3.51(2
H,m),4.40(1H,m),7.15−7.45
(5H,m),7.75(2H,d),10.5(1
H,br s).
【0279】[実施例110] N−(4−クロロフェニル)−3−[4−(2−ハイド
ロキシエチル)−1−ピペラジニル]−N−メチル−2
−ニトロベンズアミド
【0280】1.3−クロロ−N−(4−クロロフェニ
ル)−N−メチル−2−ニトロベンズアミドの製法1 アセトン50mlに実施例1の製法で得た、3.11g
の3−クロロ−N−(4−クロロフェニル)−2−ニト
ロベンズアミドと2.0mlのヨードメタンを溶かし、
2.76gの無水炭酸カリウムを懸濁する。この混合物
を8時間撹拌下穏やかに加熱還流する。放冷後、沈殿を
濾去、アセトンで洗浄する。濾液、洗液を合わせて減圧
濃縮した。残渣をジクロロメタンに溶かして、シリカゲ
ル5gからなるカラムを通した後濃縮して、3.22g
(99%)の3−クロロ−N−(4−クロロフェニル)
−N−メチル−2−ニトロベンズアミドを結晶性残渣と
して得た。
【0281】融点 146.0−146.5℃
【0282】2.3−クロロ−N−(4−クロロフェニ
ル)−N−メチル−2−ニトロベンズアミドの製法2 ジクロロメタン500mlに34.22g(0.11m
ole)の3−クロロ−N−(4−クロロフェニル)−
2−ニトロベンズアミドと 16.0 mlのヨードメ
タンを溶かし、500mlの40%の水酸化ナトリウム
水溶液と撹拌する。この混合物に3.0gのテトラ−n
−ブチルアンモニウム硫酸水素ナトリウムを加えて、4
時間室温にて激しく撹拌した。反応混合物に冷水1リッ
トルを加え、ジクロロメタン層を水洗、乾燥した。この
溶液をシリカゲル100gからなるカラムを通した後濃
縮して、35.22g(98%)の3−クロロ−N−
(4−クロロフェニル)−N−メチル−2−ニトロベン
ズアミドを結晶性残渣として得た。
【0283】融点 145.5−146.5℃
【0284】実施例10と同様にして、4−(2−ハイ
ドロキシエチル)ピペラジン と3−クロロ−N−(4
−クロロフェニル)−N−メチル−2−ニトロベンズア
ミドからN−(4−クロロフェニル)−3−[4−(2
−ハイドロキシエチル)−1−ピペラジニル]−N−メ
チル−2−ニトロベンズアミドを得た。
【0285】融点 122−123℃ 元素分析値 C2023ClNとして C(%) H(%) N(%) 計算値 : 57.35 ; 5.53 ; 13.38. 測定値 : 57.32 ; 5.54 ; 13.33. H−NMR(CDCl)δ:2.63(m,6
H),3.05(m,4H),3.42(s,3H),
3.63(br t,2H),6.60(m,1H),
7.12ー7.22(m,6H).
【0286】[実施例111] 3−[4−(2−ハイドロキシエチル)−1−ピペラジ
ニル]−N−メチル−(4−トリフロオロメチルフェニ
ル)−N−メチル−2−ニトロベンズアミド 実施例110と同様にして、実施例23で得られた、3
−クロロ−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−
ニトロベンズアミドとヨードメタンから 3−クロロ−
N−メチル−(4−トリフルオロメチルフェニル)−N
−メチル−2−ニトロベンズアミドを得た。
【0287】融点 116−122℃ H−NMR(CDCl)δ:3.49(s,3
H),6.98−7.62(m,7H).
【0288】さらに実施例110と同様にして、4−
(2−ハイドロキシエチル)ピペラジンと3−クロロ−
N−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−ニトロ
ベンズアミドからN−(4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−3−[4−(2−ハイドロキシエチル)−1−ピ
ペラジニル]−N−メチル−2−ニトロベンズアミドを
得た。
【0289】融点 125−126℃ H−NMR(CDCl)δ:2.54−2.68
(m,6H),2.99−3.04(m,4H),3.
47(s,3H),3.58(br t,2H),6.
76(m,1H),7.14−7.60(m,6H).
【0290】[実施例112] N−(3,4−ジクロロフェニル)−2−ニトロ−3−
(1−ピペラジニル)ベンズアミド 実施例1記載の方法に準じて、3−クロロ−2−ニトロ
安息香酸クロライドと3,4−ジクロロアニリンから3
−クロロ−N−(3,4−ジクロロフェニル)−2−ニ
トロベンズアミドを得た。
【0291】融点 247−249℃ H−NMR(DMSO−d)δ:7.70−8.0
2(4H,m),7.61(2H,d).
【0292】実施例1と同様にして、ピペラジンと3−
クロロ−N−(3,4−ジクロロフェニル)−2−ニト
ロベンズアミドからN−(3,4−ジクロロフェニル)
−2−ニトロ−3−(1−ピペラジニル)ベンズアミド
を得た。
【0293】融点 193−195°C。 元素分析値 C1716Cl・1/3HOとして C(%) H(%) N(%) 計算値 : 50.89 ; 4.19 ; 13.96. 測定値 : 50.92 ; 4.30 ; 13.93. H−NMR(DMSO−d)δppm:2.88
(8H,br s),7.40−7.80(6H,
m),8.04(1H,br s),10.20(1
H,br s).
【0294】[実施例113] N−(3,4−ジクロロフェニル)−3−[N−(2−
ジメチルアミノエチル)−N−メチルアミノ]−2−ニ
トロベンズアミド 実施例1と同様にして、N,N,N’−トリメチルエチ
レンジアミンと3−クロロ−N−(3,4−ジクロロフ
ェニル)−2−ニトロベンズアミドからN−(3,4−
ジクロロフェニル)−3−[N−(2−ジメチルアミノ
エチル)−N−メチルアミノ]−2−ニトロベンズアミ
ドを得た。
【0295】融点 114−116℃ 元素分析値 C1820Clとして C(%) H(%) N(%) 計算値 : 52.57 ; 4.90 ; 13.62. 測定値 : 52.50 ; 4.89 ; 13.43. H−NMR(DMSO−d)δppm:2.10
(6H,s),2.30(2H,m),2.75(3
H,s),3.12(2H,m),7.31−8.24
(7H,m).
【0296】[実施例114] N−(4−クロロフェニル)−3−[N−メチル−N−
(3−ジメチルアミノプロピル)アミノ]−2−ニトロ
ベンズアミド 実施例1の製法で得た、3−クロロ−N−(4−クロロ
フェニル)−2−ニトロベンズアミド(2.72g)と
N,N,N’−トリメチル−1,3−プロパンジアミ
ン(3.05g)の混合物を110℃で2時間撹拌し
た。冷却後、この反応混合物を氷水中に注ぎ入れ、酢酸
エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウ
ム(無水)で乾燥した。溶媒を留去した残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーに付し精製した(クロロホ
ルム:メタノール 9:1)。得られた結晶をエタノー
ルから再結晶して黄色結晶(1.91g、56%)を得
た。
【0297】融点 139−140℃ 元素分析値 C1923ClNとして C(%) H(%) N(%) 計算値 : 58.39 : 5.93 : 14.33 実測値 : 58.35 : 5.96 : 14.09 H−NMR(CDCl)δ:1.65(q,2
H),2.20(s,6H),2.29(t,2H),
2.76(s,3H),3.10(t,2H),7.1
−7.5(m,5H),7.51(d,2H),7.9
5(br s,1H).
【0298】[実施例115] 2−アセチルアミノ−N−(4−クロロフェニル)−3
−(4−メチル−1−ピペラジニル)ベンズアミド 実施例79で得た、2−アミノ−N−(4−クロロフェ
ニル)−3−(4−メチル−1−ピペラジニル)ベンズ
アミド(4.1g)を酢酸に溶解させ氷冷下アセチルク
ロリド(1.4ml)を滴下した。反応混合物を氷冷
下、3時間撹拌し、飽和重曹水中に注ぎ析出した結晶を
濾取、乾燥後シリカゲルクロマトグラフィーにて精製し
て、3.0g(65%)の2−アセチルアミノ−N−
(4−クロロフェニル)−3−(4−メチル−1−ピペ
ラジニル)ベンズアミドを得た。
【0299】融点 240−243℃ 元素分析値 C2023ClN・1/4EtOH C(%) H(%) N(%) 計算値 : 61.80 ; 6.20 ; 14.06. 測定値 : 62.03 ; 6.21 ; 13.94. H−NMR(DMSO−d)δppm:2.24
(3H,s),2.50(3H,s),2.83(4
H,br s),3.33(4H,s),7.16−
7.29(3H,m),7.34(2H,d),7.7
1(2H,d),9.07(1H,br s),10.
23(1H,br s).
【0300】[実施例116] 2−アセチルアミノ−N−(4−クロロフェニル)−3
−[N−メチル−N−(2−ジメチルアミノエチル)ア
ミノ]ベンズアミド 実施例12の方法で得た、N−(4−クロロフェニル)
−2−アミノ−3−[N−メチル−N−(2−ジメチル
アミノエチル)アミノ]ベンズアミド(3.07g)を
酢酸(20ml)に溶解し、室温下アセチルクロリド
(1.5ml)を滴下した。反応液を室温で4時間撹拌
後、水に注ぎ入れ、炭酸カリウムでアルカリ性とし、酢
酸エチルで抽出した。水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナ
トリウム(無水)で乾燥した。溶媒を留去し、残渣とし
て得られた結晶をエタノール−エーテルより再結晶し、
2−アセチルアミノ−N−(4−クロロフェニル)−3
−[N−メチル−N−(2−ジメチルアミノエチル)ア
ミノ]ベンズアミドの無色結晶を1.90g(55%)
得た。
【0301】融点 186−187℃ 元素分析値 C2025ClN・0.25HO として C(%) H(%) N(%) 計算値 : 61.06 : 6.53 : 14.24 実測値 : 60.98 : 6.59 : 14.08 H−NMR(CDCl)δ:2.12(s,3
H),2.25(s,6H),2.0−2.3(m,2
H),2.71(s,3H),2.8−3.1(m,2
H),7.1−7.7(m,7H),9.35(br
s,1H),10.88(br s,1H).
【0302】[実施例117] N−(4−クロロフェニル)−2−エトキシカルボニル
アミノ−3−[N−メチル−N−(2−ジメチルアミノ
エチル)アミノ]ベンズアミド 実施例12記載の方法で得た、N−(4−クロロフェニ
ル)−2−アミノ−3−[N−メチル−N−(2−ジメ
チルアミノエチル)アミノ]ベンズアミド(3.66
g)、トリエチルアミン(2.0ml)およびジクロロ
メタン(50ml)の混合物に氷冷撹拌下、クロロ炭酸
エチル(1.6ml)を滴下した。反応液を室温で1時
間撹拌後、ジクロロメタンで希釈し、飽和重曹水、水、
飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウム(無水)で乾燥し
た。溶媒を留去し、残渣にエーテルを加え得られた結晶
を濾取し、N−(4−クロロフェニル)−2−エトキシ
カルボニルアミノ−3−[N−メチル−N−(2−ジメ
チルアミノエチル)アミノ]ベンズアミドの無色結晶を
1.60g(36%)得た。
【0303】融点 125−126℃ 元素分析値 C2127ClNとして C(%) H(%) N(%) 計算値 : 60.21 : 6.50 : 13.37 実測値 : 60.04 : 6.67 : 13.74 H−NMR(CDCl3)δ:1.20(t,3
H),2.26(t,2H),2.27(s,6H),
2.71(s,3H),2.93(t,2H),4.1
1(q,2H),7.1−7.3(m,4H),7.4
−7.7(m,3H),8.91(br s,1H),
10.32(br s,1H).
【0304】[実施例118] 2−ベンゼンスルホニルアミノ−N−(4−クロロフェ
ニル)−3−[N−メチルーN−(2−ジメチルアミノ
エチル)アミノ]ベンズアミド 実施例12の方法で得た、2−アミノ−N−(4−クロ
ロフェニル)−3−[N−メチルーN−(2−ジメチル
アミノエチル)アミノ]ベンズアミド(2.77g)を
ピリジン(8ml)に溶解し、ベンゼンスルホニルクロ
リド(2.12g)を加え、室温で16時間撹拌した。
ピリジンを減圧留去後、残留物をクロロホルムに溶解
し、水および飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。溶媒を留去後、残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム−メタノ
ール(10:1)で溶出して粉末を得た。これをクロロ
ホルム−エタノールより再結晶し、表記化合物2.78
g(71.5%)を無色プリズム晶として得た。
【0305】IR(KBr)νcm−1:2984,1
668,1594,1540,1494,1474,1
430,1402 H−NMR(DMSO−d)δ:2.13(3H,
s),2.50(6H,s),7.16(1H,t),
7.27−7.51(10H,m),7.58(1H,
d),10.95(1H,br s). 元素分析値 C2427ClNS として C(%) H(%) N(%) 計算値 : 59.19 : 5.59 : 11.50 実測値 : 59.00 : 5.69 : 11.23
【0306】[実施例119] 3−[N−メチル−N−(2−ジメチルアミノエチル)
アミノ]−2−ニトロ−N−(4−トリフルオロメチル
フェニル)ベンズアミド 実施例23記載の方法で得た、3−クロロ−2−ニトロ
−N−(4−トリフルオロメチル−フェニル)ベンズア
ミド(15.2g)およびN,N,N’−トリメチルエ
チレンジアミン(13.5g)の混合物を90−100
℃で3時間撹拌した。反応混合物を水の中に加えて結晶
化させ、濾取、水洗後、乾燥し、エタノールより再結晶
して14.7 g(81.2%)の3−[N−メチル−
N−(2−ジメチルアミノエチル)アミノ]−2−ニト
ロ−N−(4−トリフルオロメチルフェニル)ベンズア
ミドを得た。
【0307】融点 196−198℃ H−NMR(CDCl)δppm:2.23(6
H,s),2.3−2.5(2H,m),2.82(3
H,s),3.0−3.3(2H,m),7.1−7.
8(7H,m),7.8−8.0(1H,br s).
【0308】[実施例120] 2−ニトロ−3−(1−ピペラジニル)−N−(4−ト
リフルオロメチルフェニル)ベンズアミド 塩化チオニル(42ml)に3−クロロ−2−ニトロ安
息香酸(51g、0.25mole)と0.2mlのジ
メチルホルムアミドを加えて、60−65℃で3時間加
熱撹拌した。反応混合物を減圧濃縮して得られた粗製の
酸クロライドをそのまま次工程原料とした。
【0309】無水塩化メチレン(200ml)に4−ト
リフルオロメチルアニリン(40.2g)とピリジン
(60ml)を溶かし、氷冷下撹拌した溶液に、上記の
操作で得られた、3−クロロ−2−ニトロ塩化ベンゾイ
ル(56g)を塩化メチレン(250ml)に溶かして
1時間かけて滴下した。次いで、室温にて14時間撹拌
し、析出した沈澱を濾去した。濾液を濃縮乾固して残査
を1M塩酸(400ml)に懸濁、生じた擬白色結晶性
の沈澱を濾取、水洗した。この沈澱をエタノールから再
結晶して、81g(94%)の3−クロロ−2−ニトロ
−N−(4−トリフロオロメチルフェニル)ベンズアミ
ドを無色針状晶として得た。
【0310】融点 224−225℃ MS(EI)m/e:344(M+),184(BP) H−NMR(DMSO−d):11.14(1H,
s),7.97(2H,d),7.90−7.88(2
H,m),7.82(1H,t),7.72(2H,
d). IR(KBr)νcm−1:3392,1682,16
06,1534,1410,1374,1322,11
62,1108,1066,840,766,698,
636. 元素分析値 C14ClFとして C(%) H(%) N(%) F(%) Cl(%) 計算値:48.79:2.34 :8.12 :16.53 :10.29 実測値:49.10:1.85 :7.55 :16.47 :10.38
【0311】窒素気流中、上記の操作で得られた 3−
クロロ−2−ニトロ−N−(4−トリフルオロメチルフ
ェニル)ベンズアミド(68g、0.2mole)とピ
ペラジン(55g、0.64mole)を110−12
0℃で2時間加熱溶融した。反応混合物にエタノール
(200ml)を加えて激しく撹拌した。この懸濁液を
氷水中に注ぎ、生じた沈澱を濾取、水洗後乾燥して含水
エタノールから再結晶して、72g(91%)の2−ニ
トロ−3−(1−ピペラジニル)−N−(4−トリフル
オロメチルフェニル)ベンズアミドを黄色プリズムとし
て得た。
【0312】融点 213−215℃ MS(FABS)m/e:395(M++1) H−NMR(DMSO−d)δ:10.97(1
H,s),7.88(2H,d),7.70(2H,
d),7.67(1H,t),7.58(1H,d),
7.52(1H,d),2.87(4H,m),2.7
7(4H,m). IR(KBr)νcm−1:3584,3340,16
80,1612,1540,1324,1166,11
18,1068,850. 元素分析値 C1817・HO として C(%) H(%) N(%) F(%) 計算値:52.44 ; 4.65 ; 13.58 ; 13.82 実測値:52.76 ; 4.68 ; 13.54 ; 14.24
【0313】[実施例121] N−(4−クロロフェニル)−2−メチル−3−[N−
(2−ジメチルアミノエチル)−N−メチルアミノ]ベ
ンズアミド 3−ニトロ−2−メチル安息香酸49.8gと塩化チオ
ニル40 mlの混合物にジメチルホルムアミドを1滴
加えて室温で1時間撹拌、ついで1.5時間加熱還流し
た。反応混合物を濃縮して過剰の塩化チオニルを留去
し、ジクロロメタン350mlに溶解した。この溶液を
4ークロロアニリン35.1gとピリジン21.7gの
塩化メチレン(500ml)溶液に氷冷撹拌下に滴下し
た。さらに室温で30分間撹拌の後、反応混合物を水に
注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を0.5N−水酸
化ナトリウム、1N−塩酸、飽和食塩水の順に洗浄し、
硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去して残渣を酢酸
エチルーn−ヘキサンから再結晶して、74.7g(9
3.5%)のN−(4−クロロフェニル)−2−メチル
−3−ニトロベンズアミドを淡黄色針状晶として得た。
【0314】融点 133−134℃ H−NMR(DMSO−d)δ:2.43(3H,
s),7.3−8.1(7H,m),10.7(1H,
br s).
【0315】得られた2ーメチル−N−(4−クロロフ
ェニル)−3−ニトロベンズアミド69.7gのエタノ
ール(1500 ml)溶液に塩化第二スズ二水和物2
16.6gを加えて、3時間加熱還流した。反応混合物
を冷後濃縮した。残渣を酢酸エチルで抽出した。抽出液
を40%水酸化ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水の順
に洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去して
得られた固形残渣をエーテル−n−ヘキサンから再結晶
して、57.5g(92%)の3−アミノ−N−(4−
クロロフェニル)ー2−メチルベンズアミドを得た。
【0316】融点 177−179℃ H−NMR(DMSO−d)δ:2.05(3H,
s),5.05(2H,br s),5.05(2H,
br s),6.5−6.8(2H,m),7.36
(2H,d),7.77(2H,d),10.31(1
H,br s).
【0317】得られた、3−アミノ−N−(4−クロロ
フェニル)−2−メチルベンズアミド15.6gと2−
ブロモ酢酸エチル15.0gを200mlのジメチルホ
ルムアミドに溶かして、12.4gの炭酸カリウムとと
もに窒素雰囲気下にて、20時間加熱還流した。反応混
合物を濃縮後、残渣を氷水中に注ぎ生じた沈澱を濾取、
水洗し、さらにヘキサンで洗浄して、15.7g(67
%)のN−(4−クロロフェニル)−3−(エトキシカ
ルボニルメチル)アミノ−2−メチルベンズアミドを得
た。
【0318】融点 158−160℃ H−NMR(DMSOd)δ:7.77(2H,
d),7.38(2H,d),7.09(1H,t),
6.69(1H,d),6.48(1H,d),5.5
7(1H,t),4.13(2H,q),3.98(2
H,d),2.11(3H,s),1.21(3H,
t).
【0319】得られたN−(4−クロロフェニル)−3
−(エトキシカルボニルメチル)アミノ−2−メチルベ
ンズアミド12.1gをエタノール(500ml)に溶
かした溶液に、室温撹拌下2.0gの水素化ホウ素ナト
リウムを加えた。次にこの混合物を90分間加熱還流し
た。反応混合物を濃縮後、残渣を氷水に注ぎ、酢酸エチ
ルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄、硫酸ナトリ
ウムで乾燥した。溶媒を留去し、ついでエタノールから
再結晶して、6.89g(65%)のN−(4−クロロ
フェニル)−3−(2−ハイドロキシエチル)アミノ−
2−メチルベンズアミドを得た。
【0320】融点 177−178℃ H−NMR(DMSOd)δ:10.35(1H,
s),7.77(2H,d),7.38(2H,d),
7.11(1H,t),6.68(1H,d),6.6
5(1H,d),4.79(1H,t),4.76(1
H,t),3.60(2H,q),3.19(2H,
q),2.08(3H,s). 元素分析値 C1617ClN として C(%) H(%) N(%) 計算値 : 63.05 : 5.62 : 9.19 実測値 : 62.85 : 5.51 : 8.79
【0321】N−(4−クロロフェニル)−3−(2−
ハイドロキシエチル)アミノ−2−メチルベンズアミド
(6.41g)のアセトン溶液(250ml)にヨウ化
メチル(31.2g)および無水炭酸カリウム(9.1
1g)を加え、18時間加熱還流させた。冷却後溶媒を
留去し、残渣を氷水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。
抽出液を、水、ついで飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリ
ウムで乾燥後溶媒を留去した。残渣を酢酸エチル−n−
ヘキサンから再結晶して、N−(4−クロロフェニル)
−[N−(2−ハイドロキシエチル)−N−メチルアミ
ノ]−2−メチル−N−メチルベンズアミド(6.33
g、90%)を無色結晶性粉末として得た。
【0322】融点 114−116℃ H−NMR(CDCl)δ:10.39(1H,
s),7.77(2H,d),7.37(2H,d),
6.96−7.10(3H,m),4.51(1H,
t),3.40−3.68(2H,m),2.80−
3.04(2H,m),2.68(3H,s),2.8
1(3H,s). 元素分析値 C1719ClN として C(%) H(%) N(%) 計算値 : 64.05 : 6.01 : 8.79 実測値 : 63.90 : 6.01 : 8.57
【0323】N−(4−クロロフェニル)−[N−(2
−ハイドロキシエチル)−N−メチルアミノ]−2−メ
チル−N−メチルベンズアミド(5.73g)および4
−ジメチルアミノピリジン(3.29g)のジクロロメ
タン(300ml)の溶液に氷冷撹拌下メタンスルホニ
ルクロリド(3.09g)を加え、室温で1時間撹拌し
た。反応混合物を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫
酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留去後、残留物にテト
ラヒドロフラン(50ml)および50%ジメチルアミ
ン水溶液を加え、室温で20時間撹拌した。溶媒を留去
後、残留物をクロロホルムに溶解し、水、飽和食塩水で
順に洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を留
去後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
て精製し、1.87g(30%)のN−(4−クロロフ
ェニル)−2−メチル−3−[N−(2−ジメチルアミ
ノエチル)−N−メチルアミノ]ベンズアミドを得た。
【0324】融点 125−127℃ H−NMR(CDCl)δppm:2.22(6
H,s),2.36(3H,s),2.10−2.52
(2H,m),2.39(3H,s),2.86−3.
12(2H,m),7.08−7.70(7H,m). 元素分析値 C1924ClNO として C(%) H(%) N(%) 計算値 : 65.98 : 6.99 : 12.15 実測値 : 65.82 : 7.24 : 12.04 IR(KBr)νcm−1:3356,3128,16
84,1600,1534,1480,1370,13
34,1304.
【0325】[実施例122] 2−アセチルアミノ−3−[N−メチル−N−(2−ジ
メチルアミノエチル)アミノ]−N−(4−トリフルオ
ロメチル)ベンズアミド 実施例119記載の方法で得た、3−[N−メチル−N
−(2−ジメチルアミノエチル)アミノ]−2−ニトロ
−N−(4−トリフルオロメチル)ベンズアミド(1
0.3g)および塩化第一スズ・2水和物(16.9
g)をエタノール(300ml)に懸濁し、1.5時間
加熱還流した。溶媒を留去後、残留物を酢酸エチルに溶
解し、40%水酸化ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水
の順に洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を
留去後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
に付し、クロロホルム−メタノール(15:1)で溶出
することにより、2−アミノ−3−[N−メチル−N−
(2−ジメチルアミノエチル)アミノ]−N−(4−ト
リフルオロメチル)ベンズアミド(8.46g、88.
6%)を黄色油状物として得た。
【0326】次に、2−アミノ−3−[N−メチル−N
−(2−ジメチルアミノエチル)アミノ]−N−(4−
トリフルオロメチル)ベンズアミド(3.42g)を酢
酸(30ml)に溶解し、アセチルクロリド(2.6
ml)を加え、室温で3時間撹拌した。反応液に飽和重
曹水を加えてアルカリ性とし、クロロホルムで抽出し
た。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム
で乾燥した。溶媒を留去後、残留物をエタノール−エー
テルより再結晶し、2−アセチルアミノ−3−[N−メ
チル−N−(2−ジメチルアミノエチル)アミノ]−N
−(4−トリフルオロメチル)ベンズアミド(2.15
g、56.6%)を結晶性粉末として得た。
【0327】融点 126−127℃ IR(KBr)νcm−1:3454,2782,16
83,1602,1485,1449,1332,12
72. H−NMR(CDCl)δ:2.26(3H,
s),2.28(6H,s),2.5−2.8(2H,
m),3.00(3H,s),3.4−3.7(2H,
m),7.2−7.5(4H,m),7.7−7.9
(3H,m).
【0328】[実施例123] N−(4−クロロベンジル)−3−[N−(2−ジメチ
ルアミノエチル)−N−メチルアミノ]−2−ニトロベ
ンズアミド 4−クロロアニリンの代わりに、4−クロロベンジルア
ミン用い実施例1 に記載の方法と同様にして、3−ク
ロロ−N−(4−クロロベンジル)−2−ニトロベンズ
アミドを得た。
【0329】融点 226−228℃ H−NMR(DMSO−d)δppm:4.41
(2H,d),7.38(4H,m),7.75−7.
95(3H,m),9.50(1H,br s).
【0330】窒素雰囲気下、3−クロロ−N−(4−ク
ロロベンジル)−2−ニトロベンズアミド(16.3
g)および N,N,N’−トリメチルエチレンジアミ
ン(15.3g)の混合物を110−120℃で6時間
撹拌した。反応混合物を冷却後、氷水中に注ぎ酢酸エチ
ルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。溶媒を留去後シリカゲルクロマトグラ
フィーにて精製し、エタノールから再結晶して18.1
g(93%)のN−(4−クロロベンジル)−3−[N
−(2−ジメチルアミノエチル)−N−メチルアミノ]
−2−ニトロベンズアミドを得た。
【0331】融点 82−84℃ 元素分析値 C1719ClNとして C(%) H(%) N(%) 計算値 : 58.39 ; 5.93 ; 14.33. 測定値 : 58.38 ; 6.02 ; 14.42. H−NMR(CDCl)δppm:2.19(6
H,s),2.39(2H,m),2.78(3H,
s),3.14(2H,m),4.49(2H,d),
6.50(1H,br s),7.09(1H,d
d),7.23−7.48(6H,m).
【0332】[実施例124] 2−アミノ−N−(4−クロロベンジル)−3−[N−
(2−ジメチルアミノエチル)−N−メチルアミノ]ベ
ンズアミド 実施例123記載の方法で得た、N−(4−クロロベン
ジル)−3−[N−(2−ジメチルアミノエチル)−N
−メチルアミノ]−2−ニトロベンズアミド(10.0
g)をエタノールに溶解させ、塩化第二スズ二水和物
(28.9g)を加え30分間加熱還流した。冷却後、
反応混合物を飽和食塩水に注ぎ酢酸エチルで抽出した。
有機層を40%水酸化ナトリウム溶液、水、飽和食塩水
で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去
後、エタノール−ヘキサンから再結晶して、6.7g
(73%)の2−アミノ−N−(4−クロロベンジル)
−3−[N−(2−ジメチルアミノエチル)−N−メチ
ルアミノ]ベンズアミドを得た。
【0333】融点 68−70℃ 元素分析値 C1925ClNOとして C(%) H(%) N(%) 計算値 : 63.24 ; 6.98 ; 15.52. 測定値 : 63.11 ; 7.04 ; 15.51. H−NMR(CDCl)δppm:2.27(6
H,s),2.42(2H,m),2.66(3H,
m),2.92(2H,m),4.55(2H,d),
6.40(2H,br s),6.54(1H,d
d),7.08(2H,d),7.29(4H,s).
【0334】[実施例125] N−(4,6−ジメチル−2−ピリジニル)−3−[N
−メチル−N−(2−ジメチルアミノエチル)アミノ]
−2−ニトロベンズアミド 3−クロロ−2−ニトロ安息香酸(5.10g)、塩化
チオニル(5.0ml)および触媒量のジメチルホルム
アミドの混合物を30分間加熱還流させた、冷却後、過
剰の塩化チオニルを留去し、得られた酸クロリドをジク
ロロエタン(15ml)に溶解させ次の反応に用いた。
【0335】2−アミノ−4,6−ジメチルピリジン
(3.09g)およびトリエチルアミン(5.0ml)
をジクロロエタン(25ml)に溶解させ、氷冷下先に
得られた酸クロリドの塩化メチレン溶液を滴下した、反
応液を60℃で2時間撹拌後、溶媒を留去した。得られ
た残渣を氷水中に注ぎ、クロロホルムで抽出した。飽和
食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウム(無水)で乾燥した。
溶媒を留去し、残渣の結晶をエタノールから再結晶し
て、3−クロロ−N−(4,6−ジメチル−2−ピリジ
ニル)−2−ニトロベンズアミドの無色結晶6.77g
(88%)を得た。
【0336】融点 210−211℃ 元素分析値 C1412Clとして C(%) H(%) N(%) 計算値 : 55.00 : 3.96 : 13.74 実測値 : 55.10 : 3.95 : 13.64 H−NMR(CDCl)δ:2.31(s,3
H),2.41(s,3H),6.81(s,1H),
7.5−8.0(m,4H),11.01(br s,
1H).
【0337】3−クロロ−N−(4,6−ジメチル−2
−ピリジニル)−2−ニトロベンズアミド(5.05
g)とN,N,N’−トリメチルエチレンジアミン
(5.37g)の混合物を110℃で4時間撹拌した。
冷却後、この反応混合物を氷水中に注ぎ、析出した結晶
を濾取し水洗の後エタノールから再結晶して、N−
(4,6−ジメチル−2−ピリジニル)−3−[N−メ
チル−N−(2−ジメチルアミノエチル)アミノ]−2
−ニトロ−ベンズアミドの黄色結晶4.90g(73
%)を得た。
【0338】融点 165−166℃ 元素分析値 C1925として C(%) H(%) N(%) 計算値 : 61.44 : 6.78 : 18.85 実測値 : 61.49 : 6.75 : 18.67 H−NMR(CDCl)δ:2.22(s,6
H),2.32(s,6H),2.3−2.6(m,2
H),2.82(s,3H),3.05−3.35
(m,2H),6.74(s,1H),7.1−7.4
5(m,3H),7.92(s,1H),8.83(b
r s,1H).
【0339】[実施例126] N−[2−(5−クロロ−2−ピリジル)]−[3−N
−(2−ジメチルアミノエチル)−N−メチルアミノ]
−2−ニトロベンズアミド 4−クロロアニリンの代わりに、2−アミノ−5−クロ
ロピリジン(7.7g)を用いて、実施例1の方法に準
じて、N−[2−(5−クロロ−2−ピリジル)]−3
−クロロ−4−ニトロベンズアミド 14g(90%)
を得た。
【0340】融点194−196℃ H−NMR(DMSO−d)δ:7.50−8.3
5(m,6H),11.31(br s,1H).
【0341】上記の方法で得た、N−[2−(5−クロ
ロ−2−ピリジル)]−3−クロロ−4−ニトロベンズ
アミド(7g)及びN,N,N’−トリメチルエチレン
ジアミンを窒素気流下に1時間、100−105℃で撹
拌する。冷却後、反応液を水に注ぎ析出する結晶を瀘取
する。乾燥後、エタノール−クロロホルムより再結晶し
て、N−[2−(5−クロロ−2−ピリジル)]−[3
−N−(2−ジメチルアミノエチル)−N−メチルアミ
ノ]−2−ニトロベンズアミド6.5g(77%)を淡
黄色プリズム晶として得た。
【0342】融点142−143℃ 元素分析値 C1720ClNとして C(%) H(%) N(%) 計算値 : 54.04 : 5.34 : 18.54 実測値 : 54.12 : 5.34 : 18.34 H−NMR(CDCl)δ:2.24(6H,
s),2.45(2H,brt),2.83(3H,
s),3.22(2H,br t),7.12−8.3
2(6H,m),9.03(1H,br s).
【0343】[実施例127] N−[2−(5−クロロ−1−ピリジル)]−3−[4
−(2−ハイドロキシエチル)−1−ピペラジニル]−
2−ニトロベンズアミド N,N,N’−トリメチルエチレンジアミンの代わり
に、1−(2−ハイドロキシエチル)ピペラジンを用い
て、実施例126の方法に従って、N−[2−(5−ク
ロロ−1−ピリジル)]−3−[4−(2−ハイドロキ
シエチル)−1−ピペラジニル]−2−ニトロベンズア
ミド7.8g(86%)を淡黄色プリズム晶として得
た。
【0344】融点191−192℃ 元素分析値 C1820ClN として C(%) H(%) N(%) 計算値 : 53.27 : 4.97 : 17.26 実測値 : 53.24 : 5.06 : 17.29 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.52−3.1
8(10H,m),3.65(2H,t),3.70
(1H,br s),7.49−8.29(6H,
m),10.92(1H,br s).
【0345】[実施例128] N−[3−[4−(2−ハイドロキシエチル)−1−ピ
ペラジニル]−2−ニトロベンゾイル]−2−アミノチ
アゾール 3−クロロ−2−ニトロ安息香酸6.05gに塩化チオ
ニル4.4mlとジメチルホルムアミド1滴を加えて、
85−90℃にて2時間撹拌した。反応混合物を濃縮乾
固して、残査を塩化メチレン70mlに溶かした。この
溶液を500mlの塩化メチレンに溶かした、2−アミ
ノチアゾール3.0gとピリジン2.8mlの溶液に室
温撹拌下に滴下し、さらに、室温下にて3時間撹拌し
た。反応混合物を濃縮して、得られた残査に水を加えて
撹拌し、析出した結晶を濾取、水洗後乾燥して、N−
(3−クロロ−2−ニトロベンゾイル)−2−アミノチ
アゾール6.54g(76.9%)を粉末として得た。
【0346】H−NMR(DMSO−d):7.3
0(1H,d),7.57(1H,d),7.6−8.
1(3H,m),3.0−14.0(1H,br).
【0347】得られた粗製のN−(3−クロロ−2−ニ
トロベンゾイル)−2−アミノチアゾール5.67gと
2−(1−ピペラジニル)エタノール5.20gを混合
し、100−110℃にて3時間加熱溶融した。冷却
後、反応混合物に水を加えて結晶化させ、濾取水洗乾燥
後、エタノールから再結晶して2−[3−(2−ハイド
ロキシエチル)−1−ピペラジニル]−2−ニトロベン
ゾイルアミノチアゾール1.45g(19.2%)を黄
色結晶性粉末として得た。
【0348】融点 220−222℃ H−NMR(DMSO−d)δ:2.44(1H,
t),2,50(4H,s),2.90−2.96(4
H,m),3.51(2H,q),4.42(1H,
t),7.31(1H,d),7.56(1H,d),
7.6−7.7(3H,m),13.0(1H,b
r). 元素分析値 C1619S・1/2H0 として C(%) H(%) N(%) 計算値 : 49.73 : 5.22 : 18.12 実測値 : 50.10 : 5.09 : 18.24
【0349】[実施例129] N−シクロペンチル−3−(4−メチル−1−ピペラジ
ニル)−2−ニトロベンズアミド シクロペンチルアミン(30ml、25.5g)を氷冷
下、クロロホルム(200ml)に溶解させ、3−クロ
ロ−2−ニトロ安息香酸クロライド(22g)のクロロ
ホルム(100ml)溶液を滴下した。反応液を室温で
3時間撹拌の後、溶媒を留去した。得られた残査を氷水
中に注ぎ、析出した結晶を濾取し、水洗後、エタノール
から再結晶して、3−クロロ−N−シクロペンチル−2
−ニトロベンズアミドの無色結晶21g(78%)を得
た。
【0350】融点 125−126℃ H−NMR(CDCl)δ:1.44−1.52
(2H,m),1.58−1.74(4H,m),1.
97−2.05(2H,m),4.26(1H,d
t),6.24(1H,d),7.46(1H,t),
7.49(1H,dd),7.56(1H,dd).
【0351】3−クロロ−N−シクロペンチル−2−ニ
トロベンズアミド(10.8 g)及びN−メチルピペ
ラジン(14.5ml、12.9g)を100分間窒素
気流下105−110℃に加熱した。ついでエタノール
を加え析出結晶をエタノールから再結晶して、N−シク
ロペンチル−3−(4−メチル−1−ピペラジニル)−
2−ニトロベンズアミド9.8g(74%)を得た。
【0352】融点 197−199℃ H−NMR (CDCl)δ:1.44−1.51
(2H,m),1.61−1.71(4H,m),1.
99−2.05(2H,m),2.33(3H,s),
2.52(4H,t),3.01(4H,t),4.3
1(1H,dt),5.96(1H,d),7.28
(1H,d),7.35(1H,d),7.45(1
H,t). 元素分析値 C1724 として C(%) H(%) N(%) 計算値 : 61.43 : 7.28 : 16.85 実測値 : 61.15 : 7.43 : 16.71
【0353】[実施例130] N−(1,1−ジメチルエチル)−3−(4−メチル−
1−ピペラジニル)−2−ニトロベンズアミド tert−ブチルアミン(55ml、38g)を氷冷下
クロロホルム(300ml)に溶解させ、3−クロロ−
2−ニトロ安息香酸クロライド(38g、0.17mo
le)のクロロホルム(200ml)溶液を滴下した。
反応液を室温で3時間撹拌後、溶媒を留去した。得られ
た残査を氷水中に注ぎ、析出した結晶を濾取、水洗後、
エタノールから再結晶して、34.2g(78%)の3
−クロロ−N−(1,1−ジメチルエチル)−2−ニト
ロベンズアミドを得た。
【0354】融点 125−127℃ H−NMR (CDCl)δ:1.49(9H,
s),5.97(1H,s),7.44(1H,t),
7.47(1H,dd),7.54(1H,dd).
【0355】3−クロロ−N−(1,1−ジメチルエチ
ル)−2−ニトロベンズアミド(12.85g)及びN
−メチルピペラジン(18.0ml、16.0g)を2
時間窒素気流下105−110℃で加熱し、エタノール
を加え析出結晶をエタノールから再結晶して、N−
(1,1−ジメチルエチル)−3−(4−メチル−1−
ピペラジンニル)−2−ニトロベンズアミド8.6g
(54%)を得た。
【0356】融点 135−139℃ H−NMR(CDCl)δ:1.41(9H,
s),2.33(3H,s),2.53(4H,t),
3.01(4H,t),5.74(1H,s),7.2
6(1H,d),7.33(1H,d),7.44(1
H,t). 元素分析値 C1624 として C(%) H(%) N(%) 計算値 : 59.99 : 7.55 : 17.48 実測値 : 59.58 : 7.59 : 17.08
【0357】[実施例131] 4−クロロ−N−[3−[N−(2−ジメチルアミノエ
チル)−N−メチルアミノ]−2−ニトロフェニル]ベ
ンズアミド 4−クロロベンゾイルクロリド(8.4 ml、11.
5g、65 mmole)及び3−クロロ−2−ニトロ
アニリン(10.3g、60mmole)から塩化メチ
レン(230ml)とピリジン(14.5ml、14.
2g、0.18mole)中14.5g(78%)の4
−クロロ−N−(3−クロロ−2−ニトロフェニル)ベ
ンズアミドを得た。
【0358】融点 149−150℃ H−NMR (CDCl)δ:7.32(1H,d
d),7.47(2H,d),7.51(1H,t),
7.81(2H,d),8.40(1H,dd),9.
10(1H,br s).
【0359】4−クロロ−N−(3−クロロ−2−ニト
ロフェニル)ベンズアミド(10.9g、35mmol
e)及びN,N,N’−トリメチルエチレンジアミン
(22.8ml、17.9g、0.18mole)を3
時間窒素気流下105−110℃にて加熱して、9.7
g(74%)の4−クロロ−N−[3−[N−(2−ジ
メチルアミノエチル)−N−メチルアミノ]−2−ニト
ロフェニル]ベンズアミドを得た。
【0360】融点 105−107℃ H−NMR (CDCl)δ:2.27(6H,
s),2.53(2H,t),2.84(3H,s),
3.30(2H,t),3.30(1H,d),7.4
0(1H,t),7.48(2H,d),7.83(2
H,d),7.98(1H,d),9.44(1H,
s). 元素分析値 C1821ClN として C(%) H(%) N(%) Cl(%) 計算値 : 57.37 : 5.62 : 14.86 : 9.41 実測値 : 57.58 : 5.76 : 14.94 : 9.68
【0361】[実施例132] N−(フェニルスルホニル)−3−[N−(2−ジメチ
ルアミノエチル)−N−メチルアミノ]−2−ニトロベ
ンズアミド 4−クロロアニリンの代わりに、ベンゼンスルホンアミ
ド(9.4g)を用いて、実施例136記載の方法に準
じて、N−(フェニルスルホニル)−3−クロロ−2−
ニトロベンズアミド12.5g(75%)を無色プリズ
ム晶として得た。
【0362】融点210−212℃ H−NMR(DMSO−d)δ:7.49−8.0
6(m,8H).
【0363】上記の方法で得たN−(フェニルスルホニ
ル)−3−クロロ−2−ニトロベンズアミド(5.5
g)及びN,N,N−トリメチルエチレンジアミン
(7.5ml)を窒素気流下に110−115℃で10
時間撹拌する。冷却後、反応液を水に注ぎクロロホルム
にて抽出する。クロロホルム層を硫酸ナトリウムで乾燥
した後、溶媒を留去する。得られた結晶をジメチルホル
ムアムドから再結晶して、N−(フェニルスルホニル)
−3−[N−(2−ジメチルアミノエチル)−N−メチ
ルアミノ]−2−ニトロベンズアミド(3.5g、59
%)を淡褐色針状晶として得た。
【0364】融点 227−229℃ 元素分析値:C1822Sとして C(%) H(%) N(%) 計算値 : 53.19 : 5.46 : 13.79 実測値 : 53.55 : 5.53 : 13.66 H−NMR(DMSO−d6)δ:2.61(s,3
H),2.77(s,6H),3.15(m,4H),
7.39−7.89(m,8H).
【0365】[実施例133] N−(4−クロロフェニル)スルホニル−3−[N−
(2−ジメチルアミノエチル)−N−メチルアミノ]−
2−ニトロベンズアミド ベンゼンスルホンアミドの代わりに、4−クロロベンゼ
ンスホンアミド(10.5g)を用いて、実施例132
の方法と同様にして、N−(4−クロロフェニル)スル
ホニル−3−クロロ−2−ニトロベンズアミド(13.
5g、73%)をプリズム晶として得た。
【0366】融点 197−199℃ H−NMR(DMSO−d)δ:7.62−8.1
8(7H,m).
【0367】上記の方法で得た、N−(4−クロロフェ
ニル)スルホニル−3−クロロ−2−ニトロベンズアミ
ド(5g)及びN,N,N’−トリメチルエチレンジア
ミン(7.5ml)から実施例132と同様にして、N
−(4−クロロフェニル)スルホニル−3−[N−(2
−ジメチルアミノエチル)−N−メチルアミノ]−2−
ニトロベンズアミド(3.4g、58%)をプリズム晶
として得た。
【0368】融点 215℃(分解) 元素分析値 C1821ClNS として C(%) H(%) N(%) 計算値 : 49.03 : 4.80 : 12.71 実測値 : 49.01 : 4.92 : 12.77 H−NMR(DMSO−d)δ:2.61(s,3
H),2.71(s,6H),3.06(t,2H),
3.12(t,2H),7.34−7.85(m,7
H).
【0369】[実施例134] 2’−(4−クロロフェニル)−1−[[N−メチル−
N−(2−ジメチルアミノエチル)アミノ]−2−ニト
ロフェニル]ヒドラジド 3−クロロ−2−ニトロ安息香酸(5.00g)、塩化
チオニル(6.0ml)および触媒量のジメチルホルム
アミドの混合物を60分間加熱還流させた。冷却後、過
剰の塩化チオニルを留去し、得られた酸クロリドを塩化
メチレン(10ml)に溶解させ次の反応に用いた。
【0370】4−クロロフェニルヒドラジン塩酸塩
(4.66g)およピリジン(4.3ml)を塩化メチ
レン(80ml)に懸濁させ、氷冷下先に得られた酸ク
ロリドの塩化メチレン溶液を滴下した。反応液を室温で
2時間撹拌後、溶媒を留去した。得られた残渣を氷水中
に注ぎ、析出結晶を濾取。水洗後、エタノールから再結
晶して、2’−(4−クロロフェニル)−1−[[N−
メチル−N−(2−ジメチルアミノエチル)アミノ]−
2−ニトロフェニル]ヒドラジドの淡黄色結晶(4.2
4g、52%)を得た。
【0371】融点 210−213℃ 元素分析値 C13Clとして C(%) H(%) N(%) 計算値 : 47.88 : 2.78 : 12.88 実測値 : 47.97 : 2.89 : 12.71 H−NMR(CDCl)δ:6.82(d,2
H),7.15(d,2H),7.5−8.0(m,3
H),10.68(br s,1H).
【0372】2’−(4−クロロフェニル)−1−(3
−クロロ−2−ニトロフェニル)ヒドラジド(3.44
g)とN,N,N’−トリメチルエチレンジアミン
(3.30 g)の混合物を110℃で5時間撹拌し
た。冷却後、この反応混合物を氷水中に注ぎ、クロロホ
ルムで抽出。飽和食塩水で洗浄後、硫酸ナトリウム(無
水)で乾燥した。溶媒を留去し残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィーに付し精製した。溶媒を留去し、析
出した結晶をエタノールから再結晶して黄色結晶(3.
53g、85%)を得た。
【0373】融点 132−134℃ 元素分析値 C1822ClNとして C(%) H(%) N(%) 計算値 : 55.17 : 5.66 : 17.87 実測値 : 55.19 : 5.75 : 17.71 H−NMR(CDCl)δ:2.19(s,6
H),2.3−2.6(m,2H),2.78(s,3
H),3.0−3.3(m,2H),6.77(d,2
H),7.1−7.6(m,5H).
【0374】[実施例135] N−[3−[4−(2−ハイドロキシエチル)−1−ピ
ペラジニル]−2−ニトロフェニル]−4−トリフロロ
メチルベンズアミド トリフロロメチル安息香酸(12.5g、61mmol
e)、塩化チオニル(10.5 ml、17.1g、
0.14 mole)及びジメチルホルムアミド(0.
1ml)によりトリフロロメチルベンゾイルクロライド
とした。この酸塩化物(12.2g、59mmol
e)、3−クロロ−2−ニトロアニリン(6.9g、4
0mmole)、およびピリジン(15ml、14.8
g、0.18mole)をクロロホルム(100ml)
中、室温で撹拌して10.0g(72%)のN−(3−
クロロ−2−ニトロフェニル)−4−トリフロロメチル
ベンズアミドを得た。
【0375】融点 175−176℃ H−NMR (CDCl)δ:7.36(1H,
d),7.53(1H,dd),7.79(2H,
d),7.98(2H,d),8.42(1H,d),
9.12(1H,s). 元素分析値 C14ClF として C(%) H(%) N(%) Cl(%) F(%) 計算値:48.79: 2.34 : 8.12 :10.29:16.53 実測値:48.82: 2.03 : 8.11 :10.53:16.49
【0376】N−(3−クロロ−2−ニトロフェニル)
−4−トリフロロメチルベンズアミド(9.65g、2
8mmole)及び2−(1−ピペラジニル)エタノ−
ル(11.7g、90mmole)を3時間窒素気流下
105−110℃にて加熱し、N−[3−[4−(2−
ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル]−2−ニトロ
フェニル]−4−トリフロロメチルベンズアミド9.7
g(79%)を得た。
【0377】融点 125−127℃ H−NMR(CDCl)δ:1.76(1H,br
s),2.63(2H,t),2.67(4H,
t),3.09(4H,t),3.66(2H,t),
7.01(1H,d),7.49(1H,dd),7.
78(2H,d),7.99(2H,d),8.09
(1H,d),9.14(1H,s). 元素分析値 C2021 として C(%) H(%) N(%) F(%) 計算値:54.80 : 4.83 : 12.78 : 13.00 実測値:54.90 : 4.68 : 12.58 : 13.35
【0378】[実施例136] N−(4−クロロフェニル)−2−(4−メチル−1−
ピペリジニル)−5−ニトロベンズアミド エタノール120mlに2−クロロ−5−ニトロ安息香
酸11.1g(55mmol)、4−メチル−ピペリジ
ン7.4g(75mmol)、炭酸カリウム18.8g
(95mmol)を溶かし、60時間加熱還流する。反
応液を希塩酸に注ぎ、水で洗浄し、淡黄色板状晶12.
64g(87%)を得る。
【0379】融点 162−163℃ IR(KBr)νcm−1:3112,3050,29
50,1659,1536,1353. H−NMR(CDCl)δ:1.09(3H,
d),7.66(1H,d),8.43(1H,d
d),9.07(1H,d).
【0380】2−(4−メチル−1−ピペリジニル)−
5−ニトロ安息香酸(10.54g)のジクロロメタン
溶液に、塩化チオニル(15ml)を加え室温で3時間
撹拌した。反応溶液を減圧濃縮した後、残渣をジクロロ
メタン(50ml)に溶かし、4−クロロアニリン
(5.10g)とトリエチルアミン(20ml)のジク
ロロメタン溶液(50ml)中に徐々に滴下した。滴下
終了後室温で3時間撹拌後、希塩酸、ついで炭酸水素ナ
トリウム水溶液で洗浄した。有機層を乾燥後、溶媒を留
去し、残渣をエタノールより再結晶して黄色板状晶(1
4.20g,95%)を得た。
【0381】融点 170−171℃ 元素分析値 C1920ClN として C(%) H(%) N(%) 計算値 : 61.04 ; 5.39 ; 11.24 実測値 : 60.99 ; 5.64 ; 11.26
【0382】以下、実施例136と同様の操作で下記式
で表される表9〜表10に記載の化合物を得た。
【0383】
【化83】
【0384】
【表9】
【0385】
【表10】
【0386】[実施例146] 5−アミノ−N−(4−クロロフェニル)−2−(4−
メチル−1−ピペリジニル)ベンズアミド 実施例136記載の方法で得た、N−(4−クロロフェ
ニル)−2−(4−メチル−1−ピペリジニル)−5−
ニトロベンズアミド(3.74g)および塩化スズ二水
和物(27.08g)をエタノール(80ml)中に加
え、15分間加熱還流した。冷却後反応混合物を氷水中
に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水酸化ナトリ
ウム水溶液、ついで飽和食塩水で洗浄し、乾燥後溶媒を
留去、残渣をエタノールより再結晶して黄色針状晶
(3.16g、92%)を得た。
【0387】融点 168−169℃ 元素分析値 C1922ClO として C(%) H(%) N(%) 計算値 : 66.37 ; 6.45 ; 12.22 実測値 : 66.47 ; 6.52 ; 12.12 H−NMR(DMSO−d):1.05(3H,
d),1.26−2.02(5H,m),2.68−
3.23(4H,m),3.77(2H,br s),
6.78(1H,dd),7.15(1H,d),7.
31(2H,d),7.72(2H,d),7.64
(1H,d).
【0388】以下、実施例146と同様の操作で下記式
で表される表11の化合物を得た。
【0389】
【化84】
【0390】
【表11】
【0391】[実施例153] N−(4−クロロフェニル)−2−(4−メチル−1−
ピペラジニル)−5−ニトロベンズアミド 2−クロロ−N−(4−クロロフェニル)−5−ニトロ
ベンズアミド(10.5g)と1−メチルピペラジン
(4.7ml)の混合物を無水ジメチルホルムアミド
(30ml)に溶かした溶液に無水炭酸カリウム(5.
1g)を加えて、窒素雰囲気下に100℃にて5時間加
熱撹拌した。この反応混合物を冷却した後氷水中に注い
だ。析出した結晶を濾取、水洗後、再結晶し、N−(4
−クロロフェニル)−2−(4−メチル−1−ピペラジ
ニル)−5−ニトロベンズアミド(12.2g、97
%)を得た。
【0392】融点 150−153℃ 元素分析値 C1819ClN として C(%) H(%) N(%) 計算値 : 57.66 ; 5.11 ; 14.95 実測値 : 57.61 ; 5.42 ; 14.99 H−NMR(DMSO−d)δ:8.90(1H,
d),8.28(1H,dd),7.70(2H,
d),7.34(2H,d),7.32(1H,d),
3.20(4H,m),2.63(4H,m),2.3
8(3H,s).
【0393】以下、実施例153と同様の操作で下記式
で表される表12〜表15に記載の化合物を得た。
【0394】
【化85】
【0395】
【表12】
【0396】
【表13】
【0397】
【表14】
【0398】
【表15】
【0399】[実施例176] 5−アミノ−N−(4−クロロフェニル)−2−(4−
メチル−1−ピラジニル)ベンズアミド 実施例154記載の方法で得た、N−(4−クロロフェ
ニル)−2−(4−メチル−1−ピペラジニル)−5−
ニトロベンズアミド(6.0g)および塩化スズ二水和
物(54g)をエタノール(70 ml)中に加え、1
5分間加熱還流した。冷却後反応混合物を氷水中に注
ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を40%水酸化ナト
リウム水溶液、水、ついで飽和食塩水で洗浄し、乾燥後
溶媒を留去、残渣をエタノールより再結晶して結晶
(4.3g,78%)を得た。
【0400】融点 197−199℃ 元素分析値 C1821ClNO として C(%) H(%) N(%) 計算値 : 62.66 ; 6.14 ; 16.25 実測値 : 62.59 ; 6.03 ; 16.49 H−NMR(DMSO−d)δ:7.74(2H,
d),7.62(1H,d),7.31(2H,d),
7.16(1H,d),6.77(1H,dd),3.
84(2H,br s),3.04(4H,m),2.
64(4H,m),2.39(3H,s).
【0401】以下、実施例176と同様の操作で下記式
で表される表16に記載の化合物を得た。
【0402】
【化86】
【0403】
【表16】
【0404】[実施例179] 4−[2−(4−メチル−1−ピペリジニル)−5−ニ
トロベンゾイル]アミノ安息香酸 実施例145記載の方法で得た、4−[2−(4−メチ
ル−1−ピペリジニル)−5−ニトロベンゾイル]アミ
ノ安息香酸エチルエステル(1.65g)を10%水酸
化ナトリウム水溶液−エタノール1対1の混合溶液(4
0ml)にとかし、60−80℃で30分間撹拌した。
反応混合物を希塩酸で酸性とし、析出した結晶を濾取し
た。結晶を水、次いでエタノールで洗浄後、乾燥して無
色結晶(1.46g、95%)を得た。
【0405】融点 251−253℃ 元素分析値 C2021 として C(%) H(%) N(%) 計算値 : 62.66 ; 5.52 ; 10.96 実測値 : 62.36 ; 5.59 ; 10.86 IR(KBr)νcm−1:2926,2847,16
80,1593,1530,1419,1344,12
90,1257,1173. H−NMR(CDCl+TFA)δ:1.16(3
H,br),1.58−2.34(5H,m),3.7
4(4H,br),7.78(2H,d),8.02
(1H,d),8.17(2H,d),8.63(1
H,dd),9.05(1H,d),10.06(1
H,s).
【0406】[実施例180] 5−アセチルアミノ−N−(4−クロロフェニル)−2
−(4−メチル−1−ピペリジニル)ベンズアミド 実施例146記載の方法で得た、5−アミノ−N−(4
−クロロフェニル)−2−(4−メチル−1−ピペリジ
ニル)ベンズアミド(1.03g)、トリエチルアミン
(0.31g)のジクロロメタン溶液(30ml)に、
塩化アセチル(0.22ml)のジクロロメタン溶液
(10ml)を滴下した後、室温で2.5時間撹拌す
る。飽和食塩水で洗浄後、乾燥し、溶媒を留去して無色
結晶(1.13g、97%)を得た。エタノールより再
結晶して、微小無色針状晶を得た。
【0407】融点 223−224℃。 元素分析値 C2124ClN として C(%) H(%) N(%) 計算値 : 65.36 ; 6.27 ; 10.89 実測値 : 65.32 ; 6.37 ; 10.97 IR(KBr)νcm−1:3310,2956,29
26,1674,1590,1539,1494,14
10,1317,1251,825. H−NMR(CDCl)δ:1.05(3H,
d),1.34−1.87(5H,m),2.07(3
H,s),2.82−3.34(4H,m),7.31
(3H,d),7.68(2H,d),8.06(1
H,d),8.24(2H,br s),13.06
(1H,br s).
【0408】[実施例181] N−(4−クロロフェニル)−5−(N,N−ジエチル
アミノスルホニル)−2−(4−メチル−1−ピペラジ
ニル)ベンズアミド 2−クロロ−5−(クロロスルホニル)安息香酸(2.
5g)の無水クロロホルム(50ml)溶液に、室温撹
拌下ジエチルアミン(2.8g)を滴下し、さらに1時
間撹拌した。反応混合物を1規定塩酸、ついで水で洗浄
後乾燥した。溶媒を留去して得られた固形物をトルエ
ン、ついでヘキサンで洗浄した後乾燥して、2−クロロ
−5−(N,N−ジエチルアミノスルホニル)安息香酸
(2.2g、76%)を得た。
【0409】H−NMR(CDCl)δ:8.42
(1H,d),7.91(1H,dd),7.66(1
H,d),3.28(4H,q),1.16(6H,
t).
【0410】得られた2−クロロ−5−(N,N−ジエ
チルアミノスルホニル)安息香酸(8.7g)と塩化チ
オニル(3.0ml)の混合物を50−60℃にて5時
間撹拌した。この反応混合物を濃縮して2−クロロ−5
−(N,N−ジエチルアミノスルホニル)ベンゾイルク
ロライドを無色の結晶性固体(9.0g、96%)とし
て得た。
【0411】2−クロロ−5−(N,N−ジエチルアミ
ノスルホニル)ベンゾイルクロライド(4.0g)を無
水クロロホルム(25ml)に溶かした溶液を、4−ク
ロロアニリン(1.66g)とトリエチルアミン(3.
5g)を無水クロロホルム(30ml)に溶かした溶液
に氷水冷却下に滴下した。この反応混合物を室温下に一
夜撹拌した後、1規定塩酸、水、炭酸水素ナトリウム水
溶液、水の順に洗浄した。乾燥後、溶媒を留去して無色
固形残渣を得、エタノールから再結晶して、2−クロロ
−N−(4−クロロフェニル)−5−(N,N−ジエチ
ルアミノスルホニル)ベンズアミドの無色針状晶(4.
1g、79%)を得た。
【0412】融点 180−182℃
【0413】2−クロロ−N−(4−クロロフェニル)
−5−(N,N−ジエチルアミノスルホニル)ベンズア
ミド(4.0g)と1−メチルピペラジン(1.66m
l、1.50g)を無水ジメチルホルムアミド(12m
l)に溶かした溶液に無水炭酸カリウム(1.66g)
を懸濁し、窒素雰囲気下80−85℃にて5時間加熱撹
拌した。その後、1−メチルピペラジン(1.3ml)
と無水炭酸カリウム(1.0g)を追加して100−1
05℃にて一夜加熱撹拌を続けた。反応混合物を冷却
後、氷水中に注ぎ撹拌し、析出した沈殿を濾取、水洗
後、風乾した。ついで、メタノールから再結晶してN−
(4−クロロフェニル)−5−(N,N−ジエチルアミ
ノスルホニル)−2−(4−メチル−1−ピペラジニ
ル)ベンズアミド(3.3g,70%)を得た。
【0414】融点 230−232℃ 元素分析値 C2229ClNS として C(%) H(%) N(%) 計算値 : 56.85 ; 6.29 ; 12.05 実測値 : 56.98 ; 6.12 ; 12.07 H−NMR(CDCl)δ:8.52(1H,
d),7.88(1H,dd),7.71(2H,
d),7.34(2H,d),7.32(1H,d),
3.3−3.1(8H,m),2.7−2.6(4H,
m),2.38(3H,s),1.15(3H,t).
【0415】[実施例182] N−(4−クロロフェニル)−5−(4−メチル−1−
ピペラジニル)−2−ニトロベンズアミド 5−クロロ−2−ニトロベンゾイルクロライド(20.
0g)の無水ジクロロメタン(50ml)溶液を氷冷撹
拌下した、4−クロロアニリン(12.25g)とトリ
エチルアミン(15.3ml)のジクロロメタン(10
0ml)溶液に滴下し、次いで、室温にて3時間撹拌し
た。この反応混合物を1規定塩酸、水、飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液、飽和食塩水の順に洗浄し、乾燥した。
溶媒を留去して粗製の5−クロロ−N−(4−クロロフ
ェニル)−2−ニトロベンズアミド(28.4g、91
3%)を得た。エタノールから再結晶して無色板状晶
(21.3g、69%)を得た。
【0416】融点 168−170℃ 元素分析値 C1318Cl として C(%) H(%) N(%) 計算値 : 50.18 ; 2.59 ; 9.01 実測値 : 50.10 ; 2.69 ; 8.95
【0417】ジメチルホルムアミド(100ml)に5
−クロロ−N−(4−クロロフェニル)−2−ニトロベ
ンズアミド(15.3g)、1−メチルピペラジン
(7.17ml)および無水炭酸カリウム(7.6g)
を加え、80−90℃で10時間撹拌した。冷後、この
反応混合物を氷水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽
出液を飽和食塩水で洗浄後、乾燥し、溶媒を留去して黄
色粉末を得た。エタノールから再結晶して、N−(4−
クロロフェニル)−5−(4−メチル−1−ピペラジニ
ル)−2−ニトロベンズアミド(13.0g、69%)
を得た。
【0418】融点 204−206℃ 元素分析値 C1819ClN として C(%) H(%) N(%) 計算値 : 57.68 ; 5.11 ; 14.95 実測値 : 57.60 ; 5.32 ; 14.87 IR(KBr)νcm−1:3454,3304,28
12,1662,1599. H−NMR (CDCl)δppm:8.22(1
H,br s),7.92(1H,d),7.45(2
H,d),7.21(2H,d),6.72(2H,
d),3.47−3.36(4H,m),2.55−
2.44(4H,m),2.33(3H,s).
【0419】[実施例183] 2−アミノ−N−(4−クロロフェニル)−5−(4−
メチル−1−ピペラジニル)ベンズアミド 実施例182で得た、N−(4−クロロフェニル)−5
−(4−メチル−1−ピペラジニル)−2−ニトロベン
ズアミド(6.0g)と塩化第二スズ二水和物(28
g)をエタノール(150ml)に溶かした溶液を30
分間加熱還流した。冷却後、この反応混合物を氷水中に
注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を40%水酸化ナ
トリウム水溶液、水、飽和食塩水の順に洗浄し、乾燥
後、溶媒を留去して黄色固形残渣(5g、90%)を
得、エタノールから再結晶して 2−アミノ−N−(4
−クロロフェニル)−5−(4−メチル−1−ピペラジ
ニル)ベンズアミドを得た。
【0420】融点 177−179℃ 元素分析値 C1821ClNO として C(%) H(%) N(%) 計算値 : 62.69 ; 6.14 ; 16.25 実測値 : 62.50 ; 6.23 ; 15.92 IR(KBr)νcm−1:3436,3346,29
38,2800,1656,1590. H−NMR(CDCl)δ:8.32(1H,br
s),7.52(2H,d),7.27(2H,
d),7.09−6.91(2H,m),6.67(2
H,d),4.60(2H,br s),3.12−
3.00(4H,m),2.60−2.49(4H,
m),2.33(3H,s)
【0421】[実施例184] 5−(1−イミダゾリル)−2−ニトロ−N−(4−ト
リフルオロメチルフェニル)ベンズアミド 5−クロロ−2−ニトロ安息香酸(20g)と塩化チオ
ニル(50ml)の混合物を60−70℃にて3時間撹
拌した。この反応混合物を濃縮して粗製の5−クロロ−
2−ニトロベンゾイルクロライド(18.3g、83
%)を得た。この酸クロライドをジクロロメタン(20
ml)に溶かし、氷冷した4−トリフルロメチルアニリ
ン(15g)とピリジン(7.35g)のジクロロメタ
ン(200ml)溶液に滴下した。さらに3時間室温に
て撹拌の後、反応混合物を氷水中に注ぎクロロホルムで
抽出した。抽出液を水洗乾燥後、濃縮乾固して粗製の5
−クロロ−2−ニトロ−N−(4−トリフルオロメチル
フェニル)ベンズアミド(24.5g、86%)を得
た。
【0422】H−NMR(DMSO−d)δ:1
1.29(1H,br s),8.30(2H,d),
7.92−7.78(3H,m),7.69(2H,
d).
【0423】ジメチルホルムアミド(30ml)に5−
クロロ−2−ニトロ−N−(4−トリフルオロメチルフ
ェニル)ベンズアミド(3.45g)、イミダゾール
(1.36g)および無水炭酸カリウム(2.76g)
を加えて、100−120℃で24時間撹拌した。冷却
後反応混合物を氷水中に注ぎ析出した黄色沈殿を濾取し
た。この沈殿を温エーテル、温クロロホルムで洗浄、さ
らに、エタノール−ヘキサンから再結晶して、5−(1
−イミダゾリル)−2−ニトロ−N−(4−トリフルオ
ロメチルフェニル)ベンズアミドの黄色針状晶(1.7
g、45%)を得た。
【0424】融点 224−226℃ 元素分析値 C1711 C(%) H(%) N(%) 計算値 : 54.26 ; 2.95 ; 14.89 実測値 : 54.02 ; 2.91 ; 14.83 IR(KBr)νcm−1:3190,3124,29
86,1695,1593. H−NMR(DMSO−d)δ:12.72(1
H,br s),8.28−7.50(9H,m),
7.175(1H,d).
【0425】[実施例185] 5−(N,N−ジエチルアミノスルホニル)−2−(4
−メチル−1−ピペラジニル)−N−(4−トリフルオ
ロメチルフェニル)ベンズアミド 実施例181と同様にして、5−(N,N−ジエチルア
ミノスルホニル)−2−(4−メチル−1−ピペラジニ
ル)−N−(4−トリフルオロメチルフェニル)ベンズ
アミドを得た。
【0426】融点 181−183℃ 元素分析値 C2329S として C(%) H(%) N(%) 計算値 : 55.42 ; 5.86 ; 11.23 実測値 : 55.50 ; 5.85 ; 11.28 H−NMR(DMSO−d)ppm:7.95−
7.65(6H,m),7.28(1H,d),3.1
5(4H,q),3.10(4H,m),2.15(3
H,s),1.08(6H,t). IR(KBr)νcm−1:3316,1677,15
48,1323,1161,1116,1065. MS(EI)m/z:498(M+),70(BP)
【0427】[実施例186] 5−フルオロ−2−(4−メチル−1−ピペラジニル)
−N−(4−トリフルオロメチルフェニル)ベンズアミ
ド 無水ジクロロメタン(60ml)に4−トリフロロメチ
ルアニリン(9.7g)とピリジン(13.7g)を溶
かして氷水で冷却した。この溶液に2,5−ジフルオロ
ベンゾイルクロライド(10.9g)の無水ジクロロメ
タン(60ml)溶液を滴下した。この反応混合物を室
温にて16時間撹拌の後濃縮乾固し、残渣に酢酸エチル
を加えて濾過した。濾液を1規定塩酸、水、炭酸水素ナ
トリウム水溶液、水、飽和食塩水の順に洗浄し、乾燥の
後、溶媒を留去して、2,5−ジフルオロ−N−(4−
トリフルオロメチルフェニル)ベンズアミドを無色の結
晶性の固体(17.8g、95%)として得た。
【0428】融点 156−157℃ MS (EI) m/z:301(M+),141(B
P) IR(KBr)νcm−1:3430,3376,16
71,1323,1110,1065,825,73
8. H−NMR(DMSO−d):7.96(2H,
d),7.72(2H,d),7.65−7.35(3
H,m).
【0429】無水ジメチルホルムアミド(22ml)に
2,5−ジフルオロ−N−(4−トリフルオロメチルフ
ェニル)ベンズアミド(6.0g)と1−メチルピペラ
ジン(3.0g)を溶かして、無水炭酸カリウム(4.
2g)を加えた。この混合物を窒素雰囲気下に130−
135℃で36時間撹拌する。放冷後、この反応混合物
を氷水中に注ぎ、析出する沈殿を濾取水洗後、風乾し、
ヘキサンで洗浄した。この粗生成物を2−プロパノ−ル
から再結晶して、5−フルオロ−2−(4−メチル−1
−ピペラジニル)−N−(4−トリフルオロメチルフェ
ニル)ベンズアミド(3.48g、46%)を無色プリ
ズム晶として得た。
【0430】融点 159−161℃ 元素分析値 C1919O として C(%) H(%) N(%) 計算値 : 59.85 ; 5.02 ; 11.01 実測値 : 59.61 ; 4.81 ; 10.47 MS(EI)m/z:381(M+),324(BP) IR(KBr)νcm−1:3450,1680,13
26,1107 H−NMR(CDCl)δ:7.99(1H,
m),7.90(2H,d),7.62(2H,d),
7.3−7.2(2H,m),3.15−3.05(4
H,m),2.75−2.65(4H,m),2.43
(3H,s).
【0431】[実施例187] 4−[4−ニトロ−2−[(4−トリフルオロメチルフ
ェニル)アミノカルボニル]フェニル]ピペラジン−1
−酢酸 ジメチルホルムアミド(30ml)に実施例163記載
の方法で得た、5−ニトロ−2−(1−ピペラジニル)
−N−(4−トリフルオロメチルフェニル)ベンズアミ
ド(4.14g)と2−ブロモ酢酸ベンジルエステル
(2.4g)を溶かし、無水炭酸カリウム(1.58
g)を加え、室温にて1時間撹拌した。この反応混合物
を氷水中に注ぎ、析出した沈殿を濾取、水洗後、ヘキサ
ンで洗浄して風乾し、エタノールから再結晶して、ベン
ジル 4−[4−ニトロ−2−[(4−トリフルオロメ
チルフェニル)アミノカルボニル]フェニル]ピペラジ
ン−1−酢酸(122 g、97%)を得た。
【0432】融点 125℃ 元素分析値 C2725 として C(%) H(%) N(%) 計算値 : 59.77 ; 4.64 ; 10.32 実測値 : 57.61 ; 4.54 ; 10.24 IR(KBr)νcm−1:3448,1755,16
62,1605,1539,1320,1266. H−NMR(CDCl)δ ppm:8.96(1
H,d),8.31(1H,dd),7.84(4H,
q),7.35(5H,s),7.34(1H,d),
5.17(2H,s),2.95−3.25(8H,
m).
【0433】エタノール(70ml)にベンジル 4−
[4−ニトロ−2−[(4−トリフルオロメチルフェニ
ル)アミノカルボニル]フェニル]ピペラジン−1−酢
酸(4.22g)を懸濁し、1規定水酸化ナトリウム水
溶液(9ml)を加えて、1時間室温にて撹拌した。こ
の反応混合物を濃縮乾固して残渣を水(40ml)に溶
かし、クロロホルムで洗浄した後、濃塩酸でpHを2な
いしは3に調整した。析出した黄色沈殿を濾取、水洗後
乾燥して4−[4−ニトロ−2−[(4−トリフルオロ
メチルフェニル)アミノカルボニル]フェニル]ピペラ
ジン−1−酢酸・1/2水和物(3.28g、93%)
を得た。
【0434】 元素分析値 C2019・1/2 HO として C(%) H(%) N(%) 計算値 : 52.06 ; 4.36 ; 12.14 実測値 : 51.80 ; 4.36 ; 11.89 IR(KBr)νcm−1:3424,1683,16
05,1530,1413,1326,1164,11
13. H−NMR(CDCl)δppm:10.91(1
H,s),8.30(1H,d),8.26(1H,d
d),7.84(4H,q),7.27(1H,d),
3.39(6H,br s),2.87(4H,br
s).
【0435】[実施例188] 4−[2−(4−メチル−1−ピペラジニル)−5−ニ
トロベンゾイル]アミノ安息香酸・一水和物 実施例170記載の方法で得た、4−[2−(4−メチ
ル−1−ピペラジニル)−5−ニトロベンゾイル]アミ
ノ安息香酸メチルエステル(5.6g)をエタノール
(50ml)と1規定水酸化ナトリウム水溶液(17m
l)の混合溶液に溶かし、80−85℃で3時間撹拌し
た。反応混合物をおよそ半量まで減圧濃縮して水を加
え、ジクロロメタンで洗浄した。水層を濃塩酸で中和
し、析出した沈殿を濾取、水洗、風乾後エタノールから
再結晶して4−[2−(4−メチル−1−ピペラジニ
ル)−5−ニトロベンゾイル]アミノ安息香酸・一水和
物を黄色結晶(3.7g、66%)として得た。
【0436】融点 164−167℃ 元素分析値 C1920・HO として C(%) H(%) N(%) 計算値 : 56.71 ; 5.51 ; 13.92 実測値 : 56.89 ; 5.81 ; 14.09 H−NMR(DMSO−d)δppm:8.27
(1H,s),8.21(1H,dd),7.97(2
H,d),7.82(2H,d),7.22(1H,
d),3.3−3.1(4H,m),2.4−2.2
(4H,m),2.16(3H,s). IR(KBr)νcm−1:3448,1680,16
02,1533,1338,1257. MS(EI)m/z:384(M+),70(BP).
【0437】[実施例189] 2−(4−メチル−1−ピペラジニル)−N−(4−ト
リフルオロメチルフェニル)ベンズアミド ジクロロメタン(90ml)に2−クロロベンゾイルク
ロライド(7.0g)を溶かした溶液を、4−アミノベ
ンゾトリフルオロライド(5.16ml)とピリジン
(3.3ml)のジクロロメタン(60ml)溶液に氷
冷下に滴下し、室温にて2時間撹拌した。この反応混合
物を氷水中に注ぎクロロホルムで抽出した。抽出液を1
規定塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、飽和食
塩水の順に洗浄し、乾燥後溶媒を留去して粗製の2−ク
ロロ−N−(4−トリフルオロメチルフェニル)ベンズ
アミド(13.1g,100%)を固体の残渣として得
た。
【0438】融点 148−149℃ H−NMR(CDCl)δppm:8.20(1
H,br s),7.25−7.71(8H,m).
【0439】2−クロロ−N−(4−トリフルオロメチ
ルフェニル)ベンズアミド(4.49g)と1−メチル
ピペラジン(4.98ml)の混合物に少量の無水炭酸
カリウムを加えて、窒素雰囲気下140−170℃にて
2.5日間加熱撹拌した。この反応混合物を冷却した後
氷水中に注ぎ、析出した沈殿を濾取、水洗、風乾後、シ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、2−
(4−メチル−1−ピペラジニル)−N−(4−トリフ
ルオロメチルフェニル)ベンズアミド(2.2g、41
%)を得た。
【0440】融点 128−130℃ 元素分析値 C1920O として C(%) H(%) N(%) 計算値 : 62.80 ; 5.55 ; 11.56 実測値 : 57.61 ; 5.42 ; 11.63 H−NMR (CDCl)δppm:8.26(1
H,m),7.90(2H,d),7.60(2H,
d),7.20−7.53(3H,m),3.15(4
H,m),2.66(4H,m),2.41(3H,
s).IR(KBr)νcm−1:3454,295
6,2800,1674,1596,1548,145
5.
【0441】[実施例190] 5−アミノ−2−(1−イミダゾリル)−N−(4−ト
リフルオロメチルフェニル)ベンズアミド エタノール(150ml)に実施例169で得た、2−
(1−イミダゾリル)−2−ニトロ−N−(4−トリ−
フルオロメチルフェニル)ベンズアミド(4.52g)
を溶かし、窒素雰囲気下に10%−パラジウム炭素
(0.45g)を懸濁した。この懸濁液を常圧水素雰囲
気下室温にて2時間撹拌した。触媒を濾去し、濾液(暗
赤色)を濃縮して、灰白色の結晶性残渣を得た。この残
渣をシリカゲルカラムクロマトで脱色した。メタノール
とイソプロパノールから再結晶して(2.99g、7
1.9%)を得た。
【0442】融点 244−245℃ 元素分析値 C1713O として C(%) H(%) N(%) 計算値 : 58.96 ; 3.78 ; 16.18 実測値 : 59.00 ; 3.83 ; 16.38
【0443】[実施例191] 4−クロロ−N−[2−(4−メチル−1−ピペリジニ
ル)−5−ニトロフェニル]ベンズアミド 2−(4−メチル−1−ピペリジニル)−5−ニトロ安
息香酸(10.57g)のジクロロメタン(50ml)
溶液に塩化チオニル(15ml)を加えて室温で3時間
撹拌した。反応混合物を減圧濃縮後、残渣をベンゼンに
溶かして、撹拌している濃アンモニア水(250ml)
中に滴下した。析出物を濾取、水洗、乾燥して2−(4
−メチル−1−ピペリジニル)−5−ニトロベンズアミ
ド(10.17g、97%)を得た。
【0444】得られた2−(4−メチル−1−ピペリジ
ニル)−5−ニトロベンズアミド(9.22g)を50
%含水ジオキサン(300ml)と2規定水酸化ナトリ
ウム水溶液(150ml)の混合溶媒に加えた。この混
合物に次亜塩素酸ナトリウム水溶液(有効塩素12%、
60ml)を15分間かけてで滴下し、さらに、室温で
1.5時間撹拌した。次亜塩素酸ナトリウム水溶液(2
5ml)を追加し、さらに3時間撹拌した。反応混合物
を水で希釈した後、塩酸で一旦酸性とした。この混合物
を水酸化ナトリウム水溶液で再びアルカリ性に戻し、析
出物を濾取、水洗、減圧乾燥して1−(2−アミノ−4
−ニトロフェニル)−4−メチルピペリジン(7.06
g、86%)を得た。
【0445】H−NMR(CDCl)δ:1.01
(3H,d),1.36−1.85(5H,m),2.
49−2.74(2H,m),3.17−3.31(2
H,m),4.05(2H,br s),6.90−
7.68(3H,m).
【0446】1−(2−アミノ−4−ニトロフェニル)
−4−メチルピペリジン(7.06g)とトリエチルア
ミン(3.04g)をジクロロメタン(100ml)に
溶かした溶液に、4−クロロベンゾイルクロライド
(5.25g)のジクロロメタン(30ml)溶液を滴
下した。この溶液を室温にて6時間撹拌した後、水、炭
酸水素ナトリウム水溶液で洗浄、乾燥後、溶媒を留去し
て粗製の4−クロロ−N−[2−(4−メチル−1−ピ
ペリジニル)−5−ニトロフェニル]ベンズアミド(1
0.39g、93%)を得た。さらに、エタノールより
再結晶して橙色針状晶を得た。
【0447】融点 154−155℃ 元素分析値 C1920ClN として C(%) H(%) N(%) 計算値 : 61.04 ; 5.39 ; 11.24 実測値 : 61.20 ; 5.46 ; 11.21 H−NMR(CDCl)δ:1.08(1H,
d),1.33−1.98(5H,m),2.68−
3.21(4H,m),7.27(1H,d),7.5
4(2H,d),7.89(2H,d),8.00(1
H,dd),9.10(1H,br s),9.38
(1H,d).
【0448】[実施例192] N−[5−アミノ−2−(4−メチル−1−ピペリジニ
ル)フェニル]−4−クロロベンズアミド 実施例191で得た、4−クロロ−N−[2−(4−メ
チル−1−ピペリジニル)−5−ニトロフェニル]ベン
ズアミド(5.26g)と塩化第二スズ二水和物(4
0.62g)をエタノール(100ml)中に加え、1
5分間加熱還流した。反応混合物を冷却後、氷中に注
ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を40%水酸化ナト
リウム水溶液、飽和食塩水の順に洗浄し、乾燥後、溶媒
を留去して粗製N−[5−アミノ−2−(4−メチル−
1−ピペリジニル)フェニル]−4−クロロベンズアミ
ド(4.45g、93%)を得た。さらにエタノールよ
り再結晶して淡褐色葉状晶を得た。
【0449】融点175−176℃ 元素分析値 C1922ClNO として C(%) H(%) N(%) 計算値 : 66.37 ; 6.45 ; 12.22 実測値 : 66.42 ; 6.57 ; 12.24 H−NMR(CDCl)δ:1.02(3H,
d),1.14−1.87(5H,m),2.50−
2.98(4H,m),3.64(2H,br s),
6.39(1H,dd),7.02(1H,d),7.
48(2H,d),7.85(2H,d),7.98
(1H,d),10.08(1H,br s).
【0450】[実施例193] N−[2−(4−メチル−1−ピペリジニル)−5−ニ
トロフェニル]−3−トリフルオロメチルベンズアミド 3−トリフルオロメチル安息香酸(3.14g)を塩化
チオニル(30ml)中に加え、4時間加熱還流した。
反応混合物を減圧濃縮後、残渣をジクロロメタン(50
ml)に溶かした。この溶液に実施例191で得た、
(2−アミノ−4−ニトロフェニル)−4−メチルピペ
リジン(3.88g)とトリエチルアミン(1.67
g)のジクロロメタン(30ml)溶液を室温にて滴下
した。滴下終了後さらに1時間撹拌した。溶媒を留去
し、残渣をエタノールより再結晶してN−[2−(4−
メチル−1−ピペリジニル)−5−ニトロフェニル]−
3−トリフルオロメチルベンズアミド(5.18g、7
7%)を得た。
【0451】融点 140−141℃ 元素分析値 C2020 として C(%) H(%) N(%) 計算値 : 58.97 ; 4.95 ; 10.31 実測値 : 58.98 ; 5.17 ; 10.33 H−NMR(CDCl)δ:1.05(3H,
d),1.24−1.97(5H,m),2.63−
3.20(4H,m),7.27(1H,d),7.5
9−8.21(4H,m),7.99(1H,dd),
9.30(1H,brs),9.39(1H,d).
【0452】[実施例194] N−[5−アミノ−2−(4−メチル−1−ピペリジニ
ル)フェニル]−3−トリフルオロメチルベンズアミド 実施例193で得た、N−[2−(4−メチル−1−ピ
ペリジニル)−5−ニトロフェニル]−3−トリフルオ
ロメチルベンズアミド(4.07g)と塩化第二スズ二
水和物(22.60g)をエタノール(50ml)中に
加え、30分間加熱還流した。反応混合物を冷却後、氷
水中に注ぎ、 酢酸エチルで抽出した。抽出液を40%
水酸化ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順に洗浄し、乾
燥後、溶媒を留去して粗製N−[5−アミノ−2−(4
−メチル−1−ピペリジニル)フェニル]−4−クロロ
ベンズアミド(2.79g、74%)を得た。さらにエ
タノールより再結晶して淡褐色葉状晶を得た。
【0453】融点 209−210℃ 元素分析値 C2022O として C(%) H(%) N(%) 計算値 : 63.65 ; 5.88 ; 11.13 実測値 : 63.53 ; 6.23 ; 11.09 H−NMR(CDCl)δ:1.01(3H,
d),1.20−1.89(5H,m),2.57−
2.96(4H,m),3.67(2H,br s),
6.41(1H,dd),7.04(1H,d),7.
55−8.21(4H,m),7.99(1H,d).
【0454】[実施例195] 4−クロロ−N−[2−(4−メチル−1−ピペラジニ
ル)−5−ニトロフェニル]ベンズアミド 2−クロロ−5−ニトロアニリン(17.26g)と1
−メチルピペラジン(12g)の混合物を140℃にて
24時間加熱熔融した。反応混合物を冷却後クロロホル
ムで抽出した。抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液、ついで飽和食塩水で洗浄した後乾燥し、溶媒を留去
した。得られた残渣をエーテル、次いでエタノールで洗
浄して粗製の1−(2−アミノ−4−ニトロフェニル)
−4−メチルピペラジン(9.3g、40%)を得た。
【0455】得られた1−(2−アミノ−4−ニトロフ
ェニル)−4−メチルピペラジン(9.3g)とトリエ
チルアミン(5.55ml)をジクロロメタン(150
ml)に溶かした溶液を氷冷下撹拌した。この溶液に、
4−クロロベンゾイルクロライド(7.0g)のジクロ
ロメタン(50ml)溶液を滴下した。この溶液を室温
にて3時間撹拌した後、水、飽和食塩水で洗浄、乾燥
後、溶媒を留去して粗製の4−クロロ−N−[2−(4
−メチル−1−ピペラジニル)−5−ニトロフェニル]
ベンズアミド(12.45g、83%)を得た。さら
に、エタノールより再結晶して淡黄色板晶を得た。
【0456】融点 202−204℃ 元素分析値 C1819ClN として C(%) H(%) N(%) 計算値 : 57.68 ; 5.11 ; 14.95 実測値 : 57.65 ; 5.06 ; 14.76 H−NMR(DMSO−d)δ:9.36(1H,
d),9.10(1H,br s),8.05−7.8
2(3H,m),7.52(2H,d),7.25(1
H,d),3.08−2.97(4H,m),2.69
−2.48(4H,m),2.40(3H,s).
【0457】[実施例196] N−[2−(4−メチル−1−ピペラジニル)−5−ニ
トロフェニル]−4−トリフルオロメチルベンズアミド 実施例195と同様にして、N−[2−(4−メチル−
1−ピペラジニル)−5−ニトロフェニル]−4−トリ
フルオロメチルベンズアミドを得た。
【0458】融点 188−190℃ 元素分析値 C1919 として C(%) H(%) N(%) 計算値 : 55.88 ; 4.69 ; 13.72 実測値 : 55.71 ; 4.69 ; 13.62 H−NMRδ(CDCl):9.40(1H,
d),9.30(1H,brs),8.18(2H,
d),8.05(1H,dd),7.84(2H,
d),7.29(2H,d),3.12−2.98(4
H,m),2.68−2.58(4H,m),2.41
(3H,s).
【0459】[実施例197] N−[2−(4−メチル−1−ピペラジニル)−5−ニ
トロフェニル]−4−メトキシベンズアミド 実施例195と同様にして、N−[2−(4−メチル−
1−ピペラジニル)−5−ニトロフェニル]−4−メト
キシベンズアミドを得た。
【0460】融点 172−175℃ 元素分析値 C1922 として C(%) H(%) N(%) 計算値 : 61.61 ; 5.99 ; 15.13 実測値 : 61.66 ; 6.08 ; 15.00 H−NMRδ(CDCl):9.39(1H,
d),9.00(1H,brs),8.00−7.84
(3H,m),7.26(1H,d),7.02(2
H,d),3.2−3.0(4H,m),2.8−2.
6(4H,m),2.42(3H,s).
【0461】[実施例198] N−(4−クロロフェニル)−2−(4−メチル−1−
ピペリジニル)−5−ニトロベンズチオアミド 実施例136で得た、N−(4−クロロフェニル)−2
−(4−メチル−1−ピペリジニル)−5−ニトロベン
ズアミド(2.50g)と 2,4−ビス(4−メトキ
シフェニル)−1,3−ジチア−2.4−ジホスフェタ
ン−2,4−ジスルフィド(1.62g)をベンゼン
(80ml)中に加え、20時間加熱還流した。その
後、ロ−ソン試薬(0.61g)を追加し、5時間加熱
還流した。放冷後、沈殿を濾去し、濾液を減圧濃縮し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにて精
製し、エタノールより再結晶してN−(4−クロロフェ
ニル)−2−(4−メチル−1−ピペリジニル)−5−
ニトロベンズチオアミドを黄色針状晶(1.37g、5
3%)として得た。
【0462】融点 184−186℃ 元素分析値 C1920ClNS として C(%) H(%) N(%) 計算値 : 58.53 ; 5.17 ; 10.78 実測値 : 58.33 ; 5.35 ; 10.75 IR(KBr)νcm−1:3298,2926,15
99,1510,1494,1375,1341,12
27,825. H−NMR(CDCl)δ:0.96(3H,
d),0.96−1.83(5H,m),2.72−
3.57(4H,m),7.16(1H,d),7.4
0(2H,d),7.94(2H,d),8.14(1
H,dd),9.00(1H,d),11.48(1
H,br s).
【0463】
【試験例】
試験例1.ラットアジュバント関節炎(AA)評価系試
験 8週齢の雌性ルイス(Lewis)系ラット(日本チャールズ
リバー)を7匹1群として試験に供した。アジュバント
として流動パラフィンに懸濁したマイコバクテリウム・
ブチリカム(Mycobacterium butyricum)加熱死菌(Difco)
0.6mg/0.1mlを、ルイス系ラットの左後肢
足蹠に接種して関節炎を誘発した。被験物質を0.03
%ツウィーン80添加0.5%カルボキシメチルセルロ
ースから成る溶媒に10mg/mlに懸濁し、アジュバ
ント接種当日から20日後まで1日1回、週6回、3週
間、50mg/ml/kgの用量で経口投与した。病態
対照群には溶媒を同様に投与した。アジュバント接種2
7日後に右後肢、左右前肢、左右耳、尾の6箇所におけ
る炎症の程度を、それぞれ6段階の点数(0〜5点)を
つけて評価し、総点数を関節炎点数とした。各群とも7
匹の平均値から平均関節炎点数を計算し、下式より被験
物質の関節炎点数抑制率を求めた。結果を表17に示
す。
【0464】関節炎点数抑制率(%)=100×(病態
対照群の平均関節炎点数−被験物質群の平均関節炎点
数)/病態対照群の平均関節炎点数
【0465】試験例2.メチル化牛血清アルブミン(M
BSA)免疫による抗遅延型過敏症(DTH)試験 8週齢の雌性C57Bl/6マウス(日本チャールズリ
バー)を7匹1群として試験に供した。MBSA(Sigm
a、5mg/ml)を等量の完全フロイントアジュバン
トに乳化し、その0.1ml(2.5mgMBSA)を
C57Bl/6マウスの腹部に皮下免疫した。被験物質
を0.03%ツウィーン80添加0.5%カルボキシメ
チルセルロースから成る溶媒に5mg/mlに懸濁し、
免疫当日から6日後まで1日1回、50mg/10ml
/kgの用量で経口投与した。陰性対照群には溶媒を同
様に投与した。免疫7日後に生理食塩数水に溶解した
MBSA0.025mg/0.05mlをマウス右後肢
足蹠に惹起注射した。惹起注射24時間後の足蹠の厚み
をダイアルゲージにて測定し、次式により腫脹率を求め
た。結果を表17に示す。
【0466】腫脹率(%)=100×(MBSA注射肢
の厚さ−非注射肢の厚さ)/非注射肢の厚さ
【0467】各群とも7匹の平均値から平均腫脹率を計
算し、さらに下式より被験物質のDTH抑制率を求め
た。
【0468】DTH抑制率(%)=100×(陰性対照
群の平均腫脹率−被験物質群の平均腫脹率)/陰性対照
群の平均腫脹率
【0469】試験例3.インターロイキン 1(IL−
1)産生評価系試験 雌性BDF1マウス(8−10週齢、日本チャールズリ
バー)にチオグリコレート (Difco) の2.4%溶液
2.5mlを腹腔内投与し、5日後の腹腔浸出細胞をプ
ラスチックディッシュ(Becton Dickinson)に1時間付着
させマクロファージを得た。5%ウシ胎児血清(FCS、Fl
ow)を含むRPMI−1640培地(GIBCO)に浮遊した
マクロファージ(5×10個)を24穴培養プレート
(Costar)に蒔き、シリカ(Sigma、100μg/ml)お
よび被験物質(終濃度10−6M)を添加して(全量1
ml)、5%CO存在下に37℃で24時間培養し
た。被験物質はジメチルスルフォキシド(DMSO)に
溶解し、DMSO終濃度が0.1%となるように培養液
に添加した。陰性対照群には終濃度0.1%のDMSO
を添加した。培養終了後に上清を採取し、透析およびろ
過滅菌後にC3H/HeJマウス(静岡実験動物)の胸
腺細胞を用いてIL−1活性を測定した。すなわち、1
−4M2−メルカプトエタノール、50mMヘペス(H
EPES)および5%FCSを含むRPMI−1640培地
に浮遊させた胸腺細胞(1.5×10個)を96穴平
底マイクロプレート(Costar)に蒔き、フィトヘマグルチ
ニン(PHA、Vector PHA(E+L))を終濃度3μg/mlとな
るように、透析後の培養上清を終濃度6.25%(V/
V)となるように3ウェル/群で加え(全量0.2m
l)、5%CO存在下に37℃で72時間培養した。
培養終了6時間前にH標識チミジン(NEN)を0.5μ
Ci添加した。培養終了後にマイクロハーベスターにて
グラスフィルター上に細胞核を回収し、放射活性(cp
m)を液体シンチレーションカウンター(Pharmacia 120
5)で測定した。各群3ウェルの平均値から平均cpmを
計算し、IL−1産生抑制率を下式より求めた。結果を
表17に示す。
【0470】IL−1産生抑制率(%)=100−10
0×(被験物質培養上清とPHA で培養した時の平均
cpm−PHAのみで培養した時の平均cpm)/(陰
性対照の培養上清とPHAで培養した時の平均cpm−
PHAのみで培養した時の平均cpm)
【0471】
【表17】
【0472】表中の数値は、試験例1は50mg/kg
での関節炎点数抑制率(%)を、試験例2は50mg/
kg用量での抑制率(%)を、試験例3は10−5M濃
度での抑制率(%)を示す。また、統計処理Stude
ntのt試験を行った。有意(P<0.05)な場合に
は結果に*を付した。
【0473】
【発明の効果】本発明の化合物は、免疫応答試験系で有
意な抑制効果を示すのみならず、関節炎の病態モデルで
改善効果を示した。また、インターロイキン 1(IL
−1)産生に対しても抑制効果を示した。従って、本発
明の化合物は、慢性関節リウマチ、全身性紅斑性狼そ
う、骨関節炎等のリウマチ性疾患、喘息、アトピー性皮
膚炎等のアレルギー性疾患、または臓器移植後の拒絶反
応の予防・治療に有用な薬剤である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/44 A61K 31/44 31/445 31/445 31/495 31/495 31/54 31/54 C07C 233/79 9547−4H C07C 233/79 233/80 9547−4H 233/80 235/46 9547−4H 235/46 235/50 9547−4H 235/50 237/30 9547−4H 237/30 237/34 9547−4H 237/34 237/40 9547−4H 237/40 317/32 7419−4H 317/32 321/28 7419−4H 321/28 323/42 7419−4H 323/42 327/48 7106−4H 327/48 C07D 211/14 C07D 211/14 211/40 211/40 213/56 213/56 213/72 213/72 213/74 213/74 233/61 233/61 295/12 295/12 295/22 295/22 A (72)発明者 三輪 保 東京都江戸川区北葛西1丁目16番13号 第 一製薬株式会社東京研究開発センター内 (72)発明者 中島 弘人 東京都江戸川区北葛西1丁目16番13号 第 一製薬株式会社東京研究開発センター内 (72)発明者 塚田 亘 東京都江戸川区北葛西1丁目16番13号 第 一製薬株式会社東京研究開発センター内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1) 【化1】 [式中、Rはハロゲン原子、置換もしくは非置換のア
    ミノ基、置換もしくは非置換の脂肪族異項環基、置換も
    しくは非置換の芳香族異項環基、置換もしくは非置換の
    アルキルチオ基または置換もしくは非置換のアルコキシ
    基を示す。Rはハロゲン原子、ニトロ基、置換もしく
    は非置換の脂肪族異項環基、置換もしくは非置換の芳香
    族異項環基、 【化2】 (式中、RおよびRはそれぞれ独立して、水素原
    子、アルキル基またはアシル基を示す。)、−S−
    、−S(O)a−R または −O−R を示
    す。(式中、Rはアルキル基、アリル基またはアラル
    キル基を示す。aは1または2を示す。) Aは 【化3】 または 【化4】 を示す。(式中、Zは酸素原子または硫黄原子を示す。
    は置換もしくは非置換の芳香族炭化水素基、置換も
    しくは非置換のアラルキル基、置換もしくは非置換の脂
    肪族炭化水素基、置換もしくは非置換の芳香族異項環
    基、置換もしくは非置換の脂肪族異項環基、置換もしく
    は非置換の芳香族スルホニル基、置換もしくは非置換の
    芳香族アミノ基または置換もしくは非置換のアルキル基
    を示す。Rは水素原子または低級アルキル基を示
    す。)]で表される化合物またはその塩。
  2. 【請求項2】 式(2) 【化5】 [式中、RおよびRは前記に同じ。Aは 【化6】 または 【化7】 を示す。(式中、Z、RおよびRは前記に同
    じ。)]で表される化合物またはその塩。
  3. 【請求項3】 式(3) 【化8】 [式中、RおよびRは前記に同じ。Aは 【化9】 または 【化10】 を示す。(式中、ZおよびRは前記に同じ。)]で表
    される化合物またはその塩。
  4. 【請求項4】 Rにおける、置換もしくは非置換の脂
    肪族異項環基または置換もしくは非置換の芳香族異項環
    基が異原子として窒素原子を少なくとも1個含有するも
    のである請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物ま
    たはその塩。
  5. 【請求項5】 式(2)中、Rがイミダゾリル基、C
    1〜5アルキルイミダゾリル基、 【化11】 (式中、RはC1〜5アルキル基、モノヒドロキシC
    1〜5アルキル基、ジヒドロキシC1〜5アルキル基、
    1〜5アルコキシカルボニルC1〜5アルキル基、C
    1〜3アシル基またはピリジル基を示す。RはC
    1〜5アルキル基またはヒドロキシル基を示す。bは
    0、1、2または3を示す。)、 【化12】 (式中、Rは前記に同じ。cは0、1、2または3を
    示す。)、 【化13】 (式中、Rは前記に同じ。Qは酸素原子、硫黄原子ま
    たは 【化14】 を示す(式中、dは1または2を示す。)。)、 【化15】 、−S−R12、−S(O)eR12 または −OR
    13を示し、(式中、R10は水素原子またはC1〜3
    アルキル基を示す。R11はC1〜3アルキルアミノC
    1〜3アルキル基、脂肪族環状アミノC1〜3アルキル
    基または、芳香族アミノC1〜3アルキル基を示す。R
    12およびR13はそれぞれ独立して、C1〜3アルキ
    ル基を示す。eは1または2を示す。) Rがハロゲン原子、ニトロ基、C1〜3アシル基、 【化16】 、−S−R7’、 −S(O)a−R7’または −O
    −R7’を示し、(式中、R5’およびR6’はそれぞ
    れ独立して、水素原子、C1〜3アルキル基、C1〜3
    アシル基を示す。R7’はC1〜3アルキル基、アリル
    基またはアラルキル基を示す。aは前記に同じ。) Aが 【化17】 または 【化18】 (式中、R3’は以下の群{ハロゲン原子、C1〜5
    ルキル基、ハロゲン化C1〜5アルキル基、ヒドロキシ
    ル基、ヒドロキシC1〜5アルキル基、C1〜5アルコ
    キシル基、C1〜5アルコキシカルボニル基、カルボキ
    シル基、アミノカルボニル基、C1〜5アルキルアミノ
    カルボニル基、スルホニル基、アミノスルホニル基、C
    1〜5アルキルアミノスルホニル基、シアノ基、C
    1〜5アルコキシスルホニルアミノ基およびN−C
    1〜5アルコキシスルホニル−N−C1〜5アルキルア
    ミノ基}から選ばれる置換基を1〜3個有していてもよ
    いフェニル基、ピリジル基またはチアゾール基を示す。
    ZおよびRは前記に同じ。)を示す請求項2に記載の
    化合物またはその塩。
  6. 【請求項6】 式(3)中、Rがイミダゾリル基、C
    1〜5アルキルイミダゾリル基、 【化19】 (式中、R、Rおよびbは前記に同じ。)、 【化20】 (式中、Rおよびcは前記に同じ。)、 【化21】 (式中、RおよびQは前記に同じ。)、 【化22】 、−S−R12、−S(O)eR12 または −OR
    13を示し、(式中、R10、R11、R12、R13
    およびeは前記に同じ。) Aが 【化23】 または 【化24】 (式中、ZおよびR3’は前記に同じ。)を示す請求項
    3に記載の化合物またはその塩。
  7. 【請求項7】 式(2)中、Rがイミダゾリル基、C
    1〜5アルキルイミダゾリル基、 【化25】 (R5’およびR6’は前記に同じ。fは2または3を
    示す。)または 【化26】 (式中、R8’は水素原子、メチル基、エチル基、2−
    ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシ−1,1−ジメチ
    ルエチル基、2−ハイドロキシ−1−(ハイドロキシメ
    チル)エチル基を示す。Rおよびbは前記に同じ。)
    を示し、Aが 【化27】 または 【化28】 (式中、R3’は前記に同じ。R4’は塩素原子、臭素
    原子、メチル基およびトリフルオロメチル基からなる群
    から選ばれる置換基を1〜3個有してもよいフェニル基
    を示す。)を示す請求項2記載の化合物またはその塩。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれか1項に記載の化
    合物またはその塩を含有する医薬。
  9. 【請求項9】 請求項1〜7のいずれか1項に記載の化
    合物またはその塩を含有する免疫性疾患、リウマチ性疾
    患、炎症性疾患または臓器移植後の拒絶反応の予防・治
    療剤。
  10. 【請求項10】 式(4) 【化29】 [式中、Aは 【化30】 または 【化31】 を示す。(式中 Z、RおよびRは前記に同じ。X
    はハロゲン原子を示す。Rはニトロ基またはハロゲン
    原子を示す。]で表される化合物。
  11. 【請求項11】 式(4)中、Rが以下の群{ハロゲ
    ン原子、C1〜5アルキル基、ハロゲン化C1〜5アル
    キル基、ヒドロキシル基、ヒドロキシC1〜5アルキル
    基、C1〜5アルコキシル基、C1〜5アルコキシカル
    ボニル基、カルボキシル基、アミノカルボニル基、C
    1〜5アルキルアミノカルボニル基、スルホニル基、ア
    ミノスルホニル基、C1〜5アルキルアミノスルホニル
    基、シアノ基、C1〜5アルコキシスルホニルアミノ基
    およびN−C1〜5アルコキシスルホニル−N−C
    1〜5アルキルアミノ基}から選ばれる置換基を1〜3
    個有していてもよい置換フェニル基、置換ピリジル基ま
    たは置換チアゾール基を示す請求項10に記載の化合
    物。
  12. 【請求項12】 式(4)中、Rが塩素原子、臭素原
    子、メチル基およびトリフルオロメチル基からなる群か
    ら選ばれる置換基を1〜3個有してもよいフェニル基を
    示す請求項10記載の化合物。
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