JPH0956940A - 敷物用芯材 - Google Patents

敷物用芯材

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JPH0956940A
JPH0956940A JP23781395A JP23781395A JPH0956940A JP H0956940 A JPH0956940 A JP H0956940A JP 23781395 A JP23781395 A JP 23781395A JP 23781395 A JP23781395 A JP 23781395A JP H0956940 A JPH0956940 A JP H0956940A
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Application number
JP23781395A
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English (en)
Inventor
Makoto Taga
誠 多賀
Hiroyuki Kuramochi
博行 倉持
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JSP Corp
Original Assignee
JSP Corp
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Publication date
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  • Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 敷物用芯材1は、可撓性を有する上板材
2と、下板材3との間に、弾力性を有する複数の支持部
材4が並列に配されて設けられている。該支持部材4は
各々、上板材2と下板材3のそれぞれに設けられた複数
の穴部5に着脱自在に嵌合されている。 【効果】 使用者が変わったりして使用者の体形や重み
のかかる部位が変わっても、その変化に応じて使用者に
とって最適な、使用感に優れたクッション性を有するも
のとすることができ、様々な人の要求の各々に応じられ
るクッション性を実現できると共に、クッション性の衰
えた部位の交換のみで永続使用できるので経済的に有利
であり、また省資源化と環境保護に役立つ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は敷物用芯材に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、寝具等の敷物用芯材としては、ス
プリングを用いたものや、麻、椰子等から採れる天然繊
維、ゴム弾性体、或いは合成樹脂発泡体を素材とするも
のなどが知られている。これらの敷物用芯材の中で、ス
プリングを用いるものは、敷物用芯材として機能的には
申し分のないものであるが、高価であるため、専ら高級
ベッドにのみ使用されているのが現状である。一方、
麻、椰子等から採れる天然繊維、ゴム弾性体、或いは合
成樹脂発泡体等の素材を用いたものは比較的安価に提供
できるが、合成樹脂樹脂発泡体以外のものは機能的に不
充分なものであるため、特定用途にしか使用できない等
の不具合を有していた。これに対して、合成樹脂発泡体
は安価で軽量、緩衝性、保温性など優れた性質を持つた
め、多目的用途の敷物用芯材として注目され種々の改良
がなされてきた。
【0003】合成樹脂発泡体を使用したものの中で初期
のものは、例えばシート状のものを波形に成型したもの
を基板の上に取り付けたものや、単純な板状のものであ
ったため、該発泡体の密度に変化を持たせることは難し
く、クッション性を高めると柔らかくなり過ぎて荷重の
かかる部分が陥没したり、逆に圧縮強度を大きくすると
クッション性に乏しくなる、というバランスのとり難い
ものであった。更に綿、羽毛などと比較すると通気性が
劣るという問題があった。
【0004】上記問題を解決することのできる芯材とし
て、合成樹脂発泡体製の厚板の表面に多数の溝を設け、
該溝の幅或いはピッチを変化させることにより、任意の
接触面積を持つ突起状の独立した支持部を形成し、同時
に溝部を空気流通路となすもの(実公平57−2434
6号)、或いは上部が比較的硬質の素材、下部が比較的
軟質の素材からなる多数の独立した成型体を、可撓性の
少ない基板上に任意に配列して固着したもの(特開昭6
1−232808号)が公知である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これらは硬質の合成樹
脂発泡体製厚板上に可撓性素材からなる突起状の部分を
多数設け、スプリングの代わりにその緩衝性により身体
を支えるものである。これらにおいては、更に、部位ご
とに緩衝性や圧縮強度を変化させることもできる。即
ち、前者においては溝の深さ及び/又は間隔を変化させ
てクッション性を部位ごとに変化させるというものであ
る。
【0006】しかしながら、クッション性を大きくする
ために高さを大きく、及び/又は間隔を広くした突起部
は荷重によって倒れ易く、高いクッション性が得られ難
いという問題があった。また、一旦作成した緩衝性部材
の配置を変更することは困難であり、病室用のベッドの
ように複数の人間が使用するものに用いる場合に常に最
適の配置とすることはできず、また、長期間の使用によ
り緩衝性の衰えた部分を部分的に交換することも困難で
あった。
【0007】また、後者においては荷重を突起状の成型
体のみで支えるため、成型体を比較的密に配置する必要
があり、成型体の配列に粗、密をつけ難く、又、突起状
の成型体を細くして接触面積を小さくした場合には前者
同様の理由により成型体が倒れてしまい、更に突起状の
成型体の硬質の部分と軟質の部分との比率及び/又はそ
れぞれの素材を変更したものを用いることによりクッシ
ョン性を調整することは可能であるものの、製造が極め
て困難になるという問題があると共に、前記したよう
な、一旦作成した緩衝性部材の配置を変更することは困
難であり、病室用のベッドのように複数の人間が使用す
るものに用いる場合に常に最適の配置とすることはでき
ず、また、長期間の使用により緩衝性の衰えた部分を部
分的に交換することも困難であるという問題があった。
【0008】本発明は上記の点に課題に鑑みなされたも
のであって、上記従来技術の欠点を解消し、使用する人
毎にその人の体形に適合した、より快適な使用感が得ら
れるクッション性を現出させるために、使用する人毎に
その身体の部位毎にクッション性を任意に随時変えるこ
とのでき、しかも緩衝性の衰えた部分のみを随時、選択
的に交換することもできる敷物用芯材を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)可撓性
を有する上板材と、下板材との間に、弾力性を有する複
数の支持部材が並列に配されて設けられており、該支持
部材は各々、上記上板材と下板材の両方にそれぞれ設け
られた複数の穴部に着脱自在に嵌合されていることを特
徴とする敷物用芯材、(2)可撓性を有する上板材と、
下板材との間に、弾力性を有する複数の支持部材が並列
に配されて設けられており、該支持部材は各々、上記上
板材と一体に形成されていると共に下板材に設けられた
複数の穴部に着脱自在に嵌合されていることを特徴とす
る敷物用芯材、(3)上板材が分割されており、且つ分
割されたそれぞれの上板材の下面に2個以上の支持部材
が配置されている上記(1)又は(2)記載の敷物用芯
材、(4)上板材及び支持部材がポリオレフィン系樹脂
発泡体からなり、上板材の密度は0.02〜0.09g
/cm3 であり、支持部材の密度は上記上板材の密度の
1.2倍以上である上記(1)〜(3)のいずれかに記
載の敷物用芯材を要旨とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明を詳細
に説明する。図1は本発明の一実施例を示す一部切欠斜
視図であり、1は本発明敷物用芯材、2は可撓性を有す
る上板材、3は下板材、4は弾力性を有する支持部材を
それぞれ表す。本発明においては、敷物用芯材1は、可
撓性を有する上板材2と、下板材3との間に、弾力性を
有する支持部材4が複数個並列に配されて設けられてい
る。
【0011】そして支持部材4は各々、図2に示される
ように、上板材2と下板材3の両方に複数の穴部5が設
けられていて上板材2の穴部5に支持部材4の上端部4
1の突起4cが、下板材3の穴部5に支持部材4の下端
部42の突起4bがそれぞれ着脱自在に嵌合されてい
る。尚、図では着脱自在の嵌合箇所に隙間を設けている
が、実際にはこのように支持部材4と上板材2(及び下
板材3)とを上下及び前後左右共に完全に分離させるよ
うな隙間が空くことはない。
【0012】ここにおいて、支持部材4の配列の態様と
しては、例えば格子状、千鳥状等々のように規則正しく
配列されていてもよいし、或いは不規則に配列されてい
てもよく、適切なクッション性を発現させるための任意
の配列態様とすることができる。一方、上記穴部5も例
えば格子状、千鳥状等々のように規則正しく配列されて
いてもよいし、或いは不規則に配列されていてもよい
が、細かいピッチで規則正しく配置されているのが好ま
しい。穴部5の配列の態様として特に好ましいのは格子
状や千鳥状のような、間隔が一定となる配置態様であ
る。間隔が一定であれば、支持部材4をその穴部5の位
置に配置させるか否かを選択するだけで支持部材4の配
列態様を格子状や千鳥状の他、任意の配列態様とするこ
とが可能であり、適切なクッション性を発現させるため
の細かい調節が可能となるという利点がある。
【0013】上記において、上板材2や下板材3に設け
られている穴部5は、上板材2や下板材3をそれぞれ貫
通する貫通穴であってもよいし、或いは上板材2や下板
材3を貫通しない非貫通穴であってもよい。そして穴部
5としては、上板材2の穴部5が貫通穴である場合、下
板材3の穴部5は貫通穴でも非貫通穴でもよく、また上
板材2の穴部5が非貫通穴である場合も、下板材3の穴
部5は貫通穴でも非貫通穴でもよい。
【0014】また、上板材2及び下板材3において、穴
部5としては、一板材中に貫通穴と非貫通穴が混在して
いてもよい。
【0015】上記穴部5の平断面形状は、支持部材4に
おける該穴部5に嵌合する部分、即ち上記上端部41の
突起4c及び下端部42の突起4bの平断面と同形且つ
同大か少なくとも上端部41の突起4c、下端部42の
突起4bが、各々嵌合可能な形状である。
【0016】尚、上記において、支持部材4が上板材2
や下板材3に嵌合しているとは、支持部材4の上端部4
1の突起4c及び下端部42の突起4bがそれぞれ上板
材2及び下板材3に設けられた穴部5に、挿入方向(上
下方向,上板材及び下板材の面に対して垂直方向)に対
して垂直な方向にズレることのないように挿入されてい
るということであって、その挿入深さは任意である。即
ち、上端部41の突起4c及び下端部42の突起4bが
それぞれ上板材2及び下板材3に設けられた穴部5に挿
入された状態において、該上端部41と穴部5の底(穴
部5が貫通穴である場合は下面21と反対側の面)との
間に隙間があってもなくてもよく、該下端部42と穴部
5の底(穴部5が貫通穴である場合は上面31と反対側
の面)との間に隙間があってもなくてもよい。
【0017】図3は、支持部材4の上板材2との接合部
付近を示す縦断面図である。本発明において、各支持部
材4が、上板材2と接触して、及び上板材2を貫通して
荷重を支持する支持面としては、例えば図3(a)に
示すように支持部材4が支持部4aの最上面に、該最上
面より径(幅)が小さく且つ非貫通穴からなる穴部5の
深さと同じ高さの突起4cが設けられている場合、及び
図3(b)に示すように上記の穴部5を貫通穴とし
た場合は、支持部の最上面4pと突起4cの上端面4q
とを合わせたものが荷重支持面に相当する。
【0018】また、図3(c)に示すように支持部材
4が支持部4aの最上面に、該最上面と同じ径(幅)で
あって且つ非貫通穴からなる穴部5の深さと同じ高さの
突起4cが設けられている場合及び、上記の穴部5
を貫通穴とした場合(図示せず)は、突起4cの上端面
4qのみが荷重支持面に相当する。
【0019】更に、支持部材4の上端部41に設けられ
た突起4cの上端面4qと穴部5の底が接していない場
合、即ち例えば、図3(d)に示すように上記の突
起4cを穴部5の深さより低くした場合、及び図3
(e)に示すように上記の突起4cを穴部5の深さよ
り低くした場合では、荷重により上板材2が変形、圧縮
されて穴部5の深さが突起4cの高さよりも小さくなる
状態では突起4cの上端面4qが荷重を支持することが
できるため、支持部最上面4pと突起4cの上端面4q
を合わせたものが荷重支持面に相当し、穴部5の深さが
突起4cの高さよりも大きい状態では支持部最上面4p
のみが荷重支持面に相当する。
【0020】また、後述する、上板材2と支持部材4と
が一体に形成されたものにおいては、支持部材4の支持
面は、例えば、図4(a)に示すように、支持部材4
に、上板材2と嵌合する突起4cを設けず、上板材2の
下面21に支持部材4の上端面4pを一体に形成した場
合は支持部最上面4pが荷重支持面に相当する。
【0021】そして該支持面の面積は400〜8000
mm2 とするのが好適であり、また各支持面の面積を合
計した総面積は、上板材2の面積の15〜80%とする
のが好ましく、40〜70%とするのがより好ましい。
支持面の総面積が上記範囲未満であると、荷重による支
持部材4の変形量が大きく、その結果、支持部材4の間
の隙間に手足が落ち込んで不快感を生ぜしめ、圧縮永久
歪も大きくなる虞れがある。また支持面の総面積が上記
範囲を超えると部位毎にクッション性に変化を付け難く
なる。
【0022】また支持部材4を配列する間隔は、例えば
支持部4aとして円柱状のものを用いる場合は、支持部
4aの直径が支持部材4の配列間隔の0.35〜0.9
5倍となるようにするのが好ましい。支持部材4の配列
間隔が上記範囲未満であると間隔が広すぎて荷重を効果
的に支持することができず、支持部材4の間の隙間に手
足が落ち込んで不快感を生ぜしめる虞れがある。また支
持部材4の配列間隔が上記範囲を超えると間隔が狭すぎ
て部位毎にクッション性に変化を付け難くなる。
【0023】また本発明においては、複数の支持部材4
が間隔をおいて配置されているため、支持部材4間の隙
間を通して側面から空気が流通し、敷物用芯材内の湿気
が放出され易い。
【0024】本発明においては更に、支持部材4の支持
部4aの高さとしては、クッション性が適切なものとな
るように任意に選択することができるが、例えば支持部
4aが円柱形状である場合は、敷物用芯材1の縦断面は
例えば図5(ア)のように表されるから、この図に基づ
いて説明すれば、支持部4aの高さhはその直径Lの3
倍未満であるのが好ましい。支持部4aの高さhがその
直径Lの3倍以上となると、倒れたり途中で折れ曲がっ
たりし易く、荷重を適切に支持することが困難となる。
【0025】本発明においては、上板材2と下板材3の
間に設けられている複数の支持部材4は、使用時にはそ
れぞれ異なる高さに変形するため、これら支持部材4の
上に配される上板材2は可撓性の、支持部材4に追随し
て変形して支持部材4の変形を妨げないものである必要
がある。
【0026】可撓性を有する上板材2としては、例えば
低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密
度ポリエチレン、ポリプロピレン、プロピレン−エチレ
ンランダム共重合体、プロピレン−ブテンランダム共重
合体、プロピレン−エチレン−ブテン共重合体、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合
体プロピレン−エチレンブロック共重合体、プロピレン
−ブテンブロック共重合体等のポリオレフィン系樹脂発
泡体、ポリウレタン、フェノール樹脂、ポリ塩化ビニ
ル、塩素化ポリ塩化ビニル等を基材樹脂とする合成樹脂
発泡体、或いは天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、ブ
タジエンゴム、クロロプレンゴム、イソプレンゴム、エ
チレンプロピレンゴム等からなるゴム状弾性体、椰子の
繊維等の可撓性を有する材料を用いることができる。
【0027】上記材料のうち、合成樹脂発泡体、特にポ
リオレフィン系樹脂発泡体は、適度な緩衝性と剛性を兼
ね備えているため好適である。
【0028】中でも、低密度ポリエチレン60〜90重
量%と高密度ポリエチレン40〜10重量%との混合樹
脂、プロピレン−エチレンランダム共重合体、直鎖状低
密度ポリエチレン、プロピレン−エチレン−ブテン共重
合体、プロピレン−ブテンランダム共重合体等のポリオ
レフィン系樹脂及びこれらの混合物を基材とする合成樹
脂発泡体が好ましい。
【0029】上板材2に用いることのできる前記した合
成樹脂発泡体としては、連続押出法で製造されるもので
もよく、或いはビーズ型内成型法で製造されるものであ
ってもよく、またそれら以外の如何なる製造方法で製造
されるものであってもよい。連続押出法で製造されるも
のである場合はコスト的に有利である。またビーズ型内
成型法で製造されるものである場合は、複雑な形状のも
のを得ることができるため、例えば図2に示す支持部材
4の形状の如き複雑形状のものを簡単且つ容易に得るこ
とができるという利点があると共に、ビーズ型内成型体
はスキン層を有する一粒一粒の発泡体粒子の融着体であ
るため、任意の方向における機械的強度、特に圧縮強度
に優れており、破壊し難いという利点がある。
【0030】本発明において、上記合成樹脂発泡体の基
材樹脂は架橋したものであっても或いは無架橋のもので
あってもよい。架橋したものである場合は、繰り返し圧
縮されても疲労破壊するようなこともなくまた良好な歪
み回復性を示すので耐久性に優れている。無架橋のもの
である場合にはリサイクル性に優れている。
【0031】上記合成樹脂発泡体の基材樹脂としては、
ポリオレフィン系樹脂とポリスチレン系樹脂等の合成樹
脂を混合して用いることもできる。この場合は、ポリオ
レフィン系樹脂が全体の50重量%以上を占めるように
するのが好ましく、こうすると合成樹脂発泡体に適度な
柔軟性を喪失させることがない。
【0032】上板材2は、薄すぎたり密度が低すぎると
破損し易い。また密度が大きすぎると柔軟性が乏しいも
のとなって快適さが失われる。上板材2としてポリオレ
フィン系樹脂発泡体を用いる場合は、上板材2の密度を
0.02〜0.09g/cm3 、更に好ましくは、より
伸縮性の良好な0.02〜0.06g/cm3 とするの
が好ましく、また上板材2の厚さを10〜50mmとす
るのが好ましい。上板材2をこのように構成すると、破
損し難く耐久性に優れたものとなり、且つ適度な柔軟性
を有するため快適さが得られる。
【0033】本発明においては、特に図示しないが、上
記上板材2に通気用の貫通穴を設けてもよい。通気用の
貫通穴を設けると、敷物用芯材1の側面以外にも、上板
材2を通して上面への空気の流通が可能となるので空気
の流通を容易にし、防湿、防黴対策として有効である。
【0034】また、支持部材4が着脱自在に嵌合するよ
う上板材2に設けられている穴部5の内、適当に間隔を
おいて一部の穴部5の下方には支持部材4を設置せず、
且つ支持部材4を設置しない穴部5を貫通穴とする態様
を採用することもできる。
【0035】また、上板材2としては、更に、伸縮性を
有するものであるのが好ましい。上板材2が伸縮性に乏
しいものである場合は、荷重により上板材2が変形して
も支持部材4との接合部である穴部5の間隔は殆ど変わ
らないため、敷物用芯材が大きく屈曲、窪ませられるよ
うな場合に、上板材2に設けられた穴部5は窪みの方に
引っ張られることにより水平方向の位置が移動してしま
い、上下の穴部5に突起4b、4cを嵌合している支持
部材4は傾倒してしまい、荷重を確実に支持することが
できない虞れがある。
【0036】これに対して、上板材が伸縮性を有するも
のであれば、荷重により敷物用芯材の表面が屈曲、窪ま
せられ、それに伴い上板材2の実質表面積が拡げられる
ような力が上板材2に作用した場合、その力に相応して
上板材2は伸張してその表面積を拡げるため、敷物用芯
材表面の屈曲がスムーズに行われると共に、上板材2の
屈曲に伴って上板材2の各支持部材4との接合部の実質
間隔も伸びることになるが、上板材2が伸張してその伸
ばされた間隔に追随することができるので、支持部材4
が傾倒するようなこともない。また上記のように伸びた
状態では上板材2は縮もうとする力を有しており、この
力は荷重を支えてそれを上方に持ち上げようとする力と
して作用するので、支持部材4のクッション性と合わせ
て相乗効果的にクッション性が向上する。
【0037】下板材3としては、ポリオレフィン系樹脂
発泡体等の前記上板材2に用いるものと同様のものの
他、厚板紙、合板、コルクボード、軽金属、硬質の合成
樹脂よりなる板材等を用いることができる。下板材3が
ポリオレフィン系樹脂発泡体等の可撓性の素材からなる
ものである場合は、全体が柔軟に屈曲可能であって且つ
軽量であることから、例えば、入院看者用のベッドのよ
うに、使用者の姿勢変更や食事等の作業のために床板を
随時屈曲させるものに用いても、無理なく床板に追随し
て屈曲することができ、また、多少の段差や凹凸のある
場所で用いても、下板材3が柔軟に変形してこれを感じ
させないと共に、運搬に際して有利である。
【0038】また、下板材3が硬質の材料よりなるもの
である場合は、敷物用芯材1全体としては変形し難いも
のとなるので、パイプ製架台のような間隙の広い架台に
そのまま設置して用いることができるという利点があ
る。
【0039】支持部材4は弾力性を有するものであり、
該支持部材4としては、例えばポリオレフィン系樹脂発
泡体やその他、弾力性を有する合成樹脂発泡体等の弾力
性を有する材料であれば如何なる材料をも用いることが
できるが、ポリオレフィン系樹脂発泡体が、適度な柔軟
性と変形回復力とを備えるため好ましい。
【0040】図5は支持部材4の例を示す図である。支
持部材4は、同図(ア)、(イ)に示すように、支持部
4aの下面側に下板材3への嵌合用の突起4bが設けら
れ、支持部4aの上面側に上板材2への嵌合用の突起4
cが設けられたものである。ここにおいて上記嵌合用の
突起は、穴部5に嵌合できればよく、即ち前記したよう
に、その高さが穴部5の深さと同じでも、或いは穴部5
の深さより低くてもよい。
【0041】支持部材4としては具体的には、例えば
(ア)最下面及び最上面が平坦な支持部4aの該最下面
及び最上面の任意位置に、前記した、下板材3及び上板
材2に設けられた穴部5に嵌合するための嵌合用の突起
4b及び4cが設けられたもの。尚、支持部4aはその
最下面が平坦である以外は任意形状でよいが、この図で
はその縦断面が方形である形状となっている。(イ)最
下面及び最上面が平坦な支持部4aの該最下面及び最上
面の任意位置に、前記した、下板材3及び上板材2に設
けられた穴部5に嵌合するための嵌合用の突起4b及び
4cが設けられたもの。尚、支持部4aはその最下面及
び最上面が平坦である以外は任意形状でよいが、この図
ではその縦断面が台形である形状となっている。ここに
おいて、突起4c、突起4bは各々前記した支持部材4
の上端部41、下端部42に相当する部分である。
【0042】上記において、支持部4aの縦断面が方形
であるような支持部4aの形状としては、例えば三角
柱、四角柱等の多角柱、円柱等の形状が挙げられる。ま
た支持部4aの縦断面が台形であるような支持部4aの
形状としては、三角錐台、四角錐台等の多角錐台、円錐
台等の形状が挙げられる。また上記以外にも、支持部4
aの形状としては筒(円筒、多角筒)形状であってもよ
い。
【0043】また上記において、多角柱、円柱、多角錐
台、円錐台、上部切欠された略半球、円筒、多角筒等々
の形状としては、それぞれ例えば正多角柱、真円柱、正
多角錐台、真円錐台、上部切欠された略半真球、真円
筒、正多角筒等の、中心軸に対して軸対称をなしている
形状でも、それ以外の形状でもどちらでもよいが、前者
が好ましい。
【0044】尚、前記(ア)、(イ)に包含されるもの
であるが、特に述べておくと、例えば図5(エ)に示す
ように、支持部4aの上端面及び/又は下端面の径
(幅)と突起4c及び/又は4bの径(幅)とが同じで
あってもよい。即ち、図5(エ)では、支持部材4は全
体としては、錐台形支持部4aの最上面に、該4aの最
上面の幅と同じ幅の突起4cが上記4aの鉛直上方に延
設されており、且つ4aの最下面の中央に突起4bが設
けられて構成されている。
【0045】図5(ウ)では、最下面及び最上面が平坦
な支持部4aの該最下面の任意位置に、前記した下板材
3に設けられた穴部5に嵌合するための嵌合用の突起4
bが設けられている。尚、支持部4aはその最下面及び
最上面が平坦である以外は任意形状でよいが、この図で
はその縦断面が上部が切欠されて水平線となされた略半
円形である形状となっている(略半円形は略半楕円形等
でもよい)。上記において、支持部4aの縦断面が上部
切欠されて水平線となされた略半円形である形状として
は、上部切欠されて水平面が形成された略半球、或いは
上部切欠されて水平面が形成された蒲鉾状等が挙げられ
る。
【0046】上記において、支持部4aの形状として、
上部が切欠されて水平面が形成されたものは、該水平面
によって比較的広面積の部分で上板材2を支持するの
で、水平面が形成されておらずそのため点等の極めて小
さい面積の部分で上板材2を支持する場合と比較して、
上板材2と支持部4aの上部の双方に作用する圧力を小
さくでき、上板材2と支持部4aとの当接部分の変形量
を小さくできる。そのため、上板材2と支持部4aの上
部の双方の局部的で大きい変形による当該変形部分の損
傷や変形回復物性の低下等の不具合を生じる虞れがな
い。
【0047】突起4c(及び4b)の形状は、各々、上
板材2(及び下板材3)の各穴部5に嵌合でき且つ垂直
方向の長さが穴部5の深さと同じかそれより短い形状で
あることを除いてその他の条件は任意である。突起4c
(4b)においてその長さが穴部5の深さと同じかそれ
より短いとは、穴部5が貫通穴である場合は上板材2
(下板材3)の厚みと同じかそれより短いということで
ある。
【0048】突起4c(及び4b)の形状としては、具
体的には例えば、円柱形状、円錐台形状、多角柱形状、
多角錐台形状等が挙げられるが、製造が容易で且つ角部
が最も少ないことから下板材3や上板材2を損傷し難く
且つ自身も角部の欠けが少ない円柱形状が最も好まし
い。また突起4c(及び4b)の根元側から先端側に向
かって漸次先細りになった円錐台形状は、円柱形状に比
べた場合、加工に若干の手間がかかるが、下板材3(及
び上板材2)の穴部5に嵌合し易いという点で好まし
い。
【0049】特に、本発明においては、支持部材4とし
ては、突起4bと4cとが同一軸線上に設けられている
のが好ましく、更に好ましくは、突起4bと4cが共に
支持部4aの最下面及び最上面の各々における中央部に
設けられる。
【0050】突起4bと4cが共に支持部4aの最下面
及び最上面の各々における中央部に設けられ、且つ前記
した如く支持部4aが中心軸に対して軸対称をなしてい
る形状である場合は、突起4bと4cとは共に支持部4
aの中心軸上に設けられることになる。このように構成
すれば、支持部4aの最上面4pは突起4cの周囲に均
等に存在することになって上板材2から受ける荷重を支
持部4aに均等に伝えることができ従って支持部最上面
4pに変形を生ずる虞れがなく、またその反作用で上板
材2が支持部4aの支持部最上面4pから受ける力も均
等に分散されるのでその部分での上板材2の下面21の
局部的な変形を防止できる。
【0051】そして支持部4aがその中心軸に対して軸
対称をなして構成されているので支持部4a自体が該軸
に対して偏って変形して折れ曲がるようなことが防止で
きる。そして、支持部4aが上板材2から受けた力は、
支持部最下面4rを経て下板材3に伝えられるが、支持
部4aの最下面4rは突起4bの周囲に均等に存在する
ことになるので、支持部4aから下板材3に伝えられる
荷重は支持部最下面4rに均等に分散されて伝えられる
ので支持部最下面4rに変形を生ずる虞れがなく、また
その反作用で下板材3が支持部4aの支持部最下面4r
から受ける力も均等に分散されるのでその部分での下板
材3の上面31の局部的な変形を防止できる等の利点が
ある。
【0052】また本発明において、突起4b、4cの高
さを、穴部5の深さと同じにした場合は、上記支持部最
上面4p、支持部最下面4rのそれぞれ受ける力は突起
4cの上端面4q及び突起4bの下端面4sへもそれぞ
れ分散されるので、支持部材4の局部的な変形はより効
果的に防止できるので好ましい。
【0053】本発明においては、支持部材4としては、
少なくとも下板材3に着脱自在に嵌合でき且つ、上板材
2に嵌合できるか、後述するように一体に形成されたも
のであればよく、上記した形態のものに限られるもので
はない。また種々の形態のうち、一種のみを用いて敷物
用芯材1を構成してもよいし、或いは種類の異なる複数
の形態のものを複合して用いることもできる。種類の異
なる複数のものを複合して用いて本発明の敷物用芯材を
構成すれば、沈み量と圧縮強度により変化を付けること
ができるので好ましい。
【0054】本発明において、例えば支持部材4として
ポリオレフィン系樹脂発泡体を用いる場合、支持部材4
の密度を0.025〜0.11g/cm3 とするのが好
ましく、0.025〜0.075g/cm3 とするのが
より好ましい。このように構成すると、沈み量やクッシ
ョン性を良好な範囲に設定することができる。この場
合、支持部材4として、圧縮強度が上板材2のそれより
も大きいものを用い且つ上記した如く形状の異なる複数
の支持部材4を用いることにより、形状の異なる支持部
材を用いることによるクッション性の調節効果がより顕
著に得られる。
【0055】更に、支持部材4として、その密度が上板
材2の密度の1.2倍以上のものを用いると、上記した
クッション性の調節効果は更に顕著に得られるので好ま
しい。支持部材4の密度が上板材2の密度の1.2倍未
満、特に1.0倍未満の場合は、支持部材4によって調
節されたクッション性が上板材2によって減殺されてし
まい、快適さが減少する虞れがある。また、支持部材4
に、その密度が上板材2の密度の1.2倍以上のものを
用い、且つ上板材2に穴部5を設け、該穴部5に支持部
材4の上端部41の突起4cを着脱自在に嵌合、或いは
嵌合接着させるようにした場合は、支持部材4の上端部
41の頂部が身体に刺激を与えるため指圧効果を奏す
る。特に、図3(b)に示すように、上板材2において
穴部5を貫通穴とした場合であって、且つ該貫通穴の穴
部5に支持部材4の上端部41の突起4cが着脱自在に
嵌合されており且つ支持部材4の上端部41の突起4c
の上端面4qが上板材2の上面と面一である場合は、上
記の指圧効果はより顕著に得られる。
【0056】また、図3(e)に示すように、突起4c
の上端面4qが上板材2の上面よりも低い場合には、上
板材2が荷重により圧縮されて突起4cの上端面4qと
面一になって初めて指圧効果を奏するため、突起4cの
高さに変化をつけることにより指圧効果を調節すること
もできる。
【0057】支持部材4は、ビーズ型内成形、型抜き、
切削、接着等の二次加工により任意の形状のものとして
製造することができる。中でもビーズ型内成形法を用い
れば複雑な形状の支持部材も容易に製造できるので好ま
しい。
【0058】支持部材4が、前記した、突起4bと4c
とは共に同一軸線上に設けられた形状のものである場合
は、例えば図6に示すように、支持部4aの所定径だけ
くり抜き貫通穴Hを設けた支持部構成部材4Aの該貫通
穴Hに、該貫通穴Hと同径の支持部構成部材4Aよりも
硬質の素材からなる棒状体4Bを挿通してその両端部を
支持部構成部材4Aの両端から突出させた状態で接着剤
等で固定して、支持部4aの上端中央部に突起4cが設
けられ且つ下端中央部に突起4bが設けられた支持部材
4を構成してもよい。勿論、支持部構成部材4Aの形状
は、前記した支持部4aが採り得る形状と同じ形状とす
ることができる。
【0059】尚、支持部構成部材4Aは全て筒(円筒、
多角筒)形状となるが、中でも円筒形状が好ましい。ま
た棒状体4Bの形状は、前記した突起4c(及び4b)
が採り得る形状と同じ形状をその両端部に有する棒状体
であればよく、例えば円柱形状、円筒形状、多角柱形
状、多角筒形状、円錐台形状、多角錐台形状等とするこ
とができるが、中でも製造が容易であることから円柱形
状が好ましい。
【0060】上記構成においては、棒状体4Bは支持部
構成部材4Aの密度よりも大きな任意の密度とすること
ができ、支持部材4の内、棒状体4Bの密度のみを変化
させることができる。棒状体4Bの密度のみを変化させ
ることによって、支持部材の全体強度を著しく低下させ
たり変化させたりすることなく支持部材のクッション性
を調節できるので、効果的に指圧効果を調節することが
可能となる。
【0061】本発明においてはまた、例えば図7に示す
ように、上板材2が分割されていてもよい。図7におい
て敷物用芯材1は、可撓性を有する上板材2と、下板材
3との間に、弾力性を有する支持部材4が複数個並列に
配されて設けられており、上板材2はその面方向に分割
された複数の上板材片2a,2b,2c・・・2nから
構成されている。そして、支持部材4は各々、少なくと
もその下端部42の突起4bが、上記上板材2と下板材
3のうちの少なくとも下板材3に設けられた複数の穴部
5に着脱自在に嵌合されており、また各支持部材4の上
端部41は、上板材2に設けられた複数の穴部5に着脱
自在に嵌合されているか、或いは上板材2の穴5に嵌合
され且つ接着されているか、また或いは上板材2の下面
21に一体に形成されている。
【0062】図2に示すような上板材2が分割されてい
ない場合と同様に、上板材2に複数設けられた穴部5
に、突起4cが着脱自在に嵌合されていてもよいし、或
いは図4(a)に示すように、上板材2の下面21に突
起4cを設けない支持部材4の支持部4aの最上面4p
が接着されて一体となっているか、また或いは図4
(b)に示すように、上板材2の穴部5に突起4cが嵌
合され且つ接着されて一体となっていてもよい。図4に
おいては、上板材2と支持部材4とは接着剤6により接
着されて一体となっているが、上板材2と支持部材4と
を一体に形成する手段はこれに限定されるものではな
く、例えば熱融着等によって上板材2と支持部材4とを
一体に形成してもよいし、更には上板材を形成する際に
支持部材4を同時に形成し一体の形態としたものであっ
てもよい。上板材2と支持部材4とが一体に形成されて
いるものの例としては、例えば図5(ア)〜(エ)に示
すような支持部材4が、上板材2に一体に設けられたも
の等が挙げられる。
【0063】支持部材4は、図2、図4に示すように、
支持部4aの少なくとも下面側に、下板材3に設けられ
た穴部5に嵌合するための嵌合用の突起4bが設けられ
て構成されたものである。穴部5に嵌合するための嵌合
用の突起は、支持部材4aの少なくとも下面側に設けら
れればよく、下面側のみでも、下面側と上面側の両方に
設けられ、上面側に設けられた突起が上板材2の穴部5
に嵌合し且つ接着等の手段により一体に形成されている
ものであってもよい。ここにおいて上記嵌合用の突起
は、穴部5に嵌合できればよく、即ち前記したように、
その高さが穴部5の深さと同じでも、或いは穴部5の深
さより低くてもよい。
【0064】また、上板材が分割されていないものと同
様に、上板材2や下板材3に設けられている穴部5は、
上板材2や下板材3をそれぞれ貫通する貫通穴であって
もよいし、或いは上板材2や下板材3を貫通しない非貫
通穴であってもよく、またこの点について上板材2と下
板材3の穴部5の態様を同じくするのも異ならしめるの
も、前記と同様任意であると共に、一板材中における複
数の穴部5としては、貫通穴と非貫通穴とが混在したも
のであってもよい。
【0065】上板材2が複数の上板材片に分割されてい
る場合は、各上板材片の下面には2個以上の支持部材4
が配置されているのが、身体を支持する際に安定してい
るため好ましい。
【0066】分割された上板材2の各上板材片2a、2
b、2c・・・2nの間には、〔5mm〕〜〔上板材2
の厚みT(mm)の1/2〕の広さの隙間tを設けるの
が好ましい。上記各上板材片間に隙間を全く設けない場
合や、隙間を設けても上記範囲より狭い場合、荷重によ
り大きく沈み込んだ上板材片が、隣接する他の上板材片
の下にもぐり込んでしまい、荷重がなくなっても他の上
板材片に引っ掛かってしまって元の状態に戻らなくなっ
てしまったり、或いはそのまま隣接する上板材片を持ち
上げて支持部材4から外してしまう虞れがある。また隙
間を上記広さの範囲を超えて設けた場合は、各上板材片
の間の隙間に身体が落ち込んで不快感を生ぜしめる虞れ
がある。
【0067】上板材2が複数の上板材片に分割されてい
る場合、各上板材片の大きさ、形状、配置態様は任意で
ある。即ち、各上板材片としては大きさ、形状共に等し
いものであってもよいし、或いは2種以上の異なる形状
及び/又は大きさのものであってもよい。また各上板材
片の配置の態様は、縦横方向に共に規則正しい配置態様
であってもよいし、或いは各上板材片間の隙間が、不規
則な模様をなすような配置態様であってもよい。しか
し、各上板材片間の隙間が前記した数値範囲内となるよ
うな大きさ、形状、配置態様の組み合わせが好ましい。
【0068】上記の具体例としては、例えば図8に示す
ように、同大の矩形状のものを、各上板材片間の隙間
が格子状をなすように縦横に規則正しく配列させたもの
(図8(a)、端部を除いて同大の矩形状のものを、
各上板材片間の隙間が網田状をなすように縦横に規則正
しく配列させたもの(図8(b))、周縁部に、中央
部の矩形状の上板材片よりも大きな矩形状の上板材片を
配置してなるもの(図8(c))、三角形等の同一形
状のものを、不規則に配置してなるもの(図8d))、
同形、同大のものを縦横に規則正しく配置したものの
うち、隙間が魚鱗状の模様をなすようにしたもの(図8
(e))、不定形のものを不規則に配置してなるもの
(図8(f))等が挙げられる。これらの図において、
隙間の間隔は図示していないが、前記した数値範囲内で
ある。
【0069】上記した上板材片の配置態様の中でも、
におけるように、周縁部に、中央部の矩形状の上板材片
よりも大きな矩形状の上板材片を配置してなる態様とす
ると、上板材片が大型のものほど上板材片の下面により
多くの支持部材4を設けることができるため、上板材片
に働く水平方向の力を複数の支持部材4に分散でき、他
の上板材片に囲まれていない側に上板材片が大きく移動
して該上板材片の下に設けられた支持部材4が傾倒して
クッション性を損なったり外れてしまうのを防止するこ
とができるので好ましい。特にのように、更に各上板
材片を矩形状とすれば支持部材4を細かい一定のピッチ
で設けることが容易であり、クッション性の微妙な調節
の可能な敷物用芯材とすることができる。
【0070】上板材2が分割されていて、複数の上板材
片から構成されたものである場合は、使用者毎にクッシ
ョン性を適切なものに調節したり、腰部等大きな荷重が
かかり緩衝性の衰えやすい部位の部材の交換が、必要部
分の上板材2及び支持部材4についてのみ行なえるの
で、作業性が良く、敷物用芯材1全体としての耐久性は
より一層向上したものとなる。また、上板材片の間の隙
間を通して上面へ空気が容易に流通するため、通気性が
良好である。
【0071】尚、上板材2が分割されていて、支持部材
4は上板材2にも下板材3にも着脱自在に嵌合されてい
る場合は、使用者毎におけるクッション性の調節や緩衝
性の衰えた部材の交換は、各支持部材4毎、各上板材片
毎に行なうことができるので、交換すべき1つの上板材
片の下に位置する支持部材4の中に交換不要のものがあ
る場合は、これをそのまま使用し続けることができるの
で経済的に有利である。
【0072】また上板材2が分割されていて、支持部材
4は下板材3に着脱自在に嵌合されていて、上板材2に
は一体に形成されている場合は、使用者毎におけるクッ
ション性の調節や緩衝性の衰えた部材の交換は、各上板
材片単位で行なわれることになる。その場合、交換すべ
き1つの上板材片の下に位置する支持部材4の中に交換
不要のものがある場合は、これも一緒に交換されてしま
うので経済的にやや不利である。しかし一方において支
持部材4と上板材片とが一体であるので取外し取付け等
の交換作業が非常に簡便で容易である。
【0073】本発明においては、寝具用の芯材等大型の
ものを製作する場合、用いられる支持部材4は多数とな
るが、その場合、下板材3に支持部材4を嵌合させてか
ら分割された上板材2の各上板材片を支持部材4に嵌合
させるか、また或いは上板材2と支持部材4とを一体に
形成したものを下板材3に嵌合させる等の方法により、
容易に製作することができる。
【0074】本発明の敷物用芯材は、全体を被覆材で覆
って従来の敷物用芯材と同様に用いることができる。ま
た或いは上面のみを被覆材で覆ってもよく、この場合に
は上板材2及び支持部材4を交換し易いものとすること
ができる。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の敷物用芯
材は、可撓性を有する上板材と、下板材との間に、弾力
性を有する複数の支持部材が並列に配されて設けられて
おり、該支持部材は各々、上記上板材と下板材の両方に
それぞれ設けられた複数の穴部に着脱自在に嵌合されて
構成されているので、形状や大きさや素材の異なる支持
部材を組み合わせて用いたり、支持部材の配置の間隔を
調節することによって、部位毎に沈み量や圧縮強度等の
クッション性を細かく調節することができる。しかも、
上板材は可撓性を有する材料よりなるものであるため、
支持部材の変形に追随して変形するので、敷物用芯材の
表面に支持部材の弾力性を反映させて芯材表面を柔軟な
ものとすることができる。また、複数の支持部材間に隙
間が構成されるため、通気性が良好である。また、各部
分に分割できるため、廃棄の際の分別やリサイクルにも
適している。
【0076】而して、本発明の敷物用芯材は、使用者が
変わっても、また使用者が成長してその体形や重みのか
かる部位が変わっても、その変化に応じて使用者にとっ
て最適な、使用感に優れたクッション性を有するものと
することができるので、大人、子供、寝つきの悪い人、
疾病を有する人、また疾病を有する人の中でも全身の姿
勢を長期間変えられない人、特定部位の姿勢を長期間変
えられない人、或いは身体の特定部位を特定な姿勢に保
持しなければならない人、等の、様々な人の要求の各々
に応じられるクッション性を実現できると共に、クッシ
ョン性の衰えた部位の交換のみで永続使用できるので経
済的に有利であり、資源の無駄をなくし併せて廃棄物の
減量を図ることができ、省資源化と環境保護に役立つと
いう効果を奏する。
【0077】また、上記の敷物用芯材において、上板材
が分割されている場合は、使用者毎におけるクッション
性の調節や緩衝性の衰えた部材の交換を、各上板材片の
広さの単位で行なうことができるので、クッション性の
細かい部位毎の調節や交換が可能となる。また、分割さ
れた上板材のそれぞれが独立しているので、沈み量の大
きい部位の上板材片に引き寄せられて周囲の上板材片の
下に設けられた支持部材が傾倒するようなことがなく、
各部位毎に設定通りのクッション性を得ることができ
る。特に、各上板材片に支持部材が一体に形成されてい
る場合は、取外し取付け等の交換作業が非常に簡便で容
易である。
【0078】また、上記の敷物用芯材において、上板材
及び支持部材がポリオレフィン系樹脂発泡体からなり、
上板材の密度が0.02〜0.09g/cm3 である場
合は、適度に柔軟でありしかも破損し難いので良好なク
ッション性が長期間に亘って確実に得られるという利点
がある。また、支持部材の密度が上板材の密度の1.2
倍以上である場合には、支持部材により部位毎に調節さ
れたクッション性が上板材によって平均化され難く、更
に支持部材が上板材と嵌合する突起部を持つ場合には上
記突起部は指圧効果を奏する。上板材に設けられた穴部
が貫通穴である場合には指圧効果はより顕著であり、ま
た、支持部材を支持部構成部材と棒状体とから構成して
いる場合には棒状体の密度を変化させることにより、ク
ッション性を変化させることなく指圧効果を調節するこ
とができる。
【0079】上板材及び支持部材がポリオレフィン系樹
脂発泡粒子成型体からなるものである場合は、より圧縮
強度が高く耐久性に優れるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の敷物用芯材の一例を示す一部切欠斜視
図である。
【図2】支持部材の上板材と下板材との接合の態様を示
す図である。
【図3】支持部材の形状毎の支持部材と上板材との接合
の態様を示す図である。
【図4】支持部材と上板材と下板材との接合の態様のう
ち、支持部材と上板材とが一体に形成されている例を表
す図である。
【図5】支持部材の態様を示す図である。
【図6】支持部材の別の例とその製造方法について説明
するための図である。
【図7】上板材が分割されている場合の本発明の敷物用
芯材の例を示す図である。
【図8】上板材が分割されている場合の上板材の分割の
態様を示す図である。
【符号の説明】
1 敷物用芯材 2 上板材 21 上板材下面 2a,2b,2c・・・2n 上板材片 3 下板材 31 下板材上面 4 支持部材 41 上端部 42 下端部 4a 支持部 4b,4c 突起 4p 支持部最上面 4q 突起4cの上端面 4r 支持部最下面 4s 突起4bの下端面 4A 支持部構成部材 4B 棒状体 5 穴部 6 接着剤

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有する上板材と、下板材との間
    に、弾力性を有する複数の支持部材が並列に配されて設
    けられており、該支持部材は各々、上記上板材と下板材
    の両方にそれぞれ設けられた複数の穴部に着脱自在に嵌
    合されていることを特徴とする敷物用芯材。
  2. 【請求項2】 可撓性を有する上板材と、下板材との間
    に、弾力性を有する複数の支持部材が並列に配されて設
    けられており、該支持部材は各々、上記上板材と一体に
    形成されていると共に下板材に設けられた複数の穴部に
    着脱自在に嵌合されていることを特徴とする敷物用芯
    材。
  3. 【請求項3】 上板材が分割されており、且つ分割され
    たそれぞれの上板材の下面に2個以上の支持部材が配置
    されている請求項1又は2記載の敷物用芯材。
  4. 【請求項4】 上板材及び支持部材がポリオレフィン系
    樹脂発泡体からなり、上板材の密度は0.02〜0.0
    9g/cm3 であり、支持部材の密度は上記上板材の密
    度の1.2倍以上である請求項1〜3のいずれかに記載
    の敷物用芯材。
JP23781395A 1995-08-23 1995-08-23 敷物用芯材 Pending JPH0956940A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014181089A (ja) * 2013-03-18 2014-09-29 Fujitsu Ltd シール剥離装置及びシール剥離方法
JP2019010438A (ja) * 2017-06-30 2019-01-24 株式会社イノアックコーポレーション クッション体及びその製造方法

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