JPH0958075A - プリンタの用紙搬送機構 - Google Patents

プリンタの用紙搬送機構

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JPH0958075A
JPH0958075A JP23333895A JP23333895A JPH0958075A JP H0958075 A JPH0958075 A JP H0958075A JP 23333895 A JP23333895 A JP 23333895A JP 23333895 A JP23333895 A JP 23333895A JP H0958075 A JPH0958075 A JP H0958075A
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JP
Japan
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paper
thermal head
printing paper
drum platen
printing
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Application number
JP23333895A
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English (en)
Inventor
Minoru Yamakuni
稔 山国
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、簡単な構造で印刷用紙の色ズレの
発生を防止しつつ、短時間で印刷することのできるプリ
ンタの用紙搬送機構を提供する。 【解決手段】 用紙2にインクリボン10を転写するサ
ーマルヘッド6に対して相対的に圧接・離間され、用紙
2をその外周面で巻き付け状態にしつつサーマルヘッド
6に案内するドラムプラテン3と、ドラムプラテン3の
軸線方向の両端側に配置され、用紙2の先端側を挟持し
てサーマルヘッド6に回転搬送する一対の駆動ローラ2
0、21と、ドラムプラテン3の両端側から突出する用
紙2の両幅端側を各駆動ローラ20、21とで圧接する
一対のピンチローラ30、31とを備え、各駆動ローラ
20、21が、ドラムプラテン3と同径にされ、当該ド
ラムプラテン3と回転軸24を共用して別個に回転駆動
されるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転写式のプリンタ
等に用いて好適なプリンタの用紙搬送機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術のプリンタの用紙搬送機構とし
ては、図3に示すようなものがあり、以下に説明する。
図3において、1は用紙カセットであり、定型(例え
ば、A4、A5等)の印刷用紙2が多数枚収納されてい
る。この印刷用紙2は、図示しないシートフィーダによ
り一枚毎に取り出されて搬送経路2a上に設けられたゴ
ム等の弾性材で形成されたゴム表面層を有するドラムプ
ラテン3に搬送される。そして、ドラムプラテン3に搬
送された印刷用紙2は、その先端側をクランプ4でドラ
ムプラテン3間に挟持されると共に、このドラムプラテ
ン3の回転駆動によりピンチローラ5で案内されなが
ら、この外周面に巻き付けた状態でサーマルヘッド6に
搬送される。この後、印刷用紙2は、ドラムプラテン3
とサーマルヘッド6との圧接により熱転写がなされ、外
部へ排出される。また、サーマルヘッド6は、複数の発
熱素子と有しており、供給される文字データや画像デー
タ等に基づいてインクリボン10の一色毎に熱転写を行
う。
【0003】インクリボン10は、繰出ロール11に巻
回されており、ガイドローラ12を介してサーマルヘッ
ド6とドラムプラテン3により圧接される印刷用紙2と
の間に供給されて、上記発熱素子の熱付勢によって、印
刷用紙2にインクを熱転写し、サーマルヘッド6の剥離
プレート6aによって、印刷用紙2と剥離されて使用済
みとなり、ガイドローラ13を介して巻取ロール14に
巻き取られるようになっている。また、インクリボン1
0は、カラー印刷時に用いられるイエロー、マゼンダ、
シアンの三原色インク(あるいは、三原色にブラックを
加えた四色インク)が、それぞれ一定の区域毎に塗布さ
れたカラーインクリボンや、モノクロ印刷に用いられる
黒色インクが全面に亘って塗布されたモノクロインクリ
ボンが使用される。
【0004】次に、この構成によるカラー印刷、又はモ
ノクロ印刷における印刷動作について説明する。
【0005】(1)まず、サーマルヘッド6を図3中の
u方向に移動して、ドラムプラテン3から離間する一
方、印刷用紙2が上記シートフィーダによって一枚毎に
取り出されて、ドラムプラテン3に搬送される。そし
て、ドラムプラテン3のクランプ4で搬送された印刷用
紙2の先端側を挟持して、このドラムプラテン3を時計
回りに回転駆動させることで、印刷用紙2がサーマルヘ
ッド6の下側に搬送されると共に、その先端側をサーマ
ルヘッド6から時計回りに所定量だけ回転させることで
印刷用紙2の印刷すべき先端位置の頭出しを行う。この
とき、巻取ロール14を時計回りに回転させて、インク
リボン10をサーマルヘッド6とドラムプラテン3との
間に供給すると共に、インクリボン10の頭出し(カラ
ー印刷では、イエロー、モノクロ印刷では黒色インクの
先端側をサーマルヘッド6の直下に位置させる。)を行
う。
【0006】(2)印刷用紙2とインクリボン10の頭
出しが定まると、サーマルヘッド6を図3中のd方向へ
移動して、ドラムプラテン3との間に印刷用紙2とイン
クリボン10とを圧接した後、ドラムプラテン3を時計
回りに回転駆動させて、印刷用紙2をインクリボン10
と共に巻取ロール14側に回転搬送する。この回転搬送
に対応してサーマルヘッド6の上記発熱素子が、印刷用
紙2の搬送速度に同期して印刷ドットに対応して付勢す
る。これにより、印刷用紙2には、熱と圧接とにより、
カラー印刷時にイエローが、モノクロ印刷の時に黒色イ
ンクが印刷用紙2の後端まで熱転写される。
【0007】(3)そして、モノクロ印刷時には、印刷
用紙2への黒色インクの熱転写が終了して、プリントパ
ターンのモノクロ印刷がされると、クランプ4を解放し
て、モノクロ印刷された印刷用紙2がプリンタの外部に
排出される。また、カラー印刷時には、印刷用紙2への
イエローの熱転写が終了すると、上記(1)及び(2)
記載の動作を繰り返すことで、イエローが熱転写された
印刷用紙2に、次のマゼンダが重ねられて熱転写され
る。最終的には、同様な動作が三色、あるいは四色のカ
ラーインクについて行われ、結果として、一枚の印刷用
紙2に文字パターンや画像パターン等がカラー印刷がさ
れる。その後、カラー印刷された印刷用紙2がプリンタ
の外部に排出される。
【0008】ところで、このようにドラムプラテン3を
回転させて、印刷用紙2を順次、サーマルヘッド6に回
転搬送する回帰方式(ドラムプラテン方式)では、印刷
時に、サーマルヘッド6とドラムプラテン3とで印刷用
紙2、インクリボン10を圧接すると、図4(a)に示
すように、ドラムプラテン3のゴム表面層が弾性変形さ
れて、サーマルヘッド6に対する印刷用紙2の搬入側A
及び搬出側Bに突出する突起3Aが形成される状態にな
り、この部分でドラムプラテン3の半径がRからR+Δ
Rに大きくなるという現象が発生する。このような状態
下で、ドラムプラテン3を時計回りに回転させると、図
4(b)に示すように、サーマルヘッド6の搬入側A、
搬入側Bでは半径Rが大きくなった分(ΔRだけ大きく
なる。)だけ他部分(半径Rの部分)より、印刷用紙の
搬送速度の増加をきたし、印刷用紙2の搬送量も、ドラ
ムプラテン3の半径R等で均一に設定されている搬送量
よりも大きくなる傾向となり、すなわち、クランプ4の
部分での印刷用紙2の搬送速度に対して、ドラムプラテ
ン3の突起3Aを通過する印刷用紙2の搬送速度がその
半径の増加分ΔRだけ速くなり、印刷用紙2の搬送量に
差を生じることから、サーマルヘッド6を通過した印刷
用紙2にクランプ4とサーマルヘッド6との間でタルミ
が発生する。そして、印刷用紙2にタルミが発生する
と、サーマルヘッド6を通過する印刷用紙2の搬送量に
影響を与える、すなわち、印刷用紙2のタルミ発生によ
りサーマルヘッド6を通過する印刷用紙2の搬送が規制
される状態となって、印刷用紙を一定の搬送量を持って
サーマルヘッド6を通過させることができなくなるの
で、サーマルヘッド6でインクリボン10のインクを印
刷用紙2に熱転写するプリントパターンのタイミングに
も誤差が生じて、印刷用紙2への色ズレ等の発生の原因
となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】この問題を解決するた
めには、図5に示すように、サーマルヘッド6を境え
に、繰出ロール11側と巻取ローラ14側の搬送経路2
a上に、搬送ローラ15とピンチローラ17の組みと、
搬送ローラ16とピンチローラ18の組みとを配置する
と共に、駆動されないプラテンローラ19がサーマルヘ
ッド6で圧接可能な状態で配置されている。尚、図5中
において、図3と同一の符号は同一の構成を示してい
る。
【0010】そして、印刷用紙2に、カラー印刷、又は
モノクロ印刷する際には、 まず、サーマルヘッド6を図5中のu方向に移動させ
て、図示しないシートフィーダにより用紙カセット1か
ら一枚毎に取り出される印刷用紙2を、搬送ローラ16
の時計回りの回転駆動によってピンチローラ18とで挟
持しながらサーマルヘッド6とプラテンローラ19間を
通過させると共に、これらを通過した印刷用紙2の先端
側を搬送ローラ16とピンチローラ18で挟持しつつ図
5中のF方向に搬送して、印刷用紙の印刷すべき頭出し
をする。このとき、同時に巻取ローラ14も時計回りに
回転されてインクリボン10の頭出しが行われる。
【0011】印刷用紙2とインクリボン10の頭出し
が定まると、サーマルヘッド6を図5中のd方向に移動
して、プラテンローラ19との間に印刷用紙2とインク
リボン10とを圧接した後、搬送ローラ16を時計回り
に回転駆動させて、印刷用紙2にF方向に向かう張力を
与えつつ、F方向に搬送される。このF方向の搬送に対
応してサーマルヘッド6の発熱素子が、印刷用紙2の搬
送速度に同期して、印刷用紙2に熱と圧接によってカラ
ー印刷時にイエローが、モノクロ印刷の時に黒色インク
が印刷用紙2の後端まで熱転写される。
【0012】そして、モノクロ印刷時には、印刷用紙
2への黒色インクの熱転写が終了して、プリントデータ
のモノクロ印刷がされると、搬送ローラ16でモノクロ
印刷された印刷用紙2がプリンタの外部に排出される。
また、カラー印刷時には、印刷用紙2へのイエローの熱
転写が終了した後、この印刷用紙2に他のマゼンダを重
ねて熱転写するため、この準備段階といて、サーマルヘ
ッド6を図5中のu方向に移動し、搬送ローラ15、1
6を反時計回りに回転駆動して印刷用紙2にR方向への
張力を与えつつ、印刷用紙2をR方向に搬送して印刷す
べき頭出しをする。そして、この後、上記記載の動作
を行うことで、先のイエローが熱転写れた印刷用紙2
に、次のマゼンダが熱転写される。最終的には、印刷用
紙2をサーマルヘッド6とプラテンローラ19間をF方
向−R方向に往復移動させることで、三色、あるいは四
色のカラーインクについて行われ、結果として、一枚の
印刷用紙2にプリントパターンのカラー印刷がされる。
その後、カラー印刷された印刷用紙2がプリンタの外部
に排出される。
【0013】このように、搬送ローラ15、16で印刷
用紙2に張力を与えつつ、印刷用紙2をサーマルヘッド
6とプラテンローラ19間をF方向−R方向に往復搬送
する方式(MGM方式)では、印刷用紙2に搬送ローラ
15、16で張力を与えつつ搬送してカラー印刷、又は
モノクロ印刷を行っているので、サーマルヘッド6のプ
ラテンローラ19への圧接時に、図4(a)に示すよう
な突起3Aがプラテンローラ19に発生して半径に変化
が生じても、張力を持って搬送しているので、印刷用紙
2にタルミを発生させることなく、カラー印刷、モノク
ロ印刷を行うことができ、色ズレ等も発生しない。
【0014】しかしながら、印刷用紙2をサーマルヘッ
ド6とプラテンローラ19間で、F方向−R方向に往復
搬送して印刷しているので、特に、カラー印刷時には、
三原色(イエロー、マゼンダ、シアン)の各々のインク
を印刷用紙2に熱転写する時には、その色の回数分だけ
印刷用紙2を往復搬送させる必要があり、カラー印刷時
間が長くなる。
【0015】本発明は、この問題を解決するためになさ
れたもので、簡単な構造で印刷用紙の色ズレの発生を防
止しつつ、短時間で印刷することのできるプリンタの用
紙搬送機構を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、本発明のプリンタの用紙搬送機構では、請求項1に
おいては、印刷用紙にインクリボンのインクを転写する
サーマルヘッドに対して相対的に圧接・離間され、前記
印刷用紙を巻き付け状態で前記サーマルヘッドに案内す
るドラムプラテンと、前記ドラムプラテンの軸線方向の
両端側に配置され、前記印刷用紙の先端側を挟持して前
記サーマルヘッドに回転搬送する一対の駆動ローラと、
前記ドラムプラテンの両端側から突出する前記印刷用紙
の幅端側を前記各駆動ローラとで圧接する一対のピンチ
ローラとを備え、前記各駆動ローラが、前記ドラムプラ
テンと同径にされていると共に、当該ドラムプラテンと
回転軸を共用にして別個に回転駆動されることを特徴と
するものである。これによれば、サーマルヘッドで圧接
されるドラムプラテンとは、別個に回転駆動する一対の
駆動ローラで、印刷用紙をドラムプラテンの外周面に沿
うように巻き付け状態で案内しつつサーマルヘッドに回
転搬送し、且つ一対のピンチローラとで印刷用紙の両幅
側を圧接しているので、印刷用紙のインクリボンのイン
クを転写するに際して、サーマルヘッドで圧接されたド
ラムプラテンに印刷用紙の搬送量を増加させる突起が生
じても、一対の駆動ローラとピンチローラとの圧接で印
刷用紙の搬送量の増加を阻止つつ、一定の搬送量で回転
搬送することができる。また、各駆動ローラとドラムプ
ラテンとが、その回転軸を共用しているので、別途、各
駆動ローラを回転するための軸を設ける必要がなく、簡
単な構造で印刷用紙を一定の搬送量で回転搬送できる。
【0017】請求項2においては、請求項1のものに、
前記各ピンチローラは、前記サーマルヘッドと前記ドラ
ムプラテンとで圧接される前記印刷用紙の両端側を、前
記各駆動ローラとで圧縮するように配置されていること
を特徴とするものである。これによれば、サーマルヘッ
ドとドラムプラテンとで圧接される印刷用紙の両幅端側
を各ピンチローラと駆動ローラとで圧接することができ
るので、ドラムプラテンに印刷用紙の搬送量を増加させ
るような突起が発生しても、各駆動ローラとピンチロー
ラとの圧接で確実に搬送量の増加を阻止しつつ、印刷用
紙を一定の搬送量で回転搬送することができる。
【0018】請求項3においては、請求項1又は請求項
2それぞれのものに、前記各駆動ローラには、その外周
面に亘って複数の微小突起が形成されていることを特徴
とするものである。これによれば、各駆動ローラとピン
チローラとの圧接で、複数の微小突起が印刷用紙の両幅
端側に食い込む状態になるので、サーマルヘッドの圧接
でドラムプラテンに発生する突起による印刷用紙の搬送
量の増加を、各駆動ローラとピンチローラとの圧接のみ
ならず、複数の微小突起により確実の阻止することがで
きる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態である
プリンタの用紙搬送機構について、図面を参照して説明
する。図1は本発明の実施の形態におけるプリンタの用
紙搬送機構の正面図、図2は本発明の実施の形態におけ
るプリンタの用紙搬送機構の側面図である。尚、本発明
の実施の形態における図1及び図2において、従来技術
の図3及び図4と同一の符号は同一の構成を有するの
で、その説明は省略する。
【0020】また、本発明の実施の形態におけるプリン
タの用紙搬送機構は、印刷用紙2への色ズレを低減し、
且つ短時間で印刷することを可能とするため、従来技術
の図3に示した、ドラムプラテン3を回転させて、印刷
用紙2を順次、サーマルヘッド6に回転搬送する回帰方
式(ドラムプラテン方式)を採るプリンタの用紙搬送機
構を改良したものである。
【0021】図1及び図2において、サーマルヘッド6
とドラムプラテン3との間を通過する印刷用紙2を、回
転搬送する一対の搬送ローラ体50、55が配置されて
いる。この各搬送ローラ体50、55は、ドラムプラテ
ン3の軸線方向の両端側から突出する印刷用紙2(図2
に示す)、即ち、カラー印刷、又はモノクロ印刷に関係
のない印刷用紙2の両幅端側を挟持して搬送するもの
で、駆動ローラ20、21とピンチローラ30、31を
主要部として構成されている。
【0022】駆動ローラ20、21は、ドラムプラテン
3の軸線方向の両端側にそれぞれ配置されて、ドラムプ
ラテン3の外径Dと同一の外径を有しており、その外周
面に亘って複数の微小突起23が形成されている。ま
た、各駆動ローラ20と21とは、ドラムプラテン3の
軸心の軸線方向に貫通する軸孔3A内を遊嵌して、この
軸線方向の両端側に突出する回転軸24で連結されてお
り、この回転軸24はドラムプラテン3の軸線方向の両
端側の軸孔3A内に嵌合された軸受25、26により軸
支されている。また、各軸受25、26は、このインナ
ーリング内に回転軸24が圧入された状態で、このアウ
ターリングが軸孔3A内に圧入されている。これによ
り、各駆動ローラ21、22とドラムプラテン3とは、
回転軸24を共用するが、個別に回動自在にされてい
る。27は駆動ローラ21から回転軸24に連続して突
出する軸部24Aに固定された駆動プーリであって、図
示しない駆動装置からの回転駆動が伝達される。ピンチ
ローラ30、31は、各駆動ローラ20、21の外周面
に対して所定間隔Tを隔てて回転自在に、且つサーマル
ヘッド6とドラムプラテン3とで圧接される印刷用紙2
の両幅端側を圧接可能に軸支されている。この所定間隔
Tは、駆動ローラ20、21とピンチローラ30、31
とで印刷用紙2を圧接状態の下で挟み込み可能とする間
隔にされており、例えば、用紙カセット1から取り出さ
れて搬送される印刷用紙2の厚さHより多少小さい間隔
を有している。また、断面L字形のクランプ28が駆動
ローラ20、21に相互に並行するように設けられてい
る。尚、各駆動ローラ20、21は、その外周面の複数
の微小突起23を含めて弾性材、例えばゴム等で形成さ
れている。
【0023】本発明の実施の形態におけるプリンタの用
紙搬送機構は、以上のように構成されるが、次に、この
プリンタの用紙搬送機構を用いた印刷動作について、図
1及び図2に基づいて説明する。
【0024】(A)まず、サーマルヘッド6を図1中の
u方向に移動して、ドラムプラテン3から離間する一
方、印刷用紙2が上記シートフィーダによって一枚毎に
取り出されて、駆動モータ20、21及びドラムプラテ
ン3に搬送される。そして、駆動モータ20、21の各
クランプ28で搬送された印刷用紙2の先端側を挟持し
て、上記駆動装置から回転を駆動プーリ27に伝達し
て、回転軸24を介して各駆動ローラ20、21を時計
回りに回転駆動させることで、印刷用紙2がサーマルヘ
ッド6側に回転搬送する。そして、印刷用紙2を、サー
マルヘッド6とドラムプラテン3との間に通過させると
共に、この幅の両側端を駆動ローラ20、21とピンチ
ローラ30、31間を通過させて、印刷用紙2の先端側
をサーマルヘッド6から時計回りに所定量だけ回転させ
ることで印刷用紙2の印刷すべき先端位置の頭出しを行
う。このとき、印刷用紙2は、駆動ローラ20、21と
ピンチローラ30、31との間を通過する時に、この裏
面が駆動ローラ20、21の複数の突起23に食い込ん
で圧接状態にされている。また、巻取ローラ14を時計
回りに回転させて、インクリボン10をサーマルヘッド
6とドラムプラテン3との間に供給すると共に、インク
リボン10の頭出し(カラー印刷では、イエロー、モノ
クロ印刷では黒色インクの先端側をサーマルヘッド6の
直下に位置させる。)を行う。
【0025】(B)印刷用紙2とインクリボン10の頭
出しが定まると、サーマルヘッド6が図1中のd方向へ
移動して、ドラムプラテン3との間に印刷用紙2とイン
クリボン10とを圧接した後、駆動ローラ20、21を
時計回りに一定の回転速度で回転駆動させると、圧接に
されたドラムプラテン3が駆動ローラ20、21による
印刷用紙2の回転搬送で回転して、印刷用紙2を案内し
ながらサーマルヘッドとの間に供給する。このとき、サ
ーマルヘッド6でドラムプラテン3を圧接すると、図4
(a)に示すように、ドラムプラテン3のゴム表面層が
弾性変形されて、サーマルヘッド6に対する印刷用紙2
の搬入側A及び搬出側Bに突出する突起3Aが形成され
る状態になり、この部分でドラムプラテン3の半径がR
からR+ΔRに大きくなって、印刷用紙の搬送速度の増
加をきたし、サーマルヘッド6(ドラムプラテン6の突
起3A)を通過した印刷用紙2にクランプ28とサーマ
ルヘッド6との間でタルミを発生させるように作用する
が、印刷用紙2の両幅端側を駆動ローラ20、21とピ
ンチローラ30、31とで圧接状態で挟持されており、
また、各駆動ローラ20、21がドラムプラテン3とは
個別に一定の回転速度で時計回りに回転駆動しているの
で、印刷用紙2は、ドラムプラテン3にその半径Rを増
加させる突起17が生じても、駆動ローラ20、21と
ピンチローラ30、31で圧接で印刷用紙の搬送量の増
加を阻止しつつ、一定の搬送速度で回転搬送される。こ
の結果、サーマルヘッド6とドラムプラテン3との間に
回転搬送される印刷用紙2の搬送量が、一定に保たれる
ことになる。また、この回転搬送に対応してサーマルヘ
ッド6の上記発熱素子が、印刷用紙2の搬送速度に同期
して印刷ドットに対応して付勢する。これにより、印刷
用紙2には、熱と圧接とにより、カラー印刷時にイエロ
ーが、モノクロ印刷の時に黒色インクが印刷用紙2の後
端まで熱転写される。
【0026】(C)そして、モノクロ印刷時には、印刷
用紙2への黒色インクの熱転写が終了して、プリントパ
ターンのモノクロ印刷がされると、クランプ4を解放し
て、モノクロ印刷された印刷用紙2がプリンタの外部に
排出される。また、カラー印刷時には、印刷用紙2への
イエローの熱転写が終了すると、上記(A)及び(B)
記載の動作を繰り返すことで、イエローが熱転写された
印刷用紙2に、次のマゼンダを重ねて熱転写する。最終
的には、同様な動作が三色、あるいは四色のカラーイン
クについて行われ、結果として、一枚の印刷用紙2に文
字パターンや画像パターン等がカラー印刷がされる。そ
の後、カラー印刷された印刷用紙2がプリンタの外部に
排出される。
【0027】尚、本発明の実施の形態におけるプリンタ
の用紙搬送機構においては、熱溶融性インクを塗布した
熱転写型のプリンタに用いられる場合について説明した
が、これに限定されるものでなく、昇華型のプリンタに
実施しても同様な効果を得ることができる。
【0028】
【発明の効果】このように本発明のプリンタの用紙搬送
機構によれば、請求項1では、サーマルヘッドで圧接さ
れるドラムプラテンとは、別個に回転駆動する一対の駆
動ローラで、印刷用紙をドラムプラテンの外周面に沿う
ように巻き付け状態で案内しつつサーマルヘッドに回転
搬送し、且つ一対のピンチローラとで印刷用紙の両幅側
を圧接しているので、印刷用紙のインクリボンのインク
を転写するに際して、サーマルヘッドで圧接されたドラ
ムプラテンに印刷用紙の搬送量を増加させる突起が生じ
ても、一対の駆動ローラとピンチローラとの圧接で印刷
用紙の搬送量の増加を阻止つつ、一定の搬送量で回転搬
送することができる。また、各駆動ローラとドラムプラ
テンとが、その回転軸を共用しているので、別途、各駆
動ローラを回転するための軸を設ける必要がなく、簡単
な構造で印刷用紙を一定の搬送量で回転搬送できる。こ
の結果、サーマルヘッドとドラムプラテンとの間に回転
搬送される印刷用紙の搬送量を一定量にすることができ
ることから、簡単な構造でサーマルヘッドでインクリボ
ン10を印刷用紙に転写する際に、色ズレ等の発生を防
止しつつ、各駆動ローラで印刷用紙を回転搬送すること
で印刷時間を短縮しつつ、印刷後の印刷用紙を安定した
印刷画像にするとことが可能となる。
【0029】請求項2においては、サーマルヘッドとド
ラムプラテンとで圧接される印刷用紙の両幅端側を各ピ
ンチローラと駆動ローラとで圧接することができるの
で、ドラムプラテンに印刷用紙の搬送量を増加させるよ
うな突起が発生しても、各駆動ローラとピンチローラと
の圧接で確実に搬送量の増加を阻止しつつ、印刷用紙を
一定の搬送量で回転搬送することができる。この結果、
サーマルヘッドとドラムプラテンとの間に回転搬送され
る印刷用紙の搬送量を一定量にすることができることか
ら、簡単な構造でサーマルヘッドでインクリボンを印刷
用紙に転写する際に、色ズレ等の発生を防止しつつ、各
駆動ローラで印刷用紙を回転搬送することで印刷時間を
短縮しつつ、印刷後の印刷用紙を安定した印刷画像にす
るとことが可能となる。
【0030】請求項3においては、各駆動ローラとピン
チローラとの圧接で、複数の微小突起が印刷用紙の両幅
端側に食い込む状態になるので、サーマルヘッドの圧接
でドラムプラテンに発生する突起による印刷用紙の搬送
量の増加を、各駆動ローラとピンチローラとの圧接のみ
ならず、複数の微小突起により確実の阻止することがで
きる。この結果、サーマルヘッドとドラムプラテンとの
間に回転搬送される印刷用紙の搬送量を一定量にするこ
とができることから、簡単な構造でサーマルヘッドでイ
ンクリボン10を印刷用紙に転写する際に、色ズレ等の
発生を防止しつつ、各駆動ローラで印刷用紙を回転搬送
することで印刷時間を短縮しつつ、印刷後の印刷用紙を
安定した印刷画像にするとことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるプリンタの用紙搬
送機構の正面図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるプリンタの用紙搬
送機構の側面図である。
【図3】従来技術におけるプリンタの用紙搬送機構の正
面図である。
【図4】従来技術におけるプリンタの用紙搬送機構の動
作中に、ドラムプラテンに発生する突起の状態、及び発
生する印刷用紙のタルミの状態を示した要部拡大図であ
る。
【図5】従来技術における他のプリンタの用紙搬送機構
の構成を示す正面図である。
【符号の説明】
2 印刷用紙 3 ドラムプラテン 6 サーマルヘッド 10 インクリボン 20、21 駆動ローラ 24 回転軸 30、31 ピンチローラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷用紙にインクリボンのインクを転写
    するサーマルヘッドに対して相対的に圧接・離間され、
    前記印刷用紙をその外周面で巻き付け状態にしつつ前記
    サーマルヘッドに案内するドラムプラテンと、 前記ドラムプラテンの軸線方向の両端側に配置され、前
    記印刷用紙の先端側を挟持して前記サーマルヘッドに回
    転搬送する一対の駆動ローラと、 前記ドラムプラテンの両端側から突出する前記印刷用紙
    の幅端側を前記各駆動ローラとで圧接する一対のピンチ
    ローラとを備え、 前記各駆動ローラが、前記ドラムプラテンと同径にされ
    ていると共に、当該ドラムプラテンと回転軸を共用にし
    て別個に回転駆動されることを特徴とするプリンタの用
    紙搬送機構。
  2. 【請求項2】 前記各ピンチローラは、前記サーマルヘ
    ッドと前記ドラムプラテンとで圧接される前記印刷用紙
    の両端側を、前記各駆動ローラとで圧縮するように配置
    されていることを特徴とする請求項2記載のプリンタの
    用紙搬送機構。
  3. 【請求項3】 前記各駆動ローラには、その外周面に亘
    って複数の微小突起が形成されていることを特徴とする
    請求項1、又は請求項2記載それぞれに記載のプリンタ
    の用紙搬送機構。
JP23333895A 1995-08-18 1995-08-18 プリンタの用紙搬送機構 Pending JPH0958075A (ja)

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