JPH0959191A - 高純度1,4−ブタンジオールの製造方法 - Google Patents
高純度1,4−ブタンジオールの製造方法Info
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- JPH0959191A JPH0959191A JP7217379A JP21737995A JPH0959191A JP H0959191 A JPH0959191 A JP H0959191A JP 7217379 A JP7217379 A JP 7217379A JP 21737995 A JP21737995 A JP 21737995A JP H0959191 A JPH0959191 A JP H0959191A
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- butanediol
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- crude
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 マレイン酸ジアルキルの水素添加分解により
1,4−ブタンジオール(BDO)を製造する方法で得
られ、不純物としてアセタ−ル類を含む粗BDOから高
純度のBDOを製造する方法の提供。 【解決手段】 該粗BDOを固体酸触媒で処理して、ア
セタール類をBDOと蒸留により分離が容易な化合物に
転化した後、蒸留してBDOを回収する。
1,4−ブタンジオール(BDO)を製造する方法で得
られ、不純物としてアセタ−ル類を含む粗BDOから高
純度のBDOを製造する方法の提供。 【解決手段】 該粗BDOを固体酸触媒で処理して、ア
セタール類をBDOと蒸留により分離が容易な化合物に
転化した後、蒸留してBDOを回収する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高純度1,4−ブ
タンジオールの製造方法に関する。
タンジオールの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、1,4−ブタンジオール(以下、
1,4−BDOということがある。)の製造方法として
は種々の方法が知られており、アセチレンを原料とした
レッペ反応による方法、ブタジエンの酢酸エステルを原
料とする方法、マレイン酸のジエステルを原料とする方
法等がある。上記マレイン酸のジエステルを原料とする
方法の一つとして、無水マレイン酸にアルキルアルコー
ルを反応させてマレイン酸ジアルキルを得、次ぎに、得
られたマレイン酸ジアルキルを水素添加分解して1,4
−BDOとする方法がある。
1,4−BDOということがある。)の製造方法として
は種々の方法が知られており、アセチレンを原料とした
レッペ反応による方法、ブタジエンの酢酸エステルを原
料とする方法、マレイン酸のジエステルを原料とする方
法等がある。上記マレイン酸のジエステルを原料とする
方法の一つとして、無水マレイン酸にアルキルアルコー
ルを反応させてマレイン酸ジアルキルを得、次ぎに、得
られたマレイン酸ジアルキルを水素添加分解して1,4
−BDOとする方法がある。
【0003】このマレイン酸ジアルキルを水素添加分解
して得られる生成物(以下、粗BDOということがあ
る。)中には、種々の副生成物である不純物が含まれて
いる。特に、アセタール類が不純物として含まれている
場合には、アセタール類を蒸留により除去し、高純度の
1,4−BDOを、粗BDOから蒸留により分離回収す
るには、高度の蒸留設備及び運転技術を必要とし、経済
的でない。
して得られる生成物(以下、粗BDOということがあ
る。)中には、種々の副生成物である不純物が含まれて
いる。特に、アセタール類が不純物として含まれている
場合には、アセタール類を蒸留により除去し、高純度の
1,4−BDOを、粗BDOから蒸留により分離回収す
るには、高度の蒸留設備及び運転技術を必要とし、経済
的でない。
【0004】更には、アセタール類、特に、2−ヒドロ
キシテトラヒドロフラン(以下、HTHFという。)
は、蒸留工程の高温域で1,4−BDOと反応して、ア
セタール、特に、1,4−BDOの沸点に近似して1,
4−BDOと蒸留分離が非常に困難な、2−(4´−ヒ
ドロキシブトキシ)テトラヒドロフランとなり、これが
蒸留で1,4−BDOに混入して1,4−BDOの純度
を下げると共に、1,4−BDOの損失を招くという問
題があった。
キシテトラヒドロフラン(以下、HTHFという。)
は、蒸留工程の高温域で1,4−BDOと反応して、ア
セタール、特に、1,4−BDOの沸点に近似して1,
4−BDOと蒸留分離が非常に困難な、2−(4´−ヒ
ドロキシブトキシ)テトラヒドロフランとなり、これが
蒸留で1,4−BDOに混入して1,4−BDOの純度
を下げると共に、1,4−BDOの損失を招くという問
題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、アセタール
類、特にHTHFを不純物として含む粗BDOから、高
純度の1,4−BDOを、特別の蒸留手段を採用するこ
となく、簡易に製造し得る方法を提供することを目的と
する。
類、特にHTHFを不純物として含む粗BDOから、高
純度の1,4−BDOを、特別の蒸留手段を採用するこ
となく、簡易に製造し得る方法を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意研究
を行った結果、粗BDOを、固体酸触媒で処理した後、
蒸留することにより、本発明の目的が達成できることを
見出だして、本発明に到達した。
を行った結果、粗BDOを、固体酸触媒で処理した後、
蒸留することにより、本発明の目的が達成できることを
見出だして、本発明に到達した。
【0007】すなわち、本発明は、マレイン酸ジアルキ
ルの水素添加分解により1,4−ブタンジオールを製造
する方法で得られる粗1,4−ブタンジオールを、固体
酸触媒で処理した後、蒸留処理することを特徴とする高
純度1,4−ブタンジオールの製造方法、更には、マレ
イン酸ジアルキルの水素添加分解により1,4−ブタン
ジオールを製造する方法で得られる粗1,4−ブタンジ
オールを、固体酸触媒で処理して、粗1,4−ブタンジ
オールに含まれる不純物であるアセタール類をアルキル
アルコールと反応させた後、蒸留分離することを特徴と
する高純度1,4−ブタンジオールの製造方法要旨とす
る。
ルの水素添加分解により1,4−ブタンジオールを製造
する方法で得られる粗1,4−ブタンジオールを、固体
酸触媒で処理した後、蒸留処理することを特徴とする高
純度1,4−ブタンジオールの製造方法、更には、マレ
イン酸ジアルキルの水素添加分解により1,4−ブタン
ジオールを製造する方法で得られる粗1,4−ブタンジ
オールを、固体酸触媒で処理して、粗1,4−ブタンジ
オールに含まれる不純物であるアセタール類をアルキル
アルコールと反応させた後、蒸留分離することを特徴と
する高純度1,4−ブタンジオールの製造方法要旨とす
る。
【0008】本発明で用いる粗BDOは、マレイン酸ジ
アルキルの水素添加分解により得られるものであり、そ
のような粗BDOは、例えば特開昭63−99039
号、同61−22035号公報等に記載されている方法
等により製造することができる。
アルキルの水素添加分解により得られるものであり、そ
のような粗BDOは、例えば特開昭63−99039
号、同61−22035号公報等に記載されている方法
等により製造することができる。
【0009】すなわち、無水マレイン酸を、アルキルア
ルコールと反応させてマレイン酸ジアルキルを得、次い
で、得られたマレイン酸ジアルキルを、水素添加触媒の
存在下、水素添加分解することにより製造することがで
きる。用いられるアルキルアルコールとしては、例え
ば、 メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノ
ール等であるが、1,4−BDOの収率等から、好まし
くは、エタノールが主に用いられる。
ルコールと反応させてマレイン酸ジアルキルを得、次い
で、得られたマレイン酸ジアルキルを、水素添加触媒の
存在下、水素添加分解することにより製造することがで
きる。用いられるアルキルアルコールとしては、例え
ば、 メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノ
ール等であるが、1,4−BDOの収率等から、好まし
くは、エタノールが主に用いられる。
【0010】この方法で得られる粗BDOには、1,4
−BDOの他に分解生成物のアルキルアルコールと副生
成物としてガンマブチロラクトン、テトラヒドロフラ
ン、アセタール類、特にHTHF、等が含まれている。
アセタール類の含有量は、通常3%以下であり、又、H
THFの含有量は、通常1重量%以下である。
−BDOの他に分解生成物のアルキルアルコールと副生
成物としてガンマブチロラクトン、テトラヒドロフラ
ン、アセタール類、特にHTHF、等が含まれている。
アセタール類の含有量は、通常3%以下であり、又、H
THFの含有量は、通常1重量%以下である。
【0011】本発明は、上記の粗BDOを、固体酸触媒
で処理することことからなる。用いられる固体酸触媒と
しては、例えば、陽イオン交換樹脂、ゼオライト、シリ
カアルミナ、アルミナ、ヘテロポリ酸、モンモリロナイ
ト等が挙げられ、それらの1種又は2種以上が用いられ
る。
で処理することことからなる。用いられる固体酸触媒と
しては、例えば、陽イオン交換樹脂、ゼオライト、シリ
カアルミナ、アルミナ、ヘテロポリ酸、モンモリロナイ
ト等が挙げられ、それらの1種又は2種以上が用いられ
る。
【0012】陽イオン交換樹脂としては、ポリスチレン
−ジビニルベンゼン共重合体を基本骨格とし、これにス
ルホン酸基を導入した強酸性陽イオン交換樹脂が望まし
い。又、通常のゲル型構造以外に、内部に巨大網目構造
を有するマクロレティキュラー型陽イオン交換樹脂も好
ましく用いられる。
−ジビニルベンゼン共重合体を基本骨格とし、これにス
ルホン酸基を導入した強酸性陽イオン交換樹脂が望まし
い。又、通常のゲル型構造以外に、内部に巨大網目構造
を有するマクロレティキュラー型陽イオン交換樹脂も好
ましく用いられる。
【0013】ゼオライトとしては、天然品や合成品が用
いられる。アルカリ金属やアリカリ土類金属の含有量の
少ないものが望ましく、ゼオライトY、水素型モルデナ
イト等が挙げられる。
いられる。アルカリ金属やアリカリ土類金属の含有量の
少ないものが望ましく、ゼオライトY、水素型モルデナ
イト等が挙げられる。
【0014】シリカアルミナとしては、SiO2 /Al
2 O3 比の高いものが望ましい。
2 O3 比の高いものが望ましい。
【0015】本発明で用いられるヘテロポリ酸は、ケイ
素、リン、チタン、ゲルマニウム、ヒ素若しくは錫から
なるヘテロ原子と、バナジウム、ニオブ、モリブデン及
びタングステンから選ばれる1種又は2種以上のポリ原
子からなる。
素、リン、チタン、ゲルマニウム、ヒ素若しくは錫から
なるヘテロ原子と、バナジウム、ニオブ、モリブデン及
びタングステンから選ばれる1種又は2種以上のポリ原
子からなる。
【0016】ヘテロポリ酸を例示すると、リンバナジン
酸、ゲルマノバナジン酸、ヒ素バナジン酸、リンニオブ
酸、ゲルマノニオブ酸、シリコノモリブデン酸、リンモ
リブデン酸、チタンモリブデン酸、ゲルマノモリブデン
酸、ヒ素モリブデン酸、錫モリブデン酸、リンタングス
テン酸、ゲルマノタングステン酸、錫タングステン酸、
リンモリブドバナジン酸、リンタングストバナジン酸、
ゲルマノタングストバナジン酸、リンモリブドタングス
トバナジン酸、ゲルマノモリブドタングストバナジン
酸、リンモリブドタングステン酸、リンモリブドニオブ
酸等が挙げられる。
酸、ゲルマノバナジン酸、ヒ素バナジン酸、リンニオブ
酸、ゲルマノニオブ酸、シリコノモリブデン酸、リンモ
リブデン酸、チタンモリブデン酸、ゲルマノモリブデン
酸、ヒ素モリブデン酸、錫モリブデン酸、リンタングス
テン酸、ゲルマノタングステン酸、錫タングステン酸、
リンモリブドバナジン酸、リンタングストバナジン酸、
ゲルマノタングストバナジン酸、リンモリブドタングス
トバナジン酸、ゲルマノモリブドタングストバナジン
酸、リンモリブドタングステン酸、リンモリブドニオブ
酸等が挙げられる。
【0017】上記の固体酸触媒の中でも、陽イオン交換
樹脂及びゼオライトが、転化率、選択率等の点から好ま
しい。
樹脂及びゼオライトが、転化率、選択率等の点から好ま
しい。
【0018】粗BDOの固体酸触媒による処理は、上記
固体酸触媒が存在する反応域に、粗BDOを供給するこ
とにより行われる。処理温度は、0〜150℃の範囲が
好ましく、より好ましくは0〜100℃の範囲である。
処理温度が150℃を超えると、1,4−BDOとHT
HFが反応して、前記の好ましくない2−(4´−ヒド
ロキシブトキシ)テトラフランを生成するので、好まし
くない。又、処理温度が0℃未満では、反応に長時間を
要したり、該触媒量を多く必要とすることとなり、好ま
しくない。
固体酸触媒が存在する反応域に、粗BDOを供給するこ
とにより行われる。処理温度は、0〜150℃の範囲が
好ましく、より好ましくは0〜100℃の範囲である。
処理温度が150℃を超えると、1,4−BDOとHT
HFが反応して、前記の好ましくない2−(4´−ヒド
ロキシブトキシ)テトラフランを生成するので、好まし
くない。又、処理温度が0℃未満では、反応に長時間を
要したり、該触媒量を多く必要とすることとなり、好ま
しくない。
【0019】処理圧力は、反応が液相で行われるような
圧力とするのが望ましい。
圧力とするのが望ましい。
【0020】液時空間速度(以下、LHSVという。)
は、30〜100hr-1が好ましい。LHSVが30h
r-1未満では、副生成物が生成し、100hr-1を超え
ると、反応が充分に進行しなく、共に好ましくはない。
は、30〜100hr-1が好ましい。LHSVが30h
r-1未満では、副生成物が生成し、100hr-1を超え
ると、反応が充分に進行しなく、共に好ましくはない。
【0021】上記の処理により、粗BDO中のアセター
ル類、特にHTHFは、同じく粗BDO中に含まれるア
ルキルアルコールと反応して、1,4−BDOと蒸留分
離が容易な2−アルコキシテトラフランに転換する。
又、粗BDO中に存在するガンマブチロラクトンは、ア
ルキルアルコールと反応してアルキルヒドロキシブチレ
ートを生成したり、1,4−BDOと反応してヒドロキ
シブチルヒドキシブチレートを生成したりするが、それ
ら生成物は、蒸留中に容易に分解するために、最終製品
の1,4−BDOの純度により良い結果をもたらす。
ル類、特にHTHFは、同じく粗BDO中に含まれるア
ルキルアルコールと反応して、1,4−BDOと蒸留分
離が容易な2−アルコキシテトラフランに転換する。
又、粗BDO中に存在するガンマブチロラクトンは、ア
ルキルアルコールと反応してアルキルヒドロキシブチレ
ートを生成したり、1,4−BDOと反応してヒドロキ
シブチルヒドキシブチレートを生成したりするが、それ
ら生成物は、蒸留中に容易に分解するために、最終製品
の1,4−BDOの純度により良い結果をもたらす。
【0022】次いで、上記反応物を蒸留することによ
り、高純度の1,4−BDOを得る。蒸留方法として
は、どのような方法も採用することができる。
り、高純度の1,4−BDOを得る。蒸留方法として
は、どのような方法も採用することができる。
【0023】例えば、粗BDOを上記の方法で処理する
ことにより得られる処理物を蒸留する場合には、該処理
物を第1蒸留塔に供給して、テトラヒドロフランを含有
する軽沸物を塔頂から留去し、塔底物を第2蒸留塔に供
給して、未反応のアルキルアルコール及び2−アルコキ
シテトラフラン等の転換物を含有する軽沸物を塔頂から
留去し、塔底物を第3蒸留塔に供給して、ガンマブチロ
ラクトンを含む軽沸物を塔頂から、高沸物を塔底から、
それぞれ留去すると共に、塔側から高純度の1,4−B
DOを取得することができる。
ことにより得られる処理物を蒸留する場合には、該処理
物を第1蒸留塔に供給して、テトラヒドロフランを含有
する軽沸物を塔頂から留去し、塔底物を第2蒸留塔に供
給して、未反応のアルキルアルコール及び2−アルコキ
シテトラフラン等の転換物を含有する軽沸物を塔頂から
留去し、塔底物を第3蒸留塔に供給して、ガンマブチロ
ラクトンを含む軽沸物を塔頂から、高沸物を塔底から、
それぞれ留去すると共に、塔側から高純度の1,4−B
DOを取得することができる。
【0024】上記の例では、3個の蒸留塔を用いる場合
について説明したが、該反応液の組成によっては、蒸留
塔の数や蒸留手段等を任意に設定できることは言うまで
もない。
について説明したが、該反応液の組成によっては、蒸留
塔の数や蒸留手段等を任意に設定できることは言うまで
もない。
【0025】かくすることにより、99.8重量%以上
と極めて高純度の1,4−BDOを製造することができ
る。
と極めて高純度の1,4−BDOを製造することができ
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例により詳細
に説明する。なお、例における%は、重量%を意味す
る。
に説明する。なお、例における%は、重量%を意味す
る。
【0027】(実施例1)粗BDOとして、マレイン酸
ジエチルの水素添加分解により得られ、次ぎの組成から
なるものを用いた。1,4−BDO43.1%、エタノ
ール41.8%、ガンマブチロラクトン5.2%、テト
ラヒドロフラン4.5%、HTHF0.1%及び高沸点
成分5.3%。
ジエチルの水素添加分解により得られ、次ぎの組成から
なるものを用いた。1,4−BDO43.1%、エタノ
ール41.8%、ガンマブチロラクトン5.2%、テト
ラヒドロフラン4.5%、HTHF0.1%及び高沸点
成分5.3%。
【0028】固体酸触媒として陽イオン交換樹脂(アン
バーリスト16wet、ローム・アンド・ハス社製)を
用い、これを7.5cc充填した容積10ccの反応器
に、上記の粗BDOを225cc/時間、LHSV30
hr-1で供給し、反応温度0℃、反応圧力3kg/cm
2 Gで処理した。
バーリスト16wet、ローム・アンド・ハス社製)を
用い、これを7.5cc充填した容積10ccの反応器
に、上記の粗BDOを225cc/時間、LHSV30
hr-1で供給し、反応温度0℃、反応圧力3kg/cm
2 Gで処理した。
【0029】粗BDO中のHTHFはエタノールと反応
し、2−エトキシテトラフラン(以下、ETHFとい
う。)に転化した。HTHFの転化率は80%、ETH
Fへの選択率は80%であった。この処理粗BDOから
3個の蒸留塔を用いる蒸留処理により回収した1,4−
BDOの純度は、99.8%であった。
し、2−エトキシテトラフラン(以下、ETHFとい
う。)に転化した。HTHFの転化率は80%、ETH
Fへの選択率は80%であった。この処理粗BDOから
3個の蒸留塔を用いる蒸留処理により回収した1,4−
BDOの純度は、99.8%であった。
【0030】(実施例2,3)処理条件を表1に示す通
りにした以外は、実施例1と同様にして、粗BDOを処
理した。それらの結果を表1に示す。
りにした以外は、実施例1と同様にして、粗BDOを処
理した。それらの結果を表1に示す。
【0031】(実施例4)固体酸触媒としてゼオライト
Y(ゼオケム社製)を用い、かつ処理条件を表1に示す
通りにした以外は、実施例1と同様にして、粗BDOを
処理した。その結果を表1に示す。 (比較例1) 実施例1において、粗BDOを陽イオン交換樹脂で処理
しないで、そのまま蒸留処理した。その結果、粗BDO
中のHTHFは総て1,4−BDOと脱水反応して、2
−(4´−ヒドロキシブトキシ)テトラヒドロフランに
転化してしまい、これが蒸留分離できずに、総て1,4
−BDO製品中に混入した。その結果、蒸留処理により
回収した後の1,4−BDOの純度は、99.5%であ
った。
Y(ゼオケム社製)を用い、かつ処理条件を表1に示す
通りにした以外は、実施例1と同様にして、粗BDOを
処理した。その結果を表1に示す。 (比較例1) 実施例1において、粗BDOを陽イオン交換樹脂で処理
しないで、そのまま蒸留処理した。その結果、粗BDO
中のHTHFは総て1,4−BDOと脱水反応して、2
−(4´−ヒドロキシブトキシ)テトラヒドロフランに
転化してしまい、これが蒸留分離できずに、総て1,4
−BDO製品中に混入した。その結果、蒸留処理により
回収した後の1,4−BDOの純度は、99.5%であ
った。
【0032】
【表1】 実施例 反応温度 LHSV HTHF ETHF 蒸留後の1,4 No. の転化率 への選択率 −BDOの 純度 (℃) (hr-1) (%) (%) (%) 1 0 30 80 80 99.8 2 50 30 100 80 99.9 3 50 100 100 80 99.9 4 100 100 100 80 99.9
【0033】
【発明の効果】本発明の方法により、99.8%以上と
極めて高純度の1,4−ブタンジオールを、蒸留中に損
失することなく製造することができる。従って、このも
のを原料として得られる樹脂等の製品は着色が認められ
ない。
極めて高純度の1,4−ブタンジオールを、蒸留中に損
失することなく製造することができる。従って、このも
のを原料として得られる樹脂等の製品は着色が認められ
ない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 27/186 B01J 27/186 X 27/195 27/195 X 27/198 27/198 X 27/199 27/199 X 29/08 29/08 X 29/18 29/18 X 31/10 31/10 X C07C 29/149 C07C 29/149 29/80 29/80 29/88 29/88 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300
Claims (4)
- 【請求項1】 マレイン酸ジアルキルの水素添加分解に
より1,4−ブタンジオールを製造する方法で得られる
粗1,4−ブタンジオールを、固体酸触媒で処理した
後、蒸留処理することを特徴とする高純度1,4−ブタ
ンジオールの製造方法。 - 【請求項2】 マレイン酸ジアルキルの水素添加分解に
より1,4−ブタンジオールを製造する方法で得られる
粗1,4−ブタンジオールを、固体酸触媒で処理して、
粗1,4−ブタンジオールに含まれる不純物であるアセ
タール類をアルキルアルコールと反応させた後、蒸留分
離することを特徴とする高純度1,4−ブタンジオール
の製造方法。 - 【請求項3】 アセタール類が、2−ヒドロキシテトラ
ヒドロフランであることを特徴とする請求項2に記載の
高純度1,4−ブタンジオールの製造方法。 - 【請求項4】 固体酸触媒が、陽イオン交換樹脂、ゼオ
ライト、シリカアルミナ、アルミナ、ヘテロポリ酸及び
モンモリロナイトから選ばれる1種若しくは2種以上の
触媒であることを特徴とする請求項1ないし請求項3の
いずれかに記載の高純度1,4−ブタンジオールの製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7217379A JP2934173B2 (ja) | 1995-08-25 | 1995-08-25 | 高純度1,4−ブタンジオールの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7217379A JP2934173B2 (ja) | 1995-08-25 | 1995-08-25 | 高純度1,4−ブタンジオールの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0959191A true JPH0959191A (ja) | 1997-03-04 |
JP2934173B2 JP2934173B2 (ja) | 1999-08-16 |
Family
ID=16703258
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7217379A Expired - Fee Related JP2934173B2 (ja) | 1995-08-25 | 1995-08-25 | 高純度1,4−ブタンジオールの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2934173B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6387224B1 (en) | 1998-03-05 | 2002-05-14 | Basf Aktiengesellschaft | Method for distilling mixtures containing butanediol |
JP2002526485A (ja) * | 1998-09-18 | 2002-08-20 | ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト | テトラヒドロフランの製造法 |
US7396945B1 (en) | 2007-02-16 | 2008-07-08 | Hyosung Corporation | Method of preparing tetrahydrofuran |
JP2014530175A (ja) * | 2011-09-09 | 2014-11-17 | ジョンソン マシー デイビー テクノロジーズ リミテッド | 1,4−ブタンジオールを含む流れを精製するための方法 |
US9434706B2 (en) | 2011-07-08 | 2016-09-06 | Mitsubishi Chemical Corporation | 1,4-butanediol-containing composition |
-
1995
- 1995-08-25 JP JP7217379A patent/JP2934173B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US6387224B1 (en) | 1998-03-05 | 2002-05-14 | Basf Aktiengesellschaft | Method for distilling mixtures containing butanediol |
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US9434706B2 (en) | 2011-07-08 | 2016-09-06 | Mitsubishi Chemical Corporation | 1,4-butanediol-containing composition |
US10472311B2 (en) | 2011-07-08 | 2019-11-12 | Mitsubishi Chemical Corporation | 1,4-butanediol-containing composition |
JP2014530175A (ja) * | 2011-09-09 | 2014-11-17 | ジョンソン マシー デイビー テクノロジーズ リミテッド | 1,4−ブタンジオールを含む流れを精製するための方法 |
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JP2934173B2 (ja) | 1999-08-16 |
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