JPH0957280A - オゾン水製造装置 - Google Patents

オゾン水製造装置

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JPH0957280A
JPH0957280A JP22049895A JP22049895A JPH0957280A JP H0957280 A JPH0957280 A JP H0957280A JP 22049895 A JP22049895 A JP 22049895A JP 22049895 A JP22049895 A JP 22049895A JP H0957280 A JPH0957280 A JP H0957280A
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water
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ozone water
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 微小なオゾン気泡として水中に分散して溶け
込んだ高濃度のオゾン水を生成する製造装置及びこれを
用いたオゾン水浄化処理システムを提供する。 【構成】 オゾン発生器22で生成されたオゾンO3
対象となる原水Wを混合撹拌する撹拌装置27に、連結
可能なパイプ1と、該パイプ1内に嵌挿されるとともに
中心軸に平行な貫通孔2a、2b、2c、2dを複数個
穿設しつつ該貫通孔に側面が螺旋を描くドリル状の撹拌
棒3を各々嵌挿固定した構造の複数個の円柱状撹拌部材
4と、2個のコマの背部分を貼り合わせた外観形状で前
記パイプ1内に挿入された円柱状撹拌部材4の間に挟装
されるコマ状撹拌部材5と、からなる管路撹拌装置37
が備えられている構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種汚水をオゾンによ
る殺菌によって浄化するオゾン水製造装置及びオゾン水
による浄化処理システムに関し、特にオゾン水の生成に
つき撹拌によって水中に分散して溶け込んだオゾン気泡
の微小化、高濃度安定化を実現したオゾン水製造装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にオゾン(O3)は酸素の同素体と
してフッ素に次ぐ強い酸化力を有し、該酸化作用によっ
て菌を不活性化する殺菌作用や脱臭・脱色等の作用を有
していることは周知である。
【0003】殺菌力としてみた場合、オゾンは有害な分
解物や副産物がなく、二次汚染のない極めてクリーンな
殺菌剤といえる。
【0004】また、オゾンが気泡となって水中に分散し
た状態のオゾン水はオゾンガスよりも20倍も反応速度
が速く、殺菌力・脱臭力に優れており、加えてオゾンガ
スが酸素への分解速度が非常に遅く、0.1ppm以上
の濃度で人体の呼吸器を侵す有毒なものであるが、水に
溶け込んだ状態のオゾン水は安全である。
【0005】したがって、オゾン水は工場排水等の汚水
源の浄化手段として、また河川の浄化手段として極めて
有効なものとなり得る。
【0006】この点、従来のオゾン水製造装置は、単に
オゾン発生器(通常はオゾナイザーと称される紫外線放
電ランプによる乾いた空気ないし酸素ガスの無声放電に
て生成される)で得たオゾンガスを水中に放出して気泡
を作り分散させるか、モータによって回転するポンプの
撹拌翼によって前記オゾン発生器から注入されるオゾン
を水と混合撹拌する撹拌装置が用いられていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
オゾン水製造装置においては撹拌の程度が極めて不十分
であり、水中に分散泡したオゾンの気泡径は大きく、す
ぐに水面に浮上して大気中に飛散してしまう。
【0008】したがって、高濃度のオゾン水を安定に作
ることはできず、かえってオゾンガスが大気中に飛散し
て周囲に刺激臭を発し、人体に危険な状態となる。
【0009】この点、分散したオゾンの気泡径を数ミク
ロンのレベルに微粒子化すれば、殆ど水に溶けたミルク
のようなオゾン水ができ、容易には水面に飛散すること
もなく、長い時間水中に高濃度で溶けた状態となり得る
が、水中に上記のような微小気泡となるようにオゾンを
分散する撹拌装置は未だ無い。
【0010】また、浄化処理すべき汚水ないし汚染源は
工場排水に限らず、異臭を放つゴミ集積場、高架水槽、
地下水汚染、プール、池等種々の対象が有り得る。
【0011】したがって、浄化処理システム自体が移動
可能であれば、汚水の迅速な浄化(殺菌、脱臭、脱色)
が可能になるであろうが、そのような浄化処理システム
は未だ無い。
【0012】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、オゾンと水(汚水)の高速旋回流接触による撹
拌によって極めて微小なオゾン気泡が分散して溶け込ん
だ状態となるオゾン水製造装置、及びこれを用いたオゾ
ン水浄化処理システムに関するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、 (1)オゾン(気相)を生成するオゾン発生器と、該オ
ゾンと水を混合撹拌してオゾンが水中に分散したオゾン
水を生成する撹拌装置と、からなるオゾン水製造装置に
おいて、前記撹拌装置が、連結可能なパイプと、該パイ
プ内に嵌挿されるとともに中心軸に平行な貫通孔を複数
個穿設しつつ該貫通孔に側面が螺旋を描くドリル状の撹
拌棒を嵌挿固定した構造の複数個の円柱状撹拌部材と、
2個のコマの背部分を貼り合わせた外観形状で前記パイ
プ内に挿入された円柱状撹拌部材の間に挟装されるコマ
状撹拌部材と、からなる管路撹拌装置を備えていること
を特徴とするオゾン水製造装置を提供するものである。
【0014】ここに、上記パイプの一方から水(汚水の
原水)とオゾンガスを流すと、パイプ内のドリル状の撹
拌棒の螺旋空間(通路)を両者が高速で回転しながら撹
拌(気液混合)しつつ、コマ状撹拌部材に至って該コマ
状撹拌部材が邪魔板となって乱流が生じて撹拌が進む。
この繰り返しで最終的に極めて微小で均一な大きさのオ
ゾン気泡が水中に分散して溶け込んだオゾン水ができ
る。
【0015】(2)また、オゾン(気相)を生成するオ
ゾン発生器と、該オゾンと水を混合撹拌してオゾンが水
に分散したオゾン水を生成する撹拌装置と、からなるオ
ゾン水製造装置において、前記撹拌装置が、連結可能な
パイプと、該パイプの内壁に頂部が当接するネジ山が側
面に螺旋状に螺刻されるとともに該連続するネジ山が途
中一部削除されている構造で前記パイプに嵌挿固定され
る円柱状撹拌部材と、からなる管路撹拌装置を備えてい
ることを特徴とするオゾン水製造装置を提供するもので
ある。
【0016】ここに、上記パイプの一方から水(汚水の
原水)とオゾンガスを流すと、パイプ内の内壁と円柱状
撹拌部材の螺旋状のネジ山に囲まれた部分(ネジ谷部
分)が螺旋空間(通路)を形成している。
【0017】この螺旋空間をオゾンガスと水が高速で回
転しながら気液混合の撹拌が進み、ネジ山の途切れた部
分で流れの方向が変化して乱流を生じて、さらに撹拌が
進む。最終的に極めて微小で均一な大きさのオゾン気泡
が水中に分散して溶け込んだオゾン水ができる。
【0018】(3)また、上記(1)または(2)記載
のオゾン水製造装置において、オゾン発生器を冷却する
エアコンプレッサーによる熱交換器を配設したことを特
徴とするオゾン水製造装置を提供するものである。
【0019】上記熱交換器によってオゾン発生器で生成
されたオゾンガスは冷却されてオゾンガス濃度は高くな
る。蓋し、オゾンガスは熱に弱く常温で徐々に分解する
のである。
【0020】(4)また、上記(1)または(2)また
は(3)記載のオゾン水製造装置と、オゾン発生器へ供
給する酸素をセラミック吸着分離によって空気より分離
生成する酸素分離機と、からなり、ポンプによって汚水
源からフィルタを介して汲み上げられた原水をオゾンと
撹拌してオゾン水となしてオゾンの酸化力による原水の
殺菌、脱色、脱臭を行なった後排出する構成を特徴とす
るオゾン水浄化処理システムを提供するものである。
【0021】上記酸素分離機の採用によって酸素ボンベ
による供給よりも定常的に純粋酸素の供給がなされ、工
場への設置等、固定されたシステムに対して適合する。
【0022】(5)また、上記(4)記載のオゾン水浄
化処理システムにおいて、エアコンプレッサーによる圧
縮空気とオゾン発生器によって生成されたオゾンを混合
して噴出させる弁を備えたことを特徴とするオゾン水浄
化処理システムを提供するものである。
【0023】上記圧縮された空気とともに噴出するオゾ
ンガスの脱臭作用によって異臭を放つ箇所に適宜使用す
ることができ、オゾン水による浄化処理と併用できる。
【0024】(6)さらに、上記(4)または(5)記
載のオゾン浄化処理システムをその稼働用発電機と共に
自動車の荷台に積載したことを特徴とするオゾン浄化処
理車を提供するものである。
【0025】上記オゾン浄化処理車は移動可能であるか
ら、各種汚染源の浄化処理に迅速に対応できる極めて守
備範囲の広い特殊車である。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わるオゾン水製
造装置及びオゾン水浄化処理システムの実施の形態につ
いて図面に基づいて詳細に説明する。
【0027】図1は本発明に係わるオゾン水製造装置を
含むオゾン水浄化処理システムの構成を示すブロック図
である。
【0028】また、図2は上記オゾン水製造装置の撹拌
装置における管路撹拌装置の構造を説明するための組立
斜視図である。(第1の実施の形態) また、図3は同じく管路撹拌装置の他の構造を説明する
ための組立斜視図である。(第2の実施の形態) また、図4の(A)は上記第1の実施の形態における管
路撹拌装置の内部縦断面図であり、(B)は上記第2の
実施の形態における管路撹拌装置の内部縦断面図であ
る。
【0029】図1において、オゾン水浄化処理システム
50は、酸素からオゾン(気相)を生成するオゾン発生
器22と、該オゾン発生器22を冷却するエアコンプレ
ッサー28による熱交換器21を配設し、前記オゾン発
生器で生成されたオゾンO3と水Wを混合撹拌してオゾ
ンが水に分散したオゾン水OZWを生成する撹拌装置2
7(モータ25の駆動によるポンプ26による水の吸い
込みを行い、ポンプ直上で混合して気液混合流体を作
り、管路撹拌装置28を通す一連の装置)と、からなる
オゾン水製造装置40と、酸素を空気よりセラミック吸
着分離によって分離生成する酸素分離機41と、から構
成されている。
【0030】特に前記撹拌装置27には、図2に示され
るような連結可能なパイプ1と、該パイプ1内に嵌挿さ
れるとともに中心軸に平行な貫通孔2a、2b、2c、
2dを複数個穿設しつつ該貫通孔に側面が螺旋を描くド
リル状の撹拌棒3を各々嵌挿固定した構造の複数個の円
柱状撹拌部材4と、2個のコマの背部分を貼り合わせた
外観形状で前記パイプ1内に挿入された円柱状撹拌部材
4の間に挟装されるコマ状撹拌部材5と、からなる管路
撹拌装置37を備えていることを特徴とする。
【0031】上記連結可能なパイプ1は外径34mm、
内径23mm、長さ325mmの寸法で両端の内壁に雌
ネジ7が螺刻されており、雄ネジ8の螺刻されたアタッ
チメント6にて連結されるようになっている。この連結
手段は螺着連結の一般が採用でき、本アタッチメント6
手段の他、パイプ両端に夫々刻設した雄ネジ、雌ネジの
螺着によってもよいし、フランジによる連結でもよい。
【0032】上記円柱状撹拌部材4は貫通孔2a・・・
に嵌挿固定されたドリル状の撹拌棒3によって螺旋状の
通路が形成されているので、パイプ1の一方から圧入さ
れるオゾンと水の気液混合流体は旋回しながら高速に押
し出される。
【0033】その結果、高速旋回接触している短時間の
間にオゾンと水の混合は促進され、且つ挟装されたコマ
状撹拌部材5は所謂じゃま板同様の撹拌作用を有し、円
柱状撹拌部材4から噴出した数筋の気液混合流体(オゾ
ン水)はこれに衝突して乱流となり、水に混合している
オゾン気泡はさらに撹拌されて微小な10μm以下の気
泡となって分散する(以上図4の(A)参照)。
【0034】次に、撹拌装置27に備える管路撹拌装置
37としては、図3に示されるような連結可能なパイプ
11と、該パイプ11の内壁11aに頂部12aが当接
するネジ山12が側面に螺旋状に螺刻されるとともに該
連続するネジ山12が途中一部削除されている構造(切
欠部13)で前記パイプ11に嵌挿固定される円柱状撹
拌部材14と、からなる管路撹拌装置でも前記実施例同
様の優れた撹拌効果を発揮する。
【0035】即ち、上記パイプ11の一方から水(汚水
の原水)とオゾンガスの気液混合流体を圧入すると、パ
イプ11内の内壁11aと円柱状撹拌部材14の螺旋状
のネジ山12に囲まれた部分(ネジ谷部分)が螺旋空間
(通路)を形成しているので、この螺旋空間をオゾンガ
スと水の気液混合流体が高速で回転しながら撹拌が進
み、ネジ山の切欠部13で流れの方向が変化して乱流を
生じさらに撹拌が進む。
【0036】最終的に10μm以下の極めて微小で均一
な大きさのオゾン気泡が水中に分散してあたかもミルク
状に溶け込んだオゾン水ができる(以上図4の(B)参
照)。
【0037】上記10μm以下のオゾン気泡はすぐには
水面に上昇して空気中に拡散することはなく、比較的安
定して水中に溶け込んだ状態を維持する。
【0038】したがって、本願発明のオゾン水は強力な
オゾンによる酸化作用が安定して得られるのである。
【0039】次に、前記連結可能なパイプ11は外径3
4mm、内径27mm、長さ325mmの寸法で両端に
は雄ネジ17が螺刻されており、内側に雌ネジ18が螺
刻されたアタッチメント16にて連結されるようになっ
ている。この連結手段は前記同様に螺着連結の一般が採
用できる。
【0040】尚、上記管路撹拌装置37におけるパイプ
1、11の連結は3〜5本が適当であるが、その制限は
ない。また、途中にU字パイプを介してコンパクトにま
とめることもできる。
【0041】本発明のオゾン水処理システム50では純
粋酸素を熱交換器21で冷却しつつオゾン発生器22で
オゾン生成するので高濃度のオゾンが得られる。
【0042】即ち、熱交換器21はオゾン発生器22を
冷却してオゾンの分解を抑えてオゾン濃度を高めるので
ある。
【0043】尚、本発明ではオゾン発生器22としてオ
ゾナイザーを使用し、50W放電管10本をタンクに収
納して高電圧を印加する。
【0044】また、熱交換器21は表面式熱交換器(多
管円筒式等)が適当であろう。熱交換器21へ供給する
低温流体として図1に示されるようにエアコンプレッサ
ー28から冷凍式エアドライヤー29、エアフィルタ3
0、レギュレーター31を通した低温エアを用いる。
【0045】図1においてはその他にフィルタ35、弁
33、逆止弁34が適宜配設されている。
【0046】このオゾン水浄化処理システム50は、原
水槽44に蓄積された対象となる汚泥水をポンプによっ
てフィルタ35を介して汲み上げられた原水Wをオゾン
3と撹拌してオゾン水OZWとなしてオゾンの酸化力
による原水の殺菌、脱色、脱臭を行なった後原水槽44
に排出して還流する構成を特徴とする。
【0047】したがって、別に水道水を使用する必要も
なく、極めて効率的な汚水の浄化処理が実現される。
【0048】下記の表1〜表4は各種汚泥水を採取して
原水とし、上記オゾン水製造装置40を備えたオゾン浄
化処理システム50にて処理した計量結果である。
【0049】尚、表中のSSは浮遊物質あるいは懸濁物
質(suspended solids)の略称であ
り、水中に懸濁している不溶性の物質(但し、大きな物
質はフィルタ35で予め除去される)をいう。SSは水
の汚染状態を示す項目として政令で定められ、検定方法
は環境庁告示第64号で規定されている。SSは特定の
物質を指すのではなく、微生物、有機物、粘土など、多
種類のものが含まれる。
【0050】また、CODは化学的酸素要求量(che
mical oxygen demand)の略称であ
り、一定の強力な酸化剤を用いて一定の条件下で原水を
処理したときに消費される酸化剤の量を求め、それに対
応する酸素の量に換算した値で、原水中に含まれる酸化
される物質の量を示す値である。ちなみに、酸化される
物質は有機物、NO2 -、Fe2+、硫化物等であるが、特
殊な水を除くと有機物が主要なので、CODを原水中の
有機物量の相対的比較の尺度とすることが多い。
【0051】また、BODは生物化学的酸素要求量(b
iochemical oxygendemand)の
略称であり、原水中に存在する有機物が微生物によって
好気的条件下で分解、安定化される間に消費される酸素
の量をいう。それは一定期間原水を一定温度(20℃)
で密閉容器中に保ったときの溶存酸素の減少量で示され
る。
【0052】先ず、下記の表1は下水の汚泥水を原水と
して処理前のSS、COD、BODの値がオゾン浄化処
理時間30分経過後、及び60分経過後について示して
いるが、表から判るように30分でどの値も1/150
〜1/300に激減している。
【0053】
【表1】
【0054】次に、下記の表2は食品(漬物)業の工場
排水を原水とした場合のオゾン浄化処理前及び処理30
分後、60分後の処理水の各数値であるが、始めの30
分でおよそ1/8〜1/30に激減していることが判
る。
【0055】
【表2】
【0056】また、下記の表3は製紙業の工場排水を原
水とした場合のオゾン浄化処理前及び処理30分後の各
数値であるが、いずれも1/3〜1/12に激減してい
ることが判る。
【0057】
【表3】
【0058】また、下記の表4は自動車板金業の工業排
油二種A、Bを採取して原水とした場合のオゾン浄化処
理前及び処理30分後、60分後の処理水の各数値であ
るが、始めの30分で河川に流してもよいレベルに激減
した。
【0059】
【表4】
【0060】上記の結果から本願発明のオゾン水製造装
置の排水浄化システムでは、種々の汚泥水に多量に含ま
れていたBOD、SS、COD等の分解が短時間に顕著
に現れることが明らかとなった。
【0061】次に、上記オゾン水浄化処理システムは一
般には工場等に固定配置されるものであるが、浄化処理
すべき対象となる汚染水は工場排水に限らず、生活の種
々の場所に存在することは云うまでもない。
【0062】例えば生ゴミが集積されたゴミ置き場は少
なからず汚水が漏出して溜まり異臭を放つので問題とな
るが、このような汚染源の脱臭には移動可能な浄化処理
システムが必要になる。
【0063】本発明のオゾン浄化処理システムをその稼
働用の発電機と共に自動車の荷台に積載したことを特徴
とするオゾン浄化処理車は上記要請に適応することは明
らかである。
【0064】この場合、自動車は積載量2t程度の荷台
を持つ一般のトラックを利用・改造して、稼働させるに
十分な電力を供給する発電機を積載する。(さらには配
電盤を配して外部電源からも供給できるようにすること
が望ましい) 例えば積載するオゾン水浄化処理システムを、オゾン発
生器は電源100V交流電源(消費電力0.5Kw)の
紫外線ランプ、酸素分離機は電源100V交流電源(消
費電力0.5Kw)、撹拌装置は3相・200V交流電
源(3.7Kw)で構成した場合にオゾン水濃度2〜1
0g/m3を生成する能力が得られる。
【0065】また、汚水源が小量の場合や食品の殺菌、
汚水以外の臭気物等にはオゾン水による殺菌、脱臭処理
よりもオゾンガスによる方法がより適切な場合も有り得
る。
【0066】上記機能を併有させるには、図1における
コンプレッサー28の圧縮空気とオゾン発生器22で生
成したオゾンガスを混合する弁39を別個に配管すれば
よく、目的に応じてオゾン水OZWによる処理かオゾン
ガスOZGによる処理かを選択できるようにする。
【0067】勿論、高濃度のオゾンガスが滞留すると有
毒なので、使用量や使用環境には配慮が必要である。
【0068】以上説明したように、本オゾン水製造装置
及びこれをシステム化した浄化システムは、高濃度に溶
解して長時間溶解状態を維持できるオゾン水を生成して
これを酸化剤として用いるので、各種工業排水の浄化処
理システムとして顕著な効果を発揮するのみならず、オ
ゾン浄化処理装置として地下水の減菌・浄化、高架水
槽、地下水槽の除錆・浄化、井戸水の浄化、プール、
池、養魚池の減菌・浄化に利用でき、またオゾン水洗浄
装置として、野菜、肉、魚等の食品の減菌洗浄、食品加
工機器の減菌洗浄、熱交換機のスケール除去及び防錆洗
浄処理にも使用できることは云うまでもない。
【0069】
【発明の効果】本発明に係わるオゾン水製造装置及びオ
ゾン水浄化処理システムは上記のように構成されている
ため以下に記載する効果を有する。
【0070】(1)オゾンが微小な気泡となって高濃度
に水中に溶け込むので、高い殺菌、脱臭、脱色作用を有
するオゾン水が安定して得られるという優れた効果を有
する。
【0071】(2)熱交換器によるオゾン発生器の冷却
によって高いオゾン濃度が得られるという優れた効果を
有する。
【0072】(3)オゾンガスによる浄化処理も可能で
あるという効果を有する。
【0073】(4)オゾン水浄化処理システムを搭載し
たオゾン浄化処理車は移動できるので多様な汚水源に迅
速に対応可能であるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるオゾン水製造装置を含むオゾン
水浄化処理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】上記オゾン水製造装置の撹拌装置における管路
撹拌装置の構造を説明するための組立斜視図である。
(第1の実施の形態)
【図3】管路撹拌装置の他の構造を説明するための組立
斜視図である。(第2の実施の形態)
【図4】(A)は上記第1の実施の形態における管路撹
拌装置の内部縦断面図であり、(B)は上記第2の実施
の形態における管路撹拌装置の内部縦断面図である。
【符号の説明】
1 パイプ 2a、2b・・ 貫通孔 3 撹拌棒 4 円柱状撹拌部材 5 コマ状撹拌部材 6、16 アタッチメント 7、18 雌ネジ 8、17 雄ネジ 11 パイプ 12 ネジ山 13 ネジ山切欠部 14 円柱状撹拌部材 20 オゾン水製造装置 21 熱交換器 22 オゾン発生器 25 モーター 26 ポンプ 27 撹拌装置 28 エアコンプレッサー 29 冷凍式エアドライヤー 30 エアフィルター 31 レギュレーター 33 弁 34 逆止弁 35 フィルター 37 管路撹拌装置 40 オゾン水製造装置 41 酸素分離機 44 原水槽 50 オゾン水浄化処理システム

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オゾン(気相)を生成するオゾン発生器
    と、該オゾンと水を混合撹拌してオゾンが水中に分散し
    たオゾン水を生成する撹拌装置と、からなるオゾン水製
    造装置において、前記撹拌装置が、連結可能なパイプ
    と、該パイプ内に嵌挿されるとともに中心軸に平行な貫
    通孔を複数個穿設しつつ該貫通孔に側面が螺旋を描くド
    リル状の撹拌棒を嵌挿固定した構造の複数個の円柱状撹
    拌部材と、2個のコマの背部分を貼り合わせた外観形状
    で前記パイプ内に挿入された円柱状撹拌部材の間に挟装
    されるコマ状撹拌部材と、からなる管路撹拌装置を備え
    ていることを特徴とするオゾン水製造装置。
  2. 【請求項2】 オゾン(気相)を生成するオゾン発生器
    と、該オゾンと水を混合撹拌してオゾンが水に分散した
    オゾン水を生成する撹拌装置と、からなるオゾン水製造
    装置において、前記撹拌装置が、連結可能なパイプと、
    該パイプの内壁に頂部が当接するネジ山が側面に螺旋状
    に螺刻されるとともに該連続するネジ山が途中一部削除
    されている構造で前記パイプに嵌挿固定される円柱状撹
    拌部材と、からなる管路撹拌装置を備えていることを特
    徴とするオゾン水製造装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のオゾン水
    製造装置において、オゾン発生器を冷却するエアコンプ
    レッサーによる熱交換器を配設したことを特徴とするオ
    ゾン水製造装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2または請求項3
    記載のオゾン水製造装置と、オゾン発生器へ供給する酸
    素をセラミック吸着分離によって空気より分離生成する
    酸素分離機と、からなり、ポンプによって汚水源からフ
    ィルタを介して汲み上げられた原水をオゾンと撹拌して
    オゾン水となしてオゾンの酸化力による原水の殺菌、脱
    色、脱臭を行なった後排出する構成を特徴とするオゾン
    水浄化処理システム。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のオゾン水浄化処理システ
    ムにおいて、エアコンプレッサーによる圧縮空気とオゾ
    ン発生器によって生成されたオゾンを混合して噴出させ
    る弁を備えたことを特徴とするオゾン水浄化処理システ
    ム。
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5記載のオゾン水
    浄化処理システムをその稼働用発電機と共に自動車の荷
    台に積載したことを特徴とするオゾン浄化処理車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012024012A (ja) * 2010-07-22 2012-02-09 Regal Joint Co Ltd 水耕栽培方法と水耕栽培装置

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