JPH0957921A - 積層フイルム - Google Patents

積層フイルム

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JPH0957921A
JPH0957921A JP21177695A JP21177695A JPH0957921A JP H0957921 A JPH0957921 A JP H0957921A JP 21177695 A JP21177695 A JP 21177695A JP 21177695 A JP21177695 A JP 21177695A JP H0957921 A JPH0957921 A JP H0957921A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面が平坦でありながら搬送性に優れ、かつ
ロール状に巻き取る際にフイルム層間から空気が抜け易
くかつ滑り性が良好なために良好な巻姿の得られる積層
フイルムを提供する。 【解決手段】 平均粒径が1〜300nmの不活性粒子
を0.001〜0.5重量%含有するポリエステルフイ
ルムの少なくとも片面に、平均粒径の異なる2種の粒子
を含有する塗膜を設けた積層フイルムであって、該塗膜
の含有する2種の粒子が平均粒径(dx)が100〜1
000nmの粒子Xと、平均粒径(dy)が5〜100
nmでかつdx/dyが1.2以上の粒子Yであり、粒
子Xの含有量が0.01〜40重量%、粒子Yの含有量
が1〜70重量%かつ粒子Xと粒子Yの総量が75重量
%以下であり、そして塗膜の厚みが4nm以上dy(n
m)未満であることを特徴とする積層フイルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は積層フイルムに関
し、更に詳しくは表面が平坦でありながら搬送性に優
れ、かつロール状に巻き取る際にフイルム層間からの空
気が抜け易くかつ滑り性が良好なために良好な巻姿の得
られる積層フイルムに関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録媒体の記録密度の向上にともな
って、近年ベースフイルムには優れた滑り性(搬送性)
を保持しながら表面平坦性をより一層向上することが要
求されている。
【0003】従来、この滑り性と表面平坦性を両立させ
る手段として、例えば不活性粒子(滑剤)を全く含有し
ないか極くわずかしか含有しないポリエステルフイルム
(層)の片面に不活性粒子を含有したポリエステルフイ
ルム(層)を積層して、表面平坦性と巻取り性又は搬送
性の両立を狙った積層フイルム(例えば特開平7―88
952号)が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
積層フイルムにあっては、露出する一方の表面に粒子に
よる突起が全く存在しなかったり、存在していてもその
大きさや高さ、頻度などが適当な範囲にないと、フイル
ムの製膜工程中あるいは製品使用時にガイドロール等と
の接触摩擦が大きくなり、搬送性が著しく劣るというト
ラブルを生じる。
【0005】また、磁性塗料を塗布した後のカレンダー
仕上げ工程で非常に高い圧力がベースフイルムに負荷さ
れるが、このときたとえ一方のフイルム層表面(磁性層
形成面)に突起が存在していなくとも、もう一方のフイ
ルム(走行面)層に含有されている粒子の影響で磁性層
表面が粗れてしまう、いわゆる突出し現象が生じる。こ
の現象は粒子の粒径が大きく、含有量が高いほど、また
粒子含有フイルム層の厚みが厚く、粒子無含有フイルム
層の厚みが薄いほど顕著である。そこで、特に高級ビデ
オ用途のようにベースフイルム全体の厚みが薄い場合注
意を要する。
【0006】しかしながら、共押出法のような従来の方
法による積層フイルムでは、フイルム製膜時の溶融押出
工程へのポリマー安定供給の点から、粒子含有フイルム
層の厚みをある程度以上薄くすることができず、このた
めにこの問題を厚み調整で解決することに限界があっ
た。さらに、粒子の粒径を小さくしたり、含有量を下げ
ることで突出し現象を回避しようとすると、ベースフイ
ルムを巻き取る際にエア抜け性、滑り性が悪化するため
に良好な巻姿のフイルムロールを確保できないという問
題が起こってくる。
【0007】本発明者は、これらの問題に着目し、高密
度磁気記録媒体用ベースフイルムとして特に有用な表面
平坦性と優れた搬送性を兼備し、カレンダー工程におけ
る突起の突上げ防止と易巻取り性という相反した特性を
同時に満足しうる積層フイルムを開発すべく鋭意研究を
重ねた結果、微細不活性粒子を少量含有するポリエステ
ルフイルム(層)の少なくとも片面に、平均粒径の異な
る2種の微細粒子を特定量含有した塗膜層を設け、この
2種の粒子の平均粒径の比及び塗膜層の厚みを特定の値
とすることで上述の課題を解決しうることを見出し、本
発明に到達した。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、平
均粒径が1〜300nmの不活性粒子を0.001〜
0.5重量%含有するポリエステルフイルムの少なくと
も片面に、平均粒径の異なる2種の粒子を含有する塗膜
を設けた積層フイルムであって、該塗膜の含有する2種
の粒子が平均粒径(dx)が100〜1000nmの粒
子Xと、平均粒径(dy)が5〜100nmでかつdx
/dyが1.2以上の粒子Yであり、粒子Xの含有量が
0.01〜40重量%、粒子Yの含有量が1〜70重量
%かつ粒子Xと粒子Yの総量が75重量%以下であり、
そして塗膜の厚みが4nm以上dy(nm)未満である
ことを特徴とする積層フイルムである。
【0009】本発明におけるポリエステルとは、芳香族
ジカルボン酸を主たる酸成分とし、脂肪族グリコールを
主たるグリコール成分とするポリエステルである。かか
るポリエステルは実質的に線状であり、そしてフイルム
形成性特に溶融成形によるフイルム形成性を有する。
【0010】芳香族ジカルボン酸としては、例えばテレ
フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、イソフタル酸、ジ
フェノキシエタンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン
酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸、ジフェニルスル
ホンジカルボン酸、ジフェニルケトンジカルボン酸、ア
ンスラセンジカルボン酸等を挙げることができる。
【0011】脂肪族グリコールとしては、例えばエチレ
ングリコール、トリメチレングリコール、テトラメチレ
ングリコール、ペンタメチレングリコール、ヘキサメチ
レングリコール、デカメチレングリコール等の如き炭素
数2〜10のポリメチレングリコール、あるいはシクロ
ヘキサンジメタノールの如き脂環族ジオール等を挙げる
ことができる。
【0012】本発明において、ポリエステルとしては例
えばアルキレンテレフタレート及び/又はアルキレンナ
フタレートを主たる構成成分とするものが好ましく用い
られる。
【0013】かかるポリエステルのうちでも、特にポリ
エチレンテレフタレート、ポリエチレン―2,6―ナフ
タレートをはじめとして、例えば全ジカルボン酸成分の
80モル%以上がテレフタル酸及び/又は2,6―ナフ
タレンジカルボン酸であり、全グリコール成分の80モ
ル%以上がエチレングリコールである共重合体が好まし
い。
【0014】その際全酸成分の20モル%以下は、テレ
フタル酸及び/又は2,6―ナフタレンジカルボン酸以
外の上記芳香族ジカルボン酸であることができ、また例
えばアジピン酸、セバチン酸等の如き脂肪族ジカルボン
酸;シクロヘキサン―1,4―ジカルボン酸の如き脂環
族ジカルボン酸等であることができる。
【0015】また、全グリコール成分の20モル%以下
は、エチレングリコール以外の上記グリコールであるこ
とができ、また例えばハイドロキノン、レゾルシン、
2,2―ビス(4―ヒドロキシフェニル)プロパン等の
如き芳香族ジオール;1,4―ジヒドロキシジメチルベ
ンゼンの如き芳香環を有する脂肪族ジオール;ポリエチ
レングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテト
ラメチレングリコール等の如きポリアルキレングリコー
ル(ポリオキシアルキレングリコール)等であることも
できる。
【0016】また、本発明におけるポリエステルには、
例えばヒドロキシ安息香酸の如き芳香族オキシ酸、ω―
ヒドロキシカプロン酸の如き脂肪族オキシ酸等のオキシ
カルボン酸に由来する成分を、ジカルボン酸成分及びオ
キシカルボン酸成分の総量に対し20モル%以下で共重
合あるいは結合するものも包含される。
【0017】さらに本発明におけるポリエステルには実
質的に線状である範囲の量、例えば全酸成分に対し2モ
ル%以下の量で、3官能以上のポリカルボン酸又はポリ
ヒドロキシ化合物、例えばトリメリット酸、ペンタエリ
スリトール等を共重合したものも包含される。
【0018】上記ポリエステルは、それ自体公知であ
り、かつそれ自体公知の方法で製造することができる。
【0019】上記ポリエステルとしては、o―クロロフ
ェノール中の溶液として35℃で測定して求めた固有粘
度が約0.4〜0.9のものが好ましい。
【0020】本発明においてB層のポリエステルフイル
ムは二軸配向していることが好ましい。二軸配向フイル
ムは従来から知られている方法で製造することができ
る。例えば、ポリエステルをスリット状ダイからシート
状に溶融押出し、急冷固化して未延伸フイルムとし、次
いで該未延伸フイルムを一軸方向(好ましくは縦方向)
に(Tg−10)〜(Tg+70)℃の温度(但し、T
g:ポリエステルのガラス転移温度)で2.5倍以上、
好ましくは3〜7倍の倍率で延伸し、続いて上記延伸方
向と直角方向(好ましくは横方向)にTg(℃)〜(T
g+70)℃の温度で2.5倍以上、好ましくは3〜7
倍の倍率で延伸して二軸配向フイルムを製造することが
できる。この場合、面積延伸倍率は9〜36倍、更には
12〜34倍とするのが好ましい。更に該二軸配向フイ
ルムは(Tg+70)℃以上Tm(℃)未満の温度(但
し、Tm:ポリエステルの融点)で熱固定することが好
ましい。例えばポリエチレンテレフタレートフイルムに
ついては190〜230℃で熱固定することが好まし
い。熱固定時間は例えば1〜60秒である。
【0021】本発明においてポリエステルフイルム(B
層)には不活性粒子が含有されている必要がある。この
不活性粒子としては、例えば(1)粒状ポリマー粒子
(例えば架橋シリコーン樹脂、架橋ポリスチレン、架橋
アクリル樹脂、メラミン―ホルムアルデヒド樹脂、芳香
族ポリアミド樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド
樹脂、架橋ポリエステル等)、(2)金属酸化物(例え
ば酸かアルミニウム、酸かチタン、二酸化ケイ素、酸か
マグネシウム、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム等)、
(3)金属の炭酸塩(例えば炭酸マグネシウム、炭酸カ
ルシウム等)、(4)金属の硫酸塩(例えば硫酸カルシ
ウム、硫酸バリウム等)、(5)炭素(例えばカーボン
ブラック、グラファイト、ダイアモンド等)、及び
(6)粘土鉱物(例えばカオリン、クレー、ベントナイ
ト等)が好ましく挙げられる。これらのうち特に、架橋
シリコーン樹脂粒子、架橋ポリスチレン粒子、メラミン
―ホルムアルデヒド樹脂粒子、ポリアミドイミド樹脂粒
子、酸化アルミニウム、酸化チタン、二酸化ケイ素、酸
化ジルコニウム、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、ダイ
アモンド及びカオリンが好ましく、とりわけ架橋シリコ
ーン樹脂粒子、架橋ポリスチレン粒子、酸化アルミニウ
ム、酸化チタン、二酸化ケイ素及び炭酸カルシウムが好
ましい。これらは単独で用いてもよいし、2種以上を併
用してもよい。
【0022】かかる不活性粒子のポリエステルフイルム
中での含有量は0.001〜0.5重量%である。この
含有量が0.001重量%未満では粒子含有の効果が少
なく、充分な搬送性や巻取り性を得るための滑り性が不
足する。一方含有量が0.5重量%を超えると、形成さ
れる表面突起の数が多くなりすぎるために、例えば磁気
テープとしたときに電磁変換特性を悪化させてしまう。
好ましい含有量は0.005〜0.45重量%であり、
更に好ましくは0.01〜0.4重量%である。
【0023】前記不活性粒子の平均粒径は1〜300n
mである。この不活性粒子の平均粒径が1nm未満で
は、充分な滑り性を得るための表面突起が形成できな
い。一方、平均粒径が300nmを超えると、形成され
る突起が高くなりすぎるために、例えば磁気テープとし
たときの電磁変換特性の悪化をもたらす。
【0024】ポリエステルに不活性粒子を含有させる方
法は、当業界において従来から知られている方法を用い
ることができる。粒子の含有量を調節する方法として
は、高濃度の粒子マスターを作っておき、それを製膜時
に粒子を実質的に含有しないポリエステルで希釈して粒
子の含有量を調節する方法が有効である。
【0025】ポリエステルフイルム(B層)の厚みは
1.5〜80μmであることが好ましく、更に好ましく
は2〜25μm、特に好ましくは2〜15μmである。
【0026】本発明における積層フイルムは、上述した
ポリエステルフイルム(B層)の少なくとも片面に、平
均粒径の異なる2種の粒子を含有する塗膜(A層)を設
ける必要がある。A層が存在しない場合、B層のみでは
エア抜け性、フイルム同士の滑り性に劣るため、フイル
ムをロール状に巻き上げた時の巻姿が極端に悪化してし
まい、その後の加工工程に支障をきたしてしまう。
【0027】塗膜(A層)に含有される2種の粒子のう
ち、大きい平均粒径をもつ粒子Xの平均粒径dxは10
0〜1000nm、好ましくは105〜800nm、特
に好ましくは110〜500nmであり、小さい平均粒
径をもつ粒子Yの平均粒径dyは5〜100nm、好ま
しくは10〜95nm、特に好ましくは15〜90nm
であり、そしてこれら平均粒径の比(dx/dy)が
1.2以上、好ましくは1.3以上、特に好ましくは
1.4以上である。この比の上限は特に限定しないが、
粒子Xと粒子Yの粒径範囲から200以下となる。
【0028】粒子Xの平均粒径dxが100nm未満で
は、フイルムをロール状に巻取る際に巻き込まれるエア
ーを排除可能な空間を、フイルム同士の間に形成するこ
とができないため、フイルムが横ずれを起こしたり、し
わが入ったりするという問題が解決できない。一方、粒
子Xの平均粒径dxが1000nmを超えると、塗膜
(A層)から脱落し易くなってしまい、製膜工程中ある
いは加工工程中で接触するロールを汚してしまういう問
題がある。
【0029】また、粒子Yの平均粒径dyが5nm未満
であると、フイルム同士の滑り性を改良することができ
ないために、フイルムをロール状に捲取る際にブロッキ
ングを引き起こし、ブツとよばれる突起状のものを生成
し巻姿を悪化させる。一方、粒子Yの平均粒径dyが1
00nmを超える場合も、フイルム同士の滑り性が悪く
なり、結果としてフイルムロールの巻姿が悪化してしま
う。そして、平均粒径の比(dx/dy)が1.2未満
であると塗膜(A層)に形成される突起の高さが均一に
近くなるため、充分なエア抜け性を確保することができ
ない。
【0030】塗膜(A層)中の粒子Xの含有量は0.0
1〜40重量%、好ましくは0.05〜35重量%、特
に好ましくは0.1〜30重量%であり、粒子Yの含有
量は1〜70重量%、好ましくは5〜60重量%、特に
好ましくは7〜50重量%であり、そして粒子XとYの
総含有量は75重量%以下、好ましくは65重量%以
下、特に好ましくは60重量%以下である。また総含有
量の下限は好ましくは3重量%、更に好ましくは5重量
%、特に好ましくは10重量%である。
【0031】粒子Xの含有量が0.01重量%未満では
突起の頻度が少なすぎるために、フイルム同士が密着
し、巻込みエアーの排除がなされず、一方40重量%を
超えると塗膜から脱落する粒子が多くなり工程を汚して
しまう。また粒子Yの含有量が1重量%未満であるとフ
イルム同士の滑り性が悪化するためにフイルムロールの
巻姿が悪化し、一方70重量%を超えると塗膜から粒子
が脱落しやすくなってしまう。また粒子Xと粒子Yの総
含有量が75重量%を超えると、バインダー樹脂の割合
が少なくなりすぎ、粒子の脱落が極めて起こりやすくな
る。
【0032】塗膜に含有される2種の粒子の種類は特に
限定されないが、塗液中で沈降しにくい、比較的低比重
のものが好ましい。例えば、耐熱性ポリマー(例えば、
架橋シリコーン樹脂、架橋アクリル樹脂、架橋ポリスチ
レン、メラミン・ホルムアルデヒド樹脂、芳香族ポリア
ミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、架橋ポリエステル
等)からなる粒子、二酸化ケイ素(シリカ)、炭酸カル
シウム等が挙げられる。粒子Xと粒子Yの種類は同じで
も異なってもよい。
【0033】前記2種の粒子の形状は特に限定されない
が、球状もしくは球状に近いものの方が効率的な突起を
形成する点から有利である。また、かかる粒子はそれぞ
れ粒径分布が狭いことが好ましく、例えば相対標準偏差
が0.5以下、さらに0.3以下、特に0.2以下であ
ることが好ましい。
【0034】本発明における塗膜(A層)では、前述し
た2種の粒子を固着させるのにバインダー樹脂を用い
る。このバインダー樹脂としては例えば水性ポリエステ
ル樹脂、水性アクリル樹脂、水性ウレタン樹脂等が好ま
しく挙げられるが、特に水性ポリエステル樹脂が好まし
い。
【0035】水性ポリエステル樹脂は、酸成分が例えば
テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、1,4―シク
ロヘキサンジカルボン酸、2,6―ナフタレンジカルボ
ン酸、4,4′―ジフェニルジカルボン酸、アジピン
酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸、コハク酸、5
―Naスルホイソフタル酸、2―Kスルホテレフタル
酸、トリメリット酸、トリメシン酸、トリメリット酸モ
ノカリウム塩、P―ヒドロキシ安息香酸等の多価カルボ
ン酸よりなり、グリコール成分が例えばエチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、
1,4―ブタンジオール、1,6―ヘキサンジオール、
1,4―シクロヘキサンジメタノール、P―キシリレン
グリコール、ジメチロールプロピオン酸、ビスフェノー
ルA―エチレンオキシド付加物等の多価ヒドロキシ化合
物より主としてなるポリエステル樹脂であり、またポリ
エステル鎖にアクリル重合体鎖を結合させたグラフトポ
リマー又はブロックコポリマー、あるいは2種のポリマ
ーがミクロな粒子内で特定の物理的構成(IPN、コア
シエル)を形成したアクリル変性ポリエステル樹脂を包
含する。この水性ポリエステル樹脂としては水に溶解、
乳化、微分散するタイプを自由に用いることができ、ま
たこれらは親水性を付与するため分子内に例えばスルホ
ン酸塩基、カルボン酸塩基、ポリエーテル単位等が導入
されていてもよい。
【0036】本発明において塗膜(A層)の厚みは4n
m以上dy(粒子Yの平均粒径)未満である。塗膜の厚
みが4nm未満であると、塗膜中に粒子を保持するのが
困難となり、結果として粒子の脱落を起こしてしまう。
さらに粒子X及び粒子Yの含有量が同じ場合、塗膜の厚
みを薄くすればする程粒子間の距離が大きくなり、滑り
性、エア抜け性が共に悪化して、フイルムロールの巻姿
が悪くなる。一方、塗膜の厚みが塗膜中に含有される粒
子Y(小粒子)の平均粒径以上であると、粒子Yの添加
による滑り性向上の効果が発揮されず、フイルムロール
の巻姿が悪化する。さらに、塗膜の厚みが厚ければ厚い
程、含有される粒子の数が増えるため、カレンダー工程
で突出し現象が起こり易くなり、結果として例えば磁気
テープとしたときの電磁変換特性が劣るようになる。
【0037】本発明における塗膜(A層)は、ポリエス
テルフイルムの少なくとも片面に、前述した粒子X、Y
及びバインダー樹脂を含む塗液、好ましくは水性塗液を
塗布、乾燥することで形成するが、該塗液の固形分濃度
は1〜10重量%、さらに1.5〜8重量%、特に2〜
6重量%であることが好ましい。そしてこの塗液(好ま
しくは水性塗液)には、所望により、他の成分例えば、
界面活性剤、安定剤、分散剤、UV吸収剤、増粘剤等を
添加することができる。
【0038】塗布は最終延伸処理を施す以前のポリエス
テルフイルムに行ない、塗布後にはフイルムを少なくと
も一軸方向に延伸するのが好ましい。この延伸の前乃至
途中で塗膜は乾燥される。その中で、塗布は未延伸ポリ
エステルフイルム又は縦(一軸)延伸ポリエステルフイ
ルム、特に縦(一軸)延伸ポリエステルフイルムに行な
うのが好ましい。塗布方法としては特に限定されない
が、例えばロールコート法、ダイコート法等があげられ
る。
【0039】かくして得られる積層フイルムは、エア抜
け指数が6000秒以下、特に5000秒以下であるこ
とが好ましい。これにより積層フイルムをロール状に巻
き取るとき、より巻姿の良好なフイルムロールが得られ
る。
【0040】本発明の積層フイルムは、製膜工程及び加
工工程での搬送性に優れ、表面が平坦でありながら巻取
り性にも優れ、かつ、過酷な加工条件例えばカレンダー
条件においても走行面側粒子が反対面へ突出すことがな
く磁気用途をはじめ他用途でも極めて有用である。
【0041】なお、本発明における種々の物性値及び特
性は、以下の如く測定したものであり、かつ定義され
る。
【0042】(1)粒子の平均粒径(DP) 島津製作所製CP―50型セントリフュグル パーティ
クル サイズ アナライザー(Centrifugal Particle S
ize Analyzer)を用いて測定する。得られる遠心沈降曲
線を基に算出した各粒径の粒子とその存在量との積算曲
線から、50マスパーセントに相当する粒径を読み取
り、この値を上記平均粒径とする(Book「粒度測定技
術」日刊工業新聞発行、1975年、頁242〜247
参照)。
【0043】(2)層厚み フイルムの小片をエポキシ樹脂にて固定成形し、ミクロ
トームにて約600オングストロームの厚みの超薄切片
(フイルムの流れ方向に平行に切断する)を作成する。
この試料を透過型電子顕微鏡(日立製作所製:H―80
0型)にて観察し、各層の境界面を捜して各層の層厚み
を求める。
【0044】(3)フイルムの表面粗さ(中心線平均粗
さ:Ra) 中心線平均粗さ(Ra)はJIS―B601に準じて測
定する。本発明では(株)小坂研究所の触針式表面粗さ
計(SURFCORDER SE-30C )を用い、次の条件で測定して
求める。 (a)触針先端半径:2μm (b)測定圧力 :30mg (c)カットオフ :0.08mm (d)測定長 :8.0mm (e)データーのまとめ方:同一試料について8回繰返
し測定し、最も大きい値を1つ除き、残り7つのデータ
を用いて平均値としての中心線平均粗さ(Ra)を求め
る。
【0045】(4)フイルム/フイルム摩擦係数 重ね合せた2枚のフイルムの下側に固定したガラスを置
き、重ね合せたフイルムの下側(ガラス板と接している
フイルム)のフイルムを定速ロールにて引取り(約10
cm/分)、上側のフイルムの一端(下側フイルムの引
取り方向と逆端)に検出機を固定してフイルム/フイル
ム間の引張力(F)を検出する。なお、その時に用いる
上側のフイルムの上に載せてあるスレッドは下側面積が
50cm 2 (80mm×62.5mm)であり、フイル
ムに接する面は80°のネオプレンゴムであり、その重
さ(W)は1.2kgとする。$ 静摩擦係数は下記式で算出される。
【0046】
【数1】
【0047】(5)エア抜け指数 8cm×5cmのフイルム片を20枚重ね、うち下19
枚には中央に1辺2mmの三角形の穴をあげておく。東
洋測機製ベック平滑度試験機(デジベック)を用いてこ
のサンプルの2mmHg、空気抜け時間(単位:秒)を
5回測定し、平均値をエア抜け指数とする。
【0048】(6)巻姿 フイルムを60cm巾で7000mロール状に100本
巻取った時に次の欠点がないものを良品としてカウント
し、下記の判定をする。 欠点1:ロール端面がずれている。 欠点2:ロール表面に突起(ブツ)が3個以上存在す
る。 欠点3:ロールに縦シワが発生している。 判定 ◎:良品が90本以上 ○:良品が80〜89本 ×:良品が79本以下
【0049】(7)削れ性 図1に示した装置を用いて下記のようにして測定する。
図1中、1は巻出しリール、2はテンションコントロー
ラ、3、5、6、8、9及び11はフリーローラ、4は
テンション検出機(入口)、7はステンレス鋼SUS3
04製の固定棒(外径5mmφ、表面粗さRa=20n
m)、10はテンション検出機(出口)、12はガイド
ローラ、13は巻取りリールをそれぞれ示す。
【0050】温度20℃、湿度60%の環境で、巾1/
2インチに裁断したフイルムの塗膜(A層)を7の固定
棒にθ=(90/180)πラジアン(90°)で接触
させて、2m/分の速度で100m走行させ(入口テン
ションは40g一定とする)、次の基準により判定す
る。 判定 ◎:ピンに削れ粉がついていない ○:ピンに削れ粉がわずかに付着 ×:ピンに削れ粉が多量に付着
【0051】(8)走行摩擦係数 (7)削れ性の評価で用いたのと同じ装置を使用し、下
記のようにして測定する。
【0052】温度20℃、湿度60%の環境で、巾1/
2インチに裁断したフイルムのB層を7の固定棒にθ=
(90/180)πラジアン(90°)で接触させて、
入口テンションを40gとして2m/分の速度で100
m走行させ、100m走行時の出口テンションT2 を出
口テンション検出機で検出し、次式で走行摩擦係数を算
出する。
【0053】
【数2】
【0054】(9)電磁変換特性 シバソク(株)製ノイズメーターを使用してビデオ用磁
気テープのS/N比を測定し、表2に示す比較例1のテ
ープに対するS/N比の差を求める。使用するVTRは
ソニー(株)EDV―6000である。
【0055】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明をさらに説明す
る。
【0056】[実施例1〜8、比較例2〜10]ジメチ
ルテレフタレートとエチレングリコールとを、エステル
交換触媒として酢酸マンガンを、重合触媒として三酸化
アンチモンを、安定剤として亜燐酸を、更に不活性粒子
として表1、表2に示す添加粒子を添加して、常法によ
り重合し、固有粘度0.62のポリエチレンテレフタレ
ートを得た。
【0057】このポリエチレンテレフタレートのペレッ
トを170℃、3時間乾燥後押出機ホッパーに供給し、
溶融温度280〜300℃で溶解し、この溶融ポリマー
を1mmのスリット状ダイを通して表面仕上げ0.3s
程度、表面温度20℃の回転冷却ドラム上に押出し、8
0μmの未延伸フイルムを得た。
【0058】このようにして得られた未延伸フイルムを
75℃にて予熱し、更に低速、高速のロール間で10m
m上方より900℃の表面温度のIRヒーターにて加熱
して縦方向に3.9倍延伸し、次いで縦延伸フイルムの
片面に表1、表2に示す塗膜組成を含む水性塗液(いず
れもHLB値12.6のポリオキシエチレンノニルフェ
ニルエーテルを5重量%含有、固形分濃度4重量%)を
キスコート法により塗布し、続いて乾燥し、横方向に
4.1倍延伸し、さらに210℃の温度で4秒間熱固定
して厚み5μmの積層フイルムを得た。
【0059】得られた積層フイルムのA層側表面に下記
組成の塗液をバックコート層として厚さ0.8μmに塗
布し、乾燥した。 バックコート層組成: カーボンブラック 100重量部 熱可塑性ポリウレタン樹脂 60重量部 イソシアネート化合物(日本ポリ 18重量部 ウレタン工業社製コロネートL) シリコーンオイル 0.5重量部 メチルエチルケトン 250重量部 トルエン 50重量部
【0060】さらに、積層フイルム(バックコート層あ
り)の塗膜(B層)の上に下記調製の磁性塗料を塗布厚
1.2μmとなるように塗布し、次いで2500ガウス
の直流磁場中で配向処理を行ない、120℃で加熱乾燥
後、スーパーカレンダー処理(線圧300kg/cm、
温度90℃)を行ない、巻き取った。この巻き取ったロ
ールを55℃のオーブン中に3日間放置した後裁断し、
磁気テープを得た。
【0061】磁性塗料の調製:下記に示す組成をボール
ミルに入れ、16時間混練、分散した後、イソシアネー
ト化合物(バイエル社製のデスモジュールL)5重量部
を加え、1時間高速剪断分散して磁性塗料とした。
【0062】塗料の組成: 針状Fe粒子 100重量部 塩化ビニル―酢酸ビニル共重合体 15重量部 (積水化学製エスレック7A) 熱可塑性ポリウレタン樹脂 5重量部 酸化クロム 5重量部 カーボンブラック 5重量部 レシチン 2重量部 脂肪酸エステル 1重量部 トルエン 30重量部 メチルエチルケトン 50重量部 シクロヘキサノン 70重量部
【0063】得られたフイルム及び磁気テープの特性を
表1、表2に示す。表1、2から明らかなように、本発
明によるものは、表面が極めて平坦でありながら搬送性
(走行性)に優れ、かつ巻姿が良好なフイルムであり、
磁気変換特性に優れた磁気テープとなっている。
【0064】これらのフイルムのヤング率は縦600k
g/mm2 、横600kg/mm2であった。
【0065】[比較例1]塗膜(A層)を設けない以外
は実施例1と同様にして単層フイルムを得た。さらにこ
の単層フイルムを用いて実施例1と同様にして磁気テー
プを得た。
【0066】得られたフイルム、磁気テープの特性を表
2に示す。塗膜(A層)が存在しないため、フイルム/
フイルム摩擦係数は測定不能であり、エア抜け性も極め
て悪く、結果としてフイルムロールの巻姿が不良であっ
た。
【0067】[実施例9]酸成分を2,6―ナフタレン
ジカルボン酸に変更するほかは実施例1と同様にしてB
層用のポリエチレン―2,6―ナフタレンジカルボキシ
レート(PEN)のペレットを得た。
【0068】このポリエチレン―2,6―ナフタレンジ
カルボキシレートのペレットを170℃で5時間乾燥
後、実施例1と同様にして未延伸フイルムを得た。
【0069】このようにして得られた未延伸フイルムを
120℃に予熱し、更に低速、高速のロール間で15m
m上方より900℃の表面温度のIRヒーターにて加熱
して3.6倍に延伸し、実施例1と同様に塗膜層(A
層)の水性塗液を塗布し、続いてステンターに供給し1
40℃にて横方向に5.3倍に延伸した。得られた二軸
延伸フイルムを210℃の熱風で4秒間熱固定し、厚み
5μmの積層フイルムを得た。この積層フイルムのヤン
グ率は縦600kg/mm2 、横900kg/mm2
あった。
【0070】この積層フイルムを用いて実施例1と同様
にして磁気テープを得た。得られたフイルム、磁気テー
プの特性を表1に示す。
【0071】B層用のポリエステルの種類を変更して
も、本発明によるものは表面が極めて平坦でありながら
搬送性(走行性)に優れ、かつ巻姿が良好なフイルムで
あり、電磁変換特性に関しては、フイルムの機械強度が
大きいが故に実施例1のポリエチレンテレフタレートフ
イルムよりさらに良好となっている。
【0072】[実施例10]フイルムの最終厚みを3μ
mとするほかは実施例9と同様にして積層フイルムを得
た。
【0073】厚みを薄くすることで実施例9に比べると
滑り性、エア抜け性、電磁変換特性が若干劣るが、巻姿
は良好でありかつ電磁変換特性はポリエチレンテレフタ
レートフイルム対比でなお優位である。
【0074】[比較例11]2,6―ナフタレンジカル
ボン酸ジメチルエステルとエチレングリコールとを、エ
ステル交換触媒として酢酸マンガンを、重合触媒として
三酸化アンチモンを、安定剤として亜燐酸を、更に不活
性粒子として表2に示す粒子を添加して常法により重合
し、固有粘度(オルソクロロフェノール、35℃)0.
62のA層用及びB層用ポリエチレン―2,6―ナフタ
レンジカルボキシレート(PEN)を得た。
【0075】次いで、A層用及びB層用ポリエチレン―
2,6―ナフタレートをそれぞれ170℃で5時間乾燥
後、共押出し製膜機の別々の押出機に供給し、A層とB
層の厚み比が5:1となるように2層ダイから共押出し
て未延伸フイルムを得た。
【0076】このようにして得られた未延伸積層フイル
ムを実施例10と同様に(但し、水性塗液は塗布せず)
縦―横に延伸後熱固定し、二軸延伸積層フイルムを得
た。このフイルムのヤング率は、実施例10と同様縦6
00kg/mm2 、横900kg/mm2 であった。こ
の積層フイルムを用いて実施例10と同様にして磁気テ
ープを得た。
【0077】得られたフイルム及び磁気テープの特性を
表2に示す。表2から明らかなように、層厚の厚い共押
出積層フイルムの場合、平坦層の層厚の減少も伴なうこ
ともあって、カレンダー工程での突起の突上げ現象によ
って電磁変換特性は悪化し、またA層に添加した粒子
X、粒子Yいずれよりも膜厚が厚いためにエア抜け性、
滑り性共に悪く、巻姿が不良であった。
【0078】
【表1】
【0079】
【表2】
【0080】
【発明の効果】本発明によれば、表面が平坦でありなが
ら搬送性に優れ、かつ巻取り性、電磁変換特性の良好な
積層フイルムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フイルムの削れ性、及び走行摩擦係数を測定す
る装置の概略図である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均粒径が1〜300nmの不活性粒子
    を0.001〜0.5重量%含有するポリエステルフイ
    ルムの少なくとも片面に、平均粒径の異なる2種の粒子
    を含有する塗膜を設けた積層フイルムであって、該塗膜
    の含有する2種の粒子が平均粒径(dx)が100〜1
    000nmの粒子Xと、平均粒径(dy)が5〜100
    nmでかつdx/dyが1.2以上の粒子Yであり、粒
    子Xの含有量が0.01〜40重量%、粒子Yの含有量
    が1〜70重量%かつ粒子Xと粒子Yの総量が75重量
    %以下であり、そして塗膜の厚みが4nm以上dy(n
    m)未満であることを特徴とする積層フイルム。
  2. 【請求項2】 粒子Xの平均粒径(dx)が105〜8
    00nmで、含有量が0.05〜35重量%である請求
    項1に記載の積層フイルム。
  3. 【請求項3】 粒子Yの平均粒径(dy)が10〜95
    nmで、含有量が5〜60重量%である請求項1に記載
    の積層フイルム。
  4. 【請求項4】 平均粒径の比(dx/dy)が1.3以
    上である請求項1に記載の積層フイルム。
  5. 【請求項5】 ポリエステルフイルム中の不活性粒子の
    含有量が0.005〜0.45重量%である請求項1に
    記載の積層フイルム。
  6. 【請求項6】 積層フイルムのエア抜け指数が6000
    秒以下である請求項1に記載の積層フイルム。
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