JPH095734A - ビデオプロジェクタ - Google Patents

ビデオプロジェクタ

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JPH095734A
JPH095734A JP7181012A JP18101295A JPH095734A JP H095734 A JPH095734 A JP H095734A JP 7181012 A JP7181012 A JP 7181012A JP 18101295 A JP18101295 A JP 18101295A JP H095734 A JPH095734 A JP H095734A
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JP
Japan
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light
polarized light
glass
video projector
polarizing glass
Prior art date
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Pending
Application number
JP7181012A
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English (en)
Inventor
Atsushi Hatayama
淳 畑山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication of JPH095734A publication Critical patent/JPH095734A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 放電ランプを備えたビデオプロジェクタの光
損失を小さく、信頼性を向上し、かつ小型化できるよう
にする。 【構成】 放電ランプ5の出射光のうち、約420〜7
00nmの可視光域の特定方向のP偏光光を透過し、P偏
光光に垂直な偏光方向のS偏光光を吸収する偏光硝子1
を備えた構成とする。従来のジグザグ配置された偏光選
択性ミラーによる偏光光選択よりも光損失が少なく、ま
たS偏光光の反射による機器内部、とくにUV−IRカ
ットフィルタ4の温度上昇も少なく、かつ形状が小型に
できる。この偏光硝子1は金属化合物を硝子内に分散析
出させたのち機械的加工により所定方向に延伸して光学
特性に方向性をもたせたものである。また、偏光硝子1
とUV−IRカットフィルタ4との間に冷却用液体2を
密封してUV−IRカットフィルタ4を冷却し、信頼性
をさらに向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像をスクリーンに投
写するビデオプロジェクタにおいて、光源から出射され
る光成分の特定方向の偏光光を選択透過および除去させ
る光学系に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、画面サイズの大きなテレビジョン
受像機が好まれる傾向にあるが、陰極線管は画面サイズ
が大きくなればなるほど重量が飛躍的に大きくなり、た
とえば37インチサイズでは実に80kgを超える。し
たがって、一般家庭で用いる機器としては余りにも重く
なってしまう。そこで、将来の大画面壁掛けテレビジョ
ン受像機を実現する有効手段として、陰極線管に比べは
るかに軽量なプロジェクタが注目を集めており、とくに
ライトバルブに透過型液晶パネルを用いた液晶プロジェ
クタの研究が活発になされている。
【0003】以下、従来のビデオプロジェクタにおいて
光源から出射される光成分の特定方向の偏光光を選択透
過および除去させる光学系について図面を参照しながら
説明する。図2は従来のビデオプロジェクタの基本構成
を示す模式図である。図において、放電ランプ5で発生
した光成分は凹面鏡6で集光され、紫外光域から一部可
視光域にかかる光帯域と赤外光域とを反射させるUV−
IRカットフィルタ4に入射し、約420〜700nm
の可視光域が選択透過する。透過した可視光域の光成分
は、硝子表面に高屈折率の光学薄膜が蒸着され、かつジ
グザクに配置された偏光選択性ミラー9に入射する。こ
の偏光選択性ミラー9は小型化するためにジグザグに配
置されているので、光成分の透過しない部分が生じ、入
射光成分の約20〜30%を損失する。
【0004】つぎに、偏光選択性ミラー9における光成
分の透過および反射について説明する。図3は偏光選択
性ミラー9における光成分の透過および反射を示す模式
図である。UV−IRカットフィルタ4を透過した約4
20〜700nmの可視光域の光成分は、硝子表面に高
屈折率の光学薄膜を蒸着した偏光選択性ミラー9に入射
するが、前述のように、ジグザグ構造と硝子板の厚さと
により、光成分の透過しない部分が生じ、透過光の約2
0〜30%が損失し、残りが偏光選択性ミラー9に有効
に入射する。偏光選択性ミラー9は光軸12の垂線に対
して約72度にジグザグに配置されている。この角度は
ブリュースタ角と呼ばれ、硝子表面に蒸着される高屈折
率の光学薄膜により決定される。偏光選択性ミラー9に
入射した光成分はP偏光光とS偏光光とで選択透過さ
れ、P偏光光の約70〜80%が光軸12と同じ方向で
あるP偏光光射出方向10に進み、S偏光光の約60〜
70%は±約36度および±72度の方向であるS偏光
光射出方向11に進む。ただし、S偏光光の残りはP偏
光光と同じ方向10に進む。すなわち、ライトバルブ3
に使用されないS偏光光は殆ど除去される。
【0005】以上の動作により、偏光選択性ミラー9に
入射した光成分のうち、特定方向の偏光光(以下、P偏
光光と称す)は透過するが、P偏光光に対して垂直な振
動方向を有する偏光光(以下、S偏光光と称す)の約9
0%は光軸12に対してある角度で射出し、残りはP偏
光光と同一方向に射出される。その結果、偏光選択性ミ
ラー9上に入射するP偏光光の約70〜80%が透過
し、集光用フィールドレンズ7によって集光されてライ
トバルブ3に入射する。一方、S偏光光はライトバルブ
3にはほとんど入射せず、その約90%以上が除去され
る。ライトバルブ3は入射した偏光光成分を映像信号
(入力手段は図示せず)に応じて透過したり遮断したり
するものであり、ライトバルブ3を透過したP偏光光は
投写レンズ8でスクリーン(図示せず)に投写される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のビデ
オプロジェクタでは、偏光選択性ミラー9をジグザグに
配置する工夫により小型化しているが、そのジグザグ構
造により光の透過しない部分が発生し、その結果、スク
リーンに投写されるP偏光光の約20〜30%を損失す
る。また、除去したS偏光光がプロジェクタ内で散乱光
となって信頼性を低下させている。
【0007】本発明は上記の課題を解決するもので、小
型化可能で、P偏光光の損失が少なく、かつ信頼性も高
い偏光選択性素子を備えたビデオプロジェクタを提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係わる本発明
は、放電ランプによる光源と、前記光源から射出される
光域のうちの約420〜700nmの可視光域の特定方
向の偏光光を透過するとともに、前記特定方向偏光光の
振動方向に垂直な偏光光を吸収する偏光硝子と、前記偏
光硝子を透過した光成分を映像信号により光変調するラ
イトバルブとを備えたビデオプロジェクタであり、ま
た、請求項2に係わる本発明は、光源から射出される光
域のうちの紫外光域から可視光域の一部にかかる光帯域
と赤外光域とを除去する硝子基板を光源と偏光硝子との
間に設け、前記硝子基板と前記偏光硝子との間に前記硝
子基板を冷却する冷却用液体を密封して備えた請求項1
に係わるビデオプロジェクタである。
【0009】
【作用】請求項1に係わる本発明において、偏光硝子が
約420〜700nmの可視光域の特定方向の偏光光を
透過するとともに、前記特定方向偏光光の振動方向に垂
直な偏光光を吸収し、P偏光光の損失が殆どないととも
に、S偏光光の反射による発熱を防止し、スクリーン上
の明るさを向上しながら信頼性を向上させ、かつ小型化
を可能にする。また、請求項2に係わる本発明におい
て、冷却用液体が硝子基板を冷却して信頼性をより向上
させる。
【0010】
【実施例】以下、本発明のビデオプロジェクタの一実施
例について図面を参照しながら説明する。図1は本実施
例の光学系の構成を示す模式図である。なお、従来例と
同じ構成要素には同一番号を付与して説明を省略する。
また、本実施例では放電ランプ5にメタルハライドラン
プを用い、またライトバルブ3には透過型液晶パネルを
用いているが、これらに規定するものではないことは言
うまでもない。本実施例が従来例と異なる点は、従来例
における偏光選択性ミラー9に代えて、偏光硝子1と冷
却用液体2とを備えたことにある。この偏光硝子1は、
金属化合物を析出分散させたのち機械的加工により方向
性を与えた偏光選択性の素子である。また、前記UV−
IRカットフィルタ4と偏光硝子1とを同一筐体内に配
置し、その間に冷却用液体2を封入して、UV−IRカ
ットフィルタ4の温度信頼性を確保している。なお、本
実施例では前記金属化合物として銀化合物を使用した
が、他に金、クロム、銅などを使用してもよい。また、
冷却用液体2はとくに規定しないが、本実施例ではエチ
レングリコールを使用した。
【0011】上記構成においてその動作を説明する。放
電ランプ5で発生した光成分は凹面鏡6で集光され、紫
外光域から一部可視光域にかかる光帯域と赤外光域とを
反射させるUV−IRカットフィルタ4に入射し、可視
光域の約420〜700nmが選択透過する。透過した
可視光域の光成分は偏光硝子1に入射する。偏光硝子1
に入射した光成分のうち、特定方向のP偏光光は透過す
るが、P偏光光に対して垂直なS偏光光は吸収される。
このとき、P偏光光の損失はほとんどない。その結果、
ほぼ100%透過したP偏光光は集光用フィールドレン
ズ7によって集光され、ライトバルブ3に入射する。ま
た、S偏光光はライトバルブ3には殆ど入射せず除去さ
れる。ライトバルブ3は入射した偏光光成分を映像信号
(入力手段は図示せず)に応じて透過したり遮断したり
するものであり、ライトバルブ3を透過したP偏光光は
投写レンズ8でスクリーン(図示せず)に投写される。
【0012】本実施例では、冷却用液体2によりUV−
IRカットフィルタ4の温度上昇を抑制して信頼性を高
めている。UV−IRカットフィルタ4の信頼性温度
は、表面に光学薄膜が蒸着され、その光学薄膜の特性に
よって紫外光域および赤外光域を反射除去する反射型U
V−IRカットフィルタでは約300℃以下であり、ま
た、硝子自体の特性により紫外光域を吸収し、かつ表面
に蒸着された光学薄膜の特性により赤外光域を反射除去
する吸収型UV−IRカットフィルタでは約180℃以
下である。しかし、UV−IRカットフィルタ自体の温
度信頼性が確保されている場合には同一筐体内に配置す
る必要はなく、したがって冷却用液体2を同一筐体内に
封入する必要はない。
【0013】つぎに、本実施例における偏光硝子1の基
本的な製造工程について説明する。塩化物、臭化物およ
び沃化物からなるハロゲン化物と銀を含むアルカリ−ア
ルミノ−ポロシリケイト硝子を溶融し、必要な形状の硝
子素地に成型する。その硝子素地を歪点(約462℃)
以上の温度で十分な時間で熱処理して、約200〜50
00オングストロムの範囲の大きさを有するハロゲン化
銀粒子を硝子中に析出させる。熱処理が終了した硝子を
除冷点(約495℃)と軟化点(約663℃)との間の
温度に保持し、延伸工程によりハロゲン化銀粒子を楕円
体形(アスペクト比2:1〜5:1)に延伸するととも
に粒子を応力方向に整列させる。つぎに前記延伸工程に
より板状になった硝子を所定の厚さまで研削研磨する。
研削研磨工程を終えた硝子を約250〜495℃の水素
雰囲気中で焼成し、延伸されたハロゲン化銀を2:1よ
り大きいアスペクト比を持つ銀粒子にする。以上の工程
により、偏光特性を備えた偏光硝子1が製造される。な
お、前記製造工程は基本的な工程であって、とくに製造
工程について限定するものではないし、また、本実施例
においては銀を使用したが、使用される金属化合物につ
いても限定しない。
【0014】以上のように本実施例によれば、偏光硝子
1により偏光選択性素子を実現したことにより、従来例
のようなジグザグ配置した構成よりも小型化できるとと
もに、光源からの出射光を無駄なく偏光硝子1に取入れ
て損失を低減し、かつ偏光硝子1は入射光のS偏光光を
透過するとともに、S偏光光を吸収して装置内に反射し
ないために信頼性が向上する。また、冷却用液体2によ
りUV−IRカットフィルタ4を冷却することにより、
さらに信頼性を向上させることができる。
【0015】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に係わる本発明のビデオプロジェクタは、放電ランプ
による光源と、前記光源から射出される光域のうちの約
420〜700nmの可視光域の特定方向の偏光光を透
過するとともに、前記特定方向偏光光の振動方向に垂直
な偏光光を吸収する偏光硝子と、前記偏光硝子を透過し
た光成分を映像信号により光変調するライトバルブとを
備えたことにより、P偏光光の損失がほとんどなく、か
つビデオプロジェクタ内の信頼性を確保することがで
き、スクリーン上の明るさが向上するとともに、信頼性
が良好なビデオプロジェクタを実現できるとともに、小
型化も可能となる。また、請求項2に係わる本発明のビ
デオプロジェクタは、光源から射出される光域のうちの
紫外光域から可視光域の一部にかかる光帯域と赤外光域
とを除去する硝子基板を光源と偏光硝子との間に設け、
前記硝子基板と前記偏光硝子との間に前記硝子基板を冷
却する冷却用液体を密封して備えたことにより、さらに
信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のビデオプロジェクタの一実施例の光学
系の構成を示す模式図
【図2】従来のビデオプロジェクタの光学系の構成を示
す模式図図
【図3】従来の偏光選択性ミラーの透過および反射の状
態を示す模式図
【符号の説明】
1 偏光硝子 2 冷却用液体 3 ライトバルブ 4 UV−IRカットフィルタ 5 放電ランプ 6 凹面鏡 7 集光用フィールドレンズ 8 投写レンズ 9 偏光選択性ミラー 10 P偏光光射出方向 11 S偏光光射出方向 12 光軸

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電ランプによる光源と、前記光源から
    射出される光域のうちの約420〜700nmの可視光
    域の特定方向の偏光光を透過するとともに、前記特定方
    向偏光光の振動方向に垂直な偏光光を吸収する偏光硝子
    と、前記偏光硝子を透過した光成分を映像信号により光
    変調するライトバルブとを備えたビデオプロジェクタ。
  2. 【請求項2】 光源から射出される光域のうちの紫外光
    域から可視光域の一部にかかる光帯域と赤外光域とを除
    去する硝子基板を光源と偏光硝子との間に設け、前記硝
    子基板と前記偏光硝子との間に前記硝子基板を冷却する
    冷却用液体を密封して備えた請求項1記載のビデオプロ
    ジェクタ。
  3. 【請求項3】 メタルハライドランプによる光源と、透
    過型液晶パネルによるライトバルブとを備えた請求項1
    または請求項2のいずれかに記載のビデオプロジェク
    タ。
JP7181012A 1995-06-23 1995-06-23 ビデオプロジェクタ Pending JPH095734A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003024120A1 (en) * 2001-09-11 2003-03-20 Koninklijke Philips Electronics N.V. Image projection device with liquid optical filter

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003024120A1 (en) * 2001-09-11 2003-03-20 Koninklijke Philips Electronics N.V. Image projection device with liquid optical filter
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